バトルスピリッツ 混沌に導かれし星空 (星空 瞬)
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1話 始まり

新しく書いた瞬くんの物語です。
今回は瞬くんが最初から幻想郷に行くと言う設定です。
バトルはアルティメットや異魔神ブレイヴなどをたくさん出して行きたいです。

これからよろしくお願いします。


いつもと変わらない ある日

そこらの住宅地にある小さな家。

 

そこの住民、星空 瞬(ほしぞら しゅん)はある場所に行くために準備をしていた。

 

「これと、あれと、ああ…後はコアとサイドカードも一応持って行くか」

 

星空 瞬はバックに自分のデッキ3つを入れ、その後にコアを全て入れた袋を入れバックのチャックを閉めた。

 

彼はこれから少し離れた場所にあるショッピングセンターで行われるバトスピ大会に参加するのだ。

 

「これで3回目だな。いい加減、優勝しておきたいな」

 

彼が大会に参加するのは、これが初めてではない。前回の大会までは毎回2回戦止まり。

 

1回目の大会では《蓮華王センジュ》と《蒼海明王》を使った青デッキにキーカードを全て落とされ、破壊されて止めを刺された。

 

2回目の大会では《戦国六武将センリュウカク》を出され自分のスピリット/アルティメットを全てデッキトップに戻され惜しくも敗戦した。

 

「(今回はちゃんとどのデッキが来ても大丈夫なようにした。これなら行ける!)」

 

前回はアルティメット対策を取り忘れたので、今回はアルティメット対策も入れてみた。これがどのような結果をもたらすのかは、やってみないと分からない

 

「そろそろ行くかな…」

 

瞬は財布をポケットに突っ込み、玄関に向かった。

 

「あ、瞬にぃ。どこか行くの?」

 

向かう途中に妹の 星空 月(ほしぞら ルナ)に出会った。妹は今、起きたのだろう髪が寝癖になっていた。

 

「ああ。夕方頃に帰ってくるから留守番を兄貴と頼んだぞ」

 

「いってらっしゃ~い」

 

俺はいまだに寝ている 星空 太陽(ほしぞら たいよう)を妹のルナに頼み、俺は大会会場のショッピングセンターに向かって、自転車に乗った。

 

☆★☆★☆★

 

大会に着いて俺はさっそく名簿に名前を書いて大会開始を待った。

人数は前回よりも少ない8人だった。その中には俺が前回負けた人もいた。

 

「(絶対に優勝してやるからな)」

 

1回戦の相手は同年代っぽい人で《U・オーディーン》を使った白のアルティメットデッキだったが、なんとか隙をついて1回のライフを5個削った。

 

2回戦の人は《五賢龍帝》デッキで、アタックを防ぐことで精一杯で、攻撃になかなか転じられなかった。

しかし、最後にはバーストを破棄しライフを削り取った。

 

そして決勝戦

 

 

相手のデッキは《ゴジラ》デッキ。

俺がデッキを回す前に《メカゴジラ【1993】》に《機巧魔神》を異魔神合体され、その後は総攻撃をされて俺は負けた。

 

「今回は決勝で負けちゃったな…」

 

俺は参加賞のカードを貰い、俺は帰るため自転車に再び脚をかけて走り出した。

 

来月の大会は絶対に優勝すると胸に誓いながら。

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

「そこの貴方、ちょっといいかしら?」

 

家に戻って自転車を車庫に入れて家に入ろうとすると、後ろから女の人の声が聞こえた。

 

振り返ってみると、そこには金髪で日傘をさしている女の人がいた。年齢は見た目から見て20後半から30前半ぐらいに見える。

 

「誰だあんた?」

 

何故かこの女、見たことがある。でも思い出せない

 

「フフ…私は八雲 紫(やくも ゆかり)。貴方に用があって来たのよ」

 

「俺に用件?」

 

この八雲 紫と言う人は初対面の人に用件があると言う。一体、何の用件だ…

 

「貴方、強くなりたいかしら?」

 

「…もちろんだ。」

 

バトラー全員が強くなりたいと思っている……はずだ

 

「そう。なら……」

 

パチンと、紫さんが指を鳴らす。

すると、立っている感覚がなくなり俺は次の瞬間、俺は深い落とし穴に落ちていく感覚に襲われた。

 

「うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「貴方を招待するわ。そ※が彼女の※※でもあ※※から………」

 

俺は落ちていく時、紫さんが何かを言っていたが、最後の方は完全に聞くことなく俺は落ちていった。

 

☆★☆★☆★☆

 

幻想郷

 

「霊夢ー遊びに来たぜー!」

 

「うるさいわよ魔理沙。遊びに来たのなら少しは掃除を手伝いなさい」

 

赤の巫女服を着た少女 博麗 霊夢(はくれい れいむ)は白黒の魔法使いこと 霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)に掃除を手伝えと言うが、魔理沙はお賽銭箱の近くに座った。

 

「参拝客に掃除を手伝わせる巫女なんて聞いたことないぜ。だからお賽銭が貯まらないんだぜ」

 

「…魔理沙。あんたとはやっぱり1回どっちが上かハッキリさせた方が良いわね」

 

霊夢はお賽銭が貯まらないことを指摘されたことに腹をたて、巫女服の中からバトスピのデッキケースを取り出した。

 

「お、バトルか。良いぜ霊夢!本当に強いのはどちらかハッキリさせてやるぜ!」

 

霊夢に続いて魔理沙もデッキケースを取り出す。

 

今の幻想郷では外の世界での人気のカードゲーム【バトルスピリッツ】が流行っており、誰もが楽しくバトルをしている。

 

しかし、幻想郷のルールとしてライフを1つ失う時、それは弾幕で被弾した時の痛みがある。ここら辺は紫と霊夢が一緒に設定した。

 

「「ターゲット!ゲートオープン界放!!」」

 

始まりの言葉と共に霊夢と魔理沙の体が光に包まれる。

そして2人はバトルスーツを着てバトルフィールドに瞬間移動した。

 

霊夢のバトルスーツは赤と白の巫女でさっきとあまり変わっていなく、足場は大きな石の上で、霊夢はそこに乗っていた。

 

魔理沙のバトルスーツは白黒で、魔理沙は箒に跨がって霊夢と向かい合った。

 

 

「私から行くわ。巫女の第1ターン」

霊夢 手札5 リザーブ4

 

「まずは《リューマン・クロウ》を召喚。

そして《リューマン・クロウ》の【スピリットソウル】の効果でシンボルを1つ追加」

 

リューマン・クロウ(1)LV1 BP1000 コスト0 シンボル 赤+赤

 

「召喚!《アルティメット・ブレイドラ》」

 

赤の炎と共に、究極シンボルが出現し、そこから《U・ブレイドラ》が現れた。

 

U・ブレイドラ(1)LV3 BP3000

 

「ここでマジック《ネオ・ダブルドロー》を使用!デッキから2枚ドローし、アルティメットがいるなら、さらに1枚ドロー!

ターンエンドよ」

 

《U・ブレイドラ》の効果で《Uシンボル》は赤のシンボルとしても扱える。これで《ネオ・ダブルドロー》のコストを2した。

 

霊夢 手札5 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ5

リューマン・クロウ(1)LV1 BP1000 コスト0

U・ブレイドラ(1)LV3 BP3000 コスト1→0

ネオ・ダブルドロー コスト4→2

 

 

「魔法の第2ターンだぜ!」

魔理沙 手札5 リザーブ4

 

「メインステップだぜ!私は《光楯の守護者イーディス》を召喚!バーストをセットしてターンエンドだぜ」

 

魔理沙のフィールドに槍と盾を構えた金髪のスピリットが現れた。

《光楯の守護者イーディス》はコスト3以下の自分のスピリットを相手の破壊効果から守る効果を持つ優秀なカード。

 

魔理沙 手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5 バースト

 

光楯の守護者イーディス(2)LV2 BP2000 コスト3

 

 

「巫女の第3ターン!《U・ブレイドラ》をLV4、《リューマン・クロウ》をLV2にレベルアップ!」

 

霊夢 手札6 リザーブ3

 

U・ブレイドラ(1→3)LV4 BP5000

リューマン・クロウ(1→2)LV2 BP2000

 

「アタックステップ!《U・ブレイドラ》でアタック!」

 

《U・ブレイドラ》が魔理沙に炎を吐きながらアタックする。それと同時に霊夢が魔理沙に指の先を向けた。

 

「《Uトリガー》ロックオン!」

 

霊夢の指先から光が放たれ、それは魔理沙のデッキトップのカードをトラッシュに置いた。

 

「コスト3《シンフォニックバースト》。ガードだぜ!」

 

「でもアタックは続行しているわ!アタックはどうする気?」

 

「アタックはライフで受けるぜ!」

 

魔理沙 ライフ5→4 リザーブ1

 

「【ライフ減少】によりバースト発動!

《グリムの天使シンデレラ》をバースト召喚だぜ!」

 

魔理沙のライフが減少したことで、自分フィールドに 系統《天霊》を持つスピリットがいればバースト召喚できる《シンデレラ》が魔理沙のフィールドに現れた。

 

《シンデレラ》はギターを持って歌を歌っている。

 

グリムの天使シンデレラ(1)LV1 BP3000

 

「エンドよ」

 

霊夢 手札6 リザーブ0 トラッシュ0 ライフ5

リューマン・クロウ(2)LV2 BP2000

U・ブレイドラ(3)LV4 BP5000 疲労

 

 

「魔法の第4ターンだぜ!」

魔理沙 手札4 リザーブ4

 

「《天使スピエル》を召喚!さらに《シンデレラ》と《イーディス》のLVを1つ上げるぜ」

 

魔理沙のフィールドに今度は可愛くて小さな天使の《スピエル》が現れた。

 

天使スピエル(2)LV2 BP2000 コスト0

光楯の守護者イーディス(2→3)LV3 BP3000

グリムの天使シンデレラ(1→2)LV2 BP5000

 

「バーストセット!アタックステップだぜ!まずは《グリムの天使シンデレラ》でアタックだぜ!」

 

ギターを鳴らしながら《シンデレラ》は霊夢にアタックする。

 

「ライフで受けるわ」

霊夢 ライフ5→4 リザーブ1

 

ライフを減らしたことで《シンデレラ》は歌を歌い始めた。

すると、魔理沙のトラッシュにある《シンフォニックバースト》が魔理沙の手札に加わった。

 

「《シンデレラ》の効果で相手のライフを減らした時、トラッシュのマジックを回収できるんだぜ霊夢」

 

「へー。魔理沙の割に良いカード使っているじゃない」

 

「これで終わりじゃないぜ!《イーディス》もアタックだぜ!」

 

《シンデレラ》に続き、《イーディス》は槍を霊夢に投げた。

 

「これもライフよ」

霊夢 ライフ4→3 リザーブ2

 

「私はターンエンドだぜ」

 

魔理沙 手札3 リザーブ0 トラッシュ0 ライフ4 バースト

 

天使スピエル(2)LV2 BP2000

光楯の守護者イーディス(3)LV3 疲労

グリムの天使シンデレラ(2)LV2 疲労

 

 

「巫女の第5ターン!(よし、良いカードが来たわ)」

霊夢 手札7 リザーブ3

 

「(霊夢の奴、何か引いたな…)」

 

 

「炎を纏いし、金色の竜よ!その力で敵を焼き払え!《アルティメット・アーク》を召喚!!」

 

天空から日の光が差し込み、天から金色の炎を纏った竜が霊夢のフィールドに姿を現した。

 

U・アーク(3)LV4 BP15000 コスト7→4

U・ブレイドラ(3→0) 消滅

リューマン・クロウ(2→1)LV1 BP1000

 

「不足コストは《U・ブレイドラ》から使うわ。バーストセット!」

 

不足コストにされる瞬間、《U・ブレイドラ》は霊夢の方を見て『隣の《リューマン》さんは残すのですね…』

と辛そうな顔をしていたのを魔理沙は見た。

 

だが、この光景を魔理沙は毎回見ているのであまり気にしなくなった。

 

「さあアタックステップよ!《U・アーク》で魔理沙にアタック!」

 

《U・アーク》は霊夢に指示されると、魔理沙に向かって空に羽ばたいた。

そして霊夢も再び手を《Uトリガー》を行う形にし、

 

「《Uトリガー》ロックオン!」

 

《U・アーク》のアタックで魔理沙のデッキトップのカードがトラッシュに置かれる。

 

「コスト4《バーストスナップ》だぜ…」

 

「ヒット!《グリムの天使シンデレラ》を破壊するわ!」

 

《U・アーク》の《Uトリガー》はヒットすると、BP7000以下のスピリットを破壊する。さらにこのアルティメットが合体していれば、代わりにBP15000以下のスピリット/アルティメットを破壊できる良いカードだ。

 

今回は《シンデレラ》のBPは5000だったので《イーディス》の効果範囲外での破壊だ。

 

「アタックはライフだぜ!」

魔理沙 ライフ4→3 リザーブ2→3

 

「だが、ライフ減少によりバースト発動だぜ!《アルティメットウォール》!アタックステップはここまでだぜ!」

 

「ターンエンドよ魔理沙。」

 

霊夢 手札5 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ3 バースト

 

リューマン・クロウ(1)LV1 BP1000

U・アーク(3)LV4 BP15000 疲労

 

 

「(このままじゃまずいぜ…。)魔法の第6ターン!」

魔理沙 手札4 リザーブ4

 

「(良し!)もう1体《天使スピエル》を召喚だぜ!」

 

天使スピエル(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「この場で《スピエル》と言うわけは大型を出す気ね」

 

魔理沙は毎回、何か大型のスピリット/アルティメットを召喚する時、軽減シンボルを確保するため小型を召喚してから出すのだ。

 

「その考えは当たりだぜ霊夢!

天界より降臨せし、大天使よ!今こそ現れ、このバトルを勝利に導け!

《アルティメット・ミカファール》召喚!!」

 

突如、魔理沙のフィールドに巨大な光の門が出現し、そこから剣を手に持った《U・ミカファール》が姿を現した。

 

U・ミカファール(2)LV4 BP14000 コスト6→3

天使スピエル(2→1)LV1 BP1000

 

「来たわね…」

 

「行くぜ霊夢!アタックステップ!《U・ミカファール》でアタックだぜ!」

 

《U・ミカファール》が霊夢に黄色の衝撃波を飛ばした。

 

「《Uトリガー》ロックオンだぜ!」

 

黄色の衝撃波は霊夢のデッキに当たり、デッキトップのカードをトラッシュに置いた。

 

「コストは…3《モノニクス》よ」

 

「ヒットだぜ!」

 

《U・ミカファール》のヒット効果は相手のスピリットが手札/デッキに戻ると相手のライフを1つリザーブに置く効果。

 

しかし、《U・ミカファール》の真の強さはもう1つの【アタック時】効果にある。

 

「さらに《U・ミカファール》のアタック時で手札の《アルティメットプラズマ》をノーコストで使用するぜ!」

 

魔理沙の手から稲妻が放たれ、それは《リューマン・クロウ》に当り、《リューマン・クロウ》はデッキの下に戻った。

 

「カード1枚ドローする。そして霊夢のライフを1つ奪うぜ!」

 

「くっ…!」

霊夢 ライフ3→2 リザーブ2

 

「そしてメインのアタックは続行しているぜ!」

 

「メインのアタックもライフよ!」

霊夢 ライフ2→1 リザーブ3

 

《U・ミカファール》のアタックを受けて、霊夢は後ろに少し後ずさった。

 

「(これで霊夢のブロッカーは0。私の勝ちだぜ!)」

 

「ライフ減少によりバースト発動!《ディメンションシールド》!魔理沙、あんたのアタックステップを終了したわ。」

 

「そんな…!」

 

「その様子だと、このターンが勝負だったみたいね魔理沙」

 

「うぅ…ターンエンドだぜ…

(でも、私の手札にはまだ《シンフォニックバースト》があるし、まだ勝てるぜ!)」

 

魔理沙 手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ3

 

U・ミカファール(2)LV4 BP14000 疲労

天使スピエル(1)LV1 BP1000

天使スピエル(1)LV1 BP1000

光楯の守護者イーディス(3)LV3 BP3000

 

 

「(まあ、私もこのターンが勝負なんだけどね…)」

 

魔理沙の手札に《シンフォニックバースト》があるため、霊夢が勝つには1枚のカードが必要だった。

 

「(さあ、勝負よ魔理沙!)巫女の第7ターン!」

霊夢 手札6 リザーブ8

 

「(勝つのは私だぜ!)」

 

霊夢はカードをゆっくり確認する。そして…

 

「………………………ニッ」

 

霊夢が巫女と思えない笑い顔を魔理沙に見せた。

 

「まずは《リューマン・クロウ》と《ルクバート・ドラゴン》を召喚するわ。」

 

リューマン・クロウ(1)LV1 BP1000 コスト0 赤+赤

ルクバート・ドラゴン(1)LV1 BP1000 コスト1→0 赤+赤

 

「そして…

全てを照せ、神の炎を纏う光の竜!

《究極輝神アルティメット・オーバーレイ》を召喚!!」

 

二人の頭上に究極シンボルが現れ、それは赤い炎の衝撃波を飛ばして竜の形になった。

 

竜は咆哮し、自身が纏っていた金色のオーラを吹き飛ばして姿を現した。

 

U・オーバーレイ(3)LV4 BP23000 コスト9→5

U・アーク(3→1)LV3 BP11000

 

「召喚時効果発揮!【大抜刀】の効果で

《星騎槍ガクルックス》と《火星神剣マーズブリンガー》を召喚し、《U・オーバーレイ》に直接合体させるわ!」

 

《U・オーバーレイ》が空に手をかざすと、天から2本の赤い剣が《U・オーバーレイ》の元に降りてきた。

 

U・オーバーレイ(3)LV4

BP23000+3000+5000=31000

 

「来たぜ…霊夢の切り札《U・オーバーレイ》」

 

「《星騎槍ガクルックス》の召喚時効果で《イーディス》を破壊するわ!」

 

《ガクルックス》を持った《U・オーバーレイ》が《イーディス》に炎を吐いた。

 

しかし、《イーディス》はそれを盾で防いだ

 

「《イーディス》の効果で疲労状態でフィールドに戻るぜ!」

 

イーディス(3)LV3 BP3000 疲労

 

「…(勝負よ魔理沙!)アタックステップ!

《U・オーバーレイ》でアタック!」

 

このアタックに全てを賭けて霊夢は《オーバーレイ》でアタックさせた。

 

「《Uトリガー》…ロックオン!」

 

再度、魔理沙のデッキトップのカードがトラッシュに落ちる。

 

「…コスト4。《星霊杖スピカ》だぜ」

 

「っ、ヒットよ!《ガクルックス》の効果でカードを1枚ドロー」

 

《オーバーレイ》が2本の剣を握り、魔理沙のライフを全て削る為にアタックする。

 

「アタックは《天使スピエル》でブロックだぜ!」

 

《天使スピエル》が《U・オーバーレイ》をブロックしに行くが、BPの差がありすぎて簡単に破壊された。

 

U・オーバーレイ(3)LV4 BP31000

vs

天使スピエル(1)LV1 BP1000 破壊

 

「《U・オーバーレイ》に続きなさい《U・アーク》でアタックよ!」

 

《U・アーク》が手に炎を宿しながら魔理沙に近づく。

その時、魔理沙も「ニッ」と笑った。

 

「マジック《シンフォニックバースト》だぜ!アタックはライフだぜ」

 

シンフォニックバースト コスト3→1

 

ライフで受ける寸前、魔理沙はライフが2以下ならアタックステップを終了させる《シンフォニックバースト》を発動させた。

 

魔理沙 ライフ3→2 リザーブ0

 

「(これで霊夢のターンは終了する。次の私のターンで本当に私の勝ちだぜ!)」

 

魔理沙は手札の《アルティメットプラズマ》を握りながら勝ちを確信した。

 

「エンドステップ」

 

「よし!私の―」

 

「《火星神剣マーズブリンガー》の効果発動!」

 

ターンと魔理沙は言おうとした時、霊夢が《オーバーレイ》に合体していたブレイヴの効果を発動した。

 

「《U・オーバーレイ》と《U・アーク》を回復させて、もう1度アタックステップを行うわ!」

 

「げっ!マジか…(そう言えば、《U・オーバーレイ》のヒット効果が発動していなかったぜ…)」

 

《火星神剣マーズブリンガー》にはこのアルティメットのUトリガーでヒットしたカードがすべてコスト4以下のとき、そのヒット効果を発動する代わりに、自分のターン終了時に自分のアルティメット3体を回復させ、アタックステップとエンドステップを順番に1回ずつ行うことができる効果がある。

 

霊夢は魔理沙が《シンフォニックバースト》を使うことを読んで、このカードを待っていたのだ。

 

U・オーバーレイ(3)LV4 BP31000 回復

U・アーク(1)LV1 BP11000 回復

 

「これで終わりよ魔理沙。《究極輝神アルティメット・オーバーレイ》でラストアタック!《Uトリガー》ロックオン!」

 

このバトル、4回目のUトリガー。魔理沙のデッキトップがトラッシュに落ちる。

 

「コスト5…《エンジェルストライク》だぜ」

 

「ヒット!《天使スピエル》と《イーディス》を破壊!」

 

《U・オーバーレイ》が吐いた炎は《天使スピエル》と《イーディス》をフィールドから排除できなくても疲労させることができた。

 

天使スピエル(1)LV1 破壊→疲労

イーディス(3)LV3 破壊→疲労

 

「これで終わりよ魔理沙。」

 

「…ライフだぜ」

魔理沙 ライフ2→0

 

魔理沙は《究極輝神アルティメット・オーバーレイ》の攻撃を受けてバトルフィールドから姿を消した。

 

☆★☆★☆★

 

「あー!また負けたぜーー!」

 

「うるさいわよ魔理沙、負けたんだから掃除手伝いなさいよ」

 

霊夢は魔理沙の足元にもう1つの箒を投げる。霊夢の足元にはたくさんの落ち葉がまとめてあった。

 

魔理沙はそれを見て、箒を持ってまとめてあった落ち葉に思いっきりフルスイングした。

 

「そりゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「ちょっと何するのよお!?」

 

霊夢が驚愕と怒りの表情で魔理沙を睨む。

それに対して魔理沙は自分の箒に乗って逃げようとしていた。

 

「またな霊夢。次こそは私が勝つからな」

 

「ちょっと逃げるんじゃないわよ!」

 

霊夢が言い終わらない内に魔理沙は全力で逃げて行った。

 

「……また最初から……………」

 

気が遠くなりそうな作業に霊夢はため息をついた。その時

 

『うわあああああああああああああああ!!』

 

「何かしら?」

 

霊夢が空を見上げると、そこから1人の男が落ちてきた。

 

「ぎゃっふ!!」

 

男は神社の石段に思いっきり頭をぶつけた。

心配した霊夢は掃除を止め、男に近づくと、男は気絶していた。

 

打ち所は悪くなく、頭から少し血が流れているだけだった。

 

「とりあえず中に運ばないと!」

 

この男、星空 瞬の物語は、ここから始まる




霊夢「不足コストはブレイドラから!」

U・ブレイドラ「(僕を残して置けば《アルティメットプラズマ》の効果受けなかったのでは…)」


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2話 幻想郷!?十二宮Xレア降臨!

最近、ビックリしたことは友達が《イマジナリーゲート》で《ゴット・ゼクス》が出てきたことです。


「う……イタタ。」

 

俺は痛みで目を覚ました。頭には包帯が巻いており、まだ痛みはあるが、それほどでもなかった。

 

誰が俺を助けてくれたのだろう?

辺りを見渡すと、どこかの神社か寺の境内に俺は寝かされていた。

 

俺を落とした、あの紫と言う女に詳しく事情を聞きたいが、まずはここがどこか知ることと助けてくれた人に礼を言うのが先決だ。

 

「うーーーん。」

 

外に出ただけだと、ここがどこか分からない。俺が知っている場所にこんな場所はなかった。

 

と、外を見ているとふと、近くにお賽銭箱が置いてあった。

 

「……………………………」

 

近くに俺の鞄が置いてあったので俺は鞄から財布を取りだし中を確認する。

 

中身は100円が5枚

500円2枚

1000札が2枚

諭吉様が1枚ある。

 

俺は無言のまま100円を入れようとした。

 

『諭吉を入れるが吉……諭吉を入れるが吉……』

 

その時、どこからか『諭吉…諭吉……』と言う言葉が聞こえた。

俺は反射的に手に持っていた100円と諭吉を入れ換えてお賽銭箱の中に入れた。

 

諭吉様……さようなら

 

「あれ。あんた起きたの?」

 

横から聞こえる少女の声。

振り向くと、そこには赤と白の巫女服を着た人が箒を持ってこっちを見ていた。

 

「もしかして君が助けてくれたのか?」

 

「そうよ。少しは感謝してそのお賽銭箱にお金を入れなさいよ」

 

この子が助けてくれたんだ…

それよりも巫女がそんな事言って良いのか疑問に思ったが、言わないでおこう。

ああ…後、

 

「お賽銭ならさっき入れたんだが…」

 

「本当?100円とかだったら殴るからね」

 

…危なかった。あのまま100円を入れていたら俺の命はなかったと思う。俺はあの時に聞こえた声に秘かに感謝した。

 

少女がお賽銭箱の鍵を開けて中身を確認する。

 

数十秒後…

 

「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!?」

 

少女の驚きの声が大空にこだました。

 

☆★☆★☆★

 

「あんた…1万円って…」

 

少女が声を震わせながら俺の方を見る。

まあ、お賽銭に1万円も使うのもどうかと思うが、入れてしまったものはしょうがない

 

「別にいいよ、その1万円は感謝料として扱って」

 

「……でもあんた、さすがに1万円は…」

 

そう言いながら1万円を強く握り巫女服の中に閉まった。

 

「…そう言えば君、ここってどこなんだ?」

 

「ここは幻想郷。忘れ去られた者達がくる楽園。それが幻想郷よ」

 

「(知らねえ……)」

 

でも、日本ではないことが分かった。

それが分かっただけでも充分だ。

 

「あんた外来人でしょ。知らなくて当然よ」

 

俺の顔に(知らねえ)と出たのか少女が教えてくれる。優しいなこの人。

でも、考えないといけない問題が出てくる。

 

「(これからどうしよう)」

 

まず、寝泊まりできる場所を探すのが最初だ。お金の件は少女が喜んでいるところを見ると、日本の金でも使えるらしい。

 

「これからどうしようって思っているでしょ」

 

少女が横から俺の考えを読み取ってくる。

そんな顔に出ているかな?

 

「…しょうがないわね。あんたしばらくここで生活しなさい。」

 

「え?マジ?」

 

これは思ってもいなかった。もう問題が解決した。

 

「ただし、家事や神社の掃除は手伝ってもらいからね(まあ、1万円入れてくれたしね)」

 

「もちろん。ありがたく手伝わせてもらうよ」

 

寝泊まりがもうできる時点でもう良い。

しかも家事には少し自信がある。なぜなら俺の家庭は兄貴がいつも寝ているせいで俺が家事をしているのだ。

 

正直、帰りたくないと言えば嘘になる。

しかし、今はこの幻想郷での生活にフシギナ期待を俺はしていた。

 

「そうだ。まだ名前を聞いていなかった」

 

「博麗 霊夢よ。幻想郷では巫女をしているわ」

 

「俺は星空 瞬だ。よろしく霊夢」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

俺が霊夢の神社に居候と言う形で住むことになって30分後、俺は霊夢にこれから俺が使うことになる部屋に案内された。

 

案内と同時に、ここには機械などの便利なものはあっても動かないと説明された。

どうやら電気がないらしい。

 

「よいしょっと」

 

俺は荷物を降ろし、腰を落とした。

案内された部屋は六畳の畳の部屋だった。

 

こういうのは古風な感じがして好きだ

 

「瞬、その中に何が入ってるの?」

 

「ん?この中にはたくさんのカードが入っているんだ」

 

「それってバトスピのカード?」

 

「おお!当たりだ霊夢。お前もやっているのか?」

 

正直、電気はないのにバトスピは分かるんだな。なんだここ……

 

「もちろんやっているわ。」

 

霊夢は巫女服の隙間からデッキケースを取り出した。

デッキケースが赤だから赤デッキと予想しよう

 

「ねぇ瞬、勝負しない?」

 

「良いぜ。俺は……これで行くか」

 

俺はバックのチャックを開けて、たくさんあるデッキの中から1つのデッキを取り出した。

 

「瞬、ここのバトスピは違う場所でやるのよ」

 

「?」

 

「まあ、見ときなさい。」

 

俺が霊夢の発言に?マークを浮かべていると、霊夢がデッキケース俺に向けるとデッキが光を放ち始めた。

 

そして…

 

「ゲートオープン!界放!!」

 

 

霊夢の体も光りはじめ、俺の体も光に包また。

気がついた時には俺はさっきまでいた場所とは違う場所に立っていた。

 

「って何じゃこれりゃあ!?」

 

自分の体を見て俺は驚いた。さっきまで私服だったのに今、俺は体に黄色の星が5つ付いていて、頭には星がついたヘルメットみたいなものが装着されていた。

 

そして近くには俺のデッキが置かれていた。

 

「へえ~それがあんたのバトルスーツなのね」

 

前を見ると、霊夢もさっきとは違う服(バトルスーツ)を着ていた。

に、してもこれはバトルスーツと言うのか

 

「ここではスピリットが実体化するわ。それに対してライフの痛みがあるけどね」

 

「スピリットが実体化…!?マジか!すげえ!!」

 

考えるだけでワクワクする。

俺はデッキから4枚引いて準備を始めた。

 

すると、リザーブにコアが4つ用意された。

 

「コアはまさかの自動か…」

 

何で電気がないのに、ここまでハイテクなんだ…

 

「先行は譲るわ。」

 

 

「んじゃありがたく。

スタートステップ、ドローステップ。メインステップ」

瞬 手札5 リザーブ4

 

ドローステップ宣言と同時に俺の手札が1枚自動で増えた。

これも自動かよ…

 

「まずは《エリダヌス・ドラゴン》を召喚しよう。」

 

俺がカードをフィールドに置くと、俺のバトルフィールドに赤のシンボルが現れ、赤のシンボルから小さな龍が姿を現した。

 

「すげぇ……これ本物かよ…」

 

《エリダヌス・ドラゴン》が俺の方を見て小さな炎を吐いて手をグッとした。

どうやら本物のようだ

 

「…バーストをセットしてターンエンド」

 

瞬 手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5 バースト

 

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 BP3000 コスト3

 

 

「それじゃあ巫女の第2ターン」

霊夢 手札5 リザーブ5

 

霊夢の手札とリザーブの数が1つずつ増える

 

「メインステップ。《ホムライタチ》を召喚するわ」

 

霊夢のフィールドに尻尾から紅い炎を出すイタチが現れた。

そのイタチの頭上には赤のシンボルに加え、緑のシンボルも浮かんでいた。

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000 コスト2 赤+緑

 

《ホムライタチ》の効果は自身の赤のシンボルに加え、自身に緑のシンボルを追加する効果。

 

「そして《U・セッコーキジ》を召喚!」

 

フィールドに究極シンボルが現れ、それが鎧を着た《セッコーキジ》に変身した。

 

U・セッコーキジ(1)LV3 BP5000 コスト3→1

 

「アタックステップ、《U・セッコーキジ》でアタックよ」

 

「ライフで受ける!」

 

俺は刀を取り出した《U・セッコーキジ》のアタックをライフで受けた

 

「ぐっ…!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンドよ」

 

ライフで受けると、体に少し痛みが走った。我慢できない痛みではないが、連続で受けると危なそうだ

 

霊夢 手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000

U・セッコーキジ(1)LV3 BP5000 疲労

 

 

「……そう言えばさっき、巫女の第2ターンとか言っていたようだが、あれは何なんだ霊夢?」

 

「あれ?あれはただのパフォーマンスよ。別にやってもやらなくて同じだけどね」

 

「ふむふむ…。なら、星空の第3ターン!」

瞬 手札4 リザーブ5

 

速効で考えたやつを俺は口にしてみた。案外、しっくりくる。これにしよう

 

「行くぜ《ピクシスリザード》をLV2で召喚!さらに《エリダヌス・ドラゴン》をLV2にアップ!」

 

俺のフィールドに羅針盤を背負ったスピリットが現れた。

 

ピクシスリザード(2)LV2 BP3000 コスト1→0

エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 BP4000

 

「《ピクシスリザード》は手札の《光導》を持つスピリットのコストを5にする。

そして《エリダヌス・ドラゴン》はLV2の効果で自身を疲労させることで、手札の《光導》を持つスピリット1体の軽減を全て払ったこととする!」

 

《エリダヌス・ドラゴン》が光輝き、俺は手札から1体のスピリットを召喚した。

 

「来い!双子座の12宮Xレア!《魔導双神ジェミナイズ》!」

 

バトルフィールドの地面に双子座が浮かび上がり、地面の中から顔を2つあるピエロが現れた。ピエロは奇妙な笑い声を出しながら手をブランブランさせている。

 

魔導双神ジェミナイズ(2)LV2 BP6000 コスト7→5→1

エリダヌス・ドラゴン(3→1)LV1 疲労

 

「12宮使いってわけね…」

 

「まあ、そうだな。アタックステップ、《魔導双神ジェミナイズ》でアタックだ」

 

俺の命令を受けて《ジェミナイズ》は目から黄色の光線を霊夢に向けて発射した。

 

「ライフで受けるわ」

霊夢 ライフ5→4 リザーブ1

 

「《ピクシスリザード》!お前も続け!」

 

「これもライフよ!」

 

《ジェミナイズ》に続いて《ピクシスリザード》は背中の羅針盤を回しながら霊夢に体当たりした。

 

霊夢 ライフ4→3 リザーブ2

 

「(バーストは発動なしか…。召喚時効果か?)ターンエンドだ」

 

瞬 手札2 リザーブ0 トラッシュ1 ライフ4 バースト

 

ピクシスリザード(2)LV2 疲労

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

魔導双神ジェミナイズ(2)LV2 疲労

 

 

「巫女の第4ターン!《U・セッコーキジ》の効果で究極シンボルを赤/緑シンボルとして扱うわ。」

霊夢 手札4 リザーブ6

 

《U・セッコーキジ》の頭上に究極シンボルが現れたが、それは赤と緑のシンボルに変わった

 

U・セッコーキジ(1)LV3 BP5000 赤/緑

 

「そして《ネオ・ダブルドロー》を使用!2枚ドローして、さらに1枚引くわ 。」

 

ネオ・ダブルドロー コスト4→2

 

霊夢 手札4→3→6

 

「《生還者ネオ・アーク》をLV2で召喚するわ」

 

霊夢のフィールドに大きな槍みたいな斧を持ったスピリットが現れた。

 

生還者ネオ・アーク(2)LV2 BP4000 コスト3→2

 

「バーストセット。アタックステップ!

《ネオ・アーク》でアタック。アタック時効果で自分のアルティメットがいる時、1枚ドローしてBP+5000する!」

 

アタック時効果で《ネオ・アーク》の武器が巨大化して俺に襲い掛かる。

 

生還者ネオ・アーク(2)LV2 BP4000+5000=9000

 

「ライフで受ける!…ぐっ」

瞬 ライフ4→3 リザーブ1

 

《ネオ・アーク》…奴は相手の効果では破壊されず、お互いの効果で、コアを0にできないスピリット。これほど厄介なものはいない

 

だが…

 

「甘いぜ霊夢!ライフ減少によりバースト発動!《創星龍トレミー》をバースト召喚!」

 

フィールドに大銀河が出現し、大銀河から1体のアルティメットが姿を現した。

 

そのアルティメットは《U・セッコーキジ》を見ると炎を吐き出し、《U・セッコーキジ》を焼き鳥に変えて破壊した。

 

「ちょっと!どう言うこと!?」

 

「《創星龍トレミー》のバースト効果でライフが3以下ならBP12000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊できるんだぜ」

 

第2ターンの時に召喚条件は整っていたが、この効果で相手のフィールドから1体排除できると思い、俺は第2ターンで発動させなかった。

 

創星龍トレミー(1)LV3 BP10000

 

「やられたわね…ターンエンド」

 

霊夢 手札5 リザーブ1 トラッシュ4 ライフ3 バースト

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000

生還者ネオ・アーク(2)LV2 BP4000 疲労

 

 

「行くぜ、星空の第5ターン!」

瞬 手札3 リザーブ2

 

今の俺の手札に召喚できるスピリットは…

 

「メインステップ、《ワイバーン・ベラ》を召喚する。」

 

小さなワイバーンが俺のフィールドに飛び降りてきた。

 

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 コスト2→1

 

「《魔導双神ジェミナイズ》の効果でデッキを1枚オープン。それがスピリット/ブレイヴの時、コストを支払わず召喚する!」

 

《ジェミナイズ》が《ワイバーン・ベラ》の召喚に『フハハハ』と笑い声を上げてデッキトップのカードをオープンする。

 

オープンカード

《蛇皇神帝アスクレピオーズ》

 

「(よし!)いでよ!屠られし背徳のXレア!《蛇皇神帝アスクレピオーズ》!!」

 

空に蛇使い座が出現し、その星座の中から紫のオーラを纏った《アスクレピオーズ》が降りて、俺のフィールドに君臨した。

 

蛇皇神帝アスクレピオーズ(1)LV1 BP7000

ピクシスリザード(2→1)LV1 BP2000

 

「随分と強そうな奴が出てきたわね…」

 

「《アスクレピオーズ》の召喚時効果発揮!《ワイバーン・ベラ》を破壊して3枚ドロー!」

 

ワイバーン・ベラ(1) 破壊

瞬 手札5 リザーブ1

 

「さらに《創星龍トレミー》をLV4にアップしてバーストセットだ!」

 

魔導双神ジェミナイズ(2→1)LV1 BP5000

創星龍トレミー(1→3)LV4 BP15000

 

「アタックステップ!《創星龍トレミー》でアタック!《Uトリガー》ロックオン!」

 

俺は霊夢に銃の形にした指を向けた。

そして、指から光が放たれ霊夢のデッキトップのカード1枚を弾いた。

 

《Uトリガー》はこれで良いらしい。

 

「コスト4、《双翼乱舞》よ」

 

「ヒット!デッキから2枚ドローする!」

 

俺が2枚ドローすると、《トレミー》は炎を霊夢に向かって吐き出した。

 

「ライフよ!」

霊夢 ライフ3→2 リザーブ2

 

霊夢が衝撃で膝を一度つくが、すぐに立ち上がった。

 

「くっ…ライフ減少によりバースト発動!《アルティメットウォール》!あんたのアタックステップは終了よ」

 

霊夢のバーストによってフィールド一帯が吹雪に見舞われ、俺のスピリット達は動けなくなってしまった。

 

「エンドだ」

 

瞬 手札6 リザーブ0 トラッシュ1 ライフ3 バースト

 

ピクシスリザード(1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 BP3000

魔導双神ジェミナイズ(1)LV1 BP5000

蛇皇神帝アスクレピオーズ(1)LV1 BP7000

創星龍トレミー(3)LV4 BP15000 疲労

 

 

「巫女の第6ターン!(よし!)」

霊夢 手札6 リザーブ7

 

霊夢が切り札を引いたような顔をする。勝負を仕掛けてくるか…?

 

「まずは《リューマン・ルクス》を召喚するわ。そして【スピリットソウル】発揮!赤のシンボルを1つ追加する!」

 

リューマン・ルクス(1)LV1 BP1000 コスト1→0 赤+赤

 

「いざ!全てを照せ、神の炎を纏う光の竜!

《究極輝神アルティメット・オーバーレイ》を召喚!!」

 

霊夢の頭上に究極シンボルが現れ、それは赤い炎の衝撃波を飛ばして竜の形になった。

 

竜は咆哮し、自身が纏っていた金色のオーラを吹き飛ばして姿を現した。

 

U・オーバーレイ(3)LV4 BP23000 コスト9→5

ホムライタチ(1→0)消滅

生還者ネオ・アーク(2→1)LV1 BP3000

 

「召喚時効果【大抜刀】で手札の《太陽神剣ソルキャリバー》と《火星神剣マーズブリンガー》を召喚して直接合体するわ!」

 

《U・オーバーレイ》が空に手をかざすと、天空から《火星神剣マーズブリンガー》と《太陽神剣ソルキャリバー》の2本の剣が《U・オーバーレイ》の元に降りてきた。

《U・オーバーレイ》は2本の剣を手に取って大きく構えた。その姿に俺は神々しさを感じた。

 

火星神剣マーズブリンガー BP+5000

太陽神剣ソルキャリバー BP+4000

 

U・オーバーレイ(3)LV4

BP23000+5000+4000=32000

 

「これが私の切り札《U・オーバーレイ》よ!」

 

「(霊夢は強いな…)」

 

ブレイヴ2つと合体した《U・オーバーレイ》は厄介だ。しかも、それが《火星神剣マーズブリンガー》と合体したものは防御が難しい…。

 

「アタックステップよ。《U・オーバーレイ》で合体アタック!!」

 

《U・オーバーレイ》が2つの剣を構え咆哮し、俺にアタックしてくる。それと同時に霊夢が指を銃の形にして、俺に向ける。

 

「《Uトリガー》ロックオン!」

 

霊夢の指から光が放たれ、それは俺のデッキトップのカード1枚を弾き、トラッシュに置いた。

 

「コスト3《創星龍バイアー》だ」

 

「ヒット!《太陽神剣ソルキャリバー》の効果で《エリダヌス・ドラゴン》と《創星龍トレミー》を破壊するわ!」

 

霊夢は《U・オーバーレイ》のヒット効果を発動せず、《太陽神剣ソルキャリバー》の効果で《創星龍トレミー》と《エリダヌス・ドラゴン》を破壊した。

 

「残念だったな霊夢!《エリダヌス・ドラゴン》は疲労状態でフィールドに残るぜ!」

 

《エリダヌス・ドラゴン》にはコスト3以下の自身を含むスピリットが相手の効果で破壊された時、疲労状態でフィールドに残すことができる

 

創星龍トレミー(3) 破壊

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

 

「ならアタックはどうするかしら?」

 

「アタックは《アスクレピオーズ》でブロックだ」

 

《アスクレピオーズ》が俺の指示を受け、紫の魔方陣を作り、魔方陣から大量の蛇が《U・オーバーレイ》に向けて襲い掛かる。

 

しかし、《U・オーバーレイ》はそれを軽々と避け、《アスクレピオーズ》の胴体を真っ二つに斬った。

 

アスクレピオーズ(1)LV1 BP7000 破壊

vs

U・オーバーレイ(3)LV4 BP32000

 

「まだ終わりじゃないわ《生還者ネオ・アーク》もアタックよ!」

 

「…ライフで受ける。」

瞬 ライフ3→2 リザーブ5

 

《ネオ・アーク》のアタックを喰らい俺のライフは残り2。

ついに霊夢と並んだ

 

「ライフ減少でバースト発動!《秘剣二天一龍》!霊夢の《リューマン・ルクス》を破壊し、コストを支払い【メイン】の効果で2枚ドロー!」

 

《秘剣二天一龍》はBP5000以下の相手のスピリットを破壊し、この効果で2体破壊したら1枚ドロー。そしてコストも払えば3枚ドローできる良いカード。

今回は1体しか破壊できていないから、メイン効果で手札補充だ。

 

リューマン・ルクス(1) 破壊

 

秘剣二天一龍 コスト4→2

 

「ターンエンドよ。でも……

《火星神剣マーズブリンガー》の効果で《U・オーバーレイ》は回復して、もう一度アタックステップを行うわ!」

 

《火星神剣マーズブリンガー》の効果でこのターン、ヒット効果を使わなかった《U・オーバーレイ》が回復する。

 

「瞬、これで終わりよ!《U・オーバーレイ》で合体アタック!!」

 

再度、《U・オーバーレイ》が剣を構え直して俺に突っ込んでくる。

そして霊夢も再び、指を銃の形にした。

 

「《Uトリガー》ロックオン!」

 

霊夢の指から光が放たれ、俺のデッキトップが弾かれた

 

「コスト5《砲凰竜フェニック・キャノン》。」

 

「ヒットよ!《ピクシスリザード》と《魔導双神ジェミナイズ》を破壊!」

 

《U・オーバーレイ》が咆哮し、俺のフィールドに赤の衝撃波を飛ばした。

それに当たった《ピクシスリザード》と《ジェミナイズ》は吹き飛ばされて破壊したが、

《ピクシスリザード》は《エリダヌス・ドラゴン》の効果でフィールドに残った。

 

ピクシスリザード(1)LV1 疲労

 

「あんたのブロッカーは0!このバトルで終わりよ!」

 

霊夢は勝利を確信したような表情をした。

そんな霊夢に対抗するために俺は1枚のマジボケを使った。

 

「フラッシュタイミング!《リミテッドバリア》!コスト4以上のスピリット/アルティメットのアタックでは俺のライフは減らない!」

 

《U・オーバーレイ》のアタックが俺のライフを砕く瞬間、目にも止まらぬ速さで俺の目の前に氷の壁が出現した。

 

《U・オーバーレイ》はそれを破壊しようと2本の剣で氷の壁を斬ろうとするが、予想以上に氷の壁は固く、アタックは俺に届かなかった。

 

リミテッドバリア コスト4

 

「あれだけドローしたんだ。防御カードくらい手札に持ってるさ」

 

こない時はとことん来ないけどな。と心の中で付けたしとく。

 

「くっ……ターンエンド」

 

霊夢 手札2 リザーブ1 トラッシュ5 ライフ2

 

生還者ネオ・アーク(1)LV1 疲労

U・オーバーレイ(3)LV4 疲労

 

 

「このターンで決める!星空の第7ターン!」

瞬 手札8 リザーブ0→8

 

と、俺はここでようやく自分の切り札を引いた

 

「まずは《ピクシスリザード》と《エリダヌス・ドラゴン》のLVを2にアップだ」

 

ピクシスリザード(1→2)LV2 BP3000

エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 BP4000

 

「霊夢、俺の切り札を見せてやるぜ!

《エリダヌス・ドラゴン》を疲労!

 

射手座の力よ…今、再び戦いの嵐を静めよ!

《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を1コストで召喚!!」

 

俺の後ろに突如マグマが出現し、そのマグマから神話に出てくるケンタウロスがマグマから俺のフィールドに勢いよく飛び出した。

 

現れた時には射手座のマークがフィールドに映し出されていた。

 

エリダヌス・ドラゴン(3→1)LV1 疲労

サジット・アポロドラゴン(1)LV1 BP6000 コスト8→5→1

 

「やっと会えたな《サジット・アポロドラゴン》。…俺と共に闘うぞ!」

 

《サジット・アポロドラゴン》が咆哮し、自分の弓矢をクルクルと回し始めた。

 

「これが瞬の切り札…」

 

「さらに《輝竜シャイン・ブレイザー》を召喚し、《サジット・アポロドラゴン》に合体!」

 

《サジット・アポロドラゴン》の相棒の《シャイン・ブレイザー》を俺は召喚して《サジット・アポロドラゴン》に合体させた。

 

輝竜シャイン・ブレイザー BP5000 コスト4→3

 

合体する時、《サジット・アポロドラゴン》の羽が消え、代わりに《シャイン・ブレイザー》の羽が付いた。

その姿は『宇宙を駆ける光龍騎神』と言うべき姿だった。

 

サジット・アポロドラゴン(1→3)LV2 BP10000+5000=15000

 

「アタックステップ!射ぬけ《サジット・アポロドラゴン》!!」

 

最後のアタック。

霊夢に向けて《サジット・アポロドラゴン》は2つの炎を包まれた弓を飛ばした。

 

「ダブルシンボル…ライフで受けるわ」

霊夢 ライフ2→0

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

「まさか私が負けるなんてね…。完敗だわ」

 

「霊夢も強かったよ。俺もあの2ドローで《リミテッドバリア》を引けなかったら負けていたよ」

 

あの時の《秘剣二天一龍》で引けなかったら俺は負けていた。運が良かったと言える。

 

「まあ、運も実力の内って言うしね。でも次は負けないからね」

 

「いつでも受けて立つからな。」

 

その時、霊夢のお腹から「ぐううう~」と言う音が聞こえてきた。その音に霊夢は一瞬、無言になり

 

「…それじゃあ、昼御飯にしましょう。早速だけど瞬、手伝って」

 

霊夢が立ち上がり、台所に向かった

可愛いな…こいつ。

 

俺はこの後、霊夢の後を追って昼御飯の手伝いをした。

 

 

その姿を神社の鳥居から見ていたものがいた。

 

「これは面白いネタの予感がしますよ!」




長くなったなあ…
新しいデッキで《神速封印》が出ると言う噂を聞いたので買おうと予定しています。


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3話 烏天狗の取材! 酉の十二神皇ゲイル・フェニックス!

バトル中のソウルコアについて
エリダヌス・ドラゴン(1)ソウルコアなし
エリダヌス・ドラゴン【1】ソウルコア有

ピクシスリザード(2) 『コア+コア』
ピクシスリザード【2】『ソウルコア+コア』
になります。


霊夢との昼御飯を食べ終わった俺はこの世界のことを霊夢に聞いた。

どうもここは人間以外にも妖怪、色んな神様も住んでいるらしい。

 

「紫が瞬をこの世界に連れてきたのね」

 

「ああ…。その紫って言う人に会えないのか?」

 

「今は難しいわね。紫は気まぐれだから、その内向こうから来るわ。」

 

その後、俺は神社の掃除を霊夢に頼まれて行っていた。

 

「まさか、異世界に来て最初の仕事が神社の掃除か…」

 

俺は箒で散らばった落ち葉を集める。

この神社の巫女、博麗霊夢は用事があると言ってデッキを持ってどこかに行ってしまった。

 

「はあ…」

 

非常につまらない。これなら、まだ妹と兄の世話をしている時が楽しい。

まあ、居候の身分で言えるわけがない。

 

「はあ…………」

 

2回目のため息。さっさと終わらせてデッキをいじろう。

新しく買ってきたカードをまだ、試していないのだ。

 

カシャ!!

 

「ん?」

 

突然、カメラのシャッター音が聞こえ俺はシャッター音がした方向を振り向いた。

…誰かいる!

 

「そこに誰かいるのか?」

 

俺がしばらく黙ってシャッター音が聞こえた草むらをずっと見つめると、向こうの我慢がきれたのか、草むらから飛び出してきた。

 

草むらから飛び出して来たのは、背中から小さくて黒い翼が生えていた少女だった。

 

「(妖怪がいるって言っていたし、彼女は天狗の分類かな?)」

 

「あややややややややや。何故、バレたのですか?」

 

「いや、物音がしたらバレるだろ」

 

少女の右手にはカメラが握られており、左手にはメモ帳とペンがあった。

 

「で、君は何者だ?」

 

「私、文々丸新聞の記者の射命丸 文(しゃめいまる あや)と申します。」

 

文と言う少女は名刺を俺に差し出す。

名刺には『文々丸新聞 射命丸 文』と書かれていた。

 

「新聞記者か…。で、新聞記者がここに用か?ここの巫女ならどこかに行ってしまったぞ」

 

「いえいえ。用があるのは貴方ですよ。外来人の星空 瞬さん」

 

「……何で俺に用なんだ?」

 

名前を知ってるのも気になるが、まずは何で俺に用があるか聞いてみた。

 

「瞬さんと霊夢さんとのバトルを見て記事にしたいと思いまして」

 

俺が頭に?マークを浮かべるなか、文が続けて衝撃の事実を言う。

 

「実は霊夢さん、幻想郷最強のバトラーなんですよ」

 

「えっ!?マジで…」

 

「ですから、霊夢さんを倒した貴方を記事にしたいのです!」

 

すると、文はメモ帳を開き、ペンを手に持った。その表情はスクープを追う人間にも見えた。

この後、俺は文に押され、1時間取材を受けることになってしまった。

 

と、言うか霊夢。幻想郷最強だったんだ…。

 

☆☆☆☆☆

 

1時間後……

 

「あややや!そんなこともあったのですか!?」

 

俺は文の取材を受け、他愛もない話を混ぜながら話していた。

あちらの世界で、こういう風に取材されることはなかったからな。

 

「これで質問は以上ですね。」

 

文は立ち上がり、バトスピのデッキを取り出した。

 

「では!本題と参りましょう!

瞬さん、私とバトルして頂けませんか?

霊夢さんを倒した実力を知りたいのです」

 

文はデッキをこちらに構える。いつでも準備は良いらしい。

 

「受けて立つよ。だが、やるからには全力だ!」

 

断る理由もなかったし、それに掃除をサボりたかったからな。

 

「もちろんです!ゲートオープン!界放!!」

 

 

文のデッキが霊夢の時と同じように光り、文と俺の体が光に包まれる。

と、次の瞬間には俺と文はバトルフィールドに浮かんでいた。

 

俺のバトルスーツは、やはり黄色の星が5つ体に付いていて、頭には星がついたヘルメットみたいなものが装着されていた。

 

文のバトルスーツは背中から緑の羽がついており、緑のライフが5つ体の中央にあった。それ以外に先程と変わった所はない。

 

「おー!かっこいいバトルスーツですね!」カシャカシャ

 

文が俺のバトルスーツを見て手に持っていたカメラでカシャカシャ撮り始めた。

 

「恥ずかしいから止めて欲しいんだが…」

 

「んーでも、今しか撮れませんし…」

 

「後で撮らせてやるから。まずはバトルしようぜ」

 

「そうですね。あ!じゃあ先行もらいますね♪天狗の第1ターン!」

文 手札5 リザーブ【4】

 

文の手札が自動で増える。さあ、何色のデッキだ…

 

「【ソウルコア】を使用して《丁騎士シュバリエ》を召喚します」

 

文のフィールドに鎧をつけた鳥型のスピリットが現れる。スピリットの尾は槍のように鋭く尖っていた。

 

丁騎士シュバリエ(1)LV1 BP3000 コスト【3】

 

「召喚時発揮!召喚コストに【ソウルコア】を使用した時、ボイドからコア1つをこのスピリットに置きますよ」

 

丁騎士シュバリエ(1→2)LV1 BP3000

 

「バーストセットでターンエンドします」

 

文 手札3 リザーブ0 トラッシュ【3】 ライフ5 バースト

 

 

「(緑デッキか?)星空の第2ターン」

瞬 手札5 リザーブ【5】

 

相手のデッキの色を予想して俺はスピリットカード1枚をフィールドに出す。

 

「まずは《ワイバーン・ベラ》を召喚する」

 

小さなワイバーンが天から俺のフィールドに飛び降りてきた。

 

「召喚時発揮!手札の《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》と《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を手元にオープンして、その枚数、2枚ドローする」

 

ワイバーン・ベラ(3)LV2 BP3000 コスト【2】

 

文「相手スピリットの召喚時バースト発動します!《双翼乱舞》!効果により2枚ドローします。」

 

「アタックステップ!

《ワイバーン・ベラ》でアタック」

 

《ワイバーン・ベラ》が小さな翼を羽ばたかせアタックした。

 

「アタックはライフで受けます!」

文 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンド。」

 

手札4 リザーブ0

トラッシュ【2】 ライフ5 オープンカード2枚

 

 

「天狗の第3ターンですよ(良いカードが来ましたね)」

文 手札6 リザーブ5

 

「そのスピードで風を切り裂け、《丁騎士ウェッジテイル》を召喚!」

 

緑シンボルがフィールドに現れたと思ったら、シンボルが鳥の形に変化し、《丁騎士ウェッジテイル》が姿を現した。

 

丁騎士ウェッジテイル【1】LV1 BP6000 コスト5→4

 

「召喚時、デッキを5枚オープンします。」

 

文のデッキの上から5枚のカードが表になった。《ウェッジテイル》の効果はデッキ5枚をオープンして、ブレイヴカードと 系統《神皇》を持つスピリットカード1枚ずつを手札に加えるカード。

 

文のデッキは緑の神皇デッキと

 

オープンカード

①風魔神

②森林のセッコーキジ

③丁騎士シュバリエ

④賢者の樹の実

⑤バインディングソーン

 

「その中の《風魔神》を手札に加えます。」

 

文の手札に《風魔神》のカードが加わり、それ以外のカードはトラッシュに置かれた。

トラッシュに置かれたカードを見る限り、混色デッキではないと分かった。

 

「(《風魔神》か…厄介なカードだな)」

 

「アタックステップに入ります!

《丁騎士ウェッジテイル》と《丁騎士シュバリエ》で連続アタックです!」

 

《丁騎士ウェッジテイル》と《丁騎士シュバリエ》が風を起こし、俺に突っ込む。

 

「どちらもライフで受けるぜ!」

 

両方のアタックを受けて、俺の体に少しの痛みが走る。やはり痛みがあるのは嫌だな

 

瞬 ライフ5→3 リザーブ2

 

「ターンエンドです」

 

アタックを終えた文のスピリット2体は翼を休めるように地に降りた。

 

文 手札6 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ4

丁騎士シュバリエ(2)LV1 疲労

丁騎士ウェッジテイル【1】LV1 疲労

 

 

「星空の第4ターン!」

瞬 手札5 リザーブ【5】

 

第4ターンになって、ようやくいつもの手札になった。さあ、反撃だ!

 

「まずは《ピクシスリザード》と《エリダヌス・ドラゴン》をLV2で召喚!」

 

羅針盤座を背中に付けた《ピクシスリザード》と、氷の息を吐いた《エリダヌス・ドラゴン》が召喚された。

 

ピクシスリザード(2)LV2 BP3000 コスト1→0

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 BP4000 コスト3→【1】

ワイバーン・ベラ(3→2)LV1 BP2000

 

「やはり、そのデッキは十二宮デッキらしいですね」

 

「まあな。ちなみにどこで気づいた?」

 

「最初の《ワイバーン・ベラ》でもう分かっていましたよ」

 

まあ、そうだよな…。

 

「んじゃ、この効果も分かるよな。

《ピクシスリザード》の効果で手札/手元にある《光導》を持つスピリットのコストは5になる。

 

そして《エリダヌス・ドラゴン》の効果発揮!オープンした《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》の軽減シンボルを全て支払ったものとして扱い、コスト1で召喚!」

 

召喚したカードから光が天に放たれた。

その光は天に獅子座を描いた。そして描かれた獅子座から《ストライクヴルム・レオ》がゆっくりと姿を現し、俺のフィールドに降り立った。

 

獅機龍神ストライクヴルム・レオ(2)

LV2BP9000 コスト8→5→1

ワイバーン・ベラ(2→1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(3→2)LV1 疲労

 

「…もしかして、そのデッキに《レオ》2枚入ってます?」

 

「いや、入っていないぜ」

 

確かに《ダブルレオ》は強いが、今の俺のデッキにはちょっと重かったので1枚だけにした。

 

「さーて、バーストセット!アタックステップ!

《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》でアタック!」

 

俺はバーストをセットして《レオ》でアタックさせた。できれば、このターンでいくつか削っておきたい

 

《ストライクヴルム・レオ》は鋭い爪で文を襲う。それは狩りをする時の獅子の姿みたいだった。

 

「ライフで受けます!」

文 ライフ4→3 リザーブ1

 

「さらに《ワイバーン・ベラ》でアタック!

効果により《ストライクヴルム・レオ》は回復する。」

 

《ワイバーン・ベラ》が再び翼を羽ばたかせ文に襲いかかる。

そして、《ワイバーン・ベラ》の疲労により、《ストライクヴルム・レオ》は回復した。

 

「これ以上はさせませんよ!マジック《バインディングソーン》!《ピクシスリザード》を疲労させます!」

 

突如、フィールドから現れた蔦が《ピクシスリザード》を縛り疲労させた。

 

バインディングソーン コスト2→0

ピクシスリザード(2)LV2 疲労

 

「そのワイバーンはライフで受けますよ」

文 ライフ3→2 リザーブ2

 

文はライフで受けた時、フッと笑った。

ここで《ストライクヴルム・レオ》でアタックしてもライフは削りきれない。

しかも《丁騎士ウェッジテイル》の【合体時】効果も怖い。

 

「(ここは…)ターンエンドだな」

 

瞬 手札2 リザーブ0 トラッシュ【2】 ライフ3 バースト オープンカード1枚

 

ピクシスリザード(2)LV2 疲労

ワイバーン・ベラ(1)LV1 疲労

エリダヌス・ドラゴン(2)LV1 疲労

ストライクヴルム・レオ(2)LV2 BP9000

 

 

「いや~、さっきのターンは危なかったですよ~」

 

文が頭に手を置いて焦っていたような感じを見せる。

 

「削りきれると思ったんだがな…」

 

「まあ、惜しかったですね。

では、天狗の第5ターンです。」

文 手札6 リザーブ2→7

 

このターン、文がまず召喚するのは…

 

「行きますよ!

風の異魔神ブレイヴ!《風魔神》を召喚!」

 

フィールドに突風が吹き荒れ、俺は少し後ろに下がった。

少しすると、突風は少しずつ収まり、完全に止んだ時にはフィールドに異魔神ブレイヴが君臨していた。

 

風魔神(0)LV1 BP4000 コスト5→3

 

「そして《ウェッジテイル》と《シュバリエ》をLV2に!」

 

丁騎士ウェッジテイル【3】 BP7000

丁騎士シュバリエ(2→3)LV2 BP5000

 

「《風魔神》を《丁騎士ウェッジテイル》に異魔神合体!!」

 

文のフィールドの《ウェッジテイル》は異魔神ブレイヴの右側に合体した。すると《風魔神》は自身から緑の線を飛ばし、その線は《丁騎士ウェッジテイル》に繋がり《ウェッジテイル》はパワーアップした。

 

丁騎士ウェッジテイル【3】LV2

BP7000+4000=11000

 

「アタックステップに入りますよ。

《ウェッジテイル》で合体アタック!

《風魔神》の効果により、

このアタックは2体でなければブロックできません!」

 

パワーアップした《ウェッジテイル》が爪を立てて風を味方につけてアタックした。

 

「(まずいな…)」

 

《ウェッジテイル》の合体アタック時効果には自分の緑の合体スピリットのアタックによって相手のライフを減らしたとき、

相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く効果。

 

つまり、今、奴のアタックをライフで受ければライフを3つ削られる。

このアタックは必ず止めなければならない!

 

「マジック!《リブートコード》!

自分のスピリット全てを回復させる!」

 

リブートコード コスト3→2

ピクシスリザード(2→1)LV1 BP2000 回復

エリダヌス・ドラゴン(2→1)LV1 BP3000 回復

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 回復

 

「《ワイバーン・ベラ》と《ストライクヴルム・レオ》でブロックだ!」

 

俺の指示を受けて《ストライクヴルム・レオ》と《ワイバーン・ベラ》が《ウェッジテイル》のブロックに行く。

 

「文、どちらとバトルするか決めろ」

 

「なら、私は《ストライクヴルム・レオ》をバトルに選びますよ。」

 

《ウェッジテイル》が強風を発生させ、《ワイバーン・ベラ》を吹き飛ばした。

 

そして天空に飛んだと思ったら、ブロックしに来た《ストライクヴルム・レオ》を天空から鋭い爪で切り裂いた。

 

丁騎士ウェッジテイル【3】LV2 BP11000

vs

ストライクヴルム・レオ(2)LV2 BP9000 破壊

 

「くっ…!《ストライクヴルム・レオ》の破壊によりバースト発動!《フレイムブラスト》!効果により2枚ドローする!」

 

《ストライクヴルム・レオ》の破壊の後を見て俺は拳を握り、カードを2枚ドローした。

 

「ターンエンドです」

 

文 手札5 リザーブ1 トラッシュ3 ライフ2

丁騎士ウェッジテイル【3】 LV2 BP11000 疲労

丁騎士シュバリエ(3)LV2 BP5000

 

 

「星空の第6ターン!」

瞬 手札4 リザーブ【7】

 

俺はメインステップに入ると、すぐに《ピクシスリザード》《エリダヌス・ドラゴン》を再びLV2にした。

《レオ》の仇を取る!そう心に思いながら

 

ピクシスリザード(1→2)LV2 BP3000

エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 BP4000

 

「《エリダヌス・ドラゴン》を疲労!

 

そしてオープンカードの《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》をコスト1で召喚!!」

 

俺の後ろに突如マグマが出現し、そのマグマから神話に出てくるケンタウロスがマグマから俺のフィールドに勢いよく飛び出した。

 

現れた時には射手座のマークがフィールドに映し出されていた。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000

コスト8→5→【1】

エリダヌス・ドラゴン(3→1)LV1 疲労

 

「(このターンで決める!)アタックステップ!射ぬけ《サジット・アポロドラゴン》!《丁騎士シュバリエ》に指定アタック!!」

 

《丁騎士シュバリエ》は《サジット・アポロドラゴン》に突っ込んだが、《サジット・アポロドラゴン》は《シュバリエ》が当たる寸前でかわし、自身の矢を当て破壊した。

 

丁騎士シュバリエ(3)LV2 BP5000 破壊

vs

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000

 

「行け!《ワイバーン・ベラ》!」

 

追い討ちをかけるように《ワイバーン・ベラ》もアタックさせた。

文のブロッカーは0!行ける!

 

「フラッシュタイミング!《絶甲氷盾》!このバトルでアタックステップは終わりです」

 

「なっ!ここで!?」

 

絶甲氷盾 コスト4

 

「アタックはライフで受けます」

ライフ2→1 リザーブ1 トラッシュ【7】

 

文のライフが減った時、俺のフィールドに吹雪が吹き荒れ、俺のアタックステップが終了した。

 

「…ターンエンドだ」

 

瞬 手札2 リザーブ0 トラッシュ【2】 ライフ3

 

ピクシスリザード(1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 疲労

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 疲労

 

 

「天狗の第7ターン!」

文 手札5 リザーブ9

 

文はカードを引いた時、ニヤリとした。

 

「まずは《チキンナイト》を2体召喚します」

 

小さな剣と盾を持った鳥のスピリットが2体、文のフィールドに現れた。

 

チキンナイト(3)LV2 BP4000 コスト0

チキンナイト(1)LV1 BP2000 コスト0

 

「そして……

大空に舞え!美しき翼を持つ鳥よ!

《酉の十二神皇ゲイル・フェニックス》を召喚!!」

 

緑のシンボルが文のフィールドに現れ、シンボルが弾けると【酉】の文字が出現し、

鳥の形をした巨大なスピリットが天空から姿を現した。

 

酉の十二神皇ゲイル・フェニックス【4】

LV2 BP13000 コスト7→5→1

 

丁騎士ウェッジテイル【3】→(3)LV2 BP11000

 

「これが私の切り札です!」

 

「良いカードを持ってるな…。」

 

《ゲイル・フェニックス》…バトルが終了した後に1コスト支払うと回復する《ガイ・アスラ》と似たような似てないような効果を持つスピリット。

場合によっては無限アタックができるカードだ。

 

「《風魔神》を《ゲイル・フェニックス》に合体!」

 

《ゲイル・フェニックス》が《風魔神》の左側に合体した。すると、《風魔神》が《ゲイル・フェニックス》に鎖で繋がりパワーアップさせた。

 

ゲイル・フェニックス【4】LV2 BP13000+4000=17000

 

「アタックステップ!

《ゲイル・フェニックス》で合体アタック!

アタック時効果!<封印>!」

 

《ゲイル・フェニックス》のアタック時効果で《ゲイル・フェニックス》の【ソウルコア】が文のライフに置かれた。

 

ゲイル・フェニックス【4】

ゲイル・フェニックス(3)LV2

 

文 ライフ1→【2】

 

「<封印時>効果発揮!『飛翔』!相手は疲労状態でブロックできます!

さらにBP+10000!」

 

ゲイル・フェニックス(3)LV2 BP17000+10000=27000

 

《ゲイル・フェニックス》の出した特殊な風が俺のスピリットに当たると、俺のスピリットは疲労状態でのブロックが可能になった。

 

「《風魔神》の追撃発揮!《ピクシスリザード》を破壊します!」

 

《風魔神》の左手が動き緑の風を起こした。

その風は《ピクシスリザード》に当たり、破壊された。

 

「《ピクシスリザード》は《エリダヌス・ドラゴン》の効果で疲労状態でフィールドに戻るぜ!」

 

ピクシスリザード(1)LV1 疲労

 

「しかし《風魔神》の効果で、赤のマジックは使用できませんよ。このアタックはどうしますか?」

 

ここで《ゲイル・フェニックス》のダブルシンボルをライフで受ければ、《ウェッジテイル》の『合体時』効果で、さらに1つライフを失う。

 

「ここは…《ワイバーン・ベラ》でブロックだ。」

 

ブロックしに行った《ワイバーン・ベラ》は《ゲイル・フェニックス》の強力な回転力から生まれた風に吹き飛ばされて破壊された。

 

ゲイル・フェニックス(3)LV2 BP27000

vs

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 疲労

 

「『飛翔』の効果発揮!コストを1つ支払って《ゲイル・フェニックス》を回復させます」

 

チキンナイト(3→2)LV1 BP2000

ゲイル・フェニックス(3)LV2 BP17000 回復

 

「再び《ゲイル・フェニックス》で合体アタック!《風魔神》の追撃により《エリダヌス・ドラゴン》を破壊します!」

 

《風魔神》が起こした緑の風によって《エリダヌス・ドラゴン》は破壊されたが、自身の効果でフィールドに残った。

 

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

 

そして合体した《ゲイル・フェニックス》が俺に迫る。

 

「マジック!《リミテッドバリア》!!

このターンの間、コスト4以上のスピリットのアタックでは俺のライフは減らない!」

 

リミテッドバリア コスト4

サジット・アポロドラゴン(5→1)LV1 疲労

 

俺の目の前に巨大な氷の柱が現れ、《ゲイル・フェニックス》は氷の柱に突っ込んだが、あまりに氷の柱が頑丈だったのか弾かれた。

 

「うーん。耐えますね~」

 

「ちょっと危なかったけどな…」

 

「なら、次のターンですね。

『飛翔』の効果でコストを1つ支払って回復させてターンエンドです。」

 

文 手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ【2】

 

チキンナイト(1)LV1 BP2000

チキンナイト(2→1)LV1 BP2000

丁騎士ウェッジテイル(3)LV2 BP5000

ゲイル・フェニックス(3)LV2 BP17000 回復

 

 

第8ターン

 

瞬 手札2 リザーブ1→【8】

 

「(おっ!来たぜ!)《ピクシスリザード》の『スピリットソウル』発揮!赤のシンボルを1つ追加する!」

 

《ピクシスリザード》に赤のシンボルが追加される。

 

ピクシスリザード(1)LV1 BP2000 赤+赤

 

「そして…これが俺の切り札!!

空に輝く12の星よ!今こそ力を束ね、俺を勝利に導け!

《究極星アルティメット・ゾディアック》召喚!!」

 

カードから光が放たれ、光は天に12個の星座の輪を描いた。その輪から巨大なアルティメットが姿を現した。

 

そのアルティメットは《光導龍騎ゾディアックアポロクリムゾン》の進化したアルティメットだった。

 

U・ゾディアック(3)LV4 BP26000 コスト9→【5】

 

「《U・ゾディアック》の効果で《サジット・アポロドラゴン》は最高レベルになり、さらにBP+5000される!」

 

サジット・アポロドラゴン(1)LV3 BP13000+5000=18000

 

「《U・ゾディアック》ですか…。(《十二宮大量展開で一気に勝負をつけるようですが、》)」

 

文は自分の手札を見る。そこには《ゲイルロードフィニッシュ》があった。

 

「(これでアタッカーを減らしてカウンターをすれば私の勝ちです)」

 

「アタックステップ!《U・ゾディアック》でアタック!

《Uトリガー》ロックオン!」

 

《U・ゾディアック》がアタックする前に咆哮すると文のデッキトップのカードがトラッシュに置かれた。

 

「コスト3 《丁騎士シュバリエ》です」

 

「ヒット!効果でデッキの上から5枚オープン!その中にある 系統《光導》を持つスピリットカードを、コストを支払わず好きなだけ召喚できる!」

 

俺のデッキトップから5枚のカードが自動でオープンされた。この中にある《光導》のカードによって勝ちかどうか分かる。

 

オープンカード

①白羊樹神セフィロ・アリエス

②光導星剣ゾディアックソード

③リミテッドバリア

④金牛龍神ドラゴニック・タウラス

⑤ダンデラビット

 

「よし!その中にある《セフィロ・アリエス》と《ドラゴニック・タウラス》をコストを支払わず召喚だ!」

 

《U・ゾディアック》の効果で《ドラゴニック・タウラス》と《セフィロ・アリエス》も最高LVとして扱う。

これで俺の勝ちは確定した!

 

サジット・アポロドラゴン(1)LV3 BP18000

白羊樹神セフィロ・アリエス(1)LV3 BP10000+5000=15000

金牛龍神ドラゴニック・タウラス(1)LV3 BP10000+5000=15000

 

ピクシスリザード(1→0) 消滅

エリダヌス・ドラゴン(1→0) 消滅

 

「今です!フラッシュタイミング!マジック━」

 

「文、《セフィロ・アリエス》の効果でスピリット上のコアは【天召】以外で取り除けないぜ!

よって今はマジックは使用できない!」

 

「くっ…!《チキンナイト》でブロックです!」

 

《U・ゾディアック》が《チキンナイト》に炎を浴びせると、《チキンナイト》は焼き鳥になり破壊された。

 

U・ゾディアック(3)LV4 BP26000

vs

チキンナイト(1)LV1 BP2000 破壊

 

「これで終わりだ!《ドラゴニック・タウラス》でアタック!《サジット・アポロドラゴン》の効果で《ゲイル・フェニックス》に指定アタックだ!」

 

《ドラゴニック・タウラス》が咆哮し、合体した《ゲイル・フェニックス》に突撃した。

 

ドラゴニック・タウラス(1)LV3 BP15000

vs

ゲイル・フェニックス(3)LV2 BP17000

 

突撃された《ゲイル・フェニックス》は、《ドラゴニック・タウラス》を破壊しようと風を起こそうとするが…

 

その時、《ゲイル・フェニックス》と《ドラゴニック・タウラス》の頭上に自身が持つシンボルが表示された。

 

ドラゴニック・タウラス(1)LV3 赤

vs

ゲイル・フェニックス(3)LV2 緑+緑

 

「《ドラゴニック・タウラス》の効果でシンボルを比べる。そしてシンボルの数が相手のスピリットよりも多いシンボル1つにつき、相手のライフを1つリザーブに置く!」

 

《ドラゴニック・タウラス》は、LV3アタック時にシンボルを比べる時、《光導》《神星》のスピリット1体につき、自身に赤のシンボルを1つ追加する。

 

「よって自身も含めてシンボルを3つ追加!合計4シンボルだ!!」

 

ドラゴニック・タウラス(1) 赤+赤+赤+赤

vs

ゲイル・フェニックス(3) 緑+緑

 

《ドラゴニック・タウラス》に3つのシンボルが追加され、《ゲイル・フェニックス》のシンボルとぶつかる。

そして、余ったシンボル2つが文のライフを破壊した。

 

「完敗ですね…」

文 ライフ【2】→0

 

★★★★★★★★★

 

「お見事です。霊夢さんに勝ったと言うのは本当でした。」

 

「いや、文も強かったよ。」

 

俺と文はバトルが終わった後、互いのバトルを褒め称え握手をした。

 

「では、新聞ができたら報告に来ますね。」

 

文はそう言い残して、その場から去ってしまった。

残った俺は再び掃除を開始した。

 

1時間後、霊夢が帰ってきた。

そして掃除が終わっていない俺を見て「居候なんだから掃除をちゃんとしなさい!」と言って殴った。




最近、《ゲイル・フェニックス》を手に入れて《コノハガニン》と合体させて無限アタックをしている作者です。
《ハヌマーリン》や他の《十二神皇》、その他のXレアをたくさん出して行きたいです。


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4話 魔法使いとの出会い 神皇の激突!

《ハヌマーリン》と《カラミティ・ボア》が使いづらい。
後、テストが近いのでテスト前、最後の投稿になります。


「うぅ~ん。もう朝か…」

 

幻想郷に来て1日が経った。

昨日は霊夢とのバトルに、文の取材とバトルをした後に霊夢に殴られ、その後、再び掃除を再開することになった。

 

結局、夕食の時間まで外で掃除を俺はしていた。秋の半ばぐらいなので、この時期の夕方は少し凍えるのだ。

 

「(布団から出たくないけど起きよう。)」

 

俺は布団の中から抜け出し、霊夢から渡されたパジャマから私服に着替える。

 

そして着替えた後は霊夢の朝食作りの手伝いをする為に、俺のいる部屋から、居間を通して台所に行く。

 

「今日も1日頑張るぞい!」バンッ

 

俺は居間に続く扉を思いっきり開いた。

 

しかし、そこにはー

 

「………………………」

 

そこには下着姿の霊夢が着替えをしており、

霊夢は俺と目が合うと……

 

「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「ぎゃふん!!」

 

霊夢は悲鳴と同時に数えきれないほどの、たくさんの球を俺の方に放った。

球は赤だったり、青、黄色など色々な色があったが、

俺が最後に見えたのは赤の下着を着ていた霊夢が泣き目でこちらを見下す姿だった。

 

そして、俺は痛みで意識を失った。

 

☆★☆☆★★

 

その後、目が覚め朝食になったのだが、霊夢は一言も口を聞いてくれなかった。

 

仕方なく朝食の片付けをした後、俺は昨日に続いて神社の掃除を開始した。

 

……この仕事、本当に意味があるのか?と思ってしまう。

 

「俺はバトルがしたいのにな~」サッサ

 

「……早く終わらせば人里に連れて行ってあげるわよ」

 

「本当か?なら早く終わらせるか」

 

朝食の時に口を聞いてくれなかった霊夢だが、今は昨日みたいに普通に話していた。

 

「そう言えば 瞬、他にもデッキ持っていなかった?」

 

「確かにもう1つデッキは持っているが…それがどうかしたか?」

 

「十二宮以外に何のデッキを使っているのか気になってね。

で、何のデッキなのよ」

 

霊夢が足をプラプラさせて質問する。

別に霊夢に教えても良いだろう。隠すものでもないし

 

「もう1つのデッキは赤デッキだ。

なんなら今、バトルして見せるか?」

 

「そう言って掃除をサボろうとしているでしょ。取りあえず掃除を終わらせてからね」

 

霊夢は後ろから桜餅を持ち出し食べ始めた。

 

「うぅーん。うまい!」

 

「霊夢、もっとお淑やかに食べたらどうだ?仮にも女の子なんだから」

 

「うるさいわよ。さっさと掃除を再開しなさい!」

 

これ以上サボると、また殴られそうだ。

俺は心の中で文句を言いながらも掃除を再開させた。

 

★★★★

 

1時間半後…

 

「やっと…終わったー!」

 

俺は満面の笑顔で掃除をやりきった。

途中、風が少し吹いて最初からになったが、それ以降は風が止み順調に掃除が進んだ

 

霊夢の方を見ると、霊夢は自分の腕を枕にしてお昼寝をしていた。

 

「可愛い顔だなよ…」

 

俺は霊夢の頬っぺたを指でつつくと「んぅ」と霊夢が寝返りをうった。

 

もう1度つつこうとしたが、これ以上は起こしてしまいそうだったので止めておいた。

 

と、掃除用具を神社の物置に置こうと物置に向かおうとすると、

 

「霊夢ー!お邪魔するぜー!」

 

空から霊夢と同い年ぐらいの金髪の少女が箒に跨がって降りてきた。

頭には魔法使いなのか黒い帽子を被っており、身につけている服も魔法使いを連想させる黒と白だった。

 

「あれ?知らない奴がいるぜ。」

 

少女は乗っていた箒から飛び降りて俺の方に歩いてくる。

 

「君は…?」

 

「私は霧雨 魔理沙。普通の魔法使いだぜ!」

 

魔法使いか…なるほど空を箒で飛んでいたから、もしやと思ったら本当だったか。

 

に、しても本当に天狗(文)や魔法使いっていたんだなと改めて思った。

 

「それでお前は誰だぜ?」

 

「俺は星空 瞬。外来人だ。」

 

「へえ~。久しぶりの外来人か…。ちなみに霊夢がどこにいるか分かるか?」

 

俺は霊夢の居る場所を指さした。

霊夢は依然として、そこで寝ていた。

 

と、魔理沙はそこで何かを考える仕草をして、突然デッキを俺に取り出して向けた。

 

「なあ、私と勝負しないか?」

 

「唐突だな。理由は何だ?」

 

「もちろん!霊夢を倒す為に組んだデッキのテストプレイをするためだぜ!」

 

どうも霊夢とこの魔理沙っていう少女には何か因縁があるらしいな。

まあ、掃除をサボれるし、最悪この子のせいにすれば良いか。

 

「良いだろう。俺もちょうど新デッキの調整をしたかったんでな。

準備は良いか魔理沙!」

 

「こちらの準備はOKだぜ!」

 

俺は十二宮デッキではない方のデッキを取り出して魔理沙と向かい合った。

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

☆★☆★☆★☆

 

「魔法の第1ターンだぜ」

魔理沙 手札5 リザーブ【4】

 

「まずは《ガトーブレパス》を召喚するぜ」

 

最初のターン、魔理沙は羽が生えた馬のスピリットを召喚した。

 

ガトーブレパス(1)LV1 BP1000 コスト【3】

 

「ターンエンドだぜ」

 

魔理沙

手札4 リザーブ0 トラッシュ【3】 ライフ5

ガトーブレパス(1)LV1 BP1000

 

 

「星空の第2ターン!」

瞬 手札5 リザーブ【5】

 

「(よし!良い手札だ!)まずは《コレオン》を召喚。さらに《十二神皇の社》を配置!」

 

猫型のスピリットと何かを祀っている神社が俺のフィールドに現れた。

 

コレオン(3)LV2 BP3000 コスト0

十二神皇の社(0) コスト3→【2】

 

「アタックステップ!《コレオン》でアタックだ!」

 

《コレオン》が爪を立てて魔理沙を襲う。

 

「ライフで受けるぜ!」

魔理沙 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンドだ。」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ【2】 ライフ5

コレオン(3)LV2 疲労

十二神皇の社(0)LV1

 

「魔法の第3ターンだぜ!」

魔理沙 手札5 リザーブ【5】

 

「メインステップ!

《天使スピエル》と《光の天使ダリエル》を召喚するぜ!」

 

今度は小さな天使2体が魔理沙のフィールドに姿を現した。《ダリエル》と《ガトーブレパス》はライフ回復効果を持つ厄介なスピリット。早めに除去しないと…

 

天使スピエル(1)LV1 BP1000 コスト0

光の天使ダリエル(2)LV2 BP4000 コスト4→【2】

 

「バーストセット!

アタックステップに入るぜ!

《ガトーブレパス》と《天使スピエル》で連続アタック!」

 

《天使スピエル》と《ガトーブレパス》が隙を与えない連携攻撃をしてきた。

 

「両方ライフで受ける!」

瞬 ライフ5→3 リザーブ2

 

ライフが砕かれ痛みが少し走る。やはり慣れないな…

 

「《ガトーブレパス》の『聖命』発揮!

私のライフが回復するぜ。」

魔理沙 ライフ4→5

 

《ガトーブレパス》の効果により、さっき減らしたライフが再び戻る。

ライフ回復は、緑のコアブーストとやってることが同じだが、ライフと言う意味が重い

 

「ターンエンドだぜ」

 

魔理沙

手札2 リザーブ0 トラッシュ【2】 ライフ5 バースト

 

ショコドラ(1)LV1 疲労

天使スピエル(1)LV1 疲労

光の天使ダリエル(2)LV2 BP4000

 

 

「なかなかやるな…。星空の第4ターン!」

瞬 手札4 リザーブ【5】

 

「《庚獣竜ドラリオン》 を召喚!」

 

俺のフィールドに赤い体にオレンジ色の鬣(たてがみ)をしたライオンのスピリットが現れた。

 

庚獣竜ドラリオン(2)LV2 BP8000 コスト5→【3】

 

「召喚時効果発揮!《光の天使ダリエル》と《ガトーブレパス》を破壊する!」

 

《庚獣竜ドラリオン》が鬣を揺らして大きく咆哮すると、それによって《ダリエル》と《ガトーブレパス》は破壊された。

 

光の天使ダリエル(2) 破壊

ガトーブレパス(1) 破壊

 

「っ!…スピリットの召喚時効果発揮によってバースト発動だぜ!《双翼乱舞》!2枚ドローするぜ」

 

召喚時効果を発揮させたことで魔理沙のバーストが発動したが、気にならない。

このまま行かせてもらう!

 

「さらに《コレオン》をLV1に下げ、

《十二神皇の社》をLV2にアップする。」

 

コレオン(3→2)LV1 BP1000

十二神皇の社(0→1)LV2

 

「(ここで攻める!)アタックステップ!《コレオン》と《ドラリオン》でアタック!」

 

先程の《ガトーブレパス》と《天使スピエル》の再現のように俺は《コレオン》と《ドラリオン》にアタックさせた。

 

「くっ!ライフで受けるぜ!」

魔理沙 ライフ5→3 リザーブ5

 

「俺はこれでターンエンドだ。」

 

瞬 手札3 リザーブ0 トラッシュ【3】 ライフ3

 

コレオン(2)LV1 BP1000 疲労

庚獣竜ドラリオン(2)LV2 BP8000 疲労

十二神皇の社(1)LV2

 

 

「(おっ…!ついに来たぜ!)魔法の第5ターン!」

魔理沙 手札5 リザーブ【8】

 

魔理沙の口元がニヤッとしたような気がした。

切り札か、それとも他のカードなのか…

 

「まずは《天使スピエル》を召喚するぜ。」

 

フィールドに2体目の小さな天使が、魔理沙のフィールドに舞い降りた。

 

天使スピエル(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「そして!

これが私が手に入れた新しい切り札!

轟け!天地を揺るがすその力で、戦いの嵐を巻き起こせ!!」

 

魔理沙がカードを召喚すると、『申』の文字が現れる。その後、空が黒い雲に覆われ、黒い雲から大きな隕石が落ちてきた。

 

すると、黒い雲から雷が隕石に落ち、中からピンク色の体をして後ろに千手観音のような手を付けたスピリットが姿を現した。

 

「召喚、《申の十二神皇ハヌマーリン》!!」

 

申の十二神皇ハヌマーリン(2)LVBP12000 コスト6→4

 

「《ハヌマーリン》だと…!」

 

俺は魔理沙が召喚したスピリットを見て、少し後ろに下がった。それほどまで《ハヌマーリン》は迫力があった。

 

「召喚時効果発揮!

私のリザーブの【ソウルコア】を私のライフに封印!!」

 

《ハヌマーリン》の効果によって魔理沙のリザーブの【ソウルコア】が魔理沙のライフに置かれた。

 

魔理沙

リザーブ【1】→0 ライフ3→【4】

 

「バーストセット!

アタックステップだぜ!《ハヌマーリン》でアタック!!」

 

《ハヌマーリン》が自身の杖を振り回して俺にアタックしてくる。

なんとしても、このターン。生き残ってみせる!

 

「フラッシュ!『アクセル』発揮!

《猿道士オンコット》!

《オンコット》の効果により、このターンの間、自分の黄色のスピリット全てに黄色のシンボル1つを追加する!」

 

《申の十二神皇ハヌマーリン》の効果により、魔理沙の手札の『アクセル』がノーコストで発動され、

魔理沙のフィールドの黄色のスピリット全てに黄色のシンボルが追加された。

 

申の十二神皇ハヌマーリン(2)LV2 BP12000 黄+黄

天使スピエル(1)LV1 BP1000 黄+黄

天使スピエル(1)LV1 BP1000 黄+黄

 

『アクセル』を発揮したスピリットは《ハヌマーリン》の効果で召喚できるが、魔理沙はコアがない為か召喚はせずに手元にオープンした。

 

「さらに、もう1枚『アクセル』発揮!《猿道士オンコット》だぜ!

もう1つ黄色のシンボルを追加!」

 

魔理沙の2枚目の《猿道士オンコット》によって魔理沙のフィールドのスピリット全てはトリプルシンボルになった。

 

申の十二神皇ハヌマーリン(2)LV2 BP12000 黄+黄+黄

天使スピエル(1)LV1 BP1000 黄+黄+黄

天使スピエル(1)LV1 BP1000 黄+黄+黄

 

「全員トリプルシンボルか…」

 

「そして《ハヌマーリン》の効果でLV1 LV2のスピリットから、このスピリットはブロックされない!」

 

《ハヌマーリン》が2つの黄色の球を《コレオン》と《ドラリオン》に投げると、投げられた2体は痺れて動けなくなった。

 

「このアタックで私の勝ちだぜー!!」

 

魔理沙が勝利宣言をする。しかし…

 

 

「甘いぜ魔理沙!

マジック《ブレイジングバースト》!《コレオン》を破壊して、このターン、俺のライフはスピリットから1つしか減らされない!」

 

「そんなっ!?」

 

俺が使用したマジックで《コレオン》が真っ黒になって破壊されたが、それによって俺の目の前に炎の壁が出現し、このターン相手のスピリットのアタックでは1しか減らなくなった。

 

ブレイジングバースト コスト4→2

コレオン(2→1) 破壊

庚獣竜ドラリオン(2→1)LV1 疲労

 

「《ハヌマーリン》!お前のアタックはライフだ!」

瞬 ライフ3→2 リザーブ2

 

さすが十二神皇だ。痛みも他のスピリットとは違うくらい痛い

 

「さらに!ライフが減ったことで《十二神皇の社》の効果発動!《天使スピエル》を破壊する!」

 

天使スピエル(1) 破壊

 

「…くっ、ターンエンドだぜ(でも今度こそ次のターンで決めるぜ!)」

 

魔理沙はこのターンで決めるつもりだったが、ライフを0に出来ず手札も0になってしまった。

 

魔理沙 手札0 リザーブ1 トラッシュ4 ライフ【4】 バースト

 

天使スピエル(1)LV1 BP1000

申の十二神皇ハヌマーリン(2)LV2 疲労

 

 

 

魔理沙のバーストは多分、相手のアタックステップを終了させるカード…なら、ここで、あのカードを引けなかったら俺の負けだ!

 

「魔理沙、お前とのバトルは楽しいぜ。

さっきのターンは特にワクワクしたぜ」

 

「私もだぜ、瞬。

こんな事、霊夢と戦って以来だったぜ。」

 

「そうか…。なら、俺は俺の全力をお前にぶつける!星空の第6ターン!」

瞬 手札3 リザーブ2→【8】

 

俺はドローカードをじっと見て笑う。ようやく来たか…

 

「行くぞ魔理沙。まずは《コレオン》を再召喚する。」

 

本日2度目の《コレオン》はニャーとなき魔理沙を威嚇する。これで準備は完了した!

 

コレオン(1)LV1 BP1000 コスト0

 

 

「そして…!これが俺の切り札!

疾風の如くフィールドを駆けあがれ!

《午の十二神皇エグゼシード》!!」

 

召喚と同時にフィールドに『午』の文字が現れた。文字が現れた後、紅い炎を纏った巨大な馬のスピリットが出現した。

馬のスピリットはフィールド全体を走った後、俺のフィールドに降りた。

 

午の十二神皇エグゼシード【2】LV1 BP15000 コスト8→6→3

 

「くっ!だが、《エグゼシード》でもこのターンで私のライフは奪いきれないはず!」

 

「それはどうかな?

さらに《十二神皇の社》をLV1に下げる」

 

十二神皇の社(1→0)LV1

 

「このターンで決めてやる!

逆巻け熱き炎よ!我が道を遮るものを全て排除せよ!

異魔神ブレイヴ《炎魔神》!!」

 

俺が召喚すると、空に炎を纏った金の輪が2つ現れ、回り始めた。

そして回り出した2つの金の輪が1つに重なった時、金の輪から機械のような異魔神ブレイヴが姿を現した。

 

炎魔神(0)LV1 BP5000 コスト5→3

 

「《炎魔神》っ…!?」

 

「《炎魔神》!《エグゼシード》と《ドラリオン》と合体だ!」

 

《炎魔神》の機械の手から放たれた赤色の光が《エグゼシード》と《ドラリオン》に繋がれた。

 

エグゼシード【2】LV1 BP15000+(左)5000=20000

ドラリオン(1)LV1 BP5000+(右)5000=10000

 

「行けえ!《午の十二神皇エグゼシード》で合体アタック!!」

 

《エグゼシード》が嘶き、その強力な足でフィールドを駆け抜け、魔理沙に攻撃した。

 

「《炎魔神》の追撃!相手のバーストを破棄!さらに、このターン!自分のスピリット全てをBP+5000する!」

 

《エグゼシード》のアタック中、《炎魔神》の拳が魔理沙のバーストに向かって放たれ、バーストが破棄された。

 

魔理沙 バースト→アルティメットウォール

 

「…っ!」

 

午の十二神皇エグゼシード【2】LV1 BP20000+5000=25000

ドラリオン(1)LV1 BP10000+5000=15000

コレオン(1)LV1 BP1000+5000=6000

 

「さらに!《エグゼシード》のアタック時効果発揮!《エグゼシード》の【ソウルコア】を俺のライフに<封印>!!」

 

《エグゼシード》の効果で自身に乗っていた【ソウルコア】が俺のライフに置かれた。

 

午の十二神皇エグゼシード【2】LV1 BP25000

午の十二神皇エグゼシード(1)LV1 BP25000

 

瞬 ライフ2→【3】

 

「<封印時>効果発揮!『走破』!!

《申の十二神皇ハヌマーリン》に指定アタック!」

 

『走破』によりフィールドに炎の道が出現し、その中に《ハヌマーリン》と《エグゼシード》だけが残った。

 

《エグゼシード》はスピードを生かして思いっきり突撃したが、

負けじと《ハヌマーリン》は自身の杖で《エグゼシード》の突撃を受け止め、雷を起こそうとしたが、

《エグゼシード》が咄嗟に後ろを振り向き、《ハヌマーリン》の杖で後ろ足で蹴り飛ばした。

 

そして再び振り向いた《エグゼシード》に《ハヌマーリン》は貫かれて破壊された。

 

午の十二神皇エグゼシード(1)LV1 BP25000

vs

申の十二神皇ハヌマーリン(2)LV2 BP12000 破壊

 

「そんな…私の《ハヌマーリン》が…」

 

「バトル終了時、魔理沙。お前のライフを3つ破壊する!」

 

《エグゼシード》の勢いは止まらずに魔理沙に突っ込んでトリプルシンボルを叩き込んだ

 

「ぐわああああああああ!!」

魔理沙 ライフ【4】→【1】 リザーブ6

 

さすがにトリプルシンボルが堪えたのか、魔理沙の脚が少し浮き吹き飛ばされそうになった。

 

「これで決まりだ!《庚獣竜ドラリオン》で合体アタック!」

 

《エグゼシード》に続き、止めを刺そうと《ドラリオン》がアタックする。

 

「《炎魔神》の追撃!《天使スピエル》を破壊する!」

 

《ドラリオン》のアタック中、《炎魔神》の拳が《天使スピエル》を殴って破壊した。

 

天使スピエル(1) 破壊

 

「負けたぜ…」

魔理沙 ライフ【1】→0

 

☆★☆★☆

 

「くそぅ!もう少しで勝てていたのに!」

 

「まあ、《ハヌマーリン》はちょっと予想外だったよ。」

 

まさかの《天霊》デッキだと思っていたら、《ハヌマーリン》の『アクセル』で攻めてくるとは思わなかった。

 

「に、してもお前って強いんだな…」

 

「…これでも外の世界では結構弱かったんだがな」

 

「マジかー。ってことは外の世界はもっと強い奴らがたくさんいるんだな…」

 

魔理沙は目をキラキラさせて空を見上げている。確かに、自分よりも強い人とのバトルは楽しい時もある。

 

実力の差が酷い時は、マジで酷いけどな。

 

「……………決めたぜ!!」

 

と、空を見ていた魔理沙が起き上がって俺を指さした。

 

「瞬!霊夢を倒す前に、お前を倒してやるからな!覚悟するんだぜ!」

 

「別に良いんだか…デッキは系統やサポートを増やした方が良いぞ」

 

「そうだな。それじゃあ、また明日な!」

 

魔理沙はそう言うと、乗ってきた箒に再び跨がって帰って行った。

 

帰った時、再びゴミが舞い上がりは最初からやり直す事になってしまったのは痛かったけどな。




霊夢「あれ?もしかして私が《寅の十二神皇》使うパターン?」

瞬「霊夢。残念ながら、もう《寅の十二神皇》を使う奴は決まっているんだ。」

霊夢「………………………」


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5話 鉄壁の守り!未の十二神皇グロリアス・シープ!

テストがようやく終わり、《卯の十二神皇》も手に入ったので再開します。


「へえ~ここが人間の里か~」

 

魔理沙とのバトルの後に全力で掃除を終わらせ、俺は霊夢と共に人間の里と言われる場所に来ていた。

 

霊夢曰く幻想郷の人間はほとんど、ここに住んでいるらしい。

そしてここには幻想郷で人間が暮らして行くための道具が全てあるらしい。

 

「少し広いと思うけど、はぐれないでね」

 

「子供じゃあるまいし…はぐれる訳ないだろ」

 

「そうね。それじゃあ1つずつ案内するわ」

 

☆★☆★

 

2時間ぐらい経ったのだろうか?

俺は霊夢に色んな所を案内してもらい、今は喫茶店みたいな場所で休憩していた。

 

「(本当に広いんだな…)」

 

ざっと見た限り東京ドーム2、3個分の広さを俺は感じた。

『寺子屋』と言う場所の近くに行った時には『上白沢慧音 』と言う人に会って授業を受けてみないか?と誘われたこともあった。

 

「(あの人、結構優しそうだったな……)」

 

去り際には、里に住むことになったら良い宿と仕事を紹介するぞ。と言われた。

 

いつまでも霊夢の所に居候する訳にはいかないからな。

 

………………

 

休憩終了後、俺は再び霊夢に里を案内してもらった。

行った場所は『団子屋』『豆腐屋』『居酒屋』などの他にも、バトスピのカードを売っている所にも足を運んだ。

 

「ここが最後ね」

 

霊夢と最後に訪れた場所は、『薬屋』と掲げられた場所だった。

中に入って内装を確認する。内装はシンプルで商品棚にたくさんの薬があるだけだった。

 

「いらっしゃいませ~……って霊夢じゃない」

 

「あ、ウサギ。こんな所で何してるのよ?」

 

霊夢がウサギと言った少女の頭にはウサギの長い耳がついていた。

服は白のブラウスに赤いネクタイを締めており、下はオレンジ色のスカートをしていた。

 

そして、やはり一番気になるのは頭に付いている『うさみみ』に狂気に満ちるような紅い瞳だった。

 

「何って…師匠の薬をここに置きに来たのよ。それで、隣の人間は誰なの?」

 

「俺は星空 瞬。神社に居候している外来人だ。」

 

うさみみの少女が、こちらを向いたので簡単な自己紹介をする。

俺の自己紹介が終わると、うさみみの少女も自己紹介をする。

 

「外来人とは珍しいわね。私は鈴仙・優曇華院・イナバ。そこの竹林の奥にある永遠亭で薬の提供や怪我人の手当てをしているわ」

 

どうやら永遠亭は、俺がいた外の世界で言う所の病院みたいな場所か。

 

「ちなみに瞬さんは何のデッキを使うのですか?」

 

「うーん…俺は赤も使うけど、基本は全色デッキかな。鈴仙は何色だ?」

 

「私は、紫主体ですね。」

 

鈴仙は紫か…確かにそんな感じがする。

この後の展開は、多分、手合わせでバトルをする感じかな?文と魔理沙もそんな感じだったし…

 

「ウサギ、こんな所で道草食っていても良いのかしら?あんたの師匠が怒るわよ」

 

「あ!そうだった!

瞬さん、今度会った時に手合わせお願いします!」

 

鈴仙は時計を見てびっくりした後、俺と霊夢に小さく頭を下げて竹林の奥に走って行った。

 

★★★★

 

「いや~今日は色んな人にも会ったし、色んな所に行けて楽しかったよ。ありがとう霊夢」

 

「別に良いわよ。私だって里に用があったし」

 

霊夢の右手には饅頭などが入っている袋がある。そして俺はお米の袋や野菜が大量に持たされていた。

結構重い……

 

「ほら、神社まで少し距離があるし頑張りなさいよ。男の子なんだから」

 

「(これくらいは仕方ないか…)はあ…」

 

思わずため息が出てしまう。早めに慧音さんに頼んで仕事を探してもらう必要がありそうだ。

 

「あら霊夢、奇遇ね」

 

「今日は珍しい奴ばっかに会うわね」

 

俺と霊夢の前に現れたのは、なんとメイドさんだった。

髪は綺麗な銀髪で三つ編みで、髪の先に緑色のリボンがついており、頭には白いカチューシャがあった。

下は鈴仙と同じようにミニスカートで、風が吹いたら見えるのではないかと言うぐらい短かった。

 

「そちらにいる貴方は外来人っぽいわね」

 

「まあね。この外来人は星空 瞬。私をバトスピで倒すほどの実力があるわ」

 

「……それは本当なの?」

 

メイドさんが1度俺を見た後に再び霊夢に訪ねる。

 

「本当よ。完敗だったわ…」

 

「へえ…。面白いわね」

 

その言葉が終わった瞬間、メイドさんが俺の目の前に瞬間移動した。

この世界のメイドさんは瞬間移動できるのか…

 

「初めまして。私は紅魔館のメイドを務めている十六夜 咲夜です。以後、お見知りおきを」

 

メイドさんー咲夜がスカートの端を掴み、上品そうにお辞儀をした。

その仕草は、まるでパーフェクト。

 

「あれか?俺と手合わせ願うって言うやつか?」

 

「話が早くて結構です。

早速ですが、バトルを受けてくれるかしら?」

 

さて、どうしたものか。

俺は両手に荷物があるし、この荷物を神社に運んでからでも良いか…

 

「瞬、バトルして来ても良いわよ。私は荷物を持って帰っているから」

 

神社に荷物を運んでからバトルしよう。と言う前に霊夢が軽々と俺の持っていた荷物を持って神社に帰って行った。

 

「…じゃあ、バトルするか」

 

「感謝するわ。では参りましょう」

 

俺と咲夜は互いにデッキを取り出した。

もうこの動きに慣れてきたな

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

☆★☆★☆★

 

今日、2度目のバトルフィールドに俺は立った。今回の俺のバトルスーツは黄色の星がついたバトルスーツではなく、西洋の騎士が着けていたような赤のバトルスーツだった。

 

対して咲夜のバトルスーツは、さっきのメイド服にライフのコアが付いただけであった。

これだと、スカートの中が見えてしまうのだが……まあ、バトルの時は気にしないと思うから大丈夫だろう

 

……第1ターン。

 

咲夜は《機巧武者サイウン》を召喚してターンエンド。

 

《サイウン》は【ソウルコア】が乗っているとBPが+3000され、LV2以降からは『相手のアタックステップ』で自分のライフが減らなかったらコアがブーストする効果を持つ。

 

機巧武者サイウン【1】LV1 BP3000+3000=6000 コスト3

 

咲夜

手札4 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5

 

機巧武者サイウン【1】LV1BP6000

 

 

第2ターン。

 

瞬 は《コレオン》と《壬獣ジャガーエッジ》を召喚。

 

コレオン(1)LV1BP1000 コスト0

ジャガーエッジ【1】LV1 BP3000 コスト3→2

 

《ジャガーエッジ》でアタックし、【ソウルコア】の力でカードを1枚ドローした。

 

そして《ジャガーエッジ》のアタックを咲夜はライフで受けた。

 

咲夜 ライフ5→4 リザーブ1

 

 

手札4 リザーブ1 トラッシュ2 ライフ5

 

コレオン(1)LV1 BP1000

ジャガーエッジ【1】LV1 BP3000 疲労

 

そしてターンは第3ターンを迎えた。

 

☆☆☆☆☆

 

「メイドの第3ターン。」

咲夜 手札5 リザーブ5

 

「《ブリッツ・ラクーン》と《己械人アイベリクセン》を召喚するわ」

 

咲夜のフィールドに機械の狸型のスピリットと、人型のロボットが現れた。

 

ブリッツ・ラクーン(1)LV1 BP3000 コスト1→0

己械人アイベリクセン(1)LV1 BP3000 コスト4→2

 

「《アイベリクセン》の召喚時効果発揮!《ジャガーエッジ》を手札に戻すわ。」

 

《アイベリクセン》が腕に付いている銃で《ジャガーエッジ》を撃つと、《ジャガーエッジ》は手札に戻った。

 

「さらに《サイウン》をLV2アップする。」

 

機巧武者サイウン【1→2】LV2 BP4000+3000=7000

 

「《アイベリクセン》でアタックするわ!」

 

《アイベリクセン》が《ジャガーエッジ》に撃った時と同じように俺にも銃を放った。

 

「ライフで受ける!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ3

 

「ターンエンドよ。」

 

咲夜

手札3 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ4

 

ブリッツ・ラクーン(1)LV1 BP3000

アイベリクセン(1)LV1 疲労

機巧武者サイウン【2】LV2 BP7000

 

 

「星空の第4ターン!」

瞬 手札6 リザーブ【6】

 

《機巧武者サイウン》が【ソウルコア】付きでLV2…。このターン、ライフを減らさないと《サイウン》の効果でコアが3個ブーストされる…。なら!

 

「《ホムライタチ》を召喚。そして《ジャガーエッジ》を再召喚するぜ」

 

尻尾が燃えているイタチと、前のターンに戻された《ジャガーエッジ》が現れた。

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000 コスト2→【1】

壬獣ジャガーエッジ(1)LV1 BP3000 コスト3→1

 

「さらに《十二神皇の社》を配置!」

 

十二神皇の社(1)LV2 コスト3→1

 

「バーストセット!

《ジャガーエッジ》でアタック!

アタック時効果で《ブリッツ・ラクーン》を破壊!」

 

《ジャガーエッジ》がアタックの最中に、《ブリッツ・ラクーン》に炎を吐き破壊した。

 

「《機巧武者サイウン》でブロック」

 

《ジャガーエッジ》が《サイウン》に襲い掛かるが、《サイウン》はそれを華麗に避け、《ジャガーエッジ》を刀で斬った。

 

壬獣ジャガーエッジ(1)LV1 BP3000 破壊

vs

機巧武者サイウン【2】LV2 BP7000

 

「(これでブロッカーは0!)《ホムライタチ》もアタックだ!」

 

《ホムライタチ》が自身の尻尾の炎が消えそうな勢いで咲夜にアタックする。

 

「マジック《エターナルディフェンス》!

このターン、《機巧武者サイウン》は疲労状態でブロックできる。

《機巧武者サイウン》でブロックするわ」

 

《エターナルデイフェンス》の効果で《サイウン》が立ち上がり、《ホムライタチ》を一刀両断した。

 

エターナルディフェンス コスト3→1

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000 破壊

vs

機巧武者サイウン【2】LV2 BP7000

 

「…ターンエンドだ。」

 

「このターン、自分のライフが減っていないので、ボイドからコアを1つこの《サイウン》に置く。【ソウルコア】の力で、さらにコアを2つ追加するわ」

 

これが《サイウン》の強い効果。ライフが減らされなければコアが3つブーストする。

序盤でやられると結構痛い。

 

機巧武者サイウン【2→5】LV3 BP6000+3000=9000

 

手札2 リザーブ2 トラッシュ【3】 ライフ4 バースト

コレオン(1)LV1 BP1000

十二神皇の社(1)LV2

 

 

「メイドの第5ターン 」

咲夜 手札3 リザーブ4

 

さて、どう攻めて来る…

 

「 まずは、ネクサス《城壁都市ウォールシープス》を配置」

 

咲夜のフィールドに不思議な模様をした遺跡が出現した。

 

城壁都市ウォールシープス(1)LV2 コスト4→2

 

「そして、誇り高き真白き姿!今、ここに現れよ!《未の十二神皇グロリアス・シープ》!!」

 

召喚と同時に『未』の文字が現れた。その後、フィールドが裂け、そこから《グロリアス・シープ》が姿を現した。

 

未の十二神皇グロリアス・シープ【2】

LV1 BP10000 コスト6→3

 

機巧武者サイウン【5】→(1)LV1 BP3000

 

「《グロリアス・シープ》…」

 

また、厄介なスピリットが増えたな…。《グロリアス・シープ》最大の効果はデッキを6枚破棄してライフを守る効果。

赤の俺のデッキでは相性が悪い…。

 

「《グロリアス・シープ》でアタック!」

 

《グロリアス・シープ》が耳に響くほどの高い声で鳴き、アタックした。

 

「アタック時効果!<封印>!!」

 

《グロリアス・シープ》の効果で自身に乗っていた【ソウルコア】が咲夜のライフに置かれた。

 

グロリアス・シープ【2】→(1)LV1

BP10000

咲夜 ライフ4→【5】

 

「アタックは、ライフで受ける!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ3

 

《グロリアス・シープ》はLV2 LV3の時の<封印時>にブロックされない効果がある。

この効果にも注意しないとな。

 

「ライフが減ったことで《十二神皇の社》の効果発揮!《機巧武者サイウン》を破壊する!」

 

機巧武者サイウン(1)LV1 破壊

 

「さらに、ライフ減少によりバースト発動!《秘剣二天一龍》!

《アイベリクセン》を破壊し、コストを支払い2枚ドローする。」

 

《秘剣二天一龍》の効果でBP5000以下の《アイベリクセン》が破壊され、俺はカードを2枚ドローした。

 

アイベリクセン(1) 破壊

秘剣二天一龍 コスト4→2

 

「アタックステップ終了時に《グロリアス・シープ》がいるので《ウォールシープス》の効果で1枚ドローするわ。ターンエンド」

 

咲夜

手札2 リザーブ2 トラッシュ5 ライフ【5】

 

未の十二神皇グロリアス・シープ(1)LV1 疲労

城壁都市ウォールシープス(1)LV2

 

 

「星空の第6ターン!

(《グロリアス・シープ》の防御は鉄壁だ…

だが、攻め手はある!)」

瞬 手札5 リザーブ1→【7】

 

「出てこい!炎を宿した、その翼で敵を倒せ!《庚天獣レディアント・ペガス》!!」

 

フィールドに2つの炎の翼が現れると、炎が燃え広がり、1体のスピリットが現れた。

 

レディアント・ペガス【1】LV1 BP5000 コスト5→3

 

「召喚時効果発揮!デッキの上から5枚オープン!その中にある《神皇》と《ブレイヴカード》1枚ずつを手札に加える!」

 

この《レディアント・ペガス》は、前に文が使っていた《丁騎士ウェッジテイル》の赤バージョンである。

 

オープンカード

①壬獣ジャガーエッジ

②炎魔神

③エンペラーフレイム

④午の十二神皇エグゼシード

⑤絶甲氷盾

 

「よし!来い《エグゼシード》《炎魔神》!」

 

オープンされた5枚の内、2枚のカードが俺の手札に新たに加わった。

 

そしてこいつも召喚する!

 

「逆巻け熱き炎よ!我が道を遮るものを全て排除せよ!

異魔神ブレイヴ《炎魔神》!!」

 

召喚すると、空に炎を纏った金の輪が2つ現れ、グルグルと回り始め、回り出した2つの金の輪が1つに重なった時、金の輪から機械のようなブレイヴが姿を現した。

 

炎魔神(0)LV1 BP5000 コスト5→3

 

「良いカードを持っているわね」

 

「ありがとよ。

《炎魔神》!《レディアント・ペガス》と合体だ!」

 

《炎魔神》の機械の手から放たれた赤色の光が《レディアント・ペガス》に繋がれた。

 

レディアント・ペガス【1】LV1

BP5000+(右)5000=10000

 

「行け!《レディアント・ペガス》!!」

 

《レディアント・ペガス》が咲夜目掛けて走り出した。

《炎魔神》と合体しているのでダブルシンボルになる!

 

「グロリアス・シープ》の効果!

デッキからカードを6枚破棄してライフを守るわ!」

 

咲夜のデッキから6枚のカードが破棄され、咲夜のライフを守った。

 

破棄カード

①己械合神マンモ・イージス

②ブリッツ・ラクーン

③シープウォール

④イグア・バギー

⑤霊銀魔神

⑥白晶防壁

 

咲夜 デッキ33→27

 

「ここで、《ウォールシープス》の効果で破棄されたスピリット1枚をノーコストで召喚できる。

召喚!《己械合神マンモ・イージス》!」

 

《ウォールシープス》の効果で《己械合神マンモ・イージス》が《ウォールシープス》から機械音を出しながら姿を現した。

 

己械合神マンモ・イージス(1)LV1BP7000

 

「召喚時効果で相手の手札の数だけ、コアを増やす。よってコアを5個追加させてもらうわ。」

 

「くっ…ターンエンドだ」

 

己械合神マンモ・イージス(1→6)LV3 BP12000

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ6 ライフ3

 

コレオン(1)LV1 BP1000

レディアント・ペガス【1】LV1 疲労

十二神皇の社(1)LV2

 

 

「メイドの第7ターン」

咲夜 手札3 リザーブ7 デッキ26

 

さて、《マンモ・イージス》は《異魔神ブレイヴ》との合体時、相手のスピリットを手札に戻して回復する厄介なスピリット。

どうにかして早めに対処するか…

 

「メインステップ。《機巧魔神》を召喚」

 

咲夜のフィールドに赤と白の戦車のような異魔神ブレイヴが姿を現した。

 

機巧魔神(0)LV1 BP5000 コスト5→3

己械合神マンモ・イージス(6→4)LV3 BP12000

 

「《グロリアス・シープ》をLV3にアップして《機巧魔神》を《グロリアス・シープ》《己械合神マンモ・イージス》に合体!」

 

《機巧魔神》の先端部から放たれた白色の光が《グロリアス・シープ》と《マンモ・イージス》に繋がれた。

 

己械合神マンモ・イージス(4)LV3

BP12000+(右)5000=17000

グロリアス・シープ(1→5)

BP20000+(左)5000=25000

 

《グロリアス・シープ》が左側に合体したと言うことは《グロリアス・シープ》に【超装甲:黄・紫】を与える。

これは《グロリアス・シープ》の対処はもう無理そうになった。

 

「《マンモ・イージス》で合体アタック!

合体アタック時効果で《レディアント・ペガス》を手札に戻し、《マンモ・イージス》は回復する。」

 

《マンモ・イージス》が俺にアタックする時に《レディアント・ペガス》に白の光線を当てると、《レディアント・ペガス》は手札に戻った。

 

マンモ・イージス(4)LV3 BP17000 回復

 

「そして《機巧魔神》の効果で1枚ドロー。そして《コレオン》を破壊する!」

 

さらに、そこに《機巧魔神》が追撃で《コレオン》に砲撃して破壊した。

 

コレオン(1)LV1 破壊

 

「ここは…ライフだ!」

瞬 ライフ3→1 リザーブ【4】

 

「再び《マンモ・イージス》でアタック!」

 

回復した《マンモ・イージス》が俺のライフを削りきる為に機械音を響かせアタックした。

 

「マジック《リミテッドバリア》!

このターン、コスト4以上のスピリット/アルティメットのアタックではライフは減らない。

さらにコストに【ソウルコア】を使ったので相手のネクサスを手札に戻すぜ。」

 

俺の目の前に巨大な氷の柱が現れ、《マンモ・イージス》は氷の柱に突っ込んだが、弾き返された。

 

リミテッドバリア コスト【4】

 

「ターンエンドよ。」

 

咲夜 手札4 リザーブ3 トラッシュ3 ライフ【5】 デッキ25

 

グロリアス・シープ(5)LV3 BP25000

マンモ・イージス(4)LV3 疲労

 

 

「星空の第8ターンだ。」

瞬 手札6 リザーブ【11】

 

「《コレオン》を2体召喚する。」

 

俺のフィールドに再び《コレオン》がニャーと鳴いて現れた。

 

コレオン(1)LV1 BP1000 コスト0

コレオン(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「そして…

疾風の如くフィールドを駆けあがれ!

出でよ《午の十二神皇エグゼシード》!!」

 

召喚と同時にフィールドに『午』の文字が現れた。文字が現れた後、紅い炎を纏った巨大な馬のスピリットが出現し、

馬のスピリットはフィールド全体を走った後、俺のフィールドに舞い降りた。

 

午の十二神皇エグゼシード【5】LV3 BP25000 コスト8→5→2

 

「さらに、こいつも使うぜ!

マジック《フレイムフィールド》!」

 

俺がマジックをフィールドに置くと、俺と咲夜のフィールド全体が炎に包まれた。

この炎により、スピリットは手札/デッキに戻らず、スピリットは効果で疲労しなくなる。白デッキに刺さる1枚だ。

 

フレイムフィールド コスト5→2

 

「《炎魔神》!《エグゼシード》と合体だ!」

 

《炎魔神》の機械の手から放たれた赤色の光が《エグゼシード》に繋がれた。これで準備は完了した。

 

午の十二神皇エグゼシード【5】LV3 BP25000+(右)5000=30000

 

「《エグゼシード》で合体アタック!《炎魔神》の追撃で《マンモ・イージス》を破壊する!」

 

《エグゼシード》が嘶き、咲夜にアタックした。

そして《エグゼシード》のアタック中、《炎魔神》の拳が《マンモ・イージス》を殴って破壊した。

 

マンモ・イージス(4)LV3 破壊

 

「《エグゼシード》の【ソウルコア】を俺のライフに<封印>!!」

 

締めに《エグゼシード》の【ソウルコア】が俺のライフに封印された。

 

午の十二神皇エグゼシード【5】→(4)LV3 BP30000

瞬 ライフ1→【2】

 

「その《エグゼシード》のアタックは…《グロリアス・シープ》の効果でデッキを6枚破棄してライフを守る!」

 

再び咲夜のデッキから6枚のカードが破棄され、咲夜のライフを守った。

 

破棄カード

①リブートコード

②己械合神マンモ・イージス

③ドリームブリザード

④シュライクン

⑤己械人アイベリクセン

⑥辛機走兵キングチーター

 

咲夜 デッキ25→19

 

「ただではやられないわ!《辛機走兵キングチーター》の効果発動!

このカードは《グロリアス・シープ》の効果で破棄された時、召喚できる。」

 

フィールドに突如、吹雪が吹き荒れ、吹雪の中から《キングチーター》が現れた。

 

辛機走兵キングチーター(5)LV3 BP13000

 

「ターンエンドだ」

 

《コレオン》2体もアタックして減らしたかったが…《キングチーター》にはバトル終了時、相手のライフを1つリザーブに置いて回復する効果をもつ。

《コレオン》でアタックしてたら、俺のライフが消えてたな…

 

手札2 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ【2】

 

コレオン(1)LV1 BP1000

コレオン(1)LV1 BP1000

午の十二神皇エグゼシード(4)LV3 疲労

フレイムフィールド(発動中)

十二神皇の社(1)LV2

 

 

「そろそろ決めるわ。メイドの第9ターン」

咲夜 手札5 リザーブ6 デッキ18

 

「《城壁都市ウォールシープス》を再び配置するわ。」

 

《ウォールシープス》が再び咲夜のフィールドに現れた。《ウォールシープス》と《グロリアス・シープ》のコンボ力は厄介だ。

 

城壁都市ウォールシープス(1)LV2 コスト4→2

 

「《機巧魔神》を《辛機走兵キングチーター》に合体!」

 

《機巧魔神》の先端部から放たれた白色の光が《キングチーター》に繋がり、合体した。

 

辛機走兵キングチーター(5)LV3 BP13000+(右)5000=18000

 

「(下手な事はせずに、このままアタックで終わらせる…!)

《グロリアス・シープ》で合体アタック!

<封印時>効果で《グロリアス・シープ》はブロックされない!」

 

《グロリアス・シープ》が甲高い声で鳴いて俺にアタックした。俺の手札で対処できるのはこれしかない!

 

「マジック《ブレイジングバースト》を使うぜ!

《コレオン》を破壊し、このターン、スピリットからは1つしか減らされない!」

 

発動したマジックにより、《コレオン》が焼かれたが、それによって俺の目の前に炎の壁が出現し、このターン相手のスピリットのアタックでは1しか減らなくなった。

 

ブレイジングバースト コスト4→2

コレオン(1)LV1 破壊

午の十二神皇エグゼシード(4→2)LV1 疲労

 

「ぐっ…!!」

瞬 ライフ【2】→1 リザーブ【2】

 

「貴方も結構耐えるわね…《ウォールシープス》の効果で1枚ドローしてターンエンドよ。」

 

咲夜

手札5 リザーブ3 トラッシュ2 ライフ【5】 デッキ17

 

辛機走兵キングチーター(5)LV3 BP18000

グロリアス・シープ(5)LV3 疲労

城壁都市ウォールシープス(1)LV2

 

 

「(このターンで決めないとヤバイな…)

星空の第10ターン!」

瞬 手札2 リザーブ【2】→【9】

 

「マジック《フェイタルドロー》を使用する。デッキから2枚ドローし、ライフが2以下なので、さらに1枚ドローする!」

 

フェイタルドロー コスト4→2

 

「よし!良いカードだ!

まずは《緑の獣戦士コレオン》を召喚」

 

緑の獣戦士コレオン(1)LV1 BP2000 コスト1→0

 

俺のフィールドに緑色の《コレオン》が現れた。毛も白から緑になっており、《チキンナイト》と合体した風になっていた。

 

「こいつも、オマケだ!

そのスピードで全ての敵を薙ぎ倒せ!

《翠の神馬エグゼシード・グリーン》!!」

 

フィールド全体に緑の風が吹き荒れ、風と共に緑色の《エグゼシード》が天から姿を現した。

 

翠の神馬エグゼシード・グリーン【5】LV3 BP18000 コスト8→5→1

 

「《炎魔神》!《エグゼシード・グリーン》と合体だ!ついでに《午の十二神皇エグゼシード》をLV2に!」

 

《炎魔神》の機械の手から放たれた赤色の光が《エグゼシード・グリーン》に当たり繋がった。

 

エグゼシード・グリーン【5】LV3 BP18000+(右)5000=23000

十二神皇の社(1→0)LV1

午の十二神皇エグゼシード(2→3)LV2 BP25000

 

「このターンで決めるぞ!行けえ!《エグゼシード・グリーン》!!」

 

《エグゼシード・グリーン》が風を自身に纏って咲夜にアタックした。

 

「アタック時効果!<封印>!」

 

瞬 ライフ1→【2】

エグゼシード・グリーン【5】→(4)LV3

 

「《エグゼシード》の効果発揮!<封印時>に《エグゼシード・グリーン》に『走破』を与え、発動!

《辛機走兵キングチーター》に指定アタック!」

 

『走破』によりフィールドに炎の道が出現し、その中に《エグゼシード・グリーン》と《キングチーター》だけが、その中に残った。

 

《エグゼシード・グリーン》は《キングチーター》に目にも止まらぬ速さで突進し、破壊した。

 

辛機走兵キングチーター(5)LV3 BP13000 破壊

vs

エグゼシード・グリーン(4)LV3 BP23000

 

「バトル終了時にライフを2つ破壊する!」

 

《キングチーター》への突進を終えた《エグゼシード・グリーン》が今度は咲夜にそのまま突進した。

 

「《グロリアス・シープ》の効果発揮!

デッキから6枚破棄してライフを守る!」

 

しかし、その突進を咲夜が破棄した6枚のカードが邪魔をした。

 

破壊カード

①城壁都市ウォールシープス

②己械人アイベリクセン

③絶甲氷盾

④ブリッツ・ラクーン

⑤宝瓶星鎧ブレイヴアクエリアス

⑥絶甲氷盾

 

咲夜 デッキ17→11

 

「《城壁都市ウォールシープス》の効果は使わないわ。」

 

「なら、《エグゼシード・グリーン》の効果発動!

BPを比べて相手のスピリットだけを破壊した時、このスピリットは回復する!」

 

エグゼシード・グリーン(4)LV3 回復

 

「2回目のアタックだ!《エグゼシード・グリーン》!!」

 

回復した《エグゼシード・グリーン》がもう1度咲夜のライフを減らすために走る。

 

「これ以上好きにさせないわ!マジック《エターナルデイフェンス》!!

《グロリアス・シープ》はこのターン、疲労状態でブロックできる!」

 

エターナルデイフェンス コスト3→0

 

「ここで止めさせてもらうわ!《グロリアス・シープ》でブロックよ!!」

 

《グロリアス・シープ》は突進して来た《エグゼシード・グリーン》のアタックを受け止め、ゼロ距離から白の光線を放った。

 

白の光線を喰らった《エグゼシード・グリーン》はすぐに立ち上がり、再び《グロリアス・シープ》に突進する。

その突進には《エグゼシード・グリーン》の全てが賭けられているような気がした。

 

エグゼシード・グリーン(4)LV3 BP23000

vs

グロリアス・シープ(5)LV3 BP25000

 

「残念だけど…BP勝負はもらったわ!」

 

「勝負は最後まで分からないのがバトスピだ!マジック《ワイルドライド》!

このターン、《エグゼシード・グリーン》のBPを+3000する!」

 

「っ!?」

 

ワイルドライド コスト3→1

コレオン(1→0)消滅

エグゼシード・グリーン(4)LV3 BP23000+3000=26000

 

《エグゼシード・グリーン》の全てを賭けた突進は《グロリアス・シープ》の鉄壁の鎧を破壊し、《グロリアス・シープ》本体もを突き抜けた。

 

エグゼシード・グリーン(4)LV3 BP26000

vs

グロリアス・シープ(5)LV3 BP25000 破壊

 

「驚いたわね…」

 

「効果で《エグゼシード・グリーン》は回復する!そして三回目のアタックだ!」

 

《グロリアス・シープ》を破壊した《エグゼシード・グリーン》はそのまま、咲夜に突っ込んだ。

 

「うっ…」

咲夜 ライフ【5】→3 リザーブ13→【15】

 

《エグゼシード・グリーン》の攻撃で、ようやく咲夜のライフが減った。このまま終わらせる!!

 

「最後は俺のキースピリット《エグゼシード》で合体アタックだ!!」

 

今まで待っていた《エグゼシード》が止めを刺すために全力で咲夜にアタックした。

 

「ライフで受けるわ」

咲夜 ライフ3→0

 

 

☆★☆★☆★

 

「完敗よ。貴方、強いのね」

 

「どーも。でも、やっぱり《グロリアス・シープ》の防御は厄介だな~」

 

「私の《グロリアス・シープ》を破ったのは霊夢と魔理沙だけだったのにね…」

 

あの二人、やはり相当強いんだな…。

戻ったら霊夢にどうやって咲夜の《グロリアス・シープ》を破ったのか聞いてみたいな。

 

「瞬は明日とか、予定はあるかしら?」

 

「う~ん、分からないな…。」

 

明日、突然、帰ることになるかもしれないし、霊夢にどこかに連れて行かれるかもしれない。

 

「まあ別に深い意味はないわよ。

じゃあ、私はお嬢様が待っているから行くわ。手合わせありがとね」

 

「ああ。咲夜、バトルならいつでも受けて立つからな」

 

「ふふ…そう。じゃあね」パッ

 

そう言って咲夜は、その場から姿を消した。

瞬間移動でも出来るのだろうか…?最後の笑いも気になる。

 

そんな事を思い、夕日を見ながら俺は博麗神社の方向に歩き出した。




《グロリアス・シープ》出すとバトルが長くなってしまうのが問題点…。
鈴仙は《卯の十二神皇》か紫赤のどちらかになりますね。作者としては紫赤だと鈴仙は考えています。


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6話 ソウルスポット出現!Xレアの試練!

最近、友達とのバトルで1番勝率が良いのが
まさかの《星竜》。
持ちデッキで《十二宮》や《十二神皇》よりも勝率が良いのが何故か不思議になっています。



「よおー!霊夢、瞬!」

 

人里で咲夜とバトルして1日が経ち、俺は相変わらず博麗神社で掃除をしていた。

 

そんな時、いつぞや俺のバトルを挑んで負けた魔理沙が箒に跨がり、俺と霊夢の前に現れた。

 

「今日は何の用なのよ魔理沙?つまらない話だったら【夢想封印】浴びせるわよ」

 

霊夢がお茶を飲みながら魔理沙に聞く。

 

と、次に魔理沙がゆっくりと霊夢と俺に言い聞かせるように言った。

 

「なんとな……【ソウルスポット】が現れたんだぜ!」

 

 

【ソウルスポット】

それは神秘的な力が集まり、様々なカードが集まる謎の場所。

場所は様々で氷の大地に現れる時もあり、森林や火山、花畑などいろんな場所に現れる。

 

魔理沙と霊夢が言うには幻想郷の【ソウルスポット】には、相当な価値があるレアカードが眠っているらしい。

 

次に現れるのは、しばらく後になるからと言う理由で霊夢も俺も【ソウルスポット】に行くことにした。

 

「それで魔理沙、場所はどこなの?」

 

「場所は、人里の近くの竹林の中だぜ!」

 

「そう、それなら速く行きましょう。」

 

霊夢と魔理沙が一瞬で空高く飛んだ。

スカートの中が見えそうになったが、

それよりも……

 

「あの~俺、空飛べないんだが…どうしたらいい?」

 

俺は普通の人間だ。空を飛ぶことなんてゲームじゃないんだからできるはずがない。

そこで霊夢が手をポンッと叩いて思い出したように言った。

 

「あっ…そう言えば瞬に教えていなかったわね。

後で教えてあげるから、今は魔理沙の箒にでも乗りなさい」

 

「瞬ー。速くしないと置いてくぜ」

 

霊夢に空を飛ぶ方法を教えてもらうことを約束し、俺は空から降りてきた魔理沙の箒に、魔理沙と一緒に跨がり空を飛ぶ体験をした。

 

☆★☆★

 

「し、死ぬかと思った……」

 

初めての空は俺にはちょっと刺激が強すぎた。と、言うか魔理沙が空中で1回転したり、上下左右にたくさん動いたりと、危ない運転したせいだ。

 

「魔理沙、もう少し安定できなかったの?おかげで瞬がヤバイんだけど」

 

「いや~。いっつも1人で乗っているから、2人だと安定が難しいんだぜ」

 

空を飛ぶ方法はしばらく後にしてもらおう。

 

「まあ、目的の場所には着いたし。

それじゃあレアカードの探索開始だぜ!」

 

魔理沙が、竹林の中にある場違いな感じを出す場所を指差しその中に入って行く。

 

周りは竹林だが、改めて見ると、その場所は中世ヨーロッパの遺跡を思わせるほど大きく美しかった。

 

「瞬、私も行くけど、気分が戻ってから来なさいよ。」

 

「お、おう。」

 

霊夢も魔理沙の後を追って【ソウルスポット】の中に足を踏み入れて行った。

 

中にはどんなカードがあるのだろうか?

そんな事を思いながら俺は霊夢が【ソウルスポット】に入ってから5分後に2人の後を追いかけて【ソウルスポット】の中に入った。

 

 

「中は案外普通なんだな…」

 

中は案外広く、一般高校の体育館より広かった。

 

ホラーゲームに出てくる動く石像みたいなものでもあるのかな?と思っていたが、中には何にもなく、奥に続く通路があるだけだった。

 

どうやら霊夢と魔理沙はもっと先に行ったようだ。

 

「俺も速く追いかけないと…」タッタッタ

 

☆★☆★☆★

 

「遅いわよ瞬。どこで道草食っていたのよ」

 

「まったくだぜ。遅い男は嫌われるぜ」

 

俺が霊夢と魔理沙に追い付いたのは多分、1時間ぐらい経った頃だった。

 

途中のトラップから逃げ切るのが、マジで大変だった。あのボールみたいな奴、夢の国のネズミみたいな声を出して追いかけてきたのだ。あれは本当に怖かった…。

あのボール、今日の夢に出てきそうだな

 

「霊夢と魔理沙は、あのボールみたいな奴に追いかけられなかったのか?」

 

「ボール?そんな物、見なかったわよ」

 

「瞬、多分私たちは飛んできたからトラップに引っ掛からなかったんだと思うぜ」

 

やっぱり霊夢に空の飛び方を教わろう…。

あんな物に2度と追いかけられたくない。

 

「そう言えば、この遺跡の終わりはどこなんだ?」

 

「この奥よ。あそこにレアカードがあるわ。」

 

霊夢が指差した場所を見る。

そこには僅かに光がこちらに差し込んでおり、明らかに終点を現していた。

 

「あそこにレアカードがあるのか…」

 

でも、行く前に聞いた話だと試練があるらしい。それは【ソウルスポット】により異なり、ライフを全て破壊する。ライフを5ターンの間、守りきる。など様々である。

 

「それじゃあ瞬も来たし、行きましょ」

 

「どんな試練でも絶対勝ってみせるぜ!」

 

俺と霊夢と魔理沙は遺跡の終点の部屋に足を踏み入れた。

 

中はやっぱり何もなく、物寂しい空間が広がっていた。そして部屋の中央にある、不思議な形をした石像。

その石像は俺達が部屋に入ると、目が赤く光って宙に浮いた。

 

「あれが【ソウルスポット】の守護者…」

 

「なぁ~に。今回も軽くクリアしてやるぜ」

 

「そうね。カードは私がもらうわ」

 

魔理沙が手をバキッバキッと鳴らしてバトルの準備をする。

霊夢もデッキを出して準備をした。

 

すると、石像が光を放ち、俺と霊夢と魔理沙はその光の中に取り込まれた。

 

☆★☆★☆★

 

俺を含む3人が目を開けると、そこはバトルフィールドだった。

 

「何で3人でバトルフィールドにいるんだ?」

 

話だと、1人で挑むタイプが当たり前らしいが、今回は俺と霊夢と魔理沙の3人だ。

 

「どうやら今回の試練は2人以上でないとクリアできない内容みたいね」

 

霊夢の言葉を受けてフィールドを確認する。

 

石像にはライフが付いており、ライフの数は5個あることが分かる。それと手札がない事も分かった。

 

そして、石像の目が再び赤く光ると、石像の口から3枚のカードがフィールドに放たれた。

そしてそれはスピリットとなりフィールドに現れた。

 

大名獣ヤイバノカミ【1】LV1 BP6000

戦国覇王ギュウモンジ(1) BP7000

巨人勇者ペルセウス(1)LV1 BP6000

 

「Xレアが3体!?

まさか、こいつらを相手にするのか?」

 

「どうやら、そのようね。」

 

俺と霊夢がどうするか迷っていると、魔理沙が動いた。

 

「なんだ。2人が行かないなら私から行くぜ!魔法のターン!」

魔理沙 手札5 リザーブ5 ライフ5

 

魔理沙が試練の内容を確認する俺と霊夢を脇目にターンを始めた。

 

「まずは《美食の妖精ロゼット》をLV2で召喚してターンエンドだぜ!」

 

魔理沙のフィールドに巨大なフォークを持った蝶のようなスピリットが現れた。

 

魔理沙

手札4 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5

 

美食の妖精ロゼット【2】LV2 BP4000 コスト3

 

 

「なら、次は私が行くわ。巫女のターン!」

霊夢 手札5 リザーブ5 ライフ5

 

霊夢が魔理沙に続き、ターンを開始する。

 

「私は《生還者ネオ・アーク》をLV2で召喚してターンエンドよ。」

 

俺とのバトルにも出した場持ちが良い《ネオ・アーク》を霊夢は召喚した。

 

霊夢

手札4 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5

 

生還者ネオ・アーク【2】LV2 BP4000 コスト3

 

 

「最後は俺か…。星空のターン!」

瞬 手札5 リザーブ5 ライフ5

 

魔理沙と霊夢の後にようやく俺のターンが来た。

 

「俺は《エリダヌス・ドラゴン》を召喚してターンエンドだ。」

 

霊夢と魔理沙の出した場持ちが良いスピリットを俺も召喚した。

《エリダヌス・ドラゴン》はコスト3以下の自分のスピリットが相手の効果で破壊されたら、疲労状態でフィールドに戻る効果がある。

これで序盤は大丈夫だろう

 

手札4 リザーブ【1】 トラッシュ3 ライフ5

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 BP3000 コスト3

 

 

次はあの石像のターン。

石像はターンが始まると口から新たなカードをフィールドに出した。

 

石像 リザーブ1→2 ライフ5

 

陰陽皇リクドウ(2)LV2 BP9000

 

「これでXレアが3体…」

 

しかもどれも厄介な効果を持っていやがる。

 

「どうやらターンの最初に、Xレアがノーコストで召喚されるらしいわね」

 

「ああ…。この試練はきつそうだぜ」

 

魔理沙が言い終わると、石像はまず、《大名獣ヤイバノカミ》で魔理沙にアタックした。

 

《ヤイバノカミ》は自分が吹かせた風で、魔理沙の《ロゼット》を疲労させた。

 

「まずは私か…」

 

「魔理沙!《ヤイバノカミ》の効果はまだ終わってない!

《ヤイバノカミ》の効果で疲労させたスピリットのBPがアタックした奴よりも低ければライフが1つ破壊されるぞ!」

 

「はぁ!?そんなの酷いぜ!!」

 

《ヤイバノカミ》が自身のアタックに追加して、刀でブロッカーのいない魔理沙を攻撃した。

 

「ぐっ…!」

魔理沙 ライフ5→3 リザーブ2

 

いきなり魔理沙に一気に2点ダメージが入る。

この試練、マジでやばそうだ。

 

すると、石像は次に《巨人勇者ペルセウス》で俺にアタックした。

 

《ペルセウス》はアタック時効果で、自身の持つ槍で《エリダヌス・ドラゴン》を貫き、破壊した。

 

しかし、《エリダヌス・ドラゴン》は自身の効果で疲労状態でフィールドに戻ってくる。

 

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

 

「アタックはライフで受ける!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ【2】

 

俺に攻撃した後は、次に霊夢に《戦国覇王ギュウモンジ》と《陰陽皇リクドウ》でアタックさせた。

 

「くっ…!いきなり総攻撃とはね…」

霊夢 ライフ5→3 リザーブ2

 

《ギュウモンジ》と《リクドウ》は同時に霊夢に迫り、霊夢のライフを2つとも奪って行った。

 

石像 リザーブ0 ライフ5

 

大名獣ヤイバノカミ【1】LV1 疲労

戦国覇王ギュウモンジ(1) 疲労

巨人勇者ペルセウス(1)LV1 疲労

陰陽皇リクドウ(2)LV2 疲労

 

 

「反撃開始だぜ!魔法のターン!」

魔理沙 手札5 リザーブ6 ライフ3

 

相手のフィールドにブロッカーがいない今が、絶好のチャンスだと思ったのか、魔理沙が張り切る。

 

「まず《白猿のシャラバ》を召喚だぜ。」

 

フィールドに小さな猿のスピリットが現れた

 

白猿のシャラバ(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「そして、《戊の水猿スシェーナ》を召喚するぜ!」

 

もう1体、魔理沙のフィールドに猿のスピリットが姿を現した。

 

戊の水猿スシェーナ(1)LV1BP1000 コスト3→2

 

「召喚時発揮!デッキから4枚オープン。その中の【アクセル】または 系統《想獣》を持つスピリットカードを手札に加えるぜ!」

 

オープンカード

①申の十二神皇ハヌマーリン

②フルーツチェンジ

③美食の妖精ロゼット

④庚の猿王子アンガダ

 

「よし!来い《ハヌマーリン》!」

 

オープンされたカードの中から《ハヌマーリン》を魔理沙は選び手札に加えた。

次のターンに召喚して勝負を決めようとしているのかもしれない。

 

「アタックステップだぜ!

《白猿のシャラバ》でアタックだ!」

 

ブロッカーのいない石像に《シャラバ》のアタックが炸裂し、ライフを1つ破壊した。

 

石像 ライフ5→4 リザーブ1

 

すると、石像の目が再び紅く光り、石像の口から次のカードがフィールドに召喚された。

 

機獣要塞ナウマンガルド(1) BP7000

 

「ライフが減ってもXレアが召喚されるのか…。これは厄介だな」

 

「ちっ…ターンエンドだぜ。」

 

魔理沙はライフをもう1つ破壊したかったのだろうが、ここでアタックしても破壊されると踏んでターンエンドをした。

 

魔理沙

手札4 リザーブ2 トラッシュ2 ライフ3

 

美食の妖精ロゼット【2】LV2 BP4000

白猿のシャラバ(1)LV1 疲労

戊の水猿スシェーナ(1)LV1 BP1000

 

 

「私も反撃と行こうかしら…。巫女のターン!」

霊夢 手札5 リザーブ2→6 ライフ3

 

魔理沙の攻撃に追撃するために霊夢のドローに力が入った。

 

「(良いカード!)《リューマン・クロウ》を召喚するわ」

 

霊夢のフィールドに【スピリットソウル】を持つ竜人を召喚した。

 

リューマン・クロウ(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「【スピリットソウル】発揮!赤のシンボルを1つ追加する。」

 

アルティメット召喚の前に《リューマン・クロウ》に赤のシンボルが1つ追加された。

 

リューマン・クロウ(1)LV1 赤+赤

 

「そして、太陽の龍よ、熱き炎で敵を焼き払え!

《アルティメット・アポロドラゴン》を召喚!」

 

フィールドに太陽が現れたと思ったら、その太陽から巨大なドラゴンが咆哮と共にフィールドに姿を現した。

 

U・アポロドラゴン(3)LV4 BP14000 コスト6→3

生還者ネオ・アーク【2→1】LV1 BP3000

 

「《U・アポロドラゴン》でアタック!

《WUトリガー》ロックオン!」

 

《U・アポロドラゴン》が石像にアタックし、アタックの途中で霊夢が指を銃の形にして石像に向けた。

すると、霊夢の指から光が放たれ、石像の口から2枚のカードが弾かれたようにトラッシュに落ちた。

 

弾かれたカード

①双銃機神ディルム・ダイナ(コスト5)

②槍光機神クーゲル・ホルン(コスト7)

 

「ヒット!《大名獣ヤイバノカミ》を破壊するわ!ついでに《機獣要塞ナウマンガルド》に指定アタック!」

 

《U・アポロドラゴン》は、まず《ヤイバノカミ》を炎で焼き付くし、その後、魔理沙のターンで召喚された《ナウマンガルド》に指定アタックした。

 

《ナウマンガルド》は《U・アポロドラゴン》に大量のミサイルを鼻から放つが、《U・アポロドラゴン》はそれを軽く回避し、拳で《ナウマンガルド》を殴り倒した

 

U・アポロドラゴン(3)LV4 BP14000

vs

ナウマンガルド(1)LV1 BP7000 破壊

 

《ナウマンガルド》が破壊されたことで石像のリザーブにコアが3個追加された。

 

石像 リザーブ【2→5】

 

「削れる内に削るわ!《リューマン・クロウ》でアタック!」

 

《リューマン・クロウ》が石像に自身の爪で攻撃した。

 

石像 ライフ4→3 リザーブ【6】

 

そしてライフが減ると、さっきのように石像の口から次のカードがフィールドに現れた。

 

幻羅星龍ガイ・アスラ【6】LV3 BP13000

 

「今度は《ガイ・アスラ》か…」

 

次に現れたのは【超覚醒】を得意とする、赤の代表的なスピリット《幻羅星龍ガイ・アスラ》だった。

 

「…ターンエンドよ。」

 

霊夢

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ3

 

リューマン・クロウ(1)LV1 疲労

生還者ネオ・アーク【1】BP3000

U・アポロドラゴン(3)LV4 疲労

 

 

「さて、ようやく俺の2ターン目か。星空のターン!」

星空 手札5 リザーブ【2→6】 ライフ4

 

待ちわびた2ターンを俺は始めた。

このターンでライフを1つは削りたい

 

「まずは《ピクシス・リザード》をLV2で召喚する。ついでに《エリダヌス・ドラゴン》をLV2に!」

 

赤のシンボルから、背中に羅針盤を背負ったスピリットが俺のフィールドに現れた。

 

ピクシス・リザード(2)LV2 BP3000 コスト1→0

エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 BP4000

 

「ここで《エリダヌス・ドラゴン》の効果発揮!自身を疲労させ、手札の 系統《光導》を持つスピリットの軽減シンボルを全て支払ったものとして扱う!」

 

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 疲労

 

「射手座の力よ…今、再び戦いの嵐を静めよ!

《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を1コストで召喚!!」

 

俺の後ろに突如マグマが出現し、そのマグマから神話に出てくるケンタウロスがマグマから俺のフィールドに勢いよく飛び出した。

 

現れた時には射手座のマークがフィールドに映し出されていた。

 

サジット・アポロドラゴン(3)LV2 BP10000 コスト8→5→【1】

エリダヌス・ドラゴン(3→1)LV1 疲労

 

「(このターンで《ガイ・アスラ》をどうにかしないと次のターンに【超覚醒】で死ぬな)

《サジット・アポロドラゴン》!《幻羅星龍ガイ・アスラ》に指定アタックだ!」

 

俺の命令で《サジット・アポロドラゴン》が宙に浮かび、《ガイ・アスラ》に向けてアタックした。

 

サジット・アポロドラゴン(3)LV2 BP10000

vs

幻羅星龍ガイ・アスラ【6】LV3 BP13000

 

「瞬!それだとBPで負けるわよ!」

 

「そんな事は分かってるよ霊夢。

だから、こうする。」

 

俺は手札からマジックカードを選び発動する

 

「フラッシュ!《バーニングサン》!!

手札の《輝竜シャイン・ブレイザー》を《サジット・アポロドラゴン》に直接合体、さらに回復させる!」

 

バーニングサン コスト3→1

ピクシス・リザード(2→1)LV1 BP2000

 

《サジット・アポロドラゴン》の相棒の《シャイン・ブレイザー》を俺は召喚して《サジット・アポロドラゴン》に合体させた。

 

合体する時、《サジット・アポロドラゴン》の羽が消え、代わりに《シャイン・ブレイザー》の羽が付いた。

 

輝竜シャイン・ブレイザー BP5000

サジット・アポロドラゴン(3)LV2 BP10000+5000=15000 回復

 

《サジット・アポロドラゴン》は《シャイン・ブレイザー》合体した事で、パワーアップし、自身が持つ弓矢を炎の剣に変え、《ガイ・アスラ》を真っ二つに切り裂いた。

 

サジット・アポロドラゴン(3)LV2 BP15000

vs

幻羅星龍ガイ・アスラ【6】LV3 BP13000 破壊

 

「《シャイン・ブレイザー》の効果でBP8000以上のスピリットを破壊した時、相手のライフを1つリザーブに置く。」

 

《ガイ・アスラ》を破壊した後、《サジット・アポロドラゴン》は石像に向けて炎を纏った矢を放った。

 

石像 ライフ3→2 リザーブ【7】

 

三度、ライフが減ると石像からカードが放たれ、スピリットが召喚された。

 

黒皇武将ダークネス・グリフォン(3)LV2 BP12000

 

「げっ!?」

 

「ここで《ダークネス・グリフォン》はきついわね…」

 

《黒皇武将ダークネス・グリフォン》の召喚時効果で

《サジット・アポロドラゴン》《U・アポロドラゴン》《生還者ネオ・アーク》《美食の妖精ロゼット》を手札に戻した。

 

「ちっ…!ターンエンドだ!」

 

《黒皇武将ダークネス・グリフォン》の効果でアタッカーを消され、俺はターンエンドをした。

ここで、もう1つライフは削れたが、そうすると次のターンを守りきれない。そんな気がした。

 

手札2 リザーブ3 トラッシュ【2】 ライフ4

ピクシス・リザード(1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

輝竜シャイン・ブレイザー(1)LV1 BP5000

 

 

石像の3ターン目になると、次のカードをフィールドに出した。

 

石像 リザーブ【5】ライフ2

 

白蛇帝アルデウス・ヴァイパー【5】LV3 BP10000

 

「手札戻しの次はコア除去かよ…」

 

しかも《アルデウス・ヴァイパー》はダブルシンボル。このバトルでの2ダメージは痛いぜ。

 

《アルデウス・ヴァイパー》が紫の衝撃波を放ち、《戊の水猿スシェーナ》《ピクシス・リザード》《エリダヌス・ドラゴン》《白猿のシャラバ》のコアを1つずつ除去し、消滅させた。

 

ピクシス・リザード(1→0)消滅

エリダヌス・ドラゴン(1→0)消滅

戊の水猿スシェーナ(1→0)消滅

白猿のシャラバ(1→0)消滅

 

「ああ…《ピクシス》!《エリダヌス》!」

 

儚く消えて行く俺のスピリット。

これで俺のブロッカーはついに《シャイン・ブレイザー》だけになってしまった。

 

石像 ライフ2 リザーブ4

 

「瞬っ!来るわよ!」

 

「くっ…!」

 

石像はまず、《黒皇武将ダークネス・グリフォン》でアタックした。

 

すると《ダークネス・グリフォン》は霊夢の疲労している《リューマン・クロウ》を翼で吹き飛ばして回復した。

 

そして、その《ダークネス・グリフォン》は俺に向かってライフを削りに来た。

 

「ライフで受ける!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ6

 

俺がライフで受けると、石像はもう1度《ダークネス・グリフォン》で俺にアタックした。

 

「もう1度…ライフだ!」

瞬 ライフ3→2 リザーブ7

 

「瞬!大丈夫か!?」

 

「な、何とか大丈夫だ…」

 

とは言え、もう無理かもしれない。

と、心の中で思っていると、石像が次のスピリット《アルデウス・ヴァイパー》でアタックした。

 

《アルデウス・ヴァイパー》はアタックした時に再び紫の衝撃波を、俺の《シャイン・ブレイザー》に当てて魔理沙にアタックした。

 

シャイン・ブレイザー(1→0)消滅

 

「私もライフしかないぜ!」

魔理沙 ライフ3→1 リザーブ【6→8】

 

魔理沙がダブルシンボルのアタックを食らって少しバランスを崩した。

 

「魔理沙!瞬!」

 

「霊夢!次はお前に来るぜ!」

 

魔理沙が霊夢に言うと、石像は《陰陽皇リクドウ》でアタックした。

 

「私は簡単にはやられないわ!マジック!《鉄壁ウォール》!!」

 

霊夢が《リクドウ》のアタックでマジックを使った。使ったマジックはアタックステップを終了させるマジックだ。

 

鉄壁ウォール コスト4

 

「その変な奴のアタックはライフで受けるわ!」

霊夢 ライフ3→2 リザーブ【5】→1→2

 

アタックが終わると、石像のフィールド全体が氷の柱が出現し、石像のアタックステップを終了させた。

 

石像 ライフ2 リザーブ4

 

戦国覇王ギュウモンジ(1) BP7000

巨人勇者ペルセウス(1)LV1 BP6000

黒皇武将ダークネス・グリフォン(3)LV2 疲労

白蛇帝アルデウス・ヴァイパー【5】LV3 疲労

陰陽皇リクドウ(2)LV2 疲労

 

「(手札『アクセル』がないぜ…)魔法のターン。」

魔理沙 手札6 リザーブ【8→11】

 

魔理沙が自分の手札を見て暗い表情をする。

それでも魔理沙は諦めずにスピリットを召喚した。

 

「轟け!天地を揺るがす天の力!戦いの嵐を巻き起こせ!!」

 

魔理沙がカードを召喚すると、『申』の文字が現れる。その後、空が黒い雲に覆われ、黒い雲から大きな隕石が落ちてきた。

 

すると、黒い雲から雷が隕石に落ち、中からピンク色の体をして後ろに千手観音のような手を付けたスピリットが姿を現した。

 

「召喚、《申の十二神皇ハヌマーリン》!!」

 

申の十二神皇ハヌマーリン(3)LVBP15000 コスト6

 

「召喚時効果発揮!リザーブの【ソウルコア】を私のライフに封印!!」

 

《ハヌマーリン》の効果によって魔理沙のリザーブの【ソウルコア】が魔理沙のライフに置かれた。

 

魔理沙

ライフ1→【2】

 

「《ハヌマーリン》でアタック!

<封印時>効果で《ハヌマーリン》はLV1 LV2のスピリットから、このスピリットはブロックされない!」

 

《ハヌマーリン》が自身の杖を振り回して石像にアタックする。

《ハヌマーリン》が2つの黄色の球を石像のフィールド全体に投げると、当たったスピリット達は痺れて動けなくなった。

 

「フラッシュタイミング!《イエローリカバー》を使用!《ハヌマーリン》を回復させるぜ!」

 

イエローリカバー コスト3→1

ハヌマーリン(3)LV3 BP15000 回復

 

魔理沙の使用したマジックで《ハヌマーリン》が回復する。これでもう1度アタックできれば試練をクリアできる!

 

石像 ライフ2→1 リザーブ5

 

石像が恐らく最後になるであろうカードを召喚した。

 

アルティメット・オーディーン(5)LV5 BP20000

 

「アルティメット!?」

 

なんと、最後になるであろうカードはアルティメットだった。

 

「誤算だったぜ…。スピリットしか来ないと思っていたが、ここでアルティメットとは…」

 

《アルティメット・オーディーン》は召喚時効果で《ハヌマーリン》に銃を撃って手札に戻した。

 

「チッ!ここまでか…ターンエンドだぜ」

魔理沙

手札5 リザーブ3 トラッシュ7 ライフ【2】

 

 

「巫女のターン!」

霊夢 手札6 リザーブ2→ 【10】

 

ドローカード→《ドラゴ・スピーダー》

 

「(もう1度《U・アポロドラゴン》を出したいけど、低コストのスピリットがいない……どうしたら良いの?)」

 

霊夢が俺を暗い表情で見る。

その表情で俺は大体、霊夢の手札の状況を理解した。

なら、俺が霊夢に求めることは…!

 

「霊夢、今の手札で《U・オーディーン》を疲労させることはできるか?」

 

「《U・オーディーン》を?何でよ?」

 

「霊夢の言う通りだぜ瞬。たとえ、あいつを疲労させても、まだブロッカーはいるぜ」

 

「いや、《U・オーディーン》さえどうにかなれば倒せる。俺にはその切り札が手札にいる。」

 

霊夢と魔理沙に俺は自信満々に答えた。

そう、俺の十二宮で1番仕事をする《あいつ》なら!

 

「…やってみるわ」

 

俺の自信を信じた霊夢がもう1度手札を確認した。

 

霊夢 手札6

①ドラゴ・スピーダー

②U・アポロドラゴン

③生還者ネオ・アーク

④火星神剣マーズブリンガー

⑤ブレイジングバースト

⑥星騎槍ガクルックス

 

「(あっ…このカードなら!)私は《ドラゴ・スピーダー》を召喚するわ!」

 

霊夢は手札からトカゲのようなドラゴン型のスピリットを召喚した。

 

ドラゴ・スピーダー(2)LV2 BP4000 コスト4

 

「ついでに《星騎槍ガクルックス》を召喚するわ!《ガクルックス》を《ドラゴ・スピーダー》に合体!」

 

次に霊夢は小さな赤の槍を召喚して《ドラゴ・スピーダー》に合体させた

《ドラゴ・スピーダー》は《ガクルックス》を口で加えて戦闘態勢に入った。

 

星騎槍ガクルックス(0) 合体時+3000 コスト4→3

ドラゴ・スピーダー(2)LV2 BP4000+3000=7000

 

「アタックステップ!《ドラゴ・スピーダー》で合体アタック!」

 

《ドラゴ・スピーダー》が甲高い声で鳴いた後、《ガクルックス》を口で持ってアタックした。

 

「《ドラゴ・スピーダー》と《ガクルックス》の効果で2ドロー!

そして《U・オーディーン》に指定アタック!」

 

アタックした《ドラゴ・スピーダー》は石像のライフではなく、回復状態の《U・オーディーン》に指定アタックした。

 

《ドラゴ・スピーダー》は勇敢に《U・オーディーン》に突進したが、《U・オーディーン》はそれをもろともせずに破壊した。

 

ドラゴ・スピーダー(2)LV2 BP7000 破壊

vs

U・オーディーン(5)LV5 BP20000

 

「ターンエンド。瞬、後は任せたわ」

 

「頼むぜ 瞬!ここでガツンと決めてやれ!」

 

霊夢

手札6 リザーブ【3】トラッシュ7 ライフ2

 

 

「ああ!霊夢ありがとな。

一瞬で決めてやるぜ!星空のターン!」

瞬 手札3 リザーブ【11】

 

ドロー→《ワイバーン・ベラ》

 

「勝機が来たぜ!《ワイバーン・ベラ》を召喚!」

 

小さなワイバーンが天から俺のフィールドに飛び降りてきた。

 

「召喚時発揮!手札の《サジット・アポロドラゴン》《ドラゴニック・タウラス》をオープンして2枚ドローする!」

 

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 コスト【2】

 

「次に《ピクシス・リザード》を召喚!」

 

俺の2体目の《ピクシス・リザード》が姿を現した。2回目なのか背中の羅針盤はいつもよりも回っていた。

 

ピクシス・リザード(2)LV2 BP3000 コスト1→0

 

「終わらせるぜ。

牡牛座の力よ…何者も恐れぬその力で、敵を破壊せよ!金牛龍神ドラゴニック・タウラス!LV3で召喚!!」

 

空に牡牛座が現れ、その星座から雷がフィールドに落ちた。

そしてフィールドにドラゴニック・タウラスが現れた。

 

ドラゴニック・タウラス(5)LV3 BP10000 コスト7→5→3

ピクシス・リザード(2→0)消滅

 

「決めろ《ドラゴニック・タウラス》!!【激突】だ!」

 

《ドラゴニック・タウラス》が俺の命を受けて石像のスピリットに【激突】した。

 

すると、石像は《戦国覇王ギュウモンジ》で《ドラゴニック・タウラス》をブロックしに来た。

両者は正面からぶつかりあい、フィールド全体が震えるような感じになった。

 

ドラゴニック・タウラス(5)LV3 BP10000

vs

戦国覇王ギュウモンジ(1)LV1 BP7000

 

その時、《ギュウモンジ》と《ドラゴニック・タウラス》の頭上に自身が持つシンボルが表示された。

 

ドラゴニック・タウラス(5)LV3 赤

vs

戦国覇王ギュウモンジ(1)LV1 赤

 

「《ドラゴニック・タウラス》の効果でシンボルを比べる。そしてシンボルの数が相手のスピリットよりも多いシンボル1つにつき、相手のライフを1つリザーブに置く!」

 

《ドラゴニック・タウラス》は、LV3アタック時にシンボルを比べる時、《光導》《神星》のスピリット1体につき、自身に赤のシンボルを1つ追加する。

 

「よって《ドラゴニック・タウラス》のシンボルは2つになる!

これで終わりだああああああああああ!!」

 

ドラゴニック・タウラス(5)LV3 赤+赤

vs

戦国覇王ギュウモンジ(1)LV1 赤

 

《ドラゴニック・タウラス》に2つのシンボルが追加され、《ギュウモンジ》のシンボルとぶつかる。

そして、余ったシンボル1つが石像のライフを破壊した。

 

石像 ライフ1→0

 

石像のライフが0になると、石像は跡形もなく消え去り、俺達はバトルフィールドから出された。

 

☆★☆★☆★☆

 

「いやー!面白かった!」

 

俺達は試練を終えて、再び終点の部屋の中に戻って来ていた。

 

「なるほど、《ドラゴニック・タウラス》のシンボルを比べる効果はアルティメットには通じない効果だから、霊夢に疲労させたのか」

 

「どちらにしてもカードは、瞬の物。

瞬がいなかったら勝てなかったからね」

 

「私も異論はないぜ。」

 

霊夢と魔理沙に言われ、俺は部屋から出てきたカードを俺は受けとる。

それはマジックカードだったが…

 

「《明けの明星》?こんなカード見たことも聞いたこともないぞ」

 

それはまったく未知のカードだった。

このカードは一体…

 

「さあ、瞬戻るわよ。掴まりなさい」

 

霊夢に腕を引っ張られ、俺は再び宙に浮いて【ソウルスポット】から脱出した。

 

脱出すると、【ソウルスポット】は石像と同じように消えてしまった。

神社に戻るさい、魔理沙が言うには、その内、また【ソウルスポット】がどこかに現れるらしい。

 

次は1人で挑戦みたいな…なんてな




今回の【ソウルスポット】の内容はバトルスピリッツダブルドライブの【ソウルスポット】のルールを少し変えています。
そこら辺は御了承下さい。これが限界です…

※この話で手に入れた《明けの明星》はオリカです。後、試練に使ったXレアはランダムに選びました。


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7話 天人の力!亥の十二神皇カラミティ・ボア

お久しぶりデス。
今回、何故、投稿が遅くなったと言うと、ケータイが壊れたのデス。
そして中に入っていた小説のデータが全て吹き飛び、最初から書いていたのデス。
今回でバックアップの存在がとても大切だと言うことが分かったのデス。
私、怠惰デスネ…。これから頑張ります。


「衣玖~衣玖~」

 

幻想郷の空の遥か彼方にある天界。

そこに住む『比那名居天子』は暇を持て余していた。

 

「なんですか総領娘様?」

 

その天子の元にお目付け役の『永江衣玖』が姿を現した。

その表情には、「また、厄介な事を起こすのだろう」的な事が現れていた。

 

「衣玖、暇だわ。私と勝負しなさい」

 

天子はデッキと緋想の剣を衣玖に向けて言う。その目は狩人のように鋭かった

 

「緋想の剣…!?…あ、あの冗談」

 

「冗談じゃないわ本気よ。さあ、デッキを構えなさい!」

 

衣玖の言葉を遮り、天子は衣玖に近づく。

 

「…分かりました。やりましょう」

 

衣玖はやれやれと思ってデッキを出して天子と向かい合った。

天界では、この光景は日常のようになっていた。

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

☆★☆★☆

 

その頃、地上では…

 

「よいしょっと。」ドサ

 

俺、星空 瞬が霊夢に頼まれた荷物を蔵に運んでいた。

 

「ふぅ…。だいぶ、この世界に慣れて来たかもな」

 

この世界には電気がなく、日常生活で使うものは電気を使わないものばかりだ。

 

それに、巫女や魔法使い、メイドにウサミミ少女。色んな人がこの世界に住んでいる。

 

「ちょっと休憩するか。」

 

俺は荷物を運ぶことを1度止めて休憩に入った。

その時に、前に【ソウルポット】で手に入ったカードを出して見てみた。

 

「《明の明星》か…見た事ないカードだな」

 

 

明の明星 コスト5 マジック 軽減 赤+赤+究極

 

フラッシュ:発動時、自分のライフを1にするようにリザーブにコアを置く。その後、手札・トラッシュにあるスピリット・ブレイヴ・アルティメットカード1枚をコストと召喚条件を無視して召喚できる。

この時、【自分のライフ減少時】のバーストは発動できない。

 

 

一見、強そうに見えるが、これは諸刃の剣。

使ったターンで削りきらなければ、ライフ1という過酷な状態になる。ライフが元から1なら、失うものはないな。

 

「…十二宮のデッキに入れておくか」

 

と、俺がデッキを取り出した時、空から何かが落ちてくる音がした。

 

「なんだ?」と、思って上を見ると、人が落ちて来ているのが見えた。

 

落ちて来た人は、そのまま博麗神社の近くにある林に落ちた。

 

「……生活には慣れたが、こういう事はまだ慣れないな」

 

俺は休憩を終了して、落ちて来た人の救助に向かった。

 

☆★☆★

 

「う~ん……ここは?」

 

「ここは博麗神社よ、衣玖。」

 

天界から落ちて来た 永江衣玖はすぐに自分が何故、博麗神社にいるかどうかを理解した。

 

「(私、総領娘様に負けてここまで落ちて来たんですね…)えと、ありがとうございます。」

 

「衣玖、礼は私じゃなくて、外を掃除している男が貴方を助けたのよ」

 

「そうですか。なら、」

 

衣玖は立ち上がり、衣玖を救助した本人、星空 瞬がいる外に出ていった。

 

 

 

「ん?もう体は大丈夫なのか?」

 

外に行くと、瞬はまだ掃除の最中だった

 

「貴方が助けてくれたんですね。私は永江 衣玖と申します。助けていただきありがとうございます」

 

「礼はいいよ。困っている人はほっとけないし。

あっ…俺は星空 瞬。博麗神社に居候している外来人だ」

 

「外来人でしたか。道理で見た事ない服装だと思いました」

 

衣玖の服装も外の世界だと全然見ないけどな。と、瞬は心に思った。

 

「そう言えば、なんで空から落ちて来たんだ?(ラピュ〇みたいだったな)」

 

「え~と、総領娘様とバトスピをしていたのです…」

 

「…総領娘様って誰だ?」

 

名前だけなら強そうで、権力がある人みたいだが、と思っていると、

 

「それは私の事よ。」

 

そこへ、青髪のロングヘアーに紅色の瞳の女の子が天から降りてきた。

 

「…総領娘様」

 

「えっ…この娘が?」

 

瞬と同じくらいの身長に、桃の実と葉がついた丸い帽子を被った女の子だ。

 

「衣玖、誰こいつ?」

 

「私を助けてくれた星空 瞬さんです。

外来人らしいですよ」

 

青髪の女の子の質問に衣玖が答える。

すると、青髪の女の子の表情が変わった。

 

「へえ~外来人ね~」

 

青髪の女の子は途端に瞬をじろじろと見始めた。また、このパターンか……と瞬は思った。

 

「ちょっとあんた、私とバトルしなさいよ」

 

「(どうせ断れなさそうだな…)別にバトルなら受けても良いが、理由を聞いておきたい」

 

「そんなの、ただの暇潰しに決まっているでしょう?」

 

瞬は衣玖をチラッと見ると、 「ごめんなさい」と言うような顔をしていた。

 

「私の名前は比那名居天子。天子で良いわ」

 

「分かったよ。なら、」

 

瞬は腰にかけてあるデッキを取り出した時、

 

「瞬さんカード落ちましたよ」

 

「ん?ああ、衣玖サンキュ」

 

衣玖が瞬の近くにあったであろうカード1枚を瞬に渡した。

 

カードは裏向きだったが、瞬には自分のデッキのカードだと思っていた。

 

「さあ!行くわよ!」

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

☆★☆★☆

 

「先行はもらうわ。天人のターン!」

天子 手札5 リザーブ【4】

 

「まずは《巨顔石の森》を配置。

バーストセットしてターンエンド」

 

天子はまず、巨大な顔が浮かび上がっているネクサスを配置してターンエンドした。

 

天子

手札3 リザーブ0 トラッシュ【4】ライフ5 バースト

 

巨顔石の森(0)LV1 コスト4

 

 

「星空の第2ターン!」

瞬 手札5 リザーブ【5】

 

「《ダンデラビット》を召喚。召喚時効果でコアを1つリザーブに置く。」

 

フィールドにウサギのスピリットが現れ、リザーブに1つコアが置かれた。

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 コスト3

 

「【相手の召喚時効果】発揮でバースト発動!《キングスコマンド》!

3枚ドローして1枚捨てる。」

 

破棄カード

《ウリマジロ》

 

「なら、俺もバーストセット。《ダンデラビット》でアタック!」

 

《ダンデラビット》が持っていた人参を天子に投げつけた。

 

「ライフで受けるわ」

天子 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンド。」

 

手札3 リザーブ【2】トラッシュ3 ライフ5 バースト

 

ダンデラビット(1)LV1 疲労

 

 

「天人のターン!」

天子 手札5→6 リザーブ1→【6】

 

「ネクサス《No.47 オフィングロープ》を配置。

さらに、《癸の爆獣バビレーサー》を召喚」

 

No.47 オフィングロープ(0)LV1 コスト4→【3】

癸の爆獣バビレーサー(1)LV1 BP4000 コスト4→2

 

「バーストセット。

《バビレーサ》でアタック!

アタック時効果で相手のデッキから2枚破棄!」

 

《バビレーサ》のアタックの瞬間、《バビレーサ》が青のレーザーを発射して、俺のデッキを破棄した。

 

破棄カード

①ピクシス・リザード

②エリダヌス・ドラゴン

 

「…っ!」

 

「どうやらキーカードが落ちたようね。残念だけど、《巨顔岩の森》の効果で互いのトラッシュにあるカードすべては、このカード以外の一切の効果を受けず、その効果を使えない」

 

つまり、あのネクサスを破壊しなければ、回収はできないわけか。

 

「そいつのアタックは、ライフだ!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ【3】

 

「ターンエンド。」

 

天子

手札3 リザーブ0 トラッシュ【5】ライフ4 バースト

 

癸の爆獣バビレーサー(1)LV1 疲労

巨顔石の森(0)LV1

No.47 オフィングロープ(0)LV1

 

 

「星空のターン!」

瞬 手札4 リザーブ【3→7】 デッキ33

 

《ピクシス・リザード》と《エリダヌス・ドラゴン》がいなくても、俺のデッキにはまだ、十二宮を出す手段はある!

 

「もう1枚《ダンデラビット》を召喚。

召喚時効果で、リザーブと《ダンデラビット》に1つずつコアを増やす!」

 

まずは《ダンデラビット》を召喚してコアを2つ増やす。ここから!

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 コスト3→2

ダンデラビット(1→2)LV1 BP1000

 

「マジック《ゾディアックコンダクト》を使用!

デッキから4枚オープンし、その中の《光導》スピリット1枚をコストを支払わずに召喚する!」

 

ゾディアックコンダクト コスト【5】

 

オープンカード

①絶甲氷盾

②光り輝く大銀河

③獅機龍神ストライクヴルム・レオ

④白羊樹神セフィロ・アリエス

 

「よし!《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》を召喚!」

 

召喚したカードから光が天に放たれた。

その光は天に獅子座を描いた。そして描かれた獅子座から《ストライクヴルム・レオ》がゆっくりと姿を現し、俺のフィールドに降り立った。

 

獅機龍神ストライクヴルム・レオ(1)LV1 BP6000

ダンデラビット(2→1)LV1 BP1000

 

「バーストを破棄して、新たにバーストセット」

 

バースト(双翼乱舞)→破棄

 

「…ターンエンド」

 

《No.47 オフィングロープ》の効果でコアを1つ払わないとアタックができない。俺のリザーブは0、アタックはできない。

 

手札1 リザーブ0 トラッシュ【7】ライフ4 バースト デッキ29

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000

ダンデラビット(1)LV1 BP1000

ストライクヴルム・レオ(1)LV1 BP6000

 

 

「どうしたのよ、天人のターン!」

天子 手札4 リザーブ【6】

 

天子は余裕の表情でカードを引く。

 

「じゃあ、こっちは《無幻の神皇ゼムリアス》を召喚!」

 

フィールドに神々しい光が現れ、そこから青の《ゼムリアス》が現れた。

 

無幻の神皇ゼムリアス【2】LV1 BP5000 コスト5→2

 

「マジック《ストロングドロー》!3枚ドローして2枚破棄」

 

ストロングドロー コスト3→1

 

破棄カード

①ツンドッグ・ゴレム

②癸の爆獣グリズクラッシュ

 

「この瞬間、トラッシュに送られた《グリズクラッシュ》の効果発動!

このカードをコストを支払わずに召喚!」

 

癸の爆獣グリズクラッシュ(1)LV1 BP7000

 

「《無幻の神皇ゼムリアス》でアタック!アタック時効果で<封印>!!」

 

《ゼムリアス》の【ソウルコア】が天子のライフに置かれた。《グリズクラッシュ》の破棄効果を使うつもりなのか?

と、思ったが、《グリズクラッシュ》のLVは1。

破棄はできないはず…

 

無幻の神皇ゼムリアス【2】→1 BP5000

天子 ライフ4→【5】

 

「<封印時>効果でコアを1つこのスピリットに置く。」

 

無幻の神皇ゼムリアス(1→2)LV1 疲労

 

「なら、《ストライクヴルム・レオ》でブロック!返り討ちだ!」

 

《ゼムリアス》は無数の青の光線を《ストライクヴルム・レオ》に放つが、《レオ》はそれを全てかわして、《ゼムリアス》を切り裂いた。

 

無幻の神皇ゼムリアス(2)LV1 BP5000 破壊

vs

ストライクヴルム・レオ(1)LV1 BP6000

 

「(ただのコアブーストが目的だったようだな)」

 

「《バビレーサー》でアタック!アタック時にデッキから2枚破棄!」

 

再びデッキから2枚のカードが破棄された。

 

瞬 デッキ29→27

 

破棄カード

①金牛龍神ドラゴニック・タウラス

②魔導双神ジェミナイズ

 

「(《ドラゴニック・タウラス》と《ジェミナイズ》が落ちたか…)ライフで受ける!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ1

 

「このまま、あんたの切り札、全部破棄してやるわ!」

 

「いや、そんな事はさせない!

【ライフ減少】によりバースト発動!

《癸の爆獣グリズクラッシュ》を破壊して、《創星龍トレミー》を召喚!!」

 

フィールドに大銀河が出現し、大銀河から1体のアルティメットが姿を現した。

 

創星龍トレミー(1)LV3 BP10000

 

「《トレミー》はライフが3以下なら、相手のBP12000以下のスピリット/アルティメットを破壊できるんだよ!」

 

「うかつだったわね…ターンエンドよ。」

 

天子

手札3 リザーブ3 トラッシュ3 ライフ【5】バースト

 

癸の爆獣バビレーサー(1)LV1 疲労

巨顔石の森(0)LV1

No.47 オフィングロープ(0)LV1

 

 

「さあ、反撃開始だ!星空のターン!」

瞬 手札2 リザーブ【8】 デッキ26

 

ようやく布陣も安定できそうだ。

 

「《トレミー》をLV2《ストライクヴルム・レオ》をLV3にアップ!」

 

創星龍トレミー(1→3)LV4 BP15000

ストライクヴルム・レオ(1→4)LV3 BP12000

 

「《トレミー》でアタック!《Uトリガー》ロックオン!!」

 

銃の形にした指を天子に向け、光が放たれた。その光は天子のデッキトップのカードをトラッシュに送った。

 

「コスト4《絶甲氷盾》よ」

 

「ヒット!相手のネクサスを全て破壊して、2枚ドローだ!」

 

《トレミー》が炎を吐くと、天子のネクサス2つは呆気なく破壊された。

 

No.47 オフィングロープ(0)LV1破壊

巨顔石の森(0)LV1 破壊

 

瞬 デッキ24 手札4

 

「くっ…ライフよ!」

天子 ライフ【5→4】リザーブ4

 

「続け《ストライクヴルム・レオ》!」

 

《レオ》が《トレミー》に続いて天子に強襲する。

 

「これもライフで受けるわ。」

天子 ライフ【4→3】リザーブ5

 

ここまで、天子の動きはなし。

このまま押しきる!

 

「《ダンデラビット》でアタック!

アタックにより、《ストライクヴルム・レオ》は回復する!」

 

《ダンデラビット》が人参を再び天子に投げつける。そのアタックで《レオ》が回復した。

 

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 回復

 

「このターンで私は終わらないわよ。ライフで受ける」

天子 ライフ【3】→2 リザーブ【6】

 

天子がライフで受けると、天子のバーストが白く光った。

 

「【ライフ減少】によりバースト発動!

《アルティメットウォール》!

アタックステップは終了よ」

 

このターンで行けると思ったのだがな…

 

「…ターンエンドだ」

 

手札4 リザーブ【3】トラッシュ0 ライフ3 デッキ24

 

ダンデラビット(1)LV1 疲労

ダンデラビット(1)LV1 BP1000

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP12000

創星龍トレミー(3)LV4 疲労

 

 

「このターンで終わりね。地上の外来人にしてわ、よく頑張っわね。天人のターン」

天子 手札4 リザーブ【6→10】

 

「もう勝利宣言か?バトルは最後まで分からないぜ」

 

「フッ…残念だけど、私とバトルした時点で貴方の負けは決定していたわ!」

 

天子は手札から、切り札であろうカードを召喚した。

 

「蒼き炎を纏いし者よ!全ての敵を薙ぎ倒せ!!

召喚!《亥の十二神皇カラミティ・ボア》!!」

 

フィールドに『亥』の文字が現れ、

天子のフィールドの奥から、亥のスピリットがドタドタと足音を立てながら姿を現した。

 

カラミティ・ボア【5】LV2 BP18000 コスト6→5

 

「《カラミティ・ボア》!?」

 

まずい…あいつには【突進】とデッキ破棄のヤバい効果が…

 

「《カラミティ・ボア》でアタック!

 

《カラミティ・ボア》がアタックすると、そのスピードは段々速くなって行く

 

「<封印>!《カラミティ・ボア》の【ソウルコア】を私のライフに<封印>!!」

 

《カラミティ・ボア》の【ソウルコア】が再び天子のライフに置かれた。

 

天子 ライフ2→【3】

カラミティ・ボア【5】→(4)LV2 BP18000

 

そして、《カラミティ・ボア》は数回のスピードアップを繰り返し、最高時速で俺にアタックした。

 

「<封印時>効果発揮!【突進】!!

最もコストの低いスピリットに指定アタック!

《ダンデラビット》から餌食になりなさい!」

 

《カラミティ・ボア》はまず、疲労している《ダンデラビット》に狙いを定めて《ダンデラビット》を突き破った。

 

カラミティ・ボア(4)LV2 BP18000

vs

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 破壊

 

「《カラミティ・ボア》の効果で相手のデッキを8枚破棄!」

 

瞬 デッキ24→16

 

破棄カード

①ピクシス・リザード

②創星龍バイアー

③双魚賊神ピスケガレオン

④戦神乙女ヴィエルジェ

⑤宝瓶神機アクア・エリシオン

⑥ワイバーン・ベラ

⑦明の明星

⑧絶甲氷盾

 

「………(まずい)」

 

奴のアタックは《絶甲氷盾》で止まらない。俺の手札にマジックカードはないが、あったら止められただろう。

 

「そして、次にもう1体の《ダンデラビット》に指定アタック!」

 

《カラミティ・ボア》は次にもう1体の《ダンデラビット》に狙いを定めて突進して破壊した。

 

カラミティ・ボア(4)LV2 BP18000

vs

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 破壊

 

「再びカードを8枚破棄!」

 

デッキのカードが段々なくなっていく。

でも、何もできない…!

 

瞬 デッキ16→8

 

破棄カード

①秘剣二天一龍

②光龍騎神サジット・アポロドラゴン

③リミテッドバリア

④エリダヌス・ドラゴン

⑤ワイバーン・ベラ

⑥創星龍トレミー

⑦絶甲氷盾

⑧双翼乱舞

 

「最後に《ストライクヴルム・レオ》に指定アタック!これで終わりよ!!」

 

《ダンデラビット》2体を破壊した《カラミティ・ボア》はそのまま、《ストライクヴルム・レオ》に突進して破壊した。

 

カラミティ・ボア(4)LV2 BP18000

vs

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP12000 破壊

 

《ストライクヴルム・レオ》が破壊された時、俺は膝をついた。切り札を全部破棄され、スピリットも全滅させられた。

 

「最後のカードも破棄して終わりよ!」

 

《カラミティ・ボア》の効果で残ったカードが全部破棄された。

 

破棄カード

①エリダヌス・ドラゴン

②巨蟹武神キャンサード

③天蠍神騎スコル・スピア

④輝竜シャイン・ブレイザー

⑤双光気弾

⑥光導星剣ゾディアックソード

⑦騎士王蛇ペンドラゴン

⑧果物人モモピーチ

 

 

「えっ…?」

 

「ん?」

 

デッキが0になって俺は膝をついていたが、天子が俺の破棄されたカードを見て驚いた顔をしていたので、俺は破棄されたカードを確認する。

 

⑧果物人モモピーチ

 

「あっ…」

 

そのカードを見て俺はガッツポーズを取った。

 

「《果物人モモピーチ》の効果発動!自分のトラッシュにあるカードすべてを好きな順番でデッキの下に戻すことができる!」

 

「何であんたのデッキに、そのカードが入っているのよおおおおおおお!!?」

 

今まで破棄された俺のカードが再びデッキに戻ってくる。

俺はこの時、このカードがいつから入っていたか、理解した。

 

瞬 デッキ0→36

 

「そ、そんな…」

 

「そして、《カラミティ・ボア》の指定アタックはスピリットだけ、《アルティメット》には通用しない!」

 

「何で……ターンエンドよ」

 

天子

手札3 リザーブ0 トラッシュ5 ライフ【3】

 

癸の爆獣バビレーサー(1)LV1 BP4000

亥の十二神皇カラミティ・ボア(4)LV2 疲労

 

 

「決める!星空のターン!」

瞬 手札5 リザーブ【10】デッキ35

 

《ピーチ》の効果でドローするカードは分かっている。そして次に来るカード達も!

 

「《ピクシス・リザード》を召喚!」

 

今日、初めての出番で《ピクシス》が喜んでいるように見える。

 

ピクシス・リザード(1)LV1 BP2000 コスト1

 

「ここでマジック!《明の明星》!」

 

 

明の明星 コスト5 マジック 軽減 赤+赤+究極

 

フラッシュ:発動時、自分のライフを1にするようにリザーブにコアを置く。その後、手札・トラッシュにあるスピリット・ブレイヴ・アルティメットカード1枚をコストと召喚条件を無視して召喚できる。

この時、【自分のライフ減少時】のバーストは発動できない。

 

「《明の明星》の効果で俺は自分のライフを1にする。」

 

明の明星 コスト5→3

瞬 ライフ3→1 リザーブ【7】

 

「ライフを自ら1に…?そんなカード見たことないわよ」

 

「これは、【ソウルスポット】で俺が手に入れた新しい力だ!

 

そして、《明の明星》の効果でスピリット・アルティメット・ブレイヴ を1枚をコストと召喚条件を無視して召喚する!」

 

「召喚条件とコストを無視!?チートもいい加減にしなさいよ!」

 

何を言っているか、分からないので俺は手札から切り札を召喚する。

 

「空に輝く12の星よ!今こそ力を束ね、俺を勝利に導け!

《究極星アルティメット・ゾディアック》召喚!!」

 

カードから光が放たれ、光は天に12個の星座の輪を描いた。その輪から巨大なアルティメットが姿を現した。

 

究極星アルティメット・ゾディアック【3】LV4 BP26000 コスト0

 

「アタックだ!《U・ゾディアック》!《Uトリガー》ロックオン!」

 

再び天子のデッキトップのカードがトラッシュに置かれた。

 

「コスト3《ストロングドロー》」

 

「ヒット!デッキから4枚オープン!」

 

《ピーチ》の効果で上に置いたカード達よ。今こそ現れよ!

 

オープンカード

①金牛龍神ドラゴニック・タウラス

②白羊樹神セフィロ・アリエス

③光龍騎神サジット・アポロドラゴン

④宝瓶神機アクア・エリシオン

 

「《U・ゾディアック》の効果で《光導》スピリットは最高LVになり、BP+5000されるぜ。」

 

白羊樹神セフィロ・アリエス(1)LV3 BP10000+5000=15000

宝瓶神機アクア・エリシオン(1)LV3 BP10000+5000=15000

光龍騎神サジット・アポロドラゴン(1)LV3 BP13000+5000=18000

金牛龍神ドラゴニック・タウラス(1)LV3 BP10000+5000=15000

 

「そんなの、マジックで防げばー」

 

「《セフィロ・アリエス》の効果でスピリットからコアを外すことはできないぜ!」

 

「くっ…!《バビレーサ》でブロック!2枚破棄!」

 

《バビレーサ》は果敢にブロックしに行くが、《ゾディアック》に踏まれて破壊された。

 

破棄カード

①エリダヌス・ドラゴン

②ワイバーン・ベラ

 

究極星アルティメット・ゾディアック(3)LV4 BP26000

vs

バビレーサ(1)LV1 BP4000 破壊

 

「決めろ!《ドラゴニック・タウラス》で《カラミティ・ボア》に指定アタック!!」

 

《サジット・アポロドラゴン》の力を受け取った《ドラゴニック・タウラス》が《カラミティ・ボア》に指定アタックする。

 

《カラミティ・ベラ》と《ドラゴニック・タウラス》は正面からぶつかり、辺りに衝撃が走った。

 

ドラゴニック・タウラス(1)LV3 BP15000

vs

カラミティ・ボア(4)LV2 BP18000

 

その時、《カラミティ・ベラ》と《ドラゴニック・タウラス》の頭上に自身が持つシンボルが表示された。

 

ドラゴニック・タウラス(1)LV3 赤

vs

カラミティ・ベラ(4)LV2 青

 

「《ドラゴニック・タウラス》の効果でシンボルを比べる。そしてシンボルの数が相手のスピリットよりも多いシンボル1つにつき、相手のライフを1つリザーブに置く!

 

そして《ドラゴニック・タウラス》の効果でシンボルを比べる時、自分の《光導》スピリットの数だけ、赤のシンボルを追加する!」

 

つまり、シンボルは4つ追加だ!

 

ドラゴニック・タウラス(1)LV3 赤+赤+赤+赤+赤

vs

カラミティ・ボア(4)LV2 青

 

「嘘でしょおおおお!?」

天子 ライフ【3】→0

 

《ドラゴニック・タウラス》のアタックで天子はバトルフィールドから姿を消した。

 

☆★☆★☆★

 

「お見事でした瞬さん。」

 

バトルフィールドから戻ってくると、衣玖が天子と一緒に待っていた。

 

「ほら衣玖、これお前のカードだろ?」

 

俺はデッキに入っていた《ピーチ》を衣玖に返す。だが、

 

「いえ、それは私のカードではないですよ。それは瞬さんのカードですよ」

 

「? そうか…」

 

衣玖はカードを受け取らずに俺に戻した。

 

「では、総領娘様帰りましょうか」

 

「……………絶対認めないからあああああああああああああああ!!」

 

衣玖が天子に帰ろうと言うと、天子が叫んで天空に帰って行った。

 

「なあ、本当はお前のカードだろ?」

 

「ですから、私のカードではないですよ。でも、総領娘様にはいい薬になりました。

ありがとうございます、瞬さん。」

 

と、衣玖も空を飛ぶ。

 

「では、瞬さん。お礼はちゃんとさせてもらいますね。」

 

衣玖は天子を追って天空に帰って行った

 

その後、俺は《ピーチ》をデッキから外してサイドのカード入れに入れた。




次回は《リボル・ティーガ》か《ウロヴォリアス》、《ブラム・ザンド》《ゴッド・ゼクス》のどれかを書きたいと思っています。

※なお《ブラム・サンド》は新キャラが使います。


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8話 隙間妖怪!天地を支配するデッキ 前編

久々の投稿。
最初、丑の十二神皇の効果見た時、
「こいつも《グロリアス・シープ》と同じで鉄壁(笑)かwww」
と思ったけど、しばらくして
「こいつ強いんじゃないか?」と思ってしまった作者です。

今回は前編・後編と分けています(長くなると考えたので)


ある日の博麗神社

 

俺は霊夢と魔理沙を交えてバトスピをしていた。

 

「《ハヌマーリン》でアタック!

フラッシュ!【アクセル】発揮だぜ!

黄色のスピリット全てにシンボルを追加して《猿道士オンコット》を召喚するぜ!」

 

「なら、こっちはマジック!《リミテッドバリア》を使うわ!このターン、コスト4以上のスピリットのアタックではライフは減らないわ!」

 

「くっ…ターンエンドだぜ」

 

今日は何も考えずにバトルをしようと言う事で、朝からたくさんバトスピをしている。

 

午前は互いのデッキを交換してバトルしたりした。

午後は異界バトルをして、色々楽しんで、今は普通のバトルをしている。

 

「これで決まりね魔理沙!《アルティメット・シャイニングドラゴン》で合体アタック!」

 

「うっ…ライフだ…ぜ」

 

霊夢の最後のアタックを受けて魔理沙のライフが0になる。

今日の戦績だと

霊夢が1位で、俺が2位、魔理沙が3位になった。

 

「やっぱ霊夢は強いな…」

 

「当然よ。幻想郷を守る為には強くなければいけないからね」

 

「幻想郷を守るか……。俺と同じくらいの歳なのに凄い事だよなあ」

 

「はあ…なんで霊夢に勝てないんだぜ…」

 

魔理沙がため息をつく。

 

「魔理沙、あんたは最後の詰めが甘いのよ。分かったら全員分のお茶を持ってきなさい。」

 

「ちぇ~分かったぜ」

 

魔理沙は不満そうに台所に行き、3人分のお茶を作って持ってくる。

 

「サンキュ魔理沙。」

 

俺は礼を言ってお茶を受け取ろうとした

 

「ちょっと失礼するわよ」

 

その時、

俺をこの世界に招き入れた 八雲 紫が隙間から姿を現した。

 

魔理沙は紫の突然の出現に、なんとかお茶を持つ体勢を整え、俺と霊夢にお茶を渡した。

 

「何よ紫。あいにく私達は忙しいんだから、要件なら速く言いなさいよ」

 

「そうだぜ。私達は忙しいんだぜ」

 

お茶飲んでバトスピしていることが忙しいのだろうか、と思ってしまう。

 

「残念だけど、私の用は貴方達じゃないわ。」

 

と、紫が俺の方に視線を変えて衝撃的な事を言った。

 

 

 

「あなた、どうやって幻想郷に来たのかしら?」

 

 

「えっ…?」

 

紫の突然の質問に俺は固まった。

俺を幻想郷に連れて来たのは…紫のはず。

なら何故、紫は俺にそれを聞くのか。

 

それが分からなかった。

 

「ちょっと紫、何言っているのよ。

あんたが連れて来たんじゃないの?」

 

「違うわ。確かに、私はちょくちょく外の世界の様子も見てたけど、誰も招き入れていないわよ」

 

「……じゃあ、瞬を幻想郷に招き入れたのは誰なんだぜ?」

 

魔理沙が、どう言う事だ?と言う視線を俺に送る。

俺だって何がなんだか分からないよ…

 

「紫さん、本当に俺を幻想郷に招いたんじゃないんですね?」

 

「そうよ。出来れば、貴方から詳しい話を聞きたいわね」

 

「はい。俺が覚えている事は全部話します。」

 

☆★☆★☆

 

俺は自分が覚えている範囲の事を話した

 

「そう。まさか、私の容姿と能力をコピーできる存在がいた事に驚いたわ」

 

「俺が覚えているのはここまでだ」

 

「そう。なら、後は藍にでも頼もうかしら?」

 

紫さんは用が終わったのか、隙間に入る。すると、隙間から再び顔を出して

 

「瞬、良かったら一戦する?貴方のバトルを見ていて少し闘いたいと言う気持ちもあったのよ」

 

と言った。もちろん、俺の返事はyesだ。

 

「おっ!瞬と隙間のバトルか?これは面白そうだぜ!」

 

「そうね。瞬、紫は私より強いわ。本気で行かないと一瞬でやられるわよ」

 

霊夢からの助言(?)を受け、俺はデッキを出す。

俺の本気のデッキは『十二宮』だ!

 

「さあ、行くわよ」

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

☆★☆★☆★

 

お馴染みのバトルスーツを装着し、俺はバトルフィールドに立つ。

 

紫のバトルスーツは、何もなく、さっきと変わっていなかった。

だが、紫の周りにはライフであろう5個のコアが舞っていた。

 

『瞬ー?私達はここから見てるからね』

 

横を見ると、霊夢と魔理沙の顔が映像みたいに見える。

 

「(そうやって見るんだな…)」

 

「そろそろ始めましょうか、星空 瞬」

 

「そうだな。じゃあ星空のターン」

瞬 手札5 リザーブ【4】

 

第1ターン

俺は《エリダヌス・ドラゴン》を召喚し、バーストセットをしてターンエンドした。

 

瞬 手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5 バースト

 

エリダヌス・ドラゴン【1】LV1 BP3000

 

 

「隙間のターン」

紫 手札5 リザーブ【5】

 

紫の第2ターン

紫はネクサス《凍てつくつららの逆塔》を配置。バーストをセットしてターンエンドした。

 

紫 手札3 リザーブ0 トラッシュ【5】ライフ5 バースト

 

凍てつくつららの逆塔(0)LV1 コスト5

 

 

「星空のターン」

瞬 手札4 リザーブ4

 

このターン、俺は《ダンデラビット》を召喚した。

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 コスト3

 

召喚時効果で、《エリダヌス・ドラゴン》とリザーブにコアを1つずつ置き、

《エリダヌス・ドラゴン》をLV2にした

 

エリダヌス・ドラゴン【1→2→3】LV2 BP4000

 

そして《ダンデラビット》で紫にアタックし、これを紫はライフで受けた。

 

紫 ライフ5→4 リザーブ1

 

だが、ライフ減少で紫のバースト発動。

《妖華吸血爪》

紫はカードを2枚ドローした。そしてバトルは第4ターンを迎えた。

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5 バースト

 

ダンデラビット(1)LV1 疲労

エリダヌス・ドラゴン【3】LV2 BP4000

 

 

第4ターン

 

「私のターンね」

紫 手札6 リザーブ【7】

 

「《さまよう甲冑》を召喚。召喚時効果で1枚ドローするわ」

 

さまよう甲冑(1)LV1BP2000 コスト3→2

 

「さらに《ヤミヤンマ》を2体召喚するわ」

 

フィールドに緑白デッキによく出てくる《ヤミヤンマ》が2体現れた。

 

ヤミヤンマ(1)LV1 BP2000 コスト2→0

ヤミヤンマ(1)LV1 BP2000 コスト2→0

 

「召喚時効果で《さまよう甲冑》にコアを1つ置く。2体なので2個ブーストするわ」

 

さまよう甲冑(1→3)LV2 BP3000

 

「ここで《凍てつくつららの逆塔》の効果発揮。さらに《さまよう甲冑》にコアを2つ置くわ」

 

さまよう甲冑(3→5)LV2 BP3000

 

「締めは《甲冑》のコアを1つ使って《要塞蟲ラルバ》を召喚。

召喚時効果で、白のスピリット2体にコアを1つ置く。

 

それと、《ラルバ》は自分も白として扱うので自分にもコアを追加。」

 

今度は防御が強そうな虫のスピリットが現れた。あいつも緑白に出張する1枚だ

 

要塞蟲ラルバ(2→3)LV2 BP5000 コスト4→【1】

さまよう甲冑(5→4→5)LV2 BP3000

 

「《凍てつくつららの逆塔》の効果で《甲冑》にさらにコアを追加。」

 

さまよう甲冑(5→6)LV2 BP3000

 

「(くる…!)」

 

「バーストセット、ターンエンドよ。」

 

手札1 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ4 バースト

 

さまよう甲冑(6)LV2 BP3000

ヤミヤンマ(1)LV1 BP2000

ヤミヤンマ(1)LV1 BP2000

要塞蟲ラルバ(3)LV2 BP5000

凍てつくつららの逆塔(0)LV1

 

 

「(コアを7個追加して何もしない?)星空のターン」

瞬 手札4 リザーブ4

 

だが、今のターンで一気にコアの数を離された。このバトル、いつもよりも本気じゃないと勝てないな

 

「メインステップ。《ワイバーン・ベラ》を召喚する。」

 

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 コスト2→1

 

「召喚時効果で、手札の《光導》を持つスピリットを手元にオープンし、その数だけドローする。

俺がオープンするのは2枚!よって2枚ドロー!」

 

オープンカード

①双魚賊神ピスケガレオン

②光龍騎神サジット・アポロドラゴン

 

「なら、相手の召喚時効果でバースト発動よ。

《双翼乱舞》

2枚ドロー。さらにコストを支払い、2枚追加ドローするわ」

 

双翼乱舞 コスト4

さまよう甲冑(6→3)LV2 BP3000

要塞蟲ラルバ(3→2)LV2 BP5000

 

「(コアブーストに手札補充…)さらに、ネクサス《光り輝く大銀河》を配置するぜ。」

 

俺のフィールド全体が大銀河に変わった

 

光り輝く大銀河(0)LV1 コスト4→2

 

「そして、《エリダヌス・ドラゴン》を疲労させて《サジット・アポロドラゴン》をコスト1で召喚するぜ!」

 

俺の後ろに突如マグマが出現し、そのマグマから神話に出てくるケンタウロスがマグマから俺のフィールドに勢いよく飛び出した。

 

現れた時には射手座のマークがフィールドに映し出されていた。

 

エリダヌス・ドラゴン【3→1】LV1 疲労

サジット・アポロドラゴン(1)LV1 BP6000 コスト8→5→1

 

「《サジット・アポロドラゴン》で《ラルバ》に指定アタック!」

 

《サジット・アポロドラゴン》が《ラルバ》に向けて炎の弓矢を放ち、《ラルバ》を破壊した。

 

サジット・アポロドラゴン(1)LV1 BP6000

vs

要塞蟲ラルバ(2)LV2 BP5000 破壊

 

「ターンエンド」

 

手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5 バースト

 

エリダヌス・ドラゴン【1】LV1 疲労

ダンデラビット(1)LV1 BP1000

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000

サジット・アポロドラゴン(1)LV1 疲労

光り輝く大銀河(0)LV1

 

 

「私のターン」

紫 手札6 リザーブ2→【10】

 

すでに俺よりもコアがある紫。

このターンはどうするつもりだ?

 

「《ネガ・テュポーン》を召喚。」

 

八つの首を持ったスピリットが紫のフィールドに現れた。

 

ネガ・テュポーン【4】LV3 BP7000 コスト5→3

 

「召喚時効果で《光り輝く大銀河》を手札に戻して、【紫連鎖】で1枚ドローするわ」

 

「出たな、《ストライク・ジークヴルム》の存在意義をなくした奴!」

 

「別に良いじゃないの。

ネクサス《朱に染まる六天城》《水銀海に浮かぶ工場島》をそれぞれ配置するわ。」

 

《甲冑》のコアを使って紫は2枚の強いネクサスを配置した。

 

朱に染まる六天城(1)LV2 コスト4→2

水銀海に浮かぶ工場島(0)LV1 コスト5→2

さまよう甲冑(3→1)LV1 BP2000

 

「バーストセットして《ネガ・テュポーン》でアタック。」

 

「ライフだ!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ1

 

《ネガ・テュポーン》が八つの首を振り回して俺のライフを削った。

 

「ライフ減少でバースト発動!《秘剣二天一龍》!《さまよう甲冑》と《ヤミヤンマ》を破壊して1枚ドロー!」

 

さまよう甲冑(1)LV1 破壊

ヤミヤンマ(1)LV1 破壊

 

ターンエンドよ。

 

手札3 リザーブ2 トラッシュ7 ライフ4 バースト

 

ヤミヤンマ(1)LV1 BP2000

ネガ・テュポーン【4】LV3 疲労

朱に染まる六天城(1)LV2

水銀海に浮かぶ工場島(0)LV1

凍てつくつららの逆塔(0)LV1

 

 

「星空のターン!」

瞬 手札5 リザーブ5

 

あの疲労状態の《ネガ・テュポーン》はめんどくさい。アタックすれば、回復し、コアブーストもする。

 

「《エリダヌス・ドラゴン》をLV2にして疲労させる。」

 

エリダヌス・ドラゴン【1→3】LV2 疲労

 

だけど、紫のデッキも何のデッキか分かってきた。なら、こちらの対抗策も決まっている。

 

「そして手札の《宝瓶神機アクア・エリシオン》をLV2で召喚!」

 

フィールドに水瓶座が現れ、そこから大量の水と共に、《アクア・エリシオン》が水を斬って現れた。

 

宝瓶神機アクア・エリシオン(3)LV2 BP8000 コスト7→3

エリダヌス・ドラゴン【3→1】LV1 疲労

ダンデラビット(1→0)消滅

 

多分、次のターンに奴が来るだろう…なら、ここは守りに入る!

 

「(このバーストに賭ける)バーストセットしてターンエンドだ。」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4

バースト

 

エリダヌス・ドラゴン【1】LV1 疲労

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000

サジット・アポロドラゴン(1)LV1 BP6000

アクア・エリシオン(3)LV2 BP8000

 

 

「あらあら、攻撃はしないのかしら?

なら、こちらは仕掛けるわよ」

紫 手札3→5→4 リザーブ10

 

紫は口元を扇で隠す。そして前のターンに配置したネクサス《朱に染まる六天城》の効果で2枚ドローして1枚破棄した。

 

破棄カード

①クリスタニードル

 

「《イチバンスピアー》をLV2で召喚」

 

自分よりも長い槍を持った白のスピリットが現れた。

《イチバンスピアー》は【超装甲】3色を持つ除去が難しいスピリット。

それと、厄介な効果がもう1つある。

 

イチバンスピアー(2)LV2 BP4000 コスト2→0

 

「そして、《天魔王ゴッド・ゼクス》をLV2で召喚!!《凍てつくつららの逆塔》の効果で1つ追加。」

 

突然、空から光がフィールドに降り注いだ。そして、光と共に禍々しい1体のスピリットがフィールドに降り立った。

 

天魔王ゴッド・ゼクス【2】LV2 BP12000 コスト8→6→1

ネガ・テュポーン【4】→(3→4) LV3 BP7000

 

「出てきやがったな《ゴッド・ゼクス》!」

 

だが、《ゴッド・ゼクス》の効果は《アクア・エリシオン》で防げる。こちらの防御は完璧だ。

 

「あらあら、これで終わりじゃないわよ。

召喚《アルティメット・ラグナ・ロック》!」

 

《ゴッド・ゼクス》が天から現れたのに続き、今度はフィールドが真っ二つに割れ、そこから巨大なアルティメットが姿を現した。

 

アルティメット・ラグナ・ロック(1)LV3 BP16000 コスト8→4

 

「げっ!?」

 

「《U・ラグナ・ロック》の召喚時効果で相手のスピリットを全てを疲労させる。

その後、手札から緑のスピリット《白羊樹神セフィロ・アリエス》をコストを支払わずに召喚」

 

《U・ラグナ・ロック》が緑の風を俺のフィールドに吹かせると、俺のスピリット全ては疲労した。

その後、十二宮の1体の《セフィロ・アリエス》が紫のフィールドに現れた。

 

エリダヌス・ドラゴン【1】LV1 疲労

ワイバーン・ベラ(1)LV1 疲労

サジット・アポロドラゴン(1)LV1 疲労

アクア・エリシオン(3)LV2 疲労

 

白羊樹神セフィロ・アリエス(1)LV1 BP7000 コスト0

ヤミヤンマ(1→0)消滅

 

「《セフィロ・アリエス》の召喚で《凍てつくつららの逆塔》の効果発揮。《イチバンスピアー》にコアが置かれる。」

 

イチバンスピアー(2→3)LV2 BP4000

 

「圧倒的だ…。これが八雲 紫のバトル…」

 

「《U・ラグナ・ロック》の効果を《アクア・エリシオン》は防げない。《U・ラグナ・ロック》をLV2に上げるわ」

 

U・ラグナ・ロック(1→4)LV4 BP26000

ネガ・テュポーン(4→2)LV1 BP5000

イチバンスピアー(3→2)LV2 BP4000

 

「さあ、《U・ラグナ・ロック》でアタック。《Uトリガー》ロックオン。」

 

紫の指から弾かれた光が俺のデッキトップのカードをトラッシュに置いた。

 

「コスト3《エリダヌス・ドラゴン》だ」

 

「ヒット。《アクア・エリシオン》をデッキに戻して、《U・ラグナ・ロック》はブロックされないわ」

 

「ライフだ!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ4

 

《U・ラグナ・ロック》の拳が俺のライフを破壊する。これで俺のスピリット全ては《ゴッド・ゼクス》の効果を受けるようになってしまった。

 

だが、

 

「このまま殺られてたまるか!ライフ減少によりバースト発動!《創星龍トレミー》!」

 

フィールドに大銀河が出現し、大銀河から1体のアルティメットが姿を現した。

すると、《トレミー》が《ゴッド・ゼクス》に炎を浴びせ破壊した。

 

天魔王ゴッド・ゼクス【2】LV2 破壊

創星龍トレミー(1)LV3 BP10000

 

「へぇ…やるじゃない。でも、スピリット破壊でバースト発動。《双光気弾》。

 

ターンエンドよ。」

 

《ゴッド・ゼクス》と言う切り札を破壊されたはずなのに、紫は冷静にカード効果で2枚ドローしてターンエンドした。

 

手札2 リザーブ0トラッシュ【7】 ライフ4

 

イチバンスピアー(2)LV2 BP4000

ネガ・テュポーン(2)LV1 BP5000

白羊樹神セフィロ・アリエス(1)LV1 BP7000

U・ラグナ・ロック(4)LV4 疲労

朱に染まる六天城(1)LV2

水銀海に浮かぶ工場島(0)LV1

凍てつくつららの逆塔(0)LV1

 

 

「ここから反撃だ!星空のターン」

 

後編に続く




十二神皇編第4章のCM見た時、興奮して叫びました。
《リバイバルサジット》や《リバイバルレオ》、アルティメットの十二宮も出せる時にどんどん出して行きたいです。

先日、《リボル・ティーガ》を《エクゼシード》と交換して手に入れました。【砲撃】強いけど、運ゲーになる…


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9話 隙間妖怪!天地を支配するデッキ 後編

どうも《ブラム・ザンド》を倒す為だけに《裏十二宮ブレイヴ》デッキを再び構築した作者です。
なお、今回は後編となっています。



「ここから反撃だ!星空のターン」

瞬 手札4 リザーブ3→7

 

厄介なスピリット《ゴッド・ゼクス》が消えた今、注意すべきは《U・ラグナ・ロック》だ。

 

「《創星龍トレミー》をLV5《サジット・アポロドラゴン》をLV2にアップ!」

 

創星龍トレミー(1→5)LV5 BP20000

サジット・アポロドラゴン(1→3)LV2 BP10000

 

「行くぜ!バーストセット!

《創星龍トレミー》でアタック!《Uトリガー》ロックオン!」

 

紫のデッキからカードが1枚トラッシュに置かれる。

 

「コスト2《イチバンスピアー》よ」

 

「ヒット!相手のネクサス全てを破壊し、2枚ドローする!」

 

《トレミー》が紫のネクサスに炎を吐くと、紫のフィールドのネクサス全ては破壊された。

 

「そのアタック、ライフで受けるわ」

紫 ライフ4→3 リザーブ【4】

 

「そして《サジット・アポロドラゴン》で《セフィロ・アリエス》に指定アタック!」

 

《サジット・アポロドラゴン》が《ラルバ》を破壊した時のように炎の弓矢で《セフィロ・アリエス》を貫いた。

 

サジット・アポロドラゴン(3)LV2 BP10000

vs

セフィロ・アリエス(1)LV1 BP7000 破壊

 

「ターンエンドだ。」

 

手札5 リザーブ1 トラッシュ0 ライフ3 バースト

 

エリダヌス・ドラゴン【1】LV1 BP3000

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000

サジット・アポロドラゴン(3)LV2 疲労

創星龍トレミー(5)LV5 疲労

 

 

「隙間のターン」

紫 手札3 リザーブ【5】→【11】

 

さっきのターンで紫のフィールドをほとんど焼き付くしたが、《ゴッド・ゼクス》のデッキは切り札級のカードが沢山ある。

油断させずに行こう

 

「マジック《ネオ・ダブルドロー》を使用するわ。《アルティメット》がいるので3枚ドロー」

 

ネオ・ダブルドロー コスト4→3

 

「さらに

《天魔王ゴッド・ゼクス -零ノ型-》を召喚。召喚時効果で1枚ドロー。」

 

フィールドに1回り小さくなった紫色の《ゴッド・ゼクス》が現れた。

 

天魔王ゴッド・ゼクス -零ノ型-(1)LV1 BP3000 コスト4→2

 

「ここで【六天連鎖】発揮するわ。

シンボルが2色以上あるので《サジット・アポロドラゴン》を破壊するわ。」

 

《ゴッド・ゼクス零》が紫の衝撃波を飛ばして《サジット・アポロドラゴン》を破壊した。

 

サジット・アポロドラゴン(3)LV2 破壊

 

「そして《ネガ・テュポーン》をLV3にアップするわ。」

 

ネガ・テュポーン(2→4)LV3 BP7000

 

「アタックステップよ。

《U・ラグナ・ロック》でアタック。《Uトリガー》ロックオン!」

 

《U・ラグナ・ロック》が暴風を起こし、俺のデッキトップのカードを弾いた

 

「…コスト4《双翼乱舞》」

 

「ヒット。《エリダヌス・ドラゴン》をデッキに戻して、このカードはブロックされなー」

 

俺は、さっきのターン引いた『対アルティメット』の為のカードを、ここで使った。

 

「いや、そうはさせない!

【トリガーカウンター】《キャノンボール》!」

 

《キャノンボール》の効果で、俺の手から大量の火の玉が出現し、それは《U・ラグナ・ロック》に飛んで行き、《U・ラグナ・ロック》を破壊した。

 

キャノンボール コスト4→3

 

U・ラグナ・ロック(4)LV4 破壊

 

「へえ~なら、《ネガ・テュポーン》でアタックするわ」

 

「《ワイバーン・ベラ》ブロックだ!」

 

《ネガ・テュポーン》が《ワイバーン・ベラ》のブロックを首で弾いて破壊した。

 

ネガ・テュポーン(4)LV3 BP7000

vs

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 破壊

 

「(充分かしら?)ターンエンド」

 

手札5 リザーブ【3】 トラッシュ5 ライフ3

 

イチバンスピアー(2)LV2 BP4000

天魔王ゴッド・ゼクス -零ノ型-(1)LV1 BP3000

ネガ・テュポーン(4)LV3 疲労

 

 

「良し!星空のターン!」

瞬 手札5 リザーブ6

 

《ゴッド・ゼクス》と《U・ラグナ・ロック》と言う切り札級のカードを2枚も破壊できた。

しかし、紫はまだ何かを出してきそうだ…。だったら、ここはライフを回復する!

 

「《エリダヌス・ドラゴン》をLV2にアップ!そして疲労させる。」

 

エリダヌス・ドラゴン【1→3】LV2 疲労

 

「出でよ!乙女座の十二宮Xレア!《戦神乙女ヴィエルジェ》!LV2で召喚!」

 

フィールドに乙女座が現れ、そこから綺麗な美少女がフィールドに降り立った。

 

戦神乙女ヴィエルジェ(2)LV2 BP6000 コスト6→3

エリダヌス・ドラゴン【3→1】LV1 疲労

 

「召喚時効果でライフを1つ回復!」

 

《ヴィエルジェ》が自分の手から光を1つ俺のライフに加えた。

 

瞬 ライフ3→4

 

「アタックステップ!《創星龍トレミー》でアタック!《Uトリガー》ロックオン!」

 

ここらで、さらに手札を増やす為に《トレミー》がアタックし、紫のデッキトップのカードをトラッシュに置いた。

 

「コスト5 《凍てつくつららの逆塔》よ。

でも、こちらも【トリガーカウンター】《キャノンボール》よ。」

 

紫が放った《キャノンボール》は《トレミー》に当たり、《トレミー》は苦しそうに破壊された。

 

キャノンボール コスト4→【3】

 

創星龍トレミー(5)LV5 破壊

 

「くっ…ターンエンドだ。」

 

瞬 手札4 リザーブ6 トラッシュ3 ライフ4 バースト

 

エリダヌス・ドラゴン【1】LV1 疲労

戦神乙女ヴィエルジェ(2)LV2 BP6000

 

 

「そろそろ決めに掛かるわ。」

紫 手札5 リザーブ【9】

 

「《水晶龍アメジスト・ドラゴン》を召喚するわ」

 

フィールドに薄紫色の綺麗なドラゴンが現れた。

 

水晶龍アメジスト・ドラゴン【3】LV2 BP8000 コスト6→4

 

「召喚時効果で手札の《龍魔神》をノーコストで召喚。そしてデッキから2枚ドローするわ」

 

《アメジスト・ドラゴン》が咆哮し、それに共鳴したのか、紫の手札から《龍魔神》がフィールドに現れた。

 

龍魔神 コスト5→0 BP4000

 

「《龍魔神》、《天魔王ゴッド・ゼクス零》と《ネガ・テュポーン》と合体。」

 

《龍魔神》が手から2本の紫の線を出し、《ゴッド・ゼクス零》と《ネガ・テュポーン》に繋いだ。

 

しかも、《ヴィエルジェ》の効果を受けないコストにしやがった。

 

ネガ・テュポーン(4)LV3 BP7000+(左)4000=11000 白+紫

天魔王ゴッド・ゼクス零(1)LV1 BP3000+(右)4000=7000 紫+紫

 

「来るならこい!」

 

「バーストセット。《ネガ・テュポーン》でアタック。

《龍魔神》の追撃で《ヴィエルジェ》を疲労させて1枚ドローするわ」

 

《龍魔神》が手から紫の球を《ヴィエルジェ》を疲労させた。

 

戦神乙女ヴィエルジェ(2)LV2 疲労

 

「そしてフラッシュ《ドリームネビュラ》を使用。《ヴィエルジェ》を手札に戻して、【紫連鎖】で《エリダヌス・ドラゴン》のコアを1つ除去して1枚ドローするわ。」

 

ドリームネビュラ コスト4→2

 

エリダヌス・ドラゴン【1→0】消滅

 

「くそっ!ライフだ!」

瞬 ライフ4→2 リザーブ【9→11】

 

《ネガ・テュポーン》のダブルシンボルは痛く、俺は1歩後ろに下がった。

 

「ライフ減少でバースト発動!《絶甲氷盾》!ライフを1つ回復し、コストを支払ってアタックステップを終了させる!」

 

絶甲氷盾 コスト4

瞬 ライフ2→3 リザーブ【7】

 

「ふぅん…ターンエンドよ」

 

紫 手札5 リザーブ0 トラッシュ6 ライフ3 バースト

 

イチバンスピアー(2)LV2 BP4000

天魔王ゴッド・ゼクス -零ノ型-(1)LV1 BP7000

ネガ・テュポーン(4)LV3 疲労

水晶龍アメジスト・ドラゴン【3】LV2 BP8000

 

 

「(このターンで決めないと!)」

瞬 手札5 リザーブ【7→15】

 

ドローカード→《明の明星》

 

「(ここで来るか…)」

 

今、俺のライフは3。

ここで《明の明星》を使えばライフが1になり、次のターンにピンチになる。

 

だが、使わないければ次のターンで負ける。

 

「(使うしかないか…)メインステップ。

マジック《明の明星》!」

 

明の明星 コスト5 マジック 軽減 赤+赤+究極

 

フラッシュ:発動時、自分のライフを1にするようにリザーブにコアを置く。その後、手札・トラッシュにあるスピリット・ブレイヴ・アルティメットカード1枚をコストと召喚条件を無視して召喚できる。

この時、【自分のライフ減少時】のバーストは発動できない。

 

 

「《明の明星》の効果で俺は自分のライフを1にする。」

 

瞬 ライフ3→1 リザーブ【10→12】

 

「そして、手札からスピリットまたは、アルティメット1体をコストを支払わずに召喚する!」

 

「へぇ…賭けに出るのかしら?」

 

「当たり前だ!

空に輝く12の星よ!今こそ力を束ね、俺を勝利に導け!

《究極星アルティメット・ゾディアック》召喚!!」

 

カードから光が放たれ、光は天に12個の星座の輪を描いた。その輪から巨大なアルティメットが姿を現した。

 

究極星アルティメット・ゾディアック【5】LV5 BP33000 コスト0

 

「これが貴方の切り札ってわけね」

 

「さらに《光導星剣ゾディアックソード》を召喚!召喚時効果で《龍魔神》を破壊する!」

 

《U・ゾディアック》が現れた光の輪から、虹色に輝く剣が降りてきて、フィールドに突き刺さる。

そして、《ゾディアックソード》は、自身から虹色の光を出し、《龍魔神》を破壊した。

 

光導星剣ゾディアックソード(1)LV1 BP3000 コスト3→2

 

「行くぞ!

《ゾディアックソード》を《U・ゾディアック》に合体!」

 

《U・ゾディアック》が《ゾディアックソード》を両手で持って構える。

これでコストが3増えてコスト12だ!

 

U・ゾディアック【5】LV5 BP33000+5000=38000

 

「バーストセット!《U・ゾディアック》でアタック!

《ゾディアックソード》の効果で相手のバーストを破棄!ついでにコアを2つ追加する!」

 

《U・ゾディアック》が紫のフィールドにあるバーストを《ゾディアックソード》で切り裂いた。

 

紫 バースト→絶甲氷盾 破棄

 

U・ゾディアック【5→7】LV5 BP38000

 

「そして…《Uトリガー》ロックオン!」

 

「ふぅん…コスト2 《ヤミヤンマ》よ」

 

「ヒット!デッキから12枚オープンだ!」

 

オープンカード

①金牛龍神ドラゴニック・タウラス

②魔導双神ジェミナイズ

③バーニングサン

④ピクシス・リザード

⑤双翼乱舞

⑥天蠍神騎スコル・スピア

⑦究極星アルティメット・ゾディアック

⑧ピクシス・リザード

⑨光り輝く大銀河

⑩魔羯邪神シュタイン・ボルグ

⑪光導星剣ゾディアックソード

⑫絶甲氷盾

 

「その中の《金牛龍神ドラゴニック・タウラス》《魔導双神ジェミナイズ》《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》《天蠍神騎スコル・スピア》をコストを支払わずに召喚!

 

そしてLVは最高LVとなり、BPは+5000させる!」

 

フィールドに《牡牛座》《山羊座》《双子座》《蠍座》の星座が現れ、そこからそれぞれの十二宮Xレアが現れた。

 

金牛龍神ドラゴニック・タウラス(1)LV3 BP10000+5000=15000

魔導双神ジェミナイズ(1)LV3 BP8000+5000=13000

魔羯邪神シュタイン・ボルグ(1)LV3

BP11000+5000=16000

天蠍神騎スコル・スピア(1)LV3 BP11000+5000=16000

 

U・ゾディアック【7→3】LV4 BP26000+5000=31000

 

「これじゃあ不味いわね……マジック《白晶防壁》を使うわ

《金牛龍神ドラゴニック・タウラス》を手札に戻すわ。コストに【ソウルコア】を使用したので、このターン、私のライフは1しか減らない」

 

「何っ!?」

 

紫のマジックにより、《ドラゴニック・タウラス》が手札に戻され、紫のライフが氷によって守られた。

 

白晶防壁 コスト4→【2】

アメジスト・ドラゴン【3】→(1)LV1 BP5000+4000=9000

 

「《ゾディアック》のアタックはライフで受けるわ」

紫 ライフ3→2 リザーブ1

 

「そんなっ…!……ターンエンドだ」

 

瞬 手札2 リザーブ1 トラッシュ7 ライフ1

 

魔導双神ジェミナイズ(1)LV3 BP13000

魔羯邪神シュタイン・ボルグ(1)LV3 BP16000

天蠍神騎スコル・スピア(1)LV3 BP16000

U・ゾディアック【7→3】LV4 疲労

 

 

「まさか、ここまでやるとは思わなかったわ。でも、ここまでね」

紫 手札5 リザーブ1→【10】

 

紫はメインステップに入り、《プリズモルフォ》を召喚した。

 

プリズモルフォ(1)LV1 BP1000 コスト3→0

 

「じゃあ、私も真の切り札を出させてもらうわ。

 

マジック《天魔王降臨》を使用。

トラッシュの《イチバンスピアー》を回収。」

 

天魔王降臨 コスト5→1

 

「さらにトラッシュに《ゴッド・ゼクス》がいるとき、

手札から、《天魔王ゴッド・ゼクス -破ノ型- 》をコストを支払わずに召喚!!」

 

マジック発動と共に、フィールド全体が揺れ、フィールドが朱に染まった。

そして、朱に染まったフィールドから、巨大なスピリットが大きな振動と共に現れた。

 

天魔王ゴッド・ゼクス -破ノ型- 【5】LV3 BP20000

 

「《ゴッド・ゼクス-破ノ型-》…だと……」

 

「追い討ちね。手札から《妖刀ムラサメ》を《破ノ型》に直接合体。」

 

紫が手札から、紫の鬼畜ブレイヴカードを《ゴッド・ゼクス-破ノ型-》に投げて、直接合体させた。

 

妖刀ムラサメ LV1 BP+5000 コスト5→3

 

天魔王ゴッド・ゼクス -破ノ型- 【5】LV3 BP20000+5000=25000

 

「アタックステップ。

《破ノ型》でアタック!《ムラサメ》の効果で《ジェミナイズ》のコアを1つ《スコル・スピア》に移動させて1枚ドローさせてもらうわ。」

 

《破ノ型》に合体している《ムラサメ》が、《ジェミナイズ》の命を吸い込み、その命を《スコル・スピア》に与えた。

 

魔導双神ジェミナイズ(1→0)消滅

天蠍神騎スコル・スピア(1→2)LV3

 

「そして【六天連鎖】発揮!!

自分のシンボルが4色以上あるので、自分のシンボルと同じ色のスピリット/アルティメットを破壊する!」

 

《破ノ型》の周りに【赤・白・青・紫】のシンボルが現れ、それぞれの色の俺のスピリット/アルティメットに向けて虹色の光線を発射し、破壊した。

 

フィールドのシンボル

①赤

②白

③紫

④青《プリズモルフォ》

 

魔羯邪神シュタイン・ボルグ(1)LV3 破壊

天蠍神騎スコル・スピア(2)LV3 破壊

U・ゾディアック【3】LV4 破壊

 

「そんな…俺の十二宮が…」

 

「礼を言うわ。久しぶりに楽しませてくれたからね。」

 

「……ライフで受ける」

瞬 ライフ1→0

 

《破ノ型》のトリプルシンボルを体に受けた俺の体はバトルフィールドから追い出された。

 

☆★☆★☆★

 

 

「…負けちまったか」

 

俺はバトルに負けて博麗神社の鳥居の近くに倒れていた。

 

「惜しかったな瞬。に、しても隙間の本気を久しぶりに見たぜ」

 

「そうね。紫は大抵力は出さないから、それほど瞬が強かって言うわけね」

 

俺は無言でデッキを取りだし、カードを眺めながら、さっきのバトルを思い出していた。

 

「…霊夢、紫は?」

 

「紫なら、もうどこかに行ったわ。多分、瞬を幻想郷に送りこんだ奴を探しに行ったんだわ」

 

「そうか…。」

 

さっきのバトル…紫はまだ本気を出していないかもしれない。紫はまだ《ゴッド・ゼクス》の最終形態を出していない。

 

それを追及したかったが、次にバトルした時に確認させてもらおう。

 

「良し!デッキ編集でも始めるか!」

 

この敗北を胸に俺は、いつか紫に勝つ事を誓った。

 

☆★☆★

 

その頃、妖怪の山付近では隙間が出現し、隙間から新たな人間が幻想郷に現れた。

 

「うああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

その人間は、自分が何故、ここにいるのか考える暇もなく空から妖怪の山の麓に落ちて行った。

 

この人間、星野 駿太(ほしの しゅんた)の出現によって幻想郷は、ほんの少しずつ混沌と化して行く。




今回、紫が使用したデッキは友達のデッキを参考にさせてもらいました。
次は可能なら《リボル・ティーガ》にしたいと思います。


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10話 スピリッツワールドからの来訪者 星野 駿太(ほしの しゅんた)!

今回はバトルはなしです。
十二神皇編第4章発売ですね。
作者はAmazonで《子の十二神皇》《丑の十二神皇》を買おうと思っています。



「ふっふ~ん♪」

 

ある日の昼頃、射命丸 文はついに出来上がった新聞を手に持ち、博麗神社に向かっていた。

 

「(いや~瞬さん気に入ってくれるでしょうか…。ついでにバトルのリベンジも果たしたいですね。

《セフィロ・アリエス》のコア除去に特に気をつけないとですね)」

 

博麗神社に向かいながら文は瞬とのバトルを思い出した。

すると、

 

「あややややややややや?」

 

文は『妖怪の山』の麓に1人の男が倒れているのを発見した。

 

男の髪は赤色で、服は瞬と同じような外来人が着るような服で、首にヘッドホンをかけていた。

 

「年は、18ぐらいですね。隙間妖怪にでも連れてこられたのでしょう。」

 

このままにしておくと、他の妖怪に喰われてしまう可能性を考えた文は、その男の人を助けようと地上に降りた。

 

「えっ!?」

 

その時、文はその男の顔を確認して驚いた。

 

 

「…………瞬さん?」

 

☆★☆★☆

 

「……ん?」

 

その男が目を覚ましたのは、文が助けてから30分が経った頃だった。

 

「あっ、ようやく気がつきましたか」

 

「…………ここは、どこだ?お前は。何故、俺はここに…」

 

文は男の人の顔を見る。

声までは似てないが、顔のパーツは所々同じなのだ

髪の色を黒にすれば、絶対に瞬と見間違えるだろう。

 

「(似てますね~)じゃあ、1つずつ答えますね。

1つ、私の名前は射命丸 文。新聞記者です」

 

「新聞記者?……あっ、俺は星野 駿太(ほしの しゅんた)だ。」

 

互いに自己紹介を終え、駿太が本題に入る。

 

「で、ここはどこなんだ?」

 

「ここは幻想郷。忘れられたもの達が集う楽園です。」

 

そう答えると、駿太は驚いた顔をした。

 

「幻想郷…?

俺は、また違う世界に来たのか…」

 

「また?どう言う事なのか、ちゃんと教えて下さい!」

 

その一言を文は逃さずに言及する。

 

「あ、ああ。俺は『スピリッツワールド』って言う所にいたんだ。」

 

その状態の文に圧されながら、駿太は答える。その仕草も瞬に似ていた。

 

話の内容は『スピリッツワールド』の話から始まった。

『スピリッツワールド』は今、《邪神皇》の復活が近づいており、『スピリッツワールド』の崩壊を防ぎ、平和を守るために勇者の力が必要だと言う話だった。

 

「そして俺は 勇者として『スピリッツワールド』に召喚されたんだ。」

 

「なんか、全然分かりません」

 

《邪神皇》とか、勇者の力

などが全く分からず文の頭に?マークが残るだけになった。

 

「まあ、詳しい話は後でするよ。」

 

「そうですね。そう言えば、駿太さんはこれからどうするのですか?」

 

「あー……」

 

駿太が気まずそうに目をそらす。

これは何も考えていない目だ。と文は確信する。

 

「元の世界に帰りたくても、帰れなさそうだしな」

 

「分かっていますね。そう思った理由も何か?」

 

「ああ…。『スピリッツワールド』に召喚された時も帰れないって言われたんだ。」

 

「なるほど。納得しました。」

 

元の世界に帰れないと聞き、駿太がガクッと落ち込み、文はポンッと手をついた。

 

「それじゃあ、こういう時に頼もしい人に会いに行きましょうか。」

 

☆★☆★☆

 

「それで私の所に来た、と」

 

「そうですね。簡単に言えば、瞬さんの従兄弟かもと考えたのですよ」

 

文が駿太を連れて来た場所は博麗神社だった。

 

俺は文が連れて来た 星野 駿太を改めて見る。髪と声は違うが、従兄弟と勘違いするほど俺に似ていると思う。

最初、文に見せられた時、ドッペルゲンガーとも思った。

 

「ほんと似ているわね~」

 

「そうだぜ。まるでコピーみたいに似てるぜ」

 

外でお茶を飲んでいた霊夢と魔理沙も、俺と駿太を交互に見て感想を述べる。

そして当の俺と駿太は……

 

 

「そうか…お前も大変だな駿太。」

 

「そっちこそ、いきなり異世界に放り込まれてよく普通に生活できるな」

 

「来てしまったものはしょうがないんだ。でも、まあだいぶ慣れた」

 

俺と駿太は、外の世界からの出身同士で気が合うのか、外の世界の話だったり、バトスピの話をしていた。

 

俺は霊夢に、幻想郷についての説明も頼むと言われたので、ついでに簡単に幻想郷の説明もした。

 

 

30分後…

 

「と、言うわけで、我がこの世界に舞い降りた選ばれし人間、星野 駿太だ。

これからよろしく頼むぜお嬢さん方」

 

「「「…………………………………」」」

 

瞬を除く3人は思った。『キャラ変わってる!?』

 

「ふぅん、我がカッコよすぎて声も出ないか。」

 

「いや駿太。お前のキャラが変わりすぎて唖然としているんだよ」

 

こいつと30分話して分かった事がある。

 

「フハハハハハハハハハハ!そうか!そうなのか!フハハハハハハハハ!」

 

1つは、度が過ぎた廚二病だと言うこと。

 

「瞬、幻想郷の事についてどんな説明をしたのかしら?」

 

「いや、普通に説明したぞ。こいつが違う方に解釈しただけだ。」

 

「絶対、違うと思うんだぜ…」

 

魔理沙が疑いの目を向ける。

 

「…家が貧乏でバカにされていたから、少しでも強く見せる為にあんな感じで話すようにしたらしい。」

 

俺は駿太に聞こえないように霊夢と魔理沙、文に耳打ちする。すると、3人は納得したように頷いた。

 

スピリッツワールドに居たときには、『連れ』から『恥ずかしいので止めて欲しい』と言われ、止めていたらしい。

 

「さあ瞬!我とバトルだ!」

 

「分かった、分かった。負けても文句言うなよ!」

 

「望む所だ!」

 

博麗神社の境内に二人分のバトルシートを並べる。

そこに瞬と駿太のデッキをそれぞれ置く。

本来はバトルフィールドに入ってバトルしたかったが、これは駿太の希望だった

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

☆★☆★

 

「アタックステップ!《サジット・アポロドラゴン》で合体アタックだ」

 

「くっ…!ライフで受ける…」

駿太 ライフ1→0

 

駿太が悔しそうにライフをリザーブに置く。

 

「瞬!もう1度だ!次こそ勝つ!!」

 

「…別に良いが。そのセリフ、10回目だぞ…」

 

バトル再スタート

 

第8ターン(駿太のターン)

「瞬!今度こそ我の勝ちだ!《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》で合体アタック!!」

 

《砲竜バル・ガンナー》を合体させた《ジーク・アポロ》でアタックするが、詰めが甘い。

 

「んじゃあ、マジック《リミデット・バリア》を使用する。このターン、コスト4以上のスピリットのアタックではライフは減らない」

 

「貴様、またそれか!?」

 

「手札に来るんだから良いだろ」

 

「えー…。エンドだ」

 

さらに第11ターン目

 

「《ドラゴニック・タウラス》でアタック!【激突】だ!」

 

「くっ…、《ドラマル》でブロックだ」

 

「この時、《ドラゴニック・タウラス》の効果が発揮し、ライフを1つ破壊する!」

 

「また、負けた……」

駿太 ライフ1→0

 

 

「しゅんー、次は私もバトルしたいぜ」

 

「あっ、私もしたいです」

 

駿太とのバトルが終わると、魔理沙と文がデッキを持って、バトルをしたそうにしていた。

 

「それじゃあ、みんなでやるか」

 

「クックック…我の餌食になりたいのならかかって来るがいい。」

 

☆★☆★

 

その頃、【スピリッツワールド】ではエルフの耳をした褐色の女性『シシ』が水晶を見ながら呟いた。

 

「《寅の十二神皇》を持つ異世界の勇者が【スピリッツワールド】から姿を消しました。」

 

「なんと!それは真であるか、シシ!」

 

「はい。しかも《寅の十二神皇》を持ったまま」

 

シシの言葉に最初に反応したのは、太鼓がついた赤色の兜を付けた『カブトー』と呼ばれる男だった。

 

「《寅の十二神皇》を持ったままか。

シシ、奴の場所は分かるか?」

 

その次に反応したのは、暗黒バトラーのリーダー《タツミ》。

 

「はい。場所は【スピリッツワールド】と多数の異世界の狭間にある世界、

 

【幻想郷】と呼ばれる場所です。」

 

シシは続けて言う。

 

「そこに《寅の十二神皇》の他に、《午の十二神皇》《酉の十二神皇》《亥の十二神皇》《未の十二神皇》《申の十二神皇》の存在を確認しました。」

 

「なんと!《十二神皇》が6枚もあるのであるか!?」

 

「だが、シシ、それだと、この《十二神皇》は何ナノダ?」

 

驚くカブトーの隣でイノシシの仮面を付けた『イヌイ将軍』が若干、片言で喋りながら手に持った《午の十二神皇》のカードをシシに見せる。

 

「コノ《午の十二神皇》は俺が異世界の勇者から奪い取った《十二神皇》。

ならナゼ、その【幻想郷】にもう1枚《午の十二神皇》がアルノダ?」

 

「それは分かりません。もしかしたら、【幻想郷】に行けば分かるかもしれません。」

 

シシのその発言にタツミが質問する。

 

「ならば、シシ。その【幻想郷】に行く手段はあるか?」

 

「はい、タツミ様。私が、【幻想郷】への道を開きましょう。」

 

それを聞いたタツミは玉座から立ち上がり、その場にいた暗黒バトラーに向かって告げた。

 

「これより、【幻想郷】に向かい、異世界の偽勇者の《寅の十二神皇》を奪う!

その後、【幻想郷】にある《十二神皇》を全て回収する!」

 

 





今回の新キャラ《星野 駿太》は、ダブルドライブの《茂上 駿太》と見た目は同じだと思って下さい。


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11話 暗黒バトラー襲来!エクゼシードvsエクゼシード

クリスマスのネタも正月のネタもないです。
非力な私を許してくれ…



「そんな訳で我とその仲間達は《邪神皇》の復活を阻止する為に《十二神皇》を集める旅を始めた、のだが…」

 

「【スピリッツワールド】での最初のバトルに負けて《十二神皇》を取られた、って訳か」

 

バトルが一段落した後、俺達は駿太から【スピリッツワールド】の出来事について話を聞いていた。

 

半分は文から聞いていたが、まさか《十二神皇》がそんな大事なカードだったとは思いもしなかった。

 

「まあ、負けた理由は、あんたのデッキが弱かったからでしょうね」

 

「それについては返す言葉もない」

 

霊夢の言う通り、駿太のデッキはバトルして分かったが、まず《系統》が合っておらず、そして色もバラバラだった。

 

「金があまりなく、安いカードばかりを集めたデッキなのだ。それにバトルできるだけ我は良いと思っている。」

 

「駿太。お前、今までどんな生活してきたんだよ?」

 

「ん?……そうだな、まず家はないな。

6歳からテント暮らしだ」

 

「「「「……………………………」」」」

 

「それと、【スピリッツワールド】に召喚される前とかは金がほんとになくて霞を食べて飢えをしのいでいたな」

 

こいつ、霊夢よりも頑張って生活しているんだな。

と、言うか霞で飢えは凌げないぞ。

 

「…後で食べられるキノコと草、持ってきてやるぜ」

 

「そうですね。私も山菜持ってきます」

 

「…今夜は神社に泊まっていきなさい」

 

駿太の苛酷な生活話を聞いて、3人は駿太に優しくする。駿太の話を聞いていると自分が幸せだったと言う事を思い出した。

 

「フッ…礼を言うぞお嬢さん方。」

 

「こんな時でも、そのキャラ続けるんだな」

 

☆★☆★

 

「さて、駿太の話は一旦置いて…駿太、デッキを出せ」

 

「おっ!何だ 何だよ 何ですかぁ!バトルなら受けて立つぜー!」

 

「落ち着け。お前のデッキを強化するんだよ」

 

俺は神社の境内に胡座をかき、バックの中からなけなしのカードを出す。

 

「ほう…。良いだろう!我がデッキ、貴様に預けてやる!」

 

俺は駿太からデッキを受け取り、スピリットカードを並べて見る。

 

①ドラマル×2

②天使アエスタ×3

③ボーン・セーラス×1

④ミミズクロ×1

⑤ソウルホース×3

⑥アンモナイツ×2

⑦丁騎士シュバリエ×2

⑧ミサイリス×1

⑨ポニシード×2

⑩星弓竜カウス・ワイバーン×2

⑪太陽龍ジーク・アポロドラゴン×1

⑫寅の十二神皇リボル・ティーガ×1

 

こう見ると、統一性の欠片もないデッキだ。これは負ける…。

 

俺は出したなけなしのカードの中から、

《リボル・ティーガ》の効果を生かす効果をもつスピリット《キャノン・ピューマ》《コレオン》を3枚、《天使アエスタ》《アンモナイツ》《ミサイリス》と交換する。

 

「瞬、これもデッキに入れてあげて」

 

霊夢から《天火烈刀斬》のマジックを渡され、俺はそれを駿太のデッキに入れる。

 

マジックもスピリットと同じみたいになっているので、全く使わないカードと入れ換える。

 

「瞬、私のカードも頼むぜ」

 

「私もお願いします」

 

魔理沙からは《マジシャンズポーション》文からはリバイバルの《ハンドリバース》をもらい、駿太のデッキのマジックと交換した。

 

これで少しはまともになるだろう…

 

「ありがとよ…皆…」

 

駿太は涙を流して、カードを恵んでくれた全員に感謝の言葉を発していた。

 

☆★☆★☆

 

「に、してもこの《ハヌマーリン》が世界に1枚だけしかないカードだとはな」

 

「私の《ゲイル・フェニックス》も、そうだったんですね」

 

《十二神皇》が【スピリッツワールド】を救う為の切り札と言われ、魔理沙と文は信じられないと言う感じでカードを見ていた。

 

「でも、我としてはなんで《午の十二神皇》が世界に2枚もあるのか不思議なのだ」

 

「…駿太、言いにくいが、俺のいた世界では《エクゼシード》は何十枚もあったぞ」

 

「な、なんだと……!」

 

そう。俺の持つ《午の十二神皇》は、【スピリッツワールド】で駿太が取られた《十二神皇》。

 

それを俺が持っていると、見せたら駿太は信じられないと言う顔をした。

 

「………………………」スッ

 

「霊夢?」

 

そんな時、霊夢が唐突に立ち上がり、神社の鳥居の方をじっと見つめた。

 

「……駿太、どうやらあんたの《十二神皇》を奪った奴が来たそうよ」

 

「何っ!?」

 

霊夢に続いて神社の鳥居を見ると、太鼓のついた赤色の兜を付けた男が神社前の階段を登ってくるのが見えた。

 

「あいつはっ…!!」

 

駿太は男の姿を確認すると、男の元に全力で走り出した。

それを俺らは追いかけた。

 

☆★☆★

 

「む?お主は異世界からの偽勇者であるな」

 

「ああ…そうだ。貴様ら、さっさと我の《午の十二神皇》を返さんか!」

 

「ふん!負け犬の言葉など聞く耳は持たないのであ~る!」

 

男は、太鼓をポンッと叩いて威嚇しているようだ。

に、してもこの変な奴が暗黒バトラーか…

 

「この野郎…!」

 

「ふん!そんなにこれを返して欲しいのであるか。」

 

男はデッキの中からカードを1枚取りだし、駿太に見せる。

 

「我の《エクゼシード》…!」

 

「残念ながら、今は吾輩のカードなのであ~る!取り戻したいなら、お主の《寅の十二神皇》を賭けて決闘であ~る!」

 

「ぐっ…!」

 

駿太が悔しそうに下を向く。まだ、デッキを回しきれていない状態だ。今、やっても負けるのがオチだ。

 

なら、

 

「駿太、ここは俺にやらせてくれ」

 

「瞬……」

 

「む?貴様は何者であるか?」

 

「俺か?俺は、星空 瞬。駿太のダチで、《午の十二神皇》を持つ人間だ!」

 

俺もデッキから《エクゼシード》を男に見せる。すると、男は驚き、目を大きく開いた。

 

「ほう、貴様が持っていたのであるか!よろしい!吾輩が勝ったら、その《エクゼシード》は頂くのであ~る!」

 

「なら、俺が勝ったら駿太の《エクゼシード》は返してもらうぞ。」

 

俺はデッキを取りだし、男に向けるが、男はデッキではなく【ソウルコア】を取り出した。

そして、

 

「バトルアーマー!オン!」

 

言葉と共に、【ソウルコア】が光り、光が男の体を包むとバトルフィールドで着ていたバトルスーツが男に装着された。

 

男はバトルスーツを着た後、空中十メートルぐらいの高さまで飛んだ

 

「…………どう言う事だ?」

 

「バトルフィールドには入らないのか?」

 

隣で魔理沙が男の様子を見て言う。

 

「瞬、あいつと同じように【ソウルコア】を翳せ!それが【スピリッツワールド】の決闘のルールだ!」

 

「…こうか?バトルアーマー、オン!」

 

言われた通り、【ソウルコア】を空に向かって翳すと【ソウルコア】が光り、俺の体にいつも使うバトルスーツが装着された。

 

そして、装着した後、俺の体は男と同じ高さまで浮かび上がった。

 

「お、これは良い眺めだ」

 

「さあ!始めるのであ~る!」

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

合図と、共に俺と男を囲むように青いドーム状のフィールドが展開された。この中でバトルをするらしい。

 

☆★☆★☆

 

「まずは吾輩、カブトーのターンなのであ~る!」

カブトー 手札5 リザーブ【4】

 

カブトーと言う男の腕に付けられたデッキから、カードが1枚飛び出し、カブトーはそれを手札に加えた。

 

「ネクサス《英雄皇の神剣》を配置。さらにバーストセットであ~る」

 

英雄皇の神剣(0)LV1 コスト3

 

「バーストセットにより、《英雄皇の神剣》の効果で1枚ドローであ~る!

ターンエンド。」

 

カブトー

手札4 リザーブ【1】 トラッシュ3 ライフ5 バースト

 

英雄皇の神剣(0)LV1

 

 

「俺のターン。」

瞬 手札5 リザーブ【5】

 

カブトーと同じようにデッキから飛び出したカードを手札に入れる。

 

「瞬!負けるんじゃないわよ!」

 

「あんな奴に負けんじゃないぜ!」

 

「ああ!当たり前だ!

まずは《壬獣ジャガーエッジ》を召喚!」

 

壬獣ジャガーエッジ【2】LV1 BP3000 コスト3

 

「《ジャガーエッジ》でアタック!

【ソウルコア】の力でカードを1枚ドロー!」

 

軽快な足音で《ジャガーエッジ》がカブトーに迫る。

 

「ぐっ…!」

カブトー ライフ5→4 リザーブ【2】

 

カブトーが《ジャガーエッジ》のアタックでバトルアーマーに付いたライフの5つの内、1つを破壊した。

 

「だが、ライフ減少でバースト発動であ~る!《エクリプス・ドラゴン》をバースト召喚!」

 

バーストが赤く光り、1体のドラゴンがカブトーのフィールドに現れた。

 

エクリプス・ドラゴン(1)LV1 BP4000

 

「…ターンエンドだ」

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ3 バースト ライフ5

 

壬獣ジャガーエッジ【2】LV1 疲労

 

 

「吾輩のターン!」

カブトー 手札5 リザーブ【1→5】

 

「バーストセットして1枚ドロー。

そして《ワン・ケンゴー》を召喚なのであ~る!」

 

ワン・ケンゴー(1)LV1 BP2000 コスト3→1

 

「《ワン・ケンゴー》はバーストをセットしている時、LV3として扱うのであ~る!

さらに《エクリプス・ドラゴン》をLV2にしてアタックなのであ~る!」

 

エクリプス・ドラゴン(1→3)LV2 BP6000

ワン・ケンゴー(1)LV3 BP6000

 

「くっ!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ1

 

《エクリプス・ドラゴン》の炎が俺に浴びせられ、ライフが1つ破壊された。

 

「ターンエンドであ~る!」

 

カブトー

手札4 リザーブ【1】トラッシュ1 ライフ4 バースト

 

ワン・ケンゴー(1)LV3 BP6000

エクリプス・ドラゴン(3)LV2 疲労

英雄皇の神剣(0)LV1

 

 

「俺のターン!」

瞬 手札5→6 リザーブ1→5

 

《エクリプス・ドラゴン》の効果でコスト3以下のスピリットのアタックではライフは減らない…。なら!

 

「《コレオン》を召喚。さらに《十二神皇の社》を配置!」

 

コレオン(1)LV1 BP1000

十二神皇の社(0)LV1 コスト3→1

 

「バーストセット。

そして…お前の出番だ!

炎を宿したその翼で敵をなぎ倒せ!《庚天獣レディアント・ペガス》!!」

 

フィールドに2つの炎の翼が現れると、炎が燃え広がり、1体のスピリットが現れた。

 

庚天獣レディアント・ペガス(2)LV2 BP7000 コスト5→2

壬獣ジャガーエッジ【2→1】LV1 BP3000

 

「召喚時効果発揮!デッキから5枚オープン!その中の、ブレイヴカードと系統《神皇》を持つスピリットカードを1枚ずつ手札に加える!」

 

オープンカード

①壬獣ジャガーエッジ

②絶甲氷盾

③一角魔神

④コレオン

⑤エンペラードロー

 

「なぬ!異魔神ブレイヴであるか!?」

 

「来い!《一角魔神》!」

 

オープンした他のカードを破棄し、《一角魔神》を手札に加える。

 

「ターンエンド。」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4 バースト

 

コレオン(1)LV1 BP1000

壬獣ジャガーエッジ【1】LV1 BP3000

庚天獣レディアント・ペガス(2)LV2 BP7000

十二神皇の社(0)LV1

 

 

「ぬぬぬ…!吾輩のターン。」

カブトー 手札5 リザーブ【3】

 

「もう1体《ワン・ケンゴー》を召喚であ~る。」

 

ワン・ケンゴー(1)LV3 BP6000 コスト3→1

 

「《ワン・ケンゴー》でアタックであ~る!アタック時効果!【激突】!」

 

「《レディアント・ペガス》でブロックだ。」

 

《ワン・ケンゴー》のアタックを防ぐ為、《レディアント・ペガス》が勢いよく突進し、《ワン・ケンゴー》を吹き飛ばした。

 

レディアント・ペガス(2)LV2 BP7000

vs

ワン・ケンゴー(1)LV3 BP6000 破壊

 

「もう1体の《ワン・ケンゴー》もアタックであ~る!」

 

「《ジャガーエッジ》でブロック。」

 

《ワン・ケンゴー》の頭に付いた刀で《ジャガーエッジ》が真っ二つに切り裂かれた。

 

ジャガーエッジ【1】LV1 BP3000 破壊

vs

ワン・ケンゴー(1)LV3 BP6000

 

「ターンエンドであ~る」

 

カブトー

手札6 リザーブ【2】トラッシュ1 ライフ4

 

ワン・ケンゴー(1)LV1 疲労

エクリプス・ドラゴン(3)LV2 BP6000

英雄皇の神剣(0)LV1

 

 

「俺のターン!」

瞬 手札4 リザーブ【5】

 

「貫け!我が魂と共に!異魔神ブレイヴ!《一角魔神》!!」

 

突如、フィールドに轟いた稲妻から、その異魔神ブレイヴは姿を現した。

 

一角魔神(0)LV1 BP4000 コスト5→3

 

「《一角魔神》!《レディアント・ペガス》と合体だ!」

 

《一角魔神》から放たれた赤色の光が《レディアント・ペガス》と《一角魔神》を繋いだ。

 

レディアント・ペガス(2)LV2

BP7000+(左)4000=11000

 

「アタックだ!《レディアント・ペガス》!《一角魔神》の追撃!デッキから3枚オープンして、マジックカードを1枚手札に加える!」

 

オープンカード

①ヤシウム

②兜魔神

③エンペラーフレイム

 

「《エンペラーフレイム》を手札に!そして、《レディアント・ペガス》の効果で《エクリプス・ドラゴン》に指定アタック!」

 

《レディアント・ペガス》が《エクリプス・ドラゴン》と対峙し、互いの咆哮が鳴り響く。

 

レディアント・ペガス(2)LV2 BP11000

vs

エクリプス・ドラゴン(3)LV2 BP6000

 

「《レディアント・ペガス》の効果!BP10000以下のスピリットにブロックされた時、ライフを1つ破壊する!」

 

カブトー ライフ4→3 リザーブ【3】

 

「ぐぬぬ…!だが!ライフ減少でバースト発動であ~る!《天剣の覇王ジーク・スサノ・フリード》の効果でBP6000以下のスピリット2体を破壊する!

【強化+1】でお主の《コレオン》を破壊であ~る!」

 

「なにっ!?」

 

バーストが発動し、炎が俺のフィールド全体に現れ、俺の《コレオン》を破壊した。

 

コレオン(1)LV1 破壊

 

「そして、吾輩の切り札!《天剣の覇王ジーク・スサノ・フリード》をバースト召喚であ~る!!」

 

カードから、炎が天空に向かって上がり始め、今度は天空から炎を纏った剣が大量にフィールドに突き刺さり炎が巻き上がった。

最後に、炎の中から《スサノ・フリード》が現れた。

 

天剣の覇王ジーク・スサノ・フリード【3】BP10000

 

「だが、バトルは続行中だ!《エクリプス・ドラゴン》はもらった!」

 

「甘いのであ~る!マジック《覇王爆炎撃》!合体スピリットを破壊であ~る!」

 

覇王爆炎撃 コスト6→3

エクリプス・ドラゴン(3→1)LV1 疲労

ジーク・スサノ・フリード【3】→(2)LV1 BP6000

 

カブトーの発動したマジックから、火の玉が《レディアント・ペガス》に当たり、《一角魔神》のみを残して《レディアント・ペガス》は破壊された。

 

レディアント・ペガス(2)LV2 破壊

 

「くそっ…!ターンエンドだ」

 

手札4 リザーブ【5】トラッシュ3 ライフ4 バースト

 

一角魔神(0)LV1 BP4000

十二神皇の社(0)LV1

 

 

「どうした?もう終わりであるか」

手札6 リザーブ【5】

 

「言ってろ。最後は俺が勝つ」

 

「ほっほっほ!好きなだけ言うが良い!

吾輩は負け犬の遠吠えが大好きなのであ~る!

バーストセット!1枚ドローであ~る!」

 

新たにバーストがセットされる。

俺のフィールドはブロックできない異魔神ブレイヴ1枚のみ…

 

「…………………」にやっ

 

考えていると、カブトーがにやっとした。あれは切り札を引き当てた顔だ。

 

「運は吾輩についているようであ~る!

召喚!

《午の十二神皇エグゼシード》!!」

 

煌めく炎をその身に付けた見覚えのあるスピリット。このデッキの俺のキースピリットでもある《午の十二神皇エグゼシード》…

 

午の十二神皇エグゼシード【2】LV1 BP15000 コスト8→4

ジーク・スサノ・フリード(2→1)LV1 BP6000

 

「我の…《エグゼシード》……」

 

下の方を見ると、駿太が悲しそうな顔をして《エグゼシード》を見ていた。

 

「《エグゼシード》でアタックであ~る!」

 

カブトーの《エグゼシード》が嘶き、ブロッカーのいない俺のフィールドに突進した。

 

「<封印>!《エグゼシード》の【ソウルコア】を吾輩のライフに<封印>!」

 

フィールドの《エグゼシード》に乗っている【ソウルコア】がカブトーのバトルアーマーに装着された。

 

午の十二神皇エグゼシード【2】→(1)LV1 BP15000

 

カブトー ライフ3→【4】

 

「《エグゼシード》…お前のアタックはライフで受ける!!」

瞬 ライフ4→2 リザーブ【7】

 

《エグゼシード》のアタックを受けて俺の体が後ろに吹き飛ばされた。

 

「お主のブロッカーは0。これで終わりであ~る!」

 

「終わらねえよ!バースト発動!《アルティメットウォール》!アタックステップは終了だ!

さらにコストを支払い、《ワン・ケンゴー》を手札に戻す!」

 

俺とカブトーの間に巨大な氷の壁が出現し、スピリットの進行を止めた。

 

アルティメットウォール コスト4

 

「ぬ…ターンエンドであ~る」

 

カブトー

手札6 リザーブ1 トラッシュ4 ライフ【4】バースト

 

ジーク・スサノ・フリード(1)LV1 BP6000

午の十二神皇エグゼシード(1)LV1 疲労

英雄皇の神剣(0)LV1

 

 

「……(このターンで持ち返さないと!)俺のターン。」

瞬 手札5 リザーブ【3→11】

 

ドローカード→【午の十二神皇エグゼシード】

 

「……そこの紅いの。」

 

「ぬ?吾輩であるか?」

 

「ああ、そうだ。

お前に言いたい事があったよ」

 

俺はカブトーに指を指して、盛大に言ってやった。

 

「お前に…《エグゼシード》は似合わない!」

 

「なっ!?」

 

カブトーが驚いている間、俺は2体のスピリットを召喚した。

 

コレオン(1)LV1 BP1000 コスト0

セッコーキジ(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「見せてやる!俺のキースピリットを!

 

疾風の如くフィールドを駆けあがれ!

《午の十二神皇エグゼシード》!!」

 

召喚と同時にフィールドに『午』の文字が現れた。文字が現れた後、紅い炎を纏った巨大な馬のスピリットが出現し、

馬のスピリットはフィールド全体を走った後、俺のフィールドに舞い降りた。

 

午の十二神皇エグゼシード【5】LV3 BP25000 コスト8→6→3

 

「ぬぬ!これは…正真正銘の《午の十二神皇》であ~る!!」

 

「《一角魔神》!《エグゼシード》に合体だ!」

 

《一角魔神》から放たれた赤色の光が《エグゼシード》と《一角魔神》を繋いだ。

 

午の十二神皇エグゼシード【4】LV3 BP25000+(右)BP4000=29000

 

「(これで《エグゼシード》はトリプルシンボル…防がれた時の事も考えると…)アタックだ!《エグゼシード》!」

 

《エグゼシード》が嘶き、カブトーのスピリットと本体のカブトーに向かってアタックした。

 

「《エグゼシード》LV2、3アタック時効果!《エクリプス・ドラゴン》を破壊!

そして《エグゼシード》の【ソウルコア】を俺のライフに<封印>!!」

 

カブトーの時と同じように《エグゼシード》の【ソウルコア】が俺のバトルアーマーに装着された。

 

エクリプス・ドラゴン(1)LV1 破壊

 

午の十二神皇エグゼシード【5】→(4)LV3 BP29000

瞬 ライフ2→【3】

 

「《エグゼシード》のアタック時効果で、相手の《エグゼシード》に指定アタック!

さらに《一角魔神》の追撃!手札の《エンペラーフレイム》をノーコストで使用!《ジーク・スサノ・フリード》を破壊する!」

 

《エンペラーフレイム》の効果でBP15000以下の《ジーク・スサノ・フリード》を破壊し、

俺の《エグゼシード》は相手の《エグゼシード》目掛けて一直線に走り出した。

 

ジーク・スサノ・フリード(1)LV1 破壊

 

相手の《エグゼシード》は、自分にアタックして来ていることに気づくのが遅れ、反撃をすることが出来ずに、俺の《エグゼシード》に貫かれた。

 

(瞬)午の十二神皇エグゼシード(4)LV3 BP29000

vs

(カブトー)午の十二神皇エグゼシード(1)LV1 BP15000 破壊

 

「ぬおおおおおおおおおおおお!

吾輩の《エグゼシード》おおお!!」

 

「バトル終了時、相手のライフを3つ破壊だ!」

 

《エグゼシード》がブロッカーのいなくなったフィールドを駆け巡り、カブトーにライフを減らした。

 

「ぬおおおおお!?」

カブトー ライフ【4→1】 リザーブ3→6

 

「返してもらうぜ…。駿太の《エグゼシード》を!《コレオン》決めろ!」

 

『にゃーん』と鳴いて《コレオン》が爪を立ててカブトーの最後のライフを削った。

 

「む、無念であ~る!!」

カブトー ライフ【1→0】

 

カブトーはライフのコアを全て失い、フィールドから外に飛ばされて行った。

 

☆★☆★

 

バトルが終わると、バトルフィールドは徐々に消えてゆき、俺は地上に降りた。

その時にバトルアーマーは自動的に消えて【ソウルコア】の中に光が吸収された。

 

「…………………………」パシッ

 

そして、カブトーが飛ばされて行った方角からカブトーが使っていた《午の十二神皇エグゼシード》が俺の所に来た。

 

俺はそのカードを手に取り、駿太の所に行き、《午の十二神皇エグゼシード》を駿太に渡した。

 

「駿太、今度は奪われるなよ」

 

「…サンキュ 瞬。」

 

駿太はそれを受け取り、嬉しそうにデッキに入れた。

 

「に、しても駿太が言っていた暗黒バトラーがここにいると言うことは…」

 

「そうだぜ。他の暗黒バトラーもいるかもしれないぜ」

 

霊夢と魔理沙の発言を聞いた駿太はこう言った。

 

「…次、暗黒バトラーが襲ってきたら、我が倒す。

そうしないと【スピリッツワールド】の奴らに顔向けできないからな!」

 

☆★☆★☆

 

「ぬぬぬぬ……吾輩としたことが、不覚であ~る…」

 

「お前、マヌケ。俺がまた《十二神皇》を奪ってヤル」

 

バトルに負け、遠くに飛ばされたカブトー。その近くには、たまたまいたイヌイ将軍がいた。

 

「俺がまた、偽りの勇者を倒す。」

 




次回!《イヌイ将軍vs星野 駿太》
早めの投稿を目指します。

カブトーの最後のバーストは《双翼乱舞》です。


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12話 放て!リボル・ティーガ! 駿太vsイヌイ

あけおめです。
今年もよろしくお願いします。



「マジック《ハンドリバース》!手札を破棄して相手の手札の枚数分だけドローする。」

 

「…私の手札は5枚です。」

 

「なら、俺も5枚ドローだ!」

 

俺達は駿太のデッキ調整を何回も行い、ちゃんと闘えるかどうか、それを駿太に確認させていた。

ちなみに今、対戦しているのは 文だ。

 

「……来たぜ。我の切り札!

《午の十二神皇エグゼシード》を召喚!!」

 

「来ましたね…。」

 

「《午の十二神皇エグゼシード》でアタック!アタック時効果!<封印>!

<封印>時の効果発揮!《走破》!

《ゲイル・フェニックス》に指定アタック!」

 

「甘いですよ!マジック《ゲイルロードフィニッシュ》!《エグゼシード》は手札に戻ってもらいます!」

 

「ぎゃあああああああああああああ!!」

 

「では私のターンですね。

《ゲイル・フェニックス》でアタック!<封印>時の効果!《飛翔》!」

 

「ら、ライフで…受ける…」

 

駿太がorzのポーズを取る。

今日、これで何回目だろうか…

 

「負けたとはいえ、駿太。良いバトルだったぜ。」

 

「そうね。最初とは全然違うわ。」

 

「うむ!我もそう思うな。」

 

でも、《エグゼシード》が帰ってきてから駿太のデッキが驚くほど回るようになった。

頑張れば、いつか霊夢や文、魔理沙にも勝てるかもな。

 

「フフフ…。今なら、暗黒バトラーにも勝てる気がする!さあ!どこからでも来るがよい、暗黒バトラーよ!我が叩き潰してくれる!」

 

 

「そのコトバ、ウソではないな!」

 

「「っ!?」」

 

そこに聞こえた知らない声。

俺と駿太が驚いて声のした方向を見る。

 

「お前は……イヌイ将軍!」

 

そこには、猪の仮面をつけた男がいた。

男は駿太の目の前に立ちはだかった。

 

「駿太、こいつも暗黒バトラーか?」

 

「ああ…。そして我が《エグゼシード》を取られた相手だ。」

 

こいつが、駿太を倒した奴か。

確かに、強そうなオーラを纏っている。

 

「さっきのコトバ、ホントウなら俺と闘え。」

 

「駿太、ここも俺が…」

 

「いや、瞬。これは俺への試練だ。勇者として俺は【スピリッツワールド】を救わないといけない。

その為にも、俺はこいつを倒さないといけないんだ!」

 

「……………分かった。」

 

カブトーの時と同じように俺がバトルしようとしたが、駿太の熱い目を見て、俺は駿太にバトルを譲った。

 

「フフフ…。覚悟は良いか」

 

「行くぞ!イヌイ将軍!」

 

二人は【ソウルコア】を取りだし、空に掲げた。そして…

 

「「バトルアーマー!オン!!」」

 

言葉と共に、駿太とイヌイ将軍の体が光に包まれた。

駿太には赤いバトルアーマーが装着され、イヌイ将軍には若干黒っぽい色のバトルアーマーが装着された。

 

「瞬、駿太に任せて大丈夫なの?」

 

「霊夢。これはあいつが望んだことだ。俺達に出来ることは見守る事ぐらいだ。」

 

「駿太さん、頑張って下さい…!」

 

☆★★☆★

 

駿太視点…

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

我とイヌイの言葉と共に、青いドーム状のバトルフィールドが展開された。

 

 

「先攻は我だ!我のターン!」

駿太 手札5 リザーブ【4】

 

我は左腕から出たカードを手に取り、その1枚を召喚した。

 

「召喚!《丁騎士シュバリエ》!召喚コストに【ソウルコア】を使った事でコアを1つ増やす!」

 

現れたのは、文も使っていた《丁騎士シュバリエ》。フィールドに降り立つと、甲高い声を発した。

 

丁騎士シュバリエ(1→2)LV1 BP3000 コスト【3】

 

「ターンエンド」

 

駿太

手札4 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ5

 

丁騎士シュバリエ(2)LV1 BP3000

 

 

「フッ…。俺のターン」

イヌイ将軍 手札5 リザーブ【5】

 

「フンッ!《ダーク・ガトファント》を召喚!」

 

イヌイ将軍が出したのは、黒くなった《ガトファント》だった。

 

ダーク・ガトファント(2)LV2 BP4000 コスト【3】

 

「アタックだ!《ダーク・ガトファント》!」

 

《ダーク・ガトファント》は大量のミサイルを我の方に発射した。

 

「ライフだ!」

駿太 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンド。」

 

イヌイ将軍

手札4 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ5

 

ダーク・ガトファント(2)LV2 疲労

 

 

「我のターン!」

駿太 手札5 リザーブ【5】

 

イヌイ将軍のブロッカーは0。攻めるなら今だ。

 

「《キャノン・ピューマ》を召喚!」

 

茶色の虎に似たスピリットが現れた。

瞬が俺のデッキに入れてくれたカードの1枚。

 

キャノン・ピューマ【2】LV2 BP5000 コスト3

 

「(ありがたく使わせてもらうぜ!)《キャノン・ピューマ》でアタック!アタック時効果で1枚ドロー!」

 

《キャノン・ピューマ》が背中のキャノン砲から、白い光線を放った。

 

「ヌ…ライフで受ける。」

イヌイ将軍 ライフ5→4 リザーブ1

 

「続け!《シュバリエ》!」

 

爪を研いだ《シュバリエ》がイヌイ将軍に襲いかかる。

 

「これもライフだ!」

イヌイ将軍 ライフ4→3 リザーブ2

 

「残り3つ!ターンエンドだ!」

 

駿太

手札5 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4

 

キャノン・ピューマ【2】LV2 疲労

丁騎士シュバリエ(2)LV1 疲労

 

 

「これくらいで調子にノルナ!」

イヌイ将軍 手札5 リザーブ【6】

 

イヌイ将軍は声を荒くして《シュライクン》を召喚した。

 

シュライクン(1)LV1 BP1000

 

「そして!《闇皇ナインテイル・ダーク》を召喚!」

 

フィールド全体が闇に覆われ、闇から1体の獣が現れた。

 

ナインテイル・ダーク(2)LV2 BP7000 コスト6→【4】

ダーク・ガトファント(2→1)LV1 BP3000

 

「《ナインテイル・ダーク》…!」

 

「フフフ…《シュライクン》でアタック!」

 

鋼鉄で翼を羽ばたかせ、《シュライクン》は空に舞った。

 

「そのアタック、ライフで受ける!」

駿太 ライフ4→3 リザーブ1

 

「ターンエンド。」

 

イヌイ将軍

手札3 リザーブ0 トラッシュ【4】 ライフ3

 

シュライクン(1)LV1 疲労

ダーク・ガトファント(1)LV1 BP3000

ナインテイル・ダーク(2)LV2 BP7000

 

 

「(今の手札じゃ、《ナインテイル・ダーク》は突破できないな…)」

駿太 手札6 リザーブ5

 

ドローカード→《ハンドリバース》

 

「(おっ!文からのカードだ!)…《ソウルホース》を2体召喚!」

 

紅い炎を纏った馬が2匹フィールドに現れた。

 

ソウルホース(1)LV1 BP1000 コスト1→0

ソウルホース(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「そして【ソウルコア】を使って、マジック《ハンドリバース》!

自分の手札を全て破棄し、相手の手札と同じ枚数ドローする。さらに【ソウルコア】の力で+1枚ドローする!」

 

イヌイ将軍の手札は3枚。よって4枚のドローだ!

 

ハンドリバース コスト5

シュバリエ(2→1)LV1 BP3000

キャノン・ピューマ【2】→(1)LV1 BP3000

 

「(コイツ…【スピリッツワールド】にいた時と違う!)」

 

「イヌイ将軍…。貴様を倒すカードが来たぜ。」

 

「フンッ!お前のような奴がオレに勝てるわけない!」

 

「なら次のターンに見せてやるぜ。我はこれでターンエンド。」

 

駿太

手札4 リザーブ0 トラッシュ【5】 ライフ3

 

ソウルホース(1)LV1 BP1000

ソウルホース(1)LV1 BP1000

丁騎士シュバリエ(1)LV1 BP3000

キャノン・ピューマ(1)LV1 BP3000

 

 

「(あんな奴、俺が前みたいにコテンパンにしてやる。)」

イヌイ将軍 手札4 リザーブ【5】

 

「出でよ!《黒皇機獣ダークネス・グリフォン》!!」

 

カードから稲妻が走り、稲妻は天空の雲を貫いた。そして雲の割れ目から《ダークネス・グリフォン》が姿を現した。

 

ダークネス・グリフォン【1】LV1 BP7000 コスト8→5

ナインテイル・ダーク(2→1)LV1 BP5000

 

「《ダークネス・グリフォン》の召喚時効果発揮!《キャノン・ピューマ》と《丁騎士シュバリエ》を手札に戻す!」

 

「ちっ!」

 

《ダークネス・グリフォン》の翼の位置辺りから白い光線が発射され、《キャノン・ピューマ》と《シュバリエ》が手札に戻された。

 

「アタックだ!《ダークネス・グリフォン》!」

 

「ライフで受ける!」

 

機械のような音を出しながら、《ダークネス・グリフォン》は飛び、我目掛けて突進してきた。

 

「ぐっ!」

駿太 ライフ3→2 リザーブ2→3

 

「次は《ナインテイル・ダーク》だ!」

 

「これもライフだ!」

 

《ナインテイル・ダーク》がジャンプし、我に直接噛みついてきた。

 

「ぐああああああああああ!!」

駿太 ライフ2→1 リザーブ3→4

 

ライフを失う事へのダメージは慣れたつもりだったのにな…。やっぱり痛い…

 

「やれ!《シュライクン》!」

 

「《ソウルホース》でブロック!」

 

《シュライクン》は《ソウルホース》と激突し、両者共に破壊された。

 

ソウルホース(1)LV1 BP1000 破壊

vs

シュライクン(1)LV1 BP1000 破壊

 

「行け!《ダーク・ガトファント》!

そして、マジック《ピュアエリクサー》!」

 

「これも《ソウルホース》でブロック!」

 

《ソウルホース》は《ダーク・ガトファント》のアタックをブロックしに行くが、《ダーク・ガトファント》の出した大量のミサイルを避けれずに破壊された。

 

ソウルホース(1)LV1 破壊

vs

ダーク・ガトファント(1)LV1 BP3000

 

「くっ…!だが、これでお前のブロッカーはいない!」

 

「フフフ…それはどうかな?」

 

イヌイ将軍のフィールドを確認する。

そこには疲労していたスピリットが、回復状態になっていた。

 

ピュアエリクサー コスト3→1

 

「ウソだろ…!」

 

「フフフ、お前にもう勝ち目はない!お前は俺に《十二神皇》を奪われる運命ナンだ!」

 

イヌイ将軍

手札2 リザーブ0 トラッシュ6 ライフ3

 

ダーク・ガトファント(1)LV1 BP3000 回復

ナインテイル・ダーク(1)LV1 BP5000 回復

ダークネス・グリフォン【1】LV1 BP7000 回復

 

 

(負けたら、また《十二神皇》が奪われる…それだけは絶対に阻止する!)

「我のターン!」

駿太 手札7 リザーブ【12】

 

「何を出そうがムダだ!お前は俺に勝てない!」

 

「…それはどうかな?

《コレオン》と《ドラマル》、《キャノン・ピューマ》を召喚!」

 

コレオン(1)LV1 BP1000 コスト0

ドラマル(1)LV1 BP1000 コスト0

キャノン・ピューマ(2)LV2 BP5000 コスト3→1

 

「準備は整った…。

 

封印されし鋼の虎よ!熱い魂の力で勝利への道を切り開け!

《寅の十二神皇リボル・ティーガ》!召喚!!」

 

フィールドにカードが届く前に『寅』の文字が現れ、天から6つの炎を纏った球がフィールドに墜落し、墜落した場所から《リボル・ティーガ》が現れた。

 

寅の十二神皇リボル・ティーガ【4】LV2 BP17000 コスト7→6→3

 

「現れたか《リボル・ティーガ》。

だが、俺のライフは3!ブロッカーも3体いる!」

 

イヌイ将軍は我に指を指す。

 

「そして、お前のデッキには《リボル・ティーガ》の効果を生かす【十冠】と【神皇】のカードは少ない!

 

それでもお前は俺に勝つ気か?」

 

「当たり前だ!アタックだ《リボル・ティーガ》!」

 

《リボル・ティーガ》が咆哮し、ドタドタと走り始めた。

 

「《リボル・ティーガ》の【ソウルコア】を我のライフに<封印>!」

 

我のバトルアーマーに《リボル・ティーガ》の【ソウルコア】が装着された。

 

リボル・ティーガ【4】→(3) LV2 BP17000

 

「(たとえ<封印時>の効果で当たっても1枚。2枚以上はありえない!)」

 

「<封印時>の効果発揮!『砲撃』!

《キャノン・ピューマ》の効果でデッキから3枚オープン!」

 

「3枚だとっ!?」

 

我の腕に付いたデッキから、《リボル・ティーガ》に向けて3枚のカードが放たれた。

 

オープンカード

①午の十二神皇エグゼシード

②マジシャンズポーション

③星弓竜カウス・ワイバーン

 

「《エグゼシード》の力を込めて『砲撃』!

撃てえええええええ!!」

 

《エグゼシード》の力が《リボル・ティーガ》に流れ、イヌイ将軍にその力を発射した。

 

「ぐううう…!」

イヌイ将軍 ライフ3→2 リザーブ1

 

「行け!《リボル・ティーガ》!」パシッ

 

オープンしたカードを手札に加え、《リボル・ティーガ》はアタックを続行する。

 

「ブロックだ!《ダークネス・グリフォン》!」

 

《リボル・ティーガ》のアタックを防ぐ為、《ダークネス・グリフォン》が高速回転してブロックしに行く。

 

それを《リボル・ティーガ》は回避し、赤色の光線を《ダークネス・グリフォン》に当てて破壊した。

 

リボル・ティーガ(3)LV2 BP17000

vs

ダークネス・グリフォン(1)LV1 BP7000 破壊

 

「続け!《キャノン・ピューマ》!アタック時効果で1枚ドロー。」

 

「おのれ!ブロックだ《ナインテイル・ダーク》!」

 

《キャノン・ピューマ》が《ナインテイル・ダーク》に向けてキャノン砲を発射するが、《ナインテイル・ダーク》はそれを回避した。

 

「オレ、絶対勝つ!マジック《幻影氷結晶》!このターン《コレオン》はオレのライフは減らせない!」

 

幻影氷結晶 コスト2→0

 

回避した《ナインテイル・ダーク》は《キャノン・ピューマ》の首を取りに行く。それに対して《キャノン・ピューマ》も次のキャノン砲を射つ準備を完了した。

 

「我は諦めない!マジック《マジシャンズポーション》!!

このターン、《ナインテイル・ダーク》のBPを-2000だ!」

 

「なっ!黄色のマジック!?」

 

「そして<封印時>の効果!《リボル・ティーガ》を回復させる!」

 

マジシャンズポーション コスト2

寅の十二神皇リボル・ティーガ(3→1)LV1 BP10000 回復

 

《ナインテイル・ダーク》が《キャノン・ピューマ》の首を取ろうとした瞬間、雷が《ナインテイル・ダーク》に落ち、弱った所に《キャノン・ピューマ》のキャノン砲が炸裂した。

 

ナインテイル・ダーク(1)LV1 BP5000-2000=3000 破壊

vs

キャノン・ピューマ(2)LV2 BP5000

 

「行け!《ドラマル》!」

 

「《ダーク・ガトファント》でブロック!」

 

《ドラマル》は《ダーク・ガトファント》に槍を突き刺すが、頑丈な鎧に守られて弾き返されて破壊された。

 

ドラマル(1)LV1 BP1000 破壊

vs

ダーク・ガトファント(1)LV1 BP3000

 

「これで決める!止めだ!《リボル・ティーガ》!

<封印時>の効果発揮!『砲撃』!デッキから3枚オープン!」

 

オープンカード

①天火烈刀斬

②太陽龍ジーク・アポロドラゴン

③丁騎士シュバリエ

 

「キタあぁぁ!《シュバリエ》の力を込めて、撃てえええええええええええ!!」

 

《リボル・ティーガ》の発射口に《シュバリエ》の力が込められ、イヌイ将軍に発射した。

 

「ぐおおおおお!?」

イヌイ将軍 ライフ2→1 リザーブ3→4

 

「決めろ!《リボル・ティーガ》!」パシッ

 

《リボル・ティーガ》がイヌイ将軍目掛けてジャンプする。

 

「バカな…!こんなヤツにオレが…!」

 

ジャンプした時、《リボル・ティーガ》は鋭い爪を立て、イヌイ将軍のライフを砕いた。

 

「ぐおおおおおおおおおお!!」

イヌイ将軍 ライフ1→0

 

ライフが0になったイヌイ将軍はバトルフィールドから外に投げ飛ばされた。

 

「決まったぜ!ビビッと、ビクトリー!!」

 

☆★☆★

 

駿太視点…

 

「やりましたね駿太さん!」

 

「当たり前だ。言っただろう?暗黒バトラーは我が倒すと!」

 

胸を張って言う。これで【スピリッツワールド】のあいつらにも顔向けができるな。

 

「瞬、霊夢、文、魔理沙。

ありがとな。お前らの力があったから我は勝つことができた。礼を言う。」

 

我にカードをくれた四人は、気にしていないが、『俺』は久しぶりに勝ったと言う気分を味わうことにした。

 

☆★☆★☆

 

「タツミ様。イヌイ将軍とカブトーが負け、《午の十二神皇》が向こうの手に渡りました。」

 

「そうか。」

 

幻想郷にある森の奥、そこに暗黒バトラーの拠点が置いてあった。

 

「…ですが、ご安心を。既に、奴らを倒す刺客は私が送りました。」

 

「それは本当かシシ?」

 

シシの言葉に反応したのは、黄色の《十二神皇》に選ばれた、勇者の末裔の1人《キキ・ベーレシア》。

 

「はい。彼がいれば、奴らの《十二神皇》は全て奪うことができます。」

 

「シシ、そいつは味方か?」

 

タツミが聞くと、シシは水晶を見て言った。

 

「はい。彼と我々の利害は一致しております。そして、今…」

 

その時、タツミ達がいる森の奥から、歩いてくる人影が見えた。

その人は黒いローブに、黒いコートを身につけており、顔はローブを深く被っていて見ることはできなかった。

 

そして、それを確認したシシは、そこにいる全員に聞こえるように言った。

 

「彼は シオン。禁忌の力、《アルティメット》を使いこなす人間です。」



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13話 獄海の四魔卿イル・イマージョ!

今回はあっさりしています。
《戌の十二神皇》と《巳の十二神皇》もその内出します。



「暇ね……」

 

天界に住む天子は相変わらず暇を持て余して、木の上で考え事をしていた。

 

(あれから衣玖を叩き潰しているけど、全然気持ちが晴れないし、つまらない。)

 

天子は人間である瞬に負けてから、瞬に勝つ為にデッキを色々調整した。

 

(やっぱり、あの人間に勝たないとスッキリしないわね。)

 

天子は考えることを止めて、地上に降りる為に衣玖を探そうとした。

 

「衣玖~衣玖~」

 

しかし、天界中を探しても衣玖の姿は見つからない。

 

(おかしいわね。いつも呼べば、すぐに来るはずなのに…)

 

その時、突然、天子は真後ろに青いドームが発生したのに気づいた。

 

天子は嫌な気がして、青いドームが発生した場所に急いだ。

 

☆★☆★☆

 

「はあ…はあ……」

衣玖 ライフ1

 

「………………………………」

男 ライフ4

 

天子が青いドームの場所に来ると、そこには衣玖と見知らぬ人間の姿があった。

 

衣玖のフィールドにスピリットはなく、手札も0。

対して、相手のフィールドにはタコのような生物が存在していた。

 

「衣玖!これはどういう事なの!?」

 

「総領娘様!?お逃げ下さい!この人間はー」

 

衣玖は最後まで言う前に、タコのような生物のアタックを喰らってフィールドから吹き飛んだ。

 

衣玖 ライフ1→0

 

「衣玖ー!」

 

天子は衣玖の元に駆け寄る。衣玖の体はボロボロになっていた。

 

「衣玖……」

 

「総…領娘様……」ガクッ

 

衣玖は初めて体験したバトルで、ボロボロになり、そのまま気絶した。

 

「……君が《亥の十二神皇》を持つ者か?」

 

「…そうよ。」

 

天子は衣玖をボロボロにした張本人を見る。顔はフードを深く被っていて見えないが、声からして男だと分かった。

 

「あんた…衣玖をこんなボロボロにして、やられる覚悟はできているんでしょうね!」

 

「……ああ。俺には成し遂げならなければいけない事がある。

…その為にも、君の《十二神皇》を奪わせてもらう!」

 

男は【ソウルコア】を取りだし、空に掲げた。すると、【ソウルコア】が光り、男の体を光が包んだ。

 

光が収まった時、男の体には青色のバトルアーマーが装着されていた。

男は天空に舞い、デッキを左手に装着した。

 

「へぇ…。随分、面白いわね!」

 

天子は男の真似をして【ソウルコア】を空に掲げた。すると、男の時と同じように光が体を包んだ。

 

そして、バトルアーマーが装着されると、天子も天空に舞った。

 

「ふぅん…。悪くないわね。」

 

「……始めよう。ゲートオープン!界放!」

 

男が開始の言葉を言うと、衣玖の時と同じように青いドームが発生した。

 

☆★☆★

 

「……先攻は俺がもらう。」

男 手札5 リザーブ【4】

 

男は腕に付けられたデッキからカードを1枚ドローする。

 

「…バーストセット。そして《アシカモシカ》を召喚。」

 

フィールドにアシカとカモシカを合わせたスピリットが現れた。

 

アシカモシカ(1)LV1 BP3000 コスト【3】

 

「…召喚時効果発揮。バーストをセットしているとき、ボイドからコアを1つこのスピリットに置く。」

 

アシカモシカ(1→2)LV1 BP3000

 

「…ターンエンド」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ5 バースト

 

アシカモシカ(2)LV1 BP3000

 

 

「私のターン!」

天子 手札5 リザーブ【5】

 

天子は男の真似をしてカードをドローする。

 

「《ウリマジロ》と《癸の爆獣バビレーサー》を召喚!」

 

小さな猪のスピリットと、小さなアルマジロが現れた。

 

ウリマジロ(1)LV1 BP2000 コスト0

バビレーサー(1)LV1 BP4000 コスト【3】

 

「《バビレーサー》でアタック!《バビレーサー》の効果で相手デッキから2枚を破棄!」

 

破棄カード

①グラント・ベンケイ

②メカニック・コーギー

 

「…ライフだ。」

男 ライフ5→4 リザーブ1 デッキ33

 

男がライフで受けると、男のバーストが紫色に光った。

 

「…ライフ減少でバースト発動。《妖華吸血爪》。2枚ドロー」

男 手札5 デッキ33→31

 

「ターンエンドよ。」

 

天子

手札3 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ5

 

ウリマジロ(1)LV1 BP2000

バビレーサー(1)LV1 疲労

 

 

「……俺のターン」

男 手札6 リザーブ【5】デッキ30

 

(こいつ、まるで氷みたいね…。まあ、氷でも何でもいいけど)

 

「…バーストセット。そしてもう1体《アシカモシカ》を召喚。」

 

2体目の《アシカモシカ》が現れる。

 

アシカモシカ(1)LV1 BP3000 コスト3→2

 

「…召喚時効果、コアを追加。」

 

アシカモシカ(1→2)LV1 BP3000

 

「…さらに《獄海勇士スキッドメン》を召喚。」

 

フィールドに槍を持ったイカのスピリットが現れた。

 

獄海勇士スキッドメン(1)LV1 BP3000 コスト4→【2】

アシカモシカ(2→1)LV1 BP3000

 

「…《アシカモシカ》2体でアタック。」

 

鳴き声をあげ、《アシカモシカ》2体が天子のライフを狙いにフィールドを滑る。

 

「両方ともライフよ!ぐっ!」

天子 ライフ5→3 リザーブ2

 

「…ターンエンド」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ【4】ライフ4 バースト デッキ30

 

アシカモシカ(1)LV1 疲労

アシカモシカ(2)LV1 疲労

獄海勇士スキッドメン(1)LV1 BP3000

 

 

(いつものバトルと違って、痛みが普通じゃないわね。

それに手札が悪い……ここは)

天子 手札3→4 リザーブ【6】

 

「《巨人王子ラクシュマナ》の【アクセル】発揮!デッキから2枚ドローして2枚破棄する!」

天子 手札4→3→5→3

 

巨人王子ラクシュマナ→コスト1

『アクセル』コスト3→1

 

「さらに!《辛の異獣クロヒョウザン》を召喚!」

 

黒いヒョウがフィールドに現れ、咆哮する。その姿は獲物を狩る狩人のようだ。

 

辛の異獣クロヒョウザン(3)LV2 BP10000 コスト5→【2】

 

「召喚時効果発揮!デッキから5枚オープン!その中の《神皇》スピリットとブレイヴカードを1枚ずつ手札に加える!」

 

オープンカード

①ワイルドクラッシュ

②ウリマジロ

③絶甲氷盾

④No.47 オフィングロープ

⑤亥の十二神皇カラミティ・ボア

 

「《カラミティ・ボア》を手札に!」

 

「…なら、相手のスピリットの召喚時効果発揮でバースト発動。《キングスコマンド》!

…デッキから3枚ドローし、1枚を破棄する。」

 

男 手札3→6→5 デッキ30→27

 

「関係ないわ!《バビレーサー》でアタック!アタック時効果で2枚破棄!」

 

《バビレーサー》から青色の光線が放たれ、男のデッキを2枚破壊した。

 

破棄カード

①絶甲氷盾

②双翼乱舞

 

「…アタックはライフだ。」

男 ライフ4→3 リザーブ1 デッキ27→25

 

「ターンエンドよ。」

 

天子

手札3 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ3

 

ウリマジロ(1)LV1 BP2000

バビレーサー(1)LV1 疲労

辛の異獣クロヒョウザン(3)LV2 BP10000

 

 

「……ドロー」

男 手札6 リザーブ1→【6】デッキ24

 

「……時は満ちた。」

 

(っ!?この感じ、何か来る!)

 

男は静かにカードを選び、フィールドに出した。

 

「……今こそ出でよ、究極の闇を纏いし海の王よ!深海より現れ、世界の全てを洗い流せ!アルティメット召喚!

 

《獄海の四魔卿イル・イマージョ》!!」

 

突如、フィールド全体を波が襲いかかった。フィールドのスピリット達は苦しそうに鳴き声をあげる。

少しすると、波が引き、《イル・イマージョ》が姿を現した。

 

獄海の四魔卿イル・イマージョ【4】LV4 BP12000 コスト5→3

アシカモシカ(2→1)LV1 BP3000

 

「これが…あいつの切り札…」

 

禍々しい。天子は《イル・イマージョ》を見て、そう思った。

【ソウルコア】が乗っている《イル・イマージョ》から邪悪な力を感じたのだ。

 

「…バーストセット。《イル・イマージョ》でアタック!」

 

《イル・イマージョ》が己の大量の足を動かし、天子を攻撃する体制に移る。

 

「来るなら来なさい!」

 

 

「……ハアアァァァァァァァァァ!」

 

《イル・イマージョ》に乗っている【ソウルコア】が男の頭上に移動する。

 

「<封印>?アルティメットにも<封印>効果が!?」

 

「……【ソウルドライブ】!発揮!」

 

その時、頭上に移動した【ソウルコア】の後ろに魔方陣が出現し、そこから現れた巨大な手が【ソウルコア】を粉々に砕いた。

 

「っ!?」

 

「…【ソウルドライブ】の効果により、俺は手札から『バースト』を好きなだけ発動できる。」

 

(瞬も壊れカード使っていたけど、こいつもヤバイカード使うわね……)

 

手札のバースト全てを発動できることは、色を問わず、全色の効果を発揮して相手を追い詰めることができる。

 

「…まずは 《七海大名シロナガス》

のバースト効果を発動し、互いのスピリットを全て破壊する。」

 

《イル・イマージョ》が奇妙な鳴き声を響かせる。すると、再び波がフィールドのスピリット全てを巻き込んだ。

 

そして、波の中からクジラのスピリットが姿を現した。

 

アシカモシカ(1)LV1 破壊

アシカモシカ(1)LV1 破壊

獄海勇士スキッドメン(1)LV1 破壊

 

ウリマジロ(1)LV1 破壊

バビレーサー(1)LV1 破壊

辛の異獣クロヒョウザン(3)LV2 破壊

 

 

七海大名シロナガス(1)LV1 BP10000

 

「くっ…!私のスピリット達が…」

 

「…まだ終わらない。2枚目、《千獣の王者ドス・ダイモス》のバーストを発動して、このカードを召喚!」

 

今度は、空から大きな角を生やしたミノタウロスの様なスピリットが現れた。

 

千獣の王者ドス・ダイモス(3)LV2 BP10000

 

(《ドス・ダイモス》…手札が2枚以下ならダブルシンボルになる効果を持つスピリット。

でも、今の私の手札には《リミテッドバリア》と《絶甲氷盾》がある。このターンを防げば…)

 

 

「…そして、3枚目のバーストは《レゾナンスバースト》を使用。相手はこのターン、マジックカードを使えない。」

 

「……嘘でしょ…」

 

ここに来て、マジックを封じられた天子はガクッと項垂れた。

 

(フィールドを全滅されて、マジックまで封じるとか、やるじゃないの…)

天子 ライフ3→2 リザーブ6

 

《イル・イマージョ》の攻撃を受けて、天子は後ろに吹き飛ぶ。

 

「…俺の手札が2枚以下になったので、《ドス・ダイモス》はダブルシンボルになる。

《ドス・ダイモス》でアタック」

 

《ドス・ダイモス》が咆哮し、天子のライフを全て破壊しにフィールドを走る。

 

「この借りは…必ず返すわ…。

ぐわああああああああああああああ!!」

天子 ライフ2→0

 

天子は今までの中でも一番の痛みを受けて、フィールドから弾き飛ばされた。

 

「……前途洋々、我が行く手に敵はなし。」

 

男は天子がいなくなったフィールドで静かに、そう言った。

 

 

☆★☆★

 

バトルが終わり、バトルドームが消滅する。すると、天子のデッキに入っている《亥の十二神皇カラミティ・ボア》が男の元に向かった。

 

「……………………まず1枚」パシッ

 

男はそれを手に取り、気絶している天子と衣玖に背を向けて歩き出した。

そして、ポケットから水晶玉を取りだした。

 

「……次は、この子か」

 

男が取り出した 水晶玉に映し出されたのは、金髪の魔女。『霧雨 魔理沙』だった。

 




次回『《獄土の四魔卿マグナマイザー!》』
この男ですが、前回の最後に出た『シオン』です。
勘のよい人なら、何か気づくと思います。


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14話 獄土の四魔卿マグナマイザー!

《巳の十二神皇》の効果が強すぎる…



「いや~戦った、戦った。」

 

魔理沙は、夕方頃に霊夢達と別れて自分の家に向かっていた。

 

(あれから、暗黒バトラーが何人か来たけど、全然普通に倒せたな。)

 

イヌイ将軍が駿太に負けてから、次は《英雄龍ロード・ドラゴン》を使う『ノブシー』と《異海神ディスト・ルクシオン》を使用する《アザス》が現れたが、

霊夢の『アルティメット』と魔理沙の《ハヌマーリン》が余裕で倒した。

 

「そう言えば…やつらは私の《ハヌマーリン》も狙っているって、駿太が言っていたな。」

 

そう。狙われているのは駿太の『十二神皇』だけではなく、他の『十二神皇』も狙われているのだ。

 

(そうだ!アリスにデッキ調整手伝っても~らおっと!)ビュン

 

魔理沙は進路を変え、スピードを速めた。そして、友人 アリスの家に向かった。

 

☆★☆★

 

アリス宅

 

「よっと!アリス~いるか~?」ドンドン

 

アリスの家に着くにいなや、魔理沙は扉をドンドンと叩いた。

しかし、返って来るのは静寂のみ。

 

「あれ?今日は人里で人形劇をやる日じゃないはず…」

 

「……………………………」シャンハ~イ!

 

「ん?…アリスの上海人形じゃないか!」

 

すると、そこにアリスの人形の1体『上海人形』が魔理沙の前に現れた。

 

「アリスはどこにいるんだぜ?」

 

「………………………………」クイクイ

 

人形は言葉を話せないが、上海人形は『とにかく速く来て!』と言っているかのように焦っているように見えた。

 

人形は手招きを終えると、魔理沙に背を向けて森の中に入って行った。

 

「お、おい!待つんだぜ!」ダッ

 

☆★☆★

 

魔理沙が上海人形を追いかけて行く。上海人形が入った所は、森の奥。人里の人間が入ったら2度と戻ってこれない場所だ。

 

そこに………

 

「…っ!アリス!?」

 

魔理沙の友人、『アリス・マーガトロイド』が傷だらけになって倒れていた。

 

「おい!アリス!しっかりするんだぜ!!」

 

「…………………………んっ!」

 

(よかった…。息はあるみたいだぜ)ホッ

 

アリスが無事な事を確認して、ホッと息をつく。

 

「に、しても一体、誰が…」

 

「…それは俺だ」

 

「っ!?」

 

魔理沙の後ろには、黒いローブに黒いコートを身に付けた男が立っていた。

 

(こいつ、いつから後ろに…!)

「お前がアリスを…こんな目に合わせたのか!?」

 

「…そうだ。君を誘き出す為に使わせてもらった」

 

男は静かな様子で話す。

 

「アリスをこんな風にして、私に一体何の用だ!」

 

「……君が持っている《申の十二神皇》を奪いに来た。と、言った感じだ」

 

「そうか…。なら、アリスの仇は私がバトルで晴らさせてもらうぜ!」

 

魔理沙は【ソウルコア】を取り出す。それと同時に男も【ソウルコア】を取りだし天に掲げる。

 

「「バトルアーマー!オン!」」

 

☆★☆★☆

 

「まずは私のターンだぜ!」

魔理沙 手札5 リザーブ【4】

 

「《白猿のシャラバ》を召喚!」

 

白猿のシャラバ(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「さらに《加速戦士イエロー・マーリン》の『アクセル』発揮!デッキから3枚オープンし、『アクセル』を全て手札に加えるぜ!」

 

加速戦士イエロー・マーリン

コスト4 アクセルコスト3→【2】

 

オープンカード

①丙の木猿ナラ

②壬の火猿ニーラ

③戊の水猿スシェーナ

 

「《壬の火猿ニーラ》と《丙の木猿ナラ》を手札に!ターンエンドだぜ」

 

魔理沙

手札5 リザーブ1 トラッシュ【2】ライフ5

 

白猿のシャラバ(1)LV1 BP1000

 

 

「…俺のターン」

男 手札5 リザーブ【5】

 

「…《獄土の騎士レフティス》を召喚。召喚時効果で1枚ドロー」

 

召喚したスピリットは、紫色の金属の拳をフィールドに叩きつけて、唸りを上げた。

 

獄土の騎士レフティス(1)LV1 BP1000 コスト【3】

 

「さらに《冥騎獅アロケイン》を召喚」

 

冥騎獅アロケイン(1)LV1 BP1000 コスト0

 

(《アロケイン》…『アルティメット』使いか?)

 

「…バーストセット。《アロケイン》と《レフティス》でアタック。」

 

「両方ともライフだぜ!」

 

直後、2体のスピリットのアタックが魔理沙のライフを破壊した。

 

「うぐっ!」

魔理沙 ライフ5→3 リザーブ3

 

「…ターンエンド」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ5 バースト

 

獄土の騎士レフティス(1)LV1 疲労

冥騎獅アロケイン(1)LV1 疲労

 

 

「私のターンだぜ!」

魔理沙 手札6 リザーブ【6】

 

「《奇獣プーシャン》を召喚!」

 

奇獣プーシャン【1】LV1 BP1000 コスト1→0

 

「さらに!《庚の金猿カンダマダン》を召喚!」

 

フィールドに身体中に金や宝石を身に付けた猿のスピリットが現れた。

 

庚の金猿カンダマダン(3)LV2 BP6000 コスト4→2

 

「バーストセット!《カンダマダン》でアタック!」

 

《カンダマダン》は宝石を男に投げつける。

 

「…ライフだ」

男 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンドだぜ」

 

魔理沙

手札3 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ3 バースト

 

白猿のシャラバ(1)LV1 BP1000

奇獣プーシャン【1】LV1 BP1000

庚の金猿カンダマダン(3)LV2 疲労

 

 

「…俺のターン」

男 手札4 リザーブ【5】

 

「《ボルトスネーク》を召喚。さらに、もう1枚《冥騎獅アロケイン》をLV2で召喚し、先に召喚した《アロケイン》もLV2に上げる。」

 

フィールドにボルトが刺さった蛇と《アロケイン》が召喚された。

 

ボルトスネーク(1)LV1 BP1000 コスト2→【1】

冥騎獅アロケイン(2)LV2 BP2000 コスト1→0

冥騎獅アロケイン(1→2)LV2 BP2000

 

「《ボルトスネーク》でアタック。アタック時効果で手札を1枚破棄して、《プーシャン》を破壊する。」

 

《ボルトスネーク》が1本のボルトを《プーシャン》に当てて破壊した。

 

奇獣プーシャン(1)LV1 破壊

 

「っ!《シャラバ》でブロック!」

 

《シャラバ》が《ボルトスネーク》をブロックしに行く。しかし、《ボルトスネーク》が突撃した時に爆発し、《シャラバ》は巻き込まれて破壊された。

 

ボルトスネーク(1)LV1 BP1000 破壊

vs

シャラバ(1)LV1 BP1000 破壊

 

「…これで君のブロッカーは0。LV1の《アロケイン》、アタックだ。」

 

《アロケイン》が小さな剣を振り回しながら魔理沙を襲う。

 

「ライフで受けるぜ!…ぐっ!」

魔理沙 ライフ3→2 リザーブ【3】

 

《アロケイン》のアタックで魔理沙のライフが減り、痛みが走る。

 

「確かに私のブロッカーは0。でも、ここで終わる私じゃないぜ!

バースト発動!《妖雷スパーク》!LV2の《アロケイン》と《レフティス》をBP-5000して破壊だぜ!」

 

バーストから放たれた電撃によって、男のフィールドにいる回復状態のスピリット2体は破壊された。

 

「さらに、コストを支払って1枚ドローだぜ!」

 

妖雷スパーク コスト3→2

 

「…LV2の《アロケイン》の破壊時効果は使わない」

 

獄土の騎士レフティス(1)LV1 BP0 破壊

冥騎獅アロケイン(2)LV2 BP0 破壊

 

「さあ!次のターン、アリスの仇を取らせてもらうぜ!その後、幻想郷の怖い巫女の所で事情聴取だ!」

 

「……エンドだ」

 

手札1 リザーブ4 トラッシュ【1】ライフ4 バースト

 

冥騎獅アロケイン(2)LV2 疲労

 

 

「さあ!私のターンだぜ!」

魔理沙 手札5 リザーブ【6】

 

自信満々に勝ちを確信したように魔理沙はカードをドローする。

 

「《白猿のシャラバ》を再召喚!さらに《カンダマダン》のLVを1に下げる。」

 

フィールドに再び小さな猿が現れた。

 

シャラバ(1)LV1 BP1000 コスト0

カンダマダン(3→1)LV1 BP4000

 

「そして…!

轟け!天地を揺るがす神の力!戦いの嵐を巻き起こせ!!召喚、

《申の十二神皇ハヌマーリン》!!」

 

魔理沙がカードを召喚すると、『申』の文字が現れた。その後、空が黒い雲に覆われ、黒い雲から大きな隕石が落ちてきた。

すると、黒い雲から雷が隕石に落ち、中からピンク色の体をして後ろに千手観音のような手を付けた《ハヌマーリン》が姿を現した。

 

申の十二神皇ハヌマーリン(1)LV1 BP10000 コスト6→5→3

 

「…来たか《申の十二神皇》」

 

「召喚時効果!リザーブの【ソウルコア】を私のライフに<封印>!!」

 

《ハヌマーリン》の効果によって魔理沙のリザーブの【ソウルコア】が魔理沙のライフに置かれた。

 

魔理沙 ライフ2→【3】リザーブ2

 

「アタックだ!《ハヌマーリン》!」

 

《ハヌマーリン》が咆哮して、男のライフを削りに動き出す。

 

「フラッシュタイミング!《丙の木猿ナラ》『アクセル』発揮!《壬の火猿ニーラ》をオープンして1枚ドロー!

そして、《ハヌマーリン》の効果でノーコスト召喚する!」

 

丙の木猿ナラ(1)LV1 BP4000

コスト5 アクセルコスト3→0

 

「ここで!《丙の木猿ナラ》の召喚時効果発揮!私の手元にある『アクセル』全てを手札に戻すぜ!」

 

「……強い効果だ。」

 

「感心するのは、まだ早いぜ!

フラッシュ!手札に戻した《加速戦士イエロー・マーリン》の『アクセル』発揮!デッキから3枚オープンし、『アクセル』を全て手札に加えるぜ!」

 

2度目の《イエロー・マーリン》の効果でデッキがオープンされる。

 

オープンカード

①猿道士オンコット

②妖雷スパーク

③庚の猿王子アンガダ

 

「《オンコット》を手札に加えて《イエロー・マーリン》を召喚だぜ!」

 

イエロー・マーリン(1)LV1 BP4000

 

「さらに、さらに!《猿道士オンコット》の『アクセル』発揮!

このターン、黄色のスピリット全てに黄色のシンボルを1つ追加するぜ!」

 

シャラバ(1)LV1 BP1000 黄+黄

庚の金猿カンダマダン(1)LV1 BP4000 黄+黄

丙の木猿ナラ(1)LV1BP4000 黄+黄

イエロー・マーリン(1)LV1 BP4000 黄+黄

申の十二神皇ハヌマーリン(1)LV1 BP10000 黄+黄

 

「そして!これがメインのダブルシンボルだ!!」

 

「…ライフで受ける。」

男 ライフ4→2 リザーブ6

 

《ハヌマーリン》の重い一撃が男のライフを砕いた。

 

「よし!もう1発で―」

 

「その前に、ライフ減少でバースト発動!《絶甲氷盾》。ライフを1つ回復し、フラッシュ効果でアタックステップを終了させる。」

 

絶甲氷盾 コスト4

 

男 ライフ2→3 リザーブ2

 

「あと少しなのに…!ターンエンドだぜ」

 

魔理沙

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ【3】

 

シャラバ(1)LV1 BP1000

庚の金猿カンダマダン(1)LV1 BP4000

丙の木猿ナラ(1)LV1BP4000

イエロー・マーリン(1)LV1 BP4000

申の十二神皇ハヌマーリン(1)LV1 疲労

 

 

 

「……俺のターン」

男 手札2 リザーブ【8】

 

「1つ聞くが、何でアリスを巻き込んだ?私に用があるなら、私を直接襲えば良いだろう?」

 

「………その話は、君が勝ったらいくらでもするつもりだ。でも…」

 

と、男は手札のカードを1枚 手に取った。

 

「…勝つのは、俺だ。

マジック《フォビドゥングレイヴ》!」

 

フォビドゥングレイヴ コスト6→5

 

男がマジックを発動すると、フィールドに大きな穴が出現した。

 

「出でよ、世界を闇に染める暗黒の力!残酷非道な その力で、世界を闇に葬りされ!

アルティメット、召喚。

《獄土の四魔卿マグナマイザー》!!」

 

出現した大きな穴から、邪悪な気を纏った剣を持った巨大なアルティメットがフィールドに姿を現した。

 

獄土の四魔卿マグナマイザー(3)LV4 BP25000 コスト8→0

 

「バカな…。《フォビドゥングレイヴ》の効果はトラッシュからアルティメットを復活させる効果のはず。

いつ、アルティメットがトラッシュに……」

 

その時、魔理沙は前のターンの出来事を思い出した。

 

(そう言えば…あの時!)

 

『《ボルトスネーク》の効果で手札を1枚破棄して、《プーシャン》を破壊する』

 

(あの時にトラッシュにあのアルティメットを破棄していたんだ…)

 

「…これで終わらせよう。

《マグナマイザー》でアタック!」

 

《マグナマイザー》がゆっくりと動きだし魔理沙のライフを削りに行く。

 

(たとえ、何の効果でも《壬の火猿ニーラ》の効果で返り討ちだぜ!)

 

しかし、男は次に魔理沙の予想を越える効果を言った。

 

「…【TUトリガー】ロックオン!!」

 

「【TUトリガー】!?」

 

男は指を銃の形にして、魔理沙の腕に照準を当てた。

すると、魔理沙のデッキに電撃が走り、カードが3枚オープンされた。

 

トリガーカード

①絶甲氷盾 コスト4

②エンジェルストライク コスト5

③丙の木猿ナラ コスト5

 

「…3枚のカードのコストはいずれも8以下。トリプルヒット!」

 

カードが全てトラッシュに送られると、《マグナマイザー》が魔理沙のフィールドにいるスピリット達に紫の衝撃波を放ち、スピリット達の命を奪った。

 

シャラバ(1→0)消滅

庚の金猿カンダマダン(1→0)消滅

丙の木猿ナラ(1→0)消滅

イエロー・マーリン(1→0)消滅

申の十二神皇ハヌマーリン(1→0)消滅

 

「私のスピリットが…全滅……」

 

「…これが、《マグナマイザー》の効果。ヒットしたカード1枚につき、スピリット/アルティメットのコアを2個、相手のトラッシュに送る。

…トリプルヒットなので6つだ。」

 

(リザーブにコアがない…。でも、まだ―)

 

「…さらにダブルヒットの効果で、相手のライフを1つトラッシュに送る。トリプルヒットの効果で、君の手札を2枚破棄だ」

 

「なっ!?手札もライフもかよ!?」

 

次の瞬間、《マグナマイザー》が再び衝撃波を放ち、魔理沙のライフを破壊した。

 

「ぐっ…!」

魔理沙 ライフ【3→2】 手札3→1

 

破棄カード

①エンジェルストライク

②壬の火猿ニーラ

 

「…メインのアタック、受けてもらおう」

 

「ぐっ!ライフで……受ける!」

 

直後、《マグナマイザー》のアタックを受けて魔理沙の体に痛みが走る。

 

「ぐわあああああああ!!」

魔理沙 ライフ【2→1】 リザーブ1

 

「……《アロケイン》で終わりだ」

 

《アロケイン》が剣を魔理沙に投げる。

これを魔理沙はどうやっても防げない。

 

「……ライフで受けるぜ……」

魔理沙 ライフ1→0

 

最後のアタックを受けて、魔理沙の体は吹き飛ばされ、アリスの隣に転がった。

 

「…また、素敵な地獄でお会いしましょう」

 

男は魔理沙がフィールドからいなくなった後に、そう魔理沙に言った。

 

☆★☆★☆

 

バトルが終わり、男のバトルアーマーは消滅した。

そして、魔理沙の持っていた《ハヌマーリン》が男の元に向かった。

 

「……………………2枚目」パシッ

 

男はそれを取り、その場を立ち去った。

その場には、気絶したアリスと魔理沙の姿だけが残った。



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15話 獄風の四魔卿ヴァンディール!

テスト前最後の投稿。


ある日、紅魔館の中で咲夜は仕事をしていた。

 

(次は、パチュリー様の所で本の整理。その次は妹様との遊びね。)

 

咲夜は時を止めて紅魔館の掃除をする。

その為、紅魔館はいつも綺麗になっている。

 

(それが終わったらお嬢様を起こさないと…)

 

お嬢様(レミリア)は朝日が苦手な為、朝から起きることは少なく、昼に近い頃に起きる。

 

今の時刻は、10時30分。

妹様との遊びが一段落すればちょうど良い時間だろう。

 

 

その時…

 

『キャアアアアアアアアア!!』ヅドン

 

紅魔館の外から、門番の『紅美鈴』の悲鳴と共に壁が壊れる音がした。

 

(また中国、侵入者に入られたのね)

 

まだ、仕事は終わっていない。

咲夜は仕事を妖精メイドに任せて侵入者の撃退に向かった。

 

☆★☆★☆

 

「ぐっ…!ううっ…!」

 

「…………………………………」

 

現場に行くと、傷だらけになっている美鈴と、黒いローブを纏った男が立っていた。

 

「そこまでよ侵入者。」パンッ

 

「ううっ……咲夜さん…」

 

咲夜が時を止めて現れると、美鈴は喜びに道溢れた顔をした。

 

「……君が《未の十二神皇》の持ち主だな」

 

「ええ、そうよ。

どうやら私に用があるようね?」

 

「…単刀直入に言う。

…君の《十二神皇》を奪いに来た。」

 

男はそう言いながら、ポケットから【ソウルコア】を取り出した。

 

「なるほど。私の《十二神皇》を賭けて勝負と言うことね。

……良いわよ。直ぐに終わらせてあげるわ」

 

「なら、バトルアーマー!オン!」

 

男は【ソウルコア】を取りだし、空に掲げた。すると、【ソウルコア】が光り、男の体を光が包んだ。

 

光が収まった時、男の体には緑色のバトルアーマーが装着されていた。

男はその後、天空に舞い、デッキを左手に装着した。

 

「咲夜さん!気をつけて下さい!あの侵入者は危険です!」

 

「分かっているわよ美鈴。でも、お嬢様の為にも逃げる訳にはいかないのよ。」

 

咲夜も男のマネをして、【ソウルコア】を天空に掲げると、咲夜の体を光が包んだ。

そして、気がついた時には、体にはバトルアーマーが装着されていた。

 

「へえ、これは良いわね」

 

「…始めるとしよう。」

 

「「ゲートオープン!界放!」」

 

☆★☆★☆★

 

「…俺のターン」

男 手札5 リザーブ【4】

 

(手札とコアを自動で増える。そして、左腕のデッキケースからカードが出るのね…)

 

「…アルティメット召喚、《ビートルゴン》!」

 

フィールドに炎が現れ、炎の中から《ビートルゴン》が現れた。

 

ビートルゴン(1)LV3 BP4000 コスト【3】

 

「いきなりアルティメットを召喚とは、まるで霊夢みたいね…」

 

「…ターンエンドだ。」

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ5

 

ビートルゴン(1)LV3 BP4000

 

 

「私のターン、ドロー」

咲夜 手札5 リザーブ【5】

 

「ネクサス《城壁都市ウォールシープス》を配置。バーストセット。

ターンエンドよ。」

 

咲夜はネクサスを配置しただけでターンエンドした。

 

咲夜

手札4 リザーブ【1】トラッシュ4 ライフ5

 

城壁都市ウォールシープス(0)LV1 コスト4

 

 

「…俺のターン」

男 手札5 リザーブ【4】

 

「…《ビートルゴン》をLV2にアップさせる。」

 

ビートルゴン(1→2)LV4 BP6000

 

「《ビートルゴン》はLV4の時、メインステップに赤と緑のシンボルを1つずつ追加する。

…さらに《ホムライタチ》をフル軽減でノーコスト召喚。」

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000 コスト2→0

 

「…《ホムライタチ》もメインステップに緑のシンボルを追加する。

さらに《六分儀剣のルリ・オーサ》もフル軽減でLV2召喚。」

 

ルリ・オーサ(2)LV2 BP5000 コスト4→1

ビートルゴン(2→1)LV3 BP4000

 

「…《ルリ・オーサ》の召喚時効果発揮。自身と《ホムライタチ》にコアを1つずつ追加。」

 

ホムライタチ(1→2)LV1 BP1000

ルリ・オーサ(2→3)LV2 BP5000

 

「…これで最後だ。アルティメット召喚、《邪神官クリケッツ》!」

 

フィールドに究極シンボルが現れた。

そして緑の風が吹き、シンボルを包み込み、そこから《クリケッツ》が現れた。

 

邪神官クリケッツ【1】LV3 BP6000 コスト4→1

ルリ・オーサ(3→2)LV2 BP5000

ホムライタチ(2→1)LV1 BP1000

 

「…《ホムライタチ》と《ビートルゴン》でアタック。」

 

「ライフよ!」

 

直後、《ホムライタチ》と《ビートルゴン》が咲夜のライフを砕いた。

 

「くっ!」

咲夜 ライフ5→3 リザーブ【3】

 

「…ターンエンド。」

 

手札2 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ5

 

ホムライタチ(1)LV1 疲労

ルリ・オーサ(2)LV2 BP5000

ビートルゴン(1)LV3 疲労

邪神官クリケッツ【1】LV3 BP6000

 

 

(コアブーストのスピード、無駄のないシンボル。完璧ね…)

咲夜 手札5 リザーブ【8】

 

「でも、こっちも負けられないのよ!

《ブリッツ・ラクーン》を召喚。」

 

小さな機械のアライグマが現れた。

 

ブリッツ・ラクーン(1)LV1 BP3000 コスト1→0

 

「さらにネクサス《No.18 グッドラックウェル》を配置!」

 

No.18 グッドラックウェル【1】LV2 コスト3→1

 

「バーストセット。《グッドラックウェル》のLV2効果でコアを1つ追加。」

 

No.18 グッドラックウェル【1→2】LV2

 

「誇り高き真白き姿!今、ここに現れよ!《未の十二神皇グロリアス・シープ》!!」

 

召喚と同時に『未』の文字が現れた。その後、フィールドが裂け、そこから《グロリアス・シープ》が姿を現した。

 

未の十二神皇グロリアス・シープ【4】LV2 BP15000 コスト6→3

 

No.18 グッドラックウェル【2】→(0)LV1

 

「…来たか《グロリアス・シープ》」

 

「《グロリアス・シープ》でアタック!」

 

《グロリアス・シープ》が耳に響くほどの高い声で鳴き、男にアタックした。

 

「アタック時効果!<封印>!!」

 

《グロリアス・シープ》の効果で自身に乗っていた【ソウルコア】が咲夜のバトルアーマーに装着された。

 

グロリアス・シープ【4】→(3)LV2 BP10000

咲夜 ライフ3→【4】

 

すると、男のスピリット達の足元に白の魔方陣が現れ、男のスピリット達の動きを封じた。

 

「残念だけど、<封印時>の《グロリアス・シープ》はブロックされないわよ」

 

《グロリアス・シープ》は男のスピリットをはね除けて、白の光線を発射した。

 

「…ライフだ」

男 ライフ5→4 リザーブ1

 

「エンドステップ。《グッドラックウェル》の効果で《グロリアス・シープ》は回復。

さらに《城壁都市ウォールシープス》の効果で1枚ドローするわ。」

 

咲夜

手札2 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ【4】バースト デッキ33

 

ブリッツ・ラクーン(1)LV1 BP3000

グロリアス・シープ(3)LV2 BP10000 回復

城壁都市ウォールシープス(0)LV1

No.18 グッドラックウェル(0)LV1

 

 

「…なかなかやるな。」

男 手札3 リザーブ1→4

 

「貴方も、ね。」

 

「…なら、こちらも全力で行かせてもらう。

召喚、《金殻皇ローゼンベルグ》!」

 

フィールドに緑の風が吹き荒れ、風の中から巨大なスピリットが現れた。

 

金殻皇ローゼンベルグ(1)LV1 BP7000 コスト8→3

 

「…召喚時効果発揮。ボイドからコアを3つ、このスピリットに置く。」

 

金殻皇ローゼンベルグ(1→4)LV2 BP9000

 

「…増えたコアを使って、もう2枚目の《ローゼンベルグ》を召喚する。」

 

金殻皇ローゼンベルグ(1)LV1 BP7000 コスト8→3

金殻皇ローゼンベルグ(4→1)LV1 BP7000

ルリ・オーサ(2→1)LV1 BP3000

 

「2枚目…!どこまでコアブーストする気よ…」

 

「召喚時効果でコアを3つ追加。そして、増えたコアで《邪神官クリケッツ》をLV4に。」

 

邪神官クリケッツ【1→3】LV4 BP10000

金殻皇ローゼンベルグ(4→2)LV1 BP7000

 

「…アタックだ《ローゼンベルグ》。」

 

《ローゼンベルグ》が剣を振り上げて、咲夜にアタックした。

 

「《クリケッツ》LV4の効果、自分の赤/緑のスピリットの召喚時効果はアタック時に発揮される。」

 

「っ!?それじゃあ…!」

 

「…そう。《ローゼンベルグ》の召喚時効果を再び発揮。コアを3つ、このスピリットに置く。」

 

金殻皇ローゼンベルグ(1→4)LV2 BP9000

 

「さらに《ローゼンベルグ》のアタック時効果、BP+10000する。【連鎖】発揮により、カードを2枚ドロー」

 

金殻皇ローゼンベルグ(4)LV2 BP9000+10000=19000

 

男 手札1→3

 

「くっ!《グロリアス・シープ》の効果でデッキから6枚破棄してライフを守る!」

 

咲夜のデッキから6枚のカードが破棄され、咲夜のライフを守った。

 

咲夜 デッキ33→27

 

「もう1体の《ローゼンベルグ》でアタック。《クリケッツ》の効果、召喚時効果を発揮してコアを3つ追加。さらにBP+10000し、2枚ドローする。」

 

金殻皇ローゼンベルグ(2→5)LV3 BP11000+10000=22000

 

男 手札3→5

 

「もう1度、《グロリアス・シープ》の効果を発揮!デッキを6枚破棄してライフを守る!」

 

咲夜 デッキ27→21

 

「…ターンエンド」

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ6 ライフ4

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000

ルリ・オーサ(1)LV1 BP3000

ビートルゴン(1)LV3 BP4000

邪神官クリケッツ【3】LV4 BP10000

金殻皇ローゼンベルグ(4)LV2 疲労

金殻皇ローゼンベルグ(5)LV3 疲労

 

 

(1ターンでコアを12個も追加…隙間より酷いことするわね)

咲夜 手札3 リザーブ5 デッキ20

 

紫も、2ターン目にコアを大量に増やす事はあるが、1ターンに12個ブーストして手札を4枚補充は紫もやった事はない。

 

「(なら、このカードでやるしかない!)

召喚、《己械合神マンモ・イージス》!」

 

突如、フィールドが真っ二つに裂け、そこから機械音を出しながら《マンモ・イージス》が姿を現した。

 

己械合神マンモ・イージス(1)LV1BP7000 コスト8→4

 

「召喚時効果発揮!相手の手札1枚につき、コアを1つ追加する。貴方の手札は5枚。5個追加させてもらうわ」

 

マンモ・イージス(1→6)LV3 BP12000

 

「さらに増えたコアを使って、召喚、異魔神ブレイヴ《頭突魔神》!!

さらに《ウォールシープス》をLV2にアップ!」

 

吹雪が吹き始め、その中から《頭突魔神》が姿を現した。

 

頭突魔神(0)LV1 BP5000 コスト5→3

マンモ・イージス(6→2)LV2 BP10000

ウォールシープス(0→1)LV2

 

「《頭突魔神》を《マンモ・イージス》と《グロリアス・シープ》に合体!!」

 

《頭突魔神》が発光し、両手から光線を発射して《グロリアス・シープ》と《マンモ・イージス》に力を与えた。

 

グロリアス・シープ(3)LV2 BP15000+(右)5000=20000

マンモ・イージス(2)LV2 BP10000+(左)5000=15000

 

「アタックよ!《マンモ・イージス》!《頭突魔神》の追撃!コスト6以上の《ローゼンベルグ》を手札に戻してしてコアを1つ追加!」

 

ローゼンベルグ(4)LV2 →手札

 

《マンモ・イージス》が白の光線を発射して《ローゼンベルグ》をフィールドを消した。

 

マンモ・イージス(2→3)LV2 BP15000

 

「さらに!《マンモ・イージス》の【合体時】効果で《ホムライタチ》を手札に戻して回復する!」

 

ホムライタチ(1)LV1→手札

 

マンモ・イージス(3)LV2 BP15000 回復

 

「…あまり、好きにはさせない。

マジック《インファナルウィンド》。《マンモ・イージス》と《グロリアス・シープ》を疲労させる。」

 

「っ!」

 

男の発動したマジックから緑の風が《マンモ・イージス》と《グロリアス・シープ》を包み込んで疲労させた。

 

インファナルウィンド コスト6→1

 

マンモ・イージス(3)LV2 疲労

グロリアス・シープ(3)LV2 疲労

 

「さらに、《ビートルゴン》と《クリケッツ》にコアを1つずつ追加する。」

 

ビートルゴン(1→2)LV4 BP6000

クリケッツ【3→4】LV4 BP10000

 

「でも、《マンモ・イージス》のアタックは続行してわ!2点ダメージを受けなさい!」

 

《マンモ・イージス》が男に向かって弾を2つ発射する。

 

「…そのアタックはライフで受けよう」

男 ライフ4→2 リザーブ4→6

 

「次のターン、《グロリアス・シープ》で終わりよ。

エンドステップに《グッドラックウェル》の効果で《マンモ・イージス》と《グロリアス・シープ》は回復。《ウォールシープス》の効果で1枚ドロー。

ターンエンドよ。」

 

咲夜

手札2 リザーブ0 トラッシュ7 ライフ【4】バースト デッキ19

 

ブリッツ・ラクーン(1)LV1 BP3000

グロリアス・シープ(3)LV2 BP20000

マンモ・イージス(3)LV2 BP15000

ウォールシープス(1)LV2

グッドラックウェル(0)LV1

 

 

「………………………」スッ

男 手札7→8 リザーブ6→14

 

男は無言でカードを引く。まるで嵐の前の静けさのようだった。

 

「…《ビートルゴン》の効果でシンボルを2つ追加。さらに《クリケッツ》をLV3に下げる。」

 

(また、さっきのようなコアブーストをするのかしら?)

 

ビートルゴン(2)LV4 BP6000 赤+緑

クリケッツ【4】→(1)LV3 BP6000

 

「…手札に戻された《ホムライタチ》と《ローゼンベルグ》を再召喚。召喚時効果でコアを3つ増やす。」

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000 コスト2→0 赤+緑

ローゼンベルグ(1→4)LV2 BP9000 コスト8→3

 

男 リザーブ【12】

 

「…そろそろ終わらせよう。」

 

男はカードを1枚、咲夜に見えるように見せる。そのカードは禍々しいオーラを纏っていた。

 

(なに、あのカード…。)

 

「…出でよ……魔界を切り裂く嵐。 強力無比なその力をもって世界を黒く覆い尽くせ! 」

 

カードから光が天空に放たれ、光を浴びた空は黒く染まった。その後、黒い雷がフィールドに降り注いだ。

そして、黒い雷が降り注いでいる真ん中に巨大な何かが黒い風を纒ながら現れた。

 

「アルティメット、召喚。

《獄風の四魔卿ヴァンディール》!!」

 

獄風の四魔卿ヴァンディール【4】LV4 BP22000 コスト8→2

 

「何て禍々しい力なの……」

 

「…これで終わりではない。さらに《光導星剣ゾディアックソード》を《ヴァンディール》に直接合体。」

 

黒い雷が鳴り響く空から、虹色に輝く剣が落ちてきて、フィールドに突き刺さる。それを《ヴァンディール》は自身の鎌と《ゾディアックソード》を入れ替えた。

 

光導星剣ゾディアックソード(1)LV1 コスト3→2

ヴァンディール【4】LV4 BP22000+5000=27000

 

「…《ゾディアックソード》の召喚時効果。《頭突魔神》を破壊する。」

 

《ゾディアックソード》は、自身から虹色の光を出し、《頭突魔神》を破壊した。

 

グロリアス・シープ(3)LV2 BP15000

マンモ・イージス(3)LV2 BP10000

 

「何でもありね…。」

 

「…《ヴァンディール》、合体アタックだ。」

 

《ヴァンディール》が羽をばたつかせて咲夜のライフを破壊する為に飛び立つ。

 

「《ゾディアックソード》の効果で相手のバーストを破棄して、コアを2つ《ヴァンディール》に置く。」

 

咲夜 バースト→《絶甲氷盾》

ヴァンディール【4→6】LV4

 

「バースト破棄は、やっぱり強いわね…」

 

「……これで終わりではない。発動せよ《ヴァンディール》!」

 

《ヴァンディール》に乗っている【ソウルコア】が男の頭上に移動する。

 

「……【ソウルドライブ】!発揮!」

 

その時、頭上に移動した【ソウルコア】の後ろに魔方陣が出現し、そこから現れた巨大な手が【ソウルコア】を粉々に砕いた。

 

ヴァンディール【6】→(5)LV4 BP27000

 

「【ソウルコア】を…破壊した!?」

 

「…【ソウルドライブ】の効果で、デッキの上から3枚、アルティメットが出るまでオープンする。

その時、アルティメットの召喚条件とコストを無視して召喚する。」

 

「アルティメットをノーコストで3枚も…!?」

 

ただでさえ、強いアルティメットをノーコストで3枚。

それはもう、普通の相手に取っては死刑宣告と同じようなものだった。

 

「…デッキからオープンだ。」

 

男のデッキからカードが大量にオープンし始めた。こうなったら咲夜にはどうしようもできなかった。

 

オープンカード

①ホムライタチ

②邪神域

③絶甲氷盾

④アルティメット・マンティス 〇

⑤光導星剣ゾディアックソード

⑥神狼テンペスター 〇

⑦ホムライタチ

⑧金殻皇ローゼンベルグ

⑨アルティメット・トリックスター 〇

 

「出でよ、3枚のアルティメット達!」

 

デッキからオープンしたアルティメット達がフィールドに輝きを放ちながら姿を現した。

 

アルティメット・マンティス(3)LV4 BP21000

アルティメット・トリックスター(2)LV4 BP12000

神狼テンペスター(2)LV3 BP14000

 

ヴァンディール(5→3)LV4 疲労

ローゼンベルグ(4→3)LV2 BP9000

 

「《トリックスター》の召喚時効果でトラッシュの《インファナルウィンド》を手札に戻す。」

 

《トリックスター》が何かの呪文を唱えてトラッシュの《インファナルウィンド》を回収した。

 

「…《ヴァンディール》はLV4の時、自分のアルティメットのアタックで相手のライフを減らせば、相手のライフを1つボイドに送る効果もある。」

 

「つまり、アルティメットはダブルシンボルのようなものね…」

 

「…そう。そして、このターンで終わらせる。フラッシュタイミング、《インファナルウィンド》。」

 

「それは、前のターンに使ったマジック…」

 

インファナルウィンド コスト6→1

ビートルゴン(2→1)LV3 BP4000

 

「…このカードは【ソウルコア】が除外されている時、相手のスピリットすべてを疲労させ、ボイドからコアを3つずつ自分のアルティメットに置く。」

 

男の発動したマジックから、強大な緑の風がフィールドを大いに荒らした。

それはまさに台風並みに強いものだった。

 

ブリッツ・ラクーン(1)LV1 疲労

マンモ・イージス(3)LV2 疲労

 

アルティメット・マンティス(3→6)LV5 BP27000

アルティメット・トリックスター(2→5)LV5 BP18000

神狼テンペスター(2→5)LV5 BP30000

ヴァンディール(3→6)LV4 疲労

ビートルゴン(1→4)LV4 BP6000

クリケッツ(1→4)LV4 BP10000

 

「(酷い…)《ヴァンディール》のアタックは《グロリアス・シープ》の効果でデッキを破棄して無効よ!」

 

咲夜 デッキ19→13

 

破棄カード

①機巧犬キシュードッグ

②乙機兵メェーシア

③絶甲氷盾

④己械人アイベリクセン

⑤シールド・スクーロル

⑥乙機兵メェーシア

 

「ここで《城壁都市ウォールシープス》のLV2効果発揮!《己械人アイベリクセン》を召喚するわ!」

 

破棄されたカードが《ウォールシープス》の中から召喚された。

 

己械人アイベリクセン(1)LV1 BP3000

ブリッツ・ラクーン(1→0)消滅

 

「召喚時効果発揮!《ローゼンベルグ》1枚を手札に戻すわ」

 

《アイベリクセン》が目から白の光線を発射して《ローゼンベルグ》1枚をフィールドから排除した。

 

ローゼンベルグ(3)LV2 →手札

 

「…なら、《アルティメット・マンティス》でアタック。【Uトリガー】ロックオン!」

 

男が指を銃の形にして咲夜をロックオンする。すると、咲夜の左腕のデッキからカードが1枚フィールドに放り出された。

 

破棄カード→《白晶防壁》コスト4

咲夜 デッキ13→12

 

「そのカードのコストは4。ヒットだ」

 

「くっ!」

 

「…《アルティメット・マンティス》の効果、このターンの間、自分の赤/緑/青のスピリット/アルティメットのアタックによって相手のライフを減らした時、

相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。」

 

「っ!?」

 

《ヴァンディール》と《マンティス》の効果が重なり、ライフが1つでもアタックで削られれば、全部で3つのライフが飛ぶ。

 

「《アイベリクセン》でブロック!」

 

《アルティメット・マンティス》はブロックしに来た《アイベリクセン》を軽く踏み潰した。

 

アルティメット・マンティス(6)LV5 BP27000

vs

アイベリクセン(1)LV1 BP3000 破壊

 

「…まだ終わらない。《神狼テンペスター》でアタック。【WUトリガー】ロックオン!」

 

今度は両方の指を銃の形にして咲夜をロックオンした。

今度は咲夜の左腕からカードが2枚、フィールドに放り出された。

 

破棄カード→

《マンモ・イージス》コスト8

《辛機走兵キングチーター》コスト8

 

「残念ね。両方ともガードさせてもらうわ!」

 

「…なら、《テンペスター》の効果発揮。【Uトリガー】がカードされた時、相手のライフを1つ破壊する」

 

直接、咲夜のライフが《テンペスター》の起こした風の刃によって減らされた。

 

「んあっ!」

咲夜 ライフ【4→3】リザーブ2 デッキ12→10

 

「…《テンペスター》のアタックは続いている。このまま決めさせてもらう」

 

「まだよ!《グロリアス・シープ》の効果でデッキから6枚破棄してライフを守るわ!」

 

再び咲夜のデッキから6枚のカードが破棄され、咲夜のライフを守った。

 

破棄カード

①リブートコード

②己械合神マンモ・イージス

③己械人アイベリクセン -機獣モード-

④シュライクン

⑤己械人アイベリクセン -機獣モード-

⑥絶甲氷盾

 

咲夜 デッキ10→4

 

「《ウォールシープス》の効果発揮!《己械人アイベリクセン -機獣モード-》を召喚!」

 

再び《ウォールシープス》の中から新たなスピリットが姿を現した。

 

己械人アイベリクセン -機獣モード-(2)LV2 BP6000

 

「召喚時効果発動!もう1枚の《ローゼンベルグ》も手札に戻すわ!」

 

ローゼンベルグ(5)LV3 →手札

 

「……なら、《クリケッツ》でアタック。アタック時効果で《己械人アイベリクセン -機獣モード-》を疲労させる。」

 

《クリケッツ》が起こした竜巻によって《己械人アイベリクセン -機獣モード-》が力を発揮できなった。

 

己械人アイベリクセン -機獣モード-(2)LV2 疲労

 

「くっ……!《グロリアス・シープ》、ブロック!!」

 

最後のブロッカーとなった《グロリアス・シープ》が《クリケッツ》を自身の砲弾を浴びせて破壊した。

 

クリケッツ(4)LV4 BP10000 破壊

vs

グロリアス・シープ(3)LV2 BP15000

 

「…《アルティメット・トリックスター》。アタックだ」

 

《トリックスター》が可憐な笑みを浮かべてフィールドを華麗に舞う。

 

「…【Uトリガー】ロックオン」

 

再び指を銃の形にして咲夜をロックオンする。すると、咲夜の左腕のデッキからカードが1枚フィールドに放り出された。

 

「…コスト4《ドリームリベンジ》よ」

 

「クリティカルヒット。トラッシュのトラッシュの《インファナルウィンド》を手札に戻す。

さらに、このカード以外のアルティメット全てを回復させる。」

 

《トリックスター》が魔法を唱えてトラッシュからカードを戻す。

その後、男のフィールドにいるアルティメット達に可愛くウインクをして、アルティメット達は回復した。

 

アルティメット・マンティス(6)LV5 回復

神狼テンペスター(5)LV5 回復

ヴァンディール(6)LV4 回復

 

「ぐうっ…!」

咲夜 ライフ【3→2】リザーブ1

 

「《ヴァンディール》の効果でさらに、もう1つライフをもらう。」

 

咲夜のライフが減った時、《ヴァンディール》の目が光を放ち、風の刃で追撃した。

 

「ああっ!」

咲夜 ライフ【2→1】

 

咲夜のフィールドには疲労したスピリットだけ。《グロリアス・シープ》はデッキが6枚以下なので効果は使えない。

 

咲夜にできる事は何もなかった。

 

「止めだ。《ヴァンディール》。」

 

《ヴァンディール》が風の刃を《ゾディアックソード》に込めて咲夜のライフを破壊した。

 

咲夜 ライフ【1→0】

 

咲夜は《ヴァンディール》の強烈なアタックを喰らい、フィールドから吹き飛ばされた。

そして、男は静かに言った。

 

「…順風満帆。追い風だ…」

 

 

☆★☆★☆★

 

「咲夜さんっ!!」

 

バトルが終わり、バトルドームから弾き出された咲夜が紅魔館の外壁にのめり込んだ。

 

「…少々、手間取ったな。」

 

男は気絶した咲夜から《グロリアス・シープ》を奪い、紅魔館の主が来る前に即座に姿を消した。

 

「お嬢様!!大変ですっ!」

 

美鈴は咲夜と自分のボロボロの体を引きずりながら、紅魔館の主、『レミリア』の元に向かった。

 

★☆★☆

 

男視点…

 

「…これで3枚か」

 

男は今までに奪った《十二神皇》を確認する。手に入れたのは《グロリアス・シープ》《ハヌマーリン》《カラミティ・ボア》

 

『マスター!ここから北に10㎞、西に5㎞離れた場所に《午の十二神皇》と《寅の十二神皇》の反応があります!』

 

「…そうか。」

 

男は《アルティメット・トリックスター》のカードから聞こえてくる、自分の相棒と話す。

 

『マスター、少し休んだほうが…』

 

「…心配いらないよ《スター》。俺はここで止まる訳にはいかないんだ。」

 

男には目的がある。それは暗黒バトラーと組む事で実現するとシシに言われて、彼は暗黒バトラーの味方をする。

 

それが、世界を破滅に導く『邪神皇』が復活すると分かっていても、彼は暗黒バトラーの味方をする。

 

「…次の狙いはこれか」

 

シシから預かった水晶で次の狙いの顔を確認する。そこに映っていたのは…

 

『マスター…』

 

「……こんな事もあるんだな」

 

男は水晶をポケットにしまい、狙いの人物への移動を開始した。

 




《クリケッツ》の効果って強いですよね…。


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16話 牙を剥く三龍神!

超・風魔神 強すぎ…



「……って言うことなんだぜ!……イテテ…」

 

魔理沙は、男に《ハヌマーリン》を取られた事を霊夢に報告していた。

 

「とにかく!そいつは強かったんだぜ!」

 

「魔理沙が負けるのもそうだけど、私達も知らないアルティメットもいるなんて驚きだわ…」

 

と、魔理沙の体を見る。魔理沙は襲われた時のダメージが抜けていないのか、腕に包帯をして、足にシップを貼っている。

 

「魔理沙、ごめんね。私のせいで…」

 

「アリスのせいじゃないぜ。私も、油断をしたのが悪かったし…」

 

「とりあえず、あんたら2人大人しく休んでいなさい!」

 

霊夢が魔理沙とアリスに新しい包帯とシップを渡す。

 

「イテテ…怪我人は大切に扱うんだぜ…」

 

その時、博麗神社の庭によく知っている者の気配を霊夢は感じ取った。

 

「霊夢、久し振りね」

 

「何のようかしらレミリア。あいにく、こっちは今 忙しいの」

 

と、レミリアは博麗神社の境内にいる魔理沙を発見した。そして…

 

「あら、魔理沙も襲われたのね…」

「魔理沙も…?まさか、あんたの所にも…!」

 

「お察しの通り。咲夜が襲われたわ。」

 

レミリアは、自分が知っている情報を霊夢に伝える。

 

「今、咲夜はパチェが治療してくれているわ。」

 

「でも、あんたの《運命を操る程度の能力》で咲夜が襲われると言う運命は分かっていたんじゃないの?」

 

「……分からなかったのよ。私の能力に干渉しなかった。襲った奴はただ者ではないわね。」

 

その他のレミリアから聞いた情報は、ほとんど魔理沙の情報と同じだった。

 

黒いローブに黒いマント。両方とも、その男に襲われたと言う。あまり感情的にはならず、静かな様子だったようだ。

 

「霊夢、そう言えば瞬と駿太はどこだぜ?」

 

「あの2人なら、食材の買い物に人里に買い物に行かせているけど?」

 

30分ぐらい前、霊夢は夕飯の食材が足りないのを確認して、暇を持て余している瞬と駿太に買い物に行かせたのだ。

 

「…そう言えば、遅いわねあいつら。」

 

「霊夢、様子を見に行った方が良いと思うわ」

 

「そうね。ちょっと様子を見てくるわ」

 

アリスの助言を受けて、霊夢は空を飛んで神社から人里に向かった。

 

「霊夢、待ちなさい。私も行くわ」

 

神社から飛んでいった霊夢を追ったのは日傘をかざしたレミリアだった。

 

「何で付いてくるのよ…」

 

「…理由は簡単よ。

咲夜をボロボロにした張本人に会えるかもしれないからね。」

 

そう言うレミリアの目からは怒りの感情が窺えた。咲夜の仇を取るつもりなのだ

 

「勝手にしなさい。」

 

「そうさせてもらうわ。」

 

その時、人里から少し離れた場所でバトルドームが出現したのを霊夢は発見した。

 

「見つけたわ!」ビュン

 

瞬と駿太を心配した霊夢は速度を早めて、バトルドームに向かった。

 

☆★☆★☆

 

30分前…

 

瞬と駿太は霊夢に言われて通り、人里で買い物をしていた。

 

「すみません、これ と これ下さい。」

 

『はあ~い。350円で~す』

 

 

「そこの女、鳳凰の血に染まったその肉を6つ寄越せ。」

訳:(そこの店員さん、この焼き鳥6つ下さい)

 

『…500円です。』

 

 

「この米、1俵いくらですか?」

 

『これは7000円ですね。』

 

「安っ!?」

 

『この米、少し悪いから安いんだよ』

 

「ああ…なるほど」

 

 

「ふむ、ではこの純白な輝きを放つ、金の玉を1つもらうか。」

訳:(この卵、1パック買います。)

 

『はいよ。100円だ』

 

「ふっ、受けとるが良い」チャリン

 

 

…………………………………………………………………………

 

「駿太、あんまり俺に近づかないでくれるか?」

 

「ええっ!?」(゜ロ゜)

 

駿太がびっくりした顔をして俺を見る。

こいつは、自分が何をしているのか分からないのか?

 

「いや…お前と一緒にいると、俺まで変な目で見られるから。

カッコつける時は俺がいない時にしてくれ。」

 

「…別に良いが、我もそう言われると悲しいな…」

 

駿太がショボンとする。

変な目で見られると、言う言葉には弱いらしい。

 

「あれ?瞬さんじゃないですか!」

 

買い物も終わり、落ち込んだ駿太をどうしようか迷っていると背後から声を掛けられた。

 

振り返ると、そこには久し振りに見る鈴仙がいた。

 

「よお、久し振りぶりだな」

 

「はい。ご無沙汰しています。」ペコ

 

「瞬、誰だこの小娘?」

 

「ところで、この瞬さんに似たこの人は誰ですか?」

 

「…説明は長くなるな」

 

この後、鈴仙と駿太にお互いの事を説明し終わるまでに10分近くかかった。

 

☆★☆★

 

「なるほど。今、瞬さんのいた世界とは違う世界から来た外の人と言うことですね」

 

「そんなところだ。」

 

鈴仙と駿太に一通り説明し終えた後、俺は鈴仙に気になった事を聞いてみた。

 

「鈴仙、最近、変な奴らを見なかったか?」

 

「変な人ですか?

それは、さっき言っていた暗黒バトラーとか言う人ですね。でも、すみません。私は変な人は見ていません。」

 

「そうか。見掛けたら、教えてくれるか?」

 

「もちろんです!」

 

「おい、駿太………」

 

さっきから何も話さない駿太が気になったので、駿太の方を見ると

 

「…………………………………」

 

駿太は、人里の奥にある林の中をじっと見つめていた。

 

「駿太?」

 

「っ!?…ああ、瞬か。」

 

「どうかしたか?」

 

すると、駿太は林の方を指さして…

 

「何か、あそこからずっと見られているように感じたんだ」

 

「……気のせいじゃないか?それよりも荷物が重いから、早く博麗神社に運びたいんだが」

 

「…そうだな。じゃあ行くか!」

 

駿太が大量の荷物を両手を使って持ち上げる。既に腕がプルプルしているのが恐い。

 

と、鈴仙に別れを言おうとした。その時…

 

「見つけたぞ、偽りの勇者!」

 

「お前らの『十二神皇』は我らが頂くかに!」

 

近くの林の中から、暗黒バトラーらしい奴らがデッキを持って現れた。

 

一人は長髪を丁髷風にまとめた青年。

もう一人は、カニのコスプレをした変態らしき人物だった。

 

「はんっ!良いぜ、相手にやってやらあ!!」

 

駿太はとっくに荷物を下ろして【ソウルコア】を手に持っていた。何てスピードだ…

 

「なら、私も相手になります。」

 

「いや、鈴仙。ここは俺が…」

 

「大丈夫です。

私も最近、『辰の十二神皇』を手にしたんです。それに、デッキの調整を確認してみたいんです。」

 

やる。と言う前に鈴仙に先手を打たれた。こうなったら任せるしかない。

にしても、《辰の十二神皇》を持っていたのか……

 

「分かった。」

 

最悪、鈴仙が負けても俺が勝てば良い。そう瞬は思った。

 

「じゃあ始めようぜ!」

 

「「「バトルアーマー!オン!!」」」

 

「バ、バトルアーマー、オン!」

 

鈴仙は多少遅れたが、問題はないようだ。

 

四人が空中に浮かび上がり、バトルドームが出現する。

すると、駿太が視線を感じると言っていた林の場所から、一人の人物が奥に動き出したのが見えた。

 

(駿太の言っていた事は本当だったか!)

「逃がすか!」

 

ここで、あいつを逃がしてしまえば最悪、人里の人達も巻き込まれてしまう可能性が出てくる。

 

俺は必死に奥に逃げ出した人物を追いかけた。

 

☆★☆★

 

どれくらい走っただろうか?

後ろを見ると、バトルドームが少し小さく見えたから1、2キロは走ったと思う。

 

奥に逃げた奴は、スピードを下げずに俺から逃げようとしていた。いや、

 

(誘われているか…?)

 

なんて考えてしまう。

だが、奴は少し林が開けた場所に付くと、足を止めて俺が来るのを待った。

 

(どうやら、誘われていたようだな)

 

予感は的中した。狙いは俺だったようだ。

 

「俺に用があるようだな」

 

「……そうだ。君の《午の十二神皇》を奪いに来た。」

 

声からして男だろう。身長は俺と同じくらいだが、顔は黒いローブを深く被っていてよく見えない。

 

すると、男はデッキケースの中から3枚のカードを俺に見せた。

 

「っ!?それは…!」

 

見せられたカードは、《申の十二神皇ハヌマーリン》《未の十二神皇グロリアス・シープ》《亥の十二神皇カラミティ・ボア》だった。

 

「…これは君の仲間から奪ったものだ。俺はこの3枚を賭ける。」

 

あの3枚は魔理沙と咲夜、天子から奪ったカードだろう。

しかし、こちらの《十二神皇》は1枚。あちらは3枚も賭ける。

 

(よほど、自信があって強いようだな…)

「分かった。その勝負、受けよう!」

 

その言葉と共に、俺と男は【ソウルコア】を天空に翳す。

 

「「バトルアーマー!オン!!」」

 

☆★☆★

 

「先行は俺だ!俺のターン」

瞬 手札5 リザーブ【4】

 

左腕から飛び出したカードを取り、手札に加える。

 

「ネクサス《光り輝く大銀河》を配置。ターンエンドだ」

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ【4】ライフ5

 

光り輝く大銀河(0)LV1 コスト【4】

 

 

「…俺のターン」

男 手札5 リザーブ【4】

 

男も同じようにカードを引く。

 

「…アルティメット召喚、《バーゴイル》。」

 

男のフィールドに闇の障気を纏いながら鳥のアルティメットが現れた。

 

バーゴイル(2)LV3 BP5000 コスト【3】

 

「1ターン目からアルティメットか…」

 

「…召喚時効果でコアを1つ追加。《バーゴイル》をLV4に」

 

バーゴイル(2→3)LV4 BP7000

 

「アタックだ、《バーゴイル》。」

 

「ライフで受ける!」

 

宣言と共に、《バーゴイル》が鋭い爪で俺のライフを破壊した。

 

「ぐっ!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ1

 

「…ターンエンド」

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ5

 

バーゴイル(3)LV4 疲労

 

 

(アルティメットデッキか…。あのデッキだと、相手スピリットが出るまで《ドラゴニック》は召喚しない方がいいな)

「俺のターン」

瞬 手札5 リザーブ【6】

 

「《ワイバーン・ベラ》を召喚!召喚時効果で手札の《ジェミナイズ》を手元にオープンして1枚ドローする。」

 

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 コスト2→【1】

 

「………12宮Xレア……」

 

「…?

さらに、《ダンデラビット》を召喚。召喚時効果でリザーブと《ワイバーン・ベラ》にコアを1つずつ置く!」

 

ウサギのスピリットが現れた。そして、ニンジンを俺の方に投げてコアを増やした。

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 コスト3

ワイバーン・ベラ(1→2)LV1 BP2000

瞬 リザーブ0→1

 

「最後は《エリダヌス・ドラゴン》を召喚だ!」

 

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 BP3000 コスト3→1

ワイバーン・ベラ(2→1)LV1 BP2000

瞬 リザーブ1→0

 

「バーストセット!アタックだ、《ワイバーン・ベラ》《エリダヌス・ドラゴン》!」

 

「…両方ともライフだ」

 

《ワイバーン・ベラ》は体を回転させて男にアタックし、《エリダヌス・ドラゴン》は氷の息吹きを浴びせた。

 

「……………………」

男 ライフ5→3 リザーブ2

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

手札1 リザーブ0 トラッシュ【5】 ライフ4 バースト

 

ワイバーン・ベラ(1)LV1 疲労

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

ダンデラビット(1)LV1 BP1000

光り輝く大銀河(0)LV1

 

 

「…俺のターン」

男 手札5 リザーブ2→【6】

 

(次はどう動く…?)

 

「アルティメット召喚、《ビートルゴン》。」

 

男が次に召喚したアルティメットは、闇の障気を纏ったカブトムシの形をしたアルティメットだった。

 

ビートルゴン(2)LV4 BP6000 コスト3

 

「…《ビートルゴン》はLV4の時、自身に赤/緑のシンボルを追加する。

よって、ネクサス《邪神域》を1コストで配置する。」

 

ビートルゴン(2)LV4 BP6000 究極+赤+緑

邪神域(0)LV1 コスト4→【1】

 

「さらに、《バーゴイル》のコアを使い、マジック《イビルドロー》。2枚ドローする」

 

イビルドロー コスト4→2

バーゴイル(3→1)LV3 BP5000

 

「来るか…!?」

 

「……ターンエンドだ」

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ【6】 ライフ3

 

バーゴイル(1)LV3 BP5000

ビートルゴン(2)LV4 BP6000

邪神域(0)LV1

 

 

(攻めてこない…?)

「俺のターン、ドロー!」

瞬 手札2 リザーブ【6】

 

「マジック《双翼乱舞》!デッキから2枚ドローする!」

 

双翼乱舞 コスト4→2

瞬 手札1→3

 

「さらに、《エリダヌス・ドラゴン》をLV2にアップさせる!」

 

エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 BP4000

 

「アルティメットには、アルティメットだ!

出でよ!《創星龍バイアー》!!」

 

空から小さな隕石が降り注ぎ、俺のデッキの数少ないアルティメットの1体が隕石の1つから現れた。

 

創星龍バイアー【1】LV3 BP5000 コスト3→1

 

「……………………………」

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

今、アタックしてもドローはできない。さらにBPも勝てない…。ここはターンエンドにする

 

手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4 バースト

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 BP4000

創星龍バイアー【1】LV3 BP5000

光り輝く大銀河(0)LV1

 

 

「……………………」パシッ

男 手札5 リザーブ【7】

 

男は無言でドローする。そのドローにとてつもない何かを感じた。

 

「《ビートルゴン》の効果でシンボルを追加。その追加したシンボルで《ホムライタチ》を召喚する」

 

ビートルゴン(2)LV4 赤+緑+究極

ホムライタチ(1)LV1 BP1000 コスト2→0

 

「《ホムライタチ》も自身に緑のシンボルを追加する。

よって《賢龍ケイローン》を最大軽減で召喚させてもらう。」

 

ホムライタチ(1)LV1 赤+緑

賢龍ケイローン(1)LV1 BP5000 コスト5→2

 

(《ケイローン》とか嫌な思い出しかないな…)

 

大会などで赤緑デッキの中堅として活躍する強いカード。テキストを見ただけでも強いと思う。

 

「召喚時効果発揮!《エリダヌス・ドラゴン》を破壊し、1枚ドロー。

緑のシンボルが2つあるので【緑連鎖】発揮。コアを2つ追加する。」

 

《ケイローン》が吐いた炎の息によって《エリダヌス・ドラゴン》は破壊された。

 

賢龍ケイローン(1→3)LV2 BP8000

 

「だが、《エリダヌス・ドラゴン》は自身の効果でフィールドに残る!」

 

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 疲労

 

「…問題はない。さらに《金殻皇ローゼンベルグ》を召喚。召喚時効果でコアを3つ追加する。」

 

ローゼンベルグ(1→4)LV1→2 BP9000 コスト8→【3】

賢龍ケイローン(3→1)LV1 BP5000

男 リザーブ【3→0】

 

「今度は赤緑の最強カードかよ…」

 

召喚時効果で3つコアブースト、アタック時に2枚ドローの大型スピリット。

大会でもこいつに苦しめられたな…

 

「最後にマジック《イビルドロー》。2枚ドローする」

 

ローゼンベルグ(4→3)LV2 BP9000

ビートルゴン(2→1)LV3 BP4000

男 手札2→4

 

「…《ローゼンベルグ》アタックだ。アタック時効果で、BP+10000。【連鎖】により2枚ドローする」

男 手札4→6

 

《ローゼンベルグ》が黄金に輝く剣を振り回す。あの剣にはダブルシンボルの力が込められているだろう。

 

「ブロックだ!《ダンデラビット》!」

 

ブロックしに行った《ダンデラビット》は《ローゼンベルグ》の剣によって切り裂かれた。

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 破壊

vs

ローゼンベルグ(3)LV2 BP9000

 

「《ダンデラビット》……すまん」

 

「…ターンエンド」

 

手札6 リザーブ0 トラッシュ【6】ライフ3

 

バーゴイル(1)LV3 BP5000

ホムライタチ(1)LV1 BP1000

ビートルゴン(2)LV4 BP6000

賢龍ケイローン(1)LV1 BP5000

ローゼンベルグ(3)LV2 疲労

邪神域(0)LV1

 

 

「くっ…。俺のターン」

瞬 手札3 リザーブ5

 

手札を確認する。今、手札に逆転の手はない…。

なら、作るだけだ!

 

「《エリダヌス・ドラゴン》を疲労させる!そして、出でよ!《魔導双神ジェミナイズ》!」

 

フィールドに双子座の星座が出現し、星座の中から気味悪い声を上げながら《ジェミナイズ》が現れた。

 

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 疲労

魔導双神ジェミナイズ(2)LV2 BP6000 コスト7→3

 

「…12宮……!」

 

(……?)

「さらに《エリダヌス・ドラゴン》の効果を使用して、マジック《ネオ・ダブルドロー》を発動!」

 

エリダヌス・ドラゴン(3→1)LV1 疲労

ネオ・ダブルドロー コスト4→2

 

「デッキから2枚ドローする。俺のフィールドにアルティメットがいるので、もう1枚ドローする!」

 

瞬 手札3→2→5

 

「《ジェミナイズ》のLV2効果発揮!自分がコストを支払ってマジックを使用した時、もう1枚マジックを使用できる!

俺は《ブレイヴドロー》を使用!」

 

ブレイヴドロー コスト5→0

 

「デッキから2枚ドロー。その後、デッキから3枚オープンし、その中にあるブレイヴカードを1枚手札に加え、その他のカードはデッキの上に戻す」

 

瞬 手札5→4→6

 

オープンカード

①双翼乱舞

②トレス・ベルーガ

③金牛龍神ドラゴニック・タウラス

 

「《トレス・ベルーガ》を手札に加え、他のカードは好きな順番で上に戻す。」

 

瞬 手札7

 

(後は《サジット》と《ドラゴニック》を出せれば、勝機は見えてくるだろう…)

「ターンエンド」

 

手札7 リザーブ0 トラッシュ5 ライフ4 バースト

 

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

創星龍バイアー【1】LV3 BP5000

ジェミナイズ(2)LV2 BP6000

光り輝く大銀河(0)LV1

 

 

「………ドロー」

男 手札7 リザーブ【7】

 

この時、俺は男がドローした時、嫌な威圧感を感じた。

 

「……ネクサス《超新星の輝き》を配置。」

 

「《超新星の輝き》!?」

 

奴のデッキはどうやら《赤緑三龍神デッキ》のようだ。

 

「《超新星の輝き》の効果により、このターン《三龍神》のコストは自分のライフと同じになる。」

 

超新星の輝き(0)LV1 コスト4→1

 

(来る……!!)

 

「…三龍神の煌めき、聖なる光よ、我に宇宙の輝きを!《聖龍皇アルティメット・セイバー》召喚!」

 

突如、相手のフィールドが爆発し、フィールドが炎に広がった。

そして、その炎の中に出現した究極シンボルから《アルティメット・セイバー》が現れた。

 

聖龍皇アルティメット・セイバー(3) LV4 BP13000 コスト7→3→0

 

「…2体目、

いざ、赤々と燃え滾るその矢を放て。《アルティメット・サジット・アポロドラゴン》召喚!」

 

2回目の爆発がフィールドで発生し、空に射手座が現れる。

爆発の中から現れたアルティメットは、射手座から飛んできた弓矢のような銃を手に取った。

 

アルティメット・サジット・アポロドラゴン(1)LV3 BP12000 コスト7→3→0

 

「…3体目、

大爆発の大嵐。 灼熱祭りの大将、降臨! 《アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ》!」

 

フィールドに究極シンボルが出現し、出したカードから5つの光が天空に昇り雲を突き抜けた。

突き抜けた雲から巨大な隕石がフィールドに落下してきた。落下した隕石は究極シンボルに当り、爆発した。

その後、爆発の中から《ジークヴルム・ノヴァ》が姿を現した。

 

アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ【3】LV4 BP20000 コスト8→3→0

ビートルゴン(2→1)LV3 BP4000

 

(少々きつくなってきたな…)

 

今の状況に、さらに《三龍神》が追加されると勝てる見込みが少なくなる。

12宮には元々、アルティメットの対策がない。

 

俺のデッキで対抗できるのは《トレミー》か《キャノンボール》しかない。《キャノンボール》は前に抜いたせいで倒せるのは《トレミー》だけだ。

 

「…《アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ》の召喚時効果発揮。【Uトリガー】ロックオン。」

 

男は指を銃の形にして、俺の腕に照準を当てた。すると、俺のデッキに電撃が走り、カードが1枚破棄された。

 

「コスト4《双翼乱舞》だ」

 

「…ヒット。俺のライフは5まで回復する」

 

男 ライフ3→5

 

「アタックだ《アルティメット・サジット・アポロドラゴン》。【WUトリガー】ロックオン」

 

今度はデッキから2枚のカードが破棄された。1枚は前のターン《ブレイヴドロー》でオープンした《ドラゴニック・タウラス》だ。

 

破棄カード

①ドラゴニック・タウラス

②白羊樹神セフィロ・アリエス

 

「ヒット。BP15000以下の《ジェミナイズ》を破壊する」

 

《アルティメット・サジット・アポロドラゴン》が空に浮かび上がり、空から《ジェミナイズ》に向けて光の矢を発射して破壊した。

 

ジェミナイズ(2)LV2 破壊

 

「そのアタックはライフで受ける!」

 

と、《アルティメット・サジット・アポロドラゴン》は俺の言葉を聞いて、俺にも光の矢を放った。

 

「ぐあっ!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ3

 

アルティメットの攻撃はやはり、スピリットのアタックと違って体が痺れるほど強烈だった。

 

「だけど、他のやつらにはアタックさせないぜ!バースト発動!《ディメンションシールド》!」

 

バースト発動と共に、俺の周りに白の盾が出現し、他のスピリット/アルティメットの進行を防いだ。

 

「アタックステップを終了させる。さらにフラッシュ効果で《アルティメット・サジット・アポロドラゴン》を破壊する!」

 

ディメンションシールド コスト4

ワイバーン・ベラ(1→0) 消滅

 

アルティメット・サジット・アポロドラゴン(1)LV3 破壊

 

「良し!厄介な《アルティメット・サジット》を破壊できた!」

 

「…ターンエンドだ」

 

手札3 リザーブ1 トラッシュ1 ライフ3

 

バーゴイル(1)LV3 BP5000

ホムライタチ(1)LV1 BP1000

ビートルゴン(1)LV3 BP4000

賢龍ケイローン(1)LV1 BP5000

ローゼンベルグ(3)LV2 BP9000

アルティメット・セイバー(3)LV4 BP13000

アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ【3】LV4 BP20000

邪神域(0)LV1

超新星の輝き(0)LV1

 

 

「《三龍神》…相手にとって不足はないぜ!」

 

「……………………………」

 

「な、なんだよ…」

 

俺が何か変な事を言ったのか、男は俺を見つめていた。

 

「…すまない、何でもない。続けてくれ」

 

「……分かった。俺のターン!」

瞬 手札8 リザーブ10

 

ドローカード→《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》

 

(来た!俺の逆転のカード!)

「行くぞ!《エリダヌス・ドラゴン》をLV2にアップさせて疲労!

 

射手座の力よ…今、再び戦いの嵐を静めよ!《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を召喚!!」

 

俺の後ろに突如マグマが出現し、そのマグマ《サジット・アポロドラゴン》がマグマから俺のフィールドに勢いよく飛び出した。

 

現れた時には射手座のマークがフィールドに映し出されていた。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000 コスト8→5→1

エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 疲労

 

「さあ!勝負はこっからだぜ!」

 

 




次回、長くなったのでミスがないか確認してから出します。早ければ明日ですね。
ちなみに《超・炎魔神》《超・風魔神》も出す予定です。でも、このペースだと《邪神皇》の登場は後ですね。


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17話 燃え尽きろ!獄炎の四魔卿ブラム・ザンド!

今回、長いかも…




瞬と男がバトルを始めた頃、霊夢とレミリアは駿太と鈴仙が戦っているバトルドームに到着していた。

 

「行け!《リボル・ティーガ》!<封印時>の効果発揮!《砲撃》!デッキから2枚オープン!」

 

オープンカード

①キャノン・ピューマ

②丁騎士シュバリエ

 

「《シュバリエ》と《キャノン・ピューマ》の力を込めて…撃てぇぇ!!」

 

「ぬおおおおおおおお!!やられたカニィィィィィ!!」

ゴウラ ライフ2→0

 

 

「《辰の十二神皇ウロヴォリアス》でアタック!」

 

「ぐおおおおおおおおおおお!!」

ケンゴー ライフ1→0

 

霊夢が到着した時にはバトルはもう終わりを迎えていた。

 

「ふっ… あの程度の力で我に勝負を挑むとは愚かな奴らだ」

 

「駿太!今、そう言うのはいいから…。瞬がどこにいるか知らない?」

 

「瞬?あいつなら、さっきまでそこに……」

 

駿太が周りをキョロキョロ見渡すが、瞬の姿はどこにもいなかった。

 

「…あれ……いない……」

 

☆★☆★☆

 

「………………………………」

手札3 リザーブ1 トラッシュ1 ライフ5

 

バーゴイル(1)LV3 BP5000

ホムライタチ(1)LV1 BP1000

ビートルゴン(1)LV3 BP4000

賢龍ケイローン(1)LV1 BP5000

ローゼンベルグ(3)LV2 BP9000

アルティメット・セイバー(3)LV4 BP13000

アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ【3】LV4 BP20000

邪神域(0)LV1

超新星の輝き(0)LV1

 

 

「へへっ…」

手札7 リザーブ2 トラッシュ1 ライフ3

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 疲労

創星龍バイアー【1】LV3 BP5000

光り輝く大銀河(0)LV1

 

 

「行くぞ!《サジット・アポロドラゴン》!」

 

俺の言葉と共に《サジット・アポロドラゴン》が大きく咆哮した。

そして、4つの足で男に向かって行く。

 

「アタック時効果でスピリットに指定アタックできる。だが、《バイアー》がいることでアルティメットにも指定アタックできる!

 

まずは《アルティメット・セイバー》に指定アタック!」

 

《サジット・アポロドラゴン》が弓矢を構え、《セイバー》に矢を放った。

《セイバー》はそれをかわし、《サジット・アポロドラゴン》に牙を剥いた。

 

「…BPは同じ。相討ち狙いか……」

 

「相討ちじゃないぜ!マジック!《バーニングサン》!

手札の《光導星剣ゾディアックソード》をコストを支払わず召喚し、合体!さらに回復させる!」

 

《バーニングサン》の効果で手札の《ゾディアックソード》が《サジット・アポロドラゴン》に飛んでいく。

《サジット・アポロドラゴン》はそれを掴み、《ゾディアックソード》を構えた。

 

バーニングサン コスト3→1

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000+《ゾディアックソード》BP5000=18000 回復

 

《ゾディアックソード》は炎を吐いて《サジット・アポロドラゴン》を攻撃するが、《サジット・アポロドラゴン》はそれを回避する。

回避した《サジット・アポロドラゴン》は《セイバー》の後ろに回り込み、《セイバー》の体を切り裂いた。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP18000

vs

アルティメット・セイバー(3)LV4 BP13000 破壊

 

「次だ!《サジット・アポロドラゴン》、合体アタック!!

アタック時効果で《ローゼンベルグ》を破壊する!」

 

合体した《サジット・アポロドラゴン》が《ローゼンベルグ》に炎の矢を放ち、《ローゼンベルグ》を貫いた。

 

ローゼンベルグ(3)LV2 破壊

 

「そして!《アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ》に指定アタックだ!」

 

指定された《ジークヴルム・ノヴァ》は、その手に持った大剣を振り回して《サジット・アポロドラゴン》を斬ろうとする。

 

《サジット・アポロドラゴン》はそれを弓矢の剣で受け止める。

 

「マジック!《バーニングサン》!手札の《トレス・ベルーガ》をコストを支払わず召喚し、合体させ回復させる!」

 

再び《バーニングサン》が発動し、手札の《トレス・ベルーガ》が《サジット・アポロドラゴン》に飛んでいく。

 

合体した《サジット・アポロドラゴン》は体を黄金に輝かせた。

 

バーニングサン コスト3→1

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP18000+《トレス・ベルーガ》BP6000=24000 回復

 

黄金に輝かせた《サジット・アポロドラゴン》は剣を降り下ろした《ジークヴルム・ノヴァ》に自身の炎の剣を突き刺して破壊した。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP24000

vs

アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ【3】LV4 BP20000 破壊

 

「……やるな」

 

「そっちもな。

まだ続くぜ!行け!ダブル合体スピリット!」

 

再度、《サジット・アポロドラゴン》が男のフィールドのスピリット/アルティメットに矢を向ける。

 

「アタック時効果で《ビートルゴン》《ホムライタチ》を破壊!」

 

《ホムライタチ》と《ビートルゴン》は炎の矢を受けて破壊された。

 

ホムライタチ(1)LV1 破壊

ビートルゴン(1)LV3 破壊

 

「さらに《トレス・ベルーガ》の合体時効果発揮!デッキから6枚破棄してBP+6000。

破棄したカードの中に《光導》を持つスピリットがあれば回復する!」

 

破棄カード

①ピクシス・リザード

②スターリードロー

③エリダヌス・ドラゴン

④双魚賊神ピスケガレオン

⑤ダンデラビット

⑥巨蟹武神キャンサード

 

「《光導》を持つ《ピスケガレオン》が破棄されたことで合体スピリットは回復する!」

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP24000+6000=30000 回復

 

「行けぇ!《サジット・アポロドラゴン》!《ケイローン》に指定アタックだ!」

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP30000

vs

ケイローン(1)LV1 BP5000 破壊

 

(これで相手のブロッカーは《バーゴイル》のみ。行ける!)

「もう1度頼むぜ《サジット》!ダブル合体スピリットでアタック!

アタック時効果で《バーゴイル》を破壊!」

 

《サジット・アポロドラゴン》は《バーゴイル》を炎の矢で撃ち抜いた。

 

バーゴイル(1)LV3 破壊

 

「《トレス・ベルーガ》の効果でデッキから6枚破棄!その中に《光導》があれば回復する!」

 

破棄カード

①白羊樹神セフィロ・アリエス

②ダンデラビット

③創星龍トレミー

④宝瓶神機アクア・エリシオン

⑤ピクシス・リザード

⑥創星龍トレミー

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 回復

 

「…そうはいかない。マジック《氷雪サークル》。」

 

《サジット・アポロドラゴン》が男に剣を降り下ろした瞬間、氷のサークルが男の周りに出現し、男のライフを守った。

 

「このカードの効果で君の《サジット》のアタックではライフは減らない。さらに【ソウルコア】をコストにしたことで《ワイバーン・ベラ》も選択し、ライフを減らなくする。」

 

氷雪サークル コスト【4】

 

男 リザーブ【14】→10

 

「くっ…!ターンエンド」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ3

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP24000

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 疲労

創星龍バイアー【1】LV3 BP5000

光り輝く大銀河(0)LV1

 

 

「…………………………」パシッ

男 手札3 リザーブ10→【16】

 

「1つ聞きたい。

お前も他の暗黒バトラーと同じように、邪神皇の復活を望んでいるのか?」

 

「……望んでいるのか、と聞かれたら望んではいないな」

 

「じゃあ!何で暗黒バトラーの味方に…」

 

俺がそう言うと、男は静かに言った。

 

「……俺の世界は滅んだんだ」

 

「お前の世界が…?」

 

世界が滅んだ……?

俺は男の言っていることが理解出来なかった。

 

「……俺の世界を元に戻すためには、《十二神皇》の力が必要になる。

俺は《十二神皇》を集めたい。タツミは《十二神皇》の力で邪神皇を復活させたいと思っている。

 

…だから、俺はタツミに味方する。

タツミが《邪神皇》を支配した後、俺の世界を取り戻す!

 

そのためにも、君に邪魔はさせない。」

 

「くっ…!」

 

こいつの覚悟、本物だ!

 

「マジック《イビルドロー》《双翼乱舞》を使用。デッキから4枚ドローする」

 

イビルドロー コスト4→2

双翼乱舞 コスト4→2

 

男 手札5 リザーブ【12】

 

(今度は手札を増やす作戦か?)

 

「…2体目の《ホムライタチ》を召喚する。効果で緑のシンボルを追加」

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000 コスト2→0 赤+緑

 

「また、赤緑の【連鎖】コンボか!?」

 

「…残念だが、それではない。

アルティメット召喚、《甲殻伯メタリフェル》!」

 

フィールドに自分の体よりも大きい長い顎を持った巨大なアルティメットが現れた。

 

甲殻伯メタリフェル(3)LV4 BP20000 コスト9→5

 

「また新しいアルティメット…」

 

「まだ召喚する。アルティメット召喚、《龍魔皇イビルフリード》!」

 

突如、黒い竜巻が発生したかと思うと、黒い竜巻の中から黒に染まった《ジークフリード》が現れた。

 

龍魔皇イビルフリード(1)LV3 BP6000 コスト5→1

 

「召喚時効果発揮。【Uトリガー】ロックオン」

 

俺のデッキから1枚のカードがフィールドに弾き出された。

 

「召喚時【Uトリガー】か…

コストは1《ピクシス・リザード》」

 

「…ヒット。トラッシュにあるコアを全て《イビルフリード》に戻す」

 

龍魔皇イビルフリード(1→11)LV5 BP12000

 

「そして戻したコアを使い、アルティメット、《闇騎士ダスクドラゴン》を召喚。」

 

闇騎士ダスクドラゴン【5】LV5 BP15000 コスト6→2

龍魔皇イビルフリード(11→5)LV5 BP12000

 

「《メタリフェル》でアタック。【Uトリガー】ロックオン」

 

再びデッキから1枚のカードがフィールドに出される。

 

「コスト5《天蠍神騎スコル・スピア》だ。」

 

「ヒット。《サジット・アポロドラゴン》と《バイアー》を疲労させる。」

 

《メタリフェル》が地面に手を突っ込むと、そこから蔦が生え、《サジット》と《バイアー》の動きを封じた。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 疲労

創星龍バイアー【1】LV3 疲労

 

「…この効果で疲労させたスピリット/アルティメットは次のリフレッシュステップで回復できない」

 

「くそっ!ライフで受ける!」

 

《メタリフェル》は地面に突っ込んだ手を引き抜き、そのまま俺のライフを削った。

 

「ぐあああああああああああ!!」

瞬 ライフ3→2 リザーブ1

 

痛みで意識が飛びそうになる。俺はそれを何とか防いだ。

 

「…《イビルフリード》でアタック。アタック時効果で《ワイバーン・ベラ》を破壊して1枚ドロー」

 

「《エリダヌス・ドラゴン》の効果で《ワイバーン・ベラ》はフィールドに残る!」

 

ワイバーン・ベラ(1)LV1 破壊→疲労

 

「そして!このまま、終わってたまるか!マジック《絶甲氷盾》!

 

アタックはライフで受ける!」

 

絶甲氷盾 コスト4

サジット・アポロドラゴン(5→1)LV1 疲労

 

「…ならば、ライフを1つもらおう」

 

《イビルフリード》の吐いた炎が俺を襲った。

 

「ぐはっ!!」

瞬 ライフ2→1 リザーブ2

 

《イビルフリード》のアタックが終了すると、俺と男の間に氷の壁が出現した。

 

手札2 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ5

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000

イビルフリード(5)LV5 疲労

メタリフェル(3)LV4 疲労

闇騎士ダスクドラゴン【5】LV5 BP15000

邪神域(0)LV1

超新星の輝き(0)LV1

 

 

(俺のデッキもそろそろ限界だ…。

このターン、勝負だ!)

瞬 手札3 リザーブ10

 

「マジック《明の明星》!

俺のライフを1にする。その後、手札にあるスピリット/アルティメット1枚をコストを支払わずに召喚する!」

 

「……面白いマジックだな」

 

明の明星 コスト5 マジック 軽減 赤+赤+究極

 

フラッシュ:発動時、自分のライフを1にするようにリザーブにコアを置く。その後、手札・トラッシュにあるスピリット・ブレイヴ・アルティメットカード1枚をコストと召喚条件を無視して召喚できる。

この時、【自分のライフ減少時】のバーストは発動できない。

 

「空に輝く12の星よ!今こそ力を束ね、俺を勝利に導け!

《究極星アルティメット・ゾディアック》召喚!!」

 

明の明星 コスト5→2

 

カードから光が放たれ、光は天に12個の星座の輪を描いた。その輪から光が差し込み巨大なアルティメットが姿を現した。

 

究極星アルティメット・ゾディアック(5)LV5 BP33000 コスト0

 

「瞬ー!」

 

「ん…?」

 

俺を呼ぶ声がする。下を見ると、そこには霊夢と鈴仙がいた。

駿太がいないという事は、人里にいるのだろう。

 

「霊夢、手を出すな。これは俺のバトルだ」

 

「…ええ。分かったわ」

 

霊夢は俺のバトルを見守ってくれるようだ。

咲夜、魔理沙、天子の奪われた《十二神皇》は俺が取り戻す!

 

「……………羨ましいな」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「……何でもない。続けてくれ」

 

この男が時々見せる反応は何なんだ…。

まあいい、

 

「行け!《U・ゾディアック》!!

【Uトリガー】ロックオン!」

 

「…コスト3《バーゴイル》だ」

 

「ヒット!デッキから6枚オープン!」

 

オープンカード

①巨蟹武神キャンサード

②エリダヌス・ドラゴン

③獅機龍神ストライクヴルム・レオ

④絶甲氷盾

⑤神閃月下

⑥蛇皇神帝アスクレピオーズ

 

「《巨蟹武神キャンサード》《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》《蛇皇神帝アスクレピオーズ》をコストを支払わず召喚!

さらに、《光導》を持つスピリットを最高LVとして扱い、BPを+5000する!」

 

フィールドに蟹座、獅子座、蛇使い座が現れ、3体のスピリットが現れた。

 

 

獅機龍神ストライクヴルム・レオ(1)LV3 BP12000+5000=17000

 

蛇皇神帝アスクレピオーズ(1)LV3 BP14000+5000=19000

 

巨蟹武神キャンサード(1)LV2 BP10000+5000=15000

 

「《ゾディアック》のアタックはライフで受ける」

男 ライフ5→4 リザーブ1

 

(行ける!)

「《レオ》!お前も続け!」

 

《ストライクヴルム・レオ》が咆哮して男のライフを削りに行く。

 

「…あまり好き勝手はさせない。

マジック《絶甲氷盾》。」

 

「何っ!?」

 

絶甲氷盾 コスト4

メタリフェル(3→1)LV3 疲労

イビルフリード(5→4)LV4 疲労

男 リザーブ1→0

 

《ストライクヴルム・レオ》が爪で男のライフを砕くと、氷の壁が俺の進路を塞いだ。

 

「…………………………」バサッ

男 ライフ4→3 リザーブ1

 

その時、《レオ》の攻撃を受けて、男が被っていたローブが外れた。

 

「えっ…!」

 

「うそでしょ…」

 

ローブが外れ、男の素顔が明らかになる。

 

「……お前も…俺と同じ顔なのか…」

 

「…………………………」

 

男の顔は、俺と駿太の顔と同じだった。

まさか、同じ顔の人間に2人も会うとは思わなかった。

 

「……エンド宣言はまだか」

 

「…ターンエンド」

 

手札1 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ1

 

サジット・アポロドラゴン(1)LV1 疲労

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 BP4000

創星龍バイアー【1】LV3 疲労

獅機龍神ストライクヴルム・レオ(1)LV3 BP17000

蛇皇神帝アスクレピオーズ(1)LV3 BP19000

巨蟹武神キャンサード(1)LV2 BP15000

U・ゾディアック(5)LV5 疲労

光り輝く大銀河(0)LV1

 

 

 

「……俺のターン」

男 手札2 リザーブ1→7

 

(いや、顔については今はどうでもいい。まずはこのバトルに勝たないと…)

 

「…君とのバトルもここまでのようだ。」

 

「っ!?…それは分からないぜ?」

 

「…いや、このターンで決める。」

 

男は2枚の手札の内、1枚を取り出す。

そのカードには今までの比にならないぐらい暗黒のオーラを纏っていた。

 

「…今こそいでよ、究極の闇を纏いし炎よ。地獄の業火で世界を黒く染め上げろ!アルティメット、召喚。《獄炎の四魔卿ブラム・ザンド》!」

 

カードから放たれた暗黒の炎が2つに分裂し、大きなサークルを作り出す。

すると炎によって出来たサークルからマグマが吹き出し、マグマの中から巨大なアルティメットが姿を現した。

 

獄炎の四魔卿ブラム・ザンド【5】LV5 BP26000 コスト8→2

闇騎士ダスクドラゴン【5】→(5)LV5 BP15000

 

「あのアルティメット、他の奴らとは訳が違う…!」

 

「《ブラム・ザンド》アタックだ。」

 

《ブラム・ザンド》がゆっくりと体を動かして、こちらにアタックする。

 

すると、《ブラム・ザンド》に乗っている【ソウルコア】が男の頭上に移動する。

 

「……【ソウルドライブ】!発揮!」

 

その時、頭上に移動した【ソウルコア】の後ろに魔方陣が出現し、そこから現れた巨大な手が【ソウルコア】を粉々に砕いた。

 

「【ソウルドライブ】!?」

 

「…【ソウルドライブ】の効果により、相手のスピリットを全て破壊する」

 

「なっ…!」

 

粉々に砕かれた【ソウルコア】のエネルギーがフィールドに散らばる。

次の瞬間、散らばったエネルギーの塊が俺のスピリットを襲った。

 

サジット・アポロドラゴン(1)LV1 破壊

ワイバーン・ベラ(1)LV1 破壊→疲労

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 破壊→疲労

獅機龍神ストライクヴルム・レオ(1)破壊

蛇皇神帝アスクレピオーズ(1)LV3 破壊

巨蟹武神キャンサード(1)破壊

 

ゾディアックソード(1)LV1 疲労

トレス・ベルーガ(1)LV1 疲労

 

「くっ…!」

(《エリダヌス・ドラゴン》の効果で《ワイバーン・ベラ》と自身は生き残ったが…)

 

フィールドを確認する。そこには疲労したアルティメット2体と合体カードしかない。

ブロックできるものなどいなかった。

 

「……君とのバトル、久々に本気を出したよ。

だから、俺の全力を君にぶつける」

 

《ブラム・ザンド》が俺の近くまで来て剣を振り上げる。

 

「瞬さん!」「瞬っ!」

 

「すまない…霊夢、魔理沙、咲夜、天子。」

 

《ブラム・ザンド》が剣を思い切り降り下ろした。その威力はフィールドを真っ二つに切り裂く威力があった。

 

瞬 ライフ1→0

 

☆★☆★☆

 

「瞬っ!」「瞬さん!」

 

瞬はライフを全て失い、人里とは逆の方向に飛ばされた。

霊夢と鈴仙は、瞬の飛んでいった方向に急いで飛んで行った。

 

「…………………………」パシッ

 

男は瞬の持っていた《エクゼシード》を手に取り、その場を後にした。

 

☆★☆★

 

瞬は人里から遠く離れた森の中で気を失っていた。その近くには12宮のデッキが散らばっていた。

 

「……………………………」

 

その時、森の奥から1人の人間のようなものが現れ、瞬を担いでどこかへ連れて行った。

 

12宮のカードは誰もいなくなった森の中で眩い光を放った。

それは、まるで覚醒の兆しを現しているようだった。

 

 




新しい東方小説書こうと思いました。
内容は初めて投稿した内容に似たものと予定しています。


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18話 星の試練①

久々の投稿。
《超・風魔神》制限にならないかな……



不思議な夢を見た。

暗闇の空間の中、俺はどこかに向かって走っていた。

 

「はっ…!はっ…!はっ…!」

 

しかし、いくら走っても、そこには暗闇しかない。

自分は一体、何を目指しているのか。それすら分からなかった。

 

「はあ…はあ…はあ…はあ…」

 

いつしか疲れて歩くことすらできなくなってしまった。

 

すると、突然、暗闇に光が差し込んだ。

そして光の中から1人の赤髪の男が俺の目の前に立ちはだかった。

 

「はあ……お前は一体…?」

 

「………………………………」

 

男は何も言わなかった。男の瞳は赤色だが、それには何か冷酷なものを感じた。

 

「ぐはっ…!」

 

俺は何故かそこで意識を失ってしまった。

 

☆★☆★☆

 

「はっ!ここは……」バサッ

 

目が覚めると、俺は木造の家の中のベットで寝ていた。

 

「そっか…俺、負けたんだ…」

 

蘇るスピリット達が破壊されていく記憶。そして、自分と同じ顔のあいつ。

 

「くそっ!!俺は…!あんな大事な場面で!」

 

取られた十二神皇を取り戻すはずが、逆にやられて奪われるなんて…。

もう1度バトルすれば、勝てるか?と聞かれたら、俺は勝てないと言うだろう。

 

《三龍神》でさえ倒すのに苦労したのに、さらに強いアルティメットを倒すとなると《エクゼシード》を失った俺のデッキでは勝てない…

 

「あれ…?12宮デッキがない!」

 

《エクゼシード》がなくなったのを確認すると、さっきまで戦った12宮デッキがなかった。

 

(これでは戦えない…)

 

赤デッキの切り札《エクゼシード》を失い、12宮デッキまで失ってしまったら、俺はアイツには勝てない。

 

「………そう言えば、誰が俺をここまで運んでくれたんだ?」

 

「俺だ、クソガキ」

 

「っ!?」

 

声のした方向を見ると、そこには黒い服を着た男が座っていた。

男はタバコを取りだし一服すると、俺の方を見た。

 

「あんたが、運んでくれたんだな。

礼を言う、ありがとう。」

 

「…………………ふぅ」

 

男はタバコを灰皿に置いて立ち上がった。

 

「どうやら、こっぴどくやられたようだな」

 

「…見てたのか。」

 

「ああ。見事にぶっ飛ぶ様もな。」

 

「………………………………」

 

改めて、自分の実力のなさを痛感する。

全力で戦ったのに、あの圧倒的力に俺は敗北した。

 

「…………………………」

 

「クソガキが…しけたツラしやがって。そんなツラだと、一緒にいた奴らが悲しむぞ」

 

「…あんたの言う通りだな」

 

そうだ。くよくよしていてもしょうがない。例え、切り札がなくても戦えない訳はない!

何か突破口はあるはずだ!

 

「改めて礼を言う、ありがとう。俺はもう行く。」

 

「おう。どこへでも行きやがれ」

 

俺はベットから立ち上がり、木造の家から外に飛び出した。

外に出ると、森が広がっていた。

 

「おい、クソガキ。」

 

「そのクソガキって止めてくれます?俺には星空 瞬って言う名前があるんだ」

 

「ふん。」

 

男は家の扉を閉めようとして、最後にこう言った。

 

「クソガキ、ここから西に行ってみろ。」

 

「西…?それはどういう―」

 

「さあな。」バタン

 

男はそう言って扉を閉めた。

とりあえず、人里への道も分からないし、西に行ってみるか。

 

 

☆★☆★☆

 

暗黒バトラーの住処

 

 

「………………………………」

 

「本当に奪ってくるとはな。」

 

暗黒バトラーの1人、キキ・ベーレシアはシオンから《申の十二神皇》を受け取った。

 

「ふん!」

 

イヌイ将軍もシオンから《亥の十二神皇》を受け取り、デッキに入れた。

 

「シシ、お前が召喚したこの男、なかなか使えるな」

 

タツミは《未の十二神皇》を受け取ったが、デッキに入れなかった。

タツミのデッキに《未の十二神皇》は合わないようだ。

 

(後は、《午の十二神皇》だけか…)

 

「さあ、《午の十二神皇》を我輩に渡すのでア~ル!」

 

「いや!《午の十二神皇》はこのノブシーの為にある!タツミ様!ここは俺に!」

 

 

「……いや、これは俺が持つ。」

 

言い争う2人を見て、シオンはボソッと言う。

 

「なんと!それはどういう理由なのであるか?」

 

「…お前ら2人に持たせると、すぐに奪い返される可能性がある。それなら、俺が持つ。」

 

「うぐっ!」

 

痛いところを突かれ、カブトーが怯む。

シオンはこの時、もう1つのことを考えていた。

 

(彼ともう1度、戦いたい。)

 

「さて、新たな《十二神皇》の在処が分かりました。」

 

シシのその発言に全員が注目する。

 

「《十二神皇》はこの【ソウルスポット】にあります。」

 

シシが皆に水晶を見せる。

 

「ここに《子の十二神皇》があります。」

 

「何っ?ならば、俺が行く!」

 

《子の十二神皇》は黄色のカード。ならば、黄色の勇者の末裔が行くに相応しい。と考えたキキが名乗りをあげた。

 

「……なら、俺は他の十二神皇を探しに行かせてもらう。」

 

キキとシオンは同時に住処を飛び出した。

 

☆★☆★

 

「ここか……」

 

辿り着いた場所は誰も足を踏み入れていない【ソウルスポット】だった。

 

「ここに何かあるのだろうか?」

 

恐る恐る中に入る。中は前に入った【ソウルスポット】の中とは違い、柱が数本崩れていた。

 

それに加え、天使と悪魔の石像があちこち建っている。

 

「何か歴史のある場所なのかここは…」

 

考えてしまうが、深く考えても今は分からない。後で紫か霊夢に聞いてみよう。

 

「と、そんな事はどうでもいいな。とりあえず、ここも試練があるのか?」

 

前回、罠に散々はまった経験を生かし、俺は【ソウルスポット】の奥へと進んで行く。

 

「……あれ?行き止まり……」

 

気づけば最奥の部屋に辿り着いていた。

部屋の中央に立ってみると、これまた広い空間だった。

 

「ここに何が……」

 

中央に立っていると、突然 壁が回転し、 奥からトーテムポールのような石像が現れた。

 

『汝、《子の十二神皇》を望むものか?』

 

「《子の十二神皇》?ここに《十二神皇》が!」

 

あの男、ここに《十二神皇》があると知っていたのか。後で礼に行かねば…

 

『ぬ?ソナタは……』

 

「ん?」

 

石像は突然、俺を見つめた。

俺の顔に何かあるのだろうか?

 

『ソナタ、12宮使いか?』

 

「ああ。今、デッキはないが12宮使いだ」

 

『ならばソナタ、星の試練を受けよ!』

 

左の壁がゴゴゴゴと動き始め、新しい通路が出現した。

 

(星の試練…どんな試練でも、必ず《子の十二神皇》は手に入れて見せる!)

 

俺は左の壁の奥の通路に入って行った。

 

☆★☆★

 

通路を抜けると、また広い空間に出た。

そこには、またトーテムポールの石像があった。

 

『星の試練を受けし者よ。この試練を突破してみよ』

 

「内容はなんだ?」

 

『これから汝には、こちらから渡す1つのデッキを使って3人のバトラーと戦ってもらう。』

 

壁の一部が動きだし、そこから赤色の光を放ったデッキが俺の手に渡った。

 

「このデッキで3人のバトラーを倒せばいいのか」

 

デッキの中を確認する。

ざっと確認したところ、切り札は

《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》

《太陽神龍ライジング・アポロドラゴン》

《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》の3枚らしい。

 

それ以外は、バランスの良いデッキだと思う。

 

「カードの入れ換えはありか?」

 

『残念だが、それは認められない』

 

「ちぇ…」

 

まあ、今は大したカードはないから良いんだけどね。

 

『では、まず1人目のバトラーと戦ってもらう。バトルフィールドに行くがいい』

 

「……ゲートオープン!界放!」

 

☆★☆☆

 

久々のバトルフィールド。最近、バトルドームでバトルしていたから、こっちでできるのも懐かしい。

 

「待っていたぞ挑戦者。」

 

「お前が俺の最初の相手か」

 

最初の相手は、右腕と左目が機械を装着しており、サイボーグのような男のバトラーだった。

 

「名前は何て言うんだ?」

 

「貴様にそれを語る資格はない。行くぞ、スタートステップ」

男 手札5 リザーブ4

 

「…………………」

 

気持ちを切り替えて俺もバトルを始めた。

 

「ドローステップ、メインステップ。」

 

フィールドを見る。そこにはバーストも【ソウルコア】も存在しなかった。

 

「ネクサス《闇の聖剣》を配置。ターンエンド」

 

男の後ろに合体スピリット対策の《闇の聖剣》が配置される。

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ5

 

闇の聖剣(0)LV1 コスト4

 

 

「俺のターン」

瞬 手札5 リザーブ5

 

(よし、手札はまあまあ良いぞ)

「メインステップ、《角獣ガルナール》を召喚!」

 

大きな角を2本生やした獣のスピリットが現れた。

 

角獣ガルナール(1)LV1 BP3000 コスト4

 

「アタックだ!《ガルナール》!アタック時効果でデッキから3枚オープン!」

 

オープンカード

①砲竜バル・ガンナー

②角獣ガルナール

③星海獣シー・サーペンダー

 

「《バル・ガンナー》を手札に!」

 

「ほう…《ブレイヴ使い》か…

そのアタック、ライフで受ける!」

男 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンド」

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ5

 

角獣ガルナール(1)LV1 疲労

 

 

「メインステップ!《ソードール》を2体召喚!」

男 手札5 リザーブ6

 

ソードール(1)LV1 BP1000 コスト1→0

ソードール(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「さらに《闇の聖剣》をLV2にアップさせる!」

 

闇の聖剣(0→1)LV2

 

(来るか…?)

 

「ターンエンド」

 

手札3 リザーブ3 トラッシュ0 ライフ4

 

ソードール(1)LV1 BP1000

ソードール(1)LV1 BP1000

闇の聖剣(1)LV2

 

 

(攻撃してこないのか…)

「メインステップ!《ヴェロキ・ハルパー》《ブレイドラ》を体召喚!」

瞬 手札6 リザーブ5

 

赤のシンボルから2体の赤のスピリットフィールドに現れた。

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0

ヴェロキ・ハルパー(3)LV2 BP3000 コスト1

 

「アタックステップ!《ヴェロキ・ハルパー》でアタック!」

 

「ライフで受ける!」

 

《ヴェロキ・ハルパー》は爪を立ててライフを削った。

 

「ぐっ!」

男 ライフ4→3 リザーブ4

 

「《ヴェロキ・ハルパー》の効果により、ライフを削った事で1枚ドローする。

俺はこれでターンエンドだ」

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ1 ライフ5

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000

ヴェロキ・ハルパー(3)LV2 疲労

角獣ガルナール(1)LV1 BP3000

 

 

「ドローステップ。」フッ

男 手札4 リザーブ5

 

ドローした瞬間、男が笑った。切り札級のカードが来たらしい。

 

「メインステップ!《魔界七将ベルドゴール》をLV2で召喚!」

 

紫のシンボルから現れたのは、黒いローブに身を包んだ《ベルドゴール》だった。

 

魔界七将ベルドゴール(3)BP5000 コスト3→1

 

「召喚時効果発揮!《ヴェロキ・ハルパー》を破壊する!」

 

ヴェロキ・ハルパー(3)LV2 破壊

 

《ベルドゴール》は召喚時効果で疲労状態のコスト4以下のスピリット1体を破壊する。

しかも、《闇の聖剣》の効果で破壊された相手のスピリットのコストは4/5となる。《ベルドゴール》の【不死】はコスト4/5。よって何度破壊されても蘇ると言うわけだ。

 

「アタックだ!《ベルドゴール》!」

 

「ライフで受ける!」

 

《ベルドゴール》の腕が伸び、鋭い爪が俺のライフを破壊した。

 

「ぐはっ!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ4

 

「ターンエンド」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ3

 

ソードール(1)LV1 BP1000

ソードール(1)LV1 BP1000

魔界七将ベルドゴール(3)LV2 疲労

闇の聖剣(1)LV2

 

 

「ドローステップ。」

瞬 手札6 リザーブ6

 

ドローカード→《太陽神龍ライジング・アポロドラゴン》

 

(よし!)

「メインステップ!《ブレイドラ》を召喚!」

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「そして!《太陽神龍ライジング・アポロドラゴン》を召喚!!」

 

突如、フィールド全体が炎に包まれ、フィールドの中心に出現した小さな炎は巨大な龍へと変化した。

 

太陽神龍ライジング・アポロドラゴン(1)LV1 BP6000 コスト7→4

 

「それが貴様の切り札か…」

 

「今のところはね。アタックステップ!《ライジング・アポロドラゴン》で《ソードール》に指定アタック!」

 

《ライジング・アポロドラゴン》は《ソードール》に向かって炎を吐いた。

炎をマトモに受けた《ソードール》は燃やされて破壊された。

 

ライジング・アポロドラゴン(1)LV1 BP6000

vs

ソードール(1)LV1 BP1000 破壊

 

「《角獣ガルナール》でアタック!アタック時のデッキオープンはしない。」

 

「ふん…ライフで受ける!」

 

《ガルナール》が突進で男のライフを削った。

 

男 ライフ3→2 リザーブ2

 

(合体できないのが痛いな…)

 

ネクサス《闇の聖剣》LV2は、合体したスピリットを疲労させる。LV1の効果も嫌だが、LV2になると1ターン、攻撃できなくなる。

 

「ターンエンドだ!」

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ4

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000

ブレイドラ(1)LV1 BP1000

角獣ガルナール(1)LV1 疲労

ライジング・アポロドラゴン(1) 疲労

 

 

「ドローステップ……」

男 手札4 リザーブ5

 

俺はこの時、男の体に衝撃が走ったような感じがした。

何かマズイものが来る…!

 

「貴様に見せてやる…!俺のスピリットを!」

 

「くっ…!」

 

「まずは《ソウルホース》を召喚」

 

ソウルホース(1)LV1 BP1000

 

「そして、光滅ぼす闇の魔王!《 滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ》召喚!」

 

天空を黒い雲が覆い尽くし、辺りは闇一色となった。

そして、黒い雲の中から漆黒の闇を纏いし暗黒の《ノヴァ》が白い翼を生やしてフィールドに現れた。

 

滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP8000 コスト7→3

ベルドゴール(3→1)LV1 BP3000

 

「《ダークヴルム・ノヴァ》……」

 

合体スピリットのバトル時BP+10000され、LV3になれば《ブレイヴ》の存在を許さないスピリット。

これじゃあ、ますます合体できない。

 

「行け!《ダークヴルム・ノヴァ》!憎き《ブレイヴ使い》を亡きものにしろ!」

 

《ダークヴルム・ノヴァ》が咆哮する!その咆哮は俺のスピリット達が震えるほど凄まじかった。

 

「《ブレイドラ》でブロック!」

 

《ブレイドラ》は《ダークヴルム・ノヴァ》の黒い炎に焼かれて破壊された。

 

ブレイドラ(1)LV1 破壊

vs

ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP8000

 

「まだ終わらん!《ソードール》でアタック!」

 

「ライフで受ける!」

 

《ソードール》の細い剣がライフを砕いた。

 

「ぐぅ…!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ2

 

このバトル、いつものバトルよりもダメージが強いな…。

 

「《ソウルホース》、貴様もアタックだ!」

 

炎を纏った馬が宙を浮かんで攻撃する。

 

「《ブレイドラ》、頼む…」

 

《ソウルホース》と《ブレイドラ》がぶつかり合い両方破壊された。

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 破壊

vs

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 疲労

 

「俺の攻撃は終わらん!このターンで決着をつけてやる!《ベルドゴール》でアタック!」

 

「くそっ…!でも、ライフは削りきれないはず…」

 

「甘いわ!《ホワイトポーション》!《ダークヴルム・ノヴァ》を回復させる!」

 

ホワイトポーション コスト4→3

 

闇の聖剣(1→0)LV1

ソードール(1→0)消滅

男 リザーブ1→0

 

ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 回復

 

「簡単に決めさせるか!フラッシュタイミング!マジック《サイレントロック》!」

 

サイレントロック コスト4

瞬 リザーブ3→0

角獣ガルナール(1→0)消滅

 

「合体してないスピリットのバトル終了時、アタックステップを終了させる。アタックはライフで受ける!」

 

《ベルドゴール》のアタックが俺のライフを破壊した。

 

「ぐおおおおおお!」

瞬 ライフ3→2 リザーブ1

 

「耐えたか…ターンエンド。さあ、貴様の合体スピリットを見せてみろ!」

 

手札1 リザーブ0 トラッシュ6 ライフ2

 

魔界七将ベルドゴール(1)LV1 疲労

滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP8000

闇の聖剣(0)LV1

 

 

(ようやく《闇の聖剣》がLV1になってくれたな…。)

「このターンで決めてやる!行くぞ!《ダークヴルム・ノヴァ》!」

 

瞬 手札4 リザーブ1→10

 

「メインステップ!《ライジング・アポロドラゴン》をLV3にアップ!」

 

ライジング・アポロドラゴン(1→5)LV3 BP11000

 

「見せてやるぜ!俺のブレイヴを!

召喚、《武槍鳥スピニード・ハヤト》!」

 

緑のシンボルからクナイを足にくくりつけたブレイヴが現れた。

 

武槍鳥スピニード・ハヤト(1)LV1 BP5000 コスト5→4

 

「それがお前のブレイヴか…!」

 

「《武槍鳥スピニード・ハヤト》を《ライジング・アポロドラゴン》に合体!」

 

《スピニード・ハヤト》が《ライジング・アポロドラゴン》の翼に合体する。

合体した後の《ライジング・アポロドラゴン》の背中には数本の槍が装着されていた。

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000+5000=16000

 

瞬 リザーブ2

 

「来い合体スピリット!俺に破壊される為にな!」

 

「アタックステップ!《スピニード・ハヤト》の効果で紫を指定して合体アタック!」

 

男のフィールドのカードが紫色に光を放つ。《スピニード・ハヤト》の効果だ。

 

「来い!!」

 

「《ライジング・アポロドラゴン》!《ダークヴルム・ノヴァ》に指定アタック!」

 

何故だ…。今、《ベルドゴール》に指定アタックしていたら、楽して勝てたのに…。俺は何を…!

 

「《スピニード・ハヤト》の効果により《ライジング・アポロドラゴン》は回復!」

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 回復 BP16000

vs

ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP8000

 

《ライジング・アポロドラゴン》が《ダークヴルム・ノヴァ》に翼の槍を全て投げて逃げ場所を無くす。

 

しかし、《ダークヴルム・ノヴァ》は槍を全て凪ぎ払い、《ライジング・アポロドラゴン》に突進した。

 

「《ダークヴルム・ノヴァ》のLV2の効果!合体スピリットとのバトル時、BP+10000!」

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP16000

vs

ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP8000+10000=18000

 

 

「フラッシュタイミング!《ブレイブオーラ》!」

 

「何っ!」

 

ブレイブオーラ コスト3→1

 

《ライジング・アポロドラゴン》と《ダークヴルム・ノヴァ》が空中で互いの全力で殴りあう。

 

「《ブレイブオーラ》はアタックしているスピリットにBP+1000!さらに合体スピリットにBP+3000!

合計BPは20000だ!!」

 

《ライジング・アポロドラゴン》は殴る事を止め、天高く舞い上がる。それを《ダークヴルム・ノヴァ》は追いかけて、喰らいつこうとするが、その瞬間に《ライジング・アポロドラゴン》は炎を吐いて《ダークヴルム・ノヴァ》を破壊した。

 

「ぬおおおおおおおおおお!!」

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP16000+4000=20000

vs

ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP18000 破壊

 

「さらに《ライジング・アポロドラゴン》の効果で《ベルドゴール》を破壊する!」

 

《ベルドゴール》は《ライジング・アポロドラゴン》に装着された槍を刺されて破壊された。

 

ベルドゴール(1)LV1 破壊

 

「お前を守るスピリットは、もういない!」

 

《ライジング・アポロドラゴン》が男に向かって咆哮する。

 

「……見事だ。ブレイヴ使いよ。

 

…我がライフ!砕くがいい!!」

 

次の瞬間《ライジング・アポロドラゴン》のアタックが男のライフを2つ破壊した。

 

「うおおおおおおおおおおおお!!」

男 ライフ2→0

 

男はライフが0になると、青い炎を放ちながら光の中に消えて行った。

 

☆★☆★

 

『よくぞ1人目のバトラーを倒した。』

 

バトルフィールドから戻ると、次の部屋に行く為の通路が壁の中から出現した。

 

『さあ、行くがよい。』

 

「………………………………」

 

俺は無言で指示に従い、次の部屋に向かった。

 

 




ボツネタ①
『汝、《子の十二神皇》を望む者か?』

「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!」

『………………………………………』

「すみません…」


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19話 星の試練②

投稿理由→十二神皇が揃ったから

今回はあの方のお出ましです。



「瞬ー!」

 

「瞬ー!どこだああああああああああああああああ!!」

 

瞬が遠くに吹き飛ばされてから、霊夢と駿太は瞬の行方を探していた。

 

鈴仙は霊夢の隣で空を飛び、空から探していた。一方、駿太は霊夢から状況を聞いて地上から瞬を探していた。

 

「霊夢!瞬は無事か?」

 

「魔理沙!?ケガはどうしたのよ!」

 

「それくらい大丈夫だぜ!だが、早く見つけないと妖怪に喰われちまうぜ」

 

そう、この場所は妖怪が大量に現れる場所。この近くで妖怪に襲われて亡くなってしました人間もいる。

 

「…そうね。」

 

だが、さっきから探しても一向に見つからない。もう妖怪に食べられてしまったのだろうかと、最悪な考えが3人の頭に浮かんだ。

 

と、その時、

 

「おいー!瞬のカードを見つけたぞ!」

 

「っ!」

 

それを聞いた3人は駿太の元に急いだ。

 

☆★☆★

 

瞬視点…

 

「随分、長い通路だな…」

 

あれこれ5分ぐらい歩いている。

次に戦うバトラーは一体、どんな奴なのか?

 

と、考えていると通路に光が差し込んだ。どうやら、次の部屋に到着したようだ。

 

「いや~!お待ちしておりました!私(わたくし)、《暗闇のザジ》と申しま~す!」

 

部屋にいたバトラーは、仮面をつけ、おちゃらけな雰囲気を醸し出した者だった。

 

「お前が俺の対戦者か…?」

 

「そうでございま~す!まあ、やる前から結果は分かっているんですけどね」

 

(こいつ、腹立つな…。)

 

だけど、これも作戦なのかもしれない。挑発には乗らないようにしなければ…

 

「私、これまで無敗なのですよ。」

 

「負けなし…!?」

 

「は~い!連戦、連勝。負けなしのザジ様で~す。」

 

「……いいから構えろ」

 

「まったくせっかちですね~。まあ、いいでしょう。では行きますよ!」

 

これ以上、相手のペースにならないように会話を断ち切る。

 

「「ゲートオープン!界放!」」

 

☆★☆★

 

 

「ようこそ。welcome いらっしゃい♪」

 

(こいつ、バトルの時もこんな感じか…)

 

「俺の先攻だ。スタートステップ!」

瞬 手札5 リザーブ4

 

カードを引き、手札を確認する。今回もなんとかやって行けそうだ。

 

「マジック《リバイヴドロー》を使用!デッキから2枚ドロー!ターンエンドだ」

 

手札4→6 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ5

 

リバイヴドロー コスト4

 

 

「ドローステップ~♪」

ザジ 手札5 リザーブ4

 

男が陽気にドローする。やりにくい…

 

「まずは《ヤン・オーガ》を召喚。ターンエンド」

 

ザジ

手札4 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ5

 

ヤン・オーガ(1)LV1 BP3000 コスト4

 

 

「スタートステップ!コアステップ、ドローステップ!」

瞬 手札7 リザーブ5

 

(《ヤン・オーガ》を使うと言う事は、何か大型のスピリットを用意しているということ。除去したいが、今の手札では無理だな。)

 

「メインステップ!《ブレイドラ》を2体召喚!」

 

ブレイドラ(3)LV3 BP3000 コスト0

ブレイドラ(2)LV2 BP2000 コスト0

 

「LV3の《ブレイドラ》でアタック!」

 

「ライフで受けま~す。」

 

《ブレイドラ》がザジに炎を吐いた。

 

「ありゃありゃありゃありゃありゃ!」

ザジ ライフ5→4 リザーブ1

 

ザジはライフで受けた途端にオーバーリアクションをした。

 

「あ~痛い、痛い、痛い!………ふぅ、やりますね…」

 

「…ターンエンドだ」

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ0 ライフ5

 

ブレイドラ(3)LV3 疲労

ブレイドラ(2)LV2 BP2000

 

 

次のターン、ザジは《ヤン・オーガ》をLV3にアップしただけでターンエンドした。

 

ザジ

手札5 リザーブ2 トラッシュ0 ライフ4

 

ヤン・オーガ(1→4)LV3 BP5000

 

 

対する俺は次のターン、もう1枚《リバイヴドロー》を使用して手札を増やしてターンエンドした。

 

手札6→5→7 リザーブ1→0 トラッシュ0→3 ライフ5

 

ブレイドラ(3→1)LV1 BP1000

ブレイドラ(2)LV2 BP2000

 

リバイヴドロー コスト4→3

 

 

「ドローステップ~♪」

ザジ 手札6 リザーブ3

 

「……………………………」

 

「う~ん?…ど~れ~に~し~よ~お~か~な~?」

 

ザジはカード1枚を確認していく。

 

「よし、これに決めちゃうよ♪マジック《ライフチャージ》!」

 

(やはり来たか…)

 

「これ凄いから!《ヤン・オーガ》LV3を破壊してボイドからコア3個をリザーブに!《ヤン・オーガ》バイバイ~」

 

ライフチャージ コスト4→3

ヤン・オーガ(4)LV3 破壊

 

「そんでもって《ヤン・オーガ》LV3の効果発動!ボイドからコア3個がリザーブに増えちゃう!」

 

ザジ リザーブ3→0→10

 

「さあさあ、コアを貯めたら行ってみましょう、呼んでみましょう!

 

三王星の1体を…召喚!」

 

ザジが召喚したスピリットは、水の渦の中から現れた。

 

海王神獣トライ・ポセイドス(4)LV2 BP8000 コスト6

 

「ターンエンド!」

 

ザジ

手札4 リザーブ0 トラッシュ9 ライフ4

 

トライ・ポセイドス(4)LV2 BP8000

 

 

瞬 手札8 リザーブ4

 

「メインステップ!《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》を召喚!」

 

《ライジング・アポロドラゴン》の進化前の太陽龍が俺の後ろからバトルフィールドに入場する。

 

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(1)LV1 BP4000 コスト6→4

ブレイドラ(2→1)LV1 BP1000

 

「アタックステップ!《ジーク・アポロドラゴン》!《トライ・ポセイドス》に指定アタック!」

 

「《海王神獣トライ・ポセイドス》、ブロックお願いしま~す」

 

《太陽龍》と《海王神獣》が正面から激突する。今のBPでは《トライ・ポセイドス》には勝てない。なら!

 

「マジック《バーニングサン》!手札の《シャイン・ブレイザー》を《ジーク・アポロドラゴン》に直接合体させる!さらに回復!」

 

バーニングサン コスト3→1

ブレイドラ(1→0)消滅

 

俺の手札から《シャイン・ブレイザー》が《ジーク・アポロドラゴン》に飛んでいく。

 

すると、《ジーク・アポロドラゴン》の翼が消え、代わりに《シャイン・ブレイザー》の翼が《ジーク・アポロドラゴン》の翼となった。

 

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(1)LV1 BP4000+5000=9000

 

「《ジーク・アポロドラゴン》!《トライ・ポセイドス》を破壊しろ!」

 

《ジーク・アポロドラゴン》は《トライ・ポセイドス》を押し退け、炎を浴びせて破壊した。

 

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(1)LV1 BP9000

vs

トライ・ポセイドス(4)LV2 BP8000 破壊

 

「ここで《シャイン・ブレイザー》のアタック時効果発揮!BP8000以上のスピリットを破壊した事により、ライフを1つ破壊する!」

 

「ぐはっ…!」バキッ!

ザジ ライフ4→3 リザーブ5

 

ザジのライフが減った時、ザジが被っていた仮面が割れ、素顔が露になった。

 

 

「……フッフッフッ。まさか、俺が素顔を表すことになるとは思わなかったよ。」

 

仮面が外れたザジは、さっきまでと雰囲気が違うものになっており、一人称も『私』から『俺』になっていた。

 

「それがお前の素顔か…」

 

仮面の奥にあったザジの素顔、それは顔立ちがはっきりしていて美しい顔だった。

 

「この際、教えてやる。この俺の名前はイザーズ。《暗闇のザジ》は裏の顔だ。」

 

「イザーズ…。」

 

「それだけだ。さあ、どうする?」

 

「…ターンエンド」

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ5 ライフ5

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(1)LV1 疲労

 

 

「俺のターン。《ヤン・オーガ》をLV3で召喚。」

イザーズ 手札5 リザーブ15

 

ザジ…いや、イザーズは2体目の《ヤン・オーガ》を召喚した。

 

ヤン・オーガ(4)LV3 BP5000 コスト4

 

「さらにマジック《ライフチャージ》!《ヤン・オーガ》を破壊してコア3個をリザーブに。破壊時効果で、さらに3個追加だ!」

 

ヤン・オーガ(4)LV3 破壊

ライフチャージ コスト4→3

 

イザーズ リザーブ4→14

 

(また、コアブースト…?)

 

「さらに…死と再生の神、2つの世界を結ぶくちなわ!《ジャイナガン》召喚!」

 

イザーズのフィールドに《ジャイナガン》が現れる。

 

ジャイナガン(1)LV1 BP2000 コスト4

 

イザーズ 手札2 リザーブ9

 

「さぁて…マジック!《ハンドタイフーン》を使用!

互いに手札を破棄して、デッキからお互い4枚ドローする」

 

イザーズの手札は1。俺の手札は5枚。俺だけが損することになった。

 

イザーズ 手札4 リザーブ4

瞬 手札4

 

「《ジャイナガン》!殺れ!」

 

《ジャイナガン》が目から紫のビームを発射した。

 

「ライフだ!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンド。」

 

イザーズ

手札4 リザーブ4 トラッシュ16 ライフ3

 

ジャイナガン(1)LV1 疲労

 

 

「メインステップ!《ジーク・アポロドラゴン》をLV3にアップだ!」

瞬 手札5 リザーブ7

 

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(1→5)LV3 BP9000+5000=14000

 

「さらに《ブレイドラ》をLV2!」

 

ブレイドラ(1→3)LV3 BP3000

瞬 リザーブ1

 

「《ジーク・アポロドラゴン》で合体アタック!LV3のアタック時効果で《ジャイナガン》を破壊!」

 

《ジャイナガン》はアタックして来た《ジーク・アポロドラゴン》の炎に焼かれた。

 

ジャイナガン(1)LV1 破壊

 

「《ジャイナガン》破壊時効果で《ブレイドラ》のコアを1つトラッシュに送る。」

 

ブレイドラ(3→2)LV2 BP2000

 

「さらにマジック!《アサシネイト》を使用!疲労状態の相手の合体スピリットを破壊する!」

 

アサシネイト コスト5

 

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(5)LV3 破壊

輝竜シャイン・ブレイザー(3)LV1 BP5000

 

「せっかくのブレイヴも、スピリットがいなければ力を発揮できまい!

《シャイン・ブレイザー》のアタックはライフで受ける」

イザーズ ライフ3→2 リザーブ1

 

(ここで《ブレイドラ》でアタックすれば、もう1つライフを削れる…。しかし、次のターンのカウンターが怖い。ここは…)

 

「ターンエンドだ」

 

手札5 リザーブ3 トラッシュ1 ライフ4

 

輝竜シャイン・ブレイザー(3)LV1 疲労

ブレイドラ(2)LV2 BP2000

 

 

「メインステップ!《ジャイナガン》を召喚!」

イザーズ 手札4 リザーブ23

 

ジャイナガン(1)LV1 BP2000 コスト4

 

「最果ての星より来たれし、闇の使者!《冥王神獣インフェルド・ハデス》を召喚!」

 

召喚と同時に闇のエネルギーが宙に集まり、1体のスピリットへと変化した。

 

冥王神獣インフェルド・ハデス(3)LV2 BP7000 コスト6→5

 

イザーズ リザーブ10

 

「続いて《天王神獣スレイ・ウラノス》を召喚!」

 

天王神獣スレイ・ウラノス(2)LV2 BP7000 コスト6

 

「アタックステップ!《天王神獣スレイ・ウラノス》!殺れ!」

 

《スレイ・ウラノス》が機械の音を鳴らしながらアタックする。

 

「アタック時効果で《ブレイドラ》を手札に戻す!さらにこの効果でコスト4以下のスピリットを戻した事により、《スレイ・ウラノス》は回復する!」

 

ブレイドラ(2)LV2 →手札

スレイ・ウラノス(2)LV2 回復

 

「フラッシュタイミング!《トライアングルトラップ》を使用!

《インフェルド・ハデス》を疲労させる!」

 

トライアングルトラップ コスト3

インフェルド・ハデス(3)LV2 疲労

 

「アタックはライフだ!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ2→3 トラッシュ4

 

「…ターンエンド。」

 

イザーズ

手札1 リザーブ2 トラッシュ15 ライフ2

 

ジャイナガン(1)LV1 BP2000

天王神獣スレイ・ウラノス(2)LV2 BP7000

冥王神獣インフェルド・ハデス(3)LV2 疲労

 

 

「メインステップ!《ブレイドラ》を再召喚!」

瞬 手札5 リザーブ8

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0

 

こいつがいなければ、俺じゃない!

 

「射手座の力よ…今、再び戦いの嵐を静めよ!

《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を召喚!!」

 

俺の後ろに突如マグマが出現し、そこから神話に出てくるケンタウロスが俺のフィールドに勢いよく飛び出した。

 

現れた時には射手座のマークがフィールドに映し出されていた。

 

サジット・アポロドラゴン(3)LV2 BP10000 コスト8→6

輝竜シャイン・ブレイザー(3→1)LV1 BP5000

 

「キースピリットか…」

 

「《輝竜シャイン・ブレイザー》!《サジット・アポロドラゴン》に合体!LV3にアップだ!」

 

サジット・アポロドラゴン(3→5)LV3 BP13000+5000=18000

ブレイドラ(1→0)消滅

 

「アタックステップ!合体スピリット!アタックだ!《サジット・アポロドラゴン》のアタック時効果で《インフェルド・ハデス》を破壊!

並びに《スレイ・ウラノス》の破壊する!」

 

《サジット・アポロドラゴン》が炎を纏った弓矢を2体のスピリット目掛けて発射した。

 

スレイ・ウラノス(2)LV2 破壊

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP18000

vs

インフェルド・ハデス(3)LV2 BP7000 破壊

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ6 ライフ3

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 疲労

 

 

「そろそろ決着をつけてやる。」

イザーズ 手札2 リザーブ7→23

 

多分、イザーズの手札には切り札がいる。俺はそう確信した。

 

「メインステップ!

屠られし背徳のXレア!《蛇皇神帝アスクレピオーズ》をLV2で召喚!」

 

カードから黒い竜巻が舞い上がった。すると、竜巻は多数の蛇となり、フィールドに蛇使い座を作り出した。

 

そして、蛇使い座の星座が光ると、天空から《アスクレピオーズ》が現れた。

 

蛇皇神帝アスクレピオーズ(4)LV2 BP12000 コスト9→8

 

「《アスクレピオーズ》…!」

 

「召喚時効果発揮!《ジャイナガン》を破壊して3枚ドローする!」

 

ジャイナガン(1)LV1 破壊

イザーズ 手札1→4 リザーブ12

 

「《ジャイナガン》の破壊時効果で合体スピリットのコアを1つトラッシュに送る!」

 

サジット・アポロドラゴン(5→4)LV2 疲労

 

「さらに《魔法剣士ドラゴナーガ》《ヤン・オーガ》を召喚!」

 

魔法剣士ドラゴナーガ(1)LV1 BP2000 コスト3→2

ヤン・オーガ(4)LV3 BP5000 コスト4→2

 

「召喚時効果で1枚ドローする。」

 

イザーズ 手札4→2→3 リザーブ3

 

「アタックステップ!《アスクレピオーズ》!叩け!」

 

《アスクレピオーズ》が魔方陣を作り出し、暗黒の光線を放った。

 

「ライフで受ける!」

瞬 ライフ3→2 リザーブ1

 

「《魔法剣士ドラゴナーガ》でアタック!」

 

《アスクレピオーズ》に続き、《ドラゴナーガ》も俺のライフを削ろうとする。

 

《アスクレピオーズ》にはBPを比べて《光導/妖蛇》をもつスピリットが破壊されたらフィールドに戻す効果がある…。

 

「フラッシュタイミング!《ラピッドウィンド》!系統《光導》を指定して《アスクレピオーズ》を回復させる!」

 

ラピッドウィンド コスト4→3

イザーズ リザーブ3→0

 

蛇皇神帝アスクレピオーズ(4)LV2 BP12000 回復

 

「ライフだ!」

瞬 ライフ2→1 リザーブ2

 

「あと1つだな…」

 

「…ここでお前も仕留めたいよな…」

 

「ふん…!《アスクレピオーズ》!息の根を止めろ!」

 

《アスクレピオーズ》の下にある蛇が伸びてライフを砕こうとする。

 

「フラッシュタイミング!《バーニングサン》!手札の《トレス・ベルーガ》を直接合体させ回復させる!」

 

バーニングサン コスト3→1

瞬 リザーブ2→1

 

再び《バーニングサン》が発動し、手札の《トレス・ベルーガ》が《サジット・アポロドラゴン》に飛んでいく。

 

《シャイン・ブレイザー》《トレス・ベルーガ》を合体した《サジット・アポロドラゴン》は体を黄金に輝かせた。

 

サジット・アポロドラゴン(4)LV2 BP10000+5000+6000=21000 回復

 

「《アスクレピオーズ》のアタックは合体スピリットでブロックだ!」

 

(あれ……?俺、また何をやっているんだ?)

 

《サジット・アポロドラゴン》は伸びてきた蛇の首を掴み、自分の方へ引いた。すると、《アスクレピオーズ》は引っ張られ、《サジット・アポロドラゴン》の炎を浴びて破壊された。

 

サジット・アポロドラゴン(4)LV2 BP21000

vs

アスクレピオーズ(4)LV2 BP12000 破壊

 

「返り討ちだな」

 

「そんなもん意味ねぇよ!!」

 

《アスクレピオーズ》が破壊された後に残った蛇が竜巻を再び出現させ、《アスクレピオーズ》を復活させた。

 

アスクレピオーズ(4)LV2 BP12000

 

「これで終わりだ!」

 

《アスクレピオーズ》の3回目の攻撃。

止めとばかりに、さっきの魔方陣よりも2倍近い大きさの魔方陣から光線を発射した。

 

「フラッシュタイミング!マジック《デルタバリア》!」

 

発動と同時に俺のライフを三角形のバリアが張られた。

 

瞬 ライフ1→1 リザーブ1→0

サジット・アポロドラゴン(4→1)LV1 疲労

 

「このターン、コスト4以上のスピリットのアタックでは自分のライフは0にはならない!」

 

「ちっ…!ターンエンドだ」

 

イザーズ

手札2 リザーブ0 トラッシュ15 ライフ2

 

ヤン・オーガ(4)LV3 BP5000

魔法剣士ドラゴナーガ(1)LV1 疲労

蛇皇神帝アスクレピオーズ(4)LV2 疲労

 

 

(このターンで決める!)

「メインステップ!合体スピリットをLV3にアップ!」

瞬 手札2 リザーブ12→8

 

サジット・アポロドラゴン(1→5)LV3 BP24000

 

「さらにマジック《サジッタフレイム》!《ヤン・オーガ》を破壊する!」

 

サジッタフレイム コスト5→2

ヤン・オーガ(4)LV3 破壊

 

「《ヤン・オーガ》破壊時効果、破壊された時コアを3つ増やす。」

 

イザーズ リザーブ0→7

 

「アタックステップ!合体アタック!」

 

ダブルブレイヴした《サジット・アポロドラゴン》が動き出す。

 

「アタック時効果で《ドラゴナーガ》を破壊し、《アスクレピオーズ》に指定アタックだ!」

 

《ドラゴナーガ》は《サジット・アポロドラゴン》の弓矢に射ぬかれて破壊された。

 

ドラゴナーガ(1)LV1 破壊

 

「フラッシュタイミング!《マジックブースト》!合体スピリットを回復させ、BP+2000!」

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP24000+2000=26000 回復

vs

アスクレピオーズ(4)LV2 BP12000 破壊

 

そして、《ドラゴナーガ》を破壊した《サジット》は《アスクレピオーズ》を弓矢を剣に変化させ、破壊した。

 

「《シャイン・ブレイザー》の効果でライフを1つ破壊する!」

 

「…………!」

イザーズ ライフ2→1 リザーブ13

 

「俺のターンで《アスクレピオーズ》の復活はない。そしてダブルブレイヴした合体スピリットのシンボルは3つ。」

 

「くっ……!トリプルシンボルか……」

 

「決めろ!合体アタック!」

 

《サジット・アポロドラゴン》の一撃がイザーズのライフを砕いた。

 

イザーズ ライフ1→0

 

☆★☆★☆

 

『2人目もよくぞ倒した。さあ、次が最後だ』

 

「次が最後か…」

 

この【ソウルスポット】に来てから何かおかしい。

バトルの時、俺らしくない行動をする時がある。これは一体…!

 

『それは後に分かる。今は試練をクリアするがよい』

 

「心まで分かるとは怖いもんだな…」

 

確かに、今は試練をクリアしよう。

俺はそう考え、最後の通路を歩き始めた。

 

 



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20話 最終試練!月光のバローネ!

4月から一人暮らし…。
バトスピを遊べなくなるのが寂しいです。
※今回、長いです。



(いよいよ、最後の対戦か…)

 

これまで、戦って来た相手はどれも強かった。

 

(たとえ、どんな奴が相手でも、俺は負けない)

 

通路を歩いて行く。

 

(そう言えば、さっきまでの2回のバトル、その最中に感じたあれは何だ…?)

 

まるで、自分のプレイではなく、他の誰かのプレイになった時が2回あった。

あれは一体……

 

と、思っていると、通路に光が差し込み、最後のバトラーが姿を現した。

 

 

「今宵の月。ブレイヴするには、いい夜だ……」

 

「お前が最後のバトラーか…?」

 

「……そうだ。」

 

最後のバトラーは金髪のロングヘアで、エルフのように耳がとがっており、尻尾も生えていた。

 

奴は俺が来るまで、髪をカードでとかしていた。

 

「俺の名は 『バローネ』。魔族だ」

 

「魔族…?」

 

ドクン…!

 

その言葉を聞いた途端、俺の心がドクンと動いた。

 

(一体、何なんだ…?)

 

「さあ、構えろ」

 

バローネがデッキを構える。

準備は終わっているようだ。

 

考えていてもしょうがない。

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

☆★☆★

 

第1ターン

 

バローネは《ノーザンベアード》を召喚してターンエンド。

 

バローネ

手札4 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5

 

ノーザンベアード(1)LV1BP3000 コスト3

 

第2ターン

 

俺も《モルゲザウルス》を召喚してターンエンドした。

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5

 

モルゲザウルス(2)LV2 BP3000

 

 

第3ターン

 

バローネは《ガドファント》。何もせずにターンエンド。バトルは第4ターンを迎えた。

 

バローネ

手札4 リザーブ0 トラッシュ1 ライフ5

 

ガドファント(3)LV2 BP3000

ノーザンベアード(1)LV1 BP3000

 

 

「ドローステップ!」

瞬 手札5 リザーブ4

 

「さあ、攻めてこい!」

 

「…なら、行かせてもらう!メインステップ!《戦竜エルギニアス》を召喚!」

 

戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「さらに《モルゲザウルス》をLV3にアップさせる!」

 

モルゲザウルス(2→4)LV3 BP6000

 

「アタックステップ!《モルゲザウルス》でアタック!アタック時効果でBP+2000!」

 

モルゲザウルス(4)LV3 BP6000+2000=8000

 

「《ノーザンベアード》でブロック!ブロック時効果でコアを1つ追加する」

 

《ノーザンベアード》は自身の鋭い爪で《モルゲザウルス》を切り裂こうとしたが、避けられ、《モルゲザウルス》の尻尾に弾かれ破壊された。

 

モルゲザウルス(4)LV3 BP8000

vs

ノーザンベアード(1→2)LV2 BP5000 破壊

 

「ターンエンド。」

 

手札4 リザーブ1 トラッシュ0 ライフ5

 

戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000

モルゲザウルス(4)LV3 疲労

 

 

「俺のターン」

バローネ 手札5 リザーブ4

 

第5ターン、バローネはもう1体《ガドファント》《ノーザンベアード》を召喚した。

 

ガドファント(1)LV1 BP2000 コスト2→1

ノーザンベアード(1)LV1 BP3000 コスト3→1

 

「アタックステップ!LV1の《ガドファント》でアタック!」

 

《ガドファント》が俺に向けてミサイルを発射する。

 

「ライフで受ける!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ2

 

「ターンエンド。」

 

バローネ

手札3 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ5

 

ガドファント(1)LV1 疲労

ガドファント(3)LV2 BP3000

ノーザンベアード(1)LV1 BP3000

 

 

(先にライフを削られたか…)

「スタートステップ!コアステップ、ドローステップ!」

瞬 手札5 リザーブ3

 

ドローカード→《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》

 

「この緊張感…来るか…!」

 

バローネは俺のドローしたカードを察したようだ。

 

「メインステップ!《ブレイドラ》を召喚!」

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「そして、《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》をLV2で召喚!不足分のコアは《ブレイドラ》《モルゲザウルス》から使用!」

 

《ライジング・アポロドラゴン》の進化前の太陽龍が俺の後ろからバトルフィールドに入場する。

 

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(3)LV2 BP6000 コスト6→3

モルゲザウルス(4→1)LV1 BP2000

ブレイドラ(1→0)消滅

 

「アタックステップ!《ジーク・アポロドラゴン》でアタック!アタック時効果で《ノーザンベアード》に指定アタック!」

 

「ふっ…《ノーザンベアード》のブロック時効果でコアを1つ、このスピリットに置く。」

 

ジーク・アポロドラゴン(3)LV2 BP6000

vs

ノーザンベアード(1→2)LV2 BP5000 破壊

 

「続け!《モルゲザウルス》!アタック時効果でBP+2000!」

 

モルゲザウルス(1)LV1 BP2000+2000=4000

 

「ライフで受ける!」

バローネ ライフ5→4 リザーブ3

 

「…ターンエンド」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4

 

戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000

モルゲザウルス(1)LV1 疲労

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(3)LV2 疲労

 

 

「ドローステップ……」

 

カードを引いた途端、バローネが笑ったような気がした。

 

「フッ…!メインステップ。《イグア・バギー》を召喚」

バローネ 手札4 リザーブ6

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「我が友よ、時は来た。蒼白なる月よ、闇を照らす牙となれ!我が友、《月光龍ストライク・ジークヴルム》の声を聞け!」

 

カードを召喚すると、バトルフィールドの空に月が出現し、バローネの後ろから白い《ジークヴルム》が現れた。

 

月光龍ストライク・ジークヴルム(4)LV3 BP10000 コスト6→3

ガドファント(3→1)LV1 BP2000

 

「アタックステップ!我が友よ、攻撃だ!」

 

《ストライク・ジークヴルム》は咆哮すると、俺、目掛けてアタックしてきた。

 

「ライフで受ける!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ1

 

「さらに《ガドファント》でアタック!」

 

「これもライフで受ける!」

 

《ガドファント》のミサイルが俺のライフに命中した。

 

「ぐはっ!」

瞬 ライフ3→2 リザーブ2

 

 

バローネ

手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000

ガドファント(1)LV1 BP2000

ガドファント(1)LV1 疲労

ストライク・ジークヴルム(4)LV3 疲労

 

 

「あんた…なかなかやるな」

 

「当然だ。俺はいつもバトルしていた。お前よりもな…」

 

「言ってくれるじゃないか…。なら、見せてやるぜ!俺の力を!ドローステップ!」

瞬 手札4 リザーブ6

 

手札を確認する。次のターン、《ストライク・ジークヴルム》に合体されたら厄介だ。だから、このターンで破壊する!

 

「メインステップ!《ジーク・アポロドラゴン》をLV3にアップ!」

 

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(3→5)LV3 BP9000

 

「そして《獣装甲メガバイソン》を召喚!」

 

獣装甲メガバイソン(1)LV1 BP3000 コスト5→3

 

「来たか…ブレイヴ!」

 

「《獣装甲メガバイソン》を《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》に合体!」

 

《砲竜バル・ガンナー》を《ジーク・アポロドラゴン》のカードに重ねる。

 

すると、《ジーク・アポロドラゴン》の翼が消滅し、代わりに《メガバイソン》の角が装着された。その時、《ジーク・アポロドラゴン》の色が白に変わった。

 

ジーク・アポロドラゴン(5)LV3 BP9000+3000=12000

 

瞬 手札3 リザーブ1

 

「最後に《モルゲザウルス》をLV2にする!」

 

モルゲザウルス(1→2)LV2 BP3000

 

「アタックステップ!貫け!合体スピリット!」

 

白く変化した《ジーク・アポロドラゴン》がバローネにアタックする。

 

「相手スピリットのアタック時、《ストライク・ジークヴルム》は回復する!」

 

「よし!《ジーク・アポロドラゴン》のLV3アタック時効果で《ガドファント》を破壊する!

そして、《ストライク・ジークヴルム》に指定アタック!」

 

《ジーク・アポロドラゴン》が回復している《ガドファント》を破壊し、《ストライク・ジークヴルム》に激突した。

 

ガドファント(1)LV1 破壊

 

ジーク・アポロドラゴン(5)LV3 BP12000

vs

ストライク・ジークヴルム(4)LV3 BP10000

 

「指定アタックか…。だが、簡単にはやられん!フラッシュタイミング!《アイスバーグ》!BPを+2000する!」

 

アイスバーグ コスト3→1

バローネ リザーブ1→0

 

激突された《ストライク・ジークヴルム》は、《ジーク・アポロドラゴン》を押し退け、脱出した。

そして、再び2体の龍は激突した。

 

(あれ…?こんな場面、見たことが…)

 

ジーク・アポロドラゴン(5)LV3 BP12000 破壊

vs

ストライク・ジークヴルム(4)LV3 BP10000+2000=12000 破壊

 

獣装甲メガバイソン(5)LV1 BP3000 疲労

 

「相討ちか…」

 

「……ターンエンドだ。」

 

とりあえず、バトルに集中しよう。

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ2

 

モルゲザウルス(2)LV2 BP3000

戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000

獣装甲メガバイソン(5)LV1 疲労

 

 

「今度はこっちから行かせてもらうぞ!」

バローネ 手札2 リザーブ9

 

また、バローネのキースピリットが来たようだ。

 

「…闇を照らす銀鱗、夜を統べる高貴なる龍!我が友、《月光神龍ルナテック・ストライクヴルム》召喚!」

 

《ストライク・ジークヴルム》を召喚する時に出現した月から、新たな《ストライク》がフィールドに降り立った。

 

月光神龍ルナテック・ストライクヴルム(3)LV2 BP8000 コスト7→5

 

「アタックステップ!《ルナテック・ストライクヴルム》、アタックだ!」

 

「くっ…!《戦竜エルギニアス》でブロックだ!」

 

《戦竜エルギニアス》は《ルナテック・ストライクヴルム》の砲弾を受けて破壊された。

 

戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000 破壊

vs

ルナテック・ストライクヴルム(2)LV1 BP6000

 

「ターンエンド。」

 

バローネ

手札1 リザーブ1 トラッシュ5 ライフ4

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000

ガドファント(1)LV1 BP2000

月光神龍ルナテック・ストライクヴルム(3)LV2 疲労

 

 

「ドローステップ!」

瞬 手札4 リザーブ5

 

ドローカードを確認するが、それは今、自分が欲しいカードではない。

 

「マジック《エクストラドロー》!デッキから2枚ドローし、デッキから1枚オープンする。それが赤のスピリットなら手札に加える。」

 

エクストラドロー コスト5→4

 

オープンカード

①太陽神龍ライジング・アポロドラゴン

 

「よし!来い《ライジング・アポロドラゴン》!」

 

瞬 手札6 リザーブ1

 

「さらに《ブレイドラ》を2体召喚してターンエンドだ。」

 

アタックしても《ルナテック・ストライクヴルム》にブロックされて終わりだ。

ここはターンエンドしよう。

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ2

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0

モルゲザウルス(1)LV1 BP2000

獣装甲メガバイソン(5→4)LV1 BP3000

 

 

「メインステップ。《突機竜アーケランサー》を召喚!」

バローネ 手札2 リザーブ7

 

アーケランサー(1)LV1 BP3000 コスト5→2

 

「召喚時効果、デッキから1枚ドロー。そして、《アーケランサー》を《ルナテック・ストライクヴルム》に合体!」

 

《アーケランサー》の胴体が2つに分かれ、片方は翼に、もう片方は《ルナテック・ストライクヴルム》の手に装着された。

 

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP11000+3000=14000

 

バローネ 手札2 リザーブ4

 

「アタックステップ!我が友よ、合体アタックだ!バトル時効果で《メガバイソン》を手札に戻す!」

 

メガバイソン(4)LV1→手札

 

「くっ…!《ブレイドラ》でブロックだ!」

 

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP14000

vs

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 破壊

 

「《ガドファント》でアタック!」

 

「《モルゲザウルス》でブロックだ!」

 

モルゲザウルス(1)LV1 BP2000

vs

ガドファント(1)LV1 BP2000

 

「フラッシュタイミング!マジック《リブートコード》!自分のスピリットすべてを回復させる!」

 

リブートコード コスト3→2

バローネ リザーブ4→2

 

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 回復

ガドファント(1)LV1 BP2000 回復

 

「なら俺もフラッシュタイミング!マジック《サイレントロック》!このバトル終了時、アタックステップを終了させる!」

 

サイレントロック コスト4

瞬 リザーブ5→1

 

モルゲザウルス(1)LV1 BP2000 破壊

vs

ガドファント(1)LV1 BP2000 破壊

 

「ほぅ…ターンエンドだ」

 

バローネ

手札1 リザーブ3 トラッシュ4 ライフ4

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP14000

 

 

「メインステップ、《イグア・バギー》を召喚!」

瞬 手札5 リザーブ1→11

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「そして召喚!《太陽神龍ライジング・アポロドラゴン》!!」

 

突如、フィールド全体が炎に包まれ、フィールドの中心に出現した小さな炎は巨大な龍へと変化した。

 

太陽神龍ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000 コスト7→5

 

「アタックステップ!《ライジング・アポロドラゴン》で《イグア・バギー》に指定アタック!」

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000

vs

イグア・バギー(1)LV1 BP1000

 

「フラッシュタイミング!《バーニングサン》!手札に戻された《メガバイソン》を《ライジング・アポロドラゴン》に合体!さらに回復!」

 

手札から《メガバイソン》が《ライジング・アポロドラゴン》に飛んでいき、《メガバイソン》の角が外れ、《ライジング・アポロドラゴン》の翼に装着された。

 

バーニングサン コスト3→1

ブレイドラ(1→0)消滅

 

《イグア・バギー》が《ライジング・アポロドラゴン》の炎を浴びる瞬間、バローネが動いた。

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000+3000=14000 回復

vs

イグア・バギー(1)LV1

 

「こちらも行くぞ。《突機竜アーケランサー》の効果発動!《ルナテック・ストライクヴルム》を疲労させることで《ルナテック・ストライクヴルム》のBPを+3000する!」

 

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 疲労 BP14000+3000=17000

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000+3000=14000

vs

イグア・バギー(1)LV1 破壊

 

「もう1度アタックだ!合体スピリット!」

 

「相手スピリットのアタック時、我が友は回復する。」

 

《ライジング・アポロドラゴン》のアタックと同時に、月の光を浴びて《ルナテック・ストライクヴルム》は回復した。

 

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP17000 回復

 

「さあ、我が友よ!ブロックだ!バトル時効果で《イグア・バギー》を手札に戻す!」

 

《ルナテック》から放たれた砲弾により、《イグア・バギー》は手札に返された。

 

イグア・バギー(1)LV1→手札

 

そして、進化した2体のドラゴンは再び合間見えた。

しかし、今度は《ストライクヴルム》の方のBPが高く、《アポロドラゴン》は少し押されていた。

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP14000

vs

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP17000

 

「もう1度フラッシュタイミング!マジック《ネクサスコラプス》を使用!このターン、《ライジング・アポロドラゴン》にBP+5000!合計BP19000だ!」

 

ネクサスコラプス コスト3→1

瞬 リザーブ1→0

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP14000+5000=19000

vs

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP17000

 

「………ほぅ。」

 

その時、バローネが笑ったように感じた。

それは心のそこからバトルを楽しんでいるように見えた。

 

「マジック《ヴァニシングデイ》!《ルナテック・ストライクヴルム》にBP+2000!こちらもBP19000だ!」

 

ヴァニシングデイ コスト3→2

バローネ リザーブ4→2

 

1度こちらに落ちた体勢をバローネは、再び持ち直した。

 

(熱い…俺もいつの間にか熱くなっている…)

 

2体のドラゴンは何度も激突した。

その衝撃はバトルフィールドが半壊するほどの威力だった。

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP19000 破壊

vs

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP19000 破壊

 

獣装甲メガバイソン(1LV1 疲労

瞬 リザーブ5→4

 

突機竜アーケランサー(1)LV1 疲労

バローネ リザーブ7→6

 

「…ターンエンド。」

 

手札0 リザーブ4 トラッシュ7 ライフ2

 

獣装甲メガバイソン(1)LV1 疲労

 

 

「ドローステップ。」

バローネ 手札0→1 リザーブ6→13

 

さて、お互い、そろそろ限界が近い。

ここからは死力を尽くさないと勝てない。

 

「メインステップ。マジック《ハンドタイフーン》。手札を全て破棄して、お互いに4枚のカードを引く。」

 

ここらで仕切り直しか…。俺も手札が0だから、この4枚が勝敗を分ける…!

 

ハンドタイフーン コスト5

 

バローネ 手札0→4 リザーブ13→8

 

瞬 手札0→4

 

「…ネクサス《光と闇の聖剣》を配置!」

 

バローネのフィールドに《闇の聖剣》と《光の聖剣》が合体したネクサスが張られた。

 

光と闇の聖剣(1)LV2 コスト5

 

(見たことないカードだ…。)

 

「《ザニーガン》を召喚してターンエンド。」

 

ザニーガン(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

バローネ

手札2 リザーブ1 トラッシュ10 ライフ4

 

ザニーガン(1)LV1 BP1000

光と闇の聖剣(1)LV2

 

 

「スタートステップ。コアステップ、ドローステップ。」

瞬 手札5 リザーブ12

 

ドローカード→《サジット・アポロドラゴン》

 

(やっぱ、お前が来てくれたか…!)

「行くぞ!バローネ!俺の全力をぶつけてやる!」

 

「来るか…」

 

「まずは、《イグア・バギー》を召喚。」

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「射手座の力よ…今、再び戦いの嵐を静めよ!

《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を召喚!!」

 

俺の後ろに突如マグマが出現し、そこから神話に出てくるケンタウロスが俺のフィールドに勢いよく飛び出した。

 

サジット・アポロドラゴン(3)LV2 BP10000 コスト8→7

 

「《メガバイソン》を《サジット・アポロドラゴン》に合体させLV3に!」

 

《メガバイソン》は、再び角が外れ、《サジット・アポロドラゴン》の羽根と入れ替わった。

 

サジット・アポロドラゴン(3→5)LV3 BP13000+3000=16000

 

「《光と闇の聖剣》の効果発揮!合体したスピリットを疲労させる。」

 

「《メガバイソン》の効果で白をもつ《光と闇の聖剣》の効果は受けない!」

 

《サジット・アポロドラゴン》が合体すると、《光と闇の聖剣》から衝撃波が放たれるが、《メガバイソン》の装甲が守ってくれた。

 

「アタックステップ!射ぬけ、合体スピリット!合体アタック時効果で《ザニーガン》を破壊する!」

 

《サジット・アポロドラゴン》の弓が《ザニーガン》を貫いた。

 

ザニーガン(1)LV1 破壊

 

「ライフで受ける!」

バローネ ライフ4→2 リザーブ4

 

 

「ターンエンド。」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ7 ライフ2

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 疲労

 

 

「俺も我が友を呼ぼう…。」

バローネ 手札3 リザーブ15

 

バローネも自分の切り札を引いたようだ。

 

「月の光よ照らせ!大いなる獅子座の誇りよ!《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》召喚!」

 

空に光が集まり、獅子座を作り出した。

そして、獅子座から《ストライクヴルム・レオ》が姿を現した。

 

獅機龍神ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP12000 コスト8→7

 

「《アーケランサー》を《ストライクヴルム・レオ》に合体!」

 

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP12000+3000=15000

 

「《ストライクヴルム・レオ》の効果で白のシンボルを1つ追加する。」

 

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP15000 白+白

 

「行くぞ!マジック《ムーンライトクローク》!このターン、《ストライクヴルム・レオ》はブロックされない!」

 

ムーンライトクローク コスト4→1

 

「アタックステップ!我が友《ストライクヴルム・レオ》!合体アタックだ!」

 

《レオ》が咆哮してアタックした。

 

「フラッシュタイミング!マジック《デルタバリア》!このターン、俺のライフはコスト4以上のスピリットのアタックでは減らない!

アタックはライフで受ける」

 

発動と同時に俺のライフを三角形のバリアが張られ、《レオ》は俺のライフを1つ破壊した。

 

デルタバリア コスト4→3

サジット・アポロドラゴン(5→2)LV1 疲労

 

瞬 ライフ2→1 リザーブ1

 

「…さすがに耐えるか…」

 

「このバトル、負ける訳にはいかないからな。」

 

「ターンエンドだ。」

 

バローネ

手札1 リザーブ4 トラッシュ8 ライフ2

 

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 疲労

 

 

「バローネ、あんたとのバトル、ギリギリの戦いで面白いぜ!」

 

「俺もだ。このようなバトルは久々だ。あの時以来か……」

 

バローネはどこか懐かしむ様子だった。

前にも、こんなバトルがあったのだろう

 

「さあ、来い!俺の渇きを癒して見ろ!」

 

「なら、お望み通り渇きを癒してやるすぜ!スタートステップ!コアステップ、ドローステップ!」

 

ドローカード→《??》

 

俺が引いたのは、見たことのないカードだった。だけど、この場には持ってこいのカードだ。

 

瞬 手札3 リザーブ13

 

「ネクサス《黎明》配置!」

 

俺が配置したネクサスは《光り輝く大銀河》に似ていて、俺の後ろには、たくさんの星が輝いていた。

 

黎明(2)LV2 コスト3→1

 

「ネクサスか……」

 

「さらにマジック《ブレイヴドロー》!デッキから2枚ドローして、デッキから3枚オープン!」

 

ブレイヴドロー コスト5→2

瞬 手札0→2 リザーブ10→8

 

オープンカード

①砲竜バル・ガンナー

②森林のセッコーキジ

③マジックブースト

 

「《バル・ガンナー》を手札に加えて、他のカードはデッキに戻す。」

 

瞬 手札2→3

 

「《砲竜バル・ガンナー》を召喚!《サジット・アポロドラゴン》にダブル合体だ!」

 

砲竜バル・ガンナー LV1 BP2000 コスト4→2

サジット・アポロドラゴン(2)LV1 BP6000+3000+2000=11000

 

「最後に合体スピリットをLV3に!」

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000+3000+2000=18000

 

「行くぞバローネ!アタックステップ!《サジット・アポロドラゴン》のアタック時効果で《ストライクヴルム・レオ》に指定アタック!

《砲竜バル・ガンナー》の効果で1枚ドロー。」

瞬 手札2→3 リザーブ3

 

 

《サジット》は《レオ》目掛けて炎の矢を放つ。《レオ》はそれを回避し、《サジット》に肉薄する。

 

《レオ》はそこから爪で切り裂こうとするが、いち早く《サジット》が《レオ》に蹴りを入れて距離を取る。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000+3000=16000

vs

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP15000

 

「フラッシュタイミング!《ルナテックドロー》!《ストライクヴルム・レオ》のBPを+5000する!」

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP16000

vs

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP15000+5000=20000

 

《レオ》に新たな力が加わり、《レオ》は速度が上昇し、《サジット》を追い詰めて行くように周りをグルグルと回っている。

 

「フラッシュタイミング!《マジックブースト》!合体スピリットを回復させ、BP+2000!」

 

マジックブースト コスト3→2

瞬 手札2 リザーブ3→1

 

 

《サジット》にも新たな力が加わり、《レオ》を炎の弓矢が襲う。

互いに決死の攻防、力は互角だ。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP18000+2000=20000

vs

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP20000

 

「BPは同じ20000、相討ちだ!」

 

「これで終わったと思うな。フラッシュタイミング!

マジック《ブレイヴオーラ》!合体スピリットのBPを+4000!合計BP24000だ!」

 

ブレイヴオーラ コスト3→2

瞬 リザーブ1→0

イグア・バギー(1→0)消滅

 

《サジット》に噛みつく《レオ》は、このまま地上に落とそうとするが、その前に《サジット》に合体した《バル・ガンナー》の砲弾に当たり、地上に落とされた。

 

そして、最後に《サジット》の炎を浴びて、《レオ》は木っ端微塵に砕け散った。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP24000

vs

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP20000

 

「これで終わりだバローネ!

 

ネクサス《黎明》の効果で《サジット・アポロドラゴン》がBPを比べて相手のスピリットを破壊した時、自分の合体しているブレイヴ1つにつき、ライフを1つ破壊する!」

 

俺の後ろの星空が光り輝く。

 

「…無念だ。」

 

「俺は、この試練の事、お前とバトルしたことは絶対に忘れない」

 

《サジット・アポロドラゴン》がバローネの近くまで来て、剣を構える。

 

「来い!ライフで受ける!!」

 

バローネの言葉と共に《サジット・アポロドラゴン》の剣がバローネのライフを砕いた。

 

バローネ ライフ2→0

 

☆★☆★

 

 

『見事だ。汝は試練をクリアした。』

 

バトルが終わり、バトルフィールドから戻ると、石像がそう言った。

気づいた時、デッキは消えていた。

 

『よって、汝に新たな力を与えよう。手を天に翳すがいい』

 

「……………………………」スッ…

 

俺は言われた通り、手を天に翳す。

 

すると、天井の模様が見えるように明るくなってゆき、天井に12星座が現れた。

 

そして12星座が光り輝き、どこからともなく俺の手に光が集まりだした。

よく見ると、その光はカードに変化していった。

 

「これは…俺の12宮デッキ!!」

 

カードはすべて、自分のなくしたデッキのカードだった。

しかし、《ピクシス・リザード》《エリダヌス・ドラゴン》《ワイバーン・ベラ》《トレミー》《U・ゾディアック》《バイアー》のカード以外のカードはすべて、効果、またはイラストが変わっていた。

 

それは12宮Xレアも同じだった。

 

「まさか、これが新たな力…?」

 

カードのほとんどはアルティメットに対応できるカードに変化している。

完全に効果が変わっているカードもあるが、これで今まで以上のバトルができるのは間違いなかった。

 

『さあ、汝、《子の十二神皇》のカードも受けとるがいい』

 

石像に従い、通路を抜けると、そこには《子の十二神皇》のカードが存在していた。

 

 

 

「ちょっと、待った!!」

 

「っ!?」

 

突然、その部屋に響いた声。

声の主を確認する為、後ろを向くと、そこには甲冑を着た金髪の少女がいた。

 

「誰だお前は…?」

 

「俺の名前は『キキ・ベーレシア』。黄色の勇者の末裔だ。そして、俺は暗黒バトラーでもある。」

 

「暗黒バトラーか…」

 

暗黒バトラーで、ここまで来ると言うことは、相当の実力を持ったバトラーか。

 

「バトラーらしく、ここはバトルで決めよう。俺が勝ったら《子の十二神皇》は俺がもらう。」

 

「なら、俺が勝ったら《子の十二神皇》は諦めてもらうぜ」

 

俺とキキは【ソウルコア】を手に掲げる。新たな力を得た『新成12宮デッキ』の力を試すにはちょうどいい。

 

「「バトルアーマー!オン!!」」

 





次回『新成12宮降臨!』
今回、12宮対決でも良かったんですが、どうせなら太陽vs月をやってみたく、今回のようになりました。
《メガバイソン》活躍しすぎたかな…?

後、瞬くんの12宮リバイバルの絵は、全てパラレルです。


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21話 新成12宮降臨!!

一人暮らしって寂しいですね。
みなさんは、新しいデッキは買いましたか?
私は両方1つずつ買いました。



「間違いないわ、これは瞬の12宮デッキよ」

 

「それじゃあ、この近くに!?」

 

「それは分からないわ…」

 

霊夢はデッキを見て、瞬のデッキだと理解する。毎日、戦っていれば、デッキの中身は大体分かるのだ。

 

すると、12宮のデッキが光を放ち始め、どこかへ飛んで行ってしまった。

 

 

「駿太、魔理沙、鈴仙、追いかけるわよ!」

 

四人は瞬のデッキを追いかける。

しかし、その行く手を1人の男が止めた。

 

「……ここから先は行かせない」

 

「あんたは…!」

 

現れたのは、瞬を倒した男『シオン』だった。

この時のシオンはフードは被っていなく、瞬と駿太と同じ顔を出していた。

 

「…さあ、《寅の十二神皇》と《辰の十二神皇》を渡せ。そうすれば、ここをどいてやる。」

 

「そう簡単には渡さない!」

 

「瞬さんの仇、取らせてもらいます!」

 

駿太と鈴仙はデッキを取り出す。

 

「霊夢、魔理沙。先に行きなさい」

 

「ここは俺達に任せな!」

 

「あんたたち…」

 

「霊夢、行くぜ!」

 

魔理沙が霊夢の手を引っ張り、空を飛び瞬のデッキを追いかける。

 

残ったのは鈴仙と駿太、そしてシオン。

 

「…2人まとめてかかってこい」

 

3人は【ソウルコア】を取り出して天に掲げた。

 

「「「バトルアーマー、オン!!」」」

 

☆★☆★

 

場面は変わって、瞬vsキキ

 

「まずは俺のターンだ!ネクサス《夢中漂う桃幻郷》を配置!

ターンエンドだ。」

 

キキ

手札5→4 リザーブ【4→0】トラッシュ0→【4】ライフ5

 

夢中漂う桃幻郷(0)LV1 コスト【4】

 

 

(《桃源郷》…彼女は《想獣》デッキか)

「俺のターン」

瞬 手札5 リザーブ【5】

 

いつものデッキなのに、少し違う。そんな感じがした。

 

「《エリダヌス・ドラゴン》《ピクシス・リザード》を召喚!」

 

俺のフィールドにいつものスピリットが現れた。

 

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 BP3000 コスト3

ピクシス・リザード【1】LV1 BP2000 コスト1→0

 

「《エリダヌス・ドラゴン》《ピクシス・リザード》でアタック!」

 

《エリダヌス・ドラゴン》《ピクシス・リザード》がブロッカーのいないフィールドを走り抜けて攻撃する。

 

「どちらもライフだ!」

キキ ライフ5→3 リザーブ2

 

「ターンエンド!」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5

 

ピクシス・リザード【1】LV1 疲労

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

 

 

「この程度で調子に乗るな!」

キキ 手札5 リザーブ【7】

 

キキは《白猿のシャラバ》を召喚した。

 

白猿のシャラバ(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「《桃源郷》の効果で俺は1枚、カードをドローする。さらに《ガトーブレパス》をLV3で召喚!」

 

ガトーブレパス(3)LV3 BP3000 コスト3→1

 

「《ガトーブレパス》の召喚でさらに1枚ドロー!そして《加速戦士イエロー・マーリン》の【アクセル】発揮!

デッキから3枚オープンして、その中の【アクセル】を全て手札に加える!」

 

加速戦士イエロー・マーリン コスト3→1

 

オープンカード

①猿道士オンコット

②蒼き蜂皇オオセイボゥ・A

③美食の妖精ロゼット

 

「《オンコット》と《オオセイボゥ・A》を手札に加える!」

 

キキ 手札4→6 リザーブ【1】

 

「《ガトーブレパス》でアタック!」

 

「ライフで受ける!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ1

 

《ガトーブレパス》が俺のライフを砕く。すると、キキが『フッ…』と笑った。

 

「《ガトーブレパス》の【聖命】発揮!俺のライフが1つ回復する。」

 

キキ ライフ3→4

 

「ターンエンドだ」

 

キキ

手札6 リザーブ【1】トラッシュ2 ライフ4

 

白猿のシャラバ(1)LV1 BP1000

ガトーブレパス(3)LV3 疲労

夢中漂う桃源郷(0)LV1

 

オープンカード→《加速戦士イエロー・マーリン》

 

 

「俺のターン!」

瞬 手札4 リザーブ1→5

 

ドローカード→《魔導双神ジェミナイズ》

 

(まずはお前からか。)

「メインステップ。《ピクシス・リザード》《エリダヌス・ドラゴン》をLV2にアップ!」

 

ピクシス・リザード【1→2】LV2 BP3000

エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 BP4000

 

瞬 リザーブ2

 

「《ピクシス・リザード》の効果で《光導》を持つスピリットのコストを5にする。

さらに《エリダヌス・ドラゴン》を疲労させて、《光導》スピリットを召喚コストの軽減を全て支払ったものとする!」

 

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 疲労

 

「双子座の力よ…。

今、新たな力を解放し、戦いの引き金を引け!《魔導双神ジェミナイズ》、召喚!!」

 

カードから光が放たれ、フィールドに双子座が描かれる。

そして、双子座の星座から《ジェミナイズ》が現れた。

 

魔導双神ジェミナイズ(1)LV1 BP10000 コスト6→5→2

エリダヌス・ドラゴン(3→2)LV1 疲労

 

「《ジェミナイズ》の召喚時効果発揮!デッキから1枚ドローして、手札にある系統《神皇》/《十冠》/《異魔神》を持つスピリットカードまたは、ブレイヴカード1枚を、コストを支払わずに召喚できる!」

 

「何っ!ノーコスト召喚だと!?」

 

瞬 手札3→4 リザーブ0

 

ドローカード→《天秤造神リブラ・ゴレム》

 

(今度はお前か。見せつけてやろうぜ、強くなったお前の力を!)

「天秤座の力よ…。

進化したその力で、終わることのない戦いを始めろ!《天秤造神リブラ・ゴレム》、召喚!!」

 

天空に天秤座が描かれる。

《ジェミナイズ》の時と同じように天秤座から《リブラ・ゴレム》が現れ、ゆっくりと地上に降り立った。

 

天秤造神リブラ・ゴレム(2)LV2 BP16000 コスト8→0

エリダヌス・ドラゴン(2→1)LV1 疲労

ピクシス・リザード【2→1】LV1 BP2000

 

「今度は天秤座の12宮Xレアだと…!だが、《リブラ・ゴレム》のアタック時効果が脅威なのはLV3からだ!LV2のアタックでは、何も怖くない!」

 

どうやら、《リブラ・ゴレム》の効果も知っていたようだが、それは過去の《リブラ・ゴレム》の効果だ!

 

「アタックだ!《リブラ・ゴレム》!」

 

《リブラ・ゴレム》が巨体を動かしてキキに迫る。

 

「アタック時効果で相手のデッキから、系統《神皇》を持つスピリット1体につき、3枚のカードを破棄する!」

 

「《神皇》1体につき、3枚だと!?」

 

《リブラ・ゴレム》がキキのデッキに青の衝撃波を飛ばして、デッキを6枚破棄した。

 

キキ デッキ30→24

 

「ちっ…!ライフだ!」

キキ ライフ4→3 リザーブ【2】

 

「《ピクシス・リザード》!お前もアタックだ!」

 

《リブラ・ゴレム》に続いて《ピクシス・リザード》もアタックする。

 

「これ以上、好きにさせてたまるか!フラッシュ《イエローリカバー》!

《ガトーブレパス》を回復!」

 

イエローリカバー コスト3→1

キキ リザーブ【2→1】

 

ガトーブレパス(3)LV3 BP3000 回復

 

「《ガトーブレパス》でブロック!」

 

《ピクシス・リザード》はブロックした《ガトーブレパス》に突進されて、宙に投げ出された。

 

ピクシス・リザード【1】LV1 BP2000 破壊

vs

ガトーブレパス(3)LV3 BP3000

 

「くっ…ターンエンドだ。」

 

手札3 リザーブ【1】トラッシュ2 ライフ4

 

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

魔導双神ジェミナイズ(1)LV1 BP10000

天秤造神リブラ・ゴレム(2)LV2 疲労

 

 

「俺のターン!」

キキ 手札6 リザーブ【1→5】デッキ23

 

ドローカード→《申の十二神皇ハヌマーリン》

 

「フッ…黄色の勇者の名に懸けて、一気に倒してやろう。」

 

(キーカードを引いたようだな。)

 

「轟け、我が魂の叫び!戦いの嵐を呼び起こせ!

召喚、《申の十二神皇ハヌマーリン》!!」

 

召喚と同時に、フィールドに『申』の文字が現れた。その後、空が黒い雲に覆われ、黒い雲から大きな隕石が落ちてきた。

すると、黒い雲から雷が隕石に落ち、中からピンク色の体をして後ろに千手観音のような手を付けたスピリットが現れた。

 

申の十二神皇ハヌマーリン(1)LV1 BP10000 コスト6→3

 

「《ハヌマーリン》…!」

 

魔理沙の《ハヌマーリン》は、あいつから、こいつに渡っていたのか…!

 

「召喚時効果発揮!リザーブの【ソウルコア】を俺のライフに<封印>!」

 

《ハヌマーリン》の効果で、リザーブの【ソウルコア】がキキのバトルアーマーに装着された。

 

キキ

リザーブ【1】→0 ライフ3→【4】

 

「《桃源郷》の効果で1枚ドロー。さらにバーストセット。

 

さあ行くぞ、《ハヌマーリン》でアタック!」

 

《ハヌマーリン》が杖を振り回してアタックした。

 

「フラッシュタイミング!《蒼き蜂皇オオセイボゥ・A》の【アクセル】発揮!《ジェミナイズ》を疲労させる!」

 

魔導双神ジェミナイズ(1)LV1 疲労

 

蒼き蜂皇オオセイボゥ・A コスト4→0

 

「そして、《蒼き蜂皇オオセイボゥ・A》をノーコストで召喚!」

 

蒼き蜂皇オオセイボゥ・A(1)LV1 BP5000 コスト7→0

ガトーブレパス(3→2)LV2 BP2000

 

「《オオセイボゥ》の召喚時効果で、自分のスピリットにコアを3個置く!」

 

蒼き蜂皇オオセイボゥ・A(1→3)LV2 BP10000

申の十二神皇ハヌマーリン(1→2)LV2 BP12000 疲労

 

「さらに《猿道士オンコット》の【アクセル】発揮!黄色のスピリット全てに黄色のシンボルを追加!

ノーコストで《猿道士オンコット》を召喚!」

 

白猿のシャラバ(1)LV1 BP1000 黄+黄

ガトーブレパス(2→1)LV1 BP1000 黄+黄

申の十二神皇ハヌマーリン(2)LV2 黄+黄

猿道士オンコット(1)LV1 BP3000 コスト4→0 黄+黄 アクセルコスト8→0

 

「このまま、やられはしないぜ!フラッシュタイミング!《スイートシンフォニー》!」

 

スイートシンフォニー コスト3→2

瞬 リザーブ【1→0】

リブラ・ゴレム(2→1)LV1 疲労

 

「《ハヌマーリン》のアタックはライフで受ける!」

瞬 ライフ4→2 リザーブ2

 

《ハヌマーリン》のアタックをライフで受けると、フィールド全体に柔らかな光が立ち込め、スピリット達を動かなくした。

 

「このバトルの終了時、ライフが2以下なら、アタックステップを終了させる。」

 

「ちっ…ターンエンド」

 

キキ

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ【4】デッキ23 バースト

 

白猿のシャラバ(1)LV1 BP1000

ガトーブレパス(1)LV1 BP1000

申の十二神皇ハヌマーリン(2)LV2 疲労

猿道士オンコット(1)LV1 BP3000

蒼き蜂皇オオセイボゥ・A(3)LV2 BP10000

夢中漂う桃源郷(0)LV1

 

オープンカード→《加速戦士イエロー・マーリン》

 

 

「俺のターン!《エリダヌス・ドラゴン》《ジェミナイズ》をLV2にアップ!」

瞬 手札3 リザーブ2→【7】

 

エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 BP4000

ジェミナイズ(1→2)LV2 BP12000

 

「再び《エリダヌス・ドラゴン》を疲労させて、《光導》スピリットの軽減を全て支払ったものとして扱う!」

 

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 疲労

 

(今度はどの12宮で来る気だ…?)

 

 

「蠍座の力よ…。

秘めたるその猛毒で、敵を全て打ち倒せ!

《天蠍神騎スコル・スピア》を召喚!」

 

フィールドに蠍座の星座が出現した。

そして、蠍座の描かれたフィールドの中から《スコル・スピア》が現れた。

 

天蠍神騎スコル・スピア(1)LV1 BP10000 コスト5→1

 

「《魔導双神ジェミナイズ》LV2の効果発揮!《神皇・十冠》を持つスピリットをコストを支払って召喚した時、手札から同じ系統を持つスピリットを1体、コストを支払わずに召喚できる!」

 

俺はさらに、もう1枚の12宮Xレアを召喚する。

 

「魚座の力よ…。

呪われしその力で、敵を地獄へと誘え!

《双魚賊神ピスケガレオン》、召喚!!」

 

天空に魚座が描かれる。

そして、魚座の中から、暗黒のオーラを纏った船がフィールドに降り立った。

 

双魚賊神ピスケガレオン【1】LV1 BP10000 コスト7→0

 

瞬 リザーブ1

 

「《ピスケガレオン》の召喚時効果発揮!相手スピリット全てのコアを1つずつトラッシュに送る!」

 

「なんだと…!?」

 

白猿のシャラバ(1→0)消滅

ガトーブレパス(1→0)消滅

申の十二神皇ハヌマーリン(2→1)LV1 疲労

猿道士オンコット(1→0)消滅

蒼き蜂皇オオセイボゥ・A(3→2)LV1

 

「さらに《リブラ・ゴレム》《スコル・スピア》をLV2にアップする!」

 

リブラ・ゴレム(1→2)LV2 BP16000

スコル・スピア(1→4)LV2 BP18000

 

エリダヌス・ドラゴン(3→1)LV1 疲労

ジェミナイズ(2→1)LV1 BP10000

 

「アタックステップ!《リブラ・ゴレム》でアタック!

アタック時効果で《神皇》1体につき、3枚のカードを破棄する!

 

フィールドには4体の《神皇》がいる。よって12枚のカードを破棄する!」

 

「くっ…!」

キキ デッキ23→11

 

①絶甲氷盾

②ガトーブレパス

③お忍び姫 須勢理

④夢中漂う桃源郷

⑤黄の起源龍デルフィニュート

⑥イリュージョンミラー

⑦妖精姫パフューム

⑧アブソリュートゼロ

⑨絶甲氷盾

⑩庚の猿王ヴァーリン

⑪天使エンジュ

⑫フルーツチェンジ

 

「さらに《スコル・スピア》の効果で《オオセイボゥ》を破壊する!」

 

《スコル・スピア》の放った青の光線は《オオセイボゥ》を貫き、破壊した。

 

蒼き蜂皇オオセイボゥ・A(2)LV1 破壊

 

キキ リザーブ2

 

「これでお前のブロッカーはいなくなった!《リブラ・ゴレム》!ライフを削れ!」

 

「ライフだ!」

キキ ライフ【4→3】リザーブ3

 

しかし、ライフを削った時、キキのバーストが光った。

 

「バースト発動!《バーストスナップ》!このターン、コスト0、1、3、5、7、9、11のスピリットのアタックでは、俺のライフは減らない!

さらに、フラッシュ効果で《スコル・スピア》はこのターン、効果を全て失い、アタックもブロックもできない!」

 

バーストスナップ コスト4→2

キキ リザーブ3→1

 

「…ターンエンドだ。」

 

手札1 リザーブ0 トラッシュ1 ライフ2

 

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

ジェミナイズ(1)LV1 BP10000

スコル・スピア(4)LV2 BP18000

リブラ・ゴレム(2)LV2 疲労

ピスケガレオン【1】LV1 BP10000

 

 

「一気に決めてやる!」

キキ 手札4 リザーブ1→12 デッキ11→10

 

キキのフィールドはほとんど消えたが、《ハヌマーリン》は存在している。

 

まだ油断はできない。

 

「《ハヌマーリン》をLV3にアップ!」

 

申の十二神皇ハヌマーリン(1→3)LV3 BP15000

 

「アタックステップ!《ハヌマーリン》でアタック!」

 

《ハヌマーリン》が電撃を浴びた杖を持ち上げて、俺のライフを削るために動き出す。

 

「フラッシュタイミング!《巨人王子ラーマ》の【アクセル】発揮!

最もコストの高い《リブラ・ゴレム》を破壊する!」

 

巨人王子ラーマ(2)LV2 BP8000 コスト6→0 アクセルコスト6→0

キキ リザーブ10→8

 

リブラ・ゴレム(2)LV2 破壊

 

「もう1枚!《猿道士オンコット》の【アクセル】発揮!自分の黄色のスピリット全てに黄色のシンボルを追加する!」

 

猿道士オンコット(3)LV3 BP6000 コスト4→0 アクセルコスト8→0 黄+黄

 

申の十二神皇ハヌマーリン(3)LV3 BP15000 黄+黄

 

(《ハヌマーリン》の効果でLV1 LV2はブロックできない。俺のスピリットは全て、LV1かLV2。ブロックはできない。)

 

「お前のライフは残り2!このアタックで終わりだ!!」

 

キキが勝ちを確信したような顔をする。

 

「フラッシュタイミング!《デルタバリア》!」

 

デルタバリア コスト4

瞬 リザーブ2→0

スコル・スピア(4→2)LV1 BP10000

 

発動と同時に俺のライフを三角形のバリアが張られた。

 

瞬 ライフ2→1 リザーブ1

 

「このターン、コスト4以上のスピリット/アルティメットのアタックでは、自分のライフは0にはならない!」

 

キキのフィールドには、コスト4の《オンコット》、コスト6の《ラーマ》、コスト6の《ハヌマーリン》。

 

このターン、俺のライフを削れるスピリットはいない!

 

「しぶとい奴め…ターンエンド。」

 

キキ

手札2 リザーブ5 トラッシュ0 ライフ【3】

 

猿道士オンコット(3)LV3 BP6000

巨人王子ラーマ(2)LV2 BP8000

申の十二神皇ハヌマーリン(3)LV3 疲労

夢中漂う桃源郷(0)LV1

 

オープンカード→《加速戦士イエロー・マーリン》

 

 

(このターンで決める!)

「俺のターン!」

瞬 手札0→1 リザーブ1→7

 

ドローカード→《???》

 

(なんだこのカード…?)

 

俺がドローしたカードは、また見たことのないカードだった。

そのカードの名前は…

 

(《星魔神》…?)

 

「どうした?何もしないならターンエンドするがいい」

 

(結局、こいつを使うしかないか)

「…行くぞキキ!

召喚、異魔神ブレイヴ!《星魔神》!!」

 

召喚すると、天空に星空が広がり、辺り一面はプラネタリウムのように綺麗になった。

 

そして、無数の星の中から《星魔神》が姿を現した。

 

 

星魔神(0)LV1 コスト7→3

シンボルなし

 

瞬 手札0 リザーブ4

 

「なんだ…この、ブレイヴは…?」

 

「《星魔神》!《スコル・スピア》《ピスケガレオン》に合体だ!」

 

《星魔神》が手から光を伸ばし、自分と《スコル・スピア》《ピスケガレオン》を繋げた。

そして、俺は《スコル・スピア》と《ピスケガレオン》のLVを上げた。

 

スコル・スピア(2→4)LV2 BP18000+5000=23000

 

ピスケガレオン【1→3】LV2 BP16000+5000=21000

 

「【ダブルドライブ】!解放!!」

 

《スコル・スピア》《ピスケガレオン》と合体した時、《星魔神》が虹色に輝き、星空と一体化する。

それに対して、俺のバトルアーマーも肩の部分が外れて白い翼がバトルアーマーから現れる。

 

「【ダブルドライブ】…!?」

 

「アタックステップ!《スコル・スピア》でアタック!《スコル・スピア》のアタック時効果で《巨人王子ラーマ》を破壊する!」

 

《スコル・スピア》から放たれた青の光線によって《ラーマ》が破壊された。

 

巨人王子ラーマ(2)LV2 破壊

 

「さらに《星魔神》のアタック時効果でフィールドの《光導》を持つスピリット1枚につき、1枚ドローする!

フィールドには3体!よって3枚ドロー!」

 

瞬 手札0→3

 

「だが、所詮、シンボルは1つ!」

 

「これで終わりじゃない!《星魔神》の【ダブルドライブ】により、デッキから2枚オープン!

その中の《光導》を持つスピリット1枚につき、このバトルの間、赤のシンボルを1つ追加する!」

 

オープンカード

①ワイバーン・ベラ ×

②白羊樹神セフィロ・アリエス  

 

「《セフィロ・アリエス》があったので、《スコル・スピア》はダブルシンボルとなる!」

 

スコル・スピア(4)LV2 BP23000 青+赤

 

 

 

星魔神/ブレイヴ

7(赤1、紫1、白1、緑1、黄1、青1)/異魔神

<0>Lv1 5000 <0>合体+5000

このブレイヴは、疲労せず、スピリット状態のとき、アタックとブロックができない。

Lv1『このブレイヴの召喚時』

自分のライフが2以下で、フィールドに系統:《光導》を持つスピリットが2体以上いない時、手札・トラッシュにある系統:《光導・星魂》を持つスピリットを2体まで、コストを支払わず召喚できる。

 

左右合体条件:系統:《光導・星魂・神皇》を持つスピリット

【左合体時/右合体時】『このスピリットのアタック時』

自分フィールドの系統:《光導》を持つスピリット1体につき、1枚、カードをドローする。

【ダブルドライブ】

このブレイヴの左右に系統:《光導・神皇》を持つスピリットが合体している時、デッキから2枚オープンする。その中の系統:《光導》を持つスピリット1枚につき、このバトルの間、そのスピリットに赤のシンボルを1つ追加する。

オープンしたカードは、自分の手元に置く。

(オープンしたカードは、ゲーム終了時まで、手札にあるときと同様に使用できる)

 

シンボル:なし

 

 

「ちっ…《オンコット》でブロック!」

 

《オンコット》が《スコル・スピア》をブロックしに行くが、力の差が歴然としていて、何もできずに破壊された。

 

スコル・スピア(4)LV2BP23000

vs

オンコット(3)LV3 BP6000 破壊

 

 

「《ピスケガレオン》でアタック!《スコル・スピア》の効果で《ハヌマーリン》を破壊する!!」

 

ハヌマーリン(3)LV3 破壊

 

「《ハヌマーリン》…!!」

 

「《星魔神》の効果で3枚ドロー!

さらに【ダブルドライブ】により、デッキから2枚オープン!!」

 

瞬 手札3→6

 

オープンカード

①金牛龍神ドラゴニック・タウラス

②巨蟹武神キャンサード

 

「これで、《ピスケガレオン》のシンボルは3つ!お前にブロッカーはいない!」

 

「くっ…!」

 

ピスケガレオン【3】LV2 紫+赤+赤

 

「これで終わりだあああああああ!!」

 

《ピスケガレオン》が紫の光線を、キキに向けて発射する。

 

「ぐあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

キキ ライフ【3】→0

 

☆★☆★

 

バトルが終わり、キキに近づく。

キキは気絶しているようだ。

 

「…………………………」

 

俺はキキに上着をかける。遺跡の中は少し寒いし、風邪は引かせられない。

そして、俺は《子の十二神皇》を受けとり、【ソウルスポット】から外に出た。

 

(この【ソウルスポット】で、色んなものを得たな…。)

 

新しい12宮デッキをデッキケースに入れて周りを見回すと、バトルドームが出現したのが見えた。

 

「瞬っ!?」

 

それと、霊夢と魔理沙がこっちに向かって来るのが見えた。

霊夢は俺を見つけると、スピードを上げて近くまで来た。

 

「心配かけて悪かったな…」

 

「ホントよ…!心配したんだから……」

 

霊夢の声から本当に心配してくれていたんだな。と思い、罪悪感を感じる。

 

「瞬、いきなりだが、お前を襲った奴が鈴仙と駿太と戦っているぜ。」

 

「そうか。なら、すぐに行かないとな」

 

俺は魔理沙の箒に一緒に乗り、2人と共にバトルドームへと急いだ。

 

 





《星魔神》は《光魔神》を元にして作り出しました。
《星魔神》の効果は、これから変わる可能性があるかもしれません。


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22話 恐怖!ダブルソウルドライブ!!

最近、バトスピの大会に行くと、参加者の4割が紫、3割が増殖、2割が青のメタ、1割の赤と言った感じです。
作者は《ブラム・ザンド》で1度優勝しましたが、それ以降《ブラム・ザンド》で勝てなくなりました。

《アメジスト・ドラゴン・ソニック》強すぎだろ…


「…ルールは2対1の変則バトルだ。」

 

霊夢が瞬を見つけた時、こちらはバトルが始まっていた。

 

「…変則バトルとして、こちらのライフは10。そちらのライフが減るときは同時に減る。

それでいいな?」

 

「ええ、構わないわ」

 

「我も構わない」

 

2人がバトルのルールを了承し、互いにカードを4枚ドローする。

 

「「「ゲートオープン!界放!!」」」

 

………………………………………………………………………………………………

 

「…先行は譲る。」

 

「なら、行かせてもらうわ!」

鈴仙 手札4→5 リザーブ【4】

駿太 手札4→5 リザーブ【4】

 

「行くぜ!召喚、《甲獣キャノン・ピューマ》!」

 

茶色の虎に似たスピリットが現れた。

 

キャノン・ピューマ【1】LV1 BP3000 コスト3

駿太 手札4 リザーブ【4→0】

 

「ネクサス《No.32 アイランドルート》を配置!配置時効果で1枚ドロー」

 

No.32 アイランドルート(0)LV1 コスト3

鈴仙 手札5→4→5 リザーブ【1】

 

「ターンエンド」

 

駿太

手札4 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5

キャノン・ピューマ【1】LV1 BP3000

 

鈴仙

手札5 リザーブ【1】トラッシュ3 ライフ5

No.32 アイランドルート(0)LV1

 

 

「…俺のターン。」

シオン 手札5 リザーブ【4→5】

 

シオンがカードを引く。

 

「アルティメット召喚、《ビートルゴン》!」

 

フィールドに炎が点火し、炎の中から《ビートルゴン》が現れた。

 

ビートルゴン【2】LV4 BP6000 コスト3

 

「《ビートルゴン》の効果発揮!赤と緑のシンボルを追加する。」

 

ビートルゴン【2】LV4 BP6000 赤+緑+究極

 

「ここでネクサス《邪神域》を配置。ターンエンド。」

 

シオン

手札3 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ10

 

邪神域(0)LV1 コスト4→1

ビートルゴン【2→1】LV3 BP4000

 

 

「我のターン!」

駿太 手札4→5 リザーブ0→4

鈴仙 手札5→6 リザーブ【1→5】

 

「メインステップ!《コレオン》を召喚!さらにネクサス《情熱サーキット》を配置!」

 

コレオン(1)LV1 BP1000 コスト0

情熱サーキット(0)LV1 コスト4→2

 

「《キャノン・ピューマ》をLV2にアップ!」

 

キャノン・ピューマ【1→2】LV2 BP5000

駿太 手札3 リザーブ1→0

 

「《戊の四騎龍レッドライダー》を召喚!召喚時効果で1枚ドロー!」

 

戊の四騎龍レッドライダー【3】LV2 BP4000 コスト3→2

鈴仙 手札6→5→6 リザーブ0

 

「アタックステップ!《キャノン・ピューマ》でアタック!アタック時効果で1枚ドロー!」

 

「ライフで受ける」

 

《キャノン・ピューマ》がシオンのライフを砕いた。

 

シオン ライフ10→9 リザーブ1

 

「《レッドライダー》でアタック!」

 

「これもライフで受ける」

 

赤い馬に乗った騎士によってシオンのライフが削られた。

 

シオン ライフ9→8 リザーブ2

 

「ターンエンドよ」

 

駿太

手札4 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ5

コレオン(1)LV1 BP1000

キャノン・ピューマ【2】LV2 疲労

情熱サーキット(0)LV1

 

鈴仙

手札6 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ5

戊の四騎龍レッドライダー【3】LV2 疲労

No.32 アイランドルート(0)LV1

 

 

「メインステップ。《ビートルゴン》を再びLV2に上げる。そして効果でシンボルを追加する。」

シオン 手札4 リザーブ2→7

 

ビートルゴン【1→2】LV4 BP6000 赤+緑+究極

 

「増えたシンボルにより、《ホムライタチ》をノーコストで召喚。」

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000 コスト2→0

シオン 手札3 リザーブ5

 

「《ホムライタチ》も自身に緑のシンボルを追加する。さらに《賢龍ケイローン》を召喚。」

 

ホムライタチ(1)LV1 BP1000 赤+緑

賢龍ケイローン(1)LV1 BP5000 コスト5→2

 

「召喚時効果発揮。《コレオン》を破壊し、1枚ドロー。【緑連鎖】によりコアを2個追加する。」

 

コレオン(1)LV1 破壊

賢龍ケイローン(1→3)LV2 BP8000

シオン 手札2→3 リザーブ2

 

「最後に《金殻皇ローゼンベルグ》を召喚。」

 

フィールドに緑の風が吹き荒れ、風の中から巨大なスピリットが現れた。

 

金殻皇ローゼンベルグ(1)LV1 BP7000 コスト8→3

賢龍ケイローン(3→1)LV1 BP5000

シオン 手札3→2 リザーブ2→0

 

「召喚時効果でコアを3つブーストする。《ビートルゴン》のコアも使い、LV3にアップさせる」

 

金殻皇ローゼンベルグ(1→4→5)LV3 BP11000

 

「1ターンにコアを5つもブーストなんて…インチキもいいとこね」

 

「そんな事、言っている場合か?来るぞ!」

 

「アタックステップ。《ローゼンベルグ》でアタック。アタック時効果でBP+10000し、【赤連鎖】で2枚ドローする」

 

金殻皇ローゼンベルグ(5)LV3 BP11000+10000=21000

シオン 手札2→4

 

「さあ、このダブルシンボルはどうする…?」

 

「ライフで受ける!」

駿太 ライフ5→3 リザーブ3

鈴仙 ライフ5→3 リザーブ2

 

《ローゼンベルグ》のアタックをライフで受けると、駿太のネクサスが赤く光った。

 

「《情熱サーキット》の効果発揮!ライフが減った時、デッキから1枚オープンする。それが《十冠・神皇》の赤のスピリットなら、ノーコストで召喚できる!」

 

オープンカード

→《寅の十二神皇リボル・ティーガ》

 

「よし!

吼えよ、鋼の寅よ!熱き炎を力に変えて、敵を撃ち砕け!召喚、《寅の十二神皇リボル・ティーガ》!」

 

フィールドにカードが届く前に『寅』の文字が現れ、天から6つの炎を纏った球がフィールドに墜落し、墜落した場所から《リボル・ティーガ》が現れた。

 

リボル・ティーガ(3)LV2 BP17000 コスト7→0

 

「《寅の十二神皇》を引き当てたか…ターンエンド」

 

シオン

手札4 リザーブ0 トラッシュ5 ライフ8

 

ビートルゴン【1】LV3 BP4000

ホムライタチ(1)LV1 BP1000

賢龍ケイローン(1)LV1 BP5000

金殻皇ローゼンベルグ(5)LV3 疲労

邪神域(0)LV1

 

 

「ブロッカーは3体…。」

 

「そして、ライフは8。削れる時に削るぞ!」

 

駿太 手札5 リザーブ3

鈴仙 手札7 リザーブ5

 

「まずは《戊の四騎龍レッドライダー》をLV1に下げる」

 

戊の四騎龍レッドライダー【3】→(1)LV1BP2000

鈴仙 リザーブ【7】

 

(来るか…?)

 

「出でよ!漆黒の力を纏う、暗黒の龍!

《辰の十二神皇ウロヴォリアス》、召喚!!」

 

フィールドに『辰』の文字が現れると、大地が裂け始め、裂け始めた大地から《ウロヴォリアス》が現れた。

 

辰の十二神皇ウロヴォリアス(1)LV1 BP11000 コスト7→5

 

「召喚時効果発揮!リザーブの【ソウルコア】を私のライフに<封印>!!」

 

鈴仙のリザーブの【ソウルコア】が鈴仙のバトルアーマーに装着される。

 

鈴仙

リザーブ【1】→0 ライフ3→【4】

 

「俺も行くぜ!まずは《情熱サーキット》をLV2にアップする!」

 

情熱サーキット(0→1)LV2

 

「《キャノン・ピューマ》の【ソウルコア】と《リボル・ティーガ》のコアを交換。さらにLV3にアップだ!」

 

キャノン・ピューマ【2】→(2)LV2 BP5000

リボル・ティーガ(3)→【3→5】LV3 BP27000

 

「《リボル・ティーガ》でアタック!」

 

《リボル・ティーガ》が咆哮し、ドタドタと走り始めた。

 

「《リボル・ティーガ》の【ソウルコア】を我のライフに<封印>!」

 

駿太のバトルアーマーに《リボル・ティーガ》の【ソウルコア】が装着された。

 

リボル・ティーガ【5】→(4) LV2 BP17000

駿太 ライフ3→【4】

 

「<封印時>の効果発揮!【砲撃】!

《キャノン・ピューマ》LV2の効果でオープンするカードを3枚に!」

 

右腕に付いたデッキから、《リボル・ティーガ》に向けて3枚のカードが放たれた。

 

オープンカード

①午の十二神皇エクゼシード 〇

②丁騎士シュバリエ 〇

③コレオン ×

 

「《エクゼシード》と《シュバリエ》の力を込めて、撃てえ!!」

 

《エクゼシード》と《シュバリエ》の力が《リボル・ティーガ》に流れ、シオンに向けて発射された。

 

「ぐっ…!」

シオン ライフ8→6 リザーブ2

 

「まだバトルは終わっていないぞ!」パシッ

 

《リボル・ティーガ》の爪がシオンに迫り、シオンのライフを減らした。

 

「これもライフだ」

シオン ライフ6→5 リザーブ3

 

「《ウロヴォリアス》!続きなさい!」

 

《ウロヴォリアス》が咆哮し、シオンのライフを削った。

 

シオン ライフ5→4 リザーブ4

 

「ターンエンドだ」

 

駿太

手札3→6 リザーブ0 トラッシュ0 ライフ【4】

 

キャノン・ピューマ(2)LV2 BP5000

寅の十二神皇リボル・ティーガ(4)LV2 疲労

情熱サーキット(1)LV2

 

鈴仙

手札6 リザーブ0 トラッシュ5 ライフ【4】

 

戊の四騎龍レッドライダー(1)LV1 BP2000

辰の十二神皇ウロヴォリアス(1)LV1 疲労

No.32 アイランドルート(0)LV1

 

 

「俺のターン」

 

「ここで《ウロヴォリアス》の【呪縛】発揮!各ステップごとに相手のスピリット/リザーブのコアを1つずつトラッシュに送る!」

 

《ウロヴォリアス》が紫のオーラを纏った霊魂をシオンのフィールドに放った。

 

「スタートステップからメインステップまでの合計5個を《ローゼンベルグ》から外す!」

 

ローゼンベルグ(5→0)消滅

 

シオン

手札5 リザーブ4→10 トラッシュ1

 

「2体の十二神皇ごとき、俺の敵ではない。《ビートルゴン》をLV4に。《ホムライタチ》もシンボルを追加。」

 

ビートルゴン【1→2】LV4BP6000 赤+緑+究極

ホムライタチ(1)LV1 BP1000 赤+緑

 

「そして、もう1体の《ローゼンベルグ》を召喚する。」

 

再びフィールドに緑の風が吹き荒れ、風の中から巨大なスピリットが現れた。

 

金殻皇ローゼンベルグ(1)LV1 BP7000 コスト8→3

シオン 手札4 リザーブ5

 

「召喚時効果でコアを3つブースト。ブーストしたコアを使って《邪神官クリケッツ》を召喚!」

 

フィールドに究極シンボルが現れ、そこに緑の風が吹き、シンボルを包み込み、そこから《クリケッツ》が現れた。

 

金殻皇ローゼンベルグ(1→4→3)LV2 BP9000

邪神官クリケッツ(3)LV4 BP10000 コスト4→1

シオン 手札3 リザーブ2

 

「残ったコアは《ケイローン》に乗せてLV2にする。続いてアタックステップ」

 

ケイローン(1→3)LV2 BP8000

 

「《ウロヴォリアス》の効果でアタックステップで《ローゼンベルグ》のコアを1つ除去!」

 

ローゼンベルグ(3→2)LV1 BP7000

 

「関係ない。《ローゼンベルグ》でアタック!《クリケッツ》の効果で召喚時効果はアタック時効果となる!よってコアを3つブースト」

 

ローゼンベルグ(2→5)LV3 BP11000

 

「何だよ…その効果!」

 

「まだだ。《ローゼンベルグ》LV2の効果でBP+10000し、【赤連鎖】により2枚ドローする」

 

ローゼンベルグ(5)LV3 BP11000+10000=21000

シオン 手札3→5

 

「くっ…!《キャノン・ピューマ》でブロック!ブロック時効果で1枚ドロー!」

 

キャノン・ピューマ(2)LV2 BP5000 破壊

vs

ローゼンベルグ(5)LV3 BP21000

 

駿太 手札6→7 リザーブ2

 

 

「続け《ケイローン》。効果で《レッドライダー》を破壊して1枚ドロー。【緑連鎖】でコアを2つ追加!」

 

レッドライダー(1)LV1 破壊

シオン 手札5→6

 

ケイローン(3→5)LV2 BP8000

 

「このまま、好きにやられるかよ!マジック《絶甲氷盾》!」

 

《ケイローン》のアタックがライフを砕く寸前で駿太はマジックを使った。

 

絶甲氷盾 コスト4

リボル・ティーガ(4→2)LV1 疲労

駿太 手札7→6 リザーブ2→0

 

「アタックはライフで受ける!」

 

駿太 ライフ【4→3】リザーブ1

鈴仙 ライフ【4→3】リザーブ1→2

 

「これでお前のアタックステップは終了だ。そして、《情熱サーキット》の効果でデッキから1枚オープン!」

 

オープンカード

→《庚獣竜ドラリオン》

 

「来い!《ドラリオン》!」

 

炎の中から《ドラリオン》が姿を現した。

 

庚獣竜ドラリオン(1)LV1BP5000

 

「召喚時効果発揮!《ホムライタチ》を破壊する!」

 

《ドラリオン》の咆哮により《ホムライタチ》が吹き飛ばされた。

 

ホムライタチ(1)LV1 破壊

 

「…ターンエンド」

 

「エンドステップに《ウロヴォリアス》の効果で《ローゼンベルグ》のコアを1つトラッシュに送るわ!」

 

ローゼンベルグ(5→4)LV2 BP9000

 

シオン

手札6 リザーブ1 トラッシュ7 ライフ4

 

ビートルゴン【2】LV4 BP6000

ローゼンベルグ(4)LV2 疲労

邪神官クリケッツ(3)LV4 BP10000

ケイローン(5)LV2 疲労

邪神域(0)LV1

 

 

 

「このターンで決めるぞ、鈴仙!」

 

「分かっているわ!」

 

駿太 手札5→6 リザーブ0→5

 

鈴仙 手札6→7 リザーブ2→8

 

「《水晶龍アメジスト・ドラゴン》を召喚!!」

 

フィールドに薄紫色の綺麗なドラゴンが現れた。

 

水晶龍アメジスト・ドラゴン(3)LV2 BP8000 コスト6→4

 

「召喚時効果で手札の《龍魔神》をノーコストで召喚。そしてデッキから2枚ドロー!」

 

《アメジスト・ドラゴン》が咆哮し、それに共鳴したのか、紫の手札から《龍魔神》がフィールドに現れた。

 

龍魔神 コスト5→0 BP4000

鈴仙 手札7→5→7

 

「《ウロヴォリアス》をLV2に上げて、《龍魔神》を《ウロヴォリアス》と《アメジスト・ドラゴン》と合体!!」

 

ウロヴォリアス(1→2)LV2 BP16000+(左)BP4000=20000

 

アメジスト・ドラゴン(3)LV2 BP8000+(右)BP4000=12000

 

《龍魔神》が手から2本の紫の線を出し、《ウロヴォリアス》と《アメジスト・ドラゴン》に繋いだ。

 

「俺も行くぜ!まずは《コレオン》を召喚!」

 

コレオン(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「出てこい、俺のキースピリット!疾風

はやての如く大地を駆けろ!召喚!《午の十二神皇エクゼシード》!」

 

召喚と同時にフィールドに『午』の文字が現れた。文字が現れた後、紅い炎を纏った巨大な馬のスピリットが出現し、

馬のスピリットはフィールド全体を走った後、駿太のフィールドに舞い降りた。

 

午の十二神皇エクゼシード(3)LV2 BP20000 コスト8→7→3

寅の十二神皇リボル・ティーガ(2→1)LV1 BP10000

コレオン(1→0)消滅

 

「まずは《リボル・ティーガ》でアタックだ!」

 

《リボル・ティーガ》が咆哮する。

そして、【砲撃】が開始した。

 

「<封印時>の効果発揮!【砲撃】!デッキから2枚オープンする!」

 

オープンカード

①ハンドリバース

②キャノン・ピューマ

 

「《キャノン・ピューマ》の力を持って、お前のライフを1つ破壊する!」

 

「ぐっ…!」

シオン ライフ4→3 リザーブ2

 

《リボル・ティーガ》の【砲撃】を受けて、シオンの体が吹き飛ぶ。

 

「さらに!《エクゼシード》の【走破】を《リボル・ティーガ》に!《ローゼンベルグ》に指定アタック!」

 

《リボル・ティーガ》が《ローゼンベルグ》に向かって走り出す。それを後ろから《エクゼシード》が炎で援護し、《リボル・ティーガ》は《ローゼンベルグ》を引き裂いた。

 

リボル・ティーガ(1)LV1 BP10000

vs

ローゼンベルグ(4)LV2 BP9000 破壊

 

「バトル終了時にお前のライフを破壊する!瞬の仇だ!喰らいやがれ!!」

 

《リボル・ティーガ》の強固な爪がシオンのライフを砕いた。

 

シオン ライフ3→2 リザーブ7

 

「私も、《アメジスト・ドラゴン》でアタック!《龍魔神》の追撃で《ケイローン》を破壊する!」

 

《龍魔神》が放った紫の球体は、《ケイローン》に当たると爆発した。

 

ケイローン(5)LV2 破壊

アメジスト・ドラゴン(3→4)LV2 BP12000

 

「ここで《アメジスト・ドラゴン》の【合体アタック時】効果でライフを1つ破壊する!」

 

「………アタックは《クリケッツ》でブロック」

シオン ライフ2→1 リザーブ8

 

《クリケッツ》は風を吹き荒らす。

しかし、《アメジスト・ドラゴン》はそれをもろともせずに《クリケッツ》に近づく。

 

「…マジック《氷雪サークル》。【ソウルコア】をコストとすることで、このターン、《エクゼシード》と《ウロヴォリアス》は、俺のライフを減らせない」

 

氷雪サークル コスト【4】

ビートルゴン【2】→(1)LV3 BP4000

シオン リザーブ8→5

 

アメジスト・ドラゴン(4)LV2 BP12000

vs

クリケッツ(3)LV4 BP10000 破壊

 

「駿太、どうする?」 

 

「せめて、《ビートルゴン》だけでも破壊する!行けぇ《エクゼシード》!」

 

《エクゼシード》が嘶き、フィールドを駆け抜ける。

 

「《ビートルゴン》に指定アタックだ!」

 

《ビートルゴン》は《エクゼシード》の圧倒的な力の前にあっけなく破壊された。

 

午の十二神皇エクゼシード(3)LV2 BP20000

vs

ビートルゴン(1)LV3 BP4000 破壊

 

「だが、俺のライフを《エクゼシード》は破壊できない。」

 

《エクゼシード》がシオンのライフを破壊しようとすると、シオンの周りに氷がサークル状になり、シオンを守った。

 

シオン ライフ1→1 リザーブ9

 

「これでお前のフィールドにブロッカーはいない!《ドラリオン》!決めろ!」

 

(なるほど、《ドラリオン》は《氷雪サークル》の効果を受けていない。《ドラリオン》ならライフを減らせる!)

 

《ドラリオン》がシオンに襲い掛かる。

 

「…甘い。マジック《バレットファイア》。《ドラリオン》を破壊する!」

 

バレットファイア コスト5

 

瞬間、シオンの手からファイアボールが出現し、《ドラリオン》を焼き払った。

 

「…ちっ、ターンエンドだ」

 

駿太

手札6 リザーブ1 トラッシュ3 ライフ【3】

 

午の十二神皇エクゼシード(3)LV2 疲労

寅の十二神皇リボル・ティーガ(1)LV1 疲労

 

鈴仙

手札7 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ【3】

 

アメジスト・ドラゴン(4)LV2 疲労

辰の十二神皇ウロヴォリアス(2)LV2 BP20000

 

 

「……どうやら、終わりの時が来たようだ。」

シオン

手札4→5 リザーブ4→【21】

 

駿太と鈴仙はシオンの手を見る。

その手には黒く染まった緑と赤の力が流れていたのである。

 

(瞬さんを倒したアルティメットが…来る!)

 

(絶対に、このターン、生き残ってみせる!)

 

「…今こそいでよ、究極の闇を纏いし炎よ。地獄の業火で世界を黒く染め上げろ!アルティメット、召喚。《獄炎の四魔卿ブラム・ザンド》!」

 

カードから放たれた暗黒の炎が2つに分裂し、大きなサークルを作り出す。

すると炎によって出来たサークルからマグマが吹き出し、マグマの中から巨大なアルティメットが姿を現した。

 

獄炎の四魔卿ブラム・ザンド【5】LV5 BP26000 コスト8→7

 

「来やがったな…!」

 

 

「これで終わりだと思わないことだ。」

 

シオンは次に緑のオーラを纏ったカードをフィールドに出した。

 

「…出でよ……魔界を切り裂く嵐。 強力無比なその力をもって世界を黒く覆い尽くせ! 」

 

カードから光が天空に放たれ、光を浴びた空は黒く染まった。その後、黒い雷がフィールドに降り注いだ。

そして、黒い雷が降り注いでいる真ん中に巨大な何かが黒い風を纒ながら現れた。

 

「アルティメット、召喚。

《獄風の四魔卿ヴァンディール》!!」

 

獄風の四魔卿ヴァンディール(3)LV4 BP22000 コスト8→6

 

「そんな…!」

 

「《ブラム・ザンド》、アタックだ」

 

《ブラム・ザンド》がゆっくりと体を動かして、こちらにアタックする。

 

すると、《ブラム・ザンド》に乗っている【ソウルコア】が男の頭上に移動する。

 

「……【ソウルドライブ】!発揮!」

 

その時、頭上に移動した【ソウルコア】の後ろに魔方陣が出現し、そこから現れた巨大な手が【ソウルコア】を粉々に砕いた。

 

「…【ソウルドライブ】の効果により、相手のスピリットを全て破壊する!」

 

粉々に砕かれた【ソウルコア】のエネルギーがフィールドに散らばる。

次の瞬間、散らばったエネルギーの塊が駿太と鈴仙のスピリットを襲った。

 

獄炎の四魔卿ブラム・ザンド【5】→(4)LV5 BP26000

 

午の十二神皇エクゼシード(3)LV2 破壊

寅の十二神皇リボル・ティーガ(1)LV1 破壊

 

辰の十二神皇ウロヴォリアス(2)LV2 破壊

アメジスト・ドラゴン(4)LV2 破壊

 

「《エクゼシード》!《リボル・ティーガ》!!」

 

「《ウロヴォリアス》!」

 

「ここで《ブラム・ザンド》LV5の効果発揮!このアルティメットの【ソウルドライブ】発揮後、自分のアルティメットが持つ【ソウルドライブ】1つを発揮させる!

俺が選ぶのは《ヴァンディール》だ!」

 

《ブラム・ザンド》の炎を受けて、《ヴァンディール》が飛び上がった。

 

「…【ソウルドライブ】の効果で、デッキの上から3枚、アルティメットが出るまでオープンする。

その時、アルティメットの召喚条件とコストを無視して召喚する。」

 

シオンのデッキがカードが大量にオープンされる。2人には、祈ることしかできなかった。

 

オープンカード

①ホムライタチ

②氷雪サークル

③インファナルウィンド

④アルティメット・トリックスター 〇

⑤ネオ・ダブルドロー

⑥アルティメット・サジット・アポロドラゴン 〇

⑦ネオ・ダブルドロー

⑧絶甲氷盾

⑨聖龍皇アルティメット・セイバー 〇

 

「出でよ、3体のアルティメット達!」

 

聖龍皇アルティメット・セイバー(1)LV3 BP10000

アルティメット・サジット・アポロドラゴン(1)LV3 BP12000

アルティメット・トリックスター(1)LV3 BP8000

 

獄炎の四魔卿ブラム・ザンド(4→1)LV3 BP16000

 

「こんな事が…!」

 

「《U・トリックスター》の効果で《インファナルウィンド》を回収。

さあ、《ブラム・ザンド》のアタックはどうする?」

 

「ライフで受ける!」

 

直後、《ブラム・ザンド》がライフを砕いた。

 

駿太 ライフ【3→2】 リザーブ5

鈴仙 ライフ【3→2】 リザーブ6→7

 

「《ヴァンディール》の効果でさらに、ライフを1つ破壊する!」

 

「ぐはっ!」「ぐっ…!」

 

駿太 ライフ【2→1】

鈴仙 ライフ【2→1】

 

戦力は圧倒的。2人には諦めると言う文字が浮かんだ。

 

「…君たちはよく頑張った。でも、ここまでだ」

 

《ヴァンディール》は鎌を降り下ろして、残りのライフを吹き飛ばした。

 

駿太 ライフ【1】→0

鈴仙 ライフ【1】→0

 

★☆★☆

 

「駿太!鈴仙!!」

 

2人が吹き飛ばされて、すぐに瞬と霊夢、魔理沙が到着した。

 

「し、瞬…?……良かった、無事だったか…」

 

「良かったです…瞬さん…」

 

2人は、アルティメットの攻撃を受けてボロボロになっていた。

 

そして、2人の奥には…

 

「…………………………」

 

《辰の十二神皇》と《寅の十二神皇》を手に入れたシオンが立っていた。

 

「君か…」

 

「前回のリベンジに来たぜ。」

 

瞬はさっそく手に入れた《子の十二神皇》をシオンに見せた。

 

「…なるほど、それを賭けてのバトルか。」

 

「あぁ。互いに1枚《神皇》を賭けてのバトルだ。俺は《子の十二神皇》を賭ける」

 

「なら、俺は君の《エクゼシード》を賭けよう」

 

シオンは《エクゼシード》を見せる。

 

「霊夢、魔理沙。鈴仙と駿太を安全な場所に避難させてくれ。」

 

「分かったぜ!」

 

「瞬、勝ちなさいよ!」

 

霊夢と魔理沙は鈴仙と駿太を連れて行った。

残ったのは瞬とシオンだけ。

 

「…始めよう。」

 

「「ゲートオープン!界放!!」」




今回のルールは、ダブルドライブの50話の類似ルールで戦っています。


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23話 激突!新生12宮vsアルティメット

今回も2話構成です。



「「ゲートオープン!界放!!」」

 

☆★☆★

 

「先行は俺がもらう!俺のターン!」

瞬 手札5 リザーブ【4】

 

まだ、完璧に全てのカードは確認していない。でも、このバトル…負けられない!

 

「ネクサス《星空の冠》を配置!」

 

星空の冠(0)LV1 コスト【4】

 

「バーストセット!ターンエンドだ」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ【4】ライフ5 バースト

 

星空の冠(0)LV1

 

 

「…俺のターン。《ルクバート・ドラゴン》を召喚」

シオン 手札5 リザーブ【5】

 

ルクバート・ドラゴン(1)LV1 BP1000 コスト1

 

「さらに《イビルドロー》。デッキから2枚ドローする。」

 

イビルドロー コスト4→【3】

 

「…《ルクバート・ドラゴン》でアタック」

 

「ライフで受ける!」

 

パリィン(ライフが砕ける音)

瞬 ライフ5→4 リザーブ1

 

「この瞬間、《星空の冠》の効果で俺はカードを1枚ドローする。その後、手札のコスト2以下の《ピクシス・リザード》をノーコストで召喚!」

 

ピクシス・リザード(1)LV1 BP2000 コスト1→0

 

「…ターンエンド」

 

シオン

手札5 リザーブ0 トラッシュ【4】ライフ5

 

ルクバート・ドラゴン(1)LV1 疲労

 

 

「俺のターン!俺は《コグマル》の【アクセル】発揮!デッキから2枚オープンし、好きな順番で並び変える。」

瞬 手札4 リザーブ【5】

 

コグマル アクセルコスト1

 

オープンカード

①天星馬ペガシーダ

②宝瓶神機アクア・エリシオン

①宝瓶神機アクア・エリシオン

②天星馬ペガシーダ

 

瞬 手札3 リザーブ【4】

 

「さらに《カメレオプス》を召喚!」

 

カメレオプス(1)LV1 BP3000 コスト3→2

 

「《ピクシス・リザード》をLV2にアップ!アタックだ!《ピクシス・リザード》!」

 

ピクシス・リザード【2】LV2 BP3000

 

《ピクシス・リザード》が奴に迫る。

 

「…ライフで受ける」

 

パリィン(ライフが砕ける音)

シオン ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンド」

 

手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4 バースト

 

ピクシス・リザード【2】LV2 疲労

カメレオプス(1)LV1 BP3000

星空の冠(0)LV1

 

オープンカード→《コグマル》

 

 

(…以前のデッキがパワーアップしているようだな。)

シオン 手札6 リザーブ1→【6】

 

「俺は《ドクロスリーパー》を召喚。」

 

ドクロスリーパー(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「…さらに《ルクバート・ドラゴン》と《ドクロスリーパー》の【スピリットソウル】を発揮。

《ルクバート・ドラゴン》に赤のシンボルを追加、《ドクロスリーパー》に究極シンボルを追加する。」

 

ルクバート・ドラゴン(1)LV1 BP1000 赤+赤

ドクロスリーパー(1)LV1 BP1000 緑+究極

 

「増えたシンボルで《龍魔皇イビルフリード》をフル軽減で召喚!」

 

突如、黒い竜巻が発生し、黒い竜巻の中から黒に染まった《ジークフリード》が現れた。

 

龍魔皇イビルフリード【4】LV5 BP12000 コスト5→1

 

「召喚時効果発揮。【Uトリガー】ロックオン!」

 

破棄されたカード

→《宝瓶神機アクア・エリシオン》

 

「残念ながらコストは7。ガードだ!」

 

(…デッキがパワーアップしているなら、12宮Xレアも何らかの力を得ただろう。だが、トラッシュに送ってしまえば怖くない。)

「バーストセット、アタックステップ。《イビルフリード》でアタック!アタック時効果で《カメレオプス》を破壊して1枚ドローする」

 

《イビルフリード》の炎を受けて《カメレオプス》は破壊された。

 

カメレオプス(1) 破壊

シオン 手札3→4 リザーブ0

 

「ライフで受ける!」

 

パリィン

瞬 ライフ4→3 リザーブ1→2

 

「《星空の冠》の効果発揮!デッキから1枚ドローする!」

 

瞬 手札2→3

 

「さらにライフ減少により、バースト発動!《絶甲氷盾》!ライフを1つ回復!」

 

瞬 ライフ3→4

 

「……ターンエンド」

 

シオン

手札4 リザーブ0 トラッシュ1 ライフ4 バースト

 

ドクロスリーパー(1)LV1 BP1000

ルクバート・ドラゴン(1)LV1 BP1000

龍魔皇イビルフリード【4】LV5 疲労

 

 

「俺のターン!《ピクシス・リザード》のLV2効果で《光導》スピリットのコストは5になる!」

瞬 手札4 リザーブ2→6

 

(……来るか?)

 

「双子座の力よ…。

今、新たな力を解放し、戦いの引き金を引け!《魔導双神ジェミナイズ》、召喚!!」

 

カードから光が放たれ、フィールドに双子座を描く。

そして、双子座から《ジェミナイズ》が現れた。

 

魔導双神ジェミナイズ(1)LV1 BP10000 コスト6→5

 

「《ジェミナイズ》の召喚時効果発揮!デッキから1枚ドローして、手札にある系統《神皇》/《十冠》/《異魔神》を持つスピリットカードまたは、ブレイヴカード1枚を、コストを支払わずに召喚できる!」

 

瞬 手札3→4

 

「召喚、《天星馬ペガシーダ》!」

 

雲から光が射し込み、そこから天馬が現れた。

 

天星馬ペガシーダ(1)LV1 BP4000 コスト5→0

ピクシス・リザード【2→1】LV1 BP2000

 

「甘い。召喚時効果発揮でバースト発動!《グラウンドブレイク》!

《ピクシス・リザード》と《ペガシーダ》、そして《星空の冠》を破壊する」

 

突如、大地が轟音と共に砕けちり、《ピクシス・リザード》と《ペガシーダ》が破壊された。

 

ピクシス・リザード【1】LV1 破壊

ペガシーダ(1)LV1 破壊

星空の冠(0)LV1 破壊

 

「せっかくのスピリットも、召喚した意味がなかったようだな…」

 

「いや、そうでもないさ。《ペガシーダ》の破壊時効果発揮!手札またはトラッシュの《神皇》を持つスピリットを1枚コストを支払わずに召喚できる!」

 

(なるほど…そういう事か)

 

「水瓶座の力よ…

大河の記憶を今に伝え、全てを洗い流せ!

《宝瓶神機アクア・エリシオン》、召喚!」

 

フィールドに水瓶座が現れ、そこから大量の水と共に、《アクア・エリシオン》が水を斬って現れた。

 

アクア・エリシオン(1)LV1 BP12000

 

「《ジェミナイズ》をLV2にアップしてターンエンドだ。」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ5 ライフ4

 

アクア・エリシオン(1)LV1 BP12000

ジェミナイズ(1)→【2】LV2 BP12000

 

オープンカード→《コグマル》

 

(《アクア・エリシオン》のBPは12000、《イビルフリード》のアタックで破壊を……)

シオン 手札5 リザーブ2

 

イビルフリード【4】LV5 疲労

 

「…なぜ、回復しない?」

 

「《アクア・エリシオン》の効果さ。相手のリフレッシュステップに、合体していないスピリット/アルティメットは回復できない!」

 

いつの間に仕掛けられていたのか、相手のスピリットとアルティメットは《アクア・エリシオン》から流れた水に浸かっていた。

 

「なら、《イビルフリード》のコアを使って《ネオ・ダブルドロー》を使用。」

 

ネオ・ダブルドロー コスト4→3

イビルフリード【4→3】LV4 BP9000

シオン 手札4→7 リザーブ2→0

 

「バーストセットしてターンエンドだ」

 

シオン

手札6 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4 バースト

 

ルクバート・ドラゴン(1)LV1 BP1000

ドクロスリーパー(1)LV1 BP1000

龍魔皇イビルフリード【3】疲労

 

 

「………」パシッ!

瞬 手札4 リザーブ6

 

(ようやく、このカードを発動する時が来たようだな)

 

このカードは、キキと戦った時は手札にあったが、使わなかったカード…

 

「召喚、異魔神ブレイヴ!《千刀鳥カクレイン》!」

 

俺のサイドデッキに入っていたこ、のカードも進化し、異魔神ブレイヴとなった。

 

千刀鳥カクレイン(0)LV1 BP5000 コスト5→4

 

「《カクレイン》!《ジェミナイズ》《アクア・エリシオン》と合体だ!」

 

アクア・エリシオン(1)LV1 BP12000+(左)5000=17000 白+緑

 

ジェミナイズ【2】LV2 BP12000+(右)5000=17000 白+緑

 

瞬 リザーブ2

 

「今度は異魔神ブレイヴ…やはり、君とのバトルは面白い。」

 

「それはどうも。

だけど、まだ終わらない!ネクサス《八分儀の祠》を配置!」

 

俺が配置すると、フィールドに鳥居が現れた

 

八分儀の祠(0)LV1 コスト4→2

 

「今度は何を見せてくれるんだ?」

 

「これさ!《八分儀の祠》の配置時効果発揮!

《星座封印》!!」

 

《八分儀の祠》が光ったと思った瞬間、《ジェミナイズ》に乗っていた【ソウルコア】が俺のライフに封印された。

 

ジェミナイズ【2】→(1)LV1 BP15000

瞬 ライフ4→【5】

 

「《十二神皇》でもないのに、<封印>…!」

 

「ようやく驚いてくれたな…。

アタックステップだ!《アクア・エリシオン》で合体アタック!」

 

《アクア・エリシオン》が槍を突き立てる。

 

「追撃だ!《カクレイン》!《ルクバート・ドラゴン》を疲労させ、コアを1つ追加する!」

 

ルクバート・ドラゴン(1)LV1 疲労

アクア・エリシオン(1→2)LV1 アタック中

 

「…そのダブルシンボルはライフで受ける!」

シオン ライフ4→2 リザーブ2

 

《アクア・エリシオン》がライフを削ると、バーストが発動した。

 

「ライフ減少により、バースト発動。《絶甲氷盾》!ライフを1つ回復し、コストを支払い、アタックステップを終了させる」

 

絶甲氷盾 コスト4

シオン ライフ2→3 リザーブ2→0

龍魔皇イビルフリード【3→1】LV3 BP6000

 

「ターンエンドだ…」

 

手札2 リザーブ0 トラッシュ6 ライフ【5】

 

ジェミナイズ(1)LV1 BP15000

アクア・エリシオン(2)LV1 疲労

八分儀の祠(0)LV1

 

オープンカード→《コグマル》

 

「…俺のターン」

シオン 手札7 リザーブ8

 

「なあ、俺達、まだお互いの名前…分からなかったな。俺は 星空 瞬って言うんだ。」

 

「……シオン」

 

シオン…。それがあいつの名前か。

 

「……バトルを続けるぞ」

 

俺とシオンのカードを持つ手に力が入る。

 

「ネクサス《邪神域》をフル軽減で配置。」

 

邪神域(0)LV1 コスト4→1

 

「そして《ドクロスリーパー》の【スピリットソウル究極】発揮。究極シンボルを1つ追加する……」

 

ドクロスリーパー(1)LV1 BP1000 緑+究極

 

(来るのか…!)

 

「……出でよ、魔界を切り裂く嵐!

強力無比なその力をもって世界を黒く覆い尽くせ! アルティメット召喚、 《獄風の四魔卿ヴァンディール》!!」

 

カードから光が天空に放たれ、光を浴びた空は黒く染まった。その後、黒い雷がフィールドに降り注いだ。

そして、黒い雷が降り注いでいる真ん中に巨大な何かが黒い風を纒ながら現れた。

 

獄風の四魔卿ヴァンディール(3)LV4 BP22000 コスト8→4

 

「………………………」

 

そのアルティメットは、他のアルティメットとは違い、何か凶悪なオーラを身に纏っていた。

 

「バーストセット。ターンエンド」

 

「…ターンエンドだと…」

 

シオン

手札4 リザーブ0 トラッシュ5 ライフ3 バースト

 

ドクロスリーパー(1)LV1 BP1000

ルクバート・ドラゴン(1)LV1 BP1000

龍魔皇イビルフリード【1】LV3 疲労

獄風の四魔卿ヴァンディール(3)LV4 BP22000

邪神域(0)LV1

 

 

(あの《ヴァンディール》って言うアルティメットも、【ソウルドライブ】を使うのか…?

……考えていても仕方がない!)

 

瞬 手札3 リザーブ7

 

「ネクサス《八分儀の祠》をLV2にアップ!」

 

八分儀の祠(0→1)LV2

 

「さらに…!

蟹座の力よ…星喰らう豪腕で敵を凪ぎ払え!!

召喚、《巨蟹武神キャンサード》!」

 

カードから光が放たれ、空に蟹座が描かれた。そして、空に現れた蟹座から《キャンサード》が現れた。

 

巨蟹武神キャンサード(2)LV1 BP12000 コスト6→3

 

「合体チェンジ!《キャンサード》を《千刀鳥カクレイン》の左側に!《アクア・エリシオン》をLV2にして右側に合体!」

 

巨蟹武神キャンサード(2)LV1 BP12000+(左)5000=17000

 

アクア・エリシオン(2→3)LV2 BP16000+(右)5000=21000

 

「アタックステップ!《巨蟹武神キャンサード》、合体アタック!」

 

《キャンサード》が自身の鋏を鳴らしながらアタックした。

 

「《千刀鳥カクレイン》の追撃により、《ヴァンディール》と《ドクロスリーパー》を疲労させ、《キャンサード》にコアを2つ追加する!」

 

ドクロスリーパー(1)LV1 疲労

獄風の四魔卿ヴァンディール(3)LV4 疲労

 

巨蟹武神キャンサード(2→4)LV2 BP20000+5000=25000

 

「《キャンサード》の効果で2体のスピリット/アルティメット2体でしか、このアタックはブロックできない!

 

さらに、異魔神ブレイヴとの合体時、このスピリットが相手のライフを減らせば、もう1つ破壊し、このスピリットは回復する!」

 

シオンのフィールドでブロックできるのは、《ルクバート・ドラゴン》のみ!

このアタックで決める!

 

「…そう簡単には、勝たせない。

フラッシュタイミング、【烈神速】発揮。

トラッシュのコア5つを《ヴァンディール》に乗せることで、手札の《アルティメット・セイリュービ》をコストを支払わずに召喚する!」

 

フィールドに突如、竜巻が発生し、竜巻の中から《アルティメット・セイリュービ》が現れた。

 

ヴァンディール(3→8→7)LV4 BP22000 疲労

アルティメット・セイリュービ(1)LV3 BP10000

 

「【烈神速】か…!?」

 

「さらに《ヴァンディール》に戻したコアを使って、マジック《スクランブルブースター》。

《ドクロスリーパー》は、このバトルの間、疲労状態でブロックできる」

 

スクランブルブースター コスト3→2

ヴァンディール(7→5)LV4

 

「…もう1枚、マジック《絶甲氷盾》だ。

 

そして、《キャンサード》のアタックは《ドクロスリーパー》と《ルクバート・ドラゴン》でブロック。」

 

絶甲氷盾 コスト4

ヴァンディール(5→1)LV3 疲労

 

「《キャンサード》の相手は《ルクバート・ドラゴン》だ」

 

《キャンサード》はブロックしに来た《ドクロスリーパー》は突飛ばし、《ルクバート・ドラゴン》を叩き潰した。

 

キャンサード(4)LV2 BP25000

vs

ルクバート・ドラゴン(1)LV1 BP1000 破壊

 

「相手による自分のスピリット破壊により、バースト発動。《獄土の大騎士オルダ・グラナトス》。

相手のフィールドのスピリット全てから、コアを3つずつリザーブに送る」

 

「それは無駄だぜ!《アクア・エリシオン》の効果で俺のフィールドの12宮Xレアは、【超装甲:紫】で守られている!」

 

「…残念だが、俺もそれが目的ではない。バースト効果で《獄土の大騎士オルダ・グラナトス》をバースト召喚」

 

獄土の大騎士オルダ・グラナトス(1)LV1 BP6000

 

《絶甲氷盾》で、これ以上のアタックはできない。

 

「エンドステップ。《八分儀の祠》の効果で、俺のスピリット全てを回復させる」

 

巨蟹武神キャンサード(4)LV2 BP25000 回復

 

 

手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ【5】

 

巨蟹武神キャンサード(4)LV2 BP25000

アクア・エリシオン(3)LV2 BP21000

ジェミナイズ(1)LV1 BP10000

八分儀の祠(1)LV2

 

オープンカード→《コグマル》

 

 

 

「……俺は負ける訳にはいかない。

俺の世界と共に消えた仲間の為にも!」

 

シオン 手札2→3 リザーブ0→7

 

(来る…!前回、俺のフィールドを焼き付くした、あのアルティメットが…)

 

「《ルクバート・ドラゴン》の【スピリットソウル:赤】発揮。赤のシンボルを追加する」

 

ルクバート・ドラゴン(1)LV1 BP1000 赤+赤

 

「…今こそいでよ、究極の闇を纏いし炎よ。地獄の業火で世界を黒く染め上げろ!アルティメット、召喚。

《獄炎の四魔卿ブラム・ザンド》!」

 

カードから放たれた暗黒の炎が2つに分裂し、大きなサークルを作り出す。

すると炎によって出来たサークルからマグマが吹き出し、マグマの中から巨大なアルティメットが姿を現した。

 

獄炎の四魔卿ブラム・ザンド(5)LV5 BP26000 コスト8→2

 

(前回の悪夢が蘇るな…)

 

あの時は、フィールドを全て一掃されて負けた。

だけど、今回は《アクア・エリシオン》の【超装甲】がある!そう簡単にはやられない!

 

「《ブラム・ザンド》のコアと《イビルフリード》の【ソウルコア】を交換」

 

イビルフリード【1】→(1)LV3 疲労

ブラム・ザンド(5)→【5】LV5 BP26000

 

「そして、《イビルフリード》と《ルクバート・ドラゴン》のコアを《獄土の大騎士オルダ・グラナトス》に乗せ、LV2にアップさせる」

 

イビルフリード(1→0)消滅

ルクバート・ドラゴン(1→0)消滅

 

獄土の大騎士オルダ・グラナトス(1→3)LV2 BP8000

 

「アタックステップ。

《ブラム・ザンド》、全てを消し去ってこい!」

 

《ブラム・ザンド》がゆっくりと体を動かして、こちらにアタックする。

 

すると、《ブラム・ザンド》に乗っている【ソウルコア】が男の頭上に移動する。

 

「【ソウルドライブ】!発揮!!」

 

その時、頭上に移動した【ソウルコア】の後ろに魔方陣が出現し、そこから現れた巨大な手が【ソウルコア】を粉々に砕いた。

 

「…【ソウルドライブ】の効果により、相手のスピリットを全て破壊する!」

 

ブラム・ザンド【5】→(4)LV5 BP26000

 

粉々に砕かれた【ソウルコア】のエネルギーがフィールドに散らばる。

そして、それらは俺のスピリットに目掛けて墜落してきた。

 

「《アクア・エリシオン》の【合体時】効果の【超装甲:赤】により、《ブラム・ザンド》の効果は受けない!」

 

《アクア・エリシオン》が自分のスピリット全てに赤色のバリアを張る。

 

「これで俺のスピリットは、破壊から免れたぜ!」

 

「甘い。《獄土の大騎士オルダ・グラナトス》のLV2効果で《ブラム・ザンド》の色はないものとして扱う!」

 

「何っ!?」

 

次の瞬間、《ブラム・ザンド》の攻撃が《アクア・エリシオン》の張ったバリアをすり抜けた。

 

そして、俺のスピリットは再び全て破壊された。

 

アクア・エリシオン(3)LV2 破壊

キャンサード(4)LV2 破壊

ジェミナイズ(1)LV1 破壊

 

千刀鳥カクレイン(0)LV1 BP5000

 

瞬 リザーブ8

 

「さらに、《ブラム・ザンド》LV5の効果で《ヴァンディール》の【ソウルドライブ】を【ソウルコア】を使用させずに発動させる!」

 

《ブラム・ザンド》の炎を受けて、《ヴァンディール》が飛び上がった。

 

「…《ヴァンディール》の【ソウルドライブ】の効果で、デッキの上から3枚、アルティメットが出るまでオープンする。

その時、アルティメットの召喚条件とコストを無視して召喚する!」

 

シオンのデッキがカードが大量にオープンされた。

 

オープンカード

①バトルキャンセル

②U・ジークヴルム・ノヴァ

③U・トリックスター

④鉄の覇王サイゴード・ゴレム

⑤ホムライタチ

⑥シャイニングフレイム

⑦甲殻伯メタリフェル

 

「召喚、《U・ジークヴルム・ノヴァ》《U・トリックスター》《甲殻伯メタリフェル》!!」

 

《ヴァンディール》の起こした嵐の中から、3体のアルティメットが姿を現した。

 

ブラム・ザンド(4→1)LV3 疲労

 

U・ジークヴルム・ノヴァ(1)LV3 BP15000 コスト8→0

 

U・トリックスター(1)LV3 BP8000 コスト6→0

 

甲殻伯メタリフェル(1)LV3 BP17000 コスト9→0

 

「《U・トリックスター》の召喚時効果発揮。トラッシュの《絶甲氷盾》を手札に戻す」

 

シオン 手札2→3

 

「《U・ジークヴルム・ノヴァ》の召喚時効果も発揮!【Uトリガー】ロックオン。」

 

シオンは、俺の腕に照準を当てた。

すると、俺のデッキに電撃が走り、カードが1枚破棄された。

 

「…コスト4《戴冠する活火山》だ」

 

「ヒット。俺のライフは5まで回復する!」

 

シオン ライフ3→5

 

「またライフ全回復かよ!」

 

「さあ、この《ブラム・ザンド》のアタックはどう受ける?」

 

気がつくと、《ブラム・ザンド》が目の前にいた。

 

「フラッシュタイミング!マジック《サザンクロスフレイム》!

BP15000以下のアルティメット1体を破壊する!」

 

俺の発動したマジックから十字架の炎が現れ、《U・ジークヴルム・ノヴァ》を破壊した。

 

サザンクロスフレイム コスト6

瞬 手札2→1 リザーブ8→2

 

U・ジークヴルム・ノヴァ(1)LV3 BP15000 破壊

 

「さらに<封印時>でBP30000以下のアルティメットを1体破壊する!

《甲殻伯メタリフェル》を破壊!」

 

甲殻伯メタリフェル(1)LV3 BP17000 破壊

 

「《ブラム・ザンド》のアタックはライフで受ける!」

 

瞬 ライフ【5→4】リザーブ2→3

 

「…ターンエンド」

 

シオン

手札2 リザーブ2 トラッシュ2 ライフ5

 

獄土の大騎士オルダ・グラナトス(3)LV2 BP8000

獄風の四魔卿ヴァンディール(1)LV3 疲労

アルティメット・セイリュービ(1)LV3 BP10000

U・トリックスター(1)LV3 BP8000

獄炎の四魔卿ブラム・ザンド(1)LV3 疲労

邪神域(0)LV1

 

 

(さて、これからどうするか…?)

 

 





《ウルトラマン》とか《ゴジラ》を出すのか迷っています。


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24話 悲しみを射(う)て!サジット・アポロドラゴン!!

FGOで沖田さんが来てくれない…



シオン

手札2 リザーブ2 トラッシュ2 ライフ5

 

獄土の大騎士オルダ・グラナトス(3)LV2 BP8000

獄風の四魔卿ヴァンディール(1)LV3 疲労

アルティメット・セイリュービ(1)LV3 BP10000

U・トリックスター(1)LV3 BP8000

獄炎の四魔卿ブラム・ザンド(1)LV3 疲労

 

邪神域(0)LV1

 

 

「俺のターン」

瞬 手札1→2 リザーブ3→13

 

「《ブラム・ザンド》の【ソウルドライブ】の効果により、君は次の俺のターンまで、スピリットを召喚できない。

そして、この効果は手札保護効果では守れない」

 

「召喚できないなら、《ヤシウム》の【アクセル】発揮!トラッシュの《ピクシス・リザード》を手札に戻す!」

 

ヤシウム アクセルコスト3

 

瞬 手札2→1→2 リザーブ13→10

 

「さらにマジック《イマジンドロー》。2枚ドローし、3枚オープンする。その中に異魔神ブレイヴがあれば、1枚を召喚する!」

 

イマジンドロー コスト5

瞬 手札2→1→3 リザーブ10→5

 

オープンカード

①エリダヌス・ドラゴン

②砲凰竜フェニック・キャノン

③獅機龍神ストライクヴルム・レオ

 

「出でよ、《砲凰竜フェニック・キャノン》!」

 

赤色の風を纏った《フェニック・キャノン》が回転しながら現れた。

 

砲凰竜フェニック・キャノン(0)LV1 BP3000 コスト5→0

 

「《フェニック・キャノン》の召喚時効果で《邪神域》を破壊する!」

 

邪神域(0)LV1 破壊

 

「バーストセット、ターンエンド。」

 

手札3→2 リザーブ5 トラッシュ8 ライフ【4】 バースト

 

砲凰竜フェニック・キャノン(0)LV1 BP3000

千刀鳥カクレイン(0)LV1 BP5000

八分儀の祠(1)LV2

 

オープンカード→《コグマル》《ヤシウム》

 

 

(再び12宮Xレアを召喚する気か…)

「…俺のターン」

シオン 手札3 リザーブ5

 

ドローカード→《インファナルウィンド》

 

「マジック《インファナルウィンド》を発動。相手のスピリット全てを疲労させ、ボイドからコアを3つずつ、自分のアルティメットに置く」

 

インファナルウィンド コスト6→4

 

獄炎の四魔卿ブラム・ザンド(1→4)LV5 BP26000

獄風の四魔卿ヴァンディール(1→4)LV4BP22000

U・トリックスター(1→4)LV5 BP16000

アルティメット・セイリュービ(1→4)LV4 BP17000

 

「一気に12個のコアブーストか…」

 

「行くぞ、アタックステップだ。

《獄炎の四魔卿ブラム・ザンド》、アタックだ」

 

《ブラム・ザンド》が重い剣を引きずりながらアタックする。

 

「そのアタック、ライフで受ける!」

 

瞬 ライフ【4→3】リザーブ6

 

「《ヴァンディール》のLV4効果発揮!自分のアルティメットが相手のライフを減らした時、相手のライフを1つボイドに送る」

 

《ブラム・ザンド》がライフを削った瞬間、《ヴァンディール》が緑の玉を飛ばしてライフを削った。

 

瞬 ライフ【3→2】

 

「ぐ…!だが、ライフ減少でバースト発動!《絶甲氷盾》!ライフを1つ回復し、コストを支払ってアタックステップを終了させる!」

 

瞬 ライフ【2→3】リザーブ6→2

 

「…エンドだ」

 

シオン

手札2 リザーブ1 トラッシュ4 ライフ5

 

獄炎の四魔卿ブラム・ザンド(4)LV5 疲労

獄風の四魔卿ヴァンディール(4)LV4 BP22000

U・トリックスター(4)LV5 BP16000

アルティメット・セイリュービ(4)LV4 BP17000

獄土の大騎士オルダ・グラナトス(3)LV2 BP8000

 

 

「シオン、お前は滅んだ世界を取り戻す為にタツミに力を貸しているんだろ?」

 

「……ああ、そうだ」

 

「…言わせてもらうぞ。邪神皇が復活したら、お前の世界以外の他の世界も…滅ぶことになるんだぞ!」

 

「…………………………」

 

「それに、お前のいた世界の人間も、邪神皇が復活することを望んでいるのかよ!」

 

「……バトルを続けるぞ」

 

瞬 手札2→3 リザーブ2→15

 

「…ああ!メインステップ、《ピクシス・リザード》を召喚!」

 

ピクシス・リザード(2)LV2 BP3000 コスト1→0

 

「さらにオープンしている《ヤシウム》を召喚!召喚時効果で《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》を回収!」

 

ヤシウム(1)LV1 BP3000 コスト4→2

 

瞬 手札2→3 リザーブ10

 

「そして…、

獅子座の力…月の光を浴びて光輝け、白銀の獅子よ!

《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》、召喚!!」

 

空に光が集まり、獅子座を作り出した。

そして、獅子座から《ストライクヴルム・レオ》が姿を現した。

 

《ピクシス・リザード》の効果でコストは5となる。

 

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP24000 コスト8→5

 

「《カクレイン》を《ストライクヴルム・レオ》《ヤシウム》に合体!」

 

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP24000+(左)5000=29000

 

ヤシウム(1)LV1 BP3000+(右)5000=8000

 

「アタックステップ!《ストライクヴルム・レオ》、合体アタックだ!

《カクレイン》の追撃により《ヴァンディール》と《オルダ・グラナトス》を疲労させ、ボイドからコアを2つ追加する!」

 

ヴァンディール(4)LV4 疲労

オルダ・グラナトス(3)LV2 疲労

 

ストライクヴルム・レオ(4→6)LV3 BP29000

 

「さらに、《ストライクヴルム・レオ》LV3<封印時>効果で、《神皇》《十冠》を持つスピリットに白のシンボルを1つ追加している!

《ストライクヴルム・レオ》はトリプルシンボルだ!」

 

ストライクヴルム・レオ(6)LV3 BP29000 白+緑+白

 

「ブロックだ《アルティメット・セイリュービ》。【Uトリガー】ロックオン!」

 

パシッ!

「コスト4《十字星竜サザンクロス・ドラゴン》だ」

 

「ヒット!《ヤシウム》を疲労させてもらおう」

 

《ヤシウム》は《U・セイリュービ》が起こした風によって疲労してしまった。

 

ヤシウム(1)LV1 疲労

 

「だが!《ヤシウム》の疲労により、《ストライクヴルム・レオ》は回復する!」

 

ストライクヴルム・レオ(6)LV3 回復

 

「なら、マジック《絶甲氷盾》を使わせてもらう。」

 

絶甲氷盾 コスト4

ブラム・ザンド(4→1)LV3 疲労

シオン 手札2→1 リザーブ1→0

 

《ストライクヴルム・レオ》はブロックしに来た《U・セイリュービ》を爪で切り裂いた。

 

ストライクヴルム・レオ(6)LV3 BP29000

vs

U・セイリュービ(4)LV4 BP17000 破壊

 

「…これで君のアタックステップは終了だ」

 

「エンドステップに《八分儀の祠》のLV2効果で、《ヤシウム》を回復。

ターンエンドだ」

 

手札2 リザーブ1 トラッシュ7 ライフ【3】

 

ピクシス・リザード(2)LV2 BP3000

ヤシウム(1)LV1 BP8000 回復

ストライクヴルム・レオ(6)LV3 BP29000

フェニック・キャノン(0)LV1 BP3000

八分儀の祠(1)LV2

 

オープンカード→《コグマル》

 

 

「…君には分かるはずがない。仲間を…友を全て失った悲しみを!」

シオン 手札1→2 リザーブ4→13

 

シオンは拳を握る。まるで、自分のせいで仲間を失ったようにも見えた。

 

「……ああ、分からないさ。」

 

その言葉の後に俺は続ける。

 

「だから、その悲しみを俺にぶつけてこい!俺がお前を悲しみの闇から引き起こしてやる!」

 

「…………………………」

 

シオンの悲しみがどれほどかは分からない…。だけど!あいつの悲しみを受け止めることはできる!

 

「……止めれるなら、止めてみるんだな!

今こそ出でよ、究極の闇を纏いし海の王よ!深海より現れ、世界の全てを洗い流せ!アルティメット召喚!

 

《獄海の四魔卿イル・イマージョ》!!」

 

突如、フィールド全体を波が襲いかかった。フィールドのスピリット達は苦しそうに鳴き声をあげる。

少しすると、波が引き、《イル・イマージョ》が姿を現した。

 

獄海の四魔卿イル・イマージョ(1)LV3 BP8000 コスト5→3

 

「そして…、

出でよ、世界を闇に染める暗黒の力!残酷非道な その力で、世界を闇に葬りされ!

アルティメット、召喚!

《獄土の四魔卿マグナマイザー》!!」

 

フィールドに闇が出現し、その中から邪悪な気を纏った剣を持った巨大なアルティメットがフィールドに姿を現した。

 

獄土の四魔卿マグナマイザー(3)LV4 BP25000 コスト8→6

 

シオン 手札0 リザーブ0

 

「さらに、《ブラム・ザンド》をLV4にアップさせる」

 

ブラム・ザンド(1→3)LV4 BP21000

 

ヴァンディール(4→3)LV4 BP22000

U・トリックスター(4→3)LV5 BP16000

 

「…このターンで終わらせる。

《獄土の四魔卿マグナマイザー》でアタック!」

 

《マグナマイザー》がゆっくりと動きだし俺のライフを削りに行く。

《獄土の大騎士オルダ・グラナトス》がいるから、アルティメットの色はない…

 

「…【TUトリガー】ロックオン!!」

 

「【TUトリガー】!?」

 

シオンは指を銃の形にして、俺の腕に照準を当てる。

すると、俺のデッキからカードが3枚オープンされた。

 

オープンカード

①天秤造神リブラ・ゴレム ×

②ダンデラビット 〇

③エリダヌス・ドラゴン 〇

 

「ダブルヒット!《ヤシウム》から1つ、《ストライクヴルム・レオ》から3つトラッシュに送る!」

 

《マグナマイザー》が放った衝撃波により、俺のスピリットの力が失われた。

 

ヤシウム(1→0)消滅

ストライクヴルム・レオ(6→3)LV2 BP18000+5000=23000

 

「さらにダブルヒットの効果で、相手のライフを1つトラッシュに送る!」

 

《マグナマイザー》の放った衝撃波が、俺のライフを削ろうとする。

 

「させないぜ!手元にオープンしている《コグマル》を破棄することで、効果によるライフ減少を無効にする!」

 

《コグマル》→破棄

 

瞬 ライフ【3→3】

 

「なら、このアタックはどうする?」

 

 

「フラッシュタイミング!《デルタバリア》!!」

 

発動と同時に、俺の目の前に三角形のバリアが現れた。

 

デルタバリア コスト4→3

 

ストライクヴルム・レオ(3→1)LV1 BP12000+5000=17000

 

瞬 手札2→1 リザーブ1→0

 

「ライフで受ける!!」

瞬 ライフ【3→2】リザーブ1

 

「《ヴァンディール》の効果で、もう1つライフを破壊する!」

 

《マグナマイザー》《ヴァンディール》の攻撃によって、俺は吹き飛ばされた。

 

瞬 ライフ【2→1】

 

「くっ…、

このターン、相手の効果とコスト4以上のスピリット/アルティメットのアタックでは、俺のライフは0にはならない!」

 

「……………………」

 

「さらに<封印時>の効果で、バトル終了時に、ライフを1つ回復する!」

 

瞬 ライフ【1→2】

 

「…ターンエンド」

 

シオン

手札0 リザーブ0 トラッシュ9 ライフ5

 

ブラム・ザンド(3)LV4 BP21000

ヴァンディール(3)LV4 BP22000

U・トリックスター(3)LV3 BP16000

マグナマイザー(3)LV4 疲労

イル・イマージョ(1)LV3 BP8000

獄土の大騎士オルダ・グラナトス(3)LV2 BP8000

 

 

「俺のターン!」

 

「何故だ…?」

 

カードを引こうとしたところで、シオンに止められた。

 

「何故、君はそんなに戦える…?

何が君をそこまで動かしているんだ!?」

 

「…お前が、消えた世界と友を蘇らせたいと思うように、俺にも大事な仲間たちがいる。」

 

言葉を続ける。

 

「俺は、その仲間たちの為に戦う!そして、シオン!お前も救ってみせる!」

 

 

☆★☆★(シオン視点)

 

(彼の熱意…まるで、昔の自分みたいだな…。)

 

俺は仲間と共に、色んなところを旅したのを思い出す。

 

 

 

 

(そっか…俺は寂しかったかもしれないな…)

 

ドクッン!

 

そう考えた瞬間、俺の心臓が激しく鼓動し、

 

「っ!?」ドサッ

 

「どうしたシオン!?」

 

気がつくと、俺は自分の心臓を押さえ始め、その場に倒れた。

 

 

「ぐっ…は……あ、ああ…」

 

俺はまともに喋れなくなる。

 

次の瞬間、《四魔卿》アルティメットの体から闇が出現し、俺の体を包み込んだ。

 

『何を迷っている…。あいつごときに、お前の悲しみを受け止めることなどできん。』

 

何者かの声、体への激しい痛みが俺の体を襲った。まるで俺の体を乗っ取ろうとしているみたいだ。

 

「ぐああああアアアアアアア!!」

 

『さあ、お前の闇を開放しろ!邪神皇の復活は近い!』

 

「ヤメロオオオオオオオオ!!」

 

 

☆★☆★(瞬視点)

 

「なんだ一体…!?」

 

俺の視線の先には、シオンが黒いオーラに包まれて苦しんでいる。

 

『マスター!!』

 

すると、シオンのフィールドにいる《U・トリックスター》の声が聞こえてきた。

 

「おい、そこの《トリックスター》!喋れるなら、答えてくれ!

シオンは一体どうなっているんだ!?」

 

『私の声が聞こえるんですか!?』

 

《U・トリックスター》が驚き、俺の方を振りかえる。

 

「何故か分からんが、聞こえている!」

 

すると、《U・トリックスター》は俺の方に近づき、頭を下げてきた。

 

『お願いです!マスターを助けて下さい!』

 

「助けるさ!だが…方法はあるのか?」

 

『あります!あれを見てください。』

 

《U・トリックスター》が指を指したのを見ると、《四魔卿》アルティメットから、黒いオーラが出ているのが分かった。

 

『あの4体のアルティメットを倒せば、マスターはあの闇から開放されます!』

 

あれが、シオンを苦しめている原因か…

 

「…分かった。このターンで、《四魔卿》アルティメットを、全員倒して、お前のマスターを救ってやる!」パシッ

 

ドローカード→《黎明》

 

瞬 手札1→2 リザーブ1→16

 

(これは…あの時に使ったカード!)

「ネクサス《黎明》配置!!」

 

配置と共に、後ろに大銀河が広がった。

 

黎明(0)LV1 コスト3→1

 

「そして…!

射手座の力よ…今、再び戦いの嵐を静めよ!

《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を召喚!!」

 

俺の後ろに突如マグマが出現し、そこから神話に出てくるケンタウロスが俺のフィールドに勢いよく飛び出した。

 

光龍騎神サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP26000 コスト8→5→2

 

「ようやく会えたな、《サジット・アポロドラゴン》…」

 

だが、感動の再会は後だ。今は…

 

「《ストライクヴルム・レオ》を再びLV3にアップ!」

 

ストライクヴルム・レオ(1→4)LV3 BP24000+(左)5000=29000

 

瞬 手札0 リザーブ5

 

『だけど、《サジット・アポロドラゴン》は異魔神ブレイヴと、ダブル合体できないはず…』

 

「舐めてもらっては困る。

これが新しい《サジット・アポロドラゴン》の力だ!

 

《サジット・アポロドラゴン》!《カクレイン》《フェニック・キャノン》とダブル合体だ!!」

 

《千刀鳥カクレイン》と《フェニック・キャノン》から光が伸び、《サジット・アポロドラゴン》に繋がった。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3

BP26000+《カクレイン》(右)5000+《フェニック・キャノン》(左)3000=34000

 

そして、《サジット・アポロドラゴン》がダブル合体した瞬間、俺の髪の毛が赤色になり、バトルアーマーが黒色になった。

 

「《サジット》!《レオ》!

俺に力を貸してくれ!!」

 

《サジット・アポロドラゴン》と《ストライクヴルム・レオ》が同時に咆哮する。

 

「アタックステップ!《ストライクヴルム・レオ》アタックだ!」

 

《ストライクヴルム・レオ》がシオンのアルティメット向けて走り出す。

 

「《カクレイン》の追撃により、《獄土の大騎士オルダ・グラナトス》と《U・トリックスター》を疲労させる!」

 

獄土の大騎士オルダ・グラナトス(3)LV2 疲労

U・トリックスター(3)LV5 疲労

 

ストライクヴルム・レオ(4→6)LV3 BP29000

 

「さらに、《黎明》の効果で《マグナマイザー》に指定アタック!」

 

《マグナマイザー》は紫の衝撃波を放つが、《レオ》は軽々と回避し、《マグナマイザー》を切り裂いた。

 

ストライクヴルム・レオ(6)LV3 BP29000

vs

マグナマイザー(3)LV4 BP25000 破壊

 

「行け!《サジット・アポロドラゴン》!」

 

次は《サジット・アポロドラゴン》が走り出す。

 

「LV2、3の【合体アタック時】効果で《イル・イマージョ》を破壊し、ライフを1つ破壊する!」

 

《サジット・アポロドラゴン》は《イル・イマージョ》に矢を放つ。そして、《イル・イマージョ》を破壊した矢は、そのままライフを破壊した。

 

イマージョ(1)LV3 破壊

 

シオン ライフ5→4 リザーブ7

 

「さらに《カクレイン》の追撃により、《U・トリックスター》と《獄土の大騎士オルダ・グラナトス》を手札に戻す!」

 

U・トリックスター(3)LV5→手札

獄土の大騎士オルダ・グラナトス(3)LV2→手札

 

 

「フラッシュタイミング!《サジット・アポロドラゴン》の効果で6枚破棄!」

 

破棄カード

①ピクシス・リザード

②魔羯邪神シュタイン・ボルグ

③明の明星

④U・ゾディアック

⑤白羊樹神セフィロ・アリエス

⑥金牛龍神ドラゴニック・タウラス

 

「破棄したカードの中に《金牛龍神ドラゴニック・タウラス》があるので《サジット・アポロドラゴン》は回復する!」

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 回復

 

「そして、《黎明》の効果で《ヴァンディール》に指定アタック!」

 

《ヴァンディール》が巨大な鎌を振り回すが、《サジット・アポロドラゴン》はそれを諸ともせずに《ヴァンディール》を炎の剣で真っ二つに斬った。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP34000

vs

ヴァンディール(3)LV4 BP22000 破壊

 

「アア…アアアアア!」

 

シオンを見ると、黒いオーラが少しずつ消えてゆくのが確認できた。

 

『その調子です!』

 

フィールドから消えても《U・トリックスター》の声は聞こえる。残りは《ブラム・ザンド》のみ!

 

「行け!《ストライクヴルム・レオ》!」

 

《ストライクヴルム・レオ》が再び走り出す。

 

「最後に、《黎明》の効果で《ブラム・ザンド》!お前に指定アタックだ!!」

 

《ストライクヴルム・レオ》が《ブラム・ザンド》を狙って走り出す。

 

『グオオオオオ!!』

 

それに対して《ブラム・ザンド》も低い雄叫びを上げて、《ストライクヴルム・レオ》を向かい打つ。

 

《ブラム・ザンド》は巨大な剣を振り上げる。《ストライクヴルム・レオ》はそれを回避し《ブラム・ザンド》の間合いに入る。

 

そして《ストライクヴルム・レオ》の白銀の牙と爪が《ブラム・ザンド》を破壊した。

 

ストライクヴルム・レオ(6)LV3 BP29000

vs

ブラム・ザンド(3)LV4 BP21000 破壊

 

「アア…ああ…!」

 

フィールドから四魔卿アルティメットがいなくなり、シオンを覆っていたものはなくなった。

 

しかし、シオンは倒れたままだ。

 

『そのまま、マスターのライフを0にして下さい!』

 

「いいのか!?」

 

『はい!ライフを0にしない限り、四魔卿は復活する可能性があります!』

 

 

 

「……分かった。《サジット・アポロドラゴン》!」

 

《サジット・アポロドラゴン》が弓矢から炎の剣と武器を変える。

 

「《ストライクヴルム・レオ》<封印時>LV3効果で、《サジット・アポロドラゴン》に白のシンボルを1つ追加!

 

合計4シンボルだ!!」

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 赤+赤+緑+白

 

 

《サジット・アポロドラゴン》の炎の剣がシオンのライフを全て破壊した。

 

シオン ライフ4→0

 

《サジット・アポロドラゴン》の4シンボルがシオンを直撃し、シオンの体は大きく吹き飛ばされた。

 

 

 

☆★☆★(シオン視点)

 

 

(ん……?)

 

目覚めると、俺は辺り一面光輝く場所に立っていた。

 

「ここは?」

 

 

『一番星……』

 

「!?」

 

聞いたことのある男の声。

その声を思い出すのに、時間は必要なかった。

 

「キリガなのか…?」

 

その声の持ち主は、ライバルであり、友だったものであった。

 

『…一番星。俺達の宇宙が消えたのは、お前のせいではない。』

 

「だが、俺はあの時…!」

 

当時の事を思いだし、拳に力を入れる。

 

『気にするな。

だが、この事は覚えておけ…』

 

 

『一番星、お前は一人じゃない。

俺達が消えても、俺達の魂は、お前と共にある。』

 

「キリガ…」

 

『俺達の分まで生きろ、一番星。』

 

 

 

☆★☆★(シオン視点)

 

『マスター!』

 

気がつくと、俺の近くには『スター』がいて、体を揺すっていた。

 

『マスター、無事だったのですね!』

 

「…心配かけたな『スター』。」

 

俺の無事を確認した『スター』は俺に抱きつく。それに対して俺は『スター』の頭を撫でる。

 

(そうだ。『スター』も、俺と一緒にいてくれたんだな…)

 

 

☆☆★☆(瞬視点)

 

目覚めたシオンを見る限り、《四魔卿》アルティメットの力の影響は消えたようだ。

 

と、シオンが《U・トリックスター》を引き離し、立ち上がった。

 

「…君には、大切な事を教えてもらった。」

 

シオンは、サイドのカードから、3枚の《十二神皇》のカードを取り出す。

 

「受け取ってくれ。」

 

シオンは、カードを投げる。俺はそれを受け取ろうとする。

 

(《エグゼシード》…!戻ってきー)

 

 

 

ピキーン

 

しかし、その瞬間、まばゆい光と共に白いフードを被った者が現れ、《十二神皇》のカードを横取りした。

 

「あっ!?」

 

「……………………………」

 

ヒュン!

 

白いフードの奴は、カードを確認すると、再び光の中に消えていった。

 

「…………」

 

シオンを見ると、シオンも何が起こったのか分からないと言った表情をしていた。

 

その後、俺達2人は、ただ立ち尽くすことしかできなかった。





最近、アラフィエルデッキを使い始めました。
アビス・アポカリプス合体したら強かった…


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25話 恐怖!紫の 十二神皇

懐かしの投稿。
スマホを変えたので一からのやり直しでした。


(瞬視点)

 

 

 

シオンとのバトルが終わり、俺はシオンと別れ、霊夢達と合流しようとしていた。

 

 

 

『…君とバトルできて良かった。次は、負けない』

 

 

 

シオンは、そう言い残しあの後どこかに行ってしまった。

 

きっと近い内に会うことになるだろう。

 

 

 

その時は、あいつの過去を聞こうと思う。

 

 

 

「瞬!」

 

 

 

「無事だったのか!?」

 

 

 

竹林を抜けて、人里に着くと霊夢と魔理沙が迎えてくれた。

 

 

 

「ああ、結構ギリギリだったが、大丈夫だったよ。」

 

 

 

でも、と言葉を続ける。

 

 

 

「《十二神皇》のカードは、白いフードを被った奴に横取りされてしまった…。」

 

 

 

「…それでも、瞬が無事だったのだから、問題ないわ。」

 

 

 

「そうだぜ!奪われた《十二神皇》は取り戻せるんだぜ!」

 

 

 

「サンキュ、2人とも。」

 

 

 

と、周りを見渡す。

 

 

 

「駿太と鈴仙は?」

 

 

 

「今は永遠亭よ。まずは、2人に勝利報告ね」

 

 

 

そう言うと、俺と霊夢、魔理沙は永遠亭に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆(シオン視点)

 

 

 

瞬と別れ、俺は暗黒バトラーの基地に戻ろうとしていた。

 

 

 

『マスター…』

 

 

 

「…スター、俺はもう逃げない。

 

だから、もう少しだけ俺に力を貸してくれ」

 

 

 

『勿論です!私はマスターの為なら何でもします!』

 

 

 

「ありがとな。」

 

 

 

瞬と戦った後、《四魔卿アルティメット》のカードは消えていた。

 

 

 

もうあの強大な力が使えないと分かっているが、もう、あの力は俺に必要ない。

 

 

 

「…久々に、お前達でバトルしてみるか」

 

 

 

だが、それはこの後、ある奴を倒してからの出来事だ。

 

俺は覚悟を決め、暗黒バトラーの基地に入って行った。

 

 

 

 

 

●暗黒バトラー 基地

 

 

 

「来ましたか。」

 

 

 

「………………………」

 

 

 

タツミの元に行くと、シシが迎えた。

 

俺は無言でシシから借りていた水晶を返す。

 

 

 

「どうやら、その様子を見るに覚悟を決めたようですね。」

 

 

 

「………………………」

 

 

 

無言でシシを通り抜ける。

 

 

 

「後悔しないことですね…」

 

 

 

 

 

 

 

玉座の間に着くと、タツミの他に数名の暗黒バトラーがいた。

 

 

 

「お、戻ったであ~るか。」

 

 

 

「無様な結果ではなかったであろうな?」

 

 

 

「…………………………」

 

 

 

カブトとケンゴーを無視し、タツミの座っている玉座の近くに行き、タツミに話掛ける。

 

 

 

 

 

「タツミ、俺とバトルしろ」

 

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

 

 

俺のその言葉に、その場にいた暗黒バトラー全員が驚くリアクションを見せた。

 

 

 

「ほう…貴様ごときが俺にバトルを挑むだと…」

 

 

 

そう言うタツミの顔は、元々分かっていたような顔をしていた。

 

 

 

「…俺が勝ったら、お前達に渡した《十二神皇》を返してもらう」

 

 

 

「ほう、良いだろう。」

 

 

 

タツミは立ち上がる。

 

 

 

「貴様に格の違いを分からせてやる」

 

 

 

そこでタツミが見せたのは、俺が1度奪った《辰の十二神皇》だった。

 

 

 

「何故、お前が《辰の十二神皇》を持っている?」

 

 

 

「このカードは、白のフードの奴が俺に渡したのだ」

 

 

 

「…白フードの奴は、お前の差し金か?」

 

 

 

「さあな。答えは俺に勝ったら、十二神皇と共に話してやる。」

 

 

 

 

 

 

 

「…なら、始めるぞ」

 

 

 

「「バトルアーマー!オン!!」」

 

 

 

天に掲げた【ソウルコア】から光が放たれ、俺とタツミの体にバトルアーマーが装着された。

 

 

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

 

 

☆★☆★

 

 

 

 

 

「タツミ様に勝負を挑むとは、愚かなり。」

 

 

 

「フン!タツミ様が負ける訳がない。

 

アイツ、痛い目見る」

 

 

 

他の暗黒バトラーも似たような事を言う。

 

しかし、そんな事はどうでもいい。

 

 

 

「行くぞタツミ。俺のターン」

 

シオン 手札5 リザーブ【4】

 

 

 

デッキからカードを引く。

 

 

 

「アルティメット召喚、《ビートルゴン》」

 

 

 

ビートルゴン【1】LV3 BP4000 コスト3

 

 

 

「バーストセット。ターンエンド」

 

 

 

シオン

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5 バースト

 

 

 

ビートルゴン【1】LV3 BP4000

 

 

 

 

 

「フッ…俺のターン」

 

 

 

タツミ 手札5 リザーブ【5】

 

 

 

「ネクサス《旅団の摩天楼》を配置。配置時効果で1枚ドロー」

 

 

 

旅団の摩天楼(0)LV1 コスト3

 

 

 

「さらに《No.32 アイランドルート》を配置。配置時効果で1枚ドローする」

 

 

 

No.32 アイランドルート(0)LV1 コスト3→【2】

 

 

 

「ターンエンド」

 

 

 

タツミ

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ【5】ライフ5

 

 

 

旅団の摩天楼(0)LV1

 

No.32 アイランドルート(0)LV1

 

 

 

 

 

「…俺のターン」

 

 

 

シオン 手札4 リザーブ4

 

 

 

「《ビートルゴン》をLV4にアップさせて、赤と緑のシンボルを追加する。」

 

 

 

ビートルゴン【1→2】LV4 BP6000 赤+緑+究極

 

 

 

「そして、マジック《ネオ・ダブルドロー》を使用して3枚ドローする」

 

 

 

ネオ・ダブルドロー コスト4→3

 

 

 

シオン 手札3→6 リザーブ3→0

 

 

 

「アタックステップ。《ビートルゴン》でアタックだ」

 

 

 

《ビートルゴン》がタツミに突っ込む。

 

 

 

「ライフだ」

 

タツミ ライフ5→4 リザーブ1

 

 

 

「…ターンエンド」

 

 

 

シオン

 

手札6 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5 バースト

 

 

 

ビートルゴン【2】LV4 疲労

 

 

 

 

 

 

 

「俺のターン」パシッ

 

 

 

タツミ 手札6 リザーブ【7】

 

 

 

「《クリスタニードル》を召喚」

 

 

 

クリスタニードル(1)LV1 BP1000 コスト0

 

 

 

(ネクサスを破壊するスピリットか…)

 

 

 

「さらにデッキからカードを3枚破棄し、《紫煙獅子》のコストを-3して召喚する」

 

 

 

破棄カード

 

①龍魔神

 

②戊の四騎龍ホワイトライダー

 

③庚の水晶龍アメジスト・ドラゴン・ソニック

 

 

 

紫煙獅子(2)LV2 BP6000 コスト6→3→0

 

 

 

「そして《壬辰竜ウロヴォドラ》の【アクセル】発揮!

 

デッキから3枚オープンし、その中のブレイヴカード1枚と系統《十冠》《神皇》のカード1枚を手札に加える。」

 

 

 

壬辰竜ウロヴォドラ 【アクセルコスト】4→2

 

 

 

オープンカード

 

①紫魔神

 

②ウロドラ

 

③戊の四騎龍ブラックライダー

 

 

 

「こい、《紫魔神》《ブラックライダー》!」

 

 

 

タツミ 手札3→5 リザーブ4→2

 

 

 

「相手の効果で手札が増えた時、このバーストは発動する!」

 

 

 

タツミの手札が増えた時、俺のバーストが発動した。

 

 

 

「《甲殻伯メタリフェル》の効果でBP20000まで好きなだけ破壊する!」

 

 

 

カードから炎の玉が飛び出し、タツミのスピリット全てを破壊した。

 

 

 

クリスタニードル(1)LV1 破壊

 

紫煙獅子(2)LV2 破壊

 

 

 

「そして、アルティメット召喚!《甲殻伯メタリフェル》!」

 

 

 

甲殻伯メタリフェル(1)LV3 BP17000

 

ビートルゴン【2→1】LV3 疲労

 

 

 

「フン、その程度か!《戊の四騎龍ブラックライダー》の【アクセル】発揮!

 

トラッシュの《庚の水晶龍アメジスト・ドラゴン・ソニック》をノーコストで召喚する!」

 

 

 

【アクセル】の効果が発揮されると、地面が割れて《アメジスト・ドラゴン・ソニック》が現れた。

 

 

 

戊の四騎龍ブラックライダー 【アクセルコスト】5→3

 

 

 

庚の水晶龍アメジスト・ドラゴン・ソニック【2】LV2 BP8000 コスト7→0

 

 

 

「召喚時効果で2枚ドロー!そして、トラッシュの《龍魔神》を召喚する!」

 

 

 

タツミ 手札4→6 リザーブ0

 

 

 

《アメジスト・ドラゴン・ソニック》が咆哮し、それに共鳴して《龍魔神》がフィールドに現れた。

 

 

 

龍魔神(0)LV1 BP4000 コスト5→0

 

 

 

「《アメジスト・ドラゴン・ソニック》の効果で《異魔神ブレイヴ》を召喚した時、《甲殻伯メタリフェル》のコアを全てリザーブに送る!そして、合体!」

 

 

 

アメジスト・ドラゴン・ソニック【2】LV2 BP8000+(左)4000=12000

 

 

 

甲殻伯メタリフェル(1→0)消滅

 

 

 

(なるほど…わざと《メタリフェル》を出させてフィールドから消したわけか)

 

 

 

「ターンエンド」

 

 

 

タツミ

 

手札6 リザーブ0 トラッシュ5 ライフ4 

 

 

 

庚の水晶龍アメジスト・ドラゴン・ソニック【2】LV2 BP12000

 

旅団の摩天楼(0)LV1

 

No.32 アイランドルート(0)LV1

 

 

 

オープンカード→《壬辰竜ウロヴォドラ》《戊の四騎龍ブラックライダー》

 

 

 

 

 

「俺のターン」パシッ

 

シオン 手札7 リザーブ5

 

 

 

手札を確認する。《ブラム・ザンド》と《ヴァンディール》がいなくても、俺は戦える!

 

 

 

「《ビートルゴン》をLV4にしてシンボルを追加する。」

 

 

 

ビートルゴン【1→2】LV4 BP6000 赤+緑+究極

 

 

 

「ネクサス《邪神域》を配置」

 

 

 

邪神域(0)LV1 コスト4→1

 

 

 

「さらにアルティメット召喚、《龍魔皇イビルフリード》!」

 

 

 

黒い竜巻の中から、暗黒のオーラを纏った《ジークフリード》が現れた。

 

 

 

龍魔皇イビルフリード(2)LV3 BP6000 コスト5→1

 

 

 

「召喚【Uトリガー】、ロックオン!」

 

 

 

「コスト0《クリスタニードル》だ」

 

 

 

「ヒット。トラッシュのコアを全て《イビルフリード》に!」

 

 

 

龍魔皇イビルフリード(2→4)LV5 BP12000

 

 

 

「バーストセット。アタックステップ!《イビルフリード》でアタック。アタック時効果で《アメジスト・ドラゴン・ソニック》を破壊!1枚ドローする。」

 

 

 

《イビルフリード》の咆哮によって《ソニック》は破壊された。

 

 

 

シオン 手札4→5 

 

 

 

龍魔神(0)LV1 BP4000

 

タツミ リザーブ0→【2】

 

 

 

「そのアタック、ライフで受けよう」

 

 

 

《イビルフリード》の鋭い爪がタツミのライフを砕いた。

 

 

 

タツミ

 

 ライフ4→3 リザーブ【3】

 

 

 

「ターンエンド」

 

 

 

シオン

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ0 ライフ5 バースト

 

 

 

ビートルゴン【2】LV4 BP6000

 

龍魔皇イビルフリード(4)LV5 疲労

 

邪神域(0)LV1

 

 

 

 

 

「俺のターン」パシッ

 

 

 

タツミ 手札7 リザーブ【9】

 

 

 

「召喚、《鎧闘鬼ラショウ》!」

 

 

 

闇の中から《ラショウ》が姿を現した。

 

 

 

鎧闘鬼ラショウ(1)LV1BP3000 コスト4→2

 

 

 

「召喚時効果でデッキから4枚破棄することで2枚ドローする!」

 

 

 

破棄カード

 

①辰の十二神皇ウロヴォリアス

 

②ポイズンブレス

 

③クリスタニードル

 

④龍魔神

 

 

 

タツミ 手札6→8 リザーブ【6】

 

 

 

(《ウロヴォリアス》がトラッシュに…切り札をトラッシュに置いてどうするつもりだ?)

 

 

 

「さらに《壬辰竜ウロヴォドラ》を手元から召喚!」

 

 

 

壬辰竜ウロヴォドラ(1)LV1 BP3000 コスト4→2

 

 

 

「召喚時効果で手札から《紫魔神》をノーコストで召喚する!」

 

 

 

《壬辰竜ウロヴォドラ》が黒い輪を作り出し、そこから《紫魔神》を召喚した。

 

 

 

紫魔神(0)LV1 BP6000 コスト5→0

 

 

 

「《紫魔神》の召喚時効果発揮!《ビートルゴン》のコアを1つリザーブに送る!」

 

 

 

ビートルゴン【2→1】LV3 BP4000

 

シオン リザーブ0→1

 

 

 

「ここで《戊の四騎龍ホワイトライダー》を召喚!召喚時効果《イビルフリード》のコアを2つリザーブに送る!」

 

 

 

戊の四騎龍ホワイトライダー【2】LV2 BP6000 コスト5→2

 

鎧闘鬼ラショウ(1→0)消滅

 

 

 

イビルフリード(4→2)LV3 疲労

 

シオン リザーブ3

 

 

 

「《ホワイトライダー》の効果で、俺が【死竜】を召喚する時、貴様のリザーブのコアを使うことができる。」

 

 

 

「俺のコアを!?」

 

 

 

《ホワイトライダー》が弓矢を放つと、それは俺のリザーブのコアに当たり、コアはタツミの元へと飛んでいった。

 

 

 

「貴様のコアを3つ使い、《ウロヴォリアス・リバース》を召喚!」

 

 

 

召喚されると、フィールドに亀裂が入り、亀裂の隙間からスピリットが現れた。

 

 

 

ウロヴォリアス・リバース(1)LV1BP10000 コスト8→3

 

 

 

戊の四騎龍ホワイトライダー【2→1】LV1 BP4000

 

 

 

シオン リザーブ3→0

 

 

 

「《ウロヴォリアス・リバース》の召喚時効果で、貴様はコアを3つトラッシュに置かなければならない。

 

 

 

さあ、貴様の手でアルティメットを消滅させるがいい。」

 

 

 

「くっ…」

 

 

 

ビートルゴン【1→0】消滅

 

イビルフリード(2→0)消滅

 

 

 

シオン リザーブ0 トラッシュ6

 

 

 

「《ウロヴォリアス・リバース》を《紫魔神》と合体させる。」

 

 

 

ウロヴォリアス・リバース(1)LV1 BP10000+6000=16000 紫+紫+紫+紫

 

 

 

「さあ、このターンで終わらせてやろう。アタックステップ、《ホワイトライダー》でアタック!」

 

 

 

《ホワイトライダー》が俺に弓矢を放った。

 

 

 

(俺のリザーブは0。《ホワイトライダー》のアタックで1つライフを削り、マジックを使わせなくして4点持って行くつもりか…)

 

 

 

「…《ホワイトライダー》のアタックはライフで受ける」

 

 

 

シオン ライフ5→4 リザーブ1

 

 

 

「続いて《ウロヴォリアス・リバース》でー」

 

 

 

「バースト発動!《アルティメットウォール》。アタックステップは終了だ」

 

 

 

《ウロヴォリアス・リバース》がアタックする瞬間、タツミのフィールドを吹雪が襲った。

 

 

 

「ふん…命拾いしたな。ターンエンド」

 

 

 

タツミ

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ6 ライフ3

 

 

 

壬辰竜ウロヴォドラ(1)LV1 BP3000

 

戊の四騎龍ホワイトライダー【1】疲労

 

ウロヴォリアス・リバース(1)LV1 BP16000

 

龍魔神(0)LV1 BP4000

 

旅団の摩天楼(0)LV1

 

No.32 アイランドルート(0)LV1

 

 

 

オープンカード→《戊の四騎龍ブラックライダー》

 

 

 

 

 

「俺のターン!」

 

シオン 手札6 リザーブ1→【8】

 

 

 

(依然として、俺のコアは少ない。だが、コアが少ないのは奴も同じだ)

 

 

 

「俺は《ドクロスリーパー》を2体召喚する。」

 

 

 

ドクロスリーパー(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

ドクロスリーパー(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

 

 

「ほう…新たなアルティメットを召喚する気か…」

 

 

 

「さらに《邪神域》をLV2にして、《ドクロスリーパー》2体の【スピリットソウル:究極】発揮!究極シンボルを追加!」

 

 

 

邪神域(0→1)LV2

 

ドクロスリーパー(1)LV1 BP1000 緑+究極

 

ドクロスリーパー(1)LV1 BP1000 緑+究極

 

 

 

「王者の威厳、大地の息吹!緑の風で命を育め!《アルティメット・キングタウロス》召喚!!」

 

 

 

フィールドに竜巻が吹き荒れ、竜巻を切り裂いて《アルティメット・キングタウロス》が現れた。

 

 

 

アルティメット・キングタウロス(1)LV3 BP11000 コスト7→4

 

 

 

「さらに、自分のアルティメットが召喚された時、《地球神剣ガイアノホコ》をノーコストで召喚し、《アルティメット・キングタウロス》に合体させる!」

 

 

 

地球神剣ガイアノホコ BP3000(+BP5000)

 

 

 

アルティメット・キングタウロス(1)LV3 BP11000+5000=16000 究極+緑

 

 

 

「このターンでケリをつける!アタックだ《アルティメット・キングタウロス》!」

 

 

 

《ガイアノホコ》を手にした《U・キングタウロス》が風を巻き起こす。

 

 

 

「【Uトリガー】ロックオン!」

 

 

 

ピュン

 

 

 

パシッ「コスト2、《陰陽童》」

 

 

 

「クリティカルヒット!タツミ、お前のスピリット2体は疲労だ!」

 

 

 

壬辰竜ウロヴォドラ(1)LV1 疲労

 

ウロヴォリアス・リバース(1)LV1 疲労

 

 

 

「さらに、クリティカルヒットの効果で、タツミのライフを1つ破壊する!」

 

 

 

《U・キングタウロス》が《ガイアノホコ》を投げて、タツミのライフを破壊した。

 

 

 

タツミ ライフ3→2 リザーブ1

 

 

 

「《U・キングタウロス》はダブルシンボル。これで終わりだ!タツミ!」

 

 

 

《U・キングタウロス》のメインのアタックがタツミに迫る。

 

 

 

「甘い!フラッシュ、《戦鬼ムルシエラ》の【アクセル】発揮!

 

コアが3つ以下のスピリット、アルティメットを全て破壊する!」

 

 

 

「何っ!?」

 

 

 

戦鬼ムルシエラ 【アクセル】6→3

 

 

 

タツミ  リザーブ1→0

 

壬辰竜ウロヴォドラ(1→0)消滅 

 

戊の四騎龍ホワイトライダー【1→0】消滅

 

 

 

ドクロスリーパー(1)LV1 破壊

 

ドクロスリーパー(1)LV1 破壊

 

U・キングタウロス(1)LV1 破壊

 

 

地球神剣ガイアノホコ(1)LV1 BP3000 疲労(アタック中)

 

 

 

「そいつのアタックはライフで受ける」

 

タツミ ライフ2→1 リザーブ0→1

 

 

 

「ターン…エンド…」

 

 

 

シオン

 

手札2 リザーブ2 トラッシュ4 ライフ4

 

 

 

地球神剣ガイアノホコ(1)LV1 疲労

 

 

 

 

 

「所詮、貴様は俺の足元にも及ばないと言うところだ。」

 

タツミ 手札4→5 リザーブ1→【10】

 

 

 

「くっ…」

 

 

 

「【十二神皇】を集めてくれた貴様の最後はこいつにしてやろう…」

 

 

 

タツミの持つカードが紫色に染まる。

 

 

 

「(何か…くる!)」

 

 

 

 

 

「漆黒の闇に染まりし、天より今こそ降臨せよ、混沌から生まれ出でたる紫の蛇よ!

 

《巳の十二神皇ティアマドー》!!」

 

 

 

カードから紫色の光が放たれ、雲が割れ、稲妻と共に《ティアマドー》が舞い降りた。

 

 

 

巳の十二神皇ティアマドー【3】LV2 BP19000 コスト8→4

 

 

 

タツミ リザーブ4

 

 

 

「これが…《巳の十二神皇》!」

 

 

 

「《紫魔神》を《ティアマドー》に合体!」

 

 

 

巳の十二神皇ティアマドー【3】LV2 BP19000+6000=25000 紫+紫+紫+紫

 

 

 

「アタックステップ。《ティアマドー》でアタックだ!」

 

 

 

《ティアマドー》が咆哮する。

 

 

 

「<封印>!!」

 

 

 

巳の十二神皇ティアマドー【3】→(2)LV2 BP25000

 

 

 

タツミ ライフ1→【2】

 

 

 

「<封印>時の効果でトラッシュの《辰の十二神皇ウロヴォリアス》をコストを支払わずに召喚する!」

 

 

 

突如、フィールドが割れ、そこから《ウロヴォリアス》が現れた。

 

 

 

辰の十二神皇ウロヴォリアス(2)LV2 BP16000

 

 

 

「さあ、俺の前から消え失せろ!!」

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

《紫魔神》と合体した、《ティアマドー》が俺に4つのシンボルを喰らわせた。

 

 

 

シオン ライフ4→0

 

 

 

「ぐあああああああ!!」

 

 

 

《ティアマドー》のアタックを受けて、俺はバトルフィールドから、どこかへ飛ばされた。

 

 

 

☆★☆★

 

 

 

 

 

「ウオオオオオオオ!!タツミ様ー!!」

 

 

 

バトルが終わり、タツミの元にイヌイ将軍は向かった。

 

 

 

「イヌイ。邪魔が入ったが、今度はお前に《戌の十二神皇》を探してきてもらう。」

 

 

 

「ハッ!このイヌイ、タツミ様の為に、《戌の十二神皇》を手に入れてきます!」

 

 

 

イヌイ将軍はさっそく、《戌の十二神皇》を探しに行こうとするが、タツミはそれを止めた。

 

 

 

「待て、イヌイ。」

 

 

 

タツミはイヌイに自分のカードを数枚渡す。

 

 

 

「このカードを使え。お前なら使いこなせるはずだ」

 

 

 

「ありがとうございます、タツミ様。」

 

 

 

 

 

「イヌイ将軍。《戌の十二神皇》の場所はここです」

 

 

 

突然、シシが現れ、水晶に映った場所をイヌイ将軍に見せた。

 

 

 

「場所は、ここから西に移動すれば辿り着きます。」

 

 

 

「ソウカ…。このイヌイ将軍、いざ参る!」

 

 

 

シシの水晶に映った場所は、幻想郷の神社の1つ、守矢神社だった。

 

 

 




そろそろ煌臨のカードも出したいですけど、まだまだ先になりそうですね。
出るとしたら、いきなり四章のカードを使い始めるかも・・・


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