東方幻想境~革命への軌跡~ (リルル)
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登場人物 総まとめ【9月7日更新】
えーっとですね、こちらは今後徐々に増えていくであろうオリキャラや原作キャラを私なりに軽く纏めていったものです。
いつもの小説とはまた違う情報集的な感じの奴ですね。
まぁ、この作品ではあまりオリキャラを出さないことを目標としておりますのでほとんど原作キャラが異変以降どう変わったのかとかを纏める感じです。
色々彼女達の個人情報も載っていますし、最後の方にはここでしか見れない貴重な情報も載せております。これを読めば彼女達の個人的な情報や心境が分かるかと思います
なお、これは物語が進むごとに少しずつ更新していきます。なので一度見ても次を見ればまた違った情報が出てたり、一度知った娘でも新たな情報が流出している……かもしれません。
それでは長い前置きはこの辺にして、どうぞお楽しみください
登場人物
・アイリス(本名:早乙女 愛里)
種族:人間(?)
能力:【血を操る程度の能力】
文字通り自らの血を自由自在に操ることが出来る能力。
例え肉片が消し飛ぼうとも血を操ることで肉体の再形成が可能となっている。
また身体中の血の流れを操ることで一時的に爆発的な攻撃力を発揮できる。彼女自身の身体能力の高さも相まって圧倒的な力を発揮できる。
しかし、この能力には更に秘密が……?
戦闘力:未知数
二つ名:幻想の革命家、全ての博麗の始祖
最近の悩み:「久しぶりに紫に会えたけど変わってないようでちょっと安心したわ。まぁ、正直もう少し普通に接してくれるともっと嬉しいんだけど………」
お胸さん:貧乳(ただし本人は気にしてない)
説明
変わり果てた楽園 幻想境を救うべく何処からともなく現れた革命家。見た目だけなら町中で遊んでいそうな小さな可愛い少女のようだが、時々放つ威圧感や風格は大人でさえも思わずたじろぐ………。
また、戦闘力はかなり高い部類であり、油断していたとはいえあの上白沢 慧音を一撃で沈めてみせた。その際、お腹に大きな穴が空いていたがそこから何もなかったかのように戻った。一種の再生能力を持っているのだろうか?なお、その後の妹紅戦ではほとんどパンチ一発で倒すほどの力を見せつけた。
能力は【血を操る程度の能力】を持っており、簡単に言えば一種の身体強化や肉体の再形成などが可能な能力となっている。
また、彼女は妖怪が栄えた時代に100万といた妖怪を一人で沈めた人物であり、博麗の巫女と呼ばれるようになった謂わば博麗の巫女の始まりとなった人物である。実際、彼女を前に幻想郷の賢者 八雲 紫はずっと敬語だった………。
・上白沢 慧音
種族:???
能力:【歴史を食べる程度の能力】
簡単に言うと歴史を食べることで歴史を改変、又は書き換えることが可能な能力。
だが彼女にはまだまだ秘密が………?
戦闘力:☆☆☆★★★★★★★(?)
二つ名:闇に堕ちた守護獣
最近の悩み:「私は肩がよく凝るのだが、妹紅に話すと何故か殺気を向けられるのだ……。妹紅に何かあったのだろうか?」
お胸さん:凄く……大きいです
説明
元・寺子屋の教師で人里の守護者。
二年前の世界惨劇以降、ゼノムの一員となり一つの町を支配している。以前は優しい性格で人里の皆から慕われていた存在だった彼女だが、世界惨劇以降は町の支配者の一人として以前の性格からは考えられない程の冷徹な性格へと変わってしまった。
一体何が彼女をそこまで変えてしまったのだろうか?
・妹紅
種族:人間(蓬莱人)
能力:【老いることも死ぬこともない程度の能力】
読んで字のごとく老いることも死ぬこともない所謂不老不死の能力。
肉体が消しとんでも魂があれば何回でも復活が可能。また妹紅は赤き不死鳥の如き力を発揮することも可能。
戦闘力:☆☆☆☆★★★★★★
二つ名:荒ぶる炎の化身
最近の悩み:「そうだなぁ。特にない……。と言いたい所だが、自分と張り合える奴と戦いたいかな。」
お胸さん:貧乳(本人は凄く気にしている)
説明
慧音の仲間と思われる謎の女性。不老不死の能力を持つ蓬莱人という種族で戦闘力はかなり高い。世界惨劇以前は里の近くにある迷いの森で案内役などをしていたが………
また慧音への信頼は厚く、アイリスに対してもかなりの殺意を抱いている。本気でアイリスを殺しにかかるが、彼女との圧倒的な実力差を前に為すすべもなく敗北してしまった。
・八雲 紫
種族:妖怪
能力:【???】
現在は不明。
戦闘力:???(不明)
二つ名:幻想郷の賢者様
最近の悩み:「ま、まさか愛里様がお目覚めになられるなんて……!!一体どうしたら……?」
お胸さん:ボインボイン(年のわりには)
説明
幻想郷の賢者と呼ばれる幻想郷最強妖怪。と、呼ばれているがアイリスの前では顔もろくに上げることもなく常に頭を下げている。過去にアイリスと何かあったのだろうか?今現時点で唯一分かっているアイリスの知り合いであり、アイリスの正体を知る妖怪の一人でもある。
・単語帳
【ゼノム】
二年前の世界惨劇を起こした組織の名称。
幻想郷の勢力のほとんどが現在加入しており、全ての元凶である。力が入る以前より増しているとの噂も?
【博霊の巫女】
世界惨劇以前、幻想郷だった頃に起こった数々の異変を解決し、今のスペルカードルールを考えた人物。世界惨劇の際、ゼノムと闘ったようだが?
【八王】
四つの地区を支配する八人の女王の名称。この世界においては絶対と言えるほどの権力を持ち、一人一人が怪物級の力を要するとも言われている。
・最速公開!?オリキャラ情報集
【堕ちた片腕の女剣士】
「………私は、天才なんかじゃない。ただの……妖怪専門の人斬りだ。」
【世界調和主義な最弱人間?】
「………最弱。それが僕を表せる分かりやすい表現さ。でも、強さと勝敗ってのは………別だと思わない?」
どうもリルルです♪
いかがでしたでしょうか?
これで少しは彼女達の素性も分かったかと思います。しばらくの間は数が少ないかも知れませんが、進めば進むほど長くなるのでその内かなりの情報が溢れ変えるでしょう。
といってもこれはまだまだ彼女達の一部分でしかありません。彼女達の本質に迫るまではもうしばらく時間が必要となりそうですね。
さて、最後の方に出てきた謎の新キャラ二人ですが、近いうちに登場が予定されております。二人とも色んな意味で個性が強い方々です。登場までもう少しお待ちください。
それでは今回の総まとめの方はここら辺りで終わらせていただきたいと思います。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます♪
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序章 革命への遠き道のり
Episode1 これが革命の始まり
※以前言っていた通り、ちょっと足りない部分を色々修正致しました。多分前よりはマシになっている筈です。あとこの注意書とサブタイトルについている修正版は一週間後に消します
何故か唐突に新規小説を始めてしまうスタイルΣ(゜Д゜)
いや、なんとなく無償に書きたい内容が出来たんで書いてみました( ´∀`)
えーっとですね、まずこちらでは英雄録とは違い、女の子が主人公になっています
まぁ、おおまかに内容をいうと女の子が世界を変えていく話ですね。
あとあらすじに書いてあるようにこの小説では原作の様々なキャラを仲間にしようと思ってます。仲間にするキャラは大体決まってますのでそのうち紹介しようと考えています
では早速本編へと移りたいのですが、その前に大事な説明を一つ。多分突っ込まれると思うので先に言わせてもらいたいと思います
タイトルに東方幻想境と書かれていますが、幻想郷の【境】の文字はわざとそう書いています
別に間違っているわけではないので先に言わさせてもらいます。
まぁ、普通に考えたらリルルちゃんいつも漢字間違えてるから、ああ今回も間違えたんだな、って思う人もいるでしょうし、仕方ないですよね( ̄▽ ̄;)
はい、では少し前書きが長くなっちゃいましたが、では早速新小説を始めましょうか
それではどうぞ( ´∀`)
………幻想郷。
それは外の世界で忘れられた……いや、人として「本当の意味で」死んでしまった者達が迷い込んだ隠された理想郷。
そこではあらゆる生命がこの世界で共存し、平和な世界を築いていたのだ……。
時には、それぞれの想いを抱えながら対立したりすることもあったが、それすらも幻想郷では「受け入れる」。
しかし、そんな楽園のような理想郷………幻想郷の日常は………
――――たった一日で崩壊した。
その日、幻想郷は悲鳴が各地で鳴っていた………。
突如として幻想郷の実力者達が狂ったように世界を破壊し始めたのだ………。その実力者達の破壊活動により、各地の自然は燃え、地面は割れ、崩れゆく建物、地面に転がる人々や妖怪達の血、それに立ち向かう者達は圧倒的な実力の差を前にことごとく敗れ去る。
つい昨日まで楽園のようだった理想郷は、一日で地獄のような暗黒郷へと変貌し幻想郷は……崩壊した。
この惨劇は【世界惨劇】と呼ばれるようになり、この惨劇を機に世界は大きく崩壊した。
幻想郷各地をあらゆる勢力が管理・支配し、生き残った者達はそれに従い自由を失っていった………
平和だった世界は崩れ、幻想郷は形を変え、その名前すらも変えられてしまった………
………ここは【幻想境】。外の世界で忘れ去られ……死んでしまった者達が迷い込む生き地獄である。
………………
あの世界惨劇から実に二年………幻想境は普段と変わらない朝を迎えるなかで、里の外れにある家の中で一人の少女が仏壇の前で座っていた……
パンパンと手を叩きおじきをすると少女はゆっくりと頭を上げ、白く長い髪を手ぐしで後方へとはらう。
「母さん……あたし、頑張るよ。この世界をまた楽園に戻すために……!!」
少女はただ一言そういうと笑顔で家を飛び出していった……!!
飛び出した少女の視線の先には沢山の人が集まる里の姿が………あるはずもなく………
変わりに視線に飛び込んできたのは、二年前の惨劇によって跡形もなく崩壊した里の姿とそれを覆い込むかのように広がる森林だった。二年前の惨劇によりこの里の守護者がやられてしまい、地形の変化によって元人里のここは一瞬にして壊滅。元人里の外れにあったこの家も屋根は捲れ、雑草がそこら中に生えており、とても人が住める環境ではなくなっていた。
そんな森林をザッザッザッという心地の良い音を鳴らしなが駆け抜けていくこの少女の名は【アイリス】。
特徴的な蒼い瞳と雪のような白い肌。まるで少女のような見た目を持ち、駆けていくと白く長い髪は風でふわりと揺れていく。
「…………う~ん。最初はどうしようかな。まずは………やっぱり仲間が欲しいよね~♪」
少女 アイリスは一人そういうと突然「ぐぅ~」という音がお腹から聞こえる。
「……そういえば昨日からまともな食事を取ってなかったわ」と、アイリスは少し恥ずかしげに頬をかいた。
「…………じゃあ、仕方ないわね。ここから一番近い町は……っと。」
と、アイリスがそういうのとほぼ同時にちょうど森林を抜け出す。
森林地帯を抜け出したその場所は高い崖がいくつも生えている場所だった。先程までの木ばかりの森林地帯とは違い、ここから先は似たような崖が続いているのだろう。
そんな中で「これが良さそうね。」とアイリスは一人呟くとその崖を登り始める。
アイリスが今登っている崖は他の崖に比べて見ても結構高い崖だ。きっとこの上から周りの様子を観察するつもりなのだろう。だが、その崖は他と比べて岩石の露出が激しく高い分、登るにはかなり危険な崖に見えるがアイリスはそれをものともせず駆け足で一気に登っていった………
崖を登ったアイリスは早速辺りを見渡した。しかし、見渡してみるも近くには180°何処を見渡しても森林か崖があるだけにしか見えない。
しかし………
「…………見つけた。」と、アイリスはただ一言そういうと風が吹き、その直後には既に彼女の姿はそこにはなかった………
アイリスが崖から姿を消したのとちょうど同じ頃、ある場所では人々の悲痛な叫びが鳴っていた。
「……うぅ。」
「お、おい!頼むよ!!子供だけは、子供だけは許してやってくれ!!」
「………駄目だ、貴様ら親子はまだ今週のノルマを達成できてないだろう?ノルマが達成できぬというなら子供だろうと赤子だろうと働いてもらう」
「そ、そんな………。ぐわぁ!!」
男が道のど真ん中で白昼堂々と殴られているが、周りにいた人間は誰一人として手を差しのべる様子はない。
………ここは高い崖に囲まれた巨大な町。現在の幻想境にはこのような巨大な町はいくつかあり、二年前の惨劇で敗れた人間たちは主にここに隔離されている。また、人間はこの町にいる支配者達に逆らうことは許されておらず、逆らえば無論ただではすまない………。
「…………何をジロジロと見ている?」
男を殴った者が視線を軽く鋭くさせると近くにいた人間たちは体をぶるっと震わせた後、まるで何事もなかったかのように自分達の仕事に戻り始める。あるものは恐怖で、またある者は屈辱と悔しさを胸に黙々と作業を続ける。
この町の支配者の一人であるこの者の名は【上白沢 慧音】
二年前までは彼女は半妖でありながらも寺子屋で子供達に学問を教える心優しい町の守護者だった。しかし、二年前の惨劇の際にまるで人が変わったかのように冷たい性格になってしまった………
「とうちゃん!!とうちゃん!!」と横たわる父親に泣きながら声をかける少年………
だが、今の慧音はそんな子供にさえも容赦はない。
「………貴様、さっとと作業に戻れ。」
「…………グスッ。【嫌だ!!】とうちゃん!起きてよ!!!」
「…………………【今、貴様……逆らったな?】」
慧音は静かにそう呟くと自身の頭から白擇の角を生やし始める。
「…………逆らった者には厳重なる処罰を………!!」
と。慧音は先程以上に視線が鋭くなり、白擇の姿になると神聖な白擇の血があるというのがとても信じられないくらいの邪念に満ち溢れている。その姿を見た少年はあまり気迫に体の震えが納まらず、腰を抜かして放心状態になっていた。
白擇になった慧音がゆっくりと少年へと近づいていく。周りの人間もどうにか助けようとするが、今の慧音相手に闘える者など居る筈もない。
誰もが諦め、少年から視線を外したその瞬間………
「…………はぁ。こんな子供を襲うとか、あんた随分酷いことするわね。」
この場にいた誰もが予想しなかったことが起きた。
周りの人間が改めて子供に視線を向けるとそこには子供と慧音の間に立つアイリスの姿があった。
あまりに予想外の展開に、周りにいる人間たちはただただ困惑するのみ……
「………ほらほら。そこのあんた、いつまでも泣いてないでさっさとここを離れなさいな。グズグズしてると巻き込んじゃわよ?そこおじさんももう立てるでしょ?」
そんな周りの人間たちのことは露知らず、アイリスは後ろにいる親子に声をかける。
「あ、ああ。すまねぇ、助かった………」
「ありがとう。おねえちゃん!」
二人はお礼を言った後、アイリスから距離を置く。それと同時に周りの人間たちも冷静になり、慌てて慧音とアイリスを残してその場を離れ始めた。
「…………何者だ?貴様。貴様のような奴はこの町で見たことがないが……?」
「あたしはアイリス。今は町の外でひっそりと暮らしているただの人間さ。」
「………外だと?ふん、まさか町の外にまだ生きている人間がいたとはな………。人間は世界惨劇で皆捕らえたものだと思っていたのだがな………」
会話を重ねる二人だがニコリと笑いながら話すアイリスに対して、慧音の表情は先程から一向に重いまま。
次の瞬間、ズドン!!!と。鈍い音が二人の間に鳴り響く。見るとお腹を【慧音の腕が貫通していた………】
慧音が腕を抜くとドチャ!!という音を立てて倒れこむアイリス………。お腹からの出血は酷く、既に致死量など有に越えていた。
「………この町の人間でないとはいえ、我らに逆らった以上は貴様は立派な罪人だ。………バカな奴め。」
と。一人そう呟くとその場をあとにしようとするが………慧音はそこで二度目の予想しなかったことが起きる!!
「…………あいたたた。急に何するのよ!お腹を貫かれるのって結構痛いのよ!?」
目を見開く慧音の視線の先には先程殺した筈のアイリスが立っていた。
………刺した場所が悪かった?いや、あの血の量じゃどう悪かろうが絶対死ぬ。
もしくは何かしらの幻覚を見せる能力者?いや、まだ手に感触が残っているからあり得ない。
一体何が!?今、何が起こった!?
彼女の頭のなかではこの不可解な現象を必死で解明しようとする。
「…………まぁ、普通死んだって思うだろうし、困惑するのも仕方ないわ。」
動揺を見せる彼女を尻目にアイリスはゆっくりと左手を向ける。
「…………次はあたしの番よ!」とアイリスがそう叫ぶと同時に、アイリスの足元に流れていた血が左手の前に徐々に集まり始める。集まった一つの丸い玉となり、それと同時にアイリスは大きな声でこう叫んだ………!!
「…………これがあたしの必殺技!【ブラッドキャノン】!!!!」
「ぐわぁあああああああああああ!!!?」
叫ぶとと同時に放たれた血の玉は慧音にぶつかると同時に弾け飛び、動揺しまともに食らってしまった慧音の悲鳴が聞こえた。それを確認したアイリスが指を鳴らすとそれと同時に弾け飛んだ血はアイリスのお腹に集まり、全部集まるとお腹の傷は綺麗サッパリ消えていた。
「………ハァ。………ハァ。くっ……!!一時撤退する………。」
アイリスのブラッドキャノンを食らった慧音はなんとか立ち上がり、ただ一言そう告げた後その場から姿を消した。町の支配者である一人を撤退させた、しかもあの上白沢 慧音を………。その真実を未だに信じられないが、ただゆっくりとアイリスに近づく人間たち………。
「………へぇー。あれ食らったのにピンピンしてるなんて結構やるわね、アイツ。」
「…………………な、なぁ?あんた……」
「………ん?あ、さっきのおじさんじゃない。どうしたの?」
アイリスは何気ない表情でそう答えると、先程の父親は固い表情のままただ一言アイリスに質問した。
「あ、あんた、一体何者なんだ?ただの人間があの慧音さんに勝つなんてあり得ねぇ………。でも、お前はアイツらとは何かが違う。答えてくれ。お前は一体何者なんだ!?」
父親の質問に思わず周りの人間もアイリスに視線が向く。沢山の人間の期待や羨望などの視線に囲まれる中で、アイリスはニコリと笑い笑顔のままこう答えた。
「………あたしはアイリス。あたしは……いずれこの世界に【革命】を起こす女よ!!!」
どうもリルルです♪
はい、どうでしたかね( ̄▽ ̄;)
今回は正直早く投稿したいあまり、ちょっといつも以上に適当感が出ている感じがするのは私だけでしょうか?汗
う~ん、自分的にもちょっと自信がないので、もしかしたらあとで少し書き換えるかも知れません。そのときはすみません( ̄▽ ̄;)
はい、今回はこの小説の主人公 アイリスちゃんとアイリスちゃんの目的、幻想境になった原因を軽く説明させてもらいました。
最後にかなりの不定期更新になるでしょうが、次回から早速物語を進めていこうと思いますのでゆっくりお待ちください
ではまた(*ゝ`ω・)
【追記】
どうもリルルです♪
はい、というわけでですね、以前から言っていた通りやはりちょっと内容が気にくわなかったので少し………というか結構大幅に書き直しました( ̄▽ ̄;)
多分修正部分だけでも三時間以上かかっています
それと修正部分ですね、予定では二話に話そうとしていた内容がほとんどなんですよね。
まぁ、これはこれでいい感じの一話になったんじゃないかと思ってます。
あと今回ちょっとだけ台本形式にならないように意識して書いてみました( ´∀`)
だから多分今回はなってない……と信じたいです。・゜゜(ノД`)
えー、では追記のあとがきはこれくらいにして次回また会いましょう
ではまた(*ゝ`ω・)
次回をお楽しみに~♪
To be continued~♪
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Episode2 宣戦布告
はい、新規小説第二話でございます。・゜゜(ノД`)
イヤー、今英雄録の方でコラボ小説が始まったのと、色々忙しくなってしまい少し遅れてしまいました。
急いで書いていたのでちょっと所々おかしな部分があるかもしれません。
取り合えず今回の話は簡単に言えば今現在の幻想境勢力の詳細と、アイリスちゃんの覚悟という感じですかね?
あと前回は一応バトルがありましたが今回はありません( ̄▽ ̄;)
ちゃんとしたバトルは次回にしようかなと考えています
では第二話どうぞ(*ゝ`ω・)
………高い岩山に囲まれし町の中心部。
そこには、町の何処からでも見えるほどの一際大きな岩山が聳え立っていた。以前の幻想郷にはなかった巨大な岩山は至るところに無数の穴と煙突のような物があり、麓には大人十数人が同時に入れそうな巨大な扉が建てられている。
すると、ガン!、という音が巨大な扉から鳴る。よく見るとそこには苦しそうな表情で扉にもたれ掛かる慧音の姿があった。
「……ハァハァハァ。」
朧気な意識の中、慧音は力を振り絞り見るからに重そうな巨大な扉を開けていく。かなりのダメージを負ってもなおこれだけの質量の物を動かせるパワーがある辺り、慧音の力が如何に強大であるかが伺える。
岩山の中は真っ暗で所々から漏れる光でなんとか先を見渡せるほどだった。そんな暗闇の中を一歩一歩進んでいくと、不意に慧音の目の前に人影が現れた。
目の前に現れた人物はどうやら女性のようで、それを見た慧音は軽くため息をつきながら歩を進める。
「……あらら?慧音ともあろう者が珍しいね。そんなズタボロで帰ってくるなんてさ」
「…………少し油断しただげだ。それにこの程度の傷なら永琳様に見てもらうまでもない。」
慧音はそういうと視線を反らしてその者の横を通ろうとするが、その人物は通ろうとする慧音の肩を掴む。
「………おいおい。人が折角心配してやってんのにその態度はねぇだろ?……誰にヤられたんだよ。その傷……」
「…………妹紅、何をする気だ?」
妹紅と呼ばれた女性はそういわれると慧音の肩から手を外し、ゆっくりと扉の方へと向かい始める。一見特に何もおかしな点はないようにみえるが、妹紅からは先程までとは違う明確な殺意の波動が滲み出ている。そう。まるで先程の慧音のようなオーラが………
「………なーに、あたしの知り合いに手を出したソイツをとっちめてやろうと思っただけさ、軽~くな。ま、取り合えず慧音はしばらく休んでなよ。」
「………」
そう言いながら扉をあける妹紅を何か思い込んだ表情で見つめる慧音だったが、次の瞬間にはその場から妹紅は姿を消していた。
一方その頃、アイリスの様子はというと………
「………痛いわね~。いきなり何するのよ?」
「……あんたがいきなりあんなこと言うのが悪い」
頭に大きなたんこぶを抱えていた。
ちなみにこれは先程の父親から受けた物であり、アイリスの発言を聞いた途端、光の速さでゲンコツをかましたのだ。当の本人は意味が分からず頭をかしげるばかり……それを見た父親に深い深~いため息をついてから口を開いた。
「………あのな?一応の為に聞いておくが、【革命】って一体全体何をする気だ?」
「……何、って……。決まってるじゃない!この世界を変えた奴等を片っ端からぶっとばして昔のような――」
ゴツン!!!という鈍い音ともにアイリスに二回目のゲンコツが放たれた。たんこぶの上に更なるたんこぶが出来上がり、父親はというとまるで般若のような恐ろしい表情を浮かべている。一方のアイリスは二回目のゲンコツに耐えきれず、衝撃で頭が埋まっていた。
「………ハァ。あんた、この世界のこと本当に分かってるのか?」
顔をあげたアイリスが若干涙を浮かべつつもこちらを不満そうに見つめる。まるで子供のように頬を膨らませる彼女に対して思わず頭を抱えてしまう父親。まぁ、確かに彼女は何処か子供っぽい容姿ではあるが………
「ハァ………。いいか?あんたにもよ~く分かるように説明してやるからちゃんと聞くんだぞ?」
「??良くわからないけど分かった。」
そう答えると父親は軽く咳払いをしつつ、彼女に説明を始めた。
「……いいか?まずこの世界は【東西南北の四つの地域に分けられて支配されているんだ。】四つの地域毎に大きな町と小さな町がそれぞれ作られていて、大体の人間は今そこで生活をしているんだ。」
「四つの地域?」
「ああ、まず俺たちのいるこの東地区は【岩山と竹林に隔離された世界、通称 隔離地獄】。次に、西地区は【天からも地からも支配され、監視し続けられる世界、通称 支配地獄。】そして、北地区は【永遠に逃げられない死の世界、通称 無限地獄】。最後に、……最もヤバいと言われているのが、南地区【ゼノム本部基地】だ。」
ゼノム、という言葉を口にした途端、父親の手が震え出したのをアイリスは見逃さなかった。父親の顔は下を向いていて明確な表情は分からないが、多分恐怖でひきつっているのだろうというのが、アイリスでも容易に予測できる
「………ゼノム本部基地?」
「…………この世界を支配している団体さんの名前さ。そして、二年前、あの世界惨劇を起こした連中でもある……」
「………!!!」
「…………これだけじゃない。この世界にはそんなゼノムの連中がうじゃうじゃいるんだ。しかも、どいつもこいつも正気じゃねぇ………。ハッキリ言って、幻想郷だった頃の強者はほとんど敵に回ったもんだと思った方がいい………。いや、仮にもしも正気の奴等が居たとしても生き残っているかどうか………」
「………」
話す父親の腕は今もなお震えていた。恐らくあの世界惨劇を思い出しているのだろう……。父親の説明を聞いていた周り人間は、ある者は泣き崩れ、ある者は震え、ある者は怒りを見せ、何にせよそれぞれがあの地獄を思い出して言葉を失っている………
「………これで分かっただろう!?いくらあんたが強くてもそんなのは無理だ!!頼むから……俺たちに、俺たちに………そんな根拠もねぇ、思わず期待しちまうような【意味のない希望】を言うんじゃねぇよ!!!」
そう言った父親の顔は……泣いていた。
………目の前のアイリスがどれだけ強かろうと、この世界を支配している奴等は今までの奴等とは次元が違う。今までの……異変という言葉だけでは、もう片付けられないのだ………。
今までだって、そんな幻想は夢で何度も見てきた……。あの頃の世界に戻れたらって………。けど、そんなのは期待するだけで無駄なんだ!意味のない希望なんて、信じるだけなら誰でもできる。………けど、そういう希望は………根拠もないそんな希望は………期待するだけ―――
―――ただ………空しく、そして、現実を思い知らされるだけなんだ………。
「………………うるさい。」
「……な!何!?」
「…………うるさいって言ってのよ、こんのスットコドッコイ!!!!」
すると、今までほとんど口出ししなかったアイリスが声をあげる。ただし、その顔はまだ少女のようなあどけなさの残る少女には思えないような、怒りという文字を浮かべていた………
「………何を言うかと思えば、あたしの言ったことが【意味もない希望】ですって?………なんであんたがそんなの勝手に決めてるのよ!!」
「………っ!!無理なものは無理なんだ!!それに、君はまだ子供だ……。子供にそんなことを期待したところで―――」
「…………ええ、そうね。【確かにあんたには子供に見えるのかもね。】けどね、あたしは必ずこの夢を!あんたたちで言う希望を実現させたいの!!!だから、絶対に約束するわ………」
アイリスはそういうとすくっと立ち上がり、ニカっと笑いながらとびっきり大きな声でこう叫んだ………。
「…………聞こえるかしら~!!?近くにいるゼノムの人達~!!あたしは、アイリス!!あんたたちをぶっ飛ばして、必ず元の世界に戻すって偉い人達に伝えておきなさ~い!!!!!」
それは妖精でも分かるような明らかな宣戦布告だった―――
「……!!?」
突然のゼノムへの宣戦布告に思わず言葉を失う父親。それも致し方ない、何故ならゼノムに歯向かおうと者など初めてみるのだから………。
「………フフン♪取り合えずこれでゼノムとかいう連中も少しはその気になってくれるかしら?」
「…………………………」
あまりに唐突な宣戦布告に今もなお固まる周りの人間達。そのなかでただ一人父親だけは冷静にアイリスのことを見つめていた。
「(もしかしてコイツ、アイツらの目が自分に行くようにわざと………?)」
――――本当に、本気でこの世界を救うつもりだ。
………こんな子供にそんなことが出来るわけがない。けど、何故だろう?コイツの言葉を聞いてるとあまりそう思わなくなってきた………
…………コイツなら、もしかして――――
そして、冷静に考えた結果、分かったことはコイツはどうしようもないバカで、そして―――この世界をいつか救う革命家であると。
「……………そうか。ならもう俺からは何も言わん。お前の夢だ、自由にやりなさい。ただし、だ。………絶対に、この世界に革命を起こしてくれよ?アイリス………。」
「………ええ、任せない!!」
そういうと二人の顔から自然と笑みがこぼれた………。それだけじゃない。周りにいた皆もいつの間にか笑顔を浮かべている。
そう、それはここにいる皆が【コイツは、自分たちの希望である】と思った何よりの証であった。その小さな小さな希望に、人間たちは今までの絶望を忘れるかのような笑顔を向けるのであった――――
「………ふーん。流石は慧音にあそこまでのダメージを負わせただけのことはある。なかなか面白そうな奴じゃないか………。ただ、敵であることが残念だ。私に気に入れられたことに免じて、一瞬で灰にすることにしよう………!!!」
しかし、その一方でアイリスに着々と魔の手が伸びつつあった…………
どうもリルルです♪
迫り来るもこ〇んの気配Σ(゜Д゜)
これはあれだね、次回は確実にもこた〇vsアイリスちゃんだね( ̄▽ ̄;)
さて今回はいかがでしたでしょうかΣ(゜Д゜)
それなりに話は進んだとは思います。父親の問いに対してあまり答えになっていないようにも見えますが、そこは彼女なりの考えがあるってやつですね。
あ、それと次回はいよいよちゃんとしたバトル回+αで、アイリスちゃんの【程度能力】についても話させていただこうと思っております\(^o^)/
ただ、ハッキリ言ってこの能力………あまりバトルに向いてないような( ̄▽ ̄;)
というわけで今回はここまで、次回もお楽しみに~♪
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Episode3 炎の少女
最近妖怪ウォッチ3を買いました♪
めちゃ面白いっすよね。現在メインのレベル上げしてる所ですな
さてそんなクッソどうでもいい話は言いとして、今回は遂に初バトル&アイリスちゃんの能力が判明しちゃいますぜ
いや~、まぁ、お相手は今回の題名と前回の最後でなんとなく分かるでしょうが、原作で出てくるあの娘となっております。
果たしてどんな闘いになりますことやら?
………俺たちには希望はないものだと思っていた。二年前のあの世界惨劇以降、この幻想郷は大きく変わっちまった。だけど、対抗しようにもあまりにも敵の勢力が強すぎた……。
この異変を終わらせようと何人もの人がアイツ等相手に殴り込んで行くのを見た。けど、誰一人してアイツ等を追い詰める所か、一人相手するだけでも精一杯という様子だったのを今でも鮮明に覚えている。
これまで数多くの異変を解決した博麗の巫女、その隣にいつも立っていて巫女と共に異変を解決していった魔法使い、湖の畔に建つ洋館で働くメイド長、冥界の主に遣える半霊剣士………
この数多くの異変を解決した者たちでさえ、今ではもう―――。
………そんな俺たちの前に一人の少女。いや、一人の革命家が名乗りを挙げてきたんだ。
それはもう唐突だった。いきなり目の前に現れたと思ったら慧音さんを倒し、いきなり世界を救うなどと言い出したんだ。………正直初めはただの自信過剰気味な少女にしか見えなかった。
慧音さんを倒した時点で強者であるのは違いない。けれど、【そんな一握りの希望が儚く散っていくのを俺たちは何度も目にしていた。】
だからこそ、そんな一握りの希望だと思ったからこそ、【俺は彼女を本気で怒鳴った。】
俺たちはもう、そんな、【希望がまた散っていく姿を見るのが怖かったから。見るに耐えないから。無力な自分達を、呪いたく、憎たらしく、無念に思うから。】
だが、目の前にいる少女は【俺たちの会った一握りの希望とは違っていた。】自分達のような諦めや迷いを感じさせない、真っ直ぐな瞳を浮かべながら、なおも世界を救うと曲げなかった。
この時、俺は直感的に感じ取った。コイツは一握りの希望などではない。
そう、それこそ【絶対的と言ってもいいようなそんな希望だ。】今までの希望とは色んな意味で桁が違ったのだ。
初めて会う人間に何故これほど確信を持てたのかはよく分からない。けど、一緒にいるとコイツなら………そう思ってしまう不思議な魅力でもあるのかも知れない。なら俺たちはずっと待っていよう。この世界を……この小さな少女が救うまで、な。
「…………フッ。」
少し物思いに耽っていた父親は目の前の少女を見つめ少し頬を緩める。その笑みには今までのような暗い表情ではなく、人間らしい感情の籠った笑みであった。そんなことを知るよしもないアイリスは若干引いていたが………。
「………んじゃ、私はそろそろ行くとしますかね。」
アイリスはそういうと手首を揺らしたり、屈伸したりと軽い体操を勝手に始める。
「???行くって何処に?」と当然気になった周りは彼女にそう問いかけると彼女は体操しながら一言こう言った。
「何処って、そりゃあこの町を支配しているボスをぶっ飛ばしに行くに決まってるじゃない?」
「………お前はいきなり何を言ってやがる?」と周りの人間は全員同時にそう思った。
「…………いやいや、お前な?ここのボスが誰だか分かってんのか?―――って、知ってるわけないか。」
冷静に問いかけようとする父親だが彼女が頭に?を浮かべた時点で大体察した………。
「………いいか。よく聞けよ?お前の言っているここのボスっていうのはだな―――」
父親がその名前を言おうとした時、アイリスは突然父親の口を手で塞いだ。何事かと思うと彼女は無言で人差し指を口の前に持っていき、父親たちにレクチャーする。周りの人間も父親もアイリスに言われた通り黙っていると一つの足音がこちらに近づいているのに気がついた。
「…………」
未だに口を押さえられたアイリスに少し驚いていた。先程までこの場はアイリスの言葉で少しざわついていたのだ。それなのにも関わらず、こんな僅かに聞こえる音に反応し咄嗟に周りを黙らせたのだ………。
ハッキリ言って耳をすまさないと分からないレベルの音だ。なのにも関わらず、彼女は誰よりも早くこの場の異変に気づいていた。
―――やはり、この少女はバカなのか賢いのかよく分からない。
「………………」
すると、自分達の前に一人の少女が現れた。
その少女は下を向いて顔は見えないが白く長い髪を携えて、白いシャツと赤いモンペのような物を着こなしている。髪にはいくつもの赤いリボンが結ばれていて、と。綺麗な少女であった。たが、周りの人間はその姿を見て続々と表情が強張り始めた………
「………ま、まさか。あの人は―――」
一人の人間がそういったと同時に少女は下を向いていても分かるほどのニヤついた笑みを浮かべ―――
「………アイリス。お前を、排除しに来た―――」
言い終わるのとほぼ同時にこちらを攻撃してきた―――。
白い髪の少女から無数の赤い札と青い札がこちらに襲いかかる。
アイリスは突然の攻撃に驚くも父親から離れ、人間たちから少し離れた所に立つと迫る赤い札と青い札を手で弾き始めた…………!!
「な、なによ!?今のは………。一瞬で凄い数の攻撃が………」
全部町の周りにある岩に弾き切ったアイリスは少女の攻撃に戸惑いを隠せない。
しかし、目の前の少女がそんな隙を逃す筈もなく―――
「うぐ!?」
「場所を変えさせて貰うぞ―――」と、白い髪の少女はそういうとアイリスの首を掴み、その後思いっきり殴りかかる。
そのまま吹っ飛ばされたアイリスはその勢いのまま周りの岩を突き破り、殴りかかった少女と共に町の外へと飛び出した。
ドゴ――――ン!!と岩に何度もぶつかりながら爆音を立て、町の外に出たあとも吹っ飛び続けたアイリスは何度も岩に当たったおかげでなんとか失速し、ようやく一つの岩にめり込んで勢いが止まった―――
そこへ追い付いた少女は近くの岩の天辺から彼女がめり込んだ岩をただ見つめる。
すると、その岩は突如発生した大きな地震と共にヒビが入っていき、爆音と共に砕け散る。その中から、勢いよく服がボロボロのアイリスが飛び出してきた。
「いてててて………いきなり何すんのよ!!あんた!!」
「…………思った通りだ。」
「ん?」
ボロボロになりながらも出てきたアイリスを前に少女は笑みを浮かべた。ただし、あの父親の人間らしい笑みではなく、感情の籠っていないどちらかというと無機質なものではあったが―――
「…………私は、藤原妹紅。あの町を支配している者さ。」
「ふーん。あたしはアイリス。ん?てことは、あんたが―――」
「………いや、違うよ。私は、あんたが言っていたあの町のボスじゃないよ。」
「そ~なのか~♪」
アイリスは両手を広げて十字架のようなポーズを取ると笑顔でそう言った
「……………」
「………ちょっと言ってみたかったのよ」
「…………まぁ、いい。そんなことよりもだ。お前、やっぱり強いな。今の一撃を耐えるなんて相当だぜ。」
「ん?そうかしら。それを言うならあんたも結構なパワーとスピードを持ってるじゃない。少なくともさっきぶっ飛ばした慧音とかいう奴よりもあんたの方が強そうだ。」
「…………そうか。やっぱ、お前が慧音を―――」
アイリスが慧音と言った途端、急に妹紅と名乗った少女は先歩の慧音のような邪念とそれに勝るとも劣らない殺意を滲み出した。端から見れば平静を装っているように見えるが、溢れでる邪念と殺意は最早隠しきれていない。
「さてと。お前のような強者との闘いは久々だ。だからこそ、面倒なことになる前に一瞬で消してやるよ」
妹紅はそういうと高速で空へと飛んだ。その後、懐から一枚の紙を取りだす
「………さぁ、来いよ。お前のスペルを全部受けてやる。そして、お前のスペルを全部破って、お前に徹底的な地獄を味わせて―――」
「………ちょっと。」
妹紅が話している中、アイリスが突然割り込む。見るとアイリスは上を子供のように頬を膨らませており、次の瞬間、妹紅はある意味で衝撃を受けた―――
「―――空を飛ぶなんてズルいわよ!!あと何よ!?スペルって!?」
「は?」
妹紅は一瞬目の前の少女が何を言っているのかが本気で理解ができなかった――――
「空を飛ぶのがズルい」と彼女は言うがズルいも何も幻想郷の勢力のほとんど全員が空を飛べる。寧ろ、空を飛べない奴は町にいる人間くらいの者だろう。いや、それ以上に驚くのはアイリスが【スペルカードルール】を知らないことだった。
それはここが幻想郷だった頃から争い事を解決するために博麗の巫女が定めた物だ。その定められた物こそがスペルカードルールであり、通称【弾幕ごっこ】と呼ばれる遊戯だ。これまでの異変も基本は弾幕ごっこで解決されていたし、ここにいる人間なら弾幕ごっこやスペルを知らないことなどまずあり得ない。
色々疑問や謎はあるが、ただ一つ今分かったことは―――
「――――クックックック。フハハハハハハハハハハ!!!」
目の前の相手がどれだけ無謀なことをしようとしているかだった。
「???」
「何を言うかと思えば、その言い振りだとお前さては弾幕を出せないどころか空も飛べないな!?それで世界を救うだって!?………笑わせるのも大概にしろよ。」
妹紅は笑うのを止めると低い怒声と共に同時に再び先程邪念と殺意を滲み出す。ただし、その邪念や殺意は先程の比ではない位にまで溢れでていた。
「………舐めすぎだぜ。この世界を……。空も飛べない、弾幕も使えない。そんなお前が何が出来るってんだ?」
そう。空も飛べない、弾幕も出せない。それで勝とうとする。それは彼女たちにとっては【ただの侮辱に過ぎなかった。】この世界での基準は如何に弾幕ごっこで強いか、それが全てなのだ。
「………弾幕とか、空が飛べないことがどうだとかそんなのはあたしには全然分かんないわ。」
「………だけど、何ができるかと言われれば―――あんたに勝てる!」
ブチッ
妹紅は頭からハッキリとそう聞こえた。ああ、そうか。堪忍袋の緒が切れるって言うのはこういうことなんだな。と、妹紅はこんな時にそれを実感していた。それと同時に滲み出していた邪念と殺意は押さえる物が無くなり、完全に剥き出しの状態でアイリスに向かって放たれる。
「…………ああ、そうか。分かった分かった。じゃあ、私に勝てる所を見せてもらおうか!?」
【不死「火の鳥‐鳳翼天翔‐」】
妹紅は怒りで埋め尽くされたような表情を浮かべながら、空から容赦なく火の鳥の形をした弾幕の雨を降らせる!!
「よ!ほ!は!!」
しかし、目の前のアイリスは邪念や殺意に臆することもなく、軽々と弾幕の雨を交わしていく。その態度が妹紅を更にイラつかせていく――
「ふざけやがって!!消し炭にしてやるよ!!!」
【不滅「フェニックスの尾」】
妹紅は懐から一枚スペカを取りだし放った。妹紅から今の状態を現すかのような炎の翼を纏い、そこから先程の以上の炎の玉が落とされていく。
「ほへ~。弾幕ってのは凄いわね。綺麗だけじゃなく、こうしてちゃんと攻撃にもなっている訳だ。」
アイリスは初めて見る筈のスペカにも関わらず冷静に確実に避け続ける。しかも、見るからに余裕そうに。
「………なんでだ。なんで、当たらねぇんだよ……!!」
妹紅は全く当たらないアイリスに対して疑問を持ち始める。
いくらなんでも空も飛べないような奴が初見の弾幕をここまで避けるなど考えられない。それに妹紅自身はゼノムの中でも上位に近い実力者。その妹紅の弾幕をここまで容易くなんて―――
妹紅が考え込んでいたその時、ゴツン!!と頭に衝撃が走った!!
「っ!!!」
突然の一撃と痛みで思わず頭を押さえる妹紅。押さえた手を見ると、その手には真っ赤な血が付着していた―――
「……………」
その血を見た妹紅は冷や汗をかきはじめた。
妹紅自身、確かに考え込んではいたが油断はしたつもりはなかった。事実、弾幕の手は今もなお緩めていないし、アイリスから視線を外すこともなかった―――
それなのにも関わらず、妹紅はダメージを受けていた。
「………なーにをそんな驚いてんだ。【ただの石ころくらいでさ】」
アイリスの声でハッと我に帰った妹紅が見ると、彼女の手には手頃なサイズの石がいつのまにか握られていた。それこそ何処にでも落ちていそうな石ころのような―――
まさか……先程ぶつかった衝撃は石ころ?いや、そんな筈はない。妹紅はそう思うがそれを認められなかった。
妹紅は見た目は普通の人間だがただの人間ではない。妹紅はとある医者が作り上げた【蓬莱の薬】という薬を飲んだ【蓬莱人】と呼ばれる種族だ。
彼女の持つ能力はその薬を飲んだことで出来た【老いることも死ぬこともない程度の能力】である。簡単に言ってしまえば不老不死だ。
勿論蓬莱人と人間の違いはそれだけじゃないし、例えば体の頑丈さも人間とは比べ物にならない。その筈なのに――――
「………クソッタレ。こうなったら―――!!!!!」
認めたくない事実が妹紅を焦らせる。目の前のアイリスに少しずつ怯え始めた妹紅はまた懐から一枚スペカを取り出す。
「ま~たスペカって奴かしら?止めといた方が良いわよ。いくらやっても【今のあんた】じゃあたしには勝てないわ。」
「っ!!!!これでもそういってられるかな!?」
妹紅はそういうと不意にアイリスから視線を外す。その視線が向かれたのは―――
「ま、まさか!?」
「消し飛ばしてるよ!!あんたも、【あの町も、な】!!!」
【「フェニックス再誕」】
先程アイリスのいた町だった。
いち早く気づいたアイリスは既に放たれた弾幕に回り込んで素手で止めにかかる。だが、思っていた以上に弾幕の威力が高く抑えきれない!!
「かかったな!これで、トドメだぁああああ!!!!」
【蓬莱「凱風快晴‐フジヤマヴォルケイノ‐」】
そこに更に追い討ちで妹紅の弾幕が放たれアイリスが抑えていた弾幕は大爆発を遂げた―――。黒い煙が上がりそれが風で消え去った時、そこに………アイリスの姿はなかった。
「…………フフフ。町の人間なんかを庇うからそんな最後になるんだ。ともかく、私の勝ちだ。」
念のために辺りを徘徊したがそもそもあの状況じゃ避けられる筈もないし、それにあの威力だ。いくら強くてもただの人間では肉片が残る筈もないだろう。
「さてと、なんとか邪魔者も排除できたことだし、さっさと町に戻って―――」
妹紅がその場を後にしようとしたその時だった―――。
妹紅の背後から風が吹き込んできたのだ。振り返るとそこには【赤い竜巻が上がっていた――。】赤い竜巻はスパークを纏い徐々に回転数を上げていく……!!
そのあまりの暴風の前では妹紅はその場で耐えることしか出来なかった―――
やがて、その赤い竜巻徐々に小さくなっていく。そう、それはまるで【人の形になるかのように】
「…………ふぅ。肉片がほとんど残らない程にまで死んだのはいつぶりだったかしら?ちょっと油断しちゃったわね。」
赤い竜巻は最終的にはアイリスとなった。目の前のアイリスはまるで何事もなかったかのように無傷の姿でそこに現れた――――
「………お前、お前………一体何者だよ!?蓬莱人でないだろうに、その回復力はあり得ない!!」
「………う~ん。あんたのいうその包装人?とかいうのは知らないけど―――」
「………これは、あたしの能力さ。【血を操る能力】といった所かな?さっき消し飛んだ肉体を血を操って再形成させてもらったわ。そして―――」
そういうとアイリスは一瞬にしてその場から姿を消す。妹紅がそれに気づいた時にはアイリスは妹紅の真上にいた―――
「………血を操ることにより血流を早くすることで肉体の強化もできるのさ。」
そう告げると共に妹紅に向けて拳を振り落とした。
咄嗟にガードしようとする妹紅だがそれも最早無意味だった。彼女の放った拳は軽々とそのガードを破り、妹紅はそのまま地面へと叩き落とされた。その時、出来上がった穴は先程までいた町を覆い隠せるほどの巨大なクレーターとなったのだった―――
どうもリルルです♪
うへ~、あの妹紅ちゃんをほぼワンパンじゃないですか。ヤダ~( ̄▽ ̄;)
てか、アイリスちゃん、普通に強くね?
空も飛べない、弾幕も出せない、と幻想郷においては弱そうに見えますが、彼女はただの石ころで蓬莱人の頑丈な体を易々と傷つけ、パワーも蓬莱人以上の凄まじいものです。
石ころで対抗できるって時点で、最早人間じゃないよ。あんた人間かよ( ̄▽ ̄;)
さて、空も飛べない、弾幕も出せない。ある意味イレギュラーで滅茶苦茶な主人公アイリスちゃんは、この幻想境を救うことが出来るのでしょうか?
あと、今回は久しぶりにめっちゃ頑張った。気づいたら6000越えているって言うね
じゃあ今回はここまで。次回は、う~ん。そろそろ【あの娘】でも出してみようかな?
次回をお楽しみに~♪
To be continued~♪
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Episode4 意外すぎる正体
今回でようやくこの町のボスが解るのですが………
それ以上に今回はラストにとんでもない真実が明らかになります
そう、あのアイリスちゃんの正体が明かされるのです( ̄▽ ̄;)
謎の多い彼女は一体全体何者なのやら………
んじゃ、前置きはこれくらいにして本編どぞどぞ( ´∀`)
………話をしよう。
あれは今から36万……いや、3万6000年前だったか……。
まぁ、良い。実際は今目の前で起きていることだ。
何を言ってるんだって?自分でもそう思うさ。一人で何を訳の分からないことを言ってるんだって、な。
俺自身もよ~く理解はしてる。でもよ、【これ】を見て逆にどう反応すればいい?
ため息をつきながら下を向く男はそう思いながら目の前にいる異様な光景に再び目を向けた――――
「おおお久しぶりです!!【早乙女 愛里様】!!!」
「ハハハハ♪紫ったら相変わらず堅苦しいわね~♪」
男の視線の先には腰を90°曲げて頭を下げて冷や汗を滝のように流す【八雲 紫】の姿と、それを見ながら高笑いするアイリスの姿があった―――
「…………なんだこれ?」
今から30分ほど前、藤原妹紅に吹っ飛ばされたアイリスが帰ってきた。
町の皆は再び今日何度目か分からない喜びの声を上げ戻ってきたアイリスを中心に小さな宴が開かれた。宴といっても町の一部の住人が参加するほんとうに小さな小さな宴会のような物だが彼女もそれに賛成したので少数ながら宴会がスタートした。
それにしても、宴会とは随分と久しぶりなものだ。あの世界惨劇以降、俺たちは闇に支配され世界は混沌と化し、今日一日を生き延びるだけでやっとのような地獄の日々を過ごしてきた。当然ながら宴会や宴などといった催しをする暇も無く、こんな小さなものであっても宴会をやるというのは数年ぶりのことだった。
「それにしてもお嬢ちゃん、まさか妹紅さんまで倒すとはなぁ!!本当に一体何者なんだい?」
「最初から言ってるじゃない!!あたしはアイリス!」
「「「この世界に革命を起こす女よ!!」」」
「な~んだ!分かってるじゃないの!!」
「へへっ、あんたならそう言うと思っただけさ!!」
「「「「あっはっはっはっはっはっはっは♪」」」」
パッと見た所、十数人が入れるようなスペースに最低でも20人を越える人が集まり酷く窮屈だ。だが、それ以上にこうやって町の皆が酒を飲んで笑い合うというのは一体いつぶりだろうか?少なくともこの町に住んでから皆のこんな顔を見るのは初めてだった。
「………」
そんな皆を見ながら俺は一人酒を飲みつつ微笑する。
………皆の笑顔が輝いて見えてしまって仕方がないんだ。それを見てると俺も思わず笑いが込み上げてくる。
皆のこの笑顔を作ってくれたのは、間違いなくあのアイリスだ。まだ俺はアイツのことはよく分からないし、アイツが一体何者なのかも全然分からねぇ。ただ、分かるのはアイツが【本気でこの世界を救うつもりであるかだ。】
それがわかりさえすればアイツの正体とかはこの際どうでもいい。
などと俺が考えているといつの間にかアイリスの奴が俺の飲んでいた酒を奪って勝手に飲んでいた。既に彼女の顔は赤みを帯びてはいたが酔っぱらっているような感じには見えない。というかいつもテンションが高くて酔ってるかが分からないといった感じだ。
ただ、まぁ、その、アイリスの白いワンピースが若干はだけ、脇の方から見えつつあるのはちょっと色々困る。
………お前、一応女子なんだからその辺もっと気にしたらどうだ?
ただ、まぁ、その、コイツ体はガキだが纏っている雰囲気からか、ガキの体のくせして結構色っぽい。
………一応言っておくが俺は小さい女の子が好きという特異な人間ではない。断じてないぞ。
「……ぷっはぁぁあああああ!!やっぱ宴での酒は格別に上手いわね~♪アイツとの飲み比べをした時を思い出すわ~。」
「おいおい。お前さん、いくら強いといえどまだガキなんだから酒はやめた方が良いんじゃないか?」
「何よ、【ソウジロウ】。宴会で酒を飲まないなんてあり得ないでしょうが!あとさっきから脇を覗かないでくれる?」
「みみみみみ見とらんわい!!!!!!」
ちなみにソウジロウっていうのは俺の名前だ。んで、子供の名前がヨウシロウ。
妻は………まぁ、二年前の惨劇で俺たちを庇って………。全く今思い返してみてもなんで俺なんかを庇ったんだか―――
…………ははっ。自分の女房も守れず寧ろ庇われるなんてな。亭主失格だな、俺は。
「…………。」
「…………ソウジロウ?泣いてるの?」
おっと、行けねぇ。宴会だって時にしんみりした空気にするわけにもいかねぇな。
そう思いながら俺は汚れた服の布で浮かべた涙を静かに拭い、心配そうに見るアイリスに一言こう言った。
「…………な~に。皆の笑っている所を見てたら色々思い出しちまってよ。ちょいとうるっと来ただけさ。」
「………ねぇ、ソウジロウ。私、ソウジロウのことまだ分からないけど………。【ソウジロウは何も悪くないよ?】」
「!!!」
「………ソウジロウが何を思い出したのかは知らないけど、ソウジロウのことだからどうせ【自分が悪い】とか【自分は最低】とか考えてたんでしょ?あんた、自分よりも周りの皆のことを考えるタイプだからねぇ♪」
「あんたが何を卑屈になっているかは私は知らないし、聞く気も毛頭ないわ。だけど、一言だけ言える。あんたは【何も悪くない】、ってね。」
「…………なんだよ、それ。」
ニコリと笑いながら【何も悪くない】そう語ってくる彼女を見て、俺の心の中の重みが少しずつ軽くなっていくのを感じ取れる。この二年間決して忘れることのなくのし掛かる心の重みが―――
……なぁ、お前。見ているか?
俺は、お前を守れなかった。
今でも最後にお前と会った時のことを思い出すよ。
だけど、生き残った以上、俺はずっと生き続けるよ。
………ヨウシロウは俺が命に変えても必ず守るから、死んだら必ず会いに行くから。
だからそれまで俺のことをそこで待っててくれよな―――
「…………んで?この町のボスってのは一体誰なのさ?ソウジロウ」
宴がようやく落ち着いた頃、話はこれからの問題についてのこととなった。
「…………まぁ、恐らくお前さんには言っても分からないとは思うが、この町を支配しているボスっていうのは【ルーミア】っていう人喰い妖怪なんだ。」
「………え?【ルーミア?】ルーミア、ってあのルーミアよね?暗黒の力を持った―――」
「は?暗黒?ま、まぁ、お前さんのいうルーミアはよく知らないが、ルーミアっていうのはさっきも言った通り人喰い妖怪で今はゼノムのとある王の幹部になっているんだ。」
「ふーん。って、とある王ってなに?」
「………ああ、お前さんにはまだ説明してなかったか。この世界には四つの地区を支配する【八王】と呼ばれる八人の女王がいるんだ。」
「へぇー。八人もいるのね。」
「ああ、そして、さっき言ったルーミアが支えているのは、夜を支配する女王と言われている。【紅帝 レミリア・スカーレット】なのさ。」
「………レミリア・スカーレットねぇ。まぁ、名前から察するに【スカーレットデビル】の末裔か何かかしら?」
そんなことを呟くと珍しくブツブツ何かを言いながら考え込む。
………コイツは時々よく分からないことを言ってくる。例えば、さっきの暗黒の力とかスカーレットデビルだとか、今更だがコイツは外の世界から来たのだろうか?いや、それにしてはどうも何かが違う。
少なくともコイツは外の世界から来た所謂外来人という感じではない。これだけは間違いないだろう。
「………そうだ!!」
そんなことを考えているとアイリスが急に声を上げ思わず驚いた。
何事かと思えば「こういうときは【アイツ】を呼べば済む話だったわ」など訳の分からないことを言い出すと、アイリスは指をパチンと鳴らす。すると、いつの間にかアイリスの手元にはほら貝が握られており、アイリスは息を吸い込むとほら貝の先に口をつけ思いっきり吹き込んだ。
ブオオオオオオオ!!!と低くよく響く音色がこの町の中を埋め尽くす。辺りはすっかり暗くなっていたこともあってか、ほら貝の音色は静寂の闇の中によく響いていた。ほら貝の音色に思わず耳を寄せていると………いつの間にかアイリスの目の前には幻想郷の賢者 八雲紫が頭を下げていた――――
そこからは、まぁ、最初のあの光景になった。
アイリスに深々と頭を下げるあの女性は八雲 紫。今初めてあったのであまり詳しいことは分からないが、幻想郷の賢者と呼ばれ全ての妖怪の頂点に君臨しているとも言われている。幻想郷最強の妖怪。
そう聞いていた彼女なのだが、今の彼女は自分の身長より遥かに小さい少女に頭を下げ続けている。
いや、そもそも、あの八雲 紫が頭を下げるなんて……アイリス、お前マジで何者だよ?
「………ほら。紫。あんたが急に出てきて頭なんか下げてるから皆混乱してるじゃない。」
「はっ!も、申し訳ありません。愛里様!私としたことが、とんだ御無礼を!!」
「………いや、まぁ、うん。別に無礼とかじゃなくて、普通に接してくれればいいんだけど……」
「………そ、そんな恐れ多いこと私には………」
「あたしと紫の仲じゃん。というか、そもそもその名前はあくまで昔の名前なんだから今はアイリスって呼んでくれない?」
「ははっ!畏まりました!アイリス【様】!!」
「………様は要らない!でも、まぁ、これもこれで悪くないか。」
「あ、ああ~、ちょっといいか?アイリス?」
アイリスと八雲 紫の会話が一段落ついたと思った所で俺はアイリスに声をかけた。
というか、この二人の会話を横切るのって思ったより緊張する。
そういって話しかけようとしたとき、八雲 紫からとんでもない真実が告げられた―――
というか、ぶっちゃけ耳を疑ったよ。とにかくこの時の発言でコイツを見る目がグルリと変わった―――
「く、口の聞き方に気をつけなさい!!人間!!このお方を誰だと思っているの!?」
「このお方は【早乙女 愛里様】!!かつて、幻想郷にまだ人が全然居なかった頃、百万と居た妖怪をたった一人で叩きのめした最強の人間であり、【全ての博麗の巫女の祖となったお方よ】!!!」
「………………………は?」
…………色々言いたいことはあるが、とりあえず一言。
―――スケールでかすぎじゃね?
どうもリルルです♪
スケール、でかすぎじゃね?(二回目)
ソウジロウと同じ感想になっちまっただ( ̄▽ ̄;)
いや、道理で色々おかしいと思ったんだよなぁ。
さて、次回からは遂に新章へと突入していきます( ´∀`)
そして、新章からいよいよこの話のメインである【仲間集め】が始まっていく訳ですな
それにしたがって、ルーミアの討伐。そして、そこから更にレミリアと立て続けに強敵が待ち構えていますなぁ( ̄▽ ̄;)
果たして、博麗の巫女の御先祖様は果たしてこの修羅場を突破できるのでしょうか?
というわけで簡単に新章についての予告にいってみよう♪
第一章 人斬り林檎と宵闇の姫
次回もお楽しみに~♪
To be continued~♪
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第一章 人斬り林檎と宵闇の姫
Episode5 式神 藍
いつの間にかもう新年に突入してしまってたというね(^◇^;)
新しい編集環境になかなか慣れずあんまり編集の気力が湧かなかったのですがなんとか今回の話が出来上がりました。少しずつ慣らしながら編集スピードを上げていくつもりなので気長にお待ちください
さて、では今回から新章へと突入していくのですが、今回はあの藍様が初登場
そして、謎のオリキャラであるルル様が降臨されます。いいですか?今回の話で彼女も言っていますがあくまで【ルル様】ですからね?ちゃんと様をつけるように!
え?なんかリルルちゃんの態度がいつもと違うって?そりゃあね〜、ルル様は幻想郷を………
い、いや、なんでもありません、さて、そんな彼女なんですがあのキャラとどうやら深く関係しているようです。それではどうぞ
いや、うん。まぁ、アイリスはただ者じゃねぇのはここにいる皆も感じてはいただろう。
ただ、まさかその正体があの博麗の巫女の祖先だったとは……いや、仮にそうだとしても色々おかしいだろ⁉︎
博麗の巫女はかなり前の世代から続いている筈……もし仮にアイリスがご先祖様だとしたら、見た目が最早若いという所の話じゃない。ていうか、そう考えたらコイツこの見た目で一体いくつなんだ?
「あ〜、確かにそんなこともあったわね〜。あの頃は私も若かったし……」
……若い?
「………」
あ、いや、なんでもないんで無言の圧力をかけないでくださいお願いします。
「……それにしても博麗の巫女か。随分と懐かしい響きだわ……。あ、そう言えば今も博麗の巫女っているのかしら?」
アイリスの発言にその場にいた者達全員が黙り込んだ。まあ、それも仕方ないだろう……何故なら今の博麗の巫女は___
「……今現代の巫女 博麗 霊夢は現在行方不明となっております。」
少しの静寂から程なくして八雲 紫から真実がつげられた。
そう。今八雲 紫の言った通り博麗の巫女は行方不明……というより、あの日、世界惨劇が起こったあの日を境にその姿を見失ったのだ。
「行方不明?」
「はい。私も全力で彼女を捜索しているのですがどうやら結界か何かで探知できないようにしているようで……」
「もうこの世にはいないなんてことは……なさそうね。」
ん?そうなのか?
というのも俺たち人間の間では「実はもう既に無くなっているのでは?」という声もチラホラ上がっていたのだ。まあ、確かにこの二年全く見かけなかったのは事実だし、実際に俺自身もその可能性もないとは言い切れなかった。
「アイリス様のおっしゃる通りまだ霊夢は生きていると思います。博麗大結界が無事に存在しているのが何よりの証拠ですわ。」
あ、なるほど。確かに冷静に考えたらそういうことだな。
博麗大結界というはこの幻想境を囲むほど巨大な結界のことである。この結界は外の世界と幻想境が交わらないように出来た結界らしい……というか俺自身あまり詳しいことは分からん。ま、まあ簡単に言うと名前にある通り博麗の巫女がその結界を管理しており、博麗の巫女がもしも存在していなかったらこの世界が存在すらしていなかったかもしれなかったということだ
つまるところこの世界が存在していることが博麗の巫女が何処かで生きているというのを証明しているってことだ。
「ちぇ!折角だからどんな娘かあってみたかったのに……憂さ晴らしにその辺の岩ぶっ壊してこようかしら。」
お前は何を言っているんだ……。それに周りを見ろ、さっきから八雲 紫が止めに入ったんだろうが……
「アイリス様!?あ、あなたさまに暴れられてはこの世界が保ちませんわ!で、ですのでここは落ち着いて……」
「え〜!!良いじゃないの。別にちょっと更地にするくらい……良い加減手加減するのも飽きてるのよね〜。」
おい!更地にするとか不穏な単語が聞こえるのだが!?
ていうか今手加減って言ったか!?お前あれでも手加減してたのかよ
……いや、コイツなら本当にその辺一体を楽に更地に出来そうだ。
「そ、そう申されましても……」
このままでは本格的に不味いと感じたのか、それとも冷静さを欠いていた故か、八雲 紫は先程までの落ち着いた雰囲気が感じられなかった。だがそんな八雲 紫のことはつゆ知らず、アイリスはもうやる気十分といった感じで準備運動を始める始末。……あ、そうか。大体想像ついてたけど確信したわ、コイツ……人の話を全然聞かないタイプだ。
なんてこんな時にそんなのんきな事を考えていたらアイリスと八雲 紫の前に一人の女性が現れた。スキマから突然と現れた女性は何処かで見覚えがある……確かこの人は八雲 紫の式神?と言われていた幻想郷だった頃に時折人里で見かけた………
「……お初にお目にかかります、アイリス様。私は紫様の元で式神を務めております。八雲 藍という者です」
突然と現れた女性 八雲 藍はアイリスの前に立つと自己紹介をしつつ深々と頭を下げる。恐らく様子から見てこの二人は初対面なのだろうか?……ん?ちょっと待てよ、だとしたらアイリスと八雲 紫が知り合ったのは少なくとも八雲 紫と藍さんが出会う前なのか?だとするとアイリスは一体………なんて俺が分析している間に話はどんどんと飛躍していく。
「貴方様の強大な戦闘力では物足りないのも無理もありません。ですが、だからといって貴方に自由に動かれるとゼノムより先にこの世界が消滅してしまいます。……ですので、ここは私、八雲 藍と軽い組手でもどうでしょうか?」
「組手?私と貴方が?」
なんと!藍さん自らが組手を申し込んで来た。俺は藍さんが戦っている姿など直接見たことはないが藍さんは賢者 八雲 紫の最強の式神。その実力は最早俺が言うほどでもないだろう。それに、彼女から先ほどから放つ気配や目付きが最早人間のそれではない、何かもっと……強さとかでは無く、俺の人間としての本能が俺に危険信号を出し背筋が凍りつくようなそんな感覚。それは、以前見かけたような優しい雰囲気を漂わせるあの藍さんの中にある妖怪としての素顔なのだろう。
そんな雰囲気を藍さんがビンビンと放つ中、アイリスはまるで子供が新しいおもちゃでも見つけたかのように喜んでいた。……前から思ってたがコイツはもう少し空気を読むことは出来ないのか?
「ら、藍?あ、貴方、何を言っているのかしら〜?愛里様のお力のことは散々話したでしょう?馬鹿なこと言わないでちょうだい。」
「ええ、ここへ来る前に散々聞きましたが、その話は所詮過去の話ですよ。それに私自身、知っておきたいのですよ。この方がどれほど強いお方なのかを……。申しわけありませんが何度頼まれても辞めるつもりはございません。」
「藍!貴方、いい加減に………!!!」
八雲 紫が怒る瞬間、アイリスは二人の間に割り込んだ。割り込んだアイリスは紫にニコリと笑い「ごめんなさいね♪」と一言謝ると、二人は紫の忠告を無視してスキマへと入ってしまうのであった………
二人がスキマを通して辿り着いたのは見渡す限り何もないとにかくだたっぴろい荒野であった。そこはどう見ても幻想郷にはない場所でこの空間であれば幻想郷には影響もないしアイリスが暴れようが大丈夫、そう判断されたのだろう。地面へと足をつけた二人は何も言わずお互いに背を向けて距離を取る……一方は落ち着いた雰囲気をかもしだし、また一方はこれから起ころうとしている闘いに胸を踊らせている。二人はある程度距離を取った所で同時に振り返り、藍は無言で丁寧にお辞儀をすると構えを取る。
「………この闘いはどちらかが「まいった」と言うかもしくは戦闘不能になった方が負け。という形にします。いいですね?」
「ええ、それで構わないわ。貴方の力、私に見せてちょうだいな。」
「それでは、よろしくお願いします………」
藍はそういうと同時に一気にアイリスの胸元まで突っ込んだ。八雲 藍はアイリスに比べ身長が高いため幾分やりづらい筈だがそれを物ともせず、巧みな技術でアイリスを投げ飛ばす……。そこへ待ったをかけずに藍は弾幕で吹っ飛ぶアイリスを追い討ちをかける、一方のアイリスは吹っ飛ばされたがすぐ様持ち直し、人間では考えられないような凄まじき速度で走り出す。
その圧倒的走行速度で藍の弾幕を華麗に避けていく。しかし、藍は全く動じず攻撃を続けた。よくみるとアイリスが振り切ったと思っていた弾幕達が一斉に空へと集まっており1つの巨大な弾幕へと姿を変えていた!
それに気づいたアイリスはすぐ様地面に勢いよく足を突っ込む。そのパワーで地面は砕けていき地割れが発生しアイリスは走りながらそれによって出来た手頃な石を取り出すと今度はそれを思いっきり空の巨大な弾幕を投げ飛ばした!!
普通なら石など投げた所で砕けるだけだがアイリスが放った石は容易く巨大な弾幕を貫き、巨大な弾幕を空で一回り大きくなったのを最後に大爆発を起こした!!流石にこれには藍も表情を歪ませたがまだまだ余裕の面持ちである
「流石にやりますね、まさか石ころであれを破るとは思いませんでしたよ。」
「こんなのあんたからしたらまだまだ序の口って所でしょ?差し詰め準備運動といった感じかしら。」
「ええ、寧ろ今ので勝敗が決するようでは全くの期待はずれでした。では続きを始めましょうか」
そう告げると同時に藍が大量の弾幕を張り巡らせる。それを前にアイリスは堂々と正面から突撃していく……。
果たしてこの二人の戦いはどうなるのだろうか?
一方その頃、とある街外れでは……
「……ちくしょう、あの野郎。なんて力してやがる、」
先程アイリスと闘った藤原妹紅が目を覚ましていた、目を覚ました彼女は辺りを見渡すと自分は先程まで地面にポッカリと空いた穴に寝転んでおり、それは即ちアイリスに敗北したことを悟った。
「……くそ、まさか空も飛べねぇ野郎に負けるとはな。油断……いや、ありゃ完全に手を抜かれてたな。でなけりゃ再生にもっと時間がかかってた筈だ。完敗だ……」
自分の強さを軽々と超えたアイリスに対する純粋な尊敬、たがそれでいてやはり悔しさもあり妹紅の表情は複雑な物へと変わっていた。そんな表情を浮かべつつゆっくりと立ち上がり街へと戻ろうとした……。
「おや?君、随分と傷ついているじゃないか……大丈夫かい?」
が、そう思った瞬間、目の前に見知らぬ女性が現れたのだ、それこそ目と鼻の先に_____
妹紅は反射的にその女性から距離を広げいつでも闘えるように構える。
ありえねぇ、今、コイツどったから出て来た!?まさか、あそこまで近づかれるまで気づかなかったとでも言うのかよ!!
「なんだい?人が折角優しく声をかけてやったというのにその態度はないんじゃないかな?」
目の前にいる女性は見た所アイリスとほとんど変わらない程の小柄な体をしていた。アイリスと同じような腰まで伸びた髪は黒く対をなすかのようで金色に光るその瞳は何処か怪しい雰囲気を出している。服装もアイリスと対を成すかのような黒のワンピースを纏っており、どっからどう見てもアイリスと何かしら関係があるのは明らかだ。
「まあ、いいや。それよりそこの君に聞きたいんだけど、僕と似たような格好をした子を見なかったかい?」
やっぱりか、コイツ……あの野郎と何かしら関わりがあるみたいだな、だったら素直に教えるわけには行かねぇな。
「……知らないな、そんな奴は。仮に知ってたとしても教える義理もない」
「……ま、そうだよね〜。やれやれ、これくらいの破壊力を出せるのはあの子か鬼くらいだから知ってると思ったんだけどなー。」
得体の知れない少女はそのまま背を向けこの場を去ろうとする、普段の妹紅であればこの時、得体の知れないこの少女を後ろから仕留めていただろう。しかし、今回の妹紅とそこから動くことが出来なかった。アイリスに似ているとかは関係ない、何か……<この少女には絶対に関わっては行けない>……そんな直感に近い何かが妹紅の足を止めていた。
そんな妹紅の想いはつゆ知らず目の前の少女は急に立ち止まり振り返る。妹紅が何事かと少女の口が開かれた。
「あ、そうだ。これも何かの縁だし自己紹介でもしてあげよう。僕の名前は<ルル様>、いいかい?ルルじゃなくてルル様だ、僕が何者かと言われれば別に何者でもないただの人間さ。強いて言えば、ただ……世界を愛してやまない世界の調和を見守る者かな?」
「だからさ、僕ね。こう見えても今とても不機嫌なんだ、なんでか分かるかな?」
「あ?」
妹紅は突然の質問にほんの一瞬だけ戸惑った。しかし、その一瞬が過ぎた時_____
「君みたいな無神経に輪廻の鎖を乱す不届き者がいるからだよ、蓬莱人」
妹紅は既に地に伏していた_____
なんだ!?今、何が起きた?
やっと思考が追いつき起き上がろうとする妹紅だが、まるで金縛りにあったかのように体がピクリとも動かない。
「何を驚いているんだい?ただ体が動かない程度で。」
「て、てめぇ………!!」
体は動かせないがその分妹紅は目の前の少女を睨みつける。しかし、少女はそんな妹紅を見て寧ろそれを哀れむかのごとく鼻で笑いながら見下していた。
「アハハ、やっぱりいいねぇ。その表情!」
怒りが限界突破しそうになる妹紅だがここで妹紅は目の前の少女に悟られないように一旦落ち着き、そしてまだ怒りが収まってないかのように目の前の少女を睨みつける。ここで怒り狂えば少女の思う壺、このまままた地面に伏せられるのは目に見える。ならやることは一つだ。
「(フルパワーでこの辺り一面全部吹っ飛ばしてやる!)」
そう決めた妹紅は静かに自爆の為のエネルギーを溜め始める。普通では出来ない蓬莱人だからこそ出来る荒技だ、妹紅がフルパワーで自爆したらこの辺一体は全て灰になるだろう。勿論この得体の知れない少女も含めてだ。
「(喰らえ!フルパワーリザレクション!!)」
溜め終わった妹紅は躊躇い無く自爆をしようとした……。しかし_____
「うぐ!?」
「そんな技をしようとしてるの僕が見抜けないとでも思ったかい?」
自爆の直前に少女に蹴り飛ばされた。それくらいなら自爆するにあたってなんの妨害にもならない、その筈だが何故か妹紅は自爆が出来なかったのだ。エネルギーを抑えられたとかダメージが多過ぎたとかではない……何故か自爆に使おうとしたエネルギーが忽然として妹紅から消え去ったのだ……。こんなこと出来るのは明らかに普通の人間ではない
「不思議かい?けどね、僕は君が思っているほど強くなんかないよ。寧ろ僕は最弱さ、ただし僕は……最弱無敗だけど、ね。」
少女のその言葉を妹紅は再び意識を失うのであった_____
どうもリルルです♪
いかがでしたかね?今回の話は?
藍様vsアイリス、なんか既に白熱した戦いを繰り広げてますな〜、もう組手でもなんででもねぇな。ていうか、アイリス空を飛べないのに藍様たちとやり合うとかどんな身体神経しているですかね。
そして、出ました新キャラ ルル様!そうです、この人はアイリスちゃんと結構深い関係に位置している人物です。それもそうだけどルル様強過ぎじゃね?もこたんが一方的にやられてるじょのいこ!!
でも本人は最弱とか言ってるしもう訳わかんねぇな、うん、
では次回予告に行ってみよう!!
次回予告!!
アイリスの気を落ち着かせる為に闘いに挑む藍
果たして藍とアイリスの勝負の行方は?
次回
Episode6 人類史上最強の女
お楽しみに〜♪
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