仲間という名の家族を得る (OECH)
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第一話

偶然映画を見てたら書きたくなったので、書いちゃいました。

とりあえず他にも二つ未完結の話があるので、この小説はまったり進めていきます。


日本行きの飛行機の中、一人の少年が微笑みながら外の景色を見ていた。

 

レイ 「・・・・あいつら、元気かな」

 

 

 

次の日 雷門中

 

校長 「君が転校生の神田レイ君だね?」

 

レイ 「はい」

 

校長 「手続きはもう終わっているから明日から普通に登校してくれ」

 

レイ 「はい」

 

校長 「今日はまだ時間がある、ゆっくり校内を見学していってくれたまえ」

 

レイ 「わかりました、では」

 

レイは校長室を出た後、サッカーグラウンドへ向かった。

 

 

 

サッカーグラウンド

 

円堂 「よし!!」

 

染岡・豪炎寺 「”ドラゴントルネード”!!」

 

鬼道・一之瀬 「”ツインブースト”!!」

 

二つのシュート技が円堂と激突する瞬間、一人の少年が間に入り二つのシュートをそれぞれ片手で止めた。

 

円堂 「すっげえ!!二つのシュートを止めるなんて、お前すごいキーパーだな!!」

 

アフロディ 「いや、私はキーパーではない。我がチームのキーパーはこんなもの指一本で止めるだろうね」

 

鬼道 「そのチームとは世宇子中のことだろう、アフロディ」

 

アフロディ 「円堂守君だね?改めて自己紹介させてもらうよ。世宇子中のアフロディだ。君のことは影山総帥からきいている」

 

鬼道 「やはり、世宇子中には影山がいるのか」

 

染岡 「て、テメエ宣戦布告に来やがったな!!」

 

アフロディ 「宣戦布告?・・フフ」

 

染岡 「何がおかしい!」

 

アフロディ 「宣戦布告というのは戦うためにする・・私は君達と戦うつもりはない」

 

円堂 「!」

 

アフロディ 「君達は戦わない方がいい、それが君達のためだ」

 

一之瀬 「なぜだよ」

 

アフロディ 「なぜって・・・・負けるからさ!」

 

円堂 「!!」

 

アフロディ 「神と人間が戦っても、勝敗はみえている」

 

一之瀬 「自分が神だとでも言うつもりかよ!!」

 

アフロディ 「さあ?どうだろうね・・・フフ」

 

円堂 「試合はやってみなきゃわからないぞ!」

 

アフロディ 「そうかな?りんごは木から落ちるだろう?世の中には逆らえない事実というものがあるんだ。それはそこにいる鬼道有人君が一番よく知っている」

 

鬼道 「くっ」

 

アフロディ 「だから練習も止めたまえ、神と人間の間の溝は練習では埋められるものじゃないよ。無駄なことさ」

 

円堂 「うるさい!練習が無駄だなんて誰にも言わせない!練習はおにぎりだ!俺達の血となり肉となるんだ!!」

 

アフロディ 「あぁ、あっはははは。うまいこと言うねぇ。なるほど、練習はおにぎりか。フフフ」

 

円堂 「笑うとこじゃないぞ!!」

 

アフロディ 「しょうがないなぁ、じゃあそれが無駄なことだと証明してあげるよ!!」

 

アフロディはボール上に蹴り飛ばし、一瞬でボールに近づいた。

 

染岡 「い、いつの間に!?」

 

アフロディは円堂に向かってボールを軽く蹴った。

 

円堂 「うおおおお!!」

 

円堂はボールを止めようとするが簡単に吹き飛ばされた。

 

鬼道・豪炎寺 「円堂!!」

 

鬼道 「大丈夫か!!」

 

染岡 「円堂!!」

 

鬼道 「おい、円堂」

 

円堂 「う、うぅ」

 

夏未 「しっかりしなさい!」

 

秋 「円堂君!!」

 

円堂 「どけよ!!」

 

アフロディ 「・・・・」

 

円堂 「こいよ!もう一発!今の本気じゃないだろ!?本気でドンとこいよ!!」

 

アフロディ 「・・・・あっはははは、面白い・・神のボールをカットしたのは君が初めてだ。決勝が少し楽しみになったよ」

 

アフロディはそう言うとどこかへ消えていった。

 

一之瀬 「なんて奴だ」

 

鬼道 「世宇子中はあいつみたい奴らばかりなんだ」

 

豪炎寺 「決勝戦・・とんでもないことになりそうだな」

 

円堂 「っはぁ」

 

レイ 「手、いる?」

 

円堂 「えっ?ああサンキュ」

 

鬼道 「大丈夫か?」

 

円堂 「ああ。今のボールで新しい技が見えたようなきがするぜ。やれるよ俺達」

 

響木 「いや、今のお前達には絶対に不可能だ!!」




主人公のセリフ少な!!

こんな感じでほぼアニメ沿いで進んでいくので、これからよろしくお願いします


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第二話

次の日 イナビカリ修練場

 

円堂 「ハァハァハァ(何が絶対に不可能だ、そんなことあるもんか!”マジン・ザ・ハンド”絶対に完成させてやる)」

 

円堂は修練場で新しい必殺技の特訓をしていた。

 

 

 

全員 「合宿?」

 

響木 「ああ、学校に泊まって皆でメシでも作ってな」

 

円堂 「・・え?」

 

夏未 「許可は私がとっておきました」

 

円堂 「待ってください監督。世宇子との試合は明後日なんですよ?それまでに”マジン・ザ・ハンド”を完成させないと・・」

 

響木 「できるのか?」

 

円堂 「えっ?」

 

響木 「今の練習で必殺技を完成させることが」

 

円堂 「そ、それはやってみないと・・」

 

響木 「無理だ!!」

 

円堂 「無理!!?」

 

響木 「”マジン・ザ・ハンド”は大介さんが血の滲むような努力で作り上げた幻の必殺技。闇雲に練習して完成するほど甘い技ではない」

 

円堂 「っ!」

 

響木 「それに、今のお前は必殺技のことで頭が凝り固まっている。そんな状態で完成させることは不可能だ」

 

円堂 「・・・」

 

鬼道 「・・確かに、一度”マジン・ザ・ハンド”のことを忘れてみることもいいかもしれないな」

 

円堂 「え」

 

一之瀬 「俺も賛成だな。アメリカでも言うしさ『ゴキブリを捕る時以外は急ぐな』って」

 

秋 「ゴキブリ?それって『ノミを捕る時以外は急ぐな』じゃなかった?」

 

一之瀬 「え?・・そ、そうとも言うよね」

 

夏未 「それじゃ、合宿ということで決まりね」

 

響木 「皆用意をして五時に集合だ」

 

半田 「そういえば監督、昨日の彼はどうしたんですか?」

 

響木 「彼には合宿のことは話してある。その時に自己紹介するそうだ」

 

鬼道 「・・・あいつか」

 

壁山 「結局あの後、すぐ帰っちゃいましたよね」

 

 

 

午後五時 雷門中

 

円堂 「ハア~・・合宿か。監督も何考えてんだか・・」

 

秋 「ちょっと皆止めなさいってば!!」

 

円堂 「ん?」

 

そこでは、一年生組(音無・栗松・壁山・少林寺)が枕投げをして遊んでいた。

 

 

 

半田 「宍戸、お前枕なんて持ってきたのか?」

 

宍戸 「俺、これが無いと寝られないんです。ほら触ってみてくださいよ。最近流行りの低反発枕」

 

半田 「低反発?・・お?なんかイイ感じじゃん」

 

雷門中イレブンは体育館の中でそれぞれ普通にくつろいでいた。

 

円堂 「お前ら・・・何しに来たんだ・・・」

 

響木 「全員集合!!」

 

 

 

響木 「今日からこの雷門中サッカー部に入部の神田だ」

 

レイ 「二年の神田レイです。」

 

円堂 「俺は円堂守、このチームのキャプテンだ。よろしくな」

 

レイ 「こちらこそよろしく」

 

一之瀬 「すいません、遅刻しました!!」

 

レイ 「・・・えっ!?」

 

一之瀬 「・・・あっ」

 

レイ 「・・・・・一哉?」

 

一之瀬 「やっぱりレイだ!!久しぶり!!」

 

レイ 「うん久しぶり・・でも何で日本に?」

 

一之瀬 「ちょっと色々あってね・・」

 

秋 「そんな・・・本当にレイ君?」

 

レイ 「うん、やっと気づいてくれたね」

 

土門 「マジかよ・・・」

 

円堂 「なあ、一体どういうことなんだ?」

 

一之瀬 「レイは俺達三人がアメリカで過ごしていた時の友達さ」

 

土門 「すごくサッカーがうまいんだぜ、な?」

 

秋 「うん、一之瀬君と土門君の二人を相手にしても勝てちゃうんだもの」

 

円堂 「すっげえ!!お前、本当に入部してくれるのか?」

 

レイ 「もちろんだよ。あと僕のことはレイって呼んでね」

 

鬼道 「ポジションは?」

 

レイ 「基本はMFだけどGK以外ならどこでもOKだよ」




変な終わり方になっちゃったかも(・_・;)


次回もよろしくお願いします


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第三話

その後、響木監督の友人で元雷門中OBのメンバー達も合宿に参加した。

 

円堂 「マジン・ザ・ハンド養成マシン?」

 

レイ 「そんなものがあったんだ・・」

 

会田 「”マジン・ザ・ハンド”で大切なのは、へそと尻の使い方。それを習得するのに皆で作ってみたんだ」

 

マスター 「思い出すなあ、合宿だって毎晩会田の家に集まって・・」

 

半田 「で、完成したんですか?」

 

備流田 「イヤ、駄目だった」

 

半田 「駄目・・だったんですか」

 

マスター 「おしいとこまではいったんだがな~」

 

秋 「ってことは、このマシンを使えばもしかしたら・・」

 

円堂 「!!」

 

一之瀬 「円堂!」

 

円堂 「ああ、早速やってみようぜ」

 

響木 「これを使っても完成させる保証はないぞ」

 

円堂 「はい」

 

響木 「・・・・・・・いいだろう」

 

 

 

円堂 「おっと」

 

響木 「もっとへそに力をいれるんだ!」

 

円堂 「はい!・・・うわ!!」

 

響木 「もう一度!!」

 

 

 

数十分後、円堂はようやくマシンを攻略できた。

 

秋 「やった!!」

 

響木 「よし、次のステップだ!」

 

円堂達は修練場内のグラウンドへ移動した。

 

響木 「いいな円堂、さっきの感じを忘れるな」

 

円堂 「はい!」

 

鬼道 「いくぞ!!」

 

   「”イナズマブレイク”!!」

 

円堂 「”マジン・ザ・ハンド”!!(なんなんだ?このパワーは・・体が燃えるみたいだぜ)」

 

一之瀬 「やったか?」

 

しかし、円堂はシュートを止めきれず、吹き飛ばされてしまう。

 

土門 「おしい!もうちょっとだったのによ」

 

響木 「もう一度!!」

 

円堂 「はい!」

 

鬼道 「”イナズマブレイク”!!」

 

円堂 「”マジン・ザ・ハンド”!」

 

しかしまた失敗し、吹き飛ばされてしまう。

 

響木 「もう一度!!」

 

円堂 「はい!」

 

それから数回挑戦するが全て失敗だった。

 

染岡 「くっ、やっぱり駄目か・・」

 

円堂 「くそっ、何でできないんだよ!」

 

鬼道 「・・・監督」

 

響木 「んんん、何かが欠けている。何かはわからないが、根本的な何かが・・・」

 

鬼道 「根本的な何か?」

 

響木 「やはり”マジン・ザ・ハンド”は大介さんにしかできない幻の必殺技なのか・・」

 

円堂 「えっ?」

 

染岡 「ってことはいくら特訓しても・・・」

 

一之瀬 「”マジン・ザ・ハンド”は完成しない・・・」

 

円堂 「爺ちゃんにしかできない・・幻の必殺技・・」

 

夏未 「・・・・」

 

秋 「ちょっと皆どうしたのよ、負けちゃったみたいな顔して。まだ試合は始まってもないのよ?」

 

壁山 「でも、相手のシュートが止められないんじゃ・・・」

 

秋 「だったら点を取ればいいでしょ?」

 

染岡 「点を取る?」

 

秋 「10点取られれば11点、100点取られれば101点。そうすれば勝てるじゃない!」

 

レイ 「秋の言うとおり、点を取ればいいんだよ!」

 

染岡 「鬼道」

 

鬼道 「ああ、取ってやろうじゃないか101点!」

 

風丸 「俺達もやるぞ。奴らにシュートは打たせない!」

 

壁山 「俺もやるっすよ!」

 

栗松 「意地でも守ってみせるでやんす!」

 

土門 「ああ!」

 

風丸 「やろうぜ円堂!」

 

円堂 「皆・・」

 

レイ 「僕も力を貸すよ!」

 

円堂 「レイ・・・よし!俺達の底力、あいつらに見せてやろうぜ!!」

 

全員 「おお~~!!」

 

円堂 「(戦える。皆と一緒なら・・)」

 

 

 

 

一之瀬 「お~い、レイ~!」

 

レイ 「どうしたの?一哉」

 

一之瀬 「久しぶりに勝負しないか?」

 

レイ 「え?」

 

鬼道 「俺も神田の実力を知りたいな」

 

豪炎寺 「俺もだ」

 

レイ 「二人まで・・」

 

一之瀬 「やろうぜレイ」

 

レイ 「・・・・わかったよ」

 

 

 

一之瀬 「いくよ!!」

 

レイ 「いつでもいいよ」

 

一之瀬がドリブルでレイに近づく。

 

一之瀬 「(ここだ!!)」

 

一之瀬がレイをかわそうとするが・・・

 

レイ 「(・・・・・遅い)」

 

一之瀬 「なにっ!!」

 

レイは一之瀬以上の素早い動きでボールを奪い取った。

 

一之瀬 「また捕られちゃったな」

 

レイ 「でも一哉の動き、前より良くなってる。」

 

一之瀬 「本当に?」

 

レイ 「うん」

 

鬼道 「・・・・・・豪炎寺、見えたか?」

 

豪炎寺 「イヤ・・・・見えなかった」

 

円堂 「ん?お前ら何してるんだ?」

 

鬼道 「円堂・・・今、レイと一之瀬が勝負してたんだが・・」

 

円堂 「一之瀬とレイが?」

 

豪炎寺 「ああ」

 

円堂 「ふーん・・で、どうなったんだ?」

 

一之瀬 「レイの勝ちだよ」

 

円堂 「へ~、やっぱレイってすごいんだな!」

 

鬼道 「円堂こそ何でここに?」

 

円堂 「えっ?・・ああ、ちょっとレイと勝負したくてさ」

 

レイ 「僕と?」

 

円堂 「ああ、お前のシュートを俺に見せてほしいんだ」

 

レイ 「・・・・別にいいけど、怪我しても知らないよ?」

 

円堂 「大丈夫だって、一回だけだからさ、な?」

 

レイ 「わかった」

 

 

 

円堂 「よし!来い!!」

 

レイ 「行くよ!」

 

レイは少し深呼吸した後、空中に飛び上がった。

 

円堂 「!!」

 

レイ 「行くよ・・・”天叢雲剣”!!」

 

円堂 「!!”ゴッドハンド”!」

 

レイの放ったシュートは円堂の技を一瞬で貫き、ゴールに突き刺さった。

 

鬼道 「・・・・・!!」

 

豪炎寺 「・・・・・!!」

 

一之瀬 「・・・・・・完成してたんだ・・・」

 

円堂 「・・・・すげえ・・・すげえよレイ!!お前、こんなすごいシュート打てるんだな!!」

 

レイ 「あ、ありがとう」

 

 

鬼道 「豪炎寺、どう思う?」

 

豪炎寺 「あいつを中心にして攻めれば、世宇子から点を取れるかもしれない」

 

鬼道 「そうだな」

 

 

円堂 「なあ一之瀬、お前もあのシュート知らなかったのか?」

 

一之瀬 「うん、あの時はまだ完成してなかったんだ」

 

鬼道 「おい神田、今までどこでプレイしてたんだ?俺はお前のような選手は聞いたことがない」

 

レイ 「それは・・・・・・一哉、話した方がいいかな?」

 

一之瀬 「うん」

 

円堂 「どうしたんだ?」

 

レイ 「僕は、最近まである国でプレイしてたんだ」

 

鬼道 「ある国とは?」

 

レイ 「コトアール共和国っていうアフリカにある国だよ」

 

一之瀬 「レイはアメリカで俺達と一緒に暮らしてた時に、俺より前に事故に遭ってさ」

 

円堂 「そうだったのか」

 

レイ 「ちょっと訳ありでね。その時死んだことにしてコトアールに移動したんだ」

 

円堂 「訳って?」

 

レイ 「ごめん、今は言えない」

 

円堂 「そっか」

 

鬼道 「それで?」

 

レイ 「ゆっくり確実に回復させるために家族で引っ越ししたんだよ」

 

豪炎寺 「じゃあその身体能力は・・」

 

レイ 「うん、コトアールで強くなるために色々な練習法を自分で考えたんだ。これはその結果」

 

円堂 「すげえ・・・」

 

レイ 「とにかく明日の決勝戦、僕も本気で戦うからよろしく」

 

円堂 「ああ、よろしくな!」

 

 

 

 

次の日

 

円堂 「これは・・・」

 

決勝が行われるはずのフロンティアスタジアムが閉鎖されていた。

 

一之瀬 「誰もいないぞ」

 

円堂 「どうなってるんだ?」

 

その時、夏未の持っている携帯が鳴った。

 

夏未 「はい、そうです・・・・え?どういうことですか?・・・・でも今更そんな・・・・はい・・はい、わかりました」

 

円堂 「誰からだ?」

 

夏未 「大会本部から、急遽決勝戦の会場が変わったって・・・」

 

円堂 「変わった?変わったってどこに?」

 

夏未 「それが・・・・」

 

土門 「何だあれ!?」

 

夏未が説明する前に、フロンティアスタジアムの上空からそれ以上に大きなスタジアムがあらわれた。

 

鬼道 「まさか・・決勝戦のスタジアムというのは・・・」

 

夏未 「ええ」

 

円堂 「あそこが!!?」



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第四話

円堂達は謎のスタジアムのグラウンドへ入って行った。

 

円堂 「ここが試合会場・・・」

 

夏未 「決勝当日になって世宇子スタジアムに変更、影山の圧力ね・・・どういうつもりかしら・・・」

 

円堂 「・・・・!」

 

円堂が何かを感じ、上を見ると影山が彼らを見下ろしていた。

 

円堂 「影山・・・」

 

響木 「・・・・・・」

 

鬼道 「・・・・・・」

 

豪炎寺 「・・・・・・」

 

響木 「・・・・円堂、話がある」

 

円堂 「はい」

 

響木 「大介さん、お前のおじいさんの死には影山が関わっているかもしれない」

 

全員 「!!」

 

円堂 「じいちゃんが影山に!?」

 

響木 「ああ」

 

夏未 「響木監督!!なぜこんな時に!?」

 

響木 「(決勝の前に選手の心を乱す監督は失格だ・・・しかしこれは今でなければ駄目なんだ。影山の陰謀で大会の決勝に出られなかった俺達はショックから立ち直れず、運命を呪い、恨み、そしてサッカーから離れてしまった。だがそれは間違いだった。恨みに囚われたせいでサッカーという大事なものをを失ってしまったからだ。もし影山への恨みでサッカーをしようと言うのであれば、俺はこの場で監督を辞め、試合を棄権する。大好きなサッカーをお前から奪わないために)」

 

パニックになりそうな程動揺していた円堂だが、豪炎寺やチームメイトのおかげで上手く立ち直った。

 

夏未 「円堂君・・・」

 

秋 「円堂君・・」

 

円堂 「監督、皆、こんなに俺を思ってくれる仲間、皆に会えたのはサッカーのおかげなんだ。影山は憎い、けどそんな気持ちでプレイしたくない。サッカーは楽しくて、面白くて、ワクワクする・・最高のスポーツなんだ。だからこの試合もいつもの『俺達のサッカー』をする!皆と優勝を目指す!サッカーが好きだから!!」

 

全員 「・・・・・・」

 

響木 「さあ試合の準備だ!!」

 

全員 「はい!!」

 

レイ 「(円堂大介は彼のおじいさんか・・・)」

 

 

 

数十分後、円堂達がグラウンドに行くと観客席は観客で溢れていた。

 

実況 「雷門中、四十年ぶりの出場でついにこの決勝戦まで上り詰めた!!果たしてフットボールフロンティアの優勝をもぎとることができるのでしょうか!!」

 

円堂 「いよいよ始まるんだな、決勝が。 皆とこの場所に立てて信じられないくらい嬉しいよ!」

 

秋 「円堂君・・」

 

円堂 「俺、このメンバーでサッカーをしてこれて本当によかった。皆が俺の力なんだ」

 

夏未 「絶望的な状況なのにあの笑顔・・・スゴイわね」

 

秋 「ええ」

 

夏未 「マジン・ザ・ハンドを身につけることができなくても、世宇子中には自分の必殺技が通用しないってわかっていても、全然諦めていない」

 

秋 「うん、今までと同じ。今自分が出せる全てをぶつけて勝つつもりなの」

 

円堂 「さあ!まずはアップだ」

 

全員 「おお!!」

 

円堂 「(行ってくるぜ、じいちゃん・・)・・・・!!?」

 

 

 

突如、スタジアム内に突風が吹き、世宇子中のメンバーが現れた。

 

実況 「この大会最も注目を集めている世宇子イレブンだ!!」

 

円堂 「・・・」

 

実況 「決勝戦まで圧倒的な強さで勝ち続けてきた大本命!!この決勝でもその力を見せ付けるのか!!」

 

豪炎寺 「世宇子中・・・」

 

実況 「さあ、まもなく試合開始です!!」

 

円堂 「いいか皆!!全力でぶつかればなんとかなる・・・勝とうぜ!!」

 

全員 「おお!!」

 

響木 「・・・ん?」

 

スタジアムの従業員が世宇子中のベンチにドリンクを持ってきた。

 

アフロディ 「僕達の勝利に」

 

アフロディの言葉と共に、世宇子イレブンが同時にドリンクを飲み干す。

 

 

 

世宇子スタジアム ???

 

影山 「決勝へ進んできたのが雷門とは、これも因縁か・・・だが、ある意味理想の相手かもしれん・・プロジェクトZを達成するためのデータを得るためのな」

 

 

 

世宇子スタジアム 雷門ベンチ

 

響木 「神田、お前はベンチだ」

 

レイ 「!・・・はい」

 

鬼道 「!!何故ですか監督!」

 

一之瀬 「レイなら世宇子の動きについていけます!!」 

 

響木 「・・・ベンチだ」

 

円堂 「大丈夫、監督には考えがあるんだよ」

 

レイ 「一哉、鬼道君、まず君達の力を見せてほしい」

 

鬼道 「・・・・わかった」

 

一之瀬 「みせてやるよ、レイ」

 

 

 

グラウンド

 

アフロディ 「警告したはずだ、棄権したほうがいいと」

 

円堂 「サッカーから、大好きなものから逃げるわけにはいかない」

 

アフロディ 「君ならそう言うと思っていたよ、円堂君」

 

実況 「いよいよフットボールフロンティア全国大会決勝、雷門中対世宇子中の試合が始まります!!」

 

円堂母 「見守っていて、お父さん」

 

実況 「さあ試合開始だあ!!」



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第五話

世宇子中のキックオフで試合が開始した。

 

世宇子イレブンがパスをまわし、アフロディにボールが渡るが、一歩も動こうとしない。

 

豪炎寺 「動かない?」

 

染岡 「舐めんな!」

 

アフロディ 「君達の力はわかっている、僕には通用しないということもね・・・・『ヘブンズタイム』!」

 

二人がアフロディに迫った時、アフロディは必殺技を使い一瞬で二人の背後に移動した。

 

染岡 「消えた!?・・・あぁ!!」

 

豪炎寺 「いつの間に?・・・うわあ!!」

 

円堂 「何!?」

 

豪炎寺と染岡はアフロディの必殺技が作り出した突風で吹き飛ばされてしまう。

 

一之瀬 「見えなかった・・」

 

鬼道 「なんて速さだ!」

 

一之瀬と鬼道がアフロディを止めようとするが、

 

アフロディ 「・・・・『ヘブンズタイム』」

 

アフロディは必殺技で瞬間移動し、

 

アフロディ 「僕達は、人間を超越した存在なんだ」

 

鬼道 「くっ!!」

 

一之瀬 「うわぁぁ!!」

 

鬼道達も突風で吹き飛ばされてしまう。

 

春奈 「お兄ちゃん!!」

 

レイ 「一哉・・・!!」

 

ディフェンダーの二人、土門と壁山はアフロディのプレッシャーに萎縮してしまう。

 

アフロディ 「怯えることは恥じる必要はない。自分の実力以上の存在を前にした時には、当然の反応なんだ」

 

壁山 「うわぁぁぁ!!」

 

土門 「うわぁ!」

 

壁山と土門も吹き飛ばされ、残るは円堂とアフロディの一対一になった。

 

円堂 「くっ、来い!!全力でお前を止めてみせる!!」

 

アフロディ 「天使の羽ばたきを聞いたことがあるかい?」

 

円堂 「何!?」

 

突然アフロディの背中に羽根が出現し、アフロディはそのまま空中へ飛び上がった。

 

アフロディ 「『ゴッドノウズ』これが神の力!!」

 

円堂 「『ゴッドハンド』!!」

 

円堂はアフロディのシュートに対し、今の自分の最高の技で対抗するが、

 

アフロディ 「本当の神はどちらかな?」

 

円堂 「え・・・・ぐわあぁぁ!!」

 

簡単に破られ、ボールに吹き飛ばされてしまう。

 

円堂母 「守!!」

 

実況 「恐るべきシュート『ゴッドノウズ』が雷門ゴールに炸裂! 世宇子中先制!」

 

豪炎寺 「ゴッドハンドが・・・」

 

鬼道 「やはり、通じないのか・・・」

 

円堂 「・・・くっ」

 

アフロディ 「わかったかい? これが君が愚かにも勝とうとしていた相手の実力だ」

 

風丸 「円堂!!」

 

円堂 「ああ、大丈夫だ」

 

しかし円堂の利き手のグローブは既にボロボロなってしまっていた。

 

風丸 「円堂!たった一度のシュートで・・・」

 

円堂 「ああ、すごいシュートだった・・でも次は止めてみせる!!」

 

一之瀬 「よし皆、今度はこっちの番だ。取られた分、取り返そうぜ!」

 

風丸 「点を取るぞ!!」

 

全員 「おおぅ!!」

 

 

デメテル 「諦めの悪い連中だな」

 

アフロディ 「彼ららしいよ」

 

 

点を取られた雷門からのキックオフで試合が再会するが、世宇子イレブンは全く動かなかった。

 

染岡 「舐めやがって!『ドラゴン』・・・」

 

豪炎寺 「『トルネード』!!」

 

そのままゴールに近づいた二人は合体シュート技を放つが、

 

ポセイドン 「『ツナミウォール』!」

 

世宇子中キーパーの必殺技に破られてしまう。

 

染岡 「『ドラゴントルネード』が・・」

 

円堂 「なんて奴だ・・」

 

鬼道 「ありえない・・・!」

 

簡単にシュートを止めたポセイドンはそのボールを豪炎寺に渡し、挑発する。

 

鬼道 「・・・ボールを渡したことが失敗だと思い知らせてやる」

 

豪炎寺 「・・・・・」

 

豪炎寺は頷き、一之瀬を含めた三人はシュート体勢にはいる。

 

鬼道 「『皇帝ペンギン』・・・」

 

一之瀬・豪炎寺 「『2号』!!」

 

三人は雷門の中でトップクラスのシュートを放つが、

 

ポセイドン 「ツナミウォール!」

 

ポセイドンは難なく三人の必殺シュートを止め、止めたボールを一之瀬に渡す。

 

一之瀬 「なら、これでどうだ!!『ザ・フェニックス』!!」

 

円堂と土門が前線まであがり、三人で必殺シュートを放つが、

 

ポセイドン 「『ギガントウォール』!!・・・・これじゃ、ウォーミングアップにもならないな」

 

ポセイドンは別の技で簡単に止めてしまった。

 

一之瀬 「俺達の必殺技がどれも通用しない!」

 

響木 「くっ!!」

 

世宇子イレブンがパスを廻し、ボールはデメテルへ。

 

風丸 「ゴールへは近づかせない!」

 

少林寺 「キャプテンだけじゃない!」

 

壁山 「俺達皆で守るっす!」

 

ディフェンダーの三人がデメテルを止めようとするが、

 

デメテル 「『ダッシュストーム』!!」

 

風・少・壁 「「「うわぁぁぁ!!!」」」

 

円堂 「壁山!!風丸!!少林!!」

 

三人共、デメテルの必殺技で吹き飛ばされる。

 

デメテル 「うおおお!!『リフレクトバスター』!」

 

円堂 「『ゴッドハンド』!!・・・・!!」

 

円堂の『ゴッドハンド』はデメテルのシュートにいとも簡単に破られ、追加点を許してしまう。

 

円堂 「くっ・・・少林!!」

 

少林寺はデメテルに吹き飛ばされた時に足を負傷してしまい、そのまま半田と交代した。

 

半田 「お前の分も戦ってくる!」

 

少林寺 「お、お願いします」

 

しかしその後も雷門イレブンは世宇子イレブンのプレーに太刀打ちできず、栗松・松野・染岡・目金が負傷し、響木監督はレイを出すことはなく、雷門は十人で戦い続けた。



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第六話

久しぶりです!!

リハビリ代わりに一話更新。
遅くなりましたが、無事投稿できました


タグでわかると思いますが、形式を変えました



「円堂!!」

 

後半に入ってからも十人で戦っていた雷門だが、ついに円堂が倒れてしまう。

 

「ねえレイ君、何で試合に出ないの?」

 

我慢の限界なのか木野が神田に聞いた。

 

「・・・・待ってるんだよ」

 

「待ってるって一体何を?」

 

「雷門の覚醒さ・・・」

 

木野達マネージャー陣には、神田の言ってる意味がわからなかった。

 

 

 

一方試合は、世宇子中の猛攻に雷門のメンバーが全員倒されていた。

が、円堂の熱意に押され何回も立ち上がる。

 

「(何だ?・・この感覚は?・・・・まさか神である僕が怯えている!?)」

 

アフロディも円堂の気迫に押されていく。

 

「・・・・そんなはずはない!! ”ゴッドノウズ”!!」

 

アフロディが渾身の力をこめたシュートを放つ。

 

「次こそ止める!絶対に負けるもんか!!」

 

その瞬間、黄色のオーラが円堂を包んでいく。

 

「いくぜ!! ”マジン・ザ・ハンド”!!」

 

円堂の新技はアフロディのシュートをいとも簡単に止めた。

 

「・・・やった、ついに完成したんだ!!」

 

「円堂!!」

 

前方を見ると、鬼道と豪炎寺が相手ゴールに向かっていたので、円堂はボールを大きく前方へ投げた。

 

「いくぞ豪炎寺!」

 

「おう!」

 

「「”ツインブーストF(ファイア)”!!」」

 

二人の連携技が炸裂し世宇子中ゴールへ迫る。

 

「”ツナミウォール”!!」

 

世宇子キーパーのポセイドンが止めようとするも吹き飛ばされ、雷門が一点取り返した。

 

 

 

「選手交代!!・・・神田」

 

「はい」

 

点を取ったところで、響木監督は神田をだし、雷門はやっと十一人になった。

 

「神田・・・」

 

「鬼道君、もうわかったよね?僕が試合に出なかった理由」

 

「ああ」

 

「ん? どういうことだ?」

 

円堂や他のメンバーはまだわからないらしい

 

「・・・とにかくこの試合に勝った後で話そう」

 

神田をフォワードにいれて試合が再会した。

 

 

 

試合が再会し、アフロディがボールを運ぶと神田が立ちはだかる。

 

「君か・・・一回シュートを止めたくらいで僕達に勝てると?」

 

「悪いけど、まだ君は僕の領域に達していない」

 

「神を侮辱するか・・・”ヘブンズタ・・・!!」

 

「言っておくけど、その技・・・僕には通用しないよ」

 

アフロディが技を発動するまえに、神田がボールを奪う。

 

「(まだ僕らのレベルには程遠いかな)・・・・・いくよ」

 

そう呟くと、神田は一気に相手ディフェンダーを抜き去り、ゴール前でとまる。

 

「”天叢雲剣”!!」

 

神田の放った必殺シュートは、相手に技を出させる暇も与えずゴールに突き刺さった。

 

 

 

その後も世宇子中は、パワーアップした雷門に手も足もでず、四対三で雷門が逆転勝利した。




これからもよろしくお願いします


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第七話

「もう帰るのか?」

 

表彰式が終わった後、コトアールに帰るレイを見送るため一之瀬・土門・木野は空港に来ていた。

 

「うん でも三週間だけ戻ってまた日本に来るけどね」

 

「戻って来るのか?」

 

「レイ君、本当にまた一緒にサッカーできるの?」

 

「もちろん、そのために帰ってきたからね」

 

その後、レイが土門・木野と別れを済ませると一之瀬がレイに近づいた。

 

「・・・・・・」

 

「一哉、どうしたの?」

 

「また、一緒にサッカーやろう」

 

「・・・うん」

 

一之瀬とレイは固い握手を別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ行きの飛行機が出発するまで残り時間僅か。レイは電話していた。

 

「・・・・・うん。監督に聞いてた通りだったよ、彼は」

 

『そうか、アイツがワシの技を・・・・・』

 

「彼なら監督の読み通り・・・・来るかもね」

 

『当然だ、ワシの孫だぞ?・・・・あいつらには連絡しなくていいのか?』

 

「うん、驚かせたいから」

 

『取り敢えず、気をつけて帰ってこい』

 

「じゃ、数時間でそっちに着くから」

 

 

 

 

 

一之瀬達が別れを済ました頃、円堂達はキャラバンで先に学校に戻っていた。

 

「・・・・結局何でレイは途中まで出なかったんだ?」

 

「・・・試合前日、神田が俺に頼んだ」

 

「監督に?」

 

「ああ・・・・確かに神田が最初から試合に出れば、楽に勝てたかもしれない。しかしそれではお前達のレベルアップのチャンスが無くなってしまう」

 

「なるほど、そうなれば俺達は神田に頼り切ってしまい、試合に勝つことは逆に難しくなるということですね」

 

「そっか!!」

 

「現にアイツが加わった後も、お前達は神田の動きについていくことができた・・」

 

「やっぱアイツ、スゲーな!!」

 

「おい、何だあれ?」

 

半田が示した方を見ると、三つの黒い物体が勢い良く雷門中へ落ち、校舎はバラバラに破壊されてしまう。

 

「!!すいません、急いでください!!」

 

円堂達は新たな敵との戦いに挑むことになる。

 

 

 

 

 

 

二十時間後、無事コトアールに着いたレイだが、

 

「・・・・ねえ、さすがにやりすぎだよ」

 

レイの目の前には”お帰り!!”と書かれている巨大な板を二人で抱える両親がいた。

 

「いいじゃない、約二週間・・・ママ、寂しかったんだから!!」

 

「そうだぞレイ、ちゃんと連絡しろと言っておいたじゃないか」

 

「ハァ~~・・・・・ただいま」

 

「おかえりなさい」

 

その後、レイは両親と一旦別れ、街の外れにあるサッカーグラウンドへ来ていた。

 

 

 

グラウンドでは六人くらいの子供達がサッカーをしている。

 

「いくぞ!ケーン!」

 

「来い!!ドラゴ!」

 

ドラゴが放つシュートは止めようとしたケーン諸共ゴールに押し込む。

ゴールキックで再スタートし、リューがボールを運ぶ。

 

「どっちが早いか勝負だ!!」

 

ウィンディがディフェンスに入り、ボールを奪い合う。

 

「くっ、ゴーシュ!!」

 

ボールを取られそうになったリューは咄嗟にゴーシュにパスを出す。

ゴーシュはフリーに。

 

「いくぜ、ロココ!」

 

炎の纏ったシュートがロココにせまるが、

 

「”ゴッドハンド”!!」

 

ロココが完璧にキャッチする。

 

「いいシュートだ、ゴーシュ」

 

「ロココこそ、いいキャッチだ」

 

 

 

試合を見ていたレイは、何も言わずグラウンドに入り、ボールを蹴る。

 

「・・・・・・」

 

「!ねえ、君も一緒にやろうよっ」

 

「・・・・”天叢雲剣”」

 

「!!”ゴッドハンド”・・・何!?」

 

”天叢雲剣”はロココの”ゴッドハンド”を軽く弾き飛ばしゴールへ刺さった。

 

「このシュート・・・まさか、レイ?」

 

「久しぶり、皆すごく上手になったね」

 

「当然だろ!今度の大会で代表に選ばれるためだからな」

 

ゴーシュが得意気に胸を張る。

 

「そっか・・・」

 

「ん?どうしたんだレイ?」

 

「・・・何でもないよ。それより一緒に練・・・!!」

 

その時、どこからか強烈なボールがレイに向かって飛んでくる。

 

「誰だ!!」

 

飛んできた方を見ると十一人の男達がこちらを見下ろしていた。




遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!!

今年もよろしくお願いします


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