Star Dust Space chapter2 (深緑 風龍)
しおりを挟む

サーヴァント式登場人物 主人公編

ラーク・バスター・ガルッチ 二つ名 幻影の不死鳥 外見年齢 14歳 性別・男

身長:150cm 体重:45kg 誕生日 11月14日

 

CV,内山昻輝 (女体化時,田中あいみ)

 

テーマ曲 u.n.オーエンは彼女なのか?アレンジ曲 『蒼月の懺悔詩~Universal Nemesis』

 

能力 幻影と絶望を操る程度の能力

 

髪の色:アクアマリン

 

目の色:蒼(右眼は魔法の眼球の為色んな色になれる)

 

種族:有翼人

 

クラス:アーチャー・アサシン・バーサーカー・ビースト

 

属性:混沌・中庸

 

ステータス:筋力:EX/ 耐久:D/ 敏捷:EX/ 魔力:EX/ 幸運:A/ 宝具:EX

 

自称殺戮者と呼んでいる男の子なのだが、何故か大半の人には女の子と間違われてしまう。そして、いつの間にか男の子から男の娘と変わられてしまう不遇な主人公。

ステータスは耐久以外はチート並みのものだが、こう見えて恋愛に関しては何もないようなものなのだが、どういう訳か想像がついてしまい暴走状態に陥ってしまうほどの初心なのである。しかも、幼女の上目遣いとかの魅了攻撃に弱く、吐血してしまう程だった。おまけにHな事に関しても、一応努力して調べているが恥ずかしすぎてすぐダウンしてしまう。とはいえ、戦闘に関しては常人Lvを超えており、トリッキーな動きで、敵を翻弄させることも出来る。

更に幻影の力を駆使して敵を暗殺したり、遠くの敵がいるにも関わらず、超遠距離から矢を放つという、まさしくアーチャーとアサシンらしい事がある。

自分を嫌っているのか、自嘲や自己犠牲な事をしているが、最近ではそう行動は少なくなっている。精神的な攻撃に滅茶苦茶弱く、結構傷付きやすいが、嫌な奴またはウザイ奴はぶん殴る主義もある。

(追加表記)

フランとこいしとイリヤと結婚してから随分と甘々になるが、たまにヤンデレになり無意識の内に魔神化する事がある。

 

クラス別スキル

 

単独行動:EX

 

孤高であったが故にEXになった。例えマスターがいなくても、宝具をバンバン使いまくる事もできる。

 

対魔術:SS

 

令呪すら無効化する事が出来るスキル。

 

保持スキル

 

心眼:A

 

分析代わりにも、地形把握すら出来るスキル。しかも心も読めるようになってるため、次に何が来るか予測出来る。

 

初心:B

 

結婚してからなのか、EXからBにランクダウンし、そこまで大げさなリアクションを取らなくなった。言わば彼に取っての呪いスキル。

 

騎乗:EX

 

あらゆる乗り物を自在に乗ることが出来る。が、本人曰く『ボートやマリンバイクならいいが、それ以上は乗りたくない。』と、言っている。

 

投影術:EX

 

イミテーション・エア。道具をイメージで数分だけ複製する魔術。ただし、彼が使っているのは、一般的なそれとは性質が異なる。エミヤとは違い、幻影の力も加わっているため、空想上の武器も投影出来るというチート染みたスキル。しかも乖離剣エアや約束された勝利の剣(エクスカリバー)等の神造宝具を、糸も容易く投影出来てしまう。

 

カリスマ性:A(A+)

 

もはや呪いスキルと言っても過言ではない。ただ、自分で制御しているため、発動することはあまりない。

 

魔力強化:S

 

自己強化させるためのスキル。主に自分の魔力ランクを上げるのだが、既にEXなのだが、それ以上の魔力に変わる。

魔力抑制:D

 

少ない魔力で高火力な魔法や宝具を扱うことが出来る。ただ、大雑把な為に意外と使わない。

 

不屈の闘志:EX

 

言わば勇敢と戦闘続行を組み合わせたスキル。ほぼ全ての状態異常を防ぐことが出来る。のだが、素は人並みで状態異常はかかってしまう。しかも、魅了(チャーム)は弱点である為、困っている。だがそれでも、諦めの悪さや部分が引き千切られても戦い続けるという、バーサーカー染みたものでもある。

 

魔神化:B

 

絶望の魔神ディスペア・ガイアの力を借りる事で、更に筋力と魔力を強化させる事が出来るスキル。復讐者(アヴェンジャー)の『この世の全ての悪(アンリ・マユ)』と『ジャンヌ・ダルク・オルタナティブ』とは相性がいい。

ただ、まだ封印されているためこれが全力ではない。

 

狂化:EX

 

滅多なことには狂わないが、発動してしまうと特定の人物が話しかける、又はその敵が生命活動が完全に停止した場合にしか止まらない。ただ、強みはヘラクレスの宝具『十二の試練(ゴットハンド)』を打ち破る事が出来る。

 

禁術の心得:A

 

あらゆる禁術の代償を軽減させる事が出来るスキル。その為、殆どの代償は血を消費させるだけになっている。

 

変幻・女体化:EX

 

ガルッチが悩ませている呪いスキル。っと言っても、手の甲にハートを書かない限りは発動しない為、いざって時に使う。ちなみに女体化すると、耐久のランクが上がるが、筋力と敏捷が僅かながら劣る。が、そんなに対して変わらない。

 

禁術の技巧:S

 

禁術に使う魔力が少なくなるスキル。魔力抑制とはまかり通らないが、このスキルを使えば少ない魔力で発動させる事が出来る。

 

禁術の極意:EX

 

禁術の効果を向上させるスキル。火力、治癒、蘇生、呪怨等の効果を底上げする事が出来る。しかもEXであるが故に、その効果は凄まじいものになる。

 

獣化:C

 

ジンオウガとプクリポの力を借りるスキル。なのだが、プクリポに関しては何故かネタで尻尾に関しては猫の尻尾になる。ぶっちゃけ言えば、プクリポはネタスキルでジンオウガに関しては、戦闘スキルになる。此方は雷光虫という物を使用させて、『超帯電モード』という強化フォームになる。ただ問題は、耐久のランクがFに下がる。

 

吸血:SS

 

貧血に悩まされてる時に発動したスキル。元々は吸血鬼特有のスキルなのだが、どういう訳か得たスキルなのだが、どう得たかは不明。ただ、これで貧血に悩まされずに済んでいる為、意外と気にしていない。主に使ってるのは、今のところ妻達だけである。代用としては、ブラッドワインを飲んでいる。

 

吸活:S

 

吸血と同様何故か得たスキル。此方は霊力や気力を吸う事が出来るらしいが、実際に使ったことはない。

 

神格:EX

 

月の神 月夜見尊の血筋を強く受け継いでいる。最も相性がいいのか、規格外のランクを出している。

 

など

 

 

宝具

 

無限の剣製(アンリミテッド・ブレイド・ワークス)と幻影の世界(・イリュージョン・ワールド)

 

ランク:E~EX

種別:固有結界

レンジ:∞

最大捕捉:∞

 

刃となるものになったと同時に手に入れた固有結界の宝具。本来なら錬鉄の英雄であるエミヤが使う宝具だが、刃として決めた時に取得した。詠唱は衛宮士郎とエミヤを組み合わせた物だが美遊の兄のも加わり、当初は日本語でやっていたが、6章から英語で詠唱するようになった。1章から5章までの外見は黄昏ノ空に大桜、無数の剣と死体、そして地面には血があり、6章から黄昏ノ空から夜の空に変わり、月と無数の星、歯車が増えている。あと地面は草むらに変わっている。

外界に引き出した武器はギルガメッシュの『王の財宝』のように矢として飛ばすことができるほか、魔力の詰まったそれ自体を相手にぶつけ、崩壊させることで使い捨ての爆弾として扱う技『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』として使うことも可能。

 

スペルカードケース

 

ランク:E~EX

種別:???

レンジ:???

最大捕捉:カードによる

 

幻想郷の住人達と自分のスペルカードが入っているケース。使用すると弾幕が現れるが、種類によってはナイフとか蝶のような弾幕やレーザーの弾幕など様々の弾幕がカードに収集している。遊びとして使うが、宝具として使うと凄まじく、使うカードによっては一瞬にして星を消し飛ばす威力を持っている。

 

英霊カードケース

 

ランク:E~EX

種別:???

レンジ:???

最大捕捉:カードによる

 

別名クラスカードケースとも呼ばれていて、中には7騎のクラスに加えてエクストラクラスの英霊のカードが入っている。しかもどういう訳か、特定の人物を見るとその人に見合ったクラスカードが出てくる優れ物。使用するときは『限定召喚(インクルード)』『夢幻召喚(インストール)』『融合夢幻召喚(ユナイトインストール)』で、限定召喚は対応した英霊の武具を召喚、夢幻召喚は英霊の力を自身の体を媒体にし具現化させることで、その能力をフルに発揮する。そして融合夢幻召喚は、他の英霊の力を融合して能力のパワーアップできる。しかも特定の英霊と融合すると宝具自体もパワーアップし、絶大な力になる。

 

滅びへ導き、救済を手に取りし者(エヌマ・エリシュ)

 

ランク:EX

種別:対界宝具

レンジ:∞

最大捕捉:∞

 

EndofTheWorldに眠っていた星の守護神『ゴッドフリード』で使用したギルガメッシュの宝具並みの最強宝具。その威力のほどは固有結界を唯の一撃でズタズタにし、アーサー王のもつ最強の聖剣「約束された勝利の剣」と真っ向から撃ち合いそれを破るほどなのだが、こちらは次元を越えていて、星さえ砕く威力だが4章の時は封印として使っていた為、封印の剣としても使われていた。威力は抑えているが、それでも殆どの宝具も打ち破る事ができる。ただ威力が凄まじいのか本人の命も使うため、切り札の宝具と呼んでいる。

 

(追加宝具)

終焉なき幻想と(ファイナルファンタジー)世界を乖離し(オブ・ザ・)絆を繋ぐ遠き理想郷(アヴァロンズ)

 

ランク:EX++

種別:対神宝具

レンジ:???

最大捕捉:???

 

 

滅びへ導き、救済を手に取りし者(エヌマ・エリシュ)の進化版。言い換えれば、第二段階となった宝具。

命を使うことは無くなったが、やはり凄まじい威力で神すら灰と化す事が出来る神殺しの宝具でもある。

まだまだ真価ではないが、最終的にはフランのようにあらゆる物を破壊する力を得ることになるが、それは本人次第になる。

 

鏖殺時刻(クロノス・ザ・マサクル)

 

 

ランク:A+++

種別:対軍宝具

レンジ:1000

最大捕捉:100人

 

 

ジャックの宝具『解体聖母(マリア・ザ・リッパー)』とキリツグの宝具『時のある間に薔薇を摘め(クロノス・ローズ)』を融合させた宝具。

固有時制御を光速並みに変え、目に見えない斬撃を放ち、最後には常闇月の刀で一刀両断する技。ただ、使うと一時的に動けなくなってしまう。

 

フランドール・スカーレット 二つ名 悪魔の妹 外見年齢 8歳 性別 女

身長:125cm 体重:??? 誕生日:5月8日

 

CV,丹下桜

 

テーマ曲 u.n.オーエンは彼女なのか?

 

能力 あらゆる物を破壊する程度の能力 破滅を操る程度の能力

 

髪の色:ゴールド

 

目の色:深紅色

 

種族:吸血鬼

 

クラス:バーサーカー・キャスター

 

属性:混沌・中庸

 

ステータス:筋力:EX/ 耐久:B/ 敏捷:A+++/ 魔力:EX/ 幸運:A/ 宝具:A

 

495年間閉じこもっていたが、とある異変解決にきた者によって、興味を持ち外に出たいと思った。そして現在は、外の友達であるこいしとは仲が良く、現博麗の巫女であるイリヤとも仲が良い。能力的には恐ろしいものであるが、最近では操れるようになった。ただ思わずやっちゃう事が多いため、出来る限り気を付けている。

ステータスもガルッチほどではないにしろ、それでも凌駕する。唯一の弱点である太陽は、ガルッチの血を飲んだおかげで克服出来たため、昼の活動も出来る。ただ雨だけはどうも苦手で、紅魔館でいることがある。とはいえ、吸血鬼にして魔法少女な為、苦手である水も操る事が出来る。魔法関連を教えてくれたのはパチュリーとガルッチで、今では魔力はEXという規格外のランクになった。情緒不安定だったが、今では無邪気ながらも、やるときはやるという性格をしている。こう見えて、ドラキュラ・ブラド・ツェペシュの末裔でもある。

(追加表記)

現在はガルッチとこいしとイリヤと結婚していて、料理も上達、『弓兵の店』を開き料理を振る舞っている。ただどういう訳か、ヤンデレになることがあるらしく、それには自覚している。

 

クラス別スキル

 

狂化:C

 

全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。

 

保持スキル

 

吸血鬼:A

 

人あらざるもの、吸血鬼としての特徴を纏めた複合スキル。

吸血による回復、太陽属性ダメージの悪化、流水への接近時の負荷等。

真祖の一族の末裔たる彼女のランクは最高ランクと言える。

 

魔力解放(炎):EX

 

武器に魔力を込める力。

フランの場合、燃え盛る炎が魔力となって使用武器に宿る。

 

魔術:A+++

 

このランクは、基礎的な魔術を一通り修得していることを表す。

フランの場合、パチュリーやガルッチから学んだ為、火属性、苦手であるはずの水属性、風属性、土属性、雷属性、氷属性、光属性、闇属性、金属性、木属性の初級から上級魔法や魔術を覚えている。

 

対魔術:A+++

 

魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。

Aランク以下の魔術を完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。A+++の場合Sランクの魔術のダメージを軽減することが出来る。

 

戦闘続行:B

 

名称通り戦闘を続行する為の能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。

 

吸血:EX

 

吸血行為と血を浴びることによる体力吸収&回復。ランクが上がるほど、吸収力が上昇する。

とは言え、使うことはあまりない。強いて言うなら、ガルッチにだけ使っている。

 

魔神化:B

 

破滅の魔神ルイン・ブレイク・ヘラの力を借りることにより、筋力と耐久を強化させる事が出来るスキル。ただ、まだ封印されているためこれが全力ではない。

 

 

宝具 半狂乱の人形劇場(フランドール・スカーレット・ステージ)

 

ランク:B

種別:対軍宝具

レンジ:1~99

最大捕捉:100人

 

フラン独自で覚えた宝具。使用すると自身の人格が豹変し、其奴を殺すまでこの状態が続くが、途中で終わらせることもできる。場合によっては固有結界になるが、元々は秘弾『そして、誰もいなくなるのか?』とQ,E,D『495年の波紋』を組み合わせた事により生み出されたと思われる。もちろん弾幕も出せる。

 

災厄へと導く破壊の剣(レーヴァテイン)

 

ランク:A++

種別:対城宝具

レンジ:1~99

最大捕捉:1000人

由来:フィヨルスヴィズの歌

 

フランが持っている異様な剣で、エクスカリバーと並ぶ最強の幻想(ラスト・ファンタズム)。元々はロキがニヴルヘイムの門でルーンを唱えて作りあげたとされていて、その後はスルトと言う巨人が使っていたと言われている炎の大剣だったが、現在はフランが所持している。エクスカリバーのようにビームは出ないが、振るうとドラゴンのような炎のブレスが出て来る。発動条件は『両手で構え、大きく横に振りぬく』必要がある。ちなみにドラクエⅩの範囲で言えば扇状で下手に使うと街にも被害が出てしまう。

 

古明地こいし 二つ名 閉じた恋の瞳 外見年齢 10歳 性別 女

身長:130cm 体重:??? 誕生日 5月14日

 

CV,門脇舞以

 

テーマ曲 ハルトマンの妖怪少女

 

能力 無意識を操る程度の能力 殺戮を司る程度の能力

 

髪の色:アクアマリン

 

瞳の色:碧色

 

種族:覚妖怪

 

クラス:アサシン

 

属性:混沌・中庸

 

ステータス:筋力:C/ 耐久:E/ 敏捷:EX/ 魔力:B/ 幸運:EX/ 宝具:C

 

姉の古明地さとりと同じく相手の心を読む能力を持っていたが、その能力のせいで周りから嫌われることを知り、読心を司る第三の眼を閉じて能力を封印し、同時に自身の心も閉ざしてしまう。だが、実際にはさとりの姉ではなく、元々は性奴隷少女でさとりに買われ、最初から心を閉ざされていた少女だった。現在は恋人であるガルッチとフランとイリヤがいて、唯一ガルッチだけが、こいしの心を読み取ってくれるためいつか自分の第三の目を開けようかと考えている。

ステータスからしたら、無意識という名の敏捷と幸運のおかげでアサシンらしいことが出来る。対して耐久はガルッチより低いが幸運と直感でカバーしている。やり方はジャック・ザ・リッパーで、宝具『聖母解体(マリア・ザ・リッパー)』も覚えている。

(追加表記)

ガルッチとフランとイリヤと結婚した後に料理を覚え、『弓兵の店』で料理人として振る舞っている。ただフランと同様、どういう訳か、ヤンデレになるようで傷つけた奴をすぐさま殺すようだ。

 

クラス別スキル

 

気配遮断:EX

 

自身の気配を消すスキル。隠密行動に適している。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となる。しかも無意識の能力があるため、気付いた時には暗殺されていたりする。

 

保持スキル

 

直感:EX

 

戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を感じ取る能力。ともあれ無意識で発動しているが故、相手の真名ですら気付いてしまう。

 

魔神化:B

 

殺戮の魔神スローター・リッパー・ハデスの力を借り、敏捷と魔力を強化することが出来るスキル。ただ、まだ封印されているためこれが全力ではない。

 

 

 

宝具

 

聖母解体(マリア・ザ・リッパー)

 

ランク:C~A

種別:対人宝具

レンジ:1~10

最大捕捉:1人

 

ジャック・ザ・リッパーの宝具ではあるが、殺戮の魔神の力を得たのかこの宝具を使えるようになった。

ガルッチが持っていた『ブラッドナイフ』と『ソウルイーター』を所持していて、ランクはCだが、『時間帯が夜』『対象が女性(または雌)』の条件を満たすと対象を問答無用で解体された死体にする。もう二つあり『グラウザムヴィンドドルヒ』と『カトブレパスナイフ』はBでこちらも同じ条件で同じ効果が出る。ただ違うのは例え夜じゃなくても、または相手が男性か性別が不明な(無い)者や外見と性別が全く違う者に対しても、カトプレパスナイフに切られるため、状態異常は免れないと言う、ジャック本人よりも強力な『聖母解体(マリア・ザ・リッパー)』となっている。

 

ラーク・マスター・ルッチ 二つ名 光明の不死鳥 外見年齢 15歳 性別 男

身長:155cm 体重:50kg 誕生日:4月25日

 

CV,石田彰

 

テーマ曲 vector to the heavens

 

能力 光と希望を操る程度の能力

 

髪の色:アイスブルー

 

瞳の色:蒼

 

種族:有翼人

 

クラス:セイバー・セイヴァー

 

属性:秩序・善

 

ステータス:筋力:A/耐久:B/敏捷:B/魔力:SS/幸運:A/宝具:A++

 

不遇な主人公であるガルッチに対して、此方は歴とした主人公。いつもは柔やかで、物分かりがよいが、ガルッチに頼ることがある。過去に親を殺したことには後悔しているが、未来を見て生きようという希望にありふれた者でもある。

ステータスは魔力と宝具以外は平凡で、これと言った弱点はない。ただ恋愛感情に対しては皆無で、意外と鈍感なところがある。それには本人も認めており、出来るだけ女心が分かるように自分なりに努力している。

 

宝具

 

無限の鍵製(アンミリテッド・キーブレード・ワークス)

 

ランク:D~EX

種別:固有結界

レンジ:不明

最大捕捉:不明

 

内部は果てなき草原に無数のキーブレードが突き刺さっている心象風景が広がる。ガルッチの宝具とは違い、こちらは真作を無限に生み出すことによって作り上げた固有結界。

外界に引き出した武器はギルガメッシュの『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』のように矢として射出することができるほか、魔力の詰まったそれ自体を相手にぶつけ、崩壊させることで使い捨ての爆弾として扱う技『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』として使うことも可能。

 

レミリア・スカーレット 二つ名 永遠に赤い幼き月 外見年齢 9歳 性別 女

身長:127,5cm 体重:??? 誕生日:9月15日

 

CV,日高里菜

 

テーマ曲 亡き王女の為のセプテット

 

能力 運命を操る程度の能力

 

髪の色:青紫色

 

瞳の色:緋色

 

種族:吸血鬼

 

クラス:ランサー

 

属性:混沌・善

 

ステータス:筋力:B/耐久:C/敏捷:SSS/魔力:A/幸運:C/宝具:B++

 

紅魔館の主で、ドラキュラ・ブラド・ツェペシュの末裔とも呼ばれており、吸血鬼の頂点とも呼ばれている……らしい。カリスマは凄くあるのだが、ほとんどがぶっ壊されている。本来苦手である太陽の光に当たっても消滅する事がなく、紅霧異変より敏捷が格段と上がっている。よくさとりと会話することがあり、ジョジョっぽい事を言ったりしている。ルッチも話をするが、時々ルッチをどう犯そうかと考えている……らしいが、恋をしているとか。

ステータスもほぼランサーっぽく、敏捷SSSになっている。しかも、クーフーリンが使っているゲイボルグを持っており、グングニルとのセット攻撃もする。ただ幸運はCで、意外と苦労しており、咲夜に襲われたり、触手に犯されたりと、性的な意味で不幸なとこがある。

我が儘で、非常に飽きっぽいという見た目通り少し幼い思考があり常日頃から退屈しており、気紛れで突拍子も無い事を思いついては周りを振り回している。ただ、家族思いで手を出そうとすると、殺す勢いで守ろうとしている。

 

宝具

 

突き穿つ神槍(スピア・ザ・グングニル)

 

ランク:B+

種別:対軍宝具

レンジ:40~50

最大捕捉:50人

 

オーディンが持っていたと言われるグングニルの本来の使い方。

元々はスペルカードとして扱っていたが、ルッチの修行と共に付き合ったおかげで、宝具化する事に成功した。一発で一部隊を吹き飛ばすほどの威力を有しておる。

 

古明地さとり 二つ名 孤影悄然の妖怪 外見年齢 11歳 性別 女

身長:140cm 体重:??? 誕生日:8月20日

 

CV,下屋則子

 

テーマ曲 少女さとり 3rd eyes

 

能力 心を読む程度の能力 感情を操る程度の能力

 

髪の色:薄紫色

 

瞳の色:深紅色

 

種族:覚妖怪

 

クラス:キャスター

 

属性:中立・中庸

 

ステータス:筋力:E/ 耐久:E/ 敏捷:B/ 魔力:S/ 幸運:C/ 宝具:EX

 

心を読み取る能力のせいで、怨霊さえ嫌われているせいか、他人との接触を嫌っていたが、とあるきっかけで、再び他人との接触をしようとしている。こいしの姉ではあるが、元々は主従関係で家族ごっこをしていたらしく、小石の価値しか見ていなかったが、こいしが復活した姿を見て、初めて姉としてこいしを守ろうと決意する。レミリアとの仲が良く、たまにジョジョ立ちする事があるらしい。こう見えてジョジョラーなとこがあり、たまにジョジョっぽい発言をするらしい。ルッチとも相性がよく、最近では恋をしているとか…。

ステータス的に言えば、ほぼ近接攻撃には弱く、その代わり魔力と宝具が高いという。まさしくキャスターらしいところがある。幸運Cの原因は、こいしの無意識や邪な考えを持つ者に対して心を読んでしまい、ガルッチのように赤面してしまうともろがあるからだ。

性格はガルッチと似ていて、結構純情なところがあり、Hな事に関しては物凄く疎い。ただ意外にもSっ気があるらしく、鞭を持って叩くところを見たことがあるとか…。

 

宝具 不明

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 二つ名 現博麗の巫女 外見年齢 10歳 性別 女

身長:133cm 体重:34kg 誕生日:11月20日

 

CV,門脇舞以

 

テーマ曲 ローレライ ラストリモート

 

能力 あらゆる英霊を呼び出す程度の能力(主人公達を除く)

 

髪の色:銀

 

瞳の色:深紅色

 

種族:人間

 

クラス:キャスター

 

属性:秩序・中庸

 

ステータス:筋力:A/ 耐久:C/ 敏捷:A/ 魔力:EX/ 幸運:B/ 宝具:EX

 

UBWルートで、ギルガメッシュに殺され転生した少女。転生したのか人間になり、英霊を呼び出す能力を持ち、更にガルッチに鍛えられ、魔力がEXへとなった。その後ガルッチとフランとこいしの恋人になり、博麗の巫女の仕事をしながらイチャラブ生活を送っている。

ステータスも魔力と宝具がEXで、さらに筋力と敏捷がAという恵まれたランクになっている。

無邪気さはフランと同じくらいで、可愛い物を見るとほぼ暴走しまくる。いわばステイナイトのイリヤとプリズマ☆イリヤのイリヤとの中間のような性格をしている。ただ逃げながら策を講じるというジョセフ・ジョースターのようなやり方を持っており、3人の恋人達もそれに乗っている。

(追加表記)

ガルッチとフランとこいしと結婚してからと言うもの、士郎に料理教えてと頼み込み、すぐさま上達すると同時に料理人として振る舞っている。ますます天使のような笑みでみんなを癒してはいるが、ガルッチが傷付くとヤンデレになり、傷つけた奴を聖剣で殺すと言う恐ろしい事をする。

 

宝具

 

不明

 

 

クロエ・K・スカーレット・ラーク・アインツベルン 二つ名 練鉄の少女 外見年齢 10歳

性別 女 身長:133cm 体重:34kg 誕生日:11月20日

 

CV,斎藤千和

 

テーマ曲 エミヤアレンジ 少女進化

 

能力 あらゆる物を作り出す程度の能力

 

髪の色:薄桃

 

瞳の色:琥珀色

 

種族:人間

 

クラス:アーチャー

 

属性:混沌・中庸

 

ステータス:筋力:B+/ 耐久:B/ 敏捷:A/ 魔力:A/ 幸運:S/ 宝具:SSS

 

もう一人のイリヤスフィール・フォン・アインツベルンであるが、ガルッチの命名により、ミドルネームであるフォンから古明地・スカーレット・ラークに変わった。そしてその後にクロエと言う名前も付き、イリヤの妹とガルッチの義理の妹になった。イリヤとの関係は凄く良く、一緒に寝込みを襲うぐらいの仲でもある。

ステータスはExtraの無銘の強化版で、幸運がパワーアップしている。投影はガルッチより劣るが、宝具である『無限の剣製(アンリミテッド・ブレイド・ワークス)』を持っていて、ガルッチのように神造兵装(乖離剣エアは除く)を瞬時に投影することが出来る。

小悪魔的な発言や行動が多く、ガルッチに夜這いしたりとほぼサキュバスっぽいところがある。勿論百合も嫌いじゃなく、フランもこいしにも色目を使ってるが、返り討ちされて犯される事がおおい。ただ性格の悪い奴には、無慈悲かつ冷酷残忍非道の殺し方をする。意外とガルッチと似たような事をしている……らしい。

 

宝具

 

無限の剣製(アンミリテッド・ブレイド・ワークス)

 

ランク:E~A++

種別:固有結界

レンジ:???

最大補足:???

 

内部は果てなき荒野に無数の剣が突き刺さっている心象風景が広がる。視認した武器(起源弾なども可能とのことなので例外もあるが基本的には白兵武器に限る)や防具を複製し、結界内にストックしておく。一度複製した武器や防具は固有結界を発動せずとも投影魔術として外界に引き出すこと(防具の場合は2~3倍の魔力がかかる)ができるほか、応用的に自分好みに改良を加えることもできる。

また、持ち主たちの使ってきた経験や宿った意思までも複製するが、乖離剣エアだけはどんなにやっても複製が出来ない。

ランクは下がらないものの、ガルッチのように空想上の武器を作り出す事は難しく、常闇月の刀やアレガステインと言った魔神達が使用する武器も投影出来ない。




主人公枠はここまで、スキルに関しては後に書きます。それでは、本編で会いましょう。

※一部訂正させて頂きました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

サーヴァント式登場人物 ガルッチの仲間その1

岸波士郎 二つ名 月の聖杯戦争の勝者 外見年齢 17歳 性別 男 身長:170cm 体重:63kg 誕生日:6月13日

 

CV,阿部敦

 

能力 サポート系の魔術を操る程度の能力

 

髪の色:焦茶色

 

目の色:茶色

 

種族:人間

 

クラス:マスターウィザード

 

属性:中立・中庸

 

ステータス:筋力:E/ 耐久:D/ 敏捷:C/ 魔力:A/ 幸運:D/ 宝具:B

 

ムーンセルという場所で聖杯戦争に参加し、見事に勝利したが不正NPCだったため削除される寸前に次元が歪み自分のサーヴァントと共に飛ばされてしまった不遇な男。サーヴァントはセイバーのネロ・クラウディウスとアーチャーのエミヤシロウを率いていて、指揮を取りながら戦っていた。その間、白野凛と出会うが、お互いが岸波白野という偶然な事が起こり、エミヤの提案で男の岸波白野を岸波士郎に、女の岸波白野を白野凛という名前に改名になった。

その後兄妹として一緒になり、間桐桜とBB、白野凛のサーヴァントであるキャスターの玉藻の前とアーチャーのギルガメッシュと生活をする事になった。

ふわふわと覇気が薄く、結構弄られているだけでなく、エミヤシロウみたいに女難の相があって結構苦労しているが、やるときはやり、最大の強みは諦めが悪く、何度でも立ち上がるという不屈の精神を持っている。

 

白野凛 二つ名 もう一人の月の聖杯戦争の勝者 外見年齢 16歳 性別 女 身長:160cm 体重:45kg 誕生日:6月13日

 

CV,沢城みゆき

 

能力 岸波士郎と同じ

 

髪の色:薄茶色

 

目の色:茶色

 

種族:人間

 

クラス:マスターウィザード

 

属性:中立・中庸

 

ステータス:筋力:E/ 耐久:D/ 敏捷:C/ 魔力:A/ 幸運:B/ 宝具:B

 

ムーンセルの聖杯戦争の第5回戦の時にBBの妨害により月の裏側に来てしまったもう一人の岸波白野。月の表側に戻るために、キャスターこと玉藻の前と行動していたが、途中でギルガメッシュと遭遇するも、戦う事はせず、代わりにリハビリとして一緒に行動をするようになった。一時的にBBの妨害もあったものの無事に2人のサーヴァントを取り戻すと同時に、ギルガメッシュが今後も手伝うと言い出し、正式にサーヴァントとして行動するようになった。そしてBBを止めるも、真の元凶である殺生院キアラがBBを吸収し白野を襲うものの、玉藻とギルガメッシュの手によりキアラは消滅した。そして2人のお別れをし、表側に戻るかと思いきや、間桐桜の力で地上世界まで行き、そこで玉藻とギルガメッシュと再会。しかもかつて敵だったBBとパッションリップとメルトリリスも再会し、時を隔てて旅をするも途中で岸波士郎と出会う。しかも偶然な事に、お互いが岸波白野という名前だったため、双子と思われてしまうが、岸波士郎のサーヴァントであるエミヤシロウの提案で男の岸波白野は岸波士郎に、女の岸波白野を白野凛という名前に改名になった。

その後兄妹として一緒になり、岸波士郎のサーヴァントであるアーチャーのエミヤシロウとセイバーのネロ・クラウディウスと生活をする事になった。

結構大人しそうな女の子だが、内心は鉄の少女らしく、兄である岸波士郎と同じぐらい諦めが悪いだけじゃなく、エミヤシロウやギルガメッシュも驚くぐらいの謎の漢っぷりを見せている。それが原因なのか同性にモテる事が多く少し困っている。だが意外と百合らしく、桜然り、玉藻然り、ネロ然り、リップ然り、リリス然りとイチャラブセックス三昧をしている…………らしい。だが最近では、ギルガメッシュに好意を抱き、見てくるだけで赤くなっていたが、最終的にはガルッチをマスターとして変えると同時に、プロポーズをするという大胆過ぎる行動に出た。もちろんギルガメッシュも戸惑うも、答えもYESだったため、結婚をした。今では主婦として料理を磨いている。

 

衛宮士郎 二つ名 完成された練鉄の魔術師 外見年齢 18歳 性別 男 身長:167cm 体重:58kg 誕生日:11月6日

 

CV,杉山紀彰

 

能力 剣を内包した世界を作り出す程度の能力

 

髪の色:赤銅色

 

目の色:琥珀色

 

種族:人間

 

クラス:セイバー・アーチャー・セイヴァー

 

属性:中立・中庸

 

ステータス:筋力:B/ 耐久:B/ 敏捷:B/ 魔力:A/ 幸運:C/ 宝具:SS

 

衣装:リミテッド/ゼロオーバー

 

UBWルートで遠坂凛と結婚し、世界中を旅に出ながら修行を積んでいる内に、投影魔術を扱えるようになり、更に久々に弓道を始め、極めた事により、完成された魔術師となった。それを見越したのか、魔術協会は彼を封印指定にされることになるが、妻である凛と凛の師匠であるキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグの力で凛と共に平行世界で逃げることになった。そこでガルッチとの戦闘するも、相手も投影魔術を扱うだけじゃなく、全く知らない魔術で圧倒されてしまう。しかし、敵じゃないとわかると親しくなる。その後岸波士郎と白野凛と出会い、なんと間桐桜とエミヤシロウと再会する事になった。それだけでなく、宿敵のギルガメッシュも出会うもあの頃と違う事を驚きながらも、共に住むことになった。

凛と結婚したのはいいが、女難の相は未だに発動しており、BBやパッションリップやメルトリリスに襲われる事が多く、それでよく凛に弄られている。料理も健在していて、最早常人レベルを超えていると同時に、不評であるイギリス料理を何度も何度も改良を重ねた結果、とても美味いと言われるようになり、衛宮式のイギリス料理と名付けられた。

戦闘は基本投影魔術を使うが、弓術も極まっていて、『死角なしの包囲網(ブラインド・アンサークルメント)』というエミヤシロウにはなかった技を使うことができる。無限の剣製も健在で更に神話武装をそのままのランクで投影出来るようになっている。

 

遠坂凛 二つ名 超一流の宝石魔術師 外見年齢 18歳 性別 女 身長:159cm 体重:47kg 誕生日:2月3日

 

CV,植田佳奈

 

能力 宝石を使って魔術を使う程度の能力

 

髪の色:黒(本気又はブチ切れの場合金髪に。(何処のサイヤ人だよ…。))

 

目の色:碧色

 

種族:人間

 

クラス:キャスター

 

属性:秩序・善

 

ステータス:筋力:C(覚醒時:A)/ 耐久:B/ 敏捷:C/ 魔力:S(覚醒時:EX)/ 幸運:D/ 宝具:C

 

衣装:フォーマルクラフト

 

未来のエミヤシロウを召喚し聖杯戦争に参加した一人。エミヤと別れ、衛宮士郎を弟子にしていたが、後に結婚し、これからも士郎のサポートをすると誓った。ただキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグの弟子でもあり、士郎が封印指定になったときは師匠の力を借りて異世界へ飛び出した。元から優れた宝石魔術師だったが、士郎と共にし、師匠の教えにより完成された魔術師となった。しかも新たに覚醒を覚え、Extra凛のような金髪になり、筋力と魔力が向上する。その後再びエミヤシロウと再会するも、既に他のマスターと契約しているが、未だに覚えていることに嬉しくて抱き付いたぐらいだった。とは言え、完成された魔術師となったとしても、やはりうっかりミスが多いため、ガルッチから『うっか凛』と呼ばれる始末になった。しかも機械音痴は健在で、殆ど士郎に頼ると言う、完璧にしてはどこか抜けている感じになってる。『あかいあくま』というのも健在だが、ぶっちゃけガルッチの底知れぬ力と禍々しい何かを放っていて、使わないようにしてる。金には霊夢並みに汚く、そこに金があったらすぐさまネコババをするぐらい意地汚い。

とは言え、宝石魔術師なのか『五大元素使い(アベレージ・ワン)』とガントを扱い、八極拳も憶えているため、オールラウンドでもある。

 

間桐桜 二つ名 月の聖杯戦争の元AI 外見年齢 16歳 性別 女 身長:156cm 体重:46kg 誕生日:3月2日

 

CV,下屋則子

 

能力 架空元素の虚数の魔術を扱う程度の能力

 

髪の色:紫色(後ろ髪は白)

 

目の色:薄紫色(怒るときは片目赤に変わる)

 

種族:人間

 

クラス:キャスター

 

属性:中立・中庸

 

ステータス:筋力:E/ 耐久:D/ 敏捷:D/ 魔力:EX/ 幸運:E/ 宝具:B

 

衣装:イマジナリ・アラウンド

 

元々は白野の月の聖杯戦争のただのAIで、魔術師ではなく裏側もそうだったが、物理世界についたと同時に能力が開花し、同時にfate/StayNightの間桐桜の記憶を持つ事になった。おかげで後ろ髪は白くなり、怒ると右眼が赤くなるが、それでも白野についていくことには変わりなく、いつか再会する事を願い、共に旅に出ていた。その途中、BB達と再会することになった。その後、旅をしている内に岸波達と出会う事となった。

性格は穏和で一途だが、その分怒りも凄まじく、チートコマンドを使うBBですら恐怖するほどのものだった。

戦う事はないものの、いざって時は虚数の魔術を使うのと、スタンドで皆をサポートする。

 

間桐黒桜(通称BB) 二つ名 元月の女王 外見年齢 16歳 身長:156cm 体重:46kg 誕生日:3月2日

 

CV,下屋則子

 

能力 不明

 

髪の色:紫色

 

目の色:薄紫色

 

種族:(桜の)ドッペルゲンガー

 

クラス:ムーン・キャンサー⇨グランドキャスター

 

属性:混沌・悪

 

ステータス:筋力:☆/ 耐久:☆/ 敏捷:☆/ 魔力:☆/ 幸運:☆/ 宝具:☆

 

間桐桜の姿をしたもう一つのAIで、白野凛達を月の裏側に引きずった張本人でもある。彼女の野望は『この世の全ての悪(アンリマユ)』と同じ、人類を滅ぼすことだったが、白野達の手でぶち壊され、挙げ句の果てには殺生院キアラに吸収されてしまうが、倒されると同時に脱出を始めているところを目撃し、初期化の壁から救おうと最後の力で妨害し、脱出の手助けをした後に姿を消えたかと思われた。だが、間桐桜の力なのか、消えたかと思われた自分が元に戻り、しかもパッションリップとメルトリリスも同様で、一度は疑ったが、自分の胸を触れると何故か暖かく感じ、それから自分は受肉したんだと思い知らされた。そして、サーヴァントであるランサーのエリザベートもいて、今ではマスターとしての自覚を持ちながら白野と共に旅立つ事にした。

ステータスはガルッチよりチートで、全てが星というランクになっている。クラスはムーン・キャンサーだったが、受肉と同時にグランドキャスターに変わった。

結構テンションが高いが、真面目なときは必ずやるという性格で、白野に対しては好意な感情があるものの、なかなか表に出せないという、素直じゃない性格をしている。そのため裏では自分を慰めるために、白野の写真を見ながら自慰をしている。

 

ネロ・クラウディウス 二つ名 ローマの暴君 外見年齢 19歳 性別 女 身長:150cm 体重:42kg 誕生日:12月15日

 

CV,丹下桜

 

能力 固有結界を扱う程度の能力

 

髪の色:金色

 

目の色:碧色

 

種族:人間

 

クラス:セイバー

 

マスター:岸波士郎

 

属性:混沌・善・人

 

ステータス:筋力:D/ 耐久:D/ 敏捷:A/ 魔力:B/ 幸運:A/ 宝具:B

 

衣装:深紅の現代衣装(普段着) 薔薇の舞踏服(戦闘時)

 

岸波のサーヴァントでありながら、どういう訳か愛人関係に至っていて、パートナーであるエミヤと共に月の聖杯戦争に参加することになった。皇帝なので敬えと上から目線だが、明るく闊達でマスターを子犬のように慕う『かまってワンコ系』であるだけでなく、老若男女問わず美顔であるならばよしとする。終結後、岸波が聖杯を取ろうとする途端、消滅し始め、如何すればいいのか全く分からなかったところ、エミヤの願いで共に何処かに飛ばされていった。その後玉藻と出会うも否や、いきなりどちらが旦那が素晴らしいか言い争いをして、岸波達を困惑させてしまった。

自信過剰で美と芸術にうるさく装飾華美を愛する性格だが、饒舌で気に入らない人間には挑発的、少々自嘲癖がある。しかも『セイバー』にもかかわらず、筋力と耐久が低いという性能だが、幸運がAであるが故に大抵何とかなっている。

 

エミヤシロウ 二つ名 練鉄の英雄 外見年齢 26歳 性別 男 身長:187cm 体重:78kg 誕生日:11月6日

 

CV,諏訪部順一

 

能力 衛宮士郎と同じ

 

髪の色:白色

 

目の色:琥珀色

 

種族:人間

 

クラス:アーチャー

 

マスター:遠坂凛⇨岸波士郎⇨衛宮士郎(自分を自分に従う時が来るとは思わなかっただろう…。)

 

属性:中立・中庸・人

 

ステータス:筋力:C+/ 耐久:C/ 敏捷:C/ 魔力:B/ 幸運:C/ 宝具:SSS

 

衣装:赤原衣装(戦闘時)黒色の現代衣装(普段着)練鉄の神話衣装(本気時)

 

UBWルートのアーチャーで、衛宮士郎を殺そうとした未来の衛宮士郎。答えを得て凛とお別れし、座に戻ろうとしたときに、新たに召喚された場所がムーンセルの聖杯戦争で、そこで岸波士郎のサーヴァントとパートナーのセイバーであるネロ・クラウディウスと出会うことになった。またかと思いながら、暫くは手伝ってはいたものの、もう一人の遠坂凛とそのサーヴァントであるランサーのクーフーリンと出会う事になり、最後まで付き合おうかと思い、戦い続けた。そして、月の聖杯を勝ち取るも、マスターが削除されるところを目撃したせいなのか、早速に臨んだのは平行世界へ渡る力が欲しいと願い、文字通りセイバーとマスターと共に別世界へ飛ばされた。(元凶この人。)そこで出会ったのが、白野凛とそのサーヴァントであるキャスターの玉藻の前と、驚いた事にかつての宿敵であるアーチャーのギルガメッシュと出会う事になった。出会って早々戦いに挑むのだが、聖杯の穴によって宿敵と共に吸い込まれてしまった。その時にガルッチと出会い、一時的に彼の人格として生きることになった。そして人格から解放するも岸波と出会うまでは、ガルッチとギルガメッシュと共闘していたが、再会しても関係は良好で保ってた。ただ目玉焼きに関しては醤油派でギルガメッシュとよく口論をしている。

キザで皮肉屋、現実主義者。だが根はお人よしで世話焼き、たまに子供っぽいのだが、たまに暴走する。そして答えは得たためか、衛宮士郎に対しては冷たい態度を取ることは見られなくなった。ただ女難の相は、未だに健在。凛と再会するも、未だに皮肉さは残っている。だが若干気さくで柔らかくなっている。

 

玉藻の前 二つ名 元天照大神 外見年齢 20歳 性別 女 身長:163cm 体重:49kg 誕生日:5月27日

 

CV,斎藤千和

 

能力 あらゆる呪術を扱う程度の能力

 

髪の色:桃色 目の色:琥珀色

 

種族:半妖半霊

 

クラス:キャスター

 

マスター:白野凛

 

属性:中性・悪・天

 

ステータス:筋力:E⇨D++/ 耐久:E⇨D++/ 敏捷:B⇨A+/ 魔力:A/ 幸運:D/ 宝具:B

 

衣装:春色の現代衣装(普段着) 蒼色の呪術師(戦闘時) 太陽の神話衣装(本気&覚醒時)

 

白野のサーヴァントで、良妻狐と呼ばれているらしい。元々は天照大神の生まれ変わりで、人間として転生したはずだが、どういう訳か狐となってしまった。その後安倍晴明に退治され反英霊として座に置く事になった。白野と出遭った瞬間一目惚れしたらしく、死んでも一緒に付いてくる事となった。裏側でも愛する事は変わらず、ギルガメッシュと対峙するも、苦戦はしたがギルガメッシュから白野が気に入ったらしく、軽視しながらもついていくこととなった。そして、白野と別れを告げるものの、やはり受肉したらしく、今度こそ死んでも一緒に付いてくる事となった。

途中でギルガメッシュと白野が結婚したときは悔しがっていたが、ぶっちゃけ致し方ないと自分は思っている。それでも惚れ込んだら最後まで貫き通すようで、表向きは愛人、裏向きは良妻狐として頑張っている。

白野に対しては絶対遵守な態度を取り、他のサーヴァントやマスターには一切の容赦無く毒舌を振るう。堅苦しい振る舞いは一切スルー。喋っていて楽しい、笑顔で呪うブリっ狐お稲荷さん。なのだが、認めるときは認めている。しかも言動に一喜一憂して照れたり拗ねたりはしゃいだりする様子は、さながら純粋なお年頃の乙女そのものである。普段はどんな状況でもふざける事を忘れない愉快なシリアスブレイカーだが、素は思慮深く聡明。空気が読めないのでは無く、しっかり読んだ上でブチ壊してるだけ。そのためなのか、自分以上のボケキャラや本物の天然キャラの前ではツッコミ役。いわばガルッチのように苦労もあるという。そして、ガルッチに一夫多妻去勢拳を教え込んだ張本人でもある。

呪術や変化は過去で散々懲りて使うことは無かったが、白野が厄介事に巻き込まれてしまったようで、今度は誰かの為に使う事を決意し、再び使い始めた。そして宝具もDランクだったが、もうそろそろ頃合いだろうと見計らい、Bランクまで戻していった。それと同時に筋力と耐久のランクがD++、敏捷はA+へと強化した。

 

ギルガメッシュ 二つ名 最古の英雄王 外見年齢 25歳 性別 男 身長:182cm 体重:68kg 誕生日:12月31日

 

CV,関智一

 

能力 あらゆる財を持つ程度の能力

 

髪の色:金色

 

目の色:深紅

 

種族:半人半神

 

クラス:アーチャー

 

マスター:遠坂時臣⇨言峰綺礼⇨白野凛(プロポーズする前まで)⇨ラーク・バスター・ガルッチ

 

属性:混沌・善・天

 

ステータス:(白野凛の時)筋力:B/ 耐久:C/ 敏捷:C/ 魔力:A/ 幸運:A/ 宝具:EX

(ガルッチの時)筋力:S/ 耐久:A/ 敏捷:A/ 魔力:SS/ 幸運:SSS/ 宝具:EX

 

衣装:黒のライダースーツ&わくわくすいまー(普段着&戦闘時(慢心)) 原初の神話衣装(本気戦闘&激怒&覚醒時)

 

唯一数々の聖杯戦争に参加してきたがほとんど空振りで終わってしまう慢心過ぎる英霊。しかし、次に呼ばれるまで待っていた時に白野凛と出会い、最初は軽視していたが徐々に親しくなっていき、正式なマスターとして『我が雑種』又は『白野』と呼ぶようになった。その後エミヤシロウと出会い戦いを挑んでいたときに聖杯の穴が出現し、彼と共に吸い込まれてしまった。その時にガルッチと出会い、一時的に彼の人格として生きることになった。そして人格から解放するも白野と出会うまではガルッチとエミヤシロウと共闘していたが、再会しても関係は良好で保ってた。ただ目玉焼きに関してはソース派でエミヤシロウと壮絶な口論していて、言峰が作る麻婆豆腐に関しては結構拒否反応があるも、ガルッチとジャック・マッドネス・クリムゾンが全部平らげるという所を見てしまい、関心を通り越し気絶してしまった。愉悦部は未だに健在で、新たに岸波士郎と白野凛とガルッチが部員となり、ますます賑やかになっていた。

極めて好戦的かつ残忍な人物で、目障りになれば自分のマスターでも平然と殺していたが、白野と出会って以来丸くなり、好戦的はそのままに残忍なところは少なくなり、その代わりに優しさと悲しみの一面が現れ始めた。

マスターは白野凛だったが、最後の令呪で『結婚して』というプロポーズで、結婚することになり、以降はガルッチが正式なマスターとして迎えることになった。ガルッチに対しての呼び方は基本『我が雑種』とか『贋作者(フェイカー)』と呼んでいて、結構親しい関係となっている。

戦闘は基本慢心をしているが、滅茶苦茶怒ってる時や本気で戦うとき、または命令(白野とガルッチ限定)とあらば慢心を捨てて戦いを挑む。王の財宝で一掃しようとするも、しぶとい又は強敵と認めた場合乖離剣エアを持ち、『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』を発動させる。だが新たに、旧ギルガメッシュから終末剣エンキをもらい、新たな宝具『原初の天地乖離す、終焉の海滅罪の理(エヌマ・エリシュ)』を使えるようになった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

サーヴァント式登場人物 ガルッチの仲間その2

エレメントフェニックスのチームの人達

 

インフェルノ・アニマ・ブレイズ 二つ名 煉獄の不死鳥 性別・男 外見年齢 18歳

身長:170cm 体重:65kg 誕生日 8月8日

 

CV,藤原啓治

 

能力 炎を操る能力

 

髪の色:深紅

 

目の色:赤

 

種族:オーガと天使のハーフ

 

クラス:バーサーカー

 

属性:秩序・中庸

 

魔術属性:火

 

ステータス:筋力:EX/耐久:B/敏捷:D/魔力:B/幸運:C/宝具:B

 

 

ガルッチの友人。好戦的な性格をしているが、エレメントフェニックスの中でのまともな存在。よくアビスと遊んでいて、相棒と呼び合っている。

戦場の時は火力重視の魔法や技で、相手を倒す勢いであり、前線で行くことがおおい。

 

 

ポセイドン・シー・アビス 二つ名 深海の不死鳥 性別・男 外見年齢 16歳

身長:168cm 体重:55kg 誕生日 6月6日

 

CV,三木眞一郎

 

能力 水を操る能力

 

髪の色:ネイビー

 

目の色:蒼

 

種族:ウェディと悪魔のハーフ

 

クラス:キャスター

 

属性:秩序・善

 

魔術属性:水

 

ステータス:筋力:E/耐久:D/敏捷:C/魔力:S/幸運:B/宝具:A+

 

 

ブレイズの相棒であり、ガルッチの友人。冷静沈着で、分析が得意と言われている。エレメントフェニックスでのもう一人のまともな人で、レイスのストッパーでもある。

それと同時に、レイスの恋人で、意外と大胆な行動に出ることもある。

多彩な魔法を使う為、常に杖を持っているが、意外にも銃を持っていて、撃てば百発百中という凄腕ガンナーとも呼ばれている。

 

 

シルフ・エメラルド・レイス 二つ名 疾風の不死鳥 外見年齢15歳 性別・女

身長:154cm 体重:45kg 誕生日 5月6日

 

CV,水橋かおり

 

能力 風を操る能力

 

髪の色:ビリジアン

 

目の色:アメジスト

 

種族:エルフと幽霊のハーフ

 

クラス:アーチャー・アサシン

 

属性:中立・中庸

 

魔術属性:木・風

 

ステータス:筋力:C/耐久:D /敏捷:EX /魔力:S /幸運:B/宝具:A

 

 

ガルッチとは友人兼セフレ関係を持ちながら、アビスの恋人。エレメントフェニックスの中で唯一のボケ役かつ腐女子的な発言が多い。

学生時代は凄い才能と頭脳を持っていて、戦場では伏兵の役割を持っている。

が、普段の時だと妄想性とかもあるのか、腐女子なのか、よくBLやGLには敏感で常に欲しているという。しかも触手プレイやスライム姦とかの体験もしていたようで、腐女子を極めし者でもある。それにはルッチ以外の全員はドン引きしている。が、気にもしてないため放置状態。

痴女でビッチではあるが、仲間を思いやるところもある。

 

 

ノーム・ソル・タイタン 二つ名 大陸の不死鳥 性別・男 外見年齢 20歳

身長:230cm 体重:200kg(鎧も含む) 誕生日 10月6日

 

CV,緒方賢一

 

能力 大地を操る能力

 

髪の色:白

 

目の色:イエロー

 

種族:ドワーフと巨人のハーフ

 

クラス:ゲートキーパー・シールダー

 

属性:秩序・中庸

 

魔術属性:地

 

ステータス:筋力:A/ 耐久:EX / 敏捷:E / 魔力:B / 幸運:B/宝具:C

 

 

幼い頃のレイスを知っているかつエレメントフェニックスの中で、何故か最長年っぽい声を出している青年。

九州弁っぽいとこを話していて、◯◯どんってつけることが多い。

温厚な性格で、滅多な事には怒らないが、禁句である『鈍足』とかいうとブチ切れてしまい、自慢の怪力で敵を滅多打ちしてしまう。ただ、実際には自覚している為、仲間達に言われても、あまり怒らない。

 

 

シヴァ・オーロラ・マルフォイ 二つ名 極寒の不死鳥 性別・男 外見年齢 16歳

身長:175cm 体重:55kg 誕生日 12月11日

 

CV,保志総一朗

 

能力 氷を操る能力

 

髪の色:シルバー

 

目の色:パール

 

種族:龍と精霊のハーフ

 

クラス:キャスター・ランサー

 

属性:秩序・悪

 

魔術属性:氷・水

 

ステータス:筋力:C/耐久:B/敏捷:B/魔力:A/幸運:B/宝具:C

 

 

ガルッチのライバルであり東方の存在を教えた張本人。オタクなところがあり、クローゼットの中はコスプレとかもあり、どういう訳か女物の衣装が多い。趣味が裁縫なだけに、服を造ることが多いが、やっぱりコスプレ系が多い。

博麗霊夢の事が大好きなようで、脇をペロペロしたくなるほど。

実はというと、『童貞』でまだ経験していないようだ。

武器は棍で、武術を得意としている。

 

 

カレン・アルテミス・トール 二つ名 迅雷の不死鳥 性別・女 外見年齢 17歳

身長:175cm 体重:65kg 誕生日 9月25日

 

CV,小清水亜美

 

能力 雷を操る能力

 

髪の色:ポイズン

 

目の色:ゴールド

 

種族:人間と妖怪(飯綱)のハーフ

 

クラス:ランサー・ライダー

 

属性:秩序・悪

 

魔術属性:雷

 

ステータス:筋力:C/耐久:C/敏捷:A/魔力:S/幸運:A/宝具:A

 

 

マルフォイの友人で、エレメントフェニックスの中でツッコミ担当になっている。主にレイスに対するツッコミだが、他の人でもツッコミを入れることがある。

学生前は大貴族階級で、お嬢様として扱われているのかみんなとは少しズレているらしく、間違われるとすぐ怒ってしまう。

ただ、性癖はSのようで言うこと聞かない人には躾をするようで、最終的には犬のようになってしまう。

槍と鞭を持っていて、状況に応じて切り替えている。

 

 

アルファス・ヴリドラ・イーグル 二つ名 常闇の不死鳥 性別・男 外見年齢 14歳

身長:154cm 体重:55kg 誕生日 1月26日

 

CV,渡辺久美子

 

能力 闇を操る能力

 

髪の色:ゴールド

 

目の色:赤

 

種族:不明

 

クラス:アサシン・キャスター・バーサーカー

 

属性:混沌・悪

 

魔術属性:闇

 

ステータス:筋力:A/ 耐久:A / 敏捷:A / 魔力:EX / 幸運:D/宝具:A++

 

 

ガルッチの親友でありながら悪友。エレメントフェニックスの中で1番残忍なものを持っており、敵には容赦ない攻撃、そして拷問などの悪逆非道なところがある。

ただ、実際のところはガルッチに止められることが多く、何故かやろうとする瞬間に吹っ飛ばされてしまう。

よく鎌を持っているのか、誰もが死神が来たと呼ばれているが、これでも剣を扱う事もあるらしい。

 

 

ガルッチの精神世界にいる者

 

ジャック・マッドネス・クリムゾン 二つ名 現世の切り裂きジャック

外見年齢 26歳 性別・男 身長:170cm 体重:65kg 誕生日 2月27日

 

CV,中村悠一

 

能力 あらゆる物を切り裂く程度の能力

 

髪の色:バニラ

 

目の色:深紅

 

種族:龍族

 

クラス:アサシン・バーサーカー

 

属性:混沌・悪

 

ステータス:筋力 :B/耐久 :E/敏捷 :SSS/魔力 :E/幸運 :C/宝具 :B

 

 

ガルッチのもう一人の人格。と言っても、都合よく憑依した人格とも言っても良い存在。生前の頃の記憶は覚えているが、どういう訳か自分の名前を覚えていないようで、ガルッチが付けた名前で呼んでいる。

生前は龍族で、兄と妹がいたらしく、かつ殺人鬼とも呼ばれていたらしい。

 

 

ディスペア・ダーク・ガイア 二つ名 混沌を司る3大魔神 絶望の魔神

外見年齢 14歳 性別・男 身長:150cm 体重:55kg 誕生日 9月18日

 

CV,若本規夫

 

能力 絶望を司る程度の能力

 

髪の色:オニキス

 

目の色:黒

 

種族:魔神

 

クラス:キャスター・バーサーカー

 

属性:混沌・悪

 

魔術属性:闇・絶望

 

ステータス:筋力 :SS/耐久 :B/敏捷 :A/魔力 :EX/幸運 :D/宝具 :C(EX)

 

 

ガルッチの姿をした魔神。混沌を司る3大魔神の長男で、あらゆる絶望を与えたり奪ったり出来る。

だが、宵闇霊夢により殺害されるが精神と魂は無事で、現在はガルッチの中で生き続けている。

武器として自分の右爪と常闇月の刀を使い、全ての希望を斬り捨てる。一見悪のような魔神だが、これでも優しさを持ち、兄妹思いや友達思いがある。

 

 

 

フランの精神世界にいる者

 

 

ルイン・ブレイク・ヘラ 二つ名 混沌を司る3大魔神 破滅の魔神 外見年齢 8歳 性別・女

身長:125cm 体重:不明 誕生日 2月18日

 

CV,野中藍

 

能力 破滅を司る程度の能力

 

髪の色:グレー

 

目の色:グレー

 

種族:魔神

 

クラス:バーサーカー

 

属性:混沌・中庸

 

魔術属性:地・衝撃

 

ステータス:筋力 :EX /耐久 :C /敏捷 :D /魔力 :S /幸運 :D /宝具 :B(EX)

 

 

 

 

 

こいしの精神世界にいる者

 

 

スローター・リッパー・ハデス 二つ名 混沌を司る3大魔神 殺戮の魔神 外見年齢 10歳

性別・男 身長:130cm 体重:不明 誕生日 3月7日

 

CV,潘めぐみ

 

能力 あらゆる全てを切り裂く程度の能力 殺戮を司る程度の能力

 

髪の色:パール

 

目の色:バニラ

 

種族:魔神

 

クラス:バーサーカー・アサシン

 

属性:混沌・悪

 

魔術属性:剣・風

 

ステータス:筋力 :C /耐久 :E /敏捷 :EX /魔力 :B /幸運 :D /宝具 :C(EX)

 

 

 

 

 

ルッチの精神世界にいる者

 

ホープ・ライト・ウラノス 二つ名 調和を司る3大神 希望の神 外見年齢 15歳 性別・男

身長:155cm 体重:55kg 誕生日 7月7日

 

CV,緑川光

 

能力 希望を司る程度の能力

 

髪の色:ゴールド

 

目の色:虹色

 

種族:神

 

クラス:セイバー・セイヴァー

 

属性:秩序・善

 

魔術属性:光

 

ステータス:筋力 :SS /耐久 :B /敏捷 :S /魔力 :S /幸運 :B /宝具 :B(EX)

 

 

 

 

 

レミリアの精神世界にいる者

 

フェイト・ディスティニー・アテナ 二つ名 調和を司る3大神 運命の女神

外見年齢 9歳 性別・女 身長:125,5cm 体重:不明 誕生日 6月9日

 

CV,坂本真綾

 

能力 運命を司る程度の能力

 

髪の色:グレーブルー

 

目の色:水色

 

種族:神

 

クラス:ランサー・セイヴァー

 

属性:秩序・中庸

 

魔術属性:運・火

 

ステータス:筋力:S/耐久:C/敏捷:SSS+++/魔力:S/幸運:C/宝具:C(EX)

 

 

レミリアの姿をした運命の女神。というより、見た目からして吸血鬼なのか女神扱いをしてくれないようで、案外気にしている。それでも調和を司る3大神の長女で、あらゆる運命を観測することが出来る。

だが、宵闇霊夢により殺害されたが精神と魂は無事で、今はレミリアの中で生き続ける事となった。

清廉ではあるが、少々ポンコツなところがあり、イマイチ姉としての威厳を保っていないという。そのせいなのか、よくウラノスに心配されている。

仲がいいのはヘラで、仲良く遊んでるとこが多い。

レミリアが神化するとグングニルの形状が変化し、名前も『オーディン』に変わり、右腕に刻印が出現する。

 

 

さとりの精神世界にいる者

 

ハート・エモーション・ヴィーナス 二つ名 調和を司る3大神 心と感情の女神

外見年齢 11歳 性別・女 身長:140cm 体重:不明 誕生日 11月14日

 

CV,川澄綾子

 

能力 心を司る程度の能力 感情を操る能力

 

髪の色:赤紫

 

目の色:桜色

 

種族:神

 

クラス:キャスター・セイヴァー

 

属性:秩序・中庸

 

魔術属性:心・光・闇・感情

 

ステータス:筋力 :D /耐久 :D /敏捷 :B /魔力 :EX /幸運 :C /宝具 :C(EX)

 

 

さとりの姿をした心と感情の女神。調和を司る3大神の次女で、相手の心を読み取り、感情を操ることができる能力を持っている。

だが、宵闇霊夢により殺害されたが精神と魂は無事で、今はさとりの中で生き続ける事となった。

さとりを神化させるとキーブレードの『めぐりあう二人』か杖が出現し、脚に刻印が出現し、さとりをサポートする。

律儀で丁寧であり、友人であるハデスとは仲がいい。ただ時折融通のきかないところがあるらしく、そこは自覚している。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編 神々の戯れ

第6-7章の後書きの続きです。あと、恐らく会話メインで、リアル作者とは無縁です。


-始原の湖-

 

風龍「というか思ったんだけど、どうして野外プレイになったんだ?」

 

イリア「私の中で一番お気に入りのプレイだから。今にも誰かに見られそうなこのドキドキ感が堪らなくて、興奮しちゃうぐらいなの。」

 

風龍「意外とマニアックだな…、後なんか汗だくになってないか?」

 

イリア「暑かったからね、いつもの服を着ていたのが間違いだったわ…。」

 

風龍「おいおい、というか本能が滅茶苦茶訴えてんだけど……。もっと汗だくのメアリーちゃんが見たいって…。阿呆かよ僕は…。」

 

イリア「………やっぱり溜まってたいるじゃなのよ。」

 

風龍「……そうだね、どうやらあの上目使いが僕の欲情リミットブレイクだったようだ……。」

 

イリア「幼女の上目遣い……、恐るべしね。」

 

風龍「メアリーも、十分幼女に当てはまるけど…。」

 

イリア「そうだったね。っていうか、襲わないの?抱き締めたままだけど……。」

 

風龍「いやだって、本当に初めてなんだよ?それなりに……知識は……あるけど………。」

 

イリア「……知識はあるのね。(・_・;)」

 

風龍「うん。ただ実践は、初めてって事で……。」

 

イリア「ふーん、それじゃあ私がするから、風龍さんは仰向けになって?」

 

風龍「あ、うん。」

 

イリア「……改めて見ると、風龍って……筋肉ないのね。」

 

風龍「……力はあるけど、マッチョになりたいとは思わないし…。」

 

イリア「でも、風龍らしいからいっか。それじゃあ……、するね?」

 

風龍「ああ、頼む。」

 

イリア「まずは、パイズリするね。よいしょ…。」

 

風龍「ん……、凄く気持ちいい…。」

 

イリア「挟んだだけなのに、ピクピク動いてる……。でも、まだイっちゃダメよ。」

 

風龍「わかっ……てる。(逆に絶対イクなと言われても、無理だけどね。)」

 

イリア「ふふ、我慢汁が出てる。アランは積極的に攻めてくるけど、我慢せずに出したけどね。」

 

風龍「意外と……ん……早漏なのかな?」

 

イリア「ううん、我慢が苦手なだけ。」

 

風龍「出来ないだけかい………。」

 

イリア「でも、風龍さんなら多少は我慢出来るでしょ?」

 

風龍「多少ってより………、大半だけど……っ……!」

 

イリア「あれ?なんだかイきそうな顔をしてる。」

 

風龍「(やばい、想像以上に気持ち良すぎる!メアリー、一体どこでそんなテクニックを!?でも我慢我慢……!)だ……大丈夫……、つ……続けて……。」

 

イリア「う、うん。(結構我慢しているわね……、その証拠に溢れて来る我慢汁がこんなに出してるもの…。本当に気持ちよさそう。)」

 

風龍「ぁぅー……、痛みは慣れてる……けど……、こっちは………我慢が……難しくて………今にも……ぉ……。」

 

イリア「(ちょっと、悪戯しようっと。)それじゃあ……、パイズリ終了。」

 

風龍「ふぇ?お……おしまい?」

 

イリア「うん。」

 

風龍「ちょ、それはないんじゃないの!?滅茶苦茶気持ちよかったのに…。」

 

イリア「(こう言う反応してくれるのって、多分風龍さんだけかも。アランもそうだけど、こう言う反応はしてくれないもん。)それなら、私も気持ちよくさせて?」

 

風龍「え?」

 

イリア「だって風龍だけ気持ちよくイクのずるいもん。だから、私のここを弄んで?」

 

風龍「随分と淫乱な女神になってないか?(って言ってる自分も興奮しちゃってるけど…、っていうか下手すりゃ和姦にならねえか!?)」

 

イリア「あ、因みにいうけど、アランも興奮しながら見ているから。」

 

風龍「………………what?」

 

イリア「あそこ。」湖指さし

 

アラン「じぃーーーーーーーーーーーーーー。(・ω・)」

 

風龍「居たぁ!!しかもちゃっかりカメラで撮ってるし!?」

 

イリア「何でも、紫さん頼みで。」

 

風龍「(よし、元凶が分かった。後で殺す。)まあいいか、んじゃあ今度はメアリー……って本名も聞こえちゃってるかな?」

 

イリア「ううん、アランと出会ってからバラしてるから。」

 

風龍「気遣い無用だったのか…。仕方ない、んじゃあ改めてメアリー、仰向けになって。」

 

イリア「うん。」

 

風龍「……何だかんだ言って、メアリーも我慢してたんだね。愛液が流れてるよ?」

 

イリア「なかなか攻めに入ってこなかったからよ……、ちょっとぐらい攻めてくらなきゃ……。」

 

風龍「わ……分かったよ。んじゃあ……。」ペロッ

 

イリア「あっ…!」ビクッ

 

風龍「え?もしかして…。」

 

イリア「ご…ごめん、私も我慢出来なかったわ。ここだけ夜ノ満月だから、雰囲気作りもちょうどよかったし…。」

 

風龍「……次から月夜の湖に改名しておこう。というか、こいつ早く入れさせてって滅茶苦茶ビクビクしてるし……。」

 

イリア「ほんとだ、可愛く動いてるわね。大きいけど。」

 

風龍「(可愛いはないんじゃ…まあいいか。)んじゃあ…今度は一緒に……。」

 

アラン「もう我慢出来ない!!!」

 

風イリ「!?」

 

アラン「もう見ながらヤっていられるか!!頼むイリアちゃん、僕も加わらせてくれ!!」

 

風龍「おいそれ3Pになるけど!?ってこれだと近親相姦にならねえか!?」

 

イリア「もう既に近親相姦なんだけど…。血は繋がってないけど。」

 

風龍「そうだった…。(^-^;)」

 

イリア「というかアラン、滅茶苦茶興奮してない!?」

 

風龍「確かに息が荒い、マジで犯せてって顔をしてるし…。」

 

アラン「しょうがないだろ!?風龍さんがイリアちゃんのことなかなか犯さないんだから、ウズウズしてたんだよ!?」

 

風龍「いや僕のせい!?確かに僕は童貞だけど!」

 

アラン「あ………ごめんなさい。」

 

イリア「まあまあ、そう焦らなくてもいいよ。」

 

風龍「今思えば、全員素っ裸だな…。ショタにロリに見た目高校生みたいな男。なんだこの構成…。」

 

アライリ「それならガルッチ達もそうだけど。(・_・;)」

 

風龍「いや、あっちは中学と小学でしょ…。(・_・;)」

 

イリア「見た目だけどね。」

 

-飛行機の中-

 

5人「……クション!」

 

DIO「風邪か?」

 

ガルッチ「いや、誰かが噂をしている気がして…。」

 

フラン「私も。」

 

承太郎「やれやれ、噂するほど人気があるって事か…。」

 

こいし「多分そうかも。」

 

花京院「いいですね。」

 

ポルナレフ「モテる男は辛いってか畜生。」

 

ギル「まあ我ほどになれば、女子も寄ってくるがな。好みがいないのは残念だが…。」

 

イリヤ「セイバー好きめ…。」

 

クロエ「アルトリアに嫌われてるの、自覚してるの?」

 

ギル「何を言うか、セイバーは恥ずかしく誘ってるようなものよ。」

 

アヴドゥル「ポジティブですね、英雄王様。」

 

DIO「そのようだな、世界の頂点というのも頷ける。ならばこのDIOが、英雄王を越えてみせよう。」

 

ギル「良い度胸だな、吸血鬼よ。だが気に入った。楽しみにしてるぞ?」

 

呂布「ならば最強の武を持って……。」

 

「お客様、もう少しお静かにしてくれないでしょうか?」

 

ガルッチ「済みません、本当に…。」

 

-始原の湖 改め 月夜の湖-

 

風龍「入ったぞ、メアリー…。って、大丈夫?」

 

イリア「だい……じょう……ぶ。ただ、3Pが……初めてな………だけ。」

 

アラン「そうだったね。というか、何気に風龍さんの方が大きいけど…。」

 

風龍「言うなって…巨根じゃないんだし……。」

 

イリア「むしろそんなのあったら、入るか自信ないけど……。」

 

風龍「確かにね……、あんなので掘られたくない…。」

 

イリア「女の子でふたなりだったら?」

 

風龍「………悩む。」

 

アラン「悩むんだ……。」

 

イリア「っていうか……、私って二人に犯されてるのよね?どう動くのこれ…。」

 

風アラ「それ、普通聞くかな?」

 

イリア「だって、二人とも入れたのはいいけど、どう動くのかわかんないもの。」

 

風龍「……あ、それならアランと一緒に動くよ。」

 

アラン「え、僕と合わせるの!?」

 

イリア「あ、それ良いかも。」

 

風龍「そうと決まれば、早速……ね?」

 

アラン「ちょちょ、僕なの?」

 

イリア「風龍さんのリードを、お願いね?」

 

アラン「わ……分かったよ…。それじゃあ風龍さん、い…行きますよ?」

 

風龍「う……うん。」

 

※別サイド

 

紫「ウフフフフ、良いわぁ。あの人が情けない顔をしながら、イリアちゃんを犯してるわ…。これを世界中にばらまくと脅せば、二度と手を出してこなくなるわ。」

 

ロヴァス「ジー…。」

 

紫「さて、後はオカズ用のビデオをっと…。」

 

ロヴァス「紫よ……。何をしておるのかの?」

 

紫「ひぇ!?」

 

ロヴァス「やれやれ、神々の戯れを覗き込むとは、呆れた女じゃ。」

 

紫「えっと…。」

 

ロヴァス「まあ今回は、若返りの魔法で私も17歳、お主は16歳に若返らせたがの。」

 

紫「ちょ!?いつの間に!」

 

ロヴァス「さて、今日はお主と戯れようか。お主のスキマを私の杖で滅茶苦茶にしてあげよう。」

 

※主サイドに戻る

 

風龍「はぁ……はぁ……、もうそろそろ………イきそう…。」

 

イリア「ほひい……!おねがいっ!二人とも……、だひて……ちょうらい!!!」

 

アラン「うん、破裂しそうなぐらい出すよっ!」

 

風龍「も………出すよっ!!!!」

 

『ドピュルルルル!!!』

 

イリア「ああっ!!風龍とアランの精液がっ入ってくりゅぅぅ!!!」

 

風龍「(凄い……!こんなに気持ちいいなんて……。癖になるかも………。)」

 

アラン「はぁ…はぁ…、今日はちょっと限界かも……。出し過ぎ……た。」バタン、オヤスミ。

 

イリア「珍しい、アランがダウンするなんて…。(でも風龍さんの精液が、どんどん入ってくる…。)」

 

風龍「まだ出すよ、今度は身体中に精液かけてあげる…。」シコシコ

 

イリア「いいよ、風龍の精液…もっとちょうだい。」

 

『ドピュ!ビュクビュクビュクン』

 

イリア「アハ、いっぱいかかっちゃった。どう?気持ち良かった?」

 

風龍「うん、凄く気持ち良かった。でも、まだ足りない……。」

 

イリア「へ?」

 

風龍「メアリー、これからも……お願いね?」

 

イリア「……いいよ。アランと貴方色に染め上げていいよ、もう一人じゃないから…。」

 

風龍「うん、メアリーも……ね。必ず、守ってあげるよ。」

 

-番外編 END-




後日談

あー、結構溜まってた物が出し切れたかも…。

イリア「でも、気持ち良かったでしょ?」

うん、凄く。少しは、欲張った方が良さそうだな…。

ロヴァス「随分とスッキリしたようだな。」

ロヴァス!?何でここに!?

ロヴァス「気まぐれだ。後、紫の奴は代わりにやっといた。」

そうか、あんがと。

ロヴァス「気にするな。それじゃあイリアよ、風龍を頼むぞ?」
イリア「うん、じゃあね。」

本当、可愛いよメアリー。

イリア「アランもそうだけど、風龍さんもだけどね。」

ありがと、アランもそうだけど、メアリーと出会えてよかった。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編その2 天照大神と月夜見尊

7-5章の番外編です、まだ見ていない方は7-5章へどうぞ。


-薄明の草原-

 

 

イリア「そういえば風龍、少し気になったんだけど……。」

 

風龍「うん?」

 

イリア「何でガルッチの結婚衣装が、アレだったの?」

 

風龍「あー、多分だが……彼が月夜見尊の血を強く引いているからなんだ。」

 

イリア「どういう事?」

 

風龍「どういう事って言われても……、うーん………こればっかりは…………………いや、ちょっと待って。諸説ではあるけど、有翼人に関する情報は合った気がする。えーっと、どこかにその本が…………あーあったあった。」

 

イリア「それは?」

 

風龍「有翼人に関する本さ。有翼人が誕生したのは、天使と人間または悪魔と人間、そして天使と悪魔等の者が結ばれて生まれた種族と言われているが、稀に神と天使、または魔神と悪魔が結ばれて生まれる事もあるらしい。」

 

イリア「ガルッチとルッチの場合は?」

 

風龍「うーん、多分先祖が天照大神と月夜見尊だしなぁ……。多分まだ神格があったときに、人間と結ばれていたとこかなぁ。でもそれだとギルガメッシュみたいに半人半神になるはず……。ぶっちゃけこの家系は謎なんだ。スカーレット家はヴラド・ツェペシュの末裔なのはわかるけどね……。」

 

イリア「分からないわね。ロヴァスさんから聞いたところ、ラーク家は有翼人の中でも唯一曖昧な強さを持っているって言われてるらしいわ。」

 

風龍「にしては、あの兄弟の強さは尋常じゃないし、下手すれば世界を掌握する事も出来るしな。」

 

イリア「確かにそうね。でもそれをしないってのは嬉しいよね。」

 

風龍「ガルッチなら、支配より破壊が似合っているけど。」

 

イリア「それ本人に言わない方がいいよ。」

 

風龍「そうだな……。」

 

アラン「二人とも、なんの話してるの?」

 

風龍「あー今あの兄弟の話をしていたんだ。天照大神と月夜見尊について。」

 

アラン「天照大神と月夜見尊ですか?そういえば、ある諸説ですがこう言うのがあります。」

 

風龍「へ?どれどれ?」

 

イリア「えーっと……。『日食または月食が起こっているときは、それは密かに天照大神と月夜見尊が性的な儀式をしている事である』……いや日食と月食の話じゃないわよアラン。」

 

アラン「そうかも知れないけど、一つだけ気掛かりなのが『性的な儀式』ってところです。」

 

風龍「何でそこ?」

 

アラン「どっちかが男性か女性かは置いておくけど、彼らは相容れない中らしいけどそれは表向きで、本当は恋人という関係だったらしいんだ。」

 

風イリ「……それ本当?」

 

アラン「あくまで諸説だよ。でも、もう一つあるんだ。」

 

風龍「どんな?」

 

アラン「ガルッチが結婚衣装としてきていた服だけど、あれは『月光の袴』って言われていて、月夜見尊が戦うときに使われた服なんだ。結婚するときもその服だったけど、それ以来は代々息子に譲る事になっているんだ。」

 

イリア「ちょっと待って、それじゃあ天照大神は?」

 

アラン「天照大神の方は、『日光の衣』と言われていている衣を持っているけど、『日光の袴』も持っているらしいんだ。ただそれを着るのは、『神刀・天照大神』という刀に認められないと、着られないらしいんだ。そのため、代々娘に譲り渡す事があり、稀に男が着ることもあるらしいんだ。」

 

風龍「ふーん、今はどうなってるの?」

 

アラン「今じゃそのどちらも行方不明にはなってるけど、偶然だが無の神に挑んだルッチとガルッチの祖父『ラーク・ブライアン・ロード』が月光の袴を着ていたらしいんだ。あとロヴァスさんから聞いた情報だと、ラークの意味は雲雀なんだけど、実はもう一つの意味が隠されているんだ。」

 

イリア「隠された意味って?」

 

アラン「光のライトと、闇のダーク。つまり、光と闇と共に生きていく事を意味していて、ライトのいとを取り、ダークのだを取って合体させたのがラークの誕生なんだ。しかも家紋が魔法陣みたいな円でその中に星が描かれさらにその内側に太極図が描かれていているんだ。右の外側は天使の翼と剣が描かれている。左外側は悪魔の翼と剣が描かれている不思議な家紋なんだ。」

 

イリア「変わった家系なのね。ってそれじゃあその家系が生まれる前って、ライト家とダーク家があったの?」

 

アラン「あったらしいけど、実は意外とその2つの家系はどちらも神道でありながら洋の技術も持っていたらしいんだ。」

 

風龍「…………なあ、アラン。」

 

アラン「うん?」

 

風龍「一度、その2つの家系を調べてくれない?」

 

アラン「分かった。」

 

イリア「あ、私も。」

 

風龍「メアリー、君は今妊娠中だから駄目だよ。」

 

イリア「でも……。」

 

アラン「気持ちはわかるけど、この子の事も考えてあげて。」

 

イリア「…………分かった。それまで、私は待ってるわ…アラン。」

 

アラン「うん。」

 

-番外編End-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

新年の挨拶 (と言う名の茶番)

-冬木市-

 

風龍「えーっと、場所はここでいいよな?」

 

イリア「うん、ここで良いはず。」

 

アラン「お、いたいた。」

 

風龍「ごめんガルッチ、待ったか?」

 

ガルッチ「いや、風龍さん。本来なら君が集めなきゃならんのに、なんで僕なの?」

 

風龍「気分だ。」

 

ガルッチ「気分で選ぶって、作者は相変わらずだな……。しかも何故冬木市。」

 

イリヤ「まぁまぁ、気にしなくても良いじゃん。」

 

シロエ「そうだよ。それに今年で2017年だし。」

 

風龍「いやーしかし、時が過ぎるのは早いなぁ。」

 

切嗣「僕の魔術みたいにか?」

 

ガルッチ「いや、それは関係ないと思うが。」

 

切嗣「(´・ω・`)」

 

アイリ「そう落ち込まないで、今日は一緒に祝う日なんだから。」

 

エミヤ「しかし、fate/GrandOrderの方はアニメ化とはな。私の出番はあるだろうか。」

 

士郎「あるだろ。寧ろfate/StayNight heaven's feelの方が気になるな。」

 

凛「そういえば今年、公開予定だったわね。」

 

桜「悲劇のヒロイン、私の出番ですね!」

 

ネロ「おっと、余が出るアニメも忘れるなかれ!fate/Extra LastEncoreに出てくる余の活躍、しかと見るがいい!」

 

岸波「まあ、出番は俺だけどね。」

 

白野「そうね、私の声優さんは誰になるんだろう……。寧ろ出るのかなぁ……。」

 

玉藻「ご安心下さいご主人様、きっと私との愛の巣になるまでの経緯と戦いの物語、fate/Extra cccのアニメ化が来ます!」

 

イリヤ「凄い期待ね………。」

 

ギル「とはいえ、めでたい日であるのは確かだ。まだまだ我の活躍は続くであろうなぁ。」

 

フラン「fate勢は良いよね。そういえば、順位はどうなってるのかしら。」

 

レミリア「今日こそは………今日こそは…………!」

 

さとり「凄いオーラを放ってるんだけど………。」

 

こいし「うー、フランと一緒の順位になりたいなぁ………。」

 

ガルッチ「そういえば風龍さん、ランキングで入れるなら誰にするの?」

 

風龍「僕か。やっぱり、フラン、こいし、さとり、レミリア、咲夜、魔理沙の6人だな。」

 

ガルッチ「霊夢は?」

 

風龍「知らんな、そいつ。」

 

ルッチ「えげつないなそれ。」

 

さとり「実際、本当に嫌ってますしね。東方の主人公で嫁にしたいなら誰って言われたら、魔理沙一択って言いそう。」

 

レミリア「まあ、風龍さんはロリコンって認めてるけど、妹派でもあるらしいし、フランとこいしを選ぶでしょうね。EXボスのなかで誰を嫁にするってなると、悩み込むらしいし。」

 

ラルッチ「このロリコンさん。」

 

風龍「ロリコンで、すみません。」

 

さとり「認めるのですね。」

 

DIO「とはいえ、ジョジョではこのDIOと。」

 

承太郎「この空条承太郎が、風龍の好きなキャラのようだし。」

 

火ノ兄「しかも艦これの場合、電、雷、響、暁、夕立、時雨が好みのようだな。」

 

風龍「まあぶっちゃけ、やったことないけどな………。」

 

火ノ兄「でしょうね。」

 

曙「んじゃあさ、なんで私も出演させたの?」

 

風龍「いやさ、史実を見たけどあまりにも悲惨すぎると思ったからさ、それで出させたんだ。」

 

曙「ふーん。」

 

ムラマサ「それで風龍さん、何時あれを言うの?」

 

雁夜「もう皆言いたがっていますよ?」

 

風龍「あらま、マジかよ。そんじゃ言いますか。これを見ている皆さん、新年明けまして──」

 

全員「おめでとうございます!」

 

ガルッチ「今年もよろしく──」

 

全員「お願いします!」

 

風龍「そして、まあこれはどうでも良いかもだけど。『Star Dust space』はまだ続きます!今後とも、どうぞよろしくお願いします!」

 

ガルッチ「いやそれどうでも良くないから。」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

スタンド紹介

ランク A(超凄い) B(凄い) C(普通) D(苦手) E(超苦手)

 

 

ラーク・バスター・ガルッチ

 

スタンド名 『シルバームーンライト』

 

聖杯戦争前に登場したスタンド。見た目は承太郎のスタンド『スタープラチナ』と似ているが、シルバームーンライトは右目に眼帯を着けており、両手にはガントレット、しかも白銀の鎧を身に纏っている人型のスタンド。精密に動かすことも出来れば、パワーとスピードが凄まじく、射程距離も計り知れない物となっている。しかも今後の成長もある。

ラッシュ時の掛け声が『オラオラ…オラァ!』である。

 

【破壊力:A/ スピード:A/ 射程距離:A / 持続力:A / 精密動作性:A / 成長性:A】

 

『THE VISION』

 

鎖型のスタンド。相手のスタンドを縛り付け、そのスタンドを自分でも使えるようにする。ただし、アヌビス神やチープ・トリック、ノトーリアスB・I・G、オータム・リーブスのような本体のないスタンドや、イエローテンパランス等の物質同化型スタンド、そして群体型スタンドは出来ないという。また自身が波紋使いならば、相手を縛りつつ流し込む事が出来る。

 

【破壊力:D / スピード:A / 射程距離:B / 持続力:A / 精密動作性:D / 成長性:C】

 

『ロストメモリー』

 

剣型のスタンド。形状はキングダムハーツバースバイスリープのロストメモリーを剣に変えた物。真ん中には欠けたハートがあり、その右端には天使翼、左端には悪魔翼がついている。

能力を使用するには、クラスカードケースが必須で、差し込むとそのカードの宝具を使用する事が出来る。通常通り、剣として扱うことも出来る。

 

【破壊力:使い手次第 / スピード:使い手次第 / 射程距離:- / 持続力:- / 精密動作性:A / 成長性:-】

 

 

 

 

フランドール・スカーレット

 

『ザ・ブレイク』

 

あらゆる物を破壊する程度の能力が具現化したスタンド。見た目はキラークイーンと一緒だが、背中にフランの翼が生えている。能力もキラークイーンと一緒だが、シアハートアタックは使えない代わりに、相手をロックオン状態にし、起爆させることが出来る。

 

【破壊力:A / スピード:C / 射程距離:A / 持続力:B / 精密動作性:B / 成長性:C】

 

 

 

古明地こいし

 

『エメラルドアンコンシャス』

 

無意識を操る程度の能力が発現したスタンド。見た目は上半身がストーンフリーで下半身がハイエロファントグリーンになっていて、女性の姿をしている。攻撃には徹していない代わりに、罠を仕掛ける事や治療することが出来るサポーターの能力を持っている。ただ、無意識なだけで、時折勝手に現れる事が多い。

 

【破壊力:- / スピード:A / 射程距離:A / 持続力:∞ / 精密動作性:A / 成長性:B】

 

 

 

ラーク・マスター・ルッチ

 

『ゴールデンサンライト』

 

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの姿をしたスタンド。能力は精密な動きが得意で、機械修理を完璧に行える。さらに、無機質な物に生命力を与えることが出来る。ただし、その場の環境に適応した生物しか生み出すことができない。ラッシュも得意で、掛け声が『オラオラ……オラァ!』と言う。

 

【破壊力:A / スピード:A / 射程距離:E / 持続力:B / 精密動作性:A / 成長性:A】

 

 

 

レミリア・スカーレット

 

『クイーンスカーレット』

 

モンスタージョーカー2に登場する、ローズダンスの姿をしたスタンド。能力は相手の攻撃を予測しつつ、回避しながら花びらで攻撃する事が出来る。その攻撃のモーションが美しく、思わず見とれてしまう程のものである。

 

【破壊力:C / スピード:A / 射程距離:A / 持続力:B / 精密動作性:A / 成長性:A】

 

 

 

古明地さとり

 

 

『シオン』

 

キングダムハーツに登場する13機関の少女の姿をしたスタンド。とはいえ、自我を持っていて話すこともでき、攻撃や回復にも回ってくれる特殊万能型。ただし、これと言った長所がない。使用する武器はキングダムチェーンである。

 

【破壊力:C / スピード:C / 射程距離:C / 持続力:C / 精密動作性:C / 成長性:A】

 

 

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

 

 

イリヤ編『ブリザードウィング』

 

氷の翼をした装着型スタンド。一見飛ぶためのように見えるが、氷を複製して放つ能力がある。更に足止め効果もあり、わざと足に狙って撃つことが出来る。

 

【破壊力:A / スピード:A / 射程距離:B / 持続力:A / 精密動作性:- / 成長性:A】

 

 

プリヤ編『スタールビーリング』

 

指輪の形をした装着型スタンド。エミヤのように投影術を使えるようになるが、Bランクまでの武器しか出来ないという。ギルガメッシュのように放出も出来、武器を作った後に放つことが出来る。

 

【破壊力:C / スピード:- / 射程距離:C / 持続力:A / 精密動作性:- / 成長性:A】

 

 

クロエ・K・スカーレット・ラーク・アインツベルン

 

『ブレイドワークス』

 

スタンドの像がないスタンド。ギルガメッシュの王の財宝のような攻撃が出来る。

 

 

衛宮士郎 エミヤシロウ クロエ・フォン・アインツベルン

 

『レオソード・ジョーカー』

 

士郎&クロエ編 少年レオソードの姿をしたスタンド。まだ二刀流を持っていない為か、パワーは劣っているものの、スピードと精密動作は高く、本体とのコンボを決めることが出来る。

 

士郎 【破壊力:D / スピード:A / 射程距離:E / 持続力:C / 精密動作性:C / 成長性:A】

 

クロエ 【破壊力:C / スピード:B / 射程距離:E / 持続力:C / 精密動作性:C / 成長性:A】

 

 

エミヤ編 闘神レオソードの姿をしたスタンド。二刀流を持っている為パワーや射程距離も高くなったものの、スピードが劣ってしまった。大きさはスタープラチナ並み。

 

【破壊力:A / スピード:C / 射程距離:C / 持続力:B / 精密動作性:B / 成長性:E】

 

 

遠坂凛

 

『ジュエリーエンプレス』

 

ドラクエに出てくるゴーレムを宝石に変えたスタンド。無限の宝石を生み出す事が出来、凛の宝石魔術と相性が、もの凄くいい。パワーが高く、八極拳を使うことが多い。

 

【破壊力:A / スピード:B / 射程距離:E / 持続力:C / 精密動作性:E / 成長性:D】

 

 

間桐桜

 

『ブロッサムヒーラー』

 

攻撃を一切やらないスタンド。軽症から致命傷等の外見傷は勿論、重度の病を瞬時に回復させることが出来る。蘇生も勿論出来る。姿は杖状になっている。

 

【破壊力:- / スピード:- / 射程距離:C / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:E】

 

 

ネロ・クラウディウス

 

『ローズウェディング』

 

本来のネロ・クラウディウスの姿をしたスタンド。皇帝特許という無理矢理なスキルがスタンド能力を付与し、あらゆる状況の中で、仲間を援護する事が出来る。

 

【破壊力:C / スピード:C / 射程距離:A / 持続力:E / 精密動作性:A / 成長性:E】

 

 

 

玉藻の前

 

『天照大神』

 

本来の姿に戻るスタンド。記憶もそのままに、魔力と神性が上がり、あらゆる術を使いこなす事が出来る。

 

 

 

ギルガメッシュ

 

『ゴールデンワールド』

 

まさしくギルガメッシュらしいスタンド。自身の能力も勿論、日常から戦闘用の物を用意することが出来、パワーと精密動作に優れている。ただギルガメッシュと同様慢心もあるため、本来のステータスから弱体化している。

 

慢心時【破壊力:C / スピード:D / 射程距離:C / 持続力:D / 精密動作性:C / 成長性:A】

 

本気時【破壊力:A / スピード:A / 射程距離:A / 持続力:A / 精密動作性:A / 成長性:A】

 

 

岸波士郎 白野凛

 

 

『月の聖杯 ムーン・ガイル・エクストラ』

 

範囲内の味方に、コードキャストを掛けることが出来るサポータースタンド。岸波のスタンド姿はネロで、白野のスタンド姿は旧ギルガメッシュとなっている。人型ではあるものの、装着型にもなれる変幻自在型のスタンド。代われる姿はアクセサリー、武器、防具などである。

 

岸波編【破壊力:D / スピード:A / 射程距離:C / 持続力:A / 精密動作性:C / 成長性:A】

 

白野編【破壊力:B / スピード:C / 射程距離:C / 持続力:A / 精密動作性:B / 成長性:A】

 

 

朔月美遊

 

『スターサファイア・バタフライ』

 

複数の蝶々を出す群体型スタンド。パワーはそこまで高くないものの、多ければ一万以上の蝶を呼び出し、敵を襲う事が出来たり、守りに徹する事が出来る。回復の鱗粉をばらまき、相手を癒す力も持っていて、大きな病ですら一瞬にして治ることが出来る。

 

【破壊力:D / スピード:C / 射程距離:A / 持続力:A / 精密動作性:B / 成長性:A】




ガルッチ「一つ思ったんだが…。」
さとり「何でしょうか?」
ガルッチ「オールAってどういう事?」
さとり「やっぱり、貴方のステータスと関わっているのでは…。」
フラン「私のは結構いいステータスだと思うわ。能力も私らしいし。」
こいし「うーん、私のってサポーターなんだ…。でも、お兄ちゃん達に役立てることが出来るなら、私は構わないわ。」

結論 満足している人もいれば、不満を持ってる人もいた。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

冒険ノ幕
第6-1章 平行世界から来たイリヤ達


6期op曲 ジョジョの奇妙な冒険第3部2期 「その血の記憶」


-博麗神社- -昼ノ刻-

 

ガルッチ「ふう、久々に幻想郷に戻れたなぁ。」

ルッチ「そうだね、久しぶりだね、ここ。」

イリヤ「でも、私心配したのよ?お兄ちゃん。」

クロエ「そうよ、死にかけたって紫に聞いたとき焦ったのよ?」

ガルッチ「すまん、それについては謝る。」

 

そう言いながら、お茶を啜るガルッチ。ようやく帰ってこれたガルッチだが、そこで待っていたのがフランとこいしで、滅茶苦茶泣きながら抱き締めていた。ルッチはレミリアとさとりと再会し、土産話もしていた。その後凛達は岸波の家に戻り、人格のジャックはバイトしに、人里に向かった。アサシンのジャックは、今でも現世しており、今は昼寝をしている。ブラッドレイは修行中。

 

こいし「はぁ、お兄ちゃんの匂い、最高…。」

フラン「お兄ちゃんとまたお話できるのって、良いわね。」

レミリア「そうね、久しぶりにルッチさんと話できたのは嬉しいわ。」

さとり「ええ、それについては私もそう思います。」

ガルッチ「しばらくは平穏でいたいなぁ……。」

 

そう思ってた矢先だった…。

 

 

 

━━━━━━━━━ ~~~~~~~…………━━━━━━━━

 

 

 

ガルッチ「……なんか、嫌な予感がしてきた。」

フラン「お兄ちゃん?」

 

 

 

━━━━━━━━ ぁぁぁぁぁぁぁ…………━━━━━━━━━

 

 

 

こいし「あれ?なんか聞こえる。」

さとり「私も、なんでしょう一体…。」

イリヤ「というか、私の声?」

 

 

ふわわわわわあああああああ!?!?

 

 

 

 

『ドサッ』

 

8人「え…………?」

 

落ちてきた方向を見ると、3人の少女達が空から落ちてきた。って……え?

 

ガルッチ「あ……ありのまま、今起こった事を話すぜ!僕はお茶を飲みながらゆっくりしていたら、空から女の子が3人落ちてきた。何を言ってるのか分からねえと思うが、僕も何が起きたか…全く理解出来なかった…。頭がおかしくなりそうだ!幻惑だの催眠だの超スピードだの、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ!もっと恐ろしい片鱗を味わったぜ…。って言うか何で空から女の子が!?」

さとり「ガルッチさん…、ポルナレフ状態になりすぎです…。」

イリヤ「…って言うか。」

クロエ「あれって……。」

6人「あ……。」

 

???「イタタタ、まさか空からなんて思わなかった…。」

???「やれやれ、一応物理保護100%にしたから良かったのですが…。」

???「イリヤ、あんたねえ…。」

???「ごめん、クロ。」

???「それより、ここは一体…。」

???「分かりませんけど…、美遊様…あそこに…。」

???「へ?」

???「如何したの美……遊?」

???「ん?二人とも、如何して固まっ…………て?」

 

あちらも気がついたらしいが、固まってしまった。それもその筈、イリヤとクロエが二人いてお互い驚愕と唖然としていた。

 

8人「………。」

3人「………。」

 

き……気まずい。と………とりあえず、まずは…。

 

ガルッチ「えーっと、みんな、一応あがろっか。少し状況整理したいし。」

 

みんなはそれに賛同し、博麗神社に入った。

 

-数分後-

 

ガルッチ「えーっと、まず聞きたいことがあるけど、お二人さん。」

???「ふぇ?」

???「何かしら?」

ガルッチ「イリヤとクロエで……あってるよね?」

???「うん」

???「勿論よ?」

イリヤ「うー…また同じ名前…。」

クロエ「しかも、私もとは…。」

 

ただ、一つだけ分かったのは…。

 

ガルッチ「なるほど、っとなると…平行世界のイリヤとクロエって事か。」

???「とりあえず、自己紹介しましょ。イリヤさんとクロさんはいいですし、まず私から。私はルビー、超高性能のカレイドステッキなんです!んで、こっちが妹のサファイア!」

サファイア「よろしくお願いします。」

ルビー「そして、サファイアを使っている美遊さん。」

美遊「朔月美遊です。よろしくお願いします。」

ルビー「それで、そちらは?」

ルッチ「あ、ご丁寧に。僕はルッチ。んで、考え事してるのは、僕の弟のガルッチ。」

ガルッチ「よろー。」

3人+ルビー「軽!?」

ガルッチ「んで、僕の隣にいるのは第1の恋人のフラン。」

3人「恋人!?」

フラン「うん、よろしくね。」

ルビー「いきなりぶっちゃけましたね……。ってギャー!」

こいし「何これ何これ、喋るステッキ初めて見た!どうなってるのかな?」

ルビー「ちょ…ちょっと、この人は?」

ガルッチ「古明地こいし、僕の第二の恋人。」

3人「まさかの二人目!?」

ルビー「何それ!幼女でしかも二人とも恋人を持つ人って初めて見ました!」

ガルッチ「まあ、第三の恋人が、イリヤだけどね。」

3人「何この人、ロリコンなの!?」

ガルッチ「ロリコンですいません。m(_ _)m」

2人「しかも認めた!そして謝られた!!」

 

いや、悪いのは事実だし、守りたいのもそうだけどね…。

 

???「そ…それじゃ…、もう一人の私も?」

ガルッチ「あーそこは、義理の妹になってるので。」

???「そこは妹なんだ…。何故か安心した。」

ガルッチ「いや、なんかすまん。ツッコミやらせてしまって…。」

2人「何故謝る!?」

ガルッチ「だって……なあ?」

フラン「うん…私達って…。」

こいし「結構……。」

3人「殆どかカオスな状況になりやすいからねぇ…。」

イリヤ「私も…。」

クロエ「同意。」

???「結構苦労してるのね…。そっちは?」

レミリア「私はレミリア・スカーレット、吸血鬼よ。」

サファイア「きゅ…吸血鬼!?」

レミリア「ええ、私の妹のフランもそうよ。」

ルビー「吸血鬼姉妹か…。そちらは?」

さとり「古明地さとりです。種族は覚妖怪で、妹のこいしもそうです。」

???「妖怪姉妹…。それじゃあ、ガルッチさんとルッチさんは…。」

ガルッチ「有翼人っていう種族だな。」

???「有?」

???「翼?」

美遊「人?」

 

-少年説明中-

 

ガルッチ「って訳なんだ。」

???「意外と、希少種族なのね…。」

fateジャック「んむ?お母さん如何したの?」

 

説明が終わったと同時に、アサシンジャックが起きてきた。

 

イリヤ「あ、ジャックちゃん。おはよう。」

fateジャック「おはよう…、その人達は?」

イリヤ「平行世界から来た人達よ。」

fateジャック「そうなんだ、私達はジャック・ザ・リッパー。よろしくね。」

???「ジャック・ザ・リッパー!?」

美遊「ロンドンの切り裂きジャックの!?」

クロエ「そうよ。」

ガルッチ「強制的に話変えるが、呼び方考えようか。さすがにイリヤとクロエって呼んだら両方反応するし…。」

ルビー「そうですね、こちらのイリヤさんは魔法少女ですし。」

イリヤ「魔法少女なんだ…そっちの私って…。」

???「無理矢理だけどね…。」

ガルッチ「むう、とりあえずミスト、彼女達の出身を頼む。」

ミスト『はーい。』

ルビー「喋るのですか!?そのヘッドホンみたいな物!?」

 

あんたが言うことかと全員ジト目をした。

 

ミスト『解析完了。そちらのイリヤさんとクロエさんは、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の冬木市っていうところから来てるわ。』

ルビー「あんた、意外と高性能なんだね…。」

ミスト『兄やをサポートするためだしね。また何かあったら呼んでね、兄や。』

ガルッチ「あいよ。とりあえず、そちらのイリヤは今後からプリヤで、そっちのクロエは、プリエって呼ぶことにするよ。」

美遊「私は?」

イリヤ「美遊は美遊って呼ぶよ。それじゃあ改めまして、プリヤちゃん、プリエちゃん、美遊さん、ルビーとサファイア。ようこそ幻想郷へ。」

プリヤ「幻想郷?」

プリエ「ルビー達は知ってる?」

ルビー「私は初めて聞きました。」

サファイア「私もです。」

 

ガルッチ達はまず、幻想郷について話をした。その後、その他の世界について話もした。

 

ガルッチ「って訳だ。」

プリヤ「なんか、物凄く壮大な感じがするのは気のせいだろうか…。」

ルビー「いやいや、いずれにしてもこの人が嘘ついてるわけじゃないですし、というより、何故かこの人には嘘発見に引っかからないですよ…。」

 

少なくとも、嘘は言ってねえけど…。

 

ガルッチ「まあとりあえず、行く当てあるか?」

3人「ない。」

こいし「まさかの全員一致!?」

さとり「そのようですね…。」

 

『ぐー…。』

 

ガルッチ「そして腹減ってたのか…。待ってろ、なんか作ってくる。」

 

そう言うと、台所へ行った。

 

プリヤ「何だか…、お兄ちゃんみたいだなぁ。」

イリヤ「シロウお兄ちゃんの事?」

プリエ「お兄ちゃんいるの!?」

クロエ「うん。」

美遊「世界って、本当に……。」

 

広いのねと言おうとした瞬間、

 

魔理沙「お邪魔するぜ!」

ルッチ「……空気読もうよ魔理沙。」

フラン「魔理沙ー!」

魔理沙「おー、フランか。ガルッチの奴は?」

こいし「今何か作ってるよ。」

魔理沙「ほう、面白え。ますます主夫っぽくなってきたな。」

イリヤ「確かにね。」

魔理沙「もう結婚したらどうだ?」

3人「それも…いいかも。」

 

少ししたら、プリヤ達の存在に気が付いた。

 

魔理沙「お?これまた面白そうな魔法だな…。なあイリヤ。これもお前の魔法か?」

ガルッチ「お待たせって魔理沙、いいタイミングでくるな…。」

魔理沙「ようガルッチ。凄えぜイリヤの奴、もう一人の自分を作ったんだぜ?」

ガルッチ「あー、これイリヤの魔法ちゃう。とりあえず順追って説明するから、一緒に食べようか。」

 

-少年少女食事&説明中-

 

ガルッチ「って訳だ。まあ平行世界から来たイリヤとクロエって思えばいいさ。」

魔理沙「なるほど…、第二の魔法…か。そういえばお母さんから聞いた話だと、その魔法を使うにはアゾット剣が必要だったような…。」

プリエ「ああ、それならバゼットから貰ったわ。」

 

平行世界のバゼットか……、きっとダメットとか言われてるだろうなぁ…。

 

ガルッチ「って、何で海幸が知ってんの!?」

魔理沙「いや、なんか大魔道書の本に載っていたとか…。」

ルッチ「異世界の本か何かかな?」

魔理沙「うーん…、外の世界の本にしては、なんかおかしかったんだよな…。こっちも一度見て見たけど…。」

レミリア「どんな物なの?」

魔理沙「そうだな…。最後の第6の魔法のところにはこう書かれてあったな。『呪われし6つ目は、全ての頂点となりいて全てを救う』とかなんとか…。」

ガルッチ「あ、それってもしかして……。」

 

以前魔法学校に通っていたとき、ある本に目についたのだ。そこで最後の第6魔法の方に目を向けるとこう書かれていた。

 

『禁断魔術 正義の救済』

 

やり方に関してはとてもややこしく、さすがのガルッチですらこんがらがるぐらいの難しさであったのだ。

 

魔理沙「多分、その魔法で合ってると思うな。」

ガルッチ「だが、この魔術で本当に幸せになるのか疑問なんだよな…。」

魔理沙「あ、疑う系ですか?」

ガルッチ「疑います。」

フラン「そういえば、お兄ちゃんは正義には嫌っている人だったね…。」

ルッチ「まあそう言う弟だしね。」

その話をしている内に、プリヤが持ってるカードの存在に気づいた。

 

ガルッチ「そういえば、そのカードって。」

プリヤ「ふにゃ!?」

ルビー「ガルッチさん、鋭すぎじゃないですか?それで女子更衣室………に……。」

フラン「あ……これお兄ちゃん怒ってる…。」

 

みんなはガルッチの方に向くと、魔神の右腕に変わり、柔やかに笑っているガルッチがいた。

 

ガルッチ「ルビー……今何か言いましたか?(^ω^#)」

ルビー「え……えーっとですね……その…。」

ガルッチ「聞こえていないのでしたら、もう一度だけ言いますね?何か、言い、ました、か?」

ルビー「…………すみません、頼みますから痛い事は……。」

ガルッチ「スタンド発動!」

『オラァ!』

 

先手必勝と言わんばかりのスタンド攻撃を起こし、ルビーを吹っ飛ばす。それを逃さず、もう一つのスタンドを出し、ルビーを縛った。

 

ルビー「ちょっと、やめてください!私に乱暴する気でしょ!?エロ同人みたいに!」

ガルッチ「これ、エロ同人小説ですが、何か?」

全員「滅茶苦茶メタイこと言ってるー!?」

ガルッチ「ところで、一つ質問だが、右の拳で殴るか、左の拳で殴るか、当ててみな?」

 

さとりは思った。慈悲なんてなかったと。

 

ルビー「ひ………ひと思いに………右で、オナシャス。」

ガルッチ「no no no no no!」

ルビー「え、……ひ、左?」

ガルッチ「no no no no no!」

ルビー「りょ……、両方ですか?」

ガルッチ「yes yes yes yes yes!」

ルビー「もしかして、オラオラと無駄無駄ですかぁ!?」

ルッチ「yes yes yes,oh my god………。」

 

ルビーはそのまま、ガルッチとそのスタンドのスピードラッシュにやられるのであった。ちなみに何かやばい気配を感じた魔理沙は、即帰った。

 

ルビー「ゴフッ…………。マジで………、すみません…………。」

プリヤ「ガルッチさんって、怒るとこうなるのですか?」

ルッチ「いや、多分まだましな方。あれより見てるので・・・。」

プリエ「あれより凄いのが!?」

さとり「最終的には『てめえは俺を、怒らせた。』って言うと思います。」

美遊「そこまで……。」

サファイア「まあ、これは姉さんの自業自得ですね。」

 

-数分後-

 

ガルッチ「なるほどね、つまりクラスカードを使うにはそのステッキが必要って事か。」

サファイア「はい、その解釈で間違っていません。」

ガルッチ「しかし、それだとこれと同じじゃないか?」

 

ガルッチが取り出したのは、ロストメモリーとクラスカードケースだった。

 

ガルッチ「此奴はロストメモリーとクラスカードケースと言って、クラスカードケースには、色々な英霊達がカード化されていて、7騎のクラス以外に、『アヴェンジャー』『セイヴァー』『シールダー』等のエクストラクラスがあるんだ。君達と同じように限定召喚(インクルード)夢幻召喚(インストール)ができて、更に融合夢幻召喚(ユナイトインストール)とかもできる物なんだ。」

プリエ「融合って…、貴方破格過ぎるわよ…。」

ガルッチ「まあ、破格サーヴァントにもなったからな…。今は有翼人だが。」

ルビー「へ…?」

 

まあ、普通そう言い反応はするわなっと思った時期が僕にもありました。

 

美遊「確か、『アーチャー』クラスに入ってなかったかしら?」

ルビー「え、美遊さん?」

ガルッチ「え、何故それを?」

美遊「聖杯達の声が聞こえたの。『アーチャークラスの転生者が、私を救ってくれた。私の代わりにお礼を言ってください。』って。」

 

聖杯……?いやまさかと思い、クラスカードの『ハート』の聖杯を取り出した。っと同時に美遊がそれをとった。

 

美遊「この聖杯が、私に頼んでくれたの。いずれこのカードは消滅し、私の聖杯も消滅するわ。だから代わりに、私がお礼を言うわ。アンリマユを倒してくれて、ありがとう。」

 

そう言うと同時に、聖杯の気配が消えた。本当に消えやがったよ…。他の皆(イリヤとクロエ以外の人)は(゚Д゚)ポカーンとしてるし…。

 

ガルッチ「まあそれはいいとして、プリヤ達は今後何処かすむ当てあるのか?」

プリヤ「………ないのはないですが…、一つ聞きたいことが…。」

ガルッチ「?」

プリヤ「もう一人の私がいるって事は………、凛さんも……来てるんですか?」

 

その声は、何故か少しの殺意を感じた。おそらく平行世界の凛は何かをしでかしたか、何かの発言で、プリヤを怒らせたかかと言うと、おそらく後者。全く、本来なら時空を開くためにはロヴァス校長の力が必要なのに、今回はいない。いや、おそらく今援護出来ない状態か、または休暇か。確かに校長は結構働いていた。しかも僕と同等のぐらいの仕事を…。というか、普通なら老人がやる量の仕事じゃないよね!?過労死するだろ普通!この場で言わせて貰うが、よく倒れなかったね校長!!絶対過労死してますよ!?そして平行世界の凛、後で説教してやるから首を洗って待ってやがれ!

 

フラン「お兄ちゃん?」

ガルッチ「あ、すまない。プリヤ、凛は確かにいるがだ、君が知ってる凛とは違うよ。」

プリヤ「私の知ってる凛さんじゃない?」

ガルッチ「ああ、衛宮士郎は知ってるよね?」

プリヤ「え!?」

プリエ「お兄ちゃんがいるの!?」

 

凄え食いつきだ…まるで魚を釣ってるみたいだぞおい…。ってもう一人、しかも滅茶苦茶食いついて裾を引っ張ってる子いるんだが…。

 

美遊「士郎さんがいるんですか!何処に居ますか!教えてください!」

ガルッチ「おいおい、まずは3人とも落ち着い……。」

3人「落ち着いていられません!教えて、お兄ちゃん!!」

ガルッチ「何でそうなる!?」

 

ぜってえ仕組まれてるだろ!!!やっぱ僕、幼女から好かれる何かを放ってるのか畜生!!!!

 

フラン「うー…他の子がお兄ちゃん呼ばわりしてる…。」

こいし「狡い、お兄ちゃんは私とフランちゃんとイリヤちゃんのよ!」

イリヤ「いくら私でも、お兄ちゃんは渡さないわよ!」

 

女難の相ならぬ、幼女難の相ってやつか?というかどうしてこうなった…。

 

ルッチ「…なあレミリア、さとり。」

レミリア「皆まで言わなくていいわ。」

さとり「これは……、私でも如何することも出来ません。」

ルビー「いやー、いい物を見せてくれましたねぇイリヤさん。」

サファイア「姉さん、いい加減にしないと、怒りますよ?」

クロエ「お兄ちゃん…。」

fateジャック「……。」

 

おいおいおいおい、見てねえで助けてくれ!

 

プリヤ「ねえ教えてお兄ちゃん!」

プリエ「何処に居るのよシロウお兄ちゃんは!」

美遊「連れて行ってお兄ちゃん!」

イリヤ「駄目!お兄ちゃんは私達の!」

こいし「お願いだから、腕を引っ張らないで!」

フラン「さすがの私も怒るよ!」

 

だーもー!!!

 

ガルッチ「少し、俺の話を聞きやがれ!!爆符『フレアバーストエクストリーム』!!!」

 

ガルッチのブチ切れが、博麗神社は消滅した……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、すぐ直した。数分間で…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-博麗神社- -黄昏ノ刻-

 

ガルッチ「すまんみんな、マジで悪かった。いや、本当に切れて悪かった。自害するから…。」

全員「いや、自害は駄目。」

 

どうやら僕の弟が無茶苦茶土下座して、しかも自害するとか言ってるんですけど。いや、止めなかった僕も悪かったけど、自害はないでしょ。

 

ガルッチ「いや、正直素直に言えば良かったんだが、僕だって優柔不断だからさ……。そして文とルビー。貴様らは後で説教だ。」

文「あやややややや!?何で分かったのですか!?」

ルビー「いやいや、私は別に…。」

ガルッチ「いいな?(^ω^)ニッコリ」

文&ルビー「あ、はい。」

 

文って人、ずっとスタンバイしていたのか。後で説教しないと…。

 

イリヤ「悪いのは私達よ。お兄ちゃんの気持ちを聞かずに…。」

ガルッチ「いや、これは全面僕が悪い。」

 

まあこの繰り返し。とりあえず…。

 

ルッチ「ガルッチ、もうその辺にして。イリヤ達も、反省してるならいいよ。」

7人「はい…。」

レイ「ただいま戻ったぞ。む?その者は?」

全員「あ……。」

 

……やばい、ブラッドレイさんのこと忘れてた…。ってこのままだと…。

 

ジャック「ただいまーみん………な?」

 

……はぁ、本当に我が弟がカオスを呼び起こし始めたのか、そろそろ現実見始めないと…。って思ったら。

 

レイ&ジャック「ガル、あんた女の子だっけ?」

 

…………what?今何と?

 

ガルッチ「おいおい、二人とも。どうしてそう言う…………あれ?僕の声ってこんなに高かったっけ?」

フラン「あ、よく見たら、お兄ちゃん私より大っきい。」

ガルッチ「へ?」

こいし「それに、お兄ちゃんの身長が私と同じぐらいになってるわ。」

ガルッチ「……はい?」

 

よくよく自分を見てみる我がいも……じゃなくて…。

 

ルッチ「って本当に女の子になってない!?」

ガルッチ「兄さんも、一体何が………。」

 

ガルッチ本人も気がつき、全員硬直状態となった。その沈黙を破ったのは、さとりだった。

 

さとり「あ、ありのまま、今起こった事を話すわ。さっきの爆風で博麗神社は消したけどガルッチの修理でどうにか元通り、そして土下座していたところでしたが、ジャックさんとブラッドレイさんの発言でガルッチさんを見てみたら、本当に女の子になっていた。何を言ってるかわからないと思いますが、私も何が起きたのか分からなかった。頭がおかしくなりそう。催眠術とか超スピードとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてないわ。もっと恐ろしい片鱗を味わった気がするわ…。」

ガルッチ「おいさとりさん、それ僕が言おうとしたのに何取ってるの。っていうか、何で僕マジで女の子になってんの!?」

 

ガルッチは慌ててステータスウォッチャーΩを開き、自分のステータスを確認した。すると…。

 

ガルッチ「何……、変幻女体のEXランク……だと?」

 

変幻・女体化:EX

 

無意識の内に発言したスキル。発動すると幼女姿に、しかも巨乳とナイスバディという謎のおまけ仕様がついている。ステータス的には、耐久が1アップするが、狂乱暴走スキルが使えなくなる。元に戻る方法は手の甲にハートを書く。発動条件は元に戻る方法と同じ。

 

ガルッチ「…………。」

 

なにこのスキル…。巫山戯すぎだろ…。

 

プリヤ「……可愛い。」

ガルッチ「へ?」

美遊「うん…確かに…。」

 

あれ?なんか前より嫌な予感が…。

 

6人「お兄ちゃん、ペロペロさせてー!!!」

ガルッチ「やっぱりかー!!!」

 

もうどうすることも出来ねえ!こうなったら…。

 

ガルッチ「逃~げるんだよー!!!!」

6人「待てぇ!!」

 

そのまま7人は、空の彼方へ行ったのだった。

 

ジャック「……何がどうなってんだ?」

レイ「私も説明して欲しいぐらいだ…。」

4人「それはこっちの台詞よ(だよ)…。」

 

またカオスな日常が続くに違いない。そう思った6人だった。

 

-to be continue-

 

6人「待ってーお兄ちゃーん!」

ガルッチ「何処が幸運Aだァァァァァァァ!!!WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!」




-始原の城-

……すんませんガルッチ。紫がやらせたので…。

紫「フフフ、これで私を怒らせるとどうなるか思い知るでしょうね。」
ロヴァス「紫よ…。」
紫「何かs、ゴフッ!?」
ロヴァス「儂の生徒を苛めるとは、万死に値するぞ。八雲紫。」
ラヴォス「珍しいな、ロヴァスがあんなに怒るとは…。」

そう言うあんたも、最近しなくなったな。

ラヴォス「あー、確かにな…。だが、これ以上するわけにもいかねえ。今回の失敗の反省を踏まえて、禁欲する事にした。」

ほう、そうなんだ。

ラヴォス「何せ、今は重要な時だ。巫山戯るにも程があるぞ、スキマBBA。」
紫「だったら助けてよ!」

反省しろ。ただでさえ巫山戯てるのはあんただけなんだから。ゼルレッチでさえ真面目にやってるんだ、大体なあ…。

※ここで終了。さぁ、冒険を始めよう。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-2章 スタンド覚醒

-???-

???「時に、エンヤよ。」
???「何でしょう、DIOさま。」
DIO「私は悪の救世主と、呼ばれて来ておるだろう?」
エンヤ「勿論ですDIOさま。しかし、どうなさったのです?」
DIO「いや、久々に友人のところに会いに行って来たのだ。その時に、奇妙な事を言ってな。」
エンヤ「奇妙な事?」
DIO「何でも『悪の救世主は、いつか星々達を救うであろう。』とな。世界を支配する者が、何故星々達を救う事になるのか、不思議に思っているんだ。」
エンヤ「しかし、その身体は…。」
DIO「ああ、ジョナサンの身体だ。そのような事はないと思うのだが…、何故か馴染み始めたと同時に、このような物が現れた。」
エンヤ「どのような…………(確認中)…………こ、これは!」
DIO「?」
エンヤ「DIOさま、やはりこれは『星の勇者』の証です!」
DIO「星の?」
エンヤ「いずれ、来るべき者が来ましょう。それまでは……。」
DIO「……分かった。」

-始原の城-

ところで、プッチよ。

プッチ「風龍さん、何か?」

貴方が言うには、DIOとジョースター家の先祖達って星の勇者だったのですね?

プッチ「ええ、恐らくですが承太郎とDIOがその血統を強く受け継いでいるのではと…。」

ふーむ…、だが原作ではお互い敵同士じゃないか。

プッチ「そこなんですが、どうやら私達の世界には奴らの気配が…。」

……そろそろ、世界中に奴らがいるって事を疑うしかねえな。そういえば、あんたってBL小説書いているとはな…。

プッチ「いやいや、確かにおかしいと思いますが……隠れ趣味だったので。神の冒涜なのは知っていますが、やはり抑えきれないのでね。」

……まあけちつける気はないが、控えておけよ?

プッチ「勿論です。」
ゼルレッチ「少々お時間良いかな?今度はGL小説を書いて欲しいのじゃが…。」

……あんたの入れ知恵かよ、はっちゃけ爺さん。

アラン「それより、そろそろ言った方が…。」

了解、それでは皆さん。ゆっくりしていってね。

地味にこれ言うの久々だ…。


-紅魔館 時計塔- -夜ノ刻-

 

ガルッチ「うー…、本当に犯すとか…ないでしょ6人とも…。」

6人「可愛かったから。」

ルビー「いやー、良いの取れましたねえ…。」

 

どうにか手の甲にハートを書き、男体化に戻ったガルッチだったが、結局のところ犯された。いやじゃなかったが…、このままだったら何かが失ってしまう気がした。

 

ルビー「しかし、ガルッチさんの言うとおり、私の知っている凛さんじゃなかったですね。」

美遊「しかも、私の知らない人もいましたし…。」

ガルッチ「そう言うこと。取り敢えず、服着ようか。」

フラン「それで、続きは?」

ガルッチ「まだやるのか………ん?」

 

ガルッチの感が、何かを訴えていた。美鈴が危ない…と。

 

こいし「お兄ちゃん?」

 

その感に従い、急いで美鈴のところに向かった。

 

プリエ「如何したんだろ?急いで服着替えて。」

イリヤ「……まさか。」

こいし「お兄ちゃんが急ぐって事は…。」

 

何かの事件と言おうとした瞬間、ガルッチの声が聞こえた。

 

ガルッチ「美鈴!大丈夫か!!!!」

 

どうやら、美鈴に何か起こったらしく、それに反応したフランは急いでガルッチのところに向かった。それに続くイリヤ達だった。

 

-紅魔館 館門- -夜ノ刻-

 

美鈴「ぁ…………ぅ…………。」

ガルッチ「美鈴!大丈夫か!!!!」

美鈴「が………ガル………ッチ……さん………。」

 

普段門番の筈なのに、よく寝ている美鈴だったが、何かが違っていた。まるで何かに蝕まれて苦しんでいるような感じだった。

 

フラン「お兄ちゃん、どうし……美鈴!」

美鈴「ぃ……妹……様ぁ………。」

ガルッチ「フラン、急いで咲夜を呼んで!全速力で!」

フラン「うん!」

こいし「お兄ちゃん、如何したの?」

ガルッチ「すまないが、こいし。博麗神社にいる兄さん達を呼んできて!全員だ!」

こいし「分かった!」

ルビー「如何したのですか?」

プリエ「その人…如何したのよ…。」

美遊「何だか…苦しそう…。」

サファイア「この人の生命反応が僅かながら低下し始めています…。」

プリヤ「一体何が…。」

イリヤ「ねえ、お兄ちゃん何が…。」

ガルッチ「イリヤ、プリヤ達を連れて岸波さんの家に向かってくれ!今すぐだ!その後永琳を呼びに行って!大至急!!!!」

 

いつになく焦っていたガルッチであったが、それを了承してイリヤ達は岸波の家に、フランは咲夜を、こいしは博麗神社にいる全員を呼びに行った。

 

ガルッチ「ミスト、美鈴の容体はどうなってる?大至急調べてくれ!」

ミスト『分かった……(容体確認中)…………鑑定終わったわ。』

ガルッチ「どうなってる?」

ミスト『美鈴さん、スタンドに蝕まれてるわ。』

 

ば………バカな!!!!美鈴には覚悟はあったはず!蝕まれてる理由がない!なのに、どうしてだ!?

 

ガルッチ「何故……スタンドが……。」

咲夜「ガルッチさん、一体何が………美鈴!これは一体!?」

ガルッチ「咲夜さん、急いで美鈴さんの部屋に連れて行ってください!」

咲夜「ええ、サボりかと思って来てみれば、苦しそうになって…。」

 

その時、ガルッチは気づいた。咲夜の後ろにいた背後霊の存在に…。だが、そのまま消えた。

 

ガルッチ「これって……。紫!さっさと出て来い!」

紫「はいはい、急に叫んで如何したのよ?」

ガルッチ「少し聞きたいことがある…。」

 

何かと真面目な視線を見せるガルッチ。不思議と苛めたくなる紫だったが、また殺されそうな気がしたので、その思いは留まった。

 

ガルッチ「これは異変か何かか?」

紫「な……何故そんなことを?」

ガルッチ「ご託はいい、分かんなかったら他の人達を調べろ!駆け足!!!!」

 

いつも以上に冷静じゃなかったガルッチに驚いた紫は、急いでスキマを閉じていった。

 

ガルッチ「(落ち着け…落ち着け……落ち着け!まだ美鈴が死んだわけじゃない!だが、何で美鈴がスタンドに蝕まれてるんだ?気を操る程度の能力を持った美鈴が、何故!?)」

 

っとその時、久々に聞く声が聞こえた。

 

アヌビス『旦那、少し冷静になってくれ。』

ガルッチ「!」

 

思わず右腰を見てみると、妖刀・憑依冥界丸ことアヌビス神がいた。というかいつの間に…。

 

アヌビス『何があったか知らないが、少なくともその者は死ぬことはない。俺が保障する。』

ガルッチ「だが……、それでも僕は……。」

アヌビス『旦那、まずは落ち着こう。ヒッヒッフーをするんだ。』

ガルッチ「いや、それラマーズ法。」

アヌビス『そこは冷静なツッコミを入れるのか。(-ω-;)』

 

いや、もう完全にツッコミ役になってきたな…。男の娘といい、女体化といい、何でこうなるんだ…。

 

-紅魔館 美鈴の部屋-

 

ガルッチ「容体は?」

永琳「確かに、これは酷いわね。一応薬でどうにかしていますが…、このような部類だと…さすがの私も手に負えません。」

レミリア「そんな!永琳!お願いだから美鈴を助けてよ!」

咲夜「お嬢様……。」

永琳「そうは言うけど、ただの高熱とは思えないのよ…。」

さとり「スタンド……ですね…。」

クロエ「スタンドってお兄ちゃんが使ってるあの?」

さとり「ええ、美鈴さんに蝕まれてる可能性は0に等しいのですが…、これは予想外です…。」

永琳「ですが、よく気が付きましたねガルッチさん。」

ガルッチ「直感ですけど…ね。」

 

しかし、何だかスタンドの気配が凄まじい…、もしかして…。

 

紫「全員調べてきたわ!」

 

っと丁度いいタイミングで紫が現れた。

 

ガルッチ「どうだった?」

紫「貴方の予想通り、異変が起きてるわ。」

 

やはりか…、これは完全な異変。だが首謀者は…。

 

ガルッチ「さとり、これって…。」

さとり「いえ、あり得ないわ。さすがの彼もそこまでの力はないはず…。」

ガルッチ「だろうな…。」

 

DIOだろうと思ったが、時空を超えてまで来ることはまず有り得なかった。それよりまずは…。

 

ガルッチ「とにかく、ここは永琳に任せて、僕らは客室に行こう。」

咲夜「私は…。」

レミリア「咲夜、貴方は美鈴の傍にいなさい。これは主の絶対命令よ、いいね?」

咲夜「は、はい。お嬢様。」

 

そうして、5人は美鈴の部屋を後にした。

 

-紅魔館 客室-

 

客室に入ると、早速士郎が聞いてきた。

 

士郎「美鈴さんの様子は?」

ガルッチ「まだ大丈夫だが、何時死んでしまってもおかしくない…。」

凛「まさか、こういうことになるなんてねぇ。」

エミヤ「それで、今後の方針は如何するんだ?」

ガルッチ「今から聞きたいことがある。スタンドは使えるか?」

 

そう言うと、7人以外の人らは首を傾げた。

 

ガルッチ「おk、んじゃさとり。説明を。」

さとり「分かりました。」

 

そう言うと、さとりは語り始めた。

 

さとり「スタンドって言うのは超能力の概念に像を与え、目に見える形で表現したものよ。ただし、それはスタンド使いだけ。例外はあるけど、スタンドはスタンド使いにしか見えないのよ。名前の由来は『Stand by me(傍に立つ)』または『Stand up to(立ち向かう)』というところからよ。」

士郎「例外って、例えば?」

ガルッチ「僕がその例だな。」

 

そう言うと、妖刀・憑依冥界丸とロストメモリーを取り出した。

 

ガルッチ「こっちはアヌビス神。能力は『物体(生物)を透過して斬りつける事ができる』こと。もちろん透過させずに斬ることもできる。更に『一度受けた攻撃の性質を憶えることができる』性質があり、闘えば闘うほど相手の動きを記憶して強くなっていく。しかも宿主が変わっても刀身が無事ならばスタンドが一度憶えた攻撃は忘れず、さらに宿主がスタンド使いであればスタンド能力同士を組み合わせることも出来る(pixiv参考)。普通なら僕は精神乗っ取られているが、支配しない事を条件に、新しい力を与えた。」

エミヤ「新しい力?」

ガルッチ「ああ、それが『属性付与』。自分が使う属性を刃に浸透させることが出来て、全属性を宿すことが出来る。あと『リーチ』の調整が出来るから、短刀から大太刀にもなれる。」

ルビー「ある意味、チート武器ですねえ。」

アヌビス『チート武器言うな!!!このヘンテコステッキ!』

プリヤ陣営「喋った!?」

ガルッチ「落ち着け。これがアヌビス神だ。取り敢えず、魔力で実体化させといたぞ。」

アヌビス「ありがと旦那。俺が旦那と共にいるアヌビス神だ。」

ギル「ほう、狗の顔をしているではないか。しかも神とはな…。」

アヌビス「そう褒めないでくれ、そしてそこのヘンテコステッキ、笑うな!」

ルビー「こ…これが、笑わずに、ブッハーハッハッハッハ!!」

 

………真面目な話してんのに何やってんだこのバカステッキ。

 

ガルッチ「後でお仕置きしておこう…。んでこっちはロストメモリー。元々は普通の剣だったけど、今は歴とした剣型スタンドになってる。ただ能力を発揮するには、クラスカードケースが必要になる。」

ルビー「私達と同じようにですか?」

ガルッチ「そう、ただステッキと違って、此奴はカードを差し込むだけで宝具発動することが出来る能力なんだ。」

サファイア「そ…そうなのですか?」

ガルッチ「それだけじゃあねえ。英霊によるけど、組み合わせれば合体宝具も出来る。」

ルビー「合体宝具!?」

サファイア「あ…有り得ない。そんなことが?」

レイ「有り得ないって事は有り得ない。この者は規格外の力を持っても当然じゃろう。」

ギル「ああ、我と同じようなものだしなぁ。」

岸波「それには同感。」

白野「私も。」

 

まあ、大体そうなるわな…。

 

さとり「ちなみに、スタンドは一人に一体だけ。ただ複数体で一体っていうのもあるわ。」

凛「ちょっと待って、ガルッチの方は2体持ってるけど?」

ガルッチ「いや、正式には3体だ。」

凛「さ……3体!?」

ガルッチ「例外として、人格解離者の場合は複数のスタンドを持つことが出来て、人格に一体なのは変わりない。まあ、ジャックもその一人だしな。」

ジャック「ああ、彼奴に1体、俺に一体、そしてガイアに一体だ。ただ、一斉に出せるってのが利点だしな。」

全員「もう規格外過ぎる……。」

 

いやまあ、規格外は認めるしチートキャラは認めるけど、ギルガメッシュよ、ある意味あんたもだろ。

 

-説明キングクリムゾン-

 

さとり「っとまあ、こういう感じです。っていうかガルッチさん、鎖型と人型のスタンドの名前決めてなかったのですか?」

ガルッチ「転生後に決めようと思っていたのでね、丁度良いしつけるとしよう。」

レミリア「決めてなかったんだ…。」

フラン「(・_・;)」

ネロ「だが、余のスタンドは如何したら発現するんだ?」

ガルッチ「あー、みんな自分の後ろを向いてくれ。」

 

そう言いみんな後ろを向いた。一部は驚く者がいれば、もう一部はどこだと言う者がいた。

 

さとり「後ろじゃないのでしたら自分の体を探したほうがいいですね。」

ガルッチ「おい、それだと…。」

 

と言い終わる前に、全員服を脱いだ。

 

ルビー「いや、皆さん。服を脱げって言うわけじゃないのですが…。」

 

………あ。

 

-少年幽波紋捜索中-

 

ガルッチ「いやーすまんみんな、最初っからミストを使えばよかったわ。」

プリヤ「うー…、ガルッチさんそれがあるなら言ってよ。」

ガルッチ「いやまずは、何故服を脱いだんだよ。語弊だったのは悪かったが、さすがに服を脱いだのは予想外だったぞ…。」

さとり「ってこいし!早く服を着なさい!」

ガルッチ「んまあ、これで全員スタンド使いって事が確認されたな。そろそろ名前も決めておこう。まあ最初は僕からって事で。」

 

-キングクリムゾン-

 

ガルッチ「はぁ、疲れた…。」

さとり「お疲れ様。」

玉藻「いやー、まさかスタンド使いになるなんて。キャー玉藻ますます強くなってる気がします!」

ギル「これでまた、我の宝物が増えたか…。良いぞ、このスタンド、超気に入った!」

エミヤ「ふむ、衛宮士郎と同じスタンドなのは、いささか不満だが、これはこれで気に入ったな。いい能力だ。」

 

サーヴァント達は結構喜んでいるな…。プリヤ陣営は…。

 

ルビー「ちょっとプリヤさん、私と言うものがありながら、まさかスタンドに浮気とかしませんよね!?」

プリヤ「何でそうなるの!?」

プリエ「っていうか、士郎お兄ちゃんと同じスタンドってあり得るのかしら…。」

ガルッチ「うーん、多分同一人物またはそれに関係する能力があるからじゃないかな?」

美遊「これで、イリヤ達を守ることが出来る。」

サファイア「ですが、話を聞くところ、美遊様は人型ではないので、どちらにしても転身しなければ…。」

 

ガルッチ「まあ、これでおkだが…、問題は…。」

さとり「そうですね、誰がこのような事をしたのか…。ですが…。」

ガルッチ「ああ、そのためにはジョジョの世界に行くしかない。っと言うわけで紫。」

紫「はいはい、その世界に行きたいのね。勿論手伝うわ。」

 

そう言うと、大きなスキマを開いた。

 

ガルッチ「みんな、今後の方針だが、ジョジョの世界に突入し、異変を解決しようと思う。」

ルビー「何故?」

ガルッチ「恐らくだが、この異変を解決する鍵を握っているのは、ジョジョの世界だからだ。それに、無の神か星の勇者がそこにいてもおかしくない。」

ルッチ「つまり、そいつらと関係している可能性が高いって事?」

ガルッチ「うん、下手をすればここにも被害が起こる。故に美鈴が被害者だ。」

士郎「そうだな、これ以上やらせるわけにはいかない。アーチャー。」

エミヤ「同感だ。マスター、すまないが一時的に衛宮士郎に変えてもいいか?」

岸波「分かった、許可するよ。」

ギル「白野よ、我は我が雑種に一時的に契約するが…構わんか?」

白野「ええ、いいわよ。」

 

こうして、エミヤは衛宮士郎に、ギルガメッシュはガルッチのサーヴァントとなり、二人の手の甲に令呪が現れた。

 

ガルッチ「って、僕の令呪…9つってどゆこと?」

ギル「ふむ、やはり魔力と関係しているのであろう。でなければ、令呪が9つ現れるはずがなかろう。」

ガルッチ「でしょうね。さてと、プリヤ達はここに居てもいいけど…。」

プリヤ「ううん、シロウお兄ちゃんが行くなら私も行く!」

プリエ「巻き込まれてしまったけど、やるしかないしね。」

美遊「イリヤを守れるなら…。」

ガルッチ「おk、それじゃみんな、行くぞ!」

全員「おー!」

 

みんなは、スキマの中に入り、スキマ自身も閉じていった。

 

今ここに、ジョジョとの奇妙な冒険が始まる……。

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-3章 ジョジョとの奇妙なお泊まり

-東京 カフェ店-

 

ガルッチ「はぁ、どうにかジョジョの世界に着いたのは良いが…。」

フラン「お兄ちゃん、言いたいことは分かるわ。」

こいし「うん、私も。」

イリヤ「同じく。」

クロエ「何ででしょうね…。」

5人「何で僕ら(私達)学生になってるの?後他のみんなは?」

 

早速出落ちですが、実は理由があった。着いたのは良いものの、どういう訳かガルッチ陣営6人、ルッチ陣営6人、士郎陣営8人と別れてしまった。一応連絡手段として、通信機を渡し、連絡を取ってみたところ、士郎達はアメリカ、ルッチ達はイギリスにいたのだ。結果、エジプトで落ち合おうと言い、そのまま連絡を切った。しかも紫から聞いたところ、みんな学生設定されているらしい。

 

ギル「しかし、まさかこの我も学生というものになるとはな。」

ガルッチ「んまあ、新鮮味があって良いんじゃねえか?」

ギル「ふむ、そう言う捉え方もあるか…。しかし我が雑種よ、なかなか似合ってるではないか。」

フラン「確かにね。やっぱり学生経験があるからじゃないかな?」

ガルッチ「まあ、魔法学校の生徒だったしな…、言われて当然か…。それに、4人とも小学生に見えるけど、実際には僕と同じ学年だしな。」

クロエ「そうね。そ・れ・に。」

ガルッチ「?」

 

なんか、色っぽい声出してるけど、これってまさか…。

 

クロエ「学生服で、空いてる部屋で、あんなことやこんな事をする事も出来るわねぇ…。」

ガルッチ「うん…まあ、ある意味間違いじゃ……ねえけどな…。」

 

っとその時…。

 

『ガシャン!!』

 

6人「!?」

 

何かが壊れる音がした。よく見ると、外国の人らしき人が4人いた。そこには、壊れたカメラを見た。

 

ガルッチ「……ちょっと行ってくる。」

6人「行ってらっしゃい(気をつけるのだぞ、我が雑種)。」

 

そうして、早速彼らに近づいた。

 

???「あー、何でもありません。気にしないで……む?」

???「誰だ?こいつ。」

ガルッチ「あーお気になさらず、あとこのカメラ、ちょっといいですか?」

???「へ?グチャグチャだが…。」

ガルッチ「構いません、ちょっと直すだけなので。」

 

その言葉を聞いた時、老人は驚いた。

 

???「ちょ…ちょっと待て!いくら学生でも、修理は…。」

ガルッチ「静かにして。(トレース・オン。)」

 

破損部分、基盤、フラッシュなど…か。よし、これを元に戻そう。そういい、青い球体を作り出し、壊れたカメラに近づけた。すると、元のカメラに戻った。

 

ガルッチ「(錬金術と時魔法の応用編。久しぶりだったから緊張した…。)はい、どうぞ。」

???「こ……こりゃたまげた!カメラが元通りだ!」

???「一体、どうやって…。」

???「まるで魔法みたいだな…。」

ガルッチ「あー、今は教えは出来ません。それより、その写真……!?」

 

その写真を見た途端、驚くべき事が写っていた。

 

???「ど…如何したのじゃ?」

ガルッチ「すみません、ちょっと見せてください!」

???「お、おい。」

 

青年の言葉を聞かず、その写真を見た。あの手の甲にある時計の刻印、間違いない。

 

???「あのー、一つお聞きしたいのですが、DIOについて知っているのですか?」

ガルッチ「あ、失礼。DIOですか。」

 

うーんと促すが…。

 

ガルッチ「知ってはいますが、今はお話は出来ません。」

???「何?知らないじゃなく、話すことが出来ない…と?」

ガルッチ「ええ、誤解を招くようなことを言ってますが、今は話せません。ただ、明日に怪我をしたら、真っ先に僕のところに来てください。」

???「なぜ?」

ガルッチ「いずれ、わかりますので。それでは…。」

 

っと立ち去ろうとしたときだった。

 

???「ちょっと待った!お主の名前を聞きたい。」

ガルッチ「……。」

 

少し黙ったが、あえて名前を言った。

 

ガルッチ「高校3年のガルッチです。そちらは?」

???「儂はジョセフ・ジョースター。こっちはモハメド・アヴドゥル。」

???「俺は空条承太郎。こっちはお袋のホリィ・ジョースター。」

ガルッチ「それでは、皆さん。特に承太郎さん、学校で会いましょう。」

 

今度こそ、その場から去った。だが、ジョセフの発言でガルッチが戻ることになった。

 

ジョセフ「なんか、女の子みたいな奴だったな…。」

ガルッチ「僕は男だ!ジョセフさん!!」

ジョセフ「き…聞こえていたか…。」

 

何でここでも女の子と勘違いされるんだよ…。そんなに女の子に見えるのか…。

 

ガルッチ「ただいま…。」

クロエ「お兄ちゃん、おかえり。」

ガルッチ「みんな、聞いてくれ。どうやらDIOの手の甲に時計の刻印が見えた。」

イリヤ「え、それって…。」

ガルッチ「恐らくな…。」

 

やはり、ここにも星の勇者がいた。だが、どうやって接触しよう…。DIOとなると、承太郎達の敵、迂闊に手を出すことは出来ない…。そうなると難しい限りだが…。

 

ギル「皆の衆よ、悩んでいても仕方あるまい。いずれにしても、承太郎と言うものと共に行動するのが先決だろう。後から説明した方が良かろう。」

ガルッチ「うーん、ギルガメッシュの言うとおり、その方がいいな…。」

フラン「もちろんお兄ちゃん、最初に戦う人って…。」

ガルッチ「ああ、花京院典明だろう。承太郎が戦闘に入る前に、僕が出る。」

イリヤ「行けるの?」

ガルッチ「初のスタンドバトルだけど、たかが二十歳前の小僧からやられるほど、柔な人生は送ってないさ。」

クロエ「なんか年寄りっぽい台詞ね。」

ガルッチ「実際、40~50代だったからな…。」

店員「お客様、ブラッドオレンジジュースです。」

ガルッチ「お、来た来た。」

 

実はこう見えて、ブラッドオレンジとかが好きで、毎日飲みたいほど気に入ってる。

 

こいし「あ、お兄ちゃん。」

ガルッチ「ん?どうし……ん!?」

 

こいしに振り向くと同時にキスされた。って、ここカフェ店なんだが!?少し空気読んで!?

 

こいし「ん、ふぇ、ジュース…こぼれてる…。」

ガルッチ「(こ…こいし~!ちょいストップ!直接は難しいって!あと、みんな見られるって!!)///」

 

それにお構いなしのこいしは、更に攻めていたが、イリヤがストップを入れた。

 

イリヤ「こいしお姉ちゃん、続きはまた今度にしましょ?」

こいし「うーん、そうだね。」

ガルッチ「うー…恥辱プレイか何かかよ…。」

ギル「ハッハッハ、愉悦愉悦。」

 

そういい、ブドウジュースを飲むギルガメッシュだった。いや、愉悦って…。まぁいいか。今しばらくは学校帰りの学生としてみられた方が良さそうだな…。今のとこは…。

 

-東京 空条邸-

 

ガルッチ「えーっと…、ちょっといいですか?承太郎さん。」

承太郎「ん?何だ?」

ガルッチ「良いんですか?僕ら7人そちらに泊まって…。」

ジョセフ「まあまあ、そう遠慮する必要はない。何だか、帰る家がないように見えたから。」

 

ありのまま今起こったことをはなすと、実は帰る途中で今思ったところがあった。僕ら、住む家無くね?そう思っていた矢先、再び承太郎さん達と出会い、ジョセフさんが家に来ないかっと言われて現在に至るということだ。

 

ギル「そうだ我が雑種、遠慮はいらんのだぞ?」

ガルッチ「いやあのな…。」

ジョセフ「そういえば一つ気になってた事だが、お主らは?」

フラン「あ、自己紹介まだだったね。お兄ちゃんはしたから、今度は…。」

 

あ、ちょっとフラン!?

 

承太郎「待て。お兄ちゃんって誰のことだ?」

 

あー、承太郎さん…やっぱりそこ聞いちゃうか…。ってかフラン、今答えな……。

 

フラン「誰って、ガルお兄ちゃんだけど?」

 

ヤッパシコタエルンカヨ~。

 

アヴドゥル「では、我が雑種って一体…。」

ギル「あー、我が雑種とはこの者だ。」

 

あの、何で誤解を招くような言い方を?

 

ジョセフ「お兄ちゃんに、我が雑種って…ガルッチよ、少しマニアックなのでは…。」

ガルッチ「僕に聞くな…。ってか、自己紹介を…。」

フラン「それもそうね。私はフランドール・スカーレット、高校2年生よ。」

こいし「私は古明地こいし、フランちゃんと同じ学年です。」

イリヤ「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、高校1年生よ。」

クロエ「イリヤお姉ちゃんと同じ1年生の、クロエ・K・スカーレット・ラーク・アインツベルンよ。」

ギル「そして!我は英雄の中の英雄。英雄王のギルガメッシュだぞ!」

ガルッチ「ちなみに、僕と同じ学年です。」

ジョセフ「ストップ、4人はともかく一人なんて言った?」

ガルッチ「ギルガメッシュって言ったよな?」

ギル「ああ、知らぬ者はいないはずだ…。」

ジョセフ「oh no!!何でメソポタミア神話の者の名前が!?」

承太郎「………やれやれ。」

アヴドゥル「驚いた、ここで英雄王を間近に見えるとは……意外ッ!!!」

 

やっぱりこうなるか…。

 

ジョセフ「それで、ガルッチよ。お主はDIOの事を知っておるな。」

ガルッチ「あ、はい。」

ジョセフ「少し、教えてくれんか?ついでじゃから、スタンドの正体も。」

ガルッチ「スタンドですね。うーん…、答えまでは言わないが、ヒントはありますね。」

ジョセフ「ヒント?」

ガルッチ「ええ、あれです。」

 

そう言うと、ガルッチは時計の方に指さした。

 

ジョセフ「と……時計?」

ガルッチ「答えを言ってるようなものですよ。」

ギル「まあな、ちなみに我が雑種も、似たような物を使えるぞ?」

ジョセフ「ちょいと待て、お主ら本当に学生なのか?妙に怪しいのじゃが…。」

 

あ、疑い初めてきた。んまあここまで言われたらしょうがない、言ってあげようかな?

 

ガルッチ「わかった、言うよ。実は僕らはスタンド使いなんだ。」

 

3人とも驚愕した。オブラードに包まず、恥じることなく言った。

 

ジョセフ「お…お主ら本当に?」

ガルッチ「ええ、みんなスタンド出して。」

 

そう言うと、全員スタンドを出した。ガルッチは剣だけ。

 

ジョセフ「クロエちゃん…だっけ?スタンドは出さないのかね?」

クロエ「ううん、出せないじゃなくて、スタンドの像がないだけなの。能力はあるから安心して。」

アヴドゥル「まさか、4人とも幼い筈なのに、こうもスタンドを扱えるとは…。」

承太郎「ところでガルッチ、その剣もスタンドなのか?」

ガルッチ「ええ、普通に剣として使えますしね。もう一本ありますが、正式なスタンドじゃないですけど。」

 

そう言うと、妖刀・憑依冥界丸も出してきた。

 

ガルッチ「こっちはアヌビス神、いずれ君達と戦うスタンドなんだが、こっちは敵対関係じゃないから、安心して。」

アヴドゥル「アヌビス神って、エジプト9栄神の一人では…。」

アヌビス『まあまあ、そう細けえ事は気にするな。旦那の敵は俺の敵だしな。』

2人「喋った!?」

ガルッチ「僕のじゃないからな…。だが、僕達は敵じゃない。だから安心して。」

承太郎「確証は?」

確証か……、確かに難しいな。僕らは幻想郷で起こった異変は、この世界に関係しているから来ているから、敵になり得る可能性もなくはない。とはいえ、星の勇者を集めるという使命もある。如何すれば…。

 

承太郎「ん?ガルッチ、その腕の刻印はなんだ?」

アヴドゥル「刻印?」

ガルッチ「ん?ああこれ?これは星の勇者の証。」

アヴドゥル「星の勇者!?」

 

その時、アヴドゥルは驚愕した。

 

アヴドゥル「(やはり、あの予言は正しかったのか…?二人の星の勇者が世界を抜け出すとき、運命が動き始める…。少々悩みどころだが…………。)」

ジョセフ「アヴドゥル、アヴドゥル!」

アヴドゥル「あ、何でしょうか?」

ジョセフ「お主話聞いていたのか?」

アヴドゥル「す、すみません。少し考え事を…。」

ガルッチ「(さっきの考え事…、もしかしてこの人、時空の賢者かな?)」

 

そう思っていた矢先だった。

 

ガルッチ「みんな伏せて!」

8人「!?」

 

突如エメラルドが襲いかかってきた。

 

ガルッチ「久々に使うか!『ロー・アイアス』!!!」

 

14枚の花弁が現れ、エメラルドそのもを防いだ。

 

???「ふむ、スタンドで防いだか?いや、それは良い。」

ガルッチ「ちっ、予想外だな。わざわざそっちから出向くとは。」

???「そっちこそ、よく我が攻撃『エメラルドスプラッシュ』を防いだな。」

ガルッチ「あんたが、花京院典明か?」

花京院「如何にも、私が花京院典明だ。私は人間だが、あのお方に忠誠を誓った。」

ガルッチ「……嘘だな。」

花京院「…何?」

ガルッチ「あんたは心の何処かで抵抗している。顔が出てなくても、僕には心を読むことが出来る!!」

花京院「小癪な……、まずは貴様から倒す!エメラルド……スプラァァァッシュ!!!」

 

再びエメラルドが放出する。だがそれでもガードされ続けている。

 

承太郎「ガルッチ、それは…。」

ガルッチ「僕の魔術、或いは魔法と言うべきだな。カメラを直すときも使った。」

クロエ「ちょ!?バラして良いの!?」

ガルッチ「大丈夫、此奴は真似しようにも出来ねえ仕組みなんでな!」

 

そろそろ攻撃開始と行くか!

 

ガルッチ「漆黒の闇の騎士よ、力を貸してくれ!『セイバー』『アルトリア・ペンドラゴン・オルタナティブ』、夢幻召喚(インストール)!!」

 

ガルッチのまわりから闇が蠢き、鎧へと変えていった。

 

ガルッチ「カラーコンタクト、クリムゾン!」

 

黒き鎧に身を纏ったと同時に、右眼は深紅色に染まった。

 

花京院「そんな物、ただの虚仮威しだ!エメラルド……。」

ガルッチ「如何かな?」

 

ガード使わず、そのまま近づくガルッチ。対して、もっと威力のあるエメラルドスプラッシュを放とうとしている花京院。そして…。

 

花京院「スプラァァァッシュ!!!」

 

今度は音速の如く飛ばし、そのままガルッチに直撃した。

 

ジョセフ「が……ガルッチ!!」

ギル「雑種、慌てるな!」

アヴドゥル「し…しかし…。」

こいし「見てて、こっからがお兄ちゃんの見せ所よ。」

 

花京院「ふ、やはり口ほどにもない悪だな。」

ガルッチ「ああ、だがその悪に…。」

花京院「!?」

 

直撃したはずのガルッチは、まだ立っていた。

 

ガルッチ「貴様は負ける。君が正義なら、僕は悪となりて、正義を斬る!君を殺しはしないが、眠って貰う。」

花京院「くそ、何故だ!エメラルドスプラッシュを直に当たったはず!しかも悪に負けるだと!?」

ガルッチ「『卑王鉄槌』、極光は反転する……。」

 

詠唱が始まると同時に、ロストメモリーから暗黒の力が漂い始める。チャージ状態のままアルトリア・オルタナティブのカードを抜き、ロストメモリーに差し込んだ。

 

『セット。『セイバー』アルトリア・ペンドラゴン・オルタナティブの宝具の使用が可能です。』

ガルッチ「さあ、花京院典明。光を呑め!『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガーン)』!!」

 

闇の閃光が放たれ、そのまま花京院に直撃した。

 

花京院「ぬぉぉぉぉぉぉ!?」

 

まともに食らったが、やはり威力は低めにしたためか、まだ立っていた…が。

 

花京院「何て……強い……スタンド使いなんだ……。」

 

それでも直撃だったため、そのまま倒れた。

 

ジョセフ「す…すげぇ…。」

承太郎「あれが…。」

アヴドゥル「何と恐ろしい…。」

ガルッチ「ふぃー、疲れた。さて、ホリィさんが来る前に直しとこ。」

 

-数分後-

 

ガルッチ「すみません、勝手に庭で戦ってしまって。_| ̄|○」

フラン「いや、そこ謝るの?」

ジョセフ「ガルッチ、別に謝れとは言っておらんし、元通りにしてくれたんだから別に良いじゃないか。」

承太郎「…やれやれ、面倒くさい奴だな。ところで…。」

 

承太郎はガルッチから今気絶状態の花京院を見た。

 

承太郎「此奴は如何するんだ?」

ガルッチ「あー、今から洗脳状態を解く。フラン、準備を。」

フラン「うん。」

ジョセフ「準備?」

フラガル「波紋だよ。」

ジョセフ「何!?波紋使いなのか!?」

フラン「正統派じゃないけどね。お兄ちゃん、いつでもいいよ。」

 

そういい、ガルッチは花京院のデコの髪をどかし、洗脳の元凶を見つけた。

 

ジョセフ「肉の芽か…、お主抜けるのか?」

ガルッチ「静かに…。」

 

触れると同時に肉の芽はガルッチの腕に侵入した。

 

ジョセフ「な、本当に大丈夫なのか?」

承太郎「じじい…静かにしろ。」

ガルッチ「じっとしてろ、じゃないと奇麗に抜けないじゃないか…。」

 

普通ならこのまま脳まで侵入しようとしていた肉の芽は、急にやめ、元の位置に戻った。そして抜き取り、フランに投げた。

 

フラン「月光の波紋疾走(ムーンライトオーバードライブ)!!」

 

波紋が当たると同時に、ジョセフは驚いた。何と肉の芽は氷のように固まり、そのまま砕け散ったのだ。

 

ジョセフ「何じゃと!?肉の芽が凍ったぞ!?」

フラン「ええ、吸血鬼専用の波紋。別名、月の波紋と呼ばれている物よ。」

ジョセフ「きゅ……吸血鬼専用の波紋じゃと!そんな物があったのか!?」

フラン「禁じられた波紋とも呼ばれた物よ?知ってる方がおかしいわ。その昔、元々は太陽の波紋と月の波紋を使う仙人がいた。でも、月の波紋は人間に使うには適さない物で、場合によっては自分が凍ってしまう恐れがあったの。」

ジョセフ「じゃが、お主人間じゃあ…。」

ガルッチ「あー…実はというとだな…。」

 

-少年説明中-

 

ジョセフ「何じゃと!イリヤちゃんとクロエちゃん以外全員人間じゃない!?」

承太郎「やれやれ、まさか人外とはな…。」

アヴドゥル「私も驚きました…。何でそこまでして…。」

ガルッチ「いや、言ったって信じないんじゃないかって思うから…。」

フラン「吸血鬼でも外に出てる理由は、お兄ちゃんの血のおかげで出ることが出来るからね。」

ジョセフ「それだとガルッチが吸血鬼に!」

ガルッチ「ならねえよ。吸血とか吸活はあるけど、吸血鬼にはなってない。貧血になってるのは事実だけど…。」

 

どういう体の構造してるんだと言わんばかりの顔をしていた。まあ、そうなりますな。

 

フラン「それに、石仮面って物をかぶって吸血鬼になった人間と一緒にしないで欲しいなぁ。私は純粋な吸血鬼なのよ?しかも、ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュの末裔。」

ジョセフ「じゅ…純粋な吸血鬼…。このような可愛い子が?」

ガルッチ「おいジョセフ、僕のフランに手を出したら、右手首折るぞ?」

承太郎「………このロリコンじじい。」

ジョセフ「何故じゃ!?承太郎、儂はそのような趣味は持っておらん!信じてくれ!」

ギル「ハッハッハ、これはまた愉悦だな。」

アヴドゥル「ジョースターさん、奥さんがいるのに…。」

ジョセフ「アヴドゥル、お前もか!?」

クロエ「もう、おじいちゃんってそっちが趣味なのかな?」

ジョセフ「クロエちゃん、年寄りをからかうでない!」

イリヤ「ちゃん付けしていては…ねえ?」

こいし「うん。」

ジョセフ「oh no!!」

 

そのまま、花京院が起きてもなお、ジョセフ弄りは終わらなかった。しかもホリィさんもジョセフ弄りに入っていった。

 

そして、夜が更ける。

 

夕食を食べ終わり、泊まる部屋で寝転がったいたところ、ノックが聞こえた。

 

ガルッチ「誰だろ?」

 

少し警戒しながらドアを開けると、頭に包帯を巻いていた花京院がいた。

 

花京院「少し、良いかな?」

ガルッチ「あ、ああ。どうぞ。」

 

花京院を部屋に入らせ、少し座布団を召喚させた後に座らせた。

 

ガルッチ「何かな?」

花京院「あの、何で僕を助けたの?」

 

あー、その事か…。理由は無いんだけどなぁ…、いやあったわ。

 

ガルッチ「そうだな、なんか怖がってたように見えたからさ。」

花京院「怖がってた…か…。君はスタンドが見えるんだね。」

ガルッチ「じゃなきゃロー・アイアスを使ってないよ…。あと、すまなかったね。気絶状態にするには、こうするしかなかったから…。」

花京院「いやいや、気にしなくていいよ。」

ガルッチ「そうか…。」

花京院「……。」

ガルッチ「……。」

 

やばい、話す内容が思い浮かばねえ。ど…どうしよう…。

 

花京院「なぁ。」

ガルッチ「ふぇ?な、何だ?」

花京院「DIOの事、どう思う?」

 

なんか唐突なこと言ったな…、何で急に…。

 

ガルッチ「どうって…言われても。」

花京院「君ってさ、何処となくDIOに似ているんだ。」

ガルッチ「え、僕が?」

花京院「うん。」

ガルッチ「そうかな…、確かに『WRYYYYY』とか『無駄無駄ァ』って言ってはいるけど…、別に世界を支配したいとは思わないな…。」

花京院「でもさ、君といると、何だか心地よくってさ。すごく、安心するよ。」

ガルッチ「そ…そうかな?でも僕、こう見えて殺戮者なんだよ?」

花京院「え?」

ガルッチ「少し、過去の話をするけど…、昔僕がまだこの世界に来る前、復旧作業をやっていたときがあってね。」

花京院「復旧作業?」

ガルッチ「戦争があったんだ。その時の僕は、反乱軍に入ってたんだ。国の政治を変えるために。」

花京院「それでどうなったの?」

ガルッチ「勝った。それで復旧作業をしていた。でも…。」

 

ガルッチは、あの頃を思い出した。

 

ガルッチ「あるとき、民達の暴動があったんだ。実の所、如何してあんな暴動が起きたのか、未だに謎だった。圧政だった時代を0にして、学校を立てたり、高い税金を下げたり、奴隷商売の奴らだったら僕が成敗したりと色々やっていた…。だがそれでも、その暴動が分からなかった。」

花京院「出来るだけ、元凶を潰していったってことだね。それでも消えなかった…か。」

ガルッチ「その暴動を起こした者、それに参加した人らは心の塔の門に着き、ルッチを出せと言ってきた。」

花京院「ルッチって?」

ガルッチ「僕の兄さんさ。そんで、僕が到着してこの暴動の原因を聞こうとしたけど、全く聞いてくれなかった。だが、ある一言が原因で………そこにいた民は死ぬことになったんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暴動リーダー『さっさとルッチを出しやがれこの餓鬼!!それとも、テメェの兄貴は弱虫なのか?』

ガルッチ『…………貴様、今なんて言った?』

暴動リーダー『テメェの質問に聞くか!!退かねえなら俺が……!?』

ガルッチ『黙れ、雑魚で屑で、兄さんの暴言を吐く奴に、僕が通すとでも思ったか?そのまま死んでいけ。』

暴動リーダー『この…クソ……や………ろう……。』

ガルッチ『………どうせお前らも同罪だ。ここで皆殺しにする。恨むなら、そんな事をした自分にいいな。さて、貴様ら覚悟はいいか?手洗いは済んだか?神様仏様の祈りは?世界の隅までガタガタ震えて命乞いする準備は?それじゃあ、死のうか。暴動グループの皆さん…。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花京院「………あの、まさかだけど…。女子も?」

ガルッチ「……ああ。何の戸惑いもなく、殺していった。何人いたか忘れたけど、兄さんが声を掛けた時には、そこには今殺そうとした4歳の女の子と大勢の死人だった。」

花京院「…………。」

 

花京院は絶句した。こんなに優しそうな人が、無慈悲な殺戮を起こすなんて、思わなかったからだ。

 

ガルッチ「そのせいで……、一時期閉じ籠もった。またみんなを殺すんじゃないかって、怖かった。殺し以外の方法を見つけなかった自分に責めた。」

花京院「…………だから、あの時君は悪だと言ったのか。」

ガルッチ「…………ああ。」

花京院「………ねぇ、君の将来ってどんなの?」

ガルッチ「急に……何だ?」

花京院「少し気になっててさ。」

ガルッチ「…………。」

 

ガルッチは6歳の頃を思い出した。憎んだ親父が聞いてきた質問だった。

 

ガルッチ「僕ね、皆には言えない将来があるんだ。特にエミヤが聞いたら、呆れられるし、ギルガメッシュに聞かれたら、ネタにされちゃうぐらいなんだ。」

花京院「どんなの?」

ガルッチ「皆には言うなよ?」

花京院「言わないさ。」

ガルッチ「僕は………、正義の味方になりたかったんだ。」

花京院「正義の……味方?」

ガルッチ「ああ、親父も正義の味方になろうと、傭兵になったらしくてさ。でも、正義の味方って、意外と理不尽なんだよね…。」

 

満月を見上げながら、ガルッチは続けた。

 

ガルッチ「10を救うなら1を切り捨て、100を救うなら10を切り捨て……、その10%の人々を犠牲にしなくてはいけなかった。結果、僕は正義の味方になる夢は、なくなった。今じゃ、人殺しをやる、正義と悪の断罪者になってるんだ。」

花京院「いわゆる、両者成敗って事?」

ガルッチ「ああ。体裁者がギルガメッシュなら、僕は断罪者がお似合いだしね。所詮人殺ししか出来ない、殺人快楽者のような存在さ。」

花京院「…大切な人にも……か?」

ガルッチ「いや、大切な人や仲間は必ず守る。もう失うところは見たくない、絶対に…。」

 

気が付くと、自分は泣いている。それを気にしたのか、花京院はそろそろ戻るねといい、部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「何やってるんだろうな僕…。こんな事をして、報われる筈無いのに…。DIO、お前は今も、誰かに愛されたいのかな?帝王ではなく、ディオ・ブランドーとして……。」

 

そうつぶやき、眠った。

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-4章 旅立ち

-???-

 

眠りについたガルッチは、ある夢を見ていた。そこには金髪の子が泣いていた。

 

???「母さん、逝かないでくれ!」

???「ごめんなさい……ディオ、貴方だけよ……。私を心配してくれるのは…。」

幼少期DIO「母さん!」

???「約束して。貴方には………特別な力があるわ。もし、本当に……その人の……力を貸して欲しい人が……、来たら………、たす………け……て……あげ……て…………。」

幼少期DIO「母さん?」

 

遺言を伝えた後、その人は息を引き取った。

 

幼少期DIO「そ……そんな………、嫌だ………逝かないでよ………、母さん…………。」

 

母を失ったDIOは、慟哭に浸る。優しい母を抱きながら、声が枯れるまで、泣き続けた。

 

幼少期DIO「ああああああっ、ああああああああああああああああああああ……ああああああああああああああっ!!」

ガルッチ「DIO……。」

 

それを見るガルッチも、涙を流していた。

 

ガルッチ「何で、お前は…、悪に染まったんだよ……。こんなにも、母さん思いなのに……。」

 

原作では、親父を殺し誰にも負けない男になると決意を持っていたDIO。だがこれは…、あまりにも哀しすぎる。心の置き場である母を失い、自分は如何すれば良いと嘆くDIO。これがDIOが見せる幻でも構わない。出来る事なら……。そう思うと、真っ白な空間に立っていた。そこには、死んでしまったDIOの母とジョナサンが立っていた。

 

???「ねぇ、この夢を見ている貴方。お願いがあるの…。」

ガルッチ「な……何ですか?」

ジョナサン「ディオの事なんだけど、彼の過去を見たとき、本当に申し訳ないと思っているんだ。あのような過去を知らずに……僕は……。」

ガルッチ「ジョナサン、人は誰だってその人の過去を知らなくて当然です。僕だって、重い過去を持ってるので、彼の気持ちもわからなくもないです…。それで、お願いというのは…。」

???「私の息子、ディオを……守ってほしいの。」

ガルッチ「え、ちょっと待ってください。それってどういう…。」

???「あの子は、まだ自分のこと知りません。本当は誰よりも優しい人だって、ディオはそれを知らないのです。」

ジョナサン「でも、そのディオを狙ってくる奴らがいるんだ。今君がいる僕の子孫達じゃなく…。」

 

その時ガルッチは思った。ああ、やはり当たりだったか。

 

ガルッチ「無の神か、星の勇者を阻む者だな。」

ジョナサン「うん、今も虎視眈々と狙っているんだ。だから、お願い。ディオを助けてやってくれ!!」

ガルッチ「……分かった。」

???「ありがとう、ロードのお孫さん。」

 

まるで、安心しきったかのように、少しずつ消えていった。だが、彼女はなんて言った?ロードのお孫さん?

 

ガルッチ「…え?ちょっと待って!ねえ!」

 

-空条邸-

 

ガルッチ「ハッ!?」

 

目が覚めると、日が差している事に気づいた。少し起き上がろうとすると、腕に何かに掴まってる感覚がした。少し周囲を確認すると、いつの間にかフランとこいしとイリヤとクロエが、ガルッチの寝床にいた。というかこれ、夜這いに来ていただろ。

 

ギル「起きたか、我が雑種。」

ガルッチ「ギルガメッシュか、おはよう。」

ギル「どうやら夢を見たようだな?」

 

え、何で知ってんの?

 

ギル「一時期とはいえ、貴様のサーヴァントだからな。夢を見て当然だろう。」

ガルッチ「そうか、なら…。」

ギル「分かってる。少し話をしてくる。」

 

そういい、ギルガメッシュは部屋から出た。

 

ガルッチ「守ってくれ……か。」

 

そこまで頼りにされるというのか…。自分は影だと言うにも関わらず、その影に頼る人達ってどうかと思うんだが…。まあどうにかしますか。そう思っていた矢先、ジョセフの嘆きと承太郎の声が聞こえた。

 

承太郎「言え!!対策を!!」

 

ま…まさか!!

 

ガルッチ「皆、起きて!」

フラン「うーん…、如何したの?」

ガルッチ「すまんがフラン、他の3人を起こしてくれ。」

 

そういい、急いで承太郎の元へ急いだ。

 

ガルッチ「一体、どうし………ッ!!!!」

 

ガルッチは驚愕した。ホリィがスタンドによって蝕まれていたのだ。しかもこの状態、美鈴と同じ症状だったことに気づいた。

 

ガルッチ「………ジョセフさん、少し下がってください。アヴドゥルさんも。」

ジョセフ「ガルッチ!?一体何を?」

ガルッチ「ロストメモリー、クラス『ヒーラー』東風谷早苗。」

 

カードを取り出し、そのまま剣に差し込んだ。

 

『セット。東風谷早苗、宝具の使用可能。』

ガルッチ「これがうまくいけば良いんだが……、やってみるしかない。『奇跡『命の煌めき』』。」

 

早苗の奇跡を信じ、ホリィのスタンドに触れた。すると、ホリィのスタンドが剣に吸い込み始めていった。そして、吸い込みが終わると、早苗のカードが植物のカードへと変わった。少し間を置き、おでこに当てると、微弱ながら熱が低くなった。

 

ガルッチ「生命バイタル正常……、少しは呼吸が楽になってるな。チッ、代わりに心の崩壊が起きたか…。」

ジョセフ「一体、何を?」

ガルッチ「スタンドを封じ込ませておきました。少なくとも死ぬことは免れましたが、代わりに心の崩壊が起こり始めました。下手をすれば、ホリィさんの人格は死にます。」

承太郎「くっ、死ぬことには変わりがねえじゃあねえか!」

ガルッチ「……ごめん、最善の方法が思いつかなくて…。」

承太郎「テメェが謝って如何する。お袋をスタンドを引き剥がしてくれただけでも、十分だ。」

 

その後、スピードワゴン財閥が来て、ホリィの治療を始めた。そして、DIOの居場所を教えるガルッチ、そしてようやく来たフラン達、そしてギルガメッシュも来た。

 

ジョセフ「ふむ、エジプトのカイロか…。ならば飛行機に乗って直接…。」

ガルッチ「ストップ、エジプト行きはやめた方がいい。」

アヴドゥル「な、何故です?」

ガルッチ「おそらく、飛行機での伏兵が紛れてる可能性がある。かといって飛行機に乗っていかない訳にもいかない。そこでルートを決めようと思う。」

承太郎「ルート?」

ガルッチ「うまくいけば、もう一人の仲間を引き連れる事が出来る。そのルートだが、まずは飛行機で香港に行く。その後、そのまま中国に入り、インドに向かう。そして……。」

 

ルートを事前に教え、出来るだけ敵スタンドとの戦闘を避ける戦法をとったガルッチ。

 

花京院「あのー…、僕も同行してもいいでしょうか。」

承太郎「……何故だ?」

花京院「……そこんとこ、僕も何故同行したくなったか、分からないけどね。」

ガルッチ「僕は構わない、一人でも戦力はほしい。」

ジョセフ「そうじゃな…。」

ガルッチ「んじゃ、続けるが、1番厄介なのが……イラクとイランのところ。情報によれば、イスラム国という奴らが構えている。出来るだけ戦闘は避けたいが、もし襲ってきたら……、迷わず殺せ。さすがの奴らもスタンド使いには勝てないだろうし。」

ジョセフ「ふむ、上手くいけばそのままカイロに行けるかもなぁ。」

ガルッチ「だけど、DIOを倒しに来るのは僕らだけじゃない。」

花京院「一体誰なんです?」

フラン「無の神…、または星の勇者を阻む者ね。」

ガルッチ「ああ、奴らもDIOを殺そうとしてる。」

ジョセフ「なんじゃ、それなら…。」

ガルッチ「安心するなジョセフさん。DIOを始末したら、次は僕らです。とにかく、奴らより先にDIOのところに行かなければならない。」

 

そうして、ようやく作戦会議は終了し、ジョセフはホリィのところに向かった。そして承太郎が一人になったところを見計らい、話しかけた。

 

ガルッチ「少し、良いかな?」

承太郎「ああ、いいぜ。」

 

そういい、縁側のところに座った。

 

ガルッチ「いきなりだけどさ、星の勇者って知ってる?」

承太郎「……何だ?それは?」

ガルッチ「遠い昔、無の神が全てを消そうとしたとき、様々な勇者達が、無の神に挑んだんだ。その証が、これなんだ。」

 

ガルッチは自分の袖をまくりあげ、右腕を見せると、3つの刻印が出現した。

 

承太郎「ほう、これがそうか…。」

ガルッチ「人それぞれだけど、これが星の勇者の証なんだ。いずれ、無の神と戦わなくてはならない、宿命のようなものなんだ。」

承太郎「…何でこんなものを見せたんだ?」

ガルッチ「………実は、DIOの事だが…。」

承太郎「DIO?」

ガルッチ「ああ、さっきDIOを殺す者がいるっていったよな?」

承太郎「無の神と星の勇者を阻む者………、まさか!!」

 

承太郎は気が付いた。知り得ない事実を、ガルッチに言ってみた。

 

承太郎「DIOの野郎が、星の勇者だと!?」

ガルッチ「……そうだ。手の甲に時計の刻印が見えたんだ。」

承太郎「星の勇者って、悪人も選ばれるのか?」

ガルッチ「残念ながら、そう。時空の賢者達も然りだ。」

承太郎「やれやれ、よく手を組むな。」

ガルッチ「僕もだよ。だけどまあ、変なお願いしてもいいかな?」

承太郎「………おい、今の女っぽかったぞ。」

ガルッチ「マジ?」

承太郎「マジ。」

 

何でさ…。後ろに手を組んだのが間違いだったのか…、いやそもそも承太郎、女の子として見てくれなかった事に関して感謝するわ。

 

ガルッチ「んでお願いってのは、DIOの事なんだが…。」

承太郎「……DIOが、どうかしたのか?」

ガルッチ「彼奴の母親とジョナサンに頼まれてさ、約束しちまったんだ。DIOを助けるって。」

承太郎「………やれやれ、テメェ正気か?」

ガルッチ「ああ、後は分かるだろ?」

承太郎「……敵を助けるって、普通はやらねえぞ?ましてや、宿敵を。」

ガルッチ「……重々承知だ。」

承太郎「んで、断ったらどうすんだ?」

ガルッチ「どうもしないさ。それなら、いろんな方法で、DIOを助ける。」

 

さすがの承太郎も、頭を抱えた。

 

承太郎「やれやれ、こりゃ相当融通の聞かねえガキだな。だが、分かった。出来るだけ協力しよう。」

ガルッチ「済まない、承太郎。感謝する。」

 

その後、ジョセフもようやくホリィさんと別れを告げ、戻ってきた。

 

ガルッチ「んで、出発は?」

ジョセフ「すぐじゃ。」

ガルッチ「急すぎね!?」

ジョセフ「急がねば、ホリィさんの人格が壊れてしまうからのぅ。じゃからすぐに出発じゃ。」

ガルッチ「あいよ。いずれ2チーム合流しないとな。」

 

そして、ガルッチの学生服が私服に変わった。

 

ジョセフ「もうみんなには伝えてある、時間がない、すぐにも出発するぞ!!」

ガルッチ「イェッサー。」

 

-DIOの館-

 

とある暗闇に包まれた館の中。

薄暗い部屋には数多の調度品が置かれ、その館の持ち主が裕福であることを示している。

しかし、この館の主は単なる金持ちではないのだろう。何故なら調度品に紛れつつも、血の気を失った女性の死体がぐったりと横たわっているのだから。

静寂の中、カチ、コチ・・・と柱時計が時を刻む音が淡々と響いていたが、その静寂は突然、何らかの機械を殴ったような音により破られた。

さらに続けて、ジーッという機械から紙をはきだす音もする。

音を立てていた張本人は、手に持ったポラロイド写真をじっと見つめている。

じんわりと印画紙に浮かび上がってくる画像は、たった今この場で撮影したとすればありえない、飛行機に乗ったある2人の男の姿、そしてとある男子を映し出していた。

 

DIO「くるか…ジョセフ、承太郎。そして夢に出てきた少年よ……。」

 

-飛行機-

 

ガルッチの計らいに従い、香港行きの航空機に乗り、日本から離れたジョースター御一行とガルッチ達。ジョセフは安心しているが、ガルッチとギルガメッシュは警戒していた。

 

ギル「我が雑種、スタンド使いはいるか?」

ガルッチ「今のところ、反応はない。しかし油断も出来ない。たった今DIOに探知されたからな。」

ギル「ああ、だが我が雑種よ。いくら貴様のスタンドでは、ここを破壊しかねないしな。」

ガルッチ「同感だ。フランもそうだし、イリヤとクロエも然りだ。乗客の人らに当たる可能性が高いしな。」

 

だが、数時間にしてようやく香港に到着し、ジョセフは馴染みにしてある中華料理店に連れてってもらった。しかし、ガルッチ達(フランとこいし以外)にとって、驚くべき人物がいた。

 

言峰「ご注文は?」

ガルッチ達(フランとこいし以外)「ズコッ!」

ジョセフ「何じゃお主ら?」

ガルッチ「言峰……、お前何でここにいるんだ…。」

承太郎「知り合いか?」

ギル「ああ、言峰綺礼。神父にして愉悦部の副部長を務めている。」

ジョセフ「なるほど、んで注文は……。」

 

注文をしようとしたときだった。

 

???「すみませーん。ちょおっといいですかぁ?私はフランスからの旅行者なんですが、メニューの漢字が難しくて、どうもよくわかりません。助けてくれませんかぁ。」

承太郎「やかましい、向こうへ行け。」

ジョセフ「まぁまぁ、良いじゃないか。それで、注文じゃが、これとこれとこれ、後これを頼む。」

ガルッチ「んじゃ僕は、激辛麻婆豆腐で。」

ギル「そういえば貴様、激辛を平然と食べる奴だったな。」

言峰「了解した。」

 

数分後、ジョセフにとっては予想外な料理が出てきた。しかしガルッチが注文した麻婆豆腐とかは、ちゃんと出てきた。

 

???「……何ですか?その禍々しい物は…。」

言峰「麻婆豆腐だ。食うか?」

???「遠慮しておきます。」

ジョセフ「まぁ、何を頼んでもそれなりにイケるもんじゃ。」

ギル「確かにな。しかし言峰、何故ここに来た。」

言峰「ルッチと士郎の状況を伝えに来たのだ。今後も、する予定だ。」

クロエ「そうだったのね。」

言峰「ルッチ達は現在イタリアに滞在、士郎達は船を渡り、モロッコに到着している。」

ガルッチ「そうか。……奴らの姿見は確認出来たか?」

言峰「…残念ながら、その情報は未だにない。」

ガルッチ「…そうか。あむっ、お?少しピリッと来たな。少し腕を磨いてきたな、言峰。」

言峰「フフフ、君が言う超煉獄ラーメンを超えるまで、私は戦い続ける事に誓ったからな。」

イリヤ「何その誓い…。(・・;)」

 

食事を進める中で、同席している男が料理の添え物として盛られた野菜細工を器用に箸で持ち上げる。

奇麗な星型に加工された人参をみつめながら、どこかわざとらしく男が言った。

 

???「この野菜の形、・・・星のカタチ。そういえば私の知り合いにもこれと同じ形の痣を持った男がいたなぁ。」

言峰以外全員「!?」

 

攻撃が来るや否や警戒態勢を取るよりも早く、卓上に置かれたお粥の椀からレイピアのような切っ先が現れ、ジョセフに向かって振り下ろされた。咄嗟に左手の義手で剣先を受け止めるジョセフ。

 

フラン「剣!?」

ガルッチ「全く、マナーになってねえな。食事中に襲う奴がいるかよ普通…。」

ジョセフ「いや、そこ気にするとこ?」

???「それについてはレディ、失礼した。」

ガルッチ「お前もか!!!僕は男だっての!!何処をどう見間違えられるか聞きたいぞ!」

こいし「お兄ちゃん、ドンマイ…。」

承太郎「やれやれだぜ…。」

ガルッチ「まあいい、久々のスペルカードを使うか。火&斬符『フレイムソードカーニバル』!」

 

複数の火の刃が出現、そのまま男を襲いかかった。しかし、銀色のスタンドは素早く剣を振るって、火の刃を絡め取り、店の隅にあるテーブルへ軌道を変えさせた。

いや、炎の軌道を変えるに留まらず、テーブルを燃やしつくすと思われた炎は今や細かな火に寸断され、まるで時計の文字盤のように配置されてテーブルに刻まれている。

 

クロエ「お兄ちゃんの火の刃を斬った!?」

承太郎「あいつは炎を切ったんじゃあねぇ、空中を切って空気の溝を作りやがったんだ。」

ガルッチ「レイピアならではの技か……、僕には難しいな……。」

 

単なる素早さだけではない、男が費やしてきたこれまでの修練をうかがわせるかのような剣の妙技に、思わず息をのむジョースター一行と感心するガルッチ。そしてそれを見るフラン達。

そこへ、先ほどまでの軽妙な雰囲気を消し去った男が殺意を隠そうともせずに告げた。

 

ポルナレフ「ポルナレフ。名乗らせて頂こう、ジャン・ピエール・ポルナレフ。」

アヴドゥル「メルシーポークー。自己紹介恐縮のいたり。」

ポルナレフ「そこのレディ、勝手ながら宣戦布告を申し込む。」

ガルッチ「いやだから、女じゃねえっての!!あと受け取るが外で殺りあった方がいい。」

ポルナレフ「ふむ、それもそうだな。いいだろう、一人一人順番に殺してあげよう。」

 

そう言い、全員外へ行った。

 

言峰「………代金、忘れてない?」

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-5章 銀の戦車VS銀の月光

-香港-

 

ポルナレフに決闘を申し込まれ、外に出たガルッチ達。今ここで、二人の戦いが始まる………筈だった……。

 

ガルッチ「………おい、ポルナレフ。」

ポルナレフ「……何だ?」

ガルッチ「お前、絶対迷ってるだろ…。同じ場所に行ってるけど。」

ポルナレフ「すまん、この地図見てはいるが、如何しても行けないんだ。」

アヴドゥル「まず、何処に行こうとしているんだ?」

ポルナレフ「えーっと、此処だが…。」

アヴドゥル「ふむ…、ガルッチ。」

ガルッチ「了解、全く最初っから頼ってよ…。」

ポルナレフ「メルシー…。」

 

まさかの場所間違いして迷子状態になっていた。そして数分後、ようやく到着。

 

ガルッチ「到着、お前しっかりせい。」

ポルナレフ「いや本当に面目ない。さて、そろそろ始める前に、一つ予言しておこう。」

ガルッチ「予言?」

ポルナレフ「お前は自分のスタンドを制御できず、暴走して死ぬだろう。」

 

死の宣告か、しかし…。

 

ガルッチ「ならば、今ここで狂うとしよう。ロストメモリー!!」

ポルナレフ「剣型のスタンド……。なるほど、自分で戦うと言うことか。」

 

ガルッチは早速、左腰にあるクラスカードケースの蓋を開け、一枚のカードを取り出した。

 

ガルッチ「さぁ、始めるか。『セイバー』『ネロ・クラウディウス』夢幻召喚(インストール)!」

ポルナレフ「何!?ローマの暴君だと!?」

 

地面から炎が上がり、そのままガルッチを包み込み始めた。

 

ポルナレフ「くっ、しかしこのシルバーチャリオッツの敵じゃあない。我が剣を…喰らうが良い!」

 

チャリオッツは炎に包まれているガルッチを、素早く貫こうとしていた。だが、突く以前にダメージを持ってかれていた。

 

クロエ「今のって…。」

ポルナレフ「ぐっ…、何だ今の速さ…。」

ガルッチ「剣技『花散る天幕(ロサ・イクトゥス)』。」

 

ポルナレフが後ろを向くと、男装の皇帝神話礼装を着たガルッチがいた。見つけたと同時に再びチャリオッツの攻撃が始まった。連続の突きに対し、ガルッチはロストメモリーとネロの剣で防いでいた。だが、一瞬の隙を見えると、僅かながら攻撃をしてきた。

 

承太郎「な…何て野郎だ。」

花京院「普通、スタンドを攻撃するにはスタンドじゃないと無理なのに…。スタンドじゃない剣を、当てに行くとは…。」

ギル「よく見ておけ、我が雑種はとある戦争で単騎で戦った事のある、剣士の姿を…。」

 

攻撃が止むと同時に、ガルッチの攻撃が始まった。

 

ガルッチ「我が剣は光を斬り裂く!『喝采は剣戟の如く(グラディサヌス・ブラウセルン)』!」

だが、さすがに勢いが余ったのか、違う方に当てていった。

 

ポルナレフ「何処を当てている。」

ガルッチ「チッ、やっぱりこの剣は使いづらいな…。だが、負けてたま……!?」

 

そして、また予想外な事に、ロストメモリーが爆発を起こした。

 

ジョセフ「が……ガルッチー!!」

アヴドゥル「な…何てことだ…。」

ポルナレフ「予言通りだな、制御できず、暴走して死ぬとな。」

ギル「ならば貴様、後ろにいる者は誰かな?」

ポルナレフ「何?」

 

後ろを振り向くか否や、そこには二つの剣が炎に身を包んだガルッチがいた。

 

ガルッチ「『星馳せる終幕の薔薇(ファクス・カエレスティス)』……。我が炎に焼かれろ!!」

ポルナレフ「な!?」

 

急いでチャリオッツを呼び戻そうとするも、既に遅かった。二つの斬撃が、ポルナレフとチャリオッツに当たり、燃え上がり、倒れた。それと同時に、ガルッチの衣装は元に戻った。

 

ガルッチ「ふう、今後はネロのカードを使うの控えよう。此奴だけ扱い辛い…。」

クロエ「さて、お兄ちゃんの戦いも終わったし、次に…。」

ガルッチ「いや、まだだ。」

 

みんなは疑問に思った。終わったはずなのに、何故まだ倒していないと言えるような顔をしているか、分からなかった。だが、急に相手のスタンドの甲冑が弾け、ポルナレフが宙に浮くところを目撃した。

 

ポルナレフ「ブラボー、おお…、ブラボー‼︎」

ガルッチ「チッ、あの甲冑…、ダメージ軽減か。」

アヴドゥル「しかも、彼奴飛んだ!?」

クロエ「ううん。よく見たら、スタンドが持ち上げてる。」

ポルナレフ「甲冑をはずしたシルバーチャリオッツ!騎士道精神に恥じるので、どういうことか説明する時間をいただけるかな?」

ガルッチ「いや、無用だ。気にしないで頂きたい。」

ポルナレフ「そうか。ならば、君にゾッとすることをお見せしよう。」

ガルッチ「……どうぞ。」

 

その言葉と同時に、キャストオフしたシルバーチャリオッツが複数体現れた。

 

アヴドゥル「何だと!?」

ジョセフ「スタンドが…増えた!?」

ガルッチ「………。」

ポルナレフ「ゾッとしたようだな。これは、残像だ。君の感覚へうったえるスタンドを残像群だ。君の感覚ではこの動きについてこれないのだ。」

ガルッチ「……どうやら、少し失礼だったようだな。」

ポルナレフ「ん?」

ガルッチ「それ程本気を出し、更には説明をくれたにも関わらず、本気を出さずに戦っていた事に、君には失礼な事をしてしまったな。」

 

不敵な笑いをしながら、あごを引いた。

 

ガルッチ「失礼したお詫びに、こちらは慢心を捨て、君にはゾッとすることを見せてやろう。」

ポルナレフ「これよりゾッとすることをか?いいだろう、やってみるが良い。」

 

そう言うと、妖刀・憑依冥界丸を抜くと同時にロストメモリーと一緒に宙に投げた。その途端、二つの剣は宙に止まった。

 

ジョセフ「!?」

承太郎「何!?」

ガルッチ「我が第二のスタンドをお見せしよう。その名も『シルバームーンライト』!!」

 

そこに現れたのは、まさしく承太郎のスタンド『スタープラチナ』と似たようなスタンドだった。だが、よく見てみると左胸には月の刻印が書かれていて、違うスタンドだと分かった。

 

ポルナレフ「な……バカな。スタンドは一人に一体の筈!」

ガルッチ「確かにな、だが例外は存在する。人格解離者なら、スタンドを複数出すことが出来る。更には、同一人物の場合性能と姿が違えど、同じスタンドを出すことが出来る。そして、第三のスタンドもお見せしよう。『THE VISION』!!」

 

ガルッチの左腕から、青色の鎖が現れてきた。

 

ガルッチ「どうだ?ゾッとしただろ?」

ポルナレフ「た……確かに……、ゾッとしたな…。だが、それだけで何が出来る。」

 

3体のシルバーチャリオッツがガルッチに襲いかかるも、シルバームーンライトがその3体を斬り捨てた。

 

ガルッチ「驚く事じゃない、所詮僕が斬ったのは偽物さ。だがな、例えどんなに増えようとも、僕には追いつけない。お前が1,000体のシルバーチャリオッツを作るのなら、それを凌駕し、お前という存在をたたき落とそう。」

 

そう言うと、かつて天照大神が作ったと言われている『日光・暁丸』と月夜見が作ったと言われている『月光・闇夜丸』を抜いた。

 

ガルッチ「行くぞ、銀の戦車を持つ騎士よ。分身を作る精神は十分か?」

ポルナレフ「ふっ、思い上がったな?小僧。」

 

お互い笑い合うと同時に、攻撃が再開した。あらゆる場所からシルバーチャリオッツが現れるもガルッチは数体、シルバームーンライトは数十体の分身を倒す。それでも増え続ける分身だが、THE VISIONが援護に回り、数百体の分身を片づけた。

 

ジョセフ「な…あれだけの分身のスタンドにも関わらず、冷静に対処してる…。」

アヴドゥル「しかし、これでは奴へのダメージは通らない…。」

ギル「いや、我が雑種なりのやり方だろう。奴は相手の行動を読みつつ、隙が見えたらすかさず攻撃を入れてくる。」

フラン「それに、お兄ちゃんは負けないわ。」

承太郎「……信用しているんだな。お前達は。」

こいし「うん。」

 

ポルナレフ「何故あれだけの分身を出したにも関わらず、息が上がらないんだ?」

ガルッチ「分からないか?いや、無理に分かることも出来ないだろう。何かの事情があってこれだけの強さを持つお前は、スタンドの中では良いスタンド剣士になれるだろう。だが、復讐に取り憑かれれば、それも無意味だ。しかも肉の芽に着いている以上、弱体化はしているはずだ。所詮今の貴様は、未熟者だ!」

ポルナレフ「思い上がったその図解……、一片足りとも残しはせん!!!」

 

激昂したのか、シルバーチャリオッツの分身が更に増えた。

 

ガルッチ「アヌビス、まだ余裕か?」

アヌビス『へ、杞憂です。旦那のスタンドですが、結構居心地がいいですね。』

ガルッチ「其奴は光栄だ。そろそろ行くぞ!!」

 

BGM エミヤ2015

 

ジョセフ「こ……これは凄すぎる…。」

承太郎「さすがの俺でも、ここまで動ける自信がねえ…。」

 

あらゆる場所から襲うシルバーチャリオッツの分身。それを察知し、斬りつけるガルッチとシルバームーンライト、チャンスと言わんばかりに近づき、闇夜丸で斬りかかるも、シルバーチャリオッツの本体が、ポルナレフを防いだ。

 

ポルナレフ「ば……バカな、この俺が…。このような奴に!!」

ガルッチ「他のスタンド使いなら、こんな事をやる事はないだろう!殺られる前に殺る奴と卑怯な手段を使う奴らにやったって、どう足掻こうがこの行動は出せない!だが、お前が相手なら……、剣術を極限に熟してる僕が!一歩先に行く!!」

 

斬りつけが成功するも、斬ったものは分身だった。

 

ポルナレフ「お……おのれ……!」

 

最早完全に殺しに行くかのように、様々な場所からシルバーチャリオッツの分身を作り出し、ガルッチとシルバームーンライトを襲わせた。

 

ポルナレフ「おのれ!!おのれ!!おのれ!!おのれ!!!!」

 

だが、それでも弾き返され分身そのものを消した。

 

ポルナレフ「おのれ!!貴様如きに本気で殺らなければならんとはな!!!!!」

 

更に分身が増えた。しかし、その手には乗らなかった。

 

ガルッチ「見つけた!!アヌビス、それを使って分身共を片づけて!!僕がシルバーチャリオッツの本体を叩く!!」

アヌビス『任せろ旦那!!』

ギル「さすがだ、冥界のアヌビスよ。信頼関係は良好と見た。」

イリヤ「お兄ちゃん!!頑張って!!」

 

シルバームーンライトはシルバーチャリオッツの分身を倒しながら、ガルッチの為に道を作り始めた。

 

銀月光『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!』

アヌビス『今だ!走れ!!』

ガルッチ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

さすがのポルナレフも恐れたか、何処から出てきた剣を持って対抗しようとした。それを守ろうとするシルバーチャリオッツの分身達は、円陣を組みながら戦っていた。しかし、恐れず大胆に攻めるガルッチは振るい続けた。

 

ギル「さすがの彼奴も、焦りを覚えたようだな。」

こいし「やっちゃえ、お兄ちゃん!」

フラン「お兄ちゃんファイト!!」

花京院「このまま行けば、ガルッチさんが勝てますが…、何か嫌な予感がする…。」

アヴドゥル「確かに、ガルッチにはそれを気づいていればいいのですが…。」

 

ガルッチ「ここで決める!!」

 

一気にポルナレフの距離を詰める。だが、それを待っていたと言わんばかりの分身達が現れ、そのままガルッチを襲いかかった。

 

ポルナレフ「……な…、何とか仕留め……!?」

 

だが、ポルナレフの予想は外されていた。攻撃したときには、既に飛び、防御の構えをしていたのだ。14枚の花弁の盾を出現させながら…。

 

ガルッチ「『熾天覆う十四の円環(ロー・アイアス)』!!」

 

油断しまくっていたのか、もう分身は25体しかいなかった。それでも全部を突撃するも、結局は盾に弾かれてしまう。花が消えると同時に、斬る態勢に入った。同じくポルナレフも、ここで覚悟を決め、打ち合う構えをした。

 

ポルナレフ「そこだ!!」

ガルッチ「終わりだ!!」

 

重い一撃が聞こえると同時に、ポルナレフの剣が砕けた。次はどうなるのかを悟ったポルナレフはそのまま崩れ落ちる。

 

ポルナレフ「み…、認めよう。お前は本当に、強い…。」

 

そのまま暁丸で、ポルナレフの右胸部を斬りつけた。斬られたポルナレフは、そのまま倒れた。

 

BGM 終了

 

ポルナレフ「う……。」

 

しかし、一応息はしていたものの、虫の息と言っても過言じゃなかった。

 

ガルッチ「…こいし、此奴の治療は出来るか?」

こいし「やってみる。」

アヴドゥル「…助けるのか?」

ガルッチ「此奴の騎士道とその信念に敬意を払う為にね。多分、僕と似たような想いがあって、これだけの技量を身につけたに違いない。」

アヴドゥル「なるほど…。」

承太郎「ガルッチ、今度の肉の芽の駆除は、俺とじじいがやるから、下がってな。」

ガルッチ「ああ、分かった。」

 

そう言い、こいしはポルナレフの治療をしつつ承太郎を通し、デコにある肉の芽を瞬時に抜き出した。そのままジョセフに投げつけ、波紋で消した。

 

ジョセフ「これで肉の芽がなくなって、にくめないやつをなったわけだな♪」

承太郎「花京院、ガルッチ……。こーゆーダジャレいうやつってよ、ムショーに腹がたってこねーか?」

ガルッチ「………ギルガメッシュ?」

ギル「何だ?」

ガルッチ「ジョセフを殴った方がいいかな?」

ギル「よい、赦す。」

ジョセフ「え、寒かったのか?儂のギャグ…って何でガルッチおこなの?」

ガルッチ「テメェは俺を、怒らせた。と言うわけで、天誅!!」

 

とりあえず、右関節をグチャグチャにしておこう。

 

ジョセフ「痛い痛い痛い痛い痛い!!!待って、そこまがら…(グキッ)……oh noーーーーーーーー!!!!!」

 

さすがの承太郎も、冷や汗をかいた。

 

承太郎「お、おい。さすがに関節をやるのはやり過ぎじゃねえか?」

ガルッチ「大丈夫だ、問題ない。」

花京院「殴ると言いながら関節技を使うとは……。」

アヴドゥル「……。」

 

-数分後-

 

まあ何やかんやあって、ポルナレフが仲間になりました。そして、ガルッチが用意した車にのり、中国に行くことになった。運転手は、何とガルッチだった。

 

ジョセフ「なあガルッチ?」

ガルッチ「うん?」

ジョセフ「お前、運転出来たのか?」

ガルッチ「ああ、実際パイロットになろうと思えばやるし。」

ジョセフ「な!?」

ガルッチ「だったら、今やってもいいけど…。」

ジョセフ「待て待て、お主常識とかないのか!?」

ガルッチ「悪い、常識に囚われない常識に囚われているんで。」

ポルナレフ「……一つ聞くが、飛ぶのか?この車。」

実は今乗っている車は、戦闘機『XFA-01』にトランスフォームすることが出来る最新型の車と呼ばれている。因みに、これを作ったのは河城にとりという河童が作ったそうだ。

 

ガルッチ「飛べるぞ?」

ポルナレフ「おいマジかよ!?」

フラン「ちょっと待って。飛ぶ制限はあるの?」

ガルッチ「あー、普通はないが、今回は万里の長城までしか無理だな。」

こいし「何で?」

ガルッチ「原因は一つ、状況が状況だ。まさか戦闘機で僕達が来ることは予想もしていないだろう。でも奴らの事だからそれに察知し、襲いかかってくる事がある。」

クロエ「確かに、奴らも考えもなしにDIOだけ攻めるって事はなさそうだしね。」

イリヤ「私達も来る可能性は、低くないか。」

ガルッチ「そう言うこと。」

花京院「敵はDIO達だけじゃないか…。」

ガルッチ「そんじゃ、『ファイタートランスフォーム』!」

 

途端に、光が車に身を包み、そして消えたときには既に変化していた。

 

ポルナレフ「おい、マジだったのかよ…。」

ジョセフ「そのぉ、言ってもいいかの?」

ガルッチ「何だ?」

ジョセフ「儂、この方2度も飛行機を墜落してるんじゃが…。」

 

なん………だと………?

 

承太郎「……二度とテメェと一緒に乗らねえ。」

ガルッチ「…ジョースター家って乗り物に嫌われているのかな?」

クロエ「……おそらく。」

 

今後はジョセフ専用の乗り物でも用意しようかな……?

 

承太郎&ガルッチ「やれやれだぜ……。」

アヴドゥル「しかしガルッチ、君のスタンドの中に、シルバームーンライトってあったよな?」

ガルッチ「ああ、そうだけど?」

アヴドゥル「月って負のイメージしか無いけど、何故敢えてそれを?」

ガルッチ「………絶望しか取り柄がないからな。だから敢えて月にしたんだ。」

アヴドゥル「ガルッチ……。」

ガルッチ「月は人を惑わす星。加えて太陽は希望を照らす星。みんな太陽を求めるけど、僕は月の方が良いからね。あの星が、僕自身だと思えるから。っと、少し暗い話はやめよう。そろそろ万里の長城に着くぞ。」

 

着陸と同時に車に戻り、そのまま走って行った。

 

-to be continue⇨-




-中国 万里の長城-

???「ほれ、もっとこっちに来るがよい。」
???「ふぇぇぇぇ!?」
???「……。」
???「ふん、また董卓同士の奴か。しかし、此奴が俺とはな。」
???「……貴方……凄い……強そう……。私………あの人…………斬りたい………。」
???「あの男か?確かに俺も気に食わん。だがそれだと、あの者が斬られるぞ?」
???「奉先様…。」
???「安心しろ貂蝉、俺が守ってやる。それとあの女も助ける。」
???「………誰か………来た。」
???「奴らか、貴様ら!一刻も早く奴らを殺せ!!」

-始原の森-

ロヴァス「のう、風龍よ。」

ん?どうした?

ロヴァス「あのガルッチの第二と第三のスタンドを出してからじゃが…。」

あーあれか。UBWの衛宮士郎とギルガメッシュとの最終決戦のところを一部再現してみたんだ。

ロヴァス「なるほどのう。しかし、ここに森があったとは驚いた。」

今作ったからね。って、なんかイカの臭いが…。

ロヴァス「………この白濁液ってもしや。」
イリア「スゥ……。」
アラン「ムニャムニャ……。」

……やっぱりヤっていたのか。盛大に中出ししてるし…。

ロヴァス「……いつか、ガルッチも結婚する日がくるのかの…?」

……そうだろうね。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-6章 二人の三國無双と三國美女

-中国 万里の長城-

 

車に乗って万里の長城を走っていたガルッチ達だったが、さすがに目立つだろうというジョセフの考えで、急遽降りる事にした。

 

ポルナレフ「しかしジョースターさん、車を降りたとはいえ、一体何に乗れば…。」

ジョセフ「心配いらん、ガルッチ。」

ガルッチ「もう少しです。」

 

今ガルッチが召喚しようとしているのは、イグシオン、絶影、赤兎馬、的蘆、スレイプニルなどの馬達だった。というか、なして馬?

 

アヴドゥル「魔法とは、本当に凄いのですな。是非私も欲しいぐらいです。」

ギル「ならば魔法魔術学校に通ってみたら如何かな?彼奴もその生徒だったからな。」

アヴドゥル「な…なるほど。」

ガルッチ「よし、召喚終了。みんな、乗るぞ。」

 

馬に乗ったジョースター御一行はそのまま西へと駆け抜けようとしていた。

 

ポルナレフ「ぬお!?は……早すぎだろガルッチ!」

ガルッチ「仕方ねえだろ、スレイプニルなんだから。というか普通の馬に乗るか?」

ポルナレフ「だって、白馬とか良いじゃん!白馬の王子って感じだし。」

花京院「はぁ、ポルナレフ。ガルッチの召喚したその馬は、この中で一番遅い奴なんだぞ?」

ポルナレフ「そうは言うが…、ってあっちの方は二人乗りってありかよ!?」

ガルッチ「フランは馬を扱いにくいんだ。それでこうやってる感じ。」

ポルナレフ「そう言って、本当は一緒に乗らせたかったんじゃあないのか?このロリコンめ。」

ガルッチ「ポルナレフ、お前にだけは言われたくない。女たらしにも程がある。」

フラン「何でポルナレフには否定なのかな……?」

アヴドゥル「しかし、こいし達は3人乗りをしているが…。大丈夫ですか?」

こいし「大丈夫だいじょーぶ。」

イリヤ「こいしちゃん、もうちょっと落ち着いて。さすがの赤兎が困っちゃうよ。」

クロエ「まあ、格好いいから良いけどね。ギルガメッシュは如何?」

ギル「ふっ、本来なら乗るつもりはないが、我が雑種が呼んだのなら、乗らないことはない。特にこのイグシオンだったか?此奴には気に入った。我が宝物庫に入れたいぐらいだ。」

ガルッチ「ギルガメッシュ、そいつはあくまで召喚獣だ。手に入れたくば、召喚の儀式が必要になるぞ?」

ギル「構わんよ、どんな方法でさえ、手に入れてみせる。」

承太郎「やれやれ、俺のは絶影か…。だが気に入った。」

ジョセフ「おい承太郎、儂のは的蘆じゃぞ?絶対呪われるって…。」

ガルッチ「おい、的蘆に失礼だろうが。」

 

あまり馬を侮辱していたら、いつか落とされるぞ…。

 

花京院「それにしても、このユニコーンが僕に懐くなんて。処女にしか懐かないんじゃなかったのかな?」

ガルッチ「うーん、僕が召喚したせいなのか、本来懐く対象が増えたんじゃないかな?」

アヴドゥル「では、この馬は?」

ガルッチ「その馬は爪黄飛電っていう馬だ。正直、その馬は詳しく知らなくてね。」

アヴドゥル「なるほど…。」

ポルナレフ「んじゃあ、この馬は?」

ガルッチ「ただの白毛だ。以上。」

ポルナレフ「おい、俺の扱いひどくね?」

ガルッチ「ソゲナコトナカデスタイ。」

ポルナレフ「何故棒読み!?」

ジョセフ「まあまあ、良いじゃないか。」

ポルナレフ「俺としたら良くねえよ!!!ってガルッチ!何で止まる?」

ガルッチ「前方に敵3体……、内2体は………おいおい、まじかよ。」

フラン「如何したの?」

ガルッチ「呂布と貂蝉がいる。何で彼らが……。」

 

フランも様子を見ようとするが、あまりにも遠すぎて見えなかった。しかし、ガルッチがフランの頭に触れると、そこには黒い鎧を着た男と、隣には美女と言うのに相応しい女性、その隣には刺青をかけていて、少し露出している少女が見えた。

 

ギル「しかも堂々と待ち構えているな…、我が雑種よ、如何する?」

ガルッチ「…ぶっちゃけあの様子だと通す気皆無だな。」

承太郎「なら、このまま戦闘って事か?」

ガルッチ「そうなるな。」

 

やれやれ、あの様子じゃあこっちから出向くしかねえな…。っと思ってたけど、あっちから出向いたんだが!?

 

BGM THEME OF LU BU -DW 7th MIX-

 

ジョセフ「ん?なんじゃあの砂埃は…?」

承太郎「おいじじい、敵だ。」

ポルナレフ「はぁ!?」

アヴドゥル「しかし、一体どんなスタンド使いなのか…。」

花京院「いえ、スタンド使いなら、僕が忍ばせたハイエロファントグリーンに気づくはず。」

アヴドゥル「だが、何故こちらに?」

花京院「それにはさっぱり……。」

「ぬぉぉぉぉぉ!!!」

ガルッチ「はっ!」

 

到着と同時に斬りつける男だが、それを防ぐガルッチ。

 

「ふん、ただの雑魚では無さそうだな。」

ガルッチ「お生憎様、こっちは剣術を極限まで極めているからな。だが、さすが三國無双の呂布だ。」

 

そう言うと、少しにやけ顔をした呂布。

 

呂布「少しは楽しませてみろ。」

ガルッチ「良かろう、三國無双の呂布と戦えるのは光栄だ。ギルガメッシュ、共に行くぞ。」

ギル「勿論だ、我が雑種よ。」

「奉先様、私も戦います。」

呂布「貂蝉……、無理はするなよ?」

「私……戦う……。」

フラン「お兄ちゃんの相手をするなら。」

こいし「私が。」

イリヤ「相手になってあげるわ。」

クロエ「行くわよ。」

ジョセフ「………もう何が何だか。」

承太郎「ちょっと待ちな。呂布とか言ったな、俺が相手になる。」

呂布「ほう、俺の相手になるのか。名は?」

承太郎「空条承太郎だ。」

呂布「承太郎か、ならば来い!」

承太郎「スタープラチナ!!」

 

ガルッチとの戦闘するかと思ったら、急遽承太郎と戦う呂布。仕方なくガルッチはもう一人の少女を相手をすることにした。

 

ガルッチ「あんま気が進まねえけど、ここを通りたいんで、倒させて……!?」

 

しかし、急な攻撃に対象できなかったガルッチは宙に浮いた。

 

ギル「ほう、此奴もどうやら、あの三國無双の者のようだな。」

ガルッチ「マジかよ…。つまり…、この人は呂布って事か?」

 

少女はコクりと頷いた。しかもあんまり話さないな…。

 

ギル「ならば簡単だな。我が雑種よ、女体化して戦うとするか。」

ガルッチ「ふぁ!?お前、正気か!?」

ギル「何を言うか、貴様の女体化した姿は初々しくて、凛々しいところがあるだろう。可憐な花を持つ者と、隠されし花を用いて戦う者、その姿を見たいのだ。」

ガルッチ「うー、分かったよ。やりゃあ良いんだろ?」

 

少々恥ずかしながら、右の手の甲にハートを描いた。

 

ガルッチ「……ガールチェンジ!」

『Drive Type Girl!』

 

光に包まれると同時に、体格がすぐ変化した。髪型はフランとは逆のサイドテールになり、身長はこいしと同じぐらいへと変わった。

 

ガルッチ「何で女体化するときがドライブの変身音なんだ?」

ギル「仕様だろうな。」

ガルッチ「仕様って…、まあいい。行くぞ!」

 

結果、女体化しながら戦うことにしたガルッチと、口調は少ないものの三國無双の少女版の呂布と戦う事になった。そして……。

 

貂蝉「正直、子ども達の相手をするのは心苦しいのですが…。致し方ありません、ここを通りたいのでしたら、私を倒してから進みなさい!」

クロエ「そう、そんじゃあ手加減しないわ。本気で行くわよ!」

 

クロエは干将・莫耶を投影し、貂蝉に向けて投げつけた。

 

貂蝉「あの武器って……まさか!」

クロエ「鶴翼、欠落ヲ不ラズ(心技 無欠にして盤石)!」

 

必死に避ける貂蝉、だがクロエの攻撃は終わらない。

 

クロエ「心技、泰山ニ至リ(力 山を貫き)!」

貂蝉「く、弾き飛ばさないと……避けきれない!」

 

身の危険を察知した貂蝉は多節棍で応戦するも、まだ投影は続く。

 

クロエ「心技、黄河ヲ渡ル(剣 水を別つ)!」

貂蝉「こんなところで…、倒れるわけには…。」

 

幾ら剣を落としても、クロエの攻撃は止まない。このままだと、死んでしまうのではと心配した。

 

クロエ「唯名、別天ニ納メ(生命 離宮に届き)!」

 

遂に多節棍を落としてしまった貂蝉、それを逃さないクロエは、干将・莫耶を強化し干将・莫耶オーバー・エッジへと変え、宙に飛んだ。

 

クロエ「両雄、共ニ命ヲ別ツ(我ら 共に天を抱かず)!『鶴翼三連』!!!」

 

最早駄目かと思った貂蝉だったが、謎の十字戟がクロエの攻撃を防いだ。

 

クロエ「!?」

「私の母に、手を出すな!!」

 

予想外な妨害でクロエは驚愕し、すかさず後ずさりした。

 

貂蝉「玲綺……。」

玲綺「大丈夫ですか?母上。」

フラン「あの子、強そうだね。」

こいし「うん、私も感じるわ。」

玲綺「母上を相手をするなら、鬼神の娘、呂玲綺が相手になるぞ!!」

イリヤ「娘!?」

クロエ「呂布に娘がいたの!?」

玲綺「それ、色々と傷付くのですが……。(・_・;)」

イリヤ「というか、普通に考えたら子供の喧嘩に見えなくない?」

3人「確かに…。」

玲綺「子供じゃないのですが…。」

貂蝉「今更思えば、私以外子供なのですが…。」

4人「それ私も思った。」

 

というより、逆に戦いづらくなってしまった。ガルッチの恋人と義理の妹、呂布の妻と娘、普通に考えると、どちらかが手を出せば、どっちも来そうな気がしてならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

貂蝉と呂玲綺の想像─

 

ガルッチ「僕の恋人と妹に手を出すなぁ!!!」

 

フランとこいしとイリヤとクロエの想像─

 

呂布「ぬぉぉぉぉぉ!!貴様、俺の貂蝉と玲綺に何をする!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6人「……戦うの、辞めましょうか。」

 

このままやっていれば、いずれ2人が来ると予想して、その内6人は戦うのをやめた。

 

 

 

 

貂蝉&呂玲綺VSフラン&こいし&イリヤ&クロエ draw

 

 

 

一方…。

 

スタプラ『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!』

呂布「なかなかやるな、承太郎。」

承太郎「ふっ、三國無双とは伊達に呼ばれてるわけじゃあねえんだな。」

呂布「そっちこそ、お前が言うスタンドは強いな。だが、俺の武に敵う者はいない!!」

承太郎「なら、俺のスタープラチナでもう一度試してやる。」

 

スタープラチナの拳と、方天戟の刃が交じりあい、お互い不敵な笑みをこぼす呂布と承太郎だった。

 

そして、ガルッチ達はというと……。

 

ガルッチ「ちっ、この呂布、結構無口だけど結構強いな。」

ギル「そうだな、さすがの我も、慢心を捨てざるしか……。」

「………守る……、月を………じゃないと………死んじゃう………。」

ガルギル「?」

「お願い………引いて………、私………月………守りたい………。」

 

2人は首をかしげた。呂布なのは呂布なのだが、何かが違っていた。最強の武と恐れられていたはずの呂布(少女)が、武器を震えながら戦っているとはあり得なかったのだ。

 

ガルッチ「………何か、事情があるそうだね。」

ギル「らしいな、しかし我とて負けるわけにはいかん。初々しい娘よ、悪く思うなよ?」

「守る………!」

ガルッチ「影&斬符『幻影斬り』!」

ギル「フェイカー、貴様の技を使わせて貰う。『鶴翼三連』!」

 

2人の攻撃は凄まじかったためか、遂に方天戟を手放してしまった。

 

ガルッチ「すまんな、僕らは急いでDIOの所に行かないといけないんだ。」

ギル「貴様の武は申し分ないが、我々は急がなくてはならんのだ。あまり邪魔をすると、我が処断するぞ?」

「………月………助けて………、董卓………苛める………。星………勇者………………阻む者……。」

ガルギル「!!」

 

呂布(少女)の言葉に、ガルッチとギルガメッシュが反応した。今、この子は何と言った?

 

ガルッチ「おい、星の勇者を阻む者を知ってるのか!?」

「私………呂布………、真名………恋………。董卓………月………守る者。」

ギル「おい雑種、その阻む者は誰と言ってる!」

恋「董卓………、もう一人………私………守っていた人………。」

ガルッチ「董卓か………。」

 

何を思ったのか、ガルッチは承太郎と呂布の戦いに仲裁に入れに行った。

 

承太郎「はぁ……はぁ……、初めてだ。ここまで強い奴がいたとは…。」

呂布「貴様もな……、だが……ここで!」

ガルッチ「ストップ!」

 

振り下ろすと同時に、ガルッチはロストメモリーで方天戟を防いだ。

 

BGM終了

 

承太郎「ガルッチ?お前、女なのか?」

ガルッチ「話は後で聞く。それより呂布、事情は聞かせて貰った。董卓のことで恨みを持ってるようだな。」

呂布「!?」

ガルッチ「君は次に、『何故それを!?』と言う。」

呂布「何故それを!?………( ゚д゚)ハッ!」

ガルッチ「董卓の事は任せろ、あんた達の鎖を外してやる。」

呂布「………奴は星の勇者と言う奴を探していると聞いたが、まさか……。」

ガルッチ「ああ、そのまさかだ。僕がその1人だ。」

呂布「……そうだったのか。気をつけろ、あの豚は厄介だぞ?」

ガルッチ「大丈夫だ、豚以外の化け物と戦ってるんだ。覚醒する前にグチャグチャにすれば良いからな。」

呂布「そうか、お前といると面白い事が見れそうだ。解放してくれたら、俺達もお供しよう。」

 

さすがのガルッチも予想外だった。もし呂布達も来てくれると、後の戦闘にも良い意味で影響があるだろう。そしてもちろん。

 

ガルッチ「分かった、それじゃあギルガメッシュ。急いで行こうか。」

ギル「そうしよう。」

フラン「お兄ちゃん?」

ガルッチ「済まないがフラン、少し助けに行ってくる。久々の暗殺しに行ってくる。」

フラン「なら私も!」

ガルッチ「駄目、君は待ってて。何安心しろ、必ず戻ってくる。じゃあな。」

 

そう言い、2人は急いで馬に乗り、董卓がいるところに向かった。

 

ガルッチ「ミスト、董卓を暗殺できるルートを頼む!」

ミスト『分かった、………………(ルート計算中。)……………、ルート計算完了。兄や、このルートで通って!』

ガルッチ「ありがとう。ギルガメッシュ、着いてこい!」

ギル「良かろう、待っていろ悪逆の董卓よ。我らが神に変わって天罰を下そう。」

 

-中国 万里の長城 董卓の間-

 

ルートに従い、どうにか裏道を見つけ侵入したガルッチとギルガメッシュ。

 

董卓「いいぞ、もっとやるがよい!」

ガルッチ(見つけた、彼奴のようだな。)

ギル(ふむ、些か我もアレには引くな…。)

ガルッチ(阻む者の刻印はどこかに……、あった!腹んとこにあった。)

ギル(下郎め、こんな財宝や食料を溜め込んでいたのか…。)

董卓「ん?誰かいるのか!?」

ギル(我が雑種よ、我が囮になろう。その隙に暗殺するがよい。)

ガルッチ(ok.)

 

そうして、ギルガメッシュは堂々と姿を現した。

 

董卓「な、ななななななんじゃ貴様!!」

ギル「なんじゃとは、貴様に名乗るような名は無いわ、この駄豚!」

董卓「駄……駄豚!?貴様、死刑にするぞ!」

ギル「裁かれるのは貴様だ、悪逆の豚よ。救いようのない悪は、誰にも理解されず死ぬのだからな。」

董卓「ぐぬぬぬ、者共!出遭え!出遭えー!」

 

董卓の呼びかけで、数少ない兵士を集めた。

 

ギル「ふ、所詮その程度の者だな。神の見えざる手に裁かれよ。」

董卓「さっきから小賢しい事を………!?」

 

董卓の回りを囲って守っていた兵士は、首をはねられ絶命した。

 

董卓「!?」

ギル「さぁ、董卓よ。貴様の罪を数えるがよい!」

董卓「い……嫌じゃ!儂の夢が………酒池肉林の夢が……、こんな奴らに!」

ガルッチ「貴様如きに、酒池肉林の夢は見させん。雑種は雑種らしく、くたばって散れ。」

董卓「なん………!?」

 

ガルッチは、董卓の首を斬り、頭部だけでは飽き足らず、腹の部分も引き千切り、内臓が飛び出るほど滅茶苦茶にした。

 

ガルッチ「色々な悪を見てきたが、貴様のような下郎は特別だ。もう聞こえはせんが、一生酒池肉林が味わえぬ夢を見るがいい。あの世でな!」

 

ついでながら、飛び出た心臓も踏み潰した。それも、何度も……何度も。

 

ギル「我が雑種、それまでにしておけ。今は月という者を……。」

「あの、それは私ですが……。」

 

弱々しく、しかし聞こえるような声が聞こえた。

 

ギル「ほう、もの凄く初々しいではないか。」

「は…はい!あの、貴方方は?」

ギル「英雄王ギルガメッシュだ。そして、あの豚の心臓を何度も踏みつけているのが……っておい!女子の目の前で何をしている!」

ガルッチ「あ、ごめん。」

 

とりあえず、心臓は蹴飛ばしておこうっと。そっから自己紹介ってことで。

 

ガルッチ「ガルッチだ、月さん。君を助けに来ました。」

月「ふぇ?何故私の名前を?」

ガルッチ「恋って人は知っているね?その人に頼まれたんだ。」

月「れ……恋ちゃんが?」

ガルッチ「ああ、質問は後で聞こう。今はここを出ないと。」

月「分かりました。では……。」

ギル「待て、月よ。裏道で行くぞ。」

月「裏道ですか?」

ガルッチ「うん、そこから行こう。」

月「あ、ありがとうございます。ギルお兄ちゃん、ガルお姉ちゃん。」

ガルッチ「え、お…お姉ちゃん!?」

ギル「あー、月よ。後で此奴の本当の性別を見せておく。」

 

そう言い、急いでこの場を後にした。

 

-中国 最西 仮家-

 

その後、恋達と再会を果たした月はそのままジョースター御一行の旅に同行する事になった。いよいよインドに到着するとこまで来て、そろそろ休憩も兼ねてガルッチとクロエの魔術で、家を投影した。まあそれは良いんだが……。

 

ガルッチ「どうしてこうなった。」

 

いつの間にか、女体化したガルッチの服装を変えられていた。現在、チャイナ服を着せられ、次はメイド服を着させようとしていたところだった。

 

フラン「お兄ちゃん、次これ。」

ガルッチ「おいジョセフ!見てねえで助けてよ!」

ジョセフ「駄目だね。」

ガルッチ「畜生!っていうか今更だけど、血塗れなのにメイド服着させていいの?」

こいし「そうだったね、でも大丈夫。私がやってあげる。」

ガルッチ「え、それって……。」

こいし「もちろん、これだよ。」

 

よく見ると、シャワールームと書かれてる本があり、置くと同時にシャワールームが出来上がった。というかシャワールームあるけど…。

 

ガルッチ「あ、そっちね…。」

こいし「お兄ちゃん、何かイケナイ事でも考えたのかなぁ?」

ガルッチ「あ、いや…そんなことは……。」

こいし「もう、しょうがないなぁ。それじゃあ、それも含めてシテあげる。」

ガルッチ「え、ちょっとこいし?マジで?マジで言ってるの?ねぇちょっとこいし!?」

 

そのまま、シャワールームに入れられたガルッチは、こいしに脱がされた。

 

ポルナレフ「ヒッヒッヒ、このままガルッチの裸でも……。」

ギル「おい貴様、それは赦さんぞ?」

ポルナレフ「(´・ω・`)」

承太郎「やれやれだぜ。」

 

ガルッチ「お…おいこいし!?何処触って…ヒャン!///」

こいし「えへへ、お兄ちゃんのおっぱい大きいなあ。」

ガルッチ「それは……はぅ……、ってこいし!僕が男だって事忘れてね?」

こいし「分かっててやってるけどね。」

ガルッチ「分かってて!?っていうかこいし、またふたなり!?」

こいし「お兄ちゃんが可愛くて、生えちゃった。♡」

ガルッチ「いや生えちゃったじゃねえよ!?ねぇちょっと!?」

こいし「お兄ちゃんがいけないんだよ?私を襲いかかるような姿にしたから…。」

ガルッチ「いや待て、どうしてそうなる!?洗うんじゃ!?」

こいし「もうこのままお兄ちゃんをおかしくシテあげる!」

ガルッチ「ちょ!?待て待て、今本懐するとこじゃないって!だから待てって!」

 

※ちなみに、シャワールームには防音効果があるため、扉を開けない限りは聞こえません。

 

フラン「ちゃんちゃん。」

呂玲綺「何がちゃんちゃんなのだ?」

フラン「秘密。」

呂玲綺「?」

 

-to be continue⇨-




-中国 仮家-

ガルッチ「あー……エライ目にあった…。」
玲綺「だ……大丈夫ですか?」
ガルッチ「大丈夫じゃない、大問題だ…。というか僕男なのに、女の子に犯されるってどういう事!?百合じゃないのに!」
こいし「お兄ちゃん、これBLもあればGLもあるのよ?」
ガルッチ「さらっとメタ発言してねえか!?」
貂蝉「BLってなんですか?」
ガルッチ「いや、聞かない方が良い。というか聞くな…。」
恋「BL………男同士………イチャイチャ……。」
ガルッチ「恋!?あんたなんでそれを!?」
月「私達の世界は百合もあったので……。」
ガルッチ「マジかよ……。」
承太郎「ちょっと待て、私達の世界って事は、お前達も別の世界からか?」
月&恋「はい(………コクッ)。」
花京院「この世界、一体何が起きてるんだ?」
ガルッチ「多分だけど、時空のゆがみか又はその世界が破壊されて、そこにいた人達と別れたって可能性が高いな。」
呂布「俺は分からんな……。何故このような場所にいるのかさえ分からぬのだ。」
貂蝉「私もです。」
玲綺「同じく。」
ガルッチ「って事は、何らかの理由で飛ばされたって事だな…。」
貂蝉「そうですね。ですが、似たような体験はしたのは覚えていますが…。」
ガルッチ「……戦国とかか。」
貂蝉「ええ。」
クロエ「……今は深く考えないで置きましょう。」
ジョセフ「そうじゃのう。今はDIOに目を向けておこう。」
フラン「そうね。」
こいし「それじゃあ早速、お兄ちゃんを犯しちゃおう!」
ガルッチ「いや待て、どういう経路でそうなった!?」
こいし「無意識で。」
ガルッチ「もう無意識の領域を越えちゃってるよ…。」
玲綺「あの……、そう言うのって具体的に何を?」
呂布「玲綺!?」
ガルッチ「おいおい、一体何を!?」
恋「私……興味………ある。」
ガルッチ「おい!?」
ジョセフ「………邪魔になるから、部屋でやっておいてくれ。」
ガルッチ「あー!ジョセフ貴様ァ!」
フラン「それじゃあお兄ちゃんを連れて部屋にレッツゴー。」

その後、滅茶苦茶セックスした。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-7章 皇帝と吊された男

-インド-

 

ジョセフ「ようやくインドに到着じゃが……、そのぉ、ちょいと心配なんじゃ。インドという国は乞食とか泥棒ばかりいてカレーばかり食べていて、熱病かなんかにすぐにでもかかりそうなイメージがある。」

ポルナレフ「俺、カルチャーショックで体調崩さないかなぁ?」

アヴドゥル「フフフ、それは歪んだ情報です。心配ないです、みんな…素朴な国民のいい国です。私が保証しますよ…。」

呂布「おいガルッチ、もうすぐ着くぞ…。というかいい加減、機嫌をなおさないか。」

ガルッチ「いや、そもそも止めきれなかった僕の原因ですし、本当に申し訳ない…。」

 

どうやらガルッチは、先の事に関して、自分に責めていた。無理もないだろう、呂布の娘を犯して、挙げ句の果てには月と恋にもやってしまったからなのだ。

 

ガルッチ「というか恋人がいるって言うにも関わらず他の女性を犯すか普通…そもそもなんで僕を見て話しかけその後犯すとかなんかの決まりでもあるのか?それかルカみたいな感じなのねえ如何なのよそもそも女体化した後から…………。」

フラン「あー…、これ相当抉られちゃってるね…。」

こいし「さすがに……、やり過ぎちゃったね。」

イリクロ「うん。」

呂布「これは酷い……。」

玲綺「あ…あの、ガルッチさん。私気にしていないのですから…。」

貂蝉「そ、そうですよ。」

ガルッチ「……。」

ギル「……これ、今後が心配になってきたな。」

ガルッチ「アヴドゥルさん、降りたらちょっと一人にさせてください…。」

アヴドゥル「な…何を言ってるんですか!?」

ガルッチ「今しばらく、心の傷を治したいので……。」

アヴドゥル「いや駄目でしょ。敵に襲われたら如何する!?」

ガルッチ「いやマジでお願いします。」

恋「私…………護衛………。」

ガルッチ「恋さん…、アヴドゥルさん、気持ちは判りますが、今は一人になりたいので…。」

 

どうやら心の傷は、相当抉られていた。

 

アヴドゥル「……仕方ないですね。ですが、何かあったら連絡お願いします。」

ガルッチ「はい……。」

アヴドゥル「さぁ、カルカッタです。出発しますよ皆さん。」

 

アヴドゥルの先導で船を降り、一同がカルカッタの大地に足をつけた………すると…。

 

「ねぇ…パクシーシ…。」

「パクシーシ、パクシーシ」

「刺青ほらない?キレイね」

「ドルチェンジレートいいね」

「毒消しいらない?お腹壊さないよ」

 

船を降りた瞬間、ボロい服を着た子供や大人が群がってくる。金を稼ごうと必死なのか、ほとんどが「パクシーシ」の連呼をしていた。というか恵んで欲しいのか。……札5枚でいっか。

 

ガルッチ「……仕方ない、早い者勝ちだ!欲しい奴は取ってみろ!」

 

というか、女体化でも筋力あるのは救いだったな…。

 

ガルッチ「そんじゃ、またな。みんな…。」

 

そう言い、ガルッチは結構ショックを受けながらとぼとぼと歩いて行った。

 

ジョセフ「アヴドゥル、これがインドか?」

アヴドゥル「えぇ…これが良いんですよ、これが。」

呂布「……本当なんだろうな。」

 

黒い服を着た呂布でさえ、心配していた。

 

 

ガルッチside

 

はぁ、本当にとんでもない事をしてしまったなぁ。なんで止められなかったんだろ……、いやそもそもまだ僕、女体化だけど襲われないよなぁ?やるだけで恥ずかしいし……。

 

「よう、そこの姉ちゃん。」

ガルッチ「ん?」

「俺と一緒に良いことしないか?」

 

あー、やっぱりこうなるか…。ナンパ男来ちゃったよマジで…。

 

ガルッチ「済みませんが、お一人にさせてください。」

「そう言うなって、ほら一緒に…な?」

ガルッチ「いや、本当にいいので。」

「まあまあそう言わずに…。」

???「待ちな、可愛い女の子を如何するつもりだ?」

 

ガルッチが見ると、そこには西部劇に出てきそうな男がいた。

 

「あ?なんだテメェ?」

???「文句あんのか?悪いがお前の敵じゃあねえんでな。女を手を出す奴は、赦さねえ主義でな。」

「そうか、だったら死ね!」

 

西部劇の男を襲うと同時に、ガルッチはリボルバーを投影し、ナンパ男を狙った。それと同時に、西部劇の男も手から銃を取り出し、二人同時の銃撃を放ち、ナンパ男は絶命した。

 

ガルッチ「はぁ、危なかった…。」

???「大丈夫か?ベイビー。」

ガルッチ「ありがとう、助かったよ。」

???「礼をしなくていいさ。俺は世界一女にはやさしい男なんだ。」

ガルッチ「そ…そうなんだ。」

???「ところで、ここで何をしていたんだ?おーっと、ここじゃ危険だな。少し付き合わないか?」

 

そう言い、ガルッチはその男に従い、とあるBARに入った。

 

「いらっしゃい、おやお子さんがこのBARに来るのは珍しいですね。ジュースで良いかな?」

???「マスター、いつものあれは?」

「あるぞ、ほれ。」

???「サンキュー。」

「そちらのレディーは?」

ガルッチ「あ、お気になさらず。というか、このワインの蓋を開けてくれませんか?」

「ふむふむ、ブラッドワイン……ですか。聞いたことないですが、まあいいでしょう。」

 

そう言い、栓抜きを取りに行ったマスター。

 

???「ところでベイビー、名前は何て言うんだ?」

ガルッチ「僕?ガルッチと呼んでくれ。君は?」

ホル・ホース「ホル・ホースだ。宜しくな、ガルッチ。」

ガルッチ「ああ、そしてごめんな。」

ホル・ホース「あん?なんで謝るんだ?」

ガルッチ「誤解しそうなんだけどさ、僕は男なんだ。」

ホル・ホース「え?それマジで?」

ガルッチ「うん、とある事情で女体化させていてね。」

ホル・ホース「そ、そうなんだ。」

ガルッチ「と言っても、男なのに女の子扱いされるけどねぇ…。」

 

そう言うと、ガルッチの表情は暗くなっていった。

 

ガルッチ「そもそも僕、なんで女の子扱いなの?体格か?顔なの?それか声なの?それで女の子扱いはないんじゃないの?」

ホル・ホース「お、おいガルッチ。一体何があったんだ?」

ガルッチ「聞きたい?」

ホル・ホース「お、おう。」

ガルッチ「そんじゃあ話すけど……。」

 

しばらくして、マスターが栓抜きを持って来て、ブラッドワインを開け、グラスに注ぎ、ガルッチに手渡した。

 

ガルッチ「って事があったんだ。」

ホル・ホース「なるほど、って事はジョースター御一行の一人だったんだな。」

ガルッチ「ああ、そう言う君は、スタンド使いだね。」

ホル・ホース「ああ、俺のスタンドは『皇帝(エンペラー)』だ。だが此奴は誰かと組んで初めて実力を発揮するタイプなんだ。言ってみれば、『1番よりNo.2』!これがホル・ホースの人生哲学だ。」

ガルッチ「そうなんだ。僕も1番よりNo.2がいいな。」

ホル・ホース「ほう、意外と話が分かる奴なんだな。」

ガルッチ「うん、あまり目立ちたいとは思わないんだ。でも、成績優秀で誰にも負けないようにするのが僕の鉄則だけど、影となって大切なものを守りたいのが僕のやり方なんだ。」

ホル・ホース「良いじゃねえか。ところで、男って事は恋人はいるのか?」

ガルッチ「ああ、というか話しただろう?フランとこいしとイリヤ。この3人が僕の恋人なんだ。」

ホル・ホース「なるほど、お前ハーレム好きだろ?」

ガルッチ「なんでその発想が…。」

ホル・ホース「お前の話から聞くと、恋人以外にもヤった女の子もいるじゃないか。」

ガルッチ「いや、まあ確かにそうだが…。でもそれは僕の行為じゃないし…、でもなんで止められなかったんだろうって思うところが……。」

ホル・ホース「おいおい、そう暗くなるなよ。むしろ凄い方だぜ?それぐらいのカリスマがあるって事なんだからさぁ。」

ガルッチ「そう言うものなのかな…?そもそも僕、カリスマ性Cなんだけど。本来ならA+だから、ほぼ全員に魅了されそうなんで否定しているんだけど…、そう言うの嫌だから結局Cなんだよね。」

ホル・ホース「それでも、モテモテってことじゃあねえか?」

ガルッチ「野郎は勘弁だけどね。」

ホル・ホース「そいつは同感だ。」

 

お互い笑い会いながら、酒を飲み交わした。しばらくして…。

 

ガルッチ「ありがとう、少しは気が楽になった。」

ホル・ホース「いやいや、敵同士とは言えども、こう言うのもありだな。」

ガルッチ「今度は………殺し合いだね。」

ホル・ホース「そうだな。だが、俺はお前を殺らねえぜ。」

ガルッチ「なんで?僕が今、女の子だから?」

ホル・ホース「それもあるが、俺は女には嘘を付くが女には殴らねえ主義なんだ。だが、ガルッチ。お前は特別だ。野郎でもなく、レディーとしてではなく、俺の友としてだ。」

ガルッチ「……そうか。」

 

そしてガルッチは、少し哀しみの目をしながらこう言った。

 

ガルッチ「こんな僕を、友と呼んでくれて、ありがとな。ホル・ホース。」

 

 

sideout

 

 

一方ジョースター御一行の方は……。

 

アヴドゥル「要は慣れですよ。慣れればこの国の懐の深さがわかります。」

玲綺「そうでしょうか…、私はなかなか落ち着かないのですが…。」

承太郎「なかなか気に入った、良い所だぜ。」

ジョセフ「マジか承太郎!マジで言ってんの?お前!?」

 

その後ジョセフも気に入ったご様子でした。

 

フラン「お兄ちゃん、大丈夫かなぁ……。」

花京院「確かに、今回のガルッチさん元気がなかったですしね。」

こいし「もしかしら、他の人とやるだけで背徳感を感じちゃっているのかな?」

呂布「有り得なくもないな。俺の娘に手を出したって思われているのも事実だし……、しかし、あれだけの武を持っているなら娘に手を出したとしても、俺は構わんのだが…。」

イリヤ「うーん、お兄ちゃんって昔恋愛感情が疎かったからねぇ。」

呂布「そうなのか?」

こいし「うん。殆ど修業に捧げていた人だったし…。」

呂布「俺と同じ奴だったのか。」

 

フラン達はガルッチに関しての話をしていた。

 

ポルナレフ「あー俺、ちょっとトイレに行ってくる。」

クロエ「行ってらっしゃい。」

「あーお客様、これをお渡しします。」

ポルナレフ「何だ?この棒は?おい。」

 

謎の棒を渡されたポルナレフは首を傾げながらトイレに入っていった。

 

ポルナレフ「ほう、変な形をしているがなかなかいい便器じゃあないか。ナイスガイな俺には、トイレの汚さには我慢ならん達だからな。」

 

数十秒後……。

 

貂蝉「このチャイってお茶、美味しいですわ。」

玲綺「そうですね。」

ポルナレフ「ぎにゃぁぁぁぁぁぁ!?」

 

何事と思った玲綺は、ポルナレフのところに向かった。ついでながら店員も来た。

 

玲綺「どうしたポルナレフ。」

「如何なさいましたか?」

ポルナレフ「如何なさいましたか?じゃあない!便器の下に……便器の下に!野郎が顔を出していやがる!」

 

玲綺はよく分からないと思い、便器の中から謎の男が顔を出していた。

 

「俺と、やらないか?」

玲綺「……誰?」

「うちのトイレはこう言うやり方をするのでね。設計が浅く作り過ぎて顔を出してくるんですよ。」

ポルナレフ「そう言うんじゃなく……、へ?って事はあの野郎は……。そのためにしてるのですか?」

「だからですねーこれを使うんですよ。どれ…貸して下さい。」

玲綺「あ、私にやらせてください。」

 

そう言うと、玲綺は棒を槍の持ち方をし、謎の男に向けた。

 

玲綺「我が武を喰らえ!!」

 

何度も何度も突きをやったためか、謎の男は血を吹き出し、気絶した。

 

玲綺「さっ、気絶している隙に早く…。」

「やり過ぎですが…、まあいいでしょう。うちの店長は汚いケツを舐めて綺麗にしてるからって、言ってますがねぇケケケケケケケケケケケケケ。(゜∀゜)」

ポルナレフ「………。」

玲綺「それじゃあ私は戻るぞ。」

「それじゃあごゆっくり。」

ポルナレフ「待って玲綺、独りにしないで!」

 

清々しい気分になった玲綺は、元の席に戻った。

 

ガルッチ「よ、戻ったぜ。」

承太郎「戻ったか。」

フラン「お帰り、お兄ちゃん。」

アヴドゥル「大丈夫でしたか?」

ガルッチ「ああ、スタンド使いにはあったけど…。」

ジョセフ「スタンド使い!?大丈夫じゃったのか?」

ガルッチ「うん、危うくナンパ男に連れてかれる時に、助けてくれてね。まあ僕も撃ったが…。」

ジョセフ「oh god.じゃが、遅かったなあ。」

ガルッチ「相談していたからなぁ…。」

アヴドゥル「して、そのスタンド使いの特徴は?」

ガルッチ「銃型のスタンド『皇帝(エンペラー)』だ。ただ、一人だとどうしよもないが、誰かと組んで初めて真価を発揮できるスタンドなんだ。」

ジョセフ「なるほど、しかしよくその情報を手に入れたな。」

ガルッチ「慰めたついでだろうなぁ。」

 

っとそのときだった。

 

ポルナレフ「シルバーチャリオッツ!!!」

 

彼がスタンドの名を叫ぶと同時に、ガラスが割れるような甲高い音が響く。

何事かとポルナレフに聞こうとするが、彼は脇目も振らずに外へ飛び出す。ポルナレフを追いかけようと、みんなも後を追った。

 

ジョセフ「どうしたポルナレフ。何事だ?」

ポルナレフ「スタンド使いだ!近くにスタンド使いがいる!!」

花京院「なんだと!?何を見たんだ!!」

ポルナレフ「鏡だ!奴は鏡にだけ映っていた!!」

 

鏡………そう思ったガルッチは、とある確信を得た。これはおそらく……。

 

ガルッチ「ポルナレフ、あんたが言う敵相手が見つかったようだな。」

ポルナレフ「え?」

ガルッチ「J・ガイル、スタンド名は『吊された男(ハングドマン)』。おそらく光速で移動したんだろう。」

 

そう言うと、ポルナレフの顔は険しくなった。

 

ポルナレフ「そうか、いよいよ仇を討てるんだな。」

ガルッチ「別行動する気か?」

ポルナレフ「ああ、止めるんじゃねえぞみんな。」

ガルッチ「おい、冷静になれとは言わないが、もう一つ聞け。」

ポルナレフ「………何だ?」

ガルッチ「もう一人のスタンド使いもいる。其奴とコンビを組んでいるから、相当強いぞ。」

ポルナレフ「……そうか。」

 

そう言い残して立ち去ろうとするが、その肩をアヴドゥルさんが掴む。

 

アヴドゥル「待て!これはミイラ取りが……、ガルッチ?」

ガルッチ「行かせてやれ。もう此奴は復讐しか考えていない。もし僕が仇討ちの旅に出て、見つけたら、僕もそうする。」

アヴドゥル「だ…だが…。」

ガルッチ「それでもだ、アヴドゥル。とはいえ………ポルナレフ、ここは競争しようじゃないか。どっちが早くJ・ガイルを見つけるか…。」

ポルナレフ「……良いのか?」

ガルッチ「これ以上大切なものを失うのは嫌だからな。だったら手っ取り早く、みんなで探した方が賢明さ。」

ポルナレフ「…………メルシー。」

ガルッチ「僕は心眼を使ってJ・ガイルを探す。皆は……!Timealter ChangeTheWorld!」

 

急に何事だと皆はガルッチを見たが、いつの間にか血塗れになっているガルッチが後ろにいた。

 

承太郎「な……何だ今の!?」

ポルナレフ「え?」

ガルッチ「チッ、右腕切断出来たが、逃げたか…。」

ポルナレフ「右腕?はっ!?」

 

そこには、スタンドらしき腕が、そこに横たわっていた。

 

ガルッチ「奴だ。僅かながら声がした!」

ポルナレフ「本当か!」

???「当たりだ、ガルッチ。」

 

探すその時、ガルッチを慰めてくれたホル・ホースが現れた。

 

ホル・ホース「また会ったな、ガルッチ。」

ガルッチ「そうだな。」

ポルナレフ「何だぁ?その西部劇みたいな格好は?」

ホル・ホース「銃は剣より強し。ンッン~名言だなこれは。」

ガルッチ「まあ遠距離から撃てるからねえ…。」

ジョセフ「お前じゃったのか、ガルッチを助けてやったのは。」

ホル・ホース「ああ、女には優しい男なんでねえ。」

ギル「ここでも女の子扱いか、皮肉なもんだな我が雑種。」

ガルッチ「ギルガメッシュ、それは言わない約束。」

ホル・ホース「ちなみに言うが、俺のスタンドは弾きだ。」

 

そう言うと、ポルナレフは…。

 

ポルナレフ「何ぃ?オハジキだぁ?ブッハハハハハハハハ!」

ホル・ホース「イ~ヒッヒッヒッヒッヒッヒ!」

 

急に笑い出す二人。さすがに他のジョースター御一行はポカーン(゚Д゚)とした。

 

ポルホル「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」

 

何これ…。そう思っていたら、アヴドゥルが急に笑い始めた。

 

アヴドゥル「フッ、ハハハハ。」

ポルホル「テメェぶっ殺す!」

アヴドゥル「え?(´・ω・`)」

ガルッチ&???「おめえら仲良いだろ!!」

 

ガルッチと謎の声のツッコミが飛んできた。っていうか…この声…。

 

???「やべ、あの小僧のツッコミと合わせてしまった。」

イリヤ「あそこよ!」

ポルナレフ「見つけたぜ、J・ガイル!!」

ガイル「やべ、逃げろ!!」

 

そう言うと、ガルッチとその恋人達とクロエとギルガメッシュ以外の人らは、追いかけて行った。

 

ホル・ホース「……なんで片腕だけなんだって言いたいが、お前がやったようだな。」

ガルッチ「ああ、時間を使って片腕斬ったんだ。」

ホル・ホース「なるほどな…、敵としては厄介な相手なんだなぁ。代わりに聞くが、何故そうまでしてDIOの旦那に会いたいんだ?」

ガルッチ「理由は一つ、DIOの母親の約束を果たすためだ。今DIOの所に行かなければ、ジョースター御一行以外の奴らに殺されるからだ。」

ホル・ホース「おい、それマジで言ってるのか?」

ガルッチ「嘘は言っていない。今の内に行かないと、襲われる可能性が高いんだ。」

ギル「我が雑種が言ってるのは本当だ、星の勇者の宿命として、助けに行かなくてはならん。」

ホル・ホース「……。」

フラン「お願い!ここを通して!」

 

ガルッチの恋人達と妹は上目遣いを使ってでも懇願していた。

 

ホル・ホース「……はぁ、こりゃ参ったな。ジョースター御一行じゃなく、お前達として通してやりてえけど…。」

ガルッチ「駄目…なのか?」

ホル・ホース「っておい!ガルッチ、お前まで上目遣いはやめろ!!しかもウルウルしながらこっち見るな!お前男だろ!?」

 

そうだけど、こっちだって必死なんだよ!!もう精神崩壊でも何でも良い!マジで通してくれ!

 

ホル・ホース「だー!!分かった!分かったよ!」

5人「本当!?」

ホル・ホース「ただし、条件付きだ。」

ガルッチ「条件付き?」

ホル・ホース「ああ、西部劇で言う早撃ち対決だ。それに勝てば、通してやる。勿論、ジョースター御一行も。」

ガルッチ「……分かった。」

ホル・ホース「あとガルッチ。男に変わってくれよ?」

 

あ、僕と対決したいのか。それならそうするか。ハートを書いて…。

 

ガルッチ「ボーイチェンジ!」

『Drive Type Boy!』

 

ホル・ホース「…何ださっきの効果音。」

ガルッチ「気にしたら負けかと。女体化の時もこれだったし…。」

ホル・ホース「そ…そうか。そんじゃ、嬢ちゃん達は下がってな。」

 

フラン達は出来るだけ流れ弾が来ないように、クロエのロー・アイアスに入った。

 

ガルッチ「トレース・オン。リボルバー。」

 

銃と弾を投影し、リロードをするガルッチ。撃てる弾数は6発。対してホル・ホースは、無制限な為、圧倒的に不利だった。だが、それでも引く気はなかった。必ず勝つ、そう言う意気込みで、勝負に挑んだ。

 

ホル・ホース「さぁ、抜きな。どっちが早いか勝負って奴だぜ。」

ガルッチ「そう焦らせるな。だが、弾は込めさせてもらった。さっさと始めようか。」

ギル「よし、我が剣を投げる。地面に刺さったら……撃て。よいな?」

 

お互いコクりと頷き、ギルガメッシュは自分の宝具を、上に向けて発射した。

 

 

 

 

 

 

 

 

数百キロメートルで降下開始……。

 

 

 

 

 

 

 

数十キロメートル、J・ガイルの断末魔が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数キロメートル、鳥が鳴く…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剣が地面に接すると同時に、ガルッチはトリガーを引く。引く所を気づいたホル・ホースも、引いた。

 

ガルッチ「ッ!」

 

ホル・ホースが撃った弾丸は、ガルッチの右肩に…、ガルッチが撃った弾丸は、ホル・ホースの帽子に当たった。だが、お互いそれ以上は撃たなかった。

 

ガルッチ「……やっぱり、撃たないんだな。」

ホル・ホース「お前こそ、帽子だけ撃ってよかったのか?」

ガルッチ「……慰めてくれた恩人を、殺せると思うか?」

ホル・ホース「……それも、そうだな。」

 

そう言うと、ホル・ホースはエンペラーをしまい、帽子を被って言った。

 

ホル・ホース「さぁ行け、他にもスタンド使いがいるが、気を付けろよ。」

ガルッチ「君は如何するんだ?」

ホル・ホース「J・ガイルの旦那が死んだ以上、ここには用はない。また何処かで会おうぜ、ガルッチ。」

ガルッチ「……ああ。」

 

そう言い、ホル・ホースはクールに去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「また会おう、友よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ジョースター御一行と合流し、急遽インドに出て、次の場所に行くことになった。

 

 

-to be continue⇨-




-DIOの館-

DIO「……。」
エンヤ「如何なさいましたか?DIO様。」
DIO「エンヤ婆よ、最近思うのだが…。」
エンヤ「何でしょうか?」
DIO「最近、夢を見るのだが。」
エンヤ「夢?」
DIO「ああ、その夢は地面には死体と血が横たわり、あらゆる武器がささり、そこには男の子が見えたんだ。」
エンヤ「ふむ…。」
DIO「その時、私は恐怖した…。奴は全てを敵にまわしてでも、何かを守りたいというオーラを身に纏い、全ての敵を滅ぼさんとする眼をしていた。」
エンヤ「何と…。」
DIO「だが、何故か哀しい眼もしていた。その眼を見るだけで、私は安心させたい思いが沸き上がってくるのだ。」
エンヤ「その者、恐らくじゃが…。」
DIO「何か知っているのか?」
エンヤ「今、ジョースターと共にこちらに来ようとしております。彼もまた、DIO様の事を思ってそちらに来ているのじゃろう…。儂の息子はジョースター共に殺されましたが、儂は今の役目を果たす事を優先しようと思う。」
DIO「今の役目?」
エンヤ「そろそろ話しておきましょう、DIO様。儂と貴方の友であるプッチ様の本当の職業を……。」

-始原の湖-

………………。ハァハァ

イリア「風龍さん?」

あ、ああ、メアリーか。

イリア「珍しいわね、欲情しているなんて。」

さっき書いた、ガルッチとフラン達の上目遣いが滅茶苦茶効いてね…。こればっかりは…我慢が出来なかった。

イリア「そうなんだ。何だか、少し安心した。」

え?

イリア「風龍さんったら、絶対欲情しないみたいな顔をして、まるで人形みたいな生き方だったからさ。でも、やっぱり風龍さんも欲情はするのね。」

僕は……、あまりそう言うのは苦手だし、したとしても君にはアランがいるしさ。

イリア「しようにも、出来なかったのね。今までずっと。」

………うん。でも、これからずっと…。

イリア「風龍、それは駄目だよ。」

め…メアリー?

イリア「風龍は少し抑え過ぎなの。人並みでも、それ以上でもいいから、欲情したほうがいいわ。」

で…でも…。

イリア「あーもー、貴方童貞でしょ!」

………それはまあ…、否定せんけど…。

イリア「やっぱり、もうしょうがないなぁ。私が手伝ってあげる。」

…え?手伝うって…まさか…。

イリア「そのまさかよ。さ、脱ぐわよ?」

いやいや待て待て、アランになんて…。

イリア「もう、変なところで察しが悪いなぁ。アランが提案してくれたのよ。」

えー!?それマジで?

イリア「そうよ、だからほら脱ぎなさい。」

はぁ、分かったよ。まさかこう言う日が来るなんて…。

イリア「そうね、お互いの裸を見るのって、これが初めてだね。風龍にとっては。」

そうだね……、というかメアリー…。胸が大きくなってない?

イリア「アランに何度も揉まれて、今じゃHカップまでになっちゃった。」

胸を揉むと大きくなる説って……、本当にあったんだ…。

イリア「そう言う風龍も、意外と大きいのね。皮も被っていないし。」

い……言うなよ。恥ずかしい。

イリア「それじゃ、始めましょうか。」

※強制的に番外編にて続く。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-8章 運命の車輪

タワー「おい、俺たちの出番はどうなった。」
偽船長「そうだぞ、どうなった。」

え?君達の出番ないよ?

ラバーソール「ウゾダドンドコドーン!!!」
デーポ「パルパルパルパルパルパルパルパルパルパル。」
ネーナ「酷すぎる…。」



-インド 北西-

 

話によると、どうやらジョセフはもう一人のスタンド使いに襲われ、犯人扱いされたりと、散々な目に会わされてしまったが、どうにかそれを撃破したようだ。そして現在、インドの国境に行くため、今度はキャンピングカーを用意したガルッチ。しかも二階付きでトイレやキッチン、お風呂も完備している車だった。

 

ポルナレフ「しかし、お前運転上手いなぁ。学生だろう?」

ガルッチ「言ったろ?やろうと思えば出来るんだし、パイロットにだってなれるって。」

フラン「正直私も驚いたわ。普通のキャンピングカーかと思ったら、中は凄く広かったし。」

こいし「お兄ちゃん、これ何処で買ってきたの?」

ガルッチ「秘密経路さ。」

 

ぶっちゃけネタバレをすれば、ステータスウォッチャーΩの『買い物項目』で買った物なのだ。とは言え、フランは僅かながら気が付いているようだが、実はこのキャンピングカーは普通のキャンピングカーとは違った。

 

ジョセフ「ふーむ、CDも入っているのか…。ってなんじゃこの曲?『その血の記憶』?承太郎、お前が載ってるぞ。」

承太郎「ほう、それか。今俺が聴いてる曲だぜ。それに、なかなか気に入った。」

ジョセフ「そ…そうか。って儂の若い頃の奴が載ってる!…えーっと曲名は、『BLOODY STREAM』か…。」

ガルッチ「あー、今ジョセフが手にした奴は、『ジョジョの奇妙な冒険』の分類だ。時々聴いてはいるけどね。」

イリヤ「お兄ちゃん、後ろの方に見たことある車がくっついてるよ?」

 

ガルッチは少し自動操縦モードに切り替えて、後ろを見てみると、そこには先ほど抜かしたボロい車がいた。

 

クロエ「何か急いでいるみたいだけど…。」

ガルッチ「………。」

ポルナレフ「おい、片側に寄ったらどうだ?」

ガルッチ「あ、ああ。」

 

あの車、何か怪しい。そう思いながら、右に寄せてボロい車を追い越させると、今度はトロトロと走り始めた。

 

ポルナレフ「おいおい、どういうつもりだ?譲ってやったんだからどんどん先行けよッ!」

ガルッチ「………。」

クロエ「如何したのお兄ちゃん?」

ガルッチ「呂布、くつろいでる所済まないが、君の左側にあるレバーを下げてくれないか?」

呂布「ああ、いいが。」

 

呂布はその言葉に従い、レバーを下げた。するとガルッチは、運転席に戻り、眼鏡らしき物を着け、ハンドルの横にはスイッチらしき物が現れた。

 

ジョセフ「おい、一体何を……。」

ガルッチ「レーザービーム、発射!」

 

スイッチを押すと、赤い閃光が噴出し車に直撃した。その車は制御が効かなくなったのか、右に寄り、そのまま止まってしまった。

 

ジョセフ「な……何をしているんじゃ!一般人じゃと言うのに!」

ガルッチ「いや、確信は持てないが、あの車はスタンドなのかと予測している。」

ジョセフ「何じゃと?」

ガルッチ「まだ、確信は、持てないが。」

 

とにかく、まずは情報がほしいな。もうすぐパーキングエリアらしい場所も着くし、そこで調べるか。パキスタンまでもうすぐだが、あの車をどうにかしないと、先へ進めない気がしてならなかった。

そして街道の茶屋に到着し、みんなは降りていった。さすがに道中の長旅に疲れも出てきたところだろう。というか、一番苦労してるのは僕だけどね。ツッコミとか、戦闘とか色々。まあ一番は…いややめておこう。最も疲れてる部分ではあるが、言うだけでも恥ずかしい…。

 

ジョセフ「それ、なんだい?」

「砂糖きびジュースだよ。試しに飲んでみるか?」

ジョセフ「うむ、そうだな。14人分もらおうか。」

 

ジョセフが店主から砂糖きびジュースの入ったコップを手に取り、飲もうとしたその時、コップに映り込んだ、木の根本に止まっているあのボロ車に気付く。どうやらさっきの攻撃は効いていなかったようだ。

 

ジョセフ「おい、ガルッチ。あれを…。」

ガルッチ「……どうやら、思った程強いようだな。」

ポルナレフ「だが、追っ手なら話は別だ。俺が見た限り、腕が筋肉質だったしな。」

 

そして振り返ると茶屋の客席には筋肉質な男が三人いる。その内の誰かがボロ車のドライバーという可能性はあるが、素直に名乗りでるとは思えない。

 

ガルッチ「……。」

ポルナレフ「どうします?ジョースターさん。」

ジョセフ「しょうがない。どいつがあの車のドライバーか、そして追手かどうかはっきりせんことには安心して国境を越えられん。この場合やることはひとつしかないな?承太郎。」

承太郎「ああ……無関係のヤツはとばっちりだが、全員ブチのめすッ!」

呂布「ならば俺も手伝おう。」

 

そう言ってジョセフと承太郎、さらにポルナレフと呂布まで客の男三人に掴みかかって一発二発とブン殴る。突然のことで呆気に取られた他の仲間がだったが、花京院とアヴドゥルがすぐ3人を止めようとする。

 

花京院「お……おいッ!無茶な、承太郎!やめろ!ジョースターさんあなたまでッ!やりすぎです!!」

アヴドゥル「呂布もポルナレフも一緒にやるな!」

ガルッチ「おい、4人とも。其奴らは違う。あの車と筋肉質な腕を見て確信を得た。あの中に、スタンド使いがいる!」

 

後ろを振り向くと、さっきは確かに誰も乗っていなかったはずのボロ車だった。また窓から腕だけを出し、そのまま茶屋を走り去っていった。

 

ガルッチ「(しかし、ちょっと待て?彼奴は何を考えているんだ?奇襲してくるでもなく、戦いを挑んでくるわけでもない……頭のおかしいドライバーのようでもあり、追手のようでもある。場合によっては戦闘を避けられるかもしれない。)」

ポルナレフ「おいガルッチ、急いで乗るぞ!」

ガルッチ「あーちょっと待って。このまま無視したほうがいいかもしれない。」

ジョセフ「はぁ!?お前何言っとるんじゃ!」

ガルッチ「僕たちの目的、忘れたか?今追えば、彼奴の思うツボだ。無視だ。無視しておけ。」

ポルナレフ「………分かった。お前の判断に任せるぜ。」

 

そして、ガルッチも乗り、そのままボロい車を追わず、パキスタンに向かった。

 

ガルッチ「(とは言え、本当に戦闘が避けられるとは限らない。場合によってはあっちから追尾してくるかも知れない。)」

フラン「お兄ちゃん、お兄ちゃん。」

ガルッチ「あ、何だ?」

フラン「もう、また考え事?」

ガルッチ「ごめん、あのスタンド使いの事で考えていたんだ。」

フラン「お兄ちゃんったら、私達がいるのに、なかなか頼ってくれないんだね。ちょっと悲しいなぁ…。」

ガルッチ「……マジでごめん。能力のせいか、実績のせいなのか、自信過剰してしまったようだ。自分一人で何とかしようと、必死になってしまうようだ…。」

フラン「本当にもう、私拗ねちゃうよ?」

ガルッチ「フフ、拗ねたフランも、可愛いけど、今後は頼ってみるよ。」

 

本当に頼らないと、もしかしたら自分の大切なものを失うかもしれないな…。その途端、あの光景を思い出してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいし「ガルお兄ちゃん……貴方のこと……忘れ……ないわ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あんな光景は、もう見たくない。

 

恋「ガルッチ………、敵…………来た!」

ガルッチ「やっぱり来たか、自動操縦に切り替えよう。フラン、2階の後部分にスイッチがある。それを押せば機銃が出てくる仕組みがある。それでダメージを与えて!」

フラン「うん!」

ガルッチ「承太郎は、僕と一緒に降りて戦おう。」

承太郎「ああ。」

 

二人は急いで車から降りた。

 

???「ヒャッハー!!車から降りるとは、随分と命知らずだな。」

ガルッチ「お生憎、僕は最初から最後までクライマックスだからな。」

承太郎「きな、車のスタンド。」

???「いいぜ、俺はズィー・ズィー!!スタンド名は『運命の車輪(ホウィール・オブ・フォーチュン)』だ!そして食らえ!!」

 

先手必勝と言わんばかりと、ホウィール・オブ・フォーチュンは何かを飛ばした。回避しようとするもその何かは承太郎とガルッチに命中し、当たった場所は少しえぐられてしまうほどの威力だ。特にガルッチはその何かに複数に命中してしまった。

 

呂布「ガルッチ!」

ガルッチ「だ……大丈夫だ!気にせずそのロケットランチャーを使え!」

呂布「おう、負けは許さんぞ!!」

 

だが、こいつは何を出した?まるで光線と似たような攻撃を使ってきた。見えざる攻撃…か、影とは違う系か。そういえば、ステルスアタックを使う敵がいたな…。だが、こいつは……。

 

承太郎「ガルッチ、よそ見するな!」

ズィー・ズィー「何処見てるんだぁ?」

ガルッチ「花弁よ、我を守れ!『熾天覆う十四の円環(ロー・アイアス)』!!」

 

防ぐと同時に、僅かながら見えざる攻撃の一筋の煌めきが見えた。

 

ガルッチ「(液体?あの攻撃は液体に関係してるのか?そういえば、何かガソリンのよう………な…………。)」

 

ハッ!!!!!!!!!まさか!!!!!!!!!!!

 

ガルッチ「承太郎!!!次の攻撃に備えろ!!!」

承太郎「!?」

ズィー・ズィー「こいつ、何か察したようだがもう遅い!!電気系統でスパーク!」

ジョセフ「二人ともぉ!!」

 

ホウィール・オブ・フォーチュンの本体が青白い火花を放つ電気系統のスパークで、ガソリン染みこむ承太郎の体に着火、たちまち火が体全体を覆う。

 

ジョセフ「じょ………承太郎ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

ガルッチ「ちぃ……僕のしたことがぁ……!」

ズィー・ズィー「ヒャーヒャッヒャッヒャ!!!ついでにガルッチ、貴様も死ねぇ!!!」

ガルッチ「(あの腕にある刻印……、まさか!)」

 

察したと同時にスパークを食らってしまった。間違いない、奴は星の勇者を阻む者だ……。まさか、あんな……やつに……まけ……る……と………は。

 

フラン「お……お兄ちゃぁぁぁぁぁぁん!!!」

ズィー・ズィー「勝ったッ!第三部&Star Dust Space完!!!!どうだ、これで貴様らの希望は消え去った!後はDIOも殺せばこの世界は我らのものだ!!!!」

 

ズィー・ズィーの大笑いが凄く響く。勝利に確信を手に入れた彼には、最早誰にも勝てなかった…………かに見えた。

 

承太郎「ほう?それで誰がこの、空条承太郎と。」

ガルッチ「ラーク・バスター・ガルッチの代わりを務めるんだ?」

ズィー・ズィー「!?」

 

地面から人間の拳が現れると、そこには死んだはずの承太郎が現れた。

 

承太郎「まさか、テメェな訳ねえよな?」

ズィー・ズィー「そ…そうか、スタープラチナで地面を掘って来たのか…。燃えたのは上着だけか!だがガルッチの声は何処に?」

ガルッチ「此処だよ。」

 

そこには炎のように燃え上がって死んでいたはずのガルッチが立ち上がった。

 

フラン「お兄ちゃん!」

こいし「一体、どうやって…?」

恋「…………衣。」

フラこい「?」

ガルッチ「はぁ、恋人達と妹の目の前で死んだふりするのは、正直良心が傷付くけどね………。」

 

体に纏っていた炎が、拳の所に纏った。

 

ガルッチ「(煉獄の衣…。火属性、又は火の状態異常系には吸収をし、氷属性、又は氷の状態異常を無効化にする魔法。勿論良いことずくめじゃない。一度発動すれば、しばらくは使えない、防御型の切り札…。)」

ズィー・ズィー「こんな……、こんな馬鹿なことが!?」

ガルッチ「ところで、お前は心の中で貴様らの道がどうとか言ったな。全く、お前で2人目だ。何度も言うが、道というのは自分で切り開くものだ。」

承太郎「そう、ガルッチの言うとおりだ。と言うわけで一つこの空条承太郎とガルッチが手本を見せてやるぜ…。」

 

次にどういう目に遭うか気が付いたズィー・ズィーは、恐怖を覚えた。

 

承ガル「道を切り開くところのな!!!」

スタプラ&シルバームーン『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!』

ズィー・ズィー「つ……潰れる……!」

ガルッチ「星の勇者を阻む者よ、此奴を食らえ!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァ!!!!!!!」

 

スタンド2体とガルッチの業火の拳がドアをぶち壊し、本体を外に追い出した。それを逃さないガルッチは空を飛んだ。

 

ガルッチ「こんなもんじゃあねえ!受け取れ!!!『エレメントフェザーアタック』!!」

 

ガルッチの翼から、ざっと9万以上の羽が現れ、追い打ちと言わんばかりに襲いかかった。

 

イリヤ「お兄ちゃん!本当に無事でよかった~…。」

クロエ「あれ?このシーン、デジャブを感じるけど…。」

ズィー・ズィー「や…やめ……、マジで……死ぬ……。命……だけは……。」

ガルッチ「フッ、駄目だね。これで終わりだ!サラマンダーの怒りで、かの者を焼き尽くせ!『フレアバーストストライク』!」

 

トドメと言わんばかりのダメ押しの大きな炎の玉を出し、ズィー・ズィーにぶつけ、吹っ飛ばした。

 

ガルッチ「っとこうやるんだぜ。」

承太郎「これで貴様がすっ飛んだ後に文字通り『道』ができたようで……よかったよかった。」

 

車から飛び出したホウィール・オブ・フォーチュンの本体『ズィー・ズィー』は窓から出ていた腕だけが筋肉モリモリで、胴や脚はかなり貧弱な体格をしている。おまけに腹も出ている。

 

ジョセフ「おやおや。こいつがホウィール・オブ・フォーチュンの本体のスタンド使いか。」

ポルナレフ「ずいぶんヘンテコなヤツだな。腕だけが立派であとはかなり貧弱な体をしているぞ。ハッタリだなァ。」

呂布「ふん、やはり雑魚は雑魚だな。筋肉質な腕の癖に、他は雑魚とは拍子抜けだな。」

 

ズィー・ズィーはその場からそそくさと逃げ出そうとするが、玲綺が先回りして背中を踏んづける。それを逃さず、ギルガメッシュは天の鎖を使い、ズィー・ズィーを縛り付けた。

 

玲綺「おい、何処に行く?」

ギル「王の目の前で逃げるとは、不敬にも程がある。」

ズィー・ズィー「ギニャアアアアッ!こっ、殺さないでッ!金で雇われただけなんですーっ!!」

 

先ほどとは打って変わって無様な姿を晒すズィー・ズィーに、ガルッチ達は爆笑した。そして彼が乗っていた車も元の形に戻っていく。かなり年代物のようで、あちこち傷だらけでボロボロだ。

 

ジョセフ「oh god.その体格通りスタンドも消えてみれば……こんなちっちゃい車をカムフラージュしていたとはな。」

ギル「例えるなら、毛をむしり取られた綿羊というところか。フハハハハハハハ!!!!なんとも面白い道化だ!!!!」

 

ギルガメッシュのその例えに、涙を流し腹を抱えて大爆笑をするガルッチ達は、ズィー・ズィーの両腕を地中に埋めて猿ぐつわを噛ませた上、岩にブリッジの体勢で鎖で縛り付けた。

その前には看板を立ててこう書いた。『わたしは修行僧です。神聖なる荒行カトゥーを邪魔して解いたりしないでください』と。それを見たガルッチ達は、再び笑い出し、キャンピングカーに戻っていった。

 

ガルッチ「あー、面白かった。」

フラン「うん、そうだね。でも、お兄ちゃん……。」

ガルッチ「ああ、ごめんな。泣かせるような真似をしちゃって。こいしも、イリヤもクロエも、本当にごめん。」

イリヤ「……いいよお兄ちゃん、無事に戻ってきたんだから。」

こいし「そうそう、無事なんだしね。」

クロエ「でも、後でシャワーを浴びてね?」

ガルッチ「分かってる。って言っても、今から浴びるよ。さすがにガソリンは予想外だった。自動操縦に変わってくれ。」

 

そう言い、シャワールームに向かった。

 

フラン「…本当によかった。」

こいし「……そうだね。あんな無茶をしてでも勝ちに行くなんて、お兄ちゃんぐらいだもの。」

イリヤ「嫌いになんて、絶対出来ないわ。」

クロエ「そんなことしたら、お兄ちゃん本当にショックを受けちゃうし。」

フラン「そうね。……今日は、甘えちゃおうかな?」

ガルッチ「おーい、上がったぞ。」

 

戻るや否や、フラン達はいきなりガルッチを抱き締めた。

 

フラン「えへへ、お兄ちゃん…。」

こいし「やっぱりお兄ちゃんの匂いは、こうじゃないと…。」

イリヤ「私は落ち着かないなぁ…。」

クロエ「ずっとこのままでいたいなぁ…。」

ガルッチ「…なるほど、いいよ。今日はたっぷり甘えて良いよ。代わりに……、僕も………甘えても……いいかな?」

4人「もっちろん!」

 

その後5人は、パキスタンに着くまでイチャラブ添い寝をした。

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-9章 運命の預言者

-DIOの館-

エンヤ「さてと、儂もそろそろ行くとしますかね。」
DIO「待て、エンヤ婆。」
エンヤ「DIO様?」
DIO「今回は私達も行こう。」
エンヤ「DIO様自らですか!?いけません、まだ貴方の体は!」
DIO「分かっている。しかし、今怪しげな気配がした。恐らく、お前が言う星の勇者を阻む者かもしれないな。」
エンヤ「なんと!」
DIO「もう既に荷物は片付けた。後は外にいるペットショップも連れて、テレンスとヴァニラを呼んで、ここを出るのみ。」
エンヤ「……分かりました。」


-パキスタン-

 

ガルッチ「濃霧に入ったか。ミスト、透視はできるか?」

ミスト『ちょっと待って………、駄目……、今回サポート出来ないわ。』

ガルッチ「そうか……、となると厳しいな…。」

月「ガルッチさん、向こうに町が見えます。今日はあの町で休んで、また明日霧が晴れたらカラチと言う場所に向かえば良いじゃないでしょうか。」

ガルッチ「そうだな。」

 

ポルナレフはつくづく良いホテルがあることを願うばかりだ。もちろん彼にとっての良いホテルというのは、『良いトイレ』がついているホテルのことだ。ポルナレフはいまいちインド・西アジア方面のフィンガー・ウォシュレットは馴染めないらしい。

フィンガー・ウォシュレットとは、その名からもわかる通り。トイレットペーパーはなく、左手の指を使ってゴムホースから出る水で清めるというもの。インドや西アジア方面ではフツーの方式だ。ぶっちゃけポルナレフには同意だが、どうでもいい。

そうして一行は崖下に見える霧に覆われた町に入った。

 

ジョセフ「なかなか綺麗な町じゃないか。人口は数千人という所か。ホテルもありそうだな。」

花京院「あのレストランでホテルはどこか聞きましょう。」

 

花京院の提案でジョセフは近くのレストランでホテルの場所を聞くことにした。

 

呂布「ふん、だが妙に静かだな…。」

ガルッチ「確かに…、まだ真夜中なのは確かだが……。」

ギル「念のために、心眼でどれくらいいるか調べてみるのもよいだろう。」

ガルッチ「そうだね。心眼Lv6!『生態探知』!」

 

この町にいる人達を調べるために、心眼を使って調べてみた。だが妙だった。何度も何度もやってみたが、この町の人口は0人と書かれていた。

 

ガルッチ「(どういう事だ?僕みたいな幻術を使う奴でもいるというのか?)」

 

調べている間、ジョセフ達が戻ってきた。だが、何処か深刻な顔だった。

 

ジョセフ「ガルッチ達、どうやらやばい状態に巻き込まれたようだ。」

 

一体どういう事なのかと思った瞬間、そこには数々の穴を開けられて死んでいる男が横たわっていた。しかも、なぜか出血も見られていなかった。

 

ガルッチ「………やはり、妙だな。」

 

しばらくして警官がやってきて、インドの旅人の遺体を担架で運んでいくのを見送る一行の元に小さい老婆がやってくる。

 

エンヤ「旅のお方のようじゃな……この霧ですじゃ、もう町を出るのは危険ですじゃよ。崖が多いよってのォ……。」

ガルッチ「確かにそうですね。あの、ここにホテルはありますか?」

エンヤ「勿論ありますぞ。ささっ、こちらへ。」

 

そう言い、皆は小さい老婆に従い着いていった。ちょうどホテルを探していた一行にとっては渡りに船の申し出だ。もちろん断る理由など微塵もない一行は、老婆の案内にしたがってホテルを目指す。しばらくして、到着したのか老婆は足を止めてこちらに振り返る。

 

エンヤ「ささ! ジョースター様。あれがわたしのホテルですじゃ。ご案内いたしますよって……ついてきてくだしゃれ。」

ガルッチ「(ん?ジョースター様?)」

アヴドゥル「なかなか立派なホテルですなぁ。」

エンヤ「いえいえそんな……立派だなんて、とんでもごじゃりませんですじゃ……。」

ポルナレフ「良いトイレがあるといいなァ……。」

 

そんな会話をしながら、老婆が再び歩き始めたところで、ガルッチが呼び止める。

 

ガルッチ「あの、お婆さん。ジョースターと呼んだけど、どうやって分かったのですか?」

エンヤ「いやですねェ、お客さん。今さっきそちらの方がジョースターさんて呼んだじゃありませんか。」

ガルッチ「え?そうなのか?」

ポルナレフ「いやいや、俺は呼んでねえぞ?」

エンヤ「言いましたよォ。客商売を長年やってるから、人様の名前はパッと覚えてしまうんですからねェ!確かですよォ~。」

ガルッチ「………。」

 

少々疑問しかないが、念のために調べに行くか。部屋に入ったら。そう思い、ホテルの中に入ると、何だか帽子なのか髪なのか分からないぐらいの頭をしていて、顔には変な模様が額から鼻先と顎が着いている男がいた。

 

???「いらっしゃいませ、お客様。名簿はこちらにありますので、書いてください。」

 

とりあえず、全員名前を書き、各々部屋に入った。

 

ガルッチ「(んー、妙だな。あの婆さん、何でジョースターの名前を知ってるんだ?あの霧と良い、婆さんといい、しかもここ妙に邪悪な気配がするし……。)」

 

ガルッチはベットの上で転がりながら考えていた。そこへ…。

 

???「失礼、ガルッチさんはいますか?私はヴァニラ・アイスと申します。」

ガルッチ「あ、はい。何でしょうか?」

ヴァニラ「ある人物がお呼びになっています。」

ある人物?一体…。

 

ヴァニラ「貴方の恋人達や友も待っています。」

ガルッチ「え?ちょっと待て、何で…ってあーもー、真相を確かめるためにも行ってみるしかねえな!」

 

少し落ち着きづらかった為、仕方なくヴァニラという男に着いていった。

 

DIO「来たか……。」

ガルッチ「…………は?」

 

え、何やってんのこの人。いや人じゃなかった、吸血鬼だったな…ってちゃうちゃう。

 

ガルッチ「一つ聞くけど、あんたDIOか?」

DIO「それ以外誰がいる?」

ガルッチ「…………………………………………お前、何でこんなところにいるの?此処普通、エンヤ婆との戦闘じゃなかったのか?」

エンヤ「そうは言うんじゃが、緊急じゃったんじゃ。気配を察知したDIO様のお陰で、館は犠牲になったものの、どうにか無事じゃったからのう。」

ガルッチ「………奴らってことか。」

 

どうやら一足遅かったようだ。だが、それでも無事に脱出したようだ。

 

ガルッチ「ところで、フラン達は?」

DIO「あそこでテレンスとゲームをしている。」

ガルッチ「おい、スタンド使ってねえだろうな?」

テレンス「いや、さすがにやりませんよ。」

イリヤ「あーもー、また負けた!」

 

どうやら、ぷよぷよフィーバーで勝負をしていたところ、あっさりと負けてしまったイリヤであった。

 

ギル「ふむ、ならば我がやるとしよう。勝負は『DDFF012』だ。行くぞゲーマー、その実力で十分か?」

テレンス「いいでしょう、着いてこれるか?」

ガルッチ「………楽しそうだな。」

ヴァニラ「私とて、やりたいですが……テレンスが強すぎる。」

エンヤ「ま…まあそれは良いとして、ヴァニラよ、一時的にテレンスの所に行ってくれんかね?」

ヴァニラ「御意。」

 

ヴァニラはそのまま、テレンスとフラン達がいる部屋に入っていき、扉を閉めた。

 

エンヤ「さてと、改めて自己紹介させてもらうが、儂はエンヤ・ガイル。運命の預言者じゃ。」

ガルッチ「運命の預言者?時空の賢者とは違うのか?」

DIO「時空の賢者は、我が友のプッチがやっている。私とて、驚いているんだ。」

ガルッチ「プッチが時空の賢者か……。」

DIO「事情は知っている、どうやらお前は幻想郷で起きた事件でここに来たようだな。」

ガルッチ「ええ、ですがホリィさんのスタンドを発覚して、DIOを倒す旅になりましたが…。」

DIO「それか、残念ながら私は違う。確かに私は蘇り、スタンド発覚後、ジョースター家の者共がスタンドを覚醒した。だが、ここからは私も予測外な事があった。その承太郎の母を苦しめているのは、私と同じ名であり、私が承太郎に勝ったという、『DIO』が元凶だと思われる。」

ガルッチ「も……もう一人のDIO!?」

DIO「私も詳しく知らぬが、恐らく君が言う無の神が次元を超える力を得たに違いない。」

ガルッチ「なるほど、いわばアイズオブヘブンのDIOってことか。」

DIO「そう言うことだな。名付けるなら、『H・DIO(ヘブンDIO)』と呼ぶとしよう。」

ガルッチ「そのままだなおい。(・_・;)」

DIO「私だからな。しかし、驚いた事にジョセフが追い出したと言われるカーズが戻ってきている…。それだけではない、我が息子のジョルノと敵対した暗殺部隊と親衛隊、承太郎の娘の徐倫の敵対した者共が、H・DIOに下っていった。しかも大軍の吸血鬼やゾンビのおまけ付きだ…。」

ガルッチ「あー、暗殺部隊の所だが、メローネは僕がやっといた(意味深)。しかしそんな大軍がいるとは……。」

DIO「そうか。だが脅威は去っていない。念のために君たちの仲間に会い、イギリスのジョナサンの家に向かわせて置いた。」

エンヤ「もしこのまま行けば、H・DIOの餌食になるじゃろうと予言がきたからのう。手は打たせてもらった。」

 

兄さんと接触していたのか、運命の預言者がいるとは予想外だったな。だが、時空の賢者と運命の預言者か……、今思えば悪役もやっているんだったよなぁ…。

 

ガルッチ「……預言者はどうなってる?」

エンヤ「………残念ながら、時空の賢者とは違って、精々10人ぐらいなんじゃ。かつては多くいたが、中世で言う魔女狩りと似たような事のせいで少なくなったんじゃ。」

ガルッチ「預言者狩り……か。無の神の信者がやったのか?」

エンヤ「然り、じゃが優秀な預言者であるレンゲルが、何者かの手に殺された。」

ガルッチ「レンゲル?」

アヴドゥル「レンゲル・ムハンマド・キリシタン。かつて星の勇者の一人と言われた預言者か。」

 

扉が開くと同時に、承太郎達が入ってきた。

 

ジョセフ「まさか、ここで対峙するとはな。DIO!」

DIO「ジョセフか、済まないが貴様らと戦う動機はない。」

ジョセフ「何を言う!貴様を倒せば、ホリィを救えるんじゃ!」

ガルッチ「ストップ!元凶はDIOでも、もう一人のDIOだ!」

ジョセフ「はぁ!?ガルッチ、お前そいつをかばうのか!?」

ガルッチ「僕はDIOの母親とジョナサンに約束した!DIOを助けてあげてと!だからいくらジョセフでも、手を出すなら僕を殺してからにしろ!」

 

そう言い、暁丸と闇夜丸を抜き、スタンドも発動させて構えた。

 

ジョセフ「こ…この者、どう足掻こうと退かないという凄みを持っているのか…。」

アヴドゥル「ジョースターさん、ガルッチの言うとおりです。今は敵対している暇ではありません。」

ジョセフ「な、アヴドゥル!?お前も!?」

承太郎「じじい、助けたい気持ちは分かる。だが、まずは話を聞いた方が……。」

ジョセフ「…………。」

 

ジョセフは立ち尽くした。孫である承太郎にも、DIOの話を聞こうというばかげた事を言ったせいで、ショックを受けた。だが、それが憤怒を呼び起こした。

 

ジョセフ「ぬぉぉぉ!!!DIOォォォォォ!!!」

ガルッチ「やらせない!『純白の波紋疾走(ピュアスノーオーバードライブ)』!!」

 

ジョセフの波紋とガルッチの波紋がぶつかり合いが始まった。

 

ジョセフ「どけい!DIOを殺させろ!!」

ガルッチ「ホリィさんを助けたいのは皆同じだ!だが、元凶はDIOであってあのDIOじゃない!!」

ジョセフ「知るかぁ!!そこをどけ!『山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)』!!」

ガルッチ「ジョセフ……、その痣……あんたまさか!!」

ジョセフ「そうじゃ!儂こそが星の勇者を阻む者、DIOを倒す為に存在しているものじゃ!!」

承太郎「じ……じじい!?」

DIO「承太郎……、下がってろ。」

何かの力を感じたのか、承太郎を下げた。

 

ガルッチ「そうか……、ならば容赦はしない!『濃紺色の波紋疾走(ネイビーブルーオーバードライブ)』!!」

 

ジョセフの波紋の色と違って、青と黒の光が拳に宿り、ジョセフの義手をぶち壊した。

 

ジョセフ「ぐ……、まさかこうなるとは…。」

ガルッチ「僕だって波紋使いだ。太陽の波紋と月の波紋を融合した波紋疾走を食らってみろ!『日輪月夜の波紋疾走(シャイニングムーンナイトオーバードライブ)』!!」

 

右拳から炎が、左拳から氷を纏い、ジョセフにぶつけた。そのまま吹っ飛ばされ、外に放り出されたが、受け身をとり、よろけながらも撤退をした。

 

ジョセフ「し……仕方あるまい……、一度撤退し、体勢を立て直さんと…。あとズィー・ズィーも助けんとのう……。」

 

フラン「何の騒ぎ?」

ガルッチ「敵襲だ。だが、もう終わらせた。」

こいし「敵が?一体誰が……。」

ガルッチ「………。」

こいし「…もしかして、ジョセフさん?」

イリヤ「嘘……お兄ちゃん、嘘でしょ?」

ガルッチ「ジョセフは………、自分から星の勇者を阻む者と言った…。今後、僕達を追うかも知れない…。」

クロエ「……。」

 

皆は驚愕を隠せなかった。何しろ仲間だったはずのジョセフ・ジョースターが、星の勇者を阻む者だったと言うことに、信じられなかったのだ。

 

ガルッチ「4人とも、辛いってのは分かってる。僕だって仲間だったジョセフを殺したいとは思いたくない。」

承太郎「ガルッチ……。」

ガルッチ「DIO、ホリィさんを救う方法は?」

DIO「………H・DIOを倒す。または、ジョセフを殺す。」

ガルッチ「ジョセフを!?」

花京院「DIO、それって本当ですか!?」

DIO「スピードワゴン財団の一部が、私に情報をくれた。どうやら、ホリィの人格崩壊は、ジョセフも握っているようだ。自分の娘に手をかけるとは……、ジョナサンが泣くぞ…。」

呂布「……俄には信じがたいな。」

玲綺「私もです、優しい人なのに…どうして…。」

エンヤ「どちらにせよ、大半のスピードワゴン財団はホリィさんを別のところに輸送させました。」

 

どちらにせよ、もうジョセフは敵対関係になってしまった。運命とは、残酷な事を運んで来るものだなと、改めて実感した。

 

ガルッチ「覚悟を……決めるしかないな。承太郎、花京院、アヴドゥル、ポルナレフ。君達はどうする?」

承太郎「俺は………、ガルッチと共に行く。」

ポルナレフ「俺もだ。」

アヴドゥル「私はエンヤ婆さんと仕事関係でそちら側に行かせて貰う。」

花京院「ジョースターさんには悪いですが、僕もお手伝いします。最後の最後まで。」

ガルッチ「そうか、それじゃDIO。今後はよろしく頼む。」

DIO「勿論だ、ガルッチよ。」

 

 

 

 

こうして、ジョースターとDIOとの歴史的同盟が交わされた。それと同時に、新たな血統の戦いが、始まる。

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-10章 ジョースターの血統

-イギリス ジョナサンの館-

 

エンヤ「さ、着きましたぞ。」

DIO「ほう、火事で消えたかと思ったが、戻ったのか。」

承太郎「ほう、ここがDIOの始まりの地か。」

 

かつて、DIOがジョージ・ジョースターの養子になり住み始めた場所に着いたガルッチ達。さすがのガルッチも外見には見覚えがあった。が、何か違和感を感じた。

 

ガルッチ「うーん……。」

フラン「如何したのお兄ちゃん?」

ガルッチ「なんか、この館に違和感が。」

花京院「少し、神経質になってませんか?全く怪しくないですよ?」

アヴドゥル「やはり、先ほどのショックがあるのでしょう。ジョースターさんが、我々を裏切るとは、思っても見なかったですし。」

DIO「ふむ、とにかく入るとしよう。」

 

いや、純粋になんだけど…まあいいか。そう思いながら中に入ると…。

 

承太郎「な……なんだ一体!?」

DIO「何ィ!?ジョースターの家は、いつから幽霊屋敷になったのだ!?」

 

………やっぱりか。

 

ガルッチ「というか幽霊屋敷って、そりゃねえんじゃねえの!?僕苦手なんだけど!?」

フラン「お兄ちゃん……私怖いよ……。」

ガルッチ「いや、僕も怖いんだが!?何これ、スタンド攻撃!?」

???「いや、それ違うけど…。」

ガルッチ「ふぇ?」

 

エントランスの2階の方を見てみると、懐かしきさとりとルッチが覗いていた。

 

ルッチ「久しぶり、ガルッチ。」

ガルッチ「兄さん!ちょいこれ何!?」

さとり「あ……多分だけど……、エンポリオ!来たわよ!」

 

エンポリオ?一体誰だ?

 

???「ごめんなさい、防犯幽霊を切るべきでした。」

 

そう言うと、エントランスにいた複数の幽霊が消えていった。それと同時に、階段から謎の少年が降りてきた。

 

???「どうも、済みませんでした。僕はエンポリオ、『バーニング・ダウン・ザ・ハウス』にようこそ起こししました。」

DIO「エンポリオ?てことはスタンド使いか?」

エンポリオ「ええ、その解釈で合っています。」

ガルッチ「やっぱりこの屋敷ってスタンドなのか?」

エンポリオ「はい、ジョージさんに頼まれてここをスタンドの姿にさせました。」

 

ジョージ?ちょっと待って、まさか…。

 

ガルッチ「ジョージ・ジョースターがいるんですか!?」

エンポリオ「霊ですけど、ちゃんといますよ。とりあえず、皆さん此方にどうぞ。」

 

そう言い、皆はエンポリオに着いていった。

 

エンヤ「坊や、プッチ殿は?」

エンポリオ「彼でしたら待っていますよ。」

エンヤ「そうか。」

 

そして応接間に着くと、幽霊になりながらも健在しているジョージ・ジョースターと一緒に話をしているプッチ、その他大勢の人々がいた。

 

???「パードレ、お会いできて光栄です。」

DIO「ほう、ジョルノか。ギャングスターになったと聞いたが、本当だったようだな。」

士郎「ようやく来たんだね、ガルッチ。」

ガルッチ「待たせて済まなかった。こっちだけ結構時間掛かったからね。」

凛「全く、時間には守って欲しいわよ。」

ガルッチ「今回は遅刻とかないけど?」

凛「う……うるさい!そんなの私の勝手でしょ?」

ガルッチ「うっか凛、少し素直になろうぜ?」

凛「うっか凛って、それあだ名!?」

プリヤ「話をしたけど、本当にあっちの凜さんとは違うのね…。」

ルビー「そうですね、まだ弄りがいがありますけど。」

美遊「このスタンド、気に入った。」

サファイア「私も、あのスタンドを見てうっとりしました。」

プリエ「それにしても、ここに住んでる人……多くないかしら?」

桜「おそらく、時空の歪みが大きくなったのが原因かと思われます。今のところ影響がないのは、幻想郷のみだと思われます。」

ルッチ「って事は…。」

レミリア「第1部~第8部の一部のキャラクターがここに居るって事になりますね。」

 

おいそれ多すぎだろ。しかも、若い頃のジョセフもいるし…。

 

ジョージ「さて、皆さん此方に来たことに感謝します。改めまして、このジョジョの世界を管理をしている時空の賢者のジョージ・ジョースターです。知ってのとおり、今現在この世界は時空の歪みが招じてしまったせいでこうなってしまった。今はプッチ殿と協力して、この世界の修正を行いたいのですが、厄介なことに星の勇者を阻む者と無の神の一部が妨害にあい、修正不可能の状態になった。」

プッチ「そこで頼みたいのは、今まで敵同士だった者と協力し、彼らを倒して欲しい。もちろん、奴らにも仲間はいる。中には君達の仲間だった者が敵になったと言うこともある。そうなったら、躊躇わず戦え。」

 

皆はざわついた。無理もない、仲間だった者と戦わなければならない、戸惑うのは普通だろう。

 

徐倫「ちょっとプッチ、それって正気なの!?」

プッチ「私だってそんなことはしたくない、だが彼らは君達を敵だと思われてる。」

ジョルノ「くっ、まさかそうなるなんて…。」

ガルッチ「あと、無の神の名前は『H・DIO』だ。奴は承太郎と戦い、勝利して天国へ行く事が出来た平行世界のDIOだ。だが能力が分からない以上、如何することも出来ない。」

プッチ「かと言って、別に勝機がないとは言っていない。此方も全力で正体を明かしてみせよう。以上だ!」

 

その後、ガルッチは部屋に入り、考え事をしながらブラッドワインを飲んでいた。

 

ガルッチ「(ホリィさんの容体も少しずつだけど、変化し始めてきたな…。触れるとスライムみたいな感触もしたし、足には鱗もあれば、背中には淫紋があればコウモリの翼もあったし…。人格崩壊どころか、容体も変わるとか聞いたことがない。)」

フラン「お兄ちゃん?また考え事?」

ガルッチ「あ、ああ。ホリィさんの容体が気になってね。」

こいし「あの人、性格がおかしくなるどころか、人間じゃなくなり始めてるもんね…。」

ガルッチ「正直、人格崩壊なのかと思ったけど、如何して人格じゃなく容体なんだ?」

クロエ「私も知りたいわよ、本当にスタンドの影響なの?」

 

そう思い、ガルッチはホリィのスタンドカードを出した。それを見た瞬間、ガルッチは恐るべき能力を見てしまった。

 

ガルッチ「………………何?この巫山戯た能力…。」

イリヤ「如何したの?」

ガルッチ「皆、これを見てくれ。」

 

フラン達は、ホリィのスタンド能力を見ると、驚くべき能力が書かれていた。

 

 

ホリィ・ジョースターのスタンド名『アルカナ』

 

能力 自身の体格と容体の構造を変化させる。それに応じて破壊力とスピード、射程距離、持続力が変化する。

 

 

フラン「……なにこのスタンド。」

クロエ「自分の体の構造って…、化け物にもなれるじゃないのよ…。」

こいし「でも、如何してああなったのかも、頷ける。」

イリヤ「だけどこいしお姉ちゃん、ホリィさんのスタンドはカードの中よ?どうやったら発動するのよ。」

 

それを考えたこいしだったが、ある結論が出た。

 

こいし「恐らく、スタンド能力だけカード化出来ずにホリィさんの中に残されたままだと思うの。」

ガルッチ「……もしそうなら、今も構造が変化し続けているに違いない。まさか能力だけ残すとは思わなかった…。」

もしかしたら、あのスタンドを奪われてしまえば大変な事になると予測したが、どう守ればいいのか、分からなかった。

 

ガルッチ「しかし、こいし。鋭く突いてきたな、如何した一体。」

こいし「えへへ、日本刑事ドラマの『相棒』を見たからかな?」

 

そんなもん見てたのかよ…、すげぇな。

 

ガルッチ「全く、可愛い顔して刑事ドラマを見るなんて。とは言え、これであのスタンドの能力が分かった。後はH・DIOのスタンド能力を暴けば…。」

こいし「あれ?あのDIOのスタンド能力って『真実を書き換える能力』じゃなかったっけ?」

4人「……………本当に如何したのこいし(ちゃん)。」

 

なんか凄く冴えて……あ。

 

ガルッチ「えーっと、こいし。もしかしてだが、『ジョジョの奇妙な冒険 アイズ・オブ・ヘブン』とかやったの?」

こいし「うん、お姉ちゃんと一緒にやってたよ。」

4人「情報源そこだったー!」

 

絶対ストーリーでラスボスまでいっただろこいし。( ゚д゚)なんて言うか……。

 

4人「さいk…。」

岸辺「最高だよ!こいしちゃん!」

4人「台詞取られた!!∑(OωO; )」

岸辺「まさか、あのDIOのスタンド能力を見破るとは凄いじゃないか!他にもどういう情報があるんだ?」

 

っていうか、いつの間に入ってきたんだ!?

 

こいし「知りたい?」

岸辺「是非教えて欲しい!まずどこから…。」

こいし「だが断る!!」

岸辺「!?」

こいし「この古明地こいしが最も好きなことは、自分が優位になりそうな人に『No』と答えること!!」

岸辺「…………僕の台詞を、言っただと?」

こいし「っというわけで、残念だけど教えないわ。これ以上はプライバシーに繋がるし…。」

岸辺「気に入った!これは良いネタだ、この者達と一緒にいれ……ゴハァ!」

ガルッチ「はい、おしまい。さすがにプライバシーに引っかかるので、そこは想像で働かせてくれ。」

岸辺「解せぬ…。」

 

─岸辺露伴 退場

 

ガルッチ「はぁ、不覚だった。僕のしたことが、耳塞ぎを忘れるとは…。」

フラン「まあまあ、でもこれで彼のスタンド能力は分かったんだし。」

ガルッチ「だが対策を考えなくては…、奴に対抗出来ない…。一体如何すれば……。」

 

悩んでいるとき、ノックの音が飛び込んできた。

 

レミリア「フラン、ガルッチ、こいしちゃん。DIOがすぐエントランスに来てって言ってるわ。」

ガルッチ「DIOが?」

イリクロ「私は?」

レミリア「二人は……へ?ヴァニラ、それ…。………分かったわ、二人も来て。」

 

一体何の用だろうと思いながら、エントランスに向かった。

 

DIO「来たか、お前達。」

 

そこには、DIOとプッチの他に、吉影とディアボロが待っていた。

 

ガルッチ「あの、DIO。一体何の……。」

DIO「ザ・ワールド!」

ガルッチ「ッ!?シルバームーンライト!」

 

急な攻撃だったが、ガルッチもスタンドを出し、それを防いだ。

 

ガルッチ「急に何を!?」

DIO「今から貴様らに、というのもガルッチ。時間は操れてはいるが、まだ未完成だ。これから時間を操る力を身につけさせていただく。そのために、我々が勝負をしてやろう。」

 

なるほど、そう言うことか。

 

吉影「やれやれ、僕は平和に暮らしたいだけなんだけど……、DIOの頼みなら仕方ないか。」

ディアボロ「喜べ、お前達を鍛えてやるのだ。」

プッチ「ガルッチ、その顔はH・DIOのスタンド能力がわかったような顔だね。」

ガルッチ「……ええ。」

プッチ「分かってる。でもまずは完全に時間を支配しないといけない。『止め』『戻し』『飛ばし』『早送り』の4つのうちどれかを手に入れれば、少なくとも対抗は出来る。」

ガルッチ「そのために、闘わせるって事だね?」

DIO「そう、ならばわかるな?」

 

どうやら、殺意を入れてきたようだ。ならば答えは一つ。

 

ガルッチ「プッチ、僕の固有結界を使えば良いんだな?」

プッチ「ああ、君のだと自然と溶け込むのでね。」

ガルッチ「よし、久々に使うか。新バージョンの例のあれを!

 

 

I am the bone of my blade.(体は刃で出来ている。)

 

 

shadow is my body, and phantom is my blood.(血潮は影で、心は幻。)

 

 

I have created over a thousand blades.(幾多の戦場を越えて不敗。)

 

 

Unknown to Death.(ただ一度の死も分からず、)

 

 

Nor known to Life.(ただ一度の生も理解出来ず、)

 

 

Unaware of loss.(ただ一度の敗走もなく、)

 

 

Nor aware of gain.(ただ一度の勝利を求めず、)

 

 

Unaware of begining.(ただ一度の原初も知らず、)

 

 

Nor aware of the end.(ただ一度の終焉も分からない。)

 

 

Withstood pain to create weapons,(担い手はここに独り、)

 

 

waiting for one's arrival.(血塗られし丘で刃を生み出す。)

 

 

yet,My whole body was(けれど、幻影の意志は、) those hands will never hold anything.(その生涯はなく。)

 

 

Still My whole life was,(それでもこの体は、)

 

 

"unlimited blade(無限の剣と) works In Illusion World"!!(幻影の世界で出来ていた!!)』」

 

ガルッチの手から闇と火が放出し、一気にエントランスにいたみんなを包み込んだ。そして、そこにはあの懐かしき場所ではなかった。

 

ガルッチ「あちゃー、まさかの追加と変更とは思わなかったなぁ。」

 

そう、新バージョンの無限の剣製と幻影の世界は、地面は草原に変わっているが、地面の血と死体をそのままに、あらゆる場所からの剣の近くに草が生えていた。空を見上げると、黄昏ではなく、完全な夜となり、星空と月に歯車が浮いていた。大桜も未だに健在していた。

 

ルッチ「もしかして、心境が変わったんじゃ…。」

プリエ「ううん、これが本来のガルッチじゃないかしら。」

美遊「どういう事?」

プリエ「私は思うに、ガルッチは自分の本心を隠そうとしているの。誰にも悟られないように、ずっと背負い続けたと思うのよ。」

イリヤ「それが……この世界?」

 

その途端、桜の花びらから雲雀と白い鳥と黒い鳥に変わり、が飛び立つところを目撃した。

 

DIO「ほう、面白いものを見せてくれるじゃあないか。では、そろそろ始めるか。『時の試練』をな!」

 

 

一方で承太郎はというと……。

 

承太郎「………じじい、なぜ俺を裏切ったんだ…。俺はただ、ジョナサンの約束を果たそうとしてるだけなのに…。」

 

未だに動揺していた。っとそこでノックの音が飛び込んできた。

 

???「承太郎…だったか?済まないが失礼していいだろうか?」

承太郎「誰だ?」

???「私はワムウ、少し話をさせて頂けぬか?」

承太郎「……ああ、構わねえぜ。」

 

許可が入ったのか、ドアを開け、承太郎に近付いたワムウ。かつて若かった頃のジョセフ・ジョースターと戦った柱の男の一人だった。

 

ワムウ「JOJOと何かあったのか?」

承太郎「ああ、俺がDIOの話を聞こうとした途端、襲いかかってきたんだ。」

ワムウ「………。」

承太郎「しかも、母さんを救う方法が、じじいにも関係すると言うから…。俺に家族であるじじいを、この手にかけろというのか……!」

ワムウ「……なるほど、確かに苦しいだろうな。その気持ちは分からなくもない。だが……。」

若ジョセフ「おーい、お爺ちゃんが慰めにきたよ~ん!」

シーザー「おい馬鹿!今ワムウが相談しに来てるってのに、何邪魔をしてんだこのスカタン!」

 

空気読め、じじい。

 

ワムウ「はぁ、まあいい。こっちに来い。」

 

若い頃のジョセフとシーザーは、承太郎の隣に座った。

 

若ジョセフ「話は聞いたぜ承太郎、お前未来の俺に対して悩んでるんだな。」

承太郎「………。」

若ジョセフ「お前の気持ち、伝わってるぜ。だがよ、未来の俺は仕方なく演じたんじゃねえのかな?」

承太郎「………家族のふりをして?」

若ジョセフ「そうじゃねえ、星の勇者を阻む者として、嫌々ながらも演じたんだと思うのよ。決してお前を捨てたわけじゃねえ。」

承太郎「………。」

若ジョセフ「だけど、敵である以上戦うしかねえんだ。家族としてなら、戦った後で良いじゃねえのか?」

ワムウ「その通りだ、戦いは戦いで別、家族は家族で別だ。出会ったら、本気でやり合った方が良いぞ。承太郎。」

シーザー「お前はジョースターの血統を受け継いでる男だ。野望を止めてあげてやろうぜ、承太郎。」

承太郎「お前ら………。」

 

ああ、そうだったな。俺はジョースターの血統を受け継いでる。こんな事でクヨクヨしているなんて、俺らしくなかったな。

 

承太郎「フッ、ありがとう3人とも。お陰で迷いは吹っ切れた。」

若ジョセフ「よかった。戦いは近いぜ、ぜってえ勝ちに行こうぜ。」

承太郎「ああ、俺たちの力で、H・DIOをぶっ倒してやろう。」

ワムウ「その意気だ、承太郎。俺も協力しよう。」

 

待っていろ、H・DIO!テメェをぶちかましてやるから覚悟しやがれ!!

 

数日経ち、未だに修行をしていたガルッチ達はというと…。

 

ガルッチ「く、思うようにスムーズにいけない……。」

DIO「焦りは禁物だ、まわりが止まってる感覚を持つのだ。お前は唯一時間を理解している。特に『止め』に強い。だから焦るな。」

ガルッチ「分かってる……、だけどフラン達に追い抜かれては無意味だ。絶対習得しなければ…、世界…いや宇宙……違う時空の中で一番強くならなければ!!」

DIO「大きく出たな、ならば見せてみろ!ザ・ワールド!『時よ止ま……』!!」

ガルッチ「全ての時よ、止まれ!シルバームーンライト!!」

 

早送り、戻し、飛ばしも全て……時間そのもの止まってくれ!その途端、DIOも、早送りで走っていたプッチも、ガルッチ以外のみんなが止まった。

 

ガルッチ「……もしかして、上手くいったのか?」

 

廻りを確認すると、そこには紫らしき人物が、あっかんべーをしながらこちらを向いていた。そのまま止まったままの紫に対して、オラオララッシュでぶちかました。

 

ガルッチ「そろそろか、止めた時間は………10秒か…。そして時は動き出す。」

 

動くと同時に、DIOはこちらに向いた。

 

DIO「まさか、このDIOの動きを完全に止められるとは……。」

ガルッチ「どうだった?」

DIO「驚いた、ここまで成長するとは思わなかった…。」

ガルッチ「そうか、ん?如何したムーンライト。」

 

ガッツポーズをしたかと思えば、急に輝きだし、見た目が変わっていった。片眼にあった眼帯が外れ、背中から4つの翼が生えてきた。変わった途端、ステータスウォッチャーΩのメッセージが出てきた。

 

『おめでとうございます、貴方のスタンドは進化を遂げ、『シルバームーンライト』から『ムーンライト・アウターヘル』に変わり、新たな能力『終焉』を手に入れました。』

 

終焉?

 

DIO「終焉か……。始まりがあれば終わりもある、もしかしたらあのH・DIOに対抗も出来る可能性もあるな。」

ガルッチ「なるほど……。」

DIO「だが、それだけでは無意味だ。始まりがなければ如何することも……。」

プッチ「何と、まさか原初の能力が加わるとは、凄いぞルッチ!」

ガルDIO「え?」

 

プッチとルッチの方を見たガルッチとDIOは驚愕した。何とルッチのスタンドも変化し、背中には太陽の形をした物と翼が生えていたのだ。

 

レミリア「ルッチ……、貴方って凄いのね。」

さとり「これでH・DIOに対抗出来るかも知れません。」

ルッチ「さしずめ、『ゴールデンサンライト』から『サンライト・アウターヘブン』って事だね。」

DIO「ガルッチ……。」

ガルッチ「何も言うな、DIO。」

 

ここで幸運Aが発動するのかよ…。その他に、フラン達のスタンド能力も加わったが、ルッチとガルッチみたいに、姿が変わることはなかった。

 

ガルッチ「まあ、とにかく時間を手に入れた事だし、後は何時攻めるかだな。」

 

短期間で力を手に入れたガルッチ達。そのほかの人達も協力して修行をして、強くなっていった。今ここに、ジョースターの血統と運命、そして狂った異変の終幕が開こうとしていた…。

 

 

-to be continue⇨-




ラーク・バスター・ガルッチ


スタンド名『シルバームーンライト』⇨『ムーンライト・アウターヘル』


新能力 『終焉』

たとえ真実だろうが、無敵だろうが、この攻撃に当たれば全てを終わらせてしまうという。凍てつく波動と似たようなものだが、それ以上の力を持っている。

『時止め』

時止め時間 10秒


フランドール・スカーレット


『ザ・ブレイク』⇨『ゲッツアンドブレイクダウン』

新能力『時戻し』

バイツァ・ダストとは違い、こちらは純粋に時間を戻すことが出来る。

時戻し時間 不明


古明地こいし


『エメラルドアンコンシャス』⇨『タイムエメラルドアンコンシャス』

新能力『時の早送り』


ラーク・マスター・ルッチ


『ゴールデンサンライト』⇨『サンライト・アウターヘブン』

新能力 『原初』

物事には必ず始まりがある。真実でも必ず始まりがあり、終わりもある。いわばセト神と似たような能力ではあるが、このスタンドの能力はスタンド能力そのものを始まりに戻す力を持っている。つまり、ACT3のエコーズを強制的にACT0のエコーズ(卵状態)に戻すことが出来る。

『時の早送り』


レミリア・スカーレット


『クイーンスカーレット』⇨『エンプレススカーレット』

新能力『時飛ばし』

飛ばし時間 3分



古明地さとり


『シオン』

新能力 二刀流 武器変更 『キングダムチェーン』⇨『巡り会う二人』&『アルテマウェポン』

『時の早送り』


イリヤ


『ブリザードウィング』⇨『ウィンターウィング』

新能力『時止め』

時止め時間 10秒


プリヤ


『スタールビーリング』⇨『スターライトルビーリング』

投影武器B⇨A

新能力『時止め』&『時の早送り』

時止め時間 11秒


クロエ


『ブレイドワークス』⇨『アンミリデットブレイドワークス』

固有結界ではないが、もはや王の財宝のように撃ちまくるスタンドに変わった。

新能力 『時止め』

時止め時間 10秒


プリエ


『レオソード・ジョーカー』⇨『レオソード・セカンドジョーカー』

少年レオソードでありながら、二刀流の能力を得た。

新能力『時の早送り』


朔月美遊


『スターサファイア・バタフライ』⇨『スターライトサファイア・バタフライ』

新能力『時飛ばし』

飛ばし時間 15秒

以上です。

(というか滅茶苦茶端折り過ぎだわ…。)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-11章 婚約の誓い

-ジョースターの館- -夜ノ刻-

 

時の試練を終え、フラン達と一緒に眠ろうと思ったガルッチだったが、なかなか眠れなかった。実のところ、寝ようにも寝れなかったのには原因があった。

 

ガルッチ「はぁ、これを渡したいけど、タイミングがなぁ…。やっぱり押しに弱いのかな…僕って…。」

 

それは、3つの箱の事だった。いや、正確にはその中身の事だった。箱の中身は、結婚するための指輪が入っていた。一つは深紅色のガーネットの宝石に彫りにはフランの翼が描かれている指輪、二つはサファイアの宝石に彫りには閉じたサードアイが描かれた指輪、3つはトバースの宝石に彫りには雪の結晶が書かれた指輪があった。どれも全て店で買った物だと思われているが、実はガルッチ本人が作った指輪なのだ。自分の指輪は翼が彫ってあるアメジストのリングにアクアマリンの宝石をつけた指輪なため、結婚式の時にと取っておいていたのだ。ただ渡すだけなのに、何故か勇気が出てこなかった。

 

ルビー「おやぁ?屋根の上で悩み事ですかガルッチさん。」

ガルッチ「ん?ルビーか?」

ルビー「なんか元気無さそうですね。如何したんですか?」

ガルッチ「あー、察してくれ。」

ルビー「ん?3つの箱……はっはーん、そう言うことですね?」

 

あんたのシークレットデバイスはどうなってんだよ…ってツッコミをいれたいけど……そんな元気ねえしなぁ…。

 

ルビー「そんなの、3人に渡せば良いじゃないですか。僕と結婚してください!みたいな?」

ガルッチ「そこだよ、そこが1番困ってんだよ。ただ渡してそれ言えればいいのに、怖いのか知らないけど、言えないんだ。恋愛感情は滅茶苦茶疎いし、何より押しが激弱だし……。」

ルビー「はぁ、呆れますねぇ。夢見るイリヤさん程ではないですが、これはこれで面倒くさいですねぇ。」

ガルッチ「しょうがねえだろ、こう言う性格なんだし…。」

ルビー「あら、殴ってこないんですね。」

ガルッチ「面倒くさい性格なのは自覚してるし、偽る必要ないし。」

ルビー「(駄目だこの人、早く何とかしないと…。)」

 

さすがのルビーも、最早呆れて物が言えない状態になっていた。

 

ルビー「全く、今早く言わないと、女の子達に逃げられますよ?」

ガルッチ「逃げられるどころか、あちらから来ていますが…。」

ルビー「そう言うことじゃないですよ。フランさんとこいしちゃん、イリヤちゃんの事が好きなんでしょ?」

ガルッチ「そりゃあ勿論だよ。だが……。」

ルビー「ルビーチョップ!!」

ガルッチ「って危な!?」

 

チョップをするも、白刃取りで防いだガルッチ。

 

ガルッチ「おい、いきなり何すんだよ!」

ルビー「少し渇を入れようかと。というか滅茶苦茶受け止めてるじゃないですか!?」

ガルッチ「あんたが攻撃するからだろ!こちとら何時でも防げるように、常に廻りを気にしてんだよ!」

ルビー「でしたら恋愛に関しても自信持ってくださいよ!この剣術戦闘馬鹿!」

 

さすがに言い過ぎたのか、ルビーは殴られる体制を取った。しかし、一向に攻撃が飛んでこなかった。一度ガルッチに振り向くと、一筋の涙がこぼれていた。

 

ルビー「ガルッチさん?」

ガルッチ「……分かってる、分かってるよ……それぐらい……。でもよ、生まれてこの方……真面じゃないんだよ……。憎しみばかり抱いて……恋愛感情とか……それすら捨てていったようなもんだぞ。それを……50歳以上の僕が……今更自信持って言える訳ねぇだろ!!」

 

これが本心だった。最初からこんな恋愛感情を捨てるべきだった。憎しみを抱かなければ、普通に魔法学校に入り、好きな子と付き合う。そして結婚し、幸せな家庭を持つ。いわばガルッチは、人々みたいに普通の人生が羨ましかったのだ。

 

ルビー「………全く、本当に困った彼氏ですねぇ。仕方ありません、3人を起こしてきます。」

ガルッチ「え?ちょっとまっ!?」

 

そのままフラン達を起こしに行ったルビーだった。

 

ガルッチ「………如何しろと言うんだよ、ただでさえ押しに弱いのに。」

こいし「お兄ちゃん、押しに弱くったって良いんだよ。」

ガルッチ「でもよ………………ってこいし!?何時此処に!?」

こいし「ルビーが女の子がどーのこーの言ったところから。フランちゃんもイリヤちゃんも一緒にね。」

 

マジかよ……、全く気が付かなかった。っていうか気配遮断スキル高くねえか!?なんか最近なかなか気配が察知できないなって思ったら、スキルかよ!

 

フラン「何でここに居るのかって顔をしているわね、お兄ちゃん。」

ガルッチ「そ……そりゃあまあ、そうだけど…。」

フラン「もう、お兄ちゃんが結婚しようって言って断る理由なんてあると思う?」

ガルッチ「………皆無だな。」

フラン「でしょ?こいしちゃんだってそうだし、イリヤちゃんもそうだよ?」

イリヤ「それにお兄ちゃん、別に言わなくたって私には分かるわ。むしろ、凄く嬉しいもの。」

ガルッチ「イリヤ……。」

こいし「しかもこれ、自分で作ったんだって?凄いわこれ、誰でも射止める事ができるわ。」

ガルッチ「こいし……。」

フラン「お兄ちゃん、ううん、ガルッチ……未だに重荷を背負っているけど、不安だったら……甘えて良いのよ?」

ガルッチ「フラン……。」

フラン「それに、言ったでしょ?もうずっと、離さないからねって。どんなに嫌がろうが、絶対離さないわよ?」

 

そうだった、この子らは離さないと言ったら離さないんだったな。特にフランは…。全く…ホントにもう……。

 

ガルッチ「そこまで言われると………、泣きたくなるじゃねえか…。」

フラン「本当にありがとう、こんな私を好きになってくれて。」

こいし「この戦いが終わったら、みんなを呼んで、結婚式を挙げましょ?」

ガルッチ「……ぐすっ……、そうだな。お爺ちゃんが着たあの衣装あるかな?」

イリヤ「私は、天の杯の衣装でいいかな?」

ガルッチ「とにかく……、この戦い……絶対勝とうね。」

 

そう微笑みを出そうとしたが……。

 

ルビー「はーい、死亡フラグを建築しました!いやー『この戦いが終わったら、結婚しよう』とは、なんてファンタスティックなフラグなんでしょう!そしてお互い死んで、『一緒に結婚しようって言ったじゃないか!!』って言うんでしょうねぇ。」

 

………このバカステッキィィィィィ!!!!

 

ガルッチ「………フラン、こいし、イリヤ。彼奴にどういう罰を下せばいい?」

フラン「お兄ちゃんの時間止めで殴って、その後イリヤちゃんの時止めで凍らせて、こいしちゃんの時の加速で斬り裂いて、最後に私の時戻しでその繰り返しって事でいいかな?」

ガルッチ「……ワォ。」

こいし「結構エグい考えが来たね……。」

イリヤ「でも気に入った、それで行こう。」

ルビー「……あのー、一体何を……。」

ガルッチ「さぁ、ルビーよ。」

4人「お前(貴方)の罪を数えろ(数えなさい)!!」

 

その後、ルビーの姿を見た者はいなかった……………。

 

 

──ルビー ここで眠る。

 

 

ルビー「ってやめてくださーい!!作者さん、私を消さないでくださいよ!」

 

冗談に決まってるだろう、そんなことしたら魔法少女になれないしね。だが、反省しろ。

 

ルビー「ウィッス。」

ガルッチ「まだまだ終わりじゃねえぞ、ルビー!」

ルビー「オデノカラダハボドボドダ!」

イリヤ「これを喰らいなさい!『ブリザードフェザー』!!」

プリヤ「(;¬_¬)」

ルビー「イリヤザン,ナズェミテルンディス!!」

こいし「こっちを見なさい!『リッパースラッシュ』!」

ルビー「オンドゥルルラギッタンディスカー!!ウェ!?」

フラン「爆砕しなさい!『ブレイクダウン』!」

プリヤ「プイッ。」

ルビー「ウゾダドンドコドーン!」

 

この繰り返しで、ルビーは考えるのをやめた……。チャンチャン

 

 

-暁ノ刻-

 

ギル「我が雑種よ、夜は楽しんでいたようだな。」

ガルッチ「ああ、清々しい気分だったよ。」

ギル「なるほど、通りであの物がボロボロになってると思った。いやはやよい愉悦だ。」

 

どうやら、我が雑種は何かと吹っ切れたようだな。結婚か、我には訪れることのなかった事だが、もし願うことなら、ずっとこの者のサーヴァントでもよいかも知れん…。その代わり、白野とお別れかも知れんな。この我が迷うとは、困ったものだな…。

 

ガルッチ「ギルガメッシュ?」

ギル「気にするな、我は少し考え事をさせていただく。」

 

そう言い、ギルガメッシュは席を立ち、ベランダに向かった。

 

白野「………ギル。私ちょっとベランダに行ってくる。」

玉藻「如何したんでしょ?」

エミヤ「さぁ、少しそっとした方がいいかもな。」

岸波「……もしかしたら。」

3人「?」

岸波「白野のサーヴァントをやめるかもしれないね。」

3人「!?」

 

驚いた3人は急いでギルガメッシュの所に向かった。しかし…。

 

ガルッチ「3人とも、ギルガメッシュと白野の事はそっとしてやってくれ。仲間なのは分かる、彼は意外と僕みたいな感じなんだ。」

エミヤ「し……しかし。」

ガルッチ「分かってる、だからこそだ。」

 

っとその時、窓が割れる音がした。

 

???「おう、いたいた。」

ガルッチ「誰だ?」

???「俺はエシディシ。おっと、俺は攻撃しに来た訳じゃあねえ。H・DIOから伝言を渡されたんだ。」

エミヤ「奴から?」

エシディシ「『一週間後、エジプトのカイロに来い。そこで決着を着けよう。』とのことだ。皆にそう伝えておけ。じゃあな。」

 

そして窓から出て行った。

 

ネロ「エジプトか…、そこに奴が待っているのか。」

玉藻「ですが、何故わざわざ?罠のような気がしますが…。」

ルビー「……少なくとも………、嘘は………言ってません………。」

プリヤ「だってさ。」

ガルッチ「一週間後か…、十分かもな。」

プリエ「何が?」

ガルッチ「修行時間的に。」

プリエ「そっちね…。」

 

そう言い、ガルッチは外に行った。

 

エミヤ「……そういえばガルッチの武器、増えてないか?」

ネロ「確かに……。」

玉藻「………あれ何処かで見たような。」

岸波「……とにかく、この事はジョージさんに伝えるね。」

 

ギルガメッシュside

 

ギル「はぁ、此処まで迷わされるとは思っても見なかったな………。」

 

思えば我が雑種と出会ったのは、奴の精神世界だったな。あの態度は気に食わなかったが、何故か気に入ってしまった。あの麻婆豆腐を完食したことも、未だに憶えてる。その後…なんだかんだあって、いつしか彼奴がいないと満足出来なくなってきた…。我にとって我が雑種は、友ではなく弟として……。

 

白野「こんなところにいたのね、ギル。」

ギル「白野?何だ一体。」

 

何故白野がここに来たのだ?まさか、契約破棄か?嫌まさか…な。

 

白野「何だかガルッチと一時的に契約させたけど、やっぱり私じゃないと……駄目なの?何だか元気なさそうだし…。」

ギル「いや、我はそう思わんぞ?ただ……、白野よ……。」

白野「?」

ギル「我は如何すればいいのか……迷っているのだ。この我が……、如何すればよいのか…。」

白野「………もしかして、このままガルッチのサーヴァントとして……居たかったの?」

ギル「……いや、そうではなく……、その……。」

白野「分かってる、そのためにちょっと細工をさせて貰ったわ。」

ギル「?」

 

よく見ると、ギルガメッシュ用の最後の令呪が描かれていた。

 

白野「いい?今ガルッチが仮マスターだけど、私の令呪が消えると、正式にガルッチのサーヴァントになるの。」

ギル「まさか、白野……貴様最初から?」

白野「私よりガルッチの方が、主従関係的に相性が良いようだから、桜に頼んでこうさせてもらったの。ごめんなさい、ギル。」

ギル「………そうなのか。ついに我も、お役御免の時か……。よかろう、白野よ。最後の令呪を使うがよい。」

 

白野は、怒るのではないのかと覚悟をしていたが、意外にも優しい口調で話した。戸惑ったものの、白野は左手を掲げた。

 

白野「『令呪を持って命ずる、ギルガメッシュ。』」

ギル「………。」

白野「『この戦いが終わったら、私と結婚しなさい。』」

ギル「…………何?」

 

おい、今何かおかしな事を聞いた気がする。

 

ギル「白野よ、今何と言ったのだ?」

白野「この戦いが終わったら、私と結婚しなさい。」

ギル「……………………白野、貴様正気か?」

白野「じゃなきゃ、こんな事で令呪を使わないわよ。」

ギル「だが、貴様は経った今契約破棄を……。」

白野「主従関係をね?だから今度は、夫婦関係になりたいの。サーヴァントとしてではなく、男として、結婚して欲しいの。」

ギル「しかし、貴様にはキャス狐が居るではないか。妬まれてしまうぞ?」

白野「ううん、寧ろ協力してくれたわ。」

ギル「…………。」

白野「如何したの?ギルらしくないよ?こんなに戸惑うなんて。」

ギル「た……戯け者!さすがの我でも、戸惑うわ!」

 

まさか、婚約だと?こんなことってあるのか!?いやいや、落ち着くがよい、我よ。この者、本気で我の事が……!?しかし………、そうなると……。

 

セイバー「ギルガメッシュ。」

ギル「……せ……セイバー?」

セイバー「私は構いません、心を射止めようとした貴方の気持ちは分かります。ですが、貴方にはその人が居ます。私もお願いです、ギルガメッシュ。どうかその子を、幸せにして挙げてください。」

ギル「……。」

白野「それで、答えは如何なの?ギル。」

ギル「………よかろう、白野よ。今後は我の妻となり、幸せにしてやろう。それまでは、お前と岸波、そしてガルッチを守ってやろう。」

 

結局、我が雑種と変わりはないな。だが、よい。今度こそ守るとしよう、亡き友である『エルキドゥ』の為に、我が雑種と白野を……必ず守るとしよう。この慢心を捨てることを誓って、全身全霊を持って、お守りしよう。

 

ガルッチ「(何だかんだ言って、結局僕と一緒だったのか…。まぁ、その方がいいかもな。というか白野、最初からギルガメッシュのマスターにするつもりだったんだな…。まあ、今回はギルガメッシュに免じて赦してあげますか。……………幸せにしてやるぜ、アーチャー、白野。)あと、ちゃんと協力しろよ?玉藻、エミヤ。」

玉藻「わ……分かってますよ……。(く、まさか金ぴかにとられるとは思っても見なかったです!だが、相手が悪すぎる。今回は見逃してやる。)」

エミヤ「はいはい。(全く、ギルガメッシュの奴……。だが、仕方あるまい。それなら俺も手伝うとするか。)」

 

影ながら見守りながら、必ず守ると誓った3人だった。

 

 

孤高だった剣士は、3人の女の子と…。最古の英雄王は、元主人との婚約を誓い、必ず戦いに勝利しようと決意した。

 

 

これが僕の誓い、血に染まりし刃は、3人の女の子に洗い流され、本来の刃に戻る。少しずつだけど、清らかになり始めようとしている。結婚したら、少しぐらい甘えても……いいよね?

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-12章 原初の真実と真実の終焉

-日輪の丘-

あー…、ようやく結婚の決意したのか。

イリア「そうみたいね。」

でも勝ってからって、随分自信ありげに言ったなぁ本当に…。

イリア「そう言って、結局は主人公が勝つのが基本だしね。」

……主人公勝っても、BatEndもあるけど。

イリア「でも、風龍さんはTrueEndかつHappyEndが良いんでしょ?」

そりゃあまあ、そうでしょ。でも幸せにも関わらずその人らに爆発しろっておかしくねえか?

イリア「確かに、人の幸せを妬む人って、理由があるにせよ……心が狭い人でしょうね。というか、人が頑張ってるにも関わらず、アンチとか信者とか出てくるとか、それならその人本人に言いなさいっての。」

おいメアリー、メタイぞ…。正論だけど。

イリア「でも風龍さんもアンチなんでしょ?アンチアンチって感じだし。」

……なんか酷い。何が酷いかというと、否定できないって事だな…。っていうか…結構中出ししまくったけど、よく受け止められるね…。

イリア「子作りしようかと思って。」

え………マジで?

イリア「マジで。」

えーっと、ちなみに誰の?

イリア「風龍さんのと、アランの子。」

………………って事は?

イリア「両方お父さんになるね。」

マジかよ…。んまあいいか、出来るといいねメアリー。(お腹摩り)

イリア「そうね…。」

※始まります。


-エジプト カイロ?-

 

1週間経ち、エジプトについた承太郎達、だが、カイロに着いた途端、思わぬ景色に驚愕した。

 

承太郎「こ……これは……一体!?」

花京院「此処が……本当にエジプトのカイロなのですか!?」

アヴドゥル「あり得ん……、あのH・DIOが作り出した空間と言うのか!?」

 

道はグニャグニャの螺旋のようになり、建物は禍々しいものとなり、空間は柱のようなものが浮いていた。

 

呂布「似てる……、あの時と似てるぞ!」

玲綺「次元が歪むと、こうなるのですか!?」

月「恋……私怖いよ……。」

恋「大丈夫…………、私………守る。」

貂蝉「奉先様……。」

呂布「くっついてろ、貂蝉。」

 

ギル「我が雑種よ、これをどう見る?」

ガルッチ「おそらく、一部の時空が歪みかけてるせいか、空間そのものが崩れ始めてる。言峰、どんな世界が繋がってる?」

言峰「そうだな、ジョジョの世界に加えて、三國無双の世界、戦国無双の世界、恋姫無双の世界、百年戦争などだな……。ほとんど無双世界と言っても過言じゃない。」

 

言峰の言うとおり、彼方には魏、呉、蜀などの旗もあれば、戦国武将の家紋も見える。おそらくH・DIOに上手く洗脳されていたようだ。なるほど、大軍で攻めるということか…。

 

ガルッチ「ねぇ兄さん。」

ルッチ「何?」

ガルッチ「憶えているか?僕が単騎で大軍攻めたときのこと。」

ルッチ「あー、あの無謀過ぎるやり方か。」

ガルッチ「そう、今回もやろうと思っているけど…。」

ルッチ「いや、それは駄目。」

ガルッチ「だと思った。」

ルッチ「でもさ……。」

ガルッチ「?」

ルッチ「僕達も一緒に攻めるって言うなら話は別だよ?」

 

そう言うと、ルッチの後ろには、士郎達、プリヤ、プリエ、美遊、フラン、こいし、イリヤ、クロエ、レミリア、さとりが居た。みんなはスタンドを出しながら待っていたようだ。もちろんガルッチも、断る理由はなかった。

 

ガルッチ「勿論いいよ。言峰、プッチに伝えてくれ。今から固有結界を使って通りやすくさせるって。」

言峰「分かった。」

 

言峰は急いでプッチの所に向かった。ちなみに総大将は承太郎で、ガルッチ達は副将となっていた。

 

ガルッチ「とは言ったものの、今回はちょっと手強いなぁ。エミヤ、士郎、クロエ、プリエ。手伝ってくれないか?」

エミヤ「珍しいな、いつもなら一人で詠唱始めると思ったが。」

ガルッチ「確かにそうだが、相手があのH・DIOだ。あの固有結界だけじゃあ心保たん。頼む。」

エミヤ「了解した。」

士郎「任せて。」

クロエ「お兄ちゃんと共同作業かぁ、楽しみだな。」

プリエ「それじゃあ行くわよ!」

 

5人は右腕を挙げて詠唱を始める。

 

4人「「「「『I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている。)』」」」」

 

 

ガルッチ「『I am the bone of my blade.(体は刃で出来ている。)

 

 

4人「「「「『Steel is my body, and fire is my blood.(血潮は鉄で、心は硝子。)』」」」」

 

 

ガルッチ「shadow is my body, and phantom is my blood.(血潮は影で、心は幻。)

 

 

5人「「「「「『I have created over a thousand blades.(幾多の戦場を越えて不敗。)』」」」」」

 

 

エミガル「『Unknown to Death.(ただの一度も敗走はなく)(Unknown to Death.(ただ一度の死も分からず、))

 

 

Nor known to Life.(ただの一度も理解されない)(Nor known to Life.(ただ一度の生も理解出来ず、))』」

 

 

士クロガル「『Unaware of loss.(ただ一度の敗走もなく、)

 

 

Nor aware of gain.(ただ一度の勝利もなし)(Nor aware of gain.(ただ一度の勝利を求めず、))』」

 

 

プリエ&ガルッチ「『Unaware of begining.(たった一度の敗走もなく、)(Unaware of begining.(ただ一度の原初も知らず、))

 

 

Nor aware of the end.(たった一度の勝利もなし。)(Nor aware of the end.(ただ一度の終焉も分からない。))』」

 

 

エミヤ「『Have withstood pain to create many weapons.(彼の者は常に独り剣の丘で勝利に酔う)』」

 

 

士クロガル「『Withstood pain to create weapons,(担い手はここに独り、)

 

 

waiting for one's arrival.(剣の丘で鉄を鍛つ。)(waiting for one's arrival.(血塗られし丘で刃を作る。))』」

 

 

プリエ「『Stood pain with inconsitent weapons.(遺子はまた独り)

 

 

My hands will never hold anything.(剣の丘で細氷を砕く)』」

 

 

エミヤ「『Yet, those hands will never hold anything.(故に、その生涯に意味はなく)』」

 

 

士クロ「『I have no regrets.This is the only path.(ならば我が生涯に意味は不要ず)』」

 

 

プリエ「『yet,(けれど、)

 

 

my flame never ends.(この生涯はいまだ果てず)』」

 

 

ガルッチ「『yet,My whole body was those hands will never hold anything.(けれど、幻影の意志は、その生涯はなく。)』」

 

 

エミヤ「『So as I pray,(その体は、)』」

 

 

士クロ「『My whole life was(この体は、)』」

 

 

プリエ「『My whole body was still(偽りの体は、それでも……)』」

 

 

ガルッチ「『Still My whole life was,(それでもこの体は、)』」

 

5人「『"unlimited blade works (In Illusion World)"!!』」

 

世界が変わると同時に、歪んだ世界が邪魔をしようとしていた。

 

H・DIO「させぬぞ、このDIOの世界を、変えさせはせぬ!!『ザ・ワールド・オーバーヘブン』!」

 

遠くから白と金色のスタンドが、ガルッチに向けて襲いかかってきた。

 

ルッチ「危ない!『サンライト・アウターヘブン』!」

 

どうにか防ぐことが出来たルッチ。隙が生まれたと同時に、一気にスピードラッシュをかました。

 

サンライト『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!』

 

攻撃が当たったのか、そのまま吹っ飛んでいった。

 

ガルッチ「サンキュー、こんなところで死んでたまるかってんだ!無限の剣製よ!世界を覆い尽くせ!!!」

 

その声は世界中に響き渡り、世界が変わり始めた。

 

-無限の剣製-

 

世界が変わると同時に、地面からひび割れが生じた。

 

プッチ「………世界の崩壊が始まったのか。少し不味いな。」

言峰「というと?」

エンヤ「おそらく、無理矢理固有結界を発動させてしまったせいか……、次元の崩壊を始めたようじゃな。」

言峰「何と厄介な事を……。ならばあと、何時間で……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プッチ「…………5時間だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「ちっ、まさか崩壊を起こすとは思わなかった……。みんな!急ごう!」

エミヤ「しかし、ここまで多いと進みづらいぞ!『レオソード・ジョーカー』!」

 

エミヤの言うとおり、敵兵は相当居るせいか、なかなか進めずにいた。敵の弓兵の矢の雨と、クロエとギルガメッシュの剣の雨がぶつかり合い、敵将はガルッチ達が戦っていた。

 

敵兵「た……大変だ!呂布がいるぞ!!」

呂布「ぬぉぉぉぉぉぉ!!!!!!ガルッチ!此奴らは俺らが相手になる!貴様らは先に行け!」

ガルッチ「すまん、呂布。後は……ってエミヤ達も!?」

 

何と、エミヤ達も他の兵士達を倒しているところを目撃した。

 

エミヤ「私のことはいい!君たちは先に行くがいい!」

士郎「今急がないと、この世界が崩壊する!その前にH・DIOを殺せば、全てが終わる!今の内に行け!」

ルッチ「……ごめん、みんな!」

ギル「白野!絶対生きていろよ!この王直々の命令だ!死んだら地の果てまで貴様を連れ戻すからなぁ!!」

白野「うん!」

 

そうして、急いでこの場から去り、H・DIOの所に向かった。しかし…。

 

???『ドラァ!』

ガルッチ「!?」

 

謎の攻撃がガルッチを襲いかかるが、どうにか防ぎきった。この攻撃……もしや彼奴か!

 

ジョセフ「久しぶりじゃな、ガルッチ。」

ガルッチ「ジョセフか、どうやらH・DIOの陣営に着いたようだな。」

ジョセフ「貴様らと同じじゃ、対抗するなら此方もDIOに着いたのじゃ。」

ガルッチ「……皮肉なものだな、DIOを倒す為にH・DIOの力を借りるとはな。見下げ果てたぞ、ジョセフ・ジョースター!!」

ジョセフ「ふん、そう言うお前もじゃな。」

ガルッチ「いや、彼が星の勇者であった故、ジョナサンの願いであった故、DIOを守っていたんだ。」

ジョセフ「……そうかい、最早言葉はいらぬな。」

仗助「ジョースターさん、此奴は俺に任せてください!」

ジョセフ「いや、儂も戦う。行くぞ、ガルッチ!」

承太郎「残念ながら、じじい……俺と徐倫が相手をしてやるぜ。」

 

丁度、承太郎達も来たか。ならば!

 

ガルッチ「後は頼む!承太郎!幻術『イリュージョン』!」

 

ガルッチの術で12人は姿を消していった。

 

承太郎「さて、じじい。始めようか、そこの変な頭と一緒にな!」

仗助「あぁ?承太郎さん、俺の頭が何だって言った?」

承太郎「奴に洗脳されたせいで耳が遠くなったなら、もう一度言ってやる。変な頭といったんだ。Do you understand?」

徐倫「……煽ってるね。なら私も、仗助……あんたの髪の毛ぶっ飛んでるわぁ!」

仗助「………ここまで正直にコケにしやがったのは初めてだ。ジョースターさん、一気に終わらせましょう!」

承太郎「ほう、怒るか?たかが髪如きに怒るってのか?ならそれなら、貴様の憧れた奴も底が知れてるな。」

仗助「て……テメェ!俺の憧れた人その者を侮辱するとは……!!!もう知らねえぞ、消えて無くなりやがれ!!!」

承太郎「ところで徐倫、気に入らねぇ相手は?」

徐倫「フッ。」

空条親子「とりあえず、ぶん殴る!」

ジョセフ「待て、仗助!何か来るぞ!」

仗助「その前にぶん殴る!」

スタプラ&ストーン『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!』

仗助「ドラララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァ!!!」

 

お互いのスピードラッシュを始めた。最早ジョースター同士の争いしか見えなかったが、承太郎自身は、覚悟を決めていた。これからは、俺がジョースターとDIOと共に、次の世代に伝えていこうと思った。

 

 

そして、ガルッチ達はというと……。

 

 

ガルッチ「…………待たせたな、DIO。」

H・DIO「よく来た、星の勇者達。だが一足遅かったな。」

ガルッチ「遅かった?一体どういう事だ?」

H・DIO「後ろをみな。」

 

皆は後ろを振り向くと、謎の粒子がフヨフヨしていた。しかも、かなりの数だった。

 

ガルッチ「ミスト、あれは?」

ミスト『調べて見る。……………(データ解析中)…………!!!!!兄や!あれは人の魂よ!』

ガルッチ「何!?」

H・DIO「その通りだ、お前達が来ることを予測して、奴らを囮にさせたのだ。お陰で上手く魂となり、このDIOの糧となったのだ!しかし、承太郎と徐倫は残してやった。せめて家族同士の喧嘩をするんだな。」

 

人の魂がH・DIOに集まり、吸収されていった。

 

H・DIO「wryyyyyyyy………、実に馴染むぞ。ここまで力がみなぎるとはな……。」

ガルッチ「……そうかい。フラン、こいし、イリヤ。少しだけ、命を貸してくれ。」

フラン「ええ、信じてるよ。ガルッチ。」

こいし「貴方なら、勝てるって信じてる。」

イリヤ「絶対、勝ってね。」

ガルッチ「ああ……。」

 

あの融合力を……もう一度!

 

ガルッチ「『フュージョン』!」

 

4人の体は光りだし、3人は粒子となりガルッチに吸収されていった。姿は変わり、フランのサイドテールに翼、こいしのサードアイ、イリヤのロングヘアが着いた。髪の色も右から順に、銀、アクアマリン、金色になった。

 

ルッチ「レミリアさん、さとりさん、クロエ。僕もやろう!」

さとり「ルッチさん出来るの!?」

ルッチ「こう見えてもね。さっ、早く!」

 

同じくルッチに掴まり、同じ呪文を唱えると、姿も変わった。レミリアの翼が片方生え、さとりのサードアイも現れ、クロエのようなロングヘアにもなった。此方は縦の順に、アイスブルー、青紫、薄紫、薄桃となった。

 

美遊「一応聞くけど、私達も出来るの?」

サファイア「まあやろうと思えば出来ます。ただ命の危険がありますので、短期決戦になります。」

プリエ「それでいいわ、イリヤ!一緒にやるわよ!」

プリヤ「うん!ツヴァイファームならぬ、『ドライフォーム』!」

 

プリヤ達は3つの粒子となり、一つの球体になった。そこから現れたのは、片翼は鳥の翼、もう片方は蝶の翼となり、杖は一つになった。服装も変わり、腕にはプリエ、下半身は美遊、上半身はプリヤの服装に変わった。

 

ガルッチ「さて、皆の準備も終わった。始めようか、DIO!」

プリヤ「私達の力で、貴方を倒す!」

ルッチ「行くぞ、天国に到達したディオ・ブランドー。真実の上書きする力は十分か?」

ギル「白野を奪った罪、今ここで消してくれるわ!『ゴールデンワールド』!」

H・DIO「さぁ、正真正銘の最終ラウンドだ!!!『ザ・ワールド・オーバーヘブン』!」

ガルッチ「『ムーンライト・アウターヘル』で真実の終焉へと導き!」

ルッチ「『サンライト・アウターヘブン』で原初の真実に戻す!」

ギル「さぁH・DIOよ、原初と終焉の理を知るがいい!」

 

3体の拳と1体の刃が交わり始めた時、H・DIOはあることを気づいた。

 

H・DIO「貴様、何故上書きを無効に?」

ガルッチ「僕のスタンド能力で、真実の上書きに対する攻撃を終わらせた。もう貴様の能力は使えない。絶対に!」

H・DIO「………よかろう、ならば負けという真実を与えてやる!!」

 

そして、ジョースターの所に入る。

 

 

 

 

仗助「くそ……、何故クレイジーダイヤモンドの攻撃が……!」

ジョセフ「何故じゃ……、一体どこからその力が!?」

承太郎「俺は決めたんだ、DIOを助けるとな。もう長年の因縁を終わらせてぇんだ!」

ジョセフ「それが………奴の嘘じゃとしてもか?」

承太郎「構わねえ、それでも俺は信じる!」

ジョセフ「……そうかい、ならば食らえ!『サンライトイエローオーバードライブ(山吹色の波紋疾走)』!」

仗助「ジョースターさん、俺も行きます!『サンライトイエローオーバードライブ(山吹色の波紋疾走)』!」

承太郎「じじいが出来るのなら、俺もやってやる!スタンドを込めた波紋を食らえじじい!『幻想の(ファンタジー)山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)』!」

徐倫「父さん、私もやるわ!『幻想の(ファンタジー)山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)』!」

 

4人の拳がぶつかり合い、地面は更に裂け始めた。その威力は凄まじく、周囲にいた吸血鬼ですら灰に変わった。だが、それも早く、決着が着いた。右腕の義手だと気がついたジョセフだったが、時既に遅し、そのまま承太郎のスタープラチナの拳で砕かれ、胸を貫いた。仗助は、自身の体力限界に気づけなかったせいで、波紋の勢いが止まり、徐倫のストーンフリーの拳に吹っ飛ばされ、急所を貫いた。

 

ジョセフ「………儂の……、負けのようじゃな………承太郎……。」

承太郎「じじい………。」

ジョセフ「いや…………もうお前のじじいじゃ……ない…………、そうじゃろ?……ん?」

承太郎「…………だがじじい、テメェはそれでよかったのか?俺に殺されて……。」

ジョセフ「へへ、笑わせて………くれるじゃ………ねえか。儂も…………薄々気付いてた。こんなことして………、ジョナサンが…………喜ぶ訳がないと………分かってた。」

承太郎「じじい!」

ジョセフ「すまんかったな……………、承太郎。いや星の勇者よ、儂の……………最後の頼みを…………聞いてはくれんか?」

承太郎「………何だ?」

ジョセフ「無の神を……………倒してくれよ………。」

 

そう言い残し、ジョセフ・ジョースターは息を引き取った。同じ時、東方仗助も、息を引き取った。

 

 

 

 

 

 

 

─ジョセフ・ジョースター&東方仗助 完全敗北 …………『死亡』

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ガルッチ達の戦いも終わりを告げようとしていた。

 

 

H・DIO「はぁ……はぁ……、ここまで互角とは……。何故だ…………、多くの魂を食らった筈なのに、何故だ!」

ガルッチ「まだ………分からんか。それがお前の限界だ、DIO!」

ルッチ「僕らには、無限の可能性を持っているんだ!」

プリヤ「貴方は、それを侮った。それが限界までやった貴方と、極限までやったガルッチさんとルッチさんの違いよ!」

ギル「その通りだ……、さて雑種よ。貴様の怪我はどれくらいで治る?」

ガルッチ「3秒か?4秒か?治ったと同時に、僕らのスタンドをぶつける!かかってきな。」

H・DIO「くっ………!」

ガルッチ「西部劇のガンマ風に言えばこうだな。『ぬきな、どっちが素早いか試してみようぜ。』って奴だ。」

H・DIO「(こ……コケにしやがって……!だが、この土壇場に来て、やはり慢心したようだな!後味が悪いとか、人生に悔いを残さないとか、便所のクソにも劣るくだらない価値観が命取りよ!フフフ、このDIOにはそれはない。あるのは一つ、たった一つのシンプルな思想。"勝利して支配するッ!"それだけよ………、それだけが満足感よ!過程や……方法なぞ……!)どうでもよいのだァァァァァァ!!!!!」

 

足から血飛沫があがり、4人の目に入った。

 

ギル「ぬぉ!?」

プリヤ「きゃ!?」

ルッチ「目潰し!?」

ガルッチ「なっ!?」

H・DIO「どうだ!この血の目潰しを!」

ガルッチ「……………。」

H・DIO「勝ったッ!まずは貴様からだガルッチ!死ねぇ!!!!」

アヌビス神『させるかぁ!!!!』

 

アヌビス神はスタンドを貫き、H・DIOの腹部に刺した。

 

ガルッチ「アヌビス!」

アヌビス神『旦那……、俺を使って此奴を殺せ!もう俺のタイムリミットが来そうだ!』

ガルッチ「タイムリミット?」

アヌビス神『黙ってて悪かったな……、実はここでお別れって事だ。元々は、此奴に蘇らせた一人なんだ。』

ガルッチ「何!?」

アヌビス神『だけどよ、旦那と一緒に居たお陰で、このままでも良いかなって思ったんだ。旦那と一緒にいると、使命なんて忘れてしまうぐらいさ。だが、気づいたんだ。此奴が死ねば、俺は消えるとな。』

ガルッチ「………嘘だろ?アヌビス、お前はそれでいいのかよ!」

アヌビス神『構わねえ、旦那を役立たせたいなら、それが本能だ!さぁ、旦那!俺を使え!』

ガルッチ「……………赦せ!アヌビス!」

 

妖刀・憑依冥界丸を抜き、構え直したガルッチ。よろけてはいたものの、どうにか持ちこたえたH・DIO。遂にここで決着が着く。

 

ガルッチ「最終奥義………。」

H・DIO「巫山戯やがって……だがこれで終わりだ!死ねぇ!」

ガルッチ「『終焉月光斬り』!!!」

 

殴りつける前に、自慢のスピードで、H・DIOを斬った。

 

H・DIO「ウグァァァァァァァ!?ば………馬鹿な!このDIOが……………このDIOがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 

血飛沫をあげると同時に、破裂し、跡形もなく消え去った。そして、そこから粒子があふれ出し、月へと集まってきた。それを目撃すると同時に、3人だった者が11人に戻った。そして……。

 

ガルッチ「…………じゃあな、アヌビス神。」

アヌビス神『ああ、ありがとな。相棒………。』

 

アヌビス神は自分の役目が終わり、幸せな顔をしながら消え、ただの刀へと変わった。

 

フラン「終わったのね……。」

ガルッチ「ああ、……何とかね。さて……と。」

 

少しふらついたが、フランとこいしとイリヤが支えてくれた。

 

ガルッチ「テメェの敗因は、たった一つだぜ、H・DIO。たった一つのシンプルな答えだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"テメェは俺らを、怒らせた"。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月に集まった粒子は広がり、全てを包み込み始めた。

 

ガルッチ「……手を、つなごうか。3人共。」

フラン「うん…。」

こいし「勿論よ、最後の…。」

イリヤ「…恋人繋ぎを…。」

ガルッチ「こいし、イリヤ。最後じゃないよ。これからは夫婦繋ぎになるから………ね?」

こいし「そうだったね。」

イリヤ「お兄ちゃん……。」

ガルッチ「何だ?」

フラこいイリヤ「愛してるよ、貴方。♡」

ガルッチ「……………ああ、僕もだ。」

 

-to be continue⇨-

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6-F章 深紅と群蒼の薔薇と深緑と純白の百合

-幻想郷 とある教会-

 

ギルガメッシュと白野の結婚を終え、次の日、遂に彼らの結婚式が始まろうとしていた。

 

士郎「なぁアーチャー、まだメインの人来ないのか?」

エミヤ「ああ、メインなだけであって、時間がかかるらしいんだ。」

ギル「まあ、我は昨日白野と結婚したのだ。赤セイバーの固有結界でな。」

白野「でもギル、あの時は意外だったわ。私、金ピカの服を着るのかと思ったけど。」

ギル「たわけ、この白タキシードも、最高級の物を使われているのだ。何でも金とは思うなよ?」

白野「ごめんなさい、貴方。♡」

ギル「本当、初々しい嫁だ。」

徐倫「メロメロだねぇ、そう思わない?父さん。」

承太郎「ああ、そうだな。」

ポルナレフ「っていうか、まだ来ねえのか?」

 

-幻想郷 教会 控室-

 

一方此方は花嫁陣営………。

 

フラン「ねぇ、どうかなこれ。」

クロエ「ちょっと、露出している部分が多いわね。」

フラン「やっぱり?」

クロエ「でも、その服装で良いんじゃない?」

フラン「そうよね、こいしちゃんは?」

こいし「ウェディングドレスよ、丁度私サイズのあってよかったわ。」

フラン「うわぁ、似合ってるわこいしちゃん。」

こいし「ありがとう、イリヤはどう?」

イリヤ「もうちょっと待って、これ着づらい…。」

セラ「ほら、ここをこうして……ってリズ!手伝いなさい!」

リズ「私パース。」

セラ「パスじゃない!この子の結婚式………じゃなかった、あの子達とイリヤさんの結婚式なんですよ!?」

リズ「うん、だからこの目で見たいの。イリヤが困難な導きでも、どんな幸せになるのか。」

セラ「……まあ、そうですけど、手伝いなさい!」

フラン「………時間かかりそうね。」

クロエ「確か、天のドレスだったよね。あの衣装って。」

 

※天のドレス 第三魔法『天の杯』

 

かつてアインツベルンが追い求めた、呪いでもある不老不死の魔法。ただし、ガルッチの手により、天の杯は永久に封印されてしまった。

 

イリヤ「終わったよ。」

クロエ「へぇ、結構似合ってるじゃない。」

イリヤ「えへへ、お兄ちゃんも喜ぶかな?」

フラン「勿論よ。」

こいし「お兄ちゃんは、どんな服装かな?」

 

花婿ことガルッチはというと……。

 

ガルッチ「どうかな、兄さん。お爺ちゃんが戦っていた時と結婚式の時に使った『月夜の袴』は。」

ルッチ「似合ってるよ、しかもサイズもピッタリだし。」

 

お爺ちゃん、もしかしてだけど15歳ぐらいでお婆ちゃんと結婚したの?

 

ガルッチ「もう僕の私服にしちゃおうかな?」

ルッチ「いいんじゃないか…………。」

ガルッチ「如何したの兄さん、黙っちゃ………て……。」

 

2人が目にした物は、あり得ない人が微笑んで此方を見ていた。

 

父「おめでとう、ガルッチ。そして久しぶりだな。」

母「私が知らない間に、こんなに強くなって、私は嬉しいわ。」

 

憎くはあるが、何故か懐かしい声だった。その声は、今でも憶えていた。だが、それでもガルッチは、自分が持っていた月光・闇夜丸を抜き、構えた。しかし、ただそれだけで、何もしなかった。

 

父「如何した?殺しに来なくていいの?」

ガルッチ「…………親父、何故生きてるんだ。お母さんも、一体……。」

父「あー、そこからか。まぁ、無理もないか。じゃあ逆に聞くけど、『何で殺さなかったの?』」

ガルッチ「………何が言いたい。」

父「お前は、俺が売ろうとしていたとこは知ってるな?」

ガルッチ「あったり前だ!売ろうとした罪は、ぜってぇ赦さねえ!」

父「ネタばらしに言うけど、あれは嘘さ。」

ガルッチ「嘘?」

 

あれが嘘だと?どういうことだ?

 

父「元々君達は、才能もよかった。剣術も然り、魔術も然り、そこで名のあるところへ送ろうとした。ただ、奴らに気が付かれそうだったので、仕方なく偽装行為をさせたんだ。表向きは人身売買、裏向きは修行という形で行こうと思った。」

母「だから言ったじゃない!そんな事をしたら罰が当たるって!」

ガルッチ「………はぁ、親父。事情が事情であったにせよ、さすがに人身売買はねえぞ。」

ルッチ「僕も同感、養子としての形でもよかったんじゃないの?」

父「…………その発想はなかった。」

 

そう言った途端、ガルッチは刀を投げつけるが、壁に刺さった。

 

父「…………もしかして、結構怒ってる?」

ガルッチ「………当たり前だろ、この馬鹿親父。そのせいで、僕と兄さんは苦しい想いをしたんだ。結果、僕の精神も一時期情緒超不安定にもなったんだ。あんたがそんなことさえしなければ………、自分を追い詰めるような事はしなかった。」

父「………。」

ガルッチ「例え赦しを求めても、未来永劫赦す気はない。どちらにせよ、親父は僕らを捨てた事には変わりねえ。例え兄さんを使ってもな。」

母「………ガルちゃん。」

ガルッチ「母さんもだぞ、もう少し必死に止めてくれればよかったんだ。」

 

冷たい目線で父と母を見る。刀が戻ってくると同時に扉に向かったが、少し恥ずかしながらこういった。

 

ガルッチ「おい、いつまで突っ立ってるんだ?さっさと座りに行けよ。今日はそのために来たんだろ?」

父「……ガルッチ。」

ガルッチ「勘違いするな、これは僕なりの慈悲だ。次裏切ったら、もう親父とは思わず、殺す。それじゃあ兄さん、エスコートを頼む。」

ルッチ「うん。」

 

兄さんの手を繋ぎ、控室から出る直前、小声ながらもこういった。

 

ガルッチ「………ありがとな、親父、お母さん。」

 

-幻想郷 とある教会-

 

フラン「お兄ちゃん、まだかな。」

こいし「もしかして、緊張しているとかかな?」

イリヤ「そうかもね。だって、3人の女の子と結婚するんだもん。緊張しない方がおかしいわ。」

言峰「ランサー、何だ?」

クー・フーリン「言峰、花婿の準備が出来たとよ。」

言峰「よし、それでは花婿の入場です。」

 

BGM Last StarDust

 

扉を開けると、そこには青と黒を象徴とし、左胸には月のシンボルが書かれている服が見えた。

 

フラン「お兄ちゃんったら、侍で来たのね。」

こいし「でも、格好いいわ。」

イリヤ「青と黒ねぇ、和装で来るなんて思わなかった。私達ある意味洋式だし。」

フラン「まぁまぁ、お兄ちゃんらしいからいいんじゃないかな?」

 

そして、花嫁のところに着いたガルッチは、ルッチの手を離した。

 

ガルッチ「お待たせ、フラン、こいし、イリヤ。」

フラン「ずいぶん、緊張しているわね。」

ガルッチ「そうかもな、これから夫婦になるって思うと……な。」

 

後ろを振り向くと、そこにはあの戦いで蘇りをした人、洗脳がとけた人、等々いっぱいいた。

 

プッチ「よろしいかな?」

ガルッチ「ああ、頼む。」

プッチ「ではここで、4人が結ばれ………。」

???「ちょっと待った!」

 

BGM中断

 

突然バンッと言う音が聞こえ、何事と思い後ろを振り返ってみると、何だか滅茶苦茶キモそうな男が不気味な笑いをしていた。

 

ガルッチ「……なんだ此奴?」

???「デュフフフ、見つけましたよ。フランちゃん、こいしちゃん。あー、こんなところで結婚式があるなんて、きっと僕の為に祝福してくれるんだ!」

フラン「………お兄ちゃん、あれ何?」

ガルッチ「……………魔性の変態ロリコンドMセクハラ童貞エロキモオタ男だろうな。」

イリヤ「毒吐いたね、お兄ちゃん。」

ガルッチ「さすがに引くもんあれ……。しかもタキシードも着てるし……、何がしたいんだ?」

 

キモ男はよだれを垂らしながら、フラン達に向かってきた。

 

???「さぁ2人とも、その獣に離れて僕に。」

ガルッチ「獣って……強ち間違いじゃないのが滅茶苦茶むかつく。」

プッチ「そこの者よ、神聖なる場所に何しに来たのかね?この者達の祝福を邪魔をすると、天罰が………ガルッチ?」

ガルッチ「神直々の天罰では生温いです、これは僕に任せて下さい。」

 

そう言い、フラン達を庇うように両手を広げた。

 

???「何とまあ、僕のフランちゃんとこいしちゃんを攫った挙げ句、調教して、無理矢理愛させ、そして嫌がってるにも関わらず結婚だなんて、許せない!今僕が助けてあげるよ。」

ガルッチ「戯れ言は此処までだ、雑種。勝手に自分自身を正義の味方みたいな言い方をしやがって。どうせネット上の2chでブヒブヒとアンチコメを書きながら、自分は世界の中心だとか言ってるんだろ?」

???「五月蠅い!この力で、お前を倒してやる。」

 

そう言うと、キモ男の手元から、見慣れない物を腰に巻いた。そして、3つのコインらしき物を差し込み、謎の円形を持った。

 

ガルッチ「……あれって、仮面ライダーOOOの!?」

オーズ「デュフフフ、驚きを隠せないようだな。そう、僕はオーズ。正義の鉄槌を食らうがいい!『変身』!」

 

『タカ! トラ! バッタ! タトバ、タトバタトバ!』

 

まじかよ、滅茶苦茶太ってんのにスマートになったんだけど。

 

ギル「我が雑種!此奴を使え!」

 

ギルガメッシュが投げた物は、戦極ドライバーとブラッドオレンジのロックシードだった。

 

ガルッチ「ちょっと待て、何でこんな物を!?」

ギル「仮面ライダーには仮面ライダーで対抗するのがいいと思ってな。」

ガルッチ「なるほど、分からんが……やるか!」

 

『ブラッドオレンジ………ロックオン!』

 

フラン「お兄ちゃんだけ戦わせないわ、私も!」

 

『シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!』

 

こいし「結婚前の最後の戦いね。」

 

『アーイ! サァバッチリミヤガレ!サァバッチリミヤガレ!』

 

イリヤ「みんな、手を出さないでね。こういう変態は、お仕置きが必要だしね!クロ!」

クロエ「受け取って、ディケイドドライバーを!」

 

『KAMENRIDE……………。』

 

おいおいおいおい、フラン、何でウィザードライバー持ってんだよ。こいしは何故かゴーストドライバーあるし、て言うか効果音ちゃう気がするけど…。っていうかクロエは何でディケイドドライバーあんの!?………んまあ置いておくか。

 

4人「変身!!!」

 

『ソイヤ!ブラッドオレンジアームズ。 邪の道、オンステージ…。』

『フレイム!プリーズ!ヒーヒーヒーヒーヒー!』

『開眼!レイス! レッツゴー!覚悟!無意識ゴースト!ゴ、ゴ、ゴ、ゴ!』

『ARCHER EMIYA!』

 

この時、みんなはこう思った。何故仮面ライダーなのにこの4人は顔見えているの?っと……。

 

4人「いや、それ聞かれても答えられないから……。」

オーズ「デュフフフ……ガール仮面ライダーなんて萌えるねぇ……、今僕が洗脳解いてあげるから。」

ガルッチ「フランに近寄るんじゃねえ!」

 

すぐさま蹴りを入れ、闇夜丸で斬るガルッチ。だが、あちらの剣に邪魔されて防がれてしまった。

 

ガルッチ「ちっ。」

オーズ「駄目だね、そんな攻撃じゃ、僕には通用しないね!」

 

まともに蹴りを入れられたが、すぐさま復帰した。

 

オーズ「まぁ、どうせならこう言うのが1番かもね。」

 

紫色のコイン?一体何を?

 

『プテラ!トリケラ!ティラノ! プトティラノザウルス!』

 

オーズ「デュフフフ………、これで君もおしまいだね。」

ガルッチ「恐竜ねぇ…。」

ギル「ならばこれを使え!」

 

今度は2つのロックシードを投げてきた。一つはカチドキロックシードだが、何故かブラッドオレンジ風のロックシードだった。もう一つは極ロックシードを全部金に変えた物だった。

 

ガルッチ「ありがとな。」

 

ブラッドオレンジのロックシードを外し、カチドキロックシードをセットした後、極ロックシードから鍵が出た。

 

『フルーツバスケットインギルガメッシュ!ロックオン!』

 

ガルッチ「………言わなきゃダメ?」

ギル「そうだ、言うがよい。」

ガルッチ「あー…はいはい。『AUO CAST OFF』!」

 

『ロックオープン!極アームズ! A・U・O A・U・O!』

 

……んまあ、運良く上半身だけ露出しただけでもいっか。

 

オーズ「ふん、ただの虚仮威しにきま……ギャー!?」

こいし「私が居ることをお忘れなく、変態さん?」

 

背後に気が付かなかった変態オーズは、そのままダメージを食らった。

 

フラン「今度はこっちよ!禁忌『レーヴァテイン』!」

オーズ「ブヒィィィ!?」

ガルッチ「……恐竜なのに、何故豚…。いや中身が豚だったな。」

プッチ「何気に酷い暴言吐いたね、ガルッチ。」

言峰「おー、愉悦愉悦。」

イリヤ「次は私よ。我が骨子は捻れ狂う!『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』!!」

オーズ「ブヒャァァァァァァァ!!」

 

3人の攻撃で、最早ズタボロ状態だった。

 

ガルッチ「さぁて、仕上げと行こうか。」

フラン「ええ、勿論よ。」

こいし「変態さんは…。」

イリヤ「お呼びじゃないのよ!」

 

ガルッチは無双セイバーを火縄大橙DJ銃の打ち所を差し込み、更に大橙丸を無双セイバーの持ち手に差し込んだ。フランはインフィニティフォームになり、髪の色も白くなった。こいしは無限魂に変えると、服も変わり、髪の色も白くなった。イリヤはコンプリートフォームに変えると、髪の色は赤く変わった。

 

4人「さぁ、finaleだ!」

 

『Wロックオン!1、10、100、1000、万!不可説!!』

『ハイタッチ!シャイニングストライク!キラキラ!キラキラ!』

『大開眼!無限!ゴッドオメガドライブ!』

『FINAL ATAKKURIDE EEEEEEMIYA!』

 

オーズ「グヘェ!?こんなところで死んで溜まるか!」

 

すぐさま撤退するも、謎の触手と鎖が、オーズを縛り上げた。

 

承太郎「お袋!」

ホリィ「今です!」

ギル「行けェ!」

 

ガルッチとフランとイリヤの斬撃の後、こいしのキックでオーズは吹き飛んだ。それと同時に、オーズドライバーも壊された。

 

オーズ「え……嘘……、何で?何で何で何で!?」

フラン「あっちに行きなさい、変態。お兄ちゃんを困らせる人なんて、大っ嫌いよ!」

オーズ「!?」

こいし「私も、貴方のような人なんか消えて欲しいわ。二度と私達に近付かないで!」

オーズ「!!」

イリヤ「わかった?これが現実よ、変態オーズ。」

オーズ「ひ……き……嫌われた……。」

ガルッチ「お前に対する慈悲はねえし、お前が可哀想だとはこれっぽっちも思えねえ。テメェのようなクソヒキニートが来るべき世界じゃねえんだ。存在もろとも、消えろ!」

 

既に変身を解いた4人だったが、ガルッチは最後の仕上げと言わんばかりの、乖離剣エアでオーズの腹部に刺した。そのまま外へ連れ出し、空に向けた。

 

ガルッチ「…………二度と、僕の目の前に現れるな。死して拝せよ!『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』!」

 

赤い閃光が宇宙まで行く勢いまで発射していった。それが終わった時には、既にあのキモ男のオーズは消え去っていった。

 

ガルッチ「ふう……、すげぇ爽やかな気分だぜ。って何時まで覗き見してんだ?」

???「あー……遂にバレたか。よっと。」

 

十字架から降りてきたのは、ガルッチとの身長が少し高い人だった。

 

???「始めまして、とでも言っておこうか。僕は深緑風龍、君達を観測する者とでも呼ぶとするか。」

ガルッチ「なるほど、君が…か。その子は?」

風龍「喪失と忘却の始原女神のイリアス・ステンノ・レア。本名はメアリーって呼んでる。」

ガルッチ「そうか……、んで観測者が何か用なの?」

風龍「結婚する君とフラン達を見に来たんだ。それにしても、あのキモ男が来るとは予想外だったなぁ。まあ消したのは賢明だったからいいけどね。」

ガルッチ「同感だ。それに見に来てくれるんだったら、早くした方がいいよ。っていうか、ちょっと聞くけど、夫婦なの?」

風龍「あ……いや……その………。」

イリア「夫婦じゃないけど、家族よ。」

ガルッチ「そうか。ちなみに、何人家族?」

イリア「4人だよ。風龍さんに私、アラン、ラヴォスさん。」

ガルッチ「え、ラヴォスってあの!?」

風龍「ええ、何か転生するときに変な発言とかしませんでしたか?」

ガルッチ「いや……、全く。」

風龍「(仕事に関しては、本当に真面目にやっていたのか……。)そうですか。それじゃあ花嫁達も待ってるそうだし、行きましょうか。」

ガルッチ「そうですね。あ、そこの子も。」

イリア「アラン、こっちに来て。」

アラン「う………うん。」

 

そして…………。

 

プッチ「皆さん、先ほどのアクシデントは申し訳ありませんでした。まさか、神を祝福しようとするにも関わらず、逆らう者がいるとは思わなかったので……。ですが、私は狂信者ではありますが、神が祝福をするのであれば、私も全うしなければなりません。それでは気を取り直して……。」

 

プッチは咳払いをして、こう言った。

 

BGM再開 Last StarDust

 

プッチ「今日ここに、この者達が結ばれます。有翼人、吸血鬼、覚妖怪、そして元ホムンクルスという、異種族ではありますが、その障壁を壊し、このように愛し合っています。今ここに神の祝福を与える。」

 

暖かな光が、ガルッチ達を包み込んでいく。

 

プッチ「フランドール・スカーレット。君はラーク・バスター・ガルッチと古明地こいし、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの、良き妻とし、時に戦場に駆け抜け、時に苦難が起きようが、この者達を愛することを、誓いますか?」

フラン「はい、誓います。」

プッチ「ならば、古明地こいし。君はラーク・バスター・ガルッチとフランドール・スカーレット、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの良き妻とし、あらゆる試練を乗り越え、共に過ごして行く事を、誓いますか?」

こいし「はい、勿論誓います。神を愛し、フランちゃんとイリヤちゃん、ガルお兄ちゃんを愛します。」

プッチ「フフッ、いい子だ。では、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンよ。君はラーク・バスター・ガルッチとフランドール・スカーレット、古明地こいしの良き妻とし、彼らを信じ、共に戦い、共に生きていく事を、誓いますか?」

イリヤ「はい、誓います。」

プッチ「さて、最後にラーク・バスター・ガルッチ。」

ガルッチ「はい。」

プッチ「君は、フランドール・スカーレットと古明地こいし、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの良き夫とし、例え全ての者が敵に回ろうが、人類が君を悪人呼ばわりされようが、家族と妻達を守り、正義を挫き悪を裁く『断罪者』になることを、神と魔神に誓いますか?」

 

ガルッチは、すぐには答えなかった。何故なら、最後の迷いがあったからだ。結婚を誓えば、フラン達の夫として、歩む事になる。だが、実のところ最後まで守れるか、心の奥で迷っていた。

 

言峰「ガルッチ、もし迷いがあるのなら、今までのことを思い出すがよい。時間はゆっくりある。そして答えるが良い。」

 

言峰の言うとおり、ガルッチはこれまでのことを思い出した。魔法学校に入学し、勉学に励み、心から許せる友人を作った時。卒業し、世界を変えるために戦場に駆け、星の勇者を阻む者と呼ぶアームストロングを倒し、アレガス前天皇を正気に戻した時。幻想郷で、再会の約束を果たし、鬼神と呼ばれていた宵闇霊夢を倒し、真の目的の為に襲いかかったツジグチを滅ぼし、イリヤの修行を手伝うために友と兄と別れた時。修行を励むにつれ、恋心を持ち、フランとこいしとイリヤの苦しみを解放し、再会の約束を交わし、命を投げ捨て星を守った時。サーヴァントとして過去のイリヤと出会い、狂った聖杯戦争を終わらすために、他のサーヴァントとマスターと協力し、殺生院キアラを滅ぼし、過去のイリヤとお別れをした時。そして、平行世界のイリヤ達と出会い、スタンドに冒された美鈴を救うために、ジョジョの世界に飛び、ジョナサンとDIOの母親の約束の為にDIOを庇い、世界を救うために、H・DIOと戦った時を思い出した。どれも懐かしく、どれも辛い思い出だったが、その時はいつも、仲間達が支えてくれた。もし仲間達がいなければ、今こうして結婚式にはいなかった。今思えば、ガルッチは最初から一人じゃなかった。ガルッチが自分から一人だと思わせていたのだ。今ここに、誓いを言うとき、自分で縛った鎖を外せる事になる。もう後戻りはしない、そう決意を決め、答えた。

 

ガルッチ「我、ラーク・バスター・ガルッチは、フランとこいし、イリヤの夫になることを誓い、正義を挫き悪を裁く『断罪者』となりて、全てを殺し全てを救う刃になることを、今再び誓おう。」

 

優しく包んだ光が変わり、4人の為の翼へと変わった。

 

プッチ「宜しい、ではこの4つの指輪を愛し合う者に……。」

 

ガルッチはフランとこいしとイリヤの左薬指に指輪をはめ込み、フランとこいしとイリヤはガルッチの左薬指に指輪をはめ込んだ。

 

プッチ「では、最後に………誓いの口付けを…。」

 

4人は少し赤くなったが、お互いの顔を見合わせた。

 

フラン「ねぇお兄ちゃん、恥ずかしい?」

ガルッチ「うん、すごく…。」

こいし「私もよ。でも、凄く嬉しいわ。」

イリヤ「そうね、やっと結婚出来るからね。でしょ?お兄ちゃん。」

ガルッチ「………。」

 

ガルッチは少し涙を流していた。こんな幸せを味わえるせいか、涙を堪えきれなかった。

 

こいし「お兄ちゃん?」

イリヤ「どう……したの?」

 

少し心配しながら3人は顔を近付けると、ガルッチの不意打ちの口づけをした。3人は全く理解出来なかったが、ガルッチの言葉で安心した。

 

ガルッチ「……答えは得た。大丈夫だよ、フラン、こいし、イリヤ。俺も、これからも頑張っていくから。」

 

それは満面の笑みだった。自分は歳を取っているけど、それは実年齢なだけで、精神と心は10代の少年のままだった。だから今だけ、本当の笑顔を見せてあげたかった。今この時、ラーク・バスター・ガルッチと言う名の殺戮者は、結婚式にて死んだ。そして今この時、断罪者として、生まれ変わった。立つと同時に拍手が鳴り響いた。

 

フラン「さぁ、行きましょ?新しい人生に。」

ガルッチ「all right.お嬢様方。」

イリヤ「ウフッ、お願いね。私達の弓兵(アーチャー)。」

こいし「楽しみだなぁ、今日の夜が待ちきれないわ。」

ガルッチ「もう発情してんのか……。」

フライリ「(多分この中で一番、絶倫なのはこいしちゃんだろうなぁ。)」

 

3人は冷や汗をかきながらも、歩いていき、外に出ると、多くの人達が笑っていながら拍手をしていた。

 

スピードワゴン「ガルッチ!結婚おめでとう!!」

四季映姫「ようやく、結ばれて良かったです。」

魔理沙「フラン!幸せになれよ!」

 

そして辺りを見渡すと、懐かしき人物がいた。

 

ガルッチ「あ!星龍さん!早苗さん!」

星龍「やぁ、結婚おめでとう!」

早苗「結婚おめでとう、ガルッチさん、フランちゃん、こいしちゃん。イリヤさん、どうかこの子達を宜しくお願いね。」

3人「なんか、息子(娘)扱いされてるぅぅぅぅ!?∑(OωO; )」

イリヤ「はい、勿論です。」

3人「イリヤァァァァ(イリヤちゃぁぁぁぁぁん)!そこは違うって言ってぇぇぇぇ!!!」

 

最後の最後でカオスな展開が起こってしまったものの、顔を合わせると、ふと笑みがこぼれた。そして、フランが手にしてる深紅と群蒼の薔薇と深緑と純白の百合を投げようとした。そこでガルッチは待ったをかけた。

 

ガルッチ「どうせなら、みんなで投げた方が良いだろう?深紅はフランで、群蒼はこいし。深緑は僕で、純白はイリヤで。な?」

フラン「あ、それ面白そう!」

 

そう言い、ガルッチの言い分に従い、お互いの花と色の花束をもち、空高く飛んだ。

 

ガルッチ「(黒く染まりし邪悪なる魔力よ、この幸せを守らせてくれ。白く染まりし精白の慈悲よ、今一度だけ見守りたまえ。)」

 

 

-to be continue⇨-




-日輪の草原-

あー、いい結婚式だったなぁ。アクシデントはあったけど。

イリア「そうね、でもあの人は今後断罪者として生きていくんでしょうね。」

まあ殺しは変わりないけどね。

アラン「まあそれでも、今後は命を賭ける事が多くなるけど……。」
イリア「確かにね、あの様子だとそうなるわね。」

だが、前よりはマシになったと思うよ。戦う意志は変わらないし、見知らぬ人を助けに行くけど、それでも勝手に命を捨てるような事はしなくなると思うな。

イリア「前より仲間と一緒に戦うって事?」

うん。ただ、ガルッチには知らない使命もあるし、多分その時は一人でやることになるかもね。

アラン「そうだね……。」

では、皆さん。冒険ノ幕はこれにて終幕。次に会いましょう。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

海ノ幕
第7-1章 新婚夫婦の一日


7期op 仮面ライダーカブトop曲 『NEXT LEVEL』


-幻想郷 とある家- -暁ノ刻-

 

霧の湖の東側に、一つの家が建っていた。そこは最近建てられていて、紅魔館や地霊殿程の豪邸ではないが、少し大きな家だった。家ではあったものの、店みたいな看板があった。そこの看板名が『弓兵の店』と書いてあった。っと言っても、中はカフェ的な感じではあるが、和風式になっている。ただメニューは、和洋中の料理があるため、カフェというよりはレストランではと疑いたくなるものだった。だが、『弓兵の店』はカフェ以外でも、依頼を頼む事も出来るというギルドのような機能があった。さて、ここの家主だが、かつて世界の異変を解決し、何時しか『幻影の英雄』と呼ばれている者が住んでいる。しかも、その者は3人の幼妻を持ち、幸せな家庭を作っている。見た目は14歳の子供だが、最早人外……いや、魔神でさえ超える力を持っている。剣術、魔術、弓術、槍術など極めているが、そのほかに料理とか上手で、エミヤシロウと同じぐらいの実力を持っている。

 

ガルッチ「ふぁぁ……、ちょっとやり過ぎたかな……?いやまあ…、朝までやろうって言ったけど、本当に朝までしてしまったけど……。」

 

………今はこうではないですが、こう見えて初心なとこがあり、滅茶苦茶赤面することが多くあった。

 

ガルッチ「んまあ、初夜もそうだったしいっか。さてと、3人が起きる前に……。」

フラン「んむ……、お兄ちゃん……おはよう。」

ガルッチ「あ、おはようフラン。」

フラン「えへへ、初夜みたいに激しかったね。」

ガルッチ「途中からだけど……。」

こいし「ガバーッ!」

ガルッチ「うわ!?こいし起きてたの!?」

こいし「うん、朝食も作っておいたよ。」

 

早起きだな、こいし。しかも料理とか教えたおかげで、士郎程ではないが、旨いんだよねぇ。

 

ガルッチ「んじゃ、イリヤを起こして…。」

イリヤ「もう起きてるよ?」

ガルッチ「ウェイ!?いつの間に……。」

イリヤ「えへへ……。お兄ちゃんの寝顔、可愛かったなぁ。」

ガルッチ「寝顔まで見られただと!?」

 

んまあ、こんな感じで生活の始まりみたいになります。

 

-朝ノ刻-

 

ガルッチ「そんじゃ僕、依頼をこなしてくるね。」

3人「いってらっしゃーい。」

 

ガルッチの仕事服は、結婚式で着ていった服装で、調べてみると月夜見の加護があるという何とも凄いものだった。というかお爺ちゃん、月夜見の子孫か何かなの?

 

フラン「それじゃ、私達も始めましょうか。」

白野「あ、3人ともおはよー。」

イリヤ「白野さん、おはよう。」

白野「まだ開店はしていないの?」

こいし「うん、今からだけどいいかな?」

白野「いいよ、クロエちゃんは?」

クロエ「呼んだ?」

 

調理場からクロエが掃除用具を持って出てきた。

 

クロエ「よっと、はくのんおっはー。」

白野「おっはー、あーあとエミヤ達は少し遅れるって言ってたわ。」

イリヤ「あら、珍しいわね。」

白野「エミヤはガルッチの手伝いで行ってるし、士郎はまだ凛の修行をしてるし、桜さんは紅魔館のところでバイトしてる。」

フラン「開店前には間に合うかな?」

白野「士郎はともかく、エミヤと桜さんは時間かかるかな?」

こいし「そうなんだ、それじゃあ私達でどうにかしましょ。」

クロエ「そうね、まずは掃除から始めましょ。」

 

-人間の里 酒場- -朝ノ刻-

 

一方、ガルッチはというと………。

 

ガルッチ「正邪、今回の依頼ってのは?」

正邪「今回の依頼は、最近暴れてると言われているベヒーモスの討伐をしてもらう。」

エミヤ「ベヒーモスって、幻想郷にもいたのか?」

正邪「いや、紫の特権で入ってきたと思う。」

ガルッチ「よし、後で紫をボコろう。」

正邪「唯一対抗できるのって、あんただけだしなぁ……。(^ω^;)」

 

正邪とは結婚の2日後に知り合い、最初は敵対関係だったものの、紫に弄られていたところを救われ、更に料理を振る舞った事で、仕事仲間という関係になった。

 

ホルホース「だがよ、そいつ何処に居るんだ?」

正邪「恐らく妖怪の山の河童がいるところにいるはずだ。そこに居るはずだ。」

エミヤ「骨が折れそうだな……、私とホルホースと正邪は遠距離から攻撃で、ガルッチは……まあ好きにやればいいんだよな?」

ガルッチ「うん。」

正邪「よし、んじゃ行くか。」

エミヤ「ああ、それとミスティア。この場を使わせて悪かったな。」

ミスティア「い……いえ、お気になさらず。気をつけて下さい。」

ホルホース「ああ、任せな。ベイビー。」

 

本当、女好きだな…。そう思った3人だった。

 

-妖怪の山 河童のすみか- -朝ノ刻-

 

にとり「あー、ちょうどよかったよ。彼奴私のスペルカードを使っても全然効かないんだよ。」

 

にとりが喋ると同時に、正邪は試しにスペルカードを放つが、何かの障壁で弾かれてしまった。それが発端なのか、ベヒーモスは目を覚ましてしまった。

 

正邪「あのアマ……、スペルカードを効かないような結界を入れたのか…。」

エミヤ「やれやれ、困った時空の賢者だ。」

ガルッチ「あれが賢者とか、思えないんだけど……。とにかく、理由は何であれ、後でボコる。」

ホルホース「殺し……何だよな?どちらにしても…。」

ガルッチ「Exactly、そのとおりでございます。」

ホルホース「……程々にしとけよ。『皇帝《エンペラー》』!」

正邪「さぁ、ShowTimeと行こうか。」

エミヤ「そうだな、トレース・オン。」

ガルッチ「来い、ベヒーモス。その強さで十分か?」

 

殺意剥き出しのベヒーモスは、早速攻撃してきた正邪に向けて攻撃を始めた。

 

ガルッチ「暁丸と闇夜丸と合体し、銃型に変形!」

 

お互いの刀をくっつけるかと思えば、刃にはつけない代わりに中央に発射口らしき物が出現した。

 

ベヒーモス「■■■■■■■■■■■■■■ーーーーーーーーー!!!!!!」

ホルホース「精々冥界で楽しんで逝けよ。」

 

ホルホースは、正邪に襲いかかる直前に4本の両足を何度も撃ち抜いた。エミヤは螺旋剣を投影し右足を切断、正邪はそれを逃さずガルッチが投影したアサルトライフルで左足を風穴だらけにした。その後、ガルッチは背中に向けて放ち、前足全てをもぎ取る勢いで撃ちまくった。

 

正邪「ナイス、さぁてどんな気分だ?最初に撃ってきた奴を殺したい気分だが両足が使い物にならねえってのはどんな気分だ?」

ベヒーモス「………メテオ。」

ガルッチ「メテオ?まずい!正邪!エミヤ!急いで撃ちまくれ!」

エミヤ「どういう……。」

 

エミヤは見上げると、隕石らしき物が落ちてくるところを目撃した。

 

エミヤ「ちっ、道連れって事か。」

正邪「負けるぐらいなら、道連れって奴か?悪足掻きにも、程があるね!」

 

2人は撃ちまくるも、隕石は止まらなかった。

 

ガルッチ「だったらこれで!両刃剣型に変形!」

 

発射口らしき物が消えると同時に、刃と刃がくっつき、剣の形に変わった。そして、死骸となったベヒーモスを踏み台にし、隕石に向かった。

 

ガルッチ「アルトリア、力を貸してくれ!『約束された勝利の剣《エクスカリバー》』!!」

 

-弓兵の店- -朝ノ刻-

 

同じ頃…、フラン達はというと…。

 

士郎「すまない、遅れてしまった。」

白野「ううん、今掃除が終わって、誰が買い物に行ってくれるか決めていたの。」

士郎「あ、丁度良い。俺が買ってくるよ。」

白野「ありがとう、んじゃあこれが買い物リストよ。お願いね。」

 

そう言い、早速来た士郎だが、買い物リストとお金を渡し、出掛けていった。

 

フラン「ここに来るお客さんって、ほとんどスタンド使いとサーヴァントなんだよねぇ。」

こいし「でもたまに、ミスティアちゃんがここに来るけどね。」

イリヤ「あっちは酒場とかやっているんだっけ?」

こいし「うん、新メニューとか考えてくれるから助かるのよね。」

クロエ「レシピはお兄ちゃんが取ってきてくれるけど…。このデザートレシピ…、何で魚使うんだろ…。」

 

クロエが見ていたレシピ名は『スタースイーツ』というものだった。そのレシピの材料の中に、なぜか鮪の大トロの切り身が書いてあって、取ってきたガルッチも首を傾げてしまうぐらい不思議に思った。まずこんなレシピを考えたのは誰だ。

 

クーフーリン「よう嬢ちゃん達、どうにか魚の仕入れが出来たぜ。」

クロエ「あ、そこに置いておいて。」

クーフーリン「あいよ、副店長。」

 

因みに、店長はエミヤで、副店長がクロエという感じだった。会計は桜、料理担当はフランとこいしとイリヤがやってくれてる。時折エミヤが作ることがあり、そこだけ高額になっている。ウェイターは士郎だが、料理担当も一枚噛んでいて、エミヤと同じぐらい高額になっている(妖精ウェイターもいます。)。ガルッチも料理担当だが、依頼で行くことが多いため、結構高額かと思えば意外と安くしてくれている。エミヤは、「それでいいのか!?」とツッコミを入れているが、ガルッチ曰く、「そこまで高額にすると、良心が痛む」という事でこうなった。仕入れはクーフーリン、承太郎がやっていて、承太郎は肉や野菜担当、クーフーリンは魚担当をしている。なぜ士郎が買い物に行かせているかというと、2人の負担軽減プラス筋トレの為に行っているということだ。

 

そして士郎が戻り、桜も来たことにより、開店の看板を掲げた。

 

士郎「いらっしゃいませ、ご注文は?」

シーザー「んじゃあ、このカルボナーラとワインを頼む。」

若ジョセフ「俺は、イカ墨パスタとマルゲリータを。」

士郎「かしこまりました。イリヤ、注文入ったよ。」

イリヤ「はーい。」

 

-紅魔館- -昼ノ刻-

 

一方ルッチ達はというと……。

 

DIO「レミリアお嬢様、お食事の時間です。」

レミリア「ありがとう、DIO。執事の才能も磨き掛かってきたかしら?」

咲夜「そうですね、お嬢様。」

DIO「私も、考える機会もありましたし、慈悲を持って世界を支配する方法があるとは思わなかったからな。」

ヴァニラ「DIO様。」

DIO「ああ、そうだったな。それではお嬢様、私は『弓兵の店』に向かいます。」

レミリア「ええ、いってらっしゃい。」

 

レミリアは新たに、DIOとヴァニラ・アイス、テレンス・T・ダービー、ペットショップを雇い、ペットショップは門番、テレンスは接客、DIOは執事だったが、一躍にして執事長となった。妖精メイドも咲夜並みにモテモテで、カリスマバトラーと呼ばれている。ヴァニラも執事で、主にDIOのサポートが仕事だった。

 

レミリア「さて、食事を済ませたら……、戦闘技術を身につけないとね。」

咲夜「ルッチさんのですか?」

レミリア「ええ、何でも私、『ランサー』のクラスに入ってて、しかもデミ・サーヴァントの『オーディン』の力があるらしいのよ。」

咲夜「確か、『グングニル』でしたっけ。彼が持っていたのは…。」

レミリア「そうよ、私が使っているのは精々6割。まだ4割しか扱えていないのよ。その4割も扱うことが出来れば、対城宝具にもなれるわ。」

 

そう言い、レミリアは食堂のところへ向かった。

 

咲夜「……私の時間、いつか止まってしまうのでしょうか。もし、英霊として生まれ変われるのでしたら………、アサシンとして、お嬢様にお仕えしたいです……。何時までも……。」

 

咲夜は、懐中時計を見ながら虚しく呟いた。

 

数時間後………。

 

ルッチ「もう一回だ!レミリア!」

レミリア「ええ、『スピア・ザ・グングニル』!」

ルッチ「鉄壁の盾よ、我を守れ!『アイギスシールド』!」

 

レミリアが『グングニル』を投げると同時に、ルッチは巨大な盾を出現させ守りを固めた。固めてはいたものの、あまりにも『グングニル』の威力が凄まじく、すぐひび割れ始めた。

 

ルッチ「くっ、これで8割……いや7割5分の力か……。そろそろアイギスの盾も限界に来た…。」

 

とはいえ、完全破壊とまではいかなかったが、もはや盾の原型すら見当たらない程ボロボロになってしまった。

 

レミリア「どうかしら、まだ10割じゃないかしら。」

ルッチ「うん、だいたい7割5分位の力を操れているけど、まだ宝具には適していないよ。」

レミリア「あら、魔力を抑えすぎたかしら?」

ルッチ「ううん、『グングニル』の魔力は丁度よかったし、狙いどころはよかったよ。後は、気持ちの問題かな?」

レミリア「気持ちの問題……?」

ルッチ「うん、なんだかやたらとそわそわしているけど…どうかしたの?」

レミリア「(……この人、意外と鈍感?)い…いえ、別に何でもない。」

さとり「あのー、もう修業終わりました?」

レミルッチ「なぜハリボテに隠れる…。」

さとり「い…いいじゃないですか。そ……それより、後で『弓兵の店』に行きませんか?」

ルッチ「確か、ガルッチ達がやっている店だっけ?」

さとり「ええ、エミヤ達も働いているので。」

 

料理と依頼をこなしてる気がするんだけど…。ってかエミヤも働いていたのか…。

 

ルッチ「んじゃあどうする?」

レミリア「夕食は、そこにしましょ?3人で。」

さとり「え、いいのですか?」

レミリア「ええ、咲夜とDIOには許可を取っているし。」

ルッチ「んじゃあ、そうしよっか。」

 

そう言い、ルッチは屋上から出た。

 

さとり「ねぇ、ルッチさんの恋愛的にどうですか?」

レミリア「……残念ながら、なかなか気付かないのよ。これだけセックスアピールしているのに…。」

さとり「……どうしてそのような事を。」

レミリア「フランが、こうすればきっと赤面すると思うよって言ってたし、こいしの助言からすれば、下着着けなければもっと効果が出るよって…。」

さとり「ちょ!?こいしったら…、それガルッチさんだけだと思いますよ?」

レミリア「えぇ!?そうなの!?」

さとり「……まずは、あの鈍感をどうにかしませんと………。」

レミリア「一応、ガルッチが注意しているから…多分大丈夫だと思うけど…。」

さとり「いつか、エミヤさんみたいに女難の相が起こるんじゃないかと、冷や冷やしているのですが…。」

レミリア「………さとり、ルッチは?」

さとり「私とレミリアさんのですね。」

レミリア「絶対に取られないようにしなきゃ……。」

 

何やら相談事をしていたようだ…。そろそろ気づいて下さい、ルッチさぁん。

 

-弓兵の店- -黄昏ノ刻-

 

ガルッチ「ごめんみんな、少し元凶をお仕置きし過ぎた。」

エミヤ「だからって……、連れてくるか普通…。」

ガルッチ「そうは言うが……。」

紫「お願いだから許してまじで許して許して許して許して許して許して許して許して許して。」

ガルッチ「………この通り、全然離さないんだよ。許すって言わない限り、離さないとか……。」

エミヤ「………。いっそ、蹴ったら?」

ガルッチ「試したが…。」

紫「あふん、もしかして許しの蹴りですか?」

ガルッチ「……これだ。」

エミヤ「もういっそう、条件付きで許してやれば?」

ガルッチ「エミヤが言うんなら…、分かった。おいこのババア!」

紫「はひ!」

ガルッチ「赦す代わりに条件付きだ、身も心も全員に対して犬になれ!」

紫「ワン!」

 

本当になったよ…、まあこれで…。

 

ガルッチ「ほら、行け!」

 

そういい、紫は犬に成り下がり、何処かへ行った。

 

エミヤ「んじゃあ、本業に戻るか。」

ガルッチ「そうだね。」

 

さすがに、あの八雲紫(クソババァ)の相手をするだけで疲れる気がする…。後でフラン達に甘えよう…。

 

フラン「あ、お帰りお兄ちゃん。今お兄様の注文が来たよ。」

ガルッチ「兄さんがか!何の注文?」

フラン「海鮮のカルパッチョだって。」

ガルッチ「おk、確か鮹とハマチ、後鰤と……。」

クロエ「あ、店長丁度良いところに、凛からの注文来たよ。」

エミヤ「お、何だ?」

クロエ「肉じゃがだって。」

エミヤ「了解した。」

数分後………。

 

ガルッチ「お待たせ、兄さん。海鮮のカルパッチョです。」

ルッチ「ありがとう、ガルッチ。結構腕前上がったね。」

レミリア「ほんとね、主夫力上がったって感じね。」

ガルッチ「あはは、兄さんも料理やってるじゃないか。」

ルッチ「もう僕の腕より越えてるじゃないか、兄に勝る弟…ここに居たり。」

ガルッチ「……それはそれで傷付くけど。」

さとり「そこまで謙遜しなくてもいいですよ、もう隠さなくてもいいですし。」

フラン「そうそう、はいお姉様。ポトフよ。」

レミリア「(嘘、あの激ヤバ料理を作ってたフランが、こんなに上手になってるなんて…。いえ、味よ。味が問題よ。)」

 

この人、絶対傷付くようなこと考えていたなぁと思ったさとりとガルッチだった。一度食べてみたレミリアだったが、何と涙を流していた。

 

レミリア「(ま……負けた……、姉である私が……負けた……。こんなに……こんなにおいしいだなんて…。)」

ルッチ「……あの、ガルッチ。」

ガルッチ「?」

ルッチ「何でレミリアさん、泣いているの?」

さとガル「(少し女心わかってくれぇぇぇ!)」

フラン「お兄様、鈍感にも程があるわよ?」

ルッチ「ごめんなさい。」

ガルッチ「(そういえば、お母さんから聞いた情報だと、親父も結構鈍感なところがあるって言っていたな……。遺伝したのか!?)」

こいし「はい、お姉ちゃん。竜田揚げ定食です。」

さとり「ありがとう、こいし。」

『ガラガラッ』

 

桜「いらっしゃいませ、2名様ですか?」

士郎「あ、爺さん、アイリさん。待ってたよ。」

 

振り向くと、確かにエミヤと同じぐらいの肌と髪の色をしているキリツグとイリヤの母親のアイリさんだった。

 

士郎「ご注文は?」

キリツグ「ああ、それなら士郎が作るアジフライ定食を頼む。アイリは?」

アイリ「私は、イリヤちゃんが作るポテトグラタンをお願いね。」

士郎「かしこまりました。イリヤ、アイリさんの注文来たよ。」

イリヤ「はーい。」

士郎「待ってろ爺さん。」

 

ガルッチ「……いつからサーヴァント出没したんだろ?」

5人「さぁ………。」

エミヤ「気にしたら負けだ。」

凛「常識に囚われちゃあダメって言ったの誰かな?」

ガルッチ「………お返しか?それ。」

白野「もうすぐ時間になるわね。」

ルッチ「あ、それならもうそろそろ…。」

ガルッチ「あー、兄さん達は別だよ。もう少しゆっくりすればいいからさ。」

レミリア「本当、貴方って家族には甘々なのね。」

ガルッチ「敵に対しては、辛辣だけど。」

全員「あと紫もね。」

 

満場一致、さすがだ。そういいそろそろ店仕舞いしようとしたら…。

 

ギル「待たせたな!まだやってるか?」

白野「もう、危うく閉めるところだったよ…。」

ギル「すまんな白野、何せたかりに来る雑種がしつこくしてくるので遅れてしまった。」

ガルッチ「因みに、どういう方法で?」

ギル「『王の財宝《ゲート・オブ・バビロン》』で。」

ガル白野「おk、理解した。」

 

さすが英雄王、ナイス愉悦。d(*^ー゜)

 

白野「それで、注文は?」

ギル「我が妻が作るタンドリーチキンを頼む。」

白野「いいわよ、貴方。♡」

3人「あちらも負けないくらいのラブラブだな(ね)。」

 

数分後………………。

 

士郎「お待たせ爺さん、アジフライ定食だ。」

キリツグ「ありがとう、本当に美味しそうだ。」

イリヤ「お母様、ポテトグラタンが出来たよ。」

アイリ「あらうれしい、ありがとうイリヤちゃん。」

キリツグ「やはり、結婚させてよかったね。」

アイリ「そうね、あの子が夫になったことで、アインツベルンも安泰ね。」

イリヤ「でも、第三魔法は封印されたんだよね。」

アイリ「家系図の意味よ。」

キリツグ「って事はあれか?衛宮に古明地、スカーレット、ラーク、アインツベルンが繋がるって事か。」

ガルッチ「………ある意味大家族だな。」

ギル「我もそう思った…。」

 

どうやら僕は、とんでもない大家族を作ってしまったようだ。だが、それがいい!

 

白野「お待たせ、タンドリーチキンよ。貴方。」

ギル「ふむ、では食するか…。ん?この足音………もしや……。」

ガルッチ「あー、安心しろ。」

 

実は、店の情報だと暴食幽霊こと西行寺幽々子が、多くの店で食い荒らすとかがあり、被害額は馬鹿にならんとかの事だという。だが、こちらも対策済み。何故なら……。

 

妖夢「幽々子様、何処に行こうとしてるのですか?」

幽々子「へ?ここでお腹一杯食べる為に……。」

妖夢「もしや、私の手料理にご不満があるのですか?」

幽々子「え、よ…………妖夢?」

妖夢「さすがの私も傷付きます。確かに、ここは美味しいですけど、なんて言うか……悔しいんですよ……。幽々子様の胃袋を満足させるの、私だけでいいのに………………。」

幽々子「…………。」

 

さぁ、どうする?従者を裏切ってでもここに来るか?それとも、妖夢に従い諦めるか……。

 

幽々子「もしかして、妬んでいたの?」

妖夢「え?」

幽々子「私ったら……、妖夢の気持ちを知らず知らずに傷付けていたのね……。分かったわ、大人しく帰ることにするわ。」

 

そう言うと、妖夢と手を繋ぎ、帰っていくところを目撃した。

 

ガルッチ「ふう、冷や冷やしたが……どうにか帰っていってくれたな。」

エミヤ「危ないところだった。食料危機に陥るところだった。」

全員「それな。」

 

あんなブラックホール並みの胃袋を持つ者に満足出来る分けねえだろ…。(食料的に。)

 

-夜ノ刻-

 

閉店し、5人以外の従業員とエミヤ達は帰ったあと、風呂に入っていた時の事だった。

 

ガルッチ「あー、全く……序盤はよかったが、終盤疲れたよ。」

フラン「お兄ちゃんは確か、ベヒーモス討伐と守矢神社にいるシャドウサーヴァント討伐だったよね。」

ガルッチ「うん、ベヒーモスはともかく、問題がシャドウサーヴァント。なんか見慣れない姿をしたサーヴァントだったなぁ。」

イリヤ「どんなの?」

ガルッチ「うーん…、3体全員なんか砲撃のような攻撃をしてきたな。一体はすばしっこかったし、もう一体は一撃が強く、最後の一体はなんか戦闘機らしき物を出してきたなぁ……。」

クロエ「それ、本当にシャドウサーヴァントなの?」

ガルッチ「少なくても、そうだった。おそらくあれは……ブクブクブクブク………。」

こいし「お…お兄ちゃん、沈んでるけど。」

ガルッチ「プハァ、危ねえ。」

 

でも、あんな英霊は見たことなかった。しかも連携した攻撃……、そしてあの威力……、英霊にしてはかなりかけ離れてる。兵器と言っても過言じゃないな………。

 

イリヤ「うーん…、クラス的に分かる?」

ガルッチ「いや、あれは聞いたことない。だが、あれはアーチャークラスに近いな…。」

イリヤ「砲撃のような攻撃に戦闘機らしき物を出す……、確かにアーチャークラスに近いね。」

クロエ「でも、そんな英霊聞いたことないわよ?」

ガルッチ「………異世界の英霊か。」

フラン「可能性は高いわね。」

こいし「ねぇ、服装は如何なの?もしかしたら、心当たりがあるかも。」

ガルッチ「うーん……、2体は分からんが…、ただ一人はセーラー服を来ていて、ウサ耳をしていたな…。」

こいし「………それって、艦隊これくしょんの島風じゃないの?」

 

………………what?

 

こいし「お兄ちゃんが戦っていたのは、多分そいつらだよ。」

ガルッチ「島風といったら、駆逐艦じゃないか…。僕、そんな奴と戦っていたのか……。」

イリヤ「うーん…、機械が英霊になるのは聞いたことないわ。」

フラン「クロエちゃんは?」

クロエ「未来の英霊なら分かるわ。現に、エミヤもそうだった。でも、機械が英霊は、おそらくないわ。」

fateジャック「多分、誰かが召喚させたんじゃないかな?」

ガルッチ「ジャックちゃん、後ろは勘弁して……。っていうか今まで何処に?」

イリヤ「ずっと居たわよ?霊体化させていただけ。」

 

何であの時霊体化出来なくなったんだ?やっぱり、サーヴァントには特殊過ぎるのかな……。

 

こいし「(ねぇフランちゃん、今日は6Pでいいかなぁ?)」

フラン「(それもいいけど、お兄ちゃんは耐えきれるかな?)」

こいし「(精力剤を飲ませれば、何とかなるかな?私も出すけど。)」

フラン「(そうね。明日はお休みだし、ずっとイチャイチャ出来そうだね。)」

ガルッチ「………なぁイリヤ。なんかヒソヒソ話が気になるんだけど…。」

イリヤ「そうね、でもお兄ちゃん。6P大丈夫?」

ガルッチ「あー気にするな、もしもの為に超精力剤を飲んでおいた。」

クロエ「準備万端って事ね。」

ガルッチ「もう今更、近親相姦にも慣れてきた自分が怖いわ……。」

fateジャック「でも、やっぱり恥ずかしいわね…。」

クロエ「そう言いつつ、それ!」

fateジャック「ひゃう!く……クロエちゃん……何を?」

クロエ「こんな魅力的なお尻を見せてるのは、誰かな?」

 

風呂場で、何やってんだよ……。いや、それなら僕も同罪か、畜生。確かにクロエが言ってることも一理ある…。あーもー、いつから変態になってきたんだ?

 

イリヤ「ちょっとクロ、それ私のサーヴァントよ?」

クロエ「良いじゃない、こんな可愛いサーヴァント…私も欲しい!」

ガルッチ「(まあ僕は最古の英雄王が、サーヴァントだけどね……。)」

フラン「ねぇねぇ、お風呂場でするより、ベットのところでしましょ?」

イリクロ「はーい。」

 

……改めて言わせて貰おう、何時からフラン達は淫乱な子になったんだ!?いや、問題は僕だな。もう最近躊躇なく、受けが多いんだけど…。女の子になったときもそうだし…。いっそ、男の娘だって事、認めるしか……いやいやいやいや、何考えてるんだおい!?自分を見失おうとするな!

 

 

そして、6人は風呂場からあがり、ベットのところに行った。

 

ガルッチ「というか、クロエ、フラン、こいし。何時もより露出度高い下着にしたね。」

フラン「えへへ、もっと楽しみたいならこれぐらいがいいかなって。」

こいし「そうそう、イリヤちゃんもすればいいのに…。」

イリヤ「そこまで着る勇気がなかった…。」

 

何だろう、この複雑な感情。そこまで行かなくてよかったとホッとしてるのに、もっと露出したイリヤを見たい気持ちがあるんだが……。

 

クロエ「もう、それだとお兄ちゃん興奮しないわよ?」

ガルッチ「もう風呂場の時に既にやばいけど…。」

 

実のところ、ガルッチは興奮を抑え切れなくなっていた。何せ、可愛い嫁と妹、さらにはサーヴァントが居るせいで、もうヘラクレスみたいに唸り声をあげたいぐらい、必死に抑えているからだ。もう、ゴールしてもいいよね?

 

イリヤ「お兄ちゃん、もしかして我慢してるの?」

ガルッチ「……うん。」

クロエ「今まで我慢してきたのが、仇になっちゃったかな?」

ガルッチ「そうは言うが、ってクロエも何だかんだ言って、ここも濡れているぞ?」

 

そう言うと、クロエの秘部に触れた。

 

クロエ「ヒャウ!?」

フラン「あ、ちょっと二人とも、まだ始めちゃ駄目なのに。」

ガルクロ「だって、我慢できないんだもん。」

こいし「もう、それなら私もフランちゃんを襲おうっと。」

フラン「え、私が受け?」

イリヤ「それじゃあ私はアサシンを犯そうっと。」

fateジャック「えっと…、優しくして…ね?」

 

まあこんな風に、イチャラブセックス三昧のような感じで、結構楽しんでいる。時折写真を撮ろうとしている輩には、隙をついて殺っているけど。だけど、一つ気掛かりなのが、あの時のシャドウサーヴァント…。あの出会いが後に、新たな世界に行くことになるとは、僕らは思いもよらなかった。

 

-to be continue⇨-




-月夜ノ湖-

ゼアノート「シャドウサーヴァント?」
ロヴァス「ああ、しかも艦娘のだ。」

聞いたことねえな、言峰は何か知ってるか?

言峰「いや、こればかりは前代未聞だ。シャドウサーヴァントは、以前カルデラの人たちに聞いてみたが、艦娘のシャドウサーヴァントは聞いたことない。」
ダンブルドア「じゃが、そうなると艦これにいる時空の賢者はいるのか?」
ヴォルデモート「残念だが、そこの世界には時空の賢者はいない。」

おいそれじゃあ、何時でも攻められ放題じゃねえか。どうにかならねえのか!?しかもそこには無の神の信者がいるじゃあねえか!

イリア「風龍さん、落ち着いて?」
ゼアノート「最悪、ガルッチ達に頼むしかないのう…。」

おいおいおいおいおい!新婚ホヤホヤにも関わらず向かわせるってのか!?

ゼアノート「分かってる。だが、ここからは儂が出向く。」

大丈夫なのか?

ゼアノート「ああ、ブライク。行くぞ。」
ブライク「あいよ。」

………無理矢理はやめろよ?

ゼアノート「分かっておる。」

7期ed Spec主題歌 「波の行く先」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-2章 艦隊これくしょんの世界

-守矢神社- -朝ノ刻-

 

1ヶ月たったある日のこと、ガルッチはいつもの5人をつれて守矢神社に着いた事だった。

 

ガルッチ「…この人らが、神奈子と諏訪子か。死んでいるのに、意外と腐ってないんだな……。」

イリヤ「……お兄ちゃん。」

ガルッチ「分かってる、一々過去を悔やんでも仕方ねえしな。」

 

そう言うと、クロエは諏訪子を、ガルッチは神奈川を背負い、椅子を投影して座らせた。

 

ガルッチ「少し遅れましたが、貴女方のご冥福お祈りします。南無阿弥陀仏……。」

 

っとその時、クラスカードケースから、2枚の白紙カードが現れ、アーチャークラスの神奈子とアサシンクラスの諏訪子が現れた。

 

ガルッチ「……なぁ、イリヤ。こう言うことってあるの?」

イリヤ「うん。これで、神奈子と諏訪子の力を使うことが出来るよ。」

ガルッチ「……なんか申し訳ないな。死人の能力を使うって…。」

???「ちょっと、それは失礼じゃないか?」

???「あーうー、死人扱いするなぁ!」

 

………声から察するに、このカードだな。

 

ガルッチ「それは失礼した。神奈子と諏訪子よ。」

神奈子「全く、ところで私らはどうなった?」

フラン「単刀直入にいうと、死んでいるのよ。」

 

さすがのカード化してる神奈子と諏訪子は驚愕した。

 

諏訪子「えぇ!?私達死んでるの!?」

神奈子「そんな!それだと早苗が!」

 

あ……、そういえば早苗はどっか行ったって言ってたな…。というか報告しないと…いろいろ誤解を招く気がする…。

 

諏訪子「あ、そうだ!霊夢!あいつ、何で私達を襲ったの!?」

神奈子「そうだった、早苗はどうなってる?」

ガルッチ「おいおい、1回落ち着け。まず霊夢だが、どっちのだ?」

諏訪子「どっちのだ?って?『博麗霊夢』の事よ!」

フラン「諏訪子ちゃん、博麗霊夢は死んでいるのよ?」

神奈子「馬鹿な!あの博麗霊夢じゃないなら誰が?」

 

-夫婦説明中-

 

諏訪子「すわわ!?それじゃあ私たちに殺されたのは……。」

神奈子「『宵闇霊夢』っていう女!?」

ガルッチ「ああ、今は僕らが倒した。んで、博麗霊夢が死んだ今、新たな博麗の巫女をやっている。」

神奈子「ほう、誰だ?」

ガルッチ「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。現博麗の巫女でありながら僕の妻だ。」

神奈子「…………what's?」

諏訪子「…………へ?」

イリヤ「………一応、説明聞く?」

 

-第三妻説明中-

 

神奈子「うーん……、私達が知らぬ間にそう言うことが……。呆気なく死んだ自分が恥ずかしい。」

諏訪子「そんで……、ガルッチ兄ちゃん?」

ガルッチ「おいこら、何であんたも言うんだ。あれか?僕は幼女からしたらお兄ちゃん呼ばわりされる運命でも仕込まれてるのか!?」

フラン「……その運命力、破壊したい。」

ガルッチ「まじ頼むわフラン。」

諏訪子「じょ…冗談だよお兄さん…。」

ガルッチ「変わってねえよ畜生!!!」

4人「ドンマイお兄ちゃん。」

fateジャック「ねぇねぇ、神社から闇の気配が…。」

 

そう言うと、態度も変わり神社前に出てる闇の渦を見た。そこから謎の老人とボウガンらしき物を持った男が現れた。

 

ガルッチ「……誰だ?」

ゼアノート「警戒させてしもうたな、儂はゼアノート。時空の賢者の一人じゃ。こっちはブライク。」

ブライク「よう、新婚夫婦。始めましてだな。あと、威嚇するなって話だ。」

ガルッチ「……まず何か用かな?」

ゼアノート「すまんな、新婚生活を楽しんでいるところで悪いが、お主達にはとある世界に言って欲しいんじゃ。」

 

……うわぁ、マジかよ。そろそろ子供も考えようかなってところなのに…。なんてタイミングだ。

 

クロエ「それで、今度は何処へ?」

ブライク「艦隊これくしょんっていう世界に連れて行くって話だ。」

こいし「どうしてそこに?」

ゼアノート「実はというとの、お主達には言ったが、時空の賢者は一世界に複数いるといったな。」

ガルッチ「え?例外があったのか?」

ゼアノート「そうじゃ、艦隊これくしょんの世界がその例じゃ。じゃから誰でも侵入し放題、敵作り放題、もはややりたい放題なんじゃ。」

ガルッチ「何でそうなるんだよ……、それじゃあ星の勇者を阻む者に取っちゃ絶好の場所じゃねえか!」

フラン「お兄ちゃん、落ち着いて?チュ」

ガルッチ「あ………えと……、すまんフラン。///」

フランに頬にキスしたことに、ガルッチは少し赤くなった。

 

ゼアノート「んまあ、単刀直入に言うが、そこには無の神の信者がおる。」

6人「!?」

 

さすがのガルッチ達も驚愕した。

 

ゼアノート「しかも、一番の強敵じゃ。」

ガルッチ「ウェイ!?ナゼェゾンナヤツヲ!?」

こいし「お兄ちゃん、オンドゥル語になってるわよ?」

ガルッチ「うー…………。///」

クロエ「でも、何でそんなことが分かるの?」

ゼアノート「儂らは一度、無の神の信者のアジトを発覚して、襲撃したんじゃ。大半は倒すことが出来たが、厄介な事に、一部を取り逃してしもうた。」

ガルッチ「んで、つまりそいつを探して倒してこいって事か?」

ブライク「そう言うこと。しかも何処に居るかは不明だから、別々で行動しなくてはならねえって話だ。」

フラン「あ、それならお兄様とお姉様を呼ばないと。」

ゼアノート「残念じゃが、今回は6人で行動させてくれ。」

???「おい、除け者とは随分酷いではないか?」

 

みんなは後ろを向くと、エミヤと士郎、白野とキャス狐とギルガメッシュがいた。

 

エミヤ「全く、ガルッチもとんでもない運命に出会うものだな。」

ギル「全くだ。我が雑種よ、なぜそこまでトラブルを起こしてしまうのだ?」

ガルッチ「逆に聞きたいわ!!」

士郎「とはいえ、ガルッチ達が行くのもあれだしな。俺達も協力する。」

玉藻「士郎さんの言うとおり、このキャス狐、ガルッチ達を援護させていただきます。例え火の中海の中どんとこいです!」

白野「じゃあ明日から湖の中で暮らしてね?」

玉藻「やめてくださいご主人様。」

ゼアノート「……まぁよいか。よし、それなら11人連れて行くとしよう。じゃが、今回は別々で行動するから、半分にしなければならん。」

ガルッチ「あー…そうなると……。」

 

少しみんなの様子を見ると、白野とギルが別れとうないという上目遣いでこちらを見た。

 

ガルッチ「(何故だ…、今までギルガメッシュがこんなに懇願とした顔が可愛いと思うとは…、僕も遂に思考回路が狂ってしまったようだな…。)」

フラン「お兄ちゃん……。」

ガルッチ「(あー、でもフランの上目遣い堪んねえ…っていかんいかん!この馬鹿、何考えていやがる!)」

こいし「じゃあさ、こう言うのはどう?お兄ちゃんチームとフランちゃんのチームで決めるってのは。」

 

こいし…、何故そうなる…。

 

フラン「うー…、どうしてそうなるのよ。」

こいし「確かにお兄ちゃんと一緒に居させたいけど、魔神の力を扱えるのは3人しかいないの。それにもしもの為に、魔神の力を分散させれば、少しは何とかなるわ。」

ガルッチ「………うちの嫁さん、滅茶苦茶優秀過ぎる件について……。でもフランと別れて行動は……。」

 

ぎゃぁぁぁぁ!?考えたくねぇぇぇぇぇ!!!!!!!そう思いながら、ゴロゴロ転げ回る。

 

ゼアノート「な…なんじゃ!?どうしたのじゃ!?」

フラン「もしかして、禁断症状?」

ブライク「なんじゃそれ!?」

こいし「別れると分かっちゃうとこうなるらしいのよ。」

ガルッチ「何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何でなn、Wryyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyy!!!!」

白野「……相当いやっぽいね。」

ギル「しかもDIOのような感じだな。」

 

数十分後。

 

ガルッチ「マジですんません、気を取り乱してしまい……。m(_ _)m」

ゼアノート「……ガルッチってこんな感じじゃったっけ?」

ギル「結婚して以来、結構甘々になっちゃった。」

エミヤ「だが、それでも腕は健在だ。衰えるどころか、磨き掛かってる感じだ。」

ブライク「………ある意味すげえな。」

士郎「まぁ、ガルッチだしな。それで誰がガルッチのとこで、誰がフランのとこになるんだ?」

ガルッチ「んじゃあ、こいし、イリヤ、ジャック、ギルガメッシュ、白野の6人で。」

フラン「それじゃあ、士郎、クロエちゃん、エミヤ、キャス狐だね。」

???「ちょっと待ったぁ!!!!余達を除け者にする気かぁ!」

ガルッチ「……。」

フラン「……追加、ネロと岸波さん。」

 

っというわけで、チームはこういう感じ。ガルッチはこいしとイリヤ、ジャック、ギルガメッシュ、白野の6人。フランは、クロエとエミヤ、士郎、岸波、玉藻、ネロの7人になった。

 

ゼアノート「よし、ならば早速行くぞ?………セイッ!!!!」

 

その途端、二つの闇が、皆を覆い尽くし、意識が途絶えた。

 

-???- -???-

 

どうにか到着したか謎だったガルッチ達は、探索してみた。その数分後…。

 

ガルッチ「んで、ここが艦隊これくしょんの世界?」

こいし「見たところ、わかんないわね。」

ガルッチ「しゃあねえ、ミスト。場所把握を頼む。」

ミスト『分かった、えーっと………ここは……って兄や後ろ!』

???「お前達動くな!」

 

突然の声に、ギルガメッシュ以外はビクッとした。

 

ギル「何だ雑種、この我に命令するのか?」

???「自分の状況が分かっていないのか?」

ギル「分からんなぁ、貴様如きに動くなと命じて聞くと思ったか?たわけめ。」

???「ってお前も動くなよ!」

 

ガルッチは振り向き、銃を見るとセーフティーが掛かってる事に気付き、フッと笑った。

 

ガルッチ「セーフティーが掛かってるぞ?ルーキー。」

???「ルーキーだと?俺はこの10年のベテランだ!」

 

これで10年?と呆れてしまったガルッチとギルガメッシュはため息をついた。軍服を着た謎の男は銃を調べて見ると同時に、ガルッチはCQCを始めた。(やり方はメタルギアソリッド4のジョニーとスネークのやり取りを見てください。あんな感じです。)

 

ガルッチ「これで10年とはよく言えたな?僕からしたらまだまだヒヨッコだ。しかも銃の手入れしてないとか、これが戦場だったら真っ先死んでいるぞ?」

???「くそ……、深海棲艦のスパイめ!」

 

謎の言葉を言うと同時に、どこからかナイフを出し、ガルッチを襲いかかった。が、銃を空に投げ、手首を折り、そのまま背負い投げさせた。そのまま再び銃を持ち、構えた。

 

ガルッチ「なるほど、攻め方は悪くない。だがまだ青いぞ、ルーキー。」

こいし「お兄ちゃん、すごい…。」

イリヤ「それどこで習ったの?」

ガルッチ「ゲームをやっているうちにやりたくなってね。」

白野「ある意味凄い…。」

ガルッチ「まあな。」

 

???「そこまでだ!!!!」

 

辺りを見渡すと、多くの軍服を着た兵士が銃を構えていた。

 

???「CQCとは、随分と知識が蓄えたようだな。深海棲艦のスパイ!」

6人「?」

ギル「(おい、我が雑種。なんて言った?)」

ガルッチ「(深海棲艦のスパイだとか…。)」

イリヤ「(どういう事?あと深海棲艦って何?)」

こいし「(深海棲艦はともかく、どうやらここが艦隊これくしょんの世界で合ってるわね。)」

白野「(そのようですね。)」

???「おい!ヒソヒソと何企んでる。」

ガルッチ「逆に聞くが、あんたら何者だ。内容次第じゃ、この者の首は胴体とお別れになるぞ?」

 

そう言うと、膝を使って首を押さえつけた。

 

???「貴様、人質取ったところで、この状況は打破できんぞ?」

ガルッチ「あのなぁ、こう見えて僕は人質取らんでもすぐ打破出来るぞ。実際1億の敵を殺してるから。」

 

1億という単語に、銃を持った兵士は動揺した。そんな奴がいるのかとあたふためいたが…。

 

???「下らん、そのような戯れ言、そもそもお前のような小僧が1億倒せるというのか?」

ガルッチ「ああ、戦歴がある。未だに無敗、格闘、剣術、槍術、弓術などの武術は極限まで極めた。」

???「ほう、相当の実力を持っているのか。褒めてやろう、深海棲艦のスパイ。」

ガルッチ「つうか、何だその深海棲艦のスパイって。まず深海棲艦って何だ?」

???「とぼける気か?」

ガルッチ「そっちこそ、無の神の信者はどいつだ?僕らはそいつを殺す為に来た。」

???「私達をか?面白い事を言うじゃないか?」

ガルッチ「んで、誰がそうなんだ?」

???「この中で探そうだなんて、呆れた者だ。そんなもん知らん!」

ガルッチ「こいし、あいつが言ったことは?」

こいし「純粋に知らないらしいよ。」

 

外れか、だが解せんな。何故そうまでして僕らを疑うのか……。仕方ない、苦肉の策だが…。

 

ガルッチ「はぁ、何言っても無駄か。ギルガメッシュ、宝具を収めろ。」

ギル「我が雑種よ、よもや…。」

ガルッチ「苦肉の策だ、まずは従うしかない。おい、立て。」

???「へ…?」

 

突然銃を返された事により、全く理解していなかった。

 

ガルッチ「今度は銃の手入れしておけ、これ随分と錆びてるぞ。」

???「す……すみません。」

 

敵に対して謝るか普通…。

 

ガルッチ「(皆、済まないが僕の我が儘に付き合ってくれ。)ほら、連れて行けよ。」

???「貴様、何の真似だ?」

ガルッチ「僕はただ下らん茶番をしたくねえだけさ。状況も読めねえし。」

???「よかろう、連れていけ。」

 

-???-

 

???「陸元帥、スパイを確保しました。6人です。」

陸「スパイ?お主まだ探していたのか?」

???「ええ、ですが捕らえました。」

 

そう言うと、その者の後ろを見ると、謎の服装を着た者がいた。

 

陸「……まあよい、そこに座りたまえ。」

 

そう言うと、5人は座ったが、金髪の男は座らなかった。

 

ギル「我は玉座に座りたいのだが?」

???「貴様、陸元帥に向かってよくも!」

陸「よい、火ノ兄よ。失礼した、機嫌を悪くしたのは謝ろう。」

ギル「ふん、その前に玉座を……。」

ガルッチ「なら、投影術で我慢してくれ。」

ギル「よいぞ。ふむ、やはり座り心地がよい。」

陸「さてと、お主らが深海棲艦のスパイなのかの?」

ガルッチ「いえ、ですがこの人は信じなくて。それで仕方なく。」

陸「すまぬ、この者幼少期の頃に両親が深海棲艦に殺されての。」

ガルッチ「そうでしたか……、ところで深海棲艦とは何ですか?」

陸「む?お主ら本当に知らぬのか?」

ガルッチ「あー、一応こいしから聞いたのですけど、イマイチ実感が無いんで、出来れば詳しく教えてくれませんか?」

 

-元帥説明中-

 

こいし「へぇ、これが深海棲艦なのね。」

5人「いや知ってただろ(でしょ)。」

陸「火ノ兄よ、どうやら違うようじゃぞ?」

火ノ兄「し……しかし…。私は……。」

ガルッチ「あの、少し良いでしょうか。」

陸「?」

ガルッチ「実はというと、無の神の信者という者を探しているのですが…。」

陸「無の神?信者?」

ガルッチ「えーっと、簡潔に言いますと、そいつをどうにかしないと、その深海棲艦も諸共全て消えます。」

火ノ兄「何!?」

陸「危険なのか?」

ガルッチ「ええ。」

 

強ち間違いじゃないだろう…、何せ支配とか滅亡とかよからぬことしているし……。

 

火ノ兄「出鱈目……にしては、何故か真実味が有りそうだな。」

ギル「まあ無理もない、問題はその信者だが……厄介な事に、どんな輩か想像出来んということだ。」

陸「なるほどのう。火ノ兄よ、少し良いかね?」

火ノ兄「何でしょうか?」

 

陸は火ノ兄の耳で小声で何かを伝えた。

 

イリヤ「……お兄ちゃん、これ大丈夫なの?」

ガルッチ「………どうだろう。かと言って、全員を疑う訳にはいかない。」

こいし「んじゃあどうするの?」

白野「……ねぇ、ガルッチさん。ここって艦これの世界でしょ?だったら海の中にいる可能性もあるわ。」

ガルッチ「海の中って…随分とアバウトな場所だな…。」

ギル「しかし、それなら何処に居るかは絞りやすい。情報が得られれば、更に絞れるだろう。」

陸「お主達の事情は把握した。だが、この者はおそらく釈放しても納得いかんと思うじゃろう。そこで、お主達の監視すると同時に情報を与えようと思う。」

 

この時ガルッチは思った。確かにあの火ノ兄と言う者は、釈放してもまた捕まえようと考えるだろうと思ったからだ。

 

ガルッチ「分かりました、確かにお互いのためにも、こうしないといけませんしね。」

陸「よかろう、それじゃあ火ノ兄よ後は任せたぞ?」

火ノ兄「了解、陸元帥。あと、そのエロ本もしまっておいて下さい。」

陸「……火ノ兄よ、さすがに酷いのでは…。」

火ノ兄「お黙り!」

陸「はい………。(´・ω・`)」

 

-鎮守府 司令室-

 

その後、この火ノ兄と言う人物だが、どうやら運転すると性格が豹変し、まさかの暴走族のように走り回ると言う、何とも酷いものを見てしまった。

 

火ノ兄「………失礼した、運転するとこうなってしまうのだ。」

ガルッチ「……今後は僕が運転するしかねえなこりゃ。」

火ノ兄「出来るのか?」

白野「私もそれ気になった。」

こいし「出来るよ、お兄ちゃんは自動車だけじゃなく、戦闘機も操縦出来るぐらいだから。」

 

それに対して、火ノ兄と白野は唖然とした。

 

ガルッチ「……何で驚くんかな?今どきの15歳の学生なら、身長はともかく免許取るよ?」

火ノ兄「いや、さすがに出鱈目……。」

???「テートクー!遠征から戻ってきたデース!」

 

っといきなり、ドアをバンッと開くと、巫女服らしきものをきた少女が現れた。

 

火ノ兄「金剛か、お帰り。」

金剛「ただいまデース!って、そちらは誰デースか?」

火ノ兄「あ、そういえば自己紹介がまだだったな……。」

イリガル「今!?」

火ノ兄「まあ、始めるとしよう。私は火ノ兄龍馬、朱雀鎮守府の提督を務めている。こっちは金剛、戦艦艦娘であり秘書艦だ。」

金剛「よろしくデース。」

ガルッチ「先の態度はどこえやら…。いやもう考えないでおこう。僕はラーク・バスター・ガルッチ。先も言ったけど、戦歴は無敗で、約1億の敵を葬った事がある。」

こいし「私は古明地こいし、ガルお兄ちゃんの妻よ。第二だけど。」

火ノ兄「え?妻?この子の?」

こいし「うん。(・_・)(._.)」

金剛「oh…、この人ロリコンさんね?」

ガルッチ「ロリコンで済みません。」

2人「謝った!?」

イリヤ「はいはい、次々。私はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。こいしちゃんと同じ、ガルお兄ちゃんの妻。第三だけど。」

金剛「………ガルッチさん、貴方何者デースか?」

ガルッチ「何故聞こうとする。ちなみにもう一人いるけど、別行動してる。」

 

3人の幼妻って、ましてや幼女と結婚って、普通に考えたらあり得ねえって顔をしているふたりだった。

 

白野「さて、次は私ね。私は白野凛、月の聖杯戦争と言う戦いで生き残り、現在はギルガメッシュの妻よ。」

 

瞬間火ノ兄はガタッと椅子から崩れ落ちた。

 

火ノ兄「え……えーっと、ギルガメッシュって……あのギルガメッシュ?」

ギル「現に我だ。」

火ノ兄「………私は疲れているのか?」

ギル「まあよい、聞いて驚け!我は英雄の中でも英雄。最古の英雄王ギルガメッシュだぞ、光栄に思うがよい!」

 

もはや金剛と火ノ兄は唖然とする他しかなかった。何を如何したらこうなるのか、誰でもいいから説明して欲しいぐらい……頭の中は『理解不能ゥ、理解不能ゥ!』と言う状態だった。

 

-暫くして………-

 

ガルッチ「えーっと、落ち着きました?」

火ノ兄「す……すまない、また気を取り乱してしまった。(何なんだ、この人ら。私本当にとんでもない奴らを監視する羽目になったぞ……。)」

金剛「私がしたことが、この人達の愛は凄まじいデスねぇ。私も頑張らないと……。」

火ノ兄「そっちじゃねえよ!」

ガルッチ「いや何の競い合い!?」

火ノ兄「(あ、この者とは意外と気が合うかも……。)」

ガルッチ「(出来るだけ、情報が集まったらいいなぁ。)」

 

こうして、幻想郷から艦これの世界に来たガルッチ達の、新たな戦いと生活が幕を開けた。

 

-to be continue⇨-




fateジャック「あれ?私達の紹介は?」
風龍「すまん、素で忘れてた。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-3章 憲兵、そして決断

-月夜ノ湖-

おっかしいな……、結構魔力を注いでるのに、何で妊娠し無いんだ?

イリア「うーん、確かにおかしいわね。やっぱり絵人間だからかな?」

そんなことは無いはずだけど……、なぁ。

イリア「うん?」

もしかすると、喪失の力で消してるの?

イリア「そうだけ……あ。」

……原因それだね。

イリア「……そうみたいね。もう一回、する?」

……しよっか。まだ満足してないし。

イリア「いよいよ欲望に忠実になってきたかな?」

かもな、こう言うのも悪くないかもなぁ。

※始まるよ。


-朱雀鎮守府- -暁ノ刻-

 

大体朝の4時頃、まだ皆が寝静まっている時、ガルッチは素振りをやっていた。

 

ガルッチ「ふぅ、肩幅腕立て伏せ800回、腹筋500回、素振り5000回の5セット終わった事だし、散歩のついでに走るか。」

 

そう言うと、すぐ走り始めた。指輪を付け、両腕におもりをつけながら走って行った。実は、このトレーニングは、戦場以前の独自トレーニングでやっていたのだ。素振り5000回はやり過ぎだとブレイズも言ってはいるが、彼方は1万回の素振りをやっている事を聞いたので、負けじとやっていたのだ。ちなみに、1時間で5セットと言う。それを苦も無くやっていたのだ。普通なら誰でも筋肉はつくのだが、体質なのか謎だがつくことがなかった。というか太る事も無いらしく、身長が伸びるのは極僅かだけというものだった。

 

???「あれ?おっはよー。」

ガルッチ「おはよう。それじゃあ急いでるんで。」

???「え?もしかして競争?」

ガルッチ「いや、鍛錬さ。1時間5セット終わったから走ってるとこさ。」

???「ふーん、だったら私と競争しよう?」

 

急だったのか、足を止めた。よくよく見ると、うさ耳とセーラー服を着た少女で、靴下は赤白の縞々だった。確か名前は…、島風だっけ?

 

島風「私は、島風。これでも最速なのよ?貴方は?」

ガルッチ「僕はガルッチ。敏捷EXだけど、ついてこれるか?」

島風「えへへ、負けないぞ。」

ガルッチ「そんじゃ、鎮守府の門まで競争だ。」

島風「いいよ、それじゃあスタート!」

 

数分後…。

 

島風「うー…、最速の私が負けたぁ…。」

ガルッチ「ふぅ、全速力でやると汗掻くなぁ。」

 

しかし、あの動きといい、あの速さといい、やはりあのシャドウサーヴァントは艦娘と関係が有りそうだな。

 

ギル「ほう、鍛錬に励んでいたか。」

ガルッチ「おう、ギルガメッシュ。おはよう。」

ギル「おはようガルッチ。しかし幾度もなく貴様の素振り回数多くないか?」

ガルッチ「もう少し増やそうと思ってるけど、そうだな…7500回はどうだ?」

ギル「…相変わらず凄まじいな。」

島風「ところでその人は?」

ガルッチ「英雄王ギルガメッシュだ。」

島風「よろしく、私は島風よ。」

ギル「ほぅ、愛い奴じゃないか。だが、我妻の方が愛い奴だがなぁ。ところで我が雑種よ、今何時だ?」

 

時間を見ると、既に5時回っていた。

 

ガルッチ「……もうこんな時間か、そろそろ皆を起こすか。んじゃ、またな。」

 

そう言い、急いで鎮守府にいるこいしとイリヤを起こしにいった。

 

島風「あれ?何で私達の鎮守府に入っていくんだろ?」

ギル「少々事情があってだな、監視という形でここに居させてるんだ。」

島風「そうなの?提督情報おっそーい!」

ギル「我にいってどうする、直接本人に伝えるがよい。」

 

そう言うと、全速力で鎮守府に向かった。

 

ギル「……早いな。」

 

-朝ノ刻-

 

火ノ兄「………とまあ、そう言うわけでこの6人をここに着させて、監視させるという結論に出たのだ。皆、分かったな?」

金剛「了解テートクー!」

島風「はーい。」

不知火「分かりました。」

火ノ兄「んで、ギルガメッシュとジャックはともかく……、後の4人、何してる。」

ガルッチ「何って、料理を振る舞おうとしてるんだけど?」

火ノ兄「……主夫だな、この子。」

こいし「ねぇ、醤油ってここにあったっけ?」

金剛「棚の上から3番目にあるのデース。」

イリヤ「えーっと、これをこうして……。」

白野「うーん、言峰が作る麻婆豆腐のレシピって難しいなぁ。」

ガルッチ「いや今ここで作るのはどうかと思うぞ!?」

白野「あ、そっか。それじゃあ……。」

 

監視と言ってる割には、何故か監視されている側が料理をしているという、何ともシュールな感じになった。

 

ギル「ところで、ここの艦娘は3人だけなのか?」

火ノ兄「いや、他にいるが、朝早く起きるのはこの3人なのだ。」

ギル「なるほど、って事はまだいると言うことだな?」

火ノ兄「そう言うことだ。」

fateジャック「~♪」

島風「ねぇ、そのぬいぐるみ。誰が作ったの?」

fateジャック「お父さんが作ってくれたの。」

島風「お父さん?」

fateジャック「あそこ。」

 

ジャックが指さすところを見ると、今料理しているガルッチの事を言っていた。

 

火ノ兄「……子持ち?」

ガルッチ「いや、正確にはサーヴァントって言う者で、その子はマスターの事をお母さんって呼ぶけど、結婚する前なのか、いつの間にかお父さんって呼ばれていたんだ。」

火ノ兄「サーヴァント?」

金剛「Servantってもしかして従者って事?」

ガルッチ「そう、白野凛はギルガメッシュの元マスターでね。今は僕がマスターって事。」

金剛「それじゃあ、ジャックちゃんのMasterって誰デースか?」

イリヤ「私よ。はい、餃子出来たよ。」

 

皿を置いた瞬間、ドアをバンッと乱暴に開け、そのままダイナミック着席をした。

 

火ノ兄「来た、大食艦赤城。」

こいイリガル「何そのあだ名!?」

赤城「提督、それは酷いじゃないですか?」

金剛「いや、前ご飯100杯食べたの誰デースか?」

 

あ、この子幽々子と同じタイプだわ…。これ非常にやばくねえか?

 

加賀「ご飯、まだですか?」

こいイリガル「まだいたー!?」

大和「ご飯と聞いて!」

火ノ兄「………どういう構造してんだ。」

ガルッチ「……ま、まあとりあえず、麻婆豆腐と麻婆茄子、あと水餃子出来たぞ。」

ギル「…今日は中華か。というか我が雑種よ、激辛じゃないよな?」

ガルッチ「大丈夫だ、問題ない。d(*^ー゜)」

こいし「はーい、お待たせしました。天津飯です。」

イリヤ「こっちは炒飯よ。」

 

全ての皿が置くと同時に、もう全部平らげていた。

 

ガルッチ「………。」

こいし「お兄ちゃん……。」

ガルッチ「言うな、僕だって同じなんだ……。」

 

ここまでの大食い………、幽々子と匹敵……またはそれ以上の実力かも知れねぇ……。

 

-朱雀鎮守府 執務室-

 

火ノ兄「……とまあ、そう言うわけだ。」

赤城「そうでしたか…。それで、監視は誰が?」

不知火「提督、私がします。」

火ノ兄「いいのか、不知火?」

不知火「何ですか?不知火に落ち度でも?」

火ノ兄「……結構あるってのは知ってるのか?お前、1ヶ月前おねしょしただろ。」

不知火「な…!?」

 

ガルッチ「ギルガメッシュ、白野。」

ギル「ああ、分かってるぞ我が雑種。」

白野「これはまさしく……。」

白ギルガル「愉悦!」

これでブラッドワインがあったら、笑いながら飲みたいぐらいだな。

 

不知火「そ……そんなわけ、あるわけが…。」

火ノ兄「あと、夜中で誰かとトイレに連れてったと、大和が。」

不知火「!?」

ガルッチ「ぶっは、愉悦w!」

火ノ兄「もう一つは……。」

金剛「もうやめて!w 不知火のライフは0よ!w」

 

そう言いつつ、滅茶苦茶笑っていた。特にギルガメッシュと白野とガルッチは爆笑そのもので、今にも腹筋崩壊しそうな笑いだった。

 

こいし「結構笑ってるね、お兄ちゃん達。」

イリヤ「愉悦部ならではのお楽しみってことねぇ。」

火ノ兄「ま、まあとりあえず、頼むぞ。不知火。」

不知火「あ、はい。_| ̄|○」

 

どうやら、相当えぐれたようだ。うん、これは火ノ兄さんにも愉悦部に入れた方がいいかもしれんな。

 

火ノ兄「さて、早速この子達を出撃させるとするか。んで、支援する艦隊は……あ、報告書が…。」

 

一枚の資料が、ガルッチの足元に落ちていき、少し落ち着きを取り戻し拾い上げた。

 

ガルッチ「あー、面白かった。えーっと、何々?………………なぁ火ノ兄さん。」

火ノ兄「何だ?」

ガルッチ「黒い艦娘って、一体……。」

火ノ兄「あー、それは最近現れた謎の艦娘なんだ。しかも深海棲艦にも我々にも襲いかかってきた。」

ガルッチ「……イリヤ、これってもしかして。」

イリヤ「うん、多分これシャドウサーヴァントね。ううん、改名するなら『シャドウ艦娘サーヴァント』って言えばいいわね。」

金剛「what's?Servantとは違うんデースか?」

ガルッチ「サーヴァントは、文字通りだが、シャドウサーヴァントは違う。あっちはマスターとかいないし、オリジナルとなったサーヴァントと容姿こそ同じものの、明確な自意識はなくほぼ無く亡霊のようにさまよう存在なんだ。存在の強いものになるとサーヴァントの持つ霊核を欲し、襲い掛かってくる。それの艦娘バージョンだな。」

火ノ兄「………何故そいつらを?」

ガルッチ「以前、それらしき奴と戦った。」

火ノ兄「……………。」

イリヤ「恐らく、倒したとしてもまた復活して襲いかかってくるわ。その前に大元を叩かないといけないわ。」

大和「大元って、深海棲艦ですか?」

ガルッチ「いや違う、じゃなきゃ深海棲艦に襲わないだろう?」

火ノ兄「……もしや、お前達が言う無の神の信者か?」

ガルッチ「そう、今から説明するよ。まず………。」

 

-青年&少女&英雄王説明中-

 

火ノ兄「………未だに信じがたいな。」

こいし「でも、これが事実なんです。」

 

さすがに艦娘も火ノ兄もこんがらがり、頭を抱えた。深海棲艦に続いて無の神の信者、挙げ句の果てには、シャドウ艦娘サーヴァントと来た。普通なら誰でも混乱するだろう。

 

火ノ兄「……まあいい、後で陸元帥に話しておく。今回の話はこれにて閉幕って事で、不知火、後は頼ん………。」

不知火「…………。」ジュワ-

 

………………漏らしたな、この子。

 

ガルッチ「えーっと、みんな見てないよな?」

火ノ兄「お、おう。そうだな、うん。」

こいし「うん、何にも見てないわ。」

イリヤ「そうよ、何も見てないもの。」

ギル「ああ、もちろんだ。我が雑種。」

fateジャック「それに、何を見たんだろう。」

白野「私もさっぱり。」

 

みんな何も見ていないような言い分で、そっぽ向いた。

 

不知火「………あの………、それやめて………。」

火ノ兄「あ、そろそろ仕事にいかなくては、それじゃあまたな。」

ガルッチ「いや待て、あんた運転荒いから僕が送る。」

こいし「それじゃあ私達部屋で待ってるわ。」

 

そう言い、ガルッチ達は逃げるように出て行った。

 

金剛「……き…気にしないで不知火。」

大和「そ、そうよ。今回偶々だったって事で……ね?」

島風「私達、見なかったことにするからね?」

 

その親切が仇となったのか、最早精神ライフがボロボロに砕かれた。

 

不知火「もう私、解体されてもいい。というか轟沈でもいい。とにかく、私死にたい……。」

 

挙げ句の果てには、部屋の隅で体育座りをしてしまった。ご愁傷様です、不知火。

 

-車の中- -朝ノ刻-

 

火ノ兄「……本当に運転出来たのか。」

ガルッチ「だから言ったじゃん。騎乗EXなめんなよ。」

火ノ兄「……なんだ、騎乗EXって。」

ガルッチ「僕のスキル、なんなら見てみるか?答えは聞いてない。」

 

無理矢理ながらも、ガルッチはステータスウォッチャーΩのステータス項目を押した。

 

火ノ兄「何々、クラス……アーチャー…アサシン……バーサーカー…ビースト……。なんだこりゃ?」

ガルッチ「あー、それはサーヴァントでなりやすいクラスなんですよ。ステータスはその下です。」

火ノ兄「下?えーっと……、おいおい筋力敏捷EXって何だ?しかも魔力って何だよ。これもEXだけど…。」

ガルッチ「筋力敏捷は修行の成果で、魔力は魔術と魔法を扱う技術を意味してるんだ。まあEXだから、禁術も扱うけどね。」

火ノ兄「…………スキルはこの下か。どれどれ?って本当に騎乗EXって書いてある…。」

ガルッチ「まあ、僕が乗ろうと思えば乗るけどね。」

 

火ノ兄は一瞬、性的な意味で想像したが、さすがにあり得んと思って首を降った。

 

ガルッチ「……火ノ兄さん、なんか変な事考えてなかった?」

火ノ兄「!?い…いいいいいいやべべべべべ別に?」

ガルッチ「(まあ、強ち間違いじゃないけど……。)」

火ノ兄「ん?」

ガルッチ「何でもねえ、さあ着いたぞ。」

 

そう言い、駐車場で止め、2人は降りていった。っとその時だった。

 

ガルッチ「ッ!?避けろ!」

火ノ兄「え?一体どうし…うぉ!?」

 

急な砲撃で、車は爆発するが2人は無事避けきった。

 

火ノ兄「な…何だ?」

ガルッチ「……なるほど、5人の艦娘か。」

 

前方をよく見ると、戦艦型3体と重巡洋艦2体の艦娘が立っていた。見たところ、影ではないものの、何やら敵意を向いていた。

 

足柄「外したと同時に、発見された。」

陸奥「ちゃんと狙わないと駄目よ?提督の依頼なんだから。」

伊勢「陸奥、それ言っちゃ駄目よ。2人にバレちゃうわ。」

日向「もうバレてるけど、殺せばまだチャンスはある。」

那智「そうだ、そうすれば酒がもらえる!」

ガルッチ「……そこ普通、駆逐艦じゃねえのか?」

火ノ兄「ツッコミ入れてる場合か!?あれ絶対私たちを狙ってたよね!?」

ガルッチ「……そのようだな。」

火ノ兄「な…何でなんだ!?」

足柄「火ノ兄龍馬、あんたはうちの提督の計画を邪魔したようだな。うちの提督はご立腹でね、殺さないと気が進まないらしい。」

陸奥「私達には恨みはないけど、提督の命令は絶対だから、悪く思わないでね。」

ガルッチ「あ、そう。だが、それで暗殺成功しようとは片腹痛いな。どうせその提督も、僕狙いで着てるんだろ?」

伊勢「ええ、今後の計画に邪魔になるらしいから、ここで死んでもらうわ。可愛いけど、悪く思わないでね。」

ガルッチ「………そうかい、だったら相手をしてやるよ。火ノ兄は下がってて。」

火ノ兄「そ…それじゃあ陸元帥に行ってくる。」

 

そう言い、火ノ兄は急いでこの場から離れた。急がなくては、何者かが我らを消そうとしている提督がいると報告しないと、そう思い急いで司令室に向かっていった。

 

ガルッチside

 

さて、まさか早速の艦娘の戦闘を間近で体験できるとは思わなかったな。まぁ、こっちはサーヴァントの力とスタンドの力があるんだ。久方ぶりに、暴れるとするか。

 

足柄「意外だな、あの男のように逃げないのか?」

ガルッチ「幾多の戦場を越えて不敗だぞ?わざわざ逃げる必要もあるまい。それに、久しぶりに戦闘もやるからな。僕をロックオンした時点で、もう逃げも、懇願の降伏も、慈悲も、一切認めず、あんたらを殺すから。覚悟しとけよ?」

 

カードは、『キャスター』の早苗と『アーチャー』の神奈子、『アサシン』の諏訪子でいっか。

 

ガルッチ「(神奈子、諏訪子、力を貸してくれ。)」

神奈子(ええ、存分に使いなさい。)

諏訪子(私達は気にしないから。)

ガルッチ「(おk。そんじゃ始めるか。)」

 

武器はスターダストソードとダークネスムーン、暁丸と闇夜丸で行こう。何せ、愛着のある剣と刀だし、威力も高い。加えて暁丸と闇夜丸は変幻自在を持つ特殊刀、それを見せてやる。

 

ガルッチ「行くぜ、『キャスター』『東風谷早苗』!『アーチャー』『八坂神奈子』!『アサシン』『洩矢諏訪子』!『融合夢幻召喚《ユナイトインストール》』!」

足柄「ま、まずい!何かしてくる前に倒すぞ!【我、戦闘二突入ス】!皆、一斉攻撃!」

 

なるほど、後ろにあったあの船らしき物、あれが攻撃用って訳か。だが、僕がカードを出した時点でもう遅い!

 

ガルッチ「オンバシラフィールド!」

 

殆どの砲撃は、オンバシラによって防がれてしまった。たかがオンバシラ如きに防がれた事に、陸奥以外の艦娘は驚いていた。

 

ガルッチ「この力は神奈子の力、そしてこれが!早苗の力だ!風神『神風の舞』!」

 

ガルッチの廻りから竜巻が現れ、殆どの砲撃は弾き返された。

 

足柄「バカな、私達の砲撃が効かないのか?」

ガルッチ「彼女たちの力は無尽蔵でね、今度は諏訪子の力だ。大地よ、オンバシラの矛となりて槍と化せ!」

 

今度は地面が割れ、そこから槍の矛のような厳ついた岩が現れ、オンバシラに着いた。

 

伊勢「ちょっと、さすがにこれはやばいんじゃ……。」

足柄「怖じ気づくな、当たらなければどうと言うことではない!」

ガルッチ「そいつはどうかな?4つの剣よ、複製せよ!」

 

おまけと言わんばかりに、暁丸と闇夜丸、スターダストソードとダークネスムーンを複数投影させた。

 

ガルッチ「オンバシラと剣の複製、この攻撃を食らうがいい!」

 

火ノ兄side

 

火ノ兄「……というわけです。」

陸「なるほど、ではガルッチはその者らを?」

火ノ兄「はい、急いで憲兵を呼んだ方が……。」

陸「それは……、難しい。先ほどガルッチが相手をしてるのは、豪ノ弟の艦娘。つまり、憲兵その者を相手をしているということだ。」

 

それを聞いた火ノ兄は驚愕した。まさか、憲兵の艦娘と戦っているのか!?そうなるとまずい、絶対ガルッチが狙われている。かといって、奴らは捏造をしようと思えばしてくる。

 

陸「特に豪ノ弟は、悪名高き憲兵。奴はお主と同じように無実な人に深海棲艦のスパイといい、捉えて無意味な拷問をする。そしてそれを悦とし酒を飲む。そして女を捕らえれば、今度は性奴隷として………。」

 

さすがの火ノ兄も怒りが湧き上がった。巫山戯てる、最早そのような憲兵如きに捕らえられるぐらいなら…、いっそ殺したい。いや、むしろ……。

 

陸「気持ちは分からんでもない、火ノ兄よ。じゃが手を出せば何をしてくるか分からん。」

火ノ兄「……陸元帥、もう私の事を邪魔といいました。もうこれは、豪ノ弟との宣戦布告。こうなった以上、私は提督兼憲兵となって、悪事を働く憲兵を裁こうと思います!」

???「それだけじゃ駄目だ!」

 

バンッという扉が開くと同時に、ガルッチが入ってきた。

 

ガルッチ「陸殿、お願いです。僕とイリヤ、こいしと白野、ギルガメッシュを、戦闘員兼提督にしてくれませんか!!」

火ノ兄「……ガルッチ。」

ガルッチ「火ノ兄、話は聞かせて貰った。豪ノ弟…………か、そいつらが派遣した艦娘は全て殺した。塵も残さず、この手で。」

陸「……なんと。」

ガルッチ「僕は『断罪者』、正義を挫き悪を裁く為に、火ノ兄の憎悪を預からせて欲しい。監視役を…、失う訳にはいかねえ。」

 

最早彼の目は、復讐者の目か殺戮者の目、そして家族と仲間を守る目をしていた。

 

火ノ兄「………陸元帥。」

陸「…………承知した。では今から、お主らは監視を解くと同時に、戦闘員兼提督に任命しよう。」

ガルッチ「ありがとうございます!(予定がすごく狂ったが、だがこれで奴らの居場所を探ることができる。)」

火ノ兄「ガルッチ、少しいいか?」

ガルッチ「うん?」

火ノ兄「その……、済まなかった。帰ったらお前達の仲間にも謝る。」

ガルッチ「……気にするな、今日からあんたは仲間なんだ。だからさ、行こう。朱雀鎮守府に。」

火ノ兄「……ああ!」

 

お互いの手を組み、共に戦おうというオーラを出した。

 

陸「ガルッチ。」

ガルッチ「何でしょうか?」

陸「…………我が孫、火ノ兄を頼むぞ。」

ガルッチ「…………へ?」

火ノ兄「陸元帥、その話は後にしてください。」

ガルッチ「火ノ兄のお爺さん!?」

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-4章 火ノ兄と陸

-朱雀鎮守府- -昼ノ刻-

 

陸に戦闘員兼提督を任されたガルッチだったが、一つ問題があった。それはギルガメッシュ達も戦闘員兼提督をやらすことになったと言うことだった。っというわけで早速戻り…。

 

ガルッチ「……マジでごめん、勝手にみんなを巻きこむようなことをしてしまった。」

5人「いや待て(待って)、なぜ(どうして)謝る。状況が分からん(分からないわ)。」

ガルッチ「あー、実はというと……。」

 

-青年(少年)説明&謝罪中-

 

ガルッチ「……って訳です。本当に申し訳ない、本当に僕の沸点は低いから。」

ギル「いやもう謝るな、状況が分かった事だし。」

こいし「本当に、お兄ちゃんはトラブルメーカーね。」

ガルッチ「寧ろトラブルがこっちに来るんだが…。」

白野「まぁまぁ、でも提督かぁ。久々にマスターの血が騒ぐわ…、しかも艦娘にあんな事やこんな事とか挙げ句の果てにあんな事まで……。」

ギル「やばい、白野の眼がまずい事に……。」

イリヤ「でも、相手って憲兵って言う人でしょ?勝てるの?」

ガルッチ「大丈夫、妨害を打ち破る宝具を生み出そうとしてる。」

fateジャック「宝具?」

ガルッチ「っと言っても、防御用のね。これを見てくれ。」

 

ガルッチが取り出した物は、何だか壊れていそうな機械だった。これがどこの宝具なのか、ギルガメッシュもジャックも首を傾げた。

 

ガルッチ「なんか廃棄処分する物を集めて、改めて作り直しているところだが、完成すれば艦娘や僕らのダメージを軽減出来るかも知れないんだ。」

こいし「お兄ちゃん、それは士郎さん限定なんだけど……。上手く作れるの?」

ガルッチ「さすがに僕の力だけじゃ難しいかな?そこで火ノ兄が帰ってきたら、頼んで見ようかなって思ってる。」

ギル「ちなみに宝具名は?」

ガルッチ「『星屑の妖精達の夢《スターダストフェアリードリームス》』って呼ぶことにするよ。予定では魔力で妖精達を生み出し、その後みんなに身を纏う…どうかな?」

???『さすがガルッチさん、何ともつまらない宝具ですn…ゴハァ!』

 

イリヤの真後ろに謎の物体がしゃべったのか、一本のナイフを投影し、投げつけた。

 

ガルッチ「……聞かなかった事にするか。」

5人「賛成。」

ルビー『ちょっと酷いじゃないですか!いきなりナイフを投影して投げつけるなんて…。』

ガルッチ「やかましい、というか何でそこにいる。お前プリヤのとこにいたんじゃねえのか?」

ルビー『あ、ゼアノートさんから聞かれてないのですね…、私は平行世界のルビーです。っと言っても、また作られたって感じですけどねぇ。』

 

作られたって…、なんだそりゃ。一体誰が作ったんだってんだって顔をしているガルッチだったが、ふと最初についた時を思い出した。

 

ガルッチ「あ、そういえばゼアノートになんかヘンテコな物を渡されたんだっけ?確か………。」

ルビー『それが私なんですよぉ!酷い扱いしないでください!私こう見えて通信機の役割してるんですよ?トパーズ君の。』

ガルッチ「……トパーズ?サファイアじゃなくて?」

ルビー『へ?誰ですか?その子?』

白野「あ、このルビー。性格は一緒だけど、本当に平行世界のルビーだって事になるわね。」

ギル「あー、確かにあっちはサファイアとかいるが、こっちはトパーズが妹って事か。」

ルビー『何言ってるんですか?頭パープリンなんですか?トパーズ君は弟な……イタタタタタタタタタタタタタ!』

ギル「貴様、王たる王を侮辱するとはどう言う了見だ?貴様の翼をもぎ取るぞ?」

 

そう言い、ギルガメッシュはもう一人のルビーの翼を引っ張る。ふとガルッチは、とある疑問を浮かべた。そういえば、プリヤはルビーを使って転身しているけど……こっちのルビーも出来るのかな?

 

こいし「ねぇ、ルビーちゃん。転身出来る?」

ガルッチ「(こいし、ナイスだ!)」

ルビー『まあやろうと思えばやりますね。ただ女性限定なので、この金ぴかと怒りっぽい………スミマセンマジでそのナイフ勘弁してください。』

ガルッチ「せめて断罪者と呼べ。」

fateジャック「そこなんだ……。」

ルビー『ウィッス、改めて断罪者には転身できないようにしてるんですよ。したいのでしたらトパーズ君にしてください。』

ガルッチ「そうか、んで本題に入るが……早速フランに繋げてくれないか?」

ルビー『はいはーい。』

 

と、繋げると同時にノックが聞こえた。

 

不知火「ガルッチ、火ノ兄さんからの連絡が来ました。迎えの車を。」

ガルッチ「あ、了解。すまんルビー、後で繋げておいてくれ。」

ルビー『はいはーい。』

 

-(陸元帥がいる鎮守府名)幽海悪斬鎮守府-

 

火ノ兄は、自分の資料を持ち、ガルッチの迎えの車を待っていた頃、陸元帥が隣で座っていた。

 

火ノ兄「……爺ちゃん、私は正義の味方になれますかな?」

陸「……何故じゃ?」

火ノ兄「私は、昔あの大襲撃の時に両親と兄と妹を失いました。最早生きる希望を捨てて、死を覚悟していた時に、爺ちゃんと爺ちゃんの艦娘に助けられた事、覚えていますか?」

陸「ああ、あの時か。まだ覚えておるぞ。」

 

かつて火ノ兄は、衛宮士郎と同じ本当の家族を失った一人だった。昔、火ノ兄がまだ6歳の時に深海棲艦の大襲撃が起こり、その時に両親と兄妹を失ってしまった。そして、どうにか一人で逃げ延びたものの、1機の深海棲艦に見つかり、諦めかけた時に陸元帥と出会った。その後養子として育てられる内に、あることを口にしたのだ。

 

若陸「なあ、君の将来はなんだ?」

幼火ノ兄「将来?うーん、お爺ちゃんのような提督になることかなぁ。」

若陸「ほう、結構険しいし、そうなれば俺も厳しく指導するぞ?構わんか?」

幼火ノ兄「うん!だって、僕は正義の味方になりたいから!」

若陸「…………火ノ兄、もしやお前もだったのか?」

幼火ノ兄「うん、ってお前もってお爺ちゃんも?」

若陸「おうとも、俺もこう見えて正義の味方になろうと思っていたんだ。だが、そろそろ誰かに受け継いでほしい者が欲しくてね。だが、お前はそれでいいのか?他に道はあるはず。」

幼火ノ兄「ううん、それでも正義の味方になる。お爺ちゃんが正義の味方なら僕もなるよ。」

若陸「そうか、ならビシバシ鍛えてやろう。」

 

それが、火ノ兄龍馬としての人生を歩み始めたときだった。それが茨の道だろうと、黄泉の道だろうと進むときめた提督としての夢だった。だが今は迷いがあった。それはガルッチを監視してからだ。彼は元々変わっていて、正義を信じず悪でさえ救済をしてしまうタイプらしいが、何故か自分を自嘲するぐらいの変わり者だったのが第一印象だった。だが、意外と家族思いで料理も上手く、守るためなら命を張って戦うと彼がいったらしく、更には彼も正義の味方になろうと考えていたようだ。だが、彼なら容易く正義の味方になれるのではと言ったら、彼はこう言った。

 

ガルッチ「僕が見た正義の味方は、とても残酷なものだった。ある意味殺戮者と言っても過言じゃない。現に僕もそうだった。だから僕は正義の味方をやめ、殺戮者として生きてきた。だからこれだけ言うけど、正義の味方になるんだったらどんな正義の味方になるか考えて置いてくれ。できる限り……僕のような殺戮者のような断罪者にはなるな。」

 

過去を話すだけで、彼は悲しい目をしていた。それが発端で結構迷っていたのだ。

 

陸「火ノ兄よ、君は彼の事どう思う?」

火ノ兄「彼?」

陸「ガルッチじゃよ。彼はどう思う?」

火ノ兄「彼ですか……そうですね、一つ言えば変わり者ですね。」

陸「……じゃろうな。それ、迎えが来たぞ。」

 

そこには黒い車に乗っていたガルッチがいた。

 

ガルッチ「待たせたね、さぁ乗って。」

火ノ兄「あ、ああ。それじゃまた。」

陸「うむ。」

 

そして火ノ兄は車にのり、出発していった。その途中、ガルッチが口を開いた。

 

ガルッチ「その目は、どうやら迷わせてしまったようだな。」

火ノ兄「え?」

ガルッチ「済まない、迷わせてしまうような発言をして。でも危なっかしかったんだ、君の将来が…。あの言葉は忘れてもいいから。」

火ノ兄「……何故そこまでして?」

ガルッチ「傷付くとこ、見たくないから。凄腕剣士っつったって、元はみんな同じ生き物なんだ。誰だって殺しはしたくない、でも何かを捨てなければ何も得られない。正義の味方も例外じゃなかったのさ。」

火ノ兄「……。」

ガルッチ「でもよ、これだけは言える。僕達がやって来たことは、決して間違いじゃなかったんだ。だから、君の過去がどうであれ、否定するつもりはないよ。」

火ノ兄「そうか…。」

 

結局、本当に変わった人だ。止めたいのか励ましているか、全く分からない。っと思っていたときだった。

 

???「て…提督……。」

火ノ兄「え、電!?何でここに!?」

ガルッチ「すまん、どういう訳か襲撃してから心配してたらしいからさ。連れて来たんだ。全く、この子の好感度、カンストぶち抜いてるぞ?」

火ノ兄「……。(^_^;)」

電「提督……、その、ナデナデして欲しいのです……。」

火ノ兄「お、おう。いいぞ。」

ガルッチ「……(何だか、僕とフランを見てる気分だ。久々にフランの声が聞きたいなぁ。)」

 

-朱雀鎮守府- -黄昏ノ刻-

 

火ノ兄程荒く運転はしなかったものの、豪ノ弟の手下が襲ってきたため、一時的にはカーチェイスをする羽目になった。そしてようやく振り切り、後は安全運転で帰ってきた。

 

ガルッチ「あー…疲れた。少しカーチェイスの練習しないといけねえなこりゃ……。」

火ノ兄「……少し危ない事考えてないか?」

電「そんな事はないのです、提督。もし襲ってきたら、今度は■■■■■を■■■■■して■■■■■■■するのです。」

ガルッチ「………ヤンデレですか?」

電「大丈夫なのです、皆さんにはやらないのです。」

 

一瞬ガルッチは、何かしらの殺気を感じた。この子、ある意味溺愛しているのではないか?いやそれだったら僕もそうか。最近なんかフランやこいしやイリヤや妹の(義理のだが)クロエなしと思うとマジで気が狂いそうで怖い。それに何故か知らないけど、別の優しい男の人を見ると無意識にナイフを投影している気が………。やばい、僕もヤンデレになりかけている!?

 

火ノ兄「……ガルッチ?大丈夫か?頭から血が出てるけど……。」

ガルッチ「ブツブツ……( ゚д゚)ハッ! いけねえ……、少し病んでるかもしれねえ……。って、血が出てるって?」

火ノ兄&電「うん。」

ガルッチ「大丈夫だ、問題ない。こんなのしょっちゅうって事じゃないけど、グロ耐性はあるから。(^_^)b」

火ノ兄「あんたじゃない!あんたの妻はどう言われると思ってるんだ!?」

ガルッチ「大丈夫だ、問題ない。っと言っても、心配して……あれ?そういえば……。」

 

この時ガルッチはある時を思い出した。

 

ガルッチ「……そういえば僕がとある魔物を討伐していた時に、滅茶苦茶苦しい毒に冒されていたときに、フランとこいしとイリヤが来てたな……。そん時の目って確か……、あ。」

 

そういえばあの子達、いつの間にかヤンデレの眼をしていた気がする……。………生まれてくる子供の事が心配になってきた。

 

こいし「あ、お兄ちゃんお帰り……ってお兄ちゃんどうしたの!?何だかやつれてるわよ!?」

ガルッチ「アハハ、気にしないで……後眠らせ………スゥ…。」

こいし「ふにゃぁぁぁぁ!?お兄ちゃんが血を出しながら寝ちゃったぁ!!」

火ノ兄「………本当に変わった人だ。」

電「いい夫婦なのです。」

 

暫くして、ガルッチはもうぐっすりと寝ていたため、代わりにこいしとギルガメッシュが会議に参加することにした。

 

火ノ兄「んじゃ早速ブリーフィングを始めようと思う。先ずはこれを見てくれ。」

 

それは、豪ノ弟の鎮守府の地図だった。あまりにも厳重だったのか、他の艦娘達は驚きを隠せなかった。

 

火ノ兄「ん?ギルガメッシュとこいしは驚かないな、何故だ?」

ギル「何故だと?雑種、こう見えて我達はあらゆる修羅場をくぐってきたのだぞ?」

火ノ兄「ソウデシタ。」

金剛「それより、それは誰の鎮守府デースか?」

火ノ兄「とある憲兵の鎮守府だ。」

ここにいる艦娘「( 0w0)ウェイ!?」

こいし「ここでもオンドゥル語?」

ギル「らしいな。」

火ノ兄「まあ、とにかく説明すると、私はその憲兵に暗殺されかけていた。しかもその憲兵の艦娘が言うには、その者に対して邪魔な存在と言われた。しかも元帥から聞いた情報では、あの者は悪逆な行為を働いていると聞いた。普通なら憲兵には敵わないのだが、今こそ下克上を叩きつけるときだと考えた。」

大和「って事は、ここを襲撃するのですか?」

火ノ兄「いや、まだ。」

全員「ズコォ!」

 

さすがに全員呆れて崩れ落ちた。

 

ギル「おい雑種、貴様、我を愚弄しているのか?」

火ノ兄「すまない、だがこの地図で見て欲しいんだが、外側の守りは厳重。しかし内部だけは意外と脆いのだ。まるで昔のアメリカの金ぴか時代と似たようなものだ。」

こいし「如何するの?」

火ノ兄「先ずは情報だ。今の情報を頼りに攻めても、逆に返り討ちされるのがオチだ。まあ6人は例外だが、頼ってばかりじゃいけない。自分の力と知恵で、奴らを一矢を報いてみせる。」

ギル「ふむ、よいではないか。雑種は雑種らしい足掻きがある。故に我の友を狙ったときく。ならば我もやろうではないか。何時始める?」

火ノ兄「情報がある程度集まり次第、始める。夕張、赤城、頼む。」

夕張「了解。」

赤城「後でご飯……お願いね。」

火ノ兄「はいはい。」

 

一方ガルッチはというと……。

 

ガルッチ「ムニャムニャ……。」

イリヤ「か……可愛い……、お兄ちゃんの寝顔……可愛すぎる………。」

白野「そ…そうね…、イリヤちゃん鼻血。」

イリヤ「おっといけない、危うく零れるところだった…。」

ルビー『いやー、ここまで豹変するとは思いませんでしたねぇ。いやぁ可愛い寝顔ですよ、ガルッチさ…ゴハァ!?』

 

寝返りなのか、それか無意識なのか謎だが、ガルッチはナイフを投影しルビーに向けて投げつけた。

 

fateジャック「ルビーが死んだ!?」

白イリ「この人でなし!!」

ガルッチ「うにゅぅ………。」

白野「あぁ、もう駄目……もうこのまま鼻血出したい……。」

イリヤ「私も……。」

ガルッチ「イリヤぁ……好きだよぉ……。」

イリヤ「もう…私………私……!!!もうこの衝動抑えられない!!!!」

fateジャック「だ、駄目だよお母さん。お父さん疲れてるんだから…。」

イリヤ「いいや、限界だ!襲うね!!」

ガルッチ「うう……何だか騒がし………ってイリヤ!?何で脱いでいるの!?」

 

あまりにも騒がしさで目が覚めたガルッチ。しかし起きた瞬間、イリヤが素っ裸になっているところを目撃してしまった。

 

イリヤ「あ、起きちゃったのね。」

ガルッチ「いやその前に、2人とも鼻血出てるよ!?如何したの一体!?」

fateジャック「何でも、お父さんの寝顔が可愛いからって。」

ルビー『そうですよ、男とは思えぬ可愛らしい寝顔で……ゴハァ!?』

ガルッチ「は、恥ずかしい事言ってんじゃねえよこのバカ!」

ガイア『あの、ガルッチ。少し落ち着こうな?』

ガルッチ「ガイア、君今度はスタンドに憑依したんかよ。」

ガイア『まあまあ、最近出番がないからな。偶には出ないと…。』

 

若干メタ発言をしてはいたが、あえてスルーした。

 

ガルッチ「まあいいとして……、イリヤ!ちょっとストップ!」

イリヤ「もう衝動が抑えられない!犯して!もう滅茶苦茶になるまで犯し付くしてぇぇぇぇ!!!」

 

…………どうやらこれは、暫くは眠れないかも知れないと悟ったガルッチだった。

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-4,5章 カオスとシリアスな一日

-朱雀鎮守府- -暁ノ刻-

 

ガルッチside

 

ふう、今回は10セットで何とかなったのはいいけど……。

 

「っと言うわけで、この北方棲姫を預かってください。あ、拒否権ないんで。バイバイ。」

ガルッチ「…………ないなら作ればいいって言おうとしたけど、逃げ足速えな……。」

 

言ってみれば、何故か無理矢理託されたのだ。しかもよりにもよって、汗だく状態の僕に……。後で調べ次第殴ろう。

 

ガルッチ「しっかし、何で預かって欲しいんだ?ってかこの子深海棲艦だし…。」

北方「………。」メガウルウル

ガルッチ「だーもー、そんな眼で見ないでくれ…。真っ赤になるじゃねえか……。」

 

仕方ねえ、一応火ノ兄に報告しよう…。

 

ガルッチ「って事で、この子を預かって欲しいと言われました。しかも拒否権なしと。」

火ノ兄「……いや、それは良いんだが…その子深海棲艦だろ?何でそうなった?」

ガルッチ「僕に聞くな、預けた本人に言え。」

火ノ兄「全く、君ってさ…。」

ガルッチ「?」

火ノ兄「幼女に引き寄せるフェロモンでも出してるの?」

ガルッチ「……それ僕が一番聞きたい物だよ畜生。」

 

今絶賛、何故か北方棲姫とジャックに抱き締められています。どうしてこうなった。っていうか何気にイリヤとこいしはニヤニヤしながら見てるし……。マジで勘弁してくれ。

 

ガルッチ「まあとにかく、これで以上だ。あんまり乱暴な事するなよ?この子が可哀想だし。」

火ノ兄「私をなんだと思っているんだ。拷問とかしないから、安心しろ。」

 

しっかし、深海棲艦の割にはこう言う子もいたのか。意外だな、本当に。まだ見たことないけど、何でこんな警戒心がなさそうな子を預けるんだろ?

 

火ノ兄「ところで、今日は何セットやったんだ?」

ガルッチ「10セット。」

火ノ兄「もうお前の身体能力化け物だな。」

ガルッチ「褒めても何も出ねえぞ?」

火ノ兄「褒めてねえよ!」

 

まあいいか、さてとそろそろ朝食作るとしm……。

 

???「……ーーーーーーーーーーーー!!!!」

ガルッチ「…?」

火ノ兄「……何だ?」

fateジャック「何か聞こえた…。」

 

とりあえず様子を見に、隣に行ったときには、後悔した。何しろ……。

 

浜風「ぁ……はぁ…はぁ…、も……もういいだろイク?」

伊19「まだまだ、イクまだイってないよ!」

火ノ兄「………。(朝から何やってんだ?)」

ガルッチ「………(見なかったことにしよう。うん。)」

 

まさか百合ックスしているとは思わなかった…。

 

ガルッチ「とりあえず、なんか作るね。」

火ノ兄「お、おう。」

 

っと言うわけで、今回は和風料理でも作るか。ってあれ?こいしとイリヤはどこへ?

 

火ノ兄side

 

はぁ、初っ端から大変な一日になりそうだな……。ってこの子らは確か…ってあっちまだやってるんだけど!?

 

こいし「ねぇ、私達も混ぜていい?」

イリヤ「ねぇ良いよね?」

 

何言っちゃってるの!?おい、あんたら断れ!邪魔しちゃ駄目って言って!

 

伊19「いいよ。」

 

おいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!何でそうなるんだよ!発情期?うちの潜水艦娘は発情期ですか!?

 

伊19「あ、提督も来てよ。朝の乱交パーティーを始めましょう?」

火ノ兄「全力でお断りする!」

 

したら最後、ガルッチに殺されそうだ。とにかく私は全速前進でここを離れよう。

 

─火ノ兄提督は、逃げるように去って行った。

 

再びガルッチside

 

あー…結局一人で作業する羽目になったか。白野も一体何しているんだ?本当に……。

 

ガルッチ「ッ!」

 

しまった、考え事していたせいで手を切っちまった……。全く何やってんだ僕は……、いや最近あまりストレス発散し切れてねえなぁ。あー……素直に甘えたいなぁ……。

 

北方「………。」グイグイ

ガルッチ「ん?って北方!?駄目だよここに来ちゃあ、出来上がるまであそこの椅子に待ってて?」

北方「手……怪我……シテル……。」

ガルッチ「いやまあそうだけど……、とりあえずま……。」

北方「ハムッ。」

ガルッチ「!?」

 

え、何?ちょっと待て、この子今、僕の右人差し指を咥えてねえか?待て待て、理性を保て。何を期待してる。それ浮気だろ、しかもまだ幼女の……いやフラン達も幼女だったな。って違う違う!とにかく落ち着け……、プッチさんが言うには、素数を数えればいいんだよな…。えーっと、2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43……。

 

ガルッチ「落ち着かねえ!!プッチさん、本当にこれ効果あるのか!?」

北方「んんっ………じゅるっ、じゅぽっ、ちゅうぅ…んじゅるぅぅっ……。」

ガルッチ「いや、原因はこの子か…。ねえ北方、そろそろ…。」

北方「ほっぽちゃん……。」チュポン

ガルッチ「え?」

北方「北方……カタスギ……、来ルマエ……ほっぽちゃん………ソウイワレタ。」

ガルッチ「あ……んじゃあ、その……ほっぽちゃん?そろそろ朝食作らないと行けないから……、あの椅子で待ってて?」

北方「………ウン。(・_・)(._.)」

 

素直だな……、でも方言だとちょっとなぁ……。あんなに可愛らしい容姿……、っていけないいけない、今は料理に集中。

 

ルビー『いやー、紳士ですねぇ。わざと指を切って、幼女に舐めさせるなんて、考えましたねえ。』

ガルッチ「たわけ、指切ったのはたまたまだ。それとルビー、お前が持ってるのはソースだ。ポン酢か醤油持って来い。」

ルビー『人使い荒いですねぇ。』

ガルッチ「人じゃねえだろ。ほら早く。」

ルビー『もう持ってきましたよ。』

ガルッチ「サンキュー、そこに置いてくれ。」

 

あぁ………、本当に甘えたい……。ストレス溜まっているし、フランとは別行動だし………。あー、フランと話したーい。

 

ルビー『ガルッチさん、今フランさんに会いたいって思ったでしょ?』

ガルッチ「……ああ、ってそうだ!繋げられるんだった!早速頼む!」

ルビー『はいはーい。』

 

その途端、ルビーの頭からアンテナらしきものが現れた。とりあえず急いで料理を作り終えて、食卓に出した後に、ルビーのところに戻った。

 

ルビー『もしもし、トバース君。起きてる?』

トバース『如何したんだ姉さん、急に連絡して。』

ルビー『いやー、ガルッチさんが如何してもフランさんに会いたいって言うから、こうやって連絡しているんですよ。』

トバース『なるほど、ちょっとm…。』

フラン『トバース、誰から?』

 

おお、この声……まさしく!

 

ガルッチ「フラン、聞こえる?」

フラン『え?お兄ちゃん?お兄ちゃんなの?』

ガルッチ「そうだよ、あーこの声久々だ~。心がピョンピョンするんだ~。」

フラン『私も、なかなか会えないから心細くって…。もう早く会いたーい。』

ガルッチ「僕もだよ……フラン……。」

 

あー、この声……この声だよ!天使のような声で僕の不安を溶かしてくれるヴェリーキュートな妻のフラン。マジで寂しい……、今すぐにでも一緒にいたい…。

 

ルビー『あーもー!何ですかそのデレデレな会話!こうなったらバーチャルビジョン電話にします!』

フラン『へ?』

ガルッチ「そんなことができるのか?」

ルビー『勿論です!』

 

………何でもありだな、あんたって。いや有能なのはゼルレッチか。ゼアノートよ、感謝するぞ。これで寂しさが和らげる事ができる。って待て待て。

 

ガルッチ「その前にルビー、一度部屋に戻ろう。ここ調理場だし。」

ルビー『そうですね。』

 

-青年(少年)移動中-

 

さてと、本当にバーチャルビジョン電話に変えてみたけど……。

 

フラガル「ハラショー!これは凄いぜ(わ)!」

 

まさか、本物のように触れ合う事ができるなんて!うーゼルレッチさん、あんた最高だ!!!

 

ルビー『……私、見せることが出来るのは確かなのですが、何故触れ合う事が出来るのですか?』

ガルッチ「愛があれば、何でも出来る!!」

フラン「常識なんて、ぶっ壊せー!!」

トバース『……ある意味凄ぇわ、この人ら。』

ガルッチ「あー、フランの膝枕気持ちいい……。」

フラン「ふふ、相当溜まっていたのね。よしよし。」

 

あー…四季映姫に伝えたいわ。ここに天国がありますって伝えたい……。

 

ルビー『ここまでのラブラブパワー……恐るべし。』

ガルッチ「っと、茶番はここまでだけど、このままの体勢で聞くが……、そっちはどうなってるの?」

フラン「私?今深海棲艦の戦闘員兼提督を任される事になったわ。」

ガルッチ「………え?マジで?」

フラン「うん、士郎達もそうよ。」

ガルッチ「……お互い似たようなものだったのね。」

フラン「お兄ちゃん達も?」

ガルッチ「うん、今は悪徳憲兵と戦う為に情報を集めてるらしいんだ。そっちは如何?」

フラン「そうねぇ、あ。お兄ちゃん、深海棲艦の情報だと、何故か怪しげな神殿があるって言ってたわ。しかも入ろうと思ってもなかなか入れないとか。」

 

怪しげな神殿……か。

 

ガルッチ「座標は?」

フラン「うーん、分からないわ。ただ、最も深いところにあるのは確かだわ。」

ガルッチ「なるほど…最も深いところ…ねぇ。そこは太平洋?」

フラン「うん。」

 

結構絞れたな。そうなれば後はその場所を探すだけか。

 

ガルッチ「わかった、ありがとうフラン。」

フラン「いいって事よ。」

???「あれ?フランちゃん、誰とお話してるの?」

 

お、この声はもしや?

 

ガルッチ「クロエか?」

クロエ「あ、お兄ちゃん!久しぶり!」

ガルッチ「久しぶり、寂しかったよ本当に。」

クロエ「そういえば、こいしちゃんとイリヤは?」

ガルッチ「あー、それが……何故か……ねえ?」

フラン「他の子と、イチャラブセックスしてるってこと?」

ガルッチ「フラン、ちょっとはオブラートを包んで欲しかった。」

フラン「そうなんだ、はくのんは?」

ガルッチ「……聞いたところ、なんか同人誌描いて売り出してるとか。主に幼女の。」

 

珍しく早起きだなって思ったけど、まさかの同人誌を売り出してるとはおもわなんだ。

 

クロエ「……そうなんだ。お兄ちゃんも、いろいろと大変なのね…。」

ガルッチ「……じゃなきゃここまで甘えないもん。」

クロエ「もんって…、お兄ちゃんキャラ崩壊してるわよ?」

ガルッチ「少しは崩壊させてくれ……。」

フラン「重症ね、これ…。(・_・;)」

クロエ「そうね……。(・_・;)」

 

sideout

 

-昼ノ刻-

 

ガルッチが起きた時には、既に昼になっていた。しかも乱交パーティーが終わったのも、同人誌が売り切れたのも昼だった。

 

ガルッチ「みんな揃ったか?」

こいし「うん。楽しかった-。」

イリヤ「そうだねぇ。お兄ちゃんも参加すればいいのに…。」

ガルッチ「………まさか乱交パーティーに参加してたとはおもわなんだ。」

ギル「我が雑種も、出れば良いのに。」

ガルッチ「そこは良心が傷付くんで勘弁してください。」

 

さすがに結婚しているし、そんなことしたら如何言い訳すりゃいいんだ?そう思いながら、手を当てた。

 

fateジャック「ところでお父さん、何の報告?」

ガルッチ「あーそうだったな。実はフランと通信していたとき、ある情報を耳にしたんだ。」

白野「フランさんが?」

ガルッチ「うん、何でも太平洋の一番深いところに怪しげな神殿があるらしいんだ。」

ギル「怪しげな神殿?」

ガルッチ「まだ情報があやふやだけど、おそらくそこに無の神の信者が居る可能性が高い。もし自分達の艦娘を手にしたら、調査しようと思う。」

ギル「ふむ、そうするか。」

ルビー『ちなみに、この後の予定ありますか?昼食と夕食以外で。』

全員「全くない。」

ルビー『満場一致って事ですか…、でしたら憲兵の鎮守府にて偵察でも…。』

ガルッチ「すまん、今回パスで。」

こいし「私も。」

イリヤ「私は既にハサンを召喚させて偵察に向かわせてるわ。」

fateジャック「……スゥ……。」

白野「私はVR訓練してるわ。」

ガルッチ「え、そんなんやってるの?」

白野「BBに渡されてね。月の聖杯戦争を再現して戦えるようにしてあるの。」

ギル「まぁ、我もやってみたものの、意外と楽しめた。これはこれで面白い。」

ルビー『………んじゃあ折角なので乱交……。』

ガルギル「言わせねえぞ!雑種!」

こいし「ハモったわね…。」

 

-黄昏ノ刻-

 

こいしside

 

ガルッチ「それじゃこいし、イリヤ、また1時間鍛錬してくるね。」

こいし「はーい。」

イリヤ「うん、先に作っておくね。」

 

それにしてもお兄ちゃん、何だかここに来て以来ますます頼もしくなってきたわね…。私は嬉しいけど、ちょっとは頼って欲しいな。

 

ガルッチ「あ、そうだ。こいし、ちょっと頼めるか?」

こいし「何?」

ガルッチ「今日来たほっぽちゃん……なんだけど……、少し面倒見てあげて?」

こいし「ほっぽちゃん?」

ガルッチ「あの椅子に座ってるあの子。出来るか?」

こいし「うん!任せて。」

ガルッチ「んじゃ、行ってくる。」

 

えへへ、お兄ちゃんに頼られちゃった。それじゃ、遊んであげようっと。

 

北方「………誰?」

こいし「私?こいしちゃんだよ。」

北方「こいし………?」

こいし「うん、何して遊ぶ?」

北方「……ヒコウキゴッコ。」

 

そういえば、この子方言なんだっけ?それに飛行機ごっこって、これを使うのかな?

 

こいし「どんな遊びなの?教えて?」

北方「ウン。(・_・)(._.)」

 

sidechange

 

赤城side

 

-とあるビルの屋上-

 

赤城「烈風、その資料は提督に届けて。」

 

まだ情報が欲しい……、提督の言うとおり中にも罠が張られていた。でもあれだけじゃ足りない。もっと集めないと………。

 

赤城「第三偵察飛行部隊、出撃せよ!」

 

今度は紫電改二、これが終われば食事にありつける事が出来る。頑張って集め……。

 

???「誰だ!そこにいるのは!」

 

しまった!集中し過ぎて後ろの人に気が付かなかった!

 

???「貴様、何者だ?こんな場所で何をやってる?ここはこの俺、豪ノ弟の所有地だと分かってて入ったのか?」

赤城「……。(まさか、憲兵本人が来るとは思わなかったわ。しかも分が悪すぎる。)」

豪ノ弟「まあどっちでもいい、お前ら!此奴を捕らえろ!」

赤城「(ただ捕まるのは絶対いや、撤退して火ノ兄提督に行かないと!)閃光の矢よ!輝け!」

 

※『閃光の矢』

 

ランク:C

 

赤城自身が生み出した、妨害用の宝具。閃光手榴弾のように視界を眩ます効果があり、仲間を知らせる為にも使われている。

 

豪ノ弟「クソ!閃光弾だと!?」

 

とにかく、このビルから飛び降りないと!急いで火ノ兄提督に会わないと!後の偵察飛行部隊は提督自身に届けるようにしたから、後は撤退のみ!

 

豪ノ弟「お前ら!侵入者を逃がすな!」

兵士「はっ!!」

豪ノ弟「もしこのまま誰かに見せられたらおしまいだ……、折角の座を蹴り落とされるわけには………!」

 

sidechange

 

-朱雀鎮守府-

 

再びガルッチside

 

こ……これはさすがに自分でもやり過ぎかもしれん……。だが、これぐらいしないと……、勝てる相手にも……。

 

伊58「あれ?何してるでち?」

ガルッチ「………ブクブク。(水中素振り。)」

伊58「……あまり無茶すると、死んじゃうでちよ?」

ガルッチ「……ブクブク。(大丈夫だ、問題ない。)(^_^)b」

 

あと190回、それまでに終わらせて見せる!でも、結構……体力と……肺活量を……鍛えられるな。

 

伊58「………本当に大丈夫でちか?」

ガルッチ「ブクブク、ブクブク…。(気にするな、瞑想の方が楽だけどね。)」

 

あと………50回………。そろそろ息継ぎしようかな?いやまだ……ここで……、負けて溜まるか!

 

伊58「………もうやめた方が…。」

ガルッチ「ブガァァァァ!!(終わりだぁぁぁぁ!!)」

伊58「0!もう終わり……ガルッチ?」

ガルッチ「………水の声よ……、波の声よ……、全身に奮い立たせ……、刃となりて全てを斬れ!『深水の刃《ディープ・アクアスラッシュ》』!」

 

※『深水の刃《ディープ・アクアスラッシュ》』

 

ランク:B

対水中軍宝具

 

 

……ようやく、水中用の宝具を使えるように出来た。もう急いであがるか!もう限界だし……。

 

ガルッチ「プハァ!!…こ……これは……自分で……やっておきながら……きつい……。」

伊58「そんな無茶をするからでち、マゾじゃないんでち。」

ガルッチ「誰がMだよ、ソフトSだこっちは!」

伊58「そ…、そうでちか。」

 

まあ、いい鍛錬にはなったからいっか。さて上がって…ん?

 

赤城「はぁ……はぁ……。ど……どうにか逃げ切れた……。」

ガルッチ「赤城!?如何したんだそのボロボロは!」

赤城「ガルッチですか……、この資料を……火ノ兄提督に……。」

ガルッチ「ちっ、酷い怪我だ。急いでドックに運ばないと!」

 

sideout

 

ガルッチ「………。」

火ノ兄「そうか、赤城の奴が…か。」

ガルッチ「はい、火ノ兄さん。情報は?」

火ノ兄「大丈夫、ちゃんと手にしている。烈風とかの飛行部隊がここにあるからね。でもまだ情報が足りない……。もう一度赤城に頼みたいが……。いやまだ夕張がいるが……、なかなか帰ってこない……。」

 

『着メロ 片翼の天使』

 

ガルッチ「ん?火ノ兄さん、メールが。」

火ノ兄「何々、……。」

 

メールを読むたび、火ノ兄の顔が暗くなっていった。一体何があったのだろうか…。

 

火ノ兄「………………ガルッチ、いい話と悪い話がある。どっち聞きたい?」

ガルッチ「ちょっと待て、悪い話?まずはそっちを聞きたい。」

火ノ兄「……わかった、それじゃこのメールを見てくれ。」

 

夕張と思われるメールは次のように書かれていた。

 

『火ノ兄提督

 

私は遂に、決定的な証拠を手にしました。なんとこの憲兵は大量の麻薬を持っていました。しかも最も危険な麻薬と呼ばれる『ディープ・ラブリーキャンサー』という物を見つけました。それだけではありません。テロ組織の軍隊、暴力団の協力、人身売買、麻薬の密売という悪行の手口を見つけました。牢獄にいた艦娘達から聞いたところ、まともに扱ってくれない、疑うだけで選ばれた艦娘に暴力を振るわれる、提督にレイプされるなど、もはや玩具扱いされているようです。』

 

ガルッチ「…………豪ノ弟、なんてことを……。」

火ノ兄「まだ続きがある。」

 

『そして、どうやら提督の言うとおり、内部だけは防衛機能は持っていませんでした。今内部のとある場所に設置しましたが、どうやら他の艦娘に見つかってしまい、仕方なく爆発させました。いずれにしても、私が見つかったのも同然。捕まったら火ノ兄提督に襲われると思い、私は自分を犠牲にして、この情報を送ります。本当に、ありがとうございます。さようなら、火ノ兄龍馬提督。

 

軽巡洋艦 夕張型一番艦 夕張』

 

そう、このメールは夕張の最後の賭けを託して送った情報だった。つまり、夕張はあの内部にて、命を散らしたということだった。

 

ガルッチ「………………。」

火ノ兄「夕張のお陰で、この情報が手に入った。かわりに、我が大切な仲間である、夕張を失ったのだ。あの子の命を……無駄にはしない……。」

ガルッチ「………火ノ兄、決行はいつだ。僕は今すぐでも構わねえ。」

火ノ兄「ガルッチ?」

ガルッチ「我が憤怒は、仲間の死によって湧き上がった。もう豪ノ弟も、その選ばれた艦娘も、その仲間も、容赦はしない。楽には殺させない……絶対に……絶対に………ゼッタイニ………殺してやる。」

 

ガルッチの怒りは凄まじいものだった。他人の仲間とは言え、仲間を失った事はショックで敵討ちをしたい思いがあった。

 

火ノ兄「………分かった、明日の夜だ。その日までは、私も出撃する艦娘を選んでおく。……ガルッチは?」

ガルッチ「僕もみんなに報告する。それから明日の昼に、襲撃してくる。」

火ノ兄「……大丈夫なのか?」

ガルッチ「ああ。だが一つ確認するが。」

火ノ兄「なんだ?」

ガルッチ「外部そのもののセキュリティを破壊してもいいが、別にアレを更地にしても構わんのだろう?」

火ノ兄「…………もう、後は退けないが……いいんだな?」

ガルッチ「元より戻るつもりはない。」

 

決意は固いだろうと思った火ノ兄は立ち上がり、こういった。

 

火ノ兄「よかろう、全身全霊を持って豪ノ弟を殺せ!」

ガルッチ「お任せを、火ノ兄龍馬提督殿。」

 

男の約束とその眼差しを見たガルッチは背を向き、この場から出た。彼は再び、不死鳥として戦場に羽ばたく為に……。

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-5章 提督VS憲兵

-とあるビル- -昼ノ刻-

 

ガルッチside

 

こいし「あれね、夕張さんと赤城さんが言っていた憲兵の鎮守府は。」

ガルッチ「間違いない、確か鎮守府の名前が……。『悪即斬鎮守府』とか、あんた自身が悪だよ。」

 

先に出発したとは言え、現状は観察してから襲撃したほうがよさそうだな。

 

ギル「しかし、ここの紅茶はなかなかだな。買い取ってやりたいぐらいだ。」

白野「そうね、でもビルごとはダメよ?」

ギル「分かっておる白野、いつか……我と白野の子を……。」

白野「…今から出来ないのが、ちょっと残念だけどね。仕方ないか。」

fateジャック「ラブラブだね、あっちのお父さんとお母さん。」

ガルッチ「確かにな、ギルガメッシュ……あんたキャラ崩壊してねえか?」

イリヤ「でも、思ったんだけど何で『ラブリーカフェ』にしたの?」

ガルッチ「あー、それはだな……。」

こいし「相手を観察に加えてデートに見せかける為。まあ結婚してるけどね。」

 

この子、マジで本音を言うな。無意識なのか本能なのか、本当に読みづらい……。あーでも可愛いから許すか。

 

「お待たせしました、ラブール・エスポワールジュースです。しかし旦那さん、重婚なんて珍しいですねぇ。」

ガルッチ「まあね。しっかし、よくストロー3本でハートマーク出来たな……。」

 

さて、店員も去った事だし、飲むとするか。

 

ガルッチ「これが任務じゃなかったら、フランも連れてこのジュースを飲み干したかったなぁ……。」

こいし「うん、こんな場所で夕日を見ながら飲むのって、ロマンチックだろうなぁ。」

イリヤ「もう任務忘れて、パフェの食べ合いもしたいなぁ。」

fateジャック「お父さん、お母さん、任務忘れちゃダメ。」

ガルッチ「分かってるよジャック。」

 

まあ言うとおりだな、ちょっとは飲んで………ん?なんだ?いきなりポワーンとしてき………。

 

こいし「えへへ……、なんだろう……任務なんてどうでも良くなっちゃった。」

イリヤ「うん、もうここで犯しちゃいたいぐらい……。」

ガルッチ「……あの……店員………麻薬を……入れたのか………。」

 

油断したが、一応理性は保ってるな……。だがこいしとイリヤはやられてる……、どうにか……しないと。

 

ギル「我が雑種?如何したのだ?」

ガルッチ「ギルガメッシュ、頼む………ここを……出るぞ。」

ギル「なるほど、既に…。」

 

とにかく、まずは屋上に急ごう……。

 

-屋上-

 

ガルッチ「はぁ……はぁ……、あんにゃろう……既に麻薬を投入してたとは……。」

 

とりあえず、ギルガメッシュのアンチ麻薬のお陰で効果は相殺出来たからいいが、まさかとは思うが……。

 

ルビー『どうやらまんまと罠にはめられたって事ですねぇ。』

こいし「うー、人の心を弄んでー!」

イリヤ「もう私、絶対に許さないわ!」

ガルッチ「全くだ、さてと強襲するか!ギルガメッシュ、最初っからクライマックスで行くぞ!」

ギル「もちろんだ、我が雑種。白野、サポート頼むぞ?」

白野「はーい。」

イリヤ「アサシン、『暗黒霧都《ザ・ミスト》』をあの鎮守府とその周辺にまいて。」

fateジャック「分かった。」

 

sidechange

 

-朱雀鎮守府- -黄昏ノ刻-

 

火ノ兄side

 

『─という事です。あ、速報です。12時に豪ノ弟の悪即斬鎮守府に関する事です。現在、鉄壁と言われていた外壁が壊され、テロリストと思われる人物が侵入していきました。霧は未だに晴れず、触れるだけで血飛沫をあげるため、悪即斬鎮守府周辺にいる住人は、霧が晴れるまで外出しないでください。』

火ノ兄「……どうやら、ガルッチ達は既に攻め込んだようだな。」

 

まさかとは思っていたが、本当に外壁を壊すとは思わなかったな……。だが逆に好都合になった。これで戦艦と駆逐艦を発進できる。

 

火ノ兄「っと言うわけで、大和、金剛、浜風、吹雪、不知火、島風。おそらくガルッチ達は内部に侵入しているはずだ。彼らと合流し、豪ノ弟とその仲間達を倒せ!失敗はするな、いいな!」

艦娘「了解!」

火ノ兄「よし、出撃だ!」

 

待っていろ、豪ノ弟…………。貴様みたいな憲兵を、我らの手で葬ってやる。

 

大和「提督、一つ確認したいのですが……。」

火ノ兄「ん?」

大和「別に、宇宙戦艦娘モードで葬っても構わないでしょう?」

火ノ兄「……大和。」

 

そうだった、この子は戦艦娘でありながら宇宙戦艦娘とも呼ばれている究極の艦娘だったな。一度出撃させてみたが……、まさかそのような力を持っていたとは思わなかった……。

 

火ノ兄「ああ、遠慮はいらん。全身全霊を持って、奴らを倒せ!」

大和「……はい!提督!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

火ノ兄「……頼むぞ、宇宙戦艦ヤマトの生まれ変わり。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

-悪即斬鎮守府 内部- -黄昏ノ刻-

 

外壁を破壊し、その場にいた門番の艦娘達を破り、遂に内部に侵入したガルッチ達。

 

ガルッチ「おそらく執務室はあっちだろう、僕は敵を殺しながら捕まってる人達がいる部屋を探してくる。」

こいし「え、それだと…。」

ガルッチ「ギルガメッシュ、こいしとイリヤを護衛してくれ。……また後でな、二人とも。」

 

そう言い、急いで反対側の方へ向かった。

 

こいし「お兄ちゃん…。」

ギル「こいしよ、貴様の気持ちは分からんでもないが、今は従うしかあるまい。行くぞ、皆の衆!」

こいし「………信じてるよ。」

 

こいし達は、急いで執務室に向かった。

 

艦娘達はというと……。

 

大和「皆!一斉射撃だ!」

金剛「まっかせて!バーニングラァァァブ!!!」

吹雪「いっけぇ!」

憲兵「ま、まずい!急いで……ギャー!!」

ローマ「ちっ、火ノ兄軍め……これで倒したと……思うな………ゴフッ…。」

浜風「よし、外壁の敵は全滅。このまま行きましょう!」

不知火「…ところで、島風は?」

吹雪「一人で中に入っちゃったみたい……。」

 

外壁にいた憲兵と艦娘達を一掃し、突入するところだった。とは言え、ほとんどがガルッチ達によってほぼ壊滅状態まで追い込み、その後侵入したところだったのだ。というより、もう食糧庫も燃料等も破壊されて、補給もままならない状態まで追い込んでいたのだった。

 

大和「……殺るなら徹底的に殺るのは…、分かっていましたが………ここまでとは……。」

 

本当に冷酷残忍非道だなと思った大和だったが、そんなことを置いておいて、急いでガルッチ達との合流を急いだ。

 

こいしside

 

ようやく、豪ノ弟がいる執務室についたのはいいけど………。

 

ギル「……いないだと?」

こいし「おかしいわ………、何で何も……!イリヤ!」

イリヤ「わっ!」

 

謎の光線が、イリヤを襲ったがこいしの直感のお陰で緊急回避をした。

 

豪ノ弟「ちっ、小娘の分際で……。」

 

そこには、ステルス迷彩を着た豪ノ弟と、最高の艦娘の10体がそこにいた。 最初っから仕掛けるのを分かっていたようだ。

 

豪ノ弟「まあいい、ここまで来れたことは褒めてやろう。だが、その快進撃もここまでだ。電磁パルス作動!」

こいし「それを待ってたわ!『星屑の妖精達の夢《スターダストフェアリードリームス》』!」

 

こいしが持っていた機械が精霊に代わり、電磁パルスもろとも破壊され、全員に身を纏った。

 

豪ノ弟「ちっ、生意気な…!ならばお前ら!撃て!全てを撃ち尽くすまでやっちまえ!」

白野「させないわ!キャストコード『seal_attack()』!」

 

砲撃を放つ寸前、白野のキャストコードによって砲撃が封じられてしまった。

 

豪ノ弟「き……貴様ァァ!」

ギル「これで終わっ─」

豪ノ弟「なんてな。」

ギル「?」

豪ノ弟「忘れたか?俺は憲兵だ。しかもいずれ首相にもなれる男だぞ?実力を持つ俺を殺せば、他の憲兵だけじゃなく提督達にも狙われるぞ?それだけではない、貴様らは世界中の敵に回ることになるぞ?それでも、俺を殺すか?」

 

もはや命乞い、悪く言えば脅しのような事を言い出した。普通なら武器を下ろし、降参するのだが、彼らは違った。特に………。

 

ガルッチ「へー、そうかい。だったら全員殺してやるさ。」

豪ノ弟「!?」

こいし「お兄ちゃん、奴隷達は?」

ガルッチ「全員助けて安全な場所に移送しておいた。あと合流も出来たしな。」

 

ガルッチの後ろには、火ノ兄の艦娘達が、豪ノ弟を目がけて狙いを定めた。

 

豪ノ弟「しょ……正気か!?全員を殺すだと!?それだと罪のない奴も、何もしてない奴を殺すって事だぞ!?」

ガルッチ「だから如何した?僕がその気になれば、世界…いやこの星もろとも滅ぼす事だって出来るさ。言わば僕は、『断罪者』であり『この世の全ての悪《アンリマユ》』と言っても過言じゃあない。家族と仲間を助けるなら、喜んで全員を殺してやる。」

豪ノ弟「く………狂ってやがる……、貴様化け物か!?」

ガルッチ「おいおい、化け物は心外だなぁ。」

 

いや、十分化け物認定されてますよという目つきをしている艦娘達だった。

 

こいし「さてと、もうお喋りやめよう、お兄ちゃん。」

ガルッチ「そうだね、それじゃみんな……。一斉射撃用意……。」

豪ノ弟「………お前達、後は頼んだ。俺はアレを起動させる!」

艦娘達「は?ちょっと待って提督!」

ガルッチ「ちっ、逃げる気か!こいし、イリヤ、一緒に行くぞ!」

白野「え、私達は?」

ガルッチ「撃てと言ってくれ!そんじゃ!」

 

そう言うと、ガルッチとこいしとイリヤは豪ノ弟が逃げたと思われる隠し通路に向かっていった。

 

-悪即斬鎮守府 ???- -宵ノ刻-

 

豪ノ弟を追いかけ、着いた場所は近未来的な場所だった。しかも驚いた事に、まるで宇宙空間にいるのではないかと疑うぐらいの景色だった。

 

豪ノ弟「まさか、ここまで着いてくるとはな……。もうそろそろ、お遊びもここまでにしよう。」

イリヤ「何をする気なの?」

豪ノ弟「フッ、これを見るがいい。」

 

豪ノ弟の後ろにいたのは、ガルッチにとっては最悪の再会のようなものだった。そこには、共に学び、共に戦い、共に笑い合った友人達が、カプセルの中で眠っていたからだ。

 

ガルッチ「嘘……だろ?貴様……、彼らに何をした!」

豪ノ弟「フハハハ、いい反応じゃねえか。何せこの7人は異世界の神の力を持ってるもんだしなぁ。」

ガルッチ「なんだって……?ブレイズ達が………?」

豪ノ弟「冥土の土産に教えてやろう。此奴らが来たのは数年前、俺が完璧な計画を練るために考えていたときに、7つの隕石らしきものが俺の鎮守府に落ちてきた。幸い此奴らの体は無事で、しかも眠っていると来た。だがなんらかの力が眠っていると思い、此奴らのDNAを調べたところ、そこの赤毛はオーガと炎の神『ガズバラン』と呼ばれる神の力が眠っていた。他の奴らも調べたが、此奴と同様神の力が眠っていた。」

 

あまりにも驚愕過ぎて、ガルッチでも理解が出来なかった。自分の友達が、まさかの神の力を持ってるなんて、思いたくなかった。

 

豪ノ弟「ついでだから、貴様のDNAも調べさせてもらった。」

ガルッチ「なっ!?どうやって!」

豪ノ弟「貴様達が襲撃する前の事を憶えているか?貴様がある飲み物を飲むときに、ある物を使っただろう?」

こいし「それって、ストロー?」

豪ノ弟「全く、察しのいい子は嫌いだが、その通りだ。」

イリヤ「でも、採取出来ても解析する時間が……。」

豪ノ弟「いや、出来るんだよ。あの場所だからこそ、出来たのだ。短縮解析でね。そして、貴様のDNAを調べたら、さすがの俺ですら驚いた。」

ガルッチ「………何がだ?」

豪ノ弟「貴様、何故『天照大神』と『月夜見尊』の血を引いているんだ?」

ガルッチ「…………は?」

こいイリ「………え?」

 

さすがのこいしもイリヤも理解出来なかったが、何故かガルッチだけは、どういう訳か分かった。

 

ガルッチ「え、でもそれじゃ……。なるほど、だったら合点がつくな…。」

こいし「どういう事?」

ガルッチ「何で爺ちゃんの結婚衣装がアレなのか分かったんだ。多分爺ちゃんが『月夜見尊』の末裔だったから。んで、あまり知らないんだが……もう一つ、赤と白の袴のようなものがあったけど……多分爺ちゃんと結婚をした人が『天照大神』の末裔だったに違いないんだ。」

イリヤ「……何それ偶然。」

ガルッチ「あくまで過程だけどな。」

 

っていうか、何で教えねえんだよ!あの馬鹿夫婦!どこまで兄さんと僕の秘密を隠してえんだよ畜生!

 

豪ノ弟「まぁ、俺にはどうでも良いがまさか貴様がそんな血を引いていたとは思わなかった。だから貴様にチャンスをやろう……。」

ガルッチ「おい、それってあれか?竜王で言う『儂の仲間になったら、世界の半分をやろう』みたいな奴じゃねえのか?勧誘お断りだ。」

豪ノ弟「何も言ってないのに、お断りか……。ならば仕方あるまい…、此奴らの力を使って、貴様らを葬ってやる。来い!ユニコーンガンダム!」

ガルッチ「おいこらそこのチート、艦これでガンダム駄目だろ。」

豪ノ弟「メメタァな話辞めろ!俺だって好きで呼び出したんじゃねえよ!」

 

まさかのガンダム登場でガルッチのメメタァなツッコミを入れた。だが、ただのユニコーンガンダムではない事にも気付いていた。

 

豪ノ弟「ま…まあいい、これで話は終わろうとしたいが貴様らの質問はあるか?」

ガルッチ「ならば言わせて貰う……。」

 

一応海にある怪しげな神殿があるのはわかる。だがもう一つの可能性が浮かび上がる。それは………。

 

ガルッチ「あんたは、無の神に関係する者か?」

豪ノ弟「………は?なんだそれ?どこの鎮守府?っていうかそれ提督の名前?」

こいし「……悪役っぽいけど、どうやら空振りみたいね。」

イリヤ「…………お兄ちゃん、この人も外れみたいね。」

ガルッチ「……らしいな。まあいい、それが聞きたかったんでね。」

豪ノ弟「そうかい、ならばこの7人の力を持ったユニコーンガンダムもとい、ゴットユニコーンガンダムで、貴様らを消してやろう!」

ガルッチ「いいだろう、こいし、イリヤ。クラスカード引いて。」

 

二人はガルッチに従い、クラスカードを引いた。こいしはアサシンの『佐々木小次郎』、イリヤはセイバーの『アルトリア・ペンドラゴン』、そしてガルッチが引いたのは、セイバーの『アルテラ』のカードだった。

 

ガルッチ「セイバー『アルテラ』!」

こいし「アサシン『佐々木小次郎』!」

イリヤ「セイバー『アルトリア・ペンドラゴン』!」

3人「『超夢幻融合召喚《ユナイテッドインストールフュージョン》』!」

 

こいしとイリヤが光の粒子になると同時に、ガルッチの身に変化が起こった。小次郎の袴とアルトリアの籠手を身に纏い、右手にはエクスカリバー、左手には物干し竿ではあったが、アルテラの力があるのか光の刃と化した物干し竿になった。ガルッチの髪型も変わり、こいしのセミロングに加わり、右からイリヤの銀髪、こいしのアクアマリンに変化した。サードアイというと、袴の右胸に飾ってあった。

 

ガルッチ「行くぞ、憲兵。その神の力を扱いは十分か?」

豪ノ弟『はっ、思い上がるなよ?この俺様を挑んだことに後悔させてやる。』

 

今ここで、英霊の力を持った神の末裔の子孫と神の力を用いたユニコーンガンダムに乗った憲兵との戦いが、始まろうとしていた。

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-6章 月夜に照らす煌めきの刃

-悪即斬鎮守府- -夜ノ刻-

 

ようやく追い詰め、攻撃を始めた白野達だったが、最後の足掻きと言わんばかりの隠し奥義を使ってきた。それは、影の力を利用した魔術攻撃だった。

 

白野「うー、てっきり攻撃出来ないと思ったら、そんな攻撃があったなんて…。」

fateジャック「油断した……、ギル兄は?」

ギル「何の、鎧こそ傷付かんが、関心したな。あの艦娘………、他の艦娘とはただ者じゃ無さそうだ。」

大和「ちょっと、アレ如何すればいいの?」

 

言ってみれば、残りは一人。だがその一人が影の力を駆使してパワーアップしてるため、現在苦戦を強いられている。

 

浜風「はぁ……はぁ……、現状報告……。大和……小破、浜風………中破、金剛、不知火、吹雪………大破、島風………意識不明の大破。」

金剛「何……なんデスか?あの強さは……。」

不知火「尋常じゃ………ない、強さ……だ。」

吹雪「島風……ちゃん、ごめん……ね。私を………守ってくれた……ばかりに……。」

fateジャック「私に任せて、後は残るけど少しは治せるわ。」

 

そう言うと、医療用医薬品とナイフを持ち、島風の治療を始めた。酷い怪我のところは出来るだけ消毒をしてからガーゼを当て、治療用テープをはっつけた。その後包帯を巻き、治療は終わった。

 

fateジャック「今のところは応急処置だから、帰ったらすぐ治した方がいいわ。」

吹雪「あ……、ありがとう。ジャックちゃん。」

白野「それより、アレ如何すれば……。」

ギル「ふむ………、出来ればよい作戦を思い浮かべればよいのだが……。」

大和「待って、一つだけいい方法はあるわ。」

白野「どんなの?」

大和「でも、その作戦を成功するには英雄王、貴方様の力が必要なんです。」

ギル「我の力?この我を利用するというのか、雑種。」

大和「無礼も承知です、英雄王。この私、大和は波動砲を放つ準備をします。上手く行けば大破まで追い込むことが出来ますが、その代わり私は大破並みの負担をかけることになります。」

ギル「自分を犠牲にして、彼奴を大破まで追い込むと言うことか。それでよいのか?」

大和「……構いません。偽善者と呼ばれようが、この大和は挫くわけにはいきません!」

ギル「いやまあ、昔の我だったらそう蔑むが……構わん。乗ってやろう、この英雄王がな!」

大和「ありがとうございます!それでは早速……。」

ギル「よかろう。白野達はここに居ろ。」

白野「ええ、待ってるわ。ギル。」

ギル「ああ、任せろ。我妻よ。」

 

黄金のサーヴァントと大和型戦艦が、視界に入った敵の艦娘はすぐさま攻撃を放つと同時に、ガルッチ達が入っていた扉から光が差し込み、苦しみ始めた。

 

ギル「これは一体?」

 

白野達が苦戦をしている同時刻………。

 

ガルッチ「はぁぁぁ!!!」

豪ノ弟「無駄だ!ビームライフル発射!」

 

ユニコーンガンダムが撃つビームライフルだが、それを嘲うかのように弾き返した。しかし、当たった場所を見てみると、バーチャル空間とはいえ、木星並みの大きさが砕け散った。どうやら当たったら無事では済まないようだ。

 

豪ノ弟「ビームサーベルの火炎斬りを食らいやがれ!」

ガルッチ「当たらなければどうということはない!秘剣『煉獄燕返し』!」

 

3連撃を放ったガルッチはビームサーベルもろとも破壊しようとした。だがあまりにも防御が硬すぎた為か、傷だけつけていっただけだった。

 

ガルッチ「ちっ、ノームの力か。厄介だな……更に硬度を増してるって事なのか!?」

豪ノ弟「フハハハハ!どうだ、攻撃できても手も足も出まい。」

ガルッチ「ならば仕方あるまい……、宝具の開帳と行くか。」

 

すぐさま構え直し、ありとあらゆる魔力を二つの剣に込めた。

 

ガルッチ「普く命の輝きよ、聖剣に宿せ……。あらゆる文明を、今ここで滅ぼそう……。」

豪ノ弟「何をする気だ?」

ガルッチ「『約束された勝利への軍神の剣《エクスカリバー・フォトン・レイ》』!!!」

 

二つの閃光の斬撃が飛び出し、ユニコーンガンダムに直撃した。もう一発発動させるも、既にカード化に戻り、フュージョンも解けてしまった。

 

こいし「ど、どうなったの?」

ガルッチ「手応えはあったが、油断が出来ない。」

イリヤ「如何するの?もう一度英霊の力を使う?」

 

その質問に答えようとすると、ビームライフルの閃光が襲ってきた。だがそれをガルッチが凌いだ。

 

豪ノ弟「残念だったなぁ。今の一撃は痛かったが、もはやそのような物は効かん!デストロイモードに移行!」

 

突如変形する音が、砂煙のところから聞こえ、晴れたときは最早神と言っても過言じゃない姿へと変わっていた。

 

豪ノ弟「これで貴様達もお仕舞いだ、この宇宙空間の中が、貴様達の墓場だ!!!!」

こいし「そ、そんな………。」

イリヤ「お兄ちゃん!」

ガルッチ「何か……何か………奴を破壊する方法が………!」

 

─諦めるな!

 

誰かの声が聞こえた……。

 

─僕の子孫ならば、そんな奴に負けないはずだ!

 

何かを励ましている。だが何故……?一体誰なのか……。

 

─我が名は月夜見尊、君の先祖だ。今から、我が力を注ぐ。その力で、奴を倒せ。神には神、力には力で対抗するがいい。さぁ行け、君を信じてるぞ!

 

BGM アスラズラースの主題歌『震える心』

 

その声が途絶えると、溢れんばかりの力が漲ってきた。力が漲ると同時に、星の勇者の刻印である星が月と変わっていった。

 

こいし「お兄ちゃん、その力って……。」

ガルッチ「これが月夜見尊の……力?」

豪ノ弟「な……なんじゃ!?眩しすぎて、何も見えぬ!」

ガルッチ「……これと、絶望の力を加えれば!」

 

すぐさま魔神化を始め、右腕が変化すると同時にますます力が増していき、最終的には輝き始めた。

 

豪ノ弟「ぬぉぉぉぉぉぉ!?目がぁぁぁぁぁぁぁ!目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ガルッチ「凄い、これだったら助けられるかも。」

イリヤ「絶望の闇と月夜の光が相性が良くて、こんな力を使えるなんて……。」

こいし「みんなが見たらビックリするね……、これ。」

豪ノ弟「クソォォォ!どこだ!何処に居る!眩しすぎて何も見えぬ!」

ガルッチ「彼奴が何も出来ない今がチャンス!」

 

そう言うと、常闇月の刀と月光・闇夜丸に加えて魔剣ダークネスムーンの三刀流の構えをした。精神統一しながら詠唱を始めた。

 

ガルッチ「月夜に照らす数多の光……、桜に舞い散るは花の如く……、ただ独り、月に魅入られし少年はここにあり。闇夜に続く茨の道、絶望への道を進み、刀を手に取り全てを斬る。我、月夜見尊の子孫となりて、いざ参らん!」

 

友を助ける為に、家族と仲間を守るべく、ガルッチは走った。全ては、豪ノ弟を討つために。

 

豪ノ弟「小癪な事をぉぉぉぉぉ!!!」

 

2本のビームサーベルを持ったユニコーンガンダムは、そのままガルッチに突っ込んで来た。だが、その早まった行動が、彼の敗因へとつながった。

 

同じくして、ギルガメッシュ達はその光が何なのかがわかると、艦娘の方を見た。まるで光に悶えて苦しみながら狂っていた。

 

ギル「これはチャンスだ!アサシン!宝具を放つぞ!見ろ、彼奴は光に苦しんでる!」

fateジャック「分かった!先陣は斬らせて貰うわ。」

 

ジャックが中央に立ち、宝具の詠唱を始めた。

 

fateジャック「此よりは地獄。わたしたちは炎、雨、力。殺戮をここに……!」

 

詠唱中に、影の力を駆使していた艦娘の最後の足掻きと言わんばかりの攻撃を放つも、その光でかき消されていった。

 

fateジャック「『聖母解体《マリア・ザ・リッパー》』!」

 

見えない斬撃が、敵の艦娘を斬りつけられていき、遂には膝をついてしまった。

 

ギル「今だ!大和よ放て!」

大和「波動砲………発射!」

 

大和が放つ閃光が、敵の艦娘に直撃し、跡形もなく消え去っていった。

 

その同じ頃……。

 

ガルッチ「秘剣『無明長夜・月光・雷光一閃斬り』!」

 

燕返しのような斬撃を放ち、ビームサーベルとユニコーンガンダムそのものを、真っ二つに斬った。

 

ガルッチ「またつまらぬ物を、斬ってしまった。」

豪ノ弟「馬鹿な、これ程の力があったとはぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

機体は爆発し、その爆風が7つのカプセルを割っていった。終わったと同時に、ガルッチはかつての友のところに向かった。っと思ったら、7人とも起き上がってきた。

 

ブレイズ「いててて、なんだここ?まだ宇宙空間?」

アビス「にしては重力を感じますけど……、何処でしょう?」

レイス「それにしても、ルッチは何処なの?」

ノーム「分からぬ、あの流星群のせいで別れ離れになってしもうたし…。」

マルフォイ「っていうかあれって…。」

カレン「もしかして……。」

アルファス「間違いない!ガルッチだ!」

ガルッチ「みんな!大丈夫か!」

 

7人の近くに行くと、大した傷もなく、どちらも無事だった。

 

アルファス「ようガルッチ、無事で良かったぜ。てっきりまじもんで死んだのかと。」

ガルッチ「おいアル、勝手に死人扱いを……いやもういいや。」

マルフォイ「まさか、また生きて会えるとは思わなかったぜ。」

ガルッチ「まあな、マルフォイも無事で安心した。」

カレン「ってちょっと!今思えばみんな裸じゃないの!?なんで!?」

 

あ、よくよくみんなを見ると、全員裸だった。

 

カレン「キャーッ!ちょっとガルッチ!見ないで!」

ガルッチ「いや寧ろ、なんで気が付かなかったんだ!?」

ノーム「ガルッチどん、相変わらず真っ赤になっておるぞ?」

ガルッチ「ノーム!からかうのはよせ!」

レイス「あー、こんな場所でガルッチと再会だなんて、もうこれはヤルしかない!」

ガルッチ「再会して早々言う台詞か!?そしてそのセックスアピールやめい!」

アビス「………相変わらずのツッコミ、お疲れ様です。ガルッチさん。」

ガルッチ「全くだよ、どうしてこうなる。」

ブレイズ「だがよう、これだけは言えるな。」

ガルッチ「確かに……、そうだな。」

 

そう言うと、7人揃ってこう言った。

 

7人「また会えて嬉しいぜ(わ)。ガルッチ(どん)(さん)。」

ガルッチ「………ああ、そうだなみんな。」

豪ノ弟「う……動くな!」

 

さっきの声に反応したガルッチは振り向くと、こいしとイリヤを人質に取った豪ノ弟がいた。

 

ガルッチ「なっ!?こいし、イリヤ!」

豪ノ弟「あ…危なかった……、コックピットに降りなければ……爆死だったぜ……。」

ガルッチ「貴様……!」

豪ノ弟「動くなと言ってる!」

 

銃を突きつけ、動いたら撃つような構えをガルッチに見せつけた。

 

豪ノ弟「この子達が大切なのは分かっている、貴様のせいで計画が失敗だ!だから最後のチャンスだ……、俺に従え!さもなくば、此奴らを殺す!」

ガルッチ「この野郎……、よくもまあぬけぬけと言えるな……。」

豪ノ弟「嫌なら良いんだぜ?此奴らを殺すから。」

こいし「お兄ちゃん!そいつに従わないで!」

イリヤ「そうよ、こんな奴を従ったら火ノ兄さんになんて言うのよ!」

豪ノ弟「黙れ!だがそこのお前、なかなかいい乳じゃねえか…。殺すには惜しいなぁ。」

ガルッチ「下郎!その手を離しやがれ!」

豪ノ弟「いいぜ、貴様が従うんならな。」

 

畜生、こっちが何も出来ないといい気になりやがって……。って、あれ?後ろにいるのって……。ん?何々、僕の動きに合わせて……か。いいぜ。

 

ガルッチ「はっ、お断りだ雑種。」

豪ノ弟「ほう、此奴らがどうなってもしら……おい!動くなと言ってるだろうが!」

ガルッチ「いやだね。何せ雑種が持ってるその銃、エアガンだからな。」

豪ノ弟「何!?」

ガルッチ「今だ!」

 

突然、豪ノ弟の背中から激痛が走り、人質と銃を離してしまった。その隙を見たガルッチは、飛び膝蹴りをかまし、豪ノ弟を気絶した。

 

こいし「お兄ちゃん!」

イリヤ「怖かったよぉ……!」

ガルッチ「兄さん……、どうやってこっちに来たんだよ。」

ルッチ「海幸さんの第二魔法で、こっちに来ちゃった。」

火ノ兄「間に合って良かった。それにしても、君に兄がいたとは思わなかったよ。」

ガルッチ「すまん、言い忘れてた。」

さとり「こいし!」

こいし「お姉ちゃん!」

さとり「良かった、無事で。」

こいし「お姉ちゃん、怖かったよ!」

 

まあ一件落着……じゃねえな。

 

ガルッチ「さてと……。」

ルッチ「後は……。」

火ノ兄「このクソ憲兵をどうするかだな……。」

 

そう言うと、3人は豪ノ弟を睨んだ。

 

豪ノ弟「お、おいおいおいおい!ちょっと待ってくれ!人質は解放しただろ?もう別に何もしなくてもいいじゃねえか!」

 

挙げ句の果てには、土下座して、命乞いを始めた。

 

豪ノ弟「許してくれ!今までの暴行と悪事と捏造を全て言う!だから頼む!この通りだ!」

火ノ兄「貴様、そんな事で私が許せると思ったか?」

ガルッチ「下郎如きが、僕を許そうだなんて100京年早えぜ。今まで何人の人達を葬り、何人の女性を犯した?貴様にとっての罪は、他の憲兵で裁くより生温い!」

豪ノ弟「ひ……ヒィィィィ!!!!」

ガルッチ「如何する?此奴は人間として最も犯してはならぬ罪を犯した。如何するかは火ノ兄、あんたが決めてくれ。」

火ノ兄「いや、もう心から決まってる。」

 

そう言うと、落ちていた銃を拾い上げ、豪ノ弟の頭に突きつけた。

 

火ノ兄「あんたのような奴がいるせいで、この街の人達が困るんだ。こんな事して、許す奴がいるとでも思ったか?否!貴様はこの宇宙空間でひっそりと、孤独と罪悪感を残して、苦しみの果てに死んでいけ!!」

 

まずは右腕を撃ち、引き裂かれるまで撃ち続け、それを右足、左足も同じように撃った。そして再び頭を突きつけ、引き金を引こうとしたが、直前で止め、右腕のところに置いた。

 

火ノ兄「せめての慈悲だ、後は自分でやれ。」

 

そして、火ノ兄はこの宇宙空間からでた。

 

豪ノ弟「お……い……、殺せ………。」

ガルッチ「自分でやりな。みんな、立てるか?」

ブレイズ「お、おう。みんな、こっからでるか。」

 

そう言うと、全員宇宙空間から出て行った。独り、豪ノ弟を残して……。

 

-朱雀鎮守府- -黄昏ノ刻-

 

『では、最初のニュースです。一昨日、襲撃されたと言われている悪即斬鎮守府の中を調べたところ、違法である麻薬や捏造の数々があった事が発覚し、それだけでなく、今まで行方不明とされていた人達の話を聞いたところ、無実の人達を拷問、殺害をし、女性は性奴隷にされたと言っていました。これをきっかけに、憲兵と警察は豪ノ弟とそれに従った艦娘達と憲兵達を逮捕しました。豪ノ弟は治療をした後に、処分を下すつもりで、憲兵達はあらゆる名誉を剥奪、艦娘達は解体という処分に下しました。では、次の─』

 

その途中で、ガルッチが勝手に切った。

 

ブレイズ「おいおい、何で切るんだよ。」

ガルッチ「良いんだよ別に。僕と火ノ兄はただ、復讐をしただけだし、あれで名誉を貰っても仕方ないさ。」

 

実は昨日、ある憲兵に呼び出されたところ、様々な名誉と勲章を与えられる事になった。ガルッチは断ったものの、火ノ兄は一応解決者と言うわけだし、受けってあげてという提案で、仕方なく受け取った。

 

アルファス「ってかよう、何で俺達が囚われていたんだ?」

ガルッチ「……さぁ。」

カレン「私の巨乳に引かれたとか?」

全員「それはない。」

カレン「ちょっと!?」

ガルッチ「カレン、いい加減豊乳剤飲めよ……。」

カレン「へ?な……何の事かな?」

白野「ダウト!証拠の紙!」

カレン「しまっ!」

レイス「もう、そんなに巨乳になりたいの?」ボイン

カレン「レイス……、あんたそれ煽ってるの?」ペッターン

さとり「……ねえこいし。」

こいし「何?お姉ちゃん。」

さとり「その……、如何すればこいしのような………その………えーっと。」

こいし「もしかして、これ?」ボインボイン

さとり「そうそれ、如何すれば大きくできるの?」

こいし「簡単だよ、誰かに揉ませればいいんだよ。」

さとり「ええ!?」

 

色々な会話が飛んでくる中、ブレイズはガルッチの左手の薬指に指輪が着いていた事に気づいた。

 

ブレイズ「おいガルッチ、その指輪……如何したんだ?」

ガルッチ「ん?これか?」

ブレイズ「そうそう。」

ガルッチ「あー簡単だよ、フランとこいしとイリヤと結婚したんだ。」

 

その一言が、7人を凍らせた。

 

ガルッチ「ん?どうかした?」

アルファス「おいガルッチ、今なんて?」

ガルッチ「結婚したって言ったけど?」

 

何故か知らないが、再び沈黙へと変わり、その後滅茶苦茶驚愕した。

 

ブレイズ「マジで!?お前いつ結婚したんだよ!?」

ガルッチ「え、ここに来る前で一ヶ月前。」

アビス「本当ですか!?その指輪幾らしたんですか!?」

ガルッチ「いや、自分で作ったんだが……。っていうかアビス、あんた冷静さは何処行った。」

レイス「え、それじゃその後は熱い夜を過ごしたの?」

ガルッチ「おいレイス、少し落ち着け。いやまあ否定はしねえが、寧ろ朝までやったって言うか……。」

こいし「どっちかって言うと、激しい夜を過ごしたけどね。」

ガルッチ「ある意味そうだな……。」

ノーム「なぬ!?んじゃあそこの者は娘か!?」

ガルッチ「いやイリヤのサーヴァントだが、設定上養子扱いになった。」

マルフォイ「いやー、いつかするんじゃねえかと思ったが、もしかして近親相姦でも…。」

ガルッチ「マルフォイ、少し黙って……。」

カレン「まさか、もう奉仕したの!?」

ガルッチ「あの……。」

アルファス「なぁなぁ、どんな結婚式……。」

ガルッチ「少し落ち着けやおめぇらぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

-数十分後-

 

7人「本当、ごめんなさい。」

ガルッチ「全く、二名相変わらずなんだから……。」

火ノ兄「……大変だな、君って。」

ガルッチ「本当だよ…、副リーダーとはいえ、マジで疲れる……。」

ルッチ「……結婚かぁ……。」

さとり「そういえば、ルッチさんはまだ付き合っていませんよね?」

ルッチ「え?そうだけど?」

さとり「でしたら、レミリアとご一緒に……。」

ルッチ「レミリアはあっちじゃなかったっけ?」

さとり「そ……そうでしたね。」

金剛「提督、少し騒がしくなってきましたね。」

火ノ兄「うん……。」

 

まぁ、それはともかくして……。

 

ガルッチ「これで、『エレメントフェニックス』の再結成だな。」

ルッチ「確かに、今までガルッチ無しでやってきたしね。」

アルファス「再会はなんであれ、確かにそうだな。」

ガルッチ「よし、それじゃあ揃った祝いとして、僕がなんか作るよ。」

ブレイズ「おー、主夫力見せつけるのか。」

カレン「待ちなさい、今回は私も参戦するわよ。」

こいし「んじゃあ5人で作りましょう?」

 

この後、カオスな料理展開になってしまったが、それは別の話としておこう。

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-7章 不死鳥達、着任 そしてカオスも着任

-名の無い鎮守府- -朝ノ刻-

 

ガルッチ「……えーっとつまり、僕達専用の鎮守府を用意してるから、そこに着任してくれって事?」

火ノ兄「ああ、そこは元々木ノ弟が着任していた場所なんだが、亡くなって以降別の人が着任していたんだ。でも今は、変態行為をした事で憲兵に突き出されて、今じゃ誰もいないって感じだ。」

ガルッチ「なるほど、分かりました。」

火ノ兄「支給品とかは、到着してから受け取ってくれ。定期的にするから。」

 

とは言ったものの、心配だなぁと顔を出しながら悩んでいた。

 

ブレイズ「ガルッチ、どうやらここらしいぜ。」

ガルッチ「……ここか。」

 

-名の無い鎮守府 執務室- -朝ノ刻-

 

一方、執務室にいる艦娘はというと……。

 

天龍「んで、新しい提督がここに来るって?」

電「はいなのです。」

天龍「また変態提督来たら、今度はボコボコにしてから憲兵に引き渡してやろう。」

 

なんか物騒な事をはいている天龍とどんな提督が来るのか楽しみな電がいた。実はこの鎮守府は、駆逐艦と軽巡洋艦の天龍、空母艦の翔鶴型、潜水艦しかいないにも関わらず、駆逐艦だけで攻略、潜水艦だけで攻略など、様々な戦歴を残している伝説の鎮守府だった。ただ、それは木ノ弟がいたからであったからこそ、取れた戦歴だが、変態提督の行為のせいでそう言うのがあまり見られなくなった。

 

天龍「んで、どんな提督がくるんだ?」

電「何でも、14人がこちらに来るんだとか。」

天龍「………は?ちょっと待て、何人だって?」

電「14人なのです。」

天龍「………マジで?」

電「はいなのです!」

天龍「………そ、そうなのか。」

 

さすがに唖然とした天龍だったが、あるアナウンスが聞こえた。

 

『提督が鎮守府に着任しました。現在執務室にいる人は待機しててください。』

天龍「来たか、それじゃあ待ち構えるとしますか。」

 

っと言いつつ、ドアの前で待機し、いつでも殴る態勢をとった。

 

それに気がつかないガルッチ達はと言うと……。

 

ガルッチ「なぁ兄さん。僕ちゃんと、指揮取れるかな?」

ルッチ「あ、大丈夫。僕がやるから、ガルッチはいつも通りでいいよ。」

ガルッチ「わかった、んじゃあお願いね。」

 

扉を開けた瞬間、謎のパンチがガルッチを襲いかかってきた。が、すぐさま回避をし、八極拳で対抗した。

 

天龍「ゴフッ!?」

ガルッチ「いきなり殴り込みをする馬鹿がいるかおい。」

ブレイズ「……お前、今のなんだ?」

ガルッチ「ちょっと待ってて。」

 

天龍はすぐさま態勢を整え、再びガルッチに攻撃を始めた。

 

ガルッチ「甘い!」

 

今度はムーンサルトで天龍を蹴飛ばし、追い打ちと言わんばかりの振り下ろしで、天龍のKOで終了した。

 

電「す、凄いのです……。」

カレン「ガル、貴方やり過ぎ。」

ガルッチ「安心しな、手加減してある。」

カレン「あんたの場合は手加減じゃないから!!!」

ガルッチ「……そうなのか?」

 

ギルガメッシュと妻以外はうんうんと頷いた。

 

ガルッチ「えー、それはそれで酷くね?」

ギル「そうだぞ雑種共、あれは我が雑種なりの慈悲なのだぞ?」

カレン「いやいや、あれ絶対死んでるって!」

 

-数分後-

 

ガルッチ「って事で、今回この鎮守府に着任したガルッチだ。出来れば提督呼ばわりするより、呼び捨てでも、アーチャーでも、百歩譲ってマスターでも構わない。何卒、宜しく頼む。」

天龍「ちょっと待て、なんで提督呼ばわりが嫌なんだ?」

ガルッチ「あんまり、リーダー意識ねえから。ってか兄さんの方がリーダー格あるし……。」

天龍「いやいや、さすがにそれはどうかと思うぜ?ってかアーチャーって何だよ。弓兵でもやってたのか?」

ガルッチ「やってました。っていうかこれでも、数万kmの的を当てることが出来るぐらいなんだが…。」

カレン「そういえば、あの時カガリ先生に超遠距離で当ててましたね……。」

天龍「……。」

電「……。」

 

規格外な提督が着任してしまったと思った2人だった。

 

ガルッチ「んまあ、そう言うわけで、宜しく頼む。」

電「分かりました、ガルッチさん。」

天龍「まっ、提督呼ばわりより、アーチャーの方がよさそうだな。んじゃ、宜しくな、アーチャー。」

ガルッチ「宜しく。さてと、今から鎮守府の名前を決めておかないと…。」

天龍「そういや、そこの13人は誰だ?」

ガルッチ「僕の仲間。多いから一部紹介しておくね。まずこの人は僕のサーヴァントのギルガメッシュ。」

ギル「宜しく頼むぞ、小娘よ。」

ガルッチ「んで、そっちが白野凛。ギルガメッシュの元マスターで、今は夫婦関係になってる。」

白野「よろー。」

天龍「おい結婚してるのかよ!?」

白野「うん、ちなみにガルッチさんは3人の幼女と結婚しています。」

天龍「ほう、んでどんな方法でやったんグヘェ!」

ギル「貴様、我が雑種を愚弄する気か?」

ガルッチ「おいギルガメッシュ、やり過ぎ。」

カレン「あんたが言う台詞!?」

 

-再び数分後-

 

結局全員紹介が終わり、早速仕事に取り掛かった。

 

ガルッチ「えーっと、この資料が…か。」

響「アーチャー、次の資料が届きました。」

ガルッチ「あーそこに置いてくれ。先にこっちを終わらせる。っていうか、前の提督の奴、燃料を無駄遣いしたんかよ……。」

響「それにはすまない、何せあの提督は、天龍さんにわいせつな事をしたり、雷には卑猥な言葉を教えたり、色々な事をしていたからね。」

ガルッチ「………そいつ今ここに居たら、マジで殺す。」

響「程々に、お願いします。」

 

ちなみに、鎮守府の名前が不死鳥鎮守府に決まった。もちろん、その名前の理由は、エレメントフェニックスのフェニックスから取ってきて、日本語に直したところからだった。

 

ガルッチ「それにしても、出撃しようにも、燃料と弾薬がねえな……。あと修理のポーキサイドも鋼鉄もねえし。何やってんだよ、前提督野郎!」

響「あ、落ち着いてください。アーチャー。」

ガルッチ「すまん、初日着任してるから、まだなれてないんだ。」

 

しかし、提督の仕事ってこんな感じなのか。なんかつまんないなぁ。いやいや、今まで戦場にいたからつまんなく感じてるだけかもしれねえ。っていうかほっぽり出すわけにもいかねえしな。

 

響「そういえば、アーチャー。結婚しているんですよね?」

ガルッチ「うん。それが何か?」

響「一体、誰と結婚したんだい?」

ガルッチ「3人結婚しているな。一人はフランって子。今はとある理由で別行動してるけどね。」

響「3人……。ハラショー、此奴は力を感じる。」

ガルッチ「いやどういう事だよ。んで2人目は……、そこで覗き見してるこいしと三人目のイリヤ。ってか、何してるの?」

こいし「いつ誘うのか、見ているんだけど。」

ガルッチ「……もう本能のままに従ってるな。」

イリヤ「早く、早くその子を襲うところを見せて!」

ガルッチ「初日で襲わねえよ!!不倫じゃねえか!」

レイス「大丈夫、そんなんで私の心変わりはしないから。」

ガルッチ「レイス、あんたもなに覗いてる。」

 

ってか、地味に気があってるなぁ。

 

ガルッチ「よし、こっちの資料は終わった。今度は……ん?」

響「如何したんだ、アーチャー。」

ガルッチ「なぁ響、この辺りに黒い人型がいるってマジで?」

響「ええ、一度天龍に襲われたのですが……。」

 

その途端、ガルッチは急に立ち上がった。

 

ガルッチ「レイス、少し資料を任せておく。少し外に行ってくる。」

レイス「いいけど?」

響「アーチャー?」

ガルッチ「すまんな、少し野暮用が出来た。そんじゃ。」

 

そう言うと、執務室から出て行き、鎮守府の廻りを調べた。

 

-不死鳥鎮守府 外- -昼ノ刻-

 

外に出ると、入る前より禍々しい気配を感じた。

 

ガルッチ「この気配……、シャドウサーヴァント?いや、それだけじゃねえ。何か変な気配も……。」

ブレイズ「おうガルッチ、如何したんだ?なんか殺気だってるぞ?」

ガルッチ「ブレイズ、武器を構えておけ。敵が来るぞ。」

ブレイズ「え?ここに?」

 

答える前に、シャドウサーヴァントと何やら薄っぺらい人型が現れた。

 

BGM tension rising

 

ブレイズ「おいおいおいおい、何だあの薄っぺら!?」

ガルッチ「ちっ、新たな敵か。ブレイズはあのシャドウサーヴァントを頼む!」

ブレイズ「シャドウサーヴァント?」

ガルッチ「あの黒っぽい奴だ。頼むぞ!」

 

いきなりの不意打ちに戸惑ったブレイズだったが、すぐさまシャドウサーヴァントに目を向けて攻撃を始めた。

 

─mission シャドウサーヴァントと謎の敵を倒せ─

 

ブレイズ「何だ?今の?」

ガルッチ「気にしたら負けかと。」

 

謎の敵は3体は早速ガルッチに向けて攻撃を始める。だが、その攻撃を回避しカウンターを仕掛けた。だが、驚いた事に、まるで見切られたかのようにスルンっと避けていった。

 

ガルッチ「え?当たったはずじゃ……。って危な!」

 

少し動揺するものの、再び攻撃を仕掛けてくるところを見て、回避した。

 

ガルッチ「(ちっ、何なんだ此奴ら……。攻撃が全然効いてねえ……。ならば魔法ならどうだ!)」

 

と久しぶりにスペルカードケースの蓋を開け、1枚のカードを引いた。

 

ガルッチ「此奴を喰らえ!火符『アグニシャイン』!」

 

本が現れると同時に、そこから火の玉が出現し、謎の敵を襲いかかった。その攻撃が当たったと同時に、消えていった。

 

ガルッチ「(なるほど、物理系は効かないが、魔法系なら攻撃があたるのか。)」

 

一方ブレイズの方は。

 

ブレイズ「此奴、槍を持ってる癖に素早いじゃねえか。」

 

ブレイズが相手をしているシャドウサーヴァントは、ゲイボルグを使うクー・フーリンだった。素早さが遅いブレイズにとっては厄介なサーヴァントだった。

 

ブレイズ「煉獄の炎を喰らいやがれ!『フレアバースト・ドラゴンブレス』!」

 

魔法陣の中からドラゴンが現れ、シャドウサーヴァントのクー・フーリンに向けて息を吐いた。だが、すぐさまよけると同時に、ドラゴンの胸部を貫いた。

 

ブレイズ「やばい、此奴は強えな。だが負けてたまるか!」

 

今度はブレイズの胸部を突こうとするも、しゃがみ込み重い一撃を食らわせた。そのまま謎の敵に直撃したが、驚くべきものを見た。なんとその謎の敵がシャドウサーヴァントを取り込んでパワーアップしてしまったのだ。

 

ブレイズ「お、おいおいおいおい!本当に何なんだ此奴ら!?」

ガルッチ「くっ、一度分析したほうがいいな。ミスト!」

ミスト『もうやったよ。兄やが戦ってるのは、ノーバディっていう言わば抜け殻よ。しかも、キーブレードがないと物理攻撃は効かないわ。』

ガルッチ「ちょっと待て、キーブレード!?それさとりじゃないとやべえじゃん!」

ミスト『実際そうだけど、別に魔法系が効かない訳でもないわ。でもあのクー・フーリンとノーバディと融合したのは厄介ね。抜け殻に加えてサーヴァントだから、キーブレードじゃないと対処出来ないわ。』

ガルッチ「やっぱりさとりじゃないと駄目じゃないですかヤダー。」

ミスト『とにかく、今は耐え……。真上から誰かが来ます!』

ガルッチ「え?」

 

見上げてみると、鎧を纏った何者かがこちらに落ちて来たかと思えば、矢のようなものがノーバディやノーバディクー・フーリンに当たり、消滅した。そのまま着地し、こちらを見た。

 

BGM終了

 

???「大丈夫ですか?」

ガルッチ「あ、ああ。助かったよ。」

ブレイズ「今のって?」

???「今のはノーバディ、心を狙う奴らです。」

ガルッチ「心か……。」

???「ところで、ハートレスって知ってますか?」

ガルッチ「ハートレス?」

ブレイズ「何だ?そいつは?」

???「人の心の闇が膨らみ完全に闇に落ちて、ハートと十字架のエンブレムをつけた奴なのですが。」

ガルッチ「うーん、見てはいないが、シャドウサーヴァントと戦っていたところなんだよね。」

 

その言葉に、鎧を来た人は首を傾げた。

 

???「何ですか?シャドウサーヴァントって。」

ガルッチ「君が言うハートレスと似たような存在さ。英霊の姿とにてはいるが、そいつらはノーバディと同じ抜け殻で、明確な自意識はなくほぼ無く亡霊のようにさまよう存在。存在の強いものになるとそいつの持つ霊核を欲し、襲い掛かってくる厄介な敵だ。」

???「そんな奴らが、ここに?」

ガルッチ「分からないが、危険な存在なのは確かだし、野放しには出来ない。」

???「そんな存在がいたとは、私も知りませんでした。あ、失礼。私はアクアと申します。貴方方は?」

ガルッチ「僕はガルッチ。今日ここの鎮守府に任された、別世界の住人。」

アクア「別世界!?って事は私と同じキーブレード使えるんですか?」

ガルッチ「いや……。だが使う子は知ってる。その子は……。」

ブレイズ「おいお二人さん、俺のこと忘れてねえか?」

ガルアク「あ、すまない(ごめんなさい)。忘れてた(忘れていました)。」

ブレイズ「解せぬ…。」

ガルッチ「とりあえず、アクアさん。まずは中に入って下さい。色々と積もる話もしなければ……。」

 

っとその途端、今度は後ろからエアボードみたいなものを乗った人と、バイクみたいなものを乗った人がこっちに来た。

 

???「アクア!奴らは?」

アクア「既に倒したわ。そっちは?」

???「戦ってるところで、逃した。」

アクア「そうですか。」

ガルッチ「………今度は誰?」

???「っていうかアクア、鎧脱がないの?テラもついたときにはもう脱いだよ?」

アクア「あ、そうだったね。ヴェン。」

 

そう言うと、右肩にあるスイッチを押すと、光を纏い、そこから美しい女性がいた。

 

アクア「ん?何だか息遣いが荒く聞こえるのですが…。」

ガルッチ「……お気になさらず、あれ僕の仲間です。」

ブレイズ「ああ、少々特殊な性癖を持ってるんで…はい。」

ガルッチ「少々どころか、やばいんだけどね……。」

 

何があったと言わんばかりの目で見た三人だった。

 

-不死鳥鎮守府 食堂- -昼ノ刻-

 

※こっからは会話だけです。

 

天龍「……んで、なんで入れた。」

 

ガルッチ「少々苦戦してるところで救われて、こうなった。」

 

天龍「なんで俺に言わなかった?」

 

ガルッチ「相手が悪かったから。」

 

天龍「そうか……じゃねえ!!」

 

ガルッチ「溝打ち!」

 

天龍「ゴフッ!」

 

アクア「………何ですか?あれ?」

 

こいし「艦娘の天龍よ。初日着任するときに、襲ってきた不良艦娘よ。」

 

天龍「オイ……、ソレハナインジャ……。ってかアーチャー…、溝打ちやめろ……。」

 

ガルッチ「攻撃してきたあんたが悪い。」

 

アクア「あれ?なんでアーチャーって呼ばれてるんですか?」

 

こいし「あー、それは凄く遠いところにいるにも関わらず、射抜く事が出来るからよ。」

 

アクア「……一度見てみたいですね。」

 

イリヤ「ジーッ……。」

 

アクア「あの……、どうしました?」

 

イリヤ「アクアさん、私より大きい……。」

 

アクア「?」

 

イリヤ「如何したら、そこまでの大きさになるんですか!?」

 

アクア「え?ちょっと待って下さい。その眼は、何ですか?」

 

イリヤ「揉んでもいいですか?」

 

アクア「ちょちょちょ!?この子、如何したのですか?ガルッチさん、この子何があったのですか!?」

 

ガルッチ「あー、またこれか。一応言うが、こいしとイリヤはよく胸を触るのが最近の趣味らしく、もう既に全員の艦娘を揉んだらしいんだよ。短時間でよく全員揉めたな……。」

 

天龍「アーチャー!止めてやれよ!」

 

ガルッチ「ごめん、それ無理。逆に女体化させられて、揉まされた挙げ句に犯されるのが、目に見えてるし……。_| ̄|○」

 

天龍「あ、はい。」

 

白野「アクアさん、私も揉んでもいいですか?」

 

アクア「え!?」

 

レイス「アクアさん、私も!」

 

アクア「待って下さい!如何してそこまで!?」

 

ガルッチ「………テラ、ヴェン。なんかすみません。うちの友人と妻があんな事させて……。」

 

テラ「…カオスだな。」

 

ヴェン「……そうだね。」

 

ギル「……ある意味、なかなかの女だが…、ネロが見たらきっと揉むだろうなぁ。」

 

fateジャック「お父さん、止めないの?」

 

ガルッチ「あれは難易度高すぎです、僕には対処できない。」

 

カレン「……結婚しても、相変わらず苦労人なのね。貴方は…。(・_・;)」

 

ガルッチ「胃薬はいらん、こんなのしょっちゅうさ。でも………。」

 

カレン「?」

 

ガルッチ「マジでフランに甘えたい!っつうかもう膝枕だけでは満足出来ねえ!!マジで会いたい、滅茶苦茶にしても構わん、っていうかこいしとイリヤが他の子とイチャイチャを見るだけでマジでうらやまし……いやいや、取られるんじゃないかと怖いんだけど。よし、奪われるぐらいなら殺そう。」

 

カレン「ちょちょちょ!?ガルッチ、なんかヤンデレになってない!?それと魔神化やめなさい!落ち着きなさい!如何したのよ貴方!結婚してからおかしいわよ!?」

 

ギル「あー、我が雑種の発作が始まったか…。」

 

カレン「発作!?」

 

ギル「最近、フランドールと会ってないせいなのか、よくこうなるのだ。我ですら背筋が凍ったぞ。」

 

カレン「………私達の知らない間、こんなになってるのね…。ルッチは平常運行で安心したけど、これは凄まじいわね…。」

 

ギル「今までの感情が爆発したのだ。少しすれば悶絶するだろうな。」

 

カレン「あ、初心のガルッチは健在だったのね。何故か安心した。」

 

天龍「……んで、なんで英雄王様が裸なんだ?」

 

カレン「って裸だったの!?ってかそこ隠しなさい!」

 

ギル「何を言う!我の裸はダイヤにも勝る輝きを持っておるのだぞ?」

 

マルフォイ「……ガルッチの奴、ここまで壊れるのか?」

 

ルッチ「うん、あんなガルッチは初めて見た。」

 

響「ハラショー、此奴は力を感じる。」

 

暁「いやいや、こう言う状況で言う台詞!?」

 

雷「ガルッチさんも、少し甘えてくれてもいいのに。」

 

電「なのです。」

 

ブレイズ「……なあノーム。」

 

ノーム「なんだ、ブレイズどん。」

 

ブレイズ「俺達の知ってるガルッチって、あんな感じじゃなかったよな?」

 

ノーム「……。」

 

アルファス「いや、まずは結婚したことに関して、未だに驚きなんだが…。」

 

アビス「私も……。」

 

アクア「あの……待って……くだ……ヒャ!?///」

 

こいし「へぇ、ここが弱いんだ。」

 

イリヤ「じゃあここを集中して弄っちゃおう。」

 

アクア「やめ……て……!!」

 

白野「はぁはぁ、アクアさん……いいですよその顔。もうこれでオカズにしても問題ありません!」

 

ブレイズ「………はぁ、如何してこうなった。」

 

ルッチ「ガルッチ達がたのしそうで何よりです。」

 

さとり「ルッチさん!?何故諦めたような顔を!?」

 

ルッチ「もう僕には対処出来ません。っていうか、抑止出来るのはフランだけかと……。」

 

さとり「……それが否定出来ないのが、逆に辛いわね。ってこいし達もやめなさい!アクアさんが困ってるでしょ!?」

 

この時、ガイアは思った。

 

ガイア(なんでここまでカオスが広がるんだァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!)

 

-to be continue⇨-




-始原の城-

………本当に如何してこうなったんだ?ガルッチがヤンデレになるわ、アクアと出会ってそうそう揉まれるわ、ギルガメッシュが裸になるわ、どうなってんだよリアルの僕。

イリア「……ど、ドンマイよ風龍さん。それよりほら、私達の赤ちゃんがお腹を蹴ってるわ。」

あ、ホントだ。凄く生き生きしてる。

イリア「もうすぐ、産まれるかもしれないね。それとも、このままする?」

いや、さすがにこの子が傷つくのは嫌だからね。産まれるまで、我慢するよ。

イリア「そうね。」

さてと、ゼアノート。これは一体どういう事?

ゼアノート「実はあの場所、どうやら無所属アンヴァースやハートレス、そしてノーバディ共がいるという報告があったのじゃ。じゃから、エラクゥスの目を盗み、3人にあの場所に向かわせたのじゃ。」

……なあゼアノート、もしかしてだが……。

ゼアノート「奴の反応を見てみたが、おそらくレンゲルを殺した犯人は……。」

………念のために監視してくれ。

ゼアノート「お任せを。」

※7-8章に続く


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-8章 深海棲艦と謎の組織の戦い?

-不死鳥鎮守府- -暁ノ刻-

 

着任してから2ヶ月になり、ようやく仕事になれ、出撃の準備も出来たガルッチは、屋根の上で鍛錬をしていた。

 

ガルッチ「よし、今日のノルマとエクストラノルマもクリアしたぞ。いい加減出撃させないと、さすがに鈍るしな。」

ブレイズ「お前、鈍ると言っておきながら…、肩幅腕立て伏せ800回、腹筋500回、素振り20000回に加えて、更に水中素振りを1000回する奴が言う台詞か?ってか、何気に素振り回数が俺の倍になってるし…。」

ガルッチ「何事にも鍛錬したほうがいいしな。さてと、出撃する艦娘を決めたら、みんなを起こすかね。」

ブレイズ「いよいよか、んで留守は?」

ガルッチ「アルとマルフォイ、カレン、ノーム、ヴェン、アクア、白野。後は選ばれなかった艦娘のみ。」

ブレイズ「んじゃ、先に準備してるぜ。」

 

そう言い、ブレイズは屋根の上から降りて部屋に戻っていった。数分後、出撃する艦娘を選んだ。現在秘書艦の響、木ノ弟の元秘書艦の電、変態提督の元秘書艦の雷、この中で秘書艦に選ばれなかった暁、ソロモン海戦の悪夢と呼ばれた夕立の改二、夕立と共に戦ってきた時雨の改二の駆逐艦6人になった。

 

そして、料理をする前の時だった。何故かひょっこりと手巻きをしているところを気になり、そこに行くと何故かドアが閉まり、そこには曙がこちらを睨みながら座っていた。

 

ガルッチ「………何だ?今から厨房で料理を作るところだったけど…。」

曙「………いの。」

ガルッチ「え?」

曙「何で………何で私を選ばないのよ!このクソ提督!」

 

入ってきて早々、何故か罵倒される始末で何が何だか分からなかった。

 

曙「それに、何で朝からそんな意味も無い鍛錬をしてるわけ?木ノ弟も、あの変態クソ提督にもそんな事しないのに、何?死にに行くの?」

ガルッチ「おい、曙。話が……。」

曙「私がそんなに頼りないの?私の史実で、そうやって存在を…。」

ガルッチ「曙!少し落ち着け!」

 

そう言うと、無意識の内に曙を殴ってしまった。悪いのは分かっていたが、何故か苛立ちを感じた。

 

ガルッチ「全く、まず選ばれなかった理由ね。別に入れてもよかったんだ。だけどさ、まだ過去に縛られてるんじゃないのかって思い、こうさせたんだ。あと鍛錬だが、これは昔からやってる事なんだ。別に死にに行くわけじゃねえし、誰かを守るためにやってる事なんだ。史実如きで決めてる訳じゃ……。」

曙「史実?私の史実に何が分かるのよ!新人クソ提督の分際で、私が分かってるような口振りで言わないで!」

ガルッチ「はぁ、全く……じゃあ聞くが、僕がそんなに信用できないのか?」

曙「へ?」

 

さすがにキョトンとしてしまった曙。

 

ガルッチ「確かに、僕の指揮官としての素質は0だし、リーダー格なんて皆無に等しい。でもよ、ただそれだけなんだ。別に実力が0な訳じゃねえし、むしろ白兵戦が取り柄なんだ。何が正義で何が悪なのか、過去の僕も今の僕もどうだって良い。正義の為なら切り捨てる?戯れ言は休み休みに言えっての。」

曙「……別に正義や悪なんてどうでもいいけど。」

ガルッチ「まあな、どうも何処かでそう言う話をしたくなる。だけど、これだけは言わせて貰う。例え選ばれなかったとしても、次に選ばれると信じ、そしてその時の実力を見せろ。ただそれだけさ。言い換えれば、凡俗であるのなら数をこなせ。才能が無いのなら自信をつけよ。ギルガメッシュの言葉だ、憶えておけ。」

曙「………。」

ガルッチ「あと呼び方だが、クソ提督って呼び方は勘弁してくれ。どうせなら『贋作者《フェイカー》』って呼んでくれればいいさ。クソは許さん、いいな。」

曙「………分かった、フェイカー。」

ガルッチ「それでいい、それともう一つだが……。」

曙「?」

ガルッチ「白兵戦が頼りな僕だが、少しは頼って欲しい。じゃないと、誰かのようにうっかりするからさ。」

曙「……誰を例えてるのよ。」

ガルッチ「誰ってそりゃあ……、猫かぶりをしていてここぞの時に限ってうっかりミスをする宝石魔術師のことさ。」

 

そう言い残し、部屋から出て行った。それから曙は、クスリと笑い部屋からでた。

 

一方、猫かぶりをしていてここぞの時に限ってうっかりミスをする宝石魔術師はと言うと……。

 

凛「ハックション!」

フラン「凛さん、如何したの?」

エミヤ「風邪か?」

凛「誰か、私のこと馬鹿にした気がするのだけど……。」

プリヤ「気のせいだと思うよ?」

凛「……だと良いけど。」

 

-ミッドウェー海- -朝ノ刻-

 

朝食を取り、6体の艦娘と9人の提督はミッドウェー海のところへ向かった。

 

イリヤ「そういえば、曙の声が聞こえたけど……お兄ちゃん何か知ってる?」

ガルッチ「……いや?」

イリヤ「そう?ならいいけど。」

ギル「しかし、初めて見るなぁ。海というものは。」

レイス「そういえば、ギルは海を見たことないの?」

ギル「如何せんそうなのでな。ん?我が雑種、敵が来たぞ。」

ガルッチ「よし、十字に並べ!」

「はい!(っぽい)」

イリヤ「敵はイ級四機と、………シロウ!?」

どうやら今回の敵は、士郎と深海棲艦との戦いのようだ。

 

ガルッチ「いやまって、どうやら囲まれたようだ。」

 

廻りをよく見ると、待ちかまえていたかのようにハートレスも現れた。

 

テラ「くっ、これはまずいな。どうする?」

ガルッチ「大破はさせない、だがここで叩くのみ!我、乱戦二突入ス!」

夕立「自分で言っちゃうっぽい?」

時雨「まあいいさ。僕も行こう!」

 

ガルッチとギルガメッシュは士郎の方に、艦娘達は深海棲艦に、テラ達はハートレスの方に向かっていった。

 

エミヤ「早速だな、どれほど強くなったか試させてもらうぞ。」

ギル「はっ、我を楽しませろよ?フェイカー。」

士郎「行くぞガルッチ!投影の魔力は十分か?」

ガルッチ「そっちこそ、覚悟はいいか?僕は出来ている!」

夕立「さぁ、素敵なパーティーの始まりよ!」

時雨「テラ達は大丈夫なんですか?」

テラ「大丈夫だ!君たちは気にせず、そっちを優先してくれ!」

 

だが、その遠くの場所から観測している黒いコートを着た男がいた。

 

???「おー、やってるやってる。キーブレード使いもそこにいるし、しかもあの人の言うとおり、面白い人がいる。」

 

後ろには、ノーバディを引き連れていているが、何故か殆どが踊りながら指令を待っていた。

 

???「お、あの女の子の方、結構暴れてるねぇ。おーい、こっち見ろよ。すげぇ戦いをやってるよー。」

???「うっさいこのばか、そんなんだから皆に馬鹿にされるんだっての。何あんた?私を連れて来たのはそんなどうでもいいところを見せに来たわけ?」

???「そう言わずに、あれ見ろよ。」

???「はぁ、んじゃあちょっとだけ………って何あれ。あの男、子供?ってちょちょちょ、何あれ凄い!」

???「だろ?って男?」

???「よし、私が行ってくる。俄然やる気出た。あんたは?」

???「なんかやる気満ちてるけど……、まあいいか。行こう!お前ら!突撃ィ!」

ノーバディ「イィー!」

???「あんたらショッカーか!?」

 

そんなツッコミをした後、後ろにいたノーバディ達はすぐさま出撃した。一人は素早く、一人は波乗りをするかのようにガルッチ達に向かった。それに察知したのか、皆に声を掛けた。

 

ガルッチ「おい皆!新手が来るぞ!」

士郎「え?」

エミヤ「敵が……多い!?」

ギル「ちっ、雑種が言うノーバディが多数来たのか。」

エミヤ&士郎「ノーバディ?」

ガルッチ「シャドウサーヴァントと似たような存在と思えばいい。ん?なんか素早くこっちに………ッ!」

 

雷光が走ると同時に、ガルッチの両腕には切り傷が出来た。

 

???「ふーん、顔を見てみたけど……私のタイプね。」

ガルッチ「………はい?」

???「っというか、私の伴侶でいいわ!こんなロリっぽいショタは初めて見たわ!」

ガルッチ「あのー……。」

???「これは是非とも攫って、いやいや保護してでも育ててあげたいわ!」

 

この時、4人は思った。何だこいつと。

 

雷「他の敵反応あり!この多さ……尋常じゃない!」

電「ここは私が行くのです!」

響「待って、私も行く。」

夕立「どうやら、素敵なパーティーもヒートアップのようね!」

時雨「ちょっと燃料心配だな……。」

暁「何でこんな時に!?」

ノーバディ「イィー!」

暁「いやいや、イィー!じゃないわよ!ショッカーなのあんたら!」

 

ツッコミを入れる暁だが、ノーバディ達はその隙に攻撃を始めた。しかも深海棲艦とハートレス、そして艦娘を狙って。深海棲艦はあまりにも急すぎて全滅し、ハートレスも同様だったが、艦娘達は慌てずちゃんと狙い撃った。

 

レイス「え、何これどうなってるの?」

イリヤ「分からない、これがノーバディ?」

こいし「油断しないで、多分指揮官が居るはずよ。」

???「ご名答、お嬢さん。」

 

っとここで、波乗りで此方に来た黒いコートを着た者が、こいし達に着た。

 

テラ「誰だ!」

???「おいおい、いきなり酷くない?」

ブレイズ「まずは名乗るのが礼儀じゃないのか?」

???「はいはい、ちゃんと名乗りますよ……って、ラクシーヌ!お前如何した!?」

 

後ろを振り向くと、なんか頭から煙が出ていて顔を真っ赤になりながら喋ってる女性がいた。

 

ラクシーヌ「もうこの子を攫って調教してそれからそれから……。」

ガルッチ「いやあんた、一体何が如何した!?」

???「……なぁ、多分君に惚れてるんじゃないの?」

ガルッチ「( 0w0)ウェイ!?ナニイテンダ!?フザケルナ!」

こいし「お兄ちゃん。」

ガルッチ「おっと、ってか何で!?」

???「さぁ……。ってそうそう、俺はデミックス。ⅩⅢ機関のメンバーさ。」

ルッチ「ⅩⅢ機関?」

デミックス「そっ、いわばノーバディを指揮する者だね。」

 

そう言うと、フードを外して皆を見た。あちらもいつの間にか外していたようだ。

 

テラ「ノーバディを指揮するって、って事はお前も心が無いんだな!」

デミックス「いやまあ、その前にあっちを何とかしてくれねえか?なんか暴走気味だし…。」

ラクシーヌ「それから■■■■■■■■して■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■で■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」

ガルッチ「おいおいおいおい、これ本当に心がないのか!?滅茶苦茶暴走してるぞ!?」

さとり「ラクシーヌって確か、かなりのドSで人を見下したり傷つけたりするのが大好きな人じゃなかったっけ?」

こいし「っていうか、もうあれバーサーカーになってるわね…。」

イリヤ「……そうだね。」

fateジャック「お父さん、大丈夫?」

ガルッチ「大丈夫じゃない、大問題だ。」

ラクシーヌ「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■を■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」

デミックス「……とりあえず、ラクシーヌ。落ち着け。」

ラクシーヌ「いたっ!」

 

ツッコミを入れるかのように、彼が持つシダールでラクシーヌの頭を殴った。

 

ラクシーヌ「あんた、良い度胸してるわね。この子を愛でるためにどうしようか考えているのになに邪魔してくれてるの?」

士郎「……ガルッチ、君もいよいよ女難の相が出てきたんじゃないのか?」

ガルッチ「………とりあえず士郎、黙ってて。」

士郎「なんでさ。」

エミヤ「……ギルガメッシュよ。」

ギル「何も言うなフェイカー。我とて理解しようと必死なのだ。」

エミヤ「……。」

デミックス「ほら見ろ、みんな白い目で俺達を……ラクシーヌ?」

ラクシーヌ「あの、貴方なんて言うの?」

ガルッチ「へ?ガルッチだけど?」

ラクシーヌ「ガルッチ、私を罵って!」

 

一瞬ノーバディもテラ達も敵であるデミックスも凍った。だがその沈黙を、ガルッチが破った。

 

ガルッチ「えーっと、罵ればいいの?」

ラクシーヌ「はい!どうか私を罵って下さい!」

ガルッチ「え、んじゃあ……えーっと……。おい雌犬!そんなきったねえ目で僕を睨むんじゃあねえぞ!」

ラクシーヌ「ありがとうございます!!」

全員「如何したぁぁぁぁ!!!!!!」

 

-数分後-

 

ガルッチ「もうやだ僕、何で罵倒しないといけないの?」

雷「よしよし。」

イリヤ「だ…大丈夫よ。そんなに落ち込まないで…ね?お兄ちゃん。」

こいし「そ……そうよ!そんな日もあるわよ。」

レイス「ガルッチが罵倒するところ初めて見たけど、これはこれでアリね!」

暁「いや、そこはいいわよ!」

 

どうやらその後は、足で踏みつけながら罵倒をし続けたものの、デミックスの止めのおかげでようやく終わると同時に雷のところに向かって落ち込んでいった。

 

デミックス「ったく、お前なぁ……自分で言って自分で破るってどういう事だ!?」

ラクシーヌ「うっさい!ショタの可愛さはジャスティス!ロリの可愛さもジャスティス!もう私の心はショタとロリで十分よ!」

デミックス「………リーダーにどう報告しよう。」

エミヤ「えーっと君、デミックスだっけ?」

デミックス「ああそうだが?」

エミヤ「なんて言うかその……、お互い苦労してるな。」

デミックス「え、君も?」

エミヤ「ああ、何せあかいあくまによく弄られるからね……。」

デミックス「あ、そうなんですか……。お疲れです。」

ラクシーヌ「もう『非情の妖姫』という称号はどうでもいいわ!ショタにロリに罵倒してくれるぐらいなら、全部捧げてやるわ!」

デミックス「戻ってこぉぉぉい!!!」

 

もう完全にぶっ壊れてすぐに歯止めをかけようと必死に頑張るデミックスだったが、もはや如何すればいいのか戸惑うしかなかった。

 

テラ「……俺、どう対処すれば良い?」

さとり「……私に聞かないでください。」

ブレイズ「まず、敵なのは確かなんだが……。如何してこうなった?」

アビス「………多分、ガルッチの『カリスマ』のCの影響だと思う。」

ルッチ「……ガルッチって、一部の敵にも魅了してしまう程のカリスマを出しているのか?」

ギル「……いや、多分新スキル『神格:EX』が付き、カリスマスキルが向上したに違いない。」

 

新スキル 神格:EX

 

日本神話で有名な神である月の神の『月夜見尊』の血を強く引いていることが発覚したと同時に解放されたスキル。それにより、対魔力のBランクに加えて、魔力抑制とカリスマが2ランク上がった。

 

ガルッチ「……解せぬ。」

 

敵にも魅了してしまうって、最悪だろ……。

 

デミックス「……なぁ、今回は見逃してくれるか?割とマジで、此奴をどうにかしないと……。」

ラクシーヌ「何言ってるの!?あの子達を置いていけっていうの!?」

デミックス「だーもー!落ち着けっての!」

 

またシダールでラクシーヌの頭を殴った。

 

ラクシーヌ「キュー……。」

テラ「………如何する?」

ガルッチ「いいよ……。もうこの辺にして撤退するから……。」

デミックス「サンキュー、そんじゃ次会うときはバトルしようぜ!」

ラクシーヌ「あー、待ってガルッチ様ァァァァァァァ!!」

 

こうして、ⅩⅢ機関と名乗るデミックスとラクシーヌは姿を消し、ノーバディも消え失せた。

 

エミヤ「……とりあえずこれは、ガルッチの勝利で良いんだよな?」

ギル「……その方が良かろう。後でフランに伝えておけ。我が雑種がもの凄く甘えたがってると。」

エミヤ「……分かった。それじゃあ衛宮士郎、帰るぞ。」

士郎「ああ、じゃあなガルッチ。」

ガルッチ「ああ……。」

 

エミヤ達も帰っていき、ガルッチ達も不死鳥鎮守府に帰還していった。

 

-不死鳥鎮守府 執務室- -黄昏ノ刻-

 

天龍「んで、予想外の襲撃やそのⅩⅢ機関のラクシーヌに罵倒や踏みつけをやって、結果は精神的に大破って事か?」

ガルッチ「はい……もうマジでなんなの?ショタコンとロリコンだし、何で急に罵倒して踏みつけてほしいって言い出すんだよあの人なんでさなんでさなんでされてくるんだよなんでさなんでさなんでさナンデサナンデサ……。」

天龍「……なんか、すまん。聞いちゃいけなかったようだな。」

曙「……フェイカー、少ししっかりしなさい。」

ガルッチ「マジで面目ない。あと天龍、遠征組に入って吹雪達のサポートを頼む。」

天龍「はいはい。」

 

精神的に大破してはいたものの、そこだけはちゃんとしっかりと仕事をこなしていた。ガラスの心でありながら、どういう精神をしているのか不思議に思う曙だった。

 

ガルッチ「ノルマ達成……、響……これ頼む。僕ちょっと不貞寝する。」

響「わかりました、アーチャー。」

曙「……本当に仕方ない提督ね。フェイカー。」

ガルッチ「すまない、曙。」

 

少しよろけながらも自分の部屋に戻っていったガルッチだったが、途中ではあったが、曙がエスコートをしていたところを目撃されていた。

 

-???- -???-

 

ここは謎の組織である、ⅩⅢ機関の本拠地の場所。そこでいろいろな事を話すために集まっている。のだが……。

 

???「さて、今回の報告といきたいが………デミックスよ、ラクシーヌは如何したのだ?」

デミックス「いやー実はと言うとね。」

ラクシーヌ「はぁはぁ、ガルッチ様、もっと罵って下さい。はぁはぁ。」

デミックス「……戦闘確認をするつもりが、こうなってしまって。」

???「………凄まじいな、これは。」

???「全く、歪んだ愛って奴か?下らんな……!?」

ラクシーヌ「黙れザルディン!私のガルッチ様を侮辱は許さないわよ!」

???「……リーダー、何が如何したらこうなるんだ?」

???「……私に聞くな。というかデミックスくん、そのガルッチとは……キーブレード使いなのか?」

デミックス「いや、確かめる前にラクシーヌが暴走してやむなく撤退することになってしまって。」

???「……納得。」

デミックス「っておいラクシーヌ!何脱ごうとしてんだよ!?」

ラクシーヌ「もういっそ、全裸のままでガルッチ様にお仕置きされに行こうかと。」

 

こんな風になってしまった事に関して、全員ジト目をするしかなかった。

 

???「ラクシーヌをここまで変えるガルッチとは………、一体何者なのだ?」

???「一度、全員で奴のとこに会ってみるって言うのは?」

???「ダメですよアクセルさん。罠が仕掛けられていたら如何するんですか?いやそれよりまずラクシーヌ……。っていない!?」

 

全員ラクシーヌが座っていた椅子の方を見てみると、いつの間にか姿を消していた。

 

???「あやつ、何処へ行きおった?」

デミックス「……多分ガルッチの元へ行ったのかと。」

 

そう言うと、すぐさま消えていった。

 

???「やれやれ、罪な男だってハナシだ。」

???「これ……データ化出来ますかね?」

???「全く、世話の焼ける女だ……。」

???「おいおい、皆!って、行っちゃった……。仕方ねえ、俺も行こう。」

 

こうして、ここに居た者達は姿を消し、ラクシーヌとガルッチの元へ向かっていった。っと思えば、1名ここに戻ってきた。

 

???「あれ?皆何処行ったの?折角お土産持ってきたのに……。仕方ない、冷蔵庫に入れておこう。」

 

そしてそのまま消えて誰もいなくなった。

 

-to be continue⇨-

 




-始原の城-

………カオスだな。

イリア「……………カオスだね。」
アラン「如何してこうなったんですか?」
ラヴォス「こっちが訊きたいぐらいだ。」

※7-9章に続く。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-9章 ⅩⅢ機関の目的

-不死鳥鎮守府 提督の部屋(ガルッチとこいしとイリヤとジャックの部屋)- -夜ノ刻-

 

こいし達の仕事も終わり、部屋に戻ると何時ものようにバーチャル通信のフランに膝枕をしているガルッチがそこで安らいでいた。

 

ルビー『……あんたら、一体私達をなんだと思っていらっしゃるんですか?』

ガルッチ「いいだろ別に、そんな事よりフランの膝枕だ…。」

フラン「あ、こいしちゃん。今回の仕事も終わったの?」

こいし「うん。それより、士郎さんの話聞いた?」

フラン「勿論だけど、未だに理解出来ていないわ。ⅩⅢ機関とハートレスにノーバディだっけ?お兄ちゃん、詳しく教えて?」

 

そう言うと、少しウトウトしていたが説明を始めた。

 

ガルッチ「まずハートレスだが、アクアの情報からしたら闇の心を取り込んだ存在と言ったところだな。んで、ノーバディはシャドウサーヴァントと似たような存在だが、肉体を持っているが存在すらしていない奴らさ。どちらもさとりさんのキーブレードじゃないと倒せないけど、魔法使えばそれなりに苦労しないかな?ⅩⅢ機関の事だが、いわばノーバディと同じだが言語は話せて能力を使う奴らなんだが…………。」

フラン「だが?って如何したのお兄ちゃん?」

ガルッチ「ごめん、戦闘時のトラウマが………。」

 

どうやら今でも、ラクシーヌに罵倒や踏みつけに関して思い出してしまったようで、ますますテンションがだだ下がりをした。

 

こいし「……いやな事件だったね。」

イリヤ「………そうだね。」

ルビー『ウフフ、どうやらお仕置きする手間が省けましたねぇ。ざまあみろですガルッチさ……。ってテンションだだ下がりで銃を突きつけないでくださーい!』

ガルッチ「うるせぇ……、マジで乱射するぞ……。(涙声)」

 

やはりここでも(過激だが)ツッコミを忘れていなかった。ただすぐに銃を消し、そのままフランの膝枕にウトウトし始めた。

 

フラン「……どうやら尋常じゃないほど、ボロボロにされたようね。」

イリヤ「まさか自分から踏まれたい、罵られたいなんて思わなかったし……。」

フラン「そんなことが!?ⅩⅢ機関……私達のお兄ちゃんを如何してくれるのよ……。レイスさんやミストちゃん、他の子をヤらせるのはいいけど、傷つけるぐらいなら……いっそ捕まえて、それから爪を剥いで、指を切って……。」

こいし「私も同意よ。その後動かないように、両腕両足切って……。」

イリヤ「その後私が心臓を抉りとってあげなきゃ……。」

 

フランとこいしとイリヤの目は、既にヤンデレの目をしていて結構ラクシーヌに対して殺意を持っていた。

 

3人「全ては、お兄ちゃんの心の安息の為に……。」

fateジャック「……お母さん達、言ってる事が怖いよ。」

ガルッチ「……(本当にヤンデレになってる。これじゃあヤンデレ夫婦と思われるんじゃないの?)」

 

ジャックは怖がり、ガルッチはショックを受けながら心の中で冷や汗を書いた。

 

フラン「だからお兄ちゃん。」

こいし「これからもいっぱい。」

イリヤ「私達に甘えてね?」

ガルッチ「アハハ、でもヤンデレ夫婦と思われないようにしないとね。」

3人「そ……そうだね。」

 

意外と自覚していた4人だった。最初は否定的だったガルッチも、流石に自分もヤンデレ化になってることに気がつき、すぐに受け入れた。まあ実のところ、3人も気がついていますが。ガルッチも、妻達がヤンデレ化になってることは既に気づいていますが、それを知ってるのはジャックと人格だったジャック(今後はクリムゾンに命名します。)、そのサーヴァントである、ラースことキング・ブラッドレイ、そして憑依人格の魔神達のみだった。とはいえ、カレンに見せてしまったのは仕方あるまいが……。

 

ルビー『あのー、皆さん……?私の存在お忘れじゃありませんか?』

4人「あ、ごめん。」

ルビー『いや、別に構いませんが……時間が時間ですし……、もうそろそろ………ってお願いですから皆さん、そんなウルウルな目で私を見ないでくださーい!』

 

あまりにも非情ではないかという訴えているような目で、ルビーを見た。が、しかしガルッチは時間を見てみると、11:00になってることに気づいた。

 

ガルッチ「……うー、まだまだ味わいたいのに……、仕方ない。今日はここまでにしよう……。」

 

ガルッチの落ち込みは半端なく、ただでさえトラウマがあるというのに、心の癒しであるフランもいなくなると、テンションが更にだだ下がりとなっていった。こいしもイリヤにも甘えてはいるが、誰か一人でもいなくなると結構発狂してしまい、その子の癒しが欲しくなるという感じになってしまう。いわばガルッチは、完全に彼女達に溺愛してる事になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直に言おう、この主人公………リアルな僕と同じぐらい面倒くせえ!(自分で言って如何する。ひねくれ者の自虐主義者)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてフランが通信を切りジャックが寝静まると同時に、3人での夜伽が始まるかと思ったが、まさかのイリヤがぐっすりと寝てしまった為、仕方なく2人でやり始め、適度なところで終わらせて裸のまま眠った。

 

その2時間後の事だった。怪しげな気配を察知し、起き上がったガルッチは全裸のこいしをイリヤの傍に置き、服を着た後に部屋から出た。そして、何故か起きていた曙がいたため、話し掛けた。

 

ガルッチ「よ、曙。」

曙「あ、フェイカー。如何したのよ、こんな時間に起き上がって。」

ガルッチ「そう言う君もだろ?ちょっと悪いが、護衛を頼めるか?」

曙「私が?」

ガルッチ「頼む、君だけが頼りだ!」

 

すぐさま深いお辞儀で、曙に頼み込んだ。返答は……。

 

曙「いいわよ、しばらくは付き合ってあげる。」

ガルッチ「恩に着るよ、曙。」

曙「でもフェイカー、何処に行くの?」

ガルッチ「少し外で怪しげな気配を感知したんだ。その様子を見に外へ出ようと思ってね。」

曙「任せて、夜戦は駆逐艦ならではの得意分野よ。」

 

そう言い、曙とガルッチは急いで外へ向かった。

 

-不死鳥鎮守府 外- -真夜中ノ刻-

 

一方、外で待ち構えている者はと言うと……。

 

ラクシーヌ「フフフフ、ガルッチ様がいる場所はここね。今は気配を察知できるようにわざとやったけど来るかしら?来たらどうしようかな?全裸で私から誘おうかしら?それとも、すぐ攫って私だけの調教師にならせてあげようかしら?あー…そんな事を考えてきたら……私の■■■■が痺れてきて……今にもイクかもしれないけど………、ううん!もう少し電力上げよう。ガルッチ様の手で弄ばれながらって思うと………。」

ガルッチ「……お前かよ。いやな時間で嫌な場所で出遭っちまったな。」

ラクシーヌ「が……ガルッチ様!?」

曙「へ!?フェイカー、貴方何したの!?」

ガルッチ「曙、これだけは言っておく。僕は悪くねえ、あっちが勝手に思いこんどるだけ。」

 

いつの間にか真後ろに気が付かなかったラクシーヌは、ビクンッ!っと背筋を立たせた。

 

ガルッチ「……何やってたんだ?」

ラクシーヌ「え、えーっと……そのー……。」

ガルッチ「曙、何時でも撃てる準備にしておけ。」

ラクシーヌ「あ、分かりました言います。ガルッチ様、貴方を待ってその後どうしようかと想像しながらお○にーしてました。」

 

それを聞いた曙は、何してるのよという顔をしながら見て、ガルッチはうわーまたこう言うタイプかと言わんばかりの顔をした。

 

ラクシーヌ「そ、そんな目で見ないでガルッチ様……、興奮してしまいます……。」

ガルッチ「そんな目してねえよ!このバカ!」

曙「……フェイカー、こんなクソアマはほっといて寝ましょう?」

ラクシーヌ「………あんた、今なんて言った?」

曙「クソアマって言ったのよ?何?悪いの?だったらクソアマか雌豚かどっちがいい?」

ラクシーヌ「雌豚でお願いします!」

曙「どういうポジティブ思考してるのよ!?」

ガルッチ「全く、ⅩⅢ機関だっけ……。出てきたら少し文句言おう…。どういう教育したらそうなるんだって言ってやる。」

???「ほう、それはまた失礼したなぁ。」

 

ふと、謎の声が後ろから聞こえた為か、曙とガルッチが振り返ると、11人の黒いコートを着た者達がたっていた。その時ガルッチはこう思った。何故ⅩⅢ機関なのに12人しかいないんだと。おそらく曙もそう思ったに違いない。

 

???「ふん、どんな奴かと思ったが、こんな小娘2人だと?何処が魅力……っ!?」

 

喋り終わるとこで、ガルッチの投影した二つの剣とラクシーヌのナイフが真ん中から2つ右の黒いコートに向けて投げた。

 

ラクガル「ガルッチ様を侮辱するな!ザルディン!(誰が女の子だ!僕は男だっつううの!)」

曙「……見事にハモったわね。」

???「……んっん、喧嘩はその辺にして……ん?」

再び後ろから黒いコートを着た者が、袋を持ちながら喋った。

 

???「おい皆、酷いじゃないか。折角お土産買ってきたってのに……。」

???「あー、すまないロクサス。人数分買ったのか?」

???「うん、13人分のでしょ?」

ガルッチ「………なぁ曙。」

曙「……何?」

ガルッチ「僕達の存在意義……あるかな?」

曙「………。」

???「………どら焼き、旨い。」

???「ふむ、チェリーパイか……。これはなかなかいけるなぁ。」

???「欧米かってハナシだ。」

 

…………何やってんのこの人達。ってか……。

 

ガルッチ「それ日本の漫才だろうが何でお前たちがそれを知ってるんだよおかしいだろというかあの人一体何買ってきてんだよどら焼きとかもう日本のお菓子じゃないかどこからそんな情報を仕入れてくるんだよなんでさなんでさなんでさナンデサナンデサ……。」

曙「……フェイカー、落ち着きなさい。」

ガルッチ「うん、なんかすまん。」

デミックス「おい、ロクサス!何だよミネラルウォーターって!」

???「仕方ないでしょ、何時も俺のジュースを飲んでばっかりなんだから、ミネラルウォーターで我慢しろ。」

デミックス「ウゾダドンドコドーン!!_| ̄|○」

 

子供か、あんたは。

 

-ⅩⅢ機関のお土産を配り終えるまでキングクリムゾン-

 

???「さて、度重なる(モグモグ)ハプニングで(モグモグ)すまないが(モグモグ)君が(モグモグ)ガルッチ君かな?」

ガルッチ「そう言うあんたらがⅩⅢ機関でいいんだな。ってか喋るか食べるかどっちかにしろ。」

???「もっきゅもっきゅ、もっきゅもっきゅ、もっきゅもっきゅ………。」

曙「………食べるとこを優先したのね。」

ガルッチ「……如何してこうなった。」

ラクシーヌ「………。」ソロソロ

ガルッチ「そしてラクシーヌ、お前何気にキスしようとしているな?」

ラクシーヌ「え、ダメ?」

ガルッチ「ダメに決まってる。」

???「おいおい、話は読めてきたけど一つ言っていい?」

???「ゴックン、何かな?」

???「皆緊張感なさ過ぎ!確かに、俺が旅してお土産買って行ってるのは謝るよ。でもさ、まずは礼儀ってものがあるだろ!?」

 

うん、ご尤もな意見だ。だがまずは……。

 

ガルッチ「ってか、こっちも一つ……いや二つ言っていいか?」

???「?」

ガルッチ「まず一つ、ラクシーヌをどうにかしてくれ。こっち結婚してる身なんだけど。」

ラクシーヌ「………え?」

ガルッチ「…あんた、今まで気付かなかったのか?ほらここ、指輪があるだろう?」

ラクシーヌ「…………。」

ガルッチ「ほら誰か、此奴をどうにかしてく……。」

???「もう終わりました。一応カード化しましたので。」

 

一度ラクシーヌがいたとこを見てみると、確かにカード化したラクシーヌがそこにいた。

 

ガルッチ「あんがと。んで二つ目だが、あんたら僕に用があってきたんだろ?こっち寝ていたってにも関わら……。」

???「貴様ァァァァァァァァ!!!」

???「おいサイクス!待て!」

 

何を思ったのか、顔にバッテンの傷を付けている男はガルッチに向けて襲いかかった。だがそれを待ってたかのように、曙は男を目がけて撃った。

 

曙「よし、これで……。」

ガルッチ「曙、油断するな。まだ来るぞ。」

曙「え?」

???「リア充……死にやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

全員「そこ!?」

 

フードが破れ、袖がボロボロになってもなお、ガルッチを襲いかかるも、影の力で回避した。

 

ガルッチ「おい待て、何でいきなり襲った。」

デミックス「あー、多分だがあいつ……リア充に対して敏感らしく、滅んじゃえばいいって言うほど毛嫌いしてんだよ。」

ガルッチ「うわー……パルシィといい勝負かもしれんが、そこまでなのか?」

???「何だと貴様、貴様のようなリア充は即刻消えるべきだ!恋愛なんて消えちまえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

???「おいサイクス、まずは……。」

???「放っておけ、アクセル。元々我々は、ガルッチの実力を測るために来たのだからな。」

 

そう言うと全員フードを脱いだ。サイクスとガルッチの戦いを見るために。

 

ガルッチ「………仕方ない。曙、下がれ!後は僕がどうにかする!」

曙「でも!」

ガルッチ「なら、こいしとイリヤを呼んでくれ!」

曙「わかったフェイカー!」

 

曙はすぐさま鎮守府の中に入り、こいしとイリヤの部屋へ向かった。

 

ガルッチ「こりゃ、見たところ『バーサーカー』クラスと言っても過言じゃねえな……っと!」

サイクス「ちっ、生かしておけねえ。月よ、俺に力を!」

ガルッチ「月!?」

 

サイクスと呼ばれる男から光が集うと同時に、狂い始めた。

 

サイクス「■■■■■■■■■■■■ーーー!!!」

ガルッチ「月と狂乱か……、ならば同じ『バーサーカー』クラスの英霊を使うか!」

 

早速英霊カードを取り出すと、ノーバディバーサーカーのサイクスのカードが出てきた。

 

ガルッチ「……この英霊カードケースの能力ってどうなってんだ?まあいいや、後で調べよう。」

 

そして、もう1枚取り出すと『バーサーカー』のヘラクレスのカードが出てきた。

 

ガルッチ「行くぜ。『バーサーカー』、サイクス、ヘラクレス!『融合夢幻召喚《ユナイトインストール》』!!」

 

-不死鳥鎮守府 ガルッチの部屋- -真夜中ノ刻-

 

一方曙はというと、ガルッチの命でこいしとイリヤを起こすために急いで走っていた。そして到着し扉を開けると、そこには裸のまま寝ているこいしとぐっすりと寝ているイリヤとジャックがいた。しかもご丁寧に、こいしの体中には精液まみれになってることに気づいた。

 

曙「………フェイカー、貴方…何を如何したらこうなるのよ。」

 

そんな事を言いつつ、とにかく2人を起こそうと揺さぶった。

 

曙「2人とも、起きて!フェイカー……じゃなくてガルッチが襲われてるわよ。」

 

それを言ったのか、すぐさま起き上がり曙を揺さぶった。

 

こいし「お兄ちゃんが襲われてるって!?何処に居るの!?」

イリヤ「っていうか、何時!?」

曙「い……今だよ。今外で……。」

こいし「こうしちゃ置けない!イリヤ、急ごう!」

イリヤ「うん、こいしお姉ちゃん!」

 

全速力で、ガルッチの所に向かっていった。ただこいしは、全裸のままで行ってしまった事に、気が付かなかった。

 

曙「さてと、フェイカーの所に行きましょう。」

 

まさかまたカオスな展開になろうとは、この時ガルッチ達は思わなかっただろう。

 

-不死鳥鎮守府 外- -真夜中ノ刻-

 

サイクス「ぬぉぉぉぉぉ!!!!」

ガルッチ「一気に宝具技使ってやる!『月の狂乱《バーサーカームーン》』&『射殺す百頭《ナインライブス》』!」

 

クレイモアを振り回すサイクスだったが、斧剣と投影したクレイモアを素早く使いこなすガルッチによって、ほとんどのクレイモアが吹き飛ばされていった。

 

デミックス「……すげぇ、素早すぎて全然見えねえ。」

アクセル「おいこれ、敵にまわしたらやばいタイプじゃねえのか?」

ザルディン「たかが愛とか絆に頼ってるだけだ。それ以外は脆いだろ。」

ヴィクセン「いや、どうやらそうでもなさそうですぞ?彼奴はどうやら、心境は恐ろしいほど独りで戦っていたのが多く、仲間を頼るのが稀だったそうです。」

マールーシャ「へぇ、意外と一輪の花と呼ばれていたのか。」

デミックス「少なくとも、花じゃない。あれはどう見ても荒れ狂う波だ。」

ロクサス「っていうか、何が如何したらこうなるんだ?」

ルクソード「まず、サイクスがリア充嫌いだって事に驚きだけどね。そうだろ、ゼムナス。」

ゼムナス「あぁ、意外な一面も見れて面白いと思うな。」

ゼクシオン「いやまず、止めないんですか?僕はそろそろ本に集中したいのですが…。」

レクセウス「…………我慢、ゼクシオン。」

シグバール「っていうか、まだラクシーヌはカード化してるってハナシなのか?」

ルクソード「そうだね、しばらくは解けることはないだろう。」

 

一方で傍観者は、ゆったりとしながらガルッチの実力を見ていた。だが、そのときだった。

 

こいイリ「お兄ちゃーん!助けに来たよ!」

ガルッチ「イリヤ!こい………し!?おい待てこいし!何で全裸で……。」

サイクス「隙ありィ!」

ガルッチ「テメェは邪魔だ!」

サイクス「グホォ!」

 

結局星の彼方まで吹っ飛んでいったサイクスだった。それと同時に、ガルッチの夢幻召喚の時間が解けた。

 

ガルッチ「来てくれたのは助かるが、こいし……何故裸?」

こいし「え?私服を………。」

 

少し自分の体を見てみると、殆どがガルッチの精液まみれの全裸になってることにようやく気付いた。

 

こいし「テヘペロ。♡」

ガルッチ「……可愛いから許す。」

イリヤ「そういえば、こいしお姉ちゃん裸だったね…。」

ラクシーヌとサイクス以外のⅩⅢ機関「いや待て待て、裸に関して否定しなさい(しろ)!」

ガルッチ「いやだって…。」

こいし「無意識でやってるんだもん。」

イリヤ「それに可愛いから仕方ない。」

3人「可愛いは正義なのだ!」

ロクサス「そこまでにしてくれ。」

アクセル「もう裸の幼女が正義みたいな言い方じゃねえか。」

ガルッチ「無意識だから、仕方が無い。」

アクロク「そこまでにして貰うぞガルッチ。」

ゼクシオン「……もう帰っていい?」

レクセウス「我慢、ゼクシオン。」

ゼムナス「これが俗に言うカオスと言うものか……。」

 

ゼムナスは笑うも、最早何が何だかわけがわからん状態に陥ってしまった。

 

ロクサス「んまあ、実力も分かった事だし。」

アクセル「そうだな、帰るか。」

ルクソード「それもそうだな。」

 

ゼムナス以外のⅩⅢ機関はすぐさま消えていった。そして、ゼムナスはというと。

 

ゼムナス「さて、お主の力は十分に分かった。そこの小娘2人と、もう一人の者も、キーブレード使いではないものの、危険視するほどだということは分かった。」

ガルッチ「んで、どうすんだ?あんたが僕らを始末するのか?」

ゼムナス「いずれそうしよう。だが、まずは無の神に関する情報だ。」

ガルッチ「!?」

こいし「知ってるの!?」

ゼムナス「勿論、まずは星の勇者を阻む者だが……、どうやら十数人位いるようだ。その内3人はお前達が倒してる事になってる。そして信者はここを入れてあと9人と言うべきだな。」

 

阻む者は十数人、信者は9人……そう聞いたガルッチ達だったがある質問を聞いた。

 

イリヤ「それじゃあ、時空の賢者の裏切り者って誰なの?」

ゼムナス「……そうだな、闇を毛嫌いしているものだな。ではな。」

 

そう言い残し、そのまま立ち去った。

 

-月に舞う魔人 サイクス 宇宙の彼方まで再起不能-

 

ガルッチ「……はぁ、完全に目が覚めちまったじゃねえか。どれもこれも全部ラクシーヌのせいだよ!折角イチャラブな夢を見てたっつうのに。」

こいし「私も目が覚めちゃった。」

イリヤ「そうだね。ところでお兄ちゃん達、まだ余裕ある?」

 

どうやらこれは、朝までヤルという言い方をしているようだが、勿論答えは……。

 

ガルッチ「少しあるけど、精力剤はまだあるんだっけ?」

こいし「多分あるわ。でもその前に、私シャワー浴びておかないと。それからでいい?」

イリヤ「うん!」

 

それからというもの、ガルッチ達は長い夜をすごすのでした。

 

-to be continue⇨-




次の朝………。

ガルッチ「………。」

響「アーチャー?寝不足ですか?」

ガルッチ「………( ゚д゚)ハッ!すまない、響。どうやらそのようだ。」

響「何かあったのですか?」

ガルッチ「気にするな、でも終わったら少し寝かせて貰うぞ。」

響「そういえば、曙も寝不足のようですが……何かありました?」

ガルッチ「うーん、あったけど少しそっとしてやってくれ。」

響「あと、アーチャー。何だか少し臭うのですが…。」

ガルッチ「なっ!す…すまん!寝る前にシャワー浴びておく!」

響「え、あの……。」

天龍「おーい、燃料にポーキサイド、鋼鉄に弾薬の補充したぜ。これでいくらでも出撃してもなくなる心配は……如何したんだアーチャー?」

ガルッチ「き……気にするな!それじゃあ響、書類渡すから後は頼む!そんじゃ天龍、次の遠征組はあの紙に書いてあるからそいつらを出撃させてやってくれ!じゃあな!」

天龍「………?」

響「そっとしておきましょう、天龍さん。」

天龍「でもよ、なんか黒いコートを着た男が倒れてるかと思えば消えていったんだが…。なんなんだありゃ?」

響「……幽霊だったりして。」

※7-10章に続く


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-9,5章 暁型駆逐艦の頼み

もう会話のみです。


-不死鳥鎮守府 執務室- -昼ノ刻-

 

とある日のことだった。

 

ガルッチ「………なあ響。今回の資料……多くねえか?」

 

響「そうだな、なんか心当たりあるか?アーチャー。」

 

ガルッチ「あるかって言われても………、いやそういえば昨日、火ノ兄から久々の電話があったなぁ。」

 

-昨日-

 

『着メロ 緋色月下、狂咲ノ絶』

 

ガルッチ「あ、もしもし。」

 

火ノ兄『ガルッチか?久しぶりだな。』

 

ガルッチ「火ノ兄さん?お久しぶりです、何かありました?」

 

火ノ兄『ああ、実は陸元帥から全提督の出撃任務があってだな。』

 

 

火ノ兄の内容はこうだ。どうやら全深海棲艦の者共と深海棲艦の提督達は、今までの防戦で業を煮やして遂に全員の出撃が決まったそうだ。そこで、こちらも総攻撃するために全艦娘と全提督達を出撃させ、総力戦で決着をつけようと考えているようだ。そしてガルッチ達がいる不死鳥鎮守府には先鋒として行くことになっている。

 

火ノ兄『だが、今はその時じゃない。来週にその任務になるから、今の内に準備をしてくれ。あと資料も渡しておく。』

 

ガルッチ「分かりました、連絡感謝します。」

 

 

-そして現在に至る-

 

 

ガルッチ「って事があったんだ。」

 

響「なるほど、そのための資料でしたか。でも多すぎじゃないか?」

 

ガルッチ「全艦娘の出撃にも加わるからなぁ、これぐらいは仕方が無いさ。」

 

響「そうか、そういえばアーチャー。今日の夜……空いているか?」

 

ガルッチ「………え?」

 

 

今響は何と言った?っていうか、何かとんでもない事を想像してしまったんだけど……き……気のせいだろうか…?

 

 

響「来てくれたら内容を話す。だから……。」

 

ガルッチ「……いいけど。」

 

響「すまない、それじゃあ仕事が終わって夜になったら私たちの部屋に来てくれ。」

 

 

-そしてその夜-

 

 

ガルッチ「いや、こいしとイリヤは来るのは分かっていたが……、何故レイスとカレンも来たんだ?」

 

レイス「だって、その誘いと言ったら……あんな事やこんな事や挙げ句の果てにあーんな事までやるんでしょ!?」

 

ガルッチ「その発想怖ぇよ!ってかカレン、あんたそんな趣味は…。」

 

カレン「無いわよ!無理矢理レイスに連れてかれたの!」

 

レイス「そう言いつつ、本当は期待してたんでしょう?」

 

カレン「あ……あんたね!」

 

ガルッチ「はいはい、とりあえず響がいる部屋に向かうぞ。」

 

こいし「何があったんだろ?」

 

イリヤ「夜伽について語りたいのかな?」

 

ガルッチ「………まずは行ってみた方がいいな。」

 

-不死鳥鎮守府 暁型駆逐艦の部屋-

 

響「来たか、アーチャー。」

 

ガルッチ「ああ、予想外にも4人連れて来ちゃったけど……。」

 

響「いいさ、それで内容だが……その……。」

 

暁「ほら、電言いなさい!」

 

ガルッチ「電?」

 

電「あ……あの……、ま……マスター。そ……その……これを見てください……。」

 

カレン「………レイス、これって。」

 

レイス「電ちゃん!それっておち○○!?」

 

ガルッチ「ストレートに言いやがったなレイス…。でも一体如何してこうなったんだ?」

 

雷「分からないのよ。昨日までは普通だったんだけど、どういう訳か生えてきちゃったのよ。」

 

ガルッチ「んで、頼みってもしかして……。」

 

響「ああ、電は今性的に苦しんでいる。そこで、性処理をしてくれないか?」

 

ガルッチ「なんでさ!?」

 

カレン「……私達が?」

 

響「Существует улица.その通りで御座います。」

 

カレン「……。」

 

3人「いいよ。」

 

ガルカレ「即答!?」

 

電「お願いマスター……、私を……滅茶苦茶にしてください!」

 

カレン「………ガルッチ、これある意味断りづらいわよ?如何するの?」

 

ガルッチ「……仕方ねえ。ただ少し待ってくれ、スキル使う。」

 

カレン「何の?って貴方何手の甲にハートマーク書いてるの!?」

 

ガルッチ「今に分かる。……ガールチェンジ!」

 

『Drive Type Girl!』

 

電「はわわわ!マスターが……女の子に!」

 

こいし「その姿久しぶりね。」

 

ガルッチ「確かにね……、でも未だに慣れねえなぁこの姿……。」

 

レイス「………。」

 

カレン「………。」

 

ガルッチ「ん?如何した?」

 

レイス「可愛い……、そして大きい……。」

 

カレン「貴方、言って良い?」

 

ガルッチ「?」

 

レイカレ「滅茶苦茶可愛過ぎるんですけど!?」

 

ガルッチ「お…おい2人とも、少し落ち着け。」

 

響「……ハラショー。」

 

こいし「もうここで乱交パーティーしましょ?」

 

ガルッチ「いや待て、如何してそうなる!」

 

レイス「イェーイ!」

 

響「……まあ、私達も電みたいなものがあるけど。」

 

ガルッチ「……何でさ。(やっぱりこの人らを連れて来たのが間違いだった気がしてならんのだが………。)」

 

 

更新 ガルッチの幸運:A(C-)

 

C- 発動条件 主に夜伽や女の子に関係してる場合、無意識に発動する。

 

※ちなみに、こいしの無意識で全員裸になっています。

 

 

ガルッチ「っていうか、何気に電の方が大きいよな…。」

 

レイス「あら、興味あるの?」

 

ガルッチ「まぁ、こうなった原因はあんたが囚われた時だけどな。」

 

こいし「……もしかして、あの時『一夫多妻去勢拳』を習ったのって。」

 

ガルッチ「一度野郎に犯されかけた。」

 

カレン「………だからあの服、凄い臭いがした訳ね。んじゃあ、女の子にそう言うのがあったら?」

 

ガルッチ「それならokなんだけどね。」

 

カレン「貴方の基準がよく分からないんだけど……。ってヒャ!レイス、貴方でしょ!」

 

レイス「さぁて、何のことかなぁ?あ、でもカレンの胸が少し揉み応えあるかも…。」

 

ガルッチ「あー……、あっちはあっちで楽しみ始めちゃったなぁ…。仕方ない、電。ちょっと座って?」

 

電「は、はいなのです。」

 

ガルッチ「本当に大きいな……、一応これあるし……やってみるか。」

 

電「何を…するのですか?」

 

ガルッチ「パイズリかな?顔真っ赤になりながら研究した甲斐があったかもしれん……。んじゃ、挟むよ。」

 

電「ふぁぁぁ……、マスターの……挟んだ瞬間気持ち良く……なってきました。」

 

ガルッチ「おいおい、早くねえか?まだイっちゃダメだぞ?」

 

電「はい……マスター。」

 

雷「意外とテクニックあったのね…。ガルッチって。」

 

こいし「そういえば男性を気持ち良くするためにはって本も読んでいたけど、最初からこれが目的だったのね。」

 

響「ハラショー、此奴は知識を感じる。それでこいしは何を?」

 

こいし「勿論私の口で奉仕よ。どれ位出るか、どんな味なのか…それじゃ、いただきます。」ハムッ

 

響「クッ!こ……これは……。」

 

こいし「ひょう?ひもひいい?(どう?気持ちいい?)」レロレロ

 

響「あ……ああ、とても……。」

 

こいし「(フフ、凄く気持ちよさそうな顔になってる。お兄ちゃんとは違った面白さがあるわね…。)」

 

暁「……イリヤ、貴方もああするの?」

 

イリヤ「うーん……、やられっぱなしってのは嫌だけど……、でもお兄ちゃんみたいに胸大きくないし、こいしお姉ちゃんみたいにできないけど……。ねえ暁。」

 

暁「何?」

 

イリヤ「セックスしたことは?」

 

暁「ないけど?それってレディーがする事?」

 

イリヤ「ううん、本来なら愛し合った者同士がやることなんだけど…。ないのか……。」

 

暁「……それするの?」

 

イリヤ「うん。だから少し仰向けになって。」

 

暁「こ……こう?ってイリヤちゃん!?何してるの!?」

 

イリヤ「何って……ふーん、なるほどね。貴方、生娘なんだね。」

 

暁「!?」

 

イリヤ「大丈夫、私は気にしないわ。だから、私の中で……快楽に身を任せても良いわよ。」

 

暁「ちょっと、それはどういう……ひぁぁぁぁぁ!!」

 

イリヤ「アハハハ、全部入っちゃった。どう?私の中。気持ちいい?」

 

暁「あっ…あわ……あわわわわっ!!」

 

イリヤ「まともに喋れない程気持ちいいんだ。よかった、それじゃあ動くよ。」

 

暁「ま…待って、アヒィィィィ!!!!」

 

ガルッチ「……ありゃ、絶対加減してないほど楽しんでるな。ってかお二人さん、いつまで自分の慰め合いしてんだよ。してる暇あったら雷の相手を……。」

 

電「待って、マスターっ!私、今にもっ!!」

 

ガルッチ「ふぇ?ちょっとま…!」

 

『ビュクン!ビュルッ!』

 

ガルッチ「ま……マジか。電、ちょっと早漏すぎやしないか?気持ちいいのは分かるが…。」

 

電「ご…ごめんなさいなのです……。」

 

ガルッチ「いや、何故謝る。別に駄目だとは言ってないよ。もっとやらせていいかな?」

 

電「は…ははははい!」

 

レイス「……意外とノってるわね。」

 

カレン「そうね…、って雷、こっちに来て。私達と遊ぼ?」

 

雷「うん!」

 

 

-数分後-

 

 

天龍「全く、さっきから喘ぎ声うるせえな……。夜なのは分かるが、もう少しボリュームを下げろっての。」

 

『ガチャ。』

 

天龍「おい、少し静かに………。」

 

ガルッチ「あ………。」

 

『ズルッ』

 

ガルッチ「~~~~~~~~~~ッ!!!!」ビクンビクンッ

 

こいし「お兄ちゃんがイった!」

 

天龍「……おい、ストップ。そいつ誰?」

 

レイス「あれ、ガルッチだけど。」

 

天龍「え!?アーチャー!?」

 

ガルッチ「ハァ……ハァ………、挿入と同時にイっちゃった……。って天龍!?」

 

天龍「おまっ、何やってんだよ!?」

 

ガルッチ「いや、これは響達の頼み事で……。」

 

こいし「みんなで乱交パーティーやってたんだよ。」

 

天龍「……すまん、なんか邪魔したな。アーチャー、お互い見なかったことにしよう。いいな?」

 

ガルッチ「ア、ハイ。」

 

『バタンッ』

 

天龍「俺は何も見ていない俺は何も見ていないオレハナニモミテイナイ…………。」

 

『ガチャッ』

 

レイス「ほら、天龍さんもご一緒にー。」

 

天龍「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

『バタンッ』

 

天龍「待て待て待て待て!!!アーチャー止めてく……おい!」

 

電「マスターっ!マスターっ!私、もう!」

 

ガルッチ「いいよっ、電っ!僕のっ、中にぃ、出して!」

 

『びゅくっ、びゅるるるうっ、びゅくーーーっ、びゅくんっ!』

 

ガルッチ「まだっ、出せる?」

 

電「マスター…、まだ余裕です。」

 

カレン「あれもう、女性としての快楽に墜ちちゃったようね……。」

 

天龍「……如何してこうなった。って脱がすな!」

 

レイス「だが断る。そーれ!」

 

天龍「…酷い。」スッパダカ

 

レイス「へぇ、天龍さんナイスバディね。ちょっと苛めたくなってきちゃう。」

 

天龍「え、ちょっと!?」

 

カレン「フフフ、たっぷり調教してあげるね。雷。」

 

雷「はーい、お姉様。」

 

天龍「まて、私心の準備が…いや待て待て、アーチャー!助けてくれ!頼むから、俺を助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

 

-朝ノ刻-

 

 

ガルッチ「……んっ?あれ、朝?」

 

電「スゥ………スゥ………。」

 

ガルッチ「あ、そういえばみんなで乱交パーティーをやっていたんだっけ?アレはどうなって……、おーなくなってる。でも代わりに、中出しさせちまったなぁ。いやまあ、大丈夫かな?一応魔力で妊娠防止魔法あるし。」

 

こいし「……スゥ……スゥ………。」

 

イリヤ「ムニャムニャ……お兄………ちゃん。」

 

ガルッチ「ホント、可愛い寝顔だな。少し興奮するじゃねえか。我慢といいたいが、今日は出撃6日前だし、ゆっくりするのも……悪くねえかもな。」

 

 

-End-




………ホント、Hシーンって難しいな。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-10章 陸の提督達と海の提督達の戦い

-幽海悪斬鎮守府 執務室- -夜ノ刻-

 

武蔵「では、これにして失礼します。」

陸「ああ。ご苦労様、武蔵。」

 

もう既に夜になっているにも関わらず、仕事をしていた陸。ようやく終わると、1枚の写真を眺めながら呟いた。

 

陸「一体……本当に何処へ行ったのじゃ。海風……、儂らはいつも一心同体の兄弟じゃったろうに、何故いなくなったのじゃ……。」

 

何かを思い出すかのように、一筋の涙が零れていった。

 

-ソロモン海- -夜ノ刻-

 

一方、海の中にある鎮守府にいるエミヤというと…。

 

エミヤ「総司令官、少し休んだ方がいい。あまり働いては身体に毒だぞ。」

???「気にするな、エミヤ。あと紅茶もありがとう、もう少しで終わるから。」

エミヤ「そうか、明日は全提督の出撃だからな。ここで体調崩したら笑い話にもならん。ん?この写真は?」

 

エミヤが拾い上げたのは、1枚の写真だった。

 

???「あ、そんなところにあったのか。」

エミヤ「なんだ、大切な物か。ちゃんと大切にしないとダメだぞ。」

???「すまんな、しかし懐かしい。蒼空陸兄……、彼奴と別れてこんなにたつのか。」

エミヤ「そういえば、君の経歴を調べたが……日本出身なんだっけ?海風総司令官は。」

???「ああ、少し昔話をしようか。私がまだここに来る前だが……。」

 

-不死鳥鎮守府 執務室- -夜ノ刻-

 

ガルッチ「いよいよ明日か……、思えばいろいろあったなぁ。」

フラン「そうね。寂しかった?」

ガルッチ「当たり前だろ、フランがいないと如何すれば良いのかやら……。」

フラン「そうよね……、でもそれは明日でおしまい。これからはずっといられるわ。」

ガルッチ「ああ、だからお願いがあるんだが……。」

フラン「………何?お兄ちゃん。」

ガルッチ「もし君も先鋒としているなら、敵同士として、勝負しよ?お互い全力を尽くして……。」

フラン「………本当にお兄ちゃんは、いつも通りね。でもいいよ。これが終わったら、必ず無の神の信者がいる神殿に向かいましょ?」

ガルッチ「ああ、勿論だ。元々そのために来たからな。」

 

手を繋ぐと同時に、左手から違和感を感じた。少し見てみると、さとりとアクア達が言うキーブレードがその手に持っていた。白き翼に囲まれてる左半分に割れたハートが剣先にあり、剣部分は星屑の剣で、持ち手部分は白と青の翼に、キーホルダーにはかつてマスターである過去のイリヤに渡した白い翼のキーホルダーだった。

 

フラン「お兄ちゃん、それって……。」

ガルッチ「まさか、キーブレード持つ日が来るとは思わなかったな…。ってかフランもじゃないか?」

 

フランも右手の方を見てみると、いつも持っているレーヴァテインの形をそのままに、悪魔の翼を持ち手部分の周りをし、キーホルダーはフランの翼になっていた。

 

フラン「でも、どうやって手に入れたんだろ。手をつないだだけなのに。」

ガルッチ「確かにな……、いずれにせよ……僕達のやることは変わりない。」

フラン「そうね。それじゃあそろそろ寝ないと。」

ガルッチ「分かった、それじゃあ……戦場でまた会おう。」

 

お互いの負けられない戦いの目をし、通信は切れた。だが、それを見越したのか、ガルッチの右手にもう一つのキーブレードを持っていた事に気づいた。こちらは左手に持つキーブレードとは対称的に、剣先には悪魔の翼に囲まれてる右半分のハートに剣部分は禍々しく光る剣に鎖模様で、持ち手は黒と赤の黒い翼、そしてキーホルダーは、黒い翼のキーホルダーだった。

 

ガルッチ「………運命って、分からんものだな。マスター……、今君は如何してるかな?」

 

それぞれの胸に秘めながら、明日の戦場に飛び出す。剣と剣、砲弾と砲弾が飛び舞う海を想像したガルッチだったが、ある光景をみた。そこは全く海とは関係なく、まるで無限の剣製とよく似た場所にテラが立っていた。

 

テラ「『I am the bone of my key.《体は鍵で出来ている》

 

 

bonds is my body, and dark is my blood.《繋がりは絆で、心は闇》

 

 

I have created over a thousand blades.《幾多の戦場を越えて不敗》

 

 

Unknown to Death.《ただ一つの友を疑わず》

 

 

Nor known to Life.《ただ一つの為に闇を身に纏う》

 

 

Have withstood pain to create many weapons.《彼の者は常に独り、鍵の世界で友を救う》

 

 

Yet, those hands will never hold anything.《故に我が生涯に意味はなく》

 

 

So as I pray,《その身体は》

 

 

"unlimited keyblade works"《きっと鍵で出来ていた》』!」

 

その場所は、エミヤのような固有結界のような場所であらゆる場所にキーブレードが刺さり、黄昏の空には歯車が回っていた。

 

ガルッチ「……テラ。」

 

だが一瞬にして視界が白くなり、気が付くと、窓側で寝ていたようですぐさま自分の部屋に向かった。明日の戦場に向かうために。

 

-ソロモン海- -朝ノ刻-

 

そして約束の朝、提督達と艦娘達は深海棲艦とその提督達が待つソロモン海域に向かった。ある者は平和を願うために、ある者は平穏を取り戻す為に、そしてある者は妻と再会し、雌雄を決する為に、提督達は向かう。

 

夕立「敵戦艦発見しました!ガルッチさん、指示を!」

ガルッチ「まだ撃つな、皆にも伝えて。僕一人で敵戦艦に向かう。」

時雨「でもガルッチ、そうなると無防備に……。」

こいし「大丈夫、あっちも同じ気持ちだから……ね?」

曙「一体どういう……。」

 

ガルッチは武器を構えず、そのまま中央に向かった。同じ頃、フランも同様武器を構えず、中央に向かった。皆は一体何をするのかと思っていたが、こいし達とエミヤ達は抱き締め合う事を想像した。だが予想が180°ひっくり返って違っていた。

 

BGM 紅い鴉Ⅲ-セピアカラーの僕の今-

 

ガルッチ「Connect in Despair Evil God!」

フラン「Connect in Ruin Evil Goddess!」

 

何を思ったのか2人はいきなり魔神化を使い、ガルッチは常闇月の刀と闇夜丸を抜き、フランはアレガステインとレーヴァテインの大剣二刀流を持ちぶつかり合った。

 

ガルッチ「凄いなフラン、大剣を片手に持つようになるとは……。」

フラン「お兄ちゃんこそ、なんだか強い力を感じるわ。」

ガルッチ「そいつは……どうも!」

 

すぐさま距離を置き、久しぶりと言わんばかりのスペルカードケースを開け、1枚のカードを取り出した。

 

ガルッチ「スペルカード発動!闇符『ブラックボレー』!」

フラン「来たわね、スペルカード発動!禁忌『時を狂わす少女』!」

 

複数の闇の弾をぶつけるガルッチと十字のレーザーと弾幕でぶつけるフランが楽しそうに、だが殺し合うかのように遊んでいた。

 

こいし「ちょっとお兄ちゃん、私達を除け者する気?私だって遊びたいよー。」

クロエ「フランお姉ちゃん!まだなの?」

ガルッチ「如何する?そろそろ砲撃開始と行く?」

フラン「そうね、私達だけなのもどうかと思うし。」

ガルッチ「よし、それじゃあ……。いっちょ行くか!全軍!砲撃用意!」

フラン「私達も行くよ!砲撃用意!」

 

その言葉を待ってましたと言わんばかりに、全員は大砲を、空母艦載機は弓を引き敵に向けていた。

 

フラガル「撃て!」

全員「我、ソロモン海戦二突入ス!」

 

遂に砲撃や戦闘機が飛び回り始め、いきなり混戦へと変わった。こいし達はガルッチを、エミヤ達はフランを援護しながら、敵戦艦を攻撃していた。

 

陸「戦艦型と駆逐艦型は前に!空母艦載機は後ろに下がり、ガルッチを援護しろ!」

火ノ兄「潜水艦型は奴らの後ろに周り、奇襲を仕掛けろ!」

ガルッチ「く……弾幕やら剣やら戦闘機やら滅茶苦茶放っているなぁ。夕立、曙!護衛を頼む!」

艦娘「はい!(っぽい。)」

 

だがあちらも同じ指示だった為か、読まれたのかどうかは謎だが、一部の艦娘と提督は動揺した。

 

レ級「ヘッヘッヘ、オ前達二絶望ヲ味ワッテヤルゼ。」

夕立「面白い事言うわね、それなら素敵なパーティーを始めましょう?狂犬の夕立、貴方に悪夢を!」

レ級「ナラバソノ悪夢ヲ喰ラッテヤロウ。狂狼ノレ級、アンタト遊ンデヤルゼ!夕立!」

ガルッチ「いや…あのなぁ。」

フラン「貴女ねえ……。」

フラガル「護衛に集中しなさい!(しろよ!)」

レ級「ショボーン(´・ω・`)」

夕立「えー……。(´・ω・`)」

 

仲良いなあんたらと心の中で思いつつ次のスペルカードを使用していた。

 

ガルッチ「物理スペルカード発動!秘剣『月光五月雨乱舞』!」

フラン「なら私も!物理スペルカード発動!『悪夢の刃』!」

 

今度は斬撃の刃がぶつかり始め、お互いに後を引かず、前に進んでいった。

 

ガルッチ「(前よりスペルカードが増えてるだけかと思ったが、技巧も磨かれているのか。さすが僕の妻だな。)」

フラン「(お兄ちゃん、本当に貴方の妻でよかったわ。だって、こんなに楽しい遊びが出来るのは……お兄ちゃんだけだから。)」

ガルッチ「そろそろ本気で行くか?」

フラン「勿論よ、お兄ちゃん。」

 

 

砲弾、戦闘機、魚雷、剣と矢、弾幕等の物が飛び交う中、2人は距離を置き必殺である宝具の開帳するのだった。

 

ガルッチ「第3宝具発動!『滅びへ導き、救済を手に取りし者《エヌマ・エリシュ》』!」

フラン「宝具発動!『半狂乱の人形劇場《フランドール・スカーレット・ステージ》』!」

 

白き閃光の鎖とフラン自身がぶつかり合い、中心から巨大な渦が現れた。それだけでなく、空には荒れ狂う嵐が吹き始めた。

 

こいし「えー!?いきなりの全力宝具!?」

イリヤ「っていうか何気にフランお姉ちゃん宝具使ってるぅ!?」

ギル「彼奴、宝具で決める気か!?下手をすればこの地の崩壊も避けられぬぞ!?」

レミリア「ちょっと、これ空前絶後の天変地異待ったなしよ!?」

ルッチ「ガルッチ!ちょっと威力抑えろ!フランに会えたのはいいが、さすがにそれはやりすぎだ!」

エミヤ「あー……これ全然聞いてないな。」

 

最終的には2人の周りには巨大な竜巻まで発生し始め、雷まで落ちてきた。

 

プリヤ「ちょっとルビー!どうにかならないの!?」

ルビー「無茶言わないでください!あんなの止めるなんてコーラ飲んでゲップするぐらいの確率ですよ!?」

サファイア「どんな例えですか、姉さん。」

凛「いやいや、私を見たって無理よ!?」

士郎「おいおい、俺だって無理だぞ!?」

プリエ「でも如何するのよ……、あれもうやばいわよ?」

美遊「止めるなんて、無理。ガルッチさんとフランさんなら尚更。」

岸波「ですよねぇ。」

 

っとその時だった。海の底から謎の人物が現れた。

 

???「フハハハハハハハハハ!!久々のシャバの空気は美味いぜ!無の神の信者にてナンバーワンの『ブラック・ブロリー・ブランク』大復活じゃー!!」

ガルッチ「ハァァァァァァァ!!!!」

フラン「キャハハハハハハハハ!!!」

ブラック「ほう、結界を破れた原因はアレだったのか。久しぶりに此奴らで試してみるか。」

 

無の神の信者と呼ばれるブラックはそのまま竜巻の中に入り、ガルッチとフランのところに向かった。

 

ブラック「よう、お前達が俺の結界を破壊……。」

ガルッチ「悪いが後にしてくれ。後今どうなってるんだ?」

ブラック「……竜巻おこりー、渦がおこりー、嵐がふきーの、嫁ぎーの。」

ガルッチ「うん、何故か理解した。要は今天変地異が起こってるって言いたいんだな。」

 

あれで理解したのかと感心しながら冷や汗をかいたブラック。

 

ガルッチ「………………。」

ブラック「………………。」

フラン「キャハハハハハハハハ!!」

 

って……。

 

フラガル「って無の神の信者!?」

ブラック「今かい!?夢中になりすぎて俺の存在忘れてたのかよ!」

フラン「だって……楽しいし、ねえお兄ちゃん。」

ガルッチ「うん、マジモンであんたの存在忘れてた。」

ブラック「酷すぎだろ!ってか話ししながら宝具使ってるお前ら凄ーよ!?」

フラガル「え、普通じゃないの?」

ブラック「普通じゃねえよ!いくら俺でも非常識極まりねえじゃねえか!」

ガルッチ「そうなのかフラン?」

フラン「さぁ。」

ブラック「駄目だこの人ら、あの8人よりも面倒なタイプだ……。」

 

それもその筈、ガルッチは今ギルガメッシュ並みの宝具に、フランはアルトリアのエクスカリバー並みの威力を放っていてなお喋っているからどれだけ余裕なのかが物語っている。一体何処から魔力を持ってくるのか不思議に思うブラックだった。だがそれも束の間、大爆発を起こし、3人は吹っ飛んだ。

 

BGM 終了

 

夕立「ガルッチさーん!」

曙「フェイカー!」

レ級「フラァァァァン!!!」

 

夕立とレ級は殴り合いをしたのか、ほぼ中破状態ながらも2人は叫んだ。宝具のぶつかり合いが終わったのか、元の青空と安らぐ波に戻った。

 

ブラック「………何故こうなった。」

夕立「ガルッチ、しっかりして!まだ傷は深くないっぽい!」

レ級「フラン、御無事カ!」

 

すぐさま自分の提督の所に向かった。がしかし……。

 

ガルッチ「フフフ……。」

夕立「……っぽい?」

フラン「ウフフ……。」

レ級「?」

 

急に笑い出し、他の皆は戸惑い始めた。一体何がどうなってんだと言わんばかりの顔をしているブラックも立ち尽くしている。

 

ガルッチ「いやぁ、まさかここまでやるとは思わなかったよフラン。鍛錬を極めてる僕と言えども、こりゃ完全敗北だなぁ。」

フラン「そんなことは無いわ、あれだけの力を使っても、余裕のない目をしてくれなかったから、むしろ私の負けだわ。」

ガルッチ「アハハ、んじゃあ引き分け同然って事か。」

フラン「それもそうね。」

 

だがその後、こいし達(アクア達とブレイズ達は除く)とエミヤ達は展開を読めていた。大体何故初っ端からああ言う事をしたのか、納得した。ガルッチとフランは立ち上がり、ブラックを背景にして、お互いに抱き合った。

 

ガルッチ「本当に、寂しかったよ。フラン。」

フラン「私もよ、お兄ちゃん。」

 

火ノ兄「……何が一体どうなってるんですか?」

陸「儂にもさっぱり……ん?あそこにいるのって……。」

 

一方でどういう状況になっているのか分からなかった陸と火ノ兄だったが、陸の双眼鏡で行方不明と思われた懐かしき人物がいた。勿論彼方も気づいた。

 

海風「なっ!?あれって!」

ヲ級「ン?」

海風「兄ちゃん!」

深海棲艦&提督達「え!?」

陸「この声、まさか海風!?」

艦娘&提督達「へ?」

 

もう敵味方関係無しに、驚愕の顔を禁じ得なかった。ただガルッチとフランは全く気が付いていなかった。(何せイチャイチャ状態ですから。はいそこ、リア充爆発しろとか言わない。あんたらが自爆しろ。)

 

海風「兄ちゃん、本当に兄ちゃんなのか!?」

陸「ああそうだ、お主は海風なんだな?」

海風「勿論だよ。ったく、すっかり老けちゃって……。」

陸「そう言うお主も変わっとらんじゃねえか。まさかお主が司令官とはなあ。」

海風「そう言う兄ちゃんも、司令官なんて思わなかったよ。やっぱり海底にいると歳取らないのかな?」

陸「だがこうして、再び会えるとは夢にも思わなかった。」

海風「ああ、だから言わせてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただいま、兄ちゃん。」

陸「お帰り、我が弟よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、戦いも終わりを告げ、平和に……。

 

ブラック「いやいや待て待て!俺の存在忘れてねえか!?まずお前ら、兄弟再会は後でも良いじゃねえか!そしてそこのイチャラブカップル!また俺の存在を忘れてねえのか!?」

ガルッチ「せめてイチャラブ夫婦と言ってくれねえか?」

ブラック「そこじゃねえよ!まず俺を倒しにここに来たんだろうが!何本懐を遂げて後は帰ろうって雰囲気作ってんだよ!!!!」

フラガル「あ…………そういえばゼアノートも言ってたな。」

ブラック「完全忘れてるじゃねえか!!!」

 

オルゥゥゥトォォォォォオオオ!!!!って訳の分からん事を叫びながら泣き始めたブラックだった。

 

ルッチ「今思えば……カオスだね。さとりさん。」

さとり「ええ、どうしてガルッチさんはこう……カオスを呼び込むのでしょう……。」

ルッチ「………まさかカリスマ?(・_・;)」

さとり「まさかね……。(・_・;)」

 

カリスマスキルで呼び込んでいるのかと遂に疑い始めたルッチとさとりだった。

 

 

-黄昏ノ刻-

 

BGM やる気のないダースベイダー

 

ガルッチ「んで、落ち着いたか?」

ブラック「はい、申し訳なかった。」

ガルッチ「ンじゃあまあ聞くけど、どうやって結界が解いてここに来たんだ?」

ブラック「お前らの戦いで丁度ぶっ壊れた。んで、それを察した俺は久々に外に出たらお前達が戦っていた。以上。」

 

うん、簡潔で清々しい程訳が分からん。(ブラック「いや分かんねんのかよ!」)

 

フラン「んじゃあ、神殿は?」

ブラック「あれが結界なんだよ。神殿が崩壊って事は結界もぶっ壊れたって事。」

エミヤ「ふむ、2人の宝具は、時空の賢者達よりも強力だったって事か。」

士郎「……どうなってんだよ、あんたらって。」

ギル「我の知らぬ間に強くなっていたのか。流石我が雑種。」

白野「対時空兵器って言うのも伊達じゃなさそうね。」

こいし「流石お兄ちゃん!私達に出来ないことを平然とやってのける!」

イリヤ「そこに痺れる憧れるゥー!!」

ジャック「………。(^-^;)」

 

ブレイズ「……なんか目的忘れてきそうなんだが。」

アルファス「奇遇だな、俺もだ。」

 

ブラック「って、それより本題に入って良いか?」

全員「どうぞどうぞ。」

 

BGM 終了

 

ブラック「どうぞどうぞじゃねえ!あのクラブかよ!?いやまあいい、改めて言うがこの俺を外に出させた事に感謝するぞ。これで久方ぶりに大暴れ出来る。手始めに……アメリカを襲撃して跡形もなく消してやろう。」

 

そう言うと瞬時に消えていった。

 

ガルッチ「彼奴、瞬間移動出来るんかよ。」

フラン「すぐ追い掛けないと。」

陸「待て、今行動したときにはもう遅い。彼奴はどうやら既に滅ぼしたに違いない。」

ガルッチ「マジかよ…。でも如何すれば……。」

海風「まずは日本に戻ろう。兄ちゃん、深海棲艦も入れるか?」

陸「どうにかする。全機!日本に戻り、体勢を立て直す!」

海風「此方は急ぎ日本に向かおう!急げ!」

 

司令官の言葉に従い、全員はすぐさまソロモン海域に出て行った。だがガルッチが出る直前、ある声が聞こえた。

 

 

???『ヤツはお前達を待っている。オーストラリア大陸とニュージーランドの間に神殿がある。万全な状態で挑むがよい。ではな。』

ガルッチ「………誰だ?今の?」

フラン「如何したの?」

ガルッチ「……いやなんでもねえ。」

 

今のは誰なのかは分からなかったが、その言葉は肝に銘じておこう。

 

-to be continue⇨-




-始原の城-

……なるほど、奴はようやく動いたと同時にアメリカを……。

ゼアノート「ああ、だがそれ以降は神殿に……。」

わざわざご苦労さま、ゼアノート。

ゼアノート「あと、エラクゥスに問い詰めたが……どうやら裏切り者は彼奴じゃったそうじゃ。」

…………今は?

ゼアノート「知らせる前に始末した。奴には申し訳ないが、裏切りの代償は大きいからのう。」

エラクゥスは?

ゼアノート「自害したそうだ。ついでながら遺書とキーブレードを託しての。」

そうか……。んじゃあそろそろいかないと、ライフちゃんが泣いちゃうな。

ゼアノート「そういえば父親だったな、お主は。」

まあな。じゃあな。

※7-11章に続く


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-11章 断罪者《正義の味方》

-不死鳥鎮守府- -朝ノ刻-

 

ソロモン海域にて、無の神の信者であるブラック・ブロリー・ブランクが復活しアメリカが滅びたその後、どうやら朝鮮半島が沈んだと言う報告が、戻ってきた後だった。どうやらブラックは観光中にそこの住人に侮辱されたらしくその腹癒せにサクッと滅ぼしたそうだ。全員一言で言えばお前らが悪い。地獄で永遠の懺悔でもしてろのどちらしか言えなかった。

 

ガルッチ「まあ、あっちはいけ好かねえ存在だしな。少しばかり感謝しないと。」

フラン「酷い言いようね。」

こいし「でも、私はあの人達嫌だなぁ。ピーチクパーチク言っててムカッと来そう。」

イリヤ「そういえばお爺様も言ってたわね。韓国人の言葉には信用するなと。」

ガルッチ「アハト爺、殺したとは言えど、ナイス教え込みだ。」

フラン「ちょっと、動かないで。取れないでしょ?」

ガルッチ「ごめんごめん。じっとしてるから。」

カレン「………ガルッチ、貴方何してるの?」

ガルッチ「見りゃ分かるだろ?耳かきさせてるの。」

アクア「いえ……それは良いのですが……、貴方ってそこまで甘えていましたっけ?」

 

だが帰ってきた瞬間、既に猫耳に尻尾が生えてきて来たガルッチがフラン達に甘えていたため、耳かきをすることになった。あの狼のガルッチは何処へ行ったと言わんばかりの顔をしているブレイズと、滅茶苦茶興奮しているが理性を保とうと必死に我慢し続けるレイスと、顔を埋めてこういう人だったのかと言わんばかりの顔をしているアビスがそこに立ち尽くしていた。アクアも彼らの気持ちが分からないわけでもなかったそうだ。(主にアビスに対して。)

 

ガルッチ「ウニャー……気持ちいいぃぃ……。」

こいし「ゴフゥ!」

さとり「こいし!?ルッチさん、こいしが……あれ?」

ヴェン「ルッチさんなら、なんか吐血して倒れたけど。」

ガルッチ「……なんでさ。」

ノーム「ある意味レアだな……、ルッチが吐血するとこは見たことない…。」

レミリア「あら、それなら丁度良いわ。」

ガルッチ「何するのレミリア……?」

レミリア「こうするの。ちゅ♡」

 

何と言うことでしょう、吐血したままのルッチを、口から出てる血を吸いながらディープキスをしているではありませんか。っていうかあんた絶対キス目当てでそうしたんだろ…。

 

エミヤ「最早ガルッチはあれだな。愛に抱かれて溺死しろって言ったら本当にやりかねんな。」

ガルッチ「確かに愛に溺れるんならそうしてもいいかも……。」

白野「悪い冗談はやめてガルッチ。本当にしたら洒落にならないわよ?」

 

ハハハと笑いながらお互いを見る。だがその夜、ガルッチが外にいたときの事だった。

 

-不死鳥鎮守府 外- -夜ノ刻-

 

アクアが外に出たとき、謎の剣撃の音が聞こえた。正直何の音なのかは気にならなかったが、少しだけガルッチとエミヤの声が聞こえた。共同鍛錬なのかと思ったが、それにしてはなんだか重々しい空気だった。少し様子ばかりとこっそり見てみると、お互いが傷をつけながら攻撃していた。士郎から聞いたところによれば、信頼し合う者同士と言っていたがこれでは真逆ではないかと思うぐらいの嫌悪感だった。何故こうなったのか少し真相を巡り合わせようとするが、その必要がなかった。

 

エミヤ「そう言いつつ、貴様は断罪者と言うものを偽って正義の味方と言う概念で生きている!違うか!」

ガルッチ「違う!僕は正義の味方と言うものは捨てた!あんなのはただの斬り捨てる事しか出来ない存在だ!」

エミヤ「だが貴様は、9を救うために1を斬り捨てていたではないか!」

ガルッチ「それを違うと言ってる!勝手な正義で人々にそいつが悪でそんな奴になるなと都合の良い事抜かしてる、そんな奴は大馬鹿野郎だ!」

エミヤ「ならば、あの言葉は何だ?貴様の父親に放った言葉は、何なんだ!」

 

その言葉に動揺したのか、エミヤの斬撃を食らったガルッチ。傷は深く血が流れ、最早大量出血に直結するぐらいの量だった。

 

ガルッチ「確かに……、親父に放った言葉は事実だった。まだ幼かった頃は、親父が言う正義の味方に憧れた。絶対なろうと思った。だが、正義の味方は9を救うために1を捨てると言うことを知った時、いや、それを体験したとき、僕は深い絶望と失望を感じた。所詮正義の味方には……、殺し屋と変わらなかった。だから、あんたは衛宮士郎を殺そうとした。違うか?」

エミヤ「ああそうだ、だがそれもやめた。そんなことして何になるって今更思い知らされた。だが貴様は、正義の味方の体現者だ。それを貴様は気付いていない!」

ガルッチ「下らん、何が正義の味方の体現だ。前にも言ったろう、それが正義だろうがぶっ殺すし、悪だとしても助けはするが、兄さんと仲間たちに危害を加えようなら殺す。9ではなく1を救うために9を切り捨てる方だ。その夢を捨てたときにすぐ決めた事だ。下らん妄言を吐くな!」

エミヤ「何故そうまでして自分を否定する!お前は正義の味方だって事に気がつかぬのか!」

ガルッチ「僕は………いや、俺は……、正義の味方を殺す断罪者……。我が願うのは平穏………、家族と兄弟と共に………、安心して………、生きたいだけだった。世界が破滅しようが、繁栄しようがどうでも良い。だが……、その平穏を壊すのならば………、そいつらを殺すのみ!それだけよ……、それだけが満足感よ………!」

 

出血の量は凄まじく、今にも倒れそうな顔をしていながらも立とうとしていた。アクアはそれを見るしか出来なかった。動こうにも、まるで何かの罠に嵌まったかのように、足に重りが着いているかのように動けなかった。

 

ガルッチ「所詮正義の味方は呪いに過ぎぬし、断罪者も殺し屋と言っても過言じゃない。もう僕の夢には空虚しか残っていない。平穏だけと言う物を満たせればそれでよかった。なのにあんたは……、そんな下らない事のために………、止めるというのか?」

エミヤ「…………。」

ガルッチ「だったら正義の味方なんて消え去れば良かったんだ!もうこんな事言っても仕方ないが………、最初から………最初から…………心が砕け散れば良かったんだ!」

 

そして、何を思ったのか常闇月の刀を持ち、自分の心臓を貫こうとしていた。

 

エミヤ「なっ!?馬鹿なことはよせ!そんなことしたらフラン達が!」

ガルッチ「二度と……存在……!」

 

言い掛けたその時、一つの剣が常闇月の刀を飛ばした。

 

ギル「愚行な真似をするな!貴様、よもや四季映姫の言葉を忘れたわけではあるまいな?」

ガルッチ「ギル……ガメッシュ……。」

 

アクアの後ろから丁度ギルガメッシュが歩いてきて、ガルッチの自害を止めたのだ。

 

ギル「全く、フェイカー!貴様我が雑種に何をしたかは聞かぬが、此奴は此奴自身の道を選んだのだ。過去を引きずりながらも、その道に進もうと決めた我が雑種の意志だ。これ以上傷付けるのであれば、貴様の首を叩っ切るぞ!」

エミヤ「…………。」

ガルッチ「ハハハ……、まあ確かに、正義の味方に大差ないかも知れねえ……。でも10を救うなんて、どこかの馬鹿がやることさ。だから僕は、10の全を切り捨て1と言う仲間と家族を守るために……、断罪者になると決めたんだ。頼むから………、お願いだから………、僕を………裏切って………独りに………させないでくれ……。」

 

これだけの出血を起こしてるにも関わらず、ガルッチは聞こえないように泣いた。また一人離れるのではないのかと思うと、恐怖と空虚を感じ、いつしか自分を偽ろうとするのではないのかと思いながら……泣いていた。

 

ギル「………エミヤ、確かに此奴は自己犠牲をも考える愚か者だ。大切な物が出来たからこそ、命に代えても、全てを敵に回そうとしたのだ。だが中身は……、幼気なく甘えさせることすら許されなかった歪んだ男の子だ。お前はそれを、この者を殺すのか?」

エミヤ「…………私は。」

ギル「まあ良い、今回のことは水に流すが、謝っておくのだぞ。此奴の心は、病弱な程脆いのでな。」

エミヤ「…………分かった。」

ギル「そこの者も、この場面を見たことは忘れよ。よいな。」

アクア「は……はい。」

 

ようやく自由になったのかと分かるとそそくさに中に入っていった。

 

ギル「全く、本当に世話の焼ける雑種だなぁ。だが、無意識でも傷を治療したのはなかなかのものだ。さぁ、さっさと涙を拭くがいい。フラン達が心配するぞ?」

ガルッチ「…………うん。」

 

2人はそのまま中に入り、エミヤはただ独り立ち尽くしていた。

 

エミヤ「私はまた、あれが間違いだと言うのか……?だが、そのせいでガルッチは傷付き、泣かせてしまった。信頼し合う仲なのに…………私は………なんてことを……。」

 

-不死鳥鎮守府 廊下- -夜ノ刻-

 

中に入ったのか、まるで嘘泣きをしたのかと思うぐらい泣き止み、だが少し罪悪感を感じるガルッチだった。

 

ガルッチ「なんか……悪い事しちまったな……。」

ギル「戯け、すぐ悪く思い詰めるのは、お前の悪い癖だぞ。それに何故ああなったのだ?」

ガルッチ「実はというと、ヴェンがいきなり過去の時どんな夢を持ってたんだって言ってきてね。僕は答えたくなかったんだが、なかなか食いつくから仕方なく親父みたいな正義の味方になろうと考えていたって言い終わる前に、すぐエミヤに知らせちゃって……。」

ギル「やれやれ、後で叱ってやらんと……ほれ、着いたぞ我が……雑種?」

 

何か嫌な予感をしたのか、ガルッチは外に出て行った。仕方なくギルガメッシュも着いていった。

 

-不死鳥鎮守府 外- -夜ノ刻-

 

エミヤ「くっ、こいつ……ガルッチの姿をして、断然強すぎる……。」

 

どういう訳か、エミヤはガルッチの姿をしたハートレスに襲われていた。しかも身体能力も本人程ではなかったが、もの凄い程強く、赤子を捻るぐらいエミヤはやられまくっていた。

 

エミヤ「まあ、ガルッチは凄まじい程憎んでるに違いない。これぐらいは、甘んじて罰を……。」

ガルッチ「エミヤァァァァァ!!!」

 

二つのキーブレードを持ち、すぐさまハートレスを斬った。

 

エミヤ「なっ……ガルッチ!?」

ガルッチ「話は後だ。ギルガメッシュ、エミヤを頼む!此奴は僕が殺る!」

ギル「勿論だ。」

 

すぐさまエミヤを抱え、中に入っていくと同時に、見えない何かでガルッチを閉じ込めた。

 

ガルッチ「ちっ、元から僕狙いかよ。まあいずれにしても、自分と戦う事になると思っていたけどな。だがよう……。」

 

よくよく見ると、中央にはハートレスのエンブレムに両腕両脚はどういう訳か筋肉質と言う似ても似つかぬ姿だった。

 

ガルッチ「もう少し再現したらどうなんだ?僕そんなに筋肉質じゃねえぞ?まあ今回はこの二つのキーブレードで、あんたを亡き者にするから……、エミヤを傷つけた罪は重いぞ?」

ハートレス「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」

 

雄叫びをあげながらガルッチに襲いかかるが、やはり本人なのか滅茶苦茶素早く攻撃し重い一撃を放った。

 

ハートレス「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!」

ガルッチ「弱い!秘剣『ザンテツケン』!」

 

ハートレスにとっては驚きの素早さで一瞬にして両腕を切断してしまった。だがそれだけでなく、更に同じ技を繰り出すと今度は両脚も失ってしまった。

 

ハートレス「■■■■■■■■■■■■■■!?」

ガルッチ「これで最後だ……。闇に帰れ!『ダークガイアクラッシュ』!」

ハートレス「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!」

 

黒い翼が刺した場所から闇の渦が現れ、ハートレスそのものを飲み込もうとしていた。どうにかして抵抗もするも、だんだんと飲まれていき、最終的には闇と一体化してしまった。

 

ガルッチ「…………またこんな奴と戦う事になる気がするな。自分を自分で殺し、世界を救うなんて、今思えば本当に阿呆らしい。今思えば、エミヤが言っていた事は間違いでもないかもしれない。でも、もう後を引くわけにはいかない。ならばやることは一つ。」

 

何を思ったのか、キーブレードを片付け、弓矢を投影し空に放った。

 

ガルッチ「正義と悪の言葉よりも、自分で信じた道で突き進む。それが僕という存在、断罪者の……いや、『終焉と混沌の断罪者』の道だ!」

 

今度はエクスカリバーを瞬時に投影し、再び空に放ち、そのまま中に入っていった。

 

一方…………。

 

シグバール「おいヴィクセン、いくら実験とはいえ彼奴を出すのはおかしくねえか?しかも全然似てねぇし。」

ヴィクセン「いやいや、パワー重視したんだ。見た目なんざどうでも良い。まあ一人ぐらい、倒して………ゴハァ!」

デミックス「ヴィクセンさん!?」

 

距離的に言えば不死鳥鎮守府から数千キロメートルで普通なら射撃には届かないのが当たり前の超遠距離な所だった。それを、たった一つの矢がヴィクセンの左胸部を刺したのだった。

 

ヴィクセン「ば………馬鹿な………、ここまで遠い場所にも関わらず………たった一本の矢が………ガハァ!?」

シグバール「ヴィクセン!?まさか、この距離でも届くってのか!?」

デミックス「今度は剣………、やばいぜ…。」

ヴィクセン「ハハハ、どうやら素晴らしいサンプルを手にしたようだ。と……とにかく……、ラクシーヌがバレないようにすぐ……。」

ラクシーヌ「誰が バレないように ですって?」

デミックス「あー……俺知ーらない。」

 

やばいと思ったデミックスは、すぐさまこの場所から消えた。

 

ラクシーヌ「まあ、密告者はデミックスだしいいとして……シグバール?ヴィクセン?私の ガルッチ様に 何したの?(^ω^#)」

シグバール「ま………待て待て、ラクシーヌ!俺は違うってハナシだ!俺はヴィクセンに無理矢理……!」

ヴィクセン「なっ!シグバールお前!」

ラクシーヌ「言い訳無用よ?さぁ、貴方の罪を数えなさい!」

 

凄い断末魔が不死鳥鎮守府にまで届いた。とはいえ、放った本人には気が付かなかった。何故なら……。

 

ガルッチ「スゥー………スゥー…………。」

フラン「ほんと、お兄ちゃんったら寂しかったからって、こんなに中出しするなんて……。」

こいし「それぐらい、辛かったんじゃないかな?やっぱり断罪者って言い換えれば処刑人と変わらないし、殺すだけでも辛いんじゃないかな?」

イリヤ「無理しちゃって、いつでも傍に居てあげているのに……。」

ガルッチ「んぁ……フラン………こいし………イリヤ………これからも……ずっと………一緒に…………。」

フラン「勿論よ、お兄ちゃん。」

 

どうやら戻った後、すぐさまフランに甘えると同時にすぐさまキスを求めたらしく、そのまま眠るまで何度も3人(特にフラン)を犯し尽くした。意外と甘え上手なのかも知れないのか、はたまた弟としての素がようやく出たのか謎が深まるばかりだった。それでも、フラン達はガルッチを抱きしめ、鼓動を感じながら眠った。

 

まあ、甘えてる時点で聞こえるわけないか(特殊事情がない限り)。by,風龍

 

-朝ノ刻-

 

そして翌日………。

 

エミヤ「スマンガルッチ!数々の暴言を許してくれ!」

ガルッチ「待て待て、土下座はやめてマジで。」

エミヤ「酔っ払ってたとは言え、君に傷つけてしまった。」

ガルッチ「そもそも…………え?」

ギル「え?」

エミヤ「実は丁度クーフーリンがいい酒持ってきたと言ってきて調子に乗りすぎて酔っ払うまで飲んでいたんだ。結果、その後ヴェンの言葉でぶち切れて……。」

ガルッチ「待てエミヤ、酔っ払ってたの?」

エミヤ「ああ、本当に済まない!酔っ払ってたとは言え、君が言う断罪者を正義の味方と一緒と勘違いしてしまった!」

ガルッチ「あーもういいよ。過ぎたことは水に流そう。大体、君が言うことも、強ち間違いじゃないし、でももう後戻りしないって決めたんだ。僕達、仲間だろ?」

エミヤ「ガルッチ………、本当にすまなかった!」

 

結構土下座をしまくっていたのか、ギルガメッシュ以外の人らは何があったんだと言わんばかりの顔をした。ただ独り、扉のところに向かおうとしているが、ギルガメッシュの『天の鎖』で引き戻した。

 

クーフーリン「おいおいおいおい!?何で俺なんだよ!?」

ギル「おい雑兵、貴様のせいで友が死にかけたぞ?」

クーフーリン「だからって何で俺が!?おいガルッチ、アーチャー!助けてくれ~!」

エミヤ「如何する?ガルッチ。」

ガルッチ「令呪を持って命じる。『クーフーリンに、神罰を頼む』。」

ギル「了解だ、我が雑種。」

クーフーリン「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

食堂から凄い断末魔が聞こえ、多くの艦娘達と深海棲艦が起き上がった。

 

ヴェン&テラ「ランサーが死んだ!」

ガルエミ「この人でなし!!」

ギル「『王の財宝《ゲート・オブ・バビロン》』でのお仕置き終了。フハハハハハハハ!!!」

 

今回も、こんな風にカオスな日常をしばらくは送るだろうと思ったガルッチだった。

 

-to be continue⇨-




-???-

ゼムナス「…………何があったのだ?お主ら。」
デミックス「あー気にしないで、あれお仕置きだって。」
ゼムナス「…………何故シグバールも受けてるのだ?」
デミックス「さぁ?」
ロクサス「………いい年して、何してるんだろう?って、アクセル!?何で隠すの!?」
アクセル「なんて言うか、お前にはまだ早い。うん、早すぎる。記憶したか?」

ラクシーヌ「ほらほら!豚声でブーブー言いながらガルッチ様万歳っていいな!」
ヴィクセン「ブヒィィィ!!」
シグバール「何で俺まで!?」
ラクシーヌ「はいそこ!日本語で喋るな!!」
シグバール「何でぇぇぇぇ!?」

マールーシャ「………SMプレイって奴かあれ?」
ルクソード「多分ね。はいロイヤルストレートフラッシュだ。」
マールーシャ「またか、本当にポーカー強いな。」
ザルディン「くっ、もう一度だ。」
ルクソード「いいぞ、賭けは干し柿かな?」
ザルディン「構わん!」
マールーシャ「それじゃあ今度はバラで行きましょう。」

ゼクシオン「はぁ、大人しく本を読ませてくださいよ……。あ、ありがとうレクセウス」
レクセウス「………。」
ゼクシオン「えーっと、これ古文ですね。なんて書いてありますかな?」

サイクス「………ツッコミが追いつかん。」

※7-12章に続く


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-11,5章 贋作者と猛犬と英雄王と断罪者の釣り勝負

-不死鳥鎮守府 港区域- -朝ノ刻-

 

ある朝、潮風が肌に当たるぐらいの日に、とある騒音が聞こえた。港区域の近くには何やら組み立てをしていて、そこにはブレイズとノーム、そしてガルッチがいた。そして鋼鉄を持ってきた天龍も来た。

 

天龍「ふぅ、おいアーチャー。ここに置けばいいのか?」

ガルッチ「ああ、そこに置いておいてくれ。」

天龍「って言うかさぁ、何で訓練場を作るんだ?砲撃でバンバンやり合えばいいじゃねえか。」

 

実は一昨日の時、ガルッチが町に出ていたときに捨て去られた一人の艦娘が苛められているとこを目撃し、如何してそこまでやるのかと苛める者に聞くと、『たかが機械なんだから、強い攻撃しない限り壊れないだろ?』と言う理由でこうなった。結果、艦娘を苛めた者に制裁、そしてその艦娘を保護しようとするも逃げだし、憲兵達の協力でようやく見つけるが、そこには既に自殺した艦娘が横たわっていた。そして訓練場を作ろうと言う決断になったのだ。

 

ガルッチ「あのなぁ、確かにバンバン打ち合うのは通りなのは分かる。でも艦娘は船じゃなく、人として見てるの。船の要素はそのままに、人間の身体能力を向上出来れば他の敵が出てきても対処出来ると言う利点もあるからこそ、訓練場を作るんだ。」

ブレイズ「此奴は擬人化でもペット処か人として扱ってるしな。区別はちゃんと着けてるが、意外と細かいんだよなぁ。」

天龍「へぇ、でもいつから作業してんだ?」

ノーム「昨日の晩からだぞ?天龍どん。」

天龍「へ?ちょっと待て、今日の朝で……これか?」

 

天龍から見たら、もはや外見はほぼ完成してるようにしか見えなく、手抜きしたのかと思わるぐらい早かった。

 

ガルッチ「ああ、勿論しっかりと作ってはいるが、今度は地下を作ろうかと思って。」

天龍「これでしっかり!?あ、でも確かに手抜きにしてはしっかりしてる。」

ノーム「おいどんの強化魔術使えば、どんな攻撃もビクともしないからな。」

ガルッチ「まあ1階は休憩場所で2階は応急処置室にする予定。」

天龍「おい待て、肝心の訓練場は?」

ガルッチ「話を聞け、問題の訓練場だが地下でやることにしてる。」

天龍「ち………地下ァ!?」

クーフーリン「おい静かにしろ!魚が逃げるだろ!」

エミヤ「ランサーよ、いくら焦ってるとはいえそこまで言う必要はないのでは?」

クーフーリン「うるせぇ!ぜってぇ勝ってやる……。」

ギル「ハッハッハ、フェイカーよ。喋ってるとは随分と余裕だな。」

エミヤ「そうだった、英雄王の事を失念していた。」

 

どうやらこの3人は釣りをしていたようで、クーフーリンは竿立てなしで自分の腕でやってるに対して、エミヤは最新型の釣竿、ギルガメッシュは質と量と言わんばかりに釣竿と竿立てと言う、思えばなんだこれ?って思うぐらいの光景だった。

 

エミヤ「ところでガルッチ、地下はまだなのか?」

ガルッチ「まだ先だ。ある程度完成したら地下作業に移る予定だが……、こっからはノームとブレイズの出番だな。その後はカレンとマルフォイの精密作業になる。」

クーフーリン「へぇ、VR訓練的な事でもするんか?」

ガルッチ「まあそうなるな。」

ブレイズ「まあ、お前の取り柄といえば、料理に戦闘技術、魔法技術に初心だもんな。」

ガルッチ「待て、最後がなんかおかしい。否定出来んがおかしい。」

ノーム「だが最近、マルフォイどんからエロ同人誌渡したが顔真っ赤にしただけで、気絶はしなくなったぞ?」

ブレイズ「なん………だと……?まさか初心スキルのランクが下がったのか!?」

ガルッチ「何でそうなるかは謎だが……まあ見てみるか。」

 

そう言い、ステータスウォッチャーΩを起動し、スキル項目を押した。そこには予想通り越した驚くべき物があった。

 

初心:超EX⇨B

 

元々は見るだけでも気絶レベルだったが、結婚した故弱体化し、赤面するがエロ本やらの器具も平気になった。

 

狂乱暴走:EX⇨狂化:EX

 

ようやく初心スキルが下がった為かスキル変更が起こり、バーサーカー保有スキルの狂化のEXになった。ステータス向上はないが、全てのステータスのEX相手を瞬時に打ち破る程持ってる。しかも同じバーサーカーでも、此方の方が瞬時に行動するため、ヘラクレスの『十二の試練《ゴッド・ハンド》』さえ無効にしてしまう程のスキル。

 

ガルッチ「………マジかよ。」

ブレイズ「………誰かのサーヴァントになったらもう其奴の優勝間違い無しだな。」

ガルッチ「まず僕は気に食わないマスターだったら従う気ないけどな。」

ノーム「でしょうね。だが令呪の時は如何すんの?」

ガルッチ「発動させる前に殺害して、自害する。」

ブレイズ「……マジか。こりゃマスター次第だなぁ。」

ギル「まあ、我みたいにクセが強い奴だからな。そう簡単に扱える者もいまい。」

エミヤ「それに私と似た贋作も作るからな。宝具の多い者ほど厄介な相手になりかねん。」

クーフーリン「おう、しかも英霊の力を使うって言うじゃねえか。破格サーヴァント間違い無しだな。ギルガメッシュ並みに。」

ガルッチ「本当、チートサーヴァント確定だなこりゃ……。」

 

天龍以外の人はうんうんと頷いた。

 

ブレイズ「さて、内側もおわったぞ。ノームはどうだ?」

ノーム「終わったぞ。後はおいどんの仕事だな。んじゃ行ってくる。」

ブレイズ「いってらー。さて、出番終わったし、如何するガル……?あれ、何処行った?」

ガルッチ「こっちだよ。」

 

声のする方を振り向くと、いつの間にか釣りセットを用意していて、なおかつジャックもそこに座っていた。

 

ブレイズ「早えなおい!?」

天龍「いつの間に……、アーチャー仕事は如何する?」

ガルッチ「あー仕事だが、どうやらテラが僕の分まで全部終わらせたらしい。取り分取られたな……。(´・ω・`)」

ギル「まあそれはそれとして、もしや釣り勝負と行くのかね?我が雑種。」

ガルッチ「アングラーエミヤとギルガメッシュには負けられんからね。その為に、暗黒の釣竿改と錘付きの天使のルアーを用意したんだ。」

エミヤ「なるほど、ならば行くぞ、断罪者と英雄王。エサの貯蔵は十分か?」

ギル「はっ、思い上がったな?雑種。」

ガルッチ「よかろう、やってみろ。この僕に対して!」

ジャック「頑張れお父さーん。」

クーフーリン「……テンション上がってるな、ガルッチの奴。よし釣れたってまた鯖かよ!?」

 

天龍とブレイズは、クーフーリンのバケツの中を見てみると、鯖が沢山、鯵7匹、鮹1匹と言う微妙な感じだった。

 

エミヤ「ほう、鯖なら君が上だったかクーフーリン。だがそのような従来スタイルではその程度の…おっと失礼、33匹目フィィィィッシュ!!!ヒャッホー!」

ブレイズ「……楽しんでるな、あんたら。」

 

最早暇を持て余したサーヴァント達の集まりと言っても過言じゃなかった。

 

ギル「ふっ、我とて負けておらんぞ?そらきたぞ、フィィィィッ……シュ……?」

 

ギルガメッシュも来て釣れたかと思いきや、何故かスクール水着が釣れた。

 

ガルッチ「………( ゚д゚)ポカーン」

天龍「………え?」

エミヤ「………英雄王、それはまさか……。」

ブレイズ「おい……、やばくねえか?」

クーフーリン「………………。」

ギル「……フハハハハ、どうやらスクール水着とやらが釣れてしまったようだな。しかも伊19のものときた。ということは?」

ジャック「……お父さん。( ゚д゚)」

ガルッチ「………何も言うな、ジャック。( ゚д゚)」

 

もうポカーンとしてるガルッチとジャックに、嫌な予感を察知したエミヤ、もう関わりたくねえと思っていたクーフーリンは、ギルガメッシュから少し距離を置いた。

 

???「ちょっと~?」

ギル「おう、出てきたか。」

伊19「貴方でしょ、イクの水着取ったの!」

ギル「そうと言ったら?」

伊19「んっ。」

ギル「何だ?それは。」

伊19「水着を返す前に、犯して。」

ギル以外全員「ズコー!」

 

何故そうなる!?普通返してとかいうけど犯してからってどういう事!?やっぱり伊19は泳ぐ18禁なのか!?

 

ギル「フハハハハハハ、面白い。面白い事を言うではないか、小娘よ。」

白野「ギールー?」

ギル「……白野、これはその……。」

ガルッチ「(いいぞ白野さん、そのまま言ってやれ。浮気する気って言ってやれ…。)」

白野「私を抜きにして犯すつもり?私も交ぜなさい!」

ガルッチ「あーそうだった。何ふり構わず犯したい人だった。なんかだんだんレイスに見えてきた……。」

 

学生時代は清楚で純潔な人に見えたのに……、如何してこうなったのだろうか……。って思いながら釣りをしていると、ドボーンという音を残して静かになった。どうやらギルガメッシュと白野は海の中に入り、そこでヤルようだ。

 

エミヤ「………溺れぬ事を祈るか。」

ガルクー「そうだな。」

ブレイズ「……俺、そろそろ戻るわ。じゃ……じゃあな。」

天龍「お……俺も……。」

 

何も見ていないと言いながら、イソイソと去って行ったブレイズと天龍であった。

 

ガルッチ「もうあれラッキースケベと言っても過言じゃないしなぁあれ。ってようやく一匹フィッ……シュ?」

ジャック「お父さん、凄い……。鰤釣り上げた。」

エミヤ「何!?」

クーフーリン「嘘ォ!?」

ガルッチ「………いやまあ、海だから釣れるけど……沖だろ普通。」

エミヤ「こうしちゃ置けん。オレも頑張らなければ……って待てガルッチ。何故射抜く構えをしてるのだ?」

ガルッチ「え?」ピュン

クーフーリン「……多分それが原因だと思うぜ?お、ようやく別のさか……な?」

ガルッチ「(゜ロ゜;)」

エミヤ「∑(OωO; )」

「ウホッ! いい男……。」

 

クーフーリンが釣り上げたのは、かつてジョジョの世界のインドのカルタッタの店のトイレにいた謎の男だった。

 

クーフーリン「……なあ3人とも、この男を見てくれんか?此奴を見てどう思う?」

3人「凄く………変です……。」

「俺と、やらな……。」

クーフーリン「言わせるか!その心臓、貰い受ける!『刺し穿つ死棘の槍《ゲイ・ボルグ》』!」

 

盛大に地面に叩きつけた後、何処から出てきたのかゲイ・ボルグで謎の男の心臓を抉った。

 

クーフーリン「……何だったんだ此奴?」

ガルッチ「知らん方がいい。」

クーフーリン「そうだな。」

「やらないか?」

クーフーリン「ぬぉぉぉぉ!?此奴、生きてるぞ!?」

エミヤ「何でさ!?」

ガルッチ「此奴……不死身なのか!?って重!?大物か!?」

エミヤ「何!?こんな状況でか!?」

クーフーリン「おいおいおいおい、此奴如何するの!?」

ガルッチ「風穴を増やしておけばいいんじゃねえのか?ってジャック、エミヤ、援護頼む!」

ジャック「うん、お父さん。」

エミヤ「待ってろ、今行くぞ!」

 

謎の男にゲイ・ボルグで風穴を空けてるクーフーリンだが、その後謎の男に何処かに連れてこられて行ったことは、ガルッチ達は気づかなかった。

 

ガルッチ「く、此奴は天敵だ。巻きずらい……!」

エミヤ「仕方ない、無理矢理でも陸にあげるぞ!」

ジャック「んーーーーーー!!!!」

 

力いっぱい引っ張るが、なかなか動かなかった。一体どんな魚が釣れたって言うのだろうか。

 

エミヤ「ところで……一体……どんなエサを………用意したんだ?」

ガルッチ「え、紫だけど。」

エミヤ「なっ!?そんな物を餌にしたのか!?」

ガルッチ「うん、なんかゼアノートが来るって伝えた時に弄り初めてね。それで餌にしたんだ。」

 

─今回のゆかりん 魚の餌になる

 

エミヤ「本当に扱い雑だな……。まあ私だったら、同じ事しそうだな。」

ジャック「お父さん!糸が!」

ガルッチ「まずい!『レパロ《直せ》』!」

 

切れかかった糸を見つけ急いで直すために杖を取り出し、糸に向けた。一瞬にして直したのはいいが、また何時切れるか分からない状態なのは変わりなかった。だがエミヤの強化魔術でどうにかなったが気休め程度だった。

 

ガルッチ「(一体何が釣れたってんだ!?紫だけで大物でも釣れたってのか!?)」

フラン「あ、お兄ちゃん。何してるの?」

ガルッチ「ちょっと手伝ってくれ!なんか凄い大物釣ったんだ!」

フラン「え!?待ってて、こいし達も呼んでくる!」

ガルッチ「分かった!」

 

-数分後-

 

こいし「お兄ちゃん!今来たよ!」

イリヤ「大丈夫?」

ガルッチ「すまん、大物過ぎて……引きずられ始めた。」

クロエ「もう大丈夫、私達がついてるわ!」

 

4人は釣竿を持ち、引き上げようとした。だがこれでもかと言わんばかりに引っ張られていく。

 

ガルッチ「このぉぉ…………!!!」

 

さすがに業を煮やしたのか、プッツンと切れた。

 

ガルッチ「いい加減、抵抗……するなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

 

凄い馬鹿力を発揮し、大物の魚を釣り上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………ジエン・モーランを。

 

7人「…………え?」

 

 

-夜ノ刻-

 

その後の事だが、どうやらサハラ砂漠まで飛んでいったらしく、そこで偶然ジエン・モーランが紫を喰い、釣り上げられないように自慢の馬鹿力でやっていたようだ。結果、ジエン・モーランの肉を使って料理をし、いろんな人達にあげたりした。ギルガメッシュ達も戻り、クーフーリンはやつれながらも戻ってきた。

 

クーフーリン「あー……野郎に掘られるところだった……。なんだよあれ、ヘラクレスの宝具並みに死なねえじゃねえか………。」

ギル「ほう、掘られそうだったのか。此方は犯し尽くしてたぞ?」

クーフーリン「はぁ!?何考えて……。」

ガルッチ「はいはいそこまで、今日はジエン・モーランの肉を使った料理パーティーなんだから。」

 

言い争いをする前に、二人は目を丸くして質問してきた。

 

ギル「?ちょっと待て、何と言った?」

ガルッチ「ジエン・モーラン。」

クーフーリン「え、モンハンに出てくる?」

ガルッチ「ジエン・モーラン。」

ギル「あのデカさ………え?」

クーフーリン「ぬぉぉぉぉ!?何だあのでっかい骨!?」

ガルッチ「ジエン・モーラン。」

クーフーリン「待て待て待て待て!!お前マジで言ってんのか!?何の餌にしたらあの馬鹿でかい奴釣れるんだよ!!」

ガルッチ「八雲紫を餌にしたら釣れた。」

金槍「納得。」

 

何せ八雲紫はスキマを使えば異世界でさえ行けるぐらいの移動チート技と言っても過言じゃなかった。だったらサハラ砂漠までいってジエン・モーランを連れて来るのも容易いだろうと思った。

 

紫「ガルッチ……あなたねぇ……。」

ガルッチ「おや紫、生きていたか。」

紫「危うく喰われかけたわよ!私を餌にするなんてどう言う神経してるのよ!?」

ガルッチ「こう言う神経ですが何か?(・ω・)」

クーフーリン「ワォ、悪びれもなく言いやがったな。」

紫「貴方、私の扱いなんだって言うのよ……。」

ガルッチ「時空の賢者の中でも屑アマだな。」

 

さすがにこれはプライドがズタボロにされたのか、最後の一言で砕け散った。

 

紫「分かった………もう二度と、貴方の邪魔しないわ……。管理もバッチリ頑張る……、だから弄るの辞めて……。」

ガルッチ「ああいいよ。」

 

滅茶苦茶ボロボロになったのか、紫は渋々とスキマを閉じていった。

 

ギル「………我が雑種よ、さすがにやり過ぎなのでは?」

ガルッチ「どうせ藍に泣きつくから大丈夫だろうよ。あれでもオカンだぞ?」

クーフーリン「愉悦部の部長でも、愉悦を感じないとは……。まあさすがにやり過ぎなのは確かだぞ?」

ガルッチ「そうかな…。まあいいけど、罪悪感を捨ててでも、彼奴には気にくわねえからな。特に歳を偽ってるところ。」

ギル「だが、我が雑種も同じような物だろ?」

ガルッチ「ギルガメッシュ、頼むから僕の歳は触れないでくれ……。こちとら歳は取りたいと思ってるけど、マジで肉体と同じぐらい変わんねえんだから…。」

エミヤ「そういえば、ガルッチの年齢は中学2年の14歳止まりだったな。筋肉は……まあ女の子並みだが……。」

ガルッチ「……エミヤ、何と言った?」

エミヤ「何って……女の子並みと……。」

 

そういった瞬間、料理を置いてジエン・モーランの背鰭に向けて殴り始めると同時に頭突きも始めた。というか早すぎだろ……。

 

エミヤ「どうかしたのか?」

クーフーリン「アーチャー……お前なぁ……。」

ギル「フェイカー、些かデリカシーがなさ過ぎだぞ。奴とて気にしてるのだぞ?ああ見えて、年齢然り肉体然りだが、精神年齢はちゃんととってるのだぞ。」

エミヤ「え……………、マジで気にしてたのか?」

金槍「マジで。」

エミヤ「…………。」

 

それ程気にしているのなら、最初から黙っておくんだったと肝に銘じたエミヤだった。

 

士郎「なあ3人とも、ガルッチの奴が頭突きしまくってるんだが……何か知ってるか?」

3人「いや、私(俺)(我)は知らんぞ。」

士郎「そうか?でもあれ釣ったの誰なんだ?」

クーフーリン「ってそうだ!釣り勝負、どっちが勝った!?」

エミヤ「私だろ、あれを釣ったのは。」

ガルッチ「いや、これはエミヤと僕とジャックと妻達でいいだろう。」

金槍「いつの間に!?」

ガルッチ「いやなんか、誰が勝ったのかって言うから。」

 

地獄耳なのかあんた!?っていうか弓矢取り出して月に向けて放ったんだけど……どうした?

 

ガルッチ「いやなんかやりたくなった。」

クーフーリン「心読むな!」

 

-END-




-サハラ砂漠-

デミックス「うー………あぢい………。ラクシーヌ………何でここにしたの?」
ラクシーヌ「何って、勿論任務よ。それ以外何があるのよ。」
デミックス「任務はいいけどよ……。」
シグバール「何で俺まで連れて行かれるってハナシなんだが………。」
ヴィクセン「全くです………。」
レクセウス「……………我慢。知恵の輪、やるか?」
シグバール「いやいい。ってかお前頭大丈夫か!?何コートにマフラーかけてんだよ!」
ラクシーヌ「うるさい!聞けばガルッチ様が欲しいってゼムナスが言ってたでしょう!?」
ヴィクセン「だから、それは私が作ったクローンで……。」
デミックス「おい、あの矢は何だ?」
シグバール「おいまさか………。」

『ドスッ』

ヴィクセン「ゴハァ!」バタン
シグバール「ヴィクセンが死んだ!!」
デミックス「この人でなし!!!っていうかこの矢って……。」
ラクシーヌ「このにおい、この暖かさ、この味!間違いない、ガルッチ様がこの人を裁いたのよ!」
デミックス「え………そうなると彼奴……、東の方に矢を放って、こっちに来たことになるんじゃ……。」
シグバール「………なんだろう……、射撃に関して負けた気がする……。」
ラクシーヌ「ああ、ガルッチ様!見てますか?絶対、私の物にしてあげますわぁ!!!!」

恋は盲目とはこのことだろうなぁ……でも何でこんな場所に行ってるんだ俺達。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-12章 世界提督会議

-不死鳥鎮守府 執務室- -黄昏ノ刻-

 

ガルッチ「へ、僕とフランが、日本提督会議の代表ですか?」

火ノ兄『ああ、陸元帥も海風元帥にも代表なんだが、特別に4人代表になったんだ。そこで君とフランが代表として選ばれたんだ。』

ガルッチ「一体何の話を?」

火ノ兄『おそらく、君達が関係している無の神の信者の事だろう。』

ガルッチ「分かりました、引き受けましょう。」

 

電話を切ると同時に、早速行動に出た。

 

ガルッチ「響、兄さんとレミリアとフランを呼んで。」

響「了解、アーチャー。」

 

戻ってくる前に、さっさと仕事を終わらせようと思い、急いで書き始めた。これまでの事を振り返ってみると、今までシャドウサーヴァントやシャドウ艦娘サーヴァントに関する事はあまりなかった。しかも何故かハートレスやノーバディとかが此方に襲うことが多かった。ノーバディはともかく、何故ハートレスも出現するのか不思議に思った。っとその時、時の音が消えた事に気づき、急いでキーブレードを出した。

 

???「おいおい、殺気立つとは思わなかったぞ。」

 

闇の渦から現れたのは、時空の賢者のゼアノートだった。

 

ガルッチ「ゼアノートか、急に来るから驚いたよ。」

ゼアノート「すまんの、これが性分なんで。」

ガルッチ「全く、まあいいけど……。何か用かな?」

ゼアノート「お主、どうやらハートレスやⅩⅢ機関に目を着けられておるようじゃな。」

ガルッチ「ああ、奴らは無の神の信者なのか?」

ゼアノート「いや、奴らとは関係ないのじゃが、ただ何かをしようとしておるのは確かじゃな。」

ガルッチ「むう……。何かと妨害してるって割には、なんか友好的に接する奴もいるんだが……。」

 

実はこの前、ⅩⅢ機関にいたロクサスと言う人物がシーソルトアイスをくれたり、襲ってきたデミックスに対しても、何故かギターの引き方を教えたり、ルクソードに関してはワインをくれたりと、特にラクシーヌに関しては何故か砂漠の薔薇やエメラルドを送ったりするというのもあった。

 

ゼアノート「あれはじゃな、感情があるフリをしておるんじゃ。」

ガルッチ「そうなのか?ラクシーヌに関してはもう本能のまま動いてんのだが………。」

ゼアノート「そんなことが?何をしたのじゃガルッチ?」

ガルッチ「知らねえよ……、ていうかどうして惚れたのか謎なんだけど……。」

ゼアノート「………ドンマイじゃ。まあよい、とりあえずテラ達が来たことに関しては知っておるな?」

ガルッチ「ああ、誰がよこしたんだ?」

ゼアノート「儂じゃ。」

 

ゼアノート自身かよ!なんでそんなことしたんだよ。

 

ゼアノート「まあまあ、お主にも気づいてはおらんが、あの者らも星の勇者なのじゃ。」

ガルッチ「ふぁ!?そうなの!?」

ゼアノート「そうじゃ。っとそろそろいい時間じゃ、ではまたの。」

 

そして、ゼアノートが闇の渦に入ると同時に、針の音が聞こえた。すぐさま何もなかったように、身だしなみもしっかりとした。

 

ルッチ「ガル、呼んだか?」

ガルッチ「うん、ちょっと悪いけど、ここの指揮を頼みたいんだ。レミリアもお願い。」

レミリア「あら、何かあったの?」

ガルッチ「実は、世界提督会議ってのがあって、僕とフランが参加する事になったんだ。」

ルッチ「急だな、何のために?」

ガルッチ「おそらく、無の神の信者と関係しているらしい。」

レミリア「なるほど、それで私達を呼んだのは……。」

フラン「ちょっと待って、私も選ばれてるの?」

ガルッチ「うん。聞いたところ、陸元帥も海風元帥も来るらしいし……。」

 

っと言っている傍から、チャイムの音が聞こえた。

 

陸『ガルッチ、フラン。準備出来たか?』

ガルッチ「え?早くね?」

陸『儂らは先に車に乗っておるからの。』

フラン「気が早いなぁ。まあ選ばれたのなら、仕方ない。行こう、お兄ちゃん。」

ガルッチ「そうだね。それじゃ兄さん、レミリア、後は頼んだよ。」

 

-飛行機 内部- -宵ノ刻-

 

正直思っても見なかった。まさか今日出発するとは、幾ら何でも早すぎじゃないか?

 

陸「すまんのう、何せ儂らも会議が始まるのが明後日とは思わんかったのじゃ。」

海風「ホントにもう、お偉いさんは何を考えているんだ?しかもモスクワとか聞いてないよ。」

ガルッチ「寒いのか?」

海風「寒いの何も、北側だぞ?」

 

実のところ、寒さに関しては問題なかったが、フランは如何なのか心配だった。多分寒さに苦しむのではないのか、そう心配しながら聞いてみた。

 

ガルッチ「フラン、寒くない?」

フラン「うーん……、寒いかも。ロシア?っていう所についたら急に……。」

ガルッチ「やっぱり急過ぎるな……。ちょっとくっつこうか。」

フラン「お兄ちゃん……、暖かい………。」

海風「……兄ちゃん、なんだか苦い物食べたくなった。」

陸「まあまあ、そう言うでない。砂糖を吐いたらあかんぞ?」

 

-モスクワ 世界会議室- -朝ノ刻-

 

ようやくロシアのモスクワに到着し、ホテルの所に止まったガルッチ達。そして翌朝、車で世界会議の場所に向かい、駐車場に止め、会議室に座った。

 

米総提督「よし、ようやく日本代表の提督が来たようだな。」

陸「すまんのう、急な連絡で少し戸惑ったのじゃ。」

露総提督「おいアメリカの提督さん、一応いうが提案したのはあんただが、場所の提供したのはオレだからな?」

米総提督「はいはい、そう言うことにしますよ。」

露総提督「そう言うことじゃない!何自分の取り分だと─。」

ガルッチ「あのー……、喧嘩せず進めてくれませんか?みんな何のために来たのか分からん人がいるんで。」

 

その時この場にいた陸と海風とフラン以外の人たちが凍りついた。何せ権力も強い国であるにも関わらず、仲裁する人なんていなかったからだ。ましてや、ただの提督なら尚更。

 

米総提督「…………お前、名前は?」

ガルッチ「ガルッチだ。不死鳥鎮守府の戦闘員兼提督としてやっている。」

米総提督「ほう、戦闘員兼提督……ねぇ。子供にも関わらず俺らの仲裁しようとは度胸あるな。」

ガルッチ「恐縮ですが、何せ幾多の戦場にかけていた事もあるので、既に肝は座っているのです。」

米総提督「面白い、ならば貴様に免じて喧嘩はやめよう。」

 

その後、露総提督と目を合わせるとツンっとし、元の場所に戻った。

 

米総提督「では、皆さん。長らくお待たせしました。皆さんが来ていただいたのは他でもない、『ブラック・ブロリー・ブランク』と言う人物についてだ。彼は知ってのとおり、我らの母国アメリカと、韓国、北朝鮮が潰されたというのはご存じだろう。その後は何も行動しないままだが、日本代表の陸元帥、貴方の情報を聞きたい。」

陸「よかろう。実はお主達が敵対している深海棲艦からの情報とガルッチの助言を合わせると、どうやらオーストラリアとニュージーランドの間のどこかに神殿を建てて、そこで待機しておるようじゃ。期限はないじゃろうが、いつ襲ってくるかは分からん。できる限り万全な準備をした後に出撃したほうが好ましい。以上じゃ。」

 

少しざわついた空気になったが、次の人が立ち上がると静まった。

 

独総提督「それじゃあ日本の陸元帥、奴の目的は───。」

韓総提督「失礼していいですか?」

 

あーまたかよと言う空気になった。ドイツの総提督から聞いたところ、どうやら韓国の代表達は慰安婦問題やら過去の話をよくしまくっていて、みんなを困らせているらしい。まあ戯れ言を少し聞いた後でも止めてやろう。そう思ったガルッチだった。

 

韓総提督「皆さん、なぜ現実を見ないのですか?あの日本は、過去に色々な悪事を働いていると、なぜ知らないのですか?慰安婦問題、竹島というふざけた島の問題、いつも隠してばかりですよ?謝罪もしないまま、誠意を見せないままと言うこの日本を─。」

ガルッチ「韓国代表の提督殿、少しいいですか?」

 

まだまだしゃべりかけていた韓総提督の顔は少しムッとしたが、ここで謝罪するのだろうという機体のまなざしで此方を見た。

 

陸「これガルッチ、ほっておいた方が。」

ガルッチ「ごめん陸元帥、僕は黙って見てるだけのお人好しじゃないんだ。ここはガツンと言ってやらんと。」

 

そう言うと立ち上がり、こう言った。

 

ガルッチ「韓総提督、なぜそこまでして日本を陥れたいのか理解に苦しむ。それとも何か、何もしてこないといい気になって、言い放題やりたい放題、世界は韓国だけだと思っているのですか?失礼ながら、貴方を見ているだけで少し苛立ちます。」

韓総提督「何を言う、あなた方が真実を隠している事ではないですか?深海棲艦と言うのも、あなた方の組織じゃないですか?」

ガルッチ「寝言は寝てから言ってください。皆も知ってのとおり、深海棲艦は怨霊という存在なのです。それで作れたら大したものですよ?しかも慰安婦問題と竹島問題とか関係ないもの出して何がしたいのですか?」

韓総提督「皆さん、聞きました?あの者の言葉を。関係ないものと、やはり貴方は現実を見ていない!そうやって隠しているのも今の内ですよ?いつかの天罰が貴方方に────ッ!?」

 

さすがにカチンと来たのか、投影したナイフで韓総提督にわざと外しているが、頬から切り傷が出来た。

 

ガルッチ「戯れ言は程々にしろよ雑種、貴様のような無能人に日本に何が出来るというのだ?特に僕に対して数々の暴言を吐いたことは褒めてやる。素晴らしい、感動的だ。だが無意味な発言だ。」

米総提督「あの、ガルッチ殿?」

ガルッチ「お気になさらず、米総提督殿。ただ少し時間を下さい。此奴のような下郎に体裁と説教してやらねば。」

 

今度は複数の剣を投影し、いつでも発射態勢のまま喋り始めた。

 

ガルッチ「過去を蒸し返して何になるのだ?貴様ら韓国人はただ、日本を支配して同じ苦しみを味わいたいと願ってるんじゃないのか?何も出来なかった奴が道化師みたいに面白いこと言うのも聞き飽きた。日本に構ってる暇があったら他の問題に見ろよ。皆は『ブラック・ブロリー・ブランク』の対策をしてるにも関わらず、貴様だけ日本の事を考えてる。朝鮮半島が沈んだ今の貴様は、赤子を殺すより楽な作業だ。その気になれば、僕は韓国人全員を殺すことも躊躇わん。僕は今までいろんな奴らを見てきたが、とある奴は、自分の実現のために弱者を踏みにじり、強者だけの世界を作ろうとしていた。巫山戯てはいたが、まだまともな敵だった。だから今こそ言ってやる。下郎、貴様は気に食わん。下らぬ妄想はこの場に捨ておけ。じゃなきゃこの場から去り、二度と国際に顔を出すな。どちらも嫌なら、この剣で殺す。」

 

実のところ、他にも北朝鮮の代表の提督も中国の代表提督にも狙っていた。脅しというより殺人予告に近かった。それぐらい、ガルッチは韓国を嫌っているのだ。いや、日本を嫌う輩を嫌っているのだ。会議室の空気は、ガルッチの殺意に満ちあふれていて、さすがの韓国も恐れて、すぐ逃げ出した。

 

ガルッチ「逃げたか、まあそれがあの雑種の思考がまともな選択をした結果だろう。これで二度と国際には出てこないだろうな。」

米総提督「…………ガルッチ殿?」

ガルッチ「あ、もういいです。続けてください、米総提督殿。」

フラン「お兄ちゃん、ちょっと怖かった。」

ガルッチ「あ、ごめんフラン。」

他の提督「(……怒らせないようにしなきゃ。)」

米総提督「えーっと、それじゃあ改めて……陸元帥、奴の目的は分かりますか?もしくはガルッチ殿、何か……。」

フラン「私から言ってもいいかしら?」

英総提督「む?そちらのお嬢様は?」

フラン「私がとある理由で深海棲艦側の戦闘員兼提督をやっていたフランドール・スカーレットです。」

独総提督「君のような子が!?深海棲艦の提督だと!?」

フラン「いいから聞いて、お兄ちゃんと私は別世界から来ていて、ある事情でここに来たの。さっきの『ブラック・ブロリー・ブランク』って言う人は無の神の信者という組織の一人なの。」

伊総提督「無の神の信者?」

ガルッチ「まず無の神だが、そいつはあらゆる全てを無にする力を持っている、最も危険な神なんだ。皆も知らないのも無理もない、今は眠っているからだ。」

 

再びざわめきが始まった。そんなやばい存在が、我々を消そうとしているのかと、そう思っていた。

 

ガルッチ「ただ安心してるのもつかの間、無の神の信者と星の勇者を阻む者という存在がいる。目的は勿論、無の神を守り逆らう者を滅し、全てを無にするという事だ。」

露総提督「待て、幾ら何でもファンタジー過ぎないか?まず星の勇者ってどう言う存在だ?」

フラン「無の神を倒すレジスタンスのようなものよ。お兄ちゃんのお爺ちゃんはそのリーダーで、仲間を率いて戦っていたの。でも殆ど壊滅状態に陥るけど最後の力で、無の神に深傷で食い止めることが出来たの。」

ガルッチ「だが、フランの言ったとおり奴は倒していない。そこで爺ちゃんは僕と兄さん、そしてここに居るフランとそのほかの人たちが選ばれた。僕達の目的は、他の星の勇者を見つけ、無の神と阻む者、信者達の完全撲滅が最終目標なんだ。」

 

意外と真実味が帯びたのか、急に騒ぎが激しくなった。

 

中総提督「じゃあ奴らは我々を狙っているというのか!?」

朝鮮総提督「こうしちゃおけん、すぐにでも。」

陸「静まれ!」

 

さすがの騒ぎに業を煮やしたのか、陸は今まで出したことのない大声を出した。

 

陸「皆慌てるではない、儂も聞いたときは驚いた。じゃが、とある日にゼアノートと呼ぶものが、儂の前に現れた。」

フラガル「ゼアノートが!?」

海風「うん、闇の渦から人が現れるなんて思わなかったんだ。」

陸「奴が言うには、確かに星の勇者であるこの者が必要じゃ。じゃからといって、いつでも一緒に居られるというのではない!そこで、今ここに宣言しよう!天照陸と月夜見海風、時空の賢者として指揮しようと思う!」

 

それは急な発言で、しかも再び凍りついた空気だったが、二人の驚愕な声を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラガル「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-モスクワ ホテル- -黄昏ノ刻-

 

ガルッチ「陸元帥、なぜ僕に言ってくれなかったんですか!?」

 

陸「いやぁ、お主達に苗字を明かすのが初めてじゃったな。そうじゃ、儂は天照大神の生まれ変わり、本来なら玉藻の前になるはずじゃった存在じゃ。」

 

海風「んで僕が月夜見尊の生まれ変わりってわけ。いやー、まさか子孫がいるなんて思わなか………如何したの?」

 

ガルッチ「……曾お爺ちゃん……。」

 

海風「え?」

 

ガルッチ「何で僕に会いに来てくれなかったの!?」

 

陸「おやまぁ、海風の子孫がこの者じゃったのか。」

海風「いや……ねえガルッチ、僕だってその子孫がどんな子なんて……知らないよ?うん。こうしてあったのも久々だし、うん。」

 

フラン「お兄ちゃん……。」

 

海風「まあその……会えて嬉しいよ、我が曾孫よ。月夜の力と月夜の袴を受け継いでくれて嬉しいよ。」

 

ガルッチ「曾お爺ちゃん………。」

 

フラン「あれ?お兄ちゃんが月夜見尊の子孫だったら、お兄様は一体………。」

 

陸「儂は気づいてはいるが、そっとしている。」

 

フラン「え?言ってあげないの?」

 

陸「自分の口で言うより、あちらから気付くべきじゃろう。ルッチじゃったな、彼奴は鈍感じゃが実力は知っておる。」

 

フラン「じゃあ、私達の祖先にも会えるのかな?」

 

陸「会えるじゃろうが……、さすがに時を超えて連れていくのは難しいじゃろう。いや待て………。海風、お主確かじゃが………ツェペシュの孫に会ったっけの?」

 

海風「んまあ、そうですね。まだ神様だった頃に一度。」

 

フラン「その人今どこに?」

 

海風「分からない、ただ名前は覚えてる。たしか……。『アルカード』という名前だったはず……。」

 

フラン「アルカード?」

 

海風「うん。出会った時には凄いイケメンだし、何より同性でもモテてしまうぐらいのカリスマ性があるんだ。」

 

ガルッチ「スゥー………スゥー…………。」

 

海風「って、なんかガルッチが眠っちゃったし、明日街並み見てから帰ろうか。」

 

陸「ふーむ……、やはり情緒不安定の後遺症が残ったのかのう。」

 

フラン「私より情緒不安定な人ってお兄ちゃんぐらいじゃないかな?」

 

陸&海風「そうじゃな(そうですね)。」

 

チャンチャン 

 

ガルッチ「ん?」

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-13章 時を超えた家族の絆

イリア「風龍さん、ほら。」

おー、こっちに来た来た。ライフ、さぁこっちだよ。

ロヴァス「……よいのう、赤子の様子を見るのは。」
ヴォルデモート「赤子を愛でる気持ちが、分かる気がする。本当にあの時何で酷い企みを考えていたんだろうか………。」
ロヴァス「………ヴォルデモートよ、お主16歳の時の姿に若返ってないか?」
ヴォルデモート「ほんとだ!よっしゃー!もう二度と禿げ頭と呼ばれずに済むぞ!うぉぉぉ!!!」
『うぇぇぇん!!!』

おいヴォルデモート……、泣かせちゃ駄目だろ……。よしよし…ライフちゃん。

イリア「少し、音量下げて喋ってよね。ライフちゃん泣いちゃうでしょ?」
ヴォルデモート「…………ごめんなさい。」
ロヴァス「ど……ドンマイじゃ……。それより風龍よ、言うべき事があるじゃろ?」

………久々だしいうか。それではd。

ライフ「それでは読者の皆様、Star Dust space chapter2 第7-13章をお楽しみください。」

…………。

イリア「…………。」
ヴォルデモート「…………。」
ロヴァス「………始まるのじゃ。」


-不死鳥鎮守府 執務室- -昼ノ刻-

 

どうも、ガルッチです。僕はモスクワの街並みを観光し、お土産を買った後帰省し、早速資料で色々と処理していましたが……。

 

『暑すぎてやる気がでねぇ!!!!』

 

いや、原因は分かる。モスクワから日本に戻ったからじゃない。フランとこいしとイリヤが滅茶苦茶くっついているからではない。(むしろ心地よいものだが…。)原因というのは……。

 

レミリア「ルッチ、こういうのはどうかしら?」

ルッチ「あ……えーっと……。」

さとり「レミリアさん、ルッチが『いいかも』って言ってますよ?」

ルッチ「あの、さとりさん?」

レミリア「それじゃあ……。」

 

そう、なんか知らんが愛の熱風がこちらに流れてるって事だ。ここまで熱いものがこちらに流れるとは思わなかった。

 

ガルッチ「あ……あぢい……。熱いアプローチだ………これ…………。」

響「あ……アーチャー………、早く…………終わらせて………。」

ガルッチ「分かってるが………これはきつい………。」

 

なぜだ……、なぜ煉獄の衣が発動しないのだ!!!

 

レミリア「残念だけど、効果を発動させない運命に変えてあげたわ。」

 

レミリア!あんたの仕業かー!!!何でこんな事を!?というかさとり、あんたなんか言ってくれ!

 

さとり「それは無理な相談です、ガルッチさん。」

レミリア「さとりは既に、私のテクに堕ちたのよ。ルッチをどう愛するのか、というこ・と・ばにね。」

ガルッチ「…………兄さん、何があった。」

ルッチ「アハハ、多分あの時かな?一度艦娘とレミリアとさとりの言い争いがあってね。」

レミリア「そうそう、天龍って人、私の…いえ、私とさとりのルッチを取ろうとしてたのよ!?」

さとり「ええ、そこで争いが発展してそれから……。」

ガルッチ「もういい、ちょっと天龍と話してくる。TYO・U・DO★終わったとこだしな。」

響「そ……それじゃあ、私は部屋で……待ってる。」

ガルッチ「OK、んじゃあ続きをお楽しみくださいませ、お兄様達。」

 

此方も対抗して、絶対零度並みの殺意を持ったオーラを出しながら、部屋から出た。さぁ天龍よ……覚悟はいいか?手洗いは済ませたか?神仏様へのお祈りは?部屋の隅でガタガタ震え上がる準備はいいか?説教を受ける覚悟は十分か?嘘・即・捻切る、だ!!

 

ガルッチの笑い声『フフフフフフフハハハハハハハハハハハハハ!(黒笑)』

 

ルッチ「………なんか怒ってなかったか?ガルッチ。しかも、敬語だったし……。」

レミさと「………うん。(・_・;)(._.;)」

響「…………ご武運を、天龍さん。」

 

-不死鳥鎮守府 外- -昼ノ刻-

 

天龍「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!く……来るな……、来るなァァァァァ!!!」

ガルッチ「如何した?動揺しているぞ?動揺するとはつまり、恐怖するということだぞ?天龍よ。」

ギル「………如何したのだ?DIOのようなこと言ってるんだが……?」

白野「何かあったのかな?」

 

ギルガメッシュと白野は、パラソルの下でゆったりとしながら真っ黒な笑い声をあげるガルッチと、恐怖しながら逃げ惑う天龍を見物していた。

 

ガルッチ「フハハハハハハハハハ!!!虚栄心を張る天龍を弄ぶのは、最高にハイって奴だー!」

天龍「いやぁぁぁ!!!俺が何をしたというんだ!!ルッチに惚れてレミリアとさとりに喧嘩を売ったことなのか!?」

ガルッチ「あったり~。正解した天龍には、アルトリアの宝具『約束された勝利の剣《エクスカリバー》』をプレゼントしよう。」

天龍「やめろぉぉぉぉぉ!!!!!俺の傍に、俺の傍に近寄るなぁー!!!!!!!」

ガルッチ「それでは、張り切って逝きましょう。お仕置きターイム!」

 

さすがにやばいと思ったギルガメッシュと白野だが、行動にでるも、一番速かったのは、ルッチだった。

 

ルッチ「待てガルッチ。」

ガルッチ「え?兄さん?」

ルッチ「ちょっとやり過ぎだよ、幾らお仕置きターイムでも、宝具は駄目。せめてこれにして。ね?ガルッチ。」

ガルッチ「う………。」

 

まさかのルッチの上目遣いで、しかも羽根をつけた棒を渡された。そんな事言われると、従いたくなるじゃねえか……兄さん。そう思ったガルッチだった。

 

ガルッチ「んじゃあ、これで………コチョコチョコチョコチョコチョコチョ。」

天龍「アハハハハハハハハ!!!やめ、やめアハハハハハハハハハハハハハハ!」

ギル「………我が雑種の兄よ、なぜとは言わんが、どうやって察知した?」

ルッチ「あーそれはね、ガルッチが何かやばい事になったら助けるって決めているんだ。どんなときでも、必ずってね。」

ガルッチ「へぇ……そうなん……ウッ!!」

ルッチ「ガルッチ!?」

 

急に頭痛がなったガルッチの視界から現れたのは………何もない暗い場所に、滴る血が流れる……。まるで誰かに殺されたような、血だった。上を見上げると、プリヤ達が何かの球体を守ってるような者が見えた。そして、隣を見てみると………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柔やかな笑顔で笑ってるルッチの死体が横たわっていた。

 

 

 

 

 

ガルッチ「!!!!」

 

何なんだこれ、何で兄さんの死体が?どうして?どうしてなの?そう思ったガルッチだったが、何かの爆発音を聞き、前を向いた。そこには、美遊が吹き飛び、そこにいたプリヤとプリエらしき血飛沫が、こちらに降りかかる感覚がした。

 

ガルッチ「………何………これ………。」

 

まるで誰かの死の宣告を告げられたような感じだった。これは何なのか、何でルッチとプリヤとプリエらしき人物が死ぬのか、分からなかった。

 

ルッチ「………チ。」

 

─ナニカガ、キコエタ。

 

白野「……ガルッチ!」

 

─デモ、コレはナニ?

 

ギル「我が雑種!」

ガルッチ「ハッ!」

 

瞬きすると、そこには心配して見てきたルッチと白野、そしてギルガメッシュが立っていた。

 

ガルッチ「に……兄さん。」

ルッチ「大丈夫?何かあ……ガルッチ?」

 

急に泣き出すかと思えば、急にルッチを抱き締めるガルッチに首をかしげた。だがギルガメッシュは、何かを察知した。

 

ギル「ガルッチ、泣いているところすまぬが、聞きたい事がある。」

ガルッチ「う………な………何?」

ギル「一体、何を見た?いや正確には、さっきの視界で誰が死んでいた?」

白野「え?」

ガルッチ「…………分からないけど………ヒグッ…………ただ…………兄さんが……。」

ギル「まさか……直死の魔眼!?」

白野「何それ?」

ギル「"死"を視覚情報として捉えることのできる眼だ。我が雑種の兄が死ぬということは………………まずいな。」

天龍「え、何??何なのこの空気????????」

 

さっきまで笑えそうな空気が、ルッチがこっちに来たことに一変し、お通夜のような空気になった。

 

ガルッチ「ごめん……兄さん……、少し戻ってる。」

 

あまりにも耐えられなかったのか、ガルッチは中に入っていった。

 

ルッチ「………。」

ギル「彼奴が怯えるのも無理はなかろう……、だが直死の魔眼にしてはお粗末なもの。まだ対策は練ることは出来るかも知れない。」

白野「ギル………。」

ギル「ほら、我が雑種の兄よ。追うがよい。我が雑種の妻達でもなく、貴様自身が慰めていくがよい。」

ルッチ「……分かった。」

 

ルッチもあとを追うかのように、不死鳥鎮守府の中に入っていった。

 

ギル「さて、八雲紫よ。聞いただろ?急ぎ風龍に伝えよ。我が雑種が直死の魔眼を持ったと。」

紫「分かったわ、すぐ伝える。」

ギル「………ある意味、メンタルブレイクした甲斐があったやもしれんな。」

 

-不死鳥鎮守府 執務室- -黄昏ノ刻-

 

レミリア「あ、お帰りガル……ってどうしたのその顔!?」

さとり「一体何が……え?嘘でしょ?」

ガルッチ「ごめん、レミリア、さとりさん。僕は一体……如何すればいいんだ?」

レミリア「ちょっと待って、さすがの私も戸惑いしかないんだけど……。」

さとり「レミリアさん、分からないんですか!?ガルッチさんの心を読んだところ、ルッチさんの死を見たとか。」

レミリア「ウェイ!?チョ、チョットマッテクダサイソリャナイレショー?(0w0 )」

さとり「私だって信じたくないわよ!でも、ガルッチさんの涙から………。」

レミリア「……………………ウゾダドンドコドーン!_| ̄|○」

 

如何すれば………如何すれば…………!!

 

ルッチ「ガル!」

ガルッチ「え、兄さん?」

レミさと「ルッチ(さん)!?」

ガルッチ「………って、何でその格好できたの?」

 

ルッチが来ていたのは、玉藻の前が着ていたあの蒼色の呪術服だった。なぜシリアスブレイクを狙うような格好できたのか、全く分からなかった。

 

レミリア「ねえルッチ、何で………その………、えーっと………。」

ルッチ「だ……だって、玉藻の前さんがこれを着ていってガルッチのシリアスを壊していきなさいって言うから………仕方なく。」

ガルッチ「そう言いつつ?」

さとり「実は?」

ルッチ「あれ?ガルッチいつの間に泣き止んだの?っていうかさとりさん、そのポーズって……。っていうかガルッチもさりげなく……。」

ガルさと「さて、シラを切るのであらば、我らがお答えしよう。」

 

BGM 少女さとり 3rd eyes 疾風バージョン

 

っと言いたいですが、何も思いつかんかったんで、カットで。

 

BGM 強制終了

 

ルッチ「…………慰めに玉藻さんから借りてきたってのに………、如何してこうなったんだよ。」

ガルッチ「いやいや、でもお陰で少しは気が楽になったし……。でも直死の魔眼か……、でもおかしいな。直死の魔眼ってウィキペディアで調べたけど、死”は線と点で見えるって書いてあるのに対して、こっちはなんかジャミングみたいに飛ばし飛ばしがあったんだ。線と点はなかったし……。」

ルッチ「そうなのか?でも何でそんな物が……。」

レミリア「………直死の魔眼の未来予知かも。」

ラーク兄弟「え?」

レミリア「私も持っているけど、最初は頭痛がなるでしょ?その時、誰が死ぬのか予測できるのよ。最初は咲夜と私にとっては憎い両親を見たわ。」

ラーク兄弟&さとり「え?レミリアさん両親いたの?」

レミリア「いるわよ勿論。でね、助けようにも選べるのは一つ。咲夜を助けて両親を見捨てるか、両親を助けて咲夜を見捨てるか。私の例からしたら咲夜を選んだわ。」

ガルッチ「つまり、僕が見たところ、兄さんかプリヤ達を選べってこ………何ぃ!!」

さとり「ちょっと、叫ばないで下さい!」

 

おいおいおいおい、冗談じゃねえぞ。兄さんを選べば美遊は死なないからともかく、プリヤとプリエが死んで、プリヤ達を選べば兄さんが死ぬ………いやまて、そうなると辻褄が合わない。だったらなぜ兄さんが既に死んでいるんだ?

 

ガルッチ「………レミリア、運命操作は出来る?」

レミリア「やろうと思えばするけど?如何したの?」

ガルッチ「恐らくだけど、僕の場合選択肢ないかもしれない。」

レミリア「そんな事は……。」

ガルッチ「僕が見たのは、既に死んでいた兄さんと何かを食い止めてるプリヤ達だけだった。」

さとり「そんな、じゃあルッチさんは救われないんですか!?」

ガルッチ「だから、運命操作のレミリアに頼んで─。」

レミリア「無理よ。この死は、巫山戯てる程変えられないわ。」

ガルッチ「………マジ?」

レミリア「(・_・)(._.)」

 

残念、ルッチを救う道が絶たれてしまった。

 

ガルッチ「…………じゃあ如何すれば。」

ルッチ「いいよ、僕のために助けなくても。」

ガルッチ「え?兄さん?何を言って?」

ルッチ「だってさ、僕が太陽で君が月なんだよね。いずれ別れ離れになるのは当然じゃないかなって思って。」

レミリア「ルッチ!?あなた何を!?」

さとり「如何して!?」

ルッチ「薄々気付いてたんだ、僕は天照大神の血を引いてるって分かったのは、君が月夜見尊の力を見たから。だからさ、これだけは言わせて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は君の兄で、よかったよ。僕にとって唯一の希望は、君だから。今も、そして……。」

ガルッチ「いいよ、兄さん。これ以上は言わないでくれ。じゃないと………。」

 

ガルッチは初めて、兄に対し剣を抜き首に突き刺した。

 

ガルッチ「兄さんを、この手で殺さなきゃいけなるじゃないか………。そういうのは、嫌だから、言わないで。」

レミリア「ガルッチ………。」

ルッチ「…………やっと、反抗してくれたんだね。」

ガルッチ「絶対に、殺させはしない。危険を察知しようが、必ず運命を打ち破ってみせる。」

 

ガルッチの目に光はなかったが、確かに守る意思は感じた。涙を流しながらも、傷付く事を拒ませてもなお、共に生きたかった。

 

レミリア「兄弟愛を感じるね。」

さとり「一方的ですけど、ガルッチさんらしいです。それに信頼するルッチさんも凄いです。時を超えていても、切っても切れない兄弟絆は、この二人以外いませんね。」

レミリア「ええ、そうなると私達もがんばらな──」

 

 

 

━━━━━━━━━ ~~~~~~~…………━━━━━━━━

 

 

 

 

ガルッチ「あれ?なにこのデジャブ。」

ルッチ「待って、天井あるのに?」

 

 

 

 

━━━━━━━━ ぁぁぁぁぁぁぁ…………━━━━━━━━━

 

 

 

 

レミリア「警戒した方がいいわね。」

さとり「ええ、念のために神々の力も使いましょう。」

フラン「ねえ、お兄ちゃ……お兄ちゃん達?如何したの?」

ガルッチ「ごめんフラン、念のために魔神の力使って。こいしも。」

こいし「うん。でもどこから?」

 

 

 

ふわわわわわあああああああ!?!?

 

 

 

 

雷「ちょっと、何時までまた……キャーッ!」

 

雷の悲鳴を察したと同時に、ドアを開けるが何かが引っかかって動かなかった。

 

ガルッチ「ちっ、仕方ねえ。雷!下がってろ!」

雷「う……うん!」

ガルッチ「みんな、一斉に蹴るよ。」

ルッチ「いいよ。」

 

『Full Charge!』

 

レミリア「いいわよ。」

 

キバット『WakeUp!』

 

さとり「ええ、勿論よ!」

 

『float、drill、tornado. SpinningDance!!』

 

フラン「最初からフィナーレよ!」

 

『チョーイイネ! キックストライク! サイコーォ!!』

 

こいし「そういえば、何で仮面ライダーの必殺技『ライダーキック』をするんだろう?」

ガルッチ「僕が聞きたいわ。まあやりますか。」

 

『大開眼!レイス、オメガドライブ!』

『joker!MaximumDrive!』

 

みんなは一斉に扉に向けてライダーキックを発動と同時に、何故か天龍がドアを慌てて開けてきた。

 

天龍「おいアーチャー!扉の前に人が……え?」

6人「あ。( ゚д゚)」

 

タイミング悪すぎだろ、天龍………。

 

天龍「グハァ!!!我が生涯に………一片の悔いなし!」

 

─今回の天龍 ガルッチ達のライダーキックに食らい、死亡

 

ガルッチ「あ、天龍が死んだ。」

6人「この人でなし!」

クーフーリン「ちょっと待て!作者ァ!そこは俺じゃないのかよ!」

 

いや、ノリでこうなった。察してくれクーフーリン。

 

クーフーリン「あ、はい。って言うか、誰此奴ら!?」

 

クーフーリンの言うとおり、執務室の前には3人の女の子……いや4人の少女が…………あーもー!駄目だ!分かんねえ!!

 

風龍「もう会話シーンでいいや……。」

 

クーフーリン「いやいや作者ァ!普通に4人の女の子と言えばいいのに何で分かんねえんだよ!」

 

ガルッチ「あー……、風龍が言えない理由分かる気がする……。多分この中に男の娘がいるからだな……。」

 

5人「納得。」

 

クーフーリン「んな馬鹿な……。っていうか気絶してねえか?おーい嬢ちゃん、大丈夫か?」

 

???「キュー………。」

 

ガルッチ「………雷、部屋に入れて構わないか?」

 

雷「うん、っていうか呼びに来たんだけどね。」

 

ガルッチ「マジですまん。随分待たせてしまったからね。」

 

イリヤ「ねぇ、さっきの音な────って何事!?」

 

クロエ「あ………ありのまま、今起こった事を話すわ!私とイリヤは魔力供給の仕方を教えてる時、エミヤとプリヤ達に見られてドン引きする前に何かの音が聞こえ、すぐさま向かってみたら、凄まじい光景になっていた。」

 

エミヤ「言ってみれば、天龍はラオウのような立ち方をしていながら気を失い、そこには4人の少女達がバッタリと倒れ、しかもドアが盛大に壊されていた………。」

 

プリヤ「2人は何を言ってるのか分からないけど、私も何が起こったのか、全く理解できなかった……。」

 

士郎「ガルッチの幻術やDIOとか時止めとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてない!」

 

プリエ&美遊「もっと恐ろしい片鱗を味わったわ……。」

 

ガルッチ「あー、ポルナレフ状態で悪いけど、エミヤと士郎。ちょいこの子達を暁型の部屋に連れてってやってくれ。1人ずつだけど…。クロエとイリヤはついてきて。プリヤ達とクーフーリンは天龍を頼む。まさかこうなるとは思わなかったから……さ。」

 

8人「了解した。(はーい。)(分かった。)」

 

-to be continue⇨-




-日輪の草原-

ねぇ、メアリー……。前書きの時覚えてる?

イリア「……ええ、まさか誕生してから数日しか経ってないのに、すぐ喋れるなんて思わなかったわ……。よちよちはともかく…ね。」
アラン「確かに……、早熟じゃないかライフちゃん……。」

確かに……、もう成人並みの喋ってるし……。

ラヴォス「さすがのこっちも予想外……。」
ライフ「そんなに?」

そしていつの間にか、幼児に……。

4人「如何してこうなった!?」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-14章 もう一人の男の娘

-不死鳥鎮守府 暁型の部屋- -宵ノ刻-

 

エミヤ「さて、まずは状況整理だが、その前にガルッチ、直死の魔眼まがいなものを得たんだって?」

ガルッチ「うん、ただ上手く行けば救いはあるかも知れないんだ。どうやって得たのかは謎なんだけど……。」

エミヤ「ふむ、ところでその光景は何時起こるというのだ?」

ガルッチ「少なくても、まだ遠い未来だと思う。」

エミヤ「そうか、ならば今は保留にした方がよかろう。で、この者らは?」

 

直死の魔眼の話が終わると同時に、ベットで眠らせた4人に指さした。

 

ガルッチ「分からん、ただこれだけは言える。どうやらまた、異世界の住人がこっちに来たようだ。」

フラン「やっぱり、お兄ちゃん達が外の世界に行くと同時に歪み始めたからなのかな?」

ガルッチ「………まさかね。ってレイス!あんた何してんの!」

レイス「え?この子可愛いなぁって思って眺めてたけど。」

電「そういえばこの子、なんだか可愛いですね。スカートもはいていましたし、女の子でしょうか?」

ガルッチ「…………。」

こいし「あ、少し気が付きそうよ。」

 

女の子(ガルッチは何故か分かる。)は目を開けると、そこは不思議な場所だと気付く。

 

???「あれ?……僕……、そうだ…確かコロシアイの時に死んだんだっけ……。じゃあここは天国……なのか……な。」

ガルッチ「え、ちょっと待て。この子、なんか逃避してねえか?」

ルッチ「っていうか、殺し合い?」

レミリア「可愛い顔と声なのに、物騒な事いいましたね……。」

さとり「ええ、ってレイスさん!」

レイス「おはよう!気がついた?」

???「ふぇ!?な……何ですか!?って何この人たがり!!」

ガルッチ「あ、落ち着いて。まず聞くけど、大丈夫?」

???「大丈夫って、僕死んでいるのですが。」

ガルッチ「え?でも少し首筋触れたけど、脈はあったぞ?」

???「え?え?どうなってるの!?って、ここ何処ですかー!?」

???「うるせぇ!全くゴチャゴチャと、少し眠らせろってんだ。」

 

後ろを振り向くと、今度は髪が長く、どういう訳かギョロ目で舌を出してる殺人鬼少女が目を覚ました。

 

???「って、あれ?ここ何処だ?確かでこまると一緒に行動して、それから白夜様を助けに行ってたんだけど……。監禁か?」

ガルッチ「……なんか、ジャック(人格)みたいな雰囲気の人が起きたな……。」

???「うん?テメェら、ここ何処か教えろ。そして白夜様を返して貰おうか。」

ガルッチ「よし、何故攻撃的なんだ。まずはクールダウンしよう、いいね?」

???「問答無用、キルキルキル斬って─」

ガルッチ「ハッ!」

???「くぁwせdfrtgひゅjきぉp;@!?」

 

ハサミを持ってガルッチを襲いかかるも、お得意の八極拳で吹き飛ばし、再びねむりについた。

 

ガルッチ「何でだろ、最近危険察知するとすぐ手を出しちゃうんだけど……。」

士郎「いや、今のはいい判断だったと思うよ?」

???「って、腐川さん!貴方もここに?」

???「イテテテ、あら?ここは?って貴方!!死んだんじゃないの!?」

エミヤ「何だ?知り合いか?」

???「知り合いも何も、クラスメートです!」

 

えーっと、ちょっと整理しないとあかんのだけど、そういえば何このメガホン。

 

???「イタタタ………、あれ?ここ何処?私死んじゃったの?」

さとり「何故死んだと思うのですか?」

???「あれ?私のハッキング銃がない!」

???「ハァ!?ちょっと、白夜様の銃をなくしたっていうの?如何するのよ、モノクマが来たら!」

???「私だって如何すれば……。」

ガルッチ「あー……なんか頭痛くなってきた。」

フラン「大丈夫?」

こいし「そういえば、この子目覚めないね。如何したんだろ?」

???「スヤスヤ……。」

こいし「寝てた……。」

イリヤ「……ねえクロ、ちょっと騒がしくなったね。」

クロエ「一応拡張部屋魔法かけて、防音魔法があるから多分大丈夫でしょ。」

???「そもそも、貴方達誰よ!まさか希望の戦士じゃないよね?」

 

っとここで聞き慣れない単語が聞こえた。

 

ガルッチ「希望の戦士?何その中二病満載の称号。」

???「と……とぼける気?どう見たって…。」

ガルッチ「勝手に敵と断定するな。後僕は希望じゃなく絶望の類です、本当に有難う御座います。」

???「ぜ……絶望!?まさか江ノ島盾子!?」

ガルッチ「おい、そこの根暗の者よ。訳の分からん単語を言いすぎだ。こちとら初対面だぞおい。」

???「ふ…フン、どうせそう言いつつ私達を狙って……ヒィ!」

ガルッチ「雑種、あまり怒らせるなよ?」

フラン「お兄ちゃん、気持ちは分かるけど、咲夜みたいにナイフ投げないの。」

ガルッチ「……ごめん。」

ルッチ「まあ、初対面だしまずは自己紹介と行きますか。まあこっち陣営多いから一部紹介……でいいよね?」

レミリア「その方がいいわね。じゃあ1番手、貴方から行きなさい。」

 

早速僕かよって思いながら、紹介を始めた。

 

ガルッチ「んじゃ僕から。僕はガルッチ、ここ不死鳥鎮守府の戦闘員兼提督を務めているが、こう見えて剣士でありながら重い物以外の斬撃武器や弓と槍を嗜んでいる。」

???「ってそれ、私の銃!」

ガルッチ「あ、コレ君のだったのか。すまん。」

???「全く……でそこの子は?」

フラン「私はフランドール。長いからフランって呼んで。ドラキュラ・ブラド・ツェペシュの末裔の吸血鬼なのよ。」

???「え?吸血鬼って……あの吸血鬼?」

フラン「うん。」

???「オカルトでしょ!?」

フラン「ムー……、信じないの?血吸うたろかー!」

ガルッチ「落ち着いて、フラン。次どうぞ。」

こいし「私は古明地こいし、覚妖怪よ。」

???「今度は妖怪!?何ここ、妖怪屋敷っていうの!?」

イリヤ「次私ね。私はイリヤスフィール・フォン・アインツベルンよ。よろしくね、お姉ちゃん。」

 

それからルッチ、レミリア、さとり、士郎、クロエと続き、ようやくエミヤで終了した。

 

???「今度は私ね、私は苗木こまるって言うの。」

???「わ……私は、腐川冬子よ……。」

???「そして僕は、不二咲千尋よ。」

ガルッチ「こまるに、腐川に、不二咲か……。それであの子は……。」

 

未だにスヤスヤと眠っているあの子を気にしていた。

 

レイス「よーし、寝込みで襲っちゃおう!」

ガルッチ「やめろレイス、それは──」

レイス「そーれ、モミモミ!」

腐川「ちょっと!?貴方それうらやま……じゃなくて不潔よ!」

ガルッチ「そうは言うが、あれがレイスの基本スキル、『腐女子』なんだから……。」

???「んんっ………、そこは…………。」

ガルッチ「!?」

エミヤ「まさかあれで起きるのか!?」

レイス「えへへへ、この子のおっぱい大きいなぁ。」

こまる「ねえ、あの人は?」

ガルッチ「我が友人のレイス。学生からの付き合いなんだが、どういう訳か腐女子を超えた腐女子なんだよね……。」

 

あー、如何してこうなったんだろうか……。

 

???「んぁ……、何?ここ?」

レイス「ウフフ、起きたね。貴方なんて言うの?」

???「……………………七海千秋………スゥー………。」

不二咲「ちょっと起きてください!七海先輩!」

七海「えー………。」

 

-数分後-

 

ガルッチ「さてと、早速だけど……まずは………希望の戦士って何だ?」

腐川「本当に知らないのね、希望の戦士っていうのは、元希望ヶ峰学園付属小学校のクラスメイト。それぞれ称号が付けられているのよ。子供だけの楽園を夢見ており、大人たちの事と魔物と呼び、モノクマを操り、殺戮を繰り返している狂ったこの事よ。」

ガルッチ「モノクマ?」

腐川「モノクマは熊のぬいぐるみみたいな奴で、私達をコロシアイをさせたりするロボットみたいな奴よ。種類も豊富だから、気色悪いわ。」

こいし「ふーん……、なんだかハートレスやノーバディみたいだなぁ…。」

七海「ハートレスとノーバディって、キングダムハーツの?」

こいし「お姉ちゃんも知ってるの?」

七海「こう見えても、超高校級のゲーマーって呼ばれてるから、どんなゲームでも負けないわよ。」

 

あ、他にも凄いゲーマーがいた事に驚いたラーク兄弟とレイスだった。実はというと、エレメントフェニックスの中で屈強と呼ばれているのはカレンとマルフォイ、シューティングゲームはガルッチとルッチであり、今まで打ち破ったものはいないと言われていた。ただ、また一つ気掛かりな単語が聞こえた。

 

ガルッチ「ん?超高校級?」

不二咲「超高校級っていうのは、その人の特権みたいな物だよ。僕は超高校級のハッカー。」

腐川「わ……私は超高校級の文学少女よ……。こまるはそう言うのはないから……。」

ルッチ「特権かぁ……。確かに凄いな、そう言うのって。」

腐川「何よ……、嫌みでも言いたいの?」

ガルッチ「おい卑屈になるなよ………。っていうか……、レイスは何をしてる。」

 

後ろを振り向くと、何故か半裸状態かと思ったら、背中に触手がウネウネと動いていて、胸にはスライムがいた事に気付いた。

 

こまる「え、何あれ。」

腐川「ちょっと、何あの気持ち悪いの……。」

ガルッチ「おまっ!あの触手持ってきたのかよ!!しかもスライム!?」

レイス「いやー、リリスちゃんとライムちゃんが脱出するとき乗ってきたから。それでそのままこうさせてあげたの。」

フラン「……触手プレイにスライムプレイって奴かな?」

腐川「ごめんなさい、ちょっと別の部屋に連れてってくれるかしら?」

エミヤ「なら、私がお連れしよう。ついてくるが良い。」

腐川「はいはい。」

 

そう言うと、腐川とエミヤは部屋を後にした。

 

士郎「えーっと……ルッチ達?ちょっと別のところに行こうか。」

ルッチ「え?ちょっと引っ張って如何した?」

レミリア「私も?」

さとり「え?一体如何したのですか士郎さん?」

 

今度は士郎が、ルッチ達を引きずって部屋から出て行った。

 

ガルッチ「何が一体如何したってんだ?」

フラン「うーん……何かあったのかな?」

 

『カチャ』

 

5人「カチャ?」

七海「鍵閉められたかも…。」

9人「え?」

こまる「それって……。」

不二咲「閉じ込められたって事じゃないの?僕達。」

ガルッチ「…………フラン、こいし、イリヤ。これはオンドゥル語使った方がいいかな?」

3人「いいよ。」

ガルッチ「んじゃあ………。ウゾダドンドコドーン!!」

こまる「如何するのよ!モノクマに襲われたら……。」

七海「こないと思うよ。」

不二咲「だってここって、僕達の知らない世界なんだよね?」

ガルッチ「まあそうだよ。」

こまる「そうなの?」

ガルッチ「そう、言ってみれば次元を越えない限り来れないからね。でも妙だな、不二咲と七海はともかく、腐川とこまるが来れるって……。」

 

少し考えを巡らせていたが、どうも謎だった。時空の賢者または一度死んでラヴォスの転生をしない限り来れないと思ったからだ。ただ例外として、ガルッチの時渡りを使えば話は違ってくる。だが、どちらでもなかった。結果、考えるのやめた。

 

こまる「そういえば、ガルッチと不二咲さんって、女の子なの?」

ガルッチ「んな訳なんだろ!?」

不二咲「ううん……、僕男だよ?」

こまる「え?不二咲さんってスカート着てるし、ガルッチさんは雰囲気的に女の子っぽいし……。」

ガルッチ「なぁ電…、響……、僕って女の子に見える?」

電&響「少し……。」

ガルッチ「ショボーン(´・ω・`)」

七海「あ、今思えばここ、艦これの世界じゃん。」

5人「今かい!!」

レイス「あれ?私空気?」

ガルッチ「そうだった、とりあえず服きな──」

 

着なさいという前に、スライムがガルッチを襲いそのままベットに押されてしまった。

 

ガルッチ「え、何コレ。ちょっとレイス、コレ何の真似?」

レイス「ごめんねガルッチ、私もう興奮状態でここが濡れてるんだもん。」

こまる「え?ちょっと待って、何するんですか?」

レイス「もちろん、エロ同人誌みたいに、あんな事やこんな事をするのよ。」

フラン「ちょっと、お兄ちゃんは私達の物よ。」

レイス「もちろん、重々承知よ。だから、一緒に犯してあげる。」

ガルッチ「ん?レイス………あんたまさかと思うが………、媚薬とか飲んだの?」

レイス「ええ、そうよ。」

 

うわー………一番恐れてた事態が起きてしまった。この人媚薬とか飲むと、欲望のまま犯してしまう子になっちゃうという変わった設定を持っていた。

 

ガルッチ「っていうけどレイス、君もチェックが甘かったね。」

レイス「どういう……あれぇ?なんだか眠く………。」

 

実は腐川にナイフを投げるときに、秘かに眠り粉をかけていたのだ。眠ると同時に、スライムはレイスのところに戻っていった。

 

ガルッチ「あー……危うく犯されるとこだった……。」

不二咲「そうだね……。」

こまる「あの………少し聞きたいんですけど、不二咲さん。ガルッチさん。ちょっと脱いでくれませんか?」

ガルッチ「え……まあ……いいけど……。」

不二咲「恥ずかしいけど………、いいよ……。」

 

二人は上半身裸になると、こまるは少し近づいた。

 

こまる「ふむふむ……、ほうほう……。」

不二咲「あの……何してるんですか?」

ガルッチ「僕も聞きたいんですけど……。」

こまる「2人って筋肉少ない気がする……。お兄ちゃんの方が少しある方なのに……。」

フラン「お兄ちゃん、ドンマイ……。」

ガルッチ「マジですか………。」

こいし「ねえ、一言言っていい?」

イリヤ「あ、私も思った。」

クロエ「奇遇ね、私もよ。」

ガルッチ「如何したんだ?」

 

※こっからは会話シーン。

 

3人「不二咲お姉ちゃん、滅茶苦茶可愛い!!」

 

ガルッチ「あ、言われてみれば………そうだな。」

 

フラン「私も思った。」

 

不二咲「え、でもガルッチの方が、なんだか可愛いし、少しエロいっていうか……。」

 

こまる「あ、確かに不二咲さんは雰囲気的に天使だし可愛いけど、ガルッチさんは体つきも声も可愛いし、少し大人っぽい感じもする。」

 

ガルッチ「いや待て、大人っぽくないよ僕。っていうか2人とも?ちょっと待って、なんか知らんけど2人の心拍数が高くなってるんだが。」

 

不二咲「フランちゃん、この人やって良いかな?」

 

フラン「そうね、いいよ。」

 

こいし「よーし、乱交パーティーの始まりだー!」

 

ガルッチ「何でさぁ!!」

 

七海「………時を繋ぎ、仲間を集めし者よ。愛し合う事こそ、絆を深める近道なり。っというわけで、私もっと。」

 

ガルッチ「え、これってもしかして………。」

 

暁型4人「犯されるって事ね。」

 

ガルッチ「oh my god…………。って待ちなさい、そもそも僕6Pはともかくとしてこれ以上増えたら厳しいんでけど?」

 

フラン「大丈夫、今回男の娘がもう一人いるから。」

 

ガルッチ「いやあのね、近親相姦のついでに和姦と逆輪姦ってどういう事なの?さすがの僕の精力的に厳しいから、いや本当にマジで。うん。っていうか何ジリジリとこっちに来てるの?ねぇちょっと?」

 

こいし「怖くない怖くない、心配ないから。一緒に気持ち良くなりましょ?」

 

ガルッチ「それには賛成だが僕はそこまで絶倫じゃねえんだけど……。」

 

イリヤ「怯えるお兄ちゃんも、これはこれでアリかも。」

 

ガルッチ「さらっと何を言ってんの!?ちょっと響、どうにか──」

 

響「ごめんアーチャー、恨むなよ。」

 

ガルッチ「時既に遅しか……、アハハ……、逃げ場なんてなかったんや……。」

 

不二咲「ねぇ………、駄目?」

 

こまる「ガルッチさん………、やらせて。」

 

ガルッチ「もう………好きにしてくれ……。」

 

その後、犯されたとは言うまでもなく、朝までやる事となった。

 

-幽海悪斬鎮守府- -宵ノ刻-

 

陸「……………。」

 

???「見つけた、時空の賢者。僕の野望の為に、死んで─」

 

陸「絶望に屈しぬ希望の神と希望を守る絶望の魔神……か。」

 

???「はい?」

 

陸「偽善過ぎるが……、それは儂も同じよなぁ……。だがモノクマよ、お前には勝てん。」

 

モノクマ「面白いこと言うんだね、陸元帥って。僕に勝てないってどういう事かな?」

 

陸「分からないか。つまりそう言うことだ。どれだけ種類が豊富でも、数を敷って襲おうが、無駄な事じゃよ。」

 

モノクマ「………希望か?絶望に打ち勝つ物、それは希望。それをお前が持っていると?超高校級の希望でもないお前が?」

 

陸「希望ね……、確かに当初は希望を照らす者じゃった。じゃが今は、その力なぞない……ただの人間に成り下がった。それでも、儂は頼るつもりはない。儂は正義の味方の天照陸、太陽の生まれ変わりとなりて、お主を、無の神と共に消えるがよい!」

 

モノクマ「生意気な奴、そんな満ち溢れた希望を食ってや───え?」

 

海風「我が兄に気を取られたのが、運の尽きだな。江ノ島盾子………。」

 

モノクマ「………まあ、切り札は他にもあるけど、精々ブラックを倒すんだね。」

 

『パーン』

 

海風「如何する、ブラック討伐は。」

 

陸「………2ヶ月後じゃ。それまでの間─」

 

ルッチ「いえ、1ヶ月後でお願いします。」

 

陸「お主、寝ておらんかったのか。」

 

ルッチ「ええ、それにこうでもしないと……ガルッチに心配されそうだから。」

 

陸「そうか……。」

 

ルッチ「それでは、僕は戻ります。空符『スペースジャンプ』。」

 

海風「……兄ちゃん、言わなくてもよかったのか?」

 

陸「よいといっておるじゃろ、何せあの者の兄者からな。それに、僅かながら封印は解けているようじゃし、後は彼奴自身の気持ちじゃ。」

 

海風「そうですね……。気長に待ちましょう、その時まで。」

 

-to be continue⇨-




-???- -???-

???「…………。」

「おい、そこの小僧!」

???「……………………。」

「おいテメェの事だよ!無視すんな!」

???「………………何かしら?」

「テメェ、今因縁をつけただろ!」

???「………そうですか、それでは失礼します。」

「なっ!?オイこら野郎、逃げんじゃねえ!!」

???「ちょっと、今なんて言いました?」

「逃げんじゃねえつってんだよ!この玉なし野郎!やんのかテメェ?」

???「……どうやら因縁をつけたのは、あなたようですね。やられる覚悟はいいですか?」

「けっ、オイお前ら!こいつに痛い目に遭わせてやれ!」

???「へぇ、8人ねぇ。物足りないわ。私を手こずらせたいなら、9億倍用意しなさい!」

「思い上がったな?やっちま──────な……、なん………だ…………、この………やろ……ッ!?」

???「はぁ、野郎なんて失礼よ。私は『女の子』なのよ!やっぱり容姿なのかなぁ……?おっぱいも大きくならないし……、どれもこれもあのクソ親父のせいよ!おば……じゃなかった、姐さんみたいなボンキュッボンのような体型がよかったのに……。あぁ……、そういえば姐さんから聞いた話だと、弟の2人が生まれたって言ってたわね……。そのうち次男は可愛くて可愛くて、弄り倒したいぐらいって言ってたけど……、姐さん……その弟『男の子』だよね!?私の正反対の『男の娘』じゃないよね!?あー……どんな子なのか気になる…って言うか服が血塗れ!?何よもう、お気に入りのフード付きシャツなのに……。そもそも……。」ブツブツ

-月夜の湖-

………誰今の!?

イリア「うーん、野郎呼ばわりされているって事は、ガルッチの正反対の『雄んなの子』じゃないのかな?」

………マジでどうなってんの、脳内設定。そしてライフちゃん、いつの間に魔術使ってんの?しかも投影の……。

ライフ「なんとなくよ、お父さん。」
イリア「ある意味凄いわね……。」
アラン「でもあれって、星の勇者の気配がしたんだけど……。」

まぁ、いずれ分かるよ。

って言うかそろそろ海ノ幕終わらせよう…。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-15章 絶望を振りまく者と絶望を吸収する者

-不死鳥鎮守府 外- -暁ノ刻-

 

ガルッチ「うーん……、そろそろこのトレーニングも物足りんくなったなぁ。」

ブレイズ「お前は何を言っているんだ?腹筋2000回腕立て伏せ12500回素振り1千万回する奴が何処に居る。って言うか水中で素振りする奴が何処に居る?」

ガルッチ「ここに居る。しかし、1ヶ月後か……。」

 

まだ日の出が出たばかりにも関わらず、いつも通り鍛錬をしているガルッチとブレイズがいたが、今回はそれを傍観している者がいた。他でもない、フラン達に加え、苗木こまると不二咲千尋だった。

 

こまる「ねえ、あれやってて疲れないの?どう考えても人とは思えないんだけど……。」

こいし「お兄ちゃんは特殊なのよ。体力的に。」

フラン「それでも筋肉つかないけどね。私的には、あのままの方が可愛いけど。」

クロエ「あ、エミヤお兄ちゃんが戻ってきた。」

不二咲「なんて言ってるの?」

イリヤ「多分、鍛錬についてだと思うなぁ。あ、シロウも戻ってきた。」

士郎「ったく、彼奴早いから固有時間を使ったんだけど、対抗してあっちも使いやがったよ……。」

イリクロ「まず使えたんだ、シロウお兄ちゃん達。」

 

そしてエミヤの方は……。

 

エミヤ「ぜぇ………ぜぇ…………、士郎の奴………急にペース上げて来るとは……。」

ガルッチ「おうお帰りエミヤ、随分息上がってるな。」

ブレイズ「って、その様子だと固有時間使ったな?アビスも使っているが……。」

ガルッチ「アビスも!?」

ブレイズ「そういえば直に言うのは初だったな……。彼奴ああ見えて、固有時間も得意でね。何であれだけのリロードできるんかなってちょっと聞いたら、固有時間魔術を使ったって言ってたんだ。」

エミヤ「はぁ、爺さんがこれ使ってた当初は結構つらそうだと、目に浮かぶ気がする。」

ガルッチ「なるほど、アビスもか……。」

ブレイズ「ちょっと待て、アビスもってまさかと思うが……。」

ガルッチ「Time alter―Hexagon accele!!」

 

隣にいたはずのガルッチが、固有時間の詠唱を唱えると、まるで音速のような速さを目撃した。そして、戻ってきた。

 

ガルッチ「こんな感じかな?」

ブレイズ「すげぇ………、こんなん真似できねえ……。」

ガルッチ「ただ出来るのは、加速と時止め。それ以外は全くと言って皆無だ。」

ブレイズ「意外だな、全部マスターしてるかと思ったんだが……。」

ガルッチ「アビスってスローとか巻き戻しとかもやっていそうだけど、こっちは大雑把だからスローも巻き戻しは出来ないからねぇ……。」

エミヤ「……そういえば、何故あの者らが座って見ているのだ?」

ガルッチ「念話したところ、僕の鍛錬が見たいと。」

エミヤ「それでか……、ところでそっちも終わったのか?」

ガルッチ「まあね。って言うか、昨日マジで犯されまくったわ………。レイスを寝かせたのはいいが……、まさかそこにいた全員に………。」

エミヤ「………ちなみに聞くが、大丈夫だったか?」

 

っと言った瞬間、バッタリと倒れた。

 

エミヤ「ガルッチ!?」

ブレイズ「おいおい、大丈夫かよ!?」

ガルッチ「アハハ、ごめん2人とも………、ちょっと……眠く……なっ………スヤァ……。」

ブレイズ「………さすがのガルッチも、精力的に尽きたのか……。」

エミヤ「これは……ズタボロだな……。少し運ぶとしよう……。」

 

そしてフラン達はというと……。

 

こまる「あ、ガルッチさん倒れた。」

クロエ「お兄ちゃーん!!!!?」

不二咲「あー……、ちょっとヤリ過ぎちゃったね。」

フラン「むしろ、あなたって巨根だった事に驚いたわ……。」

こいし「私も………。」

不二咲「そ……そんなことは……そのぉ……。///」

4人「ゴハァ!」

 

恥ずかしがる不二咲を見たのか、フラン達は鼻血を出してしまった。どうやら、この男の娘の可愛さはガルッチにも魅力的だと思わせる程のものだったようだ。

 

士郎「しかし、殺し合いねぇ……。まるで聖杯戦争と似てるな。」

こまる「聖杯戦争?」

不二咲「それも、誰かがクロになったらお仕置きされるとか?」

士郎「いや、聖杯戦争はサーヴァントを従いつつ、生き残った者だけ聖杯を手にすることが出来る儀式みたいなものさ。彼奴と俺、イリヤとガルッチは、聖杯戦争の経験者なんだ。」

七海「なるほど、『fate』の世界にも似たような感じだったんだね。」

こまる「七海さん、いつからそこに!?」

七海「経った今来たところ。」

エミヤ「あーすまんが、ちょっと退いてくれ。」

士郎「ガルッチ……、お前大丈夫かよ?」

エミヤ「此奴は少し休ませんと、どうやら寝不足だったようだ……。」

士郎「凄まじいな……。いや、もうその精力的にどうなってんの?」

エミヤ「私が聞きたいぐらいだ……。」

 

とりあえず、エミヤは急いでガルッチを部屋まで運んでいった。

 

-夢の中- -???-

 

気を失ったガルッチは、夢をみた。が、そこは現在の無限の剣製と幻影の世界の場所で、大桜のところに、もう一人の自分『ロストエンド』が、不機嫌ながら話してきた。

 

エンド「はぁ、いやまあ文句言いたいのは山々だけど、一つ言って良いかな?」

ガルッチ「………何?」

エンド「君さあ、結婚している身なのは自覚していて結構だが、あれはないだろ!」

ガルッチ「いやまあ、僕もある意味抵抗はしたけど、もうやられ放題だったし、押しに弱いし……。」

エンド「……自分で言うのもなんだが、引くぞ?」

ガルッチ「そうは言ってもなぁ……。」

クリムゾン「おう、どうしたガルッチ。」

エンド「ん?ガルドか?」

クリムゾン「え?ガルッチが2人?」

 

なんか面倒な事が起きたんじゃないかと、冷や汗かいていた。というかどうやって入ってきた。

 

クリムゾン「なぁガルッチ?これお前の幻影か?」

ガルッチ「少なくても、幻影に近い存在。って言っても、彼が言うには過去の僕らしいんだが……。」

エンド「まあそうなるな……、って言うかガルド、僕を忘れたのか?」

クリムゾン「いや、俺的に何がどうなってるのか、全くと言って理解しきれてねえんだ。」

エンド「困った者だな……、はぁ……此奴が記憶を取り戻せたらなぁ……。」

ガルッチ「悪かったな、記憶喪失で。って言うかあんた人格じゃねえのかよ。」

エンド「人格じゃない、精神サーヴァントだ。」

クリムゾン「サーヴァント……なの?」

エンド「実質、そうらしい。キャスタークラスなんだが、ぶっちゃけ合ってるな。しかもアサシン枠もあるそうだ。」

 

キャスタークラスなのに、アサシンも入るって………どんな陰陽師だよって言いそうな2人だった。

 

エンド「あーちなみにアサシン枠がある理由は、殺せんせーとの技術でこうなった。」

ガルッチ「殺せんせー!?暗殺教室の世界に行ったのか!?」

クリムゾン「……意外と暗殺技術を持っていたのか。」

エンド「まあぶっちゃけ、陰陽師の力も使ったけどね。殺せんせーは無茶苦茶ビビってたけど。」

ガルッチ「おい、陰陽師として如何なんだよ。口調的に。」

エンド「あー、いかんいかん。学生時代の口調に戻ってしまった。」

クリムゾン「学生時代あったんだ……。」

エンド「さて、そろそろ時間だな。ガルド、今後も此奴のサポート頼む。」

クリムゾン「勿論、俺の親友の断りを入れる気はないからな。って言っても、ラースも俺もそこに行けねえが……。」

エンド「でも、人格は変われるんだろ?」

クリムゾン「まあな。」

ガイア「我の存在空気ですか?」

3人「………なんか、ごめん。」

 

そして、ロストエンドが消えると同時に、視界が明るくなった。

 

-不死鳥鎮守府 提督部屋- -昼ノ刻-

 

ギル「ようやく目覚めたか、我が雑種。しかしあの者らが言うのも、理解できるなぁ。」

ガルッチ「何が?」

ギル「愛らしく可憐な寝顔だったということだ。」

ガルッチ「………なんでさ。」

 

どうやら昼ノ刻に起きてしまった事とギルガメッシュに寝顔を見せられた事に対して、酷く赤面をしてしまった。ただ一つ、気掛かりな事を気づいた。ギルガメッシュの背中に、誰かが眠っていた。ジャックじゃ無さそうだが、一体誰だろうか?そう思い、少し質問した。

 

ガルッチ「ところで、ギルガメッシュの背中にいるのは誰?」

ギル「ほう、気づいたか。実は白野が買い物をしていたときに、段ボールの中に赤ん坊が入ってたらしく……どうした?」

ガルッチ「……捨て子?」

ギル「違いない。とんだ愚行な事をする親がいたものだな。まぁ、そう言うわけで白野が拾い、我らの子にしたのだ。しかし何とも愛くるしいものだな。」

ガルッチ「確かに、この子を捨てる親の顔を見たいよ。見つけたら一夫多妻去勢──」

ギル「それはやめておけ、洒落にならん。(・_・;)」

ガルッチ「なら八極拳か太極拳の波紋バージョンで────」

ギル「………殺す気か。」

ガルッチ「何を今更。ってこの子の名前あるの?」

ギル「む?そういえばそのような紙がなかったな。」

 

つまり名無しのまま捨てられたということになる。なんて奴だ、親として、いや人として、いやいや、この世の存在として失格だ!よし、ムーンライト・アウターヘルでも出して其奴をぶち殺して……。

 

ギル「怒りを静めよ、我が雑種。此奴が泣くであろう。」

ガルッチ「…………命拾いしたな、子を捨てた親よ。」

ギル「何故可憐な顔をしたものが、物騒な事を言うのだ……。」

ガルッチ「でも、名前は何にするの?」

ギル「そうだな……。名づけ親は我が雑種というわけで、よかろう。」

ガルッチ「なして!?∑(OωO; )」

ギル「我がマスターは貴様であり、我が認めた男だからなぁ。よい名前を期待するぞ?」

ガルッチ「そうは言ってもなぁ……。だが……そうだなぁ……。」

 

何かいい名前はあるだろうかと思いながら巡り巡って考えた。

 

ガルッチ「(とは言え、難しいものだな……。いい名前っつったって、なかなか思いつかない。そういえば、今日11月1日だったっけ…。11月……11月………じゅう……いち……。霜月にしよう、んでそっから白野を苗字にして白野霜月、よしコレで行こう。)」

ギル「どうだ?気に入ったか?」

ガルッチ「考えた末、白野霜月にすることにした。白野は…まあ文字通りあの子から取ってきて、霜月は11月って意味だ。」

ギル「ふむ、白野霜月か……よかろう。この娘は今日から白野霜月だ!よかったなぁ霜月。」

ガルッチ「(女の子だったのか。)」

 

少し触れようと、右腕をあげたが、よく見ると絶滅の魔神の腕に変わってる事に気付きすぐ引っ込めた。

 

ガルッチ「しかし、まさか昼まで眠っていたとはな。………駄目だ、あまりの快楽さでおかしくなりそうだ……。あー……何なんだ不二咲の………いや駄目だ……。自分を見失うな………。」

ギル「落ち着こう、我が雑種。しかし、それぐらい楽しんでいたと言うわけだな。まあ未知の体験をするというのは悪いものではないが、男にほ───」

ガルッチ「そこまでだ、ギルガメッシュ。僕も気を付けていたが、あそこまで女の子にみえてしまうと、感覚がおかしくなってもうどうでもよくなってしまう……。」

ギル「貴様も十分男の娘ではないか。だが、貴様が野郎にやられるのがいやな奴が、それをよしとするとはな……。」

ガルッチ「まあ……うん、ぶっちゃけふたなり女の子なら別に良いし、野郎はお断りだが……。同じ男の娘だったら……そのぉ……。」

ギル「おい、戻ってこい。」

ガルッチ「うん、どうやら不二咲さんに犯されて以降おかしくなったんだな。そういうことにしよう。」

ギル「やれやれ……、それよりこの可愛らしい小娘に触れぬのか?」

ガルッチ「え、でもこの腕だと……。」

ギル「戯け、左腕があるだろう。それに触れればよかろう。」

 

そういえばそうだったと思い、少し左腕を伸ばし、霜月に触れてみた。捨てられたにもかかわらず、まだ生まれたてのような感覚があった。白玉のようにモチモチとしていて、しかも触れられて嬉しそうに、寝てはいたが笑っていた。少し境遇に似ていたせいなのか、頬から一筋の涙が零れていた。

 

ギル「ん?」

ガルッチ「ギルガメッシュ、令呪を持って……。」

ギル「いや、使うな。貴様の気持ちは分かる。『絶対にその子を捨てるな』だろ?」

ガルッチ「……うん。捨てられた子を見ると、自分と照らし合わせてしまうから…。」

ギル「安心しろ雑種、我がそんな器の小さい事はせぬ。安心するがよい。」

ガルッチ「ありがとう、ギルガメッシュ。」

 

さすがにそろそろ起き上がろうかなと思い、すぐ立ち上がった。っとそこに謎のぬいぐるみが置いてあった。いや、正確には……。

 

???「ヤッホー!ようやく起きたねプレイボーイ君!」

ガルッチ「………不二咲さんとこまるさんがいうモノクマってのはあんたか。」

モノクマ「やっぱりここに居たんだね。時空の賢者も、無駄な足掻きをするもんだ。まあ、意外と強固な守りだから、如何することも出来ないけど、まあいいか。」

ガルッチ「目的は?あんたも無の神に関係する者か?」

モノクマ「嫌だなぁ、無の神に関係してるのは事実だけど、あんなのと関わるだけでつまらないしねぇ。」

 

うぷぷぷと薄気味の悪い笑い方をするモノクマ。

 

モノクマ「まあいうけど、僕は世界を絶望に落とすのが目的だよ。」

ガルッチ「絶望ねぇ……。ようはなんだ?無の神に従わず、独断で行動してるって事?」

モノクマ「ピンポーン!大正解。まあやることは無の神と似てるけど、あんな奴とはソリに合わないし、僕自身がやった方がいいしね。」

 

また随分と変わった性格の奴が現れたなぁ……。もういっそ、アームストロングだけまともな敵で、他の奴らは変人でいいかなぁ…。

 

モノクマ「まあ、ここでやっても無駄だって事は理解してるよ。だって君は、絶望の魔神の加護を持ってるようだしね。」

ガルッチ「知っていたのか、ガイアの存在。」

モノクマ「勿論、でも鬼神に殺されたのは驚きだったよ。でも、君が持っているなら話は早い。ねぇねぇ、君にとっていい話を───」

ガルッチ「悪いが、そのネタ飽きた。どうせ協力してくれたら世界の半分をお前にやろうみと似たような事言うんだろ?」

モノクマ「あ、分かってたんだ。まあいいけど、面白くなりそうだね。うぷぷぷ、僕の絶望と君の絶望。ぶつかり合うのが楽しみになってきた。」

ガルッチ「あ、そう。なんなら言っておくが、僕はともかく、僕の絶望をなめるなよ?」

ギル「……地味に空気になってるなぁ、我。」

モノクマ「うぷぷぷ、じゃあね。ガルッチ君、生きていたらまた会いましょう。」

 

そう言うと、蜃気楼のようにそこにいたモノクマが姿を消した。

 

ガルッチ「絶望ねぇ……、なあガイア。この力、無限に吸収する事出来るの?」

ガイア『出来るな。我とて、絶望の魔神としての役割は忘れたことはない。相手が絶望を望むのならそうするし、逆に望まぬのなら奪うことが出来る。だが奴の場合、なんだろうな。存在そのものが絶望と言っても過言じゃない……。危険な奴なのは確かだ。』

ガルッチ「……無の神に関係するも、独自で動く……か。厄介なのは確かだな。」

ギル「まぁ、手早く消してやりたいところだが、奴は元の世界に戻ったに違いない。今は目の前の敵に集中しようではないか。」

ガルッチ「そうだな、ところで赤ん坊は如何するの?戦いの時。」

白野「心配ないよ、私が守るから。」

 

っと唐突に白野がドアを開けてきた。しかも哺乳瓶を持っていて、それに察したのか霜月が泣き出した。

 

白野「あらあら、待ってていたのね。ギル。」

ギル「おうとも、さぁ存分に飲むがよい!ハハハハハハハ!!!!」

ガルッチ「………。(可愛い)」

ギル「白野よ、此奴は今日から白野霜月に決まったぞ!」

白野「え、名前決まったの!?誰が決めたの?」

ガルッチ「僕。何せ決めろって言ったのはギルガメッシュだからね。」

白野「そうなんだ。んじゃあガルッチは名付け親だね。」

ガルッチ「そうなるね。」

 

さてとといいながら、部屋から出て行ったガルッチ。ただ奇妙なことに、なかなか右腕が戻らない事に気付いた。

 

ガルッチ「そういえば、なんで戻らないんだろう……。」

ガイア『多分、全てを放出するまでこのままだろうな。』

ガルッチ「……1ヶ月後の戦いで放とう。」

 

-to be continue⇨-




-静なる草原-

はい、って事で次回予告ですが一気にブラックとの戦いになります。ガルッチ陣営とブラック、その結末は───

イリア「いや、無理して次回予告しなくてもいいわよ?(・_・;)」

………でしょうな。なんでやったんだろう……。まあこれだけは言う。第7-16章『無の神の信者としての生き様』に続く。

イリア「………無理していわなくていいって……。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-16章 無の神の信者としての生き様

-オーストラリアとニュージーランドの間の神殿-

ブラック「………退屈だなぁ。出来ればアメリカの観光したかったけど、名前が黒人っぽいって言ってぶん殴って来たせいで、思わずカっとなってサクッと滅ぼしちゃったし……、ソウルである程度楽しめたってのに彼奴ら侮辱しやがって……。畜生……、何でだよ……、俺は……無の神の信者のナンバーワンって言われているけど、本当はこの空虚な心の埋め合わせの為に、この孤独を捨てるために入ったってのに……。俺は……間違っているってのか、兄貴。でも、何で止めなかったんだよ……。これが間違いなら、どうして、なんだ……。なぁ…………教えてくれよ………
















『ルッチの兄貴』。」




-太平洋- -昼ノ刻-

 

遂に一ヶ月も経ち、世界各国と深海棲艦が集まり、全員出撃したときだった。ある程度進んだ時、ふとルッチは、あることを言った。

 

ルッチ「なぁガルッチ、一ついいかな?」

ガルッチ「うん?」

ルッチ「君が一度、僕の元から離れたいって言ってたときのこと、覚えてる?」

ガルッチ「………それか。それがどうかしたんだ?」

ルッチ「もしさ、君が行くのを止めなかったらどうしてたんだ?」

 

急な事を言ったのか、少し戸惑ったガルッチだったが、あることを言った。

 

ガルッチ「………どうもしないさ。これでよかったって思いながら、一人彷徨いながら旅を続けていたさ。それでも、剣を持ち人々を助けながら生きていくつもりだったのさ。」

ルッチ「………そうなんだ。戻ろうとは、思わず?」

ガルッチ「うん。そんなことしたら、今度こそ兄さんを殺しちゃうかもしれなかったから……。」

ルッチ「………優しすぎだよ、ガルッチ。」

ガルッチ「………それぐらい、兄さんの事が好きだって事だよ。どんな時でも、必ず守ってみせるよ。」

 

でもルッチは、何かを感づいていた。ガルッチの笑顔は、どこか悲しく、何かを怖がってるような感じがしたからだ。

 

さとり「ガルッチさん、あなたの心が──」

ガルッチ「分かってる、でも出したくないんだ。これが、僕の闇の心でもあるけど、それを力に変えていかないと……。例え僕が僕じゃなくなっても、家族を、フラン達を……兄さんを守ってみせるからさ。」

さとり「……でも、いつでも一緒に居る私達も、頼ってくださいね?」

 

それでも、さとりみたいに心を読めないし、思い切って言えなかった。でも、さとりの言うとおりだ。ガルッチはもっと、みんなを頼って欲しいんだ。これからもずっと…。

 

夕立「が……ガルッチさん!前!」

ガルッチ「……おいおい、なんだあの軍勢!?」

 

ガルッチ達が見たのは、あり得ないぐらいの敵の数だった。モノクマの数とハートレスの数、シャドウ艦娘サーヴァントの数が尋常じゃなく、恐らくTheWorldの軍勢を軽く超えているものだった。そして、あの声が聞こえた。

 

ブラック「ようやく来たか、星の勇者達と共に戦う者共よ。待ってたぜ、この時を。」

 

空から現れたブラックは、不敵な笑みをこぼしながらこちらを見た。だが、さとりとルッチとガルッチは何かを感じた。ルッチを見た瞬間、ふと恐怖をするような目をしていたのだが、すぐ元の目に戻した。

 

ブラック「いやぁ、全くお前達がいつ来るのかと思いながらずっと待っていたんだぞ?だがまだ撃たねえ、少し話でもしようや。無の神の信者の目的をな。」

ガルッチ「知ったことか、無の神に崇め奉りそれに従って動いてる組織が目的があるはずが──」

ブラック「あるんだよ。元々は無の神の信者は、捨てられた孤児達を見つけ保護し、親代わりとして育てる組織だったんだよ。破壊工作、歴史消去は表向きってやつさ。」

フラン「孤児を?」

ブラック「疑うようだが、俺もその一人だった。あるとき、俺を勧誘した人がいてね、そいつについて行くと、教会のところについたんだ。どこもかしくも子供ばかりで中には、赤ん坊や手足の不自由な子もいたんだ。心の中で決めたよ。俺が育ててやろうってね。それで俺は無の神の信者の一員になったんだ。強さも自身もあったし、いつしかナンバーワンって呼ばれた。だがあるとき、時空の賢者達が俺達を襲撃してきやがった……。」

 

そこは聞いてる。たしか、無の神に従う者は全てを殺していったと言っていた。

 

ブラック「信じられるか?無の神の信者ってだけで俺達まで襲われたんだぜ?罪のない子を殺すとか、何考えていやがるんだ!俺は必死に子供達を守った。だが、それでも子供達は殺された。巫山戯んなよ、俺達と子供達が何をしたって言うんだ!」

ガルッチ「……ブラック、お前……。」

ブラック「テメェらだけはぜってえ赦さねえ、貴様らを倒したら時空の賢者達も滅ぼしてやる!それが子供達の、あの子達への弔いだ!!全員、奴らを殺せ!!」

米総提督「お前ら、最初で最後の戦いだ!気合い入れていけ!」

陸「……お前達、華々しく散る覚悟で行くがよい!」

艦娘「我、ラグナロク二突入ス!!」

 

ブラックの大声と共に米総提督と陸元帥も叫び、両者共々動き始めた。すぐ混戦状態になり、砲弾や弾幕、剣と爆弾、矢に魔法など飛び交い、両者共々死者が現れた。ガルッチ達はブラックのところに急いで向かい、邪魔する敵は容赦なく倒していった。つくと同時に、ブラックは剣を抜き、振り下ろしてきた。

 

ガルッチ「あんた、そうまでして子供達の仇を取りたいか!」

ブラック「取ると決めた!今更変えるつもりはない!貴様ら含めて殺してやる!『メテオフレアⅢ』!」

 

空から隕石が降り注ぎ、ガルッチ達を襲いかかるも、フランの能力ですぐ無効化させられた。

 

フラン「だから何よ!そんなことして、子供達が喜ぶと思うの?」

ブラック「喜ぶと断言してやる!お前らが何を言おうが、許しの命乞いしようが、俺は赦さねえ!!」

こいし「本当、可哀想な人ね。」

ブラック「なんだと?」

こいし「だって、あなたの強さに、どこか空虚な感じがするもの。」

ブラック「…だから、どうしたってんだ!!」

 

ブラックの腕から砲弾が放たれると、ガルッチが庇い、右腕を使って防御した。

 

ガルッチ「……こいし、大丈夫か?」

こいし「ええ。ブラック、貴方の強さは確かにある。湧き上がる殺意も分かるけど、なぜ、ルッチ兄さまを見ると、怖がるの?」

ブラック「なっ!?」

レミリア「それに、ガルッチを見るとどこか安心しているような目をしていたわ。何故かしら?」

ブラック「う……煩い!黙れ!!」

 

今の言葉に動揺したのか、剣から弾幕を張ってきた。

 

ガルッチ「(どういう事?フラン達には反応がなく、僕と兄さんだけ反応する。なんか引っかかる……。)」

ブラック「モノクマ共!合体だ!!!」

 

艦娘達に襲っているモノクマ達は空に舞い上がり、合体し始めていった。中には合体する際にハートレスを呼び、共に融合した後に合体するモノクマもいた。

 

イリヤ「な……何なの?」

クロエ「イリヤ、動揺しないで。他の皆も、合体し終えたら放って!」

ガルッチ「……そう言うことか。」

ルッチ「え?何か分かったの?」

ガルッチ「兄さん、すまないがあのロボットを壊しに行ってくれ。出来れば別の場所で。」

ルッチ「それってどういう……。」

ガルッチ「頼む、どうしてもこいつに言わなくては駄目なんだ。フラン達も頼む。」

フラン「お兄ちゃん、無理しないでね?」

ガルッチ「ああ。」

 

そう言うと、合体し終えたのか突然動き出し、別の方に動き出した。他の皆も動き、今この場にいるのは、ガルッチとブラックだけだった。

 

ガルッチ「…………。」

ブラック「お前、知っててあのような事言ったのか。もうお前には話なんてないってのに……。」

ガルッチ「『I am the bone of my blade.《体は刃で出来ている。》

 

 

shadow is my body, and phantom is my blood.《血潮は影で、心は幻。》

 

 

I have created over a thousand blades.《幾多の戦場を越えて不敗。》

 

 

Unknown to Death.《ただ一度の死も分からず、》

 

 

Nor known to Life.《ただ一度の生も理解出来ず、》

 

 

Unaware of loss.《ただ一度の敗走もなく、》

 

 

Nor aware of gain.《ただ一度の勝利を求めず、》

 

 

Unaware of begining.《ただ一度の原初も知らず、》

 

 

Nor aware of the end.《ただ一度の終焉も分からない。》

 

 

Withstood pain to create weapons,《担い手はここに独り、》

 

 

waiting for one's arrival.《血塗られし丘で刃を生み出す。》

 

 

yet,My whole body was those hands will never hold anything.《けれど、幻影の意志は、その生涯はなく。》

 

 

Still My whole life was,《それでもこの体は、》

 

 

"unlimited blade works In Illusion World"!!《無限の剣と幻影の世界で出来ていた!!》』」

 

一瞬にして、海は血に塗れ、屍が横たわり大桜がある剣の草原と、大空には歯車が回る夜の空に変わっていた。

 

ガルッチ「これなら邪魔する者はいない。」

ブラック「どういう意味だ?」

ガルッチ「はぁ、これを見せても分かんねえって………。あんた、ブラック・ブロリー・ブランクって名前は偽名だろ。」

ブラック「何?」

ガルッチ「あんたの正体は分かったんだ。どんなにポーカーフェイスしても、目は動揺していた。特に兄さんに限って……。」

 

あまりにも何の話をしているのか分かっていなかったが、とある言葉で分かった。

 

ガルッチ「お前は覚えているか?兄さんと別れるときの事を。」

ブラック「!!」

ガルッチ「やっぱし、そこだけは覚えていたか。教えてくれ、『僕』よ。そっちの兄さんはどうなったんだ?」

ブラック「…………分かっていやがったか、俺の兄貴、ルッチの兄貴はなぁ………死んだんだよ。」

ガルッチ「………そうか、離れてしまったせいで兄さんが死んだと自分を責めてるって事か。」

 

そう、ブラックの正体は、ルッチと別れて一人旅をする、あり得たかもしれないもう一人のガルッチだったのだ。つまり、ルッチはガルッチが別れることを拒まず、いつか戻ってくると信じてしまったせいで、自らの死を予測出来ず、この世から去り、ガルッチを悲しませる事になったのだ。

 

ガルッチ「皮肉なものだな、無の神の信者の僕と星の勇者の僕がここで対峙するとは……。これじゃあエミヤと一緒じゃねえか。」

ブラック「……お前は、兄貴がいねえと何にも出来ねえのか?」

ガルッチ「ああ、僕と兄さんとは一心同体に近いような絆を結んでいる。それが無くなれば、僕は発狂するだろう。」

ブラック「………そうか。ならば何故、無の神の信者と戦わねばならないんだ。俺のような奴がいるって事は分かったんだろ?」

ガルッチ「………いくら僕だとしても、表向きがあれでは……庇護できない。正しさなんて存在しないんだ。すまないな、無の神の信者になった僕よ。大切なものを守るために、ここで死んでくれ。」

ブラック「……………………これが結末か、本当に解せねえ。だったら、俺もあんたを倒す!行くぞ、断罪者。武器を作る魔力は充分か?」

ガルッチ「ああ………、我が無限の贋作武器、恐れずして掛かってこい!ブラック!」

 

やはり同じガルッチなのか、投影魔術を使い襲いかかってきた。こちらも投影魔術を使いながら剣を襲わせていった。

 

そしてルッチ達は、ハートレスとモノクマと融合した巨大モノクマハートレスと対峙していたが、やはり強敵だったのか、大半の艦娘達が沈められていった。

 

モノクマ『イヤッホー!!!』

夕立「くっ……、強すぎるっぽい……。」

レ級「ちっ、これだけ撃ってもまだ立ってられるってのか?」

ヲ級「レ級、もう殆どの国の艦娘達が轟沈しました。一度態勢を……。」

 

たった一体と多数のシャドウ艦娘サーヴァントの前で、無残な負け方をするのかと思った時、謎の声が聞こえた。

 

???「マスターァァァァァスパァァァァァァァァク!!!!」

 

虹色の閃光が殆どのシャドウ艦娘サーヴァントを轟沈し、あの巨大モノクマハートレスも後ずさりした。

 

???「夢想封印!!」

 

今度は虹色の弾幕が、モノクマの不気味な右目に直撃し、目を押さえた。

 

レミリア「今のって、霊夢!?」

フラン「魔理沙!来てくれたの?」

魔理沙「へへ、やっぱヒーローは遅れて登場するもんだしな。」

霊夢「全く、異変解決は私達主人公の特権よ?」

アルファス「いや今は君達主人公じゃねえが……。」

レイマリ「それは言わない約束。」

こまる「アハハ……、でもあのモノクマの弱点分かったわ!皆、右目に狙おう!」

魔理沙「さて、こっからは私も参戦してやるぜ!星の勇者、霧雨魔理沙!推して参るぜ!」

霊夢「もう、先行くんだから……。前博麗の巫女、博麗霊夢!あんたの悪事をぶち壊して見せる!!」

 

そう言い、2人は空を飛び、モノクマの目を狙い撃った。

 

ルッチ「僕達も行こう!ここで終わらせるんだ!」

全員「おおぉ!!!!」

 

再び砲撃が始まり、今度は弱点部分を狙い始め、ルッチ達は残ったシャドウ艦娘サーヴァントを倒しにいった。

 

BGM エミヤ2015

 

そしてガルッチとブラックは、一歩も引かなず、むしろお互い傷付けるばかりだった。

 

ガルッチ「ギルガメッシュ、力を貸して!『王の財宝《ゲート・オブ・バビロン》』!!」

 

あらゆる方向から、武器が飛び交いブラックを追い詰めようとするも、投影する武器で壊していった。だが攻撃はそれだけじゃなかった。

 

ガルッチ「剣製の雨よ!桜の花びらよ!ブラックを襲え!!」

 

地面に刺さっていた武器と、散り始めた桜の花びらが急に動き出し、ブラックを襲いかかった。

 

ブラック「ここって何でもありってか!?こんなんでへこたれてたまるか!!俺の生き様を見るがいい!!!」

 

ブラックが取った行動は、自殺行為に等しいやり方だった。なんと全ての武器と花びらを、体を張って耐えたのだ。

 

ガルッチ「マジかよ、さすがの僕でも真似できねぇ……。」

ブラック「どうだ!これが俺の生き様だ!!うぉぉぉぉぉ!!!!」

ガルッチ「くっ、射出じゃ満足にダメージを与えられんか……。仕方ない!赤眼開眼!」

 

ガルッチの右目は青から赤に変わり、右腕の魔神の腕の肩部分から黒い翼が現れた。

 

ガルッチ「あんたの生き様!!見させて貰ったぞ!!その意思を受け継ぎ、断罪者ではなく、ラーク・バスター・ガルッチとして、決着をつける!」

 

常闇月の刀を抜き、居合いの構えをした。同じガルッチとして、自分自身の無念を弔うために、この一撃に全てをかけた。

 

ガルッチ「月夜見尊、僕に力を!」

ブラック「終わりだ!『闇夜乱れ斬り』!!」

ガルッチ「『月夜一閃』!」

 

荒れ狂う剣の刃が飛び交う中、ガルッチはその中に入り、斬りつけた。ほぼブラックの斬撃をくらい膝をついたが、ブラックの投影武器が消え、掠れた声で伝えた。

 

ブラック「………なぁガルッチ、俺は………俺は間違っていたのか?兄を殺してしまったことを悔やみ、無の神の信者として生き、子供達の為に仇を討つことが………間違っていたのか?」

ガルッチ「…………誇れ、お前は何も間違ってはいなかった。お陰で無の神の信者としての価値観が、変わったかもしれない。いや、おまえだけが特別だ。」

ブラック「そう……か。なあ、ガルッチ。」

ガルッチ「何?」

ブラック「そっちの兄貴を……、必ず………守ってくれよ………。」

ガルッチ「ああ。」

ブラック「最後に………あの言葉を言ってくれ。アーチャーエミヤが………、衛宮士郎を殺す時の台詞を………。」

ガルッチ「…………さらばだ。理想を抱いて溺死しろ。」

 

そう言い、ブラックを真っ二つに斬った。

 

ブラック「(…………今………行くよ…………兄さん。)」

 

ガルッチには見えなかったが、確かに満足そうな笑みで、死んでいった事が分かった。そして、ブラックの遺体は、羽根のように舞い上がり、消えていった。その中から、1羽の雲雀が羽ばたき、空へと消えていった。懐かしき兄の元へ……。

 

ガルッチ「待ってて、兄さん。今向かう!」

 

固有結界を解くと、そこにはもう弾切れ寸前と言ってる艦娘達と巨大モノクマハートレスの弱点部分を狙って攻撃しているルッチ達がいた。だが今にも、ルッチをたたき落とそうと、右腕を出してきた。

 

ガルッチ「させるか!」

 

自慢の素早さですぐ追いつき、そのまま右腕を切り落とした。

 

ルッチ「ガルッチ!」

ガルッチ「待たせたな兄さん。」

ルッチ「ブラックは?」

 

少し戸惑ったが、すぐ倒したと答えた。

 

ルッチ「そうか。んじゃ揃ったことだし、魔理沙さん!」

魔理沙「あいよ!ハート型のマジックは初めてだが、上手く言ったぜ。」

ルッチ「よし、霊夢は?」

霊夢「こっちも準備完了よ。これで強力な一発を放てるわ。」

ルッチ「残ってる艦娘と深海棲艦の皆!霊夢が作った魔法弾に向けて撃って!」

 

そう言うと、今残ってる艦娘と深海棲艦達は、残り少ない弾を撃った。

 

ルッチ「ガルッチ、フラン達がハート型のところで待ってるよ。僕はレミリアのところに行く。」

ガルッチ「分かった!」

 

2人はすぐ行動に出て、ガルッチは真っ先にフラン達に到着した。

 

フラン「待ってたわ、いいお兄ちゃん?今から私達の力でこのハート型の弾幕のマスタースパークを放つわ。でもそれはお兄様の合図の後よ。」

こいし「これが決まれば、必ず決まるはずよ。ううん、絶対に決まる!私達の絆は、深淵の闇以上に深いから。」

ガルッチ「……ああ、そうだな。この力で、必ず皆を守ってみせる!」

イリヤ「その生きよ、お兄ちゃん!クロエはもう準備しているわ。プリヤ達も準備完了だって。後は、私達とお兄様達だけ。」

ガルッチ「よし、早速チャージかい……って何故抱きしめる?っていうか何平然と右手握ってるの?」

フラン「これがチャージの合図よ。放つ言葉は『fire』よ。」

 

そうなんだと冷や汗をかいたガルッチだったが、すぐ切り替え、強く握った。魔力は凄まじいぐらい溜まっていき、溢れんばかりのハートが噴き出してきた。

 

ガルッチ「もっと……もっと溜めないと……。」

 

出来るだけ抑制かつ大胆に放出し、すごい勢いで溜まりきった。

 

ガルッチ「チャージ1億%超えた!いつでも撃てるぞ!兄さん!」

ルッチ「よし、今だ!最後の一撃を……。」

ルッチ&陸&海風『撃てェ!!』

4人「愛符『ラブリーファイナルマスタースパーク』。」

全員「fire!!!」

こまる&腐川「希望は、前に進むんだ!!」

 

極太のハート型と普通型のレーザーとギルガメッシュ達が放った閃光が放たれ、こまる達が放った弾幕がぶつかり、巨大モノクマハートレスをぶち破った。

 

モノクマ『イヤァァァァ!!!!!!!!!!!』

 

悲鳴が最後となり、巨大モノクマハートレスは塵も残さず消滅した。

 

フラン「………終わったね、お兄ちゃん。」

ガルッチ「………ようやくな。」

 

そして、空を見上げると既に夜だった。満月浮かぶ空に、ガルッチは呟いた。

 

ガルッチ「お前の無念………、その意思………、しかと見届けたよ。ブラック。」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7-F章 幻想星屑夜空

-東京ドーム-

ガルッチ「本当に僕らが出てよかったのかな?」

フラン「いいんじゃないかな?でしょ?火ノ兄さん。」

火ノ兄「ああ、何しろ君達は異世界から飛び出し、この世界を救ってくれた英雄だからね。」

ルッチ「そんな、僕達じゃなくガルッチが………ガルッチ?」

ガルッチ「ごめん兄さん、お願いだからあの人の話はしないで。」

ルッチ「?」

イリヤ「どうかしたの?」

ガルッチ「僕にとって彼奴は…、鏡合わせのような存在だから。」

さとり「ガルッチさん……。(それぐらい、ブラックの事を。)」

こいし「でも、何で私達8人なの?」

火ノ兄「何でも、陸元帥の命令なのだ。ギルガメッシュ殿には伝えたが、ガルッチが参加していれば、我はどうでも良いって言ってたし。」

レミリア「いつも通りね、本当に。」

クロエ「まぁまぁ、っとそろそろ呼ばれるわよ?」

ガルッチ「んじゃ、行きますか。」


-不死鳥鎮守府 港 訓練施設- -朝ノ刻-

 

戻った数ヶ月後、ガルッチ達は東京ドームに向かい、『世界救世勲章』という名誉な勲章をもらい数ヶ月後の出来事だった。この世界に来て早々の不二咲と七海の力により、マルフォイとカレンの負担が軽く、更にハイテクとなった訓練場が完成。その後、艦娘達はそこを利用することが多くなったが、ブラックが倒れ、ガルッチ達が勲章をもらった後は少なくなってきた。そんなある日……。

 

ガルッチ「えーっと……もうちょっとビートあげた方がいいかな?」

ブレイズ「いや、それぐらいでいいぜ。おいおいフラン!もう少しタイミング合わせて!こいし!?おいおい妹陣営、暴れすぎだって!」

イリヤ「アハハハ、面白ーい!」

クロエ「イェーイ!」

ガルッチ「…………フランがドラムでこいしとイリヤとクロエはギター、大丈夫かなこれ。他の皆は……いつの間に慣れてるし……。」

レミリア「電子音と他の楽器を組み合わせるって、よく考えたわね…。」

マルフォイ「なんにせよ、もうすぐ祭りだからな!これぐらいやっておいて罰は当たらんだろう。」

カレン「それに、ガルッチの結婚祝もしてないわ!」

 

どうやら、数週間後に始まる祭りで合奏大会があるらしく、ガルッチ達はそれに参加する事になった。ちなみに、ガルッチの指定曲したのは、EXボスラッシュ+αの曲で、約30分以上引かなければならないという、超鬼門点と言われるぐらいの難易度だった。楽器に弾き慣れてる人でも、プロの人でも、この曲は難しいが、ガルッチ達なら難なく引き切れるだろうが、問題はフラン達。何せ楽器を持つのは初というハンデもあり、その間にちゃんと引かないといけなかったが、意外とマスターし、後はリズミカルにやるだけ……なんだが……。どうも上手くいかん。レミリアとさとりはリズミカルになったが、フラン達はまだまだ上手くこなしていなかったが、こいしは無意識ながらもリズムに乗ってはいたが、ここぞのばかり暴走するため、結果はイーブンってところだ。

 

ガルッチ「間に合うといいんだけど……。とりあえず、ブレイズ。一度平安エイリアンのとこまで等してみるか。」

ブレイズ「うーん……、心配だけど……マルフォイ、準備にとりかかるぞ!」

マルフォイ「おう。」

 

マルフォイは訓練場からでて、近くにあったスタジオのところに入った。

 

マルフォイ『よし、皆。準備いいか?』

 

全員はグッと指を出し、準備完了の合図を出した。

 

マルフォイ『よし、始め!』

 

-とある神社- -黄昏ノ刻-

 

そして祭り当日、祭りと言わんばかりと陸元帥はすぐ全員休み命令が下され、今まで忙しく働いていた提督達と艦娘達にとっては有難い休暇だった。だがガルッチ達は合奏大会に参加するためか、この世界にとっては最初で最後のイベントだった。一方、こまると腐川はお祭りを楽しんでいた。

 

こまる「ここもお祭りがあるなんて、思わなかった。あ、腐川さん。見てみて!」

腐川「はぁ、こまる。私達の目的忘れた?目的は白夜様を助けて子供達の野望を止める事よ?早く戻らないと、白夜様が……。」

こまる「……そうだったね、でもどう戻れば───」

???「誰が捕らえられたと言うんだ?」

 

腐川はすかさず後ろを向くと、そこには5人の希望の戦士と一緒にいる男、十神白夜がいた。しかも無事な状態で、しかもどういう訳か、5人の希望の戦士の中の一人、仮面を被っていた男の子は素顔を見せていた。ぶっちゃけそれだけでなかった。後ろには的当てをやっている人や何故か露店で占いをやってる人もいれば、勝手に料理を始める人など色々な人達がいたのだ。

 

白夜「全く、まさか拷問されていた時に謎の渦が現れ、気が付いたらここにいたとか、どんな了見だろうな。」

腐川「白夜様!!」

白夜「うるさい、黙ってろ。」

腐川「はうぅ!」

大門「おい兄ちゃん!!乱暴な事言っちゃ駄目だぞ!」

渚「はぁ、どうなってるんだここ。モナカ、何か知ってる?」

モナカ「全然知らないわよ?むしろ不思議がるのは、私の足が治ってるって事なんだけど。」

渚「確かに……。」

蛇太郎「でも、ここ明るいね。希望に満ち溢れてる。」

こまる「って、何でその子達が!?」

言子「私も不思議よ、何だか変な物体がいたわ、何か背負ってる大人がいるわであたまが痛いのよ。」

こまる「何でなのかしら……。」

腐川「何でなのかはどうでも良いわ!こまる、構え──」

白夜「落ち着け、此奴らはもう敵対関係じゃない。」

 

さすがに2人がこんがらがっている時、楽器を持ったガルッチ達が到着した。

 

ガルッチ「どうしたの?」ドスン

白夜「ん?なんだ貴様、この俺に何か………ッ!」

ギル「ほう、我が雑種の態度がなっておらんようだな。それよりそこの者、何を突っ立っておるのだ?」

 

白夜はギルガメッシュの威圧感に押されたのか、黙ってしまう。だが、大門だけは別で、憧れの眼差しでギルガメッシュを見た。

 

大門「………すっげーかっこいい。」

ギル「ん?かっこいいとな………。フハハハハハ!!分かってるではないか!まあよい、名前ぐらい聞いておこう。雑種、名は何という?」

大門「大門大です!」

ギル「大門か。我は英雄の中の英雄、英雄王ギルガメッシュだ!」

大門「ギルガメッシュか!よろしくな!」

ギル「おう、いい声だ!」

 

そしていつの間にか、友人関係になっていった。

 

ガルッチ「……まあいいけど、それで君が十神白夜なのか?」

白夜「ああそうだ、ところで奴はギルガメッシュと言っていたが、此奴と関係あるのか?」

ガルッチ「主従関係っていうより、信頼しあえる関係っと言うべきだな。」

ギル「いわば、此奴のサーヴァントということだ。というより我が雑種、急いだ方がよいぞ?我はこの者らと楽しむことにしよう。」

ガルッチ「分かった、そんじゃ僕は急いでるんで、またな。」

 

再び楽器を背負い、すたこらさっさと行ってしまった。

 

大門「兄ちゃんの奴、何慌ててんだ?」

ギル「ああ、それは合奏大会があってな。それに参加する事になってる。気になるのであれば、我についてこい。」

大門「いいぜ!皆も行こう!」

 

そう言うと、希望の戦士達はギルガメッシュと共にガルッチがいる会場に向かった。

 

こまる「…………性格変わってない?」

腐川「私も思った……。」

???「心配なら、ついていけば?」

こまる「はっ!お兄ちゃん!」

腐川「苗木も来たのね。」

苗木「僕だけじゃないよ。どうやらコロシアイにいた全員が、気が付いたらここにいたんだ。ただ、不二咲さんと七海先輩がいなかったけど。」

腐川「2人なら、急いで会場にいったよ?」

苗木「そうなんだ!こまる、皆!行こう!」

 

-海上会場- -夜ノ刻-

 

「レディースアーンドジェントルマン!皆様、大変お待たせしました!!合奏大会も、いよいよ大詰め、もう観客のテンションはボルゥゥゥケーノ!!さて、最後の候補チームを紹介しましょう!このチームは元々異世界の住民で、様々な知識を用いていながら戦闘技術も凄まじく、個性豊かな者が多いと言う面白いチームだ!しかもぉ!彼らはこの世界を救った英雄と呼ばれる者達、いや提督達だ!それではご紹介しよう、エントリーナンバー0!『幻想星屑夜空』!」

 

大歓声の中、突如炎、水、風、土、氷、光、闇の柱が現れ、そこから順番に、ブレイズ、アビス、レイス、ノーム、マルフォイ、ルッチ、アルファスが出てきた。続いて落雷が起こると、何時出てきたのか、カレンも登場した。今度は多数のコウモリが登場しその場所からレミリアとフランが登場、更に4つのスポットライトがそれぞれの場所から、イリヤ、クロエ、さとり、こいし、そして空からはプリヤとプリエ、そして美遊が降りてきた。

 

「あれ?もう一人は何処へ?」

 

皆はガルッチを探し始めた。上空、海、祭りなどだがガルッチの場所が見当たらなかった。だが、声は聞こえた。

 

ガルッチ「おい、何処を見ている?僕はここだ!」

 

その声と同時に、レミリアとさとりは曲を弾き始めた。まだ何処すらも分からないが、ステージ中央から何かが起きようとしてた。

 

ルッチ「(準備いいかい?ガルッチ。)」

ガルッチ「(何時でもいいぜ。派手に行こう!)」

 

そして、u,nオーエンは彼女なのか?の盛り上がる部分で花火が打ち上がり、そこからガルッチが翼を生え、絶望の腕を持った状態で登場した。その状態のまま弾きながら降りていった。

 

こまる「すごい……あんなパフォーマンス……誰にも出来ないよ……。」

苗木「うん、でも江ノ島さんと同じぐらい絶望を感じるけど……、何であんなに楽しそうな顔を?」

こまる「あの人は絶望の魔神って言う人から受けついてて、絶望を力に変えて放つ能力を持ってるの。」

苗木「絶望を!?よく平然と……。」

ギル「それは違うぞ、雑種。奴は過去に大きな絶望を抱えた事がある。だが、奴は絶望を背負う覚悟と兄を、そして今は仲間達を守る覚悟を持つことにより、希望を守る絶望になったのだ。」

苗木「希望を守る絶望?でも…。」

ギル「現に奴の顔はつらそうだった。だがそれでも、仲間の協力で今がある。彼奴は一時期、仲間を守るあまり、常に孤独だったのだ。もし、彼奴の妻達が声をかけてくれんかったら、自分を見失っていただろう。」

苗木「そう……だったんですね……。」

ギル「特に裏切りは酷く毛嫌いをしている。仲間を裏切りとは、我とて許されざる事なのだ。だから頼む、どんな事でも仲間を裏切るな。」

苗木「…………元よりそのつもりだよ。」

 

そんな会話をした後、ついに終盤辺りとなり、ガルッチとこいしのギターが三味線に変わった。ノームは最初から太鼓を叩いており、バチを空に投げながらもたたき続けた。他の皆は出番がないときは楽器を持ちながら、踊っていった。そしてラストスパートのところでガルッチ達は楽器を投げ捨て、そのまま礼をするが、ノームはここぞのばかり連打を決め、最後の一降りで花火が打ち上がった。

 

「ブラボー!!おお、ブラボー!!こんな素晴らしいパフォーマンスは見たことない!間違いなく、これは伝説に残るでしょう!皆様!彼らに盛大な拍手を!」

 

もちろん皆も大歓声の拍手を送り、それを応じるのか皆も再び礼をした。

 

-不死鳥鎮守府 縁側- -夜ノ刻-

 

ガルッチ「あぁー、疲れた。」

フラン「練習したのはいいけど、あそこまでとは思わなかった……。」

こいし「さすがの私も……、ヘトヘト……。」

イリヤ「はふぅ……。」

クロエ「だらしないわねぇ……、そんなにグデェっとして。」

4人「いや、1番グデェっとしている人には言われたくない。」

 

終わりを迎え、当然1位をもらった後、そのまま祭りにいかず帰っていき、ルッチ達は荷造りをし、5人はグデェっとしていた。5人は既に荷造りを終えていて、後は幻想郷に帰るだけだった。

 

ガルッチ「あー……、でも最後となると、彼女らと別れることになるなぁ……。」

フラン「そういえば……、そうね。」

こいし「こうして再会しているのは、あの子達だもんねぇ。」

ガルッチ「確かになぁ。」

 

っと仰向けになると、右手に何かモニュッっとした感覚があった。

 

ガルッチ「ん?」

夕立「ガルッチさん、お疲れ様っぽい。」

ガルッチ「夕立か………、って夕立!?何でここで!?」

夕立「私も疲れてるから、ここに来たの。それより、何処触ってるかなぁ?」

ガルッチ「あ、これは…………なんか……ごめん。」

フラン「夕立ェ………。」

こいし「お兄ちゃんの初ラッキースケベを奪うとは……。」

ガルッチ「いやまず初じゃねえし、何で4人とも羨ましそうにしてんだよ。」

 

だが、いずれにしてもこれが最後って言うのは分かっていた。鎮守府にいる艦娘達と深海棲艦とのお別れは、刻々と近付いていることが分かった。

 

ガルッチ「んで、いつの間に腕枕をしてんだ。暁、響、雷、電。」

4人「ついさっき。」

ガルッチ「……やれやれだぜ。」

時雨「まぁでも、お疲れ様。ガルッチさん。」

曙「これが最後って思うと、不思議と短かった気がするわ。」

ガルッチ「いわれてみれば……そうだね。」

 

いずれにしても、帰るのは明日。思えば色々あったなぁと思いながら、ウトウトし始めた。ふと、火ノ兄からとある物を渡されたことを思い出した。

 

火ノ兄『そういえば、明後日帰るんだっけ?』

ガルッチ『うん、さすがに1年間ここに居るわけにもいかないしね。』

火ノ兄『だったらさ、陸提督から頼まれた物だが……受け取ってくれないか?』

 

その時に渡されたのが、なんと7つの結婚指輪だった。

 

ガルッチ『えっと……、火ノ兄さん?』

火ノ兄『言いたいことは分かる。だが、この指輪は特殊で、これをつけると最後までしっかり守ってくれる物なんだ。世界の修正干渉も起こらないっていうから、心から信頼出来る艦娘に渡してあげてくれ。』

 

と言っていた。つまり、この不死鳥鎮守府にいる艦娘の中で7人共に行けることになる。だが問題は、指輪ということだ。何でも、艦娘に指輪を渡すとケッコンカッコカリになるらしいのだが、此方からしたら、どう見ても結婚そのものに見えてしまうのだ。

 

ガルッチ「(幾ら何でも、これは抵抗しちゃうんだけど……。でもなぁ………。)」

フラン「あ、そういえば丁度引き出しの中に指輪があったような……。」

7人「!?」

ガルッチ「フラン!?」

こいし「ふーん、大体察したわ。」

ガルッチ「あー、3人とも?僕は別に……。」

こいし「本当にお兄ちゃんったら、妻だけじゃなく愛人も作るなんて大胆ねぇ。」

ガルッチ「………はい?」

 

アルェ~?(´・ω・`)なんかフラン達の目が、何かを誘うような眼差しになってるし、しかも7人の艦娘達が狩人の目をしてるんですけど。(特に夕立の目がやばい。あと時雨の目がヤンデレ目だし……。)

 

雷「マスター、そんな物持ってるにも関わらず出て行くなんて酷いよ!私が─」

電「そ……そうなのです!でも、雷ちゃんより私が──」

暁「駄目よ!ここは1番姉である私が───」

響「いくら姉妹でも、秘書艦として選ばれたのは私。だからここは私が────」

夕立「ちょっと待つっぽい。ここは私が結ばれ─────」

時雨「待った、これは僕のガルッチだ。これ以上邪魔を───」

曙「いい加減にしなさい!フェイカーは私のよ!」

7人「グギギギギギ………。」

 

もうどうすりゃいいんだ……、フラ~ン。なんで余計なこと言うんだよぉ。

 

暁型「さぁ……。」

時雨&夕立「ガルッチさん!」

曙「貴方は誰を選ぶの?」

ガルッチ「いや待て、選ぶの!?」

イリヤ「私達は愛人も大歓迎だけどね。」

フラこい「うんうん。」

ガルッチ「ちょ!?クロエ、何とか言って!?」

クロエ「スゥ………。」

ガルッチ「寝ていやがったぁ!!!!」

 

そもそも誰を選べって………いや、ちょっと待て。

 

ガルッチ「ねえフラン。その指輪、ちゃんと数数えた?」

フラン「え?あ、そういえば7つあったわね……。」

7人「なん……だと……。( ゚д゚)」

 

滅茶苦茶驚いてるんですが……、いやまあ普通に考えたら重婚待ったなしだしなぁ…。既に重婚していますがw

 

ガルッチ「んまあ……その………、7人ともが構わないって言うんだったら、取ってきてあげない訳でもねえぞ?べ…別に、重婚してる身でも、愛人関係がほしいとか、そんなんじゃねえから……。」

全員「ゴハァ!!」

ガルッチ「あ、これテンプレだから………ってなんで吐血する!?ツンデレちゃうぞ!?」

クロエ「いや、今のはツンデレだったと思うわよ?あまり慣れない事はしない方がいいわよ?」

ガルッチ「………肝に銘じます。そんじゃ僕は指輪を取ってくる。って事で……。」

 

そう言うと、すぐ起き上がり執務室まで急いで向かい、すぐ戻ってきた。7つの指輪を持ちながら。

 

ガルッチ「さてと、7人とも。それを開けて薬指にはめて。」

 

その指示に従い、箱を開けると、色はそれぞれだが宝石がついた指輪があり、それをはめた。

 

フラン「お兄ちゃん、もしかして……。」

こいし「やるの?」

ガルッチ「うん。」

夕立「ガルッチさん、何をするの?」

ガルッチ「今からある契約を交わす。上手く行けば、一緒に行けるかもしれないからね。いいか?」

 

勿論皆はうなずき、次のような詠唱を始めた。

 

ガルッチ「─────魔力覚醒《トレース・オーバーオン》

告げる……。

汝の身は我の下に、我が命運は汝の砲撃に………

運命による辺に従い、この意、この定めに従うのなら、我に従え。ならばこの命運、汝が砲撃に預けよう………。」

電「電の名に懸け誓いを受けます……、貴方は私のマスターとして共に行きます。」

雷「同じく雷、その名に懸け誓いを受ける。これからもずっと一緒よ、ガルッチ。」

響「同じく響、もといヴェールヌイ。その名に懸け誓いを受けよう。共に行こう、アーチャー。」

暁「私も同意よ。絶対離れたりしないからね?」

夕立「『バーサーカー』夕立の名に懸けて誓う。私のマスターと共に戦う!」

時雨「『アーチャー』時雨の名に懸けて僕も誓おう。矢となりて、君を守るよ。ガルッチ。」

曙「『ガーディアン』曙、フェイカーと共に行くことを誓うわ。」

クロエ「……3人ともクラス入ってたのね。」

 

それにはクロエに同意だ。とはいえ、これで彼女らも魔術系統の力を扱う事も出来るだろうと思い、一息入れた。

 

響「アーチャー、今のは一体……。なんだか無意識のうちに言ってしまったが……。」

ガルッチ「あーあれか。本来なら野良サーヴァントがいた場合に使う契約なんだけど、それを似たような契約をしたんだ。詠唱はクラス事だが、艦娘だから砲撃でいいかなって思って。」

響「………って事は、私達はサーヴァントに?」

ガルッチ「いやいや、本質は艦娘。ただ僕の魔力のパスを送っているから、魔術回路を備えている状態なんだ。いずれにしても、無限に砲撃が出来るようになるよ。」

曙「すごい……。」

ガルッチ「あと、これからはズッといられるからね。」

 

っというと、何故かガッツポーズをとり、戻っていった。

 

ガルッチ「……さてと、そろそろ───」

4人「お兄ちゃん!」

 

いきなり飛びかかり、あえなく押し倒されてしまったガルッチだったが、あーなるほどと思っていた。

 

ガルッチ「やっぱり、するのか?」

フラン「勿論よ、お兄ちゃん。」

こいし「あの時以来、忙しすぎて我慢してたけど……。もう私、満足するまで犯し尽くしたいの!」

イリヤ「お兄ちゃんだって、ずっと我慢していたのよね?ほら、ここがこんなに大きくなってる。」

ガルッチ「んっ……、イリヤ……そこはまだ弄らないで……。」

クロエ「そうよイリヤ、ここで出したらもったいないわよ?」

ガルッチ「……もう近親相姦だなこりゃ。」

4人「何を今更。」

ガルッチ「デスヨネー。\(^o^)/」

 

っといいつつ、4人を抱き締めこう言った。

 

ガルッチ「いつか僕達の子供も、作ろうね。」

フラン「あ、それなら今作ろう。」

ガルッチ「え?」

こいし「そうね。でも、なかなか出来ないのよねぇ。何でかな?」

ガルッチ「種族的な意味かも……。それにね───」

イリヤ「でも、そんな常識ポーイ!クロエも一緒にお兄ちゃんの子を孕まそう!」

クロエ「え、私も?」

ガルッチ「おいおい、皆慌てないで……。別に今じゃなくても……。」

フラン「そんな事言って……。」

こいし「何時ヤルの?」

イリヤ「今でしょ。」

クロガル「…………。」

 

その後、無茶苦茶セックスしまくって5人とも愛液やら精液やらに塗れた。

 

-不死鳥鎮守府 外- -朝ノ刻-

 

カレン「………あんた達ねえ、別に否定するつもりないけど……、もう少し喘ぎ声抑えてくれない!?」

ガルッチ「そうはいってもねえ……。」

霊夢「あと、ヤった後のにおいが残ってるわよ?」

5人「…………。」

 

もう既に他の皆は幻想郷に戻り、新たに仲間にした苗木達、艦娘の電達は既に幻想郷に向かった。

 

火ノ兄「行くのか?ガルッチ。」

ガルッチ「ああ、今までありがとう。」

火ノ兄「いや、君達がいなかったら、今頃私はいなかったし、豪ノ弟の野望も阻止できなかった。」

ガルッチ「違いないな。じゃあな、火ノ兄龍馬。お前が言う正義の味方、叶うといいね。」

火ノ兄「ああ、またな!ラーク・バスター・ガルッチ!」

 

そして、いつも最後に残っていたガルッチが戻っていくと、魔法陣は消えていった。

 

その後、艦娘と深海棲艦の関係は良好だが、深海棲艦のレジスタンスが現れ、テロを起こし始めていた。だが、それでも火ノ兄龍馬の活躍により、テロも消え、遂には世界に行き、困ってる人を救う正義の味方となった。そして、こう記されている。

 

『火ノ兄龍馬 ガルッチの友人で、正義の味方となった英雄。』

 

-END & to be continue⇨-




-日輪の草原-

………まさか、奴の正体がルッチを失い悔やんでいたガルッチだったとは。

ゼアノート「儂も驚いた……、しかも子供達の為じゃったとは………。」
ラヴォス「うーん………、ただ彼だけかもしれません。でも、ガルッチだとは思いませんでした……。」

僕もだよ………。

イリア「……でも、あのガルッチは満足そうに死んでいったから、あの人にとっては悔いはなかったかもしれません。」
ライフ「それより、また時空の歪みが生じて4名……いえ6名が幻想郷に来ました。」

………歪みが多くなったな。いや待てよ?ロヴァス!そっちの世界はどうなってるの?

ロヴァス『EndofTheWorldか?どうやら封印が解けつつあるようじゃ。』

………そうか、んじゃあそこの住人達を呼び集めて戻しに行ってくれ。

ロヴァス『了解。』

さて、夏中にどうにか海ノ幕を終わることが出来ました。それでは皆さん、次の幕で会いましょう。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

帰路ノ幕
第8-1章 姉とぐだ子とぐだ男の登場とガルッチとルッチの困惑?


8期op曲 m-flo 『tripod baby (shadow The hedgehog mix) full length version』


-紅魔館- -昼ノ刻-

 

幻想郷に戻ってきたガルッチ達は、早速自宅に戻り、ゆったりとした後に仕事に取り掛かっていた。平和で何事も無かったが、ふとあることを思い出した。それは宵闇霊夢と戦う前に、とある絵本をもらい、ルッチとガルッチの祖父『ラーク・ブライアン・ロード』の遺書の最後部分に、気掛かりなものが書かれていた。

『ラルッチ』、それは2人に取っては目を丸くしてしまうほどの驚きで、実際ルッチはそれを見たときは言葉も出なかったという。そして現在、ルッチは紅魔館にいる父親のフィンと母親のエアに聞きに行った。

 

フィン「えーっと……、ルッチ…………何と言った?」

ルッチ「ラルッチって言う人物です。父さん、母さん、これはどういう事ですか?」

エア「…………。」

ルッチ「何で祖父の遺書にそう書かれていたのですか?教えてください!それとも、何か言えない事情があったのですか?」

フィン「………いずれ聞かれると思ったが、ルッチでよかったかもしれん。エア、もう言うしかないね。」

エア「………そうね。いい?ルッチ、貴方とガルッチには、実の姉がいるの。」

ルッチ「実の………姉!?」

 

驚くのも無理が無かった。何しろ生き別れの姉がいるなんて、ルッチでも思いもよらなかっただろう。

 

フィン「何しろ、君達が生まれる前、私達は娘がいたのだ。ただ、当時の私は優しくは無かった。彼女を道具として扱い、愛情を注がず育ててきた。だが、6歳の時、彼女は何で愛情を注いでくれないのと聞いたとき、私はキレて殴り続け、終いには出て行かせてしまい、それ以降後悔していたのだ。」

エア「私も後悔したわ……、もう少し愛情を注いでいたら、姉弟でいられたかもしれないのに……。」

ルッチ「…………本当にガルッチじゃなくて、良かったですよ。」

フィン「え?」

ルッチ「ですが、父さん、母さん。少し四季映姫のところで説教してもらいます!」

エア「え?あの………。」

ルッチ「これでも怒っているのですよ?実の子を道具として扱うのは、言語道断!よって、四季映姫の説教を聞く刑に処する!天皇陛下直々の判決です!じゃなきゃ許しません。」

フィン「…………ある意味ルッチも怖い。」

ルッチ「何か言いました?」

フィン「何でもありません…、はい。」

 

そして、2人は四季映姫の所に連れて行かれ、滅茶苦茶長い説教を食らう事になった。

 

-弓兵の店 座敷- -宵ノ刻- -弓張月-

 

ガルッチ「…………それ、マジで言ってるの?」

???「ええ、会いたかったよ私の弟ちゃん。」

ガルッチ「待て待て、僕聞いてないよ。僕と兄さんにもう一人の姉がいるなんて聞いてないよ?」

???「そりゃ仕方ないよ。あのクソ親父のせいで、散々酷い目に遭ったんだから。マジ許すまじ、愛情注がなかった事を後悔させてやる……。」

ガルッチ「はぁ………、後で親父をぶん殴ろう。んで、ラルッチって言うのは、君なの?」

???「そう言うこと、改めて言うわ。私は貴方とルッチの姉であり、星の勇者。ラーク・スターライト・ラルッチよ。あ、ちなみにいうけど、男じゃないからね?」

 

ラルッチと名乗る少女は、昼ノ刻弓兵の店の玄関ドアの前に倒れていて、手当てや食事をしたお陰で、どうにか復活し、何とガルッチの姉と言い出したのだ。

 

ガルッチ「…………それって───」

フラン「それって俗に言う『雄んなの子』じゃないかしら?」

ガルッチ「……フラン、それ僕の台詞……って、『雄んなの子』!?『男の娘』の逆バージョン!?」

ラルッチ「まぁ、そうなるわね。むしろ貴方が男の娘とは思いませんでしたわ……。」

ガルッチ「何の因縁なのか……まあどれもこれも全部……。」

ラルガル「(クソ)親父のせいだ!」

クロエ「ワォ、姉弟揃っていったわね……。」

ラルッチ「それで、そちらの方は……。」

ガルッチ「あー、この子はフラン。あっちはこいし、んで縁側に居るのがイリヤとクロエ。フランとこいしとイリヤとは結婚していて、クロエは義理の妹なんだ。」

ラルッチ「ちょっと待って、ガルッチ。貴方……重婚してたの?」

ガルッチ「そう言うこと…。」

ラルッチ「しかもロリって……、私だったらショタがいいのに…。」

ガルッチ「おい待て、さらっと何言い出した!?」

 

今確実にショタとか言い出したんですが………、まさかショタコンとか言わないよね?

 

ラルッチ「ちなみに、私はショタコンです。」

ガルッチ「ちょ……ちょい待って、何堂々と告白してんの!?」

ラルッチ「だって可愛いから。あとロリコンでもあるよ。」

ガルッチ「なんじゃそりゃこりゃ\(^o^)/」

こいし「へぇ、んじゃあお兄ちゃんは?」

ラルッチ「ん?ガルッチは……そうね………。ギリギリOKかな?」

ガルッチ「いや何の基準!?あとそんなこといったら、ブラコンに………。」

ラルッチ「あら、言う前に言われちゃった……。」

ガルッチ「なんでさ………。」

 

ショタにロリにブラって………、これじゃあシスコンもありそうな気がしてならんのだが……。

 

クロエ「ねぇねぇお姉ちゃん、私は?」

ラルッチ「ドストライク!」

イリヤ「……お兄ちゃんのお姉ちゃんって、すごい個性的だね。」

ガルッチ「………らしいな。」

ラルッチ「ううん、ただ私は子供達が滅茶苦茶好きなだけ。」

ガルッチ「………なぁ、ちょい失礼なのは重々承知なんだが……、その…姉さん……えーっと…。」

ラルッチ「何?言いづらい事?」

ガルッチ「歳……いくつなの?」

 

普通に考えたら、偽るか怒るかのどちらかなのだが、ラルッチはそうはせず正直に答えた。

 

ラルッチ「うーんっとね。貴方と10歳上かな?でも外見は16歳。」

ガルッチ「……16歳?それだと、兄さんの外見年齢19歳で妹になるんじゃ…。」

ラルッチ「それでも、これは事実よ。お姉ちゃんのステータス見てみて。」

 

そう言うと、ラルッチのステータス項目が現れた。

 

 

ラーク・スターライト・ラルッチ 二つ名 慈悲深き星々 外見年齢 16歳 性別 女

 

クラス:セイバー・キャスター・ライダー・セイヴァー

 

属性:秩序(中立)・善

 

ステータス:筋力:S/ 耐久:B/ 敏捷:S+++/ 魔力:SSS/ 幸運:A/ 宝具:B

 

 

ガルッチ「………なんだこのステータス。いや、まだ良い方なのか。」

ラルッチ「そっちの方は?」

ガルッチ「筋力敏捷魔力宝具のランクがEX。唯一耐久がD。」

ラルッチ「……私よりチートね。」

ガルッチ「それには認めてる。」

ラルッチ「っていうか、貴方混沌って、社会的に否定なの貴方。」

ガルッチ「そう言われてもねぇ……。そもそも────」

 

-キングクリムゾン-

 

ガルッチ「さてと、兄さん。何時僕の後ろに?」

 

そう言うと、ビクッっと震え、顔を出してきた。

 

ルッチ「やっぱり……、気付いてたの?」

ガルッチ「この部屋に入ろうとした時点で、既に僕の排除範囲内に入ってるよ。」

フラン「もう無意識に心眼使えてるわね……。」

ラルッチ「なるほど、あなたがルッチね。」

ルッチ「………えーっと、ちょっと待ってね?」

 

そう言うと、何故か顔を隠すと同時に何故か説教の声が聞こえた。

 

ガルッチ「………まさか、親父か?」

ラルッチ「!!」

ガルッチ「全く、丁度良かった。少し話し合いでもしましょうかな?」

ルッチ「お待たせ、ほら早く。」

フィン「わ……分かってるって……。」

 

そしてルッチは、父親であるフィンを連れ出し、ガルッチ達の前に立たされた。

 

ガルッチ「さて親父、言いたい事は分かるな?」

フィン「はい、凄く分かります。」

ガルッチ「まず言いたいのは─────」

ラルッチ「このクソ親父!!」

フィン「ぶべらァッ!?」

ルッチ「え?」

ガルッチ「ちょ!?お姉ちゃん!?」

ラルッチ「よくもまあノコノコと顔を出せたわね!私がどんな思いをさせられたか、分かっているのか?」

 

凄まじい殺意と憎悪で、フィンを殴り続けるラルッチ。あまりにも突然過ぎて、何が起こったのか分からないルッチとガルッチの妻達、そして無意識にお姉ちゃんと呼んだ事に驚いたガルッチ。

 

フィン「ま……待て……、頼む……ゴホォ!謝る………謝るか……ガハッ!」

ラルッチ「許すと思っているのか!!私はね、貴方に捨てられて以来激しく憎んだのよ?道具として扱う貴方は、私に愛情を注がなかった。もし姐さんに拾わなかったら、どう責任取ってくれるのよ!この──」

ガルッチ「もういい、お姉ちゃん!落ち着いて!」

ラルッチ「ガルッチ…………。」

 

正直親父が死のうがどうでも良かったが、今は止めようと考えた。もう家族を失うのは嫌だったため、ラルッチは再び拳で振るうところで止めた。

 

ラルッチ「ごめんなさい、私のしたことが………冷静さを失ってたわ。」

ガルッチ「いいさ、それより親父。説明してくれるよな?何故姉さんの話をしなかったのかを。」

フィン「…………すまなかった、ガルッチ。俺は……お前に姉がいると言いたくは無かったんだ………。知ってのとおり、俺は娘を捨てたのだ。だが、後々から後悔した。俺はなんて、愚かな選択をしたんだろう……とな。だからあえて言わなかった。俺に、姉の話をする資格なぞないんだ。正義の味方であるが故に……。」

ガルッチ「はぁ………、親父。あんたそれでも、正義の味方なのか?」

 

ガルッチはすぐさま絶望の魔神の腕に変え、常闇月の刀を抜き、フィンに突きつけた。

 

ガルッチ「今でもあの時の事は忘れた事は無い。かと言って、僕も正義の味方を目指していたのもまた事実。でも、僕が見た正義の味方はそんな物じゃ無かった。今親父が見えるのは、形のない、空虚なだけの正義の味方だったんだ。」

フィン「………気付かれていたか。」

ガルッチ「親父、今からでも遅くない。大切なものを守れる正義の味方になってくれ。期限なんて、無限にあるんだから。」

 

怒りを込めてはいなかったが、それでも正義の味方を捨てろとまでは言わなかった。

 

フィン「……本当にすまなかった、ガルッチ。いや、わが子達よ。赦せとは言わない、せめてだけでも───」

クーフーリン「おーいガルッチ。魚の仕入れが終わったぞ。」

 

………クーフーリン、あんたなぁ……。

 

クーフーリン「ん?如何した?」

イリヤ「ランサー……、空気読もう……。」

玉藻「ガルッチさん、こんなしみったれた空気より……あれ?何ですかこの空気。」

ガルッチ「……おい、クーフーリン。報告は感謝するが、その前に……。」

 

直ぐさま狙いを定め、持っていた刀を投げつけた。

 

ガルッチ「空気を読みやがれェェェェ!!!」

クーフーリン「グヘェ!?」

 

当たり所が悪かったのか、そのままぶっ倒れた。

 

フラン「ランサーが死んだ!」

ラルッチ「このろくでなし!」

クーフーリン「人でなしじゃねえのか!?」

ガルッチ「正直ろくでなしを言うんなら、ゴーレム系でいいのに……。」

クーフーリン「ロックなだけに?」

玉藻「誰が上手いことを言えって言ったですか。」

ルッチ「まず、いつの間に来たの玉藻さん。」

玉藻「シリアスブレイクしようかと。」

全員「この人でなし!」

玉藻「私だけ一方攻撃!?あと幸運Eのランサーに言われた!?」

ガルッチ「全く……シリアス返せよ……。もういいわ、今ので殺がれた。」

 

刀は自動的に鞘にしまいこんだ。

 

玉藻「あ、ここに用があったのを思い出しました!ガルッチさん、玄関前でまた誰かが倒れています!」

ガルッチ「また!?」

フラン「二度目よね……これ。」

こいし「今度は誰?」

エミヤ「この子だ。」

???「うーん……。」

ガルッチ「また女性!?」

フラン「お兄ちゃん、なんで何かがおこるたびに女性と関わってくるのかしら。」

ガルッチ「………僕も聞きたいよ。」

エミヤ「と……とにかく、保護頼む。」

イリヤ「了解。」

 

-岸波の家- -宵ノ刻- -弓張月-

 

一方で岸波達はというと……。

 

士郎「ごめんよく分からん、名前なんだって?」

???「だから、遠坂凛だって言ってんの!」

凛「いやいや、待ちなさい!なんで私の名前なのよ!」

???「仕方ないだろ!?俺の名前にもそう書かれてんだから!あとこんがらがるからぐだ男と呼んでくれ!」

岸波「待て待て、んじゃあまさかとは思うが、衛宮士郎もいるって言うのか!?」

ぐだ男「え、彼奴もここに居るのか!?」

白野「そういえば、帰り遅いわね。エミヤと玉藻。」

ギル「確かに、珍しいな。」

ぐだ男「まずさぁ、ここ何処!?」

岸波「ここは幻想郷の俺達の家。元々は俺と白野、桜とBB、そしてサーヴァント達の家だったんだが、最近じゃ士郎と凛がいるからな。」

ぐだ男「マジか……、如何してこうなった。」

???「おい、静かにしないか。彼女の気配を探っているのだから。」

白野「ごめんなさい、レイグルさん。ソフィアさんとブラッドさんは?」

レイグル「今寝てる。」

 

実はこのレイグルっていう人物は、とある異世界の住人で、ガルッチ達が言う『魔人』という種族だという。その傍にいたソフィアと言う人物は、普通の人間だがレイグルに密かに惚れていているらしい。ブラッドは………これと言って印象がない。(ブラッド「おい!」)ただ、彼らの共通点をあげると、何でもラルッチさんの配下らしく、とあるレジスタンスに入っていたらしい。

 

レイグル「しかし、異世界に飛ばされた時は驚いたが……また飛ばされるとは……。」

ぐだ男「………ねぇレイグルさん、あの子も見つけてくれないか?」

レイグル「名前は?」

ぐだ男「衛宮星夜、皆からはぐだ子と呼んでいる。」

レイグル「ふーむ……、まあやってみるかと思ったが……今日は遅い。ここで泊まって言った方が無難だ。その後教えてやる。」

桜「それもそうですね。BB、部屋開けを…。」

BB「えー、面倒───」

桜「なにか いいました か ? ニッコリ(^_^)」

BB「………わ………分かったわよ。(こ……怖い、今の目……殺すような目をしてる……。)」

凛「………桜?」

桜「あ、何ですか姉さん。」

凛「……さっきの何?」

桜「私の能力です。」

 

どんな能力だよ……、そう思ったのは私だけではないはず……。

 

-弓兵の店 寝室- -夜ノ刻- -弓張月-

 

とりあえず、玄関前で倒れていた少女を寝室に運び、怪我がないか調べるために、エミヤが探ってみた。幸い、外傷も内傷ない事を安心したガルッチ達だが、一体誰なのか考えて見た。

 

ガルッチ「んで、この子何者なんだろう……。」

エミヤ「なんだろうな、雰囲気的に彼奴と似た匂いを感じたし。」

玉藻「エミヤさん?匂いを嗅いだのですか?」

エミヤ「あ、いや……そのような事は……。」

ラルッチ「………変態さん?」

エミヤ「なんでさ!?」

ガルッチ「エミヤ……あんたなぁ……。」

エミヤ「おいガルッチ、勘違いする事は……。」

女子全員「ジー(<●>ω<●>)」

エミヤ「な……なんだその眼は……。冷たい目線なのだが……。」

クーフーリン「アーチャー、素直になろうぜ。ニヤニヤ(^ω^)」

エミヤ「いや、何故そうな────」

ルッチ「んじゃあさぁ、ガルッチが嗅いでみたら?」

全員「え?どしたのルッチ(兄さん)。」

 

急にルッチの嗅いでみたらの発言で、みんなは何が起こったのか分からない顔になった。

 

ルッチ「ガルッチだったら、この人が誰なのか分かるんじゃないかなぁって思って。」

ガルッチ「兄さん、意外と天然なの?」

ラルッチ「……まあ、良いんじゃない?」

ガルッチ「いやいや、ってリアクターを使えば……。」

フラン「それはダメ。」

ガルッチ「何故?」

こいし「だってそんな物使ったら、つまらないじゃん。」

イリヤ「だから、お願い。」

ガルッチ「いやいや!親父もいるってのにか!?」

フィン「……やるのか?」

ラルガル「(クソ)親父は黙ってろ!」

フィン「酷くね!?」

ラルガル「うるさい!」

フィン「………うー……、出て行くよ……。(´・ω・`)」

 

フィンはそのままトボトボと、寝室から出て行った。

 

ルッチ「……んじゃあ、僕も……紅魔館に戻るね。じゃ…じゃあね。」

ガルッチ「うん、またね。兄さん。」

ルッチ「うん、あと……えーっと……。」

ラルッチ「お姉ちゃんでいいよ、ルッチ。それに遠慮しなくてもいいから、ね?」

ルッチ「あ……うん……。お……お姉ちゃん………。///」

 

少し恥ずかしがりながらも、ルッチも出て行った。

 

ガルッチ「初めてみたな、兄さんの赤面。」

フラン「そうだね、意外だなぁ。」

ラルッチ「フランちゃん達も、お姉ちゃんって呼んでもいいよ?」

ガルッチ「……何勧誘してんねん。まぁ……仕方ない、やってみるか……。」

エミヤ「やるのか……。」

クーフーリン「お、いっちゃえガルッチ。」

 

少々嫌々ながら、ガルッチは眠ってる少女に近付いてみた。

 

ガルッチ「………。///」

クロエ「だ………大胆に乗ったわね。それで、何処を嗅ぐの?ニヤニヤ(^ω^)」

クーフーリン「いっそ、胸に顔面埋めてみたらガハァ!」

エミヤ「馬鹿者、そんな失礼な事をするでない!」

玉藻「貴方も言えませんよ?エミヤさん?」

エミヤ「だから……。」

ガルッチ「静かにしろサーヴァント達!」

3人「はい………。」

 

もうガルッチの鼓動は激しく高鳴っていた。正直フラン達もそう言うのもあったが、こっちはこっちでまた違ったものだった。背徳感と高揚感が高まっていく程の魅力があり、他の男性でも絶対惚れるだろうと、思ってしまうほどだった。

 

ガルッチ「(だ……駄目だ……、お………落ち着け………本能に負けるな……本能に負けるな……。)」

こいし「(必死に我慢してる♡。ちょっと手伝って……。)」

???「むぎゅう。」

こいガル「!?」

 

こいしが能力を発動するや否や、なんと眠っていた少女がガルッチを抱き締め、横倒しされてしまった。

 

???「ウフフ……、抱き枕ァ……。」

ガルッチ「(なっ…………なななななななななな!?)」

フラン「(しかも脚を絡ませて動けなくした!?な……なんて……羨ましい!)」

こいし「(か……変わりたい!お兄ちゃんを抱き締めたい!)」

イリヤ「(あー、寝ている時に抱き枕にすれば良かった!)」

3人「(この子、出来る!)」

ガルッチ「(お………落ち着け……、よ……予想外だが、今がチャンスだ。で……でも……、なんでよりにもよって胸!?)」

クーフーリン「顔面に埋め込まれていやがる……。」

エミヤ「………なんなんだ、彼の幸運。」

ラルッチ「うー……、私にも胸があれば………。」

ガルッチ「(ええい!とにかくごめん、名の知らず少女よ!)って………うん?」

 

彼女の服から花の匂いを感じ取ったが、ほんの僅かながら鉄のにおいも感じ取った。

 

ガルッチ「………これ………、僅かだけど、鉄のにおいがする。」

エミヤ「なっ、鉄だと!?」

???「うーん……なにぃ?」

 

エミヤの声に反応したのか、少しながら目を開けた少女。

 

???「あれぇ?なんだか暖かいけどぉ………。」

ガルッチ「あ……あのー……。」

???「え?あれ?」

ガルッチ「と……突然ながらスミマセンが、貴方は誰ですか?」

???「って、えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

ガルッチに気が付いた少女は、思わず真っ赤になり離すかと思いきや、逆に締めが強くなった。

 

ガルッチ「おいおいおいおい!きつい、きつ────むぐっ!?」

???「何ここ、何なのここ!?ここ何処!?」

エミヤ「お……落ち着きたまえ君。場所教える代わりに、君が抱き締めてるその子を離しなさい。」

???「え……エミヤ?あれ?なんでここに?それに玉藻、クーフーリン?なんで?って今抱き締めてるって……。」

ガルッチ「ムグゥー!!!!」

???「あ!ご……ごめんなさい!!!」

 

-数分後-

 

ガルッチ「はぁ………はぁ………、ご……ごめん………。こんな事をして……。」

???「そそそそそ、そんなことありません!私の方こそごめんなさい!」

ガルッチ「いやいや、少し誰なのかちょ……ちょっとか……嗅いでみたかったので………その……本当にごめんなさい!!」

???「か……嗅いだのですか!?いえ、別にき…………気にしてはいません!!その……邪な気持ちじゃ無かったですし……、なんだか………、心地よく感じてしまったので……、つい……。///」

ラルッチ「なにこの純情可憐な少女。でも、鉄のにおいがするって言ってたけど。」

エミヤ「それよりもまず、ここは幻想郷の弓兵の店という場所だ。私はここの店主のエミヤシロウだ。」

???「し……知ってるけど、なんでエミヤがここに?確かカルデラに……。」

エミヤ「カルデラ?」

 

どうやらこの子は、そのカルデラっていう場所にいたらしく、しかもサーヴァント6体を連れている凄い人だったそうだ。

 

フラン「それで、貴女はなんて言うの?」

???「私?衛宮星夜っていうけど、皆からはぐだ子って呼ばれているの。」

ガルッチ「衛宮!?え、どういう事?」

エミヤ「しかし、鉄のにおいから察するに、あの衛宮士郎じゃないのか!?」

玉藻「もしかして、衛宮士郎さんでも女性の衛宮士郎さんじゃないでしょうか。」

ぐだ子「うーん、よく分からないけど、そうかも。でも、その士郎さんとは違うかな?正義の味方も目指してないし。むしろ士郎さん、いいえ、士郎お兄ちゃんと双子で生まれたし。」

全員「はいぃぃぃぃ!?」

 

双子!?士郎に双子がいただと!?

 

ガルッチ「ちょっとまて、星夜さん。士郎と双子ってマジか!?」

ぐだ子「そうよ?」

ガルッチ「た……確かに……、似ている。顔立ちといい、髪の色といい。」

エミヤ「なっ、私の……いや、俺の妹!?」

玉藻「………エミヤさん、今日は撤収しましょう。」

エミヤ「あ……ああ。スマンがガルッチ、後はまかせた。クーフーリンも行くぞ!」

クーフーリン「お…おい、一度妹に痛ぇ!!」

玉藻「それでは、さよなら。」

 

──エミヤ、玉藻、クーフーリン(気絶状態)、撤収

 

ガルッチ「…………は……話はまたこんどだな。きょ……今日はここで泊まっていいから……さ。店主はエミヤだけど、ここ僕の家だし。」

ぐだ子「あ、はい。不束者ですが、よろしくお願いします。」

 

あ、礼儀正しい子だなって思い、少しだけほっとした。さて、後は寝るだ──

 

ぐだ子「あの………。」

ガルッチ「うん?」

ぐだ子「その……、皆さんは何処で眠ってるんですか?」

ガルッチ「ここだけど?ぶっちゃけ縁側の近くだし、丁度よかったし。ね?」

4人「うんうん。」

ラルッチ「私は来たの初めてだけどね……。」

ぐだ子「で……、でしたら………。添い寝………しても……。」

5人「勿論!」

ガルッチ「え……。」

ぐだ子「出来れば、貴方でお願いしたいのですが……。」

5人「えー………。(´・ω・`)」

ガルッチ「ぼ……僕!?」

 

どうやらこれは、またフラグを立たせてしまいそうな気がしてならなくなってしまった。どうにかして、折らなければ……でも………この子の上目遣い……。しかもフラン達のも加わると、断りづらいんだが……。

 

ラルッチ「ガルッチ?」

ガルッチ「姉さん、何とかい──」

ラルッチ「一緒に寝よ?♡」

ガルッチ「!!!」ボンッ

 

そしてトドメに姉の添い寝誘いで、ポッキリと折れてしまった。

 

ガルッチ「わ………分かったよ……。い………一緒に……寝てあげるから………。///」

 

結局、押し負けてしまい6人……いや、よく見てみると……。

 

ジャック「お父さん………私も……。」

ガルッチ「いいよ。」

 

7人とのハーレム添い寝を許してしまった。自分でも情けないと思っていたが、少しだけ安心感を感じた。

 

-to be continue⇨-




-始原の城-

………凄まじいな。いや、内容じゃなくて、ガルッチのハーレムを起こす確率。

ライフ「そうですね。」
アラン「僕もだよ……、これがカリスマの力か?」

……マジで凄いよ。

ロヴァス「まあよいではないか、とりあえず後はガルッチ達じゃな。今そちらに向かおう。」

ああ、そうしてくれ。あとこれを見てる人達、次の章でお会いしましょう。

8期ed曲 原曲 ハルトマンの妖怪少女 『All This Time』


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-2章 星の現状

-人間の里 酒場- -朝ノ刻-

 

ガルッチ「………。」チーン

ブレイズ「ちょ、ガルッチが死んでる!?」

アビス「いや、過度の高速鼓動の反動と寝不足が原因でしょう。」

正邪「………何があった。(・_・;)」

ルッチ「何でも、夜……お………お姉ちゃん達と添い寝………したとか………。」

ブレイズ「ほうほう、それで────は?( ゚д゚)」

 

ブレイズは急に聞き慣れない単語が聞こえた。お姉ちゃん?今ルッチ、お姉ちゃんと言わなかったか?

 

ホル・ホース「おいルッチさんよう、ちょっといいか?」

ルッチ「何?」

ホル・ホース「お姉ちゃんとか、居たのか?」

ルッチ「昨日お父さんから聞いた。」

ブレイズ「…………はい?」

 

お父さん?あれ、確か親父とお袋を殺したってガルッチが言ってなかったっけ?

 

ブレイズ「おいガルッチ、少し起きろ。」

ガルッチ「( ゚д゚)」

ブレイズ「こいつ……、なんだその顔?」

アビス「なるほど、そうだったのですか。」

ブレイズ「分かるの!?」

アビス「この顔は、こう言ってます。『確かに殺したけど、結婚式の時に殺したはずの親父達が言うには、殺し切れてなかった』と言ってますね。」

ブレイズ「マジで!?じゃあ添い寝の時何があったんだ!?」

ガルッチ「\(^o^)/」

アビス「『添い寝したのはいいけど、途中から電達が来たせいで逆に鼓動が早くなって、眠れないまま、朝を向かえてしまった。』と、この顔は言ってます。」

ブレイズ「………ちなみに何人?」

 

そう言うと、ガルッチの指パッチンすると紙とペンが現れ、書き出し、ブレイズに渡した。

 

ブレイズ「何々………、って………『14人』!?」

アビス「待ってください、数え間違いでは?」

ガルッチ「(°°)」

アビス「『間違っていない』って、いやどう見ても……。」

ミスティア「ガルッチさん、しっかりしてください!」

 

さすがに心配だったのか、ガルッチが飲んでいたブラッドワインを取り出し、飲ませた。その瞬間、ガルッチは復活した。

 

ガルッチ「はぁ……、アビス。マジだよ。フランとこいし、イリヤ、クロエ、ジャック、姉さん、雷、電、暁、響、夕立、時雨、曙、ぐだ子さん。」

アビス「え?最後なんて?」

ガルッチ「ぐだ子さん。」

ブレイズ「えーっと、ぐだ子って……fate/Grandorderの女主人公の呼び方?」

ガルッチ「うん。」

ブレイズ「来てるってのか?」

ガルッチ「マジです。」

 

この時ブレイズは思った。こいつ、ハーレムを起こす力も持っているのではないか?

 

カレン「ですが、その人カルデラにいませんか?」

マルフォイ「俺もそう思った。」

ガルッチ「そうは言うが、マジな話だぞ?」

ノーム「むう……、次元の歪みが生じてこうなったのか……。じゃが……今一度気になることがあるんじゃが……。」

マルフォイ「奇遇だな、俺もだ。」

カレン「私も思う節があるわ。」

ブレイズ「まあ俺も。」

レイス「私も。」

アビス「以下同文。」

アルファス「同じく。」

ガルッチ「ん?皆揃ってどうした?」

正邪「なんだなんだ?何を言うんだ?」

ホル・ホース「何を……ああそう言うことか。」

ルッチ「え、ホル・ホースさん?何が分かったんですか?」

ホル・ホース「まあまあ、一度きいてみな。」

 

7人が言いたい事、それは………。

 

7人「ガルッチ(どん)って、よく女性に絡むよね(な。)。」

ガルッチ「あ、よくよく考えたら、そうだな……。」

ルッチ「そういえば、学校で最初にあったのはレイスで、その次にフラン、んでミライ、こいし、イリヤ、クロエ、電、雷…………あ、ホントだ。確かに良く絡むね。」

正邪「意外と1級フラグ建築士でもあるんじゃねえのか?」

ガルッチ「………カリスマのせいなのかな?」

ホル・ホース「大半それじゃねえか?」

 

みんなが『うーん』っと考えていた頃、青い渦から誰かが現れた。

 

ロヴァス「久しいの、皆の衆。」

9人「ロヴァスさん(校長)!」

ロヴァス「フォッフォッフォ、相変わらずの元気じゃ。そこの者達よ、儂の生徒に随分世話になったようじゃのう。」

正邪「へへ、気にすんな。」

ホル・ホース「ところでじいさん、ここに何しに?」

ロヴァス「今から話す。とりあえず、何処か座る場所はないかね?」

 

-30秒後-

 

ロヴァス「さて、まず言わなければならんことじゃが……、ガルッチが封印した『EndofTheWorld』の事はご存じじゃろうか?」

8人「あれ封印したの!?」

ガルッチ「ぶっちゃけあれしなかったら、取られるんじゃねえかって思ったし、仕方なくこの手にしたんだよ。」

ロヴァス「実はその星じゃが、今まさに封印を解こうとしておるのじゃ。」

9人「な………なんだってぇー!?」

 

ロヴァスが言うには、ガルッチの宝具である『全てを殺し、全てを救済する者《エヌマ・エリシュ》』の当初は封印の力で使っていた為、誰にも入れない、どんな攻撃でも無効化、滅茶苦茶厳重な結界を張ったのだ。解除するには一定時間が立つと、徐々に結界の魔力を失われていき、最終的には解放する仕組みになっていたのだ。

 

ロヴァス「まあただ問題じゃが……、全ての歴史が消去されておるから、一度そこにいかなければならんのじゃ。」

カレン「……そうなると、宇宙船を造らなければならないわね。」

マルフォイ「だが……、何処にそのような設備が……。」

???「困ってると聞いて!」

 

突然扉が開くと、そこには幻想郷の技術者『河城にとり』が現れた。

 

にとり「話は聞かせて貰ったぞ、宇宙船だったら河童の技術でひとっ飛び!………なんだけど、さすがに私の力だと難しいんだよね。」

ガルッチ「おい……。m(_ _)m」

にとり「だからさ、紫に頼んで月の住人達にも力を借りようとしているんだけど、交渉はなかなかの難航、穢れ穢れって言っててなんにも協力してくれなかっ………ガルッチ?」

ガルッチ「紫、いるなら返事しろ。」

 

そう言うと、ホル・ホースの後ろに八雲紫が現れた。

 

紫「何?」

ガルッチ「僕一人でもいいから、月に連れてってくれんか?」

全員「はいぃぃぃぃ!?」

にとり「いやまって、あんたそのまま月に行くの!?」

ガルッチ「僕的に、まず穢れっていう差別用語には敏感なんだ。それはマルフォイもカレンも、知ってるだろ?」

マルフォイ「いや、まあそうだけどよ………。」

カレン「でも、今貴方が行こうとしてるのは宇宙よ!?空気ないのに如何するのよ!?」

ガルッチ「心配ない、どうやら僕、一時的に英霊化させる事が出来るから、空気がなくても宇宙に行けるし。」

ルッチ「そういえば、そうだったね……。でもサーヴァント化となると、誰かのマスターに……。」

ガルッチ「大丈夫、ギルガメッシュ並の『単独行動:EX』があるからね。」

 

そういえば、そのスキルあったなと今更ながら思い出した。何しろ、潜入任務に至ってはレイスとガルッチなのだが、1番上手いと言えばガルッチなのだ。必要とあらば殺傷も問わず、暗殺としても影か投影魔術で使ってるため、証拠隠滅には持って来いなのだ。

 

紫「まぁ、いいわ。交渉は頼むわよ。」

ガルッチ「へいへい。っていうか、マルフォイとカレンの力も借りてもいいんじゃねえのか?あと不二咲さんも。」

3人「あ………。」

 

マルフォイとカレン、そしてにとりは忘れてた。という顔をしながら固まった。

 

ガルッチ「まあ行ってくる。んじゃ、またね。」

 

そのままガルッチは紫のスキマに入っていった。

 

-月の都-

 

入った瞬間、そこからの景色は神秘的なものだった。最早ここは楽園かと思わせるほどで、ガルッチですら感動していたが、自分のやるべき事をなしてから眺めようとしていた。が、何かに銃を突きつける気配を感じたのか、こちらも対抗して『月光・闇夜丸』を抜き、突きつけた人物の首に突きつけた。

 

ガルッチ「後ろにつけたのは流石だが、そんな殺意丸出しだと、すぐにばれるぞ。」

???「穢れを持つ者、ここに何しに来た?ここは貴様が来ていい場所じゃない。」

ガルッチ「それには重々承知だ。わざわざ危険も禁忌も破る覚悟で、ここに来ている。」

???「ならば尚更ここに来るべきではない、命が惜しくはここから立ち去れ。大体あれだろ?月の技術をこちらに渡せと言うだろが、やろうとしてることは徒労だ。」

ガルッチ「やれやれ、月の技術がハイテクと思っているのか。確かに、その光景を見た時は感動した。技術によっては、これだけ美しい場所に変える事が出来るのだと思ったからな。だけど、僕が来たのはそれだけではない。」

 

まだ都の景色を見ていながら、ガルッチは続けた。

 

ガルッチ「僕の目的は、自分の星に帰るために来た。だが、今の幻想郷の力では宇宙船が作れないと言うのでな。今は我が仲間達が協力しているが、それだけでは心持たない。そこで───」

???「もういい、どちらにしても技術を渡せと言ってるのも変わりない!」

ガルッチ「戯け、傲慢過ぎるぞ雑種。それとも何か?月の技術を持ってしても、宇宙船が作れないと?」

???「き……貴様ァ!月の住人であるこの私の、いや、月の住人の技術のプライドを侮辱する気か!」

ガルッチ「はぁ、たかがプライド如き、その辺の烏にでも喰わせてろ。どちらにせよ、話が通じぬのならば、僕は戦う。」

 

そして、後ろを振り向くと思わず顔を見合わせないようにした。何しろ、その者の頭には、うさ耳だったからだ。

 

???「なっ、貴様笑ってるな!?」

ガルッチ「おまっ、うさ耳ってマジで!?ここの住人って大半はうさ耳なのか!?」

???「うさ耳だよ、それより貴様は何故真っ赤になってる。」

ガルッチ「真っ赤じゃあ…………………あれ?何処だ?」

???「ここだ!」

ガルッチ「あー………これってまさか…………。」

 

少し下を見ると、あーやっぱりと顔をしかめてしまった。何しろ、今までしゃべっていたのは、幼女体系かつうさ耳の子が、銃を持っていたからだ。

 

ガルッチ「一つ聞くが、あんた軍人?」

???「それがどうした?」

ガルッチ「んじゃあ、体格を変える技術とか使ってるのか?」

???「……なんだその技術?」

ガルッチ「………え、マジでこの姿?」

???「そうだ。」

ガルッチ「……………巫山戯んな畜生、悪いことは言わん。別の人を頼む、っていうか責任者呼んでこい。」

???「(なんだ?なんだかショックを受けたらしいが、何が……ん?)」

ガルッチ「なんで僕に限って最初にであうのが幼女系なんだよおかしいだろ普通そこは野郎がくるパターンなのによりにもよって幼女って絶対宿命かなんかじゃねえのかしかも銃ってこの場所って少年少女兵でもいるのかよなんでさなんでさなんでさなんでさナンデサナンデサナンデサナンデサ………………。」

 

なんだか知らないが、とにかく当事者を呼ばないと追い払う事が出来ないだろうと思い、とりあえず呼びに行った。

 

-数分後-

 

???「んで……、そこの者よ………ってなにこのショック!?」

ガルッチ「ナンデサナンデサナンデサナンデサナンデサ…………。」

???「……何があったのだろうか。」

???「分かりませんが、私を見た途端ショックを………。」

???「ま………まあともかく、そこの者よ。」

ガルッチ「ナンデサナンデサ……、あ、なんかすみません。急にショック受けていて。」

???「何があったのかと聞きたいが、今は聞きたいことがある。何しに来たのだ?」

ガルッチ「その前に、名を名乗っておかないとな。僕は異世界からきたガルッチだ。そちらは?」

???「私は綿月依姫と申す。こちらは名がないのだ。」

「とは言え、流石に私を見てショックはないのではないか?」

ガルッチ「それには申し訳ない。何せ……。」

依姫「あー、とにかく此処ではなく月夜見様のところに向かいましょう。そこで話を聞きます。」

ガルッチ「あ、分かり………え?」

依姫「さぁ、こちらです。」

 

-月の都 とある謁見の間-

 

ガルッチはよく分からないまま……いや、状況が読めぬまま、月夜見の謁見の間に着き、そのまま跪きながら待った。

 

ガルッチ「(どういう事?何故月夜見尊がここに?確か豪ノ弟と戦う時に月夜見尊の声が聞こえて、その力をくれたんだけど………。)」

依姫「そろそろ来る。精々ご無礼のないように。」

???「あの………、ここに居ますけど。」

依姫「し……失礼しました!」

???「良いわ、さてと………良く来ました、異世界の住人でありながら、我が血筋を引く者よ。あなたのご察しの通り、私は月夜見尊。まあでも、この世界のだけど。」

 

でしょうね、そう思ったよ。だって僕の知ってる月夜見尊は男だもの…。

 

月夜見「とりあえず、面をあげていいわ。」

ガルッチ「では、失礼にゃが……。」

3人「ゴハァ!」

ガルッチ「え?」

 

面をあげると、何故か顔を真っ赤にしてしかも観られないように鼻血を拭く姿を目撃した。え、これって僕が噛んだせい?

 

ガルッチ「し……失礼しました!何しろ、この言い方は未だに慣れていなくて、どんな者にも態度によって言い方を変えていて……。」

月夜見「い………いえ、あまりにも噛んだ貴方が可愛らしくて……つい。」

ガルッチ「………本当に申し訳ない。///」

依姫「これが……男の娘という者なのでしょうか………。」

ガルッチ「依姫さん、鼻血。」

依姫「あ、失礼しました。」

月夜見「さて、あまり茶番を進めるのもどうかと思いますし、要件を聞きましょう。」

ガルッチ「分かりました。我が要件というのは………。」

 

ガルッチは、自分の星に帰るためには、宇宙船が必要だということ、だが幻想郷の河童ですら未知の領域、そこで月の技術を借りて宇宙船を完成させようっという事を話した。勿論誤解もないように。

 

月夜見「そうですか………、ですが時空の力を使えばよろしいのでは?」

ガルッチ「それには理由がありまして………。」

 

-数十分後-

 

月夜見「なるほど………、事情は分かった。」

ガルッチ「とは言え、ここの者達はプライドが高いと聞きます。確実に納得がいかないというでしょう。」

依姫「それには心配ない。私にいい考えがある。」

 

-静の海-

 

ガルッチ「あー………、んなこったと思った。」

 

提案というのは、依姫と戦い勝利する事だった。でなければ、彼らは認めてくれないだろうと思うと言うわけで、この場所でやることとなった。勿論、月の住人は依姫を応援して、ガルッチには見下している。

 

依姫「先攻はそちらで構いません、こちらも全力でいかせていただきます。」

ガルッチ「分かった。ならば……、Connect in Despair evil got!」

 

いきなり魔神の力を借り、絶望の魔神の右腕に変化し、常闇月の刀を抜いた。それだけでなく……。

 

ガルッチ「ここは我が国、神の国、安らぎの闇に誘い、優しき光を照らし出す。

 

国がうつほに水注ぎ、高天巡り、黄泉巡り、巡り巡りて水天月光。

 

我は惑わす、闇夜に星色夜空を照らす月へとなりて、八尋の輪に輪をかけて、九重の護り手!

 

月夜の力、ここに開花せよ!」

 

月夜見尊の力をもらうと、月夜の袴に変わり、右手には常闇月の刀、左手には月光・闇夜丸を持ち、構えた。

 

依姫「驚いた………、魔神と神の力が融合するとは………。」

ガルッチ「実のところ、どういう仕組みなのか分からんけどね。」

依姫「そうか、ならば私は天照大神の力を使おう!」

 

そう言うと、日光の眩しさに眩んだが、絶望の力で軽減した。

 

依姫「怖じ気づいたかしら?でも私のはただの憑依。だが、憑依といえど力を持っているわ。貴方が月夜と言うのなら、私は日輪として、貴方という存在をたたき落とすわ。」

ガルッチ「なるほど、君もまた……同じタイプの………か。」

依姫「ええ、行くわよ。月夜見の血を引く者。その力で十分かしら?」

ガルッチ「フッ、ついてこれるか?我が剣技、恐れずして掛かってくるがいい!!」

 

BGM エミヤ

 

月の住人達は、驚愕していた。何しろ絶対依姫が勝つだろうと思っていたのだ。だが現実はどうだろう?穢れであるガルッチと接戦しているのだ。しかも、影から剣が飛び出したり、謎の渦からも剣も出てきたのだ。

 

ガルッチ「なかなかやるね、依姫さん!」

依姫「そちらこそ!」

 

剣撃の音が凄まじく、しかもその旋風が月の住人にも届いた。(空気ないのに何故?)

 

ガルッチ「まだまだ!『朧月・乱れ斬り』!」

依姫「なんの!『幻日・五月雨斬り』!」

 

今度は閃光の剣撃が起こり、最早目も開けられない状態になってしまった。だが、遂には刀が折れる音が聞こえた。

 

依姫「ッ!!」

 

流石に肝を冷やしてしまい、ガルッチに攻撃を赦す…………筈だった。

 

『ガキンッ!!!』

ガルッチ「なっ!?」

依姫「と……『投影完了《トレース・オフ》』!」

 

これにはガルッチも驚き、投影魔術を使った依姫ですら驚いた。

 

ガルッチ「馬鹿な、こう言うことってあるのか!?」

依姫「くっ………、セイヤッ!」

ガルッチ「ちぃ!」

 

遂にダメージが入ってしまい、急いで距離を置こうとするも、逃がすまいと攻めてきた。

 

ガルッチ「(予想外だ、まさか依姫さんも投影魔術を使うなんて……。しかも距離を置こうとした途端、攻めてきやがった……。こうなれば……。)」

依姫「(正直、何が起きたのか分かりませんけど、急に頭の中から詠唱が聞こえたわ。でも、これはこれでいいかもしれない。ここで………。)」

ガル依「決める!」

月夜見「あら、あの目は最後の一撃だわ。もう少し近くに……。」

「いけません月夜見様!お怪我をしてしまいます!」

豊姫「そうです!なので、此処で見ていてください!」

月夜見「えー……ショック……。」

 

剣撃をあげた後、2人は一定の距離を取り、詠唱に入った。

 

ガルッチ「月夜に照らす数多の光……、桜に舞い散るは花の如く……、ただ独り、月に魅入られし少年はここにあり。闇夜に続く茨の道、絶望への道を進み、刀を手に取り全てを斬る。我、月夜見尊の子孫となりて、いざ参らん!」

依姫「日輪に照らす唯一無二の光……、飛花に舞い散り………、孤高たる剣士、太陽に生まれし少女はここにあり。光明に続く安らぎの道、希望への道を進み、刀を手に取り全てを守る。我、天照大神の力を用いて、いざ参る!」

ガルッチ「秘剣『無明長夜・月光・雷光一閃斬り』!!」

依姫「剣技『光明暁天・日光・疾風一閃斬り』!!」

 

最早月夜見以外の人達は見ていなかった。あまりにも眩しいが故に、どちらが勝ったのか分からなかった。

 

BGM終了

 

ガルッチ「僕の勝ちだ、月の女剣士よ。」

依姫「ええ、そして私の敗北ね。」

月夜見「……勝負はあったわね。」

 

-to be continue⇨-




-弓兵の店 縁側- -夜ノ刻- -待宵-


ガルッチ「って言うわけで、その後は数人の月の住人を借りて完成を待つだけって事だ。」

フラン「うー……、一人で月に行くなんて狡い!」

こいし「そうよ!私も連れてって!」

イリヤ「うんうん。」

ガルッチ「そうはいってもねぇ……。」

クロエ「それに、どうせ帰る前にやって来たんでしょう?」

ガルッチ「クロエ、悪いけどそこは断言しよう。それだけはない。」

クロエ「えー……、つまんないの。( -3-)」

ガルッチ「ちょっとクロエ、それはどういう事かな?( ^ω^)」ハムッペロペロ

クロエ「んんっ、お兄ちゃんいきなり耳は…。」

ラルッチ「……私が乗ってるって事、忘れてヤらないよね?」

ガルッチ「あー……、危うく本懐を遂げるとこだった。(クロエが悪いんだよ?僕を誘うような声をするから……。)」

ぐだ子「それにしても……、ぐだ男くん遅いなぁ……。他の女の子とイチャイチャしていたりして……。」

6人「いや、それだと滅茶苦茶ヤっているような言い方になるけど……。」

ぐだ子「実際そうですよ?ジャンヌオルタちゃんをあの手この手で苛め犯したりしてましたし。」

ガルッチ「………それマスターとして、大丈夫なのか?」

ぐだ子「多分……。でも、なんだかんだ言って真面目にやってるからね。」

ガルッチ「なんだそりゃ……。」

ぐだ子「しかも絶倫だから、何度でも犯すからねぇ……。あれはある意味尊敬するよ……。」

ラルッチ「もう心配になってくるよ、その女性サーヴァント達……。(・_・;)」

ぐだ子「まぁ私も満更じゃないけど、ギルガメッシュとおっさんは流石に……。」

ガルッチ「お前もかい。(なんでだろう……、なんか嫌な予感が……。)」

ぐだ子「そういえば、ガルッチさんってサーヴァントなんですか?」

ガルッチ「一時期だけど。」

ぐだ子「一体誰のサーヴァントに?」

ガルッチ「イリヤだよ。」

イリヤ「平行世界のだけど。」

ラルッチ「サーヴァントもなってたのね……。」

ぐだ子「じゃあさ、やっぱり経験は?」

ガルッチ「聞くと思った。そこはプライバシーなので、言いません。」

ぐだ子「えーケチー。じゃあさ、貴方は今までそれを使って、何人の女の子を鳴かせたかしら?」

ガルッチ「君は、今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」

ラルッチ「(もう覚えていないのね……。)」

ぐだ子「なんて言うか……、ノリで乗ってくる系の人なのかな?」

フラン「精神的につらくなると、良く甘えてくるけどね。」

ぐだ子「猫なの!?」

ガルッチ「猫と狼の中間かな?」

こいし「そういえばさ、お兄ちゃんって良く受けに回ってるけど、もしかして………?」

ガルッチ「Mなのかってか?いやいや、流石にない………と思いたい。」

ラルッチ「ヘタレじゃないのは確かなのよね。」アタマノシカカリ

クロエ「実際私の耳を舐めてたし。」

イリヤ「テクニシャンだし。」

ガルッチ「少なくとも、反撃はやってるから………。」

ぐだ子「サキュバスがいたらどうします?」

6人「迷わず攻めに入る。」

ぐだ子「うわー、そこは一致するんだ……。」

6人「家族ですから。」

-月夜ノ湖-

ロヴァス「伝えましたぞ。」

ご苦労さま、でも自力で自分の星に帰るってのは難しいよな。

ゼアノート「仕方あるまい、何せランダムで決まるのじゃから。」

ライフ「えーっと、Geschmiedete Shi Geist , falsche Herz.Wenn Sie das wahre Herz zu suchen, ob der Geist verstehen.《造られし心は、偽りの心。真なる心を求めたくば、心を理解せよ。》」
イリア「ライフちゃん、何詠んでるの?」
ライフ「これですか?心の女神が書いたと言われている書物を読んでいたのです。」
イリア「あの子って、ドイツ語も書いていたのかしら?」
アラン「さぁ………。」

ダンブルドア「とはいえ、儂らみたいに好きなように飛ぶことは難しいしのう。」
ヴォルデモート「しかも、此処に来れる時空の賢者って、あまり少ないですし……。」
ロヴァス「確かに……。」

こればかりは仕方ないよ。なにしろこの結界、凄まじいぐらい強力だからね。

ロヴァス「造ったのは儂らだしのう……。」

とにかく、ガルッチ達を必ず生きて帰さないと………。

※8-3章に続く


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-3章 ぐだ男とぐだ子の再会

-紅魔館- -朝ノ刻- -朝霧-

 

ルッチ「………お姉ちゃん、か。」

DIO「珍しいな、ガルッチの兄よ。」

ルッチ「DIOか……、何かな?」

DIO「いやなに、暇潰しに話でもしようかと思ってな。」

 

ルッチは霧から現れる朝焼けの太陽を眺めていたとき、DIOがやってきた。どうやら暇だったらしく、屋上に来たようだ。

 

ルッチ「そういえば、太陽に当たってもいいの?灰になるんじゃ……。」

DIO「なに、心配する事はない。パチュリー殿に、太陽克服魔術をかけてくださったのだ。しかし、やはり血は欲しいところだな……。」

ルッチ「能力的に?」

DIO「まぁ、そういうことになるな。実のところ、私の『世界《ザ・ワールド》』は変化し始めてきた。」

ルッチ「それって、『天国の世界《ザ・ワールド・オーバーヘブン》』的な?」

DIO「少し近いが、奴のような真実の上書きは御免だ。私は、今を気に入っているのだ。今まで私は、世界を支配し、人間共を恐怖させてやろうと考えていた。だが、とある少年の夢を見た瞬間、考えを改める事となった。」

ルッチ「ガルッチの………か。見たんだ、あの夢を。」

DIO「ああ、不思議と彼に同情し、気が付いたら抱き締めていたのだ。誰かが寄り添わなければ、いつか壊れるのではと思っていたのか。今となっても、分からなかった。だが、お陰で母の言葉を思い出した。『本当に力を貸して欲しい人がいたら、助けてあげて。』っとな。」

ルッチ「…………悪のカリスマ、なんだよね?」

DIO「勿論、それも忘れたことすらない。だから今こそ、慈悲と愛で世界を支配しようと思う。そのために……。」

ルッチ「それで執事なんだね。」

DIO「そうだ。っと、そろそろ仕事に取り掛かるとしよう。さらばだ、ルッチ。『ザ・ワールド』!時よ止まれ!」

 

気が付いた時には、既にDIOはいなくなっていた。だが、彼の後ろ姿は、エミヤのような背中をしていた。

 

-弓兵の店- -朝ノ刻-

 

そして、ガルッチ達はというと、店の仕事をやっていたとき、4人の男性と女性がラルッチとぐだ子を覆い被さってる様子を見て、客も店員達も( ゚д゚)ポカーンとしていた。

 

ぐだ男「星夜ァ!よかった…無事だったか!」

ぐだ子「待って待って、みんな見てるって!」

レイグル「姫君、御無事でし……っておいブラッド!」

ブラッド「姐貴!無事でしたかァ!!」

ラルッチ「ちょ、ブラッド!?なに抱き付いてるのよ!このセクハラ剣士!(股間蹴り)」

ブラッド「ゴハァ!!」

ソフィア「はぁ、このかませ犬剣士は……。」

ガルッチ「……あの、どちらさん?っていうか姉さん、玉藻さんから一夫多妻去勢拳でも習った方がいいよ。」

3人「姉さん?」

 

-少年(青年)説明中-

 

DIO「しかし、君に姉がいるとは思わなかったな……。」

ガルッチ「知ったのは最近だけどね。」

ルッチ「僕も。」

レイグル「だが、姫君を保護してくれたのは事実、感謝しよう。」

ぐだ男「まあ、星夜も無事だったし、よしとするけど……。何でサーヴァント達がこんなにもうようよしてんの?」

イリヤ「それは私の力よ。私の魔力がここまで上がったお陰で、自由奔放に行動できるようになったからね。」

ガルッチ「まぁ、ほとんど受肉してるって言うことになってるけどね。ギルガメッシュの宝具のお陰で。」

ぐだーズ「ギルガメッシュさん、凄すぎ………。」

ギル「フハハハハハハ、我が財に感謝するがよい!」

レイグル「しかし、少々気掛かりなのだが……、次男の見た目は女の子に見えるな…。」

ガルッチ「お前もかよ………。_| ̄|○」

フラン「お兄ちゃん、ドンマイ……。」

ブラッド「へぇ、んじゃあ一辺ヤって───ゴハァ!」

 

ショックと同時に、ブラッドの発言が終わる前に一夫多妻去勢拳が発動した。だが、今までの一夫多妻去勢拳は何かが違った。

 

ブラッド「アガガガガガガ────」

 

何と100回ぐらい股間蹴りをしていたのだ。その後は勿論ライダーキックで決めて終了した。

 

ガルッチ「名付けて、『去勢百足拳』!」

ブラッド「あ……が………。」

ラルッチ「ブラッドが死んだ!」

ソフィア「この人でなし!!」

玉藻「なんか、ここまでパワーアップしてるわね……。これ絶対死んでるね。(主に股間が……。)」

エミヤ「君が教えたんだろうが。」

玉藻「そうなんですけど、ここまで強化するなんて思わなかったんだもん。」

 

とは言え、さっきの痛みは何処へやら、平然と起き上がった。

 

ブラッド「いってぇ……、おい流石の俺でも痛かったぞ?マジで俺のエクスカリバーが折れ─ゴフッ!」

ガルッチ「変態発言はここまでと、しましょうか。っていうか、君達は姉さんと関係してるけど、なんて言うんだ?」

ラルッチ「あ、紹介するわ。今貴方が蹴りを入れてるのはブラッド。『ブラッド・フォン・フェイト』よ。よく私をセクハラしてくるかませ犬なんだけど、実力はあるのよね。んで、こっちの銀髪で長髪はレイグル。」

レイグル「お前が姫君の妹……いや失礼、弟ならば守らねばならぬな。今後ともよろしく頼む。」

ラルッチ「異世界の住人で、『ザーマイン』っていう国の王様でありながら魔人でもあるの。」

ガルッチ「え?んじゃあその子は?」

ラルッチ「この子?ソフィアっていうよ。レイグルが言うには、ここまで感情はない子だったけど、私と一緒に居たお陰で感情豊かになった、可愛らしい少女よ。」

ソフィア「どうも、ソフィアです。レイグルの未来のお嫁さんに……、キャーッ言っちゃった!♡///」

玉藻「しかもテンション高い。」

レイグル「はぁ、ここまで感情的とは……。」

ガルッチ「何気にツッコミ切れない気がするが……、まあここに来たのも何かの縁だし、なんか注文する?」

レイグル「そうだな。ソフィアもよいな?」

ソフィア「勿論です!ほらかませ犬のブラッドも立ちなさい!」

ブラッド「解せぬ………。」

ガルッチ「あー、そこの人もどうぞ。」

ぐだ男「あ、はい。」

 

-数分後-

 

レイグル「ふむ、なかなかの美味だな。」

ブラッド「滅茶苦茶美味いぜ!お前が作ってくれたのか?」

ガルッチ「うん、気に入ってくれたかな?」

レイグル「ああ、元王として褒めてやる。」

ギル「ほう?この我を除け者にして王とはな。」

レイグル「そこの者よ、俺はもう王ではない。いや、正式には飛ばされてから、もう王ではなくなったとでも言おう。」

ギル「ふむ、礼儀正しいようだな。ならば赦そう。」

 

平常運行だな、と思ったガルッチだった。

 

ぐだ男「この旨さ、エミヤ並みだぞ!?本当に君が!?」

ガルッチ「勿論、料理にも嗜んでるからね。剣士としてだが。麻婆豆腐も作れるし。」

クーフーリン「おい、激辛じゃねえよな?」

ガルッチ「客人の希望がない限り出さねえよ。」

白野「あー、久々に泰山特製の激辛麻婆豆腐食べたい……。」

岸波「俺も……。」

 

居たわ、っていうか白野さんまだ仕事中でしょ。

 

-妖怪の山 河童の研究開発施設内- -昼ノ刻-

 

仕事を早めに切り上げ、すぐ妖怪の山にある河童の研究開発施設に向かい、宇宙船の様子を見に行った。-

 

ガルッチ「どう?上手く行きそうか?」

にとり「うーん、なかなか上手く行かなくってね……。強度も欲しいところだし、武器類も用意しないと駄目だからね。まあ正直、形が問題だけど……。」

 

にとりが言うには、設計図は宇宙戦艦ヤマトをモチーフにしているらしいが、他にもあるらしく、どれにするか決まっていないようだ。お陰で作業もままならない状態だという。

 

ガルッチ「やれやれ……、んじゃあ設計図を見せて。…………よし、決まった。『プランC』の設計図にしてくれ。外装の翼部分は…………。」

 

それから…………。

 

ガルッチ「こんなものかな?」

にとり「結構かかるけど、いい?」

ガルッチ「何事もなければ、構わないよ。マルフォイやカレンも使ってさ。」

にとり「分かった、最高の仕上がりをしてあげるね!」

 

とは言え、"本当に"何事もなければいいのだが……。

 

ガルッチ「少し練習するか……、左眼『直死の魔眼』!」

 

ガルッチの左眼から魔力が蓄積し、視界には僅かながら線と点が見えるようになってきた。あれだけ直死の魔眼を嫌っていたにも関わらず、何故使い始めるようになったかというと、上手く行けばその者の死を回避、または切断させる事ができるとギルガメッシュが言ったらしく、しかもガルッチの『直死の魔眼』は特殊で、全ての存在を殺す事が出来るらしく、制御も難しくないという。

 

ガルッチ「少なくとも、上手くいってるな。未来予知は……起こらないな……。うーん……これって特定の条件じゃない限り発動しない能力なのかな?」

 

ただ短所がない訳でもない。全ての存在を殺せると言っても、本人にその者を殺す気があるかないかのどちらかになる。もし殺す気がないのであれば、直死の魔眼を使っても効果はなく、ただダメージとして与える事になる。つまりガルッチの気持ちの問題と言う事になる。

 

ガルッチ「仕方ない、一応料理を置いて戻るとしよう。」

 

-妖怪の山- -昼ノ刻-

 

弓兵の店に帰る途中、何やら異質な気配を感じ取り、すぐさま刀を抜いた。

 

ガルッチ「………誰だ?」

 

茂みの方を睨むと、そこから狼男やらの妖怪の類が現れたのだ。

 

「■■■■…………■■■■■■■■………………■■■■■■■■■■■■■■!!!!!」

ガルッチ「こいつ、理性を失ってるのか?」

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!」

 

実質、奴らのオーラから邪悪な黒いオーラが放っていて、そのままガルッチを襲いかかってきた。しかもあまりにも速すぎで、腹部に鉤爪の跡をつけられた。

 

ガルッチ「ちっ、素早いな………こい……ッ!?」

 

突然立ち眩みを引き起こし、地面についた。しかも視界が霞んでいた。

 

ガルッチ「くっ………、即効性の猛毒か………。まずい……、次襲われる前に……攻撃を…………しないと。」

 

フラフラと立ち上がりながら、狼男を見て、居合いの構えをした。だが、やはり猛毒が強すぎるが為か、力が入らなかった。

 

ガルッチ「この毒……、強敵であればあるほど、強い猛毒になるのか………。ちぃ……しかも次食らえば、即死だな……。」

 

ガルッチは、今食らった猛毒を解析したところ、強者に対する『弱者達の怨念』が込められている猛毒だと言うことが分かり、自分が弱者であればあるほど猛毒を強くし、強敵であれば即効で猛毒状態にさせることが出来る、いわば弱者チート毒と言っても過言じゃなかった。しかも、一度食らえば猛毒状態で済むが、次食らえば…………文字通り『死』。そこでガルッチは、一応護身用として持っていた銀の短剣を持ち、自分の首を切り付けた。

 

ガルッチ「(少なくとも、短剣から猛毒は出来た。後はカウンターを狙うのみ!)」

「■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!」

ガルッチ「奥義『タナトスハント』!」

 

今度は上手くかいくぐり、狼男の胸部に切り付け、そのまま背中に刺した。

 

「■■■■■■■■!?」

ガルッチ「今のお前は………、『強者』だ!毒をもって毒を制すとは、まさにこのことだな……。」

 

流石に自分の毒に克服していなかった為か、狼男も猛毒状態となっただけでなく、タナトスハントの効果で血飛沫をあげ、絶命した。

 

ガルッチ「ハハハ、悪いな。ここで死ぬわけには……、逝かねえんだ。殺されるほど、僕はお人好しじゃ………ねえからな。」

 

勝ったとはいえ、やはり猛毒は残っており、最早動く意識を持つだけでもやっとの状態だった。

 

ガルッチ「早く………かえ……ら………な…………。」

 

そして山を降りるその前に、意識を失った。

 

-弓兵の店 寝室- -黄昏ノ刻-

 

ガルッチが目が覚めた時には、既に黄昏。しかもどういう訳か、自分の家にいて、しかも猛毒も治り、布団の中にいて、隣には黒い少女が寝ていて………。

 

ガルッチ「え?」

 

いやいやちょっと待て、何で隣に黒い少女が眠ってるの!?いやまず、この子誰!?あと何で家にいるの!?何が一体どうなってるの!?

 

こいし「お兄ちゃん!」

ガルッチ「あ、こいし───むぐっ!?」

こいし「もう、心配したのよ!ジャンヌちゃんが拾って、静謐ちゃんが毒を吸ってくれなかったらどうしようかと!」

ラルッチ「こいしちゃん、ガルッチが苦しそうよ?あとおっぱい頂戴。」

こいし「あ、ごめん。気が動転して……。そして無理、こればっかりは。」

ガルッチ「はふぅ……、んで僕はどうなったって?」

ラルッチ「どうなったって……、貴方が倒れてたってジャンヌが拾って、猛毒を処理しようとしたら静謐がいきなりキスしたのよ。」

ガルッチ「これまた独特な………………は?( ゚д゚)」

 

え、キスだと?何で毒を吸い出すのにキスしないと駄目なの?まずジャンヌと静謐って誰!?

 

ガルッチ「そういえば、隣で寝てる子は?」

こいし「その子が静謐ちゃんよ。」

ガルッチ「この子が!?ってそう言えば、この子って………全部が毒って………。」

ラルッチ「いやいや、大丈夫よ!どうやらガルッチは状態異常には殆ど無効だったし、この子に触れてもなんの毒にもなってないから、大丈夫よ!」

ガルッチ「そ……そうか?こっち猛毒かかったんだぞ?」

こいし「あ、それで思い出したけど、何があったの?」

 

-少年(青年)説明中-

 

ラルッチ「邪悪なオーラを纏った狼男ねぇ……。でも貴方って、状態異常には効かないんじゃないの?」

ガルッチ「んな訳あるか。これでも人並みだ。魔術を使えば状態異常を無効化するけど、これでも人並みだ人並み。」

こいし「でも、魔術で無効化しているなら、何で効いたの?」

ガルッチ「僕の自己分析だが、あれは『弱者達の怨念』っていう特殊な猛毒で自分が弱者であればあるほど、または自分より強敵だと思う奴程強力な猛毒になる、弱者チート毒のようなものだな。まあそれを利用して、銀の短剣で自分の首を切って、猛毒を吸い出してから倒したけど────アダッ!?」

ラルッチ「何馬鹿な事してるのよ!下手したら死んでるじゃないのよ!」

ガルッチ「いや、もう一度食らったら即死だったし……。」

こいし「何それ……、っていうかその毒付きナイフは?」

ガルッチ「少なくとも、投影した奴だからもうないはずだよ。」

 

とはいえ、珍しい猛毒だったのは事実だった。だがもう二度と食らいたくないっていう気持ちの方が、滅茶苦茶強かった。

 

フラン「お兄ちゃん、身体の調子は?」

ガルッチ「ん、少しステータス調べてみる。」

 

調べた結果、猛毒状態は消えていていた。ステータスもスキルも影響はなく、内傷にも変化はなかった。神経質?いいえ違います。

 

イリヤ「それにしても、この子起きないね。」

ラルッチ「そうだね、っていうか3人とも良く触れられるね。」

フラン「お兄ちゃんのお陰。」

こいし「同じく。」

イリヤ「以下同文。」

ラルッチ「………妹って凄いね。」

クロエ「私も触れるよ。」

ラルッチ「何で……私には触れられないのよ……。」

ガルッチ「っていうか、ジャンヌと静謐さんのマスターって誰?」

ラルッチ「ぐだ男がジャンヌで、ぐだ子が静謐だって。」

ガルッチ「…………なんでさ。」

 

何で毎回毎回女性と関わるのが多いの?おかしいって絶対。女難の相じゃなければ一体……ん?そういえば見慣れないスキルがあったな。ちょっと確認……って。

 

ガルッチ「はぁ!?なんだこのスキル!!」

 

 

『女祝の相:EX』

 

女難の相の対となるスキル。必ずしも発動するわけではないが、本人の任意なしで女性と関わることが多く、特に美少女又は幼女に対してはこの効果が発動する。そのため、本人の許せる範囲である限り、嫌がる素振りを見せないスキル。

 

 

ガルッチ「女難の相ならぬ、女祝の相って……。」

ラルッチ「だから、嫌がらないのね………でも、本人の許せる範囲ってどういう事?」

ガルッチ「あー、その一線を越えたら嫌がるって仕組みか。」

フラン「例えば?」

ガルッチ「レイプとかかな?あと脳姦とかのグロ系は許せないから、おそらくそれをやったらその人が嫌がるっていう感じになってる。っというか、そんなやろうとも思わねえし。」

ラルッチ「逆レイプは?」

ガルッチ「勘弁して。んまあ満更じゃないけどね。してもいいけど大概にって感じで。」

フラン「んじゃあ射精管理は───」

ガルッチ「お断り、そんなのしたら確実に自害して──」

フラン「ごめん、絶対しないから自害はやめて。泣きたくなるから。」

 

なにこの夫婦、すごいバカップルに見えたのは私だけ?っていう顔をしたラルッチだった。

 

静謐「んっ………、ガルッチさん?」

ガルッチ「あ、目が覚めた。」

静謐「あ、その様子では、復活したのですね。」

ガルッチ「どうにかね。でもさ、何で一緒に寝てたんだ?」

静謐「マスターのご命令で、目が覚めるまでは、ずっと─────」

白野「ダウト、証拠写真!」

イリヤ「うわー……、寝てる間に滅茶苦茶キスしまくってる……。」

白野「しかも、毒を吸った後もよ。」バーン

ガルッチ「…………半端ねえな、このスキル。」

3人「……………羨ましすぎるよ。」

 

ガルッチは思った。今後のラッキースケベは、『女祝の相』のせいにしよう。

 

-弓兵の店 縁側- -黄昏ノ刻-

 

ぐだ子「あー、びっくりした。」

 

ぐだ男「ホントだよ、ジャンヌちゃんが外に行ってくれなかったらどうなってたことやら………。」

 

ぐだ子「でも、ジャンヌちゃんが言うには、ガルッチの隣には狼男が倒れてたって言ってたけど。」

 

ぐだ男「ちょっと待て星夜、狼男で苦戦するのか?そこのガルッチが。ステータスもスキル(ネタは除く)も凄まじいから、慢心しなければ負け無しじゃねえのか?」

 

ぐだ子「うん。でも静謐ちゃんが言うには、その狼男に猛毒が仕込まれたって言ってたけど、どういう事なんだろう。」

 

ぐだ男「狼男に似た魔物かサーヴァントって事か?」

 

ジャンヌ「あり得そうですね。ですが、あの狼男から放ってた黒いオーラが僅かに流れていましたし……。」

 

ぐだ男「……シャドウサーヴァントじゃないよな。」

 

ジャンヌ「ええ、じゃなきゃ粒子になって消えませんし。ただ、死んだと同時にあの黒いオーラが消えたところを目撃しました。」

 

ぐだ子「うーん………、結局ガルッチが襲いかかってきた狼男は、何だったんだろう。」

 

ぐだ男「さあな………。だが、俺達がここに飛ばされたのも、何か理由があるかも知れねえな。聖杯は存在しないが………、何だろう………。」

 

ジャンヌ「聖杯ではなく、歪ませた元凶がこの特異点にいるって事じゃないかな?」

 

ぐだ男「元凶って……、グランドサーヴァントじゃなく?」

 

ジャンヌ「ええ、何でもこの次元は、『無の神』っていう存在がいるそうで、あらゆる全てを無に還すと言われています。」

 

ぐだーズ「あらゆる全て!?」

 

ガルッチ「おーい、聞こえてるぞ。あと、静かにしてくれ。」

 

ぐだ子「あ、ガルッチさん。大丈夫なんですか?」

 

ガルッチ「どうにかね。それより、無の神の話してたそうね。ちょっと話をするよ。僕の爺さん『ラーク・ブライアン・ロード』が作ってくれた絵本なんだけど………。」

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-3,5章 ほしのつどいしゆうしゃたち

今回は会話シーンと絵本シーンになります。(まあサブタイトルが平仮名表記になっているので、ご察し下さい。っていってもこれ絵本になるんかな?)

ラヴォス「いつも通りだな、それ。」


-弓兵の店 縁側- -黄昏ノ刻-

 

ぐだーズ「あらゆる全て!?」

 

ガルッチ「おーい、聞こえてるぞ。あと、静かにしてくれ。」

 

ぐだ子「あ、ガルッチさん。大丈夫なんですか?」

 

ガルッチ「どうにかね。それより、無の神の話してたそうね。ちょっと話をするよ。僕の爺さん『ラーク・ブライアン・ロード』が作ってくれた絵本なんだけど。」

 

ジャンヌ「何ですか?それは。」

 

ガルッチ「『ほしのつどいしゆうしゃたち』っていうタイトルなんだ。」

 

ぐだ子「へぇ、絵柄が綺麗ね。」

 

ガルッチ「母さんが読んでくれた時の頃を思い出すよ。でも、ぶっちゃけこれが実話だったとは思わなかったし……。」

 

ラルッチ「あら、それ私のおば……いえ、姐さんも聞かせてくれたわ。」

 

ガルッチ「(地味にお婆さんかお婆ちゃんって言い掛けただろうな……。(・_・;))」

 

ルッチ「ガルッチ、本当に大丈夫なの!?」(ワープからのこんばんは)

 

ガルッチ「……急に目の前に、現れないで兄さん。マジで失神するから。」アトフラナイデ

 

フラン「あ、その本何?」

 

ガルッチ「しかも、フラン達もきたか。あと兄さん落ち着いてくれ、気分悪く………。」

 

ルッチ「あ……あれ?何でガルッチが、吐きそうな顔に?」

 

ラルッチ「ルッチ、貴方が勢いよく振るからよ。ガルッチはもう大丈夫なんだから、ね?」

 

ルッチ「う……、うん。」

 

 

-少年(青年)嘔吐中-

 

 

ガルッチ「うぅ……、兄さん幾ら何でも振るのはないんじゃねえのか?」

 

ルッチ「ホントにごめん……。」

 

ガルッチ「と……とりあえず、姉さん……代わりに読んでくれ。口の中が酸っぱすぎる……。」

 

ラルッチ「はいはい、可愛い弟の為なら、私も頑張っちゃうぞ。♡」

 

ブラッド「うわー、あんな姉貴見た事ねえ。気持ち悪……。」

 

ガルッチ「おい、姉さんを侮辱ってどういう事かな?(^ω^#)」

 

ブラッド「分かった、分かったから殺意消してくれ……。あと姉貴もその拳収めて。」

 

ラルッチ「全く、それじゃあ読むわよ。」

 

 

『昔々、そのまた昔。いや、気が遠くなる昔と言ってもいい時だった。この世は生き物が踊り、風が歌う時、一人の男は横たわってた。彼は正義の味方といい、優しさで悪い人たちを止めてきた、実に素晴らしい人でした。

 

 

そんなある日、一つの手紙が落ちてきました。そこにはこう書かれて致した。

 

 

『君の力を借りたい、この手紙を読んだら君の隣に白い渦があるから、そこに入ってくるがよい。』

 

 

読み終わると、本当に白い渦が現れていた。驚いた男だが、興味本位で触れてみた。その途端、男は吸い込まれていき、気が付いたらあちこちに泡が浮いているところにつきました。そこにはお爺さんがいて、その人は────』

 

 

ラルッチ「『ロヴァス・クロノス・グランド』。」

 

ガルッチ「…………。」

 

ルッチ「………はい?」

 

ラルッチ「ん?どうかした?」

 

ガルッチ「いやその……、何で校長の名前が?」

 

ラルッチ「うーん、って校長?学校通ってたの?」

 

ガルッチ「うん。兄さんと一緒に、なあ?」

 

ルッチ「うんうん、でも何で校長の名前が……?」

 

ラルッチ「さぁ……、まあ続けて読むわよ?」

 

 

『────っと名乗りました。男は、ここは何処というと、ロヴァスは言いました。

 

 

『ここは次元の狭間と言っての、とある人物から命じられてここに居るのじゃ。』と言った。

 

 

少し泡を見てみると、何かが映っていた。あるときは、とある巫女が、吸血鬼というものと戦ってるものがあれば、生き残った男の子が悪の魔法使いとの戦いがあったり、またあるときは、一人の青年が一人の吸血鬼との戦いを繰り広げるところが映っていた。』

 

 

フラン「あれ?それって私が居る『幻想郷』と『ハリー・ポッターの世界』、あと『ジョジョの奇妙な冒険の世界』じゃない?」

 

こいし「確かに。」

 

 

『男は驚愕したが、何故自分が呼び出されたのか分からなかった事を思い出し、ロヴァスに問いただしました。するとこう言いました。

 

 

『実はのう、儂の未来予知にこう書かれておるのじゃ。無の神という存在が、今まさにこの泡のような世界を無にしようとするのじゃ。そこで、お主には星の勇者という称号で、儂ら時空の賢者が全力でサポートする。』といった。

 

 

彼が言うには、この泡は世界そのもので、泡が現れると世界が作られ、泡が消えると世界も消えるようになっていて、最近では泡が消えていて、どんどん世界がなくなっていくといっていた。見逃せないと思い、男は『分かった、俺が倒してみせる。』っと言いました。その途端、男の腕に赤い何かが浮かび上がってきました。』

 

 

イリヤ「それが、この痣?」

 

クロエ「ちょっと待って、私はどこにあるのよ?」

 

ガルッチ「なくはないが……、あー…………、まさかの太股かい。こっちは干将・莫耶の形の痣か………。」

 

ぐだ子「それって令呪みたいなもの?」

 

ラルッチ「今説明するわよ。」

 

 

『ロヴァスはこの刻印を説明した。

 

 

『それは星の勇者の刻印と呼ばれていて、無の神と戦う宿命に選ばれたものが刻まれるものなのじゃ。その刻印を持つ者は、あらゆる世界に散らばっておる。その者達を集め、無の神を倒してくれ。』

 

 

つまり、この泡のような世界にいる星の勇者を探しだし、仲間にして、無の神を倒す。そうすればあらゆる世界に、平穏が訪れる事になる。そう思い、男は仲間を探しにあらゆる世界に旅立った。途中で仲間と喧嘩をしたり、慰めていったりと、忙しかった。でも、順調に集まっていき、遂に各世界の星の勇者が集まり、無の神が待ってるところに向かっていった。』

 

 

マルフォイ「へぇ、俺達の知らねえ間そんなことがあったのか。」

 

ハリー「なんて言うか、実感ないなぁ。これが実話なんて、思わないし……。」

 

ガルッチ「………おい、いつの間にこんなに集まってんの?」

 

ブレイズ「なんか読み聞かせがあると、速達『文々○新聞』に載ってたんで。」

 

ガルッチ「…………あのクソ烏、マジで焼き鳥にすんぞ。」

 

ラルッチ「………噂って凄いわね。それじゃ続けるわね。」

 

 

『ようやく到着した場所は、あまりにも真っ暗な空間で、そこには一人の少年が立っていた。だけど、その少年は何処か空虚な感じがして、感情のない人形のようなものだった。

 

 

『あれ?誰かな?僕の遊びを邪魔しに来たの?』

 

 

その声は余りにも無邪気で、でも何処か邪悪なものを感じた。その途端、真っ暗な空間から宇宙に変わり、そして少年の後ろには化け物の姿が見えた。勇者達は必死に、無の神と戦った。』

 

 

大門「ぜってえ星の勇者が勝つに決まってる!」

 

狛枝「アハハ、でも絶対不幸な事が起こるよ。でも、必ず希望は見えてくる筈だよ。だって、幸運こそ希望の────」

 

ガルッチ「おい狛枝さん、悪いが黙ってて。姉さん続きを。」

 

 

『その戦いは、長引ていた。戦いをしている内に、段々と星の勇者達が倒れていき、そしていつの間にか男一人になってしまいました。そこで、無の神は言いました。

 

 

『ほほう、ここまで仲間が失われてなお、立ち上がるのか。だがいずれにしても、お前の負けだが……、そうだな………。特別に条件を与えよう。』

『条件……?』

『そう、至って簡単。もし我の配下になれば、もう無用な事はしない。そしてお前達の仲間を生き返らせ、お前達だけの世界を作ってやろう。どうだ?悪くないだろう?』

『………断る。』

 

 

男はとても良い条件を断るが、剣を捨てていた。負けを認めた訳ではなく、決して仲間の期待を裏切る訳でもなかった。だがしかし、もう勝てないという事は変わりなかった。そこで、出来る限り仲間達を元の世界に戻し、残ったのは男と無の神だけとなった。

 

 

『おや、仲間達を逃がし、一人で戦うというのか?だがいずれにしても無意味だ。我が勝つのは決まっているのに、何故戦う?』

『何故って?誰かを守る、世界を救う、そんなことで理由を求める必要はあるか?だが、一つあげるのならば、『絆』を繋ぐ為だ!』

『絆?そんな物が、なんの役に立つ?』

『貴様には理解できないだろうなぁ。友達や仲間が、守るものがいるから強くなれる。例え負けても、自分の知らない誰かのために未来を残す為に……。繋がる心が、俺の力だ!』

 

 

その時、男の周りから光があふれ出してきた。未来を残せるのなら、せめて、此奴を止めて見せよう。男は最後の切り札、つまり自分自身を犠牲にして、無の神をやることを封じ込める事にしたのだ。

 

 

『食らうがよい!『未来を繋ぐ、最後の切り札《グランド・アブソリュート・ゼロ》』!』

 

 

男は、その光と共に姿を消し、無の神を止めたのであった。そして、男の姿を見た者はおらず、だが世界を救ったことにより、彼を時の英雄と名付け、その後平和に過ごしましたとさ。』

 

 

モナカ「素敵な話ね。でも、その『星の勇者の刻印』があるって事は……。」

 

ガルッチ「……そう、つまり倒しきれなかったんだ。後は僕が読む。んんっ。『これが見える物は、君が星の勇者に選ばれたということだ。この文字には、星の勇者にしか見えない魔術をかけている。この絵本に書かれている事は事実だ。今は奴は眠っているが、いずれ目覚めることになる。そうなったら、お前達が奴を倒すがよい。』つまり、今度は僕たちが奴らを倒さなきゃいけないって事だ。」

 

ハリー「んじゃあ、僕らが………其奴を倒さなきゃいけないっていうの?」

 

ルッチ「そう言うことになるね。まあいいとして……。」

 

ラルッチ「まず聞きたいのが………。」

 

ラーク3姉弟「集まる人数多すぎだろぉ(でしょう)!!」

 

-全員が帰っていくまでカット-

 

ガルッチ「はぁ………、いや幾ら読み聞かせを聞きに来たと言ってたけど、お金を支払って帰るとは思わんかった。」

 

ギル「まあよいではないか。しかし、運命とは奇妙なものだな。貴様の祖父が亡くなる寸前、このような物を残すとは。しかも、星の勇者しか見えぬ文字、そしてその血を引き継いだ者しか見えぬ文字を書くとは。なかなかよい魔術だな。」

 

ラルッチ「……そういえば、そうね。お爺様の事も気に懸けていたっけ、姐さん。」

 

ルッチ「えーっと、一応聞くけど。お姉ちゃん、姐さんってまさか……。」

 

ラルッチ「そ、貴方が想像したとおり、貴方達の祖母って事よ。あ、歳は聞かないでよ?それを知らず言ったブラッドが、地球一周するぐらい吹っ飛んだから。」

 

ガルッチ「…………筋力規格外って事か。(・_・;)」

 

ルッチ「………覚悟して聞くよ。そこまでやばいなら……。」

 

ぐだ男「まあでも、其奴が歴史………いや、あらゆる世界その者を無に還すってなると……。」

 

ぐだ子「相当大変な事って訳ね。」

 

ジャンヌ「ですが、それだけ強いって訳ですよね?勝機は………ありますか?」

 

静謐「ご安心を、どんな時でも………必ずマスターを守って見せます。」

 

ガルッチ「勝機っつったって、仲間が少ないんじゃあ意味がない。だからこそ仲間を集めないといけないって事になる。でも、ただ仲間を集めるだけじゃいつか裏切りが起こるに違いない。そう言うのは、僕には好ましくないんだ。」

 

ルッチ「そうだね。でも全員相手に出来るって訳でもないし……。」

 

ラルッチ「それは言えてるわね。」

 

フラン「そんなに気にしないの、3人とも。」

 

レミリア「そうよ、誰かを信じなくてどうするのよ。」

 

さとり「星の勇者だって、元は敵対していた者もいますけど、放っておけないのは同じなのですから。」

 

こいし「お兄ちゃん達だって、その仲間達を信じたいんでしょ?」

 

3人「そりゃあ、まぁ……。」

 

イリヤ「だったら、信じてあげて?」

 

クロエ「私達も、協力するから。」

 

ガルッチ「………本当、君達と出会えてよかったよ。」

 

フラン「お礼の必要はないわ。お兄ちゃんの名前を聞いただけで、運命的なものだったから。」

 

ガルッチ「それもそっか。」

 

ぐだ男「仲がいいんだな、君達って。」

 

フラン「だって、家族だもん。それよりお姉様、今のところ順調?」

 

レミリア「へ?な……何の事?」

 

こいし「あー!そういえばお姉ちゃん、ルッチお兄ちゃんの関係はどうなってるの?」

 

さとり「ふぇ!?そ……それは……その……。」

 

ガルッチ「………姉さん、これって。」

 

ラルッチ「………ルッチ、絶対気付いてないわね。」

 

ルッチ「?」

 

フラン「もう、もう少し積極的にならないと、他の女の子に取られちゃうよ?」

 

レミリア「これでもかって位攻めてるわよ?」

 

さとり「それに、私は押しに弱いっていうじゃない?」

 

こいし「もう、ホントに………。少しは本能に従ってガバーッと襲わないと。」

 

さとり「ちょ!?さすがにハードルが高いわよ!?」

 

ルッチ「???」

 

ガルッチ「全く、鈍感にも程があるよ、兄さん。」

 

イリヤ「まるでシロウみたいね……。」

 

ガルッチ「全くだ。あー、兄さんの恋は、何時芽生えるのだろうか………。」

 

クロエ「まあまあ、気長に待ちましょ?」

 

-to be continue⇨-




そろそろ、新キャラの紹介でも書くとしますか。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

サーヴァント式登場人物 この幕の新キャラ

ラーク・スターライト・ラルッチ 二つ名 慈悲深き星 外見年齢 16歳 性別 女

身長:165cm 体重:不明 誕生日 11月14日

 

CV,大久保瑠美

 

テーマ曲:妖精帝国 『Asgard』

 

能力:不明

 

髪の色:ビリジアン

 

目の色:赤眼

 

種族:有翼人

 

クラス:セイバー・キャスター・ライダー・セイヴァー

 

属性:秩序(中立)・善

 

ステータス:筋力:S/ 耐久:B/ 敏捷:S+++/ 魔力:SSS/ 幸運:A/ 宝具:B

 

 

ルッチとガルッチの生き別れの姉で、父親に対しては憎悪の対象となっている。幼い頃は父親であるフィンから愛情を注がず、唯々道具を鍛えるだけの存在しかなく、そして愛とは何なのかと問いただすと、殴られてしまい遂には追い出され、当てもない旅に出てしまった。そして、気が付いたら『ラーク・ブライアン・ロード』の妻と出会い、そこから育てられる事となった。それから、何故か姐貴呼ばわりをするブラッドと異世界から来たレイグルとソフィアと共に、別世界に行くとそこは『二十世紀少年の世界』で、そこでレジスタンスをやっていた。だがしかし、謎の渦で再び異世界に飛ばされ、そこでガルッチ達と出会うことになった。

戦闘はルッチよりも高く、剣と銃を使ったり、弾切れになった銃をそのまま投げて使うという、アーチャーと似たやり方をしている。ただ、魔術や乗り物も自在に操っているため、キャスターとライダーとかも適任でもある。

ステータスだと、ほぼチートで耐久はルッチと同等のBになっている。

愛に渇望しているのか、ロリショタブラシスコンという子供好きと言っていて、本人にはそれを自覚している。そして、ガルッチと同じぐらい性別を間違われていて、『雄んなのこ』という見た目で、男呼ばわりされているらしく、子供ならともかくだが、言われるとキレて殺す気で襲いかかってくる。

 

スキル

 

騎乗:EX

 

ガルッチと同様、自分が乗りたい物があれば何でも乗りこなすことができる。

 

武術:S++

 

フィンに鍛えられた事により得たスキル。これにより、格闘や剣術、槍術等の物理系をマスターすることが出来る。

 

魔術:SS

 

こちらも同様、フィンに鍛えられたスキル。ガルッチが使ってる投影魔術も使えるが、神造兵装には届かず仕舞いで、そこはガルッチと劣る。だが、精霊魔法、神聖魔法、古代魔法、暗黒魔法は同等で、ラルッチの魔術属性が星なのか、強化が1番得意。ちなみに、ルッチは日と光で強化と放出、ガルッチは月と影で投影と幻惑と変化、そして隠蔽が得意。

 

対魔術:S

 

宝具を使わない限りは、効くことのない厄介なスキル。令呪すら無効化にすることもある。

 

宝具 不明

 

 

レイグル 二つ名 無慈悲なる元国王 外見年齢 28歳 性別 男

身長:176cm 体重:55kg 誕生日 8月2日

 

CV,置鮎龍太郎

 

テーマ曲 片翼の天使

 

能力 不明

 

髪の色:銀色

 

目の色:赤

 

種族:魔人

 

クラス:セイバー

 

属性:秩序・悪

 

ステータス:筋力 :S+/耐久 :A+ /敏捷 :B /魔力 :SS /幸運 :B /宝具 :C

 

異世界の国王と呼ばれているが、どういう訳かソフィアと共に飛ばされてしまい、気が付いたらラルッチの所にいたという不可解な事になった。1度ラルッチと戦ったものの、余りにも実力が違った故か敗北し、以降は姫君と呼ぶようになり、共に行動するようになった。冷静沈着だが、残忍なところがあり、仲間すら切り捨てるというやり方をしていたようだが、実力で示すと認めるらしい。

異世界の魔人であるが故か、見た目は人間だが、心臓を刺しても死なないというヘラクレスの宝具のような存在で、剣技も相当扱っている。

 

スキル

 

カリスマ:A

 

軍を率いる才能。魔人であるが、王としてのカリスマがあるが故に殆どの兵を従う事が出来る。

 

対魔術:A

 

魔術への耐性。ランクAでは魔法陣及び瞬間契約を用いた大魔術すら完全に無効化してしまい、事実上現代の魔術で傷付ける事は不可能なレベル。なのだが、A+以上の魔術の場合ダメージを受ける。

 

直感:B

 

戦闘中の『自分にとっての最適の行動』を瞬時に悟る能力。次の行動を瞬時に動くことが出来るが故、緊急時にも発動する。

 

戦闘続行:A

 

瀕死の重傷を負っても戦闘を可能にする。

 

宝具 不明

 

 

ソフィア 二つ名 可憐なる剣の使い手 外見年齢 17歳 性別・女

身長:160cm 体重:35kg 誕生日 不明

 

CV,名塚佳織

 

能力 不明

 

髪の色:茶色

 

目の色:茶色

 

種族:人間

 

クラス:セイバー

 

属性:秩序・中庸

 

ステータス:筋力 :D /耐久 :C /敏捷 :C /魔力 :B /幸運 :D /宝具 :D

 

元々は普通の女の子だったが、あるときにレイグルに助けられたのか共に来ることになった。それ以降、少しずつ恋心が芽生えてきて、いつかはレイグルのお嫁さんになろうかと考えるようになった。だが、ある渦によってレイグルと一緒に飛ばされてしまい、気が付いたらラルッチの所にいたという不可解な事になった。それ以降はラルッチと、そして新たに仲間になったブラッドと共に行動するようになったが、未だにレイグルとの関係は主従関係という、正直やきもきしていて、もう付き合いたいなっと思っている。

ある程度レイグルの力を借りてはいるが、やはり戦闘には慣れておらず、基本はレイグルの援護をやっている。魔術もある程度覚えているが、それでもレイグルには及ばないという。

 

スキル

 

魔術:C

 

レイグルの力をもらって以降、魔術もそれなりに覚えている。

 

宝具 不明

 

ブラッド・フォン・フェイト 二つ名 荒れ狂う業火 外見年齢 35歳 性別・男

身長:185cm 体重:65kg 誕生日 8月8日

 

CV,杉田智和

 

能力 不明

 

髪の色:蘇芳色

 

目の色:朱色

 

種族:不明

 

クラス:バーサーカー

 

属性:中性・中庸

 

ステータス:筋力 :B++ /耐久 :B+ /敏捷 :C+++ /魔力 :B /幸運 :E /宝具 :S

 

どういう訳か、ラルッチにストーカー(付いてくる)事になった可笑しな男で、咬ませ犬と呼ばれてしまうほど弱いらしい。ただ、ステータスからしては弱くもなく、どっちかというと強い方なのだが、幸運Eのせいで滅茶苦茶弱いと思われている。

とはいえ実績は、魔獣達を素手で倒したり、ガルッチみたいに1億人の兵士達をねじ伏せたりと、決して弱い訳ではないようだ。

 

スキル

 

凶運:B

 

運の巡りの悪さ。不幸の度合いを表示するスキル。

普段からも小・中規模での不幸に見舞われ、ここぞという大事な時には途轍もない大不幸に襲われることさえあり得る。

 

遠坂凛 通称ぐだ男 二つ名 サーヴァントの使い手 外見年齢 19歳 性別・男

身長:159cm 体重:47kg 誕生日:2月3日

 

CV,島崎信長

 

能力 あらゆるサーヴァントと扱う程度の能力

 

髪の色:黒

 

目の色:碧色

 

種族:人間

 

クラス:ウィザード

 

属性:中性・中庸

 

ステータス:筋力 :E /耐久 :E /敏捷 :C /魔力 :A /幸運 :D /宝具 :E

 

カルデラの3流魔術師で、平行世界の遠坂凛と呼ばれている。あらゆる人理を修復し、グランドクラスでさえ手こずる程の実力を持っている。今回は人理を歪ませた元凶がいると言われている幻想郷もとい、ガルッチ達がいる特異点にジャンプすることになる。

どういう訳かエミヤと同じ、女難の相にあうのか、凛本人に疑いをかけられるわ、パッションリップの胸をうっかり鷲掴みするなどと、ある意味狙ってるんじゃないかと思われるぐらいだという。ただ意外とドSなところがあり、唯一連れている『ジャンヌ・ダルク・オルタナティブ』に対しては、よく弄んでいる。(性的な意味で。)

 

スキル

 

女難の相:EX

 

エミヤと士郎が掛かっていると言われている厄介なスキル。これでよく、女性達の修羅場にあうことが多い。

 

宝具 不明

 

衛宮星夜 通称ぐだ子 二つ名 サーヴァントの使い手 外見年齢 19歳 性別・女

身長:167cm 体重:58kg 誕生日:11月6日

 

CV,野中藍

 

能力 ぐだ男と同じ (真能力 矢を内包した世界を作り出す能力)

 

髪の色:赤銅色

 

目の色:琥珀色

 

種族:人間

 

クラス:ウィザード (アーチャー)

 

属性:中性・中庸

 

ステータス:筋力 :E /耐久 :E /敏捷 :C /魔力 :A+++ /幸運 :C /宝具 :C

 

カルデラの3流魔術師で、衛宮士郎の妹にあたるらしい。あらゆる人理を修復し、グランドクラスでさえ手こずる程の実力を持っている。今回は人理を歪ませた元凶がいると言われている幻想郷もとい、ガルッチ達がいる特異点にジャンプすることになる。

やり方はぐだ男と一緒だが、やはり士郎と似ているのか、投影も知識があるようで、士郎が剣ならば、ぐだ子の属性は矢になっている。その為か、常にボウガンを持ってるため、牽制している。

しかも、やはり兄妹なのか、エミヤと似た宝具『無限の弓製《アンミリテッド・ボウ・ワークス》』を持っている。

 

スキル

 

投影術:A

 

高校生の頃の士郎よりも、魔術を扱っていたようで、投影術もそれなりに扱えている。道具をイメージで数分だけ複製する魔術。彼女の場合は弓を投影してから矢を持つのだが、種類は多種多様で、エクスカリバーの似たような矢も作り出せる。

 

千里眼:B

 

エミヤより目が良く、数十㎞の敵にも目視することが出来、正確に狙い撃ちすることが出来る。

 

宝具 『無限の弓製《アンミリテッド・ボウ・ワークス》』

 

ランク:E~A++

 

種別:固有結界

 

レンジ:???

 

最大補足:???

 

 

内部は果てなき荒野に無数の矢が突き刺さっている心象風景が広がる。武器とかも刺さっているが、殆どが矢となっていて、防具系は投影出来ないという欠点がついている。一度複製した武器は固有結界を発動せずとも投影魔術として外界に引き出すことができるほか、応用的に自分好みに改良を加えることもできる。

また、持ち主たちの使ってきた経験や宿った意思までも複製する。

唯一ゲイボルグが投影の矢として適任で、一発必中の時はよく使うらしい。




-月夜ノ湖-

イリア「あっ……ダメ……、出ちゃう……。」
アラン「え、ちょっと待って。出しちゃダメ。」

おいおい、まさかの絆創膏でつけるんかよ。

イリア「し……仕方ないじゃない、アランの中出しが………、こんなに沢山出すなんて思わなかったんだもん。」

ぶっちゃけ、性欲溜まってたもんな……。しかも、まだデカいし……どんだけ溜まってんの?

アラン「うぅ………、実はというと………。誰かが媚薬と精力剤を混ぜた飲み物があって、それでつい……。」
ライフ「どうしてそんな物を……。」
アラン「正直、まだ出し足りないんだ……。それに………、少し………………弄って欲しい……。」
イリア「あ……アラン……、そこまで?」
アラン「お願い、イリア………。僕を………滅茶苦茶に………壊れるまで………犯して………。」

はぁ、ライフ。アランに飲ませた奴、分かるか?

ライフ「おそらく、紫さんだと思います。」

よし、分かったところで殴りに行こう。

ライフ「それは、釘バットですけど……。」

駄目かな?

ライフ「せめて、これを使ってください。『トールハンマー』」

…………よっぽどやばいのは僕だけだろうか。まあ持っていくが。

※スキルは今後も増えます。宝具に関しては、物語を書きながら考えますので。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-4章 プリヤとプリエの頼み

-弓兵の店 庭- -朝ノ刻- -碧天-

 

ガルッチ「………これで、100戦中55勝だな。レイグル。」

レイグル「そのようだな。しかし、本当に魔神の力を持つとは………。」

ガルッチ「まだ一部封印されてるが、それでもこっちの技量でカバーしてるし。」

レイグル「封印?あれだけの力を持っているにも関わらず、まだ力が?」

ガルッチ「仕方ないだろ、僕だって本当の力を知らないんだからさ。」

 

朝からレイグルとの模擬特訓をやり終えた後、少し剣を収めながら話をし始めた。そして、にとりが宇宙船を作り始めて1ヶ月ぐらい経ったが、まだ出来ていないという。

 

レイグル「しかし、何というか………こういう殺し合いは、彼奴以来だ。」

ガルッチ「彼奴って?」

レイグル「『レイン』っていう男だ。俺としては、宿敵と言うべきか、相容れぬ関係と言うべきか……、少なくとも殺しあう仲だったのはたしかだ。」

ガルッチ「レイン……ねぇ、そいつ強い方か?」

レイグル「彼奴か。確か俺の大陸では、最強と自称してるしな。『ドラゴンスレイヤー』と呼ばれてはいるが、お前と戦えばどうなるか、楽しみだ。」

 

お互い不敵な笑みを溢すが、一瞬にして崩れ去ってしまった。何しろ……。

 

静謐「………。」ギューッ

ガルッチ「そしていつの間にか静謐さんに腕に寄りかかるという……。」

レイグル「……本当にそのスキル、ある意味厄介だな。しかも結婚してるのに……。」

ガルッチ「そうはいうが、君も似たようなもんじゃないか?」

ソフィア「♪」ギューッ

レイグル「………前までは、ここまで積極的ではなかったのだが………何故だ?」

ガルッチ「知らん。っていうかさ………。」

 

少し静謐の股部分を見ると、少しだけだが何かが垂れている事に気づいた。

 

ガルッチ「フラン達……、この子犯して精液封入したな……?」

静謐「いいのです、毒に気にせず触れてくれるだけでも、私は嬉しいのですから。」

ガルッチ「はぁ、あんたマスターいるでしょ?大丈夫なんか?」

静謐「ご心配無用です。」

 

指さしているとこを見ると、そこにはぐだ子を抱えているラルッチが座っていたのだ。そして隣には士郎がいた。

 

ガルッチ「………複雑な心境だな、きっと……。」

レイグル「何しろ、生き別れの兄妹なのだからな。やつだってどう接するべきか悩むのも、無理はないかもしれん。」

ガルッチ「まあね…………。さて、そろそろ中に戻るか。」

 

だが、この後の展開はガルッチですら驚くような事が起こった。一瞬、時が止まったような感覚をしたガルッチはすぐ剣を抜いた。しかし、ただ止まってるだけで気配は何もなかったような気がしたのだが、ただ時が止まってる感覚はあった。

 

ガルッチ「誰だ?姿を見せよ。」

 

声に反応したのか、白い靄の中から人が現れた。そいつは銃らしき物を持っていて、しかも旅人みたいな服装をしていた。

 

???「いやいや、まさかここまで敵意剥き出しな子がいるなんてねえ。」

ガルッチ「人間?にしてはおかしい……。ミライ!」

???「させないよ。」

 

解析をしようとするが、男がもつ銃で妨害された。だが、それにより何者なのか分かった。おそらくこの者は………。

 

ガルッチ「なるほど、ディエンドライバー………か。っということはあんた……、お宝狙いの仮面ライダーって事か。」

???「ご名答、やっぱり別世界の知識を持ってる子には貴重なお宝を持ってるね。」

ガルッチ「悪いが、君にやるお宝はない。それとも、僕自身でも狙ってるのか?」

???「いやいや、誘拐は流石にしないよ。ただ、君のお宝が欲しいだけだ。」

ガルッチ「さっぱり分からん。お宝つったって、そのお宝が分からんのじゃあ、こっちが困惑するだけだし。」

???「それもそっか、僕が欲しいのは、君の『知識』さ。」

ガルッチ「知識?」

???「まあ、言ったって聞かないんだし、無理矢理でも奪うけどね。」

 

その途端、カードのような物を銃に差し込んだ。

 

『KAMENRIDE』

 

???「ついでに名前も教えてあげるよ。僕は海東大樹、またの名を………『仮面ライダーディエンド』。」

 

『DIEND!!』

 

海東大樹と名乗る男は空に撃つと、そこにはバーコードのような仮面をつけ、衣装そのものも変わった。

 

ガルッチ「はぁ、100戦やって休みてえってのにまた戦うんかよ。仕方ない、やるとしますか。『ロストメモリー』!!」

 

此方も戦う意思を見せ、一枚のカードを抜き、ロストメモリーに刺した。

 

『セット。アサシン『エミヤキリツグ』の使用が出来ます。』

 

ガルッチ「アサシン『エミヤキリツグ』『夢幻召喚《インストール》』!!」

 

此方も対抗して、赤いフードを身に纏い、複数のナイフと銃を持ち、すぐさま突撃した。

 

海東「へぇ、面白い事するんだね。まるで士みたいだ。」

『ATTACKRIDE BLAST!!』

 

ガルッチ「銃弾、キャリコM950で反撃。その後、ナイフで攻撃!」

 

ガルッチの言うとおり、銃弾で打ち消したその後は、3本のナイフで攻撃を始めた。

 

海東「銃弾を銃弾で打ち消すなんて、凄い芸当だね。」

ガルッチ「そいつは、どうも!『スリープダガー』&『ヴァイパーファング』!」

 

まずは眠りと猛毒で、海東大樹の動きを封じようとしたが、読んでいたのかナイフもろとも銃で防ぎ、そのままゼロ距離射撃を行った。だが、ただで食らう程甘くはなく、その前に股間にめがけて蹴りを入れた。

 

海東「ウグッ!?」

ガルッチ「もういっちょ!」

海東「アガッ!?」

 

一体何が起こったのか、全く理解出来なかった海東だが、ただ股間から激しい痛みが伝わってくるのが、嫌でも分かった。

 

ガルッチ「アサシンだからって、こう言うのも出来るんだぜ。」

 

『Final attack ride tatatamamo!』

 

ガルッチ「一夫多妻去勢拳!」

 

物凄い速さで海東の股間を蹴り上げ、そのまま宝具を発動させた。

 

ガルッチ「さぁ、ついてこれるか?『時のある間に薔薇を摘め《クロノス・ローズ》』!」

 

目にも止まらないスピードで、ナイフとロストメモリーで斬りつけたり、キャリコM950で連続撃ちをするなど、様々なダメージを与えた。そしてトドメと言わんばかりにトンプソン・コンテンダーを取り出し、中に入ってる起源弾を撃ち抜いた。それを気に、海東の変身が解け、元の姿に戻った。

 

海東「ぐっ………、凄まじい力だ………。」

ガルッチ「全く、早めに終わって良かった……。」

???「おい、何やってる海東!」

 

後ろを振り向くと、今度はカメラらしき物を首にぶら下げている男がいた。敵意はないようだが、少しだけ構え直した。

 

???「待て、そこのお前。俺は敵じゃない。」

ガルッチ「知ってる。だからこそ、警戒をしなくちゃいけないんだ。そっちは何者だ?」

???「俺は門矢士、そいつと同じ仮面ライダーだ。」

ガルッチ「おい待て、今度は仮面ライダーがきたんかよ。っていうかご本人じゃねえか。」

門矢「?」

ガルッチ「今思えば、こっちも仮面ライダーまがいな事してたしなぁ……。つうかクラスカード自体、アレじゃんか……。」

門矢「何の話だ?」

ガルッチ「気にしないで。それより、何か用?もう休みたいんだが……。」

 

実際、ガルッチはレイグルで100戦もやって、更には海東との戦いで、相当疲弊しているのだ。下手すりゃ過労で倒れるのも無理もなかった。というよりは、模擬特訓自体初めてだったので、100戦までが限界だったのだ。

 

門矢「まあ用ってのはアレだ。ちょっと失礼。」

ガルッチ「何を───」

 

瞬間、ガルッチの腕から謎のカードが現れ、そして門矢の手元に戻っていった。

 

ガルッチ「え、何あのカード!?」

門矢「ふう、正直俺のカードがなくなって心配したが、肉体と融合してたとはな。」

ガルッチ「おいおい……、あれってディケイドカードじゃねえか。何で僕の中に?」

門矢「まぁ深く考えるな。それじゃ、俺達は行くから。ほら海東、起きろ!」

海東「あうぅぅ……。」

 

未だに股間を押さえ続けてる海東は、狂い悶えていた。(喜びで)

 

門矢「仕方ない、負ぶってやるから捕まってろ。」

海東「あうぅぅぅ………。」

門矢「やれやれ。まあ、また何処かで会えそうな気がするな。」

ガルッチ「奇遇だな、僕もだ。」

門矢「次の機会があれば、是非手合わせしたいな。」

 

そう言うと、再び白い靄が現れ、門矢と海東はその中に入り、消えていった。それと同時に時が動いた事に気が付き、レイグルの方をみた。

 

レイグル「え?」

静謐「あれ?ガルッチさん?」

ガルッチ「ん?どうかした?」

静謐「え?いつの間にそこに?」

レイグル「というか、物凄く疲れてるのだが……。」

ガルッチ「あー……、それは後で言うわ。」

 

-弓兵の店 縁側- -朝ノ刻- -碧天-

 

ガルッチ「………って訳。」

ラルッチ「いやいや、流石に仮面ライダーは空想だと思うんだけど。」

ガルッチ「いやマジだって、実質感じただろ?時が止まった時。」

レイグル「俺達、感じなかったが……?」

ガルッチ「ええ!?」

静謐「そ………それに、もしいましたら一体何が目的なんですか?」

ガルッチ「さあね。1名は僕のお宝を狙ってるとか。」

ソフィア「何ですかそれ?」

ガルッチ「さぁな。」

 

少し寝転がりながら、目蓋を閉じ、考えようとしたが、頭からなんだか柔らかそうな感触を感じた。

 

フラン「ウフフ、お疲れさま。お兄ちゃん。」

ガルッチ「フラン………、待ってたの?」

フラン「勿論、なかなか甘えてこないから、ちょっと慰めに……。」

ガルッチ「あー………、なんかごめん。こいし達も?」

フラン「ええ、とっても。」

ガルッチ「………そうだったのか。」

フラン「もう、そんな顔しちゃ駄目よ。お姉ちゃんとの時間も大事だったからこそ、私達も大人しくしてたのよ。」ヨシヨシ

 

フランに撫でられているのか、少しだけ安心を感じたのか………。

 

ガルッチ「フラン………。」

フラン「なあに?」

ガルッチ「しばらくの間、このままにさせて………。」フニャーッ

レイグル「………猫だな。」

ソフィア「猫ですね。」

ルビー『確かに、ねkギャー!!』

 

不意に現れては、不意に吹っ飛ばされてしまうルビーだった。

 

プリエ「ルビーが吹っ飛んだ!」

プリヤ「このろくでなし!って、ガルッチさん何してるんですか。」

美遊「しかも、フランさんの膝枕でグッスリと……。」

サファイア『あと、ご丁寧に猫耳と尻尾が出ていますね。』

ルビー『もう、ルビーちゃん激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームですよ!やられたら、やり返────ウギャーーァッ!!』

 

今度は突撃し、顔面にめがけているも、プク耳に反応し、尻尾でルビーを掴み、振り下ろした。尻尾にも関わらず、ルビーのところにはクレーターが出来ていた。

 

ルビー『グフッ……。』バタン

ガルッチ「うるにゃい………。」ムニャムニャ

ラルッチ「ガルッチが……、猫に……?」

フラン「あら?ジンオウガの尻尾は?」

ガルッチ「あー………、これか……。変化呪文で変えてみたんだ………。」

プリヤ「あー、って事は威力は変わらずって事ね。痛そう……。」

ラルッチ「そういえば、プリヤちゃん達は何しに来たの?」

プリエ「実はちょっと頼みがあるんだけど。」

 

頼みと聞いて全員(眠ってるガルッチを除く)首を傾げた。

 

プリエ「魔力供給なんだけど……。」

レイグル「魔力供給?そこの者とよくやっているのにか?」

プリヤ「そうじゃなくて、クロは魔力がないと生きていけないっていうのは知ってますよね?」

フラン「まあ、そうね。」

プリエ「ただ、たまには他の人の魔力も試してみようかなって思ってて。」

ラルッチ「これまた随分急ね……。でも、具体的にはどんなやり方?」

プリエ「そ・れ・は……。」

 

まるで小悪魔のような微笑みをするプリエは、ラルッチに近づき、そしてそのまま唇を重ねた。

 

ソフィア「なっ!?」

レイグル「ひ……姫君!?」

フラン「あちゃー……、いつものあれね……。」

 

最初は戸惑ったラルッチだが、次第と落ち着いてきたかと思えば、仕返しと言わんばかりに押し返してきた。その内、舌も入れるようになり、終わったのは35分後だった。

 

プリエ「はぁ………、お姉ちゃん………キスが上手過ぎるよ……。///」

ラルッチ「これでも、キスは上手い方だよ?」

プリヤ「なんか、悔しい気がする………。」

美遊「それでクロ、魔力の方は?」

プリエ「うーん、確かにイリヤや美遊よりも魔力が高いけど、なんて言うか………私の魔力と相性悪くて、吸収難しかった。」

ラルッチ「ショボーン(´・ω・`)」

ガルッチ「んっ……、なんだ?」

 

まだ眠そうなガルッチが起き上がり、何があったのかと周りを見たら、プリヤ達が来ていたことに気がついた。

 

ガルッチ「あ、プリヤ達……来てたんだ。」

美遊「ガルッチさん、おはようございます。気持ちよさそうに眠ってましたね。」

ガルッチ「まあね、っていうか姉さん。どうかしたの?」

ラルッチ「聞かないで………。_| ̄|○」

プリエ「あ、お兄ちゃんが起きたんなら、今度はお兄ちゃんにでも試してみようかな?」

フラン「あ、それなら私行くね。」

ガルッチ「え?フラン?」

ラルッチ「私達も……行きましょ……。」

ソフィア「はい。」

レイグル「分かりました、姫君。」

士郎「あー、俺も行くか。んじゃあ、ガルッチ。ゆっくり話し合ってくれ。」

 

そう言うと、5人は別の部屋に行き、今ここにいるのは猫耳と尻尾のガルッチと、縁側のところに来たプリヤと美遊とサファイア、ガルッチの隣によるプリエ、そして地面にめり込み気絶しているルビーだけだった。

 

プリエ「別に残っても良かったんだけど、でもいいかな。その方が話しやすいし。」

ガルッチ「何が?」

プリエ「話はルッチから聞いたわ。貴方、私とイリヤの死を見たんだってね。」

ガルッチ「!」

サファイア『申し訳ございません。何しろ、気掛かりだったので。』

美遊「ガルッチさん、それは本当なの?イリヤとクロが死ぬって。」

 

あまりにも急すぎて、動揺を隠しきれなかった。実質、ガルッチが見たのは確かに、プリヤとプリエが死に、美遊は生き残るという、あまりにも残酷なモノだった。そして、ルッチが死んでいた事も含めて……。

 

ガルッチ「………ああ、そうだ。」

美遊「そんな!」

ルビー『何ですって!?って事はもうすぐ、イリヤさんを弄ぶ機会もなくなるって言う事ですかぁ!?』

プリヤ「ルビー!真面目な話の時は黙ってて!」

プリエ「そうよ!貴方は大人しく気絶してなさい!」

ルビー『酷い……。』

サファイア『自業自得です、姉さん。それよりガルッチさん、その運命は変えられますよね?』

ガルッチ「変えることは出来るが、どっちにしろ犠牲者は出る。」

プリエ「そう………なんだ。」

ガルッチ「………ああ。」

 

いずれにしても、プリエとプリヤを選ぶ必要があり、どっちかを救わなければ2人は死ぬ事になる。それだけは避けることの出来ない運命だったが、ガルッチはどちらを切り捨てる事は出来なかった。そして、あまりにも痛い沈黙が数分後続くが、破ったのはプリヤだった。

 

プリヤ「あの……、ガルッチさん。」

ガルッチ「何?」

プリヤ「多分、ガルッチさんでしたら、両方選べないですよね?」

ガルッチ「………………ああ。」

プリヤ「だったら、いいよ。私、自分の死を受け入れるわ。」

ガルッチ「え!?」

プリエ「私も、イリヤに賛成よ。」

美遊「クロ!」

ガルッチ「おいおい、いいのかそれで!」

プリヤ「どっちにしろ、私とクロは痛覚共有があるんだもん。片方が生きていたって、片方死んだら意味ないんだもん。」

ガルッチ「そんな……。」

プリエ「それに、貴方にはそっちのイリヤと私がいるんでしょ?そっちを大事にしてあげて?」

 

それでいいのかと言おうとしたが、上手く言えなかった。あまりにも衝撃的で、手も震えていた。

 

プリヤ「あと、お願いがあるの。」

ガルッチ「…………。」

プリエ「美遊の事だけど、あの子を守ってあげてほしいの。あの子は独りでいたから、多分私とイリヤが死んだら、きっと悲しむと思うし。」

プリヤ「だから、私とクロの代わりに、美遊を………お願いします。」

 

ガルッチの心の中は、悔しい思いと罪悪感、そして自分の無力さしかなかった。如何することも出来ない自分が悔しい……、この子達を死なせるなんて、自分はなんて愚か者なんだろう………、そう思っていた。

 

ガルッチ「ごめんね……、僕のせいで……君達を死なせる事に……。」

プリエ「泣かなくていいよ、お兄ちゃん。これは私とイリヤのわがままだから……。」

プリヤ「多分、シロウお兄ちゃんやセラやリズも悲しむけど、これが運命なら、あるがままに受け入れるわ。」

美遊「………。」

サファイア『イリヤ様、クロエ様……。』

ルビー『………どうやら、この2人の覚悟は凄まじいですねぇ……。分かりました!マスターイリヤ、貴方が死ぬまでとことん付き合いましょう!』

プリヤ「ルビー……、ありがとう。」

ガルッチ「………分かった。そこまで言うんなら、僕は迷わない。君達が死んでも、美遊を守ってみせる。」

プリエ「ありがとう、お兄ちゃん。それじゃ早速………。」

 

いきなり押し倒し、身動きが取れなかったガルッチだったが、どっちかというと、押し倒す抵抗さえせず、むしろ受け入れてやったのだ。

 

プリエ「魔力供給………って、貴方抵抗しないのね。結婚してるのに……。」

ガルッチ「いいさ、なんかもうこう言うオチ読めてたし。」

プリエ「まあいいわ。それじゃさっそ───んむっ!?」

ガルッチ「(やられっぱなしっていうのもアレだし、今度はこっちから攻めようっと。)」

サファイア『あら、クロエさんが不意打ちキスにやられましたか。』

プリヤ「これは予想外……、お兄ちゃんそれぐらい苦しいんだろうなぁ……。」

ルビー『っていうか、雰囲気が滅茶苦茶甘々になり始めてません?』

 

ルビーの言うとおり、少ししただけで朝にも関わらず、エロティックな雰囲気に変わってしまったのだ。

 

プリエ「はぁ……はぁ……、た……タンマ。ちょっと………。」

ガルッチ「へぇ?クロエがタンマなんて……、今までプリヤを息切れまでディープキスしたのは、誰かな?」

 

耳元でそっと囁き、息を吹きかけると、プリエの背筋がゾクッとした。それには飽き足らず、ガルッチは耳元を甘噛みしたり、舐めたりしていた。

 

プリヤ「凄い積極的……。」

美遊「イリヤ……、なんだか私………興奮してきた………。」

サファイア『美遊様!?』

ルビー『アッハー、こりゃまたいいの取れそう────ゴヘッ!?また尻尾………。』

プリヤ「よく吹き飛ぶね、ルビー。」

プリエ「お……お兄ちゃん……、ちょっとぉ……。」

ガルッチ「ダーメ、今日は少し甘えさせて………。」

 

一方、覗き見しているフランはというと……。

 

フラン「えへへ、大成功。」

 

ラルッチ「フランちゃん、何やったの?」

 

フラン「発情呪文を使ったのよ。他人には甘えないお兄ちゃんの為にね。」

 

士郎「おいおい、浮気はどうなんだよ………。今思ったんだが……。」

 

フラン「勿論許せない方よ?でも、お兄ちゃんの意志次第って事。」

 

士郎「本当に浮気する気なら許せない方なのか……。」

 

こいし「まぁ、お兄ちゃんってチャーム系の魔法が、凄く弱いって言ってたしね。」

 

レイグル「彼奴、魅了呪文に弱かったのか………。」

 

イリヤ「まあ、そう言うことだね。それにしても……。もう一人の私の代わりに、美遊を守ってあげてって……。」

 

クロエ「自分の死が、分かっての頼み事だったんだろうね………。あ、服を脱がし始めたよ!」

 

レイグル「……姫君、俺らは少し別のところに行きます。」

 

ソフィア「あ、待って下さいレイグル様。」

 

静謐「………彼方も彼方で、仲がいいですね。」

 

ぐだ子「っていうか、私が寝てる間何が………。」

 

静謐「どうか致しました?」

 

ぐだ子「静謐ちゃん!?ちょっとアソコが!」

 

静謐「ご心配しなくても、これは私の意思です。」

 

士郎「何でさ……。星夜もそれでいいのか?」

 

ぐだ子「私に聞かれても……。」

 

フラン「お、お互い裸になった。」

 

こいし「あー……、何だか見ているこっちも興奮してきちゃった。」

 

フラン「駄目よこいしちゃん、我慢よ我慢。」

 

イリヤ「うー……、でも何だか……漏れてきたかも……。」

 

どうやらガルッチが積極的になったのは、フランの発情呪文にかけられたからだった。それを覗き見していたフランとこいしとイリヤは、ガルッチとプリエのセックスしてるとこを見て、興奮しまくっていた。プリヤと美遊は、顔を真っ赤にしながら見ていて、ルビーはその写真で収めようとするも、やはりガルッチの尻尾で叩きつけられてダウンした。

 

-妖怪の山 にとりの研究開発施設内-

 

にとり「ねえ、後どれくらい完成しそう?」

 

不二咲「このデータを、組み終わるのに1時間。全部終わるまで5時間ぐらいかな?」

 

マルフォイ「いや、2,5時間だ。そっちのデータは既に終わらせたから。カレン、そっちは?」

 

カレン「今、月の民の手伝いをしてるわ。それにしても、ミスリル鉱石とオリハルコン鉱石を精錬する技術があるなんて凄いわ。」

 

マルフォイ「でも、それだけ秘密にしたい技術なんだから、驚くのも無理ないんじゃないか?」

 

ノーム「そうじゃな。だが、此方だとアダマンタイトとその他の鉱石を組み合わせて、超合金鋼にもなるやつも作るしな。」

 

マルフォイ「確かにな。この宇宙船を完成するには、あと3週間かな?」

 

にとり「よし、無理せずでも急いで完成させるぞ!」

 

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-5章 崩壊し始める幻想郷

-とある街の廃墟-

…………ねえ、ヴォルデモート。ここが、今回滅んだ世界なのか?

ヴォルデモート「ええ、数日前は豊かなところで、とある地球と一緒だったのですが………、やはり星の勇者の阻む者がここに現れ、破壊し尽くしたと思われます。」

…………『とある魔術の禁書目録』か。恐らくもう、生きてる人もいないか……。

ヴォルデモート「正直、見逃していました。俺様ですら気付かない世界でしたから。」

とにかく、黙祷しよっか。

ヴォルデモート「そうですね。この世界に住んでいた者達よ。」

安らかに眠りたまえ………、南無阿弥陀仏………。

ゾーマ『風龍!応答しろ!風龍!』

どうした?

ゾーマ『大変だ!今バラモスから連絡が入ったんだが、幻想郷が……。』

幻想郷がどうかしたのか?あそこには八雲紫が………。

ゾーマ『その八雲紫が………、八雲紫が………!!』

まさか………、ヴォルデモート!

ヴォルデモート「分かりました、すぐ飛びましょう!」


-弓兵の店- -夜ノ刻- -常夜-

 

前置きの展開になる3日前…………。

 

にとり『ガルッチ、ようやく完成したよ!』

ガルッチ「ホントか、にとり!」

にとり『うん、今燃料注入してるから、満タンになればいつでも飛べるよ!』

ガルッチ「分かった。(プチッ)みんな、宇宙船が完成したって!」

 

ようやく宇宙船が完成し、喜び合う従業員(家族も含む)達。

 

フラン「って事は、ようやくお兄ちゃんの故郷星に行けるんだね!」

こいし「わーい!」

レミリア「っていうかフラン、貴方も私も、一度故郷星に行ったでしょ?」

ルッチ「いや、その時はゲーム世界だったから、実質初めてなのは変わりないけど……。」

さとり「確かにそうですね。」

イリヤ「お兄ちゃんとルッチの故郷か………、どんなところだろう。」

クロエ「そうね。」

ルッチ「あ、でも着いたらまた仕事に戻らないと。」

ガルッチ「あ……、そうだったな………。」

ラルッチ「仕事?」

ガルッチ「実はというと………。」

 

-兄弟説明中-

 

フィン「はいぃぃぃ!?」

エア「嘘でしょ!?」

ラルッチ「それ聞いてないんだけど!?ルッチは天皇で、ガルッチは天皇補佐官ってどういう事!?」

 

それもその筈、両親は訳があって身を隠していたし、ラルッチにしては、元々弟の様子を見る機会もなかったため、知らなかったのも無理もなかった。

 

エミヤ「となれば、早速引っ越しの準備だな。」

ギル「フェイカー、その心配はない。後はこのスイッチを押せば、ここは自動的に箱に変わる。」

士郎「いや待てって!何でお前達は冷静なの!?」

エミヤ「何を言う。私達は一緒に居たのだから、知ってて当然だろ?」

ギル「その通りだ。」

士郎「何でさ……。」

キリツグ「しかし、驚いたなぁ。2人とも大役な仕事を持ってたとは……。」

ガルッチ「いやいや、大役は兄さんだけ。僕はできる限り兄さんの手伝いをしたりとか、犯罪取締とかしてるから、こっちは大層なもんじゃ……アレ?何でそんなに固まってるの?」

 

いやそれも大層なもんだよ!?っという顔をしてるキリツグだった。

 

岸波「まあ取り敢えず、一端でま────」

 

『着メロ ~southern cross~』

 

ガルッチ「ん?」

ミスト『兄や、マルフォイさんから連絡よ。』

ルッチ「また着メロ変わってる……。」

ガルッチ「気にするな。もしもし────」

マルフォイ『おいガルッチ!そっちは無事か!?』

 

出ると同時に、いきなり安否確認をし始めたマルフォイ。っというか、耳鳴りがするんだけど……。あと、なんか焦ってるな……。

 

ガルッチ「どうした?何かあったんか?」

マルフォイ『あー……、この様子だとまだ知らねえか……。実は紫から連絡があったんだが…………。まずは外見てくれ。』

ガルッチ「外?」

 

そう言い、ガルッチはカーテンを開け、窓から外の様子を見てみた。

 

ガルッチ「…………え?何これ。」

 

空を見上げると、確かにおかしかった。空が割れてる。いや、正確には博麗大結界が、壊れ始めたのである。

 

ガルッチ「おいマルフォイ、これはどういう事だ!」

マルフォイ『紫が言うには、何者かが博麗大結界を軽々とぶち壊したと思うんだ。お陰で人里だけじゃなく、多くの者が大パニックに……。』

ガルッチ「嘘だろ!?あれを軽々とだと!?」

マルフォイ『あともう一つなんだが、お前が苦戦した黒いオーラの正体が分かった!あれは、弱者の怨念で出来た集合体だ!』

ガルッチ「待て待て、だったら何で狼男は消えなかったんだ!」

マルフォイ『恐らく、乗っ取ったと同時に人格を破壊し、ありとあらゆる物を自分で変えていったに違いない。言ってみれば、改造妖怪ってところだろうな。』

 

改造妖怪……、基『禁断の魔物研究』の研究員を殺す間際に聞いた単語だった。アレガスが天皇だった頃は、魔物を改造することは硬く禁じられていて、それはルッチになっても同じだった。ただ違うのは、もしその改造された魔物から生まれてしまった場合、見下しせずに一人の住人として、歓迎することと書いていたのだ。最も、矛盾しているが。

 

ガルッチ「そういえば聞いたことある。研究院長を殺す間際にこんな事を言ってた。『例え私を殺しても、既に改造された魔物共は世界に飛び出した。きっと、『彼ら』も喜ぶでしょう……。』ってね。」

マルフォイ『ちっ、世界に飛び出したって事は……。しかも『彼ら』って事は……。』

ガルッチ「恐らくな。連絡有難う、急いで行動に移るよ。」

マルフォイ『ああ、無事を祈ってるぞ!』

 

通信がきれると、他のみんなは黙っていた。だが、パニックにはならなかったようだ。

 

ギル「なるほど、奴らはそれ程潰したいと思ってるようだな。」

ガルッチ「………時間はないかもしれない。兄さん!」

ルッチ「うん、急いで皆を集めよう。」

 

-人里- -????(結界が崩壊してるため、不明)-

 

紫「皆、落ち着いて!急いでこっちに入って行きなさい!」

 

危険を察知した紫の行動は早かった。まずは人里にいる人間たちを避難させるべく、スキマを開き、にとりの研究開発施設内に移した。勿論永琳にも協力があってか、一応人里にいる人達はいなくなった。

 

永琳「これで全員ですか?」

紫「ええ、貴方も早く。」

 

永琳も逃げたと同時に、ガルッチ達も到着した。

 

ガルッチ「紫、ここに居る住人は?」

紫「皆妖怪の山にある、にとりの研究開発施設に移したわよ。」

ルッチ「って事は……。」

紫「私だって幻想郷を守りたいわよ?でも、もうすぐ私の故郷がなくなる。私としたら、この幻想郷そのものが、私の子であり、親であり、私の全てなのよ。知ったときは………ショックだったわ。」

ガルッチ「紫……。」

紫「とにかく、あの妖怪は私に任せて。貴方方はにとりの研究開発施設に向かいなさい!」

ガルッチ「なっ!?紫、まさか!」

紫「行きなさい、私を本気で怒らせたことを、後悔させて挙げるわ。」

 

ガルッチは初めて、紫に対して敬意を持った。今まで散々修行の邪魔をさせられて、挙げ句の果てには余計な事をしたりとか、言ってみれば邪魔することしかしないような奴だった。だが、そんな奴でも、やっぱり故郷を失われるのは分かっていながらも、必ず助け出す紫には、やっぱり根っからこの世界を愛する妖怪だって事が分かった。

 

ギル「紫、貴様死ぬ気か?」

紫「………ええ、だから言わないといけない。」

ガルッチ「?」

ギル「何だ?」

紫「時間稼ぎしてもいいけれど、…………別に、あれを全滅させても構わないでしょう?」

レミリア「紫…………、分かったわ。貴方のこと、忘れないわ!」

紫「ありがとう、それじゃ行きなさい!」

 

そしてガルッチ達は空を飛び、にとりの研究開発施設に急いで向かった。それと同時に、霊夢が到着した。

 

紫「霊夢………。」

霊夢「何よ。一応言うけど、行かないわよ。」

紫「はぁ、本当にいいのね?今なら避難の手配を……。」

霊夢「必要ない。私も本気で怒っているから、彼奴らに。」

紫「………分かった、それじゃあ逝きましょう。霊夢。」

霊夢「ええ、私たちの………最後の妖怪退治を!行くわよ、愚かなる妖怪共。死に行く覚悟は十分か?」

妖怪共「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」

 

邪悪なオーラを放った妖怪共は、幻想郷最強であり時空の賢者である八雲紫と、数々の異変を解決してきた英雄の博麗霊夢に襲いかかり、2人は全部の弾幕とスペルカードを用意した。

 

霊夢&紫「我が弾幕………、恐れずしてかかってきなさい!」

 

-にとりの研究開発施設前 宇宙船倉庫-

 

どうにか到着し、後ろを振り向いたガルッチ。そこには、爆発音が響き、燃え盛る人里の様子が見えていた。

 

ガルッチ「………紫。」

 

そして、ガルッチの右手に二枚のカードを手にしていた。そこには『ルーラー』と書かれた八雲紫と、『キャスター』と書かれた博麗霊夢が映っていた。

 

フラン「お兄ちゃん、行こう。」

こいし「あの人達の死を、無駄にしたくないでしょ?」

ガルッチ「…………分かってる。でも、先に行ってくれ。少しやり残した事がある。」

イリヤ「お兄ちゃん?」

クロエ「何をやるの?」

ガルッチ「いいから、先に行ってくれ。」

 

そう言うと、フラン達は急いでにとりの研究開発施設に入っていった。それと同時に、そこから最も邪悪で、しかも人型の妖怪が此方を見ていた。

 

ガルッチ「お前だな?この結界をぶっ壊したのは。」

「やれやれ、察しのいい奴は嫌いだよ。」

ガルッチ「お前は無の神の信者、又は星の勇者の阻む者か……、少なくとも僕らの敵であるのは間違いないな?」

「ああ、その推測は間違ってない。だが、俺は少なくともその二つには当てはまん。」

ガルッチ「………『XⅢ機関』でも?」

「ないな。だが、これだけは言える。『俺ら』は、お前達強者を殺す者と言っておこう。」

ガルッチ「…………憎んでるってことか。力ある者に対して。」

「そう言うこと。だから、最優先であるお前を殺す。」

ガルッチ「…………そうか。つまり、『弱者』が正義で『強者』は悪って言いたいのか。いいだろう、だったら望み通り、悪人になってやるよ。『この世の全ての悪』にね!アヴェンジャー、『この世の全ての悪《アンリ・マユ》』!『夢幻召喚《インストール》』!!」

 

そして、ガルッチの服装が変わり、半裸状態に加えて体全体には刺青が入った。そして、右腕には絶望の腕になっていて、常闇月の刀と月光・闇夜丸を持っていた。

 

ガルッチ「意外と相性いいな、アヴェンジャーって。」

ガイア『そりゃ、アヴェンジャーって言ったら憎悪を持った奴が多いからな。実質、絶望の力は憎悪を持つアヴェンジャーとは相性が凄く良いのだ。』

ガルッチ「なるほど……。」

「我が猛毒にて死ぬ覚悟が出来たのか?」

ガルッチ「死ぬ覚悟なんざ、兄さんを守る時にとうに出来てる。こい、強者に挑む無謀者よ。自分の無力さに、絶望し憎むがいい!!」

 

-にとりの研究開発施設内 宇宙船倉庫-

 

一方フラン達はというと……。

 

フラン「すごい………、これが宇宙船。」

ギル「ふむ、些かデザインはアレだが……性能は素晴らしい。」

 

そこにあったのは宇宙戦艦ヤマトとは似たようなものだった。ただ違う点といったら、何故かハルバートの翼が追加されてると言うことだった。ガルッチよ、何でこのようなデザインにしたのだろうか……。そう思った皆であった。

 

にとり「確かに見た目はあれだけど、耐久性も抜群で、戦闘面でも充分すぎるぐらいの威力を持ってるわ。あと、どれだけ人がいても無限に増えるし、荷物だって無限よ。」

ぐだ子「確かに、戦闘面はすごそうね。」

にとり「そういえば、ガルッチは如何したの?」

ギル「先に行けと言われたんだが、どうも嫌な予感がする。」

にとり「と……とにかく、発射態勢に入ったから、皆乗り込んで!」

ギル「し……しかし……。」

にとり「大丈夫、ガルッチなら宇宙でも大丈夫だと思うから。」

DIO「それもう、究極生命体じゃないか………。」

レミリア「どっちかって言うと、超究極生命体だと思うけど………。」

 

そんなことを言いながら、皆は入っていき、にとりはゲートを上げるスイッチを押して、宇宙船に入っていった。

 

-妖怪の山-

 

『warning!warning!宇宙船の発射態勢に入りました。近くにいる者は、速やかに離れてください!』

 

ガルッチ「いよいよか………、まあ乗れる自信ねえけど、此奴を倒せばどうにかなりそうだな。」

「ぐっ………、そんなに名誉がほしいのか……。俺達弱者を踏みにじってまで、そんなに名誉がほしいのか!」

ガルッチ「戯け者!勝手な事言うんじゃねえ!名誉がほしいのかだと?それはお前も言えることじゃねえか!」

「世迷い言を……。」

ガルッチ「それに、僕らを殺したところで、どうなると思う?お前が『強者』になるんだぞ?強者のいない世界なんざ存在しない!」

「!」

ガルッチ「『弱者』がいるからこそ『強者』が生まれ、逆もまた然りだ。希望と絶望、光と闇も同じだ。お前のやってることは、全部無意味だ!」

「ち……違う!違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違うチガァァァァァァァァァァァァァァァァァウ!!!!!!!!!」

ガルッチ「全てを受け入れろ!愚かな者よ、亡くなっていった者達に悔いるがいい!」

 

ガルッチの後ろには怪物らしきものが現れ、自分で傷付けていった。

 

ガルッチ「絶望に落ちながら、逆しまに死ね!『偽り写し記す万象《ヴェルス・アヴェスター》』&『深淵への絶望《ディスペア・ブラスター》』!!」

 

ガルッチの体から血飛沫をあげ、その血は闇に変わり、閃光を放っていった。効いてはいたが、やはり此方も重傷を負っていたため、膝をついてしまった。だが、それでも攻撃を緩めず、そして右手から闇の閃光が放たれた。

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!?」

 

最早掛ける声もなく、動く手足もなく、生きる心臓も亡くなった敵は理性を失い、そのまま闇の閃光に巻き込まれ、跡形もなく消えていった。夢幻召喚を解除したガルッチだが、ボロボロではあったが、すぐさま翼を生やして、宇宙船の入り口まで向かった。

 

ガルッチ「急げっ………、発射される………前にっ………!!」

 

だが、やはり先ほどのダメージが大きかったのか、前のスピードがなかった。そして、カウントダウンが始まった。

 

『発射するカウントダウンを始めます、残り5分。』

 

ガルッチ「5分………、間に合う!無理矢理でも、スピードを極限まで上げないと!『ベホマ』!」

 

多少の無茶の覚悟で回復呪文を唱え、急いで入り口を探し始めた。

 

ガルッチ「ミスト!あの宇宙船の入り口を教えてくれ!」

ミスト『分かった!解析開始!…………………(解析して3分経過)………………………遅くなってごめん、見つけたわ!』

ガルッチ「ここか、よし……。久しぶりに使うか!速&恋符『マスタードライブスパーク』!」

 

一気に加速を上げ、右端にある入り口の方に向かった。そこには、フランとこいし、イリヤ、クロエが手を伸ばしながら待っていた。

 

4人「お兄ちゃん!!こっちよ!」

ガルッチ「間に合えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

『発射まで、あと10秒前………9………8………7………。』

 

ガルッチも手を伸ばし、愛しい妻と妹の手を掴むべく更に加速する。

 

『発射!』

5人「キャッチ!」

 

すぐ宇宙船の中に入れ、扉が閉まると同時に発射した。発射する勢いが強すぎたのか、ガルッチは壁にぶつかってしまい、また気を失ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ガルッチの精神世界-

 

ガイア「いやまあ、確かに凄かったけど……ガルッチ。まさかとは思うが。」

ガルッチ「うん?」

ガイア「あれが我の宝具じゃ……ないよな?」

ガルッチ「……すまん、あれあくまでも、っていうか暫くはこれが宝具かも。」

ガイア「それないだろ………、いやまあ仕方が無い事だけど……。」

クリムゾン「まあ、封印が解けるまではこれが宝具ってことでいいんじゃね?」

 

いつも通り、精神世界で話し合いをする3人。っていうか、今思ったんだが……。

 

ガルッチ「ジャック、何でまた人格に?」

クリムゾン「おいおい、忘れたか?転生してるとは言え、お前の人格には変わりねえって。言っても、種族は龍族だがサーヴァントにもなってるって事が、お前と似てるがな。」

ガルッチ「いや、そうなるとバーサーカーであるラースはどうなるんだ?」

クリムゾン「安心しろ、ラースと話し合った結果、ここに居る間はカード化して、出てくる時は一緒にって感じでな。」

 

ある意味すごいな……、それ。

 

ガイア「しかし、また気を失うって……大丈夫なのかガルッチ?」

ガルッチ「いや……、そうは言われてもだな。普通なら夢をみるはずなんだが……。」

クリムゾン「………んまあ、うん。とりあえず、あんまり気を失うなよ?」

ガルッチ「善処する。」

ガイア「…………っていうか、今思ったが………神って宇宙にいても息できるかな?」

2人「あ……。」

 

そういえば、無茶苦茶気になった。神様や魔神や悪魔って宇宙にいても息できるのか?

 

教えてくれ、偉い人。

 

 

-宇宙船内-

 

気を失ってしまったガルッチは、ブレイズに運ばれ、そのまま何処かの部屋に連れていかれた。それについて行くフラン達は、その部屋を見つけ、入っていった。

 

ブレイズ「お、おいおい。」

クロエ「お兄ちゃん、しっかりして!」

ブレイズ「落ち着け、此奴がそう簡単にくたばる奴じゃねえって!」

イリヤ「でも……でも……。」

ガルッチ「痛って。」

 

少し痛みを感じながら、意識を取り戻すガルッチ。そこには、かつてエレメントフェニックスの本部にいたときに使っていたあの和装部屋とそっくりだった。

 

ガルッチ「うー……、まさか発射の勢いがあんなんだとは……。」

ブレイズ「おい、大丈夫かガルッチ?」

ガルッチ「それジャック達にも言われたんだが……。」

イリヤ「相当信頼してるのね、あの人達。」

ガルッチ「まあね。っていうか、この部屋……もしかして。」

ブレイズ「ああ、お前の部屋だ。マルフォイに感謝しろよ?」

ガルッチ「そりゃするよ。」

ブレイズ「そういえば、紫は如何した?」

 

その事を言うと、ガルッチ達は暗い顔になっていた。それを察したブレイズは、少し気まずい顔になった。

 

ブレイズ「あー………、なんかごめん。」

ガルッチ「仕方ねえよ、彼奴があれだけ幻想郷のこと好きだって事なんだから。あの人の死は、無駄にするわけには行かねえよ。」

ブレイズ「そうか……、取りあえず俺は司令室に行くぜ。」

 

そう言い、ブレイズは部屋から出て行った。

 

こいし「………お兄ちゃん。」

ガルッチ「八雲紫。彼奴は表向きは胡散臭く、いけ好かねえ奴だったけど……今思えば、彼奴も孤独だったんだろうな……。誰も相手をしてくれなかったからこそ、自分で辛い事を押し殺し、胡散臭く、心が読めないため信用されない仮面をつけて偽っていたに違いない。ただ彼女は……、『相手にして欲しい』、『誰かに愛されて欲しい』、そして、『《八雲紫》という存在と行き場のない人達のための世界を守りたい』。そう思って、時空の賢者になったに違いない。」

フラン「って事は、その人がいなくなったって事は、幻想郷はもう……。」

クロエ「ないと言ってもいいわね。幻想郷にいた住人は、今や時の迷子ね。」

こいし「………そうなんだ。もう、私達の家は……。」

ガルッチ「ううん、なくなったのは故郷。まだ僕の故郷、『EndofTheWorld』があるよ。そこでもう一度、奴らと戦いながら暮らそう。」

 

『ガルッチの宝具が、変更しました。』

 

ガルッチ「へ?何だろう?」

 

『『滅びへ導き、救済を手に取りし者《エヌマ・エリシュ》』⇨『終焉なき幻想と世界を乖離し絆を繋ぐ遠き理想郷《ファイナルファンタジー・オブ・ザ・アヴァロンズ》』に変更。ランクはEXからEX++に変更。対神宝具に変更。』

 

この変更点を見たガルッチは、思わず唖然とした。(こっから会話になります。)

 

 

ガルッチ「え、どゆこと?ランクアップにしては、威力凄まじくね?」

 

フラン「何で急に宝具変更に……?」

 

こいし「あ、お兄ちゃん。もしかしたら、ゴットフリートのリミットが解除されたとか。」

 

ガルッチ「え、リミットとかあったの?」

 

イリヤ「いや、私に聞かれても。」

 

クロエ「でも、少なくても、私には投影出来ない武器なのは確かなのよね。乖離剣エアみたいに。」

 

ガルッチ「それは分かるんだが……、でもここ宇宙なんだよね?」

 

こいし「それは確かだよ。じゃなきゃ、何のための宇宙船だと思うよ?」

 

ガルッチ「でしょうね。まあ、この話はまた今度だな。」

 

こいし「そうね、んじゃ取りあえず……ピョーン!」

 

ガルッチ「え、これって───ギャー!?」ドサッ

 

クロエ「お兄ちゃん、私もムラムラしちゃった。」

 

ガルッチ「え、待って待って。そこまで押し倒すってまさか……。」

 

こいし「え?そっちがよかった?」

 

ガルッチ「いや……、そうでもないけど………。」

 

こいし「今日は添い寝したい気分だから、一緒に寝ましょ?」

 

フラン「珍しい……。」

 

イリヤ「まあ、私達もするけどね。」

 

フラン「それもそっか。」

 

ガルッチ「ほんと、女祝の相って困ったもんだな……。」

 

イリヤ「良いんじゃない?でもクロ……、今回は自重してあげて?」

 

クロエ「えー……。(- 3 -)」

 

ガルッチ「その代わり、いっぱい甘えていいからね。」

 

クロエ「それじゃあ、こうさせるね。」ムギュー

 

ガルッチ「んっ………、やっぱりこの温もりは忘れられない………ね。」

 

フラン「私も……お兄ちゃん………。」

 

-宇宙船 司令室-

 

レイス「……ねえ、誰か苦い物ない?砂糖吐きそう。」

 

カレン「全く、盗聴なんてするもんじゃないよ。はい青汁。」

 

マルフォイ「しかし、彼奴があれ程まで甘えるとは……。」

 

ノーム「気持ちは分からんでもないが、っていうかルッチどん。お主未だにレミリア御嬢とさとり御嬢と付き合わんのか?」

 

ルッチ「付き合わんのかって言われても、僕そう言うのわからないよ。何だがHっぽい服装で着て、誘ってるっぽいけど……。」

 

アルファス「うわー……、朴念仁じゃねえかそれ。」

 

ルッチ「どういう事?」

 

アビス「少々彼女の気持ちを考えてください、リーダー。」

 

ブレイズ「なんて言うか、此奴恋心が芽生えることすら気付いてねえのか?」

 

ルッチ「えぇ!?」

 

マルフォイ「……はぁ、こりゃ付き合い始めるまで時間かかりそうだぜ。」

 

にとり「まあ、恋バナはいいとして、これから如何する?」

 

ルッチ「僕の提案だけど、このまま故郷に向かうことは変わりないけど、寄り道をしながら帰るっていう考えだけど。」

 

にとり「時を超えて?」

 

ルッチ「うん。僕達星の勇者を集めないといけないしね。」

 

にとり「分かった。すぐジャンプシステムに移行するけど、いいね?」

 

ルッチ「お願い。」

 

-to be continue⇨-




-幻想郷跡地-

ひ………酷い……。

ヴォルデモート「何と言うことだ、幻想郷がここまでとは……。」
ゾーマ「来ましたか、2人とも。」

ゾーマか。紫は?

ゾーマ「此方です。」

…………この隣にいるのって。

ゾーマ「博麗霊夢、おそらく紫と共に戦っていたに違いないかと。」

…………そうか。手厚く葬ろう、此奴らの死を、無駄にしたくない。

ゾーマ「では、手はず通り棺桶に詰めて、燃やしますね。」
ヴォルデモート「…………ガルッチ達は?」

脱出出来たんだろう。いずれ、この地も崩壊するに違いない。出るぞ。

2人「御意!」

※8-6章に続く


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-6章 アストルティア

-宇宙船内 会議室-

 

崩壊した幻想郷から逃れ、EndofTheWorldに向かうことになったのだが、その前に問題があった。まず、星の勇者の数だ。現状から数えて見たが……、実のところまだ少ない方。何しろ今いる人数を数えて見れば……。

 

EndofTheWorld出身3名 (ラーク姉弟(ラルッチ ルッチ ガルッチ))

 

東方出身5名 (スカーレット姉妹 古明地姉妹 霧雨魔理沙)

 

fate出身7名 (衛宮切嗣 アイリスフィール イリヤ 衛宮士郎 クロエ 岸波士郎 白野凛)

 

ジョジョ出身2名 (空条承太郎 DIO)

 

キングダムハーツ出身(ヴェントゥス テラ アクア)

 

この20名が星の勇者という事になっている。このまま無の神に挑んでも返り討ちされるのがオチだった。

 

ブレイズ「今思えば、少ねえな。」

ルッチ「そうだね、まだ世界を飛び回ってないから仕方ないけど、でもちょっとこれは……。」

アルファス「んまあ、今回は帰るついでに世界飛び回るから、それでいいんじゃねえか?」

ルッチ「そうだけど、やっぱり問題は敵なんだよね。」

マルフォイ「そこだな。ガルッチが言うには、第3者勢がいた事が驚きだったな。」

レイス「無の神陣営には『星の勇者を阻む者』、『無の神の信者』。こっちは『時空の賢者』、『世界の観測者』の深緑風龍さん。そして、ガルッチが襲ってきたと言われる『強者を殺す者』ね……。」

カレン「でも、ガルッチが倒したんだからもういないはずじゃ……。」

アビス「油断出来ません。おそらく、彼以外にも『強者を殺す者』はいるはず。」

ノーム「うーむ……、じゃがもう一つの陣営があっただろ?」

ルッチ「あ、『XⅢ機関』か。最近動きがなかったから忘れてた。」

マルフォイ「だけどよ、彼奴らは心がないのは分かってるんだよな?」

ルッチ「うん。」

マルフォイ「だったら、心を手に入れるのが目的の筈だから、俺達と関わる暇はないはず。」

ルッチ「そうなんだけど、なんて言うか─────」

 

会議中だったとき、扉が開く音が聞こえた。

 

にとり「会議中のところ、お邪魔するけど、もうそろそろ次の世界に着くよ。」

ルッチ「どういう世界?」

にとり「うーん、確かそこは君達が住んでいたと言われてる5種族と人間、あと竜族、魔物がいる世界だね。」

マルフォイ「『ドラゴンクエストX』の世界か………。」

 

マルフォイは、すぐその世界の地図をモニター化した。見えたのは6大陸と、5つに分かれた場所が描かれていた。

 

マルフォイ「うん、間違いない。『アストルティア』と『ナドラガント』だな。」

にとり「そこに降りて、休憩しましょうか?」

ルッチ「そうしよう。」

にとり「んじゃあすぐ着陸態勢に入るね。」

 

そう言い、にとりは会議室から出て、司令室に向かった。

 

ノーム「そういえば思ったんだが、この機体の名前は決まってるのか?」

7人「あ………。」

ガルッチ「『時空と世界を越える翼《クロノスウィング》』で良いんじゃないか?」

 

決まってないところで、丁度ガルッチが会議室に入ってきた。

 

ノーム「ガルッチどん、もう大丈夫なのか?」

ガルッチ「ああ、ゆっくり休めたからどうにかね。」

マルフォイ「お前本当にロリコンだな……。」

ガルッチ「否定はせん。それより、『ドラゴンクエストX』だっけ? 風龍さんから連絡来たんだが、どうやら協力してくれる者がいるって聞いたんだ。」

ルッチ「協力者が?」

ガルッチ「うん。それが、彼らなんだ。ステータスと名前を出しておくね。」

 

そう言うと、もう一つのモニターから次のような者が出てきた。

 

『テム(リューム) 職業:大召喚師(暗黒騎士)

 

筋力:E /耐久:D /敏捷:B /魔力:SS /幸運:A

(筋力:A/耐久:C/敏捷:B /魔力:SS /幸運:B)

 

ブイヨン 職業:霊媒師 筋力:D/耐久:E /敏捷:B /魔力:EX /幸運:C

 

ころん 職業:旅芸人 筋力:C/耐久:C/敏捷:B/魔力:B/幸運:A

 

マンリオ 職業:スーパーソルジャー 筋力:A/耐久:A/敏捷:C/魔力:E/幸運:D

 

フロイト 職業:スーパーダンサー 筋力:C/耐久:D:/敏捷:EX/魔力:B/幸運:A 』

 

マルフォイ「彼らが?」

ガルッチ「うん、それぞれチームに入っている感じなんだ。」

マルフォイ「ほう……。」

レイス「ジーッ………。」

マルガル「ん?如何したレイス。」

レイス「マルフォイとガルッチとブレイズの禁断の恋ってのも……、アリかも。」

3人「なに言ってんの!?」

ルッチ「……レイス、ガルッチは受け重視なのか?」

レイス「勿論!」

ブレイズ「ルッチ!?何聞いてんの!?止めろォォ!」

ガルッチ「まず僕は、野郎に興味ないからな!?」

レイス「あ、だったら不二咲さんが攻めでガルッチが受けのR18のも?」

マルフォイ「おいおい!?それはどうかと思うぞ!?ガルッチ、何とか──」

ガルッチ「うーん………、それやった気がするんだが……。(なんか気持ち良かったし…)」

マルフォイ「ガルッチィィ!」

ブレイズ「ヤったのかよ。興味ないんじゃなかったのか……。」

ガルッチ「………いや………、男なのは………分かってんだが………、その………。やっぱし、女の子に見えちゃって………うん。」

カレン「意外と満更じゃなかったのね……。」

アビス「………。(・_・;)」

ノーム「男の娘って、本当に女の子に見えてしまうんだな……。改めて思い知らされた……。」

 

そんなこんなで、数時間後………ようやく惑星が見え、着水態勢に入った。

 

-プクレット村- -夜ノ刻-

 

一方、プクレット村の海岸沿いにいる者がいた。その者は刀を用い、和装を着込んでいた。紺色のサムライ髪で、右目は怪我をしているのか眼帯をつけていた。

 

???「はぁ、ここに拾われて数年も経ったのか。」

 

ここ、プクレット村は基本プクリポがいるのだが、この者は例外だった。何しろ人間で、知らず知らずに住んでいたのだ。いや、正確には捨てられたと言っても過言じゃなかった。何でも、旅商人がプクレット村に向かう途中に赤ん坊の泣き声が聞こえていて、そこには刀と服装が置かれていて、その隣には赤ん坊と手紙が書かれていたのだ。その後、プクリポに育てられて行き、今ではここの住人として、そして村の守り人になっていたのだ。

 

???「さてと、そろそろ戻ろうかな?村長も待ってる─────ん?」

 

ふと、空を見上げるとそこには謎の物体がこっちに降りてくる事に気がついた。

 

???「なんだなんだ?い……一応村長に報告しておこう。」

 

行動が早かったのか、すぐ村長の家に向かった。

 

-プクレット村 村長の家-

 

???「村長! 起きてください!」

「んむ?なんじゃ、騒々しいのう。フィーバーは、また今度……ムニャムニャ……。」

???「フィーバーの問題じゃありません!ああもう、ラチがあかない。とにかく来て!」

「ふぇ?ちょちょちょ!?まだ寝たいのにぃ~!」

 

-クロノスウィング号 司令室-

 

そして、到着したガルッチ達はというと。

 

にとり「着水完了。」

ガルッチ「大丈夫かな?誰かに見られたんじゃないかと思うんだが……。」

にとり「うーん、まあ気にしないでおこう。それより、何処到着したかな?」

マルフォイ「場所的に、『プクランド大陸』の『プクレット村』だな。」

にとり「よし、それじゃあ上陸しましょう。そこにどんな出会いが待ってるのか。」

ラルッチ「いやまず、敵対心抱いてないか心配なんだけど………。」

ガルッチ「んじゃあ、誰が行くの?」

 

そんな事を言うと、すかさず全員ガルッチを指さした。

 

ガルッチ「………マジで?」

マルフォイ「だってさ、偵察は基本お前だし……。」

ガルッチ「はぁ、分かった分かった。んじゃあ行ってくるよって言いたいが、今回はギルガメッシュも連れて行くよ。」

マルフォイ「あ、そういえばギルガメッシュの奴、入口んとこで待ってたな。」

ガルッチ「あらま。そんじゃ急ぐか。≡≡≡ヘ(*--)ノ」

 

そのまま司令室に出て行ったガルッチだったが………。

 

ラルッチ「って言っても、やっぱり心配だし……私も行こうっと。」

ルッチ「それじゃお姉ちゃん、ガルッチを追いかけよう。」

ラルッチ「そうね。可愛い妹……じゃなくて弟を追いかけないと。」

ルッチ「何気にガルッチのこと、妹って言ったよね?兄さんって言い換えされるよ?」

ラルッチ「それはそれで傷付くけど……。」

ルッチ「他の人に言われたら?」

ラルッチ「ぶっ殺す。」

ルッチ「………気をつけます。」

ラルッチ「あ、ルッチの事じゃないから。ってちょっと~!」

 

やっぱり心配だったのか、ラルッチとルッチはガルッチの後を追いかけた。

 

マルフォイ「出会って間もないってのに、随分仲が良いな。」

レイス「『姉弟』だからじゃないかな?」

ブレイズ「いや、にしては早すぎねえか?逆に不自然なんだが……。」

アルファス「んじゃまあ、拷問しま───ゴハァ!」

 

突然殴られたような感覚をしたアルファスは、そのまま気絶してしまった。

 

ノーム「あー、彼奴……いつの間に念でアルどんを殴ったのだ?」

アビス「きっと、地獄耳だったのでしょうね。」

カレン「………あまり馬鹿な事を言わないでよ?」

にとり「いや、気絶してる人に言っても聞いてないと思うけど。」

レイス「親友の扱いがこれでいいのかしら……。」

ブレイズ「……。」

 

-海の上- -夜ノ刻-

 

プクランド大陸に上陸する事になり、ギルガメッシュのヴィマーナに乗っていた。そして、どういう訳か、フランとこいし、イリヤ、クロエ、レミリア、さとり、白野、そして玉藻も着いてくる事になり、結果12人が行くことになった。のは良いんだが……。

 

ガルッチ「ギルガメッシュ、大丈夫なのかこれ?」

ギル「ふむ、些か予想外だったしな。重量オーバーも心配していたが、どうやらそうでもなかったようだな。」

ガルッチ「んまあ、とりあえずプクレット村に……ん?誰かいるな。」

ギル「ほう、念のために用心しておくか?」

ガルッチ「いや、威圧はやめておけ。普段通りでいい。」

ギル「良かろう、ではいつも通りに行くとしよう。」

 

そうして、ようやくプクレット村の海岸に着いた。みんなは無事に着地して、そこにいた2人に話し掛けた。

 

ガルッチ「どうも、ちょっといいですか?」

 

-プクレット村 海岸- -夜ノ刻-

 

???side

 

 

 

「マジじゃったのか……、本当にネタではなかったのか……。」

???「でしょう?それに、あの黄金の謎の物体がこっちに来ますけど?」

「ちょちょちょ、誰かが降りてきた!」

 

彼らが真上を見上げると、12人の人間(狐人)が降りてきて、しかも男の子なのか女の子なのかわからない者に話し掛けられた。

 

ガルッチ「どうも、ちょっといいですか?」

???「( ゚д゚)」

「あー……、ちょっと?おーい。」

???「( ゚д゚)ポカーン」

ガルッチ「あー……、ちょっと?もしもし?」

???「( ゚д゚)ポカーン」

ガルッチ「おいおい、この人固まってんだけど。どうすりゃ良い。」

玉藻「とりあえず、鞘で殴ればいいのかと。」

ガルッチ「いやなんで!?」

「おーい、ムラマサ。聞こえてるか~。」

???「( ゚д゚)……みだ。」

全員「?」

???「私の好みが、キターーーーーーー(º∀º)ーーーーー!!!」

ガルッチ「え?あのぉ…。」

???「そこのお方、私と付き合って下さい!」

ガルッチ「………え?( ゚д゚)」

「おいムラマサ。ちょっと。」

???「え、ああ……済まなかった。何しろ、あまりにも可憐過ぎるが故に、惚れてしまって。」

ガルッチ「………またこれ?」

ラルッチ「らしいね。」

ガルッチ「ウゾダドンドコドーン\(^o^)/」

「んまあその、話なら儂のところに来なさい。」

 

これは驚きだ、まさか私好みがいるとは………。あれは間違いなく少女!(※違います)剣士でありながら少女剣士(※だから違います)とは、まさしくこの者だ!とにかく、話を聞いた後はゆっくりと茶を飲みながら話そう。(※こいつ、絶対男だと分かってない。あと結婚してるのに……。)

 

-プクレット村 村長の家- -夜ノ刻-

 

ガルッチside

 

まあとりあえず話を聞いてくれるのは嬉しいが、その前に……。さっきのサムライ髪の人の視線が、なんかやばい。これ本気で惚れてるのか?と、とりあえず自己紹介しよう。

 

ガルッチ「えーっと、突然空からお邪魔してすみません。僕はガルッチと言って、自分の故郷へ帰るためにあの宇宙船《クロノスウィング号》に乗ってきたのです。」

「そうか、儂はプクレット村の村長じゃ。んで、こちらは……。」

ムラマサ「お、お初にお目にかかり、こ、光栄です!拙者はムラマサ・ゲッカと申す!///」

「何緊張しておるんじゃ。あとサムライ口調はやめなさい。」

ムラマサ「で、ですが村長!」

ギル「その者がよいと言っているのだ、従わずしては、我が雑種が困惑する。」

ムラマサ「は……はい!!」

 

あれサムライ口調だったのか……。っていうかさっきから、僕を見て顔真っ赤になってるんだけど………、まさかマジで?

 

「それでガルッチとそこの者らよ、ようこそ、『プクレット村』においで下さった。」

ギル「ふむ、些か椅子が小さいが、なぜだ?」

ガルッチ「プクリポは種族の中で一番小さいと言われてるの。だから椅子も、こうなってるんだ。」

「ほうほう、儂らプクリポの事を知っておるようじゃな。」

ガルッチ「我が故郷にもプクリポがいるので。」

「なるほど、して……ここに何か御用で?」

ガルッチ「ええ、実はというと………。」

ムラマサ「あの!」

 

要件を言おうとしたとき、ムラマサが立ち上がり僕を見た。

 

ムラマサ「どうか私と、付き合って下さい!」

ガルッチ「は………?」

6人「え……?」

ギル「何……?」

ルッチ「………。( ゚д゚)ポカーン」

ラルッチ「え、なにこの展開。(;゚д゚)」

玉藻「(もしかして、この人気付いていない?)」

白野「(多分……。)」

ムラマサ「あの……駄目ですか?」

ガルッチ「いやまず、付き合う以前に僕結婚してるし、しかも見たところ、男らしいけど、僕……男の娘だけど、うん。」

 

一応誤解を解いておかないと、後々厄介な気がする。というか、本当に結婚してるし、しかも愛人要るにも関わらず、また増えたらこまるんだが………。(しかも野郎は……。)

 

ムラマサ「え、私………男と間違われてる?」

「らしいな。ハッハッハ、今のところ知ってるのは儂らだけだな!」

ガルッチ「………はい?」

9人「………え?」

ガルッチ「んじゃあ聞きますけど、もしかして………姉さんと同じ………雄んなの子?」

ムラマサ「うん、ご察しのとおりです。でしたら、見てみます?」

ガルッチ「いや、遠慮します。」

ムラマサ「そう言わず……。」

ガルッチ「いやいや、まずどうしてそうなった。」

フラン「………ラルッチさん、これって……。」

ラルッチ「男性に近い雄んなの子だったのね………。」

白玉藻「やっぱりね。」

ムラマサ「とりあえず、皆さんに見られない場所で……。」

ガルッチ「ちょちょちょ!?無理矢理でも見せる気かよ!?」

4人「駄目ェ!お兄ちゃんは私達のー!」

ガルッチ「いだだだだだだ!!お、おい4人とも!腕もげる、もげるって!というかムラマサさん、そちらも引っ張らないで!」

ギル「これはひどい……。さすがの我ですら、背筋が凍ってしまうな。」

 

そんな事言ってる暇あったら助けてくれよ!っていうか、この4人……まさか……。

 

4人「(こんな事を言えば、多分……6P出来るかも……。)」

 

やっぱ心読んだら邪な考え持ってたよ畜生!本当に『女祝の相』って厄介だな!って、マジで引きずられるんだけど。

 

ムラマサ「それでは皆さん、この人借りますね。」

 

『ガチャ バタン』

 

sideout

 

ルッチ「………なんて言うか、あの人ってああいう感じなのですか?」

 

「んまあ、そうなるな。それに、彼奴孤高である故、孤独なのじゃ。」

 

ギル「どういう事……、いや何となくだが、分かったぞ。」

 

白野「あの人、捨てられていたのですか?」

 

「そういう感じじゃな。まああの者の話は後にしよう。今はここに来た用事を……。」

 

ルッチ「そうでした。実はというと、2つあるのです。まず一つは、しばらくの間あの船、ここに滞在させていただきたいのです。」

 

「儂らの村にか?」

 

ルッチ「はい。滅多な事がない限り大丈夫なので、お願いします!」

 

「んまあ、よいけど……。2つ目はなんじゃ?」

 

ラルッチ「2つ目というのは、この方々のことですけど……。」

 

「ほう?この者らって確か、『sun shine』のリーダーでありながら大召喚士のテムと暗黒騎士のリューム、それに霊媒師のブイヨンと来たか。」

 

ラルッチ「彼らを知ってるんですか?」

 

「うむ、じゃがこの者らは知らぬな……。マンリオは……、最近聞かんし。」

 

ラルッチ「そうですか……。」

 

「まあとりあえず、滞在してる間は旅でもしてみればよい。アストルティアは広いからのう。」

 

白野「ありがとう御座います。」

 

玉藻「それにしても、ガルッチ達はどうなってるんでしょうね。」

 

ギル「………詮索はしないでおこう。」

 

「ああ、そうそう。実は『オルフェア町』には調理ギルドがあっての。」

 

エミヤーズ「その話は本当か!?」

 

ギル「!?」

 

白野「いつの間に……。」

 

「お、おう。後は『グレン町』と『ドルワーム城下町』、『レンドア町』には鍛冶があると……。」

 

エミヤ「聞いたか衛宮士郎?」

 

士郎「ああ、ならばやることは一つ!」

 

エミヤーズ「善は急げ!早速町に行くぞ!≡≡≡ヘ(*--)ノ」ピューン

 

ギル「………忘れておった。フェイカーズめ、料理に鍛冶の話になればああなると。」

 

「……ライバル増えるじゃろうな。鍛冶と調理ギルドの盛り上がりが高くなりそうだ。」

 

-to be continue⇨-




追加紹介(説明省略)

ムラマサ・ゲッカ 本名 村正 月見
二つ名 月夜の申し子 外見年齢 14歳 性別・女(見た目からして男)
身長:153cm 体重:44kg 誕生日 9月9日

CV,種田理沙

能力 月の光に纏いながら戦う能力

髪の色:ネイビー

目の色:アイアンブルー

種族:人間(?)

クラス:セイバー・ライダー・ゲートキーパー

属性:秩序・中庸

ステータス:筋力 :B /耐久 :C /敏捷 :A /魔力 :A++ /幸運 :C /宝具 :A


以上です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-6,5章 影と月

-プクレット地方 とある小屋- -夜ノ刻-

 

ガルッチside

 

ガルッチ「あのー、ムラマサさん?ここ何処ですか?」

ムラマサ「私の家よ?」

ガルッチ「なして、ここに連れてきたの?あと、フラン達もここに来ちゃってるし……。」

ムラマサ「だって、よくよく見たけど、私好みの────」

ガルッチ「はいストップ。もう良いです。」

 

また変態系が来たんですがそれは……。純愛とは何だったのだ、というかどうしてこうなるんかな?

 

ムラマサ「んじゃあ早速、私が女性だって事を証明するために───」

ガルッチ「いや、だからって服脱がんでいい。そして何気にフラン達も脱ぐな。(・_・;)」

ムラマサ「でも、そうしないと私が女性だって事を証明出来ないし……。」

ガルッチ「あのなぁ……、だからって脱ぐのはどうかと思うぞ?もしレイプ魔だったらどうすんのマジで。」

ムラマサ「その時は、斬夜・死桜で斬るから。」

ガルッチ「あ、意外とまともな回答を出してくれたわ。(※どこがまともだ!?)」

ムラマサ「だって、もし私好みの人がレイプ魔だったら最悪だもん。そんな人は、生かして置けないよ?」

ガルッチ「………いっそのこと、絶望に陥った後に殺した方がいいんじゃ。」

クロエ「それもう、オーバーキルだけど。」

こいし「精神ボロボロ、しかも痛めつけられた後に回復させてその繰り返し……。」

フラン「そして最後は威力の高い技で……。」

イリヤ「うん、もうオーバーキル間違いなしね。」

ガルッチ「いや待て、確かにオーバーキルするけど、拷問系はしないから!」

 

さすがに精神ボロボロした後に、痛めつけた体を回復させてまた痛め付けるって、どんな拷問だよ!まだ一瞬で殺してあげる慈悲あるから、まだいいほうだよ!

 

ガルッチ「まあそれはともかくだが、ムラマサさん。何で僕に惚れたんですか?」

ムラマサ「あー、そこからですか。何となくとか、勘でもないの。なんて言うか……、私と似たような匂いっていうか。」

ガルッチ「どういう事?」

ムラマサ「私、もう記憶があやふやだけど、赤ちゃんの時に捨てられた事があって。」

5人「え?」

 

あの、それマジな方なの?確かに親父に売られかけたのは確かだけど、それってどっちかというと姉さんの方が似てるんじゃあ…。

 

ムラマサ「ううん、どっちかというと………一度死んで、赤ちゃんからリスタートって感じかな?」

イリヤ「あれ?それだと、転生したことになるんじゃあ……。」

ガルッチ「あ、確かに。でも僕、死にかけた時に、一度もう一人のイリヤにサーヴァントとして生きていたけど……。どこに似たような匂いが………?」

ムラマサ「えーっと実はというとですね?月夜の申し子といいまして、月夜見尊様の力を持っているのですよ。」

ガルッチ「あー、月夜見尊………って、はいぃぃぃ!?」

5人「月夜見尊様!?」

ガルッチ「………ジャックちゃんが霊体化してたの忘れてた。っていうか月夜見尊って、マジで言ってんの!?」

ムラマサ「ええ、勿論です。月夜見の力は戦闘以外にも、憑依属性、治療などあって、私は戦闘の力を受け継いでいるのです。」

 

え、力って種類とかあったんかよ。んじゃあ僕の力って……。

 

ムラマサ「そちらの力は、憑依属性ですね。受け継いでもその人次第で、下手すれば狂い、そして死ぬような力なのです。最も、憑依属性が1番難しいって言われてるの。」

ガルッチ「………僕、今までこんなやばい力を持っていたとか知らんかったんだが。」

 

っていうか、良く暴走しなかったな。って……ん?この歪みと気配は……。

 

ムラマサ「どうかしたの?」

ガルッチ「ちょっと、弓矢借りるよ。」

ムラマサ「? いいけど。」

 

-けがれの谷- -夜ノ刻-

 

ラクシーヌ「間違いない。この世界の何処かに、ガルッチ様がいる!」

デミックス「全く、なんでもかんでも俺を連れ回すのはやめてくれよ。もし矢が飛んできたら如何すんの?」

ラクシーヌ「その時はヴィクセンシールドを使うわ。」

デミックス「ただの身代わりじゃないですかヤダー。」

 

 

『我が練鉄と弾丸は崩れ歪む───────爆ぜろ!『偽・螺旋丸《カラドボールⅡ》』!』

 

 

ラクシーヌ「え、何あの玉。」

デミックス「あ、俺逃げますね。」サラダバー

ラクシーヌ「え、ちょっとこれさすがに─────────」

 

その後、けがれの谷の一部が抉れてしまったという噂が、世界中に広まったとか。

 

-プクレット地方 とある小屋- -夜ノ刻-

 

ガルッチ「ただいま。」

ムラマサ「なんか、すごい爆音が聞こえたけど、どうかしたの?」

ガルッチ「ああ、なんか蛆虫がいたのと、新しい技を使ってみようかなって思って。」

5人「あ………。(察し)」

 

全く、やっぱり奴らもきたんかよ。どこまで着いてくる気だ彼奴ら。次来たら『約束された勝利の矢《エクスカリバー・アロー》』で仕留めようかな………。

 

ガルッチ「んまあ、大体分かった。でもムラマサさん、さっきもいったけど、僕は結婚してるし、愛人は7人いるんだよ?それを、分かった上に言ってるの?」

ムラマサ「うーん、確かにこれだけいるんじゃあ如何することもできないよね……。」

ガルッチ「でしょ?それに僕以外にも、いい人が(ムラマサ「それでも、一向に構わない!」)………はい?」

ムラマサ「そんなハーレムがあるなら、私は一向に構わないわ!むしろokよ!」

ガルッチ「……何で僕、こんなに好かれるんかな?」

ジャック「『女祝の相』………、ある意味凄いわね。」

フラン「アハハ……。(^_^;)」

 

また一人、恋い焦がれてしまったと言う訳か。もういっその事、眼鏡かけ……いやそれは不味い。逆効果の可能性が高い。でもなぁ、目を潰すのも勘弁だし、仮面を着けるのも些か抵抗あるし。

 

ガルッチ「はぁ……、もう僕の精神がオーバーキルしかけてしまいそう………。」

ムラマサ「大丈夫?おっぱい揉む?」

ガルッチ「何でそうな────っていつの間に脱いだの!?」

 

後なんか乗ってきたんですが、またこれですか?また犯されるパターンですか?とは言ったものの、この人の胸、サラシ巻いていたにも関わらず、意外と大きいな。っていうか、あれで男性に見えたのか。

 

フラン「本当に女の子だったね……。」

こいし「………後私と同じくらい大っきい……。」

イリクロ「何競ってるの!?」

ジャック「胸の大きさかな?」

イリクロ「さらっと答えちゃってるけど!?」

ガルッチ「駄目だこりゃ。つうか、これ姉さんに見せたら、嫉妬のあまりパルパル良いそうな気がするな……………。(後なんか熱くなってきた気が………。)」

ムラマサ「スゥ…………スゥ…………。」

 

あるぇ~? なんか寝息が聞こえる気がするんだけど、もしかして?

 

ガルッチ「寝てる……。マジですか?」

ムラマサ「ムニャムニャ………。」

フラン「………なんて言うか、こうして見ると…………『影』に甘える『月』に見えてくるなぁ。」

ガルッチ「………ちなみに影って?」

こいし「お兄ちゃん。」

ガルッチ「………。///」

 

そんな事言ったら、恥ずかしいじゃないか……。でもなんか、この人が女性だと分かると、この人に惑わされそうな気がする………。

 

クロエ「でも、よくよく考えてみると……、お兄ちゃんって罪作りな男ね。」

ガルッチ「…………なんかごめんね。本当に僕は、故意でやってるわけじゃないんだけど、何故だが抵抗することも、出来ないし……。」

イリヤ「まあ、殆どがお兄ちゃんのスキルだけどね。でも、運命はこう言ってるんじゃないかな?『もっと甘えて、もっと欲張っちゃえばいい』って。」

ガルッチ「………欲張っちゃえばいいって、そんな事して………。」

 

あ、そういえばまだ提督だった頃、ギルガメッシュと風呂に入った事あったっけ。そんな時、こう言ってたな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギル[お前はもう少し、欲張ればよいと思うぞ?]

 

ガルッチ[何で?僕にはフラン達がいるし、それにそんな事したら……。]

 

ギル[戯け。まあその言い分は否定する気はないが、だからといって、切り捨てる気はないのだろ?]

 

ガルッチ[そりゃ………そうだけど………。ギルガメッシュみたいに、欲張れないし……それに………。]

 

ギル[欲張れば良いさ。何のための『愉悦部』だと思ってる?確かに、『他人の不幸は蜜の味』と言うのはまた一つだが、だがそれだけではない。]

 

ガルッチ[え?]

 

ギル[自分の心を満たすことだ。貴様の場合は、幸せと言う概念を他人に与えてばかりに、何も満たさなかった。全く話にならん。だが無理もない、剣士という外見と兄を守ると言う物に囚われ、欲その物捨ててしまったのだからな。]

 

ガルッチ[面目ない……。]

 

ギル[とは言え、不老不死にかかった貴様でも、まだ取り戻せる。じっくりと欲を取り戻せば良い。ただし、やり過ぎないようにな。]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

欲張れば良い……か。なんかそう思えば、本当に欲しくなるな。でも浮気はしないし、離れもしない。だったら……。

 

フラン「お兄ちゃん?」

ガルッチ「フラン、ちょっと悪いけど………。」

 

-数分後-

 

ガルッチ「これでよし……。」

クロエ「………まさかこうなるなんてね。(・_・;)」

ガルッチ「こっちも少し、焼きが回ったしな。」

付き合う事は出来ないけど、一緒にいさせようかな。

 

ガルッチ「後は、僕が何とかしてみるね。」

フラン「ホントにお兄ちゃんは……、でもいいよ。私達の事は気にしないで、楽しんでね?」

ガルッチ「うん、ごめんね?」

フラン「謝らなくていいよ。お兄ちゃんが決めた事なんだから、ね?」

こいし「そうそう、気にしないでね。『無意識のステルス』っと。」

 

さてと、こいしのステルスで5人は消えて、今いるのは僕とムラマサさんだけ。んじゃ早速………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムラマサ「ん?あれ?ガルッチさん?」

ガルッチ「あ、起きちゃったか。フラン達は少し外へ行かせてもらったよ?」

ムラマサ「そうですか……。って事はつまり?」

ガルッチ「付き合うのは無理だけどね。」

ムラマサ「やっぱり?(´・ω・`)」

ガルッチ「まあね。たださ……、そのぉ……。」

 

あー、やっぱりこんな雰囲気になっちゃうか……。なんかここ、プクランドの筈なのにあまりにも静かすぎると、エルフが住むと言われるエルトナ大陸に思ってしまう……。

 

ガルッチ「それでも、僕を選ぶって言うんなら、着いてきてもいいよ。」

ムラマサ「本当に?」

ガルッチ「君が言っただろ?だったら、僕と一緒にいてもいいよ。」

ムラマサ「………ガルッチさん。」

ガルッチ「言って置くけど、僕は何をしでかすか分からない。守るためなら、自分を犠牲にするかもしれない。それでも共に歩む?」

ムラマサ「うん、一目惚れした時から、ずっと決まってるわ。だからマスター、一緒にいさせて?」

 

おい待て、何故サーヴァントみたいな事を言うんだ?おかしいだろ。

 

ムラマサ「それじゃ早速……ちゅ。♡」

ガルッチ「!」

 

やべ、今ので少し……っていうか舌も入れてきた!?

 

ガルッチ「んぅっ…!んんぅ‥‥‥んちゅ…ちゅ、ちゅるぅ…んはぁっ……。ちょっと…上手すぎねえか?///」

ムラマサ「経験もありますからね。侍でも、一人の少女でもありますから。ただまあ、一時期雌犬扱いされていましたから。」

 

おい雌犬って、絶対鬼畜野郎に違いねえな。ぶっ殺してやりてえ……。

 

ムラマサ「でも殺したので問題ない。」

ガルッチ「そうか……。(^_^;)」

ムラマサ「それじゃ次は、耳をお借りしますね。」

ガルッチ「え、待って、耳はちょっと───(ムラマサ「答えは聞いてない」ハムッ)フニャッ!?」

 

あー、言っちゃったよ。なんか知らんけど、耳の感度が高いんだよね……。

 

ムラマサ「へぇ、お耳が弱いんだ。んじゃあこういうのは如何?」フーッ

ガルッチ「ッ!…やめ…そこぁ……。」

ムラマサ「こんなに弱いなんて、なんだか苛めたくなっちゃうなぁ。」

ガルッチ「待って、それ冗談抜きで勘弁して。」

イリヤ(と言いつつ、弄られるのを期待してるお兄ちゃんだった。)

 

おいイリヤ、小声でも聞こえてるぞ。っていうかちゃっかり何言ってんの?

 

ムラマサ「まぁ、それぐらい欲しいのよ。なんだかんだ言って、ここが大きくなってるよ?」

ガルッチ「はぅ……、そっちだって、こんなに濡れてるじゃん……。」

ムラマサ「んっ、いやらしい手ね。もっと苛めちゃおうっと。」

ガルッチ「や……やめ……本当に……耳ぁ……。」

 

 

 

 

 

-1時間経過-

 

side Change

 

ギルガメッシュside

 

ギル「彼奴、今どうなっているのだ?行ったっきり戻ってこぬし、まさか……な。」

白野「そのまさかだったりして。」

 

全く、お楽しみのところ悪いが、そろそろ戻ってきても良いというのに……。困ったマスターよな。ん?何か声が聞こえる?

 

ガルッチ「……ぁ……、ぃぃ……もっと………ほしい……。」

ムラマサ「やっと堕ちたわね、いいわよ。もっとしてあげる。♡」

 

……おい、ちょっと待て。まさか本気でしてるのか!?

 

ギル「………白野、これはもしや?」

白野「らしいね。」

 

……確かに彼奴は、あの者達と戯れ、何度も堕ちてはいるが、ここまで堕ちるものなのか?

 

ムラマサ「レーロレーロ。」

 

あの小屋から聞こえるな。一体どうなって………え?

 

白野「如何したのギル?」

ギル「彼奴、どこまで耳に弱いのだ!?しかも、奥まで犯されてるではないか!」

白野「あら、本当に犯される。」

 

何というか、此奴の耳って意外と敏感な方なのか?まさか地獄耳の真相は、あの敏感さだと言うのか!?(※違います……多分。)

 

イリヤ「あれ?白野さんとギルガメッシュじゃない。」

ギル「イリヤか。一つ良いか?何故我が雑種が、あそこまで耳に弱いのだ?」

イリヤ「ああ、あれ?フランちゃんとこいしちゃんから聞いた情報だと、お兄ちゃんは耳を舐めると可愛い声出してくれるのよ。だったら、もっと可愛い声を出させるために、私たちで何度も何度も舐め続けたって事。」

 

元凶は貴様らだったのか……。我が雑種に何をやっていると言うのだ……。

 

イリヤ「でも正直、あれは予想外だったわ。寸止めしてから、もう一回舐めるなんてね。あんなの誰だって堕ちちゃうわよ……。」

ギル「ちなみに、彼奴はどれくらい耐えてたのだ?」

イリヤ「約1時間。寸止め回数は13回ぐらいかな?」

ギル「………。」

白野「………。」

 

いやはや、彼奴どれぐらい寸止めする気なのだ。13回とか、我だったら耐えきれぬぞ?

 

side Change

 

ガルッチside

 

 

ムラマサ「どう?耳の奥に舌を入れられた時は?気持ち良かった?」

 

と……とりあえず、理性まで崩壊しなくてよかった。寸止めとか本当に勘弁してほしかったけど……、もっと狂いたいほど欲しかったかもしれない……。

 

ムラマサ「って言っても、その顔だと気持ち良かったみたいね。もう我慢出来ないよね?こんなに我慢汁を出して、欲しい欲しいって言ってるし。」

ガルッチ「はぁ………はぁ………、確かに………ね。」

 

実際、もういい加減だった。次耳攻めされたら、間違いなく我慢できずに13回分溜まった精液が暴発する事に、目に見えていたからだ。いやぶっちゃけ言えば、この世界に着くまで恐らく1ヶ月ぐらいかもしれねえし、そう思うとよく我慢出来たな……。いやまず、学生時に7年間していた自分が恐ろしい気がしてならねえ。

 

ムラマサ「それじゃ早速、挿入れるわよ?」

ガルッチ「あ、うん。」

 

『ズルッ!』

 

ムラガル「え?」

フラン(あ、これって……。)

こいし(入ったのは入ったけど………。)

クロエ(これは、お互い………。)

 

え、これって滑る音だよね?ちょっと待って?なんか察し付きたくないのに、何故か嫌な予感がするけど……、まさか?

 

3人(イっちゃたね。うん。)

ガルッチ「うっ!~~~~~~~~~~ッ!?」

ムラマサ「ッ!?らめぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

『どびゅっ、びゅくびゅくっ、どぷぷっ、どくどくっ、びゅるるっ!』

 

フラン(うわぁ、いっぱい出しちゃってる。)

こいし(なんて言うか、ムラマサさん羨ましすぎる……。私より沢山入れちゃってる。)

クロエ(うぅ……、出来ることなら………。)

3人(ムラマサさんと変わって欲しいぐらい羨ましい!!!)

 

なんか邪な心の声が、こっちに聞こえた気がするが、聞かなかった事にしよう。うん。だって………。

 

ムラマサ「い………、いきなりイき過ぎて………、もうらめぇ………。」パタン

ガルッチ「あっ、ふぅ……。ま……まだ出そうだけど……、こっちも………意識が……。」

 

まぁ、裸だけどこのまま眠った方がいいな。何しろ、大量射精したんだし、ムラマサさんの中はもう、僕の精液でいっぱい入ってるし……。というか、1回の射精で、もうお腹が膨らんでるし、どんだけ出したの僕?フラン達もやってるけど、正直こうなるのは初めてなんだけど……。

 

 

 

『………お………い………、あ……………。』

 

 

 

ん?何だ今の声は?

 

『やめ………!この………を、売ら………で!』

『知るか!』

 

え、僕は確か、ムラマサさんとエッチして……、それから気を……。ってこれってもしかして誰かの記憶?

 

『大体、此奴は忌みの子だぞ!此奴を捨てるか殺すかどちらかじゃねえと、折角の金も取られちまうだろ!』

『だからって、私に出来るわけないでしょ!?まだこの子は幼いのよ?』

『ウッセぇ!!』ボカッ

『キャッ!』

 

だんだんと声も鮮明になってきたけど、これって一体誰のだ?見たところ、この幼女と、母親と思われる人が、その人に暴力を振るっている男がいるけど……。

 

『テメェとそいつの都合なんざどうだって良い!とにかく、そいつを捨てるか殺すかどっちかを選べ!』

『わ………私は………。』

 

この記憶何だ?ただこの男だけは、殺してやりたい。その子に何をしたというのか、何故忌みの子と呼んでいるのか、さっぱり分からなかった。っと思ったら場所が変わった。

 

 

『お嬢ちゃん、良い体をしてるねぇ。俺と良いことしないか?』

『え、何をするんですか?』

『へぇ、可愛いじゃんその子。』

 

ん?彼奴何処かで………って彼奴!こいしの腕を切った奴!その子まで手を出していやがったのか!

 

『大丈夫だよ、俺達が優しく教えてやるからさ。』

『や……やめて……、怖いよ………。』

『フフフ、怖がってる表情も可愛い。あーもー、勃起しちゃったじゃんか。』

『いや……イヤイヤ!怖いよ………、助けて……、パパ………ママ………。』

『何言ってるかな?お前がママになるんだよ!さあこい!』

 

あの野郎、巫山戯やがって。今のであの技以上の処刑をしなくてはならなくなってきた。でも、あの子は一体誰なんだ?黒髪に蒼眼って、見たことないし……でも何故か、何処か似ている………。

 

『助けてよー!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また場面が変わった。ってよくよく見たら、あの子ムラマサさんじゃないか!え、それじゃあ僕が見たあの記憶って、ムラマサさん!?

 

『へへへ、君の腕いいねぇ。俺さぁ、犯してきた女の腕を集めてんだよ。』

『腕ぇ?何で?』

『もちろん、忘れねえためさ。もっと腕を集めて、もっと女を犯してやるのが俺の趣味なのさ。』

 

あの野郎……!ムラマサさん、そいつに腕を渡しちゃ駄目だ!渡しちゃ───

 

『だったらいいよ。私の腕も全部、あげる。』

『へぇ、いいねぇ。んじゃ遠慮なく。』ブチッ

 

何で?何で腕をあげてもいいだなん─────。そう………だったのか………。もうこの子の身も心も、此奴に犯され支配されてしまったのか………。

 

『ぁぁぁ、如何ですか?』

『フヒヒヒ、可愛らしい腕だ。』ペロン

『よかったぁ、私は幸せ者です。♡♡♡』

『そうか、んじゃ幸せ者のお前の命も欲しいなぁ。』

 

なっ!?此奴腕も飽き足らず、心臓も奪う気か!?ムラマサさん!目を覚まして、お願い!

 

『いいですよ、ご主人様。♡』

『驚いたな、抵抗するかと思ったが………。まあいいぜ、それじゃ………。』

 

やめろ………、冗談じゃない。ムラマサさんに、手を出すな下郎。やめろやめろやめろやめろやめろやめろ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムラマサ「え?如何したのガルッチさん!」

ガルッチ「え?」

 

あ、あれ?元の部屋だ。もしかして、戻ってきた?

 

フラン「お兄ちゃん?大丈夫?」

こいし「何か怖い夢を見たの?」

ガルッチ「あ、ああ。」

 

怖い夢というより、生々しすぎる夢……いや、記憶だったな。そういえば、イリヤは何処に?

 

イリヤ「お兄ちゃん!何かあったの?」

ガルッチ「あ、うん。って白野!?ギルガメッシュ!?何でここに!?」

ギル「ああ、気にするな。それより何があった。」

白野「いきなり叫ぶから、びっくりしたわ。如何したの?」

ガルッチ「…………恐ろしい夢、いや記憶を見てしまった。」

クロエ「記憶?こいしお姉ちゃんみたいな?」

ムラマサ「………見ちゃったの?私の記憶。」

 

ん?なんか怖がる声が聞こえたけど、もしかして………。

 

ガルッチ「………ギルガメッシュ、白野。悪いけど、兄さん達のところに行って。」

ギル「何故?とは聞かぬが、教えてくれるよな?」

ガルッチ「………本人次第だが。」

ギル「分かった。」

白野「それじゃあ、その………またね。」

 

行ったか………。さてと………。

 

ガルッチ「ムラマサさん、こんな格好ではあるが、質問を答える。答えはYES。」

ムラマサ「………そうなんだ。えへへ、そっか。見られちゃったか。」

こいし「ムラマサさん、それじゃ貴方は………私と似た境遇に?」

ムラマサ「うーん、貴方の境遇は分からないけど、多分そう。もう転生前の頃なんて、記憶は摩耗していて覚えがないけど、確かに私は身も心も壊され切ってたわ。奴らに連れ去られてからだけど……。」

ガルッチ「でも、忌みの子ってどういう事?」

ムラマサ「忌みの子ねぇ……。」

 

実際、ムラマサさんが忌みの子なんて思えない。

 

ムラマサ「ねえみんな、『村正』っていう刀は知ってる?」

5人「ううん。」

ガルッチ「村正って、確か何処かの世界じゃ妖刀と呼ばれている呪われた刀だとか言われて………。」

クロエ「それに、村正に宿ってる怨霊の数が半端なく多く、一度震えば見えない斬撃を放つ事も出来るって言うのもあるわね。」

ムラマサ「まあ、『村正』の種類も様々だけど、大体が妖刀なのはあってるわ。実は、私が村正ってつけられた意味は、あることが原因だったのよ。」

クロエ「あることって?」

ムラマサ「そうね。大体3歳ぐらいだったかな? 確か私が忌みの子呼ばわりと言われる前は、普通の子として遊んでいたのよ。でもある日の事だった。いじめっ子のガキ大将がやってきて、人の物をよく奪っていたの。そこで私は止めようとしたんだけど、後ろにいた二人の子らに捕まっちゃってさ。」

 

うーん、ここまで聞いたけど………やっぱり普通の子だなぁ。

 

ムラマサ「でもね、その掴んだところが、私を忌みの子呼ばわりされる瞬間だったのよ。」

フラン「え、どういう事?」

ムラマサ「後ろにいた二人の子らは、私の腕を掴んだ瞬間、何故か斬る音がしたのよ。そして、両腕を見た瞬間、血塗れになっていたのよ。」

ガルッチ「………え?マジで?」

ジャック「それじゃ、その子達は………。」

ムラマサ「ええ、後ろを振り向けば、もう人の原型すらなく、何かの塊だけ残っていたのよ。それでガキ大将はおろか他の皆に見られて、忌みの子呼ばわりされるようになったの。後は、ガルッチさんが見た記憶通りよ。」

ガルッチ「…………妖術『五月雨鎌鼬』……か。」

ムラマサ「え?」

ガルッチ「伝説では、とある妖怪の侍が使っていたと言われている、最強の妖術だよ。確かに忌みの子呼ばわりされるのは、無理もないかもしれない。」

ムラマサ「…………。」

ガルッチ「でも、誤って殺しちゃったんだろ?」

ムラマサ「…………………まぁ、うん。」

 

なんて言うか、ムラマサさんって明るい時は明るいけど、意外と辛い出来事とか持っているんだな。っていうか、めっちゃ泣きそうな顔になってるし……。あーもー、僕泣くとこ見たくないんだけど……。

 

ガルッチ「泣くなよ、結局僕達と似たもの同士って事だしさ。」

ムラマサ「え、そ……そうなの?」

クロエ「私は存在する事を許される事もないまま……。」

イリヤ「私はキリツグに裏切れ、アインツベルンの野望も叶わず、シロウと姉弟だとは知らないまま、金ピカに殺され……。」

こいし「私なんて、生まれた時から捨てられ、性奴隷として生きていたし……。」

フラン「私はね、この能力のせいで495年間ずっと閉じこもっていたし……。」

ガルッチ「んで、僕は親父とお母さんに裏切れ、兄さんと共に殺し、家も燃やし、当てもない旅に出て行った……。ほら、何かしらの共通点あるじゃん。」

ムラマサ「……確かに。でも、私は───」

ガルッチ「ムラマサさん、過去がなんであれ、僕達は見放す気はありません。っていうか、あんな物見せられて、2度も断れないじゃないか。」

 

正直、あんな記憶を見ても、それでも一緒にいられないなんて言えないじゃないか。かといって、付き合って恋人関係は難しいけど………。

 

ガルッチ「あー、言葉足らずで戸惑ってるね。さっきもいったけど、一緒にいていいよ。まぁ、そうだなぁ………。イリヤ、クロ。」

クロエ「うん。」

イリヤ「例のあれね。」

ムラマサ「?」

イリヤ「ちょっと耳貸して……。」

 

 

-話し合いのところに戻る-

 

 

ガルッチ「多分だけど、まだサーヴァントの感じが残ってると思うんだ。」

イリヤ「え?でもマスターのイリヤちゃんとの契約は、聖杯を壊したときに切れたんじゃ……。」

ガルッチ「確かに、兄さんが言うように、『全てを殺し、全てを救済する者《エヌマ・エリシュ》』を放つ際に死んで契約も切れたけど、その子と魔力供給をした時に復活したんだと思う。」

フラン「え、それじゃあ……。」

ガルッチ「つまり、半受肉状態って事。それだけ繋がりが強いって事だね。」

こいし「んじゃあ、お兄ちゃんは野良サーヴァントって事?」

ガルッチ「そう言うこと。まあ、ぶっちゃけこうなるとは、思わなかったけど………。でも丁度いいかな?どの道この世界の何処かに、召喚の気配もしたし。」

4人「えぇ!?」

ガルッチ「恐らく、ここも聖杯戦争が起こる可能性があるかもしれない。微々たるものだが、聖杯の気配もあった。しかもまだ新しい。そこで………。」

 

 

 

 

-現在に戻る-

 

 

 

ムラマサ「………分かったわ。私はまだ分からないけど、貴方と一緒にいられるなら。でもどうやればいいの?」

ガルッチ「あー……その前に、何か着ようか。さすがに、裸はあれだしね。」

ムラマサ「うーん、このままで。」

 

なんでさ!?って今思えば、士郎の口癖移ったな………。でもまあ、いっか。別に服着なくても、出来なくもないし。

 

ガルッチ「分かった。んじゃあ、僕の言葉に続けて?」

ムラマサ「うん。」

ガルッチ「(魔力覚醒《トレース・オーバーオン》)――――告げる。

 

 

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

 

 

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。」

 

ムラマサ「――――告げる。

 

 

  汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

 

 

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。」

 

ガルッチ「誓いを此処に。

 

 

  我は常世総ての善と成る者、

 

 

  我は常世総ての悪を敷く者。」

 

ムラマサ「誓いを此処に。

 

 

  我は常世総ての善と成る者、

 

 

  我は常世総ての悪を敷く者。」

 

ガルッチ「――――されど汝はその眼を混沌に染めることなかれ。

 

 

汝月の使者となり、魔神の担い手の者。

 

 

我、それと共に戦いし者。」

ムラマサ「――――されど汝はその眼を混沌に染めることなかれ。

 

 

汝月の使者となり、魔神の担い手の者。

 

 

我、それと共に戦いし者。」

 

ガルッチ「汝三大の言霊を纏う七天。

 

 

我が意に従え、天秤の護り手よ。

 

 

さすれば我が命運、汝の剣に預けよう。」

 

ムラマサ「汝三大の言霊を纏う七天。

 

 

我が意に従え、天秤の護り手よ。

 

 

さすれば我が命運、汝の剣に預けよう。」

 

ガルッチ「後は僕が言う。────幻影の英雄の御名において、その誓いを受けよう。

 

 

これより我は汝を守りし翼となり、汝の敵を穿つ刃となろう。」

 

 

ここで、僕とムラマサさんとの繋がりは確かなものとなり、聖杯戦争が終わっても必ず連れて行こうと考えた。

 

-Temporary halt&to be continue⇨-




-静寂の森-

って事で皆さん。帰省ノ幕はここいらで一時中断とし、外伝を作り、続けさせていただきます。っていうか、まさか新しい聖杯が現れるとは……。

ライフ「多分、誰かが聖杯を作り上げ、アストルティア全域に霊脈代わりに光の裂け目につなげたのかも知れない。」

え、あれ作れるの!?

ライフ「うん。適切な素材、形状を作り上げれば、聖杯と同じ効果になる。」
イリア「……凄い知能持たせちゃったけど、でもその通りね。」

うーん……、そうなるとアストルティア全域に聖杯戦争になるな……。他の冒険者や住人が巻き込まれるんじゃ……。

ライフ「それはないわ。町や城、村にいる間はあらゆる戦闘行為は禁じられているわ。」

ってなると、アサシンが有利になるな。

ライフ「いえ、アサシンの場合も例外じゃなく、暗殺行為は町の外でやることになっているわ。」

あ、そこも対処していたか。

アラン「とはいえ、そうなると外にいる者達も危険をさらしますね。」
イリア「そこはどうしよもないわ。極力注意しなさいしか言いようがないもん。」
ライフ「大丈夫です。どうやらルーラーとか出すようです。」

それならいっか。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-7章 大浴場にて大欲情?

注意

これは外伝の後日談のようなものである。

ついでながらタイトルだけど、狙ってやったわけではない。それは了承して下さい。


-アズラン町 宿屋- -夜ノ刻-

 

ガルッチside

 

どうも、二度目の聖杯戦争が終わってようやく本業に入ろうと考えてるガルッチです。とはいえ、正直まだ体力的にも精神的にも回復しきっていないのと、出発までに時間がかかるとのことで、せっかくだしアストルティア旅行でもしようって事で、まずはエルトナ大陸のアズラン町に行くことにした。何でもそこの宿は大人気のようで、大浴場や露天風呂とかもあるという。んで着いたのはいいのだが………。

 

「お待ちしておりました、ギルガメッシュ御一行様。」

 

まさかのこれである。予約式なのかと思っていたが、テムが言うにはお金を払っておけば部屋とか案内してくれると言っていたが………何故ギルガメッシュ御一行様なのか……。

 

ガルッチ「ギルガメッシュ、あんたなんかした?」

ギル「愚問だな、我が雑種。貴様が休んでる間、我は直ぐさまここに来て予約させたのよ。しかも、貸切でな。」

エミヤ「貸切だと………ッ!?」

凛「あら、気が利くじゃないの。」

ギル「勘違いするな、雑種。本来ならば、我が雑種の慰安の為でもあるのだ。それだけは頭に入れておけ。」

ムラマサ「そうそう、一番頑張ったのはガルッチさんだしね。」

 

陰ながら頑張ってたのは兄さんらだと思うんだが(主にハートレスの一掃とか)………。そういえば兄さん、固有結界が使えるようになったんだよなぁ………(何故か……。

 

ネロ「しかし聖杯戦争があったとは………。くぅ!之ならば奏者と一緒に行けば──」

玉藻「何を言ってますか。エミヤさんが言うには、その聖杯戦争の中にはバーサーカーの『ハルク』って人が居たんですよ?勝てるとでも思ってるんですか?」

ネロ「何を!そう言うキャスターは如何なのだ!勝てると自信があるのか!?」

玉藻「あるに決まっていましょう。ハルクといえども、所詮は男。ならば、私の一夫多妻去勢拳で成敗してやろう。そして岸波様に褒めてもらって……。きゃー!言っちゃいました!!」

ネロ「な………何を抜かすか!余だって、そのハルクに勝てる自信があるぞ!それに、奏者は渡さぬぞ!淫乱狐如きに。」

玉藻「何をぉ!それに淫乱狐じゃねえです!こちとら純情狐じゃこらー!!」

岸波「まあまあ、言い争いはやめておい──」

ネロ玉藻「奏者(岸波様)は静かにしておれ(お黙り下さい)!」

岸波「なんでさ………。」

白野「ま、まあまあ。落ち込まないで、お兄ちゃん。」

岸波「そっちは気が楽っぽくて良いよな………。」

ギル「いくら貴様でも、白野は渡さぬぞ?」

エミヤ「全く、ネロも玉藻も喧嘩はよさんか。迷惑にな───」

ネロ「変態執事は静かにするが良い!」

玉藻「そもそも話の邪魔をするなです!」

エミヤ「…………なんでさ。」

 

やれやれ、喧嘩をするほど仲が良いとはこのことだなぁ。

 

ネロ玉藻「仲良くない!」

 

おい地の文読むなや!?というか仲が良いじゃねえか、ホントに。

 

ガルッチ「とりあえず、案内をお願い。」

「かしこまりました。どうぞこちらへ。」

 

んでまあ、みんなはそれぞれの部屋へと入っていって、僕んとこはフランとこいし、イリヤとクロエ、兄さん、レミリア、さとり、ムラマサ、雁夜と同じ部屋になったよ。ギルガメッシュは白野と一緒だけど仕方ないよね、霜月の育児しないといけないしね。

 

-アズラン町 宿屋 桜の間-

 

レミリア「広いわね………。」

フラン「寧ろ、これぐらいが丁度いいんじゃないかな?」

さとり「そうですね……。」

ガルッチ「というかギルガメッシュ、行動早すぎだろ………。僕の知らぬ間、こんな事をしてたなんて……。」

こいし「まあまあ、慰安旅行なんだからこれぐらいでいいんじゃないかな?」

ルッチ「ところで、荷物はここでいいかな?」

 

まあなんやかんやあって、その後直ぐさま風呂場へと直行。

 

-アズラン町 宿屋大浴場(男更衣室)-

 

ルッチ「まあ、ここは仕方ないよね。フラン達も流石にこっちに入ってこようにも無理だし。」

雁夜「だよね。ムラマサも、こっちへ行きたがってたけど……。」

ガルッチ「いや、いくら貸切とはいえ流石にそれやったら何をしでかすか分からん。」

 

ああ見えて女性だし、襲われたら僕が対処しないといけないしなぁ………。とりあえず、タオルで巻いて、いざっ!

 

-アズラン町 宿屋大浴場(男湯)-

 

ノーム「おう3人とも、早速だがはいっとるぞ。」

 

既に先客が居たのかよ。つうかノーム、こう言うときに限って早いな。まあまずは身体を洗ってからに……。

 

ルッチ「あ、そういえばガルッチ。」

ガルッチ「?」

ルッチ「皆から筋肉ないなぁって言われてるけど、如何なの?」

ガルッチ「ないって事はないんだが、皆みたいに筋肉がつかないんだよ。」

ルッチ「にしては………、脚の方は筋肉あるっぽいけど。」

ガルッチ「………マジ?」

 

一遍調べたけど、触った結果少しだけ硬いな。いや待てよ?そういや、サムと稽古した後に、いきなり脚に触ってきたんだっけ?その時に鍛えてるなぁって言ってたけど………。

 

雁夜「もしかしたら、脚の筋肉が鍛えやすいんじゃ…。」

ノーム「ほほう、ガルッチどんが素早いのは、その隠れ筋肉と言う訳か。いやはや驚きだな!」

ガルッチ「そいや、幼少期の頃、親父に剣の嗜みだけじゃなく、スピードとかも鍛えさせられたんだったな………。」

ルッチ「そういえば、そうだったね。」

 

敏捷EXはそう言うことか。ってか、それで一夫多妻去勢拳でやったら絶対そいつの股間終わったぞ………。まあ、イスカンダルは大丈夫でしょ。

 

ガルッチ「さてと、入るとしま──」

『ガラッ』

マルフォイ「あ、先客がいたのか。」

ブレイズ「そのようだな。全く早いぜ。」

アビス「ですが、ガルッチさんとルッチさんが1番に来るのは想定して──」

ガルッチ「いや、ノームだよ。」

ブレイズ「へ?マジ?」

 

ブレイズ達も来たのか。しっかし、良いよなあ………筋肉付いてる人は………。

 

ノーム「よう、遅かったな。」

ブレイズ「いやさ、カレンの我が儘がなぁ………。」

 

sideChange

 

-アズラン町 宿屋大浴場(女湯)-

 

ムラマサside

 

カレン「それなのに、ブレイズは色々と文句いうのよ?どう思う?」

イリヤ「どう思うって言われてもねぇ……。」

 

私が風呂に入るときに、カレンが来るところを目撃した。どうやら荷物置き場の場所を気にしてたらしく、ブレイズが勝手に決めて口論になったらしい。私としては別に気にしないと思うんだけど………。

 

レイス「まあまあ、そんなに怒らないの。」

カレン「貴方ねえ、場所を決めておかないといつの間にか下着が別の人の荷物の中に入ってたりするのよ!?そんなのい……そういえば貴方、どんな人で───」

レイス「おっとそこまでよ、カレン。さすがの私でも、そんなことしないし、万が一の場合は罰を与えるから。」

カレン「あ、それならいいわ。」

全員「(何を話してるのよ……。)」

 

そういえばレイスさんって腐女子とか言ってたけど、普通の人にしか見えないわね。違った普通の変態だったわ。(いやどっちも駄目だろ!?)

 

レミリア「あら?何かしら、あの穴。」

レイス「あ、それ知ってる!覗き穴ってやつでしょ?」

カレン「ちょ!?こんなところにもあるの!?しかも堂々としてない!?」

さとり「なるほど、そこで男性の人達が私達を覗き見してるって訳ね……。」

クロエ「ふーん。だったら、先手必勝で私達から覗きましょ?」

カレン「ふぁ!?∑(OωO;)ちょあんたねえ!?」

レイス「あ、それ良いかも。男性側の話も聞きたいし、覗きましょ。」

カレン「レイス、貴方も!?」

 

覗き穴ねぇ………、私も見ようかなぁ………。

 

sideChange

 

-アズラン町 宿屋大浴場(男湯)-

 

ガルッチside

 

ガルッチ「それにしても、ここの風呂凄く良いね。」

ルッチ「何でも、ここの風呂の成分にはリホイミウムっていうのがあるらしいよ?」

 

何その鉱石に呪文をかけたような成分……。

 

ルッチ「効果は美肌に疲労回復、あと傷の修復もしてくれるそうだよ。」

ガルッチ「へぇ、いいねそれ。」

アビス「スベスベ肌になったレイスさんか、何かと良いですね。」

マルフォイ「どう言う意味で?」

アビス「深い意味はありません。」

マルフォイ「ないんかよ。てっきり性的な───」

ガルッチ「SSM(そこまでにしろよマルフォイ)。何でそうなるんだよ、ホントに。」

マルフォイ「だってよ、気になるじゃねえか。女性の裸姿が見れて、滅茶苦茶スベスベだったら────」

ノーム「ほう?さてはお主、『童貞』じゃな?」

マルフォイ「なっ!?ど……どどどど童貞ちゃうわ!」

ガルッチ「………ん?」

 

そういえば、なんだか見られてるような気がするな。何故だ?

 

ギル「よう我が雑種、遅れてすまなんだ。」

エミヤ「全く、予約した者が場所を忘れるとは思わなかったぞ………。」

士郎「それにしても、広いなここ。」

岸波「そうだね、っと先にシャワーっと。」

ガルッチ「というか、ギルガメッシュ。あんたの股間、相変わらず光ってるな。」

ギル「当然だ!タオルで隠すなど、無粋なことをすると思ったか?」

 

でしょうね。何しろ、全裸王とも呼ばれてるし、いつか外にでても全裸姿…………はないか。

 

エミヤ「ところで、そこの温度はどうかな?」

ガルッチ「丁度いいよ。しかもこれ、美肌に疲労回復、傷の修復もしてくれるそうだよ。」

エミヤ「なんと、素晴らしい効果だな。早く入らなくては。」

ギル「ところで、皆の衆。大浴場と来たらなんだと思う?」

 

なんだ?薮から棒に。そして何故か皆悩み込んでるけど……。

 

ギル「フフフ、正解は────」

エミヤ「おい待て、ギルガメッシュ!まさかとは思うが!」

ギル「その通りよ、フェイカー!そのまさかよ!の・ぞ・き・よ!」

 

覗き………だと!?待てよ、って事は………あ。覗き穴あった。

 

エミヤ「待て、そんなことしたら、女性側が────」

ギル「それでよいのだ、フェイカー!嫌がってる姿を見て、この我が愉悦!何の問題も────」

エミヤ「あるに決まってるだろ!おい他の皆も………ってガルッチ!?」

ガルッチ「……………………。」

ブレイズ「い………意外だ、てっきり止めるんかと思ったが……………。」

マルフォイ「さすが、男の中の男だな!」

 

なるほど、なんか視線を感じるなぁっと思ったけど、これか………。

 

ギル「さぁ、我が雑種!女どもの姿を見るが────」

ガルッチ「おい、そこで見てるのは分かってるぞ。」

全員「え?」

 

sideChange

 

-アズラン町 宿屋大浴場(女湯)-

 

ムラマサside

 

レイス「ギクッ!?」

カレン「ほーら、言わんこっちゃないわ。」

ガルッチ『予想はしていたけど、まさか覗き見していたとは思わなかったな。』

 

あらぁ、やっぱりバレちゃうのね。

 

フラン「お兄ちゃん、その穴から私が見える?」

ガルッチ『いや、覗かないし。しかも覗いたとしても、穴が狭いに加えて湯気が立ってるから見えないよ。』

士郎『覗くんかい!?』

ガルッチ『仮にだよ、士郎。というかレイス、何時まで覗いてんの?ムラマサさんもクロエも。』

ムラマサ「ギクッ!」

クロエ「あ、アハハハ。何を言ってるのか、サッパリ~。」

ガルッチ『後でオシオキするよ?』

クロエ「性的な意味で?」

ガルッチ『そっち期待かよ!?』

 

そういえば、覗かれるって分かっちゃうと…………なんだろ、小股がムズムズしてきた……。

 

『ガラッ』

ネロ「待たせたな!余、参上!」

玉藻「早く入りなさい。ご主人様が入らないじゃないですか。」

白野「まぁまぁ、子供も寝かせたんだし、今日こそはゆっくりと浸かりましょ。」

桜「本当です。良く泣きますね、霜月ちゃん。」

BB「全く、私にだけ髪を引っ張るなんて…………。」

白野「虐めたら、許さないよ?(^ω^)」

BB「あ、はい。」

凛「随分と楽しそうね。何かあったの?」

レミリア「何やらレイスが、先手必勝で覗き見してたらしいわよ?」

 

あ、言っちゃったわね。多分男性陣営終わったかも。

 

凛「へぇ?覗き見してるって訳ね……。」

ガルッチ『おい、凛。話を聞かないだろうが、一応言わせてもらう。覗いてきたのはレイスの方、こっちはその視線を感じて話し掛けてるだけだ。』

凛「そう言って実は貴方も、覗き見してるんでしょ?」

ガルッチ『お前なぁ。まあ一部の奴は覗こうとしていたのが、否定できんが、少なくとも止めに来たのは事実。ちなみに言うが、物理的なo★ha★na★shi★ミなら、こっちもするからね。勿論、滅・一夫多妻去勢拳で。』

 

滅って、相当恐ろしい技なのかしら………。

 

玉藻「って、覗き見!?しかもガルッチさん、何ですか?明らかに殺しにかかってるようなものが。」

ガルッチ『いやさ、誰かに気付かれなかったんだけど、どうやら僕の脚、隠れ筋肉が付いていてね、一度けると刃物ですら折ることが出来る凶器になってたんだよね。』

玉藻「うわー、えげつねぇ。というか、とんでもない人に教えちゃったよ。」

ネロ「………加減はしておるのか?」

ガルッチ『安心しろ、やるとき以外は控えてるから。』

白野「………。(安心できない)」

凛「わ…………分かったわ。分かったから、そのマジでやばい殺意を籠もった声はやめなさい。」

ガルッチ『はいはい、んじゃ入り直すよ。』

 

っとまあ、ガルッチさんは風呂場へと戻っていったらしいけど、私の小股が今ダム決壊寸前の状態です。ホントに何ででしょうね、しかも息が荒いし……。

 

-アズラン町 宿屋大浴場(男湯)-

 

全く、凛の勘違いも困った者だな。それだからうっか凛とか、優雅(笑)なんだよ。あと、なんかムラマサの息が荒かった気がするんだけど………、まさかね。

 

ギル「貴様、そのような危険な脚をしていたとは……。」

ガルッチ「そこ気にするのか?」

エミヤ「あの、私にはするなよ?」

ガルッチ「なんでさ………。」

 

なんでエミヤにやろうとするんだよ。使うのは、僕を犯そうと考える変態野郎に決まってるだろ。まあ本気でやったら、確かに血飛沫をあげるだろうな……。

 

マルフォイ「………怖い。」

ガルッチ「?」

マルフォイ「ガルッチ、頼むから俺の如意棒を折ろうとするなよ!?」

ガルッチ「急にどうしたの!?あと卑猥な発言やめろ!」

ノーム「まあ、おいどんのは頑丈な丸太並みに硬いから、早々折れるものじゃないぞ?」

ガルッチ「ノームもノームで何を言ってるの!?」

ギル「笑わせるな!我の乖離剣は、なかなかのものだぞ?」

ノーム「面白い、試してみるか?」

マルフォイ「何を~、勝負しよってか?」

ギル「やってみるか?雑種ども。」

ガルッチ「おい。」

 

とりあえず、神ですら恐れるぐらいの殺意で良いか。

 

ガルッチ「騒ぐんでしたら、我が技である滅・一夫多妻去勢拳を魅せてやりますが?如何します?」

3人「!?」

ガルッチ「ちなみにノーム、こっちは折れるまで何度でも蹴り続けますけど、それでも騒ぎますか?」

ギル「…………。」

マルフォイ「…………。」

ノーム「………………。」

ガルッチ「もうやらないって約束する?」

3人「はい。」

ガルッチ「よろしい。」

 

はぁ、慰安旅行の筈が、凄まじい程疲れた気がする。主に精神的に………。

 

ルッチ「大丈夫?」

ガルッチ「大丈夫じゃない、超大問題だ。」

ブレイズ「まああれだけの殺意出したんだし、仕方ないね。」

アビス「それにしても、アルファス遅いな………。」

ガルッチ「とりあえず………、僕先に上がってるよ。」

ルッチ「分かった。」

 

-アズラン町 宿屋 休憩場-

 

さてと、やっぱりあるよな。定番中の定番である、卓球台。でも、一人は出来ねえしなぁ……。誰か一緒にやりたいんだけど………。

 

???「だったら、私の相手でいい?フェイカー。」

ガルッチ「お、曙か。良いぜ。」

 

ナイスタイミングだな、曙。狙ってたかな?っていいたいが、ひとまず始めるか。何故か曙も浴衣姿だし、いっか。

 

ガルッチ「んじゃ、行くぞ!そりゃ!」

曙「よっと!」

ガルッチ「まだまだっ!」

曙「そこががら空きよ!」

ガルッチ「残念ながら……。」

曙「!?」

ガルッチ「わざとだよ!『偽・螺旋丸(カラドボールⅡ)』!」

曙「負けて………たまるものか!」

 

ウッソー……、あれ撃ち返すぅ?

 

曙「どう?フェイカー。」

ガルッチ「マジで撃ち返すとはおもわなんだ。凄いな……、曙。」

曙「もっと褒めても良いのよ、フェイカー。」

ガルッチ「ならば、こっちも本気で行くしかあるまい。行くぞ、綾波型8番艦。燃料の貯蔵は十分か?」

曙「はっ、精々足掻きなさい。フェイカー!」

 

sideChange

 

ルッチside

 

あー、良い湯だった。ん?なんだか卓球の音が聞こえるな。もしかして、卓球も置いてあるのかな?ちょっと見てみよ────

 

ガルッチ「『陽光煌めく勝利の剣(エクスカリバー・ヴィヴィアン)』!」

曙「きゃっ!?」

ルッチ「危なっ!」

マルフォイ「ふひぃ、良い湯だぶべらっ!?」

 

あ、マルフォイがぶっ倒れた。っていうか、いきなり宝具って何事!?

 

曙「ちょっと、今のは危ないでしょう!?」

ガルッチ「無駄口が叩けるようでは、少し突きが甘かったかな?」

曙「くっ、まだよ。まだ終わってないわ!」

 

えー、いつの間にか曙がいるし、しかもなにこの白熱した卓球。っていうか、思ったけど、なんでガルッチは部屋に戻ってないの?

 

曙「行くわよ、魚雷攻撃!」

ガルッチ「そらよ!」

曙「はっ!」

ガルッチ「『全て遠き理想郷(アヴァロン)』!」

曙「ちょ!?卑怯よ、そのガード技!」

 

うわー、確かにそれはないね。

 

ギル「なんだ?何故か雑種が倒れてるのだが。」

ルッチ「あれが原因。」

ギル「ほほう、卓球をやってるのか。よかろう、我も乗ってや───」

ガルッチ「『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』!」

曙「ふぁ!?」

ギル「よっと。」

 

あの一撃を……片手で!?

 

ガルッチ「あら?ギルガメッシュ、上がったのか。」

曙「危なかった………。」

ギル「なかなかの一撃だったな、我が雑種。小娘よ、しばし休め。今度は我が相手になろう。」

ガルッチ「いいよ、英雄王。」

ギル「では……。『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』!」

ガルッチ「『時のある間に薔薇を摘め(クロノス・ローズ)』!」

 

うわぉ、なにこの卓球見たことなぁい。

 

─数分後─

 

ルッチ「大丈夫?二人とも。」

ガルッチ「大丈夫じゃない、超絶大問題だ。」

ギル「さ………さすが、我が雑種。ここまで打ち返すとは……。」

曙「最早、規格外ね………あんた達。」

ギルガル「褒めても、何も出ないぞ?」

曙「褒めてないわよ!?」

 

結果、引き分けで終わったそうです。ホントに二人とも規格外過ぎるよ……。

 

ガルッチ「さてと、いい加減戻るか。んじゃ、部屋に戻るね。」

ルッチ「うん。」

 

sideChange

 

-アズラン町 宿屋 桜の間-

 

ガルッチside

 

はぁ~、くたびれた………。とりあえず、あれだな。ツッコミで死ぬかも………いや不老不死の呪いがかかってるから、死ぬことすら出来んな。うん。

 

『あっ、ああ、ああぁっ!……だ、めぇっ、ひぃ、うぅぁっ……!!ああぁんっ…!』

 

ん?なんか、凄い声が聞こえる気がするけど………。気のせいなのか?一応警戒して、入って見ようかな?少しだけ開けて見よう、………なっ!?

 

ムラマサ「うぅっ、待っ、て!……ガルッチ……さんっ!そこぁ……ダメェ……!」

ガルッチ「!?∑(Oд0;)」

 

え?え?あ、あ……ありのまま、今目撃した事を話そう!僕は凄く疲れ果てていて、部屋に戻ろうとしたら、謎の喘ぎ声が聞こえ、少し開けてみると、ムラマサさんがオナニーしていた!

な…何を言っているのかわからねーと思うが、僕も何が起こったのかさっぱり分からなかった。頭がどうにかなりそうだ……。催眠術だとか幻惑だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ!もっと恐ろしいものの片鱗を味わってしまったようだ。っていうか、今僕を呼ばなかった!?

 

フラン「あ、お兄ちゃん先に────」

ガルッチ「しっ!静かに……。」

ムラマサ「イクっ!イっちゃうぅーーーーーーー!!!」

 

うわー、滅茶苦茶イきまくってるじゃんか。何これ、今のムラマサさん無茶苦茶エロ過ぎるんですが……。はだけてる胸に、小股には大洪水の愛液………。うん、これどう見たって殆どの野郎は興奮して勃つでしょうね。

 

フラン「お兄ちゃん、あれってもしかして………。」

ガルッチ「うん、紛う方ないムラマサさんだわ。なんであんなに発情してんだ?」

こいし「あ、お兄ちゃん、フランちゃん。如何したの?」

イリヤ「何か変な人が侵入した?」

ガルッチ「いや、あれ。」

 

イリヤもこいしも戻ったところで、覗き再開。

 

ムラマサ「はぁ………はぁ………、なんでだろ………。もっとイきたいのに………、全然物足りない………。自分の指で、慰めてもっ………んんっ!足りないぃ………。」

イリヤ「………ムラマサ?え、お風呂に入ってた時には、あんな感じじゃなかったのに……。」

こいし「確かに………、なんで?」

ガルッチ「こっちが訊きたいよ………。でも……、何でだろ…………。アレを見てるだけで………。」

フラン「それ、私も分かる………。」

 

だ………だけど、我慢しなくては………。だが、これは…………性欲が…………!

 

ムラマサ「ハッ!誰!?そこにいるの!」

 

しまったァァァァ!やべ、見つかったんだけど。え、なんで分かった!?

 

クロエ「何してるの?ムラマサちゃん?」

4人「クロォォォォォォォ!!!!!!」

 

あんたの仕業かよ!っていうかいつの間にそこに!?

 

ムラマサ「も………もしかして、ガルッチさん達も?」

 

あーあ、バレちゃったよ。仕方ない、出てやるか。

 

ガルッチ「うんそうだよ。戻ろうと思っていたら、君がなんかやってたから入りずらかったんだ。まぁ、イクとこも、この目で見ちゃったし……。」

ムラマサ「アハハハ、見られちゃってたのね……。」

 

そりゃああんな喘いだら、気にして見ちゃうよ。男の性分だな、こりゃ……。

 

ムラマサ「だって、我慢出来なかったんだもん。ガルッチさんに弄られるのを、想像しちゃうと…………こんなに出ちゃうんだから………。」

 

弄られるって、あんたはどこのドMだっつうの。つうか、想像上の僕ってどんな感じなの。

 

フラン「………お兄ちゃん?」

ガルッチ「いや、こればかりは知らんぞ………。」

フラン「犯さないの?」

ガルッチ「そこぉ!?」

ムラマサ「是非ッ!滅茶苦茶に犯しまくって下さい!」

ガルッチ「なんでさッ!?」

 

いやもう一度いうけど、なんでさッ!?なんで犯さなあかんの!?宿命なの?宿命なんですか!?

 

ムラマサ「というか、亀甲縛りをしながら鞭打っても────」

ガルッチ「おっとそこまでだ、ムラマサさん。どうしてそんな発想になった。」

イリヤ「亀甲縛り!?それってもしかして………いやん、お兄ちゃんハードすぎぃ。♡」

ガルッチ「いや、あのなぁ、SMプレイはやらねえからな!?あと良心が傷付くのでしません。」

 

というより、僕は攻めより受けなんだし、出来ないからね!?

 

ムラマサ「(´・ω・`)」

ガルッチ「いやショボーンしても駄目だから。というかショボーンとした瞬間、エロシュールになったんだけど。」

クロエ「エロは入るのね……。(・_・;)」

ガルッチ「んまあ、仕方ないか。実のところ、僕も聖杯戦争中、ずっと我慢していたし………それに、そのぉ…………。」

フラン「(あの時から我慢してたのね………。確かに、あの時ムラマサお姉ちゃんとヤってたのは見たけど、あれで満足していないもんね………。)」

こいし「そういえば、こっちのお風呂見てみたけど、露天風呂っぽいのがあったよ。大浴場より凄く広かったよ。」

 

マジで!?そっちも入ってみようかな?汗だくだし………。

 

ムラマサ「あ、それならそこに行きましょ。」

クロエ「そうね、私も行こうかな?」

ガルッチ「待って。その前に、ムラマサさんが出した奴を消さなきゃ。証拠隠滅って事で。『エバネスコ(消えよ)』。って言っても、においは無理だけどね………。」

フラン「それは仕方ないよ。」

ムラマサ「アハハ、そうよね。とにかく、早く行きましょ。」

 

そうしよう、じゃないと兄さん達が戻ってくるしな。

 

-アズラン町 宿屋 桜の間 露天風呂- -闇夜ノ刻-

 

とりあえず、イきすぎて立ちにくいムラマサさんはフラン達に任せておいて、僕は露天風呂の方をみてみたけど………。

 

ガルッチ「凄い広さだな………。」

 

だけど、何か魔術的なものが感じるんだけど………、もしかして………。

 

ガルッチ「ん?看板?何々。」

 

『雑種よ、この看板を見てると言うことは、やはりアレをシに来たのだろう?そう思って、我自らの手で、この露天風呂を造らせてもらった。しかもこれは固有結界の応用したものだ。時間の概念なぞ気にせず、ドンドンヤりまくるがよい!』

 

ガルッチ「ギルガメッシュ、まさか予測していたとはな………。ありがたく、使わせてもらうぞ。」

 

しかし、固有結界の応用か………。しかも時間の概念も気にせずって事は、あっちの時間は止まってるって事だな。

 

フラン「お兄ちゃん、連れて来たよ。」

ガルッチ「予想はしてたけど、やっぱりフラン達も?」

こいし「うん。」

ガルッチ「だよね。」

 

もうそこにいたのはタオルすら巻いていない、フラン達だった。ほんと、見るだけでも欲情しまくってるしな………。

 

ガルッチ「それよりここ、ギルガメッシュが造ってくれた露天風呂だったそうだよ。」

こいし「そうなの?」

ガルッチ「あの看板を見たら、そう書いてあったからね。策士かよ、うちのサーヴァント。」

クロエ「それにしても、如何して二人とも我慢するのよ。」

ガルッチ「聖杯戦争中で、隙を見て出来るもんじゃなかったからね………。」

 

そん時に襲われて死んだら、笑い話にもならんよ…………。

 

ムラマサ「も………もう降ろして……良いよ、皆………。」

 

凄い脚がガクガクしてるな。そこまでシまくるって事は、相当求めてたんだな………。ん?ちょっと待てよ?そういえば、行く際にムラマサさんが飲んでたあのジュース。フランからもらったって言ってたけど………、いやまさかな。とりあえず、ムラマサもお風呂に入ったことだし、僕も入ろうっと。

 

フラン「あ、桜の花びらだ。」

ガルッチ「ホントだ。」

 

だが、さすがの僕でも見破った。これは魅惑の桜という名の木があり、媚薬の材料にもなっている。ギルガメッシュめ、こう言うのも付いてたのか…………。

 

ムラマサ「もう………ダメッ!」

ガルッチ「え?ちょま───」

 

いきなりムラマサさんから襲ってきた!?余程我慢出来なかったのかよ、その性欲!?

 

ムラマサ「お願い………、ガルッチさん。」

ガルッチ「………ホントにもう、仕方ないな。」

ムラマサ「んぁ………、暖かいぃ…………。お湯に浸かってるのに、ガルッチさんに抱き締められると…………、凄く………。」

 

どっちかというと、ムラマサさんの方がよっぽど暖かい気がするんだけど………、でもなんだろ、急に頭がクラクラしてきた……………。

 

フラン「良い感じにドキドキしてるわね……。」

こいし「さてと、早速────」

 

sideChange

 

-アズラン町 宿屋-

 

ルッチside

 

ルッチ「うー………、ギルガメッシュさん手加減なさ過ぎだよ………。」

 

なんなのあのボールの数、打ち返す余裕もないし、しかも本当に規格外の撃ち返しくるし、一体どれだけの娯楽をやり込んでるの?あの英雄王………。

 

ラルッチ「お疲れ、ルッチ。」

ルッチ「お姉ちゃん、如何だった?」

ラルッチ「全然ダメ。あれガルッチじゃないと、勝てないかもしれない。」

ルッチ「僕も常々思うよ。」

 

まあ結局、エレメントフェニックスの皆も瞬殺だったけどね………。エミヤさんと士郎さんは互角だったけど、惜しくも敗北。凛さんは…………、うん。何とも言えないね。寧ろ凛さんは「アイエエエ!? 宝具!? 宝具ナンデ!?」とか言って気絶したけどね。こればかりはギルガメッシュさんもエミヤさんも士郎さんも呆れ顔だったよ。結果、気絶した凛さんは桜さんに連れて行かれちゃった………。

 

レミリア「本当に何なの、あの金ピカ。全く勝てないんだけど………。」

さとり「敗北は決定していたのは分かっていましたが、ここまで惨敗とは。」

ルッチ「二人でさえ勝てなかったって………、相当だね………。」

 

とはいえ、そろそろ部屋に戻ろうかな。今頃ガルッチは如何してるんだろ……。

 

sideChange

 

-アズラン町 宿屋 桜の間 露天風呂-

 

ガルッチside

 

ガルッチ「どう?ムラマサさん。」

ムラマサ「んぁっ!ちょっと………まだっ……、ひぅ!イったとこっ………なのに……!」

 

えーっと、どう言う状況かと言いますと、まず後ろで首筋のことを舐めているのが僕、右耳はフラン、こいしは僕を挟んでムラマサの胸を揉み、イリヤとクロエは、もう既にぐしょぐしょの■■■■(やっぱ書くだけでもハズい。)を舐めていた。

 

フラン「すぐイっちゃうぐらい、気持ちいいんだ。なら、もっとしてあげる。」

こいし「それにしても、ムラマサちゃんったらこんなに弄られてるのに興奮するなんて、意外とソッチ方面なのかなぁ?」

ガルッチ「……そういうこいしは、僕を挟んですりすりさせてるけど、君意外とS気あるの?」

こいし「ウフフ、それでも嫌がらないのが、お兄ちゃんなんだよねぇ……。」

 

そりゃあまあ、男ですし、(恥ずかしいけど)こう言うのも、嫌じゃないしね。初心:UEXの僕だったら即気絶に………いや発狂かもしれねえな………。我ながら恐ろしいよ、初心スキル。まあ、実際このスキルがなきゃ、基礎すら忘れちゃうからね。まあ、下がっちゃったから、少し影響あるけど………。

 

イリヤ「ムラマサちゃんのエッチな汁が、まだ出て来るわね。相当期待してたんだ。」

クロエ「いやいや言って、体の方は素直なんだから。もっと素直に、なってもいいのよ?」

ムラマサ「それぁ……、んっ!」

ガルッチ「(もしかして、意外と僕と同じ受け派?)あてっ。」

ムラマサ「ガルッチ………さんっ、今っ………変な事っ……あんっ!考えっ………た?」

 

バレてーら。いや寧ろ、そんな顔されてたら、変に期待しちゃうんだけど………、あれか?発情すると、M気になる性格なのか?

 

ガルッチ「ねぇ、この後どうされたい?僕もう、入れたくて………、こんなに大きくなってるんだよ?」

ムラマサ「入れてっ!私のっ………中でっ…………グチャグチャにしてっ………欲しい!」

ガルッチ「分かった。イリヤ、クロエ。」

イリクロ「はーい、お兄ちゃん。」

 

さてと、そろそろ入れるとしま───

 

こいし「それっ!」

ガルッチ「ひゃ!?」

 

ちょ、なんかお尻に何かぶち抜かれそうな感覚が!?っていうかこれって、こいし!?

 

こいし「みすみすこのチャンスを、逃すと思った?」

ガルッチ「こいしぃ………、もしかして………狙った?」

こいし「勿論よ。それにしてもお兄ちゃん、こんなに締まりがいいなんて、何か道具とか使った?」

ガルッチ「ギクッ!」

 

やっべー、めっちゃバレてるじゃん。ちょっと興味本位で、あのビーズを使って見たけど、いつの間にか長時間で使ってたし、しかも抜く時凄く気持ちよかったしな………。うん、正直これ使用してる女性の気持ち、分かるかもしれん。(え?)

 

ムラマサ「ガルッチさん?まだ……なの?」

ガルッチ「待ってて、今入れるから、君の顔っ!見せて……。」

ムラマサ「うんっ!」

 

よし、後はこれで入れるだけ。ってあら?すんなり入ったぞ?

 

ムラマサ「えへへ、中に入れて欲しかったから、すんなり入ったんじゃないかな?」

ガルッチ「全く………っていいたいけど、実際僕もだけどね。もう、好きに動いてもいいよ。君が満足するまで、イってあげる。」

 

sideChange

 

-アズラン町 宿屋 桜の間-

 

ルッチside

 

あれ?ガルッチがいないな。いや、戻った後はあるらしいけど、何だろうこのにおい。

 

レミリア「あら?何かしら、このにおい。」

さとり「誰か先にここにきたのかしら?」

ラルッチ「むしろ、ガルッチは何処なの?」

 

確かに気になる。戻ると言った割には、部屋にいないし…………。うん?紙?

 

ルッチ「えーっと?何々?」

 

『ごめん兄さん達、ちょっとムラマサさんの性処理する為に、露天風呂にいるから。

出来るだけ風呂場には来ないでね。byガルッチ』

 

あー、そうだったのか。このにおい、ムラマサさんのだったのね。というか、風呂場あったんだ。

 

レミリア「あら?その紙は?」

ルッチ「これ?」

さとり「なるほど、つまりガルッチさんは今、ムラマサさんと一緒に………いえ、ガルッチさん達は、お風呂場にいると言うわけですね。」

雁夜「あー、それじゃあさ。このいやらしいにおいって、もしや───」

さとり「ちょっと待って!?どこで覚えたの、その言葉!?」

雁夜「ん?普通に覚えたけど?」

ルッチ「え?」

雁夜「まあ今頃、ガルッチはムラマサ達に………うん。そうに違いないね。」

 

……………雁夜、君は何者なの?とてもじゃないけど9歳児とは思えないんだけど……。

 

レミリア「そういえば途中で、何やら遊戯施設があったそうよ?」

さとり「卓球以外に?」

レミリア「ええ。でも、今日は寝ましょ?旅行初日で夜更かしもいいけど、次の日でダウンはみっともないし。」

ルッチ「そうだね。早く寝よう。」

 

まあ、その内ガルッチ達も戻ってくるだろうし、寝て待とう。

 

sideChange

 

-アズラン町 宿屋 桜の間 露天風呂-

 

ガルッチside

 

ガルッチ「はぁ………はぁ………、これは………さすがに………予想外だよ…………。」

フラン「ホントに…………そう思うよ………。」

 

いやさ、何回もヤっていればその内鎮まると思ってたんだけど………。でも、まだ射精るんですけど!?なんでさ!?そこまで僕溜まってたの!?お陰でムラマサの中に大量に出しちゃったし、でもムラマサさんもムラマサさんで滅茶苦茶欲しがってるような目をしながら犯してたけど、最終的にはぐったりと気を失うも、精液すら出なかったし。ある意味すげぇよ、ホントに。

 

こいし「お兄ちゃんっ、私っ………もうっ!!」

 

あ、そういえばまだこいしちゃんに犯されていたんだった。というか、ムラマサさんを犯しながら、こいしに犯されるって………気持ち良すぎて、もっと欲しがってしまうほど癖になるよ。うん。(普通の人からしたら、異常です。)

 

ガルッチ「いいよっ!出して!」

こいし「あああああああぁぁぁぁっ―――――――!」

 

うっ!?これは………、またかなり出してきたな。あ…危うくイきかけたけど、それでも凄い量だよ。

 

ガルッチ「ハハハ、もう今にも、性別どうでも良くなっちゃいそう………。」

4人「いや、お兄ちゃんそこは認めちゃだめよ!?」

ガルッチ「そもそも、ここまでいうのもなんだが、そこまでしたの、君達でしょ?」

フラン「うんまあ、そうなんだけど。やっぱり性別は大事だし。」

こいし「それに、男の娘でも何かといいし。」

イリヤ「でも、それで女の子に変わっちゃったら、私どうすればいいの?」

ガルッチ「いや多分、同じぐらい接してくれると思うよ?」

クロエ「何故疑問文!?」

 

─数時間後─

 

ガルッチ「や………、やっと収まった。」

 

いやホントに、漸く収まったよ。とりあえず、フラン達にも手伝ってもらったけど、いっぱい出しまくっちゃったよ。んで、最後はフランを孕ますぐらい出して、終わった。なんなの僕、絶倫なの?

 

フラン「はぁ………はぁ………、お兄ちゃんっ、ちょっと……………、出し過ぎ………。」

イリヤ「ふにゃーっ………、もう駄目ぇ………。」

クロエ「アハっ、これじゃあ私も妊娠しちゃうかも。」

こいし「すぎょすぎる………、お兄ちゃんの………せーしが……出ちゃいそう………。」

ガルッチ「…………ヤりすぎたな。うん。」

 

ホントにごめん、ぶっちゃけホントに予想外だったんで。とりあえず、皆シャワー浴びさせて、それから────

 

ムラマサ「う………んっ?」

ガルッチ「あ、気がついた?」

ムラマサ「ガルッチさん……。私、何してたのかしら?」

ガルッチ「え?覚えてない?」

ムラマサ「うん?え、なんで私の中に……沢山入って………。ああ、そう言うことね。」

ガルッチ「?」

ムラマサ「ううん、何でもない。でも、ガルッチさんとのセックス、気持ち良かったよ。」

ガルッチ「そ……そうか。」

 

悦んでもらえたのか………、少し恥ずかしいし照れくさいけど、フラン達と同じくらい、嬉しかったな。

さて、もう一度みんなでお風呂に入ってから、一緒に寝ようっと。

 

ムラマサ「それにしても、いい湯ね。」

ガルッチ「そうだな。この先ずっと、ずぅっと、みんなで一緒に笑いあって、そして………こうやってみんなで犯し犯されながら、楽しく過ごせたら、いいよな。」

フラン「如何したの?まるで死にに行くような言い方ね。」

ガルッチ「かもな。でもいつか、存在できるか無に帰すのかの、最終決戦(ラグナロク)が待っている。その命運を握ってるのは………、僕達『星の勇者』に託されてる。だけど、今の僕らは仲間が少ない。」

こいし「そうだね、星の勇者の数は、そんなに多くない。でも、必ず勝つ。私はそう思う。」

ムラマサ「星の勇者………かぁ。んじゃあ、この鳳凰の刻印は………どう言う意味だろう。」

ガルッチ「刻印?ちょっと見せ…………なんだ。あっさり見つけちゃったよ。」

ムラマサ「え?」

イリヤ「ムラマサさんも、私達と同じ勇者だってこと。」

ムラマサ「この刻印が、『星の勇者』の証?」

ガルッチ「例外もあるけど、多種多様の刻印があって、星座以外にも武器や生き物の刻印がある場合、星の勇者として選ばれるんだ。」

ムラマサ「そうなんだ………。これで、ガルッチさんと一緒に戦えるって事ね。」

クロエ「そうよ。」

ムラマサ「……………私、ガルッチさんとフランちゃん、こいしちゃん、イリヤちゃん、クロエちゃんに出会えて、本当に嬉しかった。ありがとう………、本当に…………ありがとう………。」

ガルッチ「おいおい、泣くなよ。ムラマサさん。僕だって、フラン達に出会えた事に、感謝してるんだ。じゃなきゃ、僕はここにいなかった。」

 

下手をすれば、僕は壊れ、『ブラック・ブロリー・ブランク』という存在と同じ結末になっていたかもしれない。寧ろ、この出会いは…………かけがえのない幸運だったのかもしれない。感謝するのは、僕の方かもな。

 

フラン「それじゃ、もうあがろう。もっとここにいたいけど、慰安旅行初日で寝不足は嫌だしね。」

こいし「今日はぐっすり眠れそう。」

ガルッチ「そりゃあ、あれだけ犯せば眠くなるのは必然だけどなぁ。」

 

-アズラン町 宿屋- -暁ノ刻-

 

「おはようございます。夕べはお楽しみでしたね。」

ガルッチ「あれ?なんで知ってるの?」

ギル「気にするな。それより、出掛ける準備はよいか?」

ネロ「ああ、勿論だとも。」

ギル「よし、ではゆくとしよう。」

 

さて、慰安旅行二日目。今度はカミハルムイ王都だ、一体どんなところなのかなぁ………。

 

-to be continue⇨-




-始原の城-

あっぶねえ、危うく年越しするとこだった。

イリア「って事は、今年で最後の投稿って事になるわね。」
アラン「まあ、外伝の方書いてたから、仕方ないよね。」

そうだね。それではこれを見ている者よ。

全員「よいお年を!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-8章 平行世界から来た少年達

-イナミノ街道- -朝ノ刻-

 

ガルッチside

 

慰安旅行二日目。現在僕らは、王都カミハルムイに向かうため、イナミノ街道を歩いています。

 

愛歌「そういえば思ったんだけど、アーチャー。」

ガルッチ「うん?」

愛歌「エルドナってどんな事をしたの?」

ガルッチ「エルドナかぁ………。諸説はあるらしいが、一つ言えるなら、このエルトナ大陸にいるエルフ達の神様のようなものだな。」

愛歌「ふーん、神様かぁ……。」

ギル「やれやれ。まっ、例え異界の神だとしても、天上天下に我ただ一人。後は有象無象の雑種に過ぎん者よ。」

ガルッチ「彼奴もそうだった。だが、ギルガメッシュと違うのは、ただ野心の為だけに民の心を踏みにじり、彼奴だけの暗黒郷を生み出そうとしていた。愚かしくも、最後まで野心に囚われ続け、民に裏切られた彼奴は、世界を滅ぼすという最も愚かしい選択を選んでしまった。」

 

とはいえ、止めることが出来たのは事実。座に戻っていない以上、おそらく再び召喚されることはまずないと思いたい。

 

ギル「ふんっ、貴様が言う王は、おそらく害虫と言っても過言ではない。消したのは正しいだろうな。」

愛歌「あーあ、もう一度会いたいなぁ………。叶わない願いだったとしても、もう一度会いたいなぁ。」

ガルッチ「いや無理だろ。それに、彼女の幸せを邪魔しちゃダメだと思うよ。」

愛歌「分かってる。」

マルフォイ「それにしても、歩いたなぁ………。」

カレン「そうですわね。どこか、休憩するところはあるのかしら………。」

ノーム「大丈夫じゃ、もうすぐで山間の関門のところにつく。そこで休むとしよう。」

 

正直、まだ歩けるけど、ふたりが言うんなら仕方ないか。

 

フラン「うー………、愛歌ちゃん。」

愛歌「?」

フラン「お兄ちゃんの肩車とか、羨ましい………。私もして欲しいのに………。」

愛歌「だって、こんな事一度もなかったんだもん。少しぐらい味わったっていいでしょ?」

 

一応いうけど、あんた見た目に反して姉さんだろ?妹みたいに子供っぽい事言わんと居てくれ。もう一つの何かが目覚めそう………。

 

ガルッチ「でもさ、お姫様抱っことかしてるでしょ?」

フラン「それはそうだけど……、でもたまには……。」

ガルッチ「分かった分かった、必ずしてあげる。」

フラン「本当?やった。」

イリヤ「子供ねぇ…………。」

ガルッチ「子供でいいじゃない、人間だもの。」

ルッチ「何かを悟ってるような顔になってる気がするのは僕だけ?」

さとり「大丈夫、私も同じ気持ちです。」

 

失敬な、これがいつも通りです。それにしても、正に田舎って言えるところだな。風の大陸を思い出すよ。日本の歴史でいう平安時代みたいな感じかな?

 

ムラマサ「平和が1番って思っても、やっぱり刺激が欲しいなぁ。」

雁夜「まあ仕方ないよ。あれの後だし、退屈になるのは仕方ないよ。」

ムラマサ「そうよねぇ。でも、例えばなんだけど………。ガルッチさんの息子って名乗る子がいたら、どうなるのかなぁって。」

ガルッチ「息子かぁ………。」

フラン「何時になったら子供出来るんだろう………。」

こいし「本当それよ。」

愛歌「ご都合主義が、働いてるんじゃないの?」

イリヤ「あり得そう。」

クロエ「(´・ω・`)」

ガルッチ「ま………まあ、ヤっている内に出来るでしょう。(・_・;)ソウオモイタイヨ、ホントニ。」

 

って言っても、本当に何時になったら子供できるんかな………。

 

ガルッチ「あ、だからって変な期待するなよ。レイス。」

レイス「(;゜O゜)ギクッ!?」

アビス「腐女子ここに極まり………、だね。」

アルファス「つうか、なんの期待をするんだよ。」

ブレイズ「あ”あ”あ”ァァァァ………、レイスがドンドン腐りきっていくゥ………。」

ガルッチ「何を今更。まあ正直、僕の同人誌とか書かなければそれでいいけどね。」

ブレイズ「なんで諦めてんの!?」

 

いやだって、それを防ぐなんて無茶なもんだよ?下手すりゃこっちも感化しちゃうし……。

 

愛歌「ん?ねぇアーチャー。」

ガルッチ「うん?どうかした?」

愛歌「誰かが私達のところにくるよ?」

ガルッチ「え?誰なんだろ?」

 

正直そのこっちに来る人物が、まさか僕と関わるであろうの人物だとは、この時僕でもレミリアでも、全員思わなかったであろう。

 

「はぁ………はぁ………、あの………すみません。」

ガルッチ「おいおい、一旦落ち着け。どうかしたのか?」

「じ……実は、私の兄上と弟君が、何者かに苦戦を強いられていて………。」

ガルッチ「おいおい、慰安旅行二日目でまたこうなるんかい。」

フラン「でも、放っておけないよ。案内して。」

「分かりました。此方へ。」

ガルッチ「愛歌はムラマサさんと一緒に居て。ちょっと行って来る。」

ブレイズ「おい5人とも!?何処に行く!?」

ガルッチ「すまん、皆先に行ってて!」

 

全く、これじゃあおちおち休みすら与えてくれねえなぁ………。とにかく急いで助けに行こう!

 

-数分後-

 

「■■■■■■■■■ーーーーーーーーー!」

「畜生、これはさすがにキツいぜ………。」

「兄ちゃん、まだなのかな?」

「分かんねえ。でも、きっときてくれるはずだ!だがどうしよう、もしサキュバスに襲われていたら………。」

「兄ちゃん!前!」

「ぬぉ!?」

 

あ、いた!ってそこにいるのって………、シャドウサーヴァント!?

 

「兄上!弟君!救援者が来てくれました!」

こいし「あれって、シャドウサーヴァント!?何で!?」

イリヤ「拙い、あの子達じゃ対処出来ないわ!」

クロエ「急ぐわよ!」

ガルッチ「ああ!『アーチャー』『アタランテ』!『限定召喚(インクルード)』!」

 

狙いは、あのシャドウサーヴァント。狙いを定めて射抜く!だけど、その前にあの2人を!

 

ガルッチ「お前ら!下がれ!後は僕らに任せろ!」

「はい!分かり…………え?」

「なっ………マジで!?」

ガルッチ「何してる!早く下がれ!」

「「は、はい!」」

 

よし、とりあえず戦ってたあの2人を下がらせる事は出来たな。いっちょ行くか!

 

フラン「災厄の剣よ、今こそ目覚めの時ッ!禁忌『災厄へと導く破壊の剣(レーヴァテイン)』!」

こいし「この滴る血は、殺戮の証。無意識の殺戮に怯えて、死になさい。『聖母解体(マリア・ザ・リッパー)』!」

ガルッチ「二大神に奉る……。『訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)』!」

イリヤ「無限に連なる幻想よ、我が力と変われ!『無限の幻想(アンミリデット・プリズマ・コーズ)』!」

クロエ「我が骨子は捻れ狂う!『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』!」

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!」

 

うわー………、瞬殺しちゃったよ。エグいな、これ。複数の矢に当たりーの、炎に焼かれーの、血飛沫をあげーの、極太ビームでやられーの、そして螺旋剣にあたって砕けちーの。

うん、なんか同情したくなっちゃった。やったの僕らだけど……。っていうか何気にイリヤ宝具使ってない!?

 

「す………すごい………。」

「な、なあ兄ちゃん。」

「なんだ?」

 

ガルッチ「ふう、一時はどうなるかと思ったよ。」

こいし「イリヤちゃん、あのシャドウサーヴァントは?」

イリヤ「クラス的には『セイバー』。真名は『モードレット』。あの子達、よく耐えてくれたわね。」

ガルッチ「モードレットか。宝具を使用される前に倒してよかった。」

クロエ「でも発動しても、お兄ちゃんが防いでくれるんでしょ?自慢の『熾天覆う十四の円環(ロー・アイアス)』で防いでくれるんでしょ?」

ガルッチ「まあね。何かとんでもない宝具が来ないかぎり、これが最強の防御魔法なんだけどね。」

 

そもそも、防御系の魔法はあんま覚えてねえからなぁ。ダメージガードなら熾天覆う十四の円環(ロー・アイアス)とクリムゾンシールド。反射だったらマホカンタ、吸収ならドレインシールド。いわば4つしかないなぁ……。

 

「あの………。」

ガルッチ「ん?」

「助けて下さり、有難う御座います。」

ガルッチ「気にするな。そんじゃ僕らは────」

「あと、つかぬ事を言いますが………。」

ガルッチ「なんだ?」

「貴方が…………、私達の過去の父上でしょうか?」

フラン「……………………。」

こいし「……………………。」

イリヤ「……………………。」

クロエ「……………………。」

ガルッチ「………………はい?」

 

えーっと、いますんごい核爆弾並みの発言が聞こえたんですが………。え、この子。今父上とか言わなかった?いや待て、もしかしたら違う名前かもしれん。落ち着こう、まずは落ち着こう。心を平静にして考えるんだ、プッチ神父が言うには………、素数をってこれ意味なかったんだった。えーっと如何する?とりあえず、一度聞いてみよう。うん。

 

ガルッチ「えーっと、ちなみに………その………、君達が言う父の名前は?」

「「「『ラーク・バスター・ガルッチ』。」」」

4人「( ゚д゚)ポカーン」

ガルッチ「( ゚д゚)ポカーン」

 

え?え?え?え?今この子達、僕の名前を言わんかった!?いやいや、どういう事?あれか?今僕は微睡み状態なの!?いやいや、落ち着け。落ち着け。有り得ないだろ、仮に僕の息子だったとしても、この子ら未来からきたの!?そうなると、タイムパラドックスじゃねえのか!?いや待て、本当に落ち着け僕。少しこんがらがってるに違いない。そもそもどうやってこっちに来たのか………。

 

「なぁマルッチ、やっぱ混乱してんじゃねえの?一応説明した方が………。」

「そうだよ、さすがのママだって混乱してるしさ………。」

 

ママ!?一体誰のこと!?いや、候補だとフランかこいし、またはイリヤに違いない。

 

「そ………そうであったな。すまない、過去の父上。混乱させるような発言を……。」

ガルッチ「いやちょっと待って、まず状況確認だけど………。まず、君達は未来から来た人で………、いいんだね?」

「は、はい……。」

ガルッチ「んで、そのぉ……君達は後に僕の息子になる子ってことで……良いんだよね?」

「ああ、合ってるぜ。親父。」

ガルッチ「…………んじゃあさ、僕の妻は分かる?」

 

ここだ。これを聞かなきゃ、どうも納得いかない。ただの悪戯だと思いたいんだけど………。

 

「誰って、そりゃあ勿論。フランドール・スカーレットに決まってるでしょ?」

ガルッチ「……………以上?」

「他に誰がいると思うの?」

ガルッチ「………………………なんでさ。」

 

えー?フランだけって、少しおかしくねえか?何故フランだけなんだ?離婚……いやない。それはない!絶対に有り得ない!

 

フラン「ねぇ…………、これは何なの?」

こいし「私にも、さっぱり。」

クロエ「私だって、何が何だか………。」

イリヤ「それが分かれば苦労しないんだけど………。」

ガルッチ「と………とりあえず、君達。名はなんて言うの?」

 

せめて名前だけでも、聞いておかないと………。

 

「分かりました。私は『ラーク・プリースト・マルッチ』と申します。どうぞ、マルッチと呼んでください。」

「んじゃ、次は俺だな。俺は『ラーク・ブレイド・バルッチ』。バルッチと呼んでくれ。」

「僕は『ラーク・ウェントゥルス・ドルッチ』。ドルッチと呼んで、パパ。ママ。」

ガルッチ「えーっと、バルッチにマルッチにドルッチ……ねぇ……。4人とも、これマジで未来から来たそうだよ?」

4人「それで認めちゃうの!?」

ガルッチ「ただ、解せないところがある。とりあえず、山間の関門に向かいながら話そうか。」

マルッチ「分かりました。」

 

まず聞かないといけないのが………。

 

ガルッチ「未来から来たって事は、つまりこれから何かが起こるって事が分かるんだよね?」

マルッチ「まあ、そうですね。ですが、本来なら時間の理で喋ってはいけないんです。」

ガルッチ「だよなぁ。」

フラン「でも、私気になってたんだけど、未来のガルッチはどんな人なの?」

バルッチ「そうだな。親父は、過去の親父と同じ容姿だけど………。」

ガルッチ「けど?」

バルッチ「性格が良く切り替わるのが………ねぇ。」

こいし「それ、多分ジャックだと思う………。」

バルッチ「いやそうじゃなく、家庭の時は優しいんだけど修行が容赦なかったんだよな……。」

 

あ、意外と切り替えししてるんだ。

 

バルッチ「あと、家族思いでお袋一筋なんだ。」

ガルッチ「…………。」

 

フラン一筋…………か。なんか羨ましいなぁ、すぐその一筋だって事………。

 

バルッチ「親父?」

ガルッチ「情けなさ過ぎるよ僕なんでここまで気が弱すぎるんだよおかしいだろ未来の方は立派なのに僕の方は気が弱すぎるしマイナス思考だし教えるのは苦手だしほんとなんなんだよ僕なんでさなんでさなんでさなんでさなんでさなんでさなんでさなんでさなんでさ…………。」

ドルッチ「パパ!?どうしちゃったの!?」

こいし「バルッチ………だっけ?お兄ちゃんって結構メンタルが………ね。この通り、自分を責めるのが多くって。」

バルッチ「いや、大丈夫。親父も、同じだから。ただ死んでしまった時限定で……。」

フラン「あの、これ以上はトドメに………。」

バルッチ「なんか、悪い。」

ガルッチ「いいだよ、どうせ僕は………。」

クロエ「これは酷い………。」

 

-メンタル回復まで数分後-

 

フラン「落ち着いた?」

ガルッチ「うん………。どうにか……。」

バルッチ「それで、こいし姉はともかく、その2人は?」

ガルッチ「え?」

バルッチ「え?」

フラン「ふぇ?」

マルッチ「ん?」

こいし「ふぇ?」

ドルッチ「?」

イリヤ「え?」

クロエ「え?」

 

………………………………………え?

 

ガルッチ「えーっと、イリヤとクロエ………知らないの?」

バルッチ「全く知らねえが?」

ガルッチ「ど……どういう………。」

ミスト『そうか!分かったよ、兄や!』

ガルッチ「ちょ、ミスト!?大声出さないで!」

ミスト『ごめん。でも一度3人を解析したけど、未来からきたのは合ってるけど、どうやら私達の知らない平行世界の未来からやってきた子達だって事よ!』

ガルッチ「え?」

 

って事は………、これは知ってるのか?

 

ガルッチ「ん……んじゃあさ、聖杯戦争とかは?」

マルッチ「知りません。全く。」

イリヤ「って事は………、私達の知らない世界から来た、お兄ちゃんの息子達って事ね。」

クロエ「それなら辻褄が合うわね。私とイリヤ、聖杯戦争を知らないのも。」

マルッチ「え?平行世界?」

バルッチ「な………なぁマルッチ。平行世界って、パラレルワールドって事だよな?」

マルッチ「ええ、兄上。ですが、そんなことが出来るのでしょうか?父上ではあるまいし………。」

ドルッチ「じゃあ、パパはパパでも、僕達の知らないパパって事?」

こいし「そう言うことね。でも、どうやってこの世界に?」

ドルッチ「どうやってって…………あ!!!!!」

 

ぬわっ!?いきなり超音波並みの声ださんといてくれ!鼓膜がぁぁぁ!鼓膜がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

マルッチ「弟君、少し声のボリュームを………。」

ドルッチ「ご………ごめん兄ちゃん。」

ガルッチ「そ………それで、どうかしたのか?」

ドルッチ「どうやってこの世界を言うと、パパ達が僕達を逃がす為に………。」

ガルッチ「え?」

マルッチ「と………とにかく、事情はその山間の関門に着いてから話します。話はそれからで……。」

 

確かに、先に合流してからだな。

 

-イナミノ街道 山間の関門- -朝ノ刻-

 

ブレイズ「おう、遅かったな………ん?其奴らは?」

 

あ、そういえば言ってなかったな………。とりあえず、説明は後回しだな。

 

ガルッチ「後で説明しておく。助けたばっかだからな。」

レイス「くんくん………、何やらあのにおいを感じる………。BLの───」

ガルッチ「SSR(そこまでにしろよレイス)。これ以上は言わせない。」

マルッチ「まるで、サラン妹君みたいな性格だな………。」

ギル「ともかく、その様子だと助けることが出来たようだな。しかし、何があったのだ?さっきの超音波並みの声は?」

ガルッチ「分かった、言うけどさ………あんまり驚くなよ?僕やフラン達だって理解し切れてないから。」

 

さてと、まずはどこから説明しようかな………。とりあえずまずは、この子らについて言っておこう。

 

ガルッチ「んんっ!まずこの子らだけど、信じがたい事に……未来から来た僕の息子───」

全員「えぇぇぇぇぇ!?(何ぃ!?)」

 

だー!!やっぱり驚いちゃったよ!驚くなよって言ったのに、驚きやがったよ!振りじゃなくマジで言ってるっつうのに!

 

ガルッチ「あのな、もっと細かく言えば平行世界の未来から来た僕の息子達って事になる。」

レミリア「いや、そうじゃなくってね?息子?この子達が!?身長的に無理あるでしょ!?」

バルッチ「あー………、やっぱりツッコミ入れられちゃったよ。あっちのレミリア姉もいわれたなぁ。」

レミリア「いや、そっちの私も正しいよ!?だって、明らかに身長も違うし、何より外見年齢的に違うじゃない!」

 

うんまあ、確かに違うけど、そういうもんだろ?歳も違えば身長も違うのが当たり前じゃん。っていうか未来から来たって言うてるやん?

 

桜「と言いますか、平行世界ですか?」

マルッチ「父上が言うには、そうですね。とは言え、未来から来た事には変わりありません。」

BB「なるほど、では聞きますが……何故このような世界に?」

ドルッチ「それは僕が説明するよ。難しいとは思うけど、僕達の世界は、この世の全ての無を倒した後の出来事だけど………。」

 

結構遠い未来なんだな……、あまり思いつかないんだが………。

 

ドルッチ「単刀直入で言うと、パパ。僕達を別世界を飛ばして、亡くなったんだ。」

ガルッチ「………へ?」

マルッチ「詳しく言うと、この世の全ての無の仇を討ちに来た者がいて、強襲してきたんだ。父上も母上も他の皆も対抗したが、虚しく敗北。そして、最後の力を振り絞り、私達を別々の世界に飛ばし逃がしてくれた。結果、残った全員は………。」

バルッチ「………ご察しの通りさ。」

 

僕が………死んだ?え?マジで?

 

さとり「待って、飛ばされたのになんで死んだってわかるの?」

マルッチ「私が持っている砕けた宝石がありますが、生きているときは常に光り輝いて、死んでしまった時は、そのまま砕けてしまうんです。」

レミリア「それじゃあ、もう…………。」

マルッチ「ええ、生きている可能性はありません。しかも、3人ずつ離れ離れになってしまい……。」

バルッチ「連絡すら出来ねえ状態だってこった。最悪だ………。」

ギル「………なるほど、ところで我が雑種を殺した名は?」

バルッチ「確か………、『アンドロフ・ゲート・ゲーティア』。あんたらの言葉を使うなら、星の勇者を阻む者。っていうか我が雑種?」

ガルッチ「僕のことさ。気にしないで。」

バルッチ「親父ェ………。とにかく、其奴の攻撃が一切効かない無敵の防御をしていて、倒すことすら─────」

「不可能。そうだ、此奴の言うとおりだ。」

3人「!?」

 

sideout

 

その声の主を探すと、そこには人型の魔物が宙に浮いていた。

 

「これは驚いた………、まさか過去の奴もいたとは………。」

3人「アンドロフ!」

ガルッチ「あんたが、アンドロフ・ゲート・ゲーティアか?」

アンドロフ「その通り、我が宿敵よ。」

ガルッチ「来て早々悪いけどさ、帰ってくんない?割とマジで邪魔。」

全員「!?Σ(゜д゜;)」

アンドロフ「は!?」

ガルッチ「正直言うけどさ、今慰安旅行二日目なんだよ?こっちやばい戦争の後で身も心も癒やしてえんだよ。戦闘なら、また今度で。」

バルッチ「………性格が、全く違ぇ。」

マルッチ「………煽っているのか?それとも、それも作戦なのか?」

ガルッチ「いや、作戦でも煽ってねえよ。そもそもホントに休みてえの。こっちある意味5ヶ月間休みなかったんだから、疲労回復も兼ねて旅行してるってのに……。」

 

なんの悪気もなくただ単に思ったことを口にするガルッチ。しかし、それがアンドロフの怒りに繋がってしまった。

 

アンドロフ「き………、貴様………。この俺を愚弄……「そういえば思ったんだけどバルッチ。」……おい!?Σ(゜д゜;)」

バルッチ「ん?」

ガルッチ「未来の平行世界の僕の息子は、一体どれくらいいるの?」

バルッチ「こんな状況で言うのか?」

玉藻「ちょ!?ガルッチさん、何気にブレイクスルーしていますけど!?聞かないの!?」

ガルッチ「いやさ、ホントに気になるもん。んで、一体何人?」

バルッチ「えーっと、そうだな。」

アンドロフ「おいこら!俺の話を──「息子7人に、娘7人で合計14人だったな。」……だから聞けェェェ!!!ヽ(`Д´#)ノ」

全員「じゅ………14人!?」

 

悪気はな(以下略

 

フラン「そこまで産めるって………、平行世界の私何者!?」

アンドロフ「おいちょっと───」

レミリア「ホントにそれよ!なんでそこまで産めたのよ!?」

こいし「14人かぁ………。産めるかなぁ。」

さとり「いや、無理だからね!?普通に考えたら死んでるからね!?」

バルッチ「あ、そういえば親父って……案外S気があって、ハードなとこがあったな。」

ガルッチ「はぁ!?平行世界の僕、何を考えてんだ!?」

イリヤ「ハードプレイ!?それってつまり………。」

ガルッチ「イリヤ?僕絶対やらないからね?」

アンドロフ「あのー───」

ルッチ「まあ、ガルッチは優しいから、そんなことしそうにないよねぇ………。」

クロエ「SMプレイなしかぁ……。」

ガルッチ「いや、何を期待してんの!?」

エミヤ「そもそも、S気のガルッチとは……聞いたことない………。」

凛「あれに加えてSとか、…………考えたくない。」

レイス「キャーッ!SMプレイきぷぎゃ!?」

ガルッチ「そこまでにしてってマジで。ホントにどうしてああなったんだ?」

ブレイズ「ホントにそれな!?」

アンドロフ「もしもし──」

桜「って事は、こちらのガルッチさんって………やだぁ。///」

ガルッチ「オイ桜、何を想像した?」

士郎「桜?如何したの?」

BB「多分ガルッチが犯されるのを想像してるんじゃないかと……。」

シロエ「そういえばガルって、受けだったよねぇ……。」

ガルッチ「否定はしない…………。」

バルッチ「受け!?Σ(゜д゜;)」

ドルッチ「こっちのパパが受けって、なんか新鮮。」

ネロ「それは勿論、此奴は初心なところがあるのだ。しかも、其奴の喘ぎは、小動物みたいに可愛らしく───」

ガルッチ「いや、あんたいないだろ。というか、何故!?」

カレン「あ、私が広めちゃった。」

ガルッチ「お前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

アンドロフはあまりにも無視し続けていたのか、遂に堪忍袋が切れてしまった。

 

アンドロフ「貴様らァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!この俺様を無視するとは…………良い度胸だなァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

ガルッチ「あ、あの雑種の事すっかり忘れてた。」

バルッチ「俺も………。」

フラン「まあ仕方ないよ。平行世界のお兄ちゃんの子達が多いのと、それだけ私が産めたのが、よっぽど驚きだったしね。」

全員「うんうん。」

アンドロフ「楽に殺してやろうと思ったが、気が変わった。派手に殺して「不意打ちの『聖邪・鶴翼三連(ウィングソード・シザーハンズ)』!」って何ィ!?」

 

ブチ切れて攻撃する寸前、ガルッチの不意打ち技が当たると同時に、もう一つ驚くことがあった。

 

アンドロフ「バカな!?無敵であるこの俺に、再び傷だと!?」

ガルッチ「なんだ、無敵と言ってた割には拍子抜けだな。例えるなら、言峰が作った激辛麻婆豆腐を食べた時みたいな拍子抜けだ。」

ギル「何故それを例えた………。」

凛「あれ食べたの!?しかも拍子抜けってどう言う舌してんの!?」

ドルッチ「辛い物好きなのかな?」

ガルッチ「と言うわけで、此奴を喰らえ!『麻婆豆腐投げ(マーボーアタック)』!」

アンドロフ「ギャァァァァァァァァァァァァァァ!?辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい何これ何これ何これ何これ何これ何これ何これ何これ何これェェェェェェェェ!!!」

エミヤ「うわぁ……………、今までの宝具の中で1番えげつない奴だ。」

ギル「いともたやすく行われるえげつない行為とは、この事か………。」

ガルッチ「おいおい、投げた僕が言うのもなんだが、ちゃんと食べなきゃ駄目だろ?」

アンドロフ「お……おい貴様、な……なにフゴッ!?」

ガルッチ「どう?旨いか?」

アンドロフ「辛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

ガルッチ「そうかそうか、旨いのか。ならばもう一度食わせてやろう。」

ギル「………ワインあるか?白野。」

白野「あるよ。」

ギル「よし、飲むとしよう。形はどうであれ、なんとも良い愉悦だな。」

白野「そうね。」

岸波「俺も良いか?」

 

激辛麻婆豆腐に悶えるアンドロフと、それを食わせているガルッチを見た愉悦部員全員は、とてもいい顔をしながら見ていた。

 

バルッチ「………あれ?あんなに弱かったっけ?」

マルッチ「いや、そんなはずは……。」

ドルッチ「というより、僕らのパパより過去のパパの方が、よっぽどドSだね……。」

アンドロフ「ひ………ひひゃま!ほ………ほふなほとひてはふはひふふぁいほは!?」(翻訳「き………貴様!こ………こんな事して恥ずかしくないのか!?」)

ガルッチ「あらあら、溢しちゃってるよ?アンドロフちゃん?一人で食べれないでちゅか~?」

フラン「…………久しぶりに見たね、お兄ちゃんの攻め。」

クロエ「いや、形はあれだけど、確かにそうね。」

レイス「相手に恥辱を与えながら食べさせる…………、流石ガルッチさん!ナイス外道!(^_^)b」

ガルッチ「レイス、僕は外道ではない。邪道の剣士だ!」

ルッチ「いや、邪道じゃなくて非道でしょ?」

ガルッチ「あ、そうだったね。」

アンドロフ「ふぉっひもほはじふぁ─んぐっ!?」(翻訳「どっちも同じじゃ─」)

士郎「これ…………、ある意味言峰よりやばいんじゃ……。」

凛「うわぁ…………引くわぁ……………。」

エミヤ「いつも通りとでも、言っておこう。」

凛士「いつも通りなの!?」

アルファス「ほう?麻婆豆腐での恥辱拷問とは、なかなかやりやがるねぇ。俺の親友。」

カレン「いやまず、あんなの食べれる人いるの?」

ノーム「あそこにいるではないか。」

カレン「そうでした。」

ガルッチ「おやおや、お口の周りが麻婆豆腐まみれになってまちゅねぇ。これはふきふきしないとでちゅねぇ。(^ω^ )」

ムラマサ「………羨ましい。」

雁夜「………僕の知らない間、何があったの?」

 

最早手も足も出ないまま、アンドロフは激辛麻婆豆腐を食わされ続けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして────

 

ガルッチ「ふう、一見やってみると、難しいものだな。」

フラン「練習あるのみよ、お兄ちゃん。」

こいし「そうそう。」

アンドロフ「ウゴォォォォォ…………。」

3人「うわぁ…………。(;¬д¬)」

 

あまりにもアンドロフのやられっぷりに、流石の3人も同情を禁じ得なかった。

 

アンドロフ「な………何故だ、俺は無敵の筈だ………。物理も、魔法も、技も何もかも、効かない筈…………。なのに、何故!?」

ガルッチ「何故?とな。お前を無視しながら観察していたけど、確かに無敵となのはわかった。だがそれは、攻撃的な守りだけ発揮する守りだろう。」

アンドロフ「だが………、お前はそれを───」

ガルッチ「打ち破った。その理由は、お前にとって知らない力。つまり、宝具を守る力がなかったということだ。」

アンドロフ「宝具………だとっ!?」

ガルッチ「そしてもう一つ、さっきやった恥辱的な行為は、攻撃的なものではないということだ。貴様はおそらく、快楽とか恥辱的なものには縁がなかったようだな。」

アンドロフ「く………クソ!」

ガルッチ「あとついでだけど、お前女性だろ?」

アンドロフ「なっ!?」

ガルッチ「何故って顔をしたな?お前のアソコが濡れてきてたからだ。しかも、ついでながらお前全裸で来るとは、露出狂だな?」

アンドロフ「くっ………!」

レイス「あ、あの目って!『くっ、殺せ!』の目付きよ!あんな目付き出来るなんて、羨ましい……。」

アビス「いや、無理だろ。優しい目をしている君には……。」

アンドロフ「こんな、こんな屈辱………初めてだ………。仇討ち相手に、ここまで辱められるなんて………。」

ガルッチ「殺してやりたいところだけど、さっきも言うように慰安旅行中なんだ。邪魔しないでいただきたい。」

アンドロフ「この………気に…………及んで…………殺さないだと!?舐めた真似を………!?」

 

反撃を仕掛けようもするも、すぐさま投影魔術で破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)で、ぶっさしてから首に突きつけた。

 

ガルッチ「勘違いをするな、雑種。未来の平行世界で僕を倒したからって、必ず僕を倒せるとは限らない。故に、今このナイフを刺した事によって、もうお前は無敵じゃなくなった。」

アンドロフ「ッ!」

ガルッチ「後の処断は、あの3人に任せる。僕が手を出すつもりもねえしな。」

 

そのまま破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)を消すと同時に、みんなは立ち上がり、何事も無かったかのようにカミハルムイに向かっていった。

 

ガルッチ「さてと、後は………。」

バルッチ「親父、行くのか?」

ガルッチ「ああ、僕はあくまで慰安旅行をしている身。これ以上の事は、君達に任せるよ。」

バルッチ「そうか…………。」

ガルッチ「それに、僕はまだ殺戮を求めている愚かな殺人鬼さ。この汚名は永遠に背負い続けるだろう。」

バルッチ「そんなことは無い、たとえどんな性格しても、俺の親父には変わりない!だから、自分を卑下しないで………。」

ガルッチ「バルッチ…………。」

 

その瞳には、どこか純粋で、その優しさで自分の苦しみを和らいで行くようなものだった。その瞳に、ガルッチは思わず涙をこぼし始めたが、バルッチを抱き締めた。

 

ガルッチ「ありがとう、バルッチ。この出会いに、感謝する。」

バルッチ「俺もさ、この世界の親父。俺の………俺達のお袋さんらを、家族を守ってやってくれ。これからも、ずっと。」

ガルッチ「ああ、じゃあな。」

バルッチ「こっちこそ、じゃあな。」

 

バルッチ(違う世界の息子)の瞳を見ながら、ガルッチ(この世界の父)はみんなのところにいった。

 

その瞳には、蒼く煌めいて、澄んだ海のような瞳だった。

 

 

-to be continue⇨-




特別出演者

平行世界から来た人物

ラーク・ブレイド・バルッチ

ラーク・プリースト・マルッチ

ラーク・ウェントゥルス・ドルッチ


イリア「あのー、彼ら何者?私初めてなんだけど。」

あー、彼らはこの小説を作る前に生み出された人物なんだ。上から長男、次男、三男って設定で、物語でもこの子らを出す予定なんだ。

アラン「今度はちゃんとした息子として?」

そう。ただこの3人以外の名前は変えるつもりだよ。因みにジャックちゃんを入れて15人にするつもりだよ。

ラヴォス「最早娘決定!?」

まあ養子って設定だけど。

ヴォルデモート「しかも養子かよ!?」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-9章 過ぎ去れずの思い出

-王都カミハルムイ南- -昼ノ刻-

 

BGM ドラゴンクエストX 風雅の都

 

ガルッチside

 

切嗣「ここが、カミハルムイか………。まるで、昔の日本みたいだ。」

 

確かに、例えるなら奈良時代の平城京っぽい感じかな?っていっても、僕も少し懐かしみもあるしな。夏休みの時に、風の大地に言ってみたときに、ここみたいなところがあったなぁ……。

 

ギル「ふむ、ではここで別行動しようではないか。集合は、ここの駅って事でよいな?」

ガルッチ「ああ、好きなところに………ってもういねえ。」

 

早えよ、行動。しかも、フラン達もいねえし………。

 

ガルッチ「仕方ない、単独で動くとするか。んじゃあな、ギルガメッシュ。白野。」

ギル「おう、集合間違えるなよ?」

 

さてと、久々の単独観光か。まずは、やっぱり中央のところだな。どんなところなのか、見てみようかな。って、うん?

 

「おーい、待ってよー。」

「キャハハ!ここまでおいで!」

 

子供達が遊んでいるのか。しかし、二人とも棒を持っているな………。ん?棒?しかもあの子ら、どこかで………。

 

ガルッチ「まさかな………。」

 

しかも偶然にもエル子と男の子だし、多分気のせいだと思うんだけど……。まぁ、いいか。とりあえず────

 

「きゃ!?」

「あ、危ない!」

 

ガルッチ「ふぇ?ってちょ!?」

 

やばい、あの子滑らせて落ちそうになってる!?急いで助けに行かないと!

 

「うわ!?」

ガルッチ「危ない!」

『ガシッ』

 

ふう、何とかこの子の足を掴めたよ。それにしても、この子らの顔…………やっぱり見覚えが………。いやそれより、引っ張るとするか。

 

ガルッチ「よっと、ふう。大丈夫か?」

「は、はい。」

ガルッチ「気をつけろよ?今回たまたまここを通ってたとはいえ、いなかったら濡れていたかもだし。」

「本当に、すみません。」

ガルッチ「とりあえず、君達はなんて言うの?」

「俺はコメット、こっちはソウコウ。」

 

やっぱり、気のせいか。だよなぁ、だってどう見たって、彼らじゃないし、例えそうだとしても、別人に違いない。そもそも、彼らがここに戻ってくるなんて事あり得ないし、今頃、今を楽しんで───

 

ソウコウ「お兄ちゃん?如何して、泣いてるの?」

ガルッチ「え?あれ?何でだろう………。」

 

分からないけど、何故だか………久しぶりの再会で、泣いているのか?まさか………な。

 

コメット「何か、辛いこととか」

ガルッチ「いや、何でもない。ただ……、少し友人を思い出しただけ。」

ソウコウ「そ……そう?」

ガルッチ「うん。たった………それだけさ。」

 

聖杯戦争で出会った、青いアンドロイドのセイバーとそれを愛した赤いアンドロイドのセイバー。彼女はただ悪魔の兵器と呼ばれるも彼と出会い、野望を持ったドワーフを倒すも、その最後の悪足掻きにより、彼女は息絶え、そしてしばらくし、彼は悪堕ちしてしまい、世界を滅ぼしたと同時に自害したという、悲しきエピソードがあった。彼女の運命は避けられぬのは分かっていたが、せめてだけでも、幸せになって欲しかった。ただそれだけ。

 

ガルッチ「あ、そろそろ行かないと………。じゃあね、二人とも。仲良くな。」

 

とりあえず、これ以上は顔を合わせないでおこう。見ていると、何故か悲しくなってしまうし。

 

-カミハルムイ城前-

 

ふう、駄目だな。未だに忘れていないっぽいな。再会なんて、出来るようなもんじゃねえし、それにあれでいいんだ。2人が幸せなら、僕は………。って駄目だ駄目だ、こんなの僕らしくない。あの場は彼らだけで良い、僕が居たところで邪魔に───

 

愛歌「あ、アーチャー。どうかしたの?」

ガルッチ「ん?あ、ああ愛歌か。何でもな──」

愛歌「って、その様子だと………まだ引きずってるようね。」

ガルッチ「……………やっぱり?」

愛歌「ええ、あの子達が落ちるところを見たときに偶然にね。」

 

見られていたのか、うわ恥ずかしい……。しかも泣いてるとこ見られたとか………、最悪だな。

 

愛歌「そんな顔をしないで、私も同じ気持ちだから。」

ガルッチ「そ…………そうか。なぁ、あの子らの事、どう思う?」

愛歌「どうって、やっぱり雰囲気が似ているわね。というより、姿は私みたいに幼いけど、顔立ちも髪も同じだし。」

ガルッチ「だよね……。正直、あれは驚いたよ。転生したのかって思えるぐらい。」

愛歌「私もよ……。」

 

とりあえず、そろそろ城内に入りますか。いつまでも、こんなところにいるわけには………。

 

 

-カミハルムイ城内-

 

ガルッチ「それにしても、ここ何時でもオープンなんだな。」

愛歌「てっきり止められるかと思ったんだけど、意外だね。」

ガルッチ「服装的に、怪しまれなかったのかな?」

 

何しろ、僕のは月夜見が使っていたと言われる侍衣装に、愛歌の方は江戸の女性が着ている浴衣姿。いや、マッチングしているけど、少しは通行証とかでも頼むよ。もしアサシンとかいたらどないすんねん。下手すりゃ「ドーモ、アサシンデス。王殺すべし!」「アイエェェェェ!?アサシン!?アサシンナンデ!?」的な事があっても知らんぞ?助けはするけど。

 

愛歌「あ、大きな桜だ!」

ガルッチ「やっぱり、いつになく飽きることが出来ないな。って、愛歌引っ張るなって。」

愛歌「アハハ。」

 

子供だけど、やっぱりこう言うのもいいかもね。あー……、本当に子供欲しい……。

 

愛歌「間近で見るけど、やっぱり綺麗だね。」

ガルッチ「そうだね。でも、この桜よりもっと大きい桜を知ってるよ。」

愛歌「え、そうなの!」

ガルッチ「うん。『世界樹の桜』って言って、いろんな桜の中で1番大きい桜で、一年中咲きっぱなしという伝説の桜があるんだ。」

愛歌「伝説の桜かぁ、見てみたいなぁ。」

ガルッチ「一緒に来れば見れるよ。」

 

あの桜は、サムと決闘した思い出もあるしな。それ以来、あんまり行ってない気がする。

 

ガルッチ「今でも、僕は桜が好きなんだ。散りゆく花と共に舞い踊るように、ね。」

愛歌「フフッ、アーチャーったらまるで女の子みたい。」

ガルッチ「失敬な!僕は男だ!」

愛歌「でも、なんだろ。惚れる理由が、分かっちゃったかも。」

ガルッチ「スキルとか?」

愛歌「ううん、アーチャーの寛大さや優しさ、そして………やっぱり可愛さかな?」

ガルッチ「か………可愛さ!?」

 

いや待て、確かに男の娘だけどさ、可愛さとか求めちゃって良いのか!?実際可愛いとか、初めてなんだけど!?

 

愛歌「なんだろなぁ、女の子っぽい雰囲気とかもあるし、それに色っぽいし。」

ガルッチ「おいおい、それじゃあ僕はエロ可愛い事になるんじゃ………。」

愛歌「実際そうよ。それに、別に気にしなくてもいいよ?男の娘なんだし、エロ可愛くしてもいいんだからさ。」

ガルッチ「…………そうか?」

愛歌「うん。」

ガルッチ「……………考えておくよ。(恥ずかしいけど。)

愛歌「やった。フラン達も喜びそうね。」

ガルッチ「そうだね。」

 

何でだろうね、この桜を見ていると………本当に落ち着く。でも、僕らにはやらなきゃいけないことがある。それを果たさない限り、平穏は戻らないだろうな。

 

ガルッチ「さてと、そろそろ次のところに行くか。」

愛歌「そうしよう。今度はどこがいいかなぁ……。」

 

まあゆっくり見に行くとするか。まだまだ時間もあるんだし、いっぱいみてくるかな。

 

 

─数時間後─

 

-王都カミハルムイ北- -黄昏ノ刻-

 

ガルッチ「ふう、結構まわったね。」

愛歌「そうだねぇ、でもそろそろ戻らないと。」

ガルッチ「だな。長居する訳にもいかねえし、ギルガメッシュのとこに………。」

 

早くアズランに戻って、温泉に入りたい………ってあれって。

 

コメット「兄ちゃん!」

ガルッチ「コメット?如何したんだ、走ってきて……。」

コメット「た………大変なんだ………。ソウコウちゃんが………ソウコウちゃんが……!」

愛歌「待って、落ち着いて。君、そのソウコウちゃんがどうかしたの?」

コメット「ソウコウちゃんが、怖い兄ちゃん達に捕まって、遠くに行っちゃったんだ!」

ガルッチ「何ィ!?」

愛歌「何処へ行ったか分かる?」

コメット「えーっと、………分かんないけど、この町の外に行っちゃったよ!この場所から北側に。」

 

ソウコウを攫った奴はカミハルムイ領北側か………、少し手間がかかっちまうし、しかも時間もだしなぁ………。手遅れになる前に、急いで助けに行かないと。

 

ガルッチ「分かった。愛歌、ギルガメッシュに伝えてくれ。『とある女の子を攫った奴を殺しに行くから、戻ってくるのに時間かかるから待ってて』って言ってくれ!」

愛歌「うん!」

ガルッチ「コメットは、ここにいてくれ。絶対助けに行くから!」

コメット「待ってるよ!」

 

よし、急いで北側に捜索するとしますか!

 

ガルッチ「ミスト、座標チェック!ソウコウを探してくれ!」

ミスト『待ってて、彼女の座標は………。』

 

-カミハルムイ領北側-

 

せめて、無事に願いたいものだけど………もし手遅れになったら………、いや……そんなこと考えちゃ駄目だ!絶対………、絶対ッ!

 

クリムゾン『落ち着けガルッチ、彼女は死んでいない。それはお前も知ってんだろ?』

ガルッチ「分かってる………、分かってるけど!」

ガイア『やっぱり、彼奴と見えてしまうのか………。無理もないが、別に死んだわけではないのだ。』

 

そんなの分かってる!けど、彼女に何かあったら、何と詫びれば………!

 

ミスト『見つけた!座標はモニターに出すわ!』

ガルッチ「…………南西辺り、か。久々にアサシンキルをやってみるか。『瞬間投影(ショート・トレース・オン)』、『コンデンダー』。」

 

まっ、瀕死かつ大出血する程度で抑えられる『血飛沫弾』は10発ぐらいでいいだろう。此奴に撃たれれば、掠っただけでも大出血、胸部と腹部に当たれば瀕死にまで追い込める仕組みになってる。まあ、銃声は聞こえちゃうけど、いっか。

 

ガルッチ「待ってろ、ソウコウ。そして攫った奴よ、苦しむ覚悟をするんだな。幻術『イリュージョン』。」

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふひー、ここまでくりゃ………誰も来ねえだろうよ。」

「デュフフ……、エル幼女攫うなんて、楽勝もんだね。」

「ああ、一人だったところを見計らって、俺の催眠術で使っただけで、こんなにも着いてくるなんてな。」

どうも変態集団のようで、ソウコウを攫った男共はどうしようかと考えていた。

 

「んで?如何する?この子可愛くて可愛くて、僕色に染めてやりたいよ。」

「いや待て、折角だしさ、この可愛らしい容姿を愛でてやろうじゃん。俺達のイチモツでよ。」

「お、それいいじゃん!それじゃあ早速………。」

 

男共は衣服そのものを脱ぎ捨て、自分たちの陰部をソウコウの肌を穢そうとしていた。

 

「いっただき────ガハッ!?」

「銃声!?」

「おい、如何した!?」

 

謎の銃声と共に、今犯そうとしていた男の腹部から大量の血が噴き出して倒れてしまった。

 

「なんだなんだ!?」

ソウコウ「………あれ?ここは?」

「やばっ、催眠術が切れた!?」

ソウコウ「え?何?………貴方達、だれ?」

「くっ、もう辛抱溜まらん!僕が───」

『ズタンッ!』

「ゴハァ!?」

 

再び銃声がなり、太った男は吹き飛ばされ、撃たれた部分から大出血を起こした。

 

「ちっ、誰だ!」

 

筋肉モリモリマッチョマンの変態男は、ソウコウを逃がさないように腕を掴み、自分が持ってるナイフで構えた。

 

 

ガルッチside

 

ガルッチ「ちっ、間に合ったのはいいが、犯す寸前じゃねえか。」

 

一歩でも遅かったら、きっと大変なことになってたに違いない。その前に、間に合ってよかった………。さてと、お前ら………痛みは一瞬だ。その後から出てくる苦しみを味わうが良い!

 

『ズタンッ』

「ガハッ!?」

「銃声!?」

「おい、如何した!?」

クリムゾン『先ずは一体ってか?』

ガルッチ「ああ、そのまま………ってやべ!あの野郎は許さん!散弾と共に、Fire!」

『ズタンッ』

「ゴハァ!?」

 

ふう、危なかった。これで残るのはあいつのみ。ソウコウの様子は、催眠術でかかっていたようだな。よし、あの男を倒し………って何ィ!此奴、ソウコウを人質に!しかも、これじゃああの子に撃たれる可能性も高い………。ここは………。

 

「ちっ、誰だ!」

 

やっぱり銃声は聞こえたか。しかも相手はナイフを持ってる。しかも、即効性の毒付きのナイフ。あの野郎、最早殺す気満々じゃあねえか。だったら僕も、此奴で殺そう。『直死の魔眼・恐怖』で。

 

 

『直死の魔眼・恐怖:B++

 

無機・有機を問わず、対象の“死”を読み取る魔眼。魔眼の中でも最上級のものとされる。

最も、ガルッチの場合は生命の“死”と精神の“死”、そして魂の“死”を読み取り、3つの死の線と死の点を見ることが出来る。魂を殺せば輪廻転生すら出来ないと同時に、ただの人の形をした存在となり、永遠と彷徨い続け、精神を殺せばその人の人格そのものが消す事が出来る。ただ、完全に見えるわけではないため、どれがそうなるかは分かっていない。因みに恐怖の部分は、相手の対魔術に影響していてこのスキルの同ランク以上だとその者は震え上がらず、それに満たさない場合は、恐怖のあまり失禁することもあり得る。』

 

まぁ、銀のナイフでもいっか。どっちになるかは、大丈夫だろうけど………。

 

「おい、出て来ねえなら、此奴を────」

ガルッチ「はいはい、黙ってろよ。駄豚の分際で、生意気なもんだなぁ。」

 

とりあえず、出てきて話でも聞いてやるとしますか。

 

ソウコウ「あ、さっきのお兄ちゃん!」

ガルッチ「やぁ、ソウコウ。さっきぶりだね。それと、今暫くは眼を閉じてくれ。」

ソウコウ「う、うん。」

 

とりあえずこれでよし。さてと………。

 

「テメェか、俺の仲間に手を出したのは……。」

ガルッチ「だったら如何するんだ?」

「武器を捨てな、じゃなきゃ此奴を殺す。」

ガルッチ「人質とってんのは、こっちもだぞ。現にその二人がそうだ。その子の手を離せば、其奴らを治療してやる。」

 

まあ、命の保障はしておこう。でも万が一のために、裏切ったら即殺そう。

 

「信じらんねえな、テメェの目………明らかに殺る目をしてる………。」

ガルッチ「貴様だってまだ生きたいだろう?瀕死で倒れてる其奴らを、助けたくないのか?」

「このぉ…………、人の命をなんだと────」

ガルッチ「僕はねぇ、自分の命を大切にしたいなんて…………思ったことないんだよ。お前らとは違ってな。逆に息絶えて死んでいく、あんたらが羨ましいんだ。だがそれと同時に、今あるチャンスがあるなら、少しでも助けたいって気持ちもあるんだ。だからあえて言おう。『仲間を救いたいなら、その子を離せ。さもなくば、死よりも恐ろしいものを与えよう。』」

「なっ!」

『ジョボボボ……………。』

 

漏らしたな…………、マジで。しかもナイフも落としてそのまま気絶しやがったよ。しかも気絶しながらって、とんだ変態だな………。

 

ガルッチ「…………はぁ、まあ形的には離してくれたし、これでいっか。さてと……。」

 

 

 

 

 

───数分後

 

ガルッチ「よし、とりあえず治療おしまいっと。もう良いぞ、ソウコウ。」

ソウコウ「お兄ちゃん、なんでこの人倒れてるの?」

ガルッチ「多分僕が怖くなって、急に倒れたんじゃないかな?」

ソウコウ「それに、みんな裸だけど………。」

ガルッチ「そ……そこは気にしないで。とにかく、コメットが待ってるから行こう。」

ソウコウ「うん。」

 

ま、結果オーライって事だし、後は何事も無ければ…………いいんだけど………。どうも嫌な予感が………。

 

 

 

 

-カミハルムイ領北側入り口付近-

 

さてと、後はギルガメッシュと合流────

 

「動くな!」

 

ん?

 

「う、動いたら、この子の、い、命は無いぞ!」

ガルッチ「何がいいた……………コメット!」

ソウコウ「コメットくん!」

コメット「ご………ごめん、兄ちゃん。俺………待ってるの苦手で………。」

「つべこべ喋んな!俺ぁ………知ってんだぞ!俺の、な……仲間を殺したじゃねえか!」

ガルッチ「仲間?殺した?何を言ってる?」

「惚けんな!お前が……、銃で2人を撃ち殺したとこを!」

 

何?姿を消したのに、此奴見えていたのか?

 

「な、仲間を生き返らせろ!じゃねえと、此奴が死ぬぞ!」

ソウコウ「お兄ちゃん………。」

ガルッチ「ちゃんと、見て───」

「黙れ!さっさと生き返らせろ!」

 

『ブチッ』

 

ガルッチ「…………人の話を聞かねえようだな。そんな奴には、聞く資格なんてない。」

「なんだと!?此奴がどうなってもいいってんのか!」

ガルッチ「今の内に命乞いしろ、もう僕は……………俺は知らんからな………。ソウコウ、コメット…………今助けるぞ。」

「だーもー!!!!だったら、殺してやる!殺してやるからな!!!!」

ガルッチ「Подключение в Отчаяния темнота Gaia Зла получил.Так как прошлой ночью Те утренние лягушки сцеплениями.」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

ガルッチは言ったことのない詠唱を唱えると同時に、黒いオーラを纏った。そして髪の半分と右眼は黒く染まっていった。

 

「な………なんだよ、こ………此奴は!」

ガルッチ「常闇二落チシハ、絶望ノ始マリ………。我、光飲ミ込ム者ナリ。」

 

男は動揺するも、すぐさまコメットを突き刺そうとした。だが、地面から黒い手が現れ、その男をとらえ、人質となってたコメットを救い出した。

 

「ぐぁ……!?グギッ………!?」

ガルッチ「我ガ憎悪ハ、貴様ヲ裁クト………。狂エ、抉レ、苦シメ、弱者ヲ泣カセシ者ヨ。貴様ノ罪ハ、女子ヲ攫イ犯シ、殺害シ、盗ミ、ソシテ今、男子ヲ人質二トッタ。許シガタイ、者ヨナ。」

 

更に締め付けられるような感覚をした男は、いよいよ不味いと思い、命乞いを始めた。

 

「や………やめろ…………、やびでくれ…………。ゆるじでぐだざい…………。」

ガルッチ「今更モウ遅イ、輪廻転生諸共連レテ行カン。未来永劫阿鼻地獄ヲ楽シムガイイ。『幻妖言惑、響け無の歌(奏でよ、我が絶望)』!」

 

黒い手に投げられた男は、黒い空間に入っていき、そこから叫び声と断末魔が聞こえた。聞こえなくなったと同時に、黒い空間から出てきたのは形容しがたい姿となっていた。

 

ガルッチ「…………人ノ憎シミヲ知レ、下郎。」

 

その言葉を最後に、黒いオーラが消え、元の髪の色と目の色に戻っていった。そこには、いつも通りのガルッチに戻っていた。

 

ガルッチ「…………あれ?終わった?」

ソウコウ「お兄ちゃん………あれは何なの?」

ガルッチ「あれ?」

コメット「さっきの黒い手だよ!スゲーよ、格好いいよ!」

ガルッチ「黒い……………手?」

 

 

 

 

 

 

 

 

-王都カミハルムイ北側-

 

ガルッチside

 

ギル「雑種、遅刻だぞ。」

ガルッチ「すまない。」

フラン「まぁまぁ、その子達が無事に戻ってきただけでもよかった方だよ。」

ムラマサ「それにしても、この子達誰かに似てる気がする……。」

 

やっぱりムラマサも分かるのか。

 

コメット「ありがとう、ソウコウちゃんだけじゃなく、僕を救ってくれて。」

ガルッチ「いや、気にするな。助かったのなら、それでいいさ。それじゃあ、僕達はここで………。」

ソウコウ「うん……………。」

 

はぁ、二日目なのにろくな事しか無かったな…………。まあ、温泉に入ってゆっくりするとしま────

 

「ありがとう、ガルッチ。」

ガルッチ「どういたしま…………え?」

ムラマサ「如何したのガルッチさん。」

愛歌「何かあった……………嘘でしょ。」

ムラマサ「本当に如何し…………たの?」

 

あり得なかった…………、そこにいたのはかつての聖杯戦争で共にしたあのアンドロイド2人だった。

 

「おいおい、お前ら。何鳩が豆鉄砲を食らったような顔してんだ?そんなに意外か?」

ガルッチ「………本当に、君達なのか?」

「そうよ。きっと、貴方達の事だから心配してるんじゃ無いかって思ってね。」

愛歌「…………本当に、貴方なんだね。カラリス。」

「フフッ、久しぶりだね。愛歌。」

ガルッチ「アナザーも、如何してここに?」

「意外か?カラリスと一緒で。」

 

そりゃあまあそうだけど、なんで!?なんで2人が現世に!?というより、なんで子供姿だったの!?

 

アナザー「あー、それは多分……どっかの誰かが、俺達のこと心配しているようでな。」

ムラマサ「どっかの誰かって………。」

ガルッチ「僕の事か………。」

アナザー「自覚してたんだ……。」

カラリス「それで、一時的にこっちに来れたって感じかな?」

愛歌「そう……だったのね。」

ガルッチ「……………。」

アナザー「まぁ、俺達を心配する気持ちは分かる。だがな、何時までも引きずる訳にはいかねえだろ?お前にはお前の役目があるし。」

ガルッチ「………それは無理だ。忘れてしまったら、きっと君達がいた事すら忘れてしまうかもしれないし………。」

愛歌「アーチャー………。」

カラリス「もう、そう言う心配はいいの。私とアナザーは、何時でもそこにいるから。」

ガルッチ「………ここに?」

アナザー「ああ、ずっとさ。」

 

英霊カードの中で、ずっと見守っているのか…………。っていうか、心じゃないんだね……。

 

カラリス「貴方がピンチの時は、必ず答えてくれるわ。それに、私たちは大丈夫。貴方が生き返らせたおかげで、今まで以上に幸せだから。まあ、私はもうアンドロイドじゃないけどね。」

愛歌「ええぇ!?」

ガルッチ「マジで!?」

アナザー「マジだよ。実際、本当にエルフで生き返ってきたからなぁ。」

 

アハハ、まあ何がともあれ無事ならそれでいい…………っておや?2人の薬指に着いてるのって…………。

 

ガルッチ「なぁ、その薬指に着いてるのって………まさか。」

カラリス「あ、これ?実はというと………。」

アナザー「察しの通りだな。うん。」

愛歌「………もう種族関係以前に、何かが超えちゃった気がするのは私だけ?」

ムラマサ「大丈夫、私もよ。」

ガルッチ「Me too.」

アナザー「何をいうか。これでも人間の機能はあるぞ!」

ガルッチ「いやまあそうだけど、やっぱさ思っちゃうんだよね。機械とエルフが結婚なんて、前代未聞だし………。」

フラン「それ、私達もだけど。有翼人に吸血鬼、妖怪、今は人間だけど元ホムンクルスの重婚なんて、誰も聞いたことないよ?」

ギル「まっ、英霊と人間が結婚なんざ処の世界はあり得る事だがな。」

ガルッチ「じゃよね~。」

 

(風龍「認めちゃったよ、マジで。」)

 

アナザー「まっ、そう言うこった。俺達のことは気にするな。って、そろそろ時間か。」

ガルッチ「え、帰っちゃうの?」

カラリス「うん、でも忘れないでね。アナザーも、私も、ここにいるから。そしてマナカ、本当に有難う。」

愛歌「………私にも言わないとね。カラリス、貴方と出会えて、私は変わったわ。貴方と出会えなかったら、今頃とんでもない事してたかもしれなかった。本当に、有難う。」

カラリス「いえ、貴方方にも感謝を………。それじゃ、今度こそさよなら。」

 

…………行っちゃったか。まぁ、仕方ないか。

 

ガルッチ「んじゃ、僕らも行くか。って、あれ?」

ムラマサ「行っちゃったみたいね。」

ガルッチ「……………マジか。って待ってくれ!!」

 

ずっと一緒…………か。そう言ってくれると、何故か安心してきた気がする。今まで心配してたのがバカだったかもしれないな。

でも、こんな癖は直すつもりはない。直しちゃったら、もしかしたら救えた人が救え無くなっちゃうからな…………。

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-10章 フランの深い闇

-プクレット村- -朝ノ刻-

 

フランside

 

お兄ちゃんの慰安旅行がようやく終わり、今はプクレット村でお泊まりの後。初日と二日目があれだったけど、それでも私は楽しかったなぁ。ジュレット町だっけ、彼所は海とかあって、みんなで泳いだんだり、グレン城下町の時はエミヤと士郎が凄いはしゃいでいたっけ?その時イリヤちゃんも切嗣さんも苦笑いしてたし、アイリさんは生暖かい目で見ていたわね……。

 

ルッチ「村長、随分と世話を掛けてしまいましたね。」

「何、これぐらいお安いご用じゃ。というより、お主らもう行くのか?」

ルッチ「ええ、あくまで僕らは帰りの途中なんです。名残惜しいですが、仕方ありません。」

「まぁ、そうじゃな。もしここに来ることがあれば、何度でも歓迎してやろう。」

ルッチ「はい。それでは……。」

 

お兄様の挨拶も終わったことだし、そろそろね。でも、ムラマサさんは………?

 

「…………もう、行くんじゃな。ムラマサよ。」

ムラマサ「うん、ごめんね。村長。」

「気にするな、もとよりお主がこの村で留まる事は無いのは、いずれ分かってた。じゃが、寂しくなるのう。」

ムラマサ「………。」

「じゃが、忘れるな。儂らは何時でも、お主の味方じゃ。」

ムラマサ「………ありがとう、村長。そして、さよなら。」

「ああ、さらばじゃ。」

 

ムラマサも、ちゃんとお別れをすんだようね。

 

フラン「それじゃ、行きましょ?お兄ちゃん。」

ガルッチ「そうだな。」

 

 

-クロノスウィング号 展望室-

 

マルフォイ『さてと、テム達も入った事だし………。』

にとり『出航!目指すは、彼らの故郷『End of The World』へ!』

 

何時でも出発出来ると連絡が来たのは、慰安旅行の6日目。ドルワーム王国にいたときだった。正直何時でも行けるなんて、改めて河童達の技術、不二咲ちゃんの技術には驚いたわ。それに一瞬にして、プクレット村があんなに遠くまで行っちゃった。

 

ムラマサ「ガルッチさんの故郷か……、どんな世界なんだろう。」

ガルッチ「そうだな。大雑把に言えば、多種多様の種族が住んでいて、あらゆる文明と歴史があるって事かな?長い間帰ってないから、あまり覚えてねえし。」

雁夜「なるほど、しかもガルッチって天皇補佐とはなぁ。」

ガルッチ「基本的に、兄さんのサポートするだけだし、何よりリーダーの気質ないからさ。」

フラン「確かに、お兄ちゃんって殆ど命令をする事はあまり見ないもんね。」

こいし「あったとしても、お願い程度だもんね。」

イリヤ「でも、令呪とかちゃんと使っているよね?」

ガルッチ「いやー、どうも令呪を使う機会があんまり無いんだよね。というか、ここぞのときにしか使ってないし。」

クロエ「お兄ちゃん、それ下手すると『エリクサー状態』になるから、使うときは使いなさいよ?」

ガルッチ「…………………………善処します。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

この夢、どこかで見たことあるような………。この冷たい牢獄、血のニオイ。そして、あそこに居るのは…………………………『フランドール・スカーレット(過去の私)』と『レミリア・スカーレット(過去のお姉様)』。しかも、痛めつけられた後…………。

 

フラン「何で、急にこの夢を………?」

 

この頃の私は、『人間』だった………。こいしちゃんと同じ、『人間』だった。だけど、そんな時お姉様と私は、『紅い月』を見て『吸血鬼』に変わり、痛め付けた人はお姉様が………、そして私は従者達を……………。

 

フラン「え?これって、何?」

 

確かこのフードを被ってる人達って、ヴァンパイアハンターだっけ?そういえば、フード被っていて、どんな顔だったのか分からなかったなぁ。一体誰だったのかし……………え?

 

フラン「……………嘘…………でしょ?」

 

何で……………?嘘でしょう?嘘よね?何で…………何で……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン「何で……………お兄ちゃん……………なの?」

「それは、貴方が殺したからよ。」

フラン「え?」

 

何で、何で私が後ろに………?

 

フラン「私が………?お兄ちゃんを…………?」

「そうよ、過去の私は当時はそんな奴知らない。だから殺したのよ。ヴァンパイアハンターだったから。第一、貴方おかしいわよ?何でそんな奴と一緒に居るのよ。」

フラン「何が、言いたいの。」

「そんな奴、きっと切り捨てるわ。」

 

切り捨てる………?

 

フラン「そんな事ない!お兄ちゃんは切り捨てるなんて、あり得ない!」

「本当にそうかしら?信用ないわよ?隙あらば、貴方を殺すかも知れないわよ?」

フラン「違う!」

「違わないわ。ねぇ、何でそんなに否定するのよ。種族が違えども、所詮人間と同じよ?残虐な人間、暴力を振るう人間。それを貴方は知ってるはずよ?」

フラン「違う……、違うもん……。そんなの、私じゃないもん。」

「でも、これが真実よ。彼奴は、貴方を殺そうと、考えてる。」

 

やめて………、聞きたくない。

 

「人間と同じ吸血鬼を殺そうと考えてる。」

 

違うっ………!!

 

「本当の貴方は………………。」

 

やめてっ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「破壊を求める貴方でしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideChange

 

 

-クロノスウィング号 厨房-

 

ガルッチside

 

なんだか、フランの様子がおかしい。いつもは笑顔で話してくれるのに、何故か避けられてる気がする………。

 

トニオ「ガルッチさん、よそ見は駄目ですよ。」

ガルッチ「あ、すまない。トニオさん。」

エミヤ「どうした?君らしくないな。また何か悩みか?」

ガルッチ「うーん………。」

 

何だろ、凄くモヤモヤする。何時ぶりだろう………。

 

士郎「そういえば、フランとは一緒にいなかったな。」

白野「喧嘩でもした?」

ガルッチ「ううん、喧嘩なんてしないよ。」

白野「だよね、あんなに仲がいいんだもん。」

ガルッチ「むしろ、僕嫌われたのかな………。」

エミヤ「オイ如何したんだ?」

ガルッチ「何か、気に食わないとことか、あったかな………。それが分かれば、僕は全力で土下座してでも、切腹してでも謝りたい……。」

トニオ「いや、土下座はともかく切腹は駄目ですよ。」

ガルッチ「…………駄目だ、モヤモヤし過ぎて料理に集中できない。ごめん、エミヤ。代わりに頼む。僕ちょっと、レミリアのとこに行ってくる。」

 

何なんだこのモヤモヤ、僕は一体何をしたんだ?僕は別に、フランを嫌いになる理由なんて何処にもないはず……!フランだって、僕を嫌いになる理由なんてないはずだ。どうして…………如何してなんだ、フラン。何で僕を………………………避けるの?

 

エミヤ「…………ガルッチ。」

イリヤ「あれ?お兄ちゃんは?」

エミヤ「ガルッチは、レミリアのとこに行ったらしいぞ?なんか凄くモヤモヤしていたようだし………。」

イリヤ「そういえば、フランお姉ちゃんの様子がおかしいのよ。何だか知らないけど、私やこいしちゃんも避けてるらしいの。」

エミヤ「何だって?」

白野「ちょっとこれ、異常じゃない?なんでそこまで?」

イリヤ「分かんない………。」

トニオ「………まずは、こちらの仕事に専念しましょう。そこからですね。」

 

-クロノスウィング号 ルッチの部屋-

 

ガルッチ「…………って訳なんだ。」

レミリア「なるほどね………………。」

DIO「確かに、フランお嬢様がそこまでガルッチを避けるなんて、あり得なさすぎる。」

ガルッチ「僕、嫌われたのかな………。」

レミリア「待って、フランが貴方の事を嫌う訳ないでしょ?」

 

だよね………。じゃあ、何で。

 

レミリア「話は変わるのだけど、私夢を見たのよ。」

ガルッチ「夢?」

レミリア「ええ、懐かしくも見たくもなかった夢をね。」

DIO「ほう?」

ガルッチ「どんな夢だったの?」

レミリア「そうね、一言言わせれば……………私とフランが『人間』だった頃の話よ。」

 

……………え?

 

DIO「お嬢様とフランお嬢様の、『人間』だった頃とな?」

ガルッチ「どういう事?二人とも生まれつき吸血鬼じゃなかったの!?」

レミリア「落ち着いて、ガルッチ。驚くのも無理は無いわ。私だって、忘れたかった記憶だったから…………。」

 

忘れたかった記憶………………、もしかしたら僕を避けてる理由がわかるかも。

 

ガルッチ「教えて、その記憶を。」

レミリア「何でそんなことを?私は思い出したくないの。」

ガルッチ「分かってる。だけど、フランが何故僕を避けてるのか分からない以上、それを聞くしかない。お願い、レミリア…………。教えてくれ!」

レミリア「ちょ、ちょっと。土下座しないで!分かった、分かったから土下座しないで!」

ガルッチ「ありがとう。」

レミリア「はぁ、本当にフランの事が大好きなのね。DIO、咲夜。追加の紅茶。」

DIO「よかろう。」

咲夜「承知しました、お嬢様。」

 

 

 

 

 

 

 

─数分後─

 

レミリア「さてと、まずはどこから話しましょうか。とりあえず、人間だった頃の話をすると、私とフランはとある両親の子供だったの。多分貴方も知ってるはずよ。」

ガルッチ「一度エリザベートから聞いたけど、確か『スカーレット家』、つまりドラキュラ・ヴラド・ツェペシュの最後の末裔とも呼ばれている貴族だったと呼ばれていたね。」

レミリア「ええ、私達はその娘として生きてきた。だけど、両親は突如私達を虐待し始め………座りなさい、ガルッチ。本当に貴方ってそう言うの嫌いなんだね。」

ガルッチ「…………すまん、悪い癖とはいえ、許せないから。」

レミリア「続けるわよ。ある日、私達はいつも通り虐待された後の事だった。この日は『紅い満月』が見える日で、私はその月を眺めた。その途端、私とフランは『人間』じゃなくなり『吸血鬼』に生まれ変わってしまった。私とフランは我を失い、私は両親を、フランは従者達を殺していった。そして、気が付いたときには、私は手のひらは血塗れ、フランは従者の頭を持っていた事に気付き、恐怖した。『怖かった』、それしか言いようがなかったわ。」

ガルッチ「…………。」

レミリア「それから、私は廊下で歩いていたときに、一人のメイドが倒れていた。そのメイドは咲夜に似ていて、私とフランを気に懸けてくれたメイドだった。それを殺してしまった事を後悔し、泣き叫んだ………。そして祈った。『この人を、生き返らせて』って。それからはもう覚えてないわ。所詮、記憶だもの………。」

ガルッチ「そう………か。」

 

結局、フランが何故僕を避けていったのか分からなかった………。如何すれば………。

 

レミリア「そう言えば、貴方が来る前、フランがここに来てね。」

ガルッチ「え?」

レミリア「何でも、悪夢を見たって。」

ガルッチ「何!?」

レミリア「その時に、こう言ってたの。」

 

 

 

 

 

 

 

sideChange

 

-クロノスウィング号 ガルッチの部屋-

 

フランside

 

どうしよう、私お兄ちゃんに嫌われちゃったかな?おはようって言ってくれたのに、何で挨拶を返さなかったんだろう………。でも何故か、いつかお兄ちゃんだけじゃ無く、こいしちゃんとイリヤちゃんが殺しちゃうんじゃ無いかと…………。

 

クロエ「フランお姉ちゃん、そこにいるなら聞いて。お兄ちゃんから伝言があるの。『展望室の所に来て、君だけに話がある』って。」

 

お兄ちゃんが、私に?一体、何だろう………。

 

 

 

-クロノスウィング号 展望室-

 

 

一体、何の話なんだろう………。やっぱり、挨拶を無視しちゃったことで怒ってるのかな………?

 

フラン「お、お兄ちゃん、いる?」

ガルッチ「お、来たのか。DIO。」

DIO「判りました、フランお嬢様。此方へ。」

フラン「え?あ、うん。」

DIO「紅茶も入れ直しました。後は、お二人でごゆっくり。」

ガルッチ「ありがとう、DIO。」

フラン「DIO………。」

DIO「心配するな、フラン。ガルッチは挨拶無視で、怒るような奴じゃ無い。」

 

…………そうは言っても、私は。

 

ガルッチ「………僕、何でフランに無視されたのか、気になってレミリアに聞いてみたんだ。そしたら、こんな事を聞いたんだ……………。」

フラン「…………。」

ガルッチ「悪夢を、見たんだよな。しかも…………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕を殺したって。」

フラン「!?」

 

お姉様、もしかして言っちゃったの?何で、何のために…………。

 

ガルッチ「ついでに、レミリアが過去を言ってくれた。『人間』だった頃、虐待されたようだね。」

フラン「…………うん。」

ガルッチ「『紅い月』を見た途端、レミリアとフランは『吸血鬼』となり、従者達を殺したその時に、ヴァンパイアハンターが現れて僕らしき人物を、殺した………。そうだね?」

フラン「……………………。」

ガルッチ「…………僕は、気にしていないよ。」

フラン「え?」

 

お兄ちゃん?

 

ガルッチ「別に、僕を殺した夢でも構わないよ。」

フラン「何言ってるの…………?」

ガルッチ「忘れた?僕は自分の命を大切に出来ない愚か者、にもかかわらず誰かの命ですらあげる始末さ。フランに殺されたのなら本望。じゃなきゃ、こんな事言えない。」

フラン「…………お兄ちゃん、私。」

ガルッチ「だからこそ、この命はフランやこいし、イリヤに預けたんだ。如何するのかも、君達次第って事なんだ。」

フラン「お兄ちゃん、聞いて………。」

ガルッチ「………何?」

フラン「お兄ちゃんって、私を見捨てないよね?」

ガルッチ「……………何でそんなことを────」

フラン「過去の私が、こんな事を言うの………。『いつかお兄ちゃんは、私を見捨てる』って。」

 

sideChange

 

ガルッチside

 

おいおいおいおい、見捨てるなんてそんな馬鹿なことを………。

 

フラン「私、見捨てられるなんていや。一緒にいてくれるって、約束したよね?それとも、あの言葉は嘘なの?」

ガルッチ「…………何で、そんなに。」

フラン「私、怖い!お兄ちゃんに見捨てられるのを、お兄ちゃんを殺すのも、お兄ちゃんがいなくなるのが………、怖いの。」

ガルッチ「フラン───」

フラン「お願い!お願いだから、私を見捨て────」

ガルッチ「フランドール・スカーレット!」

フラン「!」

 

やばい、思わず怒鳴ってしまった。でも、これ以上は耐えられなかった。弱気なフランを見るのが、耐えられなかった………。

 

ガルッチ「僕は君を見捨てる訳ないし、あの言葉に偽りなんてない!僕だって、無視された時に嫌われたのかと思っていたんだ!」

フラン「お兄ちゃん…………。」

ガルッチ「確かに、僕の言葉に偽りがあるかも知れない。誰かを見捨ててしまった事もあれば、殺してしまった事だってある…………。だけど、最終的に大切なものだけは、絶対に守るって決めたんだ!たとえ言葉が偽りでも、この意志は本物だ!」

フラン「………………。」

ガルッチ「………………。」

フラン「…………そうよね。安心した、お兄ちゃんならきっとそう言うと思った。」

ガルッチ「フラン?」

フラン「ごめんなさい、あんな疑った事言っちゃって、私が馬鹿だったわ。」

ガルッチ「………フラン。」

 

むしろ、僕の方が安心したよ。やっぱりフランは、笑っていた方が安心出来るよ。よかっ────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふーん、ムカつく事言うじゃない。あんた。」

 

何?

 

フラン「まさか………。」

「言葉が偽りでも、意志は本物……………なんて阿呆らしい。」

ガルッチ「…………フラン?じゃないな、何者だ。」

「あら、『私』の名前を言わないんだ。お兄ちゃん。」

 

お兄ちゃん?でもあの姿は、明らかにフランじゃない。いや、正式には…………。

 

ガルッチ「なら、こう呼んでほしいのか?『フランドール・スカーレット・オルタナティブ』。」

フランオルタ「ちょっと、マシな名前はなかったの?」

フラン「何で、『私』が出てきたのよ。」

フランオルタ「何でって?決まってるでしょ、あまりにも呆れちゃって出てきたって奴。何よそのデレデレは、吐き気がするわ。」

 

うわー、なんかあれだな。ジャンヌ・オルタタイプの奴かもしれない。要は面倒な性格。

 

フランオルタ「いい『私』。其奴はいつか見捨てるって、私言わなかった?」

ガルッチ「お前か、フランを混乱に誘ったのは。一応言うけど、何でそんな真似をした。」

フランオルタ「何でって?決まってるでしょ?『私』は『あらゆる物を破壊する』のが好きだから。そのために、『私』を目覚めさせようとしたのよ。」

フラン「たった、それだけで?そんな下らない事のために、私を嵌めたの!?」

フランオルタ「嵌める?何か勘違いをしていないかしら?あの夢は本物、そしてこれが本来の『私』。」

フラン「違う!」

フランオルタ「何を否定するの?これが本当の『私』。『破壊と殺戮を求める吸血鬼(フランドール・スカーレット)』の姿よ!」

フラン「黙って!アンタなんか、私なんかじゃ無い!」

 

その途端、世界が変わった。まるで、拒絶されたことが判っていたかのように、展望室だった場所が、一瞬にして紅魔館の上空に変わった。

 

フランオルタ「否定したわね!私は影、真なる影なり!否定する者を排除するものなり!」

ガルッチ「………ペルソナか何かかよ。っていうか、フランは!?」

 

まさか、あのフランに飲まれたんじゃ!?

 

フランオルタ「安心なさい、お兄ちゃん。ちゃんと会わせてあげる。お兄ちゃんの遺体姿で!!!」

ガルッチ「ちっ、負けてたまるか!『ムーンライト・アウターヘル』!」

 

正直スタンドで効く相手かは分かんねえが、念のために此奴も使うか!

 

ガルッチ「『セイバー』、『宮本武蔵』!『夢幻召喚(インストール)』!!」

 

『開眼!『武蔵』!決闘!ズバット!超剣豪!』

 

いやいや、それはゴースト音だろ。出るとこ間違ってるって。

 

 

sideout

 

 

ムーンライト『オラァ!!』

フランオルタ「そんな攻撃、効かないわよ!」

ガルッチ「ならば、此奴はどうだ!」

 

ガルッチは二刀の剣を投げつけ、足蹴りを放った。だが、やはりフランというべきか、その攻撃を防ぐと同時に吹き飛ばし、1枚のカードを取り出した。

 

フランオルタ「禁断『ダークネスボウブレイク』!」

ガルッチ「スペルカード!?だったら、禁断『スターボウブレイク』!」

 

お互いにスペルカードを放ち、弾幕同士のぶつかり合いが始まった。

 

ガルッチ「くっ、パワーは………あっちが上か!?」

フランオルタ「キャハハハハハハ!!!!!」

 

徐々に押し出されてきたことに危機感を持ったガルッチは、すぐさま別のスペルカードを放とうとした。

 

フランオルタ「させないわ、よ!」

ガルッチ「ッ!」

 

凄い瞬発で、一瞬にしてスペルカードを封じられ、左手首には切り傷が出来た。

 

ガルッチ「クソ、明らかに強さが違いすぎる。」

フランオルタ「如何したの?もう終わり?」

ガルッチ「負けてたまるか!行けっ!」

ムーンライト『オォォォォォ!』

 

今度はスタンド攻撃を繰り出し、ダメージを稼ごうとしていた。

 

ムーンライト『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァ!!!!!!!!!!』

ガルッチ「…………全部避けただと?」

フランオルタ「なんだ、口ほどにもなかったわね。お兄ちゃん。つまんないから、もう終わりにするね。」

 

そして、フランオルタは右手を掲げて握りしめようとしていた。

 

フランオルタ「バイバイ、お兄ちゃん。『キュッとし─────』」

???『ハァァァァァァァァ!!!オラァ!』

 

その時、謎のスタンドがフランオルタを吹き飛ばしていった。

 

ガルッチ「なっ、何あのスタンド!?」

???「もう、次の世界は何だろうって思った瞬間これって。思わなかったな。しかも、いきなり戦闘なんて………。」

 

声の主を探してみると、そこには先ほどのスタンドと女の子らしき人物が立っていた。

 

???「大丈夫?」

ガルッチ「あ、ああ。それより………君は一体?見たところ、スタンド使いのようだけど………。」

???「もしかして、『イフ』が見えるの?」

ガルッチ「IF?其奴の名前か?」

???「そう、そっちのスタンドは………承太郎さんの『スタープラチナ』?」

ガルッチ「いや、そんなんじゃない。此奴は『ムーンライト・アウターヘル』。月光・地獄の外側って呼ばれている。」

???「地獄の外側………か。それにその力、なんだか僕と………ううん、今はいいか。それより、彼奴を倒すんでしょ?」

フランオルタ「うぅぅ…………、お兄ちゃんを殺すのを邪魔するなんて………。貴方、何者なの!」

???「何者………ね。」

 

女の子、いや女装をしている男の娘はスタンドを出しながらこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕の名前は、門矢未来!通りすがりのスタンド使いだ、覚えておけ!」

 

-to be continue⇨-




スペシャルゲスト


門矢未来 (かどや みく)

CV,佐倉綾音

エイリアンマンさんが作ってる小説『完全生命体が僕のスタンド?~えっ?何此のチート?~』の主人公。
転生者で、ガルッチと同じ男の娘。門矢士と同じ、異世界を旅に出ている『時の旅人』。
それと同時にスタンド使いでもある。


スタンド名

イフ

破壊力:ー、スピード:ー、射程距離:D、持続力:∞、精密動作性:C、成長性:∞

周囲の影響によって、無限に進化し変化し続ける。更に、スタンドや魔法、能力、攻撃等の影響を受けたり、触れたりすると、その力を手にする事が出来る。また、自意識が存在しており、本体である未来には懐いている。
状況や影響によって、進化し続ける為、強さは無限。また、本体が攻撃を受けたり、能力や魔法等の影響を受けても、能力が発動して本体のダメージや傷等は無かった事になる。



と言うわけで、次回にも登場します。というか、本格的にコラボも考えようかな。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-11章 真なる意志

-固有結界 紅魔館上空-

 

ガルッチside

 

ガルッチ「………未来?一つツッコミ入れて良い?」

未来「?」

ガルッチ「今のってディケイドの奴だよね。通りすがりのスタンド使いって、旅でもしてんの?」

未来「まぁ、そう言うことだね。って来るよ!」

フランオルタ「お話なんて随分余裕ね。禁忌『フォーオブアカイント』!」

 

ちっ、そのようだな。しかも厄介なことに、4人のフランオルタとなると、ちょいとキツい気が………。

 

未来「楽勝だな。『キラークイーン』!」

フランオルタ「ッ!?」

ガルッチ「何!?」

 

馬鹿な、一瞬にして一体に残った!?

 

未来「僕のスタンド『イフ』は、無限に進化できる。スタンドの能力だって、お手の物だ!」

フランオルタ「くっ…………、だけど本体を倒せば────」

ガルッチ「させるか!『五月雨斬り』!」

フランオルタ「くぅぅぅッ!」

 

何とかダメージは入ったけど、これじゃあジリ貧だ。何とかしねえと…………。って、そういえば『ディケイドドライバー』があったな。だけど先ずは、武蔵の宝具開帳だ。

 

ガルッチ「未来、彼奴の動きを封じてくれ!」

未来「お安い御用だ!『イフ』!」

フランオルタ「なっ!?今度は何!?」

ガルッチ「うわー………、凄えスタンドだな。だが、僕だって負けてられるか!南無、天満大自在天神……………。」

 

我が傍に立つ者、名は『シヴァ』!破壊神『シヴァ』の力を思い知れ!

 

ガルッチ「仁王倶利伽羅仰天象!全てを砕くは地の如く、囁かれることは水の如く、侵掠すること火の如く、疾きこと風の如く!」

 

さて、フランオルタよ。この技を食らうがよい!

 

ガルッチ「ゆくぞ、剣豪抜刀!伊舎那大天象!」

フランオルタ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

之は凄えな。つうか武蔵って、ビーム出せたっけ?

 

フランオルタ「こ…………このぉ、調子に乗っちゃって…………!もう許さないんだから!!!」

 

知ってはいたが、やっぱりこうはいかないか。まぁ、そろそろ始めるか。

 

未来「え?それって、もしかして。」

ガルッチ「うん。ご察しの通り、『ディケイドドライバー』さ。君も似たようなもん持ってるだろ?」

未来「………なんだか、似たもの同士だね。」

ガルッチ「行くぞ、未来。変身!」

 

『KAMEN RIDE! 〈SPIRITS DECADE〉!』

 

まぁ、仮面ライダーなのに仮面が着いていないけどね。見た目的に、邪武の鎧をつけたようなものか。

 

未来「変身!」

 

『INFINITE RIDE! <INFINITY DECADE>!』

 

あ、そっちはちゃんとした仮面ライダーディケイドなんだ。

 

ガルッチ「さぁ、ShowTimeと洒落込むか。」

フランオルタ「禁忌『レーヴァテイン』!!」

 

この力は贋作と幻影を作り出す、偽りの力。だが、その贋作で真作を超える!

 

『ATTACK RIDE! 〈TRACE ON〉!』

 

作り出すのは宝具、魔剣は報復の魔剣『ダインスレイフ』、聖剣は最強の幻想『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』。

 

『INFINITE ATTACK <SWORD BIRTH>!』

 

未来の方は………、なんか滅茶苦茶見たことない武器を生み出したな………。

 

だがそんなことは関係ない。未来はレーヴァテインを弾き飛ばし、僕は接近してフランオルタを攻撃。弾幕が来ようが、ダインスレイフで受け流し、そしてエクスカリバーで斬る!その繰り返しだ!

 

フランオルタ「こ………このぉ…………!!」

ガルッチ「神技『ライト&ダークネス・スラッシュ』!!!」

 

手応えはあった、今ので血飛沫をあげたに違いない。

 

未来「油断しないで、まだ何か来るよ。」

ガルッチ「分かってる。だが、君が来てくれたお陰で有利になったよ。」

未来「ホントにもう。」

フランオルタ「もう、知らないわよ。ここまで私を怒らせたんだから、それ相応の覚悟は出来てるでしょうね!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

なっ!?フランオルタの魔力オーラが、溢れ出した!?っていうか、あのレーヴァテインがあんなに大きく!?あんなの食らったら一溜まりもないじゃねえか!

 

フランオルタ「死んで詫びなさい!『レーヴァ───』「奥義『天魔斬』!」んぐっ!?」

フラン「いい加減なさい。これ以上お兄ちゃんを、傷付ける気なら、私は許さない!」

ガルッチ「フラン!」

 

よかった、無事だったんだ…………。っていうか、どうやって来たんだ!?

 

フラン「お兄ちゃん、遅れてごめん。少しヘラとお話しててね。結構怒られちゃったけど。」

フランオルタ「き…………貴様ァァァァァァァァ!!!!!先ずはオリジナルの『私』を殺してやる!!!」

フラン「馬鹿ね、贋作は真作を超えるのは出来るけど。」

フランオルタ「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

フラン「出来損ない贋作(偽者の私)如きに、真作()に勝てる訳ないでしょ?防御魔法『ディストラクションシールド』。」

フランオルタ「ッ!?」

 

フランオルタのレーヴァテインが、防御魔法で砕けた?というか、それ何処で覚えたの………?

 

フラン「今よ!お兄ちゃん達!」

 

ま、まあいいか。

 

ガルッチ「さて、フィナーレを飾ろうか!『ロストメモリー』!」

未来「イフ!」

イフ『分かってる。』

 

『FINAL ATTACK RIDE!〈ANOTHER INFINITY DESTRUCTION SLASH〉!』

『INFINITE FINAL ATTACK!<INFINITY DIMENSION KICK>!』

 

ガルッチ「無限のその逆へ、突き進む!『逆無限に駆ける終焉の剣(アナザーインフィニティ・エクスカリバー)』!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-クロノスウィング号 展望室-

 

フラン「貴方の負けよ。」

フランオルタ「その……………ようね…………。」

 

何だったんだろう、さっきの力。未来と一緒にいたからなのか、何かの力が湧き上がった気がする………。とはいえ、フランオルタを倒せたのか元の場所に戻れたな。

 

フランオルタ「何よ、嗤いなさいよ。無様な私に、嗤いなさい。」

フラン「そう?でもお断りよ。今の貴方、無様過ぎて嗤いすら出来ないわ。私のお兄ちゃんを殺そうにも、別の人と私に妨害され、挙げ句の果てには殺された。呆れすぎて嗤えないわ。」

ガルッチ「………随分毒ついたな。」

フラン「何度も言うけど、貴方は私じゃない。貴方は貴方、私は私。仮に貴方が私だったとしても、意志すら違うなら、それはもう私じゃない。貴方は『貴方』になったのよ。」

フランオルタ「巫山戯る………なっ!私は私?影の『私』すら、否定する気か!」

フラン「『影の私』?悪いけど、私は決めたの。自分を殺してでも、お兄ちゃんやこいしちゃん、イリヤちゃん、クロエちゃん、お兄様、お姉様、さとりさん………私の家族を守りたいの。だから、私の影は私自身で決めるわ。」

 

何だろう、今のフラン…………今まで見た中で頼もしく見えちゃった………。

 

フランオルタ「あっそう。そうですか、それでも私を否定し続ける気ね。いいわよ、だったらその無様な意志を持ちながら絶望すれば良いわ。それが今の貴方にお似合いよ。」

フラン「そうさせて貰うわ。さぁ、さっさと消えなさい。」

フランオルタ「ふんっ、端っからそのつもりよ。」

 

悪態をつけながら消えるって、あの子どんだけ小者だよ。でも、消えた後の所には『復讐者(アヴェンジャー)』と書かれた『フランドール・スカーレット・オルタナティブ』が描かれていた。

まぁ、もう一つの側面のフランって事で、ケースに入れておこう。

 

 

『真名:フランドール・スカーレット・オルタナティブ

クラス:アヴェンジャー

マスター:なし

性別:女性

身長:125cm

体重:不明

属性:混沌・悪

出典:東方project

 

筋力 :EX/耐久 :A/敏捷 :B+++/魔力 :EX/幸運 :E-/宝具 :EX』

 

 

未来「それにしても、英霊の力を借りるだけじゃなく『反無限の力』を持ってるなんて…。もしかして、意外と強敵?」

ガルッチ「聞こえてるぞ。それに、僕が強敵とは言い難いんだ。少なくとも、君とフランがいなければ勝てなかったし。まだまだ、未熟者だな………。」

未来「謙遜しないで。そういえば、名前聞いてなかったな。なんて言うの?」

ガルッチ「そういえば言ってなかったな。僕はガルッチ、戦場では幻影の不死鳥、今は正義と悪を裁く『断罪者』として生きている。こっちはフラン、僕の妻さ。」

フラン「宜しく、未来お兄ちゃん。」

未来「あ、ああ。宜しく。」

 

今絶対、動揺したよな?

 

ガルッチ「因みに言うけど、僕の妻は3人愛人8人ぐらいいるけどね………。」

未来「君もハーレム作ってたんだ………。」

ガルッチ「え?というか、何で女装してんだ?」

未来「女装じゃない、普段着だ。」

 

それ普段着!?絶対女性と間違われるだろ!?というかこっちはこっちで女体化あるせいで完全に女性扱いされるし、もう最悪だよ!あ、エロの方は、別にいいけど。(おい。)

 

ガルッチ「ところで、その指輪って………もしや結婚とか………。」

未来「ううん、ちょっと訳ありでね。今のところ3人いるんだ。」

ガルッチ「3人………、一応聞かないでおこう。」

 

まさか、この人もハーレムだったとは………。案外僕にとって知らない世界とかも、あるんだろうなぁ………。

 

未来「って、あれ?僕が消えてる?何で?」

フラン「多分、貴方は夢を見ているか、またはこの世界にいられる時間が少なかったのかもしれないわ。」

未来「夢……か。んじゃあしょうがないか。」

ガルッチ「何故だろ。また何処かで、君と出会いそうな気がする。」

未来「あ、それ僕も思った。でもこう言う事じゃないかな?『スタンドはスタンド同士惹かれあう』って奴だ。」

ガルッチ「なるほどね………。ならば、此奴を持っていけ。」

未来「え?これは?」

ガルッチ「『THE VISION』で3部に出てくるスタンドをコピーしてディスク化した奴だ。その中には、我が相棒の『アヌビス神』がいる。彼奴には、何時も助けられたからな………。もう会えないのが、残念だが…………。いずれ会えることを信じて、君に託すよ。」

未来「分かった。活用させてもらう。」

 

もう下半身も消えていってるな。最後に言うべき事ぐらい言っておこ───

 

未来「消える前に一つ、僕の予想だけど、君は何かとんでもない力を持っているよ。それも、僕の無限の力とは対となる力を。」

ガルッチ「無限の力と………対となる力?」

未来「気付いてなかったんだ…………。今は、また眠りに入っちゃったけど、何時かは目覚める事になるよ。」

ガルッチ「…………僕の知らない力…………か。」

未来「そう言うこと。」

フラン「お兄ちゃんでも知らない力ねぇ…………。」

未来「だから、目覚めさせるかこのままにするか、君次第って事。」

ガルッチ「…………そうか。」

 

何か言おうとしたけど、いっか。

 

未来「それじゃ、また何処かで会おう。ガルッチ、フラン。」

ガルッチ「ああ、また会おう門矢未来。次元の何処かで。」

フラン「バイバイ、未来お兄ちゃん。」

 

そのまま、未来とイフは消えていき、残ったのは僕とフランだけになった………。

 

ガルッチ「とは言え…………。」

フラン「?」

ガルッチ「よかった~…………。僕てっきり、フランに嫌われたのかと…………。」

フラン「え?まだ気にしてたの!?」

ガルッチ「そりゃそうでしょ!?フランに嫌われたら、僕一生立ち直れ無くなっちゃうよ!そしてそのまま、永遠の絶望へと落ちていき、最終的には……………。」

フラン「ちょ!?ホントにごめん!私が無視しなかったら、こんなことに………。」

ガルッチ「いやいや、これは僕が───」

フラン「違うって、私が────」

 

 

 

─そんなやり取りが続いて、数分後─

 

 

 

ガルッチ「…………とりあえず、こいしとイリヤ、クロエのとこ行こっか。」

フラン「…………そうね。悪いことしちゃったし……。」

 

さてと、とりあえず扉をあけ…………。

 

フラン「ん?如何したの?」

 

いや待て、今回のきっかけもあるし……………。別に、独り占めしちゃっても………良いかな?

 

フラン「お兄ちゃ…………んむっ!?」

ガルッチ「ごめん、ちょっと我慢できなくなった。」

フラン「急だなぁ…………、でも何だか、少し違う気がする。欲情してるだけでもなさそうだし。」

ガルッチ「うん。今回あんな事になったせいで、一気に不安が溢れ出してきてね…………。また、こんな事が起こるんじゃないかって思うと、怖くて………。それに……。」

フラン「?」

ガルッチ「今日だけでも、独り占めしたいなって思ってさ。お願い、フラン。ここで…………………………甘えさせてくれ。」

フラン「……………いいよ、お兄ちゃん。♡」

 

 

 

-食堂-

 

 

一方………。

 

 

こいし「………そう言うことだったんだね。」

レミリア「ええ、今はガルッチが説得してると思う…………あら?」

イリヤ「如何したの?」

レミリア「全く、あの2人ったら…………。」

クロエ「?」

レミリア「ああ、説得が終わったのはいいけど…………、どうやらおっぱじめていたようね…………。」

クロエ「えー!?私達を抜きにして!?」

レミリア「待って、みんな。今はあの2人の邪魔をしてあげないで。ああ見えて、仕方なかったものよ。フランもそうだけど、1番はガルッチなのよ。」

こいし「お兄ちゃん?あ、そういえば…………………。」

イリヤ「こいしお姉ちゃん?」

こいし「私が料理を始めて間もない頃、手を切っちゃったことがあって……、そしたらお兄ちゃん、私の事心配してくれて、手当てとかもしてくれたっけ……。」

イリヤ「そういえば、魔術に失敗しそうなとき、お兄ちゃん庇ってくれたわね……。」

クロエ「あれは、あんたが悪いからね。」

イリヤ「ご、ごめん。」

レミリア「ま、そう言うこと。ああ見えて1番心配症で不安なのが、ガルッチなのよ。実際、私の話をしているとき、凄い動揺していたし、親が虐待された話をすると、神ですら恐れる殺意も出したのよ?(あの時あんな殺意出されて、)(危うくちびるとこだったよ。)

こいし「そうだったんだ………。」

レミリア「まぁ、あの子達が終わったら、いつも通り接してあげて。」

 

 

 

 

-展望室-

 

 

とりあえず、鍵もかけて防音魔法もかけて、後は邪魔避け呪文もかけた事だし………。

 

フラン「えへへ、何だか懐かしいなぁ………。こうやって、私だけHなことしてくれたのって………、告白の時だったかな。」

ガルッチ「そういえば、そうだな…………。」

 

まぁ、結局は繋がったまま眠っちゃったけどね。

 

フラン「でも、その時の私も嬉しかったわ。こんなにも、愛してくれたんだし。」

ガルッチ「アハハ、そうだね。何でだろうね。みんな同じ境遇があるはずなのに、特に僕とフランとは……………、何かと強く思っちゃうよね………。こいしもイリヤも、ムラマサさん、クロエ、艦娘の子らも愛さなきゃいけないのに………、何故かフランだけだと………絶対に離したくない思いがあるんだ………。」

フラン「お兄ちゃん………。」

ガルッチ「だから、僕を離さないで………。」

 

あの思いをして以来、いつの間にか失われるのではないか、そんな思いがあの時も、そして今回のきっかけで、不安が更に大きくなってしまった………。だから、あんな発言をしちゃたんだろうな………………。

 

フラン「もう、今更過ぎるよ。それっ!」

ガルッチ「うぉ!?」ポヨッ

 

ん?ぽよっ?ってこれクッション?偶然過ぎない?

 

フラン「もう離さないって、私が告白の時に言ったわよね?」

ガルッチ「……………そうだったね。」

フラン「安心して。お兄ちゃんもこいしちゃんもイリヤちゃんも、クロエちゃんもムラマサさんも、離すつもりはないから。特に、お兄ちゃんだけは絶対。」

ガルッチ「フラン…………。」

 

そこまで言われると、安心してきた気がする…………。

 

フラン「これからも、ずっと一緒よ。だから、早く…………キス…………しよ?」

ガルッチ「うん。」

 

何だろう、何時もより凄いドキドキしている………。こんなにドキドキしたの、何時ぶりだろう………。

 

ガルッチ「ちゅっ、ちゅちゅっ……ちゅるる、ちゅっ、くちゅちゅ…。」

フラン「んむっ…、ちゅ……ちゅるる……。(フフッ、お兄ちゃんの唾液……、本当においしい……。)」

ガルッチ「(もう、キスするだけで………凄く気持ちよくなってきた…………。)んぁ……、フラン………。」

フラン「なぁに?」

ガルッチ「今度は………、ここで血を吸って?」

フラン「ウフッ、いいよ。貴方の血、いただきまーす。」アムッ

ガルッチ「ッ!」

 

やばい、今の吸血で危うくイきかけた…………。まだまだ、楽しみたいのに、イっちゃったら駄目だろうに………。

 

フラン「ちゅぅ……、ちゅぅぅぅ………。」

ガルッチ「(ちょ、これは予想外………。何でこんなに気持ちいいんだ?やばい、思わず喘ぎそう……。)」

フラン「今、ピクッてしたでしょ?」

ガルッチ「え?」

フラン「分かるのよ、私は吸血鬼なんだから。今一瞬、血がドピュって来たからさ。」

 

ありゃ………、滅茶苦茶感じすぎて知らず知らずにイってたのね………。

 

フラン「吸血するだけでイっちゃって、意外と───」

ガルッチ「ストップ、これでも異常だって事分かってるから。あんだけやられまくったら、思考回路もおかしくなるのも分かるだろ?」

フラン「あー………、確かにね。なんだかんだ言って、私達も感化しちゃってるし……。でも、いいんじゃないかな?今だけ、もっとおかしくなりましょ?」

ガルッチ「……そうだね。」

 

とりあえず、服が血で少し染まっちゃったし、そろそろ脱ごうかな。フランも脱がせてっと。

 

『ムニュ』

フラン「んんっ!」

ガルッチ「ん?フランの胸が、少し大きく感じる。」

フラン「そりゃあ、お兄ちゃんが………おっぱいを揉み下しながらセックスするんだから……。」

ガルッチ「でも、可愛いよ。まるでマシュマロみたいに柔らかくて……。」

フラン「もう、そんなこと言って。って何気に、遠回しに私が太ってるみたいな言い方したわよね?」

ガルッチ「ごめん、だってこう言うのも好きだもん。」

フラン「ホントに、仕方ないお兄ちゃんなんだから。」

 

 

 

 

─数分後─

 

 

フラン「んふぅ………、お兄ちゃん………ちょっと揉みすぎぃ………。」

ガルッチ「でも、まだイっちゃダメ。イク時は、一緒にね?」

 

正直吸血は気持ち良すぎたよ。未だに吸われた痕からジワジワと快感が湧いてくるし、どうなってんの?

 

ガルッチ「それと、ここもほぐしておかないと………。」

フラン「ひゃっ!?///そこぁ……、らめっ……!」

ガルッチ「でも、気持ちいいんでしょ?もっとしてあげるから、もう少し頑張って。」

フラン「うんっ、我慢するっ……から…………、もっと………奥に………。」

 

奥ってなると、子宮部分だな………。届くんかこれ………って届いた。フランもいい感じにピクッとしたし、このままイきかける寸前までいじるとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─再び数分後─

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン「お兄ちゃんっ………、もう私っ………。」

ガルッチ「分かってる、そろそろ………入れる前に。」

フラン「ふぇ?」

 

いずれにせよ、もういい加減子供が欲しい。何時までも出来ないってのも癪だし、あまり使用したくなかったあの魔術を、使ってみるか。子宮のあるとこに手においてっと。

 

ガルッチ「Sleep and pleasure for you,(汝に眠りし快楽よ、)let me release.(我が解放しよう。)Let thine body and heart dedicate to me.(汝の身も心も、我に捧げよ。)

 

よし、子宮の形をした淫紋が出来た。まあ一時的な効果だけど、これで妊娠確定にはなったな。

 

フラン「お……お兄ちゃんっ!?これ何!?」

ガルッチ「いやさ、前言ったじゃん。子供が欲しいって。あれだけ出したのに、全然妊娠しないなんて、思わなかったしさ。でも安心して、これはあくまで一時的な物、しばらくすれば消えるから。」

フラン「そ……そう?」

ガルッチ「まぁ、これで妊娠確定だけど、今まで以上に………出させてあげるね。」

フラン「分かった……、っていうか本当にっ、入れてっ!もう我慢がっ!」

ガルッチ「お、おう。んじゃあ、入れるよ。」

 

 

そういえば、自分が掛けた淫紋効果は『淫乱化』、こちらの任意なしの場合なら『絶頂寸止め』というのがあったな。今のフランは………。

 

 

フラン「…き、たあぁっ!お兄っちゃんのっ、きたぁぁぁっ!」

 

うん。今まで以上に淫乱幼女になっちゃいました。もう瞳の中がハートが見えるし、しかもイき顔、中は凄く締め付けられるぐらいで、もうマジで獣になりそうな気がする………。

 

ガルッチ「くっ、フランの中っ、暖かすぎてっ、イきそうっ!」

フラン「ダメっ、お兄ちゃんっ。イク時はっ………一緒でしょ?」

ガルッチ「そ……そうだったね……。それじゃ……動くよ。」

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランside

 

ホント、今思えば夢を見た後の私が馬鹿だったわ。お兄ちゃんが私を殺す?ううん、違うわ。確かに殺しに来ることはあるけど、それは本当の殺意じゃ無い。本当に殺すなら、純粋に憎んでいる筈。でもお兄ちゃんは………。

 

ガルッチ「っ!やばっ、気持ちよ過ぎるっ!フランっ、抱きしめてっ!」

フラン「ふぁんっ、ああんっ、いいよっお兄ちゃんっ!」

 

こんなに愛してくれている。壊れて狂った私を、大事に思ってくれてるんだもん。気持ち良く、そして私を悦ばしてくれるかのように。

あの時、無理矢理お兄ちゃんがいる世界に行って、本当によかった………。

 

ガルッチ「くぁ!これ以上ぁ、射精るッ!フランっ、イクよっ!」

フラン「うんっ、キてっお兄ちゃん!一緒にっ……イきましょ!」

 

もし、こいしちゃんが教えてくれなかったら、こんな幸せは来なかったかも知れない。ううん、きっとお兄ちゃんから迎えに来ていたのかもしれない。それでも、ここまで大事にしてくれるはずはないかも。

 

フラガル「ッ~~~~~~!!!!!♡♡♡」

 

ああ、お兄ちゃんが私の中に沢山出してくれた……。お兄ちゃんの熱い精液が、いっぱい注がれるのがわか───

 

フラン「ヒャン!?♡」

 

何?今何か、私の中で何かあったの?というより、本当に何が?

 

ガルッチ「はぁ………はぁ…………、上手く……受精したかな。」

フラン「受精……?」

ガルッチ「ほら、淫紋が光ってるだろ?光った時には、もう受精完了する仕組みになってるんだ。」

 

そうだったのね………、てことはやっと………、私とお兄ちゃんの………。

 

フラン「うっ……グスンっ……。」

ガルッチ「え?フラン?ちょ、泣いてる…………の?」

フラン「ううんっ、嬉しいの。やっと、私とお兄ちゃんの子が、出来たんだもん。それで、嬉しすぎて、涙が…………。」

ガルッチ「フラン…………。僕も、嬉しいさ。だから、僕とフランが満足するまで、ね?」

フラン「うん。」

 

本当に嬉しい………、こんな嬉しい続きがあると思うと、胸がいっぱいになってくる。もう、今にもお兄ちゃんと一緒にとろけて、一つになっちゃいそう……。ううん、どうせなら…………体も心も………お兄ちゃんと一緒になれたらいいなぁ……。

 

 

フラン「ありがとう…………、お兄ちゃん。」

ガルッチ「……どう致しまして。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-食堂-

 

─数時間後………─

 

フラン「本当に、ごめんなさい!」

こいし「ううん、気にしてないよ。」

イリヤ「そうそう、フランお姉ちゃんも、その夢を見て辛かったらしいけど、スッキリしたならいいよ。」

クロエ「それでも、自分が許せないっていうなら………。教えてくれる?」

フラン「え?」

クロエ「お兄ちゃんと一緒に、セックスしたんでしょ?如何だった?」

 

あー、やっぱり気が付いてたのね………。多分お姉様が言ったんだろうなぁ。

 

フラン「そうね、本当に癖になっちゃうわ。出し切ったかと思えば、お兄ちゃんったら私のおっぱいを吸い始めてね。」

こいし「ほうほう、それで?」

フラン「また元気になったら、今度は私のお尻にも出してくれて、それから───」

永琳「ここに居たのね、フラン。」

 

あ、きたきた。

 

イリヤ「あれ?永琳さん?何かご用?」

永琳「ええ、丁度4人いるみたいだし、言うわね。報告するよ、フランの妊娠検査薬を調べた結果、陽性反応が出たわ。」

フラン「やった!」

こいし「えー!羨ましい!」

イリヤ「うー……、私も独り占めしたいな………。その後孕まして欲しい……。」

フラン「大丈夫、こいしちゃんもイリヤちゃんも、絶対妊娠するよ!」

 

これで、私は母親。この子の為にも、しっかり頑張らないと。

 

 

sideChange

 

-展望室-

 

ガルッチside

 

ガルッチ「そうか。報告ありがとう、鈴仙。」

鈴仙「いえいえ、それでは失礼します。」

 

よかった。念には念を入れて、永琳に頼んで見たけど、どうやら無事受精して胎盤についたか。こりゃ、ますます死ぬわけにはいかねえな。

 

ガルッチ「しかし、門矢未来…………か。」

 

ふっ、こりゃまた出会うのが楽しみになってきた。僕の知らない力、か。

 

ガルッチ「だったら、その力を目覚めさせてみるか。果たして門矢未来は、僕の技量を超え、我が知らぬ力を見抜いた強き存在か。それか、単に仲良くしたいが為に、あの発言をした、ただの旅人か………。ギルガメッシュ程ではないが、見極めさせてもらうぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽しみにしてるよ、門矢未来。

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-12章 人理継続保障機関フィニス・カルデア

-静寂の湿原-


カルデア……?

ヴォルデモート「ええ、何でもそのカルデアが、この宇宙のところにいるとか何とか。」
ダンブルドア「更にじゃが、その場には複数のサーヴァント気配もある。」

なるほど………、おそらくだけど、レイシフトした場所が偶々こっちの宇宙で迷子になったと言うことかな?

ヴォルデモート「おそらく。」

…………『とある魔術の禁書目録』の壊滅、『幻想郷』の崩壊、それに加え八雲紫と博麗霊夢の死去。他の情報は?

ダンブルドア「そうじゃな………、実は『fate』の世界………いや『TYPE-MOON』の世界じゃが………。どうやら魔神王ゲーティアの手により、焼却されたという情報が。」
鳴滝「それだけではない。」

鳴滝か。何かあったか?

鳴滝「ディケイドから聞いた情報だと、あのショッカー達が『スーパー戦隊』の世界を滅ぼしたとの情報がきた。」
ダンブルドア「何じゃと?」
鳴滝「それで済むかと思えば、『仮面ライダー』の世界も………。」
ヴォルデモート「馬鹿な!ではライダーと戦隊ヒーローらは!?」
鳴滝「運良く、ゴーカイジャーとクウガ、ディケイド、ディエンド、ゴースト達は無事。ゴーカイジャーは宇宙で彷徨い、ゴースト達は、ディケイド達と共に世界を旅している。」

一応生存者はいるのか………。しかも、運良く戦隊ヒーローのゴーカイジャーが生き残ったのは、本当に奇跡的だ。ならば、今は何処に居るんだ。

鳴滝「そこまでは確認できなかった。だが、いずれ出会うと私は思う。」

情報、ありがとう。引き続き、頼む。

鳴滝「御意、風龍さん。」

さてと………、今んとこは奴らの動きとしたら、世界の破壊のみか……。無の神め……、何を考えてる。


-クロノスウィング号 トレーニング室-

 

ガルッチside

 

ガルッチ「ぜぇぜぇ………、こりゃきついな……。」

エミヤ「全く、一体何の前触れなのだ?急に自分の知らない力を目覚めさせたいから、修行に付き合ってくれって言うから……。」

ガルッチ「仕方ねえだろ、前回の事を気にしてるんだ。もっと強くならなきゃ、フラン達を守れないし。」

エミヤ「前回っていうと、フランの件か?何でも、フランの黒化に負けそうだった時に、『門矢未来』という人物と共に勝利したんだっけ?勝ったのだから、別に……。」

ガルッチ「それが納得できない。しかも、未来が言うには僕の知らない力があるとか言ってた。それを確かめないと………。」

エミヤ「はぁ、仕方ない奴だ。だが、無理はするなよ。ただでさえ、今の君は子を持つ父親なのだから。」

 

それは重々承知の上だ。未来の独り言によると、『逆無限』と呼ばれる力を持っているらしい。条件は定かではないが、目覚めさせれば何かと役に立つに違いない。ならば、時間かけてでも、解放するほかあるまい!

 

ガルッチ「そんじゃ、もう一度行くぞ。」

エミヤ「ああ、存分に打ってこい!」

 

sideChange

 

 

フランside

 

フラン「頑張ってるね、お兄ちゃん。」

ムラマサ「そうだね。」

こいし「もう、子も守れずして何が親かってハードな修行してるけど、今でも十分強いんだけどなぁ。」

クロエ「私も、そう思うわね。」

イリヤ「それにしても………、本当に羨ましい……。フランお姉ちゃんとお兄ちゃんの赤ちゃんかぁ……。」

 

今のところ、妊娠3日目。最新の技術によって、今の赤ちゃんはちゃんと成長している。そして、私の体調も万全。ただ、無理はしないようにって、永琳は言っていたので、ゆっくり休むことにしてる。幸い、ステータスに異常はなかったし。でも、しばらくは前線行けないから、後方からサポートするしかないわね。

 

ムラマサ「それにしても、ガルッチさんが父親にねぇ………。言っちゃなんだけど、14歳で父親ってどう思う?」

フラン「それ、私達も言えることだけど………。」

4人「確かに……………。」

クロエ「もう今更ね、愛人も妻もその夫も外見年齢からして子供なんだし。」

 

クロの言うとおり。見た目からしたら、子供の遊びにしか見えないけど、実際お兄ちゃんは元40代の人だったけど、今じゃ実年齢も14歳になっちゃったしね。まぁ私も、495歳だけど、見た目は小学3年生だし、こいしちゃんは6年生、イリヤちゃんとクロは5年生みたいだしね。というか、若干私が年下だけど(見た目)……。

 

エミヤ「よし、休憩に入るぞ。強くはなっているが、未だにその兆しはないがな。」

ガルッチ「ああ、そうするとするか。」

 

あ、あの様子だと終わったかな?

 

こいし「お兄ちゃんお疲れ。」

ガルッチ「はぁ………しんどい。色々な応用を使ってやったのに、なかなか目覚めねえなぁ…………。」

フラン「うーん、その技って…………未来お兄ちゃんが来たとき、発動出来たんだよね?」

ガルッチ「まぁそうだな。でも、また未来が来て、発動するとは限らないし……。」

イリヤ「わっかんないなぁ………。お兄ちゃんにそんな力があるとは、思えないし……。」

ガルッチ「仕方ないよ……、突然発動したんだ。何かきっかけがあれば…………。」

クロエ「きっかけ………ねぇ………。」

 

確かに、何かきっかけがあったからこそ、あの力が起こった。前回は私の黒化に襲われ、負けそうなところで未来が来て、それからは巻き返して知らないうちにあの力が起こった。でも、あの力は一体……。

 

『Warning! Warning!謎ノ機体ガ接近中、謎ノ機体ガ接近中!』

ガルッチ「何!?」

マルフォイ『ガルッチ!前方に巨大ドームらしき物を見つけた!すぐ展望室に向かって確かめてくれ!!』

ガルッチ「もう、一体何なんだよ!休憩ぐらいさせてってのに………。」

こいし「と………とにかく、私達も行こう!」

 

 

-展望室-

 

 

ガルッチ「…………なんだありゃ。」

イリヤ「私だって聞きたいわよ……。」

 

うん、マルフォイさんの言うとおり、なんかあったわね。何あれ……………。

 

ぐだ男「ぜぇぜぇ………、一体何が………ってマジ!?」

ぐだ子「えー!?何で『カルデア』が、ここにあるの!?」

ガルッチ「『カルデア』?君たちがいた、あの?」

ぐだ子「うん。前に話したよね?」

 

確かカルデアって組織は時計塔の天体科を牛耳る魔術師の貴族であるアニムスフィア家が管理する国連承認機関と呼ばれていて、別名人類の未来を語る資料館とも呼ばれてる……あの建物が、あれだったなんて。

 

ガルッチ「でも、なんだって急に僕らのとこに?」

ぐだ男「俺が聞きたいぐらいだ……?」

 

『……………遠坂………衛宮……、聞こえ……………。聞こえ……………なら……………返事……………。』

ぐだ男「その声、もしかして!」

『あーもー!わざとらしく通信が繋がりにくい真似をしないの!全く、ロマニは………。』

ぐだ子「嘘…………まさか、死んだはずの…………。」

『それで、ちゃんとそこにいるよね?遠坂凛、衛宮星夜。』

ぐだーズ「オルガマリー所長!?」

『チッ、チッ!yes I am!!って言わせるな、この馬鹿者!!』

 

何でジョジョしってんの?

 

『まあいいわ、繋がった事にはよしとしましょ。というより、予想外だわ。まさかマシュと一緒じゃ無いなんて………。』

ぐだ男「そんなことより、外!!」

『外?外で一体何が……………………………………え?』

ガルッチ「はぁ…………。おいマルフォイ、確か回収用の奴あったよな?」

マルフォイ『あ、ああ。』

ガルッチ「至急、あのドームを回収を頼む。」

『え?』

マルフォイ『いいぜ。』

 

あ、回収はするんだね。っていうか、あのドーム回収出来たとしても、何処に入るの?

 

『ちょ、何あの手!?待って、それ如何するキャーッ!!!』

 

あ、あの穴の中に入って行っちゃった。

 

マルフォイ『回収完了。なんか騒がしい奴いたけど………。』

ガルッチ「気のせいだ。とりあえず、倉庫に向かおう。」

 

sideChange

 

-倉庫-

 

ガルッチside

 

ガルッチ「えーっと、あの『カルデア』があるのは………あったここだ。」

ぐだ男「すげぇ………、あのデカさでよく入ったな…………。」

ガルッチ「無限に入れられるって事だろうな………。」

にとり『河童の技術は、世界一ィィィィ!!!』

マルフォイ『お前は何を言ってるんだ?ロクに宇宙船も作れなかったくせに。』

にとり『うぐっ…………。』

七海『そもそも、無限倉庫を作ったのは不二咲さんだけどなぁ………。』

にとり『グホォ!』

不二咲『それと、エンジンは月の民の人達、様々な武装を作り上げたのはマルフォイさんとカレンさん。河童でしたら、そのサポートばかりでしたよね?』

にとり『ヒデブゥゥ!!!!』

 

あ、今バッタリと倒れた音が聞こえた気がする………。まいっか。

 

ガルッチ「しかし、これがカルデアか………。っていうか、今の人って誰なの?」

ぐだ男「オルガマリー・アニムスフィアさん。カルデアの所長と呼ばれてた人なんだ。」

フラン「呼ばれてた?」

ぐだ子「うん。ある事故のきっかけで、亡くなったかと思われたんだけど………。」

オルガ「勝手に殺すなァァァァァァァ!!!!!!!」

ぐだ子「ひでぶっ!!」

ぐだ男「あべしっ!!」

 

wow、ダブル跳び膝蹴りがキレイに決まって二人を吹き飛ばしやがった。

 

オルガ「全く、念には念を入れてアインツベルンの力を借りゴフゥ!?」

???「先輩方、大丈夫でしたか!?」

ガルッチ「今度はデッカい盾で………。」

イリヤ「そのオルガさんを潰したわね………。」

フラン「ねぇ、これってもしかして……。」

こいし「…………あり得そうね。」

オルガ「マシュゥ………、あんた何やってんのォォォ!」

マシュ「所長は黙ってて下さい!そんなことより凛先輩!星夜先輩!大丈夫ですか!?」

オルガ「ちょ、仮にも所長なのに、何よその態度!」

マシュ「あんたぁ、黙っとれい!!」

オルガ「あんたねぇ………!!」

ぐだ男「し…………心配ねぇよ………、マシュ………。」

ぐだ子「体は…………頑丈な方なのよ………。」

マシュ「全く無事とは言えないじゃ無いですか!!誰か、衛生兵!衛生兵!」

???「如何したの?」

マシュ「あ、ロマニさん!急いで治療を!」

???「治療なら、私がやります!」

マシュ「ナイチンゲールさん!丁度良いところに!」

オルガ「待ちなさい!二人は大丈夫────」

ナイチンゲール「治療開始します!例え患者を殺してでも、治します!」

ロマニ「いや、死んだら意味ないよ!?」

 

…………………。

 

ガルッチ「……………カオスだねぇ。」

フラン「………………そうだねぇ。」

こいし「………………しかも、私達が見た中で凄いカオスが起こってるわねぇ。」

イリヤ「…………………ホント、それよねぇ。」

クロエ「何で4人とも上の空の目なのよ!?」

ムラマサ「あー、これがカオスねぇ………。」

クロエ「ムラマサもなんか、悟ってるゥゥ!!!」

エミヤ「………………クロエ。」

クロエ「何?」

エミヤ「答えは得た。大丈夫だよ、クロエ。俺も、これから頑張って行くから。」

クロエ「いやいや、お兄ちゃんもお兄ちゃんで何言ってるの!?っていうか、消え始めてるんですけど!?やめてェェェ!消えないでェェェェ!!!」

 

 

 

─数分後─

 

 

 

ガルッチ「さてと、カオス茶番は終わったかな?」

クロエ「いや、お兄ちゃん!?何で諦めたような目をしてるの!?3人も何か言って………って駄目だ………、3人も同じ目をしてたわね………。」

 

そりゃああんなカオスが起こると、ツッコミの刃ですら斬りきれないですし………。

 

オルガ「全く、危うくまた死にかけたわ…………。」

ロマニ「それは所長の自業自得────」

オルガ「あんたぁ、黙っとれい!!」

ロマニ「うわー………、自分の行いを棚に上げるとか、さすが所長格が違う。」

オルガ「ロマニ!あんた私に恨みでもあるの!?」

マシュ「私の先輩を傷つけた所長が悪い。」

オルガ「何でこうなるの!?」

ガルッチ「はぁ………、んなこったどうでもいいとして、そろそろ名乗ってくんない?こっちはこっちで暇じゃあねえんだ。」

 

これ以上またカオスが起こる前に、ストッパー掛けておかねえと、またカオスが起こる気がする。

 

マシュ「あ、そういえばいたのですね。気付きませんでした。」

フラン「あまりにもお楽しみだったようなんで、邪魔しなかったわ。」

マシュ「お楽しみ!?あ、いや私は………その…………。」

ロマニ「いやそれより自己紹介ね。僕はロマニ・アーキマン。カルデアの医者担当を勤めてる。んで、この子はマシュ。」

マシュ「マシュ・キリエライトです。先輩のデミ・サーヴァント、『盾兵(シールダー)』をやっています。」

ガルッチ「シールダー!?っていうか星夜!ぐだ男!お前ら自身のサーヴァント持ってたんかよ!?」

ぐだ子「まぁ、そう言うこと。」

ガルッチ「全く………。てっきり、ジャンヌがぐだ男、静謐が星夜かと思ったんだが………。」

オルガ「さてと、粗方衛宮星夜に言われたけど…………。私がカルデアの所長、オルガマリー・アニムスフィアよ。」

5人「(何故だろう。この人だけ、凄いポンコツ臭がプンプンするんだけど…………。)」

オルガ「何その眼………、言いたいことがあるならはっきりと────」

5人「凄く、ポンコツ臭がプンプンします。はい。」

オルガ「そこ!?しかもはっきりと言った!?」

 

いやだってさ、出会って早々凄くしたんですもん。

 

ぐだーズ「うわー………、さすがガルッチ達。言うことが違う。」

オルガ「ホント、あんた達私に恨みでもあるの!?」

ガルッチ「(いい愉悦物が見つかったな。後でギルガメッシュに伝えておこう……。)」

オルガ「っと言うより、あんた達の方も名乗りなさいよ!」

ガルッチ「それが人に聞く態度かよ。全く………。まぁ名乗るけど。僕はガルッチ。二度の聖杯戦争に参加してきた『弓兵(アーチャー)』の半サーヴァントだ。」

ロマニ「聖杯戦争!?しかもアーチャー!?剣をもってるのに!?」

エミヤ「おい、それは私のことかね?」

ガルッチ「というか、自覚はあったんだ。エミヤ。」

フラン「次は私ね。私はフランドール・スカーレット。ガルお兄ちゃんの妻の一人よ。」

マシュ「なっ、いくら女の子だからって、結婚とかあり得ません!ガルッチさん、これは遊びですよね?」

ガルッチ「何言ってる?正式に結婚してるぞ?3人ぐらい。」

ロマニ「3人!?」

ガルッチ「なぁ?フラン、こいし、イリヤ。」

3人「うんうん。(・_・)(._.)」

ロマニ「いやいや、重婚でしかも女の子って、あんた常識あんの?」

ガルッチ「あのなぁ、常識ってのは………。ぶち壊すためだけにあるんだ!」

ロマニ「あ、この人の属性混沌だわ。」

 

何を今更。っていうかこれでも最低限のルールは従ってるぞ?

 

こいし「はいはーい、次は私ね。私は古明地こいし、お兄ちゃんの二人目の妻よ。」

イリヤ「そして、私が────」

ロマニ「あー、知ってる。イリヤちゃんでしょ?」

イリヤ「え?何で知ってるの?」

ロマニ「いやだってさ、うちにもいるんだよね。クロエも一緒に……。」

ガルッチ「あ、それプリヤとプリエじゃないかな?」

クロエ「サーヴァントの場合のプリヤ達がいたのね………。」

ロマニ「んで、そっちがクロエ・フォン・アインツベルンでしょ?」

クロエ「ううん。ちょっと違うよ?」

ロマニ「え?」

クロエ「名前長いんだけど、クロエ・古明地・スカーレット・ラーク・アインツベルンって言う名前なんだ。」

ロマニ「ホント、長いな………。んで、古明地・スカーレット・ラークって………。」

ガルッチ「あー、それ僕が考えた。僕とフラン、こいし、イリヤの義理の妹としてこの名前にしたんだ。」

マシュ「…………何かと、ツッコミを入れたいのですが………。」

ガルッチ「やめておけ、ツッコミやってると身が持たんぞ?」

 

実際あのカオスすら、止める気失せたし。

 

エミヤ「さてと、最後は私だな。まぁ、そちらのところにも私は居るだろうが、あえて言わせて貰う。私はエミヤシロウ、過去の衛宮士郎のサーヴァントだ。」

オルガ「えぇぇぇ!?過去の自分自身のサーヴァントって、それって如何なのよ!?」

ガルッチ「オルガさん、ある巫女さんが言ってました。『常識に囚われてはいけない』っと。」

オルガ「いやいや、常識ぐらい囚われなさいよ!」

ガルッチ「いやです、脱走します。」

エミヤ「まぁ……、スルーしてもいいのだがな。」

オルガ「スルー出来るか!!」

 

まあ、自己紹介も終わったことだし、少し案内でも───

 

マシュ「って、今思えばガルッチさん。」

ガルッチ「?」

マシュ「あの遺体と、よく似てますね。」

ガルッチ「遺体?」

マシュ「ちょっと待ってて下さい。」

 

 

 

─数分後─

 

 

マシュ「これです。」

 

……………え?

 

こいし「これ、お兄ちゃんそのものだわ!一体何処で!?」

ロマニ「あー、なんか飛来物らしき物があってね。それを拾いにいったら、驚いたことに遺体があったんだよ。しかもまだ新しい。」

ガルッチ「嘘…………。と、とりあえず、医務室に。」

 

一体これ、どういう事なんだ?何で僕の死体があんの?

 

 

-医務室-

 

 

永琳「…………ふむ。」

ガルッチ「何か分かった?」

永琳「分かったも何も、これ完全に貴方そのものよ。でも、今は死んでいるわ。」

ガルッチ「DNA検査とかも?」

永琳「ええ。」

 

なんでさ、何で僕の死体が宇宙に飛来してんの?てっきり処分されたかと思ったんだけど………。

 

フラン「でも、お兄ちゃんは転生してるのよね。」

ガルッチ「うん。」

こいし「じゃあなんで…………。」

永琳「詳しい理由は謎ね…………。ってそれより、ガルッチ。右ケースの方で何か出たがってるわよ?」

ガルッチ「出たがってる?」

 

一体何が…………。

 

『パカッ』

 

ぬお!?自分から開けた!?って出てきたのって、心符『本当の自分』?何でロストエンドの奴が?

 

フラン「あ、スペルカードが…………お兄ちゃんに入っていった…………。」

 

えーっと…………もしや…………。

 

永琳「生命反応探知!?え?生き返ったの?」

イリヤ「分かんない………。」

『ガバッ』

 

あ、起き上がった。

 

???「ふう、久々にこの肉体を持ったのは…………何時ぶりだろうか。」

永琳「え?ガルッチ?」

ガルッチ「いや、僕はここに居るけど。」

???「ガルッチ?ああ、この者の肉体の事か。いやまあ、仕方あるまいか。」

フラン「えーっと…………、お兄ちゃん?」

???「む?ああ、なるほど。ガルッチの妻か………。ん?何故皆は不思議がるのだ?」

 

いや、ちょっとは察してよ。

 

永琳「貴方、まさか記憶喪失なの?」

???「待て、何故そう思う!?」

ガルッチ「待った。それより、そろそろ名乗った方がいいんじゃ無いか?さすがにみんな、困惑するぞ。」

???「それもそうだな。ならば名乗らせて戴く。僕は『ロストエンド』、言わばガルッチの真の名前と呼ぶのに相応しい名だろう。」

4人「お兄ちゃんの真の名前!?どういう事なの、お兄ちゃん!?」

ガルッチ「いや、それいわれてもねぇ。」

エンド「彼が覚えていないのも、無理も無い。何しろ、あるきっかけにより、それ以前の記憶すら覚えてないのだから。まぁいい。村正、雁夜は何処?」

ムラマサ「……………。( ゚д゚)ポカーン」

 

あら固まっちゃったよ。いやまあ仕方ないよな、何しろここには僕の姿を………ん?待て、エンドは確か本当の僕だったよな?じゃあ僕の姿をした過去の僕と言うべきなのか?

あー!!頭がこんがらがってきた!

 

エンド「村正?」

ムラマサ「( ゚д゚)ハッ!ご、ごめん。すぐ呼んでくるね!」

 

 

sideChange

 

 

-食堂-

 

 

衛宮星夜side

 

 

ぐだ子「って事。」

オルガ「驚いたわね………。あのガルッチって子、見た目に反して強大な力を持ってるなんて………。」

ロマニ「しかも、他の英霊の力を借りるって………、あの子どこの平成ライダーだよ!?」

ぐだ男「普通に仮面ライダーディケイドって言ってよ、ロマニ。」

マシュ「ですが、規格外すぎます。まるで、英雄王ギルガメッシュ………彼その者です。」

ぐだ子「あの、ギルガメッシュでしたら、彼のサーヴァントですよ?」

3人「!?」

 

いや、ガタッってなること?まあ、普通の反応よね。もしこんなこと言われたら、私もその反応だもんね。

 

オルガ「ホント、あの子規格外過ぎるって!」

ロマニ「サーヴァントがサーヴァントに仕えるって聞いたことないよ!」

ぐだ男「いやいや、普通に仕えてたぞ?実際メディアは小次郎のマスターだったし。」

ロマニ「それとこれとは全然違うよ!メディアさんはともかく、ガルッチはアーチャーなんだろ!?アーチャーがアーチャーを従えるなんて聞いたことないよ!!!」

ギル「なんだ?騒々しいぞ雑種共。」

ロマニ「うわっ!?ギルガ……………メッシュ?」

マシュ「え?あの、英雄王…………ですか?」

ギル「当然であろう!他に誰がおる?」

ロマニ「えーっと…………、娘を担いでる親バカ?」

ギル「ほう?この我を親バカと、言いたいのか?」

ロマニ「あ、いやその…………。」

ギル「まあよい、今霜月をあやかしてるところよ。1歳になったばかりで、未だに言語を話すことすらないが、それでも見よ!この愛らしい寝顔を!初々しいではないか?そう思うだろう?」

 

って、霜月ちゃん連れて来たのね………。今は1歳ぐらいになったんだっけ?ってそうそう、ギル。今の貴方、本当に親バカっぽいとこあるわよ?

 

ロマニ「……………(誰だお前。)」

オルガ「(あれ?私の知ってる英雄王は、こんな子煩悩でしたっけ?)」

ギル「とは言え、聖杯戦争中寂しかったであろう?霜月よ。我も寂しかったぞ?」

マシュ「(これ、英雄王どころか溺愛王な気がしますけど………。)」

ぐだ子「子煩悩ここに極まりって奴ね。」

ギル「極めずして何が王だ!」

ロマニ「(駄目だ、この英雄王。早く何とかしないと………。)」

ギル「おっと、そろそろミルクの時間か。白野のところに連れて行くとするか。」

 

凄い速度で食堂から出て行ったわね………。ホント、何を如何したらああなったんだろう。ガルッチさんは気にしてないのかな?いや、まずあっちは状況が読み込めてなさそうだし、そっとしておきましょう。

 

ロマニ「なぁ、あれ本当に英雄王?」

ぐだ子「英雄王ですよ?今はCharismaBrakeしてますが。」

マシュ「……………なんだか私、英雄王のイメージが壊れる気がしますが。」

ぐだ男「仕方ないよ、今じゃ柊の葉のように丸くなっちゃってるし。」

ロマニ「もうそれ、英雄王じゃない。」

オルガ「ま、まあ英雄王の話は置いておいて……………。そっちで歪みはあったかしら?」

ぐだ子「歪みですか…………。それが、予想外な事に……………色々と歪みまくってるせいなのか修正どころではありません。というより、まるで世界が繋がってるように見えます。」

ロマニ「抑止力は?」

ぐだ男「全く。」

マシュ「では、何故消えないんでしょうか?」

ぐだ子「ううん。一時期私と凛と一緒に『幻想郷』のところにいたけど、消滅してしまったわ。」

オルガ「詳しく聞かせてもらえないかしら?」

 

 

─数十分後─

 

 

オルガ「…………シャドウサーヴァントはともかくとして、ハートレスサーヴァント?」

ロマニ「シャドウサーヴァントとは何か違うのか?」

ぐだ男「他の人に聞いたけど、ハートレスって奴は闇から生まれた魔物みたいな奴なんだ。言ってみれば、相手の心を奪うと言っても過言じゃ無さそう。」

マシュ「心を奪う!?」

ぐだ男「更に悪いことに、サーヴァント達の宝具を使って倒しても、再び現れるという不死身に近い魔物でもあるんだ。」

オルガ「それって最悪な奴じゃないの!」

ロマニ「何か倒す方法あるの?」

ぐだ子「撃退方法として一つ。ガルッチさんとアクアさん達が持っている『キーブレード』っていう武器じゃないと無理なのよ。」

マシュ「キーブレード?聞いたことない武器ですね。」

ぐだ子「無理も無いわ。私だって知らないんだもん。でも、それがあればハートレスに対抗出来るわ。」

 

事実上、それを証明させてくれたわね。ルッチさんとさとりさんが。

 

オルガ「なら簡単じゃないの。キーブレードを媒体にして、そのキーブレードを持ってるサーヴァントを呼び出せば────」

ぐだ男「所長、残念ながらそれは不可能です。実際、キーブレードを持った英霊を引くなんて、雲を捕まえるぐらいのものです。」

ロマニ「確かに、しかも今まで出てきたサーヴァントって、ほとんど地球状況にいる歴史上の人物か、IFに出てくるサーヴァントばかりだったしね。」

オルガ「そ、そうだったわね……………。」

マシュ「そうなれば、彼らの力が必須と言うわけですね。貸してくれるのでしょうか?」

ぐだ男「大丈夫、彼の琴線に触れない限りは協力してくれると思うよ。」

オルガ「琴線?」

ぐだ子「ああ見えて、仲間を思いやる性格もあって、差別とか虐待とかを嫌うのよ。そして、相手の態度によってその対応とかもするから、下手すれば従わない事もあり得るわ。」

オルガ「あんな子供が、そんなことするわけ…………ちょっと、あんた達。何でそんな目をしてるのよ。」

 

所長、ホント貴方って馬鹿なとこあるわね。

 

ぐだ男「あまり舐めてはいけませんよ、所長。下手すれば、人理焼却より最悪な事も起こしかねない存在でもあります。家族を利用して、自分の利益のためにやっていたら、確実に殺されますよ?」

ぐだ子「今はまだいいですけど、あの人は鍛錬をしているので次第に強くなっていきます。恐らく、私達ですら手に負えないものでもあるんだし。」

ぐだ男「しかも、見たところマシュが持ってる宝具ですら打ち破る力も持っているかもしれない。それを侮辱してみてください。完膚無きにまで叩きつけるかもしれません。」

ロマニ「…………色々とふかしすぎな気がするけど、マジで?」

ぐだーズ「マジで。」

ロマニ「……………あの、どう接すればいいの?」

ぐだ子「普通に接してくれると思うよ?彼、ノリは良い方だし。」

 

実際ノリには乗ってくれそうなタイプっぽいけどね。カオスは勘弁らしいけど。

 

マシュ「普段通り………ですか?」

ぐだ男「うん。まあ、料理も作ってくれるし、エミヤ並みに美味いぞ?」

ロマニ「…………オカンかな?」

エミヤ「いやまず、私がオカンという認識から外してくれないか?」

ぐだ子「あ、シロウお兄ちゃん。」

ロマニ「だって事実じゃん。(って、シロウお兄ちゃん?)」

エミヤ「……………ちなみに言うが、ガルッチは主夫であり、剣士であり、父親でもあるんだぞ?」

ロマニ「え?子供なのに?」

エミヤ「…………マジだ。」

ロマニ「そんな事って…………そんな事って…………!(0w0)ウゾダドンドコドーン!!」

オルガ「ロマニが壊れた!?」

 

あー、またカオスが起きそう…………。

 

マシュ「まぁ、あの2人は放っておいて(オルロマ「おい!?」)これでまた、一緒ですね。先輩。」

ぐだ男「ああ、そうだな。」

ぐだ子「それと、帰りが遅くなってごめんね。マシュ。」

マシュ「気にしないで下さい、星夜先輩。待っているのはなれていますから。」

ぐだ男「だが、遅くなったのは事実。ならしばらくは、一緒にいてあげなくてはな。」

ぐだ子「賛成。今に至るまで、話し尽くしてあげる。そうね…………、まずは────」

 

 

うん、今更だけどやっぱりマシュとロマニ、そして凛がいてこそのカルデアだよね。ん?所長?いたっけそんな人?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オルガ「今思ったけど、私が生き返った後の扱い酷くない!?」

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-12,5章 語られる過去

-クロノスウィング号 医務室-

 

永琳「って過去話なら、ここじゃ無く別のとこに行きなさい!!!」

エンド「ご尤もですね……。」

 

-ガルッチの部屋-

 

ガルッチ「っていうかさ、最初から僕の部屋でよかったんじゃないのか?」

4人「同感。」

エンド「すまん、あの場所医務室だって事知らなかった…………。」

雁夜「いやまず、エンドとガルッチの見分けがつかないんだけど…………。」

 

それにはみんな思ったが、ムラマサの方は違った。

 

ムラマサ「そうでもないよ?」

雁夜「え?分かるの?」

ムラマサ「若干ガルッチさんの方は、苺と百合の香りが漂ってるに対して、エンドは、蜜柑と菊の香りがするのよ。」

ガルッチ「え、僕そんなの出てるの?」

イリヤ「あ、注意深く嗅いでみると、お兄ちゃんの方から百合の香りが。」

フラン「ホントだ。」

 

実のところ、ガルッチは風呂に入る前は必ず頭と体を洗う時に使用するのが、百合の香りがするシャンプーを使う事が多いのか、いつの間にか百合の香りが身体中に染み付いていったのだった。

ちなみに、苺の方は恐らく血のニオイがしないように何かしらの魔法でかけていたらいつの間にか、苺の香りになってしまった。

 

こいし「そういえば、こっちのお兄ちゃんは蜜柑と菊の香りがするね。同じ体なのに………。」

エンド「あー、もしや生前の頃の…………。」

雁夜「丁度良い頃だし、そろそろ話そうか。」

エンド「あ、それもそうだね。ただ、こっちの記憶がはっきりじゃないから、その時は頼む。」

雁夜「分かった。」

 

そう言うと、エンドと雁夜は傍にあった座布団に座り込み、過去について話し始めた。

 

エンド「まず、過去の事だが、生前の職業は陰陽師だった。妖怪退治か人々に導きをするのが仕事…………なのだが、私の場合少しズレていたのだ。」

フラン「ズレていたって言うと…………、やっぱり他の陰陽師と違うの?」

エンド「いや、やることは変わりは無いのだが、弱った妖怪や魔物には保護していたのだ。何処か怪我をしているのならば、素早く治療したり、生まれたばかりの妖怪は父上や母上に頼み込んだりしたのだ。」

こいし「なんだか、そこだけお兄ちゃんっぽい気がする。」

エンド「事実さ。だが、確かにガルッチも似たような事をしていたな。」

ガルッチ「そうでもないと思うよ?絶滅寸前だったサキュバス達を滅ぼそうとしてたし、救えたはずの命ですら、この手で…………。」

エンド「だが、結果的にサキュバス達を守った。救えたはずのものに関しては、簡素な墓を建て、お祈りしたのだから、きっと亡くなった者は喜んでいるだろう………。」

 

納得がいかないような顔をしたガルッチではあったが、エンドは話を続けた。

 

エンド「さて、前置きはここまでにして、まずムラマサと雁夜の出会いだが、きっかけは私が家出したときだな………。」

クロエ「え?家出?」

エンド「元々、父上の事は尊敬していたのだが、あることがきっかけで、私は家出することになった。その時決まって、鎮魂大桜という桜に行ってたんだ。おそらくガルッチの固有結界で見たことあるだろう。」

こいし「あの桜、そう言う名前があったんだ。」

エンド「その場には、いつもフランがいて………。」

フラン「え?私?」

ガルッチ「…………もしかして、別世界にいたフランの事?」

エンド「そう。ただあっちにはミドルネームがあったんだ。フランドール・エリザベート・スカーレットって名前がね。」

フラン「エリザベート?え?あの竜の娘の?」

エンド「あ、そんなんじゃないと思うよ。単なるミドルネームだと思うから。話戻すが、その大桜に行ったときには、先客がいたんだ。それが、ムラマサと雁夜の出会い。いや、実際には雁夜がいた事すら知らなかった。」

イリヤ「え?それってどういう事?」

雁夜「そうだな、言ってみれば僕は、封印状態。つまり、姿を見せることも、声を発することも出来なかった。だから、本当に出会ったのはムラマサとエンドが告白しようと───」

5人「告白!?」

 

凄い食いつきなのか、エンドと雁夜は冷や汗をかいた。

 

ガルッチ「それで、どんな風に告ったの!?」

エンド「ガルッチ、君凄い食いついたな…………。いやまぁ、そのぉ………。ムラマサ、なんて言ったか覚えて───」

ムラマサ「(//∇//)」⇦気絶してます

エンド「あれ?如何して真っ赤になって気絶を?」

雁夜「あー、そういえばエンドが告白したとき、お互い真っ赤になってたよなぁ。」

フラン「教えて!」

雁夜「そうだなぁ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンド[む………ムラマサさん………。]

 

ムラマサ[え?ど、如何したのよ。そんな真っ赤な顔をして…………。私のような半人半妖に、何の用?]

 

雁夜["ん?あの者また来たのか。だが、何やら様子が違うな………。"]

 

エンド[わ、私…………貴方と戦いに────]

 

ムラマサ[もう一度勝負って事?何度も言うけど、貴方の剣筋じゃあ私に勝てないわよ?]

 

エンド[いえ、そうではなくて……………そのぉ…………。]

 

ムラマサ[なんなの?はっきり言っちゃいなって。男なんだから、もう少し覇気とか────]

 

エンド[僕、ムラマサのことが、滅茶苦茶大好きでしゅ!!!]

 

雁夜["あ、噛んだな。"]

 

ムラマサ[ふぇ?]

 

エンド[お願いです、どうか………僕と付き合って下さい!!!剣筋もなんであれ、僕が受け止めきってみせましゅる!!!]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雁夜「って事があってな………。いやぁ、アレを思い出すだけでニヤニヤが止まらない。」

ガルッチ「噛みまくりの告白………、何それ滅茶苦茶萌える。」

フラン「お兄ちゃん、なんだか知らないけど鼻血がでそう。」

こいし「私も……。」

イリヤ「私はもう、鼻血が………。」

クロエ「」⇦鼻血が出すぎて気絶中

エンド「……………恥ずかしい、あの時ちゃんと練習したというのに、噛みまくった私が恥ずかしい…………。」

 

あまりにも恥ずかしすぎたのか、ムラマサは転げ回り続け、エンドは顔を隠してしまった。

 

ガルッチ「んで、如何だったんだ?あとムラマサさん、エンドの時からツンツンだったんですね………。」

雁夜「そりゃあムラマサは、顔を真っ赤にしながら怒鳴ったよ。罵声やら何やら色々と言いまくって、んで最後は、恥ずかしながら───」

ムラマサ「雁夜!?もうこれ以上私の痴話はやめて!?」

雁夜「[でも、私で……………………よければ]って言ったよ。」

ムラマサ「カリヤァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

ガルッチ「(危なかった…………、念には念を入れて耳塞ぎして正解だった。まぁ盗み聞きすらできんようにしてるけどね。)」

 

そしてムラマサは、真っ赤になりすぎてガルッチの胸に飛び込んでいった。

 

ムラマサ「うー………、もう死にたい。」

ガルッチ「よしよし。」

エンド「…………ともかく、あれは忘れてくれたま───」

4人「だが断る。」

エンド「あくまで脳裏に深く刻むんですかそうですか酷すぎますそしてその痴話を皆に流すんですね私は何をしたというのですか────」

4人「大丈夫、他の皆には言わないから。」

ガルッチ「こっちは絶対言わないから。というか、僕の深い過去ってそんなことがあったとは………、うん聞いただけで恥ずかしい。///」

ムラマサ「ガルッチさん、私が満足するまで甘えさせて。拒否権はない。」

ガルッチ「後でじゃあ、駄目なのか?」

ムラマサ「駄目。」

ガルッチ「……………エンド、続きを。」

エンド「分かった…………。まぁその後、雁夜と出会い、ついでながらムラマサは御守りをつくってくれたんだ。その時の御守りの形が星型で色は違ったな。私は藍色でムラマサは桜色、雁夜は緑色………であってるかな?」

雁夜「うん。それにしても凄いよなぁ………、ムラマサの言うとおり、形はどうであれ、こうやって再会出来たんだしさ。ただ、肝心の御守りが…………。」

ガルッチ「………無くしちゃったのか?」

エンド「ああ。ただ、理由があるんだ。ここが重要点だ。私が死ぬきっかけになったのは……。」

 

先ほどの軽々しい空気は、いつしか重く感じていた。まるで、それがエンドを死に至らしめた原因の一つであるかのように…………。

 

エンド「まず、私という存在がいつガルッチに生まれ変わったかというと、自分の予言を占ってみた。そしたら、私に死の予言と私が住む町に災厄が起こると言う予言が出た。災厄を避ける方法はあったが、私の死は変わりなかったのだ。」

ガルッチ「………その頃って親父と仲直りしたとき?」

エンド「ああ。そして、避ける方法というのが…………星の破壊者『ラヴォス』を倒すこと。」

ガルッチ「………………………………………はい?」

イリヤ「ちょっと待って、ラヴォスって風龍さんと一緒にいるあの?」

エンド「あちらではない。私が言うラヴォスは、『虫』のような存在だ。」

 

虫と言った途端、みんなは首を傾げた。

 

雁夜「え?星の破壊者なのに………虫がエンドの死因と繋がるのか?」

エンド「一応言うが、あまり勘違いしては困る。彼奴は数多の星々を破壊してきた虫だ。私は、町を守るために、家族を置いて旅立つ事に決めた。途中でムラマサがいる鎮魂大桜の方に向かったが、既にいなかった。その代わりフランが待っていて、私にレーヴァテインを授けてくれた。」

フラン「え?レーヴァテインを?」

エンド「何でも、私が使うより、貴方が使った方が役に立つっと言ってな。それが、彼女と最後の出会いとなったのだ。勿論、ラヴォスの事でどれ程の強さなのか予想しつつ、様々な町に行き、途中でガルッチが言うジャックと出会い、そしてラヴォスの居所を見つけ、単騎突撃した。」

7人「一人で!?」

 

さすがのガルッチですら、驚きを隠せなかった。

 

ガルッチ「おいおい、まあ確かに単騎突撃している僕が言うのもなんだけど、仲間すらいなかったのか!?」

エンド「居たのは居た。ただ、迷惑がかからぬように一人で行ったんだ。それが、私の死の前兆とは知らず。」

ムラマサ「貴方、無茶苦茶な事してたのね……………。」

エンド「結果、皆の予想通り、私の持てる力を尽くしたが敗北され、逆に配下にさせられた。その後の記憶は覚えていないのだが、誰かが来て容赦なく殺されたのは覚えていた。私は、死んでしまったのが分かったのか、自分の死を受け入れ、深い深い闇へと落ちていった。その時、私から二つの光が飛び散った。そして、何もない空間からこう言われた。[お前は何と愚か者なのだろうか。自身を犠牲にした結果が、人々に絶望を陥れただけではないか。その罪を持って、精神と魂を抜き取った。その何もない空間の中で、如何に愚かであったかを悔い改めるがいい。]そうして、私という存在は消え去ったはずだった。」

ガルッチ「だった?」

雁夜「だったってどういう事だ?」

エンド「私にも分からなかったが、丁度幼少期のガルッチらしい人物と出会ったんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子ガル[あれ?そんなところでどうしたの?]

 

エンド[私は…………間違ってたのか………?]

 

子ガル[ねぇ、そこのおにいちゃん。どうしたの?]

 

エンド[だ、誰?]

 

子ガル[ぼくはガルッチ、きみは?]

 

エンド[分からない…………。自分の名前すら、何をやっていたのかすら、覚えていない………。]

 

子ガル[じゃあ、なんでないているの?]

 

エンド[分からない…………、けど私は重い罪を犯してしまって後悔しているんだ。どんな罪だったかさえ、忘れてしまって…………。]

 

子ガル[それで、ないてるの?]

 

エンド[うん、だから私は思い出さないと…………。忘れてしまっては、その罪を償う事も出来ないし……………。]

 

子ガル[そっか、それはしかたないね。]

 

エンド[ホント、仕方ないよ。]

 

子ガル[うん、しょうがないから………ぼくがかわりにせおってあげるよ。]

 

エンド[え?]

 

子ガル[だって、おもいだそうにもじぶんがだれだかわからない。そのつみがどんなのかさえわからない。だったら、そのしらないつみをぼくがせおってあげる。おかあさんがいってた。こまってるひとがいたら、かならずたすけてあげなさいって。]

 

エンド[…………本当に、背負わせても………いいんだね?]

 

子ガル[まかせろって。おにいちゃんのつみは、ぼくのてでいやしてあげるから。]

 

エンド[そう………か。あぁ、安心した…………。]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンド「こうして、私はガルッチの中に取り込まれ、目覚めないはずの眠りの中に落ちていったんだ。」

 

話が終わったのか、ガルッチは手を挙げ質問してきた。

 

ガルッチ「ちょっと待った、精神と魂?って事は、エンドには3つ別れているって事?」

クロエ「あ、それ私も思った。」

エンド「そうだなぁ、おそらく予想だが………肉体は私で、精神はガルッチだと思う。ただ、魂だけは、どうも私であって私でないものだった。」

フラン「どういう事?」

エンド「私にもさっぱりだが、一つ予想できるのが、何かと神々しかったと言うべきだろう。」

雁夜「神々しかった?神様かなにかなのか?」

エンド「分からん。それ以上追求したところで、私は知らん。しかし、ここまで思い出せるとはな…………………我ながら驚いたよ。」

ムラマサ「確かに、でもよかった。エンドと再会出来て。」

エンド「にしては、随分とガルッチに甘やかされてるな。」

ムラマサ「いいじゃん、とりあえず無事で。」

エンド「まあいいか、とにかくガルッチ。」

ガルッチ「?」

エンド「一応言うが、もしムラマサに何かあったら、私は許さないからな?」

ガルッチ「安心しろ、早々やばいことじゃない限り、ムラマサを守り続けてやるさ。」

 

大丈夫なのかと不安な顔をするエンドだが、ガルッチはこう言った。

 

ガルッチ「どちらにせよ、ムラマサと雁夜は僕の家族だ。エンド、君も例外じゃあない。ミストだってそうだし、僕の知らない親父とお母さんだって家族だ。どんなに遠く離れようがな。」

エンド「………………全く、規模がデカすぎるぞ?」

ガルッチ「規模がデカい方が、守り甲斐もあるだろ?それに、こちとら不老不死の呪いさ。解呪されても、最後まで守ってやる。そして、傷つけた奴は、必ず復讐するさ。」

イリヤ「………復讐者(アヴェンジャー)みたいなこと言うのね。」

ガルッチ「それぐらい大切に思ってるって事さ。だが、虫のラヴォスかぁ…………。全くエンドも大変なもんに目付けられたもんだ。」

エンド「何、いずれ再会することがあれば、今度は負けない。絶対にな。」

ムラマサ「その時は、私も協力するわよ。駄目って言ったってついてくるから。」

エンド「……………ありがとう。やはり、君達と出会えて…………よかっ…………た……………。」

 

まるで意識を失うかのように、エンドはぐっすりと眠ってしまった。

 

雁夜「とりあえず、休ませてあげようか。一気に喋りすぎたようだし。」

ガルッチ「そうだね。しかし、神々しい魂か。」

ムラマサ「今は考えない方がいいよ。やらなきゃいけないこと、あるんでしょ?」

ガルッチ「そうだな。」

こいし「んじゃあさ、お兄ちゃんってあのお兄ちゃんと同一人物だよね?」

ガルッチ「あ、ああ。」

こいし「って事は、あのお兄ちゃんとセックスしてもお兄ちゃんの子には変わりないよね?」

ガルッチ「おい待てこいし、なにそのぶっ飛んだ発想!?」

こいし「冗談だよ冗談。そんなことしたら、不倫になっちゃうもんね。人妻とヤってしまったって言う背徳感とかも────」

ガルッチ「よしこいし、それ以上いうとお仕置きしますよ?」

こいし「優しくしてね?」

 

そんなこんなでエンドの過去話は終わり、エンドはイリヤに抱えられ、布団を敷いたとこで寝かせ、ガルッチ達は宇宙の星々を見ていた。

自分の知らない過去、そして星の破壊者『ラヴォス』の存在を知ったガルッチは、もし機会があれば、必ず倒そうと決意した。

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-13章 黒い無意識と4人のイマジン

-ガルッチの部屋-

 

ガルッチside

 

どうも、自身の過去話を聞いて以来更なる修行しているガルッチです。とは言え今は………。

 

ガルッチ「どうでしょうか、永琳。」

永琳「大丈夫、この薬を飲めば風邪も治るわ。それにしても、凄い焦りだったから何かと思ったけど………。」

 

まさかのこいしが風邪を引いた。しかも熱を測ったとこ、案外熱かった為急いで永琳を呼びに行ったとこだ。

 

こいし「アハハ、まさか風邪を引いちゃうなんて……ケホッ……。」

永琳「まぁ、数日すれば治るから、安心なさい。」

ガルッチ「それなら、いいんだけど……………。(やっぱり、心配。)

永琳「まあ、看病し続ければ2,3日で回復するわ。心配しなくても───」

鈴仙「師匠、ガルッチはいますか!?」

永琳「如何したの?今ガルッチと話をしてるのだけど?」

鈴仙「トレーニング室で、黒い服を着たこいしが───」

ガルッチ「何っ!?」

 

黒い服を着たこいし!?馬鹿な、一体どういう事!?

 

鈴仙「あれ?こいしが…………ここに?」

こいし「私が………黒い服を?ゴホッ!ゴホッ!」

ガルッチ「まさか………、こいしのオルタ化!?でもなんでこのタイミング?」

こいし「そういえば………、ゴホッ、あの時フランオルタもいたんだよね………。ゴホッ!」

ガルッチ「あまり喋るな。だが確かに、その時はフランが安心した時に現れたのになぜこいしが風邪引いた時に?」

 

フランの場合は、夢で僕が殺されてたのを見てしまい、それ以降僕らと話すことすら出来なかったが、話し合った結果安心した。そしたら勝手にフランオルタが現れ、僕を殺そうとした。でも、今回はこいしが風邪引いて、安心したときにこいしのオルタが現れた。

考えても仕方ない、とにかく急がないと。

 

ガルッチ「永琳、こいしの事は───」

永琳「分かってる。気をつけなさい。」

 

 

-トレーニング室-

 

 

エミヤ「くっ、なんなのだこの敏捷性……………。」

???「アハハハハハ!!如何したの、もう終わりなの?」

 

あれは、エミヤ!しかもボロボロの状態で………。んであっちは………こいし!

 

???「あら?お兄ちゃん、来てくれたのね。」

ガルッチ「ああ、来てやったよ。古明地こいし。いや黒こいしか?」

黒こいし「さっすが、フランオルタちゃんを倒したことだけあるね。」

ガルッチ「フランオルタの事を知ってるのか?」

黒こいし「もっちろんよ、お兄ちゃん。私とフランオルタちゃん、そしてイリヤオルタちゃんの友達だもん。」

エミヤ「なんだって!?」

ガルッチ「………てことは、僕のオルタもいるって?」

黒こいし「そうねぇ、確かにいるよ?でも、お兄ちゃんの姿とはかけ離れてるわ。」

 

かけ離れてる?

 

ガルッチ「僕が殺した、あのブラック・ブロリー・ブランクとは違うのか?」

黒こいし「全然。むしろ、あっちの方がお兄ちゃんのオルタかもね。でも、あなたの場合は、貴方自身でもあるわ。」

ガルッチ「…………如何して教えるんだ?」

黒こいし「無意識かな?本当なら、貴方を殺す気で襲いかかるつもりなんだけどね。」

ガルッチ「なら聞くけど、なんでこいしが風邪引いてる時に現れたんだ?」

黒こいし「それを真っ先に聞いて欲しかったなぁ………。」

 

真っ先に?そんなに言いたかったのか?

 

黒こいし「フランオルタちゃんが出てきたのは、フランの不安を煽る為。イリヤオルタはまだ来ないけど、あの子は私とフランオルタちゃんを倒さない限り出ないの。んで、私が風邪引いてる時に現れたのは、体調。つまり体調を崩すと、自動的に出れるようになるのよ。」

ガルッチ「…………それって何の意味を?」

黒こいし「気付かない?フランは過去を思い出したくない。こいしは本来ならこの世にはいない。そしてイリヤは────」

ガルッチ「まさか…………。フランは虐待、こいしは死、イリヤは洗脳と孤独………、違うか?」

黒こいし「なーんだ、分かってるじゃない。」

エミヤ「ガルッチ、これは一体…………。」

ガルッチ「…………………エミヤ、念のためにイリヤの方に向かってくれ。」

 

もしかしたら、イリヤオルタらしき人物が、イリヤを襲いかかるんじゃないかと思うし、だが黒こいしを倒したことを考慮して、イリヤの方に向かわせよう。

 

エミヤ「しかし……。」

ガルッチ「いいから行け!ついでだから、クロエも士郎も連れてけ!」

エミヤ「……………無理はするなよ。」

 

よし、とりあえず逃がすことはできた。

 

黒こいし「ふーん、エミヤお兄ちゃんを逃がしたんだ。って事は、私と戦う気あるって事?」

ガルッチ「勿論。だが、最後に質問だが…………。」

黒こいし「何?」

ガルッチ「何が目的なんだ?わざわざ僕の妻のオルタ化姿で現れるなんて、何か目的があって現れたんだろ?」

黒こいし「うーんとね、今はお兄ちゃんの抹殺で解釈すればいいよ。真の目的が知りたいなら、お兄ちゃんのオルタに聞いてみればいいよ。」

ガルッチ「なるほど…………、んじゃあ始めるか。」

黒こいし「ええ、じゃあ殺すね。『堕天円舞(アクセルスピード)』!」

 

早!?これが黒こいしの敏捷!?だけど、少なくとも音速なのは確かだな。だったらこっちも!

 

ガルッチ「『鏖殺時刻(クロノス・ザ・マサクル)』!」

 

 

sideout

 

 

どちらも素早い攻撃を繰り出していくのか、知らず知らずにトレーニング室に斬撃の跡が増えていった。

 

ガルッチ「(この子、黒化しているはずなのに、なんでいつも外してばかりなんだ?さっきから急所を狙わないばかり。あのナイフにはハデスが持ってた武器と全然違う……。いや寧ろ、殺意すら感じない………。)」

黒こいし「そこ!」

ガルッチ「ッ!」

 

考え事をしていたのか、黒こいしが瞬時にガルッチを攻撃するも、それを防いでいった。だが、そこで違和感を感じた。

 

ガルッチ「(なんだ?黒こいしの右腕、布で被われて分からないけど、まるで呪腕のハサンみたいなことを…………。)」

黒こいし「そんなに近づいてよかったの?」

ガルッチ「(この殺意、まさか!)」

黒こいし「苦悶を零せ。『妄想心音(ザバーニーヤ)』!」

 

黒い布がほどけると同時に、ガルッチの心臓をめがけて腕を伸ばした。

 

ガルッチ「(拙い!これじゃあ当たる!)」

 

危機感を察したガルッチは、すぐさま急ブレーキをかけ、防御に徹した。運良くその腕はそこまで伸びず、黒こいしもブレーキをかけた。

 

黒こいし「ふーん?私の腕に気づいたの?」

ガルッチ「その宝具、もしや呪腕のハサン?」

黒こいし「そう、私の宝具の一つって奴よ。これでも自信はあったんだけどなぁ……。」

ガルッチ「まるで、アルマエルマみたいなやる気の無さだな。」

黒こいし「あのサキュバスとは、ちょっと違うんだけどね。あっちは本気を出したくないだけで、私は無意識で行動するだけ。それ以外何もないわ。」

ガルッチ「黒い無意識な事、んじゃあ本気を出せるってことか?」

黒こいし「それはどうかなぁ?無意識だから、本気を出せるか分かんないし。」

ガルッチ「…………………だったら、本気で来て欲しい。君はこいしの黒化なんだろ?何か不満とかあって、僕の前に現れたんじゃないのか?」

黒こいし「そう………きたか…………。」

 

しかめ面をしながら少し考え事をしたが、すぐ笑顔に戻りこう答えた。

 

黒こいし「私に不満なんてないよ。ただ、お兄ちゃんが心配なだけ。」

ガルッチ「心配?」

黒こいし「うん。いつか、お兄ちゃんが消えちゃうんじゃないのか………そんな心配するんだ。」

ガルッチ「心配するオルタなんて、聞いたことないんだが………。」

黒こいし「そりゃあもう一人のこいしだからよ。やり方は違えど、本質は一緒だから。」

ガルッチ「フランオルタは如何なんだよ………。」

黒こいし「フランオルタちゃんは、どっちかというと本来の自分を思い出して欲しかった為に、フランの前に現れたんじゃないかな?ああ別に、お兄ちゃんの事が嫌いって訳じゃ無いよ。あれでも、お兄ちゃんの事が好きなんだから。」

ガルッチ「あれでか…………………………………。(・_・;)」

 

俗に言うツンデレなのかどうかすら疑問に思ってしまったが、すぐ振り払った。

 

黒こいし「それにしても、貴方手を抜いているわね。」

ガルッチ「え?」

黒こいし「なんて言うか、殺すのが怖い……、失われるのが怖い………、そんな目をしてるわね。」

ガルッチ「……………見透かされてたのか。」

黒こいし「安心して。消えるのは私であって、こいしは消えないよ。それに、フランオルタのように、カード化しちゃうから。」

ガルッチ「……………本当に、いいんだね?」

 

そう言うと、何処からともかくデンオウベルトを装着し、ライダーパスを持った。

 

黒こいし「仮面ライダー電王………?」

ガルッチ「贋作だけどね。そんじゃ、行くぜ。『剣士(セイバー)』『モードレッド』!セット。」

 

ライダーパスにモードレッドのカードを入れると、赤いスイッチを押した。

 

ガルッチ「『夢幻召喚(インストール)』!変身!」

 

『Sword Form』

 

月夜の袴は一変し、モードレッドが着ている服装に変わり、ガルッチの右眼は勝手に赤色に変わった。

 

『俺、参上!』

???「って、なんじゃこの姿!?女物じゃねえか!?」

黒こいし「ふぇ?」

???「誰だよ!こんなヘンテコなもんをつけたのは!というかこの肉体の持ち主は誰!」

ガルッチ『あちゃー、まさかのモモタロスが憑依するとは、予想してなかったな。って事はあの3人も出て来るのか。』

???「その声は、どうやらこの肉体の持ち主のようだな。テメェ、なんで女装なんだよ!」

ガルッチ『女装?んな馬鹿な…………って本当に女装かよ!?うわー、女装は予想外だった……。』

黒こいし「男の娘の定めじゃないのかな?」

???「ケッ、まあいいぜ。とことん使ってやるぜ。っていうか最初から剣は有難いぜ!とりあえず、テメェが敵って事でいいよな?」

黒こいし「ええ、遠慮無くかかってらっしゃい?」

???「いっとくが、俺は最初からクライマックスだぜ!」

 

モードレッドの衣装を着てさらにモモタロスに憑依されたガルッチだが、身の速さで一瞬にして近づき、攻撃しまくっていた。

 

モモタロス「っていうか、どう見てもガキじゃねえか!?なんで此奴と戦ってんだよ!?」

ガルッチ『狙いは僕だからだ。以上だ。』

モモタロス「へぇ、子供に好かれるとぁ、な!」

黒こいし「うん、ちょっときついかな?でも、そこがチャンス!もう一度!」

ガルッチ『拙い!宝具来るぞ!避けろ!』

モモタロス「あ?」

黒こいし「『妄想心音(ザバーニーヤ)』!!」

 

再び右腕を伸ばし、ガルッチに憑依したモモタロスに襲いかかるも、次の魂に憑依されると同時に避けてった。

 

???「危ないなぁ、そんな腕で鷲掴みしちゃあ。女の子がやるもんじゃないよ?」

ガルッチ『今度はウラタロスかよ。』

???「それにしても、驚いたな。先輩が憑依したのは、まさか女の子だなんて……。」

ガルッチ『オイこら、僕は男だ!』

黒こいし「ドンマイお兄ちゃん………。」

???「まぁいいか、次は僕の番って事で。」

 

再び蒼眼に戻っているが、今度は青いスイッチを押した。

 

ガルッチ『今度はこっちだ。『槍兵(ランサー)』『クー・フーリン』!セット。』

ウラタロス「おや、男前のカードが入ってきたねぇ。まぁいいさ。変身!」

 

『Rod Form』

 

今度は蒼タイツの姿に変わり、手元にはゲイ・ボルグを持っていた。

 

ウラタロス「赤い槍か。先輩なら喜ぶけど、今は僕しか使えないだろうしね。」

ガルッチ『そりゃあ、クー・フーリンだからな………。』

ウラタロス「気にしたら負けって事ね。と言うわけで、お前。僕につられてみる?」

黒こいし「つれるものならね。『堕天円舞(アクセルスピード)』!」

 

再び音速のスピードとなった黒こいしだが、それに動揺せずウラタロスはその様子を見る。

 

ウラタロス「ふーん、なかなか速いんだね。」

ガルッチ『追わないのか?』

ウラタロス「何、対策は浮かんだよ。ところで、クー・フーリンって釣り出来るのか?」

ガルッチ『お、おう。』

ウラタロス「なら丁度良い。それっ!」

 

予想外な事に、ゲイ・ボルグの矛先がルアーに変わり、黒こいしの袖を引っ掛けた。

これには所有者のクー・フーリンも唖然する他なかったのだった。

 

ウラタロス「くっ、このスピードっ………!大物を釣ってるみたいだっ!」

クー・フーリン「っていうか、なにこの状況!?」

ウラタロス「おや?ご本人来ちゃいましたよ?」

ガルッチ『なんちゅうタイミングで来たんだよランサー、しかもそこにいたら。』

黒こいし「よっと。」

クー・フーリン「ゴハァ!?」

 

運悪く黒こいしに踏まれたクー・フーリンは、そのままぐったりと倒れてしまった。

 

ガルッチ『ランサーが死んだ!』

黒こいし「このろくでなし!」

クー・フーリン「だからそこは人でなしだって!言うなら物質系モンスターに言えよ!」

ウラタロス「でも起き上がると言う。凄いね、君。」

クー・フーリン「ハッ、何年死にまくってるかやら、こうなると慣れるしかねえしな。っていうか、テメェ誰だ?見たところ、ガルッチじゃあねえな。」

ウラタロス「自己紹介忘れていましたね。僕はウラタロス。お前も僕につられてみる?」

クー・フーリン「つれるならな。だが、先ずは手伝ってやるぜ!」

 

また踏まれないように急いでウラタロスのとこに向かい、竿になっているゲイ・ボルグを持ち、黒こいしを釣り上げようとした。

 

ウラタロス「一気に釣り上げるよ。」

クー・フーリン「ああ、タイミング合わせろよ?」

クーウラ「せーのっ!フィィッシュゥ!!!!!」

黒こいし「あらぁ?」

 

釣り上げられた黒こいしは、表情を変えずにただ驚いていた。

 

ウラタロス「釣れたね。」

黒こいし「あーあ、つられちゃった。」

クー・フーリン「なんだ?此奴ガルッチの妻じゃあねえか。」

ガルッチ『全然違えよ!この子は黒化したこいし!』

クー・フーリン「マジ!?」

黒こいし「まぁつられちゃった以上、もう殺るしかないね。」

クー・フーリン「ほう?いい殺気だ、いいぜ相手に───」

ガルッチ『待った、殺気と言ってもまだ本気じゃない。』

クー・フーリン「?」

黒こいし「もう、気付くの早いよ。」

ウラタロス「相当気に入られて───」

 

また変な魂が乗り移り、今度は蒼眼から黄眼に変わった。

 

???「いやぁ、久々に肉体に入れた……。キッツいもんよなぁ。」

ガルッチ『キンタロスかよ………、って事は次はあれか。』

???「ん?この体の持ち主か?いやぁ、乗っ取ってすまんかったのう。」

クー・フーリン「今度は誰!?」

キンタロス「俺か?俺はキンタロスってんだ。あんちゃん宜しく。さて、久々に変身しますか。」

ガルッチ『んじゃ、行くぜ。『狂戦士(バーサーカー)』、『坂田金時』!セット。』

キンタロス「おう、俺と似た奴やんか。ええのう。変身!」

 

『AXE Form』

 

再び衣装が変わり、坂田金時の衣装へと変わっていった。

 

キンタロス「俺の強さにお前が泣いた!涙はこれで拭いとけ!」

黒こいし「いやそれ、後でいいから。」

クー・フーリン「そんじゃまあ、行きますかね!」

 

 

 

-ガルッチの部屋-

 

こいしside

 

こいし「はぁ………。」

フラン「凄い回復力ね、こいしちゃん。でも、なんだか元気ないね。」

こいし「仕方ないよ。お兄ちゃんったら、黒い私と戦ってるから。」

フラン「え!?」

 

黒い私って事は、多分お兄ちゃんのことを不満だと思って、殺しに行ってるだろうなぁ……。薬飲んだ途端に、即効回復したけど、まだ安静しないと駄目だし………。

 

フラン「それってホント!?」

こいし「薬を貰った後に、鈴仙ちゃんが来て、すぐ飛び出して行っちゃったわ。」

フラン「私も行きたかったけど、今妊娠2週間経ったところだし………。あまり無茶出来ないしなぁ……………。」

こいし「確かにね。フランちゃんは妊婦なんだし、無理すら出来ないと思うんだよね。」

 

下手して赤ちゃんに当たったら、悲しいもんね。それとお兄ちゃんがキレて、大変なことになりかねないし…………。

 

こいし「でも、私は絶対安静だし……………。あーもー!何でこんな時に風邪引いちゃうの!?私の馬鹿!」

フラン「こいしちゃん………。」

こいし「守るって言ったのに………、これじゃあお兄ちゃんが…………。」

フラン「大丈夫、こいしちゃんだって、知ってるでしょ?お兄ちゃんは、必ず帰ってくるって。」

こいし「…………フランちゃん。」

 

そういえば、そうだったね。お兄ちゃんったら、居なくなっても必ず生きて帰ってくるのが多いからね。例え時間がかかっても、必ず会いに来てくれる。だったら………。

 

こいし「だったら、待ってるしかないわね。」

フラン「そうね。まちましょう、お兄ちゃんが勝って帰ってくるのをね。」

 

お願い、お願いだから………絶対帰ってきて。

 

 

sideChange

 

-トレーニング室-

 

ガルッチside

 

 

リュウタロス「君、倒しちゃってもいいよね?答えは聞いてない!」

黒こいし「質問にも答えないけどね。」

クー・フーリン「いや質問にも答えろよ!?テメェは答えを聞け!」

 

えーっと、ようやく宝具使えるのかと思ったら、今度はリュウタロスが来たという。まあ一応、『銃兵(ガンナー)』『ビリー・ザ・キッド』をセットして、今その衣装着てるんだよね。

 

ガルッチ『っていうか、ダンスしながら撃つって………やったことなかったな。』

リュウタロス「えへへ、それにしても良太郎と同じ………ううん、もっと動きやすいね。君って、ダンスとかしてるの?」

ガルッチ『まあね。特に足腰とか鍛えてるから、案外ダンスとかもやってるよ。』

リュウタロス「いいね。面白い!」

クー・フーリン「いや、すげぇ会話で盛り上がってるとこ悪いが、もうちょいで倒せるらしいぜ。」

 

よくよく見ると、先程から避けまくっているが、ホル・ホースのスタンド『皇帝(エンペラー)』を使ってるため、例え避けたところで必ず当たるため、最早黒こいしはボロボロの状態になってる。

 

リュウタロス「よーし、そんじゃ行きま───」

モモタロス『オイこらー!何勝手に邪魔してんだよ!?』

ウラタロス『そうだよ!ここは僕が───』

キンタロス『いやいや、ここは俺が───』

リュウタロス「もう、みんなやめて!頼むから。」

ガルッチ『こらぁぁぁぁぁぁぁ!!そこに直れ!雑種共ォォォ!!!』

 

───数分後

 

 

黒こいし「…………あーあ、怒っちゃった。」

クー・フーリン「えーっと、何あれ。」

ガルッチ「はぁ、全くあんたらねぇ。誰のだと思ってんだよ!一応大目に見てたが、こればっかしは我慢出来ん!仲良くしろよ!」

モモタロス「いやなぁ、小僧。俺は───」

ガルッチ「そこ、正座崩すな!」

モモタロス「はい………。」

ウラタロス「先輩ったら、怒られて────」

ガルッチ「貴様も正座崩すな!」

キンタロス「悪かった、さすがに度が過ぎた………。」

ガルッチ「だからって土下座は勘弁なんだが…………。」

 

あーもー、今更だけど何でイマジンが僕に憑依したんだよ。

 

リュウタロス「ごめん、僕達居場所がなくてさ………。良太郎は、僕達を庇って………。」

ガルッチ「……………だから、僕を?」

モモタロス「いや、そのベルトが俺達を呼んでさ。それに応じたって事なんだ。」

 

嘘…………、これ贋作なんだけど………。

 

ガルッチ「つまり、良太郎が死んでしまい、彷徨っていたところ、偶然僕がこのベルトを使ってたのを目撃し、それに憑依したって事か?」

ウラタロス「そう言うこと。案外良太郎とは違うけどね。」

キンタロス「何かと、特異点って訳でもなさそうだが、何故かすぐ追い出して、しかも実体化させるなんざ、聞いたことないぞ?」

リュウタロス「確かにね……。」

ガルッチ「はぁ、一応言うが………僕は其処いらの奴と事情が違うの。今は自分の星に帰るついでに、星の勇者って奴を探してるって訳。」

リュウタロス「星の勇者?そういえば、良太郎を襲ったのは星の勇者だとかなんとか───」

ガルッチ「はぁ!?リュウタロス、それホントか!?」

リュウタロス「わ、分かんないけど、真っ白なフードを被った奴が、良太郎を指してたんだ。」

 

嘘だろ、まさかの星の勇者が死んでるなんて……………。

 

リュウタロス「もし、良太郎を探してたんなら…………ごめん。」

ガルッチ「お前が謝る事じゃない、リュウタロス。あんたらも、責任感じてるだろうが、その世界に行けなかった僕が悪い。」

リュウタロス「………何で、そこまで?」

ガルッチ「失われたくないんだ。誰かが居なくなっていくのを…………。そしてそれを悲しむ人を見るのを…………。」

モモタロス「小僧……………。」

黒こいし「お兄ちゃん…………。」

クー・フーリン「ガルッチ…………。」

 

もっと気付いていれば、こう言うことには、ならなかったってのに、何で……………。

 

『コツン』

ガルッチ「ッ!?」

黒こいし「全く、そんなんだから私達が心配するのよ。そんな顔で如何するの?」

ガルッチ「だ、だけど僕は────」

黒こいし「なんでもかんでも抱え込むのは、お兄ちゃんの悪い癖だよ?そもそも、なんでも頑張るって事が駄目なのよ。お兄ちゃんは、生きている有り難みがないけど、今お兄ちゃんには、家族がいるんでしょ?」

ガルッチ「…………そうだが。」

黒こいし「お兄ちゃんの場合、世界じゃなく家族の為に戦ってるんだから、それを忘れちゃ駄目。いい?人の死を祈るのはいいけど、自分で責めないで。」

ガルッチ「………黒こいし。」

 

そうだったな、僕は『断罪者』になったとき、家族を守るって言ったきり、いつの間にか世界を救う事に、置き換えちゃってたな…………。僕には世界を救えない、ならばせめて、家族を守るしか無い。例え世界が敵に回ってでも、家族を守れると誓ったのなら、そうするべきだったな。

 

ガルッチ「まさか、敵に説教をされる時が来るなんてな。」

黒こいし「他の人なら、多分しないと思うよ?」

ガルッチ「…………だよな。んじゃ、最後始めるか。」

黒こいし「そうね。いずれこうしないと、勝負決まらないからね。」

ガルッチ「ああ。最後、決めるぞ。」

黒こいし「ええ。」

ガルッチ「…………モモタロス、使わせて貰うぞ。」

モモタロス「え?」

ガルッチ「『剣士(セイバー)』『電王・ソードモード』!セット!」

 

ライダーパスに入れて、後は使うだけ………。

 

黒こいし「行くよ?」

ガルッチ「ああ。必殺、モモタロスの必殺技。」

黒こいし「苦悶を零せ。」

 

行くぞ……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「『必殺技パート1(エクストリームスラッシュ)』!」

黒こいし「『妄想心音(ザバーニーヤ)』!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「…………僕の勝ちだ、黒こいし。」

黒こいし「…………ええ、そのようね。」

 

決着はついた。そこには、もう消えかかってる黒こいしが見えた。

 

黒こいし「あーあ、やっぱり鷲掴み出来なかったかぁ………。」

ガルッチ「いや、もう鷲掴みされちゃったよ。君の手で、僕の苦しみを…………。」

黒こいし「……………そうね。でも、消える前に………私、行かなきゃ。」

ガルッチ「…………こいしの所に?」

黒こいし「大丈夫、殺したりしないから………。」

 

そう言うと、まるでどこにも居なかったのように、僕の前から消えた。

 

モモタロス「…………これから、どうしようか。」

ウラタロス「そうだね。あ、それならさ。」

ガルッチ「僕は駄目だ。今回は贋作でたまたま呼び出されたけど、また呼び出せるかなんて限らないから。」

キンタロス「じゃあ、一体誰が………。」

ガルッチ「うーん………、見たところイマジンなんだが………、それと同時にサーヴァントになってるな……。」

リュウタロス「サーヴァント?」

ガルッチ「後で説明する。ランサー、今空いてる部屋に案内してくれるか?」

クー・フーリン「ああ、任せな。」

 

 

 

sideChange

 

 

-ガルッチの部屋-

 

 

こいしside

 

こいし「……………何で、貴方がここに?」

黒こいし「…………風邪、治ってたのね。」

 

え?何で?黒い私が何で生きてるの?というより、何でボロボロで私の前に?

 

フラン「黒いこいしちゃん、もしかしてお兄ちゃんは───」

黒こいし「私の負けよ。殺気立たないで、フランちゃん。」

こいし「じゃあ、何で私の前に?」

黒こいし「…………消える前に、1回貴方を見たかったの。でも、よかった。」

こいし「え?」

黒こいし「貴方は、まだまだ生きてて欲しいの。お兄ちゃんの為にも、貴方の力が必要なの。だから、お願い。」

こいし「…………私?」

黒こいし「どんな病気に負けず、生きて…………。』

 

黒い私は、涙を流してでも笑顔を見せて、消えていき、残ったのはカード化した黒い私がいた。

 

『真名:古明地こいし・オルタナティブ

クラス:アサシン

性別:女

身長:不明

体重:不明

属性:混沌・善

出典:東方project

 

筋力 :C-/耐久 :E- /敏捷 :SSS /魔力 :D /幸運 :E /宝具 :B

 

 

宝具

 

妄想心音(ザバーニーヤ)

 

 

ランク:C

種別:対人宝具

レンジ:3

最大捕捉:1人』

 

 

こんな私とかも、居るんだね。でも、黒い私の眼は、優しかった。

 

ガルッチ「………こいし。」

こいし「お兄ちゃん………。」

フラン「黒いこいしちゃんは、もう居なくなったよ。」

ガルッチ「そっか………。」

こいし「…………………………お兄ちゃ───」

ガルッチ「言わなくていい。元より、この子が居なかったら、僕の苦しみが軽くならなかったし、それとそのカードは、御守りにしてくれ。」

こいし「いいの?」

ガルッチ「ああ、僕が使うには勿体ないしな。」

 

寂しそうな眼、だけど何処かで安心しきったような眼もしている。お兄ちゃんの為にも、私が頑張らなきゃね。

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-14章 黒化の復讐者VS悲哀の断罪者

-白夜の平原-

ラヴォス「…………はぁ。」

珍しいな、こんなところで一人本を………ん?

ラヴォス「風龍さん、また気まぐれに外ですか?」

まあね、それよりその本は?

ラヴォス「あー、これですか。とある者の日記です。私に預かって行ったきりですが……………。」

えーっと、『終焉と死の始原大神の日記』?矛盾しまくってね?

ラヴォス「仕方あるまい、風龍さんがここに来る前は、ある2人の世話をしてたからね。」

へぇ………っておい待て、んじゃああの予言の中にあった始原大神って……。

ラヴォス「実は、既に人間界………つまり………。」

マジで?ガルッチ達の世界に居るって事?

ラヴォス「そう言うことですね。もう一人も、そこに。」

ふぁ!?っていうか、その終焉と死の始原大神の名前ってどんなの?!

ラヴォス「…………それは無理な相談だ。いくら風龍さんでも、彼と約束してますので。」

そうかい。約束なら仕方ないか…………。


-VRルーム 浜辺-

 

エミヤside

 

イリヤ「…………。」

???「……………。」

エミヤ「…………どういう状況だ?」

 

さて、急いでイリヤのとこにいるVRルームに向かい、到着したばかりのエミヤシロウだ。何故あのような発言をしたかというと…………。既にイリヤの黒化した者がいたという。そこまではいい。そこまではよかったのだが…………。

 

エミヤ「何故、茶を啜っているのだ?」

 

というよりは、イリヤの黒化というより、私のような英霊イリヤのような気がする。あの赤原礼装らしき物は、恐らく私のではないかと思う。

可能性はないわけでもない。イリヤが英霊になることも有り得るが、何の理由で英霊になるかまでは、私ですら予想がつかない。特にイリヤに関しては!

 

イリヤ「あれ?シロウお兄ちゃん?如何したの?そんなに荒げて?」

???「ヤッホー、お兄ちゃん。」

エミヤ「えーっと、少し確認するが………。赤原礼装をしたイリヤ、君はイリヤの黒化した者なのか?」

???「うーん、オルタなのは合ってるよ?もっと言えば、私は復讐者(アヴェンジャー)の『イリヤスフィール・フォン・アインツベルン・オルタナティブ』だけど。」

エミヤ「アヴェンジャーだと!?だが復讐者としては全く見られんぞ!」

???「まぁ、呼び方は赤イリヤでいいわ。こっちの私も、そう呼ばせてるし。」

エミヤ「黒イリヤならぬ、赤イリヤか……。」

赤イリヤ「だって、黒イリヤって言ったらクロエ以外当てはまらないんだもん。どっちかって言うと、あっちが黒化したイリヤだと思うよ?でも、今は私がオルタ。」

 

なるほど分からん。

 

エミヤ「だが、何しにここに?」

赤イリヤ「そうね……、お兄ちゃんが来てくれば、話をするわ。」

エミヤ「…………その子に危害を加える気は?」

赤イリヤ「ないね。用があるのは、お兄ちゃんだけだから。」

エミヤ「………そうか。」

 

 

 

そして、数時間もしたのか、ようやくガルッチが到着した。

 

 

sideChange

 

ガルッチside

 

 

さてと、黒こいしを撃退し、その最後を見届けた事だし、後は黒化したイリヤを倒すだけ……………って思って、ここに来たんだが………。

 

 

ガルッチ「なにこの状況。」

エミヤ「それ、私も思ったぞ?」

 

いや待て、何あの子。黒化という黒化が無いんですけど。

 

赤イリヤ「やっときたのね、お兄ちゃん。」

ガルッチ「えーっと、イリヤのオルタで…………合ってるよね?」

赤イリヤ「それ以外誰がいるのよ?」

ガルッチ「いやだって、どっからどう見ても黒化じゃねえよ!?どゆこと!?」

赤イリヤ「うーん、これでも黒化だよ?クラスは復讐者(アヴェンジャー)だし。」

ガルッチ「マジで?にしては、復讐心ない気がするけど………。」

エミヤ「それ、私も思った。」

赤イリヤ「なんでもかんでも復讐心あるって決め付けるのは、偏見だと思うけど。」

 

確かに、正論ですね。

 

赤イリヤ「まっ、黒こいしを倒したって事は、後は私を倒すだけね。」

ガルッチ「ああ、そう言うことになるが、聞きたいことがある。」

赤イリヤ「目的ね。いいよ、今の貴方なら教えてもいいわ。」

 

お茶飲んでから、後は立って僕を見つめた。確かに、黒イリヤというより、赤イリヤの方が好ましいな。エミヤみたいな赤原礼装らしい物を着てるようだし。

 

赤イリヤ「まぁ、二人ともそれぞれなんだけど、私達の真の目的は、お兄ちゃんの育成かつ眠ってる力の解放、そして終焉と死と悪の始原大神『ディマイズ・ヴォイド・デス』に出会わせる為の試練というわけ。」

ガルッチ「試練?育成?」

赤イリヤ「簡単に言うと、無の神を倒すには、確かに星の勇者を集めるのは正解よ。だけど、それだけじゃあ駄目なのよ。実際、貴方の祖父はただ集めただけで、やったのは撃退のみ。討伐するには、『原初』・『終焉』・『無限』、そして『逆無限』。お兄ちゃんは『終焉』と『逆無限』、言い直せば『反無限』の力を持っているの。その力を使えば、無の神と戦えるのよ。」

ガルッチ「『終焉』と『反無限』…………。未来が言ってた、とんでもない力って……もしかして。」

赤イリヤ「そう、貴方はその力を持ってる。ただ、目覚めていないだけ。そこで……。」

ガルッチ「殺意を持ってでも、僕を鍛える。それも、手加減抜きの………。」

赤イリヤ「そう言うことよ。フランオルタちゃんは、まぁ未来って言う人と一緒に倒され、黒こいしちゃんは、想定外の4人かつ本気で来なかったから勝っちゃったけど、最後の私はそう甘くないわよ。」

ガルッチ「…………今度こそ、1対1の勝負って事か。」

赤イリヤ「ええ、というわけで、もう一人の私、エミヤお兄ちゃん。」

エミヤ「……………分かった。」

イリヤ「…………絶対、勝ってね。お兄ちゃん。」

 

元よりそのつもりだ。今度こそ、この手で決着をつける。その途端、赤イリヤは投影魔術を使い、見慣れない剣を出してきた。

 

赤イリヤ「『我が魂と絆の剣(ローレライ)』、これが私にとっての真作宝具よ。」

ガルッチ「真作宝具………か。だったら、こちらも真作宝具を持たないとな。」

 

見たところ、あれは大剣だろうと思い、僕は(名称)『世界を揺るがす神々の剣(ゴットフリート)』を抜いた。

 

ガルッチ「行くぞ、練鉄のホムンクルス。魔力の貯蔵は十分か?」

赤イリヤ「そっちこそ、覚悟はいい?私は出来ている!」

 

 

 

sideout

 

-VRルーム 草原-

 

 

BGM BB戦闘曲 『bottom black, moon gazer』

 

 

剣の打ち合いをすると同時に世界が変わり、浜辺だった場所は草原へと変わり、辺り一面には歯車や金属の破片、錆びた剣等が刺さっており、空は雷鳴が轟いていた。

それを気にせず、ガルッチは赤イリヤの攻撃を防ぎながら『ロストメモリー』で、赤イリヤを攻撃する。だが、それを見据えていたのか、もう一つの『我が魂と絆の剣(ローレライ)』を投影し、それを防いだ。

 

ガルッチ「何故アヴェンジャーになったんだ。誰かを憎んだから、アヴェンジャーになったんじゃあないのか?」

赤イリヤ「確かにね、普通なら有り得ないだろうけど、でも復讐心はあった。誰だか分かる?」

ガルッチ「切嗣か?」

赤イリヤ「そう、私は衛宮切嗣を許せなかった。正義の味方という、馬鹿げたものになって、恒久平和という馬鹿な夢の為に、私とお母様を犠牲にしようとしていた。」

ガルッチ「それで、アヴェンジャーか。」

赤イリヤ「まぁ、平行世界の私は違ってはいたけど、私は衛宮士郎に恨みはない。だけど、私を捨てようとした衛宮切嗣だけは、如何しても許せなかった。」

 

剣の打ち合いをしながらも、ガルッチは赤イリヤの話をしていた。

 

赤イリヤ「世界を守るために、善意と悪意を消したら、みんな人形みたいな存在に変わってしまう。だけど切嗣は、そんなのお構いなし。平和が訪ればそれでいいと抜かす。貴方はどう思う?お兄ちゃん。」

ガルッチ「僕も、それには同意する。fate/Zeroの衛宮切嗣は、最も暗愚な奴だとは、彼自身も気付いていない。吐き気を催す邪悪と言っても、過言じゃあないだろう。善意と悪意を消してでも、平和であればそれでいい?巫山戯るのも大概にしろって話だ。正義があるからこそ悪が生まれ、逆もまた然り。その二つそのものを消せば、空虚な存在以外考えられん。勿論僕は、家族を守るために世界を敵にまわす。それだけさ。」

赤イリヤ「お兄ちゃんらしいわね。」

ガルッチ「だがな、それは正義の味方である衛宮切嗣の事であって、衛宮切嗣自身を憎んではいない。」

赤イリヤ「何でなの?」

ガルッチ「其奴は分からんが、衛宮切嗣がいなければ、衛宮士郎を拾わず、冬木市の聖杯戦争は、永遠に続いていたかも知れないって事だ。だから僕は、正義の味方だけは嫌っているって事さ。」

 

言葉は交わし、剣も交わり、そんな問答が続けられた。

 

赤イリヤ「じゃあ、私の復讐は間違いだって言うの?」

ガルッチ「別に、復讐を嫌ってるわけじゃねえよ。したければすればいいし、しないならそれでいい。まぁ僕は、復讐するけどね!毒をもって毒を制し、目には目を、歯には歯をってな。」

赤イリヤ「でしょうね。お兄ちゃんだったら、復讐者でもお似合いかもしれないわ。」

ガルッチ「いいねぇ、そう言うのは!」

 

少しだけ笑みをこぼすと、後ずさりして、干将莫耶を投影した。

 

ガルッチ「鶴翼、欠落ヲ不ラズ(心技、無欠にして盤石)!」

赤イリヤ「あの技、やる気ね……。」

 

干将莫耶を投げつけた次には、今度は約束された勝利の剣(エクスカリバー)とダインスレイフを投影し、投げつけた。

 

ガルッチ「心技、泰山ニ至リ(力、山を貫く)!」

赤イリヤ「え?ダインスレイフとエクスカリバー!?」

 

赤イリヤは戸惑うも、ガルッチの攻撃は続く。今度は日光・暁丸と月光・闇夜丸を投げつけた。

 

ガルッチ「心技、黄河ヲ渡ル(剣、水を別つ)!」

赤イリヤ「こんな鶴翼三連、見たことない…………。」

 

だが、それを見逃すことなく、ただただガルッチの攻撃を見ていた。

 

ガルッチ「唯名、別天ニ納メ(生命、離宮に届き)!」

赤イリヤ「これって、聖剣と魔剣を組み合わせた…………鶴翼三連なの!?」

 

聖剣スターダストソードと魔剣ダークネスムーンを投げつけた後、ガルッチはロストメモリーと世界を揺るがす神々の剣(ゴットフリート)を持ち直し、走りだした。

 

ガルッチ「両雄、共ニ命ヲ別ツ《我ら、共に天を抱かず》!『聖邪・鶴翼三連(ウィングソード・シザーハンズ)』!!」

 

複数の青と赤の斬撃色が走り、赤イリヤを斬りつけた。さすがの赤イリヤも、動揺を隠しきれなかった。

 

赤イリヤ「まさか、鶴翼三連を、ここまで応用するなんて………。」

ガルッチ「気付いたら覚えたようなもんだな。」

赤イリヤ「これは、本当に加減出来るほどの相手じゃあ……………無さそうね。」

 

その途端、赤イリヤは弓を投影し、何も持ってない状態で弓を引いた。するとどこからともなく、閃光の矢が現れ、ガルッチに当てた。

 

ガルッチ「ッ!トリスタンの宝具か…………。」

赤イリヤ「ええ、だからこれを喰らいなさい!『痛哭の幻奏(フェイルノート)』!」

 

弓を引くと同時に閃光の矢が放たれていくが、その矢を避けていきながら、ガルッチも弓で応戦した。

 

ガルッチ「黒鍵よ、彼の者を貫け!」

 

今度は弓矢による戦いが始まり、黒鍵で赤イリヤを撃つも、それを避け、弓を引いて閃光の矢を放つ。その繰り返しとなった。

 

ガルッチ「(厄介だな、まるで全方向から矢が飛んでくる宝具って………。だったらこっちも!)『弓兵(アーチャー)』『トリスタン』、『夢幻召喚(インストール)』!」

 

すぐさま衣装を変え、お返しと言わんばかりに引きまくっていった。

 

赤イリヤ「本当にやって来たわね………。しかも倍返しと来たのね。」

ガルッチ「仕方ないだろ、此処まで手こずるなんて思わなかったし………。」

赤イリヤ「と言いつつ、全方向からの攻撃に加えて黒鍵を放つって………。トリスタンさん泣くよ?」

ガルッチ「…………なんか今ので罪悪感増したわ。ぶっちゃけこれ使うの初めてだったし。」

赤イリヤ「というより、黒鍵投影できるって……。」

 

そんな話をしながらも手は緩めず、今度は一発必中で弓を引いてきた。しかし、ガルッチに取って予想だにする事ない事態が起きた。

 

ガルッチ「なっ!?何でロストメモリーが僕の手元に!?」

 

なんとロストメモリーがガルッチの手元に現れ、誤って撃ってしまった。そして、赤イリヤが放った閃光の矢とぶつかり、砕けていった。だが、そこから変化が起こった。

 

赤イリヤ「こ………この力って、もしかして……………!」

ガルッチ「嘘だろ…………?成長が無いはずの『ロストメモリー』が………?」

 

砕けていったのはロストメモリーの外見だけで、剣自体は砕かれて折らず、寧ろ覚醒したかのような輝きを増した。天使の翼部分は白から水色に、悪魔の膜部分は白から深紅色へと変わり、真ん中にあったはずの欠けたハートは元のハートになり、中央には無限にもう一つの0を組み合わせたような記号が描かれていた。

 

赤イリヤ「驚いた……………、もう此処まで解放出来てたなんて。」

ガルッチ「う、美しい………。これが、あのロストメモリー?」

赤イリヤ「無限光………、無限を更に超えた光の剣。『アインソフオウルソード』、あれがロストメモリーだなんて………。」

 

そして、その剣を手にした瞬間、溢れんばかりの力が漲ってきた。翼は6つ生え、右半分は水色となっており、上部分は白く輝いていた。対して左半分は深紅色となっており、上部分は黒く禍々しく光っていた。その姿になると同時に、ステータスウォッチャーからモニターが出現した。

 

『能力発現

 

『反無限』の能力

 

無限に対となるもう一つの無限。言わば虚数の無限のような力を持っていて、自分には無い力を発現させる。

 

 

『無限光』の能力

 

無限を超える能力。その力は計り知れず、あらゆる全ての能力を我が物とし、世界を支配することが出来る能力。

 

 

『終焉』の能力

 

原初と対となる能力。あらゆる能力に対して有効で、使うだけで相手に様々な終わりを迎える。言い換えれば、消滅させることが出来る。ただし、彼の任意がない限り発動しない。』

 

 

ガルッチ「うわー、チートじゃねえか。エグいなそれって………。」

赤イリヤ「アハハ、これは私も予想外。反無限の能力を覚醒させるはずが、終焉と無限光と来るなんて、思ってもみなかったなぁ。でも、これで全力で行ける!構えなさい、お兄ちゃん!」

ガルッチ「まぁ、この一撃で終わらせる。英霊カードケース!セット!」

 

『全英霊の宝具の挿入完了、『終焉を迎える尊き剣(アイン・ソフ・オウル・ディマイズ)』の発動可能です。』

 

全部の英霊カードを入れたのか、虹色の刃へと変わっていき、6つの翼も虹色になり激しく輝いた。赤イリヤの後ろには魔法陣が現れ、そこから雷が放たれていた。

 

ガルッチ「束ねるは英霊の意志、煌めく死の螺旋…………。終焉へと迎えしは、我が剣!」

赤イリヤ「この剣は、我が魂と絆で繋がれた、永遠なる剣。」

ガルッチ「『終焉を迎える尊き剣(アイン・ソフ・オウル・ディマイズ)』!」

赤イリヤ「その神髄を見よ!『我が魂と絆を繋げる永遠の剣(エクス・ローレライ)』!」

 

 

虹色の閃光と雷を纏った閃光がぶつかり、落雷がふたりのとこに落ちていった。激しく鳴り響くと同時に、虹色の閃光が一気に押し出していき、赤イリヤを飲み込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-VRルーム 浜辺-

 

ガルッチside

 

BGM終了

 

ガルッチ「これが、僕の力…………………………。」

 

驚いた、こんな力が僕に宿していたなんて……………。

 

赤イリヤ「アハ、やっと解放したのね。これで何時でも、その力を扱うことが出来るわ。とにかく、試練合格、おめでとう。」

 

そしてそこには、運良く右腕が引きちぎられ、腹部からは内臓が見えてしまうほど、ボロボロになった赤イリヤが、こちらを見てる。僕、あんな威力の高い宝具で、赤イリヤを………。

 

赤イリヤ「気にしないで、お兄ちゃん。私英霊だから、一度座に戻ればすぐ戻るわ。っていっても、やっぱり悲しそうな目をするのね。」

ガルッチ「…………。」

赤イリヤ「だったら、少しだけこうさせて。お兄ちゃん。」

ガルッチ「え………?」

 

抱き締められた。右腕が無いはずなのに、何故かない方も暖かく感じる。いつの間にか、僕の服の一部が血で染められていた。

 

赤イリヤ「強く、なったね。お兄ちゃん。ディマイズの言うとおりだったよ。お兄ちゃんなら、その力を目覚めさせることが、出来るって。」

ガルッチ「いや、いずれにしても、君達を殺した事には、変わりない。」

赤イリヤ「それでも、私は嬉しい。お兄ちゃんが負けたら、今までの苦労が、水の泡になっちゃうしね。」

ガルッチ「君もまた…………、消えるのか?」

赤イリヤ「うん。今度は、どこの聖杯戦争に駆り出されるか、分かんない。もしかしたら、切嗣のサーヴァントになるかもしれない。その時、どんな事を言えば……。」

ガルッチ「………巫山戯た幻想を言ってたなら、ぶん殴ればいいと思うよ?」

赤イリヤ「ハハハ、その方がよっぽどいい薬になるかもしれないわね。最後は、裏切って聖杯もろとも壊すことにしようっと。」

ガルッチ「出来るの?」

赤イリヤ「ええ、こっそり『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』で自分を刺して、ね。」

 

おう、正義の味方の頃の切嗣の絶望するとこ見たいなぁ。ねぇねぇ、どんな気持ち?どんな気持ち?娘に殺されてどんな気持ち?的な。

 

赤イリヤ「あ、そろそろ時間だ………。」

ガルッチ「座に、帰っちゃうのか?」

赤イリヤ「うん、残念だけど仕方ないよ。でも、これで貴方は、終焉と死と悪の始原大神と出会う資格を持った。後は、その人と出会うだけ。」

ガルッチ「そうか……………。」

赤イリヤ「大丈夫、お兄ちゃんは一人じゃ無い。フランちゃんやこいしちゃん、イリヤちゃんのような家族や、ブレイズさんやアビスさんのような仲間も居るんだから、その人達にも、頼ってあげて。」

ガルッチ「ああ。」

赤イリヤ「バイバイ、ガルお兄ちゃん。」

 

お別れの時の赤イリヤは、天使のような微笑みで姿を消していった。そして残されたのは、赤イリヤが持ってた『我が魂と絆の剣(ローレライ)』と右腕、そしてカードだった。

 

『真名:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン・オルタナティブ

クラス:アヴェンジャー・アーチャー

マスター:なし

性別:女

身長:143cm

体重:39kg

属性:中立・中庸(悪?)

出典:fate/

 

筋力 :C /耐久 :C /敏捷 :A /魔力 :S /幸運 :D /宝具 :?

 

 

 

宝具

 

我が魂と絆を繋げる永遠の剣(エクス・ローレライ)

 

 

ランク:A+++

種別:対城宝具

レンジ:300

最大捕捉:1~599人

 

 

痛哭の幻奏(フェイルノート)

 

 

ランク:A

種別:対軍宝具

レンジ:20

最大捕捉:10~50人』

 

さて、終わったことだしそろそろフラン達のところに戻っ──────

 

ガルッチ「あ…………れ…………?」

 

視界が歪んで、見える。ついでに、なんだか眠くなってきたけど…………。あー、そっか。

連戦だったから、きっと……………眠くなったんだろうな…………。

仕方ないから……………こ……………こ……………で、眠…………ろ……う。

 

 

 

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-15章 終焉と死と悪の始原大神

-???-

 

ガルッチがようやく目覚めると、そこには何もない空虚な世界にいた。

 

ガルッチ「此処、何処?」

 

辺りを見渡すと同時に、謎の泡が出現し、中には何かが移っていた。驚いたことに、そこには未来がいる世界だった。隣には長い黒髪に、紫色のゴスロリドレスを纏った美少女や水色の髪に、角のような機械の髪飾りを着けた少女。その者と手を繋いでいる女の子。女の子の後ろには、あのアヌビス神がいた事に、ガルッチは少しだけ笑みをこぼした。そして、もう一人の方は赤髪でなんだかのほほんとしている少女がいた。っとその女の子の声が聞こえた。

 

『パーティーかぁ~、一体どんなのかなぁ~。』

 

ガルッチ「…………なんでさ。」

 

またこいしと似たような声が聞こえたのか、ガルッチは少し苦笑いするも、その世界を眺めていた。すると、不思議な声が聞こえた。

 

「ようやく来たんだね、我が精神よ。」

 

後ろを振り向くと、そこには白い髪をしていて、美少年と言ってもいいほどの美顔の男性が立っていた。

 

ガルッチ「我が精神って?」

「言葉通りだ、もとよりそれは私の精神だったから。っと、自己紹介し忘れてたな。私は終焉と死と悪の始原大神『ディマイズ・ヴォイド・デス』と言うものだ。」

ガルッチ「赤イリヤが言ってた、あの?」

ディマイズ「そう、これがロスト・エンドの、そしてガルッチの本当の名前だ。」

ガルッチ「じゃあ最初から、無限光や反無限、終焉の力は………。」

ディマイズ「そう、元よりそれは最初から持ってた力だ。」

 

あまりにも不思議に思ったガルッチは、こんな事を聞き出した。

 

ガルッチ「じゃあ、何でロスト・エンドの名前にしたんだ?」

ディマイズ「した、というよりは…………それは人間になるときの名だな。」

ガルッチ「人間になるときのって………。」

ディマイズ「教えてやろう。君の本当の過去を…………。」

 

その途端、何もなかったはずの空間から、無数の泡が現れた。それも、中には色々なものが映っていた。

 

ディマイズ「元より私は、あらゆる世界の監視者のものだった。終焉へと迎え、最早割れてしまいそうな世界は、私の手で終わらせている事が仕事だった。反対に、私にはもう一人の監視者と同時に創造者のものがいた。其奴は原初と生と善の始原大神『ビギニング・ヴァーチュ・ライフ』という奴がいた。彼の仕事は、原初。つまりあの泡を生み出す力を持っていて、それを増やしていくのが仕事だった。」

ガルッチ「ここって、様々な世界を作り出し、終われば消えるって事なのか………。」

ディマイズ「まぁ、これは世界の泡と呼んでよいぞ。さてと、何故私はロスト・エンドとなったか。それは、ある思いつきだった。ヴァーチュがラヴォスを生み出してしばらく経ったときだった。」

 

ラヴォスという人物を聞いたガルッチは、思わず驚いた。

 

ガルッチ「ファ!?ラヴォスって、転生の神の!?」

ディマイズ「その通り。まぁ、1-1章から見たけど、彼奴何やってんだ。幼児に、幼女に欲情するとはどう言う了見だ!?全く、執事としてあるまじき行為だぞ!」

ガルッチ「メタイ、色々とメタイぞ。っていうか、そんなことやってたんかい!?有り得ねぇ………、風龍さんが何故あの言葉言ったのか、納得したわ。」

ディマイズ「んで、しばらく経ったある日、私は一人の人間を眺めていた。彼奴は独りだった、何も与えること無く、ただ無視されるか虐待されるかのどちらかだった。だが、私は興味を持った。彼の力に。そこで考えた。私はあの者に憑依して、力を持った人間にしようと思った。だが、ここで問題が浮上した。それは私が、大神であると。本来なら姿を現すのは、私にとっては不都合で、私を快く思わぬ者が現れてしまう。そして、もう一つが私の能力であることだった。これも姿を現さない理由と同じ理由なのだ。だが、それはラヴォスの手によって解決され、私は魂となった。ん?どうかし…………ああ、そうか。君は虐待とかの言葉が嫌いだったのだな。」

ガルッチ「いえ、お気になさらず…………。続けて下さい。」

 

虐待という言葉に怒りを感じていたが、我慢して聞いていた。

 

ディマイズ「そして、私はあの者を見つけ、すかさず憑依した。だが、憑依した瞬間その者の人格や精神、魂その者が息絶えてしまった。」

ガルッチ「ディマイズ、貴様殺し────」

ディマイズ「待て、殺していない!私とて想定外だったのだ!まさか憑依した瞬間滅びるなんて思わなかったのだ!」

ガルッチ「…………ならいいけど。」

ディマイズ「続けるぞ?そっからの行動は早かった。先ずは、この村から逃げ出そうと考えた。それでは、この者には報われないと思ってたからな。だが、途中であの者を虐待していた人物に見つかった。このままでは拙い、けれどそんなことはお構いなく、私はこの者の体力を無視して、大声で怒鳴った。殴られる前に、奴の股間を蹴り、近くにあった棒で殴りつけた。そして急いで、食糧やナイフ、衣服を盗み、あの場から立ち去った。まぁ、後先考えてなかった私だったからな…………。それからは、野宿の繰り返しだったが、とある者が私を見つめていた。何故だか、彼には力があるのでは無いかと思い声をかけた。すると、こちらに来て話し掛けた。君は一人なのか、とな。そこから、ロスト・エンドの始まりだった。後は、ロスト・エンドの記憶通りだろうな。」

 

過去話が終わると、ガルッチはすぐに記憶の整理をした。

 

ガルッチ「えーっと、要するに…………僕は始原大神であったが、ある人物に憑依し、ロスト・エンドの父親と思われる人物に誘われて、始原大神から人間に変わった。そっから陰陽師生活をするも、町に災厄、自分の死を予兆し、避ける方法である星の破壊者『ラヴォス』を倒す為に旅立って、結果敗北、逆に配下にされるも殺されて、そこで精神と魂が抜き取られた…………か。んじゃあ、君が魂でロスト・エンドが肉体、んで僕が精神ってこと?」

ディマイズ「そう言うことだ。」

ガルッチ「……………実感湧かねえが、信じるしか無さそうだな。だが何で、僕の妻を?」

ディマイズ「あー、どれだけ信念を貫けるか、試したくてな。そして、それを見せてくれた。フランオルタは、君と先程君が言った未来に倒され、黒こいしは4人のイマジンと共に、最後は君の手で、そして赤イリヤは役割を果たすべく、君と戦い敗れた。そして、後は私だけ。」

 

途端に場所が変わり、気付けばどこかのビルの上にいた。

 

ディマイズ「今の私は、『EndofTheWorld』の番人。私を倒せば、封印は完全に解ける。今ここには、君独りしかいない。加えて私は、戦闘面では強い方。私に勝てる見込みは低いぞ?」

ガルッチ「…………まだ封印してるって事か。」

ディマイズ「そういうことだ。さぁ、どうする?」

 

答えは決まっていた。例え敵が自分自身だったとしても、フラン達の約束を果たすべく、ガルッチは『アイン・ソフ・オウルソード』を持ち、全身全霊で挑む構えをした。

 

ディマイズ「……………だと思った、期待以上だよ!ガルッチ!!」

ガルッチ「行くぞ、終焉を司る大神よ。」

ディマイズ「来るがいい、この私が終わりを告げようではないか!」

 

 

-ガルッチの部屋-

 

 

フラン「…………起きないわね。」

永琳「おかしいわね、一体何があったのかしら。」

 

一方でフラン達は、疲労で倒れてるガルッチを見つけ、部屋まで担ぎ、それから1ヶ月も経ったにも関わらず、全く起きなかった為、永琳を呼んだところだった。

 

エンド「恐らくだが、魂と出会い、其奴と戦ってるのだろうな。」

フラン「何ですって!?」

こいし「それって本当!?」

エンド「予想だがな。」

イリヤ「でも、どうやって助けに行こう………。」

エンド「一つ、方法がある。」

3人「その方法って!?」

 

さすがガルッチの事心配しているのか、妻3人は食いついてきた。

 

エンド「この者の深層精神の中に入ると言うことだ。」

永琳「待って、それじゃあフランの中にいる子供は───」

エンド「安心しろ。何も3人の精神を抜き取る事じゃあない。『二重存在』というのは、知ってるか?」

永琳「ドッペルゲンガー!?貴方それを作り出すっての!?」

エンド「ああ、上手く行けばガルッチの所に送り込める事が出来る。しかし、3人か……………。」

クロエ「何か問題があるの?」

エンド「1人だったら、まだ送れるが、3人となると何か欲しいな………。カードとか。」

 

っと言ったら、3人は自分達が持っていたカードを取り出した。

 

3人「これでいい?」

エンド「なるほど、それなら行ける!姿はオルタだが、それでよいか?」

3人「ええ!」

エンド「よし、では───────」

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

ガルッチ「ちっ、思ってた以上にキツいな。」

 

現在ガルッチは、苦戦を強いられていた。長期戦は思っていた以上に長引き、互いに疲れ果てていた。途中ビルが倒壊してしまうも、元通りにしていった。だが、予想外な事が起こった。

 

ガルッチ「しかし、此処の新聞で調べたけど………。『犯罪都市『ゴッサム』』って、恐らく別世界に飛ばされていたとか………かな。」

 

どちらにせよ、あの轟音は誰でも気付くはず。早々決着をつけなければ、誰かに見つかってもおかしくない。そう思ったガルッチは、6つの翼を生やし、再び上空へと向かった。っとまた何かが吹き飛んだのが、こちらに来た。

 

???「くっ、なんて奴だ…………。」

ガルッチ「え?」

 

これもまた予想外な事が起こった。なんと吹き飛ばされたのは、アメコミで有名な『スーパーマン』が吹き飛ばされていたのだ。

 

ガルッチ「え?ちょっと待て、どういう事?んじゃあ、僕がいる世界って…………。」

スーパーマン「って君、一体何者なんだ!?」

ガルッチ「ちょっと待って、状況が読めないんで。そして、僕はガルッチ。」

 

少し状況整理してみた。今ここにいるのは、あのアメコミで有名なスーパーマン、そして空には蝙蝠の光があった。そして、一つの結論が出た。

 

ガルッチ「ここって、バットマンVSスーパーマンの世界じゃあねえか!?こんなところに飛ばされたってのか!?」

スーパーマン「き、君。あの、どうかしたのか?」

ガルッチ「あー、すまない。そして悪いけど、あれは僕にやらせて。責任持って、彼奴を倒すんで!!」

スーパーマン「は?」

ガルッチ「失礼!」

 

焦りだしたガルッチは、急いで上空に向かい、ディマイズのところに向かった。

 

ディマイズ「あっぶねえ、何あの蒼タイツと赤マント。いきなり攻撃するって………。」

ガルッチ「おいディマイズ!ここ、バットマンVSスーパーマンの世界なんだけど!?」

ディマイズ「え?そうなのか!?」

ガルッチ「何でこんなとこにしたんだよ!?」

ディマイズ「私に聞くな!というより、何故あの場所に選ばれたのかすら、分からぬのだ!」

 

そんなこんな言い争いもするも、弾幕や斬撃が、空中に広がっていった。それでもガルッチは、宝具を使用することは無かった。何故なら使用すれば街に被害が及んでしまうからだ。

 

ガルッチ「全く、厄介なとこを選んだ、ものだな!恋符『マスタースパークβ』!」

ディマイズ「ぐっ!ご、ごもっともだ、な!」

 

レールガンのような閃光を放ち、斬りかかろうとするも、再び地上に叩きつけられた。

 

ガルッチ「ッ!!!」

 

流石に限界を向かい始めたのか、体勢を立て直しとある館の庭のところでホバリングし、着地した。

 

ガルッチ「はぁ…………はぁ……………、久々だ、こんなに疲れたのは………。いや、耐久Dだってのが、此処で響いたか…………。」

 

そこで休憩してると、一人の執事が現れた。

 

「失礼、一体何の騒ぎですか?何やら空から────」

ガルッチ「す、すまないが、ここら辺りの住人を避難してやってくれ!被害が及ぶ前に、早く!」

「へ?」

ガルッチ「良いから!犠牲者が増える前に、避難させろ!特に、あのパーティを中止させて、避難を!」

「しかし………。」

ガルッチ「ちっ、やばいのが来やがった……………。とにかく、事情は後で聞く!今は早くしろ!」

 

何かの危険察知をしたのか、すぐさま飛び立ち、館上のところでホバリングした。

 

ガルッチ「絶対に防がなきゃ…………。出力最大!『投影、開始(トレース・オン)』!」

 

瞬時に投影したのは、全て遠き理想郷(アヴァロン)。それで防ごうにも、防ぎきれない可能性もあり、ある宝具を使用することにした。

 

ガルッチ「『盾兵(シールダー)』『ギャラハット』!『限定召喚(インクルード)』!」

 

盾を召喚すると同時に、雷が鳴り響き、空から閃光が走った。

 

ガルッチ「真名開帳!私は災厄の席に立つ。それは全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷。理想郷と14の花弁と共に、顕現せよ!『全て遥か(ロード・キャメロット・)遠き理想の(アヴァロン・)十四の円環(アイアス)』!!!!!!!」

 

14の花柄が現れると同時に城門らしきものが現れ、アヴァロンを取り込んでいった。そして、完全なる防御へと変わり、放たれた閃光にぶつかっていった。

 

ガルッチ「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」

 

長時間で戦っていて、普通なら限界が来てもおかしくなかった。にもかかわらず、ガルッチはそれをお構いなしで、守り続けていった。

 

「え?ガルッチ!?そこで何やってんの!?」

ガルッチ「ッ!?未来!?何でここにいるかは聞かんが、時間がないから一度だけ言うぞ!ここら辺りの住人を避難させろ!事情は後で聞くから!早く!」

 

また再び想定外だったが、今はこの閃光を防ぐことが最重要だったため、急いで伝えた。まだひび割れはしていないが、攻撃は続いていたため守り続けた。

 

 

 

ガルッチ「(頼む、守り切ってくれ!!!)」

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-16章 世界の破壊者と幻影の不死鳥

-犯罪都市 ゴッサム-

 

ガルッチside

 

ガルッチ「な、なんて奴だ…………!ここまで、追い込むなんて…………。流石に………限界………。」

 

でも、このままでは………意識が………。ん?攻撃が、収まった?

 

ガルッチ「誰かが……………、妨害…………させ…………たか…………。」

 

危なかった。下手すれば、街一つ済む話じゃなくなるところだった。だけど、まぁ…………。

 

ガルッチ「守れて…………、よかった…………。」

 

ああ、もう意識が…………消え…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-とあるホテル-

 

僕が目を覚ますと、ここは何処かのホテルだった。

 

ガルッチ「ここって、確か…………。」

???「お兄ちゃ~ん!」

ガルッチ「グフォ!?」

 

なんか強い痛みが来たんだけど!?

 

???「よかったお兄ちゃん!生きててよかった~!」

ガルッチ「あの、ちょっと………ってえ!?フランオルタ!?」

???「あ、この格好だったの忘れてた。」

ガルッチ「え、君ってまさか…………フラン?」

フラン「そうよ!お兄ちゃん!死んじゃったかと思ったよ~。」

 

間違いない、フランオルタの姿してるけど、正真正銘のフランだ。って事は……。

 

???「お兄ちゃん、大丈夫だった?」

ガルッチ「黒こい………じゃなくて、こいし?」

???「私も居るよ。」

ガルッチ「イリヤ?どうやってここに?」

こいし「ロストお兄ちゃんが、私達のドッペルゲンガーを作って、お兄ちゃんがいるところにジャンプしてくれたの。」

ガルッチ「そ、そうだったのか…………。って、僕どれくらい眠ってたんだ?」

フラン「どれくらいって、もう私、妊娠6週間ぐらい経ってるわよ!?あっちじゃ1ヶ月も経ってるんだから!」

ガルッチ「……………まじかい。」

 

って事は………なんてこったい!僕のしたことがァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

ガルッチ「_| ̄|○」

イリヤ「相当、気にしてたのね…………。」

ガルッチ「憎い、何より挑んで長時間も戦ってた自分が憎い………。」

フラン「だ、大丈夫だよ。それより、何で1ヶ月も眠ったままなの?」

ガルッチ「あー、それか。それは────」

 

『ガチャ』

 

???「あ、目が覚めました?」

ガルッチ「ん?」

???「どうやら、目が覚めたっぽいね~。」

???「我、安心した。」

 

えーっと、あの子らって確か、パーティ会場の入っていった子達?あれ、あの子のスタンドも感じられるけど、まだ発現しきれてないのか?

 

ガルッチ「あの、ここは何処ですか?」

???「ここは犯罪都市『ゴッサム』のホテル内だよ。」

ガルッチ「そ、そうか。」

 

改めて聞くと、あり得ないとこに飛ばされたなぁ。だけど、あの終焉と死と悪の始原大神の奴、ホントに強いな。最初から全身全霊で言ったのに、全く以て同等、或いはそれ以上になったなぁ…………。

 

???「ところで、貴方がガルッチさんですか?」

ガルッチ「え?何故僕の名を?」

???「未来から聞きました。」

ガルッチ「なるほどね…………、っていうかここに未来がいるとはな。」

???「怪我とがないの~?」

ガルッチ「ぶっちゃけ、疲労感は半端ないけどなぁ。流石に連戦で言ったのは馬鹿だったかもしれん。でも、怪我とかだったら心配ない。魔術回路かスキルで、回復できるしな。」

 

まぁ、全身魔術回路って訳じゃないけど、基本的には両腕だけはオンした状態だしな。ついでに自己回復は、吸血鬼用なんだが、一時的にって奴だな。

 

ガルッチ「とは言え、今しばらくは────」

 

『仮面ライダーディケイドop Journey through the decade(着メロ)』

 

 

ん?誰からだろう。モニターなしでっと。

 

『ピッ』

 

ガルッチ「はい、もしもし。」

ディマイズ『おい、大丈夫だったか?』

ガルッチ「ディマイズか、オメェな。加減とかそう言う問題じゃあないだろ!街一個破壊する気か!?」

ディマイズ『すまん、わざとじゃ無いんだ。うっかり加減をミスってしまって。』

ガルッチ「だから加減とかそう言う問題じゃあねえって言ってるだろ!全く、如何するんだよ!」

ディマイズ『と、とにかく、最終試練は中止だ。場所が悪かった以上、街の終焉だけは避けなくては………。それと、私の予想だがこの街、どうもいやな空気がする。此方も何処かのホテルに泊まりながら、情報を探す。そっちもそっちで、情報を頼む。』

ガルッチ「了解。『ピッ』。ったく、僕にはトラブルしか起こらねえ体質とか何かなのか?」

 

もう、頭を抱えるしかねえなぁ…………。

 

フラン「ねぇ、お兄ちゃん。ディマイズって?」

ガルッチ「今回ずっと戦ってた理由。そして、どういう訳か、今未来がいる世界に来た理由。本来なら、宝具をぶっ放したいところだけど、ビルが多すぎるし対界宝具を使えば、…………まぁご察しの通りになるだろうしな。」

3人「あー…………、そういえばお兄ちゃんって、火力重視の時って、体外対城宝具か対界宝具使うわね……………。」

 

まぁ、街の中ってなると、久々にアサシンっぽく行くしか無さそうだな。恐らく鈍っていそうだしな。

 

未来「目が覚めた?」

ガルッチ「どうにかねぇ。危うく街一個壊されるとこだった…………。」

 

しかし、なんか知らないけど凄え力を感じるけど……………まさか…………。

 

ガルッチ「なぁ。」

未来「?」

ガルッチ「まさかとは思うけど、『反無限』とかの力、持ってるの?」

イフ『我が覚え、皆に使えるようにした。』

ガルッチ「あんたのスタンド、どんだけヤベぇんだよ。僕よりチートじゃあねえか。」

ガイア『仕方あるまい、とは言え我の力は他人には扱えないように厳重にしているがな。』

ガルッチ「…………ガイアもガイアで、スタンドを使って出て来るなよ。って、自己紹介がまだだったな。未来は知っているだろうけど、改めて言わせて貰う。」

 

一応日常的に支障は無さそうだし、動けるだけ動こう。

 

ガルッチ「僕はラーク・バスター・ガルッチ。幻影の不死鳥であり、家族を守るために正義と悪を裁く『断罪者』であり、絶望の魔神を受け継ぎし者と呼ばれてる。」

フラン「次は私ね。私はフランドール・スカーレット。お兄ちゃんの妻で、吸血鬼。そして、破滅の魔神を受け継ぎし者と呼ばれているわ。本当なら、この姿じゃないけどね。」

こいし「はいはーい、次は私。私は古明地こいし。フランちゃんと同じガルお兄ちゃんの妻で、覚り妖怪。そして、殺戮の魔神を受け継ぎし者と呼ばれてるの。あ、別に無用な殺戮はするつもりはないから、安心して。」

イリヤ「最後は私ね。私は、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。二人と同じお兄ちゃんの妻で、魔術師なの。イリヤって呼んでね。」

未来「あれ?愛人は?」

フラン「そういえば、お兄ちゃん。あの子達は?」

ガルッチ「あ、そういえばそうだな。7人同時に入るか微妙だが、念のために部屋拡張しておくか。」

未来「へ?部屋拡張?」

 

見た目はそのままに、最大人数が増えるように、等価交換なしの錬金と行くか。イメージするのは…………駄目だ、殆ど和装の部屋しか考えられねえ!もう自棄だ!『投影』と『錬金』の合同術!

 

ガルッチ「『投影、製作、開始(トレース・クラフト・オン)』!」

未来「うわ!眩しッ!」

 

 

数十秒後…………。

 

 

ガルッチ「あー、やっぱり旅館にありそうな部屋になっちゃったか。」

未来「部屋ごと、変わっちゃった………。修正力全く働いてない…………。」

ガルッチ「すまん、和装ばかりだったせいか洋風できんかった………。」

 

僕が寝ていた場所も布団に変わり、椅子も座椅子か座布団に変わり、机も旅館にありそうな机、最早原型そのものが全くないぐらいの和装になってしまった…………。仕方ないよ、和風好きなんだし………。

 

フラン「流石お兄ちゃん、修正力すら全く無視するぐらいの錬金魔術ね。」

ガルッチ「ホントにな。(´・ω・`)」

未来「それで、ガルッチの愛人って?」

ガルッチ「今呼ぶ。出て来て、みんな。」

 

まぁ、本体はあっちにあるから、流石に無理かもしれ───

 

夕立「っぽい。あ、ガルッチさんお久しぶり~。」

8人「!?∑(OωO;)」

 

マジ!?本当に呼び出せたんですけど!?ここまで呼び出せるって、ある意味あの誓いすげぇわ!

 

曙「何を驚く必要があるの、フェイカー。呼びかけに応じれば、普通に登場出来るわ。」

時雨「そうそう、だから驚く必要はないよ。ガルッチ。」

暁型「うんうん。」

未来「えーっと、君達は?」

ガルッチ「この子らが僕の愛人かつ艦これの世界の住人。というより、共に戦ってきた艦娘達。紹介を頼む。」

電「わ、私から言います!暁型4番艦駆逐艦、電です!よ、よろしくなのです!」

雷「次は私ね。暁型3番艦駆逐艦、(いかずち)よ!(かみなり)じゃないから、そこのところ、宜しく頼むね。」

響「私ね。暁型2番艦駆逐艦、響だ。別にヴェールヌイって呼んでも構わないから宜しく。ちなみに、マスターガルッチの秘書艦も務めてる。」

暁「さて、最後は私───」

ガルッチ「おい暁、最後じゃなくて次だろ………。」

暁「た、偶々よ偶々!」

 

そこんとこが子供っぽいって、みんな言ってたよね?大丈夫なのこれ。

 

暁「改めまして、私は、暁型1番艦駆逐艦、暁よ。一人前のレディーとして扱ってよね。」

夕立「じゃあ次は私!白露型4番艦駆逐艦、夕立っぽい!吸血鬼じゃ無いから、そこは宜しく!」

ガルッチ「ある意味、『狂戦士(バーサーカー)』なのは確かなんだよねぇ……。」

未来「何故バーサーカー……。」

ガルッチ「察してくれ。」

時雨「んじゃあ、今度は僕ね。白露型2番艦駆逐艦、時雨。宜しく頼むね。」

曙「さてと、最後は私。綾波型8番艦、曙よ。」

ガルッチ「まぁ、もう一人いるんだけど、再びこっちの世界に来ることがあれば、紹介するよ。」

未来「……………ホントに、僕より多いよ畜生。というより、幼女率高くない?」

ガルッチ「幼女に惚れられる僕って一体………。」

妻&愛人「(気にしてたのね………。)(^_^;)」

 

絶対冷たい眼で見てるんだろうなぁって思ったら、そうでも無かったわ。興味津々で、こっちを見てる。

 

未来「あ、その……うん。んじゃ、今度は僕の方だね。ガルッチとフランは知ってるけど、僕は門矢未来、転生者で通りすがりのスタンド使いだ。」

オーフィス「我、オーフィス。『反無限の龍神』だ。そして、未来のハーレム要員の一人。」

ガルッチ「え?未来、マジモンで?」

未来「うん。一瞬だけど、覚えたぞ?」

ガルッチ「無限進化ってスゲェェェェェェ!!!」

 

ホントにチートだよ!何そのギルガメッシュ的な………いやいや、それ以上になるってのか!?

 

簪「今度は私ね。私は更識簪、ISの世界の人でスタンド使い。そして、自分のISを持ってるわ。」

4人「IS?」

7人「何その略語?」

未来「インフィニット・ストラトスって奴だけど、知らない?」

ガルッチ「全く知らないんだ。そう言うのは。」

未来「意外だな………。」

本音「はいはーい、私言うよ~。私は布仏本音、のほほんさんって呼ばれていて、IS使いとスタンド使いなのだ~。そして、かんちゃんと同じ、未来のハーレム要員なのだ~。」

ガルッチ「オーフィスと簪、本音ね。宜しく。あとイフ、絶望と破滅、殺戮を取り込もうとするな。」

イフ『?問題ない、その分得やすく───』

ガルッチ「違う。その能力を得るには、3人の魔神に認めさせる必要があるんだ。本当に、預けてもいい者なのか。見極めるために。」

未来「どういう事?」

ガルッチ「いくら無限進化だからって、僕とフラン、こいしのような危険すぎる能力を取り込む事は許されないんだ。言ってみれば、不本意に扱えるほど柔じゃない。下手をすれば、自我崩壊しても、おかしくないんだ。」

 

とりあえず、後はこの子だけどなんて言うんだろう。

 

リサ「更識リサ、よろしくお願いします。」

ガルッチ「宜しく。」

未来「ところで、3人の魔神って?」

ガルッチ「そうだな。絶望はガイア、破滅はヘラ、殺戮はハデス。それでこの3人。」

本音「なんだか、ギリシャの神々っぽい名前ねぇ。」

ガルッチ「見た目は君らと想像してるのと違うけどな。実際、3人が死んでしまって、僕が絶望、フランが破滅、こいしが殺戮の力を受け継いでいるんだ。」

オーフィス「………気の毒。」

ガルッチ「いくら、無限進化が出来たとしても、反無限の龍神でも、この力だけは、容易に使っちゃ駄目だ。悪用しやすいかつ危険な能力だから。大丈夫、僕らはそう言うのには慣れてるし、絶望に落ちてでも、守るべきものがあれば、苦じゃ無いしね。」

 

そもそも、こんな能力があったからこそ、フランとこいしと再会出来、イリヤと出会えた。本当に扱うのなら、その封印を解かなくては…………。

 

未来「…………放っておけないな。」

ガルッチ「え?」

未来「まるで自己犠牲をするかのような言い方じゃ────」

ガルッチ「滅私奉公、自己犠牲、確かにそうかもな。だけどな、未来。僕は不老不死という呪いに冒されてるんだ。不治の呪いと言える、呪い。生の有り難みを感じられないから、こんな事が言えるんだ。でも、この呪いが無ければ、守ることさえ出来ないってのも事実。結婚したときから、あの頃、自分の家を燃やしてから、誓った。呪いに冒されようとも、自分を犠牲にしてでも、僕は家族を………そして大切なものを守ると。例え、僕が僕でなくなろうともね。」

 

そう、あの時誓った。あの頃から、僕は歪んでしまった。もう、戻れないぐらいに歪み、気が付けば、壊れてしまった。だが、それでも兄さんは離れなかった。仲間たちも、傍にいてくれた。フラン達も、僕を受け入れてくれて、今がある。

ならば、恩返しぐらいしないといけない。何もあげられないけど、せめてでも、守り続けないと…………。

 

夕立「っぽい。」

ガルッチ「あでっ!?」

夕立「暗くなるの、ダメっぽい。ガルッチは明るい方が、よっぽど似合うよ。」

ガルッチ「夕立………。」

曙「今の貴方、暗すぎるわよ。どれだけ暗くなれば気が済むのよ。っていうか、貴方も史実に囚われてるじゃないのよ。」

ガルッチ「いや曙、そこまで言う?(・_・;)」

時雨「曙の言うとおりだ。ガルッチさん、そんな時だからこそ、僕達がいるんだろ?違うか?」

ガルッチ「いや時雨、間違ってはいないが………。」

暁「だったら、もう少し私達に頼りなさいよ。」

雷「そうそう、マスターは暗くて寂しい人じゃないでしょ?」

響「笑顔が一番、そう言ってくれたの、貴方だけ。」

電「そ、そうなのです。だから、もう暗くならないで下さい。」

ガルッチ「4人とも………。」

 

…………………………全く、いい加減悪い癖を直さねえと駄目らしいな。常に明るくしようってなると、どうも捨てきれないようだし。

 

こいし「っと言うことで、乱────」

ガルッチ「言わせないよ!?何をどうしたら、そうなるの!?」

こいし「えーっと、暗くなったら、とりあえず────」

ガルッチ「いやいや、それでもおかしいって!無意識半端ないって!」

こいし「ウフフ、無意識には逆らえないのだよ。お兄ちゃん。」

艦娘「(なにこの無意識、強すぎる。)」

未来「……………こいしちゃんって、こんな性格だっけ?」

イリヤ「よく、暴走するけどね。無意識に。」

フラン「アハハ………。(^_^;)」

ガルッチ「それに、短時間で艦娘全員の胸触りまくってたからね………。」

未来「ふぁ!?」

ガルッチ「それと、気付いていないだろうけど。僕が暗くなってた時、オーフィス、簪、本音の胸、触りまくってたよ?」

オーフィス「なっ!?」

ガルッチ「しかも、ご丁寧にブラも外して………。」

簪「嘘!?」

本音「あ、本当だ~。」

未来「…………。」

ガルッチ「なんか、ごめん。注意し忘れてた。」

こいし「一度、3人揉んでみたけど、やっぱりいいねぇ。この癖やめられなーい。」

ガルッチ「いやまぁ、うん。別に邪な気持ちはないんで。ただ、僕が止めに行くと、女体化されて、揉みくだかれた後に、犯されるんで、はい。」

未来「どんな無意識なんだよ……………。」

ガルッチ「エロ無意識だと思います。」

曙「そんな無意識、合ったら困るのよ!というか、出会って早々おっぱいを揉む人が何処に居るのよ!?」

フラン「ここにいるじゃない。」

曙「無意識って、怖い。」

 

なんて言うか、こいしってムードメーカーなのか、分かんねぇな………。って、そういえば思ったが、未来の転生前はどんなんだったんだろう…………?思い切って、言ってみるか。

 

ガルッチ「なぁ、未来。」

未来「ん?」

ガルッチ「転生者って事は、転生前は何をやってたの?」

 

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-16,5章 時を超えたサーヴァント

-クロノスウィング号 本の間-

 

ルッチ「って事で、お願いします!」

パチュリー「待って、突拍子過ぎて私でも分からない。」

ルッチ「ですから、僕にもサーヴァント召喚が必要なんです!今後の為にも。」

パチュリー「だから、そこがさっぱりなのよ。何を如何したらそうなったのよ。」

 

急にルッチが、サーヴァント召喚方法を教えてと言われて、戸惑うパチュリー。何故頼み込んだのか?それには理由があった。

 

 

数分前………。

 

 

-ルッチの部屋-

 

それは、ギルガメッシュの訪問の時だった。

 

ギル「邪魔するぞ。」

ルッチ「ギル、如何したの急に。」

ギル「いやなに、ついでに立ち寄ろうかと思ってな。しかし、我が雑種と比べると、此方の方が豪華よなぁ。」

ルッチ「あー、本当ならガルッチと同じ部屋になるはずだったけど、和装がいいって言うばかりに、こうなっちゃって。」

レミリア「まぁ、良いじゃ無いのかしら?何かと、ガルッチは和が好きそうだし。」

ギル「和か…………。言わば日本風なのが、好みというわけだな?というより吸血鬼よ、そこにいたのか。」

さとり「私もいます。」

ギル「…………まあよいか。」

 

ギルガメッシュが座り込んだとき、こんな事を話し始めた。

 

ギル「時に我が雑種の兄よ、貴様はサーヴァントを持ったことはあるか?」

ルッチ「サーヴァント?ギルみたいな?」

ギル「ああ、そういう感じだな。まぁ、我の場合は少々異例だがな。月の裏側で、白野と契約し、気が付けば我が雑種と仮契約から正式契約。本来なら、召喚する事が普通なのだがな。」

レミリア「ルッチには無いわよ?そう言うのって。」

ギル「だろうな。そこでだ、貴様にはサーヴァントを呼び出すために、媒体を用意した。『巌流島決戦』に関する本ばかりだ。受け取れ。」

 

そう言うと、様々な本が数本出てきた。

 

さとり「あら、巌流島決戦って言えば、私のお気に入りね。武蔵と小次郎の。」

ルッチ「ちょっと待って、ギル。僕サーヴァント召喚方法知らないけど?」

ギル「それも、そうか………。だが、何とかなるだろう。貴様は我が雑種の兄だ。きっと上手く行くさ。ではな。」

 

-本の間-

 

そして、現在に至る。

 

ルッチside

 

ルッチ「お願いです、せめてその方法が分かればいいので。」

パチュリー「もう、ホントに。魔理沙、ちょっと悪いけどサーヴァント召喚に関する本持ってきて。」

魔理沙「いいぜ、確か召喚本が何処かに………。あったあった。ルッチ、受け取りな。」

 

え?本投げちゃって良いの!?ってうぉっとっとっと。

 

パチュリー「魔理沙!気を付けな………ゴホッゴホッ!」

ルッチ「だ、大丈夫?」

パチュリー「き、気にしないで。」

 

ま、まあ、必要な物持ったし、後は本を開いて…………メモで書き取ろう。

 

ルッチ「えーっと、魔法陣は…………こんな感じで、詠唱は………………あった。ん?パチュリー。」

パチュリー「何?」

ルッチ「この祖には『我が大師』ってところ、どういう事?」

パチュリー「ああ、それは魔術師の師匠的なものよ。」

ルッチ「師匠か…………。校長でもいいの?」

パチュリー「ロヴァスねぇ………。まぁ、なくもないかな?」

ルッチ「分かった。」

パチュリー「後、何のクラスを召喚させるの?バーサーカーで召喚させるのならやめなさい。」

 

え?何でまた?

 

パチュリー「バーサーカーを召喚すると、結構魔力を食うわよ?何かの対策があれば、話は別だけど、お勧めしないわ。」

ルッチ「そうなんだ………。んじゃあ、これでいい?」

パチュリー「見せて。……………………………………………うん、これでいいわ。」

ルッチ「ありがとう、それじゃあこの本置いてくね。」

 

よし、早速戻って魔法陣書かないと。

 

 

-ルッチの部屋-

 

 

レミリア「…………。」

さとり「これでいいでしょう。」

ルッチ「んじゃあ、後はこの本を置いて、始めるね。レミリアさん、さとりさん。下がってて。」

 

何が出て来るか分かんないし、一応離れさせておこう。

 

ルッチ「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師ロヴァス。

 

降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

 

 

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)

 

 

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する。

 

 

―――――Anfang(セット)。」

 

 

もっと魔力を、この魔法陣に込めなくては…………。

 

 

ルッチ「――――告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。

 

 

 

誓いを此処に。

我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。

 

 

 

汝三大の言霊を纏う七天。

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

 

誰かが召喚に応じてくれた!でも、何が出て来たんだろ…………ん?女性に、4刀持ってて…………?

 

レミリア「えーっと?」

さとり「ルッチさん?これは一体?」

ルッチ「…………。」

 

何も言えなかったが、彼方から話し掛けた。

 

 

「新免武蔵守藤原玄信……!?ごめん、やり直し!」

3人「え?」

「サーヴァント・セイバー、新免武蔵ここに推参!君が私のマスター…………え?如何したの?」

 

え?武蔵?武蔵って言わなかった?いやまあ確かに、って違う違う!

 

ルッチ「えーっと、武蔵で………合ってるよね?」

武蔵「え?ええ、勿論よ?」

さとり「何か、私がイメージしてた宮本武蔵と違う。おかしい、色々とおかしいじゃあないか!」

レミリア「どういう事?こんな運命聞いたことないんだけど!?」

武蔵「あー、そっちは男の宮本武蔵を想像してたのね………。って、君達、翌々見てみると…………。」

ルッチ「はい?」

武蔵「くぅぅ!惜しい!2人はいいのに、マスターが美少年だったら文句なしだったのに~!」

3人「…………。」

 

えーっと、これって俗にいう、ショタコン?

 

武蔵「いや、美顔なのは変わりない。けど、美少年じゃないなんて………。あーもー!なんてこったい!」

ルッチ「あの、セイバー?」

武蔵「あ、えーっと…………んんっ!も、もう一度言うけど、君が私のマスター?」

ルッチ「あ、うん。」

武蔵「契約完了。あー、あれは忘れてね?私は決して───」

さとり「ショタコンじゃあないと?」

武蔵「やめてっ!心の傷を抉らないでェェェ!」

ルッチ「あ、いやその………。別に、気にしてないので。」

武蔵「わ、私は別に美少年が…………はい?」

ルッチ「いや、だってですよ?うちのお姉ちゃんなんて、ショタロリブラシスコンなんですから。あと弟は自他認めるほどのロリコンって言われてますし。」

武蔵「そ、そうなんだ………。まぁ、契約完了って事で、良いわね。これより私は、貴方の剣になるから。」

 

一応、ステータス確認って行こう。どんな感じだろう。

 

 

『真名:宮本武蔵

クラス:セイバー

マスター:ラーク・マスター・ルッチ

性別:女

身長:167cm

体重:56kg

属性:混沌・善

出典:史実(1584年?~1645年)

 

CV,佐倉綾音

 

第三再臨衣装

 

筋力 :A+++/耐久 :A+++/敏捷 :A+++/魔力 :E++ /幸運 :B /宝具 :A++

 

 

クラス別スキル

 

対魔術:A++

 

魔術に対する耐性。Aクラスなら現代の魔術師では傷つけることさえかなわない。

 

保持スキル

 

第五勢:A+

 

詳細不明。『孫子』の兵法の五の奥義。奇策と気勢による敵勢の瓦解を狙うための兵法であり、いわば「正攻法だけが戦術ではない」とする戦いにおける頭脳を用い方の要点。敵の弱点を探り、見極めたならば相手が気付く前に迅速かつ大胆に押し切ってしまえ――、という姿勢である。使用した場合、隼斬りのように2回攻撃効果となる。

 

天眼:A+

 

天眼は『目的を果たす力』とされる。一つの事柄を成しえると決めたらその成就のために全身全霊を傾け、必ず達成するもの。自己の全存在を視線にのせ、目的に投射するもの、といってもよい。武蔵の場合は『その場所を斬る』事にのみ天眼が向けられる。たとえば『相手の右腕を切る』と決めたが最後、あらゆる手段を講じて右腕を切断する。それは最適解としての斬撃、『無駄のない、時間と空間をねじ伏せる一刀』となる。『目的達成の為の手段』を『一つに絞る』力。無限にあるべき未来を『たった一つ』の結果に限定する、極めて特殊な魔眼と言ってもいい。

 

無空:A+

 

剣者が到達する最高の位。究極の境地。柳生新陰流・水月に相当する。無空なるが故に無敵。これ捉える者、無限の境地に達した剣者のみ。

 

五輪の書:-

 

武蔵はその生涯にて至った境地、培った技法を死の直前に書としてまとめ上げた。それは地水火風空の5巻に分かれた書で、“武蔵”というひとりの人間の集大成であった。五輪の書は、地の巻にて二天一流の兵法としての理念とその概略を、水の巻では具体的な技法を、火の巻では戦略や戦術の次元での兵法について、風の巻では前述のように他流派の否定から成る二天一流に対する根本理解を解説している。そして最後の空の巻には、武蔵なりの“空”に対する理解が、前述の“相対”の技法によって書き記されているという。

 

 

 

宝具

 

六道五輪・倶利伽羅天象

 

 

ランク:A++

種別:対人宝具

レンジ:不明

最大捕捉:不明』

 

 

…………………何これ、魔力が低いところは目を瞑るとして、A+以上って凄いだろ……。いや、幸運はBだけど。でもギルには届かないけどねぇ……。

 

 

武蔵「ワォ、凄いじゃん!私のステータス!もしかしたら、良いマスターに恵まれたかなぁ?」

ルッチ「あー、今更なんだけど…………セイバー。」

武蔵「ん?」

ルッチ「僕のミドルネームが、マスターなんだけど。」

武蔵「え、マジで?」

ルッチ「うん。」

武蔵「……………これは私も想定外。」

レミリア「いや寧ろ、貴方が女性だって事を驚いたけど………。」

さとり「私もです。」

武蔵「まぁ、とりあえず宜しくね。」

 

まっまあ、形はどうであれ、僕のサーヴァントは手に入ったね。でも、何のために召喚させたんだろ………。

 

武蔵「それにしても、ここって落ち着かないわね。和風ってあるのかしら?」

ルッチ「あるのはあるけど、僕の友人か弟の部屋だよ?」

武蔵「あ、そっか。でもマスター、この豪華な部屋にしたのって、そう言うのが好みなの?」

ルッチ「ううん、リーダーって立場でこうなったの。」

武蔵「へぇ、格好いいわね。そっちの子達は?」

レミリア「私?紅魔館の主だったわ。」

さとり「私は、地霊殿の元主よ。」

武蔵「ん?元って事は、どういうこった?」

ルッチ「居場所が無くなったんだ。『幻想郷』ってとこに住んでいたけど、そこで大変な事が起こって、結果………。」

武蔵「あー、ご、ごめん!変な事言って!じ、実は私も、居場所が無くってね。」

ルッチ「そ、そうなの?」

武蔵「うん。世界を転々と旅しててさ、気が付いたら君のサーヴァントになったって事なの。」

レミリア「なるほど、仮面ライダーディケイドみたいな人だったのね?」

武蔵「ディケイド?そいつライダーなの?」

 

 

『グゥ~』

 

 

武蔵「……………………。」

ルッチ「…………その、セイバー。好きな食べ物とか、ある?」

武蔵「…………うどん。」

ルッチ「分かった、ちょっと待ってね。そこの椅子に座ってて。」

 

 

サーヴァントがお腹が空くって聞いたことないけど、いやまって、常識に囚われちゃ駄目だね。とりあえず、エミヤに頼んで……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──数分後

 

 

 

 

 

 

 

ルッチ「お待たせ、とりあえずタマミツネうどんで良いかな?」

武蔵「タマミツネうどん?」

ルッチ「言い換えれば、きつねうどんだよ。」

武蔵「いいね、それじゃ、いただきます!」

 

す、凄い美味しそうに食べてる。

 

レミリア「サーヴァント召喚って、何が起こるか分からないものねぇ。」

さとり「そうですね、ということはディケイドに弟がいるって言うのも、あるのでしょうか。」

レミリア「そうね。それに驚いたことに、いつかこの世界に訪れる運命もあるわ。」

さとり「…………気になりますね、そのディケイドの弟。」

武蔵「うん、美味しい!特にあげさんが乗ってる黄身をかき混ぜると、もっと旨い!」

ルッチ「よかった、口にあって。エミヤさんが喜ぶよ。」

武蔵「あ、貴方じゃ無かったんだ。」

ルッチ「うん、殆ど弟頼りって言うより料理苦手じゃ無いんだけど、なかなか担当にしてくれないんだよ。作ろうと思えば、作れるんだけど………。」

 

 

 

『タマミツネうどん

 

 

きつねうどんに更に、黄身を入れたうどん。因みに、かまぼこはタマミツネが描かれてる。』

 

 

武蔵「ご馳走さま!美味かった、タマミツネうどん。って、如何したの3人とも。」

レミリア「え?いえ?な、何も?ねぇ、さとり。///」

さとり「え、ええ。な、何で無いわよ?///」

ルッチ「…………ちょっと、食べ終わった時の顔が、可愛かっただけだから。うん。///」

武蔵「そ、そう?ならいいけど。」

 

悟られないようにしないと、うん。

 

ギル「また邪魔するぞ。」

武蔵「む?何奴?」

ギル「問いをかけるか雑種………?ほう、なかなか面白いサーヴァントを召喚したようだな。」

ルッチ「そう?あ、セイバー。この人敵じゃないから、安心して。」

武蔵「そうなのですか?」

ルッチ「うん。この人はアーチャーの英雄王ギルガメッシュ、僕の弟のサーヴァントなんだ。」

武蔵「そうなのか………。」

ギル「我が雑種の兄よ、どうやらそのサーヴァント………仮面ライダーディケイドそのもののようだぞ?」

ルッチ「居場所がないのは知ってるけど、どういう事だ?」

ギル「"パラレルワールド"にいた"女性として生まれた可能性の宮本武蔵"ということだ。だが、それ可能性がかき消され、いつの間にか世界を彷徨っていたということだ。」

武蔵「まぁ、その人の言うとおりだね。」

ギル「んで、転々と旅してるうちに貴様のサーヴァントとなった。ということだ。」

ルッチ「…………でもギル、何で僕のサーヴァントを呼び出すためにこんな事を?」

ギル「そうだな………、いずれにせよ貴様にはサーヴァントの力を借りなければなるまい。特に、そのセイバーにはな。」

 

武蔵が?何か、意味があるって言うのか。

 

ギル「まっ、いずれ分かるだろうよ。」

 

そしてまた、ギルは部屋を出て行った。

 

ルッチ「……………武蔵が、何かを握ってる…………か。」

レミリア「のようね。」

武蔵「と、とりあえず、宜しくね。」

ルッチ「うん。」

 

 

女性の宮本武蔵。もしかしたら、もう一人の仮面ライダーディケイドかもしれないかもね。もしそうなら、その意味が分かるかも知れないね。

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-17章 正義とはなにか……

-犯罪都市 ゴッサム とあるホテル-

 

ガルッチside

 

一度未来の前世を聞いてみたけど、一般人とはなぁ。というか、小さい頃から女装してたとは………。でも、気を失う前に、バットマンと行動してたけどその理由はスーパーマンに対抗するための鉱石を、レックス・コープの部隊から盗んだ事を話していた。おかしい、あのスーパーマンは絶対に悪には屈しないはず!だけど、未来の言い分は分かる。『スーパーマンが誰かを救う為に行動して、どれ位死んだか。』考えてみれば、そうかも知れない。だけど、それでも駄目だ。僕の考えは間違いだらけでも、そこには必ず答えはあるはず。そして、ここにバットマンが居るというのは分かった。ならば、やることは一つだけ。

 

ガルッチ「………分かった。でも、スーパーマンが敵になると言うには、まだ言い辛い。確かに、9を救うために1を切り捨てる奴だが、必ず何処かの正義はあるはずだ。もしただ単に、正義を振りかざしてるって言うのなら、其奴を止める。」

 

ある意味スーパーマンは、正義の味方だった頃の衛宮切嗣と似たような奴かもしれない。だけど、あの衛宮切嗣と違うのは確かだ。それを見極める必要は、あるかもしれないな。

 

未来「…………そういえば、君の正義って何?」

ガルッチ「正義?ううん、僕には正義はないさ。何度も言うけど、僕は正義と悪を裁く『断罪者』。絶対的な正義とか、絶対的な悪なんて存在しない。だから、バットマンの味方にもなれないし、スーパーマンの味方にもなれない。だけど、敵視している訳じゃあないから。」

未来「そっか、中立の立場って事ね。」

ガルッチ「でも、あの2人は後に何かを残す可能性もある。彼らと共に戦う日も来ると言うことは、記憶に入れて置いて。」

 

彼らがいなければ、もしかしたら歴史は変わっちゃうかもしれない。下手をすれば、ヴィラン達も動く可能性も、あり得る。

 

未来「…………そうするよ。」

ガルッチ「あ、後ついでだから、4人にはこの力も与えないとね。」

本音「あれ?それって~。」

ガルッチ「キーブレード。イフ、此奴の能力をコピーして、皆に渡して。」

イフ『分かった。』

未来「え?何でキーブレードを?」

ガルッチ「多分これは僕の憶測に過ぎないけど、この先キーブレード必須の戦いもある。しかも、今回はこの力がなければ、いくら無限進化を持ってしても完全に倒しきれないかもしれない。だけど、この力があれば、必ず倒せるから。」

 

って、思ったけど未来によればここの御飯って不味いんだっけ?ついでに作ったキッチンあるし、それでなんか作ってあげよう。

 

ガルッチ「もう一度言うけど、未来。僕には正義なんて無い。だけど、僕は自分が信じた道へ進むだけ。それだけは、変えるつもりはないし、君達の敵になんてなりたくない。だって、僕は善悪関係なしで仲良くなりたいから。全世界のルールを破ってでも、仲良くなりたい。戦ってみたい。それだけさ。」

未来「全世界のルール破るって、それじゃあ全世界を敵にまわしてるようなものじゃん。」

ガルッチ「まあね、僕は兄さんのような光を持つヒーローには向いてない。強いて言うなら、『ダークヒーロー』がお似合いだしね。」

オーフィス「ダークヒーロー……、確かに、合いそう。」

ガルッチ「ところで、腹減ってないか?これでも、料理得意だから作れる物があれば作ってやるよ。」

 

 

sideChange

 

-とあるビル 屋上-

 

ディマイズside

 

 

ディマイズ「…………厄介なところに、飛ばしてしまったな。私は……。」

 

とはいえ、何も手はないというわけでもない。おそらく、スーパーマンとバットマンを戦わせるのを利用して世界を支配しようとしている奴がいる可能性もあり得る。其奴を見つけ、ガルッチに伝えれば、何か対策をしてくれるに違いない。

 

???「こんなところにいたんだね、ディマイズ。」

ディマイズ「ビギニングか、何か用か?」

ビギニング「なんか急に消えたから、心配して探してたんだ。それで、ガルッチとの戦いは?」

ディマイズ「途中中止した。何かしらのレーザーを察知し、急いでそこに行って破壊してきた。」

ビギニング「そうなんだ…………。」

 

とは言え、あのレーザー………。何の意図があって放ったんだ?偶然だったらいいけど、どうもタイミングが良すぎる………。

 

ディマイズ「すまないが、管理は任せる。私は、しばらくここに滞在し、調査し続けてみる。」

ビギニング「無理しないでね。」

ディマイズ「ああ、任せろ。」

 

とにかく、まずは情報だ。一般人の格好して、調査するとしよう。

 

 

sideChange

 

-とあるホテル-

 

ガルッチside

 

 

未来「何これ、美味すぎる!」

ガルッチ「よかった、口にあって。」

オーフィス「此処のホテルより、旨い。」

簪「確かに、プロの料理人でもここまで美味しく出来ないわ!」

リサ「美味しい。」

本音「ガルッチさん、凄いのだ~。」

未来「まるで、トニオさんの料理を食べてるみたいだ。」

ガルッチ「『パール・ジャム』を使う人か。その人なら、僕の世界にいるよ。」

未来「なんだって!?」

 

なんだってって言われてもねぇ。あの人、料理に関しては興味津々だしね。

 

フラン「それに、エミヤさんも料理上手よ。私とこいしちゃん、イリヤちゃんはまだまだだけど、美味しく作れるわ。」

オーフィス「世界、広い。」

未来「一度、食べてみたいな。そのエミヤさんって人の料理。」

イリヤ「えへへ、待ってるわよ。でも、お母様の料理は気をつけてね。」

本音「何で?」

ガルッチ「あー………その………、あの人の料理、何故かダークマターになるんだよね……。うん。」

5人「!?」

イリヤ「まぁ、うん。味の保障………というよりは、命の保証が出来ないわね。あれを食べるとなると………。」

ガルッチ「言わば、『この世の全ての闇料理(アンリ・マユ)』と言っても過言じゃあないからね。」

 

みんな冷や汗してるだろうけど、実際あれは料理の冒涜だよ。トニオさんに見せたらプッツンとキレると思うよ?食材の冒涜だ!って。

 

未来「んじゃあ、その真っ赤な豆腐ってまさか………。」

ガルッチ「麻婆豆腐だ。食うか?」

未来「………やめておく。」

ガルッチ「言峰が作った奴じゃないけど………。(´・ω・`)」

 

まぁ、賢明な判断かも知れないね。これでも激辛麻婆豆腐だし、食べたら結構キツいしね。

 

曙「ホント、貴方ってそれ好きね………。」

ガルッチ「時々食べたいしね。超煉獄ラーメンとか、久々に食べたいよ………。」

未来「何それ!?」

ガルッチ「常人でも撃沈してしまうほどの辛さのラーメン。」

4人「一体何食べてるの!?味覚壊れちゃうよ!?」

ガルッチ「大丈夫だ、問題ない。でもさ、ここで究極な選択するけど。料理とは言い難いダークマターと、死ぬほど滅茶苦茶辛い麻婆豆腐とどっちが───」

4人「麻婆豆腐で。」

ガルッチ「デスヨネー。」

 

まあ、不味い料理を食うよりはマシだしね。

 

 

-数分後-

 

 

ガルッチ「とりあえず、明後日の予定だとスーパーマンの公聴会に行くみたいだな。」

未来「うん。」

ガルッチ「なら僕も行くことにするよ。ただし、遠くで監視する。」

フラン「一人じゃ厳しいでしょ?私も行くわ。」

イリヤ「それに、ここは百の貌のハサンの力を借りた方がいいわ。何か情報を掴んでくれるかもしれないし。」

ガルッチ「分かった。艦娘達は、スーパーマンの公聴会が始まる前に、何か怪しげな物、または不自然な物があれば、破壊しといてくれ。曙は、僕の護衛を頼む。こいしは、スーパーマンが現れたと同時に真後ろに隠れ、怪しげな行動がないか監視。イリヤは公聴会の場所から遠く離れ、スナイプしている奴がいないか探りながら、行動を監視。そして、フランは未来の護衛を頼む。」

未来「え?」

ガルッチ「何かあったときの為にね。あと、フランは目立たないような格好がいいと思うよ。」

未来「そうだね。特に翼を隠さないと………。」

フラン「大丈夫、隠せるときは隠せるから。」

 

不安は、ないっぽいな。

 

ガルッチ「んじゃあ、明後日までに色々と準備しよう。」

 

 

とにかく、何か不安要素を消しておけば、最小限までは食い止められる可能性もあるかもしれないな。だが、油断できない。何かのトラップを仕掛けられていれば、やばいかもしれないな。やるときは、徹底的に。

 

 

 

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-18章 スーパーマンの公聴会

-犯罪都市ゴッサム とあるビルの屋上-

 

ガルッチside

 

 

フラン『お兄ちゃん、無事中に入ったよ。』

ガルッチ「よし、そのまま怪しげなとこがあったら頼む。」

フラン『分かった。』

ガルッチ「こいしは?」

こいし『私も準備OKよ。』

イリヤ『こっちもOK。今ハサン達も、公聴会の所に向かったわ。』

暁『私も準備いいわ。スナイパーで未来が入ったとこを目視したよ。』

響『Это хорошая подготовка(準備OKだ).』

ガルッチ「OK、引き続き監視を頼む。」

 

んじゃ、こっちは魔法の眼球で透視して、遠くから監視しておこう。まっ、念には念を入れてフランの衣装の何処かに物理的阻害不可能の盗聴器を仕掛けたから、一応大丈夫か。

さて、盗聴器のスイッチ押すか。

 

『やあ!君はパーティーの!お世話になったよね~。あのパーティーはつまらなかった?』

未来『いいや。貴男の長い演説を除けば、料理が美味しかったですよ。』

『そうか。それは良かった。所で、其処の小さな女の子は?此の世でも一二を争う程綺麗だね~。』

 

こ、この野郎…………。僕のフランに口説こうとはいい度胸してんじゃあねえか………。

 

曙「抑えて、フェイカー。今は攻撃しない方がいいわよ。」

ガルッチ「…………チッ、仕方ねえ。曙の言うとおりだな…………。」

 

私情は後でぶつければいいか。

 

フラン『私はフランよ。ある人の妻だけど、今は未来お兄ちゃんと一緒にウェイン社長の代理人として来てるの。』

 

よし、言えたな。まぁ翼を隠せたから、端から見たら小さな女の子に見えなくもないな。

 

『そうか。しっかしウェイン社長が来ないとはね~。僕はがっかりしてるよ。』

『そうか……。まあ良いか。スーパーマンの公聴会、世界中が楽しみにしてるよ。』

 

2人とも、席に向かっているようだな。ここまでは順調のようだ。

 

『観客はブーブー。ホットな日になるだろうね。』

『農家の生まれだから、疑うのには慣れてるわ。』

『アメリカで一番古い噓は何か。『力は罪じゃない』。』

 

力は罪じゃ無い?どう言う意味で放ったんだ?

 

ガルッチ「イリヤ、一部のハサンに伝えて。フランを口説いた男を監視せよっと。」

イリヤ『妙に私怨が入ってるけど、分かった。』

 

仕方ねえよ、他の男が口説くと何故か腹が立ってくるんだもん。って、ん?

 

ガルッチ「あの男、何処に行く気だ?」

曙「如何したの?」

ガルッチ「どうやら誰かが、スーパーマンに対して罪を被せる気のようだ。だがまだ早い、よく監視しないと……。」

 

『えー。先ず始めに、証人の出席に感謝します。此こそ民主主義です。対話を重ねて、お互いに手を取り合ってこそ、分かり合える物があるというもの。私は議長として、影の圧力や噓偽りを一切許しません。万が一の為に、ある装置も用意しました。もし影の圧力や、噓偽りがあった場合、この装置が作動し、周囲に奇怪な音を発する仕組みになっておりますので悪しからず。そう。今日此処で語られるべきは、“真実”のみです。』

 

周囲にある機械って、そう言う意味か。ん?フランを口説いた男の席の隣の女性………。何か違和感が……………。

いや待て!あれって!

 

ガルッチ「未来!」

未来『如何したの?こっちはルーサーが席にいないのを確認してる。それに、ブレインの車椅子の裏側にある爆弾も───』

ガルッチ「そっちじゃあ無い!そのルーサーって男の席の隣の女性、其奴が爆弾だ!」

未来『!?』

 

拙い、急いでPSG1を持ってこないと………。サプレッサーも付けて…………って、ん?イフが上空に飛ばした?いや、好都合かも知れない。

 

ガルッチ「艦娘隊、上空に飛ばされてる女性を狙って撃て!」

 

皆のタイミング合わせて………、放つ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ズッドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よし、何とか防ぐことが出来た。だが、あの男…………一体。

 

ゴズール「報告します。先ほど貴方が監視させた男ですが、どうやら吹き飛ばされたのを察知し、何かのスイッチを押したようです。」

ガルッチ「…………そうか、報告ご苦労。」

ゴズール「はっ!」

ガルッチ「それで、その男は?」

ゴズール「失礼ながら、その男を見失ってしまいました…………。申し訳ない。」

ガルッチ「……………そうか。ハサン達の犠牲者はいたか?」

ゴズール「今のところ、全く。」

ガルッチ「分かった。イリヤのとこに、戻っていってくれ。」

ゴズール「はっ!」

 

あの男、一体何者だ?何の目的の為に、あのような行動を?

 

曙「如何する?」

ガルッチ「…………ルーサーって男を調査しよう。イリヤ、マタ・ハリを使って、ルーサーって男の調査を頼んで。」

イリヤ『分かった。』

 

とにかく、次の方針は決まった。ルーサーって男の経歴、裏側の歴史を調査する事だ。恐らく、スーパーマンを罪を着せようとしてるのは、そのルーサーかも知れない。だけど、まだ犯人とは言いきれない。だが、あの言葉が気になるな………。

 

 

 

 

 

 

 

『アメリカで一番古い噓は何か。『力は罪じゃない』』。この意味は、何を示すって言うのだ?何の意味で、あのような場で話したんだろう………。ホテルに戻ったら、少し聞いてみるか。

 

 

 

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-19章 ルーサーの情報

-とあるホテル-

 

ガルッチside

 

マタ・ハリからの情報からすれば、巨大な船ときたか………。しかも弾かれた……。まるで、何かを阻害させてるようなバリアか結界を張ってるみたいだ………。

 

本音「ルーサーって、宇宙船で何やってんだろう~?」

オーフィス「何か………嫌な予感がするぞ…………。」

 

オーフィスの言うとおり、どうも胸騒ぎがする。

 

リサ「ママ、私達なら、いけるよね?」

簪「不安にならないで。私達で一緒に行けば乗り越えられるよ。」

ガルッチ「とは言え、ルーサーの目的が解らない以上、情報が欲しいものだ。」

未来「ガルッチ。君はどう思う?ルーサーが何故スーパーマンに罪を被せようとしてたか。」

ガルッチ「いや、僕には解らない。何故スーパーマンに罪を被せようとしたのか。そして、最終的には何が目的か……。」

 

『Journey through the decade(着メロ)』

 

ディマイズからか。一体なんだろう。

 

ディマイズ『ガルッチか?』

ガルッチ「如何した?」

ディマイズ『今マタ・ハリが侵入しようとしていた所に入ったところなんだが……。』

ガルッチ「なっ!?本当か!?」

ディマイズ『そこで、ルーサーが何をしているのか見てみた。そしたら、その中に『ジョジョの奇妙な冒険』、『宝具』という単語が聞こえた。』

 

宝具だと!?馬鹿な、その宇宙船………どうなってるんだ!?

 

ディマイズ『分からぬが、一つだけ分かったことがある。この宇宙船に、ある刻印を見つけた。』

ガルッチ「刻印?」

ディマイズ『そこには、逆トライフォースと悪魔を召喚するような魔法陣が見えた。』

ガルッチ「…………『星の勇者を阻む者』、まさかこんなところにいたとは。」

 

怪我の功名とは、この事だな。ここに『星の勇者を阻む者』がいようとは、思いもしなかった。

 

ディマイズ『それともう一つ、ルーサーの事だが………。どうやら彼奴、何かを称えているかのように祈ってるようだぞ?』

ガルッチ「…………『無の神の信者』の可能性も?」

ディマイズ『なくもないな。引き続き探ってみる。なに、心配するな。私とて、始原大神だ。この世界の住民如きに負け───』

ガルッチ「ディマイズ、それはフラグだ。死にたくなきゃ、馬鹿なことはいうなよ?」

ディマイズ『分かってる、じゃあな。』

 

なるほど、まだ確信を得られないが、少なくともこの世界には無の神に関する奴もいるって事が分かったな。

 

未来「それじゃ、僕等も準備するかな。」

本音「みっくん~?何の準備~?」

オーフィス「我にも、教えて欲しい。」

 

ん?何を始める気なんだろう?

 

未来「さあ、僕等の戦争(デート)を始めようよ。」

ガルッチ「何その『聖杯戦争を始めよう』的な言い方。」

 

まぁ、僕も行かないと駄目だろうなぁ。それに、何事にも起こらなきゃいいけど………。

 

 

sideChange

 

 

 

 

-???-

 

 

 

 

ディマイズside

 

 

 

潜入は出来たのはいいが、奴は何がしたいんだ?ん?何かの遺体を引っ張ってるな。

 

『遺伝子情報を認識中………解析………。解析しました。クリプトン星人ゾット将軍です。』

 

クリプトン星人?ゾット将軍?何だ其奴は?ってルーサーの奴、自分の手を斬った!?その血で、遺体にかけたのか。ん?僅かながら、あの将軍の腕に、刻印があった気が………。

 

『未知の遺伝子情報を確認。解析………………………………………。』

 

ルーサー「貴男は高く飛びすぎた。哀れなものだ。」

 

そのままその将軍を謎の液体に入れた…………。ぬ!?触手!?

 

『エラー!このプロセスは、禁じられています。クリプトン星元老院の決定により、追放された裏切り者を再生する事は出来ません。倫理に反する行いです。』

ルーサー「元老院は何処だ!?話をしたい!」

『……………消滅しました。』

ルーサー「なら都合が良い。元老院が無いなら速く実行しろ!」

『了解。クリサリス準備。再生プロトコル開始します。』

 

……………まさか、此奴生き返らせる気か!しかし、何のために………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルーサー「待ってろよ…………神。此奴がお前を食い尽くす……………。」

 

 

 

復讐か。念のために、妨害処置を行ってみるか。だがその前に、調べてみるか。この遺体を使ってっと………。

 

 

保存記録(アーカイブ)に数兆もの異なる世界からの情報が保存されています。何を調べますか?』

ディマイズ「ゾット将軍について調べて。」

『クリプトン星でクーデターを起こし、ファントム・ゾーンに追放されたクリプトン星の軍人です。それと同時に、無の神に従う『星の勇者を阻む者』と呼ばれています。』

ディマイズ「………これにデータをコピーするか。コピーを頼む。」

『了解、コピー開始します。』

 

よし、ある程度コピー出来たら急いで逃げるとするか。

 

ルーサー「ん?誰かいるのか!?」

 

拙い!奴が気付いたか!?だが、速攻でコピーは終わった。後はハートレスウイルスを送り込めば、しばらくは妨害出来るはず!復活はできる限り長引かせればどうにかなるだろう。

 

 

『ハートレスウイルス

 

 

メモリーの中にハートレスがいて、その中であらゆるデータを破壊、阻害させることが出来るウイルス。感染された場合、治療は困難となる。』

 

 

 

『コピー完了。』

ディマイズ「(後は此奴を仕込んで、撤退!『リレミト』!)」

 

-??? 前-

 

よし、後は走るだけ!だが、油断は出来ない。念のために用意したこの力で、ゴッサムに戻る!

 

ディマイズ「空符『ルーラ』!ゴッサム!」

 

 

 

-犯罪都市 ゴッサム とあるビル-

 

よし、何とか成功できたな。さて、情報は………………。

 

???「おや?そこで何をしてるのかなぁ?」

ディマイズ「ッ!?」

 

しまった!待ち伏せか!?

 

???「おいおい、そんな警戒しなくたって良いじゃ無い。」

ディマイズ「…………誰だ?」

ジョーカー「俺はジョーカー。バットマンの宿敵だ。」

ディマイズ「…………何のために、ここに来た?」

ジョーカー「いやなに、ジョークをねジョークを。」

ディマイズ「って今思ったけど、ジョーカーって、仮面ライダーでいう『サイクロン』『ジョーカー』的なものなのか?」

ジョーカー「ハハハハハハハハ!面白いジョークじゃないの!まぁ、仮面ライダーとか知らないけど。」

ディマイズ「知らないのか………。」

ジョーカー「それより気を付けな。ケフカって奴から聞いたけど、スーパーマンにとって特別な女性二人を誘拐するってのを聞いたそうだ。」

 

何!?って事は、まさか!

 

ジョーカー「そう、しばらくはスーパーマンは悪者を演じざるを得なくなっちまう。そして、バットマンと戦いをせざるを得ない状態になっちゃうということだ。俺としては別に良いんだが、バットマンとジョークを振りかざせねえのは、どうもムカつく。」

ディマイズ「あんたって、色々とおかしいよな………。」

ジョーカー「まぁまぁ、とりあえず其奴らに伝えてやって来れ。その代わり、このジョークは見逃してくれ。」

ディマイズ「等価交換か…………。分かった、情報有難う。」

ジョーカー「気にするな~。そんじゃあなぁ~。」

ディマイズ「って、危ない!」

ジョーカー「オロロロ!?あ~れぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

あーあ、落ちてったよ。まぁいいか、とりあえずメールで送信しよう。ガルッチと未来、そしてバットマンに………。命名は………『ジョーカー』でいっか。

 

 

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-20章 守るべき戦い

-上空-

 

ガルッチside

 

ディマイズ『っとのことだ。まさか、逆にウイルスで復活を早めてしまうとは……。』

ガルッチ「いや、お前のせいじゃない。だが、急がないと………。」

 

しかし、皆速いな!?これでも『飛行:EX』だってのに、あそこまでスピード出せるって……ある意味凄い。

 

こいし「うー、未来お兄ちゃん早すぎるぅ……。」

フラン「あそこまで飛ばせるなんて、聞いてないわよ!」

イリヤ「スタンドで空飛んで、これでもかって最速級を出したのに………。」

ガルッチ「全く。仕方ない!3人とも、このスペルカードで追いつこう!」

3人「うん!」

 

フランに渡したのは星符『ドラゴンメテオ』、こいしに渡したのは彗星『ブレイジングスター』、そしてイリヤに渡したのは速&恋符『ヘイストマスタースパーク』。最後に僕は速&恋符『マスタードライブスパーク』を持ち、一斉に使いスピードを上げていった。

 

って、あの様子だともう聞き終わったのかよ。ホントに速いんだから………。

 

ガルッチ「未来ぅ、幾ら何でも速えだろ……。」

バットマン「む?彼らは?」

未来「大丈夫、この人達も協力者だよ。」

ガルッチ「初めまして、バットマン。僕はガルッチ。こっちはフラン、こいし、イリヤです。皆衣装は違いますが、これは仮の姿なので。」

バットマン「そうか。」

ガルッチ「それで、状況は?」

バットマン「私が話す。」

 

バットマンはこれまでの事を話してくれた。

 

ガルッチ「………恐らく、今のスーパーマンは勝てる見込みは低いかも知れません。」

バットマン「何故だ?」

ガルッチ「僕の予想だと、ルーサーは取り込まれて、新たな存在が生み出されてるかも知れない。しかも、ハートレスウイルスを入れてもなお復活が早くなったのなら尚更。恐らく彼奴はもう、ハートレスになってるに違いない。」

バットマン「ハートレス?」

ガルッチ「闇の魔物で、人の心を奪い取る奴らです。しかも、ディマイズの情報だとあらゆる世界の能力で作られた融合体となると、最悪な事が起こりえるに違いない。」

バットマン「!」

ガルッチ「こっちもできる限り協力したいが、フラン達に向かわせる。」

未来「何でまた?」

ガルッチ「どうも、僕に用がありそうな、厄介な敵が現れちまったようだしな。だから、僕が時間を稼いでる間、君達は『マーサ』さんを頼む。」

フラン「………無茶しないでよ。」

ガルッチ「安心しろ。今度は油断しない。」

 

皆は上空へ飛び立ち、マーサの居る港の大きな建物へ向かった所を目撃した。

 

 

ガルッチ「さてと………、出て来い。そこにいるんだろ?」

???「…………。」

 

あの黒化した姿………、そしてエンブレム、よもや此処で現れるとは思わなかった。僕は咄嗟に、二つのキーブレードを取り出し、構えた。

 

ガルッチ「ハートレス化した、『門矢未来』って訳か。だが、イフのスタンドや能力は再現し切れてないようだな。」

黒未来「…………変身!」

 

『INFINITE RIDE!<INFINITY DARK DECADE>!』

 

 

だが、無限の力は再現出来るのか。面白い、だったら殺ってやるぜ。

 

 

ガルッチ「行くぞ、未来の姿をしたハートレスよ。無限を扱える準備はいいか?」

黒未来「邪魔…………、未来…………、殺す…………!」

 

 

そんなことはさせない!もう負けない、この力でお前を倒す!

 

 

 

 

sideChange

 

-とある港-

 

フランside

 

 

ん?今何か蠢いているような………。

 

こいし「フランちゃん?」

 

この闇の気配、恐らく3体。でも、スタンド能力は再現し切れていない。今倒すのが、吉かもしれないわね。

 

未来「如何したの?」

フラン「ごめんなさい、先に行ってて。」

イリヤ「この気配って、もしかして…………。」

フラン「ええ、間違いなく奴ね。でも全部は再現し切れてないわ。3人上手く行けば、倒せるかもしれない。」

こいし「…………なるほどね。というわけで、こっから先は未来お兄ちゃん達が行ってて。」

未来「誰かいるのか?」

フラン「ええ。でも、私達の敵じゃないわ。だから先に行って!」

 

未来は急いで行ったことだし、後は…………。

 

フラン「イリヤちゃん、こいしちゃん。準備はいい?」

こいし「何時でもOKよ。」

イリヤ「私もよ。」

フラン「出て来なさい!」

 

そして私達の目の前にいたのは、黒い靄を纏っていた本音と簪、オーフィスの姿があった。しかも全身真っ黒なため、恐らく再現は無理だったのだろうと思った。

 

フラン「残念だけど、ここから先は通さないわ。」

こいし「先に通りたいなら、私達が相手になるわ。」

黒簪「…………倒す!」

黒本音「邪魔~、なのか~。」

オーフィスオルタ「……………殺す!」

イリヤ「へぇ、殺意十分じゃないの。だけど、そんなの無駄だって教えてあげる。殺っちゃえ!バーサーカー(ヘラクレス)!」

ヘラクレス「お任せを、必ず仕留めて差し上げましょう!来い!シャドウサーヴァント!」

 

絶対に勝ってみせる!そして、お兄ちゃんと一緒に帰るのよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは、私達のステージだ!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-21章 誕生の時来たれり、祖は世界を修めるもの

-上空-

 

 

ガルッチside

 

 

くっ、再現出来てないとは言え、やっぱりその強さはありなんかよ。両方共魔剣だろうけど、こちとら負けるつもりはないんだよ!

 

ガルッチ「I am the bone of my sword.(我が骨子は捻れ狂う)擬・螺旋剣(カラドボルグⅢ)』!!!」

黒未来「防ぐ…………!」

 

『INFINITY DEFENSE!〈Aegis shield〉!』

 

なっ!?アイギスの盾だと!?だけど、その様子のかぎり宝具を使うのは慣れていないそうだな………。ならばやることは………!

 

ガルッチ「『I am the bone of my blade.(体は刃で出来ている。)

 

 

shadow is my body, and phantom is my blood.(血潮は影で、心は幻。)

 

 

I have created over a thousand blades.(幾多の戦場を越えて不敗。)

 

 

Unknown to Death.(ただ一度の死を求めず、)

 

 

Nor known to Life.(ただ一度の生もすがること無く、)

 

 

Unaware of loss.(ただ一度の敗走もなく、)

 

 

Nor aware of gain.(ただ一度の勝利もなく、)

 

 

Unaware of begining.(ただ一度の原初も知らず、)

 

 

Nor aware of the end.(ただ一度の終焉も分からない。)

 

 

Withstood pain to create weapons,(担い手はここに独り、)

 

 

waiting for one's arrival.(血塗られし丘で刃を生み出す。)

 

 

yet,My whole body was(けれど、幻影の意志は、) those hands will never hold anything.(その生涯はなく。)

 

 

Still My whole life was,(それでもこの体は、)

 

 

"unlimited blade(無限の剣と) works In Illusion World"!!(幻影の世界で出来ていた!!)』」

 

 

 

-無限の剣製と幻影の世界-

 

 

ガルッチ「絶対に通さない。お前がどんなに生み出そうが、お前が無限の力を持とうが、どれだけ力の差があろうが、僕は戦い続ける!」

黒未来「殺す……………!殺すころすコロス殺ス殺殺殺殺殺殺殺殺!!!!!!!」

 

 

怒り狂い始めて技量がお粗末になり始めたか、そこが狙い目!

 

ガルッチ「『幻世の剣(ソード・オブ・ヴィジョン)』!」

黒未来「■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!」

 

最早原型すら出来なくなったのか。まぁ、逆にそっちが好都合なんだけどな!

 

ガルッチ「行くぞ!『ファイナルエクストリームドライブ』!」

 

 

 

─黒未来は目も開けられない状態に陥っていた。それもその筈、ガルッチの姿は白と黒の服を着て、背中には翼が生えていた。右半分には黒い翼を、左半分は白い翼を、それぞれ二つずつあったのだ。

 

 

 

黒未来「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!????????」

ガルッチ「お前には、恐怖と絶望をやろう……。『直死の魔眼・恐怖』!」

 

未来の姿に保てなくなったハートレスは、苦しみで狂い悶えているな。しかもそのせいで、さっきまでの力も、耐性も無くなっている。だったら、此奴で終わらせる!

 

ガルッチ「『剣士(セイバー)』『「両儀式」』セット!」

 

『セット、「両儀式」の宝具の使用可能。』

 

アインソフオウルソードって、裏にもカード挿入口があったのか。ならば………。

 

ガルッチ「おまけだ、これも入れてやる!」

 

『セット、亡舞「生者必滅の理 ‐魔境‐」の効果により、相手の即死は確定しました。』

 

ガルッチ「全ては幻想、これが手向けの華だ。安らかに眠れ。」

 

走れ、走れ、走れ!これが狂い悶える者に授ける、慈悲の死だ!せめてだけでも、全部の死の線を斬ってやろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「『無垢識・空の境界』!」

黒未来「■■■■■■■■■■■■■■■■■■……………■■…………。」

 

 

心が飛び散って逝ったのか。いや、あの心は恐らく………未来が転生した際に失われ記憶か。そして、そこに残ったDISKは…………………………やはりか。未来にとって真のスタンド、そして彼もまた、僕らと同じ……………。

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

-港-

 

 

フランside

 

 

驚いたわね、あれだけ再現し切れていないのに、力は互角なんて。

 

こいし「如何するの?これじゃあ私達ジリ貧よ。」

フラン「大丈夫、この力で終わらせるわ。だけど、何らかしらの力の源を壊さないとね。」

 

そんなことを言ったら、いきなり空に逃げようとしてる。させるとでも、思った?

 

メディア「"圧迫(アトラス)"!」

黒3人「!?」

メディア「今よ!ヘラクレス!」

ヘラクレス「お任せを!我が武術は、ヒドラを殺せし究極の武術!『射殺す百頭(ナインライブス)』!」

 

うん、改めて見るけど………どう見ても滅多斬りね………。(・_・;)

 

 

ヘラクレス「ハァァァァァァァ!!!!!!!!!!」

オーフィスオルタ「■■■■■■■!!!!」

こいし「もう逃がさないわよ。バラバラにしてあげるから。『聖母解体(マリア・ザ・リッパー)』!!!」

黒簪「■■■■■!?」

 

わぉ、えげつないわね。しかも呪腕のハサンが使ってる腕を使って、源を潰しちゃったね………。まっ、私もやっちゃうけどね。

 

フラン「それじゃ、壊れちゃえ。『遊戯の終幕(きゅっとしてドカーン)』。」

 

4人「うわー、黒本音ちゃん(お嬢様)可哀想………。滅茶苦茶血が噴き出しちゃってる。」

フラン「アハハ、でもこれで源は壊れたわ。」

 

そして、3人の死体は消え去り、代わりに3人のDISKらしきものが出て来た。これって一体………。

 

ガルッチ「おーい、みんな。」

フラン「お兄ちゃん!無事だったのね!」

ガルッチ「まあね。それより、そのDISKって………。」

フラン「分からないけど、彼奴らを倒したらこんなのが………。」

ガルッチ「…………もしかしたら、これが4人の真のスタンドかも知れない。未来のは『あらゆる次元を司る能力』を持ったスタンドDISK。」

フラン「簪ちゃんのは『あらゆる境界を司る能力』を持ったスタンドDISK。」

こいし「本音ちゃんのは『大地と空間と天候を司る能力』を持ったスタンドDISK。」

イリヤ「そして、オーフィスさんのは『夢幻と真実を司る能力』を持ったスタンドDISK…………。」

 

…………もしかしたら、あの人達。本当の能力を知らないんじゃあ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『グオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!』

 

 

イリヤ「あれって!?」

こいし「ぐだ男とぐだ子ちゃんが言ってた………。」

フラン「『(ビースト)』クラスの『ゲーティア』………。」

ガルッチ「違う、彼奴は英霊とか色々とまざっているが、敢えて言うなら………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無の存在(ナッシング)』クラスの『ゲーティア・ゼウス』と言うべきだろう。」

 

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-22章 戴冠の時きたれり、其は全てを始めるもの

-犯罪都市 ゴッサム 港-

 

ガルッチside

 

 

ディマイズ「なんてこった………、此処までの怪物になるとは………。」

 

ディマイズ!?いつの間に!?

 

ディマイズ「ルーサーと未来達はドゥームズディと呼んでいるが、全く違う。ガルッチの言うとおり、今の彼奴は『ゲーティア・ゼウス』、ゾット将軍という奴は、そもそも存在しない奴なんだ。」

ガルッチ「そいつ、どんな奴なのだ?」

ディマイズ「ゲーティアというのは、その名の通り人類焼却の為だけに生み出された存在。そして、ゼウスはその名の通りオリンポスの神々の中で唯一の王と呼ばれている。あの化け物染みているが、ゼウスの神格はちゃんとある。それで『ゲーティア・ゼウス』と呼ばれてる。ルーサーもバカな奴だな。スーパーマンの復讐の為だけに、奴を蘇らせるとは。」

 

って事は、速く倒さなければ世界諸共消えてしまうって事か………。だが、あっちには未来達が……。

 

ディマイズ「しかもだ、このままでは未来達が敗北するかもしれん。」

フラン「え!?」

こいし「何で!?未来お兄ちゃん達には、お兄ちゃんが持ってる力を────」

ディマイズ「そうではない。彼らの力だが、実は気付いていないのだ。真の力を取り戻さなくば、彼奴らは敗北し、死んでしまうかも知れん。」

イリヤ「そんな!」

ディマイズ「だが、別に必ず負けるわけではない。丁度君達には、4人のDISKがある。その4人に渡せば、絶対勝てる。」

 

なるほど、だったら尚更急がないと………。

 

ディマイズ「ガルッチ、フラン、こいし、イリヤ。ついでだから、餞別として、『EndofTheWorld』の封印を解かせて置いた。私と戦いたいところだが、どうも現界する時間がなくなってしまったようでね。」

ガルッチ「ディマイズ………。」

ディマイズ「安心しろ、ガルッチ。お前は私の精神であるが、お前はお前だ。私は私。ロスト・エンドはロスト・エンドだ。1人が3人に別たれているが、必ず3人とも存在している。信じているぞ、ガルッチ。お前こそ、全次元の希望だ…………。」

 

そう言い残し、ディマイズは光と共に消えていった。

 

ガルッチ「……………行こう、未来達の所に!『Connect in Despair Evil God(絶望の魔神、接続)!』」

フラン「うん!『Connect in Ruin Evil Goddess(破滅の魔神、接続)!』」

こいし「待ってて、未来お兄ちゃん達!『Connect in Slaughter Evil God(殺戮の魔神、接続)』!」

イリヤ「私も行くわよ………!『ドライフォーム』!」

 

さぁ、急いで未来のところに行こう!

 

 

 

 

 

 

 

-犯罪都市 ゴッサム 上空-

 

 

どうにか間に合って………って、やばい!彼奴、光線を放つ気!?

 

 

ガルッチ「簪、危なァァァァァァい!!!!!!!」

 

当たっちゃった…………、くそ!もう少し早く…………ん?吸収した!?

 

簪「大丈夫、ガルッチさん。この通りピンピンしてるわよ。」

 

あー、ビックリした………ってえぇぇぇぇぇぇ!?

 

ガルッチ「未来!?何その格好!?」

 

 

緑のレインコートに、下は薄い水色のレースを着ている。ピンクのボタンと、縫い目のある大きなウサ耳、それに似合わせるようにウサギの尻尾が生やしてるだとォォォォ!?

 

 

『■■■■■■■■■■■!!!』

ガルッチ「テメェは黙ってろ!」

 

あ、思いっきし地面に叩きつけちゃった………。大丈夫かな、下にいた人ら…………。

 

フラン「未来お兄ちゃん、その格好って………。」

未来「話は後、それよりバットマンがあの槍を持ってくるまで、時間を─────」

ガルッチ「待って、その前に渡したい物があるんだ。」

本音「渡したい物?」

 

僕らは一斉にDISKを取り出し、イリヤはオーフィスに、こいしは本音に、フランは簪に、そして僕は未来にDISKを渡した。その途端、4人は眩しい光に包まれ、そこには覚醒した4人がいた。未来の衣装はそのままに、白く輝いてる翼が生えていて、簪の背中にはフランとレミリアの翼、本音はさとりとこいしのサードアイが出現し、オーフィスは龍神なのか、神々しい角と尻尾が生えてきた。

 

 

未来「この力、一体…………。」

ガルッチ「君達の真の力だ。これで奴に対抗出来る。ルーサーは、ドゥームズディと呼んでいるが、真名がある。奴の真名は『ゲーティア・ゼウス』。ゾット将軍という仮の姿で存在した、星の勇者を阻む者だ。」

 

兎に角、僕は手短に星の勇者について、無の神の存在について手短に話した。

 

ガルッチ「さてと、ゲーティア。生き返って早々悪いが、僕らの相手になって貰うぞ!」

 

一時的に彼らを呼び出せる札もある。さぁ、呼び出すとするか!

 

 

 

 

 

ガルッチ「来い!ジャスティスリーグ!アベンジャーズ!スーサイド・スクワッド!」

 

善と悪の夢のようなコラボレーションだ。今ここで、手を取り、災厄の存在であるゲーティア・ゼウスを、此処で終わらせる!

 

『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

ついでに、アインソフオウルソードを持って、始めるとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人「「「「行くぞ(行くわよ)、ゲーティア。貴様(貴方)の覚悟は十分か?(十分かしら?)」」」」

 

すると、こんな声が聞こえた。

 

『ハッ、思い上がったな?ちっぽけな小僧共。』

 

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-23章 繋がる心は我らの力

-犯罪都市 ゴッサム-

 

ガルッチside

 

ガルッチ「本当、凄ぇな…………。」

 

4人に渡して、一瞬にしてゲーティアを凍らせちゃったよ。うん。まっ、容赦はしないけどね!

 

ガルッチ「『狂戦士(バーサーカー)』!『ヘラクレス』!セット!」

 

『セット、『ヘラクレス』の宝具の使用可能。』

 

ガルッチ「食らいやがれ!『射殺す百頭(ナインライブス)』!」

 

僕はヘラクレスの宝具でありとあらゆる部分に斬りつけ、

 

フラン「魔理沙&パチェ直伝の魔法、見せてあげる!火・水・木・金・土・恋符『マスター・オブ・パラケルスス・スパーク』!!!」

 

フランは5つの賢者の石を召喚し、5つの閃光を放ち、右眼部分を破壊し、

 

こいし「私だって、派手に行っちゃうよ!さとりお姉ちゃん直伝スペルカード!脳符『ブレインフィンガープリント』!」

 

こいしは小型弾幕をばらまき、右腕部分にくっつかせた後、爆発させ、

 

イリヤ「四郎さん、使わせて頂きます!『双腕・零次集束(ツインアームズ・ビッグクランチ)』!」

 

イリヤが放った二つの球が、腹部に当たり、大部分失われたていったが、すぐに動き出した。だがすぐにまた、動きを止められた。

 

簪「『レジェンドロックス』!」

 

簪の力により動きを止められたからだ。

 

本音「前にみっくんが言ってた、『空間震』!受けてみろ~!!!!」

 

そのまま本音の力により、ブラックホールのような物で全てを飲み込んだ。

 

オーフィス「グレートレッド。少し力を借りる。『夢幻の体現者(グレートレッド)』。奴に神を滅する裁きを。」

 

しかもこれでもかって位に、ゲーティアの内部から爆発を吐き出した。

 

『グオオオオオオアアアアアアアアッ!!!!!!!』

オーフィス「久しい。グレートレッドの夢幻だ。そして、我は『真実』をも司る。」

 

しかもオーフィスが触った部分から、肉体が消滅した。

 

『ば、バカな…………、この俺が……………、このような奴らに!』

ガルッチ「通常兵器を使用してたなら、このようなダメージを与えることは出来なかっただろう!核攻撃を受けたその時から大体予想はついてたが、この怪物は攻撃を受ける度に強くなっているお前には、通常兵器は無理だ!だが、僕らの力は…………、俺達の力は、その再生能力の、一歩先を行く!」

 

未来「『氷界(ザドキエル)』!」

 

今度は世界の半分を凍らせるほどの絶対零度を解き放った事により、ゲーティアは凍った。とはいえ、さすがにやり過ぎでしょう。全部って程じゃあないけど、絶望の手が凍っちゃったよ。フラン達も、一緒か………。

 

バットマン「なんて事だ………まさかこんな事も出来るとはな。」

 

それには同意だ。

 

未来「ブルースさん…………、槍は持ってきましたか?」

バットマン「ああっ。これだ。先端にはあの鉱石が付いてる。此なら奴を殺せる。」

簪「綺麗………。」

 

なるほど、確かに綺麗だ。まるで宝石のような輝きを持っているかのような、輝きだ。だが、これで覚えた。クリプトン鉱石は、本来クリプトン星人にしか殺せない物だが、加工すれば相手がどれだけ防御しても、それを無視してダメージを与えることが出来る鉱石でもあるのだ。

 

スーパーマン「それか。君が言っていたクリプトン星人用の槍とは。」

バットマン「ああっ。もしお前が敵になる事を想定して生み出したのだ。だが今は、奴に食らわす。此の槍ならば、奴を倒せるはずだ。」

ガルッチ「いや待て、動きだすぞ!」

 

そう、こちらの油断をしているのを見て、目と口からレーザーを放ってきた。しかも、ありとあらゆる場所から………。

 

『おのれ!おのれ!!おのれ!!!おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!』

簪「そんなもの!」

 

簪が僕等の前に立とうとした、その時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「貴方達、面白いわね。」

ガルッチ「誰!?」

 

 

 

 

突然目の前に現れた女戦士が、レーザーを防いだ。ゲーティアも突然の乱入者に驚き、攻撃を止めた。そして目の前に居たのは、盾と剣、そしてローマ風の甲冑を身に纏う、女性の姿があった。

 

バットマン「来たか、ワンダーウーマン。」

ワンダーウーマン「あら、素敵なメッセージをありがとう。ふん!」

 

ワンダーウーマンと呼ばれたその女性は、腕をクロスさせて前に突き出した。

その瞬間、大きな白い衝撃波が、凍った世界を破壊して元に戻し、ドゥームズディを原子炉まで吹き飛ばした。そして、原子炉は大爆発を起こす。

 

ワォ、こっちもこっちで凄いわ。

 

スーパーマン「彼女が、メタ・ヒューマンの一人だというのか?」

バットマン「ああっ。そうだ。未来達が贈ってきたデータの中に、彼女が居たのだ。」

ガルッチ「ちょっと待て、僕等知らないんだけど………。」

3人「うんうん。(・_・)(._.)」

ワンダーウーマン「あらあら、良いチームね。でも今は、目の前の相手に集中するわよ!」

 

それもそうだな、こうなりゃ全身全霊の力で、ゲーティアを殺す!

 

ガルッチ「ステージを変えてやろう、ゲーティア。我が固有結界の中で、決着を着けてやろう!『I am the bone of my blade.(体は刃で出来ている。)

 

 

shadow is my body, and phantom is my blood.(血潮は影で、心は幻。)

 

 

I have created over a thousand blades.(幾多の戦場を越えて不敗。)

 

 

Unknown to Death.(ただ一度の死を求めず、)

 

 

Nor known to Life.(ただ一度の生もすがること無く、)

 

 

Unaware of loss.(ただ一度の敗走もなく、)

 

 

Nor aware of gain.(ただ一度の勝利もなく、)

 

 

Unaware of begining.(ただ一度の原初も知らず、)

 

 

Nor aware of the end.(ただ一度の終焉も分からない。)

 

 

Withstood pain to create weapons,(担い手はここに独り、)

 

 

waiting for one's arrival.(血塗られし丘で刃を生み出す。)

 

 

yet,My whole body was(けれど、幻影の意志は、) those hands will never hold anything.(その生涯はなく。)

 

 

Still My whole life was,(それでもこの体は、)

 

 

"unlimited blade(無限の剣と) works In Illusion World"!!(幻影の世界で出来ていた!!)』この世界を、我が固有結界に変えよ!!!!」

 

 

-無限の剣製と幻影の世界-

 

 

未来「これって…………。」

ワンダーウーマン「へぇ、凄いわね。貴方。」

バットマン「世界が…………、変わった?」

簪「あれ?あそこに大っきい桜がある!」

オーフィス「ガルッチ、これは?」

ガルッチ「僕にとっての固有結界であり、第1の宝具。『無限の剣製と(アンミリテッド・ブレイド・ワークス)幻影の世界(イリュージョン・ワールド)』。今の地球は、我が固有結界へと変わった。明けることの無い夜、血に塗れた草原、吹雪くは桜の花びら。そして、その草原に刺さってるのは、贋作の武器。」

 

固有結界を発動させたと同時に、僕は姿を変えた。再び6つの翼を生やし、左腕には神々しいものへと変わり、いつの間にか頭部には綺麗な翼が生えた。

 

フラン「やっぱり、戦いには戦いに相応しい場所が1番よね。」

こいし「でもやっぱり、こっちの方がお兄ちゃんらしいわね。」

イリヤ「でもさ、何で衣装も変わっちゃうんだろう。」

 

フラン達を見ると、確かに変わっていた。フランはネロ・クラウディウスの神話礼装を、こいしは玉藻の前の神話礼装、そしてイリヤはエミヤシロウの神話礼装を着ていた。因みに、僕はギルガメッシュの神話礼装『原初の神話礼装』で、現在上半身裸なのである。なのに異様に耐久力が高いという。まぁ、こっちは6つの翼と頭部には綺麗な翼があるから、気にしないけどね。

 

ガルッチ「さて、ゲーティア。」

『!?』

 

僕はすぐアインソフオウルソードを構え直し、ゴットフリートを抜いて構えた。

 

ガルッチ「いや、ルーサーよ。お前は最も愚かな事をした。復讐するが為に、お前は地球上の人間諸共滅ぼそうとした。ついでに私怨も入るが、よくもまあ僕のフランを口説こうとしたなぁ?」

7人「そこ!?」

バットマン「気にしてたのか………。」

ガルッチ「よって、お前には僕等の手で、貴様を葬り去ってやろう。覚悟はいいか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は出来てる!!!!!!!!!」

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-24章 訣別の時来たれり、祖は世界を手放すもの

-無限の剣製と幻影の世界-

 

ガルッチside

 

BGM エミヤ 2015

 

 

赤い龍の帝王ドライグと白き龍の皇帝アルビオン、そして聖書の神ヤハウェ。まさかこんな神々がいたなんて………。いや、そんなことはいい。兎に角、やるとするか。

 

未来「さてさて、龍帝の力を見せてやる!」

ガルッチ「僕も行こう!」

 

さぁ、この力で貴様を倒す!ルーサー!

 

『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!』

未来「食らえ!」

 

『INFINITE TRUE ATTACK<TRUE INFINITY IGNITION BOOST>!』

 

あっちが先に攻撃か、ならば!

 

ガルッチ「此よりは常夜。我は影、時、殺。今ここに、殺戮を起こす!」

 

この宝具で斬り刻む!!斬り裂かれろ!

 

ガルッチ「『鏖殺時刻(クロノス・ザ・マサクル)』!」

 

音速のように、素早く斬る!未来の方は?

 

未来「オラオラオラオラオラオラ!!!!」

 

だったら斬撃ラッシュの奴、言わなきゃ損でしょ!

 

ガルッチ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァ!!!!!」

 

もう再生不可能な位にやったな。そろそろ………。

 

未来「ガルッチ!此を!無限の赤龍帝の(インフィニティ・ブーステット・)籠手の贈り物(ギア・ギフト)!!」

 

『INFINITY TRANSFER!!!』

 

ガルッチ「なっ!?ち、力が漲る………!?」

未来「此が赤龍帝の力!僕もだ!」

 

『HYPER BOOST!!!』

 

ついでに、無限光の力も加えれば!!

 

『FUSION POWER!AIN SOPH AUR!ANOTHER INFINITY!』

 

未来が上空で何か放とうとしているな。だったら!!!

 

ガルッチ「僕も!此でケリをつける!!!!!!」

 

『全英霊、全スペルカードセット。チャージ開始!』

 

欲張って全部入れたらチャージ始めたか。まあ仕方ないか、ここまで行ったんだし………。

 

 

『おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!貴様ら如きに本気を出さなければ、ならんとはなぁぁぁぁ!!!!!!』

 

 

拙い、何かはなってくる!?どうすれば………。

 

 

『INFINITE TRUE ATTACK<TRUE INFINITY SEGVA>!』

 

 

『なぁぁぁぁぁぁぁにぃぃぃぃぃいぃぃぃぃ!!!!!!!!????????』

 

ガルッチ「あれって一体………。」

未来「『封解主(ミカエル)』で“力を閉じた”!僕等の最大攻撃をくらえ!!!」

ガルッチ「凄いな………、そんなことも出来るのか。よし、行くぞ!!!」

 

『チャージ無限光!『生命を運び死を遂げし(アイン・ソフ・オウル・)無限の光(セフィロト・スラッシュ)』の使用可能!』

 

ガルッチ「束ねるは星々の息吹!輝ける命の奔流!!煌めくは死の螺旋!!!灼熱に燃え上がる太陽よ!あらゆる不浄を清める焔の陽炎となれ!!!夜を照らす月よ!全てを惑わし全てを狂わす光となれ!!!無限の光よ!!!彼の者を裁け!!!!!!」

 

 

此が僕の全身全霊を込めた全てだ!受けよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来「『星光の破砕砲(スターライト・ブレイカー)』!!!!!!!」

ガルッチ「『生命を運び死を遂げし(アイン・ソフ・オウル・)無限の光(セフィロト・スラッシュ)』!!!!!!!!!!!!!」

 

全身全霊で放たれた斬撃の閃光には、まるで懐かしく、涙が出そうな虹色の光だった。それと未来が放った閃光と一緒になり、ゲーティアに直撃全身が削り取られていき、軈て一つのコアが出て来た。それと同時に、ルーサーも現れた。

 

オーフィス「ん、そこ!」

バットマン「終わりだ!」

 

コアは砕けるが、肉体の方が生きていたのに気づき、行動に移した。

 

ガルッチ「絶望よ!彼の者を捉えよ!『踊れ屍の腕(スカル・ダンサー・アーム)』!」

『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!』

フラン「後は私がやる。バットマン、槍を。」

バットマン「ああ。」

フラン「此でお遊びはお終い、それじゃあね。レミリアお姉様直伝宝具!『刺し穿つ碧緑の槍(スピア・ザ・クリプトン)』!!」

 

そしてそのまま肉体も消えていった。今残ったのは、あの野郎のみ。

 

ルーサー「う、嘘だろ?こんな………こんな事って…………、こんな事があるのか!?」

ガルッチ「これが結末だ。お前はスーパーマンに罪を着せようとし、挙げ句の果てにはスーパーマンの大切な者を奪い取った。それだけじゃあない、貴様は彼奴を生き返らせ、そして取り込まれていったのだ。復讐なんて、僕のような馬鹿がやることだ。何でこんな事した?」

 

そんなこと言ったって、無駄だろうとは思うけど…………。って泣いてる?

 

ルーサー「僕は………、小さい頃スーパーマンに助けて欲しかった…………。僕が小さい頃に父親に酷く殴られた時も、空から助けに来なかった!それで、解ったんだよ。全能の神は、善人じゃない。そして善人は、全能の神ではない。スーパーマンは、ヒーローなんかじゃ────」

ガルッチ「甘ったれんな!!!」

ルーサー「ブヘッ!?」

 

さすがに腹立った。スーパーマンはヒーローなんかじゃあない?助けてくれなかった腹癒せに復讐だと?こいつは何を勘違いしていやがる!僕はすぐルーサーを殴りつけた後、首元を掴んだ。

 

ガルッチ「いいかルーサー。確かにスーパーマンは全部を救うことは出来ない。だけどな、助けてくれるという甘ったれた考えを持ったお前は間違ってる!俺もかつて、親父とお母さんに裏切られ、奴隷として僕と兄さんを売ろうとしていた。そして気づいた。正義の味方なんて、必ずしも救ってくれないと。それで僕等は、親父とお母さんを殺し、我が家を燃やして、途方も無い旅に出た。」

ルーサー「僕と………同じ?」

ガルッチ「違う。お前と同じように助けなんて来なかった。だったら、僕等の手で何とかしよう。それがお前と俺との決定的な違いだ。今は親父とお母さんが生きてた事は、結婚してから気付いたが、それでも僕にとって許せない事でもあると同時に、大切な家族と再会出来てよかったと思ってる。だからこそ、お前の気持ちは良く分かる。お前の苦しみも。だけど救ってくれるなんて、思い上がっちゃあ駄目だ。絶対的な正義も絶対的な悪なんて、存在しないんだから。」

ルーサー「……………………僕は………………間違って……………いたのか?生きてることが………。」

ガルッチ「阿呆、何を言ってやがる。僕はそんなこと一言も言ってない。ただ、その考えが間違ってるっていうんだ。今更後悔したって、仕方ないだろ?それに、お前は生きていなければならない。正義があるように、悪は必ず現れる。悪人達は、お前を必要としてる。生き物は、誰しも誰かの力が無くては生きていけない。大物の犯罪者だってそうさ。誰も万能だなんて、思っていないさ。」

ルーサー「……………。」

ガルッチ「僕とは似たもの同士ではあるが、相容れぬものさ。決して悪を許すつもりはないし、ましてや歪んだ正義なんてもってのほかさ。だけど、その両方がなければ、人になりえない。ルーサー、今回はスーパーマンを復讐をするが為に、関係の無い奴等を巻き込んだ。だけど、今お前に触れて分かった。だから敢えて言おう。『苦しいのなら、泣けばいい。僕はその苦しみを受け入れる。』。」

 

そんなことを言った途端、まるでルーサーは子供のような姿へと変わり、僕に抱き付き、泣き出した。世界にも聞こえるような、ルーサーの嘆きを、悲しみを、苦しみを、絶望を、叫びながら出していた。そして僕は憎み、許せない気持ちがあった。ここまで歪ませた親は許せない。こんな事をしなければ、こうはならなかったのに。絶対に、親父とルーサーの親父のようにならない。そう思っていたら、ルーサーが消え始めていった。

 

ルーサー「え、僕…………消えちゃうの?」

スーパーマン「一体、何が起こったというのだ?」

ガルッチ「…………まさか、お前!」

 

僕は直ぐさま後ろを振り向くと、そこには肉体だったものが砂へと変わっていったやつを見た。

 

ルーサー「そっか…………、あれが僕の体だったんだ。それがなくなって、ゴーストのような姿になっちゃったのか。だから、子供の姿に…………。」

ガルッチ「ルーサー………。」

ルーサー「ありがとう、ガルッチ。お陰で………僕の苦しみも消えたよ。やったことは許せないものだから、きっと地獄行きだろうね。でも、ちゃんと償う事にするよ。時間をかけて、許してくれるその日まで…………。」

 

そう言い残し、ルーサーは消え去り、残ったのは一輪の花があった。

 

ガルッチ「『悲しみをいやします(アキレア)』……か。ならばこちらもお別れを言わせて貰う…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃあな、ルーサー。」

 

いつの間にか、僕にも一筋の涙を溢していた。

 

-to be continue⇨-



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-F章 再会の誓い

-犯罪都市 ゴッサム-

 

ルーサー「僕は、警察に出頭するよ。」

 

まあ結論から言うと、未来はこのまま死んで貰うのは、世界への償いにならない。ケジメではない。と言うわけで、生き返らせ、そして警察に出頭と言うところまで言った。そして、僕はこの目で見た。ルーサーが逮捕されるところを……。

 

ルーサー「そう。此で良い。僕は、刑務所で罪を償って行くよ。それと、未来にガルッチ。一つ警告があるんだ。」

ガルッチ「何だ?」

ルーサー「鐘は既に鳴ってる。彼等は聴いたんだ………、深い暗闇の底から、鐘はもっと鳴るぞ。奴等は飢えてる………、必ずやって来る。気を付けるんだ。」

ガルッチ「…………よかったのか?そんなこと言って。裏切ったら────」

ルーサー「構わないさ。生きているかぎり、精一杯罪を償うつもりさ。」

ガルッチ「あ、そうそう。一つ忘れてた。」

ルーサー「?」

3人「(あー、やっぱり………。)」

 

『ボフッ!』

 

ルーサー「ゴハッ!?」

ガルッチ「フランを口説こうとした罰だ。これでも根に持つタイプなんだからね。」

ルーサー「ハハハッ、手厳しいなぁ………。でも、その人達を大切にね。」

ガルッチ「当たり前だ。…………元気でな、ルーサー。」

ルーサー「ああ…………、ありがとう。僕にとっての…………『ダークヒーロー』。」

 

だけど、彼奴は戻ってくる。今度は、ヴィランの組織を作り、スーパーマン達と戦うだろう。だけど、今の彼は清々しい程、いい笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「じゃあ君もまた、星の勇者の…………。」

ワンダーウーマン「ええ、だけど残念ながら、協力することは出来ないわ。」

フラン「理由を聞かせても……?」

ワンダーウーマン「数百年前、貴方の祖父と他のメタ・ヒューマンと共に、無限にある異世界を巡り、無の神とその信者達と戦ったの。でも、人間が誤った道を歩んでしまい、共に戦うのをやめてしまったわ。」

ガルッチ「………そうですか。」

ワンダーウーマン「そんな顔をしないで、貴方の気持ちも分かる。でも、お断りするわ。」

ガルッチ「…………分かりました、そちらにも事情もありますしね。」

 

まぁ、分かってたさ。今度は僕等が、無の神を倒すって。こればっかしはそうするしかないよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-とあるホテル-

 

ガルッチ「さてと、さすがに寝てばっかりじゃ皆に心配されそうだしなぁ。」

未来「帰るのか?」

ガルッチ「まあね。あ、そうそう言わなきゃならない事が────」

 

その途端、僕等の元に、銀色のカーテン状に境界が現れた。そして、その向こうから歩いてくる一人の男が現れた。

いや待て、え!?あれって……………………士!?

まぁニンジャスレイヤー風で表現するなら……………。

 

アイエェェェェェェ!?士!?士ナンデ!?

 

 

士?「よお、久し振りだな。弟よ。」

未来「何のようだよ。士。」

士?「そう責めんなって。俺は完璧過ぎる兄としてお前の前に現れたんだぞ。」

未来「僕はお前が完璧なんて思いたくない。」

ガルッチ「ウェイ!?ツカササン!?Σ(0w0 )」

 

あ、思わずオンドゥル語になっちゃった。本当メローネの奴、マジで殺す。

 

こいし「二人の、ディケイド?」

リサ「ママや未来お母さんから聞いたんだけど、士はもうディケイドじゃないんだよ。」

ガルッチ「え?んじゃあ、ここの士さんって………。」

 

『カシャッ!』

 

士「そうだな。俺はもうディケイドじゃない。それはもう弟の未来の役目だ。」

簪「インフィニット・ストラトスの世界で、未来を虐めておいてよく言うよ。」

オーフィス「我、お前許さない。」

本音「士く~ん?私達が逃がすとでも言うのかな~?」

 

フラン「お兄ちゃん………、一緒に言いましょう?」

ガルッチ「そうだな………。台詞は?」

3人「(^_^)b」

ガルッチ「んじゃあ…………。んんっ!ありのまま、今起こったことを話す!僕等は未来との会話をしているとき、突如時のカーテンが現れ、そこには士さんと思われる人物が現れた!」

フラン「しかもその士さんは、もう仮面ライダーディケイドじゃなく、それだけでなく未来の兄だと言っていた!」

こいし「何を言っているのか分からないと思うけど、私達も何が何だか分からなくなった…………。」

イリヤ「頭がどうにかなりそう…………。催眠だとか狂化だとか幻影だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんっじゃあない!」

4人「最も恐ろしい片鱗を味わったよ………。」

本音「凄ーい!生ポルナレフ状態だ~!」

 

本音ちゃんが喜んでて何よりです。

 

士「だからあれは俺なりの折檻だ。夏ミカンみてえな事言うなよ。」

本音「むっ。狡いそんな言い方。」

士「まあそう言うな。そんなお前等に朗報だ。次の世界だが、お前等五人へ“箱庭”から招待状が来てるぜ。」

 

そこには5枚の手紙があり、未来達に渡した。

 

士「そして其処で“白夜叉”という奴に出会ったら、俺の事を言え。そして、此の紹介状を渡せ。かなり良くしてくれるぜ。それに、いつ封を開くかはお前等次第だ。別の世界に行って、何かを成し遂げてから封を開けるのもありだぜ。此の後行う事も含めてな。( ̄ー ̄)」

 

…………………は?おいまさかそれって…………。///

 

未来「おい士!!!幾らお前が兄でも、デリカシーを考えろ!!!!!//////」

ガルッチ「ちょっと待て!士さん!?あんたマジで言ってんの!?/////////////////////」

士「いやぁ、なんかこの後の展開が読めてねぇ……。( ̄ー ̄)」

未来ガル「巫山戯んなァァァァァァァァァァ!!!///////////////」

士「それにお約束って奴もあるじゃん。ほら、コラボ作品なんだし────」

未来ガル「メタイ話を持ちかけるなァァァァァァァァァァ!!!!!!!!///////////////」

簪「というか、どうしてわかったの?////////////」

士「そりゃもう、全員が服を脱ぎかけてんだもんな?ナニをするのかぐらい─────」

 

 

 

 

 

と、そのときだった…………。

 

 

 

 

 

???「彼等の邪魔をさせません!士君!」

士「ギャハハハハッ!!おい夏ミカン!ギャハハハ!ハーッハッハッハッ!!!!」

???「失礼しました。私は旅する光写真館の看板娘、光夏海です。この度士君が失礼しました。さあ、帰りますよ士君!!!!」

 

夏海と呼ばれる女性が士を引っ張っていき、時のカーテンに入っていった。

 

 

それが終わったのか、こいしが乱交パーティーを勝手に開催した。まぁ、僕も結構たまってますし、僕にもそれには賛成した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、それはいいとして…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来ガル「なんで僕等がやらなきゃならないの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやまあ確かに僕、男の娘とやっちゃってるよ!?ふたなりとかも経験しちゃってるし、男性を気持ち良くする方法は知ってるから、何の問題もないよ?だけどね?今女体化してるとは言え、未来とヤルの!?マジで!?どうしてもっていうのか!?(;゚д゚)

 

フラン「お兄ちゃんと未来お兄ちゃんが、親睦を深める為です。♡」

こいイリ「さんせーさんせー!!」

未来「こいしにイリヤにフラン!?お前等何処かズレてない!?」

ガルッチ「ハハハ、いずれこうなるんじゃ無いかと思ってたけど、うん。やっぱりこうなっちゃうよね…………。」

未来「何とかしてくれない?!ちょっと!?」

ガルッチ「いや無理………。ああなったら、止められません………。それに…………。////////////」

未来「おい待て、何で真っ赤になってるの?ホントに?ホントにヤルの?」

ガルッチ「まっ、まあね。僕だって、恥ずかしいんだけどさ………………。本来なら野郎とヤルつもりは無いんだけど…………。でもさ……………。////////////」

未来「おい、ホントに?ガルッチ?」

ガルッチ「ごめん未来、これ以上は理性が保てない………。だけど、これだけは言わせて。////////////」

未来「なっなに?」

 

僕は滅茶苦茶真っ赤になるも、未来の耳元で囁いた。

 

ガルッチ「僕とじゃ…………駄目かな?///////////////」

 

それがトリガーとなったのか、未来は僕を襲いかかってきた。

 

未来「……………………ホントに、良いんだね?///////////////」

ガルッチ「うん。というよりは、未来のここ。相当溜まってるね。////////////」

未来「ヒャウ!?♡そ…………そこぁ………。//////」

 

とりあえずふぐりの部分を触ってみたけど、結構ズッシリあるなぁ。簪や本音、オーフィスと先にヤッてたらしいけど、それでもまだあるって、案外僕と同じ絶倫なのかな?

 

ガルッチ「でも、まだイっちゃ駄目だよ。先ずは君が気持ち良くしないとね。♡って事で、それっ!」

未来「うわっ!?」

 

形勢逆転、今度は僕がマウントポジションを取った。そしてそのまま、未来の○○○の方に向いた。

 

ガルッチ「アハハ、何だかんだ言って、女体化した僕でも、欲情してるとはね。ちょっと、複雑な気持ちだけど………。//////////////////」

フラン「やっちゃう?やっちゃうの?」

ガルッチ「そりゃするけど……、その眼はやめて、恥ずかしい。」

 

とりあえず、こいしと同じFカップの胸で、未来のを挟んでっと…………。

 

ガルッチ「よいしょっと。」

未来「ひゃう!?♡♡」

ガルッチ「フフフ、良い声を聞かせておくれ。( ̄ω ̄)」

未来「なんか滅茶苦茶ノリに乗ってない!?」

こいし「お兄ちゃん、こう見えてノリに乗ってくれるのよ。」

 

ハハハ、本心はやけくそ状態ですがね。

 

未来「ふぁぁぁ…………。♡♡♡何これぇぇ………、ガルッチ…………どこで………。」

ガルッチ「あー、これかっ。本でっ、色々やってっ、もしもの時にっ、覚えておいたんだっ。それで、こいしに手伝ってっ、もらって、鍛えていったんだ。♡」

未来「本でっ!?」

フラン「ちなみに、パチェの図書館で、鼻血や気絶するぐらい死に物狂いで、覚えてたよ。」

未来「あの人、なんてものを!?」

ガルッチ「良いじゃん、別にっ。」

 

んで、未来のハーレムチームは………。

 

簪「こ、これはいい!凄く良い!男の娘同士のエッチなんて!!/////////これは同人誌に残さないと!!///////////////」

本音「んぁ、オーフィスゥ…………。♡♡♡」

オーフィス「本音ぇ…………。♡♡♡♡」

 

ワォ、ここまで興奮しまくってるとは、予想外………。って、今ピクッってなったって事は、イきそうなのかな?んじゃあ、僕の口でっと………。

 

未来「ッ!♡♡ガルッチっ!僕…………もうっ!♡♡♡♡♡」

ガルッチ「んちゅ、ちゅぱぁ……いいよ、未来っ。れろぉ……ちゅむぅ……、僕の口の中で…………、だしてぇ………いいよ。んじゅ、ちゅう……じゅるるっ!!」

未来「くっ!ん~~~~~~~~~~ッ!!!!!♡♡♡♡♡」

 

んぐっ!?ぜ、全部口で受け止めたけど、なんて言うか、凄い…………。こいしと同じくらい、凄い濃厚…………。

 

未来「だ、大丈夫?む、無理に飲まなくても…………。って、大丈夫だから、気にしなくていいって……。」

 

言葉通りなんだけど………。というかここまで濃厚とか、もしかして無限を得た副産物?いやまさかねぇ………。

 

ガルッチ「んんっ、あふっ………。いっぱい出したのに、まだ大きいな………。♡♡♡」

 

んじゃあ、このまま…………って、ん?

 

未来「それっ!」

ガルッチ「ふぇ!?」

 

また押し返された!?何でまた!?って、よく見れば未来のハイライトがハートになってたな………。え?まだ気持ち良くなってないのに入れるの!?ちょ……!?

 

ガルッチ「ちょっと待てい!」カルメチョップ

未来「あたっ!?」

ガルッチ「さすがにいきなり入れるのは、どうかと思うぞ?女体化している僕が言うのもなんだが、処女膜破れたらどうすんだよ。」

未来「え、でもガルッチみたいに、そんな技量無いんだけど………。」

ガルッチ「安心しろ、僕が手取り足取り教えてやるから。ゆっくり、焦らずにね。女を焦らせながらイかせるのも、一つだからね。」

 

というか、初心スキルが発動されなくてよかったわ。じゃなきゃ、処女膜破るぐらいの勢いでやろうとするし………。っていうか、それで3人………いや4人の処女膜破ってきたのかよ。

 

ガルッチ「んじゃあ先ずは────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-数分後-

 

 

 

 

 

ガルッチ「んっ………、そうそうっ………、上手くなったじゃん………。」

未来「男なのに、教えられるって複雑な気持ちだが………。」

ガルッチ「それは言わん方が良い。(・_・;)」

 

こちとら言うだけでも恥ずかしいんだから、覚えが早くて助かったよ。って簪さん、何書いて…………。

 

簪「出来たァァァァァァァァァァ!未来とガルッチさんのBL同人誌が出来た!!!」

未来ガル「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

おい待て、簪!なんか腐女子発言しなかった!?

 

フラン「どれどれ…………………あれ?」

簪「フランちゃん?どうかしました?」

こいし「ちょっと待って、何で未来お兄ちゃんが受けなの?」

未来ガル「そこじゃない!!」

イリヤ「お兄ちゃんの方が受けだと思うけど…………。」

簪「え!そうなの!?」

 

そうなんですよ、僕どっちかと言うと攻めより受けの方がってナニ言わせてんの!!?

 

簪「あ、そうだ!S気満載の未来とM気のガルッチさんのBL同人誌を書けば─────」

未来「いやいや、おかしいだろ!?」

ガルッチ「何で僕Mにするの!?」

未来「そこじゃあない!」

簪「でも学園ものがいいかな?ある日未来に対する恋心が芽生えたガルッチさんは、告白したいという思いをするも、男同士だからといい、表面に出さないようにずっと思い続けるも、それに気づいた未来はガルッチさんをラブホテルに連れ出して、禁断の関係まで─────」

未来「設定も考えてるのかよ!?」

5人「採用!!」

未来ガル「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

マジで!いいのそれで!?何処をどうツッコミを入れればいいの!?っていうかエロスとカオスが交わって禁断のエロカオスになってるんですけど!?(因みに、防音対策はちゃんとしております。)

 

未来「もう…………、簪ったら………。ってガルっ!?」

ガルッチ「んっ、んっ…ちゅ…んぅ…んちゅっ。」

 

まっ、正直言って…………こう言うのも、悪くないかもな…………。愛し愛され、快楽に溺れるのも、良いかもしれない。だってさ、案外自分に課せられた重みを、忘れ去ってくれそうだし、いっそう…………帰るその日まで、ずっと交わり続けたいかも。

 

未来「んむぅ…んんっ…んちゅっ………んはぁっ…。ちょっと、ホントにどうしたんだよ。」

ガルッチ「ごめん未来、もしかしたら…………ホントにそうなっちゃうかも。」

未来「えぇぇ!?」

ガルッチ「案外僕って、誰かが失われるのが怖くってさ。失われたら、僕は壊れてしまうかもしれない………。」

未来「ガルッチ…………。」

ガルッチ「未来達にとっては現実かもしれないけど、僕達にとっては夢ようなものであり現実のようなものなんだ。未来達がいなくなったら、僕は責め続けちゃうかもしれないからさ………。だから…………。」

未来「もう良いよ、分かった。君は、ホントに辛い思いをしながら生きてきたのは、十分分かった。だから、泣かなくて良いよ。」

ガルッチ「え?」

 

あれ?いつの間に、何で僕泣いて………。

 

未来「きっと、忘れられないぐらい辛かったんだろうね。だったら、その辛さ………僕のこれで、忘れさせてあげる。」

ガルッチ「未来………。」

 

ホント、未来のそれだと、多分忘れることも出来るかもしれないな…………。

 

未来「入れるよ、ガルッチ。」

ガルッチ「うん。来て、未来………。」

 

んっ、入ってくるのがっ、分かる。

 

未来「!?ガルッチ、ちょっとこれ………きついっ!」

ガルッチ「え?だ、だいじょうぶ?」

未来「う、うんっ。奥までっ、入れるよ。」

 

くっ………、一瞬快楽が静電気みたいに走ってきたっ!駄目っ、まだイかせないっ。イク時は………一緒じゃないと………。

 

こいし「凄い………、未来お兄ちゃんの○○○○が、あっさりと入っちゃった。」

未来「すっ凄いっ…………、これじゃあ………。」

ガルッチ「ダーメ。イク時は、一緒に………な?」

未来「そうっ、だねっ。動くよっ!」

 

って、激しく動き始めた!?ちょっと、そこまで我慢出来なかったってのか!?

 

ガルッチ「はあぁっ!!………ああぁ!!すごいっ!これぇっ!!あんぅ!」

未来「ごめんっ、ガルッチっ。激しくっ、しちゃってっ!」

ガルッチ「ううんっ、気にっしないでっ!」

簪「やばい、やばいよ!こんなの見せられたら、想像力が止まらなァァァァァァァァァァい!いえ、神が言っているわ。もっとやりなさいって!YES MA'AM!!」

こいし「あちゃー、簪ちゃん段々腐女子化し始めてないかなぁ?」

フラン「これは、リサちゃんに見せない方が良いかもね。うん。」

イリヤ「だって、ねぇ。って思ったけど、ハーレム要員3人なのに、何で未来お兄ちゃんの指輪が4つあるの?」

本音「あ、それはね。杉本鈴美って人がいたけど、成仏しちゃって。」

3人「なるほど…………、そうだ!」

 

ん?こっちが気持ち良くなってる時に、3人とも何か考え…………………あー、はいはい。なるほど

ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、未来に滅茶苦茶中出しされて、4人が眠った後………。

 

ガルッチ「んで、フラン、こいし、イリヤ。何か聞いていたの?」

フラン「うん。実は未来お兄ちゃんの指輪に、4つあったの覚えてるでしょ?」

ガルッチ「うん。今じゃ左手にもエメラルドの宝石の指輪があるから、5つだけどね。それで?」

こいし「それで、4人目は誰かなって思って聞いてみたら、杉本鈴美って言う人がいたらしいの。」

イリヤ「今は成仏しちゃってるっていうけど、そこで………。」

ガルッチ「なるほどね………。」

 

良いアイデアだ。なら先ずは、原作に似たような肉体を作って………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、別れの日

 

 

未来「もう、行くんだね。」

ガルッチ「ああ、早く戻らないとさすがに心配するからね。」

未来「そうだね。早く、戻ってあげて。」

ガルッチ「うん。っとその前に、君達にプレゼントがある。」

未来「へ?何?」

 

フッフッフ、驚くぞ…………。

 

4人「ジャーン!」

未来「え…………、鈴美さん?」

鈴美「未来ちゃん………、未来ちゃんなのね!私、夢を見ているみたい!」

未来「僕もだよ!でも、どうやって?」

ガルッチ「簡単さ、聖杯となった『シン』に頼んで、鈴美さんを生き返らせたんだ。さすがに、アーノルドは駄目だったけど………。」

鈴美「でも、嬉しい!また未来ちゃんと一緒にいられるから!」

未来「鈴美………。」

鈴美「あら?その子達は?」

オーフィス「我、オーフィス。」

簪「更識簪です。」

本音「布仏本音だよ~。みんな、未来のハーレム要員なんだよ~。」

鈴美「未来ちゃんったら、こんな人達と一緒にやっちゃったのね。」

未来「やっぱ、分かります?」

ガルッチ「まぁ、いつの間にか僕も入れられたけどね。」

 

左人差し指を見ると、そこには僕と未来の名前が載ったオパールの宝石が付いた指輪が嵌まっていた。

 

鈴美「知らない間に、ハーレム要員を作っちゃうなんて、凄いわ未来ちゃん!」

ガルッチ「あの、僕男なんだけど………。」

鈴美「え?」

ガルッチ「女体化させられて、犯されちゃったんで。あー、別に嫌って訳じゃあないですよ。男同士って言っても、未来だからこそ、受け入れたので。」

鈴美「そうだったのね…………。でも構わないわ、未来ちゃんは未来ちゃんだから!」

 

ワォ、すっごい甘々だな………。

 

ガルッチ「あ、そうそう。鈴美さん、このDISKを受け取って。」

鈴美「これは?」

ガルッチ「自分で作ったスタンドDISKです。『あらゆる怪我を治せる程度の能力』を持っています。名前も既に決まってます。」

未来「へぇ、どんな名前なの?」

ガルッチ「『ディアリー・ビラヴドゥ』。心から大切な人っていう意味さ。破壊力がない分、それ以外のパラメータは無限にしておいたよ。」

未来「…………ありがとう。」

本音「それって、キングダムハーツのタイトルBGMのやつだね~。」

ガルッチ「鈴美さんには、これが似合ってるからね。」

 

おっと、そろそろ時間か。んじゃ、最後に言うか。

 

ガルッチ「んじゃ最後にもう一つ、言わなくちゃならない事がある。」

未来「何?」

ガルッチ「一緒にヤっていた時に、未来の背中に無限と竜骨座、本音の右肩部分にとも座、簪の左肩には羅針盤座、そして、オーフィスには帆座の刻印が見えたんだ。」

本音「えぇぇ!?そうなのか~?」

ガルッチ「うん。どうやら星々の運命もまた、君達を選んでしまったらしい。それに、目覚めたばかりの真の能力だけど、まだ完全には操りきれてない。そこで──」

こいし「そこで、未来お兄ちゃん達には悪いけど、旅をしながらある人達と出会って欲しいの。4人いるから、覚えてね。『キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ』、『白ひげ』『八雲紫』、そして『精霊ルビス』。この4人と出会って、修行していけば、今度こそ真の力が蘇るはずよ。」

未来「この4人ね。分かった、出会ったら言ってみる。」

ガルッチ「ああ。」

 

もうそろそろ限界か、まあいいか。伝えたことは伝えたし。

 

イリヤ「じゃあね、未来お兄ちゃん達。」

こいし「今度出会う時は、私達の世界で会いましょう!」

フラン「私達、待ってるわ!」

ガルッチ「待ってるぞ、未来!君達の再会、楽しみにしてるからね!」

未来「うん、またね!ガルッチ!」

オーフィス「絶対、そっちに行くから!」

本音「その時は、私達も強くなってるから~!」

簪「絶対、待っててね!」

 

 

こうして、僕らは自分の世界に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-クロノスウィング号 ガルッチの部屋-

 

ガルッチ「ん………んん………。」

 

あれ?夢だったのかな?凄く長い夢を見ていた気が………。

 

永琳「ガルッチ!起きたのね!」

ガルッチ「ああ、おはよう。永琳。」

永琳「おはようじゃないわよ!一体どれだけ寝てたと思ってるのよ!」

ガルッチ「えーっと、1ヶ月ちょっと?」

永琳「そうよ!って、自覚してるじゃないの!!でも、よかったわ。フラン達が救出して1時間をかけて戻ったから。」

 

へ?1時間?

 

フラン「んんっ、ふぁ………ぁ………。」

こいし「お、おはよう。お兄ちゃん。」

イリヤ「そしてお帰り。」

ガルッチ「ああ、ただいま。3人とも。それより、永琳!フラン達1時間も寝てたって!?」

永琳「何で驚いているのよ。フラン達が眠って、1時間ぐらい経ってたよ?」

ガルッチ「そんな馬鹿な!」

永琳「時差ボケじゃないの?さて、無事だった事だし、私戻ってるわね。」

 

え、じゃあ僕が見てきたのって、全部夢……………?

 

ガルッチ「あれ?これって………。」

 

オパールの指輪…………。なるほど、ドッペルゲンガーが僕らのところに戻ってきたのか。

 

フラン「多分、私達が見た夢は、夢であって現実だったのかもしれないね。」

ガルッチ「そうだね。」

 

きっと、未来達も旅立ってるだろうし、無事を祈るか。

 

マルフォイ『みんな!遂に見えたぞ!俺達の故郷!『EndofTheWorld』に、帰って来たぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』

 

きっと、ディマイズが封印を解いてくれたんだろうな。時間はかかったけど、漸く帰還することが出来た。さて、帰ってきたら早速仕事の山積みが待ってるだろうな。でも、一番の楽しみは、門矢未来達の更なる成長。だったら、僕らも強くならないとね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人「また会いましょう、『門矢未来』。」

 

 

-chapter2 fin-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???-

 

 

???「ん?何だ?この未来。こんな事があり得るってのか?」

???「どうかしました?」

???「いや、お気になさらず。お姫様。」

 

 

 

-???-

 

 

???「………なるほど、報告ありがとう。ゼルレッチ。」

ゼルレッチ「気にするな。それじゃ、いつも通り、悪役面を頼む。」

???「任せよ。」

 

『シュン』

 

???「さて、オリバーよ。お前が来るのを、待っているよ。」

 

 

 

 

 

 

-Followed by chapter3-




-始原の城-

なるほど、んじゃあガルッチが終焉と死と悪の始原大神って事なんだね。でも、原初と命と善の始原大神って誰なんだ?

イリア「それは分かんないわ。ラヴォスは知ってそうだけど、教えてくれないし……。」

うーん、なんか隠してるよね。いい加減、教えて欲しいところなんだけど………。

アラン「無理じゃ無いかな?ああ見えて強情なところあるし……。」

だろうね………。

アラン「それよりは、門矢未来だっけ?彼ら、凄い力を持ってたね。」

ガルッチ達ですら驚くほどのだしな。しかも、星の勇者となると…………。ある意味強力な人らかもね。

ヴォルデモート「確かに、風龍さんの言うとおりかもな。だけど、まだまだいるのは確かだ。」

そうだね。よし、EndofTheWorldが解放された事だし、そろそろ本格的に星の勇者を探そう。ヴォルデモート!

ヴォルデモート「はい!」

すぐ時空の賢者達に伝えて!これから、『星の勇者』の捜索を開始せよと!

ヴォルデモート「分かりました。」

さてと、どれだけの情報が集まるのか。多分相当な年月がかかるだろうね。





ってな訳で、chapter2はここで終了させて頂きます。今度は、chapter3で会いましょう。それと、エイリアンマンさん。いきなりそちらにお邪魔させて失礼しました。今度は未来達がこちらに来ることを楽しみにしています。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8-EX章 別れのパーティ

これは、ガルッチ達と未来達がこの世界に旅立つ前の話です。


-ブルースの館-

 

ガルッチside

 

鈴美さんを生き返らせる前と同時に、僕たちが僕らの世界に帰る前の前日、バットマンこと、ブルースさん主催の別れの宴に誘われ、開催した。

 

ガルッチ「こんな事しなくてよかったのに………。」

フラン「まぁまぁ、今は楽しみましょ?」

 

確かに、今は楽しむとするか。それにしても、結構いるな………。

 

???「楽しんでいるかな?」

ガルッチ「ええ、楽しんでいますよ。えーっと……、ブルース………さん。」

???「呼びづらいのなら、バットマンでもいいよ。」

ガルッチ「分かりました、バットマン。」

 

今話しているのは、ブルースさんことバットマン。正直こう言う名前だとは、僕も思っても見なかったのだ。

 

バットマン「しかし、一度君にも一品作らせて見たけど、大好評だよ。何て言う料理だっけ?」

ガルッチ「あれですか。『無限の海鮮(アンミリテッド・シーフード・ワークス)』という名の料理です。主に安物の魚から高級魚を刺身として盛り合わせたものです。」

バットマン「凄いな……。まさしく、日本の和を感じさせるようなものだったよ。」

ガルッチ「一生に一度しか味わえませんので、ゆっくり味わって下さい。」

 

いやー、ここまで人気になるなんて、料理スキルいらない方が良いかなぁって思ってたが、別に、残してしまっても構わないだろう?

 

アルフレッド「ところで、ガルッチさん。」

ガルッチ「はい。」

アルフレッド「貴方、歌を歌うのは好きですか?」

ガルッチ「ええ、踊りもしますよ?」

 

っとまあ、そんなことを言うと、何故かマイクを渡されたと同時にみんな拍手を送ってきた。まぁ、するっきゃないでしょうね。んじゃあ、歌い慣れてる歌で良いか。

 

ガルッチ「では、聴いてください。『Journey through the decade』。」

 

それは、仮面ライダーディケイドのオープニング曲であり、未来と僕にとっての共通した曲だった。

 

すると、どこからともなく写真のような映像が現れた。そこには、かつて旅立つ時の頃の僕と兄さんが映っていた。

 

そしてどこからともなく曲が流れ始めた。

 

前奏が始まって暫くすると、歌詞が現れ歌い始めた。

 

 

ガルッチ「『見上げる星~、それぞれの歴史が~、輝いて~……。♪』」

ハリ「『星座のよう~、線で結ぶ瞬間~……。♪』」

ヘラクレス「『始まる~、legend…………。♪』」

フラン「『オーロラ、揺らめく時空こ~えて~……。♪』」

こいし「『飛び込む。♪』」

イリヤ「『迷走する parallel World………。♪』」

 

 

いつの間にかマタ・ハリとヘラクレス、フラン達が参戦してきて、歌い始めてきた。

そしてサビの部分に入ると、まるで世界を旅立たせてるような歌声と変わっていった。

二番目にも入り、ここで僕は舞い踊り始めた。しかも、舞い踊ると同時に、敵のような人形が現れ、踊れば踊るほど吹き飛ばしていき、大きい人形ですら吹き飛ばしていった。

そして、二番目も終わり、次の歌詞の部分を変えて歌うことにした。

 

 

ガルッチ「『僕らは~、今まで……~、苦しみを~、抱いていた~……。♪』」

5人「『だけれど~、私達は、今を生きるため、戦っていく♪』」

ガルッチ「『だから今こそ♪』」

6人「『信じた道へ、走る~。♪』」

 

 

最後の歌詞になると同時に、気合いを入れて歌った。

 

 

ガルッチ「『On The Road 誰も旅の途中~♪』」

フラン「『本当の自分自身に出会うた~め~!♪』」

こいし「『歩き続けるのさ、今を。We're all travelers~♪』」

イリヤ「『僕の~、目の前に広がる~。♪』」

ヘラクレス「『9つの道は、いつか重ね合って~!♪』」

ハリ「『新しい夜明けを続く、道に変わるのだろう~!♪』」

ガルッチ「『目撃せよ。♪』」

6人「『journey through the decade~。♪』」

 

歌い終わると同時に、みんなは大喝采を送ってくれた。そのまま2曲目はフランの『blossom』、3曲目はこいしの『secret rose』、4曲目はイリヤとヘラクレスとマタ・ハリの『Another heaven』を歌い終わると、最後に僕のソロ曲となり、『蒼月の懺悔詩~Universal Nemesis』を、感情を込め、本気で歌った。だが、知らず知らずに歌うだけで何故か涙が溢れ出してきたが、それを気にせず歌い続けた。そして、最後のサビの部分で変え歌詞をすることにした。

 

ガルッチ「『今も忘れない、貴方と出会ったあの日々を………。♪でも今の僕は、壊れてしまった~………。♪それでも終わりの無い、信じる道へ走って行く。♪今を生きるた~め~…………。♪』」

 

そして我慢をしていた涙が流れ、ここで感情を爆発させるも、最後の最後まで歌いきった。歌い終わると、みんなもまた拍手を送り、礼をした。そして次は未来達の番だった。曲はウルトマンコスモスVSウルトラマンジャスティスの、テーマソング。なかなかの良い曲で、思わず参加しそうになるも、ぐっと抑えた。そして、二曲目。題名は、『僕達のエネルギー』。どうやらどちらも良い曲だったのか、拍手を送った。すると、バットマンはアンコールを頼んで来たため、最後は未来達と一緒に『Bad Apple』を歌いながら踊り、大好評になって終わった。

 

 

 

その後のパーティーで、僕等は美味しいものを食べて、お互いに話し合い、パーティは終わりを告げた。

 

 

-End-



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。