最優秀生徒である生徒会長は、最底辺生徒に中出し孕ませ妊娠出産させられなければならない会則 (ヤラナイカ―)
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会則前文「会長は森村君の子を産まなくてはならない」

人物紹介

 鷹宮彩乃《たかみやあやの》 十六歳 鷹宮高校二年 生徒会長

 B102/W60/H91 169㎝ ??kg(体重は本人の希望により非公開)

 黒髪ロングで清楚系お嬢様。学園理事の娘であり、学園内で絶大な権力を持つ。
 容姿端麗、才色兼備、そのうえIカップのスーパーボディー。

 超絶お嬢様育ちのせいか、ナチュラルに高飛車なところがあり、生徒会長として厳しく自分を律しているため、若干周りから敬して遠ざけられている。
 本質的には、優しく生徒思いの生徒会長である。

 ――

 森村遊太《もりむらゆうた》 十五歳 鷹宮高校一年 最底辺生徒

 162cm 75kg

 出席日数が足りているのに、進級が危ぶまれているほどのダメ男。
 運動、学業ともにダントツのドベである。

 チビで小太りの陰キャで当然のごとく童貞だが、変態紳士っぷりはなかなかのもの。
 覚悟を決めて完璧な変態ビッチを演じた鷹宮会長が、やり返されて引くほどの実力者(?)

 宝の持ち腐れになっている巨根を持ち、早漏気味だがその持久力と連射力は超人的である。
 会則のおかげで、会長とナマハメセックスできる幸運を掴み、性的技能のみに卓越したその才能を徐々に開花させる。

なお、一章二章が鷹宮彩乃視点、三章四章が森村遊大視点になります。


 私は、鷹宮高校二年、鷹宮彩乃。

 私という人格を一言で現すのに便利な言葉がある生徒会長だ。

 

 ただの生徒会長ではなく、この鷹宮高校全生徒の模範となる完全無欠なる生徒会長である。

 私の日課は、毎朝生徒の誰よりも早く学校に来て、生徒会室で生徒会会則を読むことで始まる。

 

 生徒会業務は、会則に始まり会則に終わるといってもいい。

 学園の秩序は会則というルールによって守られているからだ。

 

『生徒会長は、生徒の模範となるよう文武両道に渡って最優秀であること』

 

 思わず、「うむ」と声を出して頷いてしまうほどいい条項である。

 私が生徒会長になってから付け加えた条項だ。

 

 誇り高き鷹宮高校の生徒会長であれば、スポーツ万能に加えて成績のトップを維持するなど当たり前のことだ。

 では、次。

 

『最優秀である生徒会長は、文武両道に渡って最底辺である生徒の子供を妊娠・出産すること』

 

 うん、これも当然だな。

 生徒会長であれば、妊娠・出産ぐらいは……なんだこれは!

 

 いたずら書きであることを疑ったが、会長室に置かれている生徒会会則はプレートの表面に明朝体で刻まれているものだ。

 誰かが書き加えるなど不可能。

 

 慌てて生徒会会則の冊子をめくったが、こちらにも同じ文が載っていた。

 しかも、付帯事項がある。

 

『(付則)本校で最底辺である生徒は、その能力の低さから生涯に渡って伴侶を得ることができず童貞のまま死んでいくことになりがちである。そのため、最優秀である生徒会長が奉仕の精神で交配して子を成すことによって救い上げる必要がある。なお、その動機が純粋であるため、一連の行動は不純異性交遊には当たらない』

 

 ふむ、「なるほど」と声を出して納得してしまった。

 

「確かに、生徒の救済は会長の大事な職務ではある。しかし、最底辺生徒とは誰なのだ」

 

 鷹宮高校の生徒のデータは、手元に全て揃っている。

 

「ゲゲッ……森村君か」

 

 私としたことが下品な声を上げてしまった。最底辺生徒は、調べるまでもなかった。

 成績において、ダントツの最下位は森村遊太。

 

 私より一歳年下の一年生で、不真面目ながら毎日学校に来ているのに進級が危ぶまれている劣等生である。

 生徒会長は生徒を差別してはならない。

 

 しかし、森村君は、陰気で、小太りで、チビで、女の子を舐め回すような目付きがいやらしくて、まだ高校一年生のくせに妙におっさん臭くて、短所を上げていけばきりがないが生理的に大嫌いなタイプであった。

 実は、調べるまでもなく森村君が最底辺だと分かっていたのだが、わざわざ調べてしまったのは心の準備が必要だったからかもしれない。

 

「うーむ、私は森村君の子を産まなければならんのか」

 

 考えるだけで気が遠くなったが、私は長い髪を左右に振って五秒で気を取り直した。

 これも、生徒会の公務である。

 

「さて、しかしどうしたものか」

 

 これは、少し作戦を考えなくてはならないようだった。



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会則第一章「会長は変態処女ビッチにならなければならない」
第一条「会長は変態処女ビッチにならなければならない」


 森村君とセックスすること自体には、おそらく障害はない。

 普通にセックスしてくれと頼めば、女に飢えている童貞の森村君は鼻息を荒くして襲いかかってくるだろう。

 

 問題は、その後だ。

 

「付き合ってくれと、絶対迫られるだろうなあ」

 

 私は、眉目秀麗、才色兼備の生徒会長である。

 おまけにこの鷹宮学園の理事長の一人娘で良家のお嬢様でもある。

 

 こんなことをおおっぴらに言えば自画自賛と言われてしまうかも知れないが、私は客観的事実を述べているだけだ。

 この私、鷹宮彩乃が、気高く、美しく、尊い女性であるのは自他ともに認める事実なので揺るがない。

 

 子供ができるまで何回セックスすることになるかわからないが、空気が読めなくて身の程知らずの森村君のことだ、絶対に交際を申し込まれる。

 もちろん断ることもできるが、高校生のくせにおっさんみたいな小太りの森村君とはいえ、後輩の一男子生徒の心を深く傷つけてしまうのは心苦しいではないか。

 

 もう一つの懸案は、そのようにして関係がこじれると、できた子供の親権問題で揉めることにもなりかねない。

 

「うむむ、これはマズいぞ」

 

 さる筋の調査機関に依頼して、森村君の女の趣味などを洗いざらい調べあげたのだが。

 私は、「黒髪ロングの清楚なお嬢様で絶対処女、クールビューティーの優等生で生徒会長なんかしてて、ちょっと高飛車で気位が高すぎるせいで周りから敬遠されがちなのが玉に瑕で、おまけに爆乳」と書かれた森村君の理想の恋人像そのものであった。

 

「これはいかん、『高飛車で気位が高すぎるせいで周りから敬遠されがち』という欠点を除けば、私にそっくりではないか」

 

 焦ってさらに資料を見ていくと 良いことを発見した。

 絶対に彼女の候補には成り得ないがと前置きして、森村君は『変態ビッチ女』に性的興奮を覚えるらしい。

 

「これだ!」

 

 あくまで森村君の恋愛対象となることなく、子種だけをいただくためには変態ビッチ女にしかない。

 森村君が、性的には大興奮して彼女としてはありえない変態ビッチ女になることにした。

 

「しかし、変態ビッチとはなんなのだ?」

 

 私は、変態ビッチについて調べることにした。

 インターネットで調べれば、たいていのことはすぐわかる。

 

 変態性癖について、露出、痴女、乱交、SM、スカトロ……エトセトラ。

 

「これをやらなきゃいけないのか」

 

 気が遠くなりそうだが、会長の責務である。

 どうせならと、情報機関に調べさせた森村君が所持しているエロ本や、閲覧したエロ動画を参考にさせてもらうことにした。

 

「外見を似せるのはどうかな。黒ギャル……いや、この女のように髪を金色に染めたり、日焼けしたりは無理だ。会長としての公務に差し障りが出る。となると、外見ではなく行為で示さねばならないということか」

 

 難しいミッションだが、これも会長としての仕事だ。

 完璧にやるしか無い。



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第二条「会長はアダルト投稿雑誌に露出写真を送らないといけない」

 下準備を終えて、私は会長室に森村君を呼び出す。

 

「……というわけで、来てもらった」

「あの会長、というわけでと言われましても、なんで呼ばれたのかさっぱりです。生徒会に呼ばれて怒られそうな心当たりは、僕には山ほどあるんですが……」

 

 森村君は、普通に真面目に授業を受けているのに進級が危ないほどの素行不良生徒なので、怒られそうな心当たりがたくさんあるのだろう。

 男性としては嫌悪感を覚えるが、おどおどしている姿を見ると少し可哀想にもなってくる。

 

 彼はか弱い下級生なのだから、安心させてやらなければ。

 そうだ、緊張しすぎては何事もうまくいかない。リラックスさせないと。

 

「緊張しなくていい森村君。どうか落ち着いてくれたまえ。今日呼んだのは、君に何かあるわけではなく私の事情なんだ」

 

 森村君はチビだ。一学年上の女生徒である私よりも五センチは小さいので、見下ろす形になるのが余計にプレッシャーをかけてしまうのだろう。

 独特な威圧感があるから気をつけたほうが良いと、副会長によく忠告される。

 

 彼を萎縮させないように、気を配るべきだな。

 

「会長の事情ですか?」

 

 森村君は、目をキョロキョロさせている。

 

「たいへん不躾で、しかも急な話で悪いんだが、森村君。君はビッチに興味はあるか?」

 

 私が差し出したのは、『変態露出女特集』と書かれているアダルト投稿雑誌だった。

 

「えっと、ビッチと言われましても……こんなエッチな雑誌、僕は知りませんよ。こんな本、学校に持ち込んだりしてません。ネット派ですし」

「そんなことは聞いていない。まずは、その雑誌の付箋が貼ってあるところを見てみたまえ」

 

 さすがに、声が震える。

 

「後ろ向きの女性が写ってますね。こんな野外でお尻丸出しで……あれこれ、オシッコしてますね、凄い」

 大した露出ではなく、スカートをまくり上げて、見せたお尻に『変態 M女』とマジックペンで書かれているだけのものだ。

 

 実は野外ではなく、うちの屋敷のお庭である。

 誰に見られるわけでもないので危険はなかったのだが、撮ってるときは「何をやってるんだろう私は……」と本当に情けない気分で泣きたくなった。

 

 しかし、インターネット社会になった今時に、まだ素人投稿写真を載せた雑誌が存在しているのもありがたかった。

 ネットの海に流してしまうと、いくら顔を隠していても安心できない。

 

 身元を隠して送付したアナログな写真であれば、完全に安心とはいえないが幾分かは危険度が下がるだろう。

 それでも、投稿写真コーナーに小さく載るのかとおもいきや、たった一枚だけ送った写真がでかでかとグラビアに載ったのには驚いてしまう。

 

 雑誌の傾向からすれば、かなり大人しめの露出にしたつもりだったのだが、これも私の美しさの報いかと思うと悲しくなってくる。

 

「これ、私なんだ」

「えっ、ええーっ! 嘘でしょう!?」

 

 雑誌の写真と、私の間でキョロキョロと視線を彷徨わせて、森村君は大きな声を上げた。

 さすがに、私でも羞恥に顔が火照るのまでは抑え切れない。

 

 私は、お腹の丹田に力を込めて――

 

(私はビッチ女、こんなのは恥ずかしくない。私はビッチ女、こんなのは恥ずかしくない)

 

 ――と、呪文のように心で唱えた。

 

 武道で習った自己暗示法である。

 そのようにして大丈夫と暗示をかけて、腹式呼吸すれば少し心が落ち着く。

 

「写真をよく見てくれ、後ろから見て首元のホクロと、右のお尻にあるホクロが一緒だろう」

 

 私はそういって長い黒髪が邪魔にならないように掻き揚げて、同時にスカートもたくし上げた。

 パンツを履いていないわけではないのだが、私の真っ白いお尻は丸見えだ。

 

 なぜなら、ビッチ女らしい紫色のTバッグを穿いてるからである。

 お尻のホクロもよく見えることだろう。

 

「ほぇー、本当だぁ!」

 

 森村君は、今一度変な叫び声をあげた。いちいち癪に障る反応だが、我慢する。

 おそらく彼は極度の興奮状態なのだろう。おかげで、こちらは幾分かは冷静になった。

 

「……そこでだ。私が今からここで全裸露出するので、森村君にはその撮影係を頼みたい」

「あの会長、そこでだ……とか言われても、わかりませんよ。なんで僕が撮影係なんですか?」

 

「嫌なのか?」

「嫌じゃないです! むしろ鷹宮会長に撮影係に選んでもらえるなんて、光栄です。いや、でも……なんで僕なのかなって気になっちゃって」

 

 ふむ、まあ気になるのが当たり前だな。

 私はスッと息を吸った。これからちょっとキツイことを言わなくてならない。

 

「理由は、君がこの学校の最底辺生徒だから」

「……」

 

 こう言っただけで、森村君は俯いてしまう。

 本当に打たれ弱いな。まだ、序の口なんだが。

 

「森村君、君は自分でも自覚しているだろう。君は、ブサイクで、デブで、チビで、ノロマで、成績も良くない。だから君なんだ」

「……わかりません」

 

 森村君は、泣きそうになっている。さっきムカつかされた分の意趣返しにしても、これはやりすぎだ。

 これではイジメじゃないかと思ってしまう。

 

 でも、森村君の私に対しての好意を打ち砕くには、最初にガツンとやるしかない。

 心のなかで申し訳ないと深く謝りつつ、私は冷淡を装った声でエロ露出雑誌を見せつけて言う。

 

「変態ビッチなんだよ私は、だから普通の男じゃ満足できない。君のような、本当に最底辺の男に痴態を見せつけて、見下ろされると興奮する変態ビッチなんだ」

 

 大事なことなので、変態ビッチと二度言った。

 さすがにここまで言えば、察しの悪い森村君でもわかるだろう。

 

 森村君が所持しているエロ本には、変態ビッチのお姉様に童貞を奪われるものがよくあるそうだ。

 二次限定だというのが気になるが、なあに私は二次元の女より美しい。

 

 その美しい私が、変態ビッチとして痴態を曝すのだから、興奮するだろう森村君?

 

「会長、わかりませんよ」

 

 森村君は、泣き笑いのような表情を浮かべて、かなり混乱している。

 まあこの反応も当然か。わざと演技している私だって、自分でやって困惑してるぐらいだ。

 

「とりあえず、見てから決めてくれればいい。気が向いたら、このポラロイドカメラで撮ってくれ」

 

 ポラロイドカメラというと、今の若い子にはわからないだろう。

 いわゆるインスタントカメラ、その場でアナログ写真が撮影できるカメラである。現在ではほとんど製造されていない古いものだ。

 

「ポラロイドカメラ、初めて見ました」

「ふふ、なかなか珍しいものだろう。フィルムを入れてシャッターを押すだけだから、難しくないはずだ」

 

 森村君はいわゆるオタクであって、カメラにもそこそこ詳しいというのも調べ済みだ。

 カメラを持つと、震えていた手が止まったので思わぬ良い効果があった。

 

 なぜ、撮影に不便なポラロイドカメラを使うのか。

 もちろん、デジタルデータやネガを残さないためである。

 

 そもそも、森村君に投稿写真雑誌を見せて、撮るように仕向けるところから計算がある。

 もしポラロイドカメラなしに痴態を見せたら、スマホのカメラで撮りたいと言い出すに決まっている。

 

 私は変態ビッチ設定なのに、それを拒否するのはあまりにも不自然だ。

 だから、先手を打ってカメラ好きの森村君の撮影欲を満たしてやるわけである。

 

 私は制服のリボンを解いて、ゆっくりと脱いでいく。スカートもするりと落とすと、下着はTバックTフロントのいやらしいものだ。

 変態ビッチなのに、あえて地味な制服姿を選んだのは、変身を印象づけるためだ。

 

「会長……」

 

 パシャと、シャッターが切られた、

 まだ全部脱ぎ終えていないのに、もう撮影してるのか。

 

「ふう」

 

 ブラジャーも、セクシーランジェリーだったのだが、バスト百二センチ、Iカップの私に合うものがなくて、ちょっと窮屈だったのだ。

 刺さるような視線が、私の大きな乳房に突き刺さる。男の子は、胸が好きだな。

 

「会長、凄いです。なんでそんなに大きいのに、おっぱいが垂れてないんですか」

 

 失礼だな。

 私はまだ十六歳だぞ。いまから胸が垂れていてどうするんだ。

 

 それに、見るところそこじゃないだろ。

 チィ……仕方ない。言いたくないが、察しの悪い森村君に口に出してアピールしてあげよう。

 

「なあ、乳首に付けるピアスは、ニップルピアスっていうんだ。知ってたかい?」

 

 私のピンク色の乳首の先端に、下品なチェーンのついたピアスがついているのだ。

 もちろん、本当に穴をあけているわけではない。

 

 あくまで、イミテーションでクリップのように挟んでるだけだが、高いものなので本当に乳首にピアスを入れているような、ド変態女に見えるはずなのだ。

 見えてるよな?

 

 これ、常に強く挟まれてるから痛いのを我慢してるんだぞ。

 

「ロケットおっぱいってやつですよね、うわースゲエ」

 

 いや、いまニップルピアスの話をしてるんだ。

 褒めるとこ違うだろ。確かに、私の乳房は神のごとき美しさだが、どうも話が噛み合わない。

 

 女がでかでかと目立つ乳首ピアスのことを口にしたんだから。

 そこを褒めるなり、貶すなり、なんとかコメントしろ。だから女にモテないんだぞ。

 

 しかし、そんな文句を言うわけにはいかない。

 

「くっ……」

 

 さすが最底辺生徒である。空気を読まない才能がものすごい。

 森村くんは、思ったよりもずっと手強い。話がなかなか、シナリオ通りに進まない。

 

 だが見ていろよ。

 こっちには秘密兵器がある。

 

 もったいつけてもしょうがないので、ショーツもさっさと脱いでしまう。

 ちなみに、陰毛も、脇毛も、処理をせずボーボーにしてある。

 

 最底辺男子生徒である森村君に、嫌って蔑んでもらわなければならないのだ。

 身だしなみはわざと雑にしてある。

 

 しかし、男に嫌われるとは難しいミッションだ。

 ムダ毛が生えにくい、ツルツルの肌である自分の美貌が恨めしい。

 

 ともかく、これで全裸だ。

 好きでもない男の前で全裸になるのは、さすがに私も足が震える思いだが、ここで動揺を見せてはいけない。

 

 深呼吸である。

 そうしてまず、マジックペンを取り出す。

 

 デカい胸をキャンパスにして『メス』『豚』と大きく書いた。

 使うのが油性マジックペンであることに、本気度を感じて欲しいのだが、森村君の節穴の目だと気づくのは無理だろうな。

 

 また、パシャリとシャッター音がなった。

 どうでもいい撮影だけはしっかりやってくれる。

 

「いいか、森村君。君は最底辺生徒だが、それでも人間だ。変態ビッチの私は、これだ!」

「……メス豚?」

 

「そうだ。誰からも尊敬される容姿端麗、才色兼備の生徒会長、鷹宮彩乃の正体は、動物以下の変態メス豚だったんだ。人間である君よりもずっと下の哀れな存在だ。さあ、踏んでくれ、蔑んでくれ」

 

 私は土下座するように深々と地に跪いて、森村君からのアクションを待った。



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第三条「会長は森村君にオナニーをさせなければならない」

 長い沈黙の後に、森村君は切ない声を上げる。

 

「……か、会長」

「なんだ。私は最低のメス豚だから、罵倒していいんだぞ、日頃の鬱憤が堪ってないか。頭でも、胸でも、ケツでも、どこでも踏んでいいんだぞ」

 

「それより、オナニーしてもいいですか。もう耐え切れなくて」

 

 見上げると、オシッコを我慢しているように、苦しげに前屈みにになっている森村君がいた。

 

「あっ、ああ、そっちか。もちろん構わないぞ。……そうだ、こんなのはどうかな」

 

 オナニーさせるのは、この先のシナリオとしてあったのだが、こんなに早く森村君のほうから言い出すとは思わなかった。

 私は、マジックで自分の身体にボディーペインティングを施す。

 

 お腹には、『露出狂の変態肉便器です』と、ハートマークを付けて書いた。

 ふとももに、『ちんぽ大好き』『ザーメンタンク』『中出し専用便器』『無責任孕ませOK』などと所狭しと書いていく。

 

 もちろん全てに抜かりのない完璧な私のことである。

 自分で上手く書けるように、あらかじめ練習してある。

 

 これも、全ては計算の内だ。

 これらの卑猥な言葉は、下品であるだけでなく、今後のためのサブリミナルメッセージとなっている。

 

 なんという完璧な計画。さすが私。

 そうとでも考えてないと、こんなことアホらしくてやってられない。

 

 ここはもう、もう開き直るしかないな。

 私がそんな苦悩を抱えて、自らの身体にボディーペインティングをほどこしている間に、森村君はズボンとパンツをずり落として、陰茎を取り出してこすりだしている。

 

 よくそうも簡単に赤の他人に陰部を見せられるものだ。

 私など、数日煩悶してようやく覚悟が決まったのだが、森村君は意外と肝が太いのかもしれない。

 

「会長の裸、すごくエロいです」

 

 なんだか、股間のこするスピードがものすごい。

 そのたびに大きなちんぽが揺れる。

 

「君のは、その大きいんだな……」

 

 かなり抵抗があったが、私は変態ビッチを演じるためにかなり勉強した。

 森村君の陰部をみることになっても、驚かないように様々な男性のペニスの画像を見て予習してきた。

 

 しかし、それらの画像に比べても、森村君の陰茎はかなり大きいように思えた。

 ちゃんと皮も剥けているし、片手で根本までこするとピンク色のカリ首がエイリアンの頭のような形をしている。

 

 森村君のイメージから、包茎の可愛らしい小さなちんちんを想像していたので。

 なんかこう威圧感があるというか、圧倒されてしまう。

 

「会長のおっぱい凄い、すごっ、ううっ、出る」

「もうか!」

 

 成りは立派だが、持久力まではなかったようだ。

 森村君は、すぐに鈴口からピュッピュと精液を放出する。

 

 いや、こりゃピュッピュなんて可愛らしいものではないな。

 ドピュドピュと、大量の精が飛んだ。

 

 精液は白いものだと思っていたが、どうやら黄色いゼリー状の物質も混じっているような。

 空中で糸を引いているようにも思える。ものすごい粘性、これが男のザーメンか。なんとも汚らしいものである。

 

 森村君は、童貞だから性病の心配はないはずなんだが。

 あんなのが膣に入ったら病気になってしまうのではないかと、少し心配になる。

 

 幸いなことにと言っていいのか、森村君は私に配慮したらしく、直接身体に精液をぶっかけてきたりはしなかった。

 デカいのと射精が早いので、すっかり怖気づいてしまったが、できればぶっかけてくるぐらいのほうが良かった。

 

「意外に紳士なんだな森村君。私の身体にかけても良かったんだぞ。むしろ、汚して……汚して欲しい」

 

 私はビッチの振りをするのだから、身体にかけてもらわないといけないのだが。

 うーんあれをかけられるのには躊躇があったので、つい言いよどんでしまった。

 

「あっ、かけて良かったんですか。じゃあ、次はかけます」

 

 一回出したら男は、おちんちんが柔らかくなってしばらく落ち着くという話だったのに、森村君の陰茎はデカくて硬いままで、すぐに手でこする運動を再開している。

 オナニーを始めてから、大人しかった森村君の勢いがとんでもなく、顔もものすごいブサイクな形相になっていて、こっちが引いてしまう。

 

「ああ、会長のデカパイに出る、出る!」

「またか!」

 

 私のおっぱいにめがけて、森村君は射精した。

 そりゃ私の胸はでかいから、谷間を狙えば当たりやすいだろう。

 

 良かった。さっきよりは、黄みがかったゼリー状の物質が少ない。

 それにしても二回目なのに、すごい量である。谷間にたっぷりと、白濁したスープが溜まる。ドバドバ射精の勢いも滝のようで、顔や髪にも飛び散った。

 

 どうやら森村君の精液は、一回目の射精だと濃厚になるせいか強い粘性を帯びて、色も黄みがかるようである。

 森村君の特異体質なのかもしれない。

 

「会長、もう一回。もう一回かけていいですか?」

「ううっ……かけてもいいが、ちょっと落ち着け」

 

 ポラロイドカメラで撮影するのはどうしたんだ。さっきから、ちんぽしか握っていないが。

 撮影は、私としてもどうでもいいことなのだが、このままだと森村君の勢いに押されて主導権を握られてしまう。

 

「はい!」

 

 森村君は、ちゃんと言う通りにオナニーは止める。

 そういうところは素直なんだな。

 

「これを見ろ」

 

 私は、準備してあった鼻フックを取り出して装着する。

 これが最終手段だ。

 

 私の高い鼻梁が、フックでひん曲がり、ブタ鼻になる。

 これで名実ともにメス豚である。これはできればやりたくなかったのだが、森村君の勢いが止まらないので仕方がない。

 

「うわ、会長エロ」

 

 お前はエロいしか、言葉を知らんのか。

 こんな醜いブタ鼻になった姿を曝したら、さすがに軽蔑されると思ったのだが、興奮で判断力が鈍っているのか?

 

「なあ、見ただろう。私はメス豚だ。こんな変態性癖の情けない女なんだ」

「会長、その鼻にぶっかけていいですか」

 

 鼻?

 鼻に精液を降りかけるだと?

 

 想像を絶する事を言う。

 しかし、今の私は変態ビッチだった。

 

「お、おう。望むところだ……ヒッ」

 

 シコシコとデカい肉棒が、私の目の前まできた。

 

「会長の鼻が、鼻にィィ、出るっ!」

 

 私の視界は白い粘液に覆われた。

 鼻どころか、顔中が精液だらけだ。

 

「ブハッ! ケホッ、ケホッ」

 

 もちろん鼻フックで開いていた鼻の穴にも大量に入ったらしく、詰まってしまった。粘膜が痛い!

 息が詰まる!

 

 本当に豚のように、ブーブー苦しげに呻くしかない。

 情けなさに涙が出てくる。

 

「あっ、会長大丈夫ですか。なにか顔を拭くもの」

 

 森村君も、自分でやっておいて、心配するのだから世話はないな。

 私は、森村君にティッシュの箱を渡してもらって顔を拭いた。

 

 変態ビッチの演技のシミュレーションでは、顔に精液をかけられたら自分の手で顔にべっとりと塗りたくることも考えていたのだが。

 とてもじゃないが、そんな演技できたものじゃない。

 

 森村君の陰茎がこれほど大きく、また多くの精液を出すものだとは想定外だったのだ。

 苦しくて、気持ち悪い。

 

「ゲホッ、ゲホッ……取り乱してすまない」

「いえ、僕も興奮してやりすぎました。会長にぶっかけるなんて、大変なことをしちゃった。ごめんなさい」

 

 三回射精してようやく有り余った性欲が収まったのか、森村君は反省の言葉を口にする。

 普段なら許すというところだが、今の私はメス豚である。

 

 むしろ喜んで見せないといけないんだな、これ……。

 

「森村君、何度も言わせないでくれ。私は精液を浴びて喜ぶ変態ビッチなんだ。いつでも森村君が好きなときに、かけたい場所にかけていいんだよ」

「えっ、じゃあおしりの穴でもですか」

 

 ことごとく、私の予想の斜め上を行く森村君。

 

「な、なんで尻だ?」

「だってさっきの投稿写真、会長のお尻の穴が見えてたじゃないですか。僕そこにぶっかけたいなって……」

 

「ああ……うーん。もちろんだとも、もちろんぶっかけていい! だが、お尻を汚す前にぜひこの油性マジックペンで、私のお尻に罵倒の言葉を書いてくれ」

「えっ、あの会長。僕は文字があんまり上手くないんですが」

 

「なんだっていい、おめこマークでもいいぞ。とにかく汚い言葉を書いて、汚してくれればいいんだ」

「わかりました。じゃあ、こんな感じで」

 

 迷いないペン使いだったので、何を書いたのかと思って大鏡に映してみるが、ミミズののたくったような文字でいまいちわからない。

 

「すまない、これはなんと書いたのだ?」

「えっと、『うんこ』なんですけど。すみません、ボキャブラリーがなくて」

 

 これには意表を突かれて笑いが出た。

 森村君、君は子供か。

 

「いや、ははは。なかなかイイ線を突くじゃないか」

 

 うんこか。

 笑えるだけでなく、これから私がやろうとしていることの予言になっているので、笑ってしまった。



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第四条「会長は森村君の前で排尿と排便をしなければならない」

 森村君に先を見透かされるとは、最底辺生徒だと思って舐めていてはいけないな。

 

「そんなにおかしかったですか?」

「私は今日、うんことオシッコをここでしようと思ってたんだ」

 

「ええ、こんな場所でですか?」

「うん。君は知っているか知らないが、スカトロプレイと言うんだ。ちょっと臭くなるが、豚のことなので勘弁してくれないか?」

 

「ええ、うんこって、トイレじゃなくて部屋でやるんですか!」

 

 どうやら、森村君はスカトロジーを知らなかったようだ。

 そうだよな。まだ十五歳の高校生で知っているはずがない。

 

 圧倒されるばかりだったので、性知識の面でようやく上回れて、ちょっとホッとした。

 

「うん。そのために、こうしてタライを用意してある。君の前で排泄することで興奮する変態女をどうか哀れんで見下してくれたまえ」

 

 処理しやすいように、タライの下には新聞紙を引いてある。

 部屋のど真ん中でスカトロプレイである。これは、さすがの森村君もドン引きだろう。

 

 実行する私自身が、全力で引いてるぐらいなのだ。

 オシッコは投稿写真を撮るときに一回やったが、トイレ以外でのうんこは初挑戦である。

 

 ハァ……ハァ……。

 ちょっと呼吸が荒くなっているのを感じる。落ち着け。

 

「あの、オナニーしてもいいですか」

「また、オナニーするのか。も、もちろん好きにしろと何度も言っている。森村君、私はしょんべんとクソを垂れ流す家畜なんだよ。君は人間なんだから、家畜に何をやったって許されるんだ。許可なんていらないぞ」

 

「じゃ、じゃあ会長の脱いだパンティーでしこってもいいですか?」

「パンツ!?」

 

「あっ、ダメですか」

「ダメじゃない。もちろん、私の下着も服もみんな好きにしていい」

 

 森村君は、嬉々として私のやたらカップの大きいブラジャーを頭にかぶって、この日のために用意して穿いていたセクシーパンティーの股の部分の匂いを、犬のように嗅ぎ始めた。

 うわ、キモ……。

 

「あー、会長のいい香りがします」

 

 それはさっき履き替えたばかりだから、そんなに匂いはついてないと思うんだけどね。

 私の汚れた下着の匂いを嗅いだのが強烈な刺激となったのか、また森村くんの股間をこする速度が上がっている。

 

 何度も放精して、おとなしくなったはずの鎌首が、ぐんと持ち上がっている。

 もしかして、まだ出るのか。

 

 いかん。

 みとれている場合か、私は変態プレイをして森村君を引かせなければ。

 

「森村君、いまからこのメス豚が排泄するから、良かったら撮影を頼む!」

 

 森村君を引かせようとしてるのに、こっちだけがドン引きしてしまっている。

 主導権を取り戻すために、こちらに注意を引き、ちんこをこするのを止めさせよう。

 

「はい、ちゃんと撮りますよ。笑顔でピースしてください」

「ピースか……ううっ、わかった」

 

 まさかそんな注文まで飛び出るとは思ってなかった。

 私はもうやけっぱちになり、タライにしゃがみこんでオシッコを漏らしながら笑顔でピースした。

 

 パシャリと、シャッター音がなる。

 はぁ……なんたる恥辱。

 

「会長、ちゃんとうんこもベストショットで撮ります」

 

 今度は笑顔ピースの注文が出なくて良かった。

 そんな状態で、気張るのは無理だ。

 

「ううっ……」

 

 私は、耐え難い羞恥のなかで、恥ずかしい音を響かせる。

 ああ、シャッター音がなる。

 

「ハァハァ、会長のうんこにぶっかけてもいいですか」

「……えっ、あ」

 

 許可を与えるまでもなく、私の出したほかほかの排泄物に向かって、ドピュドピュと精液を吐き出してくる。

 私は、その醜悪な光景に、強烈な吐き気を堪えた。

 

「あーっ!」

 

 森村君は、感極まった声を上げながら、私の出した排泄物に向けてドクドクと精を垂らし続ける。

 地獄絵図だった。

 

 恥辱も曝した羞恥も忘れ、乳首を挟むニップルピアスや鼻フックの痛みすら忘れて、私は呆然とそれを見ていた。



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第五条「会長は変態ビッチアピールで森村君をドン引きさせなければならない」

「会長、大丈夫ですか?」

「えっ、ああ」

 

 あまりのショックに、ほんの数秒意識が飛んでいたらしい。

 眼の前にあるのは、私の茶色い排泄物に森村君の白濁した排泄物がかかっている汚らしいものである。

 

「今度は、会長のお尻の穴にぶっかけてもいいですか?」

「どうぞ」

 

 心が酷く冷めた私は、緩慢な動きで排泄物をひり出した後のお尻を森村君に向けた。

 これはもう私の負けだ。

 

 猛烈な恥辱も、全部吹き飛んでしまった。

 ただ、心の底から森村君の変態っぷりにドン引きしている。

 

「ああ、会長の桃尻。ひり出したうんこ!」

「うんこ……」

 

 この男子生徒は、私のうんこに興奮して射精したのだ。

 もう何度目の射精だろう。ピュピュと、森村くんの糸を引く精液は、私のお尻の割れ目あたりを汚した。

 

 まだ弾けるような勢いで飛ぶ白い精液。

 なんだか、身体を汚されるのは、もうどうでもよくなった。

 

 森村君は、いまだに私のブラジャーをかぶって、私のパンティーを大事そうに握りしめて、嗅ぎながらちんこをこすっている。

 本当に、大丈夫か?

 

 私は、森村君の子供を妊娠しなければならないのだぞ。

 こんな変質者の男の子供を妊娠して、きちんと産んで育てられるのか、今更ながら心配になってきた。

 

 私は、こっそり鼻フックを外す。

 こんな中途半端な変態プレイで、森村君を引かせようなんて甘かった。

 

 むしろ、森村君の変態っぷりに負けて、私のほうがドン引きさせられるだけだった。

 

「あれ、鼻フック止めたんですか。似あってたのに」

「ああ……」

 

 乳首ピアスは褒めなかったのに、鼻フックは褒めるのか。

 もしかすると、私が鼻をひん曲げて森村君レベルのブサイクに近づくことで、逆に親近感を持たれてはいまいか。

 

 そうであれば、森村君から嫌われようとする目的から考えると、鼻フックは逆効果だったということになる。

 

「次は、やっぱりおっぱいにぶっかけてもいいですかね?」

「なあ、森村君。おっぱいもいいんだが、お尻の穴にはぶっかけて、私のもう一つの穴にはぶっかけなくてもいいのか?」

 

 もう何度目の射精だ。

 まだ精液が出るのかとも聞きたかったが、それよりもお尻の穴や鼻の穴にまでぶっかけておいて、マンコは避けて通る森村君の態度が気になった。

 

「そ、その、おまんこは……妊娠しちゃうかもしれないから」

 

 精液を女性器にかけられたぐらいで妊娠したりはしないと思うが。

 これだけ粘り気があって量の多い森村君の精液なら、わからないな。

 

「もうお尻の穴を狙った時に、そこから垂れてきてだいぶと女性器にもかかってるんだけどね」

 

 マン毛をぼうぼうにしているから、そこに張り付いて膣の中には浸透してないが。

 私としては、妊娠すればクリアみたいなところがあるので、もう生殖器にその濃厚な精液を注いでもらって終了にしてもらいたい気分である。

 

 いろいろ疲れたのである。

 一人でいまだにハァハァとオナニーしている森村君の精力は、いつになったら尽きるのであろう。

 

 これがマラソン大会や運動会で常に最下位の男とは思えない。

 どんな人間にも才能があるというが、森村君はエロ方面にだけ、特化した才能が有る男なのかもしれない。

 

 なんだったか、私が予習のために大量に見たアダルトビデオに、確か汁男優という女優さんに精液を振りかける職業があったはずだ。

 あれならば容姿や性格は関係ないし、類まれなる射精の才能がある森村君は、将来そっちの方向に進めばその道で食べていけるかもしれない。

 

 そうだとしたらこれをキッカケに、最底辺生徒である森村君にも将来につながる職能が一つ見いだせたことになる。

 うん、変態プレイで森村君をドン引きさせて嫌われることには失敗したが、これは有意義なことだ。

 

 もちろん、今すぐ汁男優になれるわけでもないし、十五歳の彼の有り余る性欲を誰かが解消してあげなければ、性犯罪に走ってしまうかもしれない。

 だからこそ、会長である私が森村君の相手をしてあげれば、犯罪の危険性を未然に防ぐことにもなる。

 

 うん、これは大事なことだぞ。

 私が相手なら、不純異性交遊にもならないし、射精をサポートしてあげるぐらいなら大したことはない。

 

「あっ、どうしよう。妊娠しちゃったら大変だ。会長、拭いたほうがいいんじゃないですか」

 

 やれやれ、身体中どころか、私の排泄物まで精液まみれにしておいて、森村君はこんなことを言う。

 ほとほと呆れる。やっぱり、彼に対する嫌悪感は拭い切れない。

 

 だが、私はこの学園の会長として、こんなどうしようもない彼だからこそ見捨てずに、最後まで面倒を見てあげようと心に決めた。

 これは、私にしかできない仕事だ。



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第六条「会長は膣口に精液を注ぎ込こませねばならない」

「森村君、この身体に書いてあるセリフを読みたまえよ。君に孕ませられるなら、私は本望だよ」

「そんな……僕まだ責任取れる歳じゃないですし」

 

「責任? 何を言ってるんだ森村君」

「だって赤ちゃんができちゃったら……でも会長なら僕は……。もし万が一妊娠したら言ってくださいね。一緒に考えることはできると思います」

 

 やけに誠実なことを言う。

 普段なら褒めてやりたいところだが、この流れはやばい。

 

 森村君に、彼氏面というか。

 子供ができたときに父親面されたら、私が困るのだ。

 

「わー!」

「どうしました!」

 

「あ、安心しろ。私は安全日だ」

「安全日?」

 

「そうだ、よく聞け。今日は安全日なんだ。だから、膣に精液が入っても全然平気なのだ」

 

 我ながら、下手な言い訳である。

 完全な安全日なんてものが存在するはずもないし、私は順調にいけば来週生理が来るはずだから、どちらかどいえば今日は危険な日のほうであろう。

 

「そっか、良かった。人が悪いなあ、先に言ってくださいよ。僕がパパになったらどうしようかと思っちゃいました」

「ふっふっふ、脅かしてすまなかったね。こっちも妊娠するかもと思ってもらったほうが興奮するからさ」

 

 安全日などという、間違った性知識を下級生に与えることに反省してしまうが。

 ここは、緊急回避の意味合いがあるので致し方ない。

 

「会長は変態ですもんね。わかります」

 

 私が変態であることはとりあえず理解してくれたようで、それだけでも今回のミッションの成果はあったなとホッとする。

 このまま女性器に精液をぶっかけてもらえれば、もしかしたら森村君の子供を妊娠して、この面倒な一連の作業も終了になるかもしれない。

 

 そう思うと、もう気軽に座り込んでM字開脚できた。

 どんと来いである。

 

「わかったら、遠慮せずマンコめがけてぶっかけてみてくれよ」

「でも会長、処女ですよね?」

 

「へ?」

「あっ、いやなんか、すごく綺麗なおまんこだし、膣口が閉じてるようにみえて」

 

 自分の女性器なんてあまりみないから気が付かなかった。

 なるほど、これは閉じてる状態に見えるのか。

 

 確かに、経験豊富な女性の外陰唇が外に開いているビラビラの状態と比べれば、私の膣はただの縦筋であって口は閉ざしている。

 処女であることを隠す必要もないかと、私はぶっちゃけることにした。

 

「そうだ。白状しておけば、私はまだ膜が張ってるよ。いや、こう見えてなかなかモテなくてね」

「わかります……会長は、変態ですもんね」

 

 モテないと謙遜してみせたのに、変態だからモテないんだと言われてしまったので。

 おいー! と思ったが、まあいいだろう。

 

 私は彼氏がいないのは確かだしな。

 まだ男性との交際に興味が持てないだけで、これでも月に二回は交際の申し込みを受けるのだが、変態のほうが障害になってると勘違いしてくれるならばそれでもいい。

 

「なんなら森村君が、私の膜を破ってくれても構わないんだよ?」

「まさか」

 

 変態行為にはグイグイとくるくせに、普通のセックスには奥手なのだな。

 早漏なのは玉に瑕だが、そんな立派な陰茎と類まれな精力を持っているのにね。

 

 まあ、今日はセックスまで行くのは早計か。

 森村君もだろうが、私にも覚悟ができていない。

 

「処女膜が張ってるといっても、穴が開いてないわけじゃないんだよ。ほら、見たまえ。こう見えても、指一本分ぐらいなら入る穴があるだろ?」

「本当ですね……」

 

 森村君が、ゴクリと喉を鳴らすのが聞こえた。

 まだ勃起しているので、いけるなと判断して私は机に腰掛けて足を大きく開いて森村君を誘惑した。

 

「射的ゲームをやってみないか? この穴めがけて精液をぶっかけてみたまえよ」

 

 私はビラビラを指でで大きく開いて、中に指を差し込んでかき回してみせた。

 ちょっと怖い行為で普段は絶対にやらないが、中指一本分ぐらいなら膣口を広げられる。

 

「会長のまんこ、ううっ!」

「あー、はずれだな」

 

 すぐさまチンコを擦りだして精液を飛ばしてきた森村君だったが。

 放たれた白い放物線は、マンコの穴を大きく外れて床に落ちてしまった。

 

 これまでかなりのコントロール力を誇っていたのに、肝心なところで外す奴だな。

 さすが森村君といったほうがいいのだろうか。

 

 せっかく女性をモノにできるかもしれないチャンスで失敗する。

 そういうダメな星の下に生まれているのだろう。

 

「ああ……」

 

 ふーむ、森村君でも、落ち込むことがあるのだな。

 なんだか可哀想になってきた。

 

「しょうがないな。ほらもっと足を開いて当たりやすいように腰を前につきだす、特別にゼロ距離射撃を許可する」

 

 なんならセックスしてもいいのだ。

 ちょっと森村君は陰茎が大きすぎて怖いが、いまは小さめになっているので、今なら入れられても構わないんだよ。

 

「会長、あの……」

「なんだ、さすがにもう射精は無理か?」

 

 もう何発出したって話だものな。

 さすがの大砲も、縮こまって小砲になってきている。おっきくない状態を今始めてみた。

 

「会長、そうではなくておっぱいを揉ませていただけませんか。そしたら、頑張れそうです」

「胸ぐらい自由に揉めばいいんだよ。なんで遠慮してるんだ?」

 

 私の胸が自分の精液だらけで汚れてるから触りたくないのかと思ってたら、森村君は身体に触れるのを遠慮していたらしい。

 ずっと好きにしていいと言ってるのに、変なところで紳士な男子である。

 

「じゃあ、遠慮なく。会長のおっぱい……柔らかい、温かい、最高!」

 

 許可した途端に、ほんとに遠慮なく揉んできた。

 ぐにぐにと、腕で変形させられるほどの強さで揉みしだいてくる。

 

 もともと私の胸は重量級だから思いっきり強く揉まれても平気なのだが、この握力を体育のときにも出せば、もっと良い記録が出せるのではないのか。

 そんなことを考えていたら、森村君の股間は見事に復活していた。

 

 おっぱいを揉んだだけで、まるで一回目のときの硬度を保っている。

 不死鳥のようだ。

 

「森村君、次は外さないようにマンコの穴にちんこの先をくっつけてしまえ。マンコとちんこのキスだ、キス」

「あっ、ああっ、会長それ興奮する。もう一回お願いします」

 

 私のビッチっぽいセリフに興奮したようだな。

 よし。

 

「私のマンコと、森村君のちんこをキスさせよう。ほら遠慮せず、もっとくっつけて私の中に入ってこい」

「あっ、指で支えなくても、僕のちんこと会長のマンコがくっついてますよ」

 

 森村君は、私と粘膜で触れ合ったことに感動したらしく。

 胸を揉みしだく両手が震えている。

 

 そんなことで興奮するのならば、少しサービスしてやるか。

 

「うん、ちゃんと気持よく感じるよ。森村君のちんぽの先はヌルヌルだな」

「おお、僕は会長を感じさせてる!」

 

 森村君の胸を揉む手つきは、正直言えば下手だけどね。

 お互いに初めてで慣れていないし、受け入れるこちらも下手なのだから、文句を言うつもりはない。

 

 確かに先っぽはくっついているが、森村君のおちんちんは、やはりデカすぎて、軽く突っつくだけでは入ってこない。

 私の開ききってない女性器に、そこまで太いものの入る隙間はないと、こうしてくっつけてみるとわかる。

 

 森村君とセックスするときには、苦労しそうだな。

 そんなことを思う。

 

 机に足を開いて座り込んでるこの体勢はとても疲れるので、さっさと精液を吐き出してしまえばいいと思うのだが。

 森村君は陰茎は元気でも、陰嚢がもう空っぽなのかなかなか精液が出てこない。

 

 もっと興奮させればいいだろうか。

 

「森村君、私の卵子と精子を結合させて受胎させてもいいぞ」

「会長、もっとビッチっぽく言って!」

 

 えっ、もっとビッチっぽく言うのか?

 私はできるだけ可愛らしい声を作って言う。

 

「遊太君、彩乃のおマンコにピュピュして赤ちゃん作って!」

 

 確か、森村君が好きなビッチ漫画に、こんなはしたないセリフがあったのを思い出した。

 私は読んだものはたいてい暗記している。

 

 いかにもおバカなビッチがいいそうなセリフだなあと、面白く思ったものだ。

 実際こんなセリフを言う女はいないのだが、エッチな漫画が大好きな森村君にはてきめんの効果があった。

 

「おおっ、彩乃ちゃんのマンコにピュッピュするよ!」

「頑張って遊太君のおちんちん! 彩乃の中にピュッピュして!」

 

「うおおお、中に出して会長のおっぱい破裂させるぞ!」

 

 おっぱいが破裂?

 どういうことだよと思いながら、私は膣の奥底にビューと熱い飛沫を受けるのを感じる。

 

「ああ、奥にくるのがわかる……」

 

 これはまた、本当にお腹の奥に流し込まれるのがわかるのだ。

 限界まで絞り出したのに、なぜこんなに射精の勢いがいいのだろう。

 

 もしや、こうしている間にあの大きな睾丸で、新しい精液が生産されていたのかもしれない。

 それほどの精液の生産量を誇るとすれば、普段から黄みがかるぐらい精液が濃縮されているのも納得できる。

 

 この精力の異常な強さは、科学的な研究対象になりうるのではないか。

 我が学園の劣等生は、性的な方面ではものすごい優等生なのかもしれない。

 

「会長やりました!」

「うん、よくやった。男らしいぞ、森村君」

 

 私が褒めてやると、森村君は満足気な顔をした。

 誰でも褒められるのは嬉しいし、森村君が射精したら褒めてやることにするかな。

 

 膣に射精してくれるのは、私としても嬉しい限りである。

 あとは、腰を上げてソファーにでも寝そべって子宮に精液を貯めておけば、この拷問に近いミッションをさっさと完了させることができるかもしれない。

 

「あの、会長。膣から精液が垂れてくるところを見たいんですが」

「それは、やらなきゃいけないことなのか?」

 

 私はもう、注がれた精液が垂れないように寝そべろうと思ってるんだが。

 

「精液が垂れてるところを撮ったほうが、ビッチぽいですよ」

「むっ……」

 

 そう言われると、断りにくい。

 そういえばもう忘れてたけど、撮影をしているんだったな。

 

「会長が精液を膣からこぼしてくれたら、僕はもっと射精できると思います」

「ほ、本当か?」

 

 本当だった。

 私が足をおっぴろげて、精液を膣から垂らしているところを「エロい! エロい!」と喜んで撮影した森村君は、また萎えたおちんちんを復活させて私の膣に射精してくれたのだ。

 

 しかも二回も、どこまで無尽蔵なんだその金玉は。

 そんなに無理して大丈夫なのか、森村君のぷっくらとした頬が若干やつれて見えるのも心配である。

 

「あの会長、この写真一枚ぐらい記念にもらっても……」

「絶対ダメだ! あと、このことは絶対に他言無用にな。言ったら、もうこの学校に居場所はないと思えよ!」

 

 私がそう言うとシュンとする森村君。

 可哀想で申し訳ないのだが、君は調子乗りのところもあるから、脅させてもらう。

 

 こっちも会長としての立場が掛かっているので、秘密厳守してもらわないと困る。

 いろいろと私に付き合わされて翻弄され続けた森村くんは、ズボンとパンツを穿くと呆けたような顔でフラッと部屋を出ていく。

 

 私は、森村君の精液を子宮に溜めるために寝そべりながら、それを見送るのだった。



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会則第二章「会長は森村君とセックスしなければならない」
第一条「会長は森村君とセックスしなければならない」


 あれから、一ヶ月近くが過ぎた。

 前回の森村君が盛大に膣に注ぎ込んではくれた精液を、こちらとしても丁寧に子宮へと送り込んだつもりであったのだが、妊娠しないまま生理が来てしまった。

 

 セックスしないで会則をクリアできればそれに越したことはなかったのだが、そもそも付帯事項から考えるとそんな裏ワザめいたやり方は本義にもとるというものだろう。

 会則に定められたことなのだから、真面目にやらないでどうする。

 

「やはり、セックスしなきゃダメだよなあ」

 

 絶対にしなきゃいけないと思うのに、やはり私は破瓜が怖くて踏ん切りがつかないでいた。

 こんなことではいけないのだが、初めてであのデカいおちんちんを挿れるのは怖い。

 

 どうやって進学校である鷹宮高校の受験にクリアしたのか謎に思えるぐらい成績不良の森村君だって、この学園の生徒であることには変わりない。

 会長の私は、彼を救済する義務がある。

 

 そもそも生徒に対して、個人の好悪の情で接し方を変えるのは、会長失格だ。

 最底辺生徒である森村君を救済する会則の趣旨を考えると、むしろダメな分だけ優しくサポートしてあげなければならない。

 

 そう言うわけで、セックスする覚悟をして呼び出したわけだが……。

 

「久しぶりに呼び出してくれましたね。いやー、会長のエッチな写真一枚ぐらいもらっておけば良かったなあ。あれからあの雑誌を買って、何度もオナニーしましたよ。毎号買ってるんですが、この前撮った写真はいつ雑誌に載るんですかね!」

 

 一ヶ月ぶりに会長室に呼び出してやったら、こんなことを鼻息荒くして早口で言ってくるので閉口する。

 テンションが高すぎる。

 

 あんな赤裸々な写真を、雑誌に載せられるわけがないだろう。

 身元がバレてしまうじゃないか。あんな下品な雑誌に投降など二度とゴメンだ。

 

 もちろん森村君に、写真などやるものか。

 流出したら困る。

 

「森村君、写真は私の私物だからあげるわけにはいかないが、オナるネタぐらいにならいつでも私がなってやろう」

「えー、本当っすか! もっと早く頼めば良かったなあ」

 

 なんか急に馴れ馴れしく距離を詰めてくる感じがムカつくが、我慢だ。

 そもそも森村君だって、私に付き合う義理はないのだ。呼び出しているのは、あくまで私の都合である。

 

 それに今日は、この森村君にオナニーではなく、セックスさせねばなければならない。

 そのための覚悟はして呼び出したのだ。

 

 セックスする雰囲気を作らないといけないので、森村君と険悪なムードになるわけにはいかない。

 なんとか上手く誘ってみよう。

 

「今日はオナニーより、セックスさせてやろうと思ってな」

「本当っすか! やった!」

 

 早い。ほんと早い。

 上手く誘う必要もなかった。

 

 だが話はこれからだ。

 セックスはするが、私が森村君の彼女になってしまって困る。

 

「今日のセックスのために、会長室の壁と窓を完全防音仕様にして、ベッドも用意した」

「うは! これは凄い。シャワーもあったりしますか?」

 

「シャワー室は、もとから付いている」

 

 仕事で会長室にこもる事が多いので、付けてもらったのだ。

 

「何から何まで凄いんすね。さすが会長は贅沢だなあ」

「シャワーといっても、ただの簡素なユニットバスだぞ。この程度は、贅沢とは言えないと思うんだが……」

 

 この学園の部活動ならば、シャワー室や防音の設備が付いているところはいくらでもある。

 うちの屋敷にある私の部屋専用の風呂より、よっぽど質素なぐらいだ。

 

「庶民の発想とは違うんすね」

「まあな……」

 

 立場の違いをわからせるのはいいことだろう。

 森村君ごときでは、私のフィアンセは務まらないのだ。

 

 なにせ私の配偶者になるともなれば、この学園を所有する鷹宮グループの総帥ともなる。

 どう考えても、いや考えるまでもなく最底辺生徒には無理だろう。

 

 だから、森村君が妙な思い上がりをしないように、ちょっとした罠を張らせてもらう。

 気持よくさせてやるんだから、悪く思うなよ。



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第二条「会長は森村君専用の精液便所にならなくてはならない」

「あのでもセックスするといっても、避妊具とかないですけど……」

 

 ベッドを見せたら、実際にやることを想像して怖気づいたのか、すぐネガティブになる森村君。

 わかるぞ、私も実は怖いからな。

 

「安心しろ。避妊具とかはいらない。生入れ中出しだ」

「えっ、また安全日なんですか。でも、あのあと考えたんだけど……やっぱり生で挿れたらできちゃう可能性はありますよね?」

 

 おっ、森村君も意外に賢い。

 そうなのだよ。完全な安全日など存在しない、よく学んでくれた。

 

「ふふふ、心配いらない。そのために、私はこれを用意した」

 

 私は、森村君の前に一枚の書類を差し出す。

 

「これなんすか。森村遊太専属精液便器……無責任種付けOK?」

「私が、森村君の専属精液便器になる契約書だ。これにお互いに署名捺印すれば、妊娠の心配はいらないだろ」

 

「えー、妊娠の心配はいらないって、ええー!」

 

 森村君は、ひっくり返りそうなほど仰け反った。

 オーバーリアクションだが、いきなり貴方の精液便所になりますと言われても、そりゃ呆気にとられるのもわかる。

 

「妊娠したら、私の方で処理するからかまわん」

「あのでも、堕胎はダメですよ! 女の子の身体に負担がかかるって!」

 

 そう少し怒ったように言う森村君に、私は少し感動していた。

 ちゃんと女性の身体に配慮する気持ちもあるのか。

 

 自分の欲望を満たせればいいゲスなのかと思い込んでいた。

 かなりの変態ではあるが、それは生育の仮定で捻じ曲がったのだろう。

 

 彼も、根っこでは善良な人柄だと知れて私は安心した。

 なにせ、私は森村君の子供を産んで育てなければならないのだから。

 

「誰が堕胎するといった、ちゃんと産むぞ」

「本気ですか?」

 

「本気も本気だ」

「でも、会長も学校がありますよね。お腹とか大きくなったら、学業に差支えがあるんじゃ?」

 

「私を誰だと思ってるんだ。この学校の生徒会長であり、理事長の娘だぞ。お腹が目立つ前はごまかせるし、目立ってからは自宅学習すれば、気が付かれずに産むことぐらい簡単にできる。この学校で、私に不可能なことなどないからな!」

「でも、なんでまた僕の子供を産もうなんて思ったんですか。会長ほどの美人が子作りしたいなら、相手なんていくらでもいると思うんですが」

 

 当然の疑問であるな。

 もう、こういう会則があるから仕方がないんだと言ってしまいたくなるが、それを言えば森村君は私とセックスすることを当然の権利と思うことだろう。

 

 そうすると、調子に乗りやすい森村君のことだから、すぐに増長するに違いない。

 会則のことを知らせないでセックスするためには、あくまでも私の変態趣味ということにして、主導権を握らなくてはならない。

 

「他の男ではダメなのだ」

「もしかして、会長は僕のこと好きだったり……」

 

「そんなわけないだろう! むしろ一番嫌いな男だからこそ、嫌いな男に無責任に種付けされて興奮できるんだ」

「でも、ゴム付きでもいいでしょう。身体に負担のかかる妊娠や、出産までしなくても……」

 

「出産アクメというのも楽しんで見たくてな。こういってはなんだが、うちの家は君などでは想像もつかないほど金持ちだ。子供は産み捨てておけば、うちの家のメイドが育ててくれるから、何の心配しなくていい」

 

 もちろん私は、産み捨てなどはしない。

 産んだらきちんと自分で育てるつもりなのだが、森村君にできた子に価値があると思われては困るので捨てると言っておく。

 

「うーん、わかりました。でも、印鑑とか持ってきてないんですが?」

「拇印で構わんぞ」

 

 私は森村君を誘導するために、自分の名前を書いて印鑑を押す。

 さあ、君も名前を書いて拇印を押すんだ。

 

「会長もボインでいいですよ」

「……ほら、くだらないことを言ってないで、さっさと君も署名してくれ」

 

「ハハッ、じゃあ森村遊太っと」

 

 森村君が拇印を押したとき、やったと私は心の中でガッツポーズした。

 ものすごく酷い文面だが、これは立派な契約書だ。

 

 森村君は、私に無責任種付けをしてもいい。孕んだ場合の責任は、私だけにある。

 裏を返せば、できた子供の親権は私だけにあることが書かれているわけだ。

 

 これで森村君は、私の子供とは関わりないことになる。

 万が一、子供の認知などを求めてきても突っぱねる法的根拠になるわけだ。

 

 森村君が性欲に目が眩んだところを騙すような真似をして申し訳ないが、これで問題の半分は片付いたとホッと胸をなでおろす。

 さて、これからがセックスの始まりである。



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第三条「会長は森村君に処女膜を見せなくてはならない」

「さあ、じゃあ服を脱いでセックスをやろうじゃないか」

 

 私は声の震えがバレないか、少し不安だった。

 いくら、この鷹宮彩乃と言っても、一人のうら若き十七歳の女の子であることに変わりはない。

 

 初めては恥ずかしいし、それにとても怖い。

 森村君の大きなものが、私の膣に入るかとても心配だった。

 

 それにしても、脱ぐの早いな。

 森村君は、一瞬にして裸になった。

 

 私も、慌てて制服を脱いで裸になる。

 森村君は、私の裸を見て驚いたようだ。

 

「その身体の落書き、消えなかったんですか?」

「君はバカか。いくら油性マジックといっても、一ヶ月も残っているわけないだろう。これは、今日のために新たに書き足したんだ」

 

 今回は、胸には落書きしていないが、お腹にはTPOに合わせて『森村君専用肉便器です』と、ハートマーク。

 ふとももに、『ちんぽ大好き変態会長』『ザーメンタンク』『中に出してね→』『無責任孕ませOK』などと所狭しと書いてある。

 

「乳首ピアスはないんですね」

「あれは止めた」

 

 アホらしいからな。

 森村君に軽蔑されるて嫌われるために付けたのに、逆効果みたいだからだ。

 

 鼻フックも、もうやるつもりはない。

 あんなもの買うんじゃなかった。

 

「セックスをやると言っても、僕はその恥ずかしながらどうやったらいいかわからず……」

「気にするな、お互いに初めて同士だ。濡れなければローションという潤滑油も買っておいたので、それをかけてから挿入すると簡単に入るらしいぞ」

 

 童貞の森村君には、一切期待していない。

 本当なら処女膜も自分で破いてしまおうかと思ったのだが、ビッチ設定を採用してしまったので非処女だと森村君にあまりにもハードルが高すぎてセックスを断念してしまう可能性も考慮したのだ。

 

 処女ビッチあたりが、ちょうどいいバランスだと思う。

 

「会長の処女膜、見せてもらってもいいですか?」

「好きに見たまえよ。ここに書いてある通り、この身は森村君専用の肉便器だ。私の膣など、オナホだと思って使ってくれ」

 

 私は、ベッドの上にガバっと足を開いて見せてやる。

 森村君は、必死になって私の股に顔を突っ込んで目を凝らす。

 

 うん、ここまでしてやっても触ってこないんだな。

 私はM字開脚したまま、見えやすいように指でビラビラを開いてやる。

 

「これが、会長の膣、処女膜……ピンク色」

「よくわかるな。私も自分で見てみたが、よくわからなかったんだが」

 

「わかります。あの、写真撮っておいてもいいですか」

「そういうと思って、ポラロイドカメラもおいてあるぞ」

 

 森村君はカメラに飛びつくと、フィルムを入れてパシャとシャッターを切り始めた。

 念の為に用意しておいてよかった。

 

 デジカメやスマホで撮られたら大変だからな。

 アナログなら写真さえ管理しておけば、ネットの海に拡散する心配はない。

 

 それにしても撮りすぎだ。

 

「フィルムも無限にあるわけではないのだがな……」

「せっかくの綺麗な処女膜ですよ。ちゃんと記念に残しておかないと」

 

 私も初めては大事だと思うが、それを撮影して悦に浸るなど最低な行為ではないだろうか。

 森村君が間違って他の女性と性行為する際にやらないか、とても心配である。

 

 まあ、森村君の場合相手ができないからそんな心配する必要はないかもしれないが。

 万が一にも被害者がでないように、これは間違ったやり方なのだと、後で教えておくべきかもしれない。

 

「森村君、もういいか」

「それにしても会長、クリトリスの皮が剥けてないんですね」

 

「んー、なんだと?」

「いや、会長ってビッチですよね」

 

「もちろんだとも!」

「それならオナニーやりまくりで、クリトリスの皮ぐらい剥けててもいいんじゃないですか。まるで、クリトリスでオナニーしたことがないように無垢なんですが」

 

「うーむ、そうだな。クリトリスの皮を剥いてないとは、私としたことがビッチにあるまじき失態だ」

 

 まずい、そこまで考えてなかった。

 確かに不自然だ。

 

 どうやって剥くんだろう。

 自分で弄ってみるが、よくわからない。なんとかそれらしく皮を引っ張ってみた。

 

「あっ、剥けた」

「おお、剥けたか。まあ当然だな」

 

 どうやら正解にいきあたったようだ。

 なんだこれ、ちょっと痛いんだが……自分の手で触れてみると、クリトリスの位置がよくわかった。

 

 その瞬間、ビリッと背筋まで電流が走るように震えたからだ。

 なんだこれ、気持ちよさなのか痛みなのかもよくわからないが、とにかく刺激が強すぎる。ヒリヒリする。

 

「大丈夫ですか、会長?」

「うっ、うむ。もちろんだとも。いや、クリトリスが気持よすぎてね」

 

「そうですか」

 

 なんだ、疑われてるのか。

 これはまずい。ごまかさないと。

 

「それより森村君。どうしてこんなデカパイがあるのに、君は触れようとしないんだ。オマンコにもさっきから全然手を伸ばさないし、私の身体をどういう風に使ってもいいと言っただろう」

「会長、じゃあひとつお願いしてもいいですか」

 

「おお、なんでも来いだぞ。私の胸は立派だろう、パイズリしてやってもいいんだぞ」

 

 前に森村君が私の巨大な胸に着目していたので、ちゃんとパイズリの練習はしておいたのだ。

 ローションを用意したのも、このためであると言っていい。

 

「じゃあ、キスしてもいいですか」

「キスぅ?」

 

 あまりにも基本的な、それでいて意外な要望に私は驚いた。



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第四条「会長は森村君にキスしなければならない」

 セックスをするのだ。キスをするのも、考えてみれば当たり前だ。

 しかし、私は森村君とキスをする自分というのが、よくイメージできていなかった。

 

 かなり変態ビッチを予習してきたつもりだったのだが、やってみると想定外のことはあるものだ。

 

「いいんですよね。キス」

 

 ぐいっと、森村君が大きな顔を近づけてくる。

 口元に分厚い唇が近づいてくる。うーむ、キツイな。

 

「あっ、ああ……も、森村君。君は、歯は磨いたのか?」

「磨いてません」

 

 自慢気に言うセリフか!

 うーん、これはちょっと抵抗がありすぎるぞ。

 

「もちろん、君がしたいというのなら歯を磨いてない口で私の口を汚すこともプレイとしては許容して構わないのだが。……シャワー室の洗面台には、来客用の歯ブラシも用意してある」

「すぐ磨いてきます!」

 

 ホッとした。

 セックスする覚悟までしておきながら、キスする覚悟ができていないとは、自分でも思わなかった。

 

 この間に、落ち着けと自分に言い聞かせながら深呼吸する。

 処女はともかく、ファーストキスぐらいは、どこかでもうちょっとマシな男と済ませておくべきだったか。

 

 ともかく、こうなってはしかたがない。

 動揺を森村君に気取られないように頑張るしかない。

 

「やけに遅かったな?」

「はい、全力で磨いて来ました」

 

 それは、ありがたい。

 

「じゃあ、キスしよう」

「いきます!」

 

 主導権を握りたいがために、こちらからキスしようと言ったのだが、いきなり顔をぶつけてきた森村君に対して私も慌ててしまって、ガチっと音が響いた。

 

「イタタ」

「すみません、焦りすぎました」

 

 お互いの歯が当たったのだ。

 

「き、気にするな。この程度のことは慣れてないとよくあることだ」

「もう一度やっていいですか」

 

「森村君、いちいち聞かなくていい」

 

 二度目は上手く行った。

 森村君の分厚い唇と、私の薄い唇が重なりあった。

 

 そして、口の中にニュルッと何か入ってきた。

 

「んんー!」

 

 舌だ。舌を入れてきた。

 私は慌てて口を外す。

 

「ハァハァ……」

「ぷはっ、森村君、いきなり舌を入れる奴があるか!」

 

 初めてだったんだぞ。

 こんなファーストキスがあるか。

 

「だって、いちいち聞かなくてもいいって言ったじゃないですか」

「あ、それもそうだ。すまない、取り乱した。舌も自由に入れてくれていいぞ」

 

 森村君が、薄気味悪く笑っている。

 私の反応が、そんなにおかしかったのか?

 

「会長って意外にウブなんですね」

「ウブだと! とんでもない見てろよ!」

 

 ウブなんて思われては、彼女候補にされてしまう。

 私は、ビッチ女なのだと示すために、森村君を抱きしめて、口の中に舌を入れてむちゃくちゃにかき回した。

 

 覚悟を決めて、歯のラインに沿って舐め回す。

 口が開いたら中にも舌をねじ込んで、唾液を絡めてやる。

 

「んちゅんちゅんちゅんちゅんちゅ!」

「んん!」

 

 ビシャっと音がして、お腹が温かくなった。

 何かと思ってキスを止めて自分の下腹部を見下ろすと、森村君が射精してしまったようだ。べっとりと精液が張り付いている。

 

「会長すみません、漏らしちゃいました」

「ははは、構わんぞ。森村君は初めてなんだろう。どうだ変態ビッチ女の舌技はすごいだろ?」

 

 森村君の早漏については、むしろありがたいぐらいだ。

 性欲が強いから、いくら出してもセックスできなくなるということはないだろう。

 

 むしろ、どんどん射精してもらってギンギンの巨大ちんぽを少しは柔らかくしないと、私の固く閉じた膣口に入りそうにもない。

 

「会長はすごいと思います。あの、本当におっぱいを触っても?」

「もちろんだ。森村君、これは君のおっぱいだよ」

 

「僕のおっぱい?」

「そうだ私は森村君専用肉便器になったのだ。だから、このおっぱいも君のものだ。揉んでも、すすっても、乳首を噛んでも構わんぞ」

 

 森村君の愛撫は下手くそだからな。

 噛まれるぐらいの痛みは覚悟している。

 

「ああ、これが僕のおっぱいですか」

「そうだ、これは君のためのおっぱいだ」

 

「ああ、会長のおっぱい柔らかい。指がどこまでもズブズブ沈み込んで、柔らかいのにでも弾力があって最高です」

 

 至福の表情になった森村君は、私の片手ではとても掴み切れないほど巨大な乳房に指を食い込ませている。

 私のおっぱいについて語りながら、リズミカルに揉みしだいている。

 

「私のは、百センチ超えているIカップだからな」

「最高です。会長は、グラビアアイドルになったらいいんじゃないですか」

 

 何かの会合で芸能関係の名刺を渡してくるものもあったが、そんなものになりたいとも思わない。

 スケベな男に扇情的な水着姿の写真を撮られて、それを世間に見せつけて、なにが嬉しいのかもさっぱりだ。

 

「とにかく、森村君が喜んでくれて……ああっ!」

「ど、どうしました。ごめんなさい、僕が急に吸ったから」

 

 いきなり乳首に吸い付いてくるとは、意表をつかれた。

 私が身体をビクンと震わせたので、驚かせてしまったらしい。

 

「い、いやいいんだ。すまない、乳首を吸われて気持よかったんだよ」

「そうですか。会長は乳首が敏感なんですね」

 

「ひっ、ひぐっ……そうだろうか。そう乳首ばかり責められるとなぁん!」

 

 そうか、前は乳首ピアスを付けてたから責められなかったんだ。

 自分でも、こんなに敏感だとは思わなかった。

 

「チュッチュ」

 

 森村君は、音を立てて私の左の乳首を吸い、右の乳首を指で摘んでシゴイている。

 

「はっ、あっ、うあぁん!」

 

 恥ずかしい声が出てしまう。

 なんか腰が浮いちゃう。

 

「チュッチュ」

「森村君、そのなんだ赤ん坊じゃないんだから、乳首ばかりは、んんっ!」

 

 何とか変な声が出るのを止めようとしたのだが、できず。

 私が、荒い息でそう言うと乳首を責めるのをようやく止めてくれた。

 

「すみません。会長の乳首大きくって、吸いやすくって、つい」

「いや、謝ることはない。森村君がしたいようにしてくれていいんだ」

 

 いつも食い入るように私の胸を見ていたが、森村君はやっぱりおっぱいが好きなのだな。

 ビンビンに勃起させたおちんちんの鈴口の先から、透明の液をたらたらとこぼしている。

 

 よし。これなら、またすぐにでも射精しそうだ。

 

「会長、可愛いですね。おっぱい触りながら、キスしていいですか?」

「かっ、可愛いだと……んんっ」

 

 凛とした美人とか、会長かっこいいとか、絶世の美女とか、学園の女帝とか、女神とかは聞き慣れている。

 しかし、私は可愛いとは、親にすら言われたことがなかった。

 

 生まれつき美しく聡明だった私は、きっと可愛くない子供だったのだろう。

 いまも超絶に美しくはあるが、うーむ。今の私のどこが可愛かったのだ。

 

 困惑している私に、こんなときばかり返答なくキスをしてくる。

 しかも、また断りもなく舌をねじ込んでくる。

 

 森村君は、ディープキスしながら私の左の乳首をクリクリクリクリと、指の腹で転がした。

 そのままギューと抱きしめられてしまう。

 

 そんなことをされたら、私はおかしくなってしまう。

 

「んちゅんちゅん」

「んん! んんーっ!」

 

 息が苦しくて、頭が真っ白になりかけたとき。

 ブシュッとしたから飛沫が上がった。

 

「ハァハァ……会長が可愛すぎて、いっちゃいました」

 

 どうやら、危ういところで解放された。

 森村君が、また射精したのだとわかった。

 

「か、可愛いは禁止だ」

「何をしてもいいって言ったじゃないですか」

 

 なんとなく、それは苦手だ。

 頬が火照るのを感じる。

 

「何を言ってもいいとは、言ってない……」

「わかりました。じゃあ、もっとキスさせてください」

 

 森村君は、執拗に左の乳首ばかりをいじくり、私に深いキスをしまくった。

 頭が真っ白になった私は、気がついたら自分からも森村君を抱きしめてキスをしていた。

 

 正気に戻れたのは、またお腹がのあたりでブシュと森村君の射精が爆発したから。

 下腹部にべっとりと張り付いた精液の温かさを感じながら、なんだかこれはヤバイぞと思っていた。



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第五条「会長は森村君にクンニリングスさせなければならない」

「ハァ、ハァ……森村君、もうキスはいい加減にして、そろそろセックスしないか?」

 

 ギンギンの森村君の巨大なおちんちんだとて、三回も出せばいい頃合いに柔らかくなっただろう。

 キスされて乳首をいじられるのは、気持ちがいいとはいえるが、このままだと頭がおかしくなってしまいそうだ。

 

 これが、生徒会長の公務であるということを忘れてはいけない。

 私が森村君と不純異性交遊を楽しむためにやっているのではないのだ。

 

 あくまでこれは、生徒会会則の取り決めに則って、森村君の子供を授かるためにやっている行為なのである。

 

「会長、挿れる前には濡らさなきゃいけないでしょう。クンニもやってみたいです」

「クンニリングスか。膣が濡れてなくて入らなければ、ローションもあるから、濡らす必要はないぞ」

 

「でも会長のここ、もう濡れてますよ」

「なっ!」

 

 いつの間にか、膣口からはとろりとした汁がたっぷりと漏れだしていた。

 それは太ももまで溢れて、シーツを濡らしている。

 

「セックスもちゃんとしますから、まずクンニが正しい順番ですよ」

 

 濡れてるのは、森村君が大量にお腹にすりつけて出した精液のせいだと思っていた。

 その黄みがかってお腹や下乳にへばりついている汚れは、森村君がティッシュで綺麗に拭いてくれた。

 

「汚れを拭くぐらいは、私がやるのに。なんだったら、私の愛液も拭いてくれ」

「ダメですよ。僕は会長のお汁が舐めたいんです」

 

「もう勝手にしたまえ」

 

 ここで断るのは、変態ビッチとしてはおかしいからな。

 オシッコが出るところを男に舐めさせるのは、かなり抵抗があるが。

 

 本人が舐めたいなら、舐めさせておかなければならない。

 

「じゃあ、会長のオマンコ汁いただきまーす」

 

 恥ずかしがっている私をあえて挑発するように、森村君は最低のセリフを口にすると。

 私の股ぐらに、顔を突っ込んだ。

 

「ううっ……吸われている」

 

 ズルズルといやらしい音を立てて、私の愛液が吸われている。

 そして私が触れたこともない深い部分に、森村君の舌がねじ込まれた。

 

 くすぐったいような、もどかしいような。

 何とも言えないこことに、身をくねらせる――どころではなかった。

 

「レロ、チュ」

「ああああっ、あああああ! そこ、だめぁあああ!」

 

 森村君はただ、私の剥き出しになったクリトリスを舐めて吸っただけだ。

 それだけで私の身体は、爆発した。グインと、背中が反り返った。

 

 ぎゃーと叫びだしたいぐらいだった。

 さっきのような痛みではない。もう目の前がパチパチと電気でショートするぐらいの何かが来た。

 

「会長は、ここも敏感なんですね」

「も、森村君待てぇぇ、待ってくれ、待ってください!」

 

 私は、我を忘れて懇願した。

 それ以上はダメだ。本能的にもうダメだとわかる。ああ、それなのに。

 

「会長がやっていいっていったんだから、やりますよ」

「ひぅぅ! ふぁぁあああああ!」

 

 プシュッと音がした。

 

「うわ、潮を吹いた」

「ひぐっ!」

 

 潮、潮ってなんだ?

 なんかわからないけど、吹き出すのは射精ではないのか?

 

 あーもう、そこを舐めたり吸ったりするのを止めてくれないと、頭がぐちゃぐちゃでわからない。

 

「会長のクリトリス、マンカスがすごいですよ。皮を洗ってないからですね。でもチーズ味で美味しい」

「うああぁ、森村君。君は、た、食べたのか。いやぁぁ」

 

 私は、もう泣いてしまっていた。

 食べたって、君はなんてものを食べてるんだ。

 

 気持いいのか、悪いのかもわからない。

 思考回路がショートして、頭が真っ白だった。

 

「あれ、会長泣いてるんですか?」

「バカァ、私だって女だぞ」

 

 どんな羞恥にも耐えてきた私の心のダムが決壊してしまった。

 セックスの前に身体中綺麗に洗ったつもりだったのに、まさかそんなところにカスが溜まっていて食べちゃうなんて思わないじゃないか。

 

「ごめんなさい。調子に乗りすぎました」

「本当だぞ……ううっ」

 

 生まれてこのかた、これほどの恥辱を味わったのは初めてだ。

 マンコのカスを食べられるなんてことが、この世にあるとは知らなかったし、知りたくもなかった!

 

「もう、クリトリスはキレイキレイしましたから、もうやめときますね」

「だがら、そんな報告はいらないんだよ!」

 

 私は、涙声になっている自分を自覚して、ベッドの上に置いてあったティッシュでぶしゅんと鼻を噛んだ。

 

「もうマンコも奥まで濡れ濡れだから、そろそろしますか?」

「なんでもいいから、さっさとやってくれ!」

 

 私のオマンコに指挿れしながら、森村君はそんなことを言っている。

 さっきまで触れるのも恐れていたのに、随分馴れ馴れしくなったなこの変態童貞め!

 

 もうこれ以上、嬲られるのはゴメンだった。

 恥ずかしくて死にそうだ。早く終わらせたい。



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第六条「会長は森村君に処女を捧げなくてはならない」

「会長、本当に生でおちんちん挿れていいんですか」

 

 この男は、ベッドに寝そべった私に勃起したペニスを膣口にあてがいながら、まだそんなことを言うのだ。

 私も、もう頭にきたぞ。

 

「もう嬲るのはやめて、早く頼む」

「だって赤ちゃんできちゃいますよ?」

 

「その赤ちゃんが欲しいんだよ!」

 

 他のことは全部余計なんだ。

 ただ挿れて出すだけだろう。セックスなんて大人になれば誰でもやることだ。

 

 それなんで、こんな恥ずかしい思いばっかりしなきゃいけないんだ。

 初体験もクソもない雰囲気だが、私は我慢の限界をとうに超えていた。

 

 とにかく早くしてくれ!

 

「わかりました。じゃあ会長に赤ちゃん作るつもりで挿れます」

「頼む!」

 

 森村君は、本当にようやく、ゆっくりと私の上に覆いかぶさる。

 私はもうさっさと終わらせたくて、大きく足を開いて、森村君の背中に手を回して腰を密着させた。

 

 こうやって合わせてあげないと、絶対入らないから。

 予想通り、濡れているせいで亀頭の先がつるつると滑って、なかなか入らない。

 

「あれ、なかなか」

「頑張れ森村君、もう少しだ」

 

 指一本くらいしか入らない隙間に、多少緩く放ったといえ、ぶっとい一物を挿れるのだ。

 そりゃ難しいだろう。

 

 それでも、ペニスを上下に振りながらカリ首のでかい亀頭をなんとかズブリと押し込んでいく。

 やればできるもんだなあと感心したのもつかの間。

 

 プツッと、肉が裂けるような激痛が私を襲う。

 

「痛ぁ!」

「会長、大丈夫ですか?」

 

「だ、大丈夫だ。一思いに、一気にやってくれ!」

「じゃあ行きますよ」

 

 ――メリッ、メリッ。

 

 処女膜が、破れていく音がした。

 するりとペニスの先が肉の割れ目を裂きながら、埋まっていく。

 

 ここまでくれば、本能でやれるだろう。

 私は痛みには強いほうだ。

 

 どっちかといえば、さっきの頭がおかしくなりそうな快楽地獄のほうが苦手なぐらいだ。

 破瓜の強烈な痛みのおかげで、少し正気が取り戻せた。

 

 初めてにしては、よくやったぞと森村君を褒めてやりたかったが。

 こっちは耐え難い痛みに耐えながら、呼吸を整えるだけで必死だ。

 

 私はもうすでに成熟した女性だと思う。

 だから理性では大丈夫だとは知っていても、未知の経験の怖さはある。

 

「くっ、はぁ……」

「辛いですか?」

 

「大丈夫だ、森村君は、好きに動いていい」

「じゃあ遠慮無く」

 

 バカッ、本当に遠慮なく動く奴があるか。

 

「ヒギッ!」

「どっちですか?」

 

「頼むから、中途半端に動かないで、一気に奥まで挿れてしまってくれ」

「では、森村遊太行きます!」

 

 アホみたいなセリフで笑わせられたのが、力が抜けて良かったのかもしれない。

 グイグイと押し込まれていくペニスは、奥の敏感な部分をこすれていって、ついに最奥へとコツンとぶつかった。

 

 さようなら私の処女。

 膜は、これで完全に破れてしまっただろう。

 

「もう、ここまでだ」

「すごい、全部奥まで入りました」

 

「そうだろう。私だってやればできるのだ」

 

 森村君を褒めるつもりが、いきなり自画自賛してしまった。

 私だって痛みに耐えて頑張ったのだから、少しは褒めてもらいたいものだ。

 

「会長の、すごい締め付けですよ」

「そんなことは、褒めなくていい……」

 

「このまま引いて、また押したら気持ちいいなと思うんですが?」

 

 森村君のエイリアンの頭みたいなカリ首を想像してゾッとした。

 あんなもので中を引っ張られたら、内臓が飛び出してしまいそうだ。

 

「そっ!」

「冗談ですよ。会長に、そんな無茶はしません。このままでも、出せちゃうと思います」

 

「ほっ、本当に頼むぞ!」

「会長は、可愛いなあ」

 

 私の火照った頬を撫でながら、森村君はしみじみと言う。

 

「可愛いは、禁止と言ったじゃないか!」

「いまだけ解禁してください、可愛いって言うと気持ちよくなって出せそうなんです」

 

 それなら許せる。

 この激痛に比べれば、恥ずかしさのほうが多少マシだ。

 

「わかった、今だけ許す」

「ああっ、会長可愛い、鷹宮彩乃、可愛い、彩乃ぉぉ可愛いぃぃ!」

 

「うううっ!」

 

 普段なら、私に対して下級生が名前を呼び捨てにするなど何様だと罵倒するところだが、この時ばかりは耐えるしかなかった。

 同時におっぱいを揉みしだきながら、森村君は可愛いを連呼する。

 

「ああっ、僕の彩乃。可愛い彩乃の中に出る! 出すぞ!」

「さっさと中に出せ!」

 

 奥に感じたのは、マグマのように熱いほとばしりだった。

 ビュルビュルから始まって、ドピュドピュ、ドクンドクンと脈動させながら、森村君のおちんちんは、これでもかこれでもかと私の中に赤ちゃん汁を吐き出す。

 

「ふうっ、出ました」

「ようやく終わったか……」

 

 森村君は、ぐったりとして私にもたれ掛かってくる。

 重いなと思ったが、私の子宮に子種を注ぐ大役を果たしてくれたのだから、これぐらいはしょうがない。

 

 森村君もよくやってくれた。

 私は、森村君の頭を撫でて汗ばんだ額をティッシュを取って拭いてやった。

 

 だが、これで終わりと思った私は甘かったのだと、このあとすぐ知ることになる。



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第七条「会長は森村君に連続射精させなくてはならない」

「会長、おちんちんが抜けません」

「なんだって!」

 

 あれほど射精したというのに、森村君のペニスはまだ大きいまま、私の中で硬度を保っているというのだ。

 

「可愛い可愛い言いすぎて、興奮しちゃったからでしょうか。どうも、大きいまま収まらなくて」

「バカか君は!」

 

 何のために私が、恥を忍んで君に可愛いを連呼するのを許可したと思ってるんだ。

 

「これは、無理やり引きぬくしかないかな?」

「まっ、待つんだ。早まってはいけない」

 

 今、本当に引き抜こうとしただろ?

 私の膣壁は森村君の肉棒とぴったり合わさっているのだ。すぐわかるんだぞ。

 

 無理に硬いまま引き抜こうとすれば、奥の膣壁がえぐり取られてしまう。

 それだけはゴメンだった。

 

「じゃあこのままで、もう一回射精するしかないですね」

「しかたがない。興奮しすぎないように……私を可愛いと言って、さっさと射精しろ」

 

 自分で可愛いと言えなど、恥ずかしい。

 なんでこんなことになってるんだ。

 

「それじゃダメですよ。もっと可愛い会長を見せてくれないと射精できません」

「可愛いって、どうすればいいんだ……」

 

「そう、そんな顔ですよ会長」

「どんな顔だよ。わからないよ?」

 

「その瞳を潤ませて、懇願してるような顔がすごく可愛いです。それだけでイッちゃいそうです」

「じゃあ、さっさとイッてくれ」

 

 イキそうってのは、射精しそうってことだろう?

 そう言ってるのに森村君は、私のおっぱいを揉みしだきながら一向に射精しようとしない。

 

「もっと可愛く懇願してくれないとダメですよ」

「可愛くって、わからないんだよ。私は可愛いなんて言われたことは一度もないんだからぁ」

 

 わけのわからないことばかり言われて、混乱した私はつい、心の内を話してしまった。

 

「じゃあ、可愛い会長を知ってるのは僕だけなんですね。これは、興奮します」

「興奮して早くイッてよ。こんなことをするのは森村君が初めてなんだから、君しか知らないに決まってるだろう」

 

 恥ずかしい、恥ずかしい。

 自分の頬が、熱を持っているのを感じる。

 

「会長がどんどん可愛くなってますよ。これはヤバイ、ほんとイッちゃいそう」

「だから早く、頼むから中に出してよ」

 

 もう恥ずかしいのだか、痛いのだか、気持ちいいのだか、苛立ってるのだか、悲しいのだか、わけがわからなくて泣きそう。

 もう、何度も泣いてるけどまた涙が出てくる。

 

「会長は、なんでそんなに僕の赤ちゃんが欲しいんですか?」

「なんでって……」

 

 思わず、会則だからって言ってしまいそうになる。

 

「正直に、言ってください」

「それは、私が変態ビッチ女だからだよ。あっん!」

 

 ギュッと、乳房を強く握り締められる。

 

「それは理由になってませんよ。相手が僕じゃないといけない理由は?」

「それは、君がダメな子だから。変態ビッチは、一番ダメの子に赤ちゃん作ってもらうのが、一番気持ちいいんだよ」

 

「会長は、僕と赤ちゃんを作るのは気持ちいい?」

「気持ちいいし、興奮するんだよ」

 

 森村君は、私の胸の谷間に顔を押し当てた。

 

「本当みたいですね。会長の胸がドクンドクンと高鳴ってますよ」

「そうだよ、私は興奮してる。森村君の赤ちゃんが欲しくて堪らない」

 

 そう私が言った途端、膣の中の陰茎がビュルドゥクッと精液を吐き出した。

 

「ううっ!」

「いまイッたな」

 

「まだ、先走り汁ですよ」

「嘘だ。今、お腹にたくさんきたもん」

 

「僕の子供が欲しいなら、たくさん出したほうがいいでしょう?」

「それはそうだけど……」

 

「だったら、もっと僕の赤ちゃん欲しいって言ってくださいよ」

 

 そういいながら、ゆっくりと腰をさらに押し付けてくる。

 まだ硬いままだから、抜けないというのも本当みたいだ。

 

「私は、森村君の赤ちゃんが欲しいぞ。頑張ってたくさん私の中に精液を絞り出してくれ」

「僕も、会長のお腹に赤ちゃん作りたい」

 

 森村君は、そう言いながら私の左の乳首を吸って、右の乳首をいじくった。

 

「あっ! ああっ、ダメだ、また乳首ばっかり!」

「こうすると、会長の膣がキュッキュと締まって、気持ちよくイケそうなんですよ」

 

「でも乳首ばっかりは、おかしくなる。おかしくなっちゃうからぁ!」

「おかしくなってくださいよ。僕ばっかりイカされて、会長だけイカないなんてズルイですよ」

 

「そんなぁ、でもぉ、ああダメだ!」

「ダメじゃないですよ。赤ちゃん作るなら、母乳を吸わせる練習をしないと」

 

 本当に、森村君はバカなことばかり言う。

 

「母乳を吸わせる練習?」

「そうなんですよ。僕の赤ちゃんにおっぱい吸わせてくれるんでしょう?」

 

「そりゃ、赤ん坊に乳はやるだろうが練習はいらないだろ」

「へー、僕の赤ちゃんにちゃんとおっぱい飲ませて大事に育ててくれるんだね」

 

 あっ、ハメられた。

 私は産み捨てると説明していたのに、矛盾してしまう。

 

「違うぞ森村君。赤ん坊におっぱいは吸わせるけど、それは気持ちいいプレイだからであって、君の赤ん坊を大事に育てるという意味で言ったんじゃないから」

 

 ちょっと言い訳が苦しいが、おっぱい飲ませるのはもう否定出来ない。

 

「じゃあ母乳が出るようになったら、僕ともおっぱい吸わせるプレイしてくださいね」

「わかったけど、赤ちゃんができたら赤ちゃんに吸わせる分は残せよ」

 

 おっぱい大好きな森村君だと、赤ん坊の分まで吸い尽くす気がする。

 

「うおおお、会長可愛すぎる!」

「急にどうしたんだ、森村君うわぁぁあああ」

 

 森村君はハムハムハムと、私の左右の乳首を連続で甘噛みし始めた。

 もうなんか、自分でも尖るのがわかるぐらい乳首がつんつんしてたのをハムハムされたから、私は堪らなくなった。

 

「ハムハムハムハム」

「ヒギッ、おっぱいダメェ、あぐっ、いくっ!」

 

 乳首気持ちいいが爆発すると同時に、股間でも熱いマグマが爆発した。

 ドクッドクッと、激しく森村君のペニスが私の奥に精液を噴き出している。

 

 射精して大人しくなるかと思ったら、そのままブチューとキスをしてきた。

 突然のキスに驚きながら、私は唇を吸われるままに舌を絡める。

 

「チュチュー」

「んんん! んはっ!」

 

 激しすぎて、もう私は頭が真っ白になってしまった。

 気がついたら森村君の背中に手を回して強く抱きついていた。

 

「会長気がついてました?」

「なにがぁ」

 

「会長の唇が、キスして欲しそうな形に尖ってましたよ」

「そんなことがあるか!」

 

「アハハ、会長わかりやすくて可愛い」

「何が可愛いんだバカァ」

 

 抱き合ってるからどうしようもなくて、私は森村君の背中をペチンと叩いた。



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第八条「会長は森村君に連続射精させなくてはならない2」

「さてと、じゃあこれから本気出しますよ」

「ちょっと待て、本気ってもう終わりじゃなかったのか」

 

 またもう、何回出されたのかわからなくなってきたぞ。

 何でおちんちんを抜いてくれないんだ。さすがにもう抜けるだろ?

 

「これから本気で、全力で、精液を最後の一滴まで絞り出して、会長のことを孕ませます」

「それは、そうしてくれると嬉しいけども、なんで私の乳首グリグリするの?」

 

 たしかにたくさん出してくれるのは私としても願ったり叶ったりなんだが。

 今の森村君の本気の目は、ちょっと怖い。

 

「なんだ気がついてなかったんですか。会長の乳首を摘むたびに、会長の膣が良い感じに僕のおちんちんを締め付けて精液絞り出してくれるんですよ」

「それでさっきから、射精近くなると乳首を嬲ってくれてたのか」

 

「だから僕は会長の乳首をグリグリしますから、会長は逆らわずにどんどんイッて膣をキュッキュと収縮させてください。それで、僕は無限にドピュドピュできるわけです」

 

 理屈はわかったが、無限には無理だろう。

 射精し続けながら睾丸で精液を生産できそうな森村君だと、本当にやってしまいそうで怖いが、相手をする私の体力が持たない。

 

 ともかく、イケばいいんだなと。

 私は押し寄せてくる快楽の波を逆らわずに受け入れた。

 

「あっ、あっ、イクッ!」

「ああ、締まる。会長のイキ顔可愛い、イクッ」

 

 森村君は私の右の乳首を指で強く摘み上げて左乳首を吸いながら、それで締め付けがキツくなったと喜んで、また私の中にドピュドピュしてくれた。

 もうイク感覚はわかった。

 

 森村君は締りがよくなるというが、膣の締め付けは不随運動なので、私にはわからない。

 イク度に、強引にビクンビクンと身体が弾けて、体力が削られていくのはわかる。

 

「ううっ、森村君……」

「会長ッ、会長ッ!」

 

 体力勝負で最底辺生徒の森村君に負けたとあっては、最優秀生徒たる私のプライドが許さないのだが。

 このままだと気絶してしまいそうだ。

 

 どんな生徒にも隠れた才能の一つぐらいはあるものだが、行き場のなかった精力こそが森村君の才能だったのだろうな。

 だとすれば、私は身を呈することで、その稀有な才能を引き出してたのだ。

 

 あくまで生徒会の会長として、最底辺生徒だった森村君を伸ばしてあげることができる。

 それだけは、私の本意だ。

 

「ああっ……ふう」

「会長、大丈夫ですか。遠い目になってますけど?」

 

「うん、君になら負けてもいいかなと……ああっ! うん、もう乳首はわかったからね」

「勝手に終わられたら困りますよ。セックスは共同作業なんだから、キツくなったなら乳首は少し休ませますから言ってください」

 

 そう言うと、乳首の責めは止めてくれた。

 初めての相手にこれはキツすぎるだろうと思うのだが、よく考えると森村君も初めてなんだよなあ。

 

 男と女でこれほど違いがあるものなのか。

 あるいは、森村君が特別なんだろうか。普段はおどおどイジイジしている森村君が、私の上に乗っている時に見るとすごく頼もしく見えてしまう。

 

「私の都合で誘ったのに、君の要望にこの身が応えきれなくてすまない」

「いいんですよ会長。僕だって自分の性欲が異常だってわかってますから。こうやって付いてきてくれるだけでも……そうだ、もっと優しい行為でも射精できると思います」

 

「なんだ、私にできることならなんでもやるぞ」

「じゃあ、僕を優しく抱きしめながらキスしてください」

 

 私は両手両足で森村君を抱きしめて、キスをした。

 森村君の胸板で、私の大きすぎる胸がムニュンと押し潰される。

 

 ああなんだか一つになったみたいだと思った瞬間に、またビュルビュル! と、さっきよりも激しい勢いのほとばしりが流れこんできた。

 なんかもう子宮がタプタプで、お腹が重たく張ってくるのを感じる。

 

 それで、まるでもうすでにお腹に赤ちゃんがいるような気分にもなった。

 

「こんな風でも興奮できるのか?」

「会長と赤ちゃん作りたいって思ったから出たんです。会長もそう思ってくれたでしょう?」

 

 こうして繋がっていると、気持ちは伝わるものなのだなという感動がある。

 私は素直に頷く。

 

「ああそうだな。赤ちゃんを作りたい、作ろう森村君」

「はい、二人の愛の結晶を作りましょう」

 

 そう言って、またキスをしてくる。

 またビュルっときたが、私は愛という言葉に少し慌てる。

 

「森村君、愛の結晶は違うぞ! これは愛情とかじゃなくて、えっとあれだ、性欲だから!」

 

 私が森村くんを愛してるとか、そんなこと思われたら困る。

 

「えっ? ああ、なるほど。じゃあ、愛欲ですよ。愛欲の意味で、愛の結晶です」

「ああ愛欲か、ならいいか……ん?」

 

 愛欲ならビッチの範囲かもしれない。

 

「会長も言ってくださいよ。僕達の愛の結晶を作りたいって、そしたらもっといっぱい出せます」

「あっ、ああ……二人の愛の結晶を作りたいな」

 

 また抱きしめる力が強まってビュルビュルときた。

 興奮した森村くんに深くキスされながら、こんなんでいいのか? と私は思う。

 

「ああ、会長が求めてくれるのが嬉しい」

「私はずっと森村君の赤ちゃんが欲しいと言ってるのに……乳首はダメだって、もうっ」

 

 さっきの激しい責めではなくて、優しい乳首の触り方だった。

 それがなぜか、もどかしい。

 

「待ち遠しいですね。二人の愛の結晶ができるのが」

「森村君、なんか愛の結晶は、やっぱり違っ、あっ!」

 

 私に最後まで言わせないように、乳首の攻めを強くしたりする。

 なんだか、操縦されてるようで怖い。

 

「違うかなあ、会長も赤ちゃんは愛されて生まれてくるものだと思いませんか」

「それは、あっ、思うけどおぉぉ」

 

 激しく攻めてきたと思ったら、また急に優しく乳房をもてあそんで、もどかしい触れ方をしてくる。

 じれったい。

 

「会長、愛の結晶って十回言ってください」

「……愛、ああっ、そんな事されたら、い、言えないだろ」

 

 チュパチュパ乳首を吸ってくるので、言えなくなった。

 さっきからもどかしかったから、すごく気持ちいい。でも、まだ足りない。

 

「じゃあ、心の中で思うだけでいいですよ。可愛い会長の赤ちゃんだから、玉のように愛らしいですよね」

「それは……あ、ああっ、当たり前だ」

 

 愛の結晶だから、愛らしいのか。

 そんなこと言われると、なぜか乳首がもどかしくなってしまう。

 

「僕も、会長の愛らしい赤ちゃんが早く欲しい。そのために頑張りましょう」

「あ、ああ、あああっ!」

 

 もどかしいと思っていた両方の乳首を、両方の指で思いっきり摘み上げギュッと引っ張った。

 私は獣のように叫んだ。そんなにされたら、もうおかしくなってしまう。

 

「これが欲しかったんでしょう。わかりやすくて可愛いな会長は……」

 

 私は、唇を奪われた。

 そのまま、ねっとりと舌を絡めあう。

 

 そんなつもりもないのに、求め合うように舌を伸ばして唾液を啜りこんでしまう。

 私の胸を揉みしだく手に力が篭る。

 

 私の中で、またドクンと森村君のものが爆ぜた。

 

「んぁ、森村君……」

「会長好きです」

 

「好き……」

 

 もっとして欲しいという願いどおりに、森村君がまたキスをしてくれる。

 

「会長が僕のことを好きっていってくれた」

「違っ……」

 

「ううっ、気持ちいい。求め合うっていいですね」

「違うぞ、待て森村君!」

 

 森村君の攻めが、また激しくなる。

 

「ううっ、またイク」

「ああっ!」

 

 そのまま激しく私のおっぱいを攻め立てるうちに、私の中で森村君が射精した。

 途端に、私の頭はまた真っ白になった。

 

     ※※※

 

「そろそろ抜けそうですよ」

「ハァハァ……なんかもうお腹が張ってしまって」

 

「本当ですね。会長のお腹妊娠したみたいに膨らんでますよ」

「そんなわけあるか」

 

 私は胸が大きすぎて、寝そべった体制だと下腹部がよく見えないのだ。

 本当に妊娠しちゃったんじゃないかというぐらいの強い張りは感じるけど。

 

「冗談ですけど、下腹部がぷくんと膨らんでるのが目に見えます」

「森村君はたくさん出しすぎなんだよ。どんだけ出せば気が済むんだ!」

 

「はは、もうさすがに限界。これで抜けますよ」

 

 本当は、もっと早く抜くことができたくせに。

 森村くんが腰を引き抜くのが分かった。

 

「うわ、すごいですよ。洪水みたいに中出しした精液が出てくる」

 

 そんなの見たくない。

 私はようやくお腹の圧迫から解放されてホッとしたところだ。

 

 ぐったりとしたところを、パシャリと撮られた。

 

「はぁ……森村君。私ですらもうヘトヘトなのに、君はよくそんな体力があるなあ」

「会長は初めてですし」

 

「君もそうだったじゃないか」

「男と女では違いますから」

 

 そういうものか、ぜんぜん違う気がするが。

 森村君が、急にお腹を押してきた。プシュっと音がする。

 

「ひぁ! なんだ?」

「すごいですよ。会長の膣から、射精みたいに精液が噴出しました」

 

「あんまり、私で遊ぶな」

「会長の写真、何枚か持って帰っていいですかね」

 

「それは絶対ダメだからな。ちゃんと後で枚数数えとくから!」

「そんなあ……」

 

 それだけはさせてなるものかと、私は根性で起き上がって森村君から写真を取り上げて会長室から追い出した。

 

「ハァ……」

 

 森村君が撮った写真の数々を見ると、余計に気が滅入ってくる。

 私が、破瓜の血と精液が混じったピンク色の液体を股から垂れ流している写真まで、いっぱい撮ってくれている。

 

 腰に鈍い痛みと重みがある。

 今日はシャワーを浴びて、ここでしばらく休んでいくことにしよう。

 

 森村君の体液で、ベッドのシーツもドロドロだったが、それを片付けるだけの体力はない。

 私は破瓜の痛みで内股になりながら、ゆっくりとシャワー室に向かうのだった。



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会則第三章「森村君は会長を中出し着床孕ませすること」
第一条「森村君は会長にバイブ二本挿しさせるものとする」


 僕こと、森村遊太(もりむらゆうた)十五歳は、我が世の春を満喫していた。

 

 突然、「自分は変態ビッチ女だ」と告白してきた生徒会長の鷹宮彩乃(たかみやあやの)さんが、僕にセックスを迫ってきて一ヶ月。

 ついに初体験を迎えてしまったのだ!

 

 鷹宮会長が、なぜ僕を相手に選んだのかはわからない。

 自らを変態ビッチと語る会長は、その割に処女だったし。その身体は初々しくてなんだか無理してビッチぶっているようにもみえた。

 

 何かがおかしい。

 会長は僕とセックスした理由を、僕が最底辺の生徒だからと言ったが、何かもっと深い訳があるようにも思えた。

 

 しかし、よく考えるまでもなく、そんなことはどうでもいいことじゃないか。

 大事なのは、僕が会長を孕ませるまでこの関係は続くということ。

 

 少しでも、会長とのこの気持ちいい関係を長続きさせる。

 それだけが、つかの間の青春を謳歌する、僕にとって大事なことだった。

 

     ※※※

 

 いつもの生徒会長室。

 生徒会長である鷹宮彩乃さんは、社長が座るみたいなデカくて高そうな革張りの椅子にふんぞり返って睥睨している。

 

 会長の前で居並ぶ役員の端っこに、なぜか僕も並んで立っていた。

 鷹宮会長が業務の後に、あるいは合間にセックスするのに便利なよう、僕は生徒会の一員にしてしまったのだ。

 

 名目上、僕も生徒会庶務の役職をもらっている。

 生徒会役員になれば先生の内申も良くなるから、留年ギリギリの僕としてはありがたいのだけれど。

 

 優秀な生徒が集まる生徒会のなかで、異物以外の何者でもない僕は居心地が大変悪い。

 それでも、鷹宮会長はこの学校の絶対権力者だ。

 

 役立たずの僕を庶務とした会長の処遇に、文句を付けられる生徒はいない。

 いや、一人だけその勇気のある生徒はいた。

 

「おい、森村遊太。貴方まさか、会長をいやらしい目で見てるんじゃないでしょうね?」

 

 僕にそんなキツイ言葉と視線を投げかけたのは、会長と同い年で二年生の香坂祥子(こうさかしょうこ)先輩だ。

 彼女は、生徒会で副会長の役職についている。

 

 シルバーフレームのメガネを光らせた香坂先輩は、大事な花についた毒虫を見るような目付きで僕を敵視している。

 香坂副会長も、顔立ちは美人さんなので、普通にしていれば美人で通ると思う。

 

 のだけど……その険しい目つきと無愛想で冷たい表情のせいで。

 初対面の印象は台無しだった。

 

 香坂先輩も、鷹宮会長と同じく顔が端正なだけに、睨みつけられると凄い威圧感がある。

 いやらしい目で見ているという指摘も、実は図星だったので余計に震えた。

 

 香坂副会長が会長に業務報告をしているあいだ。

 暇だったぼくが、会長をじっと視姦していたのも事実である。

 

「はぁ、そう言われましても、なんのことやら……」

 

 必死に誤魔化そうとしたが、それで許してくれる香坂先輩ではない。

 

「返答は、ハイか、イイエで簡潔に答えなさい。もし会長に対して良からぬことを考えているなら、私は貴方を絶対に許さないからそのつもりでいなさい」

 

 そう言って、香坂先輩は俺の制服の襟元を掴んでぐっと詰め寄ってくる。

 殴られるんじゃないかと思ってビクつく。

 

 そりゃ僕は、平然を装って実はイキまくっているだろう会長を見て興奮してましたよ。

 でももう、そんなエッチな気分はどっかいったよ。

 

 本当に怖いよこの人。

 僕が香坂先輩に殴られそうなのに、薄情な生徒会役員どもは誰も助けてくれない。

 

「いや、違うんですよ香坂先輩! なんというかですね。鷹宮会長が少し、お顔の色が優れないというか、お加減が悪そうだなーと思いまして……」

「激務だから、会長もお疲れなのかもしれないわね。でもそれは貴方には関係無いでしょう。貴方の汚らしい眼で見られるだけで、会長が汚れるのよ。何なら二度と見られないように、その薄汚い目を繰り抜いてあげましょうか?」

 

 無表情で淡々と言うから、余計怖い。

 僕は震え上がった。

 

 鷹宮会長が椅子に深く腰掛けたままで、香坂先輩をたしなめる。

 

「香坂副会長。それぐらいにしたまえ!」

 

 ふうっ、ようやく止めてくれたか。

 

「しかし、会長。この男は明らかに会長を胡乱な目付きで見てました。なんでこんなゲスな男を庶務に採用したのかお聞きしてよろしいでしょうか?」

「森村庶務は、これで大変私の役に立っているのだ。彼は、ある方面ではとても博識だからね」

「はっ、博識ですか? 彼は誰が見ても学園一、愚かな男子生徒ですが」

 

 香坂祥子は、驚愕している。

 会長が僕を博識と言ったのが、よっぽど意表を突かれたらしい。

 

「そうだ。君が思いもよらない分野で、彼は優秀だったりもするんだよ。むしろ、近頃の私は彼から教わることが多い」

「この学園一聡明であられる鷹宮会長が、こんな男子から学ぶことがあるなんて信じられません」

 

「なあ祥子。私がこれまで君に嘘をついたことがあったか?」

「いえ、嘘とは申しませんが……」

 

「では、私の判断が間違っていたことは?」

「ございません……」

 

「だったら文句ないだろう。私は、彼が生徒会活動に役に立つと判断したから庶務に抜擢した。それだけだ」

「しかし……」

 

「香坂副会長。会長の決定に不服があるなら、感情論でなく合理的な理由を述べたまえ」

 

 会長がそうピシャっと宣言すると、さすがに香坂先輩も口惜しそうな顔で「……不服はございません」と返した。

 僕の採用に文句をつけるからといって、香坂先輩は鷹宮会長に反抗的なわけではないのだ。

 

 ただ、彼女は僕のような『低能でゲスな男子』を、会長が近くに置くのが不可解で心配でもあるのだろう。

 見上げた忠誠心というものだった。

 

「さて今日の業務も終わりだな。みんなご苦労だった、下がっていい。森村君だけは、このあとに大事な用があるから残るように」

 

 それに、また香坂副会長が異を唱える。

 

「会長こんな男と二人っきりになっては、危険ですよ」

「彼と二人になったからといって、私がどうにかなると思ってるのか?」

 

「そうは申しません。ですが……」

「だったら下がり給え。私は彼に少し用があるだけだ」

 

 ギッと音を立てるぐらい奥歯を噛みしめると、香坂副会長は僕を睨みつけて凄んだ。

 

「森村遊太。もし会長にちょっとでも妙な真似をしたら、絶対に許さないから肝に銘じておきなさい」

「はい……」

 

 香坂副会長を始めとした生徒会のお歴々が出ていって、僕はようやくホッと一息つけた。

 

「さてと、森村君。待たせてすまないね。今日も君との生徒会活動を始めようか。祥子達が戻ってこないように、念のため部屋に鍵をかけておいてくれ」

「はい」

 

 僕は、言われた通り内鍵をかける。

 これで邪魔は入らない。

 

 生徒会長室は、壁も扉も防音だからこれで外に音は聞こえない。

 僕は、革張りの椅子に腰掛けたままの会長のところまで行く。

 

「さっきは、祥子を止められなくて済まなかったね。私はなにせここがこうなってるから……立ち上がるわけにもいかなくて」

 

 会長はそう言ってスカートをたくし上げると、パンティーを穿いていなかった。

 変態ビッチである会長は、生徒会役員の報告を聞きながら、マンコとアナルにディルドーを二本挿しして楽しんでいたのだ。

 

 いや、口では楽しんでいると言っているのだが、さっきから顔色が悪くて苦しそうである。

 僕とセックスすること徐々にやり慣れてきたマンコはいいにしても、お尻の穴にまで無理にディルドーを入れるからだ。

 

 僕がつい「会長はビッチなのに、アナルオナニーはやったことないんですか?」と言ってしまったから、会長は意地になってアナル拡張をやっている。

 もちろん、差し込んでるのは初心者用のスティックタイプなのだが、無理して怪我でもしたらことだから気をつけないといけない。

 

「会長、アナルのディルドーだけでも、抜いたらいかがですか?」

「こんなの全然平気だぞ……」

 

 本当に、強情だよなあ。

 俺が、会長がお加減が悪そうとか言ったのを気にして、意地を張っている。

 

「会長が、ディルドーを二本刺ししてるのをカメラに撮りたいので、こっちにお尻を向けてくれますか」

「わかった。ちょっと待て……」

 

 会長は苦しげにゆっくりと椅子から立ち上がると、お尻をこっちに向けてスカートを両手でたくし上げた。

 マンコとアナルの穴が、二本のディルドーで大きく広げられている。

 

 僕はパシャリと写真を撮る。

 相当感じていたらしい。太ももが、股から垂れてくる液で光っている。

 

「大きく広がった会長の穴も撮りたいので、ちょっとディルドーを抜いてもらえますか?」

「うん、こうかな」

 

 ズルっとアナルの穴からスティックタイプのディルドーを引きぬくと、会長は明らかにホッとした顔をした。

 プライドを傷つけないように誘導してあげないと、言うこと聞かないんだよな。

 

 マンコのほうのディルドーも引き抜いて、こっちにお尻を向けてくれる。

 うん、これはこれで本当に面白い絵面だ。ポッカリと開いて中まで見えるマンコと肛門を覗きこむと興奮する。

 

「指でお尻の穴を広げてくれますか」

「こうかな?」

 

 シャッターチャンスと、僕はまたカメラの撮影ボタンを押した。

 会長は恥ずかしがってるのか、シャッターが切られるたびに震えているのが面白い。

 

 しかし、本当はもっと連続で撮りたいのに、なんで古風なポラロイドカメラなのかなあ。

 会長のこだわりはよくわからないが、僕はそれに合わせるしかない。

 

 彼女がいくら僕に「私は森村君専用の精液便所だー」とか言っても、撮った写真の一枚も持ち帰らせてはくれない。

 あれはダメ、これはダメって、注文が結構うるさいもんなあ。

 

「森村君、もっと好きに撮ってくれていいんだぞ。生徒会の仕事が終われば、私は君専用の精液便所だから、なんでも命じてくれ。そろそろ裸になったほうがいいか?」

 

 その言葉に僕は頷くと、なんとなく上着を脱いでいる会長の姿もシャッターに攝めながら、聞いてみる。

 

「会長。生徒会の庶務って、やっぱり僕がやらなきゃダメなんですかね?」

「生徒会役員になれば、君の内申点も良くなって進級の助けにもなるだろ。私も、生徒会が終わった直後からセックスができて便利じゃないか」

 

「それは僕も、ありがたいですけど、生徒会役員のみんなが僕に厳しいんですよね……」

 

 香坂先輩だけじゃなく、他の役員も部外者の僕に冷たいんだよな。

 冷遇されるのには慣れてるけど、僕みたいな生徒が生徒会に所属しているのはさすがに場違いだ。

 

「君への態度に関しては、改めるようにちゃんと通達しておく。君も慣れるまでは、生徒会業務が終わる頃にきてくれたらいい。放課後のセックスを除けば、君に割り振る仕事はないんだしな」

「それなら、もうちょっと続けてみます」

 

 あんまりわがままばっかり言っててもしょうがない。

 会長には、日頃からお世話になっているのだから、僕だって多少は我慢しないと。

 

「そうか。では今日も張り切って、森村君と子作りセックスするか」

 

 裸になった会長がそう微笑みかけてきたので、僕も慌てて服を脱いでベッドに向かうのだった。



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第二条「森村君は会長に赤ちゃんプレイをするものとする」

「なあ森村君、君はなんでそんなにおっぱいが好きなんだ?」

「……男がおっぱい好きなのは、当たり前じゃないですか。何で急にそんなことを聞くんですか?」

 

 そう改まって聞かれると、なんか恥ずかしい。

 

「今日は生徒会も早く終わったし、時間があるから私としては構わないのだが、かれこれ一時間近くも胸だけを触っている」

「そういえば、そうですね」

 

「一時間だぞ。よく飽きないものだなと、疑問に思ったんだよ。そこまで私の乳房に固執するのは、何か理由があるのか?」

「うーん。飽きはしませんね、会長のおっぱいは凄く柔らかくて大好きですから」

 

「んん、君は私のおっぱいが好きなのか?」

 

 僕の腕の中から、するっと会長が逃げていってしまう。

 なんか好きとかいうと、警戒されるんのかな。

 

 こうして肌をずっと接していると、空気を読むのが苦手な僕でもなんとなくわかってしまう。

 なんとか拒絶されないような答えはないかな。

 

「いや、会長のおっぱいだけが好きってわけではなくて、ですね。なんというかな、僕はおっぱいが好きなんですよ……」

「どうしてそこまでおっぱいが好きなんだ?」

 

 男ならみんな好きだからという理由では納得してもらえそうにもない。

 会長のおっぱいは最高だからずっと触っていたのだが、もしかして一時間も乳だけを揉んでいるのは異常なんだろうか。

 

 ちゃんと答えないと、許してもらえそうにない雰囲気なんだが。

 自分でも、こんなに女性の胸が好きな理由がよくわからない。

 

 考えるうちに、不意にこんな言葉が口をついてでた。

 

「どっかで母性を求めるんですかね。僕は、母親がいませんから」

「ふーむ。それは、悪いことを聞いてしまった。森村くんのお母さんは、お亡くなりになったのか?」

 

「小さい頃に病気で死んだそうで、よく覚えてないんです」

「それは、辛かったな……」

 

「いや、いいんですよ! 覚えてないからぜんぜん辛くないし、そんなしんみりする話でもないです。ただ、うちは父親も仕事ばかりで一人で居ることが多いから、家に帰っても寂しいなと思うことはありますね」

 

 だから、放課後にこうして会長と一緒に居られるのは、僕にとっても嬉しいことなのだと言いたかったのだが。

 なんだか気を使わせてしまったか。

 

「そうか、そうだったんだな!」

「会長?」

 

「前から君はどうも幼児性が強すぎるなと思ってたんだ。私のおっぱいにばかりやけに執着するし、躾がなってないとも思っていたが、そういうご家庭の事情があったのなら仕方がない」

「そんな大したもんでもないんですが」

 

 かなり酷い言われようだが、会長は美しい瞳に涙を溜めて、今にも泣きそうな顔で僕を見つめている。

 どうやら、同情されているらしい。

 

「森村君も寂しかったんだな。私では、母親がわりにはなれないかもしれないが、今日だけ母親だと思って甘えてくれてもいい。人には、そういうことも必要だろう」

 

 会長は、そう言って僕を優しく抱きしめて頭を撫でてくれる。

 うむ、これは好都合かもしれない。

 

 僕の何がわかるんだよって反発の気持ちもないこともないが。

 ここは素直に、なるべく情感を込めて甘える。

 

「会長、ありがとうございます。どっかで、お母さんってこんな感じかなってずっと思ってました」

「うんうん、いい子だ」

 

 なにせ、プライドの高い会長が赤ちゃんプレイをしてくれるって言うんだから、こんなチャンスは二度とない。

 

 高飛車で取っつきにくい面もあるが、会長は面倒見のいい人でもある。

 僕が幼児性が強い人間であると言うなら、会長は母性が強い人だ。

 

 会長は、なんだかんだと言っても、僕をいつも助けてくれる。

 せっかくだから今日は、なるべく会長の母性を刺激するようにして、その優しさにどこまで甘えられるか試してみるのもいいかもしれない。

 

「ママって呼んでもいいですか?」

「ふふ、なんだか少し気恥ずかしいな」

 

 そりゃ僕も、こんなこと言うのは恥ずかしくて死にそうになってるよ。

 

「こういうのは、できるときにやりきったほうがいいですから」

「なるほど一理あるな。よし、いいぞ。今だけは、私が遊太君のママになってやる」

 

「ママのおっぱい吸ってもいい?」

「ああいいぞ、遊太のだからな。好きなだけ吸いなさい」

 

 僕は、赤ん坊のように一心不乱に会長のおっぱいを吸った。

 

「ママ、ママ、ママ!」

 

 こうして会長に心置きなく甘えられるなら、赤ちゃんプレイもいいものだ。

 恥ずかしいを通り越して、なんかこう本当に気持ちが高ぶって気持ちよくなってきた。

 

「うん、うん……あっ、ああ、いいぞ遊太」

 

 すっかり会長もその気になって感じてくれてるし、僕は凄く楽しかった。

 

「ママ、おちんちんも挿れていい?」

「ああ、ママの中に挿れていいぞ。ここに挿れるんだからな」

 

 自ら足を開いて、指で陰茎を摘んで自分の中に誘導までしてくれる。

 会長はいつになく優しかった。

 

 会長の膣がニュルッと僕の息子を受け入れてくれる。

 まるで僕の全てがその柔らかく温かい穴に吸い込まれていくようだった。

 

「ああ。ママ、気持ちいいよ」

「そうか、お母さんも気持ちいいぞ」

 

 なんかこう、どこまで挿れても全部包み込んでくれて。

 オチンチンの先から身体中が、全部会長の中に蕩けてしまいそうな気分。

 

「出ちゃいそうだよ」

「ママの中に出していいぞ」

 

「ママ、ママ、ママァァ!」

「あっ、ああっ、ああっ!」

 

 柔らかく包み込んでくれる会長に身体をぶつけるようにして、僕は腰を打ち付けた。

 あっという間に射精する。

 

 びゅるっ、びゅくっ びゅるるっ!

 

 でも今日は、いつもの欲望を吐き出すような、そんな強烈な感じとはちがった。

 会長の中にドクドクと出しても、それが全部中に吸収されていく。

 

 自分の全部が会長に受け入れられていると感じたら、気持ちがいい以上に心地が良かった。

 終わってしまうのがもったいない。

 

「ああっ、出しちゃった」

「ちゃんと出せたのか。偉かったな遊太」

 

 精液を出したのを会長が褒めてくれるなんて、なんて嬉しいことだろう。

 本当に母親というものがいたら、こんなに暖かくて優しい感じかなと思った。

 

 まあ、本当の母親とセックスするわけがないのだが。

 会長がすごく気を入れて僕を甘やかせてくれるので、単なるプレイというより本気で赤ん坊になったつもりで甘えていた。

 

「ママ、もっと出せるよ」

「うんいくらでも私の中で気持ち良くなって出していいんだぞ遊太」

 

 そう言ってくれるだけで、僕は何度でも出せる。

 

 びゅるる! びゅく! びゅる!

 

 会長の中で射精が弾けるたびに、「良く出したな、偉いぞ遊太」と褒めてくれる。

 おっぱいを吸っても、揉んでも、今日だけは「気持ちいぞ遊太。お前はおっぱいを吸う天才だな」と褒めてくれる。

 

 とっても甘くて優しい赤ちゃんプレイ。

 それなのに、僕は気がついたら会長の乳房を強く噛み締めていた。

 

「ツ……」

「あっ、ごめんなさい会長!」

 

「いいんだ、大したことはない」

「でも、僕なんで……」

 

 会長の玉の肌に、歯型が残るほど噛んでしまった。

 どうして僕は、こんなことを。

 

「それより、森村君大丈夫か?」

「えっ……」

 

「いや、さっきから泣いてるから」

 

 頬に手を当てると、僕は自分で気が付かないうちに涙を流していた。



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第三条「森村君は会長に赤ちゃんプレイをするものとする2」

 甘くて優しい赤ちゃんプレイのはずだったのに。

 僕は、泣きながら会長の乳房に歯型が残るぐらい噛み付いてしまっていた。

 

「ごめんなさい会長、ごめんなさい……」

「森村君いいんだ。どうしたんだ急に、何で泣いてるのかわかるように話してくれ」

 

 僕が泣いているのを見て。

 会長も、大粒の瞳に涙を溜めている。

 

 なんでこんなことしちゃったんだろう。

 

「自分でもよくわからないですけど……なんでお母さん死んじゃったんだろうと思ってたら」

「ああ……」

 

 冗談で、母親が恋しいなんて言っていたけど。

 僕は恋しいなんてものじゃなくて、恋しくて、恋しくて、憎かったのかもしれない。

 

 僕には、どうして母親がいないのかと、ずっと思っていた。

 何で僕を残して死んでしまったのかと、悔しかった。

 

「会長が、僕の本当のお母さんならよかったのにと思いました」

「すまん森村君。母親がわりになるなど、軽々しく言うべきではなかった」

 

「そうですよね。会長は僕のこと嫌いですもんね」

「いや、私は……」

 

 会長はこんなどうしようもない僕に優しくしてくれようとしたのだ。

 それなのに、とても辛そうな顔をさせてしまった。

 

「会長が、僕のことを嫌いでも構いません。でも、赤ちゃんができたら愛してあげてくださいね」

「ああそれは、もちろんだ。ちゃんと愛情を持って育てるから」

 

 やっぱりそう言ってくれるのか。

 産み捨てるとか言ってたけど、それは本心じゃないとはわかっていた。

 

「私はこのとおり壮健だから、元気で長生きするぞ」

「そうですね。会長は、殺しても死にそうにない」

 

「はは、言ってくれるな。だから、心配せずとも子供の成長は私がきちんと見守っていく」

「やっぱり会長は優しいですね。僕も会長から生まれたかった」

 

「さすがに君みたいな大きな子を産んでやることはできないな」

「でも、いいです。僕の子供は会長が産んでくれて幸せにしてくれるんだから、それだけで僕も幸せですよ」

 

「森村君……」

 

 会長を笑わせるために言ったのに、まだ辛い顔をさせてしまっている。

 どう言ったら、笑ってくれるだろうかと考える。

 

「これで安心できます。これからも張り切って、会長と子作りしますね」

「ああ、もちろんだ。よろしく頼む」

 

「でも今日だけは、まだ鷹宮会長は僕のお母さんですよね?」

「えっ、ああ、そうだな。今日だけな」

 

 僕はもう一度、鷹宮会長に抱きついて甘える。

 

「彩乃お母さん、大好き」

「遊太、私も……君の子は、大事にしてやるから」

 

 ここまで言っても、好きとは返してはくれない。

 それでも、僕は良かった。会長が笑ってくれたのだから。

 

 もうセックスする気も失せたので、今日はこれで終わり。

 それでも、この日の会長は本当に優しくて、自分から僕をシャワー室に誘って。

 

 僕の頭や身体を優しく丁寧に洗ってくれた。

 本当に、お母さんみたいに。

 

 なんとなく、こういうことはもう二度と出来ないんだろうなと雰囲気でわかった。

 これが、今日だけなのがとても残念だと僕は思った。



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第四条「森村君は会長にスパンキングするものとする」

 赤ちゃんプレイをやった次の日。

 僕が言われた通り時間を見計らって生徒会活動が終わった頃に行くと、なんか会長はとても素っ気ない素振りだった。

 

「なんだ、森村君か」

「来るのが早すぎたでしょうか」

 

 昨日は優しかったのに、やけに冷たく感じる。

 この落差はちょっとくるものがある。

 

 昨日だけで、優しくしてもらえるのは終わりだったとわかってはいたけど。

 会長は、あんなことをしちゃったのを後悔してるのかな。

 

「いや、時間はちょうどいい。この時期は行事も少ないし、これぐらいの時間でいいぞ」

 

 僕が、内鍵を閉めると何も言わないうちから会長は制服を脱いでいた。

 なぜか乳首に……えっと確かニップルピアスといったな、鈴のついた鎖を垂らしている。

 

 ほっそりしたお腹には、また『森村君専用孕ませ便器』の文字が黒マジックで書かれている。

 まるで、初めてこの部屋に呼ばれたときに戻ってしまったようだ。

 

 この肌化粧は、あらかじめ準備していたのだろうか。

 乳首に付けたピアスは、本当のピアスじゃなくてクリップで挟んでるだけと知ってるけど、今日は乳首には触れさせないぞという意思を感じる。

 

「会長、その格好は?」

「昨日はハメを外しすぎた。君が私の本質を忘れているんじゃないかと思ってね」

 

 会長は、自分が変態ビッチであると言いたいのだ。

 だって、太ももにそう書いてある。変態ビッチだけではなく、メス豚とも書いてあるな。

 

 身体中に卑猥な落書きを入れた。

 入念な変態ビッチファッションだった。

 

「会長は、変態ビッチの孕ませ便器ですもんね」

「そうだ。変態性欲を持て余して、君をその解消に利用している。それ以上でもそれ以下でもない」

 

 僕との関わりはそれだけ。

 これはきっと、そういう僕達の距離を再確認する宣言なのだろう。

 

「はい」

「森村君、ちょっとこっちに来てみたまえ。私のお尻の穴をよく見ておくように……うううっ」

 

 会長は、壁に手をつくと、お尻を僕の方に向けてガニ股でりきむ。

 唸り声とともに、開いた肛門の穴からポコっとアナルビーズを出産した。

 

「おおっ!」

 

 ビックリした、一瞬こんな場所でうんちするのかと思った。

 ころんと、床にプラスチックの玉が転がる。

 

「どうだ! 今日は午後から、お尻の穴にアナルビーズを一つ挿れて活動していたんだ。凄いだろう?」

「凄いビッチですね」

 

 そうだろう、そうだろうと、会長は嬉しそうに頷いた。

 昨日のことだけではなく、今日はビッチアピールしたい気分なのかもしれない。

 

 僕だってそう変態プレイも嫌いではないから、付き合うのに否やはない。

 

「今日は、君にスパンキングしてもらいたい」

「スパンキングって、どうやればいいんですか?」

 

「私のお尻を叩けばいいんだ。鞭とかも考えたんだが、ちょっと怖いからな。森村君が手で叩くなら、大きな怪我もしないだろうから思いっきりやってもいい」

「じゃ、じゃあ……」

 

 僕は、誘われるままにお尻をパチンと叩いてみた。

 

「弱い、もっと強く!」

「はい!」

 

 パチン! パチン!

 

「いいぞ。淫乱のメス豚にお仕置きしてやれ」

「はい!」

 

 パチン! パチン!

 

「あっ、効くう!」

「会長、大丈夫ですか?」

 

 ちょっと調子に乗って叩きすぎて、手形が残ってしまった。

 

「うん、平気だ。これぐらい強いのが、私は気持ちいい。森村君はどうだ?」

「正直なところ、ちょっと興奮してます」

 

 僕の陰茎は、お尻を叩いただけで堅く勃起してきている。

 

「そうだろう。昨日君が私の胸に残した歯型を見て、こういうのが好きなんじゃないかと思ったんだよ」

 

 あの歯型、残ってしまったのか。

 会長の玉の肌に跡が残る。

 

 酷いことなのに、僕はなぜだかとても興奮していた。

 会長のことは大好きだけど、だからこそ憎くもあるのだ。

 

 僕専用の肉便器なんて自称して。

 こんなにしてくれるのに、僕のモノになってくれないんだから。

 

「もうちょっと、叩きますよ」

「ああ、左ばかりでなく右のケツも赤く腫れ上がるぐらいに叩いてくれ。叩かれて興奮する哀れなメス豚に、お仕置きしてくれ」

 

 跡が残るぐらい、強く手形を残してやる。

 

 パチン! パチン! パチン! パチン!

 

 二人だけの会長室で、僕のスパンキングの音が高らかに響き渡る。

 

「これは、お仕置きですよ!」

「ああ、森村君、ごめんなさい! ごめんなさい!」

 

 会長はそう言って、涙をこぼしていた。

 

「はぁはぁ、すみません。本当にこれは、やりすぎました」

「いい、いいんだ。これぐらいしないと、お仕置きにならないんだから」

 

 会長の真っ白なお尻に、僕の手形の跡がたくさんたくさん残ってしまった。

 僕はそれに酷く興奮する。

 

「会長の大きなおっぱいも叩いていいですか」

「おっ、おっぱい!? 森村君はいつも私の想像を超えてくるな。あっ、ああ、やってみてくれ」

 

 片手では握り締められないほど大きな、百センチ超えのIカップのおっぱい。

 会長のふくよかな臀部と同じぐらいこれは叩きやすい。

 

 パチン!

 

「あひいっ!」

 

 右の乳房を叩いた拍子に、会長が乳首につけているニップルピアスの鈴がチリンとなった。

 

「まだ、もう一回ですよ」

 

 会長が声を上げても許さずに、僕は左の乳房も叩く。

 僕のものにならないなら、壊れてしまえとすら思った。

 

 しかし、僕の手形が付いても会長の母性の塊のような大きな乳房は、小憎たらしいぐらい美しいままだった。

 

「森村君、もう……」

「そうですね。じゃあ今日も、僕の孕ませ便器に種付けしますよ」

 

 スパンキングだけで、会長の股関は床に水たまりができるぐらいびっしょりと濡れていたのだ。



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第五条「森村君は会長と後背位するものとする」

「叩かれただけでこんなに濡れて、会長は本当に変態ですね」

「これは、身体が防御本能で濡れただけで……」

 

「おや、会長はビッチじゃなかったんですか?」

「……何を言ってるんだ。私は変態ビッチに決まってるだろ。もうヌレヌレだぞ。焦らしてないで、早く挿れてくれ」

 

 この謎のビッチへのこだわりは何なんだろうな。

 無理に変態をやろうとする会長も可愛いからいいけれど。

 

 ご要望通り、壁に手をついた会長に、僕は後ろから思いっきり叩きこんでやる。

 そういや後背位って始めてやるな。

 

「あっ、気持ちいいぞ!」

「今日は、もっと強くしてあげますよ!」

 

 スパンキングで凶暴な気持ちになっていた僕は、やや乱暴な腰使いで会長を攻め立てる。

 つい一ヶ月前まで処女だった会長も、これぐらい強い攻めでも感じられるようにもなっているとも言えるだろう。

 

 僕も男として成長しているが、会長も女として成長している。

 お尻を叩かれて濡らすぐらいだしな。

 

「この乳首のニップルピアスはなんですか?」

「……変態ビッチっぽいだろ」

 

「僕に乳首を嬲らせないためなのかな。こんな邪魔なもの、取ってしまいましょうか」

「ひっ、ちぎれる! 森村君、乳首がちぎれるよぉ!」

 

 ピアスの鎖をちょっと引っ張ってやると、会長の膣がキュッキュッと締まった。

 これは、気持ちいい。

 

「僕に吸わせない乳首なんか引き千切っちゃいましょうか」

「ダメッ!」

 

 僕の言葉攻めに、会長が身体を震わせて絶叫する。

 ブシュっと接合部から音がなる。なんだ、潮を吹いたのか。それともオシッコを漏らしたのか。

 

 エッチな匂いのする液体で床がビショビショになった。

 本気でそんなことはしないんだが、僕ならそれぐらいしかねないと思われたのかな。

 

 あんまり怖がらせてもなんなんで、ニップルピアスの鎖からは手を離して会長の腰に手をつくと。

 僕は後ろから、パンパンと強く腰を打ち付けた。

 

「どうだ、気持いいか」

「気持ちいい。気持ちよくて、バカになりそうだ!」

 

 会長はすっかり後背位が気に入ったらしい。

 僕も、今日はまだ一回も射精してない。

 

 普通のやり方もいいが、バックから突くほうが長く楽しめそうだ。

 根本まで埋まった陰茎を引いて、また深く突き込んでいく。

 

 浅く突けば浅く、深く突けば深く。

 包み込む会長の柔肉は、複雑な陰影を感じさせる。

 

「くっ、これは……」

「あああっ! うあああっ!」

 

 亀頭が奥の子宮口に当たったので押しこんでやったら、会長が一度イッたらしい。

 ギュッギュッと、なんて強い締め付けをしてくるんだ。

 

 そんな風にされたら、僕だってそろそろ射精欲が堪えきれなくて限界。

 

「会長、もう出ます!」

「出してくれ、私の一番奥にっ!」

 

 ガンガンガンガンと腰を打ち付けて、最後は会長の一番奥でフィニッシュ。

 

 びゅるっ、びゅくっ、びゅるるるるるるっ!

 

 いつもより溜めが長かったせいか、凄い勢い良く精液が飛び出た。

 後背位でやると、より奥底まで届いていい。

 

「ふう、たっぷりと出ましたよ」

「ああ、森村くんを中にたっぷりと、か、感じる……」

 

 会長も大満足らしく、ガクガクと大きく足を震わせてイキまくっている。

 

「あー、たまらないな、これ」

「はぁ……まだやるのか」

 

「当たり前ですよ。これからスタートです」

「ああっ!」

 

 さんざんイッたせいか、ちょっと緩くなった感じの膣にヌルんと入る感じがたまらない。

 張り出した僕の肉エラに、複雑な膣襞が絡み付いてくる。

 

 あー会長の中は最高だな。

 一発目なので、今日はまだまだ出せるぞ。

 

「会長、僕があと二回は射精するまでやりますからね」

「そんなにされたら私は、ひいっ」

 

 会長の叫び声に合わせて、また膣が活動を再開してキュッキュッと僕のものを締め付けてくる。

 今日はあと二発はやろう。

 

 壁に手をついてぐったりしている会長に構わず。

 僕は会長の柔らかい臀部に指が埋まるほど掴んで、再び腰を強く打ち付けるのだった。



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第六条「森村君は会長にフェラチオさせるものとする」

 ときには、変わったことがしたくて、会長にフェラチオしてみてくれないかと頼んでみた。

 

「私に、森村君のちんちんを舐めろっていうのか……」

「ビッチな会長なら、当然したがるかと思って提案してみたんですが」

 

「も、もちろんだとも……舐めたいに決まっているだろ」

 

 心底嫌そうな顔でそう言ってくれるので興奮する。

 しかし、舐めさせてみると刺激が強すぎて、痛い

 

 僕が会長にいつも強くしすぎてるから、その逆襲なのかなと思ったけど。

 どうやら、ただ強く刺激すれば、その分だけ気持ちいいのだと勘違いしているようだった。

 

 これも、僕が普段強いプレイを会長にしてしまったせいなんだろうな。

 僕もダメだが、会長もフェラチオについては全然ダメだ。

 

 おちんちんはデリケートな部分だから、適度にやってくれないと気持ちよくないのだ。

 

「会長、ちょっと待ってください」

「なんだ森村君、気持ちよくないのか?」

 

 どうしよう。

 下手糞って言うと、会長の高いプライドを傷つけちゃう。

 

「会長が上級者なのはわかったんですが、僕はまだフェラチオに慣れてないので、そんなに激しくはキツイです。もうちょっと初心者の僕に合わせて、優しく舐めてくれませんか」

「ふっ、そうか。私の攻めが強すぎたんだな」

 

 どうやら、プライドを傷つけずに優しく舐めてくれるように誘導できたみたいでほっとする。

 へそを曲げちゃうと厄介だからな。

 

「舌に唾液を溜めるとかしてくれると、もっと優しい感じになると思います」

「ふぉうか?」

 

 おお、いい塩梅になってきた。

 さすが、優秀な会長である。ちゃんとするように言えばできるんだな。

 

 しかし、チロチロと優しく舐められているだけでも、次第に刺激が弱いなと感じるようになってきた。

 僕もちょっと慣れてきたのかもしれない。

 

「会長、ビッチならもっと根本まで飲み込むものだと思いますよ」

「ふふぁ? もふぃろんだ」

 

 そのほうがビッチだと言えば、会長はなんでもやるからな。

 喉の奥までくわえ込んでくれて、僕が気持ちいいのはいいが。

 

 会長のほうは苦しいらしく、えずきはじめた。

 

「オエエエ……ゲホ、ゲホッ」

「大丈夫ですか、最初はもうちょっとゆっくりやってもいいのでは?」

 

 僕のちんちんが大きすぎるのがいけないのかな。

 根本まで飲み込むのに、かなり苦労している。

 

「森村君。これは、ディープ・スロートだ。こんなことできるのに、私が慣れてないわけないだろ。今のは油断しただけだ」

「そうですか」

 

 何が油断なのかよくわからないけど、やると言ってるものを止めるわけにもいかない。

 喉の奥まで突っ込んでくれると、温かい会長の咥内に全体が包み込まれるから、すごく気持ちいいのだ。

 

「ゴホッ、ゴホッ」

 

 明らかに慣れておらず、苦しんでいる会長には申し訳ないが、ちょっと楽しませてもらおう。

 もう射精欲も抑え切れないしな。

 

「会長、喉の奥に精液が出ますよ」

「んご!? ゴッ、ゴホッ、ゴハッ!」

 

 あー、精液を吐いてしまった。

 会長の口から垂らされるヨダレと精液の塊が、ポタポタと溢れて床を汚す。

 

「大丈夫ですか」

「はぁ……はぁ……なんだこの程度、私は平気だ。次はもっと上手く飲む」

 

 とても苦しかったのか涙を溜めながら、上目遣いにそう宣言する会長は可愛い。

 ゆっくりとフェラに慣れてくれればそれでいいさ。



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第七条「森村君は会長を陰核肥大化させるものとする」

 生徒会で会長を視姦していると、また副会長の香坂祥子(こうさかしょうこ)先輩に怒られた。

 

「森村遊太! 貴方はまた性懲りもなく、鷹宮会長を変な目で見てるわね。やめなさいって言ったでしょ」

「言いがかりですよ」

 

 僕がそう弁解すると、香坂先輩はため息をつく。

 

「そんなに暇してるなら、少しは私達の仕事を手伝ってよ。見ればわかるとおもうけど、今の時期は行事が立て込んでて忙しいのよ」

「僕にできることがあるんでしょうか」

 

「資料のコピーを取って、ホッチキスで挟むぐらい貴方でもできるでしょ?」

「わかりました」

 

 確かに暇でもあったので、言われるままにやってみたのだが。

 

「あー全然ダメ。この資料は内覧用だから、ホッチキスは左上で止めるの。ちょっと貸しなさい」

 

 なんだかんだと文句を言いながら、要領の悪い僕に庶務の仕事を教えてくれる。

 香坂先輩はキツイけど、そんなに悪い人でもないんだなと思う。

 

「これでいいでしょうか?」

「うん、この調子で頼むわね。あーそうだ、みんなにコーヒー入れてちょうだい。私はミルクも砂糖はいらないから、ブラックで濃いやつね」

 

 生徒会のささやかな報奨として、コーヒーに茶菓子ぐらいは自由に供される。

 僕がコーヒーを淹れて持って行くと、香坂先輩は「ご苦労」と言ってグイッと飲み干した。

 

 会長にも、コーヒーを持っておくとなんか嬉しそうだった。

 

「森村君、祥子と仲良くやってるみたいじゃないか」

 

 それほど仲良くはないと思うのだが、少しはこの環境にも慣れたのかもしれない。

 すると、即座に香坂先輩が、「別に仲良くなんてありません!」と叫ぶ。

 

「会長、これですよ」

「ハハハ……」

 

 会長も苦笑いだ。ホント、香坂先輩は可愛げのない人だなあ。

 それにも、だいぶ慣れたけど。

 

 ちなみに、今日も会長はよく見れば内股になっていて、たまに肩を震わせている。

 今は生徒会が忙しい時期なので、さすがに前のようにバイブ二本挿しなんて真似はしていない。

 

 だがきっと、皮を剥いて剥き出しにしたクリトリスが、パンティーのクロッチに擦れて痛いからだろう。

 僕がこの間、「ビッチならクリトリスの皮は剥けてないとおかしい」と言ってから、クリトリスの皮を剥いて日常生活を送るようにしている。

 

 そうやって慣れさせてから、会長のクリトリスを徐々に肥大化させて、恥ずかしくて人前で裸になれないようにしてやるつもりである。

 そうしたら、会長を抱ける男は僕だけになる。

 

 そんな、遠大な野望の第一歩であった。

 鷹宮会長は、ビッチを理由にすればなんでもしてくれるから面白い。

 

「森村! また変なことを考えてるわね」

「そ、そんなことはないですよ……」

 

 そんなことを考えながらニマニマ笑いをしている俺を胡散臭そうに見ている香坂先輩。

 バレないかとヒヤヒヤするが、まさかダメ下級生だと思われてる僕が、彼女が敬愛している鷹宮彩乃を調教してるとは気が付かないようだ。

 

「まったく。森村は、サボらせておくとろくなことを考えないからな。次は、委員会に配る資料づくり手伝って」

「ハイハイ……」

 

「ハイは、一回」

「わかりましたよ」

 

 行ってればいいさ。こうしている間にも、会長は僕の思い通りに変貌していく。

 側近である香坂先輩すら知らない会長の秘密を僕だけが知っている、

 

 ささやかな優越感。

 そんなプレイの一貫だと思えば、香坂先輩にどやしつけられながらこき使われるのも、そんなに悪い気分ではなかった。

 

     ※※※

 

 放課後二人っきりになると、会長はウキウキとした調子で誘ってくる。

 

「森村君、生徒会が忙しくて最近ご無沙汰だったな?」

 

 生徒会の忙しい時期が終わって、ちょっと久しぶりだった。

 スカートをたくし上げたので見ると、会長は下着を穿いていなかった。

 

「会長は、勤勉ですね」

 

 もちろん、生徒会活動のことを言っているのではない。

 そんな活動など、優秀すぎる会長は片手間でやってしまう。

 

 そうではなくて、クリトリスの皮がちゃんと剥けていることを言っているのだ。

 しかも、心持ち少し大きくなったような気もする。

 

「ちゃんと森村君に教えられた通り、薬を塗ってポンプ吸引も欠かしてないからな。お尻のほうだってビッチらしくなっているぞ」

 

 するりとスカートを落として、お尻を見せてくる。

 窄まった会長のアナルには、紐がぶら下がっていた。

 

「ほう、こっちも開発を頑張ってますね。僕が引き抜いてもいいですか?」

「ふふ、いいぞ」

 

 紐を引っ張ると、プルプルと大粒の紐に連結したアナルビーズが出てくる。

 

「あっ、ああっ……」

 

 肛門をめくり上げて玉をひり出すたびに、会長はいやらしい嬌声を上げた。

 アナルビーズによって大きく広げられた会長のお尻の穴は、内側がテラテラといやらしく光っていた。

 

「お尻の穴も、もう使えそうですね」

「森村君がしたいならお尻の穴だって使っていいが、もうすぐ排卵日も近いから中出しもしっかりとしてくれ」

 

 僕の子を孕みたがっている会長は、当然のようにそう言ってくる。

 だが、僕だって会長の言いなりになるばかりではない。

 

「中出しは、したくないですね……」

 

 僕がそう言うと、会長はとても驚いた顔をした。



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第八条「森村君は会長に恋人ごっこをさせるものとする」

「森村君が、私に中出ししたくないだと!?」

「ええ、だって……僕にメリットないですもん」

 

 本当はメリット大有りなのだが、それよりも大きなデメリットがある。

 僕が中出しセックスを拒絶するとは思いもよらなかった会長は、動揺して眼を泳がせた。

 

「それは、困るぞ。うーん、ほら森崎君。私の濡れた膣を見てみろ……君専用の孕み便所が、こんなに種付け志願してるのに中出ししてくれないのか?」

「だって会長が妊娠したら、この関係は終わっちゃうでしょ」

 

 僕がそう言うと、会長はハッとした顔をした。

 

「そ、そんなことはないぞ」

 

 動揺しすぎだろ。

 本当に、会長はわかりやすいなあ。

 

「すぐに終わりにはしなくても、徐々にフェイドアウトしていくんですよね?」

「そんなことは……」

 

「いいや。鈍い僕だって、会長の目的が僕の子を妊娠することにしかないのはわかります」

 

 そうだ、会長は僕のことを好きでもなんでもないのだ。

 むしろ嫌われている自信がある。

 

 なぜ会長が僕の子を孕みたがっているのかはわからないが、それをしたら終わってしまう。

 どうしても僕は、この関係を終わらせる気にはなれなかった。

 

 会長との関係が終わって、赤の他人に戻ってしまう。

 そう考えると、その胸が痛くなる。

 

 その辛さは、会長に中出しして孕ませたいなんて気持ち良さよりもずっと強い。

 下半身丸出しの会長は、僕に向かって深々と土下座した。

 

「森村君、頼む。なんでもするから、そんなこと言わないでくれ」

「今なんでもするって言いましたか? じゃあ僕と、本当の恋人になってください。ずっと一緒に居てください」

 

 これは、本気の告白だった。

 断られるとわかっている。それでも断られるだろうなと思うと、胸が苦しい。

 

「無理を言うな、君と私は……」

「やっぱり……ダメですよね。わかってました。じゃあ、たった一回だけでいいから恋人ごっこしてください。今日だけでいいから、恋人同士のラブラブセックスを僕に味わわせてください」

 

 会長は、苦渋の表情で、「うーーーん」と長考に入った。

 まず高く条件をふっかけて、ここまで条件を下げれば受け入れるんじゃないかと思ったら案の定だった。

 

「……わかった。一回だけなら」

 

 一回だけならが命取りになることもあるんだよなあ。

 もちろん僕は、一回だけで終わらせるつもりなんかない。

 

「じゃあ、いまからスタートということでいいですね」

「待て。いきなり言われても、私にだって心の準備が……。うん、よしわかった。恋人の演技ぐらい、私はできる。できるぞ!」

 

 さすがに、優秀な鷹宮彩乃。

 できると思えば、演技できちゃうんだなあ。

 

「会長、じゃない彩乃。僕のこと好き?」

「いきなり呼び捨てとか、いきなり好きとか言われても……」

 

 顔を真っ赤にして会長は、怒ったように戸惑う。

 おいおい、演技できてないじゃないか。

 

 心の準備はどうしたんだ。

 こっちとしては、簡単に罠にハマってくれてありがたいけど。なんか悲しい。

 

「はい会長、ペナルティーですよ。恋人ごっこのときに、恋人らしくないことを言ったら、恋人ごっこが一日追加です」

「そんな!」

 

「あ、いま嫌な顔しましたね。恋人を嫌がるのもペナルティーですよ。これは、もう一日追加だな」

「ちょっと待て、ルールの後付は卑怯じゃないか!」

 

「じゃあ言わせてもらいますが、僕はこれまでずーと、会長の変態嗜好に付き従ってましたよね?」

「それは、そうだが……」

 

「せめて一回だけ、僕の好きな恋人プレイでセックスしてくださいってお願いして、会長は約束してくれました。それなのに、その一回をきちんとしてくれないからペナルティーなんですよ」

「むう。そう言われると私は身勝手だ。君の言うことも一理ある。しかし、いきなりペナルティーと言われても困るぞ」

 

「じゃあ、こうしましょう。誓約書を用意しました、きちんと書面にして決めれば会長だって納得でしょう?」

「こんなものまで用意していたのか。ふーん、森村君もなかなかやるなあ。しかし、もう少し字の練習をしたほうがいいぞ」

 

「納得できたらサインをお願いします」

 

 会長はこうして、僕の走り書きした『恋人ごっこで恋人らしくない振る舞いをしたらペナルティーに一日追加』と走り書きした誓約書にサインした。

 会長は、規則や誓約に厳しいから、自分で決めたことなら守らせることができる。

 

 字がヘッタクソなのはともかく、文面が適当なのはわざとである。

 何が恋人らしくない振る舞いなのか、何が開始で何が終了の合図なのか、ペナルティーをどう通知するかも規定されれてない。

 

 全て僕の解釈であり、裁量でどうとでも日数を増やせる。

 僕だって、もう結構長く生徒会で仕事してきたから、これぐらいの知恵は付くんだよ会長。

 

「森村君。さっきのペナルティーだが、まだ誓約してなかったから無しだからいいよな?」

「もちろん、いまからスタートでいいですよ」

 

 会長はホッとした顔をしているが甘い。

 甘すぎる。これから、本格的な罠に嵌めてやる。

 

 ふふ、いいよな恋人ごっこ。

 変態ビッチ肉便器の会長もいいが、初体験のときのような可愛い会長も楽しみたいからな。



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第九条「森村君は会長に恋人ごっこをさせるものとする2」

 会長はパチンと両手で顔を叩くと、力強く宣言する。

 

「じゃあ、これから森村君と私は恋人同士だ。しかし、それはあくまで『ごっこ』だからな、それを忘れずに」

「……違いますよ」

 

「え?」

「恋人同士なんだから、森村君じゃなくて遊太って名前で呼んでくださいよ」

 

 僕は、心の中でペナルティーひとつと記憶する。

 こうやって積み重ねていけば、会長と無限に恋人同士のセックスができる。

 

「遊太……」

「よろしい。じゃあ僕も、会長を彩乃ちゃんって呼びますね」

 

「ちゃん付けはダメだ! 私は年上だぞ」

 

 顔を真っ赤にする会長が可愛い。

 

「アハハ、冗談ですよ。そこまで無理は言いません。じゃあ、彩乃でいいですね?」

「うん。もり……遊太。今だけ、今だけだからな」

 

「いま、森村君って言いそうになったでしょ?」

「私が言うわけ無いだろ。ゆ、遊太のバカ」

 

 口を尖らせて、突然恋人風に言われると、ちょっと胸にズキュンとくるな。

 不意打ちされると思ってなかったのでドキドキする。

 

 上手い誤魔化しだ。

 会長は、やっぱ何やらせても優秀だ。

 

「今のは、恋人っぽくてポイント高かったですよ」

「ふふっ、恋人同士じゃないと、遊太がセックスしてくれないっていうからな」

 

 ラブラブな雰囲気を出して、両手を開いて僕をベッドに誘う。

 誘われるがままに、僕は会長にのしかかって身を委ねる。

 

「ちゅーしていいですか?」

「恋人に、いちいちそれを聞くのか?」

 

 確かにそのとおりだ。

 僕は会長抱きしめて、優しくキスをする。

 

 咥内にも舌を這わせるが、会長は即座に舌を合わせてくれる。

 そうやって唾液を交換していると、本当にたまらない気持ちになってしまう。

 

 僕は今、恋人として会長を抱いているのだ。

 たっぷりとキスすると、僕は会長に尋ねる。

 

「んちゅ……はぁ。会長、じゃなかった。今は、彩乃でしたね」

「そうだぞ、遊太。お前が間違えてどうする」

 

 ふふんと微笑む会長。

 

「そろそろ、挿れていいですか?」

「だから、いちいち聞かなくてもいいって言ってるだろう」

 

 そこは、いちいち聞くから面白いんじゃないか。

 そう思いながら、僕は会長の濡れた膣口にゆっくりと亀頭を合わせて、腰を落とした。

 

 膣の中はもうトロトロだった。

 中出しを求める会長の膣肉は、僕自身をくわえ込んで離さない。

 

「彩乃の中、凄く気持ちいいですよ」

 

 僕がそう耳元で囁いてやっても、会長は眉根を潜めて我慢するような顔をしている。

 どうやら、ボロを出さないように、あまり余計なことをしゃべらない作戦らしい。

 

 それならそれでいいと、僕は会長の弱い部分を攻めまくった。

 もう長いこと抱いているから、会長の感じやすい部分は熟知している。

 

 ズッズッといやらしい音を立ててピストンしたかと思えば、ニュルっと引き抜いて会長の勃起した肉芽にこすりつけてやったりする。

 濡れた性器同士を触れ合わせる感触は、それだけで堪らないものがある。

 

 ちょっと遊びを混ぜないと、僕だってすぐ気をやってしまうからな。

 クリトリスを陰茎でこすって、会長が甘い吐息を漏らし出したところで、またズッズッと早いピストンで膣奥を突きまくってやる。

 

 変態プレイをやりまくって、中出し孕ませを常に求めまくっていた会長は、すでに子宮口を突かれることですら感じるようになっていた。

 ポルチオ性感帯というやつだ。

 

 こうなると子宮口が降りてきて、僕の亀頭の先に吸い付いてくる。

 会長の奥に感じる、コリッとした部分に僕は思いっきりペニスを突き刺した。

 

 気をやりそうになるけどまだだ。

 これだけじゃ終わらせない。僕は、ぐっと腹部に力を込めて放精欲を押さえこむと、会長の豊かなIカップを手でこね回し始めた。

 

 握り締めると、しっかり弾力があるのにまるで柔らかいお餅みたいに変形する。

 ほんとにエッチな身体をしている。堪らないな、クソ。

 

「あっ、ああっ……はううっ……」

「彩乃は、乳首弄られながら奥を突かれるのが一番好きなんだよね」

 

 会長は、オッパイを弄られるも好きなのだ。

 腰を使いながら、会長のマスクメロンみたいなデカ乳をいじめてやれば快楽は倍増する。

 

 オッパイを揉みしごいて硬くなった乳首を絞り上げながら、さらに腰を突きまくってやる。いわゆる三点責め。

 腰を使いながら、両方の乳首をコリコリしてやると会長はすぐダメになる。

 

 ほら、膣がキュッキュと収縮しはじめた!

 

「あっ、ダメだ森村君、そんなにされたらぁぁ」

「はい、彩乃ペナルティー」

 

 本気で感じると、素が出ちゃう会長が可愛いくてたまらない。

 このまま食べてしまいたいぐらいだ。

 

「あっ、ちがっ、今のは違うぞ遊太ぁぁ」

「そうそう、遊太って呼んでくれなきゃダメですよ?」

 

「ああっ、遊太。ううっ、遊太ぁぁ」

 

 また何かを堪えるように甘い声で喘ぎながら、ぎゅっと目をつぶって僕を抱きしめている。

 そうされると、乳首がもう攻められない。

 

 なんで、そんなにガードするかな?

 感じちゃいけないなんてルールは無いはずなんだけど。

 

「ほら、彩乃の好きな乳首コリコリしてあげるから、僕のこと好きって言ってごらん?」

「ダメだ遊太、いまはダメ。感じすぎちゃうから」

 

 なんで言ってくれないんだよ。

 好きって言ってくれなきゃ、恋人ごっこの意味が無いじゃないか。

 

「ほら彩乃。好きって言ってくれなきゃ、またペナルティーですよ。恋人中なのに、ちゃんと好きって言わなきゃダメ!」

「そんなっ、ああっ、だって、今はぁぁ」

 

 会長は苦しそうに目をつぶってイヤイヤしている。

 

「ほら、彩乃。好きっていえ、僕のこと好きっていえよ!」

「あっ、ううっ、ダメッ、ダメッ、イクッ!」

 

 あっ、強く攻めすぎて、会長がイッてしまった。

 プシュっとチンコを深々と差し込んでいる膣から潮吹きまで起こる。

 

 僕もムキになってやりすぎてしまった。

 

「恋人より先にイクなんてダメだなあ」

「うう、だって……」

 

「なんで好きって言ってくれないんですか?」

「そんなこと言われたって、あんなことされながら好きとか言ったら……」

 

 好きとか言ったらなんなんだろ。

 恋人ごっこだって言ってるのに、ほんとに強情だなあ。

 

「もうペナルティーが溜まって、恋人ごっこ一週間追加ですよ?」

「そんな!」

 

 一週間というのは適当だ。

 もう途中から、ペナルティーの数なんて数えていない。

 

「ほらまたペナルティー。恋人は、恋人期間を伸ばされるといって、そんな顔しないでしょう。むしろ笑顔で、嬉しいずっと恋人でいようって言ってくださいよ」

「そんなこと言われって、どうすればいいのかわからないよ」

 

 ああ、会長が涙目になってる。

 そんなに僕と恋人同士になるのが嫌なんて、ショックだなあ。いじめてしまうよ。

 

「泣いたら許してもらえると思ってるのかな、彩乃ちゃんは?」

「遊太は、意地悪だ」

 

 頬を赤らめて感じながら、感極まって泣いてる会長はとても可愛い。

 

「だいたいなんで、そんなに感じるの我慢しようとしてるんですか?」

「それは、その……」

 

「我慢しないでちゃんとイキながら、僕のこと好きって言ったらそれで終わりですよ」

「ああっ、ちょっと待って。まだ動かないで、イッたばかりなのにああぁ」

 

 もう待たない。

 僕だってまだ射精してないし、もう我慢出来ない。

 

 僕は、会長の静止を振りきって腰を深く押しこんで、動きをまた早めた。



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第十条「森村君は会長に好きと言わせながら中出しするものとする」

 会長が感じるのを我慢してるのは知ってたけど、僕だって射精を我慢していたのだ。

 ここまで焦らされたら、もう堪えるのも限界だった。

 

 ペナルティーを取って、恋人期間を長引かせようと思ってたから必死だったけど、ここまで射精を我慢したのは初めてだ。

 だいたい、会長の身体はエロ過ぎるんだよ。

 

 おっぱいなんか百センチ超えてるんだぜ。

 手の中でこね回すとどこまでも指が沈みこんでいって、柔らかさがどんどん増していく。

 

 柔肌に、しっとりと汗がにじむと甘いミルクみたいな会長の体臭が立ち上る。

 これだけで、もう並の男なら射精してるって。

 

 僕が早漏みたいなイメージで思われるのは心外だ。

 会長のエロい身体を弄ってたら、どんな男だって放出欲は抑え切れないだろう。

 

「彩乃! 彩乃!」

「あっ、森村君、やめぇぇ」

 

 また、名前が戻ってるよ。

 ペナルティーだけど、もう知るか。

 

 狂おしい衝動に駆り立てられた僕は、巨大なおっぱいを揉みまくり、うねる膣壁をこするように引いては突きまくった。

 射精の時は近い。

 

「彩乃好きだ! 彩乃、僕を好きっていえ!」

「ダメッ、ダメッ、ダメェェ」

 

 会長の肢体がガクガクと激しく震えて、肌に浮かぶ汗の量が一気に増した。

 あまいミルクみたいな匂い。

 

 膣壁が一斉にうねり、根本から先端に至るまで僕のチンポに絡み付いてくる。

 ううっ、会長に好きって言わせてイキたかったのに。

 

 ほんと、なんてエロい身体だよ。

 もう僕の負けだ。

 

 びゅるっ! びゅるっ! びゅるるるるるっ!

 

 激しく腰を突き上げて、会長のエロ乳に顔を埋もらせながら僕は子宮めがけて大量の精を放った。

 

「あー、出ちゃったな」

 

 我慢したせいか、すげえ出た。

 ほんとやばい。まだドクドク噴出して止まらない。

 

 ぐはぁ。

 こんな気持ちいい射精、久しぶりだ。

 

「ううっ……」

 

 麗しい会長は、美しい瞳に涙を溜めて半泣きになっている。

 それがまた、僕を興奮させてくれる。

 

 これだけ気持よく出しても、まだ足りないって気がする。

 つい、いじめたくなっちゃう。

 

「せっかくの『恋人ごっこ』だから、彩乃に好きって言われながらイキたかったんですよ」

「ごめんなさい……」

 

「まあいいですよ。もう恋人期間が一ヶ月分貯まっちゃいましたから」

「そんなぁ! こんなのを一ヶ月なんて、それは困るぞ。どうしたらいいんだ!」

 

 ここらで助け舟だな。

 僕は、もう会長の扱いがだいたいわかってきた。

 

「じゃあ、彩乃。もう一回してあげるから、ちゃんとお互いに愛しあって終わりにしましょう」

「わかった。それがちゃんとできたら終わりだな?」

 

 涙目になりながらも、会長は決心した。

 もちろん『今日は』終わりですよ。

 

 これで帳消しにするなんて言ってない。

 まだまだ、楽しませてもらう。

 

 射精の余韻に浸りながら、僕は会長のとてつもなく大きいおっぱいを揉んで勃起している桃色の乳首を啜った。

 まだ母乳なんて全然出ないんだろうけど、甘いミルクの味がするような気がする。

 

 何が詰まってるのかっていうぐらい大きなオッパイだ。

 もしかしたら、もう母乳位出るかもしれないぞ。

 

 そう思ったら、僕は赤ん坊のように吸い付くのに必死になる。

 そんなことをしてるから、僕のチンポは射精しても会長の中でずっと堅いままだった。



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第十一条「森村君は会長に好きと言わせながら中出しするものとする2」

「遊太は、私のおっぱいがほんとに好きなんだなあ」

「彩乃ママのミルクが飲みたい」

 

 僕が思わずそう言ってしまうと、頭を撫でられた。

 モデルみたいにスタイルのいい会長のほうが僕より少し身体が大きいから、こうされると子供が抱かれてるみたいになる。

 

「恋人ごっこじゃなくて、赤ちゃんごっこにしとくか?」

「ちょっと恥ずかしいけど……正直なとこ、彩乃ママに甘えるのは好きですよ」

 

 これも恋人ごっこの一貫と捉えればいいかもしれない。

 会長は今日だけと思っているが、これからずっとできるんだから。

 

「そうだな。下級生を甘やかせてやるというのなら……」

「なんです?」

 

「ううん。なんでもない。おーよちよち。遊太、ママのおっぱいちゃんと飲め」

「チュパチュパ……」

 

「またおっぱいに噛み付いたりするか?」

「アハハ、もうあんなバカなことはしません」

 

「もうおいたしないんだな。いい子だな遊太は」

「彩乃ママも、いいおっぱいです」

 

 僕がそう言うと、会長は笑い出した。

 

「私はほんとにダメなママだな。遊太におっぱい吸われながら、感じてしまっている……」

 

 会長のおっぱいは手のひらにとても収まりきらないIカップなので、普通に揉んでるだけで乳首を刺激することになる。

 下乳からすくいあげるように強く押し上げて、乳首を啜っているのだから感じてしまって当然だ。

 

「僕も彩乃ママのおっぱい吸いながら、感じちゃってます」

「ダメな私達は、お似合いなのかもな……」

 

 会長は、はにかんで微笑む。

 そんなことはない。

 

 お金持ちで学校の生徒会長で、何もかも優秀な会長と、何にもでできない僕とでは天と地ほどの差がある。

 それでも、今だけは一緒にいたい。

 

「彩乃ママはまだ母乳でないけど、孕ませて母乳出るようになったら飲ませてくれる約束ですもんね?」

 

 僕は、その約束を忘れていない。

 

「そうだぞ遊太。がんばって私を孕ませたら、たっぷりとオッパイ飲ませてやるからな。私の母親も、母乳で私を育てたと聞いた。たくさん出すぎて、困ったぐらいだったそうだ。やはり血筋なのだろうな」

「そうなんですか」

 

 やっぱり僕と違って、会長は愛情を受けて育って来てる子供なんだなと思うと少し寂しい。

 思わず、強く乳首に吸い付いてしまう。会長はそのたびに喘いだ。

 

「ああ……遊太。私は見ての通りのデカ乳だ。私もきっと母乳がたくさん出る家系だから、赤ちゃんに飲ませて、遊太にも分けてやるぐらいのことはできるはずだ」

「チュパチュパ……赤ちゃんのぶんまで、全部僕が吸いつくします」

 

「ふふっ、いいぞ。遊太が飲んでも飲んでも、いくらでもおっぱい出してやるからたんと飲め」

 

 てっきり赤ちゃんの分は残しておいてなんて言うかと思ったら、張り合ってくる。

 負けず嫌いの会長らしいと、僕は笑ってしまう。

 

 意地悪を言ったのは、会長の愛情を受けて育つ、僕の赤ん坊に嫉妬するような思いがどこかにあったのだ。

 それでも、会長がどれだけ飲んでも僕のために母乳を出してくれると請け負ってくれているんだから、もうこれは文句の付けようがない。

 

 少なくとも、僕達の関係は赤ん坊が産まれるまで終わらない。

 いや生まれてからも、会長が僕の赤ん坊を育てて母乳が出てる間は、きっとずっと甘やかせてくれる。

 

 僕に母乳を飲ませるとき、会長は女の顔をしているから感じているのだ。

 だったら赤ちゃんが生まれた後に、母乳を吸って存分に感じさせてセックスに持ち込んで、新しい子供を孕ませればきっと関係は続けられる。

 

 そういう未来の展望を抱けたので、僕はちょっと落ち着いた。

 焦りがなくなって、この恋人ごっこを存分に楽しんでやろう気になってきた。

 

「彩乃ママがそう言ってくれるなら、僕もがんばって彩乃のなかにオチンポミルク出しますよ」

「オチンポなんだ?」

 

「オチンポミルク。精液のことです」

「ああ、そうか。そんな言い方もあったな。もちろん知ってるぞ」

 

 これは知らなかったなと苦笑する。

 ビッチぶってるくせに、会長のエロ知識は付け焼刃だ。

 

「じゃあ、いきます」

「ああ、オチンポミルクだな。遊太ぁ、私の中にたっぷりオチンポミルクだせよ」

 

 会長がそんなこと言うから、興奮して少しビュルと出ちゃった。

 まあ、まだ少しだから大丈夫。

 

 僕は、デカいオッパイを強く握りしめてパンパンと腰を打ち付ける。

 

「僕がオチンポミルク出して、彩乃がオッパイミルク出すんですよ」

「ああっ、ううっ、出す。オッパイミルク出すよ!」

 

 そんなこと言うから、もう射精感がこらえきれずにビュルルッ、ビュクッと漏れてしまった。

 でもまだだ。この興奮は、二発ぐらいじゃ終わらないぞ。

 

 出しながら、僕は腰を何度も打ち付けて精液を会長の子宮に注ぎこんだ。

 会長の膣全体が吸い付いてきて、僕のDNAがたっぷり詰まった精液を吸い込んでいく。

 

 会長の膣全体が、全力でママになろうとしているのだ。

 それを感じるだけで、僕はもう堪らなくなって、ビュルルッ、ビュクッビュクッと射精した。

 

「ああっ、吸われる」

「まだ出るのか……うわあぁ」

 

「そりゃ、がんばりますよ。彩乃がママになって、僕をパパにしてくれるんでしょ」

「パパって、そんな!」

 

 びっくりしたような声。

 会長の身体が、ビクッと震えた。

 

「パパですよ。恋人同士なんだから、忘れたんですか」

「あっ、そうか……うん、遊太をパパする!」

 

 会長がパパと認めてくれた。

 それだけで、僕の息子はいきり立って、何度でも射精するぞと膣の中で暴れまわった。

 

「彩乃。僕をパパにしてください」

「うん、遊太をパパにするためにがんばるぞ」

 

 その言葉を裏付けるように、子宮口が亀頭に吸い付いて膣の奥にタップリと吐き出した精液をすすり上げてくる。

 

「僕は、彩乃の子のパパになるぅぅ」

「あっ、あっ、遊太」

 

「また出そうだ。彩乃お願い。好きって言って、愛してるって!」

「遊太、好きだ。愛してるぞ!」

 

 びゅるっ! びゅくっ! びゅるる! びゅくっ!

 

 まだ止まらない。

 会長が好きって言ってくれたおかげだ。

 

「ああっ!、彩乃、好きだ、愛してる」

「遊太ぁ、愛して、いいっ、中に熱いのきてる! 熱いの! すごい出てるぅぅ」

 

 びゅるる! びゅくっ! びゅる! びゅくっ!

 

「彩乃!」

「遊太ぁぁ!」

 

 ビュルルルルルルルルルゥッ!

 

 僕の全てが、ズブズブと柔らかい会長の中に全部吸い込まれていって、そのまま蕩けてしまった。

 これまでのオーガズムとはまるで違う。

 

 それは、頭の中が真っ白になるなんてものじゃない。

 気持ちよさは、その千倍も万倍も上だ。

 

 その永遠とも思える刹那、僕はついに会長と一つになった。

 完全に脱力した心地よさのなかで、会長の柔らかい身体に包まれた僕の股関から、びゅる! びゅるる! と射精が止まらない。

 

 そのたびに、僕は気持ちいいッてなるのだ。会長が好きだって気持ちにあふれるのだ。

 頭がおかしくなりそうなほど幸せだった。

 

「はぁ、はぁ……」

「遊太ぁぁ、好き……」

 

 会長が好きと言ってくれた。

 そのたびに、稲妻に打たれたような全身を貫く強烈な快楽が続く。

 

 もう五感の感覚は、ぶっ飛んでしまっている。

 そこは天国だった。

 

 甘いミルクの匂いがする空を、僕はプカプカと浮かんでいる心地がした。

 心地良い、まどろみの中で「遊太、遊太……」と、会長の心地よい声が聞こえる。

 

 えっ、と思った直後に、目が覚めた。

 僕を心配そうに覗きこむ会長が見えた。

 

「……遊太、大丈夫か?」

「あっ、会長」

 

 徐々に、感覚が戻り始める。

 目が覚めても天国だった。僕の身体は、まだ会長に優しく抱かれている。完全に会長と繋がっている。

 

 触れ合う肌の温かさ。

 僕は抱きしめられたままで、巨大な乳房に埋まる耳から、ドクンドクンと心臓の高鳴る音が聞こえてくる。

 

「会長って……恋人ごっこはもう終わりなのか。まあ、君が満足してくれたならそれでいいんだが……」

 

 そう言って微笑んだ会長は、少しだけ寂しいそうでもあった。



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第十二条「森村君は会長と恋人契約を結ぶものとする」

 放課後、会長は僕の前で制服を脱ぐ。

 お腹には、すでに『森村遊太専用孕ませ便女』の文字が見える。

 

 おそらく油性マジックで前から書いてるな。

 こんな文字を会長がお腹に入れて、今日一日授業受けて生徒会業務もやっていたと思うとそりゃ興奮する。

 

 会長は裸になると百センチ超えのIカップロケットおっぱいを左右にプルンプルン震わせながら、棚からグラスを持ってくる。

 そして、スラリとした太ももを開いて僕に見せつけた。

 

「森村君、今日は特別に私がオシッコするところをポラロイドカメラで撮っていいぞ」

 

 オシッコすると申したか!

 久しぶりのソフトなスカトロプレイ。しかも、撮影の許可!

 

 その行為は全て、僕を興奮させるために計算でやっているとわかっていても、どうしようもなく興奮してしまう。

 会長は、僕に艶を含んだ視線を送ると、見せつけるようにジョロジョロとオシッコする。

 

 慌てて、ポラロイドカメラを構える。

 会長にもう以前のような羞恥はない。

 

 むしろ堂々としたものだが、それがまた違う意味で興奮する。

 僕はシャッターチャンスを逃すまいとローアングルで撮影した。

 

 うーん、堂々とオシッコする感じが、また会長らしくてカッコイイ!

 

 どうせ写真の持ち帰りは禁止だとわかっているけど。

 これは、上手く撮れてて欲しいな。

 

「ふう……」

 

 一気に放尿した会長は、透明のグラスに溜めたオシッコに排卵検査薬を差し込んでチェックする。

 浮かび上がる紫の色。

 

「森村君。見ての通りだ。少なくとも、私が今から四十八時間以内に排卵することは確実と言えるだろう。種付けの最大のアタックチャンスだな!」

 

 満面の笑みでそう言う会長は、完全なビッチモードだった。

 わかってるよ。

 

 昨日の恋人ごっこを払拭するように、頑張って過剰にビッチアピールしているのだろう。

 でも、そうはさせない。

 

 僕は、印の浮き上がった排卵検査薬を掲げて喜ぶ会長の笑顔も。

 パチリと、カメラに攝めておく。

 

「なるほど、今日は仲良しの日というわけですね」

「仲良しの日? それは何の隠語だ」

 

「結婚を前提にした恋人同士や、夫婦でのセックスの日を、そう可愛らしく言うらしいですよ」

「夫婦だと? 恋人ごっこはもう終わりだと言ったよな。今度は夫婦ごっこをやろうなんて提案は受けられないぞ」

 

「待ってください会長。恋人ごっこは終わりなんて、僕は一言も言ってないですよ。昨日は終わりって言っただけで、この誓約書通り、ペナルティー分の恋人ごっこはまだまだ継続してもらいます」

「なんだって!」

 

 僕は、目の前に昨日書かせた誓約書をピラピラしてやる。

 騙されたと知っても会長は、恋人ごっこを拒絶できないだろう。

 

 なぜなら、僕の子供を孕みたがっている会長にとって、今日は絶対にセックスしたい日なのだ。

 

「ふふっ、どうしますか?」

「森村君……卑怯じゃないか。昨日で終わってないとすると、私のペナルティーは一ヶ月に加算されたんだったよな。ペナルティーのジャッジをするのは君だから、これではいつまで経っても永久に、私は君の恋人ということになってしまう」

 

「もう諦めて恋人になってしまいませんか?」

 

 僕がドキドキしながらそう提案すると。

 ほんの一瞬だけ、会長は思案した。

 

「……断る。ごっこだから許容したんだぞ」

 

 断られてしまったが、一瞬でも考えてくれただけで僕は本望だ。

 

「じゃあ、妥協しましょう。出産したところで終わりでならどうですか」

「本当か。もう騙したりしないか?」

 

 会長が乗ってきた。

 鈍い僕も、会長の線引きがそこにあるってことぐらいわかっている。

 

「本当です。おかしなペナルティーもなしです。誓約書にしたためましょう。その代わり、恋人ごっこじゃなくて本当を結婚を前提した恋人同士になるんです」

「でもそれは……んんっ?」

 

 僕は、会長の唇を指で押さえて続けた。

 

「出産した瞬間に契約解消です。それなら、いいでしょう?」

「……わかった」

 

 そして、契約書を書いての調印。

 これで僕達は、期間限定の恋人同士になった。

 

 こんなにうまく行くとは思わなかったな。

 随分長く恋人期間を伸ばせられたものだ。

 

「ふふっ」

「なにか、おかしいか?」

 

「いや、まだ赤ちゃんができてもいないのに、出産するまでの約束っておかしいなと思ったんです」

「なるほど、私を孕まさないで恋人同士をずっと続けるって手もあったな」

 

「もちろん、そんな卑怯な真似はしませんよ。抱いてもいいと言ってくれてる会長に手を出さないなんて、僕には無理です」

「そうだな、森村君が私の誘惑に耐え切れるとは思わない。あと、もう恋人同士なのだから彩乃じゃなかったのか?」

 

「あの時はテンションが上がってまして、彩乃さんぐらいにしておきます」

「ふふっ、じゃあ私は遊太君ぐらいにしておこうかな。じゃ、つかの間の恋人としてだが子作りを頑張ってくれるか?」

 

 僕の股間をさすりながら会長に誘われたら、これはもう孕ますしかない。

 今日が排卵日の会長は、ビッチモードに恋人モードが入り混じった、ハイブリットであった。



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第十三条「森村君は会長に排卵日中出し授精させるものとする」

 二人でベッドに入ると、会長は尋ねてきた。

 

「なあ、今日は泊まっていけるか?」

「僕は家に帰っても一人ですし、心配するような家族はいません」

 

 忙しい父親は、仕事でいつも家を開けている。

 僕が二、三日いなくなったところで気が付かないような人だ。

 

「そうか。森村……いや、遊太君の家はそうだったな。では、私も家に連絡を入れるから今日はここに泊まっていってくれ」

「はい、僕の恋人の彩乃さん」

 

「なんだか照れるな」

 

 会長は、頬を赤く染めた。

 今更ながら、素に戻って名前で呼び合うのは気恥ずかしくも嬉しいものだ。

 

「それで、一晩みっちりセックスしようってことですか?」

 

 誰にも邪魔されずに会長を独占できるとは、こんなに嬉しいことはない。

 俺は、会長のたわわな胸に顔を埋める。これが、僕のものとはたまらなく嬉しい。

 

「そうだ、できれば排卵日が始まる今日から四十八時間。私の子宮に、君の精液を入れっぱなしにしたい。できれば、明日も一日中付き合って欲しい」

「もちろん、いつまでだってお伴しますよ」

 

「よろしい。君も生徒会役員なんだし、一日ぐらいなら授業を休んでも公休扱いにしていい。義務に対する、ささやかな特権というものだ。これも立派な生徒会活動なんだから構うことはない。ここはシャワーもあるし、冷蔵庫には飲み物や軽食もたっぷり用意されているから、不自由はないだろう。明日の授業は休みにして、二人っきりで爛れた生活を楽しむことにしようか」

 

 排卵日種付けセックスが、なぜ生徒会活動なのかまったくわからない。

 だが、この学校では会長がルールだ。

 

 この学校では、会長がそう言うならそうなのだ。

 

「じゃあ、やりますよ?」

「う、うん……」

 

 なんだか初々しい反応だ。

 これまでたくさん抱いてきたのに、どうしてだろう。

 

「本気で恋人として抱くのは、これが初めてですもんね」

「そうだな。あんまり、意識させないでくれ。私だって恥ずかしいんだぞ」

 

 会長は、頬を赤くして唇を震わせた。

 

「恥ずかしがってる彩乃さんは、可愛いからずっと見てたいですね」

「やめてくれ。可愛いなんてことはないと、言ってるだろう」

 

 会長は、可愛いと言われると顔を真っ赤にする。

 凛とした美人と言われることがあっても、他人に隙を見せないから可愛いとはあまり言われないのだろう。

 

 可愛い彩乃は、僕だけが知っている。

 そう思ったらたまらなくいとおしくてキスをした。

 

 そのまま舌を絡めあう深いキス。

 本当の恋人としての、初めてのキスだ。

 

「彩乃さん」

「んっ、んっ……」

 

 Iカップのおっぱいを掴んで、ちょっとキスをしただけ。

 それだけでもう、僕の股間は爆発しそうになる。

 

「はぁ、たまらない。彩乃さんがエッチで」

「私も……もうそのまま、入れてもいいぐらいだぞ」

 

 手で触れると、すでにびっしょりと湿っていた。

 僕は指で、彩乃のクリトリスを優しくつまみ上げる。

 

 すでに皮が剥けて、硬くなっていた。

 ヒクヒクと、嬲られることを期待しているクリトリスだ。

 

「やっぱり舐めますね」

「待って、さっき私オシッコしたから汚いよ!」

 

「待ちません」

「あーもう、ダメだ。ダメだって言ってるのに、あっ! あっ!」

 

 僕は、彩乃の股ぐらに顔をうずめてクリトリスを舐め回した。

 オシッコした後に舐めるとか、大好物だ。

 

 会長のオシッコなら飲んでも平気だから、汚いなんて思わない。

 むしろ僕の舌で洗ってやるという勢いで舐め回し、湧き出てくる甘いラブジュースを音を立てて啜る。

 

「会長は、クリトリスを吸われるのが好きですよね」

「好きとか、私は別にぃ、あっ! そんなにされっ、誰だって、ううっ!」

 

 チュブ、チュブ、チュブ、チュブと。

 強めに舌で舐めては吸い、舐めては吸いを繰り返す。

 

 すると「ああーっ」と嬌声が上がって、彩乃の身体が震え、プシュっと激しく潮を吹いた。

 

「いっちゃいましたか」

「聞くな! 舐めなくていいって言ってるのに」

 

 オシッコした後を舐められて、しかもそれで感じてしまったというのが恥ずかしいのか、彩乃は頬を真っ赤にしている。

 遊太は、それが可愛らしいと思う。

 

「ハハッ、怒らないでくださいよ。ちゃんと濡らさないといけないでしょう」

「もう十分に濡れている。そんなにしなくても、もう私のが……遊太のを欲しがってるんだから、焦らさないでしてくれ」

 

「はいはい。じゃあ彩乃さん。今日は、本当に恋人としてしますからね」

「うん、わかってる。ちゃんと、約束は守る。私が遊太の子供を産むまで、君は私の恋人だ」

 

 会長に恋人として認めさせてのセックスは、これまでのものとはまるで違った。

 濡れそぼったマンコの中にカチカチになった陰茎を挿入すると、膣襞がニュルニュルと僕を飲み込んでいく。

 

 それだけで、腰が蕩けそうになる。

 

「くっ、キツイな」

「あっ、遊太……きつい?」

 

「気持ちいいってことです。なんか、今日の彩乃さんのマンコがすごくて、出しちゃいそうになりました」

「いいぞ。私は遊太の子が欲しいんだからな。気持ちよくなったら、いつでも出しちゃってくれ!」

 

 そうはいっても、これはできるだけ長く楽しみたいぞ。

 俺が一旦落ち着こうと、腰を引き抜こうとしたら、彩乃は僕を離さないぞと言わんばかりに抱きついてきた。

 

「あっ、彩乃さん?」

「今もうちょっと我慢しようと思っただろ。遊太の顔を見てたら、一目瞭然だぞ」

 

「そういうの、わかりますか?」

「うん、わかるようになった」

 

「もうちょっと楽しみたいって思っちゃって」

「いくらでもゆっくりと楽しんだらいいじゃないか。でも、逃がさない」

 

 長い足を僕の腰に絡めつかせて、しっかりとカニバサミされてしまう。

 これじゃ、逃げられない!

 

「あっ、会長」

「会長じゃない。今の私は、遊太の彼女の彩乃さんだぞ」

 

 彩乃の身体が僕に絡み付いてくる。

 オマンコも、離したくないと言わんばかりに締め付けてくる。

 

 膣襞が強く絡みついてきて、敏感になった亀頭が子宮口に吸われているような感じすらする。

 堪えきれぬ、強烈な快楽に全身がわななく。イッてしまう!

 

「そうでした。って、そうじゃなくて、このままだと」

「出ちゃうんだろ。私の中に、出せ遊太! 早く遊太の精液が欲しいんだ。このまま中に出して!」

 

 無理やりいかされるなんてと思うけど。

 彩乃にこれほど強く求められていることに、僕はもうどうしようもなく嬉しさを感じる。

 

 強烈な快楽が、繋がっている股間から頭まで響いてくる。

 彩乃に蕩かされる。

 

「あっ、彩乃さん。そんなにしたら、本当に出ちゃいますよ」

「遊太ぁ、好き……好き、好き、好き」

 

 僕の耳元で囁きながら、彩乃の身体は僕に絡みついた。

 ただ僕を一心に求めてくれている。

 

 膣内がギュッと力強く締まって、ダメ押しの刺激が与えられた。

 根元に押し止められていた熱いものが、昇ってきてしまう。

 

「ああっ!」

 

 もうダメだ。

 僕は最期の時を楽しむために、彩乃に力いっぱい抱きついて膣奥へとめり込ませた。

 

 もうこれで僕らは、完全に繋がっている。

 我慢しきれずに、出てしまう。この気持ちよさは、尋常ではない。

 

 ビュルルッ! ビュルルッ! ビュクッ!

 

 一度飛び出したら、もう精液の奔流は止まらない。

 彩乃の中に、全部注ぎ込んでしまった。

 

 そのまま魂まで飛び出てしまうんじゃないかと思うほどの悦楽だ。

 熱い塊が、僕の中から彩乃の中に吸われていく。

 

 これが死ぬほど気持ちいいのだ。

 僕がイッてしまったことに喜んだ彩乃は、僕をギュッと抱きしめて微笑む。

 

「ふふっ。どうだ、イカせてやったぞ。私だって、やられてばっかりじゃないんだからな?」

 

 どうやら、彩乃の負けず嫌いが発動してしまったらしい。

 ふう、まあいいか。

 

 堪えていた欲望を吐き出して、少し冷静になった頭で考える。

 一回ぐらい出しても、僕は全然元気だ。

 

「この勝負は僕の負けですね。でも、しょうがないですよ。彩乃さんが僕のことを好きって言ってくれたら、僕は何回だって出せちゃうから」

「本当か?」

 

「ええ……だって嘘でも、好きって言ってもらえたらすごく嬉しいですもん。もうそれだけで、出ちゃいますよ」

「私が、遊太のことを好きだというのは、嘘じゃないぞ」

 

「えっ」

「そのなんだ……」

 

 僕を抱いたままで、彩乃はちょっと恥ずかしそうな顔で言いよどみながら話す。

 

「……最初は、君のことをダメな奴で、苦手なタイプだなと思ってたけど」

「そりゃ、酷いですね」

 

 僕はろくな奴じゃなかったから、嫌われてるのはわかっていた。

 やっぱそんな風に思われたのか。ちょっとショックである。

 

「前は、前はだからな! こうやって一緒に……するようになってから、君は思ってたよりもダメじゃないとわかった。君は人一倍変態で性欲が強いようだが、それでも乱暴にしたりしない。それは結構凄いことなんじゃないかと思うよ。君は、心根の優しい男だ。今だって、ちゃんと私を気遣って気持ちよくしてくれる」

「彩乃さんみたいに綺麗で可愛らしい女性が相手なら、どんな男だってそうしますよ」

 

「そうでもない。少なくとも、私を可愛いなどという生意気な下級生は君しかいないぞ」

 

 そう言って、彩乃は僕の額を指で突っつくと、はにかむように笑う。

 

「そりゃ、僕が彩乃さんの可愛いところを、たくさん知ってるからです」

「私だって、君のことをたくさん知ってるよ。確かに君は、うちの学校で一番勉強も運動もできないダメな生徒だが、不真面目な奴じゃない。生徒会役員になってからは、副会長の香坂にうるさく言われても愚痴ひとつ言わず、自分のできる範囲で地味な仕事をがんばっていた。本当の君は、責任感の強い立派な男だ。最近は学業にも、しっかり取り組むようになってるし」

 

「香坂先輩には、怖くて言い返せないだけなんですけどね」

 

 あと最近は、なぜか勉強を見てくれたりもしてるので、頭が上がらないだけなんだけど。

 あの人は、口はキツイけどそんなに悪い人じゃない。

 

 意外に、ツンデレなんじゃないかと思い始めてたところだ。

 まあ香坂先輩のことはどうでもいいけど。

 

 彩乃が、僕のことを思ったよりちゃんと見ててくれたのが嬉しかった。

 

「森村遊太。君は、ぜんぜんダメな奴なんかじゃないぞ。本当は、すごくいい男なんだ」

「えっ、僕がいい男ですか?」

 

 驚いた。

 そんな風に褒められるとは、思ってもみなかった。

 

「うん。君には良いところもたくさんある。かなり甘えん坊で、手が掛かる子だけど」

「それって、短所のような……」

 

 僕に、良い所なんかないと思うけどな。

 今でも、彩乃さんにこれほど不釣り合いな男もいないと思っている。

 

「遊太は、手を掛けてたら掛けただけ、私にちゃんと返してくれたじゃないか。優しくしてやったら、その何倍も私に優しくしてくれた」

「そうだったかなあ……」

 

「あのな。私が何かしてやっても、何かを返してくれる奴なんてほとんどいないんだぞ」

「そうなんですか?」

 

 会長は確かに、みんなに何かしてあげるばっかりになっている。

 その分だけ、慕われてはいると思うんだけど。

 

「私は、初めての相手が遊太で良かったと思うよ。君と触れ合えて、いろんな気持ちいいを教えてもらった」

「それは僕も」

 

「だからお互い様だ。今だって、君は私のことを考えてくれるだろう。私がどうやったら気持ちよくなるかだけ考えてくれているだろう」

「はい」

 

「それだけで十分だよ。だから、私は君で良かったんだ。君が私のことを心から好いてくれているのはずっと伝わってきた。私のこの気持も、好きってことなんだと思う。君の子供を産んであげたいと思うほどには、好きだよ遊太」

 

 その言葉を聞いた途端。

 ビュルルッと、僕は彩乃の中に出してしまった。

 

「ああっ」

 

 男なのに、まるで女の子みたいに声を出してしまって恥ずかしい。

 彩乃に好きって言われただけで、僕の身体はビリっと電気が走ったみたいになって止まらなかった。

 

「ふふっ、本当だな。私が好きって言ったら、ちゃんと出してくれるんだ。嬉しく思うよ」

「出しますよ。出ちゃいますよ」

 

 堪え性がないのは、男としてなさけない。

 

「それで良いんだよ。だから、君が好きなんだ。ちゃんと好きな男が、言葉でも、行動でも、返してくれる。これは、女としてこれ以上はない喜びだぞ」

 

 今日の僕は、彩乃に好きと囁かれるたびにイッてしまう。

 もう本当に何回でも出てしまうのだ。

 

 本当にどうかしている。

 彩乃に笑われてしまったけれど、それで僕は嬉しくなってしまったのだから始末におえない。



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第十四条「森村君は会長に排卵日中出し授精させるものとする2」

「本当に、遊太は何度出しても元気なんだな。こんなにたくさん出したら、私のお腹の中が一杯になってしまうぞ」

 

 自分のお腹を撫でながら、彩乃はそんなことを言う。

 そう言われたら、もっと精液を注ぎこみたくなってしまう。

 

「嫌ですか?」

「嫌じゃない。凄く嬉しい」

 

 何回射精しただろう。

 小さいのを入れたら、絶頂は十回ぐらいあった。

 

 それでも、彩乃の中からお腹を突き上げいる僕の陰茎は元気だ。

 本当に、いくらでも出せそうな気分だった。

 

「ならいいけど。今日は、早すぎて情けないなって」

「中でイッてくれるって、女としては嬉しいもんだ。遊太を気持ちよくさせてるって思えば、私も自分の女に自信がつく」

 

「そうかな。彩乃さんが喜んでくれるなら、僕はどれだけでもがんばるけど」

「遊太がそんなに頑張って精子出してくれるんだから、私もがんばって排卵しないとな」

 

「排卵って、自分の意思でできるものなの?」

 

 気になって尋ねる。

 不随運動のはずなので、普通に考えたら無理だ。

 

「わからんが、そういうイメージで妊娠率が上がるなんて話もあるぞ」

 

 僕の子供を妊娠したがってる彩乃は、いろいろと調べてるらしくよく知っている。

 イメージトレーニングとかは、よく言われるもんな。

 

「排卵するイメージなんてどうするんですか?」

「うん、ちょっとやってみるか。ちょっと、おっぱいを吸ってくれないか」

 

「はい……」

「よしよし、いい子だ」

 

 乳枕で赤ん坊のように彩乃のデカチチを啜る、僕を甘えさせる。

 プルンプルンの大ボリュームで、そりゃ吸ったり手で揉んだりするのは、凄く気持ちいいけども。

 

「えっと、これが?」

「うん。いま、遊太の赤ちゃんができたらこんな感じかなってイメージしてたんだ」

 

 それは、股間にズキュンとくる。

 

「おっ、私の中で大きくなったな」

「確かに、イメージは効くみたいですね。僕もやる気がでました」

 

 盛り上がった勢いもそのままに乳にむしゃぶりついて、パンパンと腰を打ち付ける。

 

「うん。まだ母乳はでないけど、たくさん吸って私にもっとおちんぽミルクをくれ」

 

 彩乃がおかしなことを言うので、笑って力が抜けてしまった。

 

「ふはっ、覚えてたんですかそれ」

「うん。言った時に遊太が嬉しそうだったから忘れないぞ」

 

「それは本当に嬉しいです。いっぱいおちんぽミルクが出ますよ」

「うん、もうお腹いっぱいだから無理しなくてもいいんだけどな。さすがに疲れたろう?」

 

 そう言って、彩乃の僕の髪を優しく撫でてくれる。

 彩乃の身体はひんやりとしていて、肌を合わせていると火照った身体が心地良い。汗ばんでいても、良い香りがする。

 

「僕も赤ちゃんのことを考えてました」

「君も?」

 

「ええ、赤ん坊が大きくなった時に、彩乃さんが好きな相手として産まれたんだって言ってくれたらきっと子供も喜ぶだろうなって思ったんです」

 

 嫌いな男とやって産まれるよりも、ずっとそっちのほうがいい。

 

「もしかして、排卵日前になって急に恋人プレイをやろうなんて言い出したのは、そのせいか?」

「はい。会長に……じゃない、彩乃さんが子供にもし聞かれたら、そう言って欲しいなと思って」

 

「君ってやつは」

「んっ……」

 

 彩乃が僕の頭に手を回して、唇に唇を押し当てられた。

 ふにゅっとした、彩乃の唇の感触。

 

 そのまま口を開くと、舌が入ってきて絡み合う。

 しばらくそうやってキスしあっていた。

 

「……はぁ、遊太。お前はやっぱり優しい。優しくできるんだな……感動して、思わず排卵するかと思った」

 

 そう言って彩乃は、ハハっと笑う。

 

「いまので、排卵ですか?」

「うん。私は、絶対に森村遊太の子を産んでやるぞ。その覚悟がいまできた。ちゃんと一生愛して育ててやる」

 

 彩乃はそう言うと、僕をもう一度強く抱きしめた。

 今なら、言ってもいいかと僕は心の底からの本音を口にした。

 

「彩乃さん、愛してます」

「うん。私も愛している。一緒になろう」

 

 ズブッと、繋ぎ合わさった部分が更に奥まで入った。

 もう、これ以上はいけないと思っていた奥の一番奥まで僕は招き入れられて、鷹宮彩乃の中に入っていく。

 

 一緒になるというのは、こういうことなのか。

 彩乃に抱きしめられたままで、二人の触れ合う柔らかい肌の境界線が蕩けて、ズブズブと彩乃の中に僕が沈んでいく。

 

 そんな感じすらした。

 激しい快楽ではなく、彩乃の柔らかさに包まれるような厳かなオーガズム。

 

 僕は、何度も絶頂に達する。

 その間に何度も、びゅるると彩乃の中に射精したような気もするし、そうでないような気もする。

 

 ずっと絶頂に達し続けているので、もうわからない。

 ただ何か、温かいものが僕の中から彩乃の中に入って一つになったのを感じた。

 

「彩乃さん……」

「はぁっ、遊太。お腹が温かいよ」

 

 そう言って笑った彩乃の幸せそうな表情は、今までのどの瞬間よりも色っぽくて、僕を満足させるものだった。



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第十五条「森村君は会長と事後のひとときを楽しむものとする」

 彩乃のお腹の中で、の元気に泳ぎまわっている精子が、彩乃の出した卵子を見つけて受精する。

 絶頂に絶頂を重ねたオーガズムの中で、そんなビジョンが見えた気がした。

 

「彩乃さん。できちゃったかもですね」

「はぁ……そうだな。ふふふっ、完全にできちゃったかもだ」

 

 僕が感じたように、彩乃も感じたのかもしれない。

 さすがにちょっと疲れた僕が、満足気に起き上がると緩んだおちんちんが彩乃の中から抜けて、ドクドクと中出しした精液が逆流してくる。

 

 まるで、彩乃が射精したのかと思うぐらいの勢いだった。

 

「これは、写真に攝めておかなきゃですね」

「まだ撮るのか。別に構わないが」

 

 これも記念だ。

 もしかしたら、受精記念になるかもしれないと思って、僕はポラロイドカメラを取って彩乃の股ぐらからのアングルで撮影する。

 

「これは、エッチですね」

「なんだ。私のお腹がパンパンになるぐらい出しておいてまだ勃つのか。本当に、凄いな君は!」

 

 褒められているのか貶されているのか。

 とりあえず、呆れられてはいるだろう。

 

 でも、勃ってしまうものはしょうがない。

 

「もう一回しますか」

「まっ、待て。それは望むところだが、とりあえず一息入れよう。シーツも洗わないといけないしな」

 

 すでに、僕が出した精液でシーツがドロドロになってしまっている。

 このままだとマットにまで精液が染みて、ベッドがダメになってしまうかもしれない。

 

「じゃあ、少し休みますか」

「夕食もまだだったろう。出来合いのもので悪いが、すぐ用意するから」

 

 出来合いのものと言っても。

 温めるだけでできるスープにしても、きちんと出汁を取って作ったブイヨンベースの高級品だ。

 

 味が深いと感じる。

 同じインスタントでも、僕がいつも食べているものとはこうも違うのか。

 

「美味しいですよ」

「そうか。今日は君がいると思ってたくさん用意していたんだ。良かったら食べててくれ」

 

 さっとつまめるサンドイッチなども並べられる。

 どうやら、彩乃は最初から僕を泊めるつもりで用意していたらしい。

 

 その間に、彩乃はさっとベッドのシーツも新しいものに替えてしまう。

 お嬢様だから他人にやらせることもできるのに、きちんと自分で食事を出したりベッドメイキングしたりできるのが、彩乃の凄いところだ。

 

「なんだかこうしてると、本当に夫婦みたいですね」

「んっ、そうかな。じゃあ、私も食事をいただこうか」

 

 二人で食べると、食事は美味しくなる。

 お腹いっぱいになって食後のコーヒーを頂く頃には、じゃあまたセックスに励もうかという気分でもなくなってしまった。

 

「しばらくは、まったりしますか」

「どうせならシャワーを浴びないか。せっかく中に出してくれた精液を洗うのは心苦しいのだが」

 

「ああ、それならまたタップリと注いであげますよ」

「そうだろうな。じゃあ、一緒にシャワーを浴びよう」

 

 一緒にセックスをしても、一緒にシャワーを浴びようなんて言ってくれるのは珍しい。

 だから、僕はとても嬉しかった。

 

 裸だから、そのままシャワールームに行く。

 彩乃がお湯に手を当てて温度を測る。

 

「こんなものでいいか?」

「大丈夫ですよ」

 

 上からシャワーを出して、泡を出して身体を洗う。

 自分で洗ってもいいのだが、こうなると彩乃はいつも僕の頭から身体まで綺麗に洗ってくれる。

 

 そうしてくれると気持ちがいいので、僕はされるがままになっている。

 

「精液が流れてしまうのは、もったいない気がするな」

「ご飯食べて回復しましたから、またいくらでもできますよ」

 

「いくらでもか……うん。本当に元気になってる。こんな小さな玉に、私の子宮をパンパンにしても有り余るほどの量の子種がどうやって詰まっていだろう」

 

 それは、生命の神秘だ。

 おそらく僕は大きい方だと思うのだが、それでも異常なほど精液が出る。

 

 自分で出していて、どうしてそんなに出るのかよくわからない。

 

「たぶん会長が可愛いから出るんですよ」

「またそんなことを言って、君は……」

 

 彩乃が泡だらけの手でしごいてくれた。

 それで出してしまうのはもったいないから我慢だな。

 

 出すなら、会長のマンコの中で出さないと。

 

「本当に、夫婦になれたらいいんですけどね」

 

 さっきの温かい食卓のことを思い出して、なんとなく言ってしまった。

 断られるとわかっているのにな。

 

「約束は……」

「わかってますよ。でも、子供が産まれるまでは恋人なんだから、未来を語ってもいいでしょう」

 

「うむ、それもそうか。そうだなあ、私の夫になるのだから少なくとも私と同じ大学に行ってもらわなければならないな」

「彩乃さんって、どこの大学に行くつもりなんです?」

 

 彩乃が口にしたのは、日本で一番難しい大学だった。

 さすがだ。ぐうの音も出ない。

 

「私は、さらに留学して経営学を修めるつもりだが、君は……」

 

 ジロジロを、僕を上から下まで眺めてうーんと考えこむ。

 

「会長、やっぱり僕じゃダメですかね」

「君は本気で言っているようだから、それには敬意を持って本気で答える」

 

「はい……」

「私のフィアンセは、鷹宮グループの総帥として関連企業を統括することになる。おそらく、君にはそこまでの資質はない。いや、君でなくてもそれに値するような男は見つからないのだよ。いっそのこと、私がグループの総帥となってもいいとは思っている。それだけの能力は、私にもあるとは自負しているが、そうしたって配偶者には私をサポートできるだけの能力が不可欠になる」

 

「そう、ですか」

「文三でもいいから、君が同じ大学に来てくれたなら……その時は考えよう」

 

 難しい顔をして眉根をギュッと顰めた彩乃は、力を抜いてふっと笑った。

 どう考えても、僕には無理だろうなって言いたいのだろう。

 

 進級すら危ぶまれている僕と、難関大学でも容易く合格できる会長では、同じ高校でもランクが違いすぎる。

 これが底辺と、頂点の差だ。

 

 それでも……。

 シャワーを浴びて、僕は身体を洗ってもらったお礼に会長の髪をドライヤーで乾かす。

 

 タオルで優しくポンポンと拭いてから、ケアオイルを馴染ませて満遍なくドライヤーの風を送る。

 慣れてないので、あんまり上手くはないだろうが彩乃の艶やかな髪を傷めないように丁寧にやった。

 

「少し驚いた。女の髪を乾かせるなんて、君は思ったより器用なんだな。どこかで、やった経験があるのか?」

「まさか。彩乃さんが教えてくれたとおり、丁寧にやっているだけですよ」

 

「ふふっ、好いた男に髪を乾かしてもらえるなんてお姫様になった気分だな」

 

 やっぱり僕は諦めきれない。

 会長を、いや鷹宮彩乃をサポートして、ずっと一緒に居られる男になりたいとその時強く思った。

 

「彩乃さん。約束ですよ」

「約束?」

 

「一緒の大学に行ったら、考えてくれるって」

「ああ、もちろん。そうなったらちゃんと考えるさ」

 

 会長は、約束を破らない。

 あとは僕が、頑張れるかどうかだけだ。



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第十六条「森村君は会長に排卵日着床孕ませさせるものとする」

 その後、僕達は優しく抱き合った。

 激しいのはもう止めで、何度か彩乃の中に僕が出したらそれで一緒に抱き合って眠った。

 

 学校の授業も休んで、一日中イチャイチャしていた。

 会長が連絡して生徒会活動も今日は休み。

 

 会長室の鍵はかかったままで、僕達は閉じこもって二人だけで一緒に寝て、食べて、飲んで、セックスした。

 ただそれだけあれば、何も要らなかった。

 

「彩乃さん、僕は幸せですよ」

「ああ、遊太。私も幸せだよ」

 

 次の日の朝が来るのが怖かった。

 ずっと続けばいいのになと、僕は思った。

 

 言わなくても、彩乃さんもそう思ってくれていると思った。

 そうして楽しい夜も終わる。

 

「うう……」

 

 カーテンから差し込む、朝日が眩しい。

 外では小鳥が鳴いている。朝チュンってやつだな。

 

 学校で朝チュンを体験した奴なんて、僕ぐらいじゃないだろうか。

 

「遊太。朝だぞ。さすがに今日は、授業に出ないとな」

 

 それでも、種付けは終わってしまったのだ。

 

「これで、終わりですか」

「そんな顔をするな。離れても、遊太は私の中に入ったままだぞ」

 

 彩乃は、そう言ってお腹を撫でる。

 僕の精液を子宮に収めたまま、小さなディルドーを膣に入れて栓をしてしまったのだ。

 

 排卵日が終わりきるまではそうするらしい。

 そんなことしなくても、もう受精しちゃってるんじゃないかなと僕は思ったけど、お腹に僕の精液を溜めたままで授業を受ける彩乃を想像すると興奮するのでしたようにさせることにした。

 

「できてるといいですね、赤ちゃん」

「うん。そうだな。できなくても、また次の周期で遊太にがんばってもらうが、できれば早いほうがいい」

 

 そう言うと、彩乃は僕とキスをした。

 別れてから、僕は普通に学校の授業を受ける。

 

 真面目に勉強をやりだしてからしばらく経っているが、授業の内容はわかったりわからなかったりだ。

 彩乃も今頃、普通の顔をして授業を受けてるんだろうなと思うと興奮するけど、目の前の授業に集中しないと。

 

「まだ一年だから、がんばってみようか」

 

 今からやりだしてどこまでできるかわからないけど。

 僕はまず、必死に授業を聞いてノートを取ることから初めてみることにした。

 

     ※※※

 

 一ヶ月後。

 彩乃の生理は、見事に止まっている。

 

 そろそろ妊娠検査薬で調べても結果がきちっと出る。

 

「では、入れるぞ」

 

 僕の前でまた放尿した彩乃は、尿を溜めたグラスに検査薬のスティックを浸ける。

 そして、僕の前まで持ってきた。二人で見つめる。

 

「ここに赤紫のラインがでたら……」

「おお、出たぞ遊太!」

 

 言うが早いか、じわじわと赤紫のラインが出てきた。

 陽性反応だ。

 

「出ましたね」

「なんだ、嬉しくないのか?」

 

「嬉しいですよ。でもなんだかこう、感慨深いというか複雑な気持ちです」

 

 十五歳で、僕は父親になったのだ。

 いや、生まれてくるとしてもその時は十六歳かな。

 

「何だ遊太。もしかして、責任を感じてるんじゃないだろうな。無責任種付けなんだから、気にしないでいいんだぞ。私が一人でもちゃんと育てるからな」

「そうですね」

 

 僕は、曖昧に微笑んだ。

 少なくとも、今の僕には責任を取るとはいえない。

 

 そんな力は僕にはないのだ。

 

「ふふっ、そうか私も母親か」

 

 彩乃は本当に嬉しそうだ。

 僕より年上といっても、一歳しか違わないのに。

 

「彩乃さんは、不安はないんですか?」

「遊太。私はあのとき君に言ったよな。母親になる覚悟ができたと」

 

「そうでしたね」

「私は、鷹宮彩乃だぞ。その私ができたと言ったんだから、もう不安なんてあるわけないだろう。私は君の子をしっかりと孕んで産んで育てる。それだけだ!」

 

 自信たっぷりに、腰に手を当てて肘を張って宣言する。

 そうだった。鷹宮高校生徒会長、鷹宮彩乃に二言はない。なんとも頼もしい。

 

「彩乃さん。抱きしめてもいいですか」

「うん、好きなだけ抱きしめるといいぞ」

 

 僕が抱きしめると、彩乃も抱きしめ返してくれる。

 

「僕の子供を孕んでくれてありがとうございます」

「うん、遊太もありがとう」

 

 抱きしめると、とても柔らかくて心地いい。

 少なくとも僕はまだ彩乃の恋人だ。子供が産まれるまでは……。

 

 そして、それからも恋人で在り続けられるかどうかは、僕の頑張り次第ってところなんだろうなあ。

 僕と彩乃の関係は、まだ始まったばかりだった。



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会則第四章「会長および森村君は、妊娠後出産までを恋人としてすごさなくてはならない」
第一条「会長および森村君は、妊娠後出産までを恋人としてすごさなくてはならない」


 私が生徒会長室に入ると、副会長の香坂祥子《こうさかしょうこ》が、森村遊太《もりむらゆうた》に注意していた。

 

「また、計算間違えてる。ここからよ」

「あっ」

 

 どうやら、生徒会の仕事ではないらしい。

 森村君が必死に書き散らしているノートを見ると、高校一年生の数学だった。

 

「こんなにぐちゃぐちゃにこねくり回してるのは、乗法公式を覚えてないのよね?」

「すみません」

 

「謝られても困るわ。確かに一つずつ展開すればできないこともないけど、公式を覚えれば早く解けるんだから覚えるようにしなさい」

「はい」

 

 ふむ、やってるな。

 仲の悪かった二人が、意外と仲良くやっているのを見るのは微笑ましい。

 

 本来なら、私が勉強を教えてやるべきなんだが。

 この私、鷹宮彩乃《たかみやあやの》にも苦手なことぐらいある。

 

 例えば、勉強を教えることはあまり得意ではない。

 香坂君は、すぐに森村君が公式で詰まっていることに気がついてやれたのだが、私はできない人間がなぜできないのかがわからないのだ。

 

 ちょっと厳しい先生ではあるが、私が教えるよりも森村君のためにもなるだろう。

 課題を終えると、森村君はノートを提出しに行くと言って部屋を出ていった。

 

 どうやら、補習かなにかだったらしい。

 香坂君はもう生徒会の仕事に戻ってりうが、私の言いつけ通り森村君の面倒を見てやってくれているので、お礼を言っておくことにする。

 

「香坂君、よく指導してくれてるな」

「会長聴いてくださいよ。森村ったら、この前まで九九も覚えてなかったんですよ!」

 

「それはちょっと想像を絶するな」

 

 小学生レベルで理解が止まっていたのか。

 そりゃ進級も危ぶまれるはずであった。

 

 うちの高校にどうやって入ったか以前に、どうやって中学校を卒業したのかに疑問がわく。

 本人は、マークシートを適当に書いてたら入学してしまったと言ってたのだが、そもそもなんでうちを受けようと思ったのやら。

 

「特に数学。いや、算数でつまずいてるみたいです。二年から文系選択させればいいですけど、数一は赤点取らないようにさせないといけませんからね」

「面倒をかける」

 

「万が一にも会長の足を引っ張らせるわけにはいきませんから、森村のやつは私がビシバシ指導します!」

「頼もしいが、音を上げないぐらいにしてやってくれよ」

 

「いえ、それが本人も妙にやる気を見せてまして、公式も覚えずたらたら計算してたり、要領は相変わらず悪いみたいですが、やればできるようになってきましたね。うん、森村は意外と根気はありますよ」

「そうか、それは良かった」

 

 香坂君が人を褒めるのは珍しいので、よっぽど真面目にやっているのだろう。

 そんなに必死に勉強しているのは、もしかすると私と同じ大学に来たら……って約束を本気にしているのだろうか。

 

「さっきもきっちり課題を仕上げてたようですし、この分なら進級は大丈夫でしょうね」

「そうか。引き続きよろしく頼む」

 

 私ほどではないが、香坂君も優秀だ。

 教えるのは、私以上に上手い生徒である。

 

 ずっと香坂君について教えてもらえば、卒業して三流、いや二流どころの大学に入学することも難しくはないだろう。

 その時の彼の内申点にもよるが、学園理事の娘である私が、それとなく推薦の口を利いてやってもいい。

 

 だがそれでも、私と同じ大学に行くのは無理だ。

 可愛いだけのただの女なら、がんばってる森村君に合わせてランクを下げて二流の大学に行って彼を待つ、なんてこともあったかもしれない。

 

「だがな、やっぱり私は可愛い女ではないのだよ……」

「会長、なにかおっしゃいましたか?」

 

「いや、なんでもない。香坂君も、仕事もほとほどでいいぞ。まだ文化祭までは時間があるだろうし」

「はい。では、失礼いたします」

 

 生徒会長室から香坂君が退室すると、私は一人になった。

 森村君は、私のことを可愛い女だと言ってくれるが、やはりそうではない。

 

 この私、鷹宮彩乃の未来はすでに決定している。

 日本で最高の大学に入って、アメリカに留学して最速で経営学の修士号を取得してくる。

 

 そして、鷹宮グループの総帥として辣腕をふるい、鷹宮家を栄えさせるのだ。

 私はこれまで富裕者としての権力を惜しみなく使ってきたし、これからも使うつもりだが、それは代償を伴う。

 

 人の上に立つ者には高貴なる義務(ノブレス・オブリージュ)がある。

 生まれついて優秀である者は、その力を最大限に生かさなくてならない。

 

「私の人生は、そのためにある」

 

 だから、森村君の気持ちには応えてやれない。

 その思いが彼を奮起させて勉学にいそしませているのなら、しばらくはそのままにしておこう。

 

「せめて、この子が産まれるまではな」

 

 私はお腹をさする。

 妊娠から九週、三ヶ月目。

 

 まだ見た目はほとんど変化はないが、少し胸が張ったような感じがあって、つわりがある。

 まだほっそりとして見えるお腹の中で、森村君の子供が宿って育っているのだと思うと、とても不思議な感じがした。

 

 私はまだ森村君の彼女だ。

 そう思って、スカートをたくし上げるとパンティーの内側に手を差し入れて、唾液で濡らした指でアナルをほぐしはじめた。

 

 これから安定期に入るまで、前の穴は使えないので後ろの穴で受け入れる準備をしなきゃいけない。

 これはなんだろう、ビッチなる者の義務ってところか。

 

 指でアナルをかき回しながら、私はそんなバカなことを考えて少し笑った。



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第二条「会長は、パイズリしなくてはならない」

 妊娠から十二週、四ヶ月目。

 私は会長室に付属しているシャワー室で、森村君にオッパイを見せている。

 

「彩乃さん。またオッパイ大きくなったんじゃないですか」

「気づかれてしまっては仕方がない。実は、IカップからJカップになってたんだ」

 

 測ってみたら、三センチほどアップしていた。

 ブラもきつくなるはずである。

 

「すごいじゃないですか」

「胸が大きくなるのは、そんないいことばかりじゃない。その……見ていて気づかないか?」

 

 女心としては、気づいて欲しくない。

 でも、言わないわけにもいかない。

 

「そーですね。乳輪の色もだいぶ濃くなりましたよね。乳首も大きくなった?」

「それは遊太が、私の乳首で遊ぶからだろう」

 

 赤ん坊に吸わせやすいように練習なんて理由をつけて、乳首吸引器でシュコシュコ吸われたりしている。

 完全に乳首が勃起したあと、遊太が嫌というほど両方の乳首を舐めたり吸ったりし続けるので、どんどん大きくなっている。

 

 そっちのほうがビッチらしいと言われたら、私は逆らえないのだが。

 最近は勃起してないことがない乳首といい、クリキャップで吸われ続けて赤黒く腫れている陰核といい、取り返しがつかないほど、どんどん肥大化していっている。

 

 それがまあ、キツイけれどもなんだか私にとっても気持よくて、嫌ではないのだけれども。

 今は、乳首ではなく乳房の形の話だ。

 

「じゃあ、なんですか?」

「ほら、おっぱいが少し垂れただろう?」

 

 自分から、それを言わなければならないかと思うと、顔から火がそうなほど恥ずかしい。

 昔から私は必要以上に胸が大きかったが、その分だけ筋肉や肌の張りも壮健であるおかげで、型くずれしない綺麗な胸が自慢だった。

 

 百二センチのIカップだった胸が、さらに三センチも大きくなって百五センチのJカップともなると。

 ずっしりと重みを増してしまう。

 

 これでは、いくら私の人一倍優れた胸筋でも、張りが支えきれなくなってくる。

 垂れたとは言いたくないが、重力に逆らってツンと上を向いたバスト……というわけにはいかなくなってきた。

 

 鏡で映してみるとため息が出る。ここまでくると巨乳というより、魔乳とか奇乳といった類。

 そして、おっぱいがついに垂れてきている。

 

 私は、まだ十六歳なのだ。

 まだ女子高生、これからの女なのである。

 

 それなのに、この若い身空でおっぱいが垂れてきたのかと思えば、女としてはショックだった。

 

「そんな風には見えないけど。触っていいですか?」

「今更だな……これは、君のおっぱいだと言っただろう。自由に触りたまえよ」

 

 少なくとも子供が産まれるまでは、私のおっぱいは遊太だけのものだ。

 遊太は、愛おしげに私の両方の乳房に触る。

 

「うん、張りのあるいいおっぱいですよ」

「今はそうでも、私の乳房はもっと大きくなるからきっと垂れてしまう。なにせ妊娠してるのだからな。乳輪だってもっと不恰好に大きくなるし、きっと黒ずんでくるぞ」

 

 まだ胸の張りは強いので、これはもっとバストアップするに違いない。

 私にはそういう確信があったから、先に言っておかなきゃならないと思ったのだ。

 

「僕の子供を孕んでくれたから、おっぱいも大きくなって乳首も黒くなるんでしょう。それで垂れるなら、僕はそうなってくれたほうが嬉しいです。垂れた彩乃さんのオッパイのほうが、前よりもっと好きになります」

「ありがとう……」

 

 私は、おっぱいが垂れることで、遊太に嫌われて愛想をつかされてもいいと思っていた。

 そういう恐れを抱きながら自己申告したのだ。

 

 いやむしろ、遊太に愛想をつかされたほうが、お互いのためにいいとすら思っていた。

 だからそんな風にも卑下して言ってみせたのに、垂れても好きになると言われて、どこかホッとしてしまっている自分がいる。

 

 いや、ホッとしてはいけないのだけど。

 そうか、遊太は垂れたおっぱいでも好きなのか……。

 

「じゃあ今日は、彩乃さんのおっぱいで気持よくしてもらっていいですか?」

「ああ、もちろんだ。パイズリというやつをしてやるぞ」

 

 まだ安定期ではないので、膣によるセックスは避けたほうがいい。

 だから私はたっぷりと胸の谷間にローションを塗り込めて、椅子に腰掛けている遊太の勃起したオチンチンを刷り続けた。

 

「あー、彩乃さんのおっぱい気持ちいいです。やっぱり、大きくなりましたよね。僕のが巨大なおっぱいに挟まれて完全に飲み込まれてしまいました」

「私の無駄に大きい乳房も、こんな風に君の役立てば本望だな」

 

 胸でチンコをすったからといって、私が直接気持よくなるわけではないのだが。

 パイズリされて遊太が気持ちよさそうな顔をしているのをみると、私まで気持ちよくなってしまう。

 

 私はやはり、どちらかというと攻めるのが好きだ。

 気持ちよさそうな顔をしてくれれば、もっと激しく動いて早くイカせてやろうという気にもなる。

 

「あー、彩乃さんのおっぱい、たまらない」

「出るときは、フェラチオしてやろうか?」

 

「いや、このまま彩乃さんのおっぱいに包まれて出したいです」

「好きにするといい」

 

 私は、自分の胸を両手で掴みながら上下させる。

 ビクッビクッと、遊太の肉棒が元気に脈打つのを感じた。

 

「いきます、彩乃さんのおっぱいでいくっ!」

 

 ビュルルッ、ビュクッ、ビュクッ!

 

 おっぱいの谷間で、遊太がたっぷりと精を抜き放った。

 谷間からあふれんばかりに、白濁した精液がピュルッと噴き上がってくる。

 

 相変わらず、すごい量を出すな。

 こうしてあげても私が直接気持ちいいわけではないが、気持ちよさげに眼を瞑る遊太を見ていると、私も気持ちいいような気分になった。

 

 ちゃんと私の胸で遊太を興奮させていることがわかるのは、誇らしい気分だ。

 

「ふふっ、いったな」

 

 谷間にたっぷりと出た精液を、手ですくい取ると私は舐めてみた。

 遊太の味がする。

 

「彩乃さん……」

「どうした?」

 

「やっぱり、舐めてくれませんか?」

「ふふっ、いいだろう」

 

 お掃除フェラも兼ねて、遊太の勃起し続ける肉を舐めまわしてまたイカせてやった。

 私が気持ちよくなるわけでもないのに、肉の震えから遊太の気持ちよさが伝わってきて、たまらなく興奮する。

 

「彩乃さん、飲んで……ううっ」

「ズズッ……」

 

 言われずとも、最期の一滴まで啜りとってやるさ。

 ねっとりした精液をゴクリと喉を鳴らして飲み切ると、私は遊太を見上げる。

 

「彩乃さん、ありがとうございます。気持よかった」

「まだ勃起してるな?」

 

「いえそんな、僕ばっかり……」

「いいんだ。遊太が気持ちいいなら、私も気持ちいいんだから」

 

 今日は、満足行くまでしゃぶってやる。

 私は、まだ堅く勃起してビクビクッと可愛らしく震えている遊太のおちんちんに、舌を這わせた。



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第三条「会長は、アナルでイケるようにもならなくてはならない」

 今日は、まだ時間がたっぷりとある。

 遊太が満足いくまでフェラチオしてやると、今度は私の番だ。

 

「一思いに、やってくれ……」

「じゃあ、彩乃さん。行きますよ」

 

「あはぁぁっ!」

 

 肛門に入れた大粒のアナルパールをズリュ、ズリュと引きぬかれていた。

 ポコっと私の肛門が玉をひり出すたびに、私はその快楽に耐え切れずに声を上げる。

 

「ああ、うう……」

「これなら、もういいみたいですね」

 

 だらしなく開いた私のお尻を指で開いて確かめている遊太。

 そんなところを見られたら恥ずかしい。

 

 でも、安定期まで膣でセックスはできないので、遊太に遊ばせるために開発したのだ。

 見られて本望だと思わないと。

 

「ああ、もちろん。君のを受け入れる準備はできて……あっ!」

 

 しかし、入ってきたのは陰茎ではなく舌だった。

 アナルを舐められている!

 

「彩乃さんのアナル美味しいですよ」

「君はまた、そんな汚いところを……ああっ!」

 

 ダメだ。肛門を舐めるなんて、不衛生だ。

 もちろん、こんなとき絶対に粗相をしないよう、あらかじめ中の物は全部出している。

 

 森村君は汚くないといって舐めてくれるが、そこは排泄用の穴。

 本当に汚いところなのだ。

 

「気持ちいいですか?」

「そりゃ、気持ちいいけど。いけない、いけないよ……」

 

 私の肛門を舐めて、森村君が病気にでもなったら大変だから、しっかりと洗浄を済ませてある。

 いつだって森村君が私のアナルを使いたくなったときに、生で入れても大丈夫なように気をつけてはいる。

 

 だが、それと舌で舐めるのは違うよ。

 本当に、大丈夫じゃないと思ってしまう。

 

「いけないことはないですよ」

「そんなこと言ったって……はぅんっ!」

 

 でもそんな私の汚い場所を舐められると、そこまでしてくれるのかと深い愛情を感じる。

 すごく気持ちいいし、もっと舐めて欲しい。

 

 そんなことを考えてはいけないと思っても。

 浅ましく求めてしまう自分がいる。

 

「彩乃さんはビッチなんでしょ。だから、お尻の穴を舐められて気持ちいいでいいんですよ。それでいいでしょう」

 

 森村君は、そんな浅ましい私の心を見透かしたようなことを言う。

 私が肛門をヒクつかせて感じてしまっていることは、じっくりと見て舐め回している彼には丸わかりなのだろう。

 

 そうだ、私はビッチ女だ。

 何を恥ずかしがることがある。せっかく森村君が舐めてくれるのだから、今は感じていいんだ。

 

「あっ、ああっ……気持ちいい、お尻の穴気持ちいい」

「ふふ、それでいいんですよ。もっと感じてください。タップリと舐めてあげますからね」

 

「はうぅ……森村君、そんなに舐めて君は……んんぁ!」

「会長のアナル、トロトロに濡れてきてますよ」

 

「それは、君の唾液だろ……んんっ!」

 

 そう言いながら、そうではないと知っていた。

 後ろ穴から出てくる潤滑は、腸液なのだろうか。

 

「こんなになってますよ。彩乃さんは、お尻の穴もエッチですね」

 

 たっぷり舐められて指でかき回されただけで、お尻の穴でも凄く気持ちよくなるし、しっかりと濡れるのだ。

 セックス用の穴ではないのに、不思議なものだ。

 

「もういい、森村君。もう挿れてくれ!」

「ダメですよ。ちゃんと指と舌で、一回はイカないと許しません」

 

「ああっ……そんな、ふああぁぁ、イク!」

 

 舐められて、お尻の穴を指でかき回されて、また舐められて……。

 ずっと繰り返されているうちに、ついに絶頂に達してしまった。

 

 お尻の穴で、森村君を気持ちよくさせるために開発したのに。

 浅ましく自分だけがイッてしまうなんて……。

 

「気持よかったですか」

「うん、そりゃあ良かったよ。だけど、やっぱり私は、君のを挿れて欲しいよ」

 

「まだお尻は慣れてないでしょう。しっかり濡らさないと、万が一傷つけたらと怖かったんですよ」

「それなら、ローションを使えばいいだろう?」

 

「あんまりそういうのお尻の穴に入れるって、健康に良さそうじゃないじゃないですか。僕の舌だけで濡らしたかったんですよ」

「まったく、君ってやつは……」

 

 そんなどうしようもない言葉や行為にも、森村君の優しさを感じてしまう。

 

「僕だってもう我慢できないから、挿れますね」

「ああ……来てくれ。私のお尻の穴で、気持よくなってくれたら嬉しい」

 

 ズルッと私の後ろの穴に森村君が入ってくる。

 

「たっぷり濡らしても、まだキツイですね……」

「ううっ、私は大丈夫だから好きに使ってくれ」」

 

「ゆっくりやりますよ……そうだ、おっぱい、おっぱいと」

 

 そんな呟きを漏らしながら、私の両方の胸を揉みしだいてくる。

 それがたまらない。

 

 後ろからお尻の穴を突かれながら、勃起した乳首をギュッと摘まれる。

 三点攻めの気持ちいいこと。

 

「ああっ! いいっ! 森村君それいいぞ」

「彩乃さん。締めすぎ……やっぱりアナルって凄いんだな、もう出ちゃいそうですよ」

 

 私の尻穴は、浅ましく森村君の一物を締め付ける。

 早く、中で出して欲しい。

 

「ああ、出してくれ! 私のお尻の穴で出しちゃってくれ」

 

 ドピュ、ドピュ、ビュルルッ……

 

 ああ、出してくれた。

 お尻の奥深くで、熱い飛沫を感じる。

 

 森村君は、ちゃんと私のお尻で気持ちよくなってくれた。

 それが何よりも嬉しい。

 

 引きぬかれたお尻の穴から、ドロっと風呂の床に零れ落ちる精液すら愛おしかった。

 

「フフッ、こんなに出して……お尻の穴でも妊娠しちゃいそうだな」

「いいですね。彩乃さんのお尻の穴、妊娠させたい。そうしたら、お尻の穴も僕のものになるから……」

 

「してくれ、私のお尻の穴も君のものにして欲しい」

 

 私のお尻の穴に、二回目の精を吐き出そうと森村君はまたバックから挿入する。

 ヒクヒクとだらしなく開いた尻穴は、その突き上げを全て飲み込んだ。

 

「あっー彩乃さん!」

「ああっ、気持ちいい……もっと強くして!」

 

「イク! イク!」

「うう、たまらない。私のお尻に、もう一度熱いのを頼む!」

 

 そう言うと、森村君は腰の動きを速める。

 後ろから私の乳房を強く揉みしだいて、お尻の穴の中でぐんと大きくなったのを感じる。

 

 ああ、また出してくれる。

 森村君が私の尻穴で気持よくなってくれる。

 

 私の願いに答えて、尻穴の中で森村君がまた爆発させた。

 その瞬間の気持ちよさに身が震える。

 

 ドピュ、ドピュ、ビュルルッ!

 

「ああ、イっちゃった!」

「ハァ、熱い……」

 

 私のお尻の穴を、森村君の熱い精液が駆け登ってくる。

 タップリと後ろの穴を満たされたことに、私は深い満足を感じていた。

 

「まだ終わりませんよ」

「ああ、もちろんだ、今日は時間に余裕があるから、森村君の好きなだけ使ってくれ」

 

 私は、森村君の好きにされることに喜びを感じるようになっていた。

 尻穴であれば、妊娠中でも遠慮無く感じられる。

 

 嬉しくて、私は森村君がヘトヘトになってしまうまで求めすぎてしまうのだった。



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第四条「会長は、森村君の子供を妊娠し出産することをみんなにお披露目しなくてはならない」

 妊娠十六週、五ヶ月目。

 ついに安定期に入って、ホッとしている。

 

 近頃は、お口やおっぱいやお尻で森村君を気持ちよくさせてきたが、これでまた普通のセックスが可能だ。

 それよりも、問題は乳房などの変化かな。

 

 乳首が大きくなり、それ以上にクリトリスが肥大化している。

 自分でもやっているし、森村君にも攻められる。

 

 乳輪は黒ずみ、大きく広がり、バストサイズはニカップも膨れている。

 元がIカップだから、Kカップだ。

 

 自分でブラジャーを取り寄せて笑ってしまう。

 こんな巨大なカップが存在したのだなと。

 

 胸は大きいほうがいいといっても、ここまで来るとお化け乳である。

 最近では、学校でも奇異な眼で見られる事が多くなった。

 

 もうそろそろ、大きくなったお腹も隠せなくなる。

 どうせ産む覚悟は決めているのだが、堕胎も不可能になるラインである。

 

「そろそろ、良い折か……」

 

 私はついに全校生徒に対して妊娠している事実と、このまま出産するつもりであることの公表に踏み切った。

 何も恥ずかしがることはない。

 

 生徒会業務の一環として森村君とのセックスを行った結果の妊娠なのだ。

 そこに何か不純な動機があったわけではない。

 

 しかし、衝撃的な発表であることには変わりない。

 私の子供の父親を明かせない事情もあって、なかなか騒ぎは収まらなかった。

 

 説明のために開いた全校集会では、私に対して不躾な質問が飛び交う。

 

「会長は、誰の子供を妊娠してるんですか!」

「それは答えられない」

 

 いくら不躾な質問でも、質問ならばまだいい。

 

「嘘だー! 何かの間違いだ! 鷹宮会長、嘘だといってくれ。ええい、離せぇぇ!」

「君を怒っているのかわからないのだが、集会で暴れるんじゃない」

 

 理性を失い、発狂したように泣き叫びだして、生徒会執行部に連れて行かれる男子生徒まで居る始末。

 阿鼻叫喚になっているな。

 

 なんで私と何の関係ない男子生徒達が、この程度のことで泣き叫んで暴れる必要があるのか。

 まったく理解できない。

 

 女子生徒達もショックを隠せないでいる様子。

 うちの学校は名門校だから、高校生で妊娠する生徒なんていない。

 

 だからこの反応は、予想されていたことだ。

 しかし……。

 

「うーむ。反発までは想定していたが、ここまで酷いとはな」

「会長、やっぱり僕が……」

 

 森村君が何を耳打ちしてくるのかと思えば、自分が父親だと打ち明けると言い始めた。

 ただでさえ、森村君は「なんで劣等生のお前が生徒会側にいるんだよ」と周りから睨まれている。

 

 この状況で名乗り出ると言った勇気は買いたいが、そんなことさせるわけにはいかない。

 

「気持ちは嬉しいが、止めておけ森村君。みんな殺気立っているから、殴られるのが落ちだ」

 

 臆病だと思っていた森村君が、ここぞという時には男気を見せてくれたのは嬉しいけど。

 森村君が私の子の父親だと言っても、おそらく誰も信じないだろう。

 

 何の問題の解決にもならない。

 

「でも、こんな状態じゃ……」

「困ったものだが、間違ったことをやっているわけではないのだから堂々と胸を張ればいい」

 

 この騒ぎ……理事長の娘としての権力で強引に押さえつけてもいいのだが。

 それでは、不正なことがあったと言わんばかりだ。

 

「みんな、会長がやましいことはないと言ってるじゃないか!」

 

 そう壇上に立って叫び、生徒達の動揺を鎮めてくれたのは香坂副会長だった。

 ナンセンスな感情論に対しては、「貴方に会長のことをとやかく言われる筋合いはない!」と机を叩きながら怒鳴りつけて。

 

 興味本位の芸能レポーターのような質問に対して、「会長個人のプライバシーです!」で押し切った。

 ようやく騒ぎが収まったので、私は再び壇上に立って所見を述べる。

 

「何度も説明しているように、私は生徒会の規則に則って妊娠、出産することとなった。本校の生徒会長としての義務を誠実に果たさんがための行いで、そこには何らやましいことはない。若すぎるという意見もあろうが、私は誰はばかること無く子供を産もう! そして新しく命を寿ぎ、育児を通して命の大切さを学びたいと考えている。私からの説明は以上だ」

 

 あっけにとられている全校生徒の顔を見回す。

 言うべきことを言い切った私は、口元に微笑すら浮かべて颯爽と壇上を後にする。

 

 ふっ、ふふふふっ……。

 

 先程何らやましいことはないと言ったが……。

 

 それは嘘だ。

 

 何の落ち度もないような顔をして、こうして壇上を歩いている私は下着を穿いていない。

 今、スカートがめくれたら、みんなに中身が見えてしまうかもしれないと思うと凄く興奮した。

 

 制服の下のお腹には『森村遊太の子供を妊娠しています』と、ちゃんと書いてあったりもする。

 それもシャツから薄っすら滲んで、誰かに見えているかもしれないと思うとドキドキする。

 

 今日の全校集会は、みんなへのお披露目なのだ。

 誰にも気が付かれないように、『私は森村遊太の子供を孕んでいるぞ』と宣言しているのだ。

 

 もちろんそれを知っているのは、私と遊太だけでいい……。

 無事に全校集会を終えて、私達は生徒会長室に戻った。

 

 途中でも、ばれないように遊太と手を繋いだりして、楽しんだ。

 あくまでごっこだと、私は自分にも言い聞かせないといけないけれど。

 

 恋人関係はまだ続いているのだから、これぐらいは楽しんでもいいだろう。

 

「香坂副会長。先程は助かった」

「はい……」

 

 さすがにみんなも疲れているようだ。

 生徒会の仕事とはいえ、迷惑をかけてしまった。

 

「じゃあ、私は少し疲れたので休むことにする。みんなも今日は解散だ……おっと、森村君は話があるから残るように」

「はい」

 

 遊太以外を退出させて、私は扉の鍵をしっかりと締める。

 生徒会長室は、防音だからこれで中の様子は聞こえない。

 

「さてと、遊太。興奮したか?」

「はい、凄くしました」

 

 私は、机の上に手をついてスカートをたくしあげる。

 股間からはダラダラとはしたなく愛液が垂れて、太ももを伝ってきている。

 

「私も今日は少しばかり気分が高まっているんだが、その猛りを静めてくれないか……」

「喜んで!」

 

 ズボンとパンツを下ろした遊太の股間は、ギンギンに勃起している。

 これは強くくるかと思ったら、後ろから優しく挿入された。

 

「ああん……」

 

 切ない感じ。

 安定期とはいえ、気を使ってくれているのだろう。

 

「彩乃さん、大丈夫ですか」

「もっと強く来てもいいのだぞ……」

 

 背中から回されたては胸を揉みしだく。

 でももっと強くがいい。

 

「いえ、やっぱり心配ですし」

 

 遊太の胸からお腹に手をやる。

 その中には、私達の子供が入っている。

 

「もう安定期に入ってるのだから、思いっきりやっても心配はいらないんだぞ」

「大事な身体ですし」

 

 こういうところで思いきりがないのは煮え切らない遊太らしいが。

 大事にされている気分もそう悪くはない。

 

「みんなの前で妊娠宣言したわけだが、どうだった?

「凄く嬉しかったです。心のなかで、僕が彩乃さんを孕ませたんだって叫んでました」

 

「そうか」

 

 遊太が喜んでくれたなら、やったかいもあるというものだ。

 

「みんなに罵られて、ボコボコにされてもいいから本当に言ってしまいたかったぐらいです」

「それは、私が困るな」

 

「そうですよね。今の僕なんかじゃ彩乃さんにふさわしくないから」

「遊太、それは……」

 

 違うといいそうになって口をつぐむ。

 遊太が私のことを諦めてくれるというのだから、私にとっては都合がいい話しじゃないか。

 

 それなのに、なぜ私は……。

 

「それでも今は、僕の恋人ですよね」

「そうだ、今の私は遊太の恋人だ」

 

 優しくお腹をさすりながら、遊太は気分を高めているようだった。

 

「そして彩乃さんが孕んでるのは僕の子です」

「そうだ、遊太。遊太が私の子の父親だ……ああっ!」

 

 遊太の熱い精液が、私の中に放たれるのを感じた。

 妊娠中に中出しされるなんて良くないことなのに、だからこそ背徳感がたまらない。

 

 久しぶりの感触と熱に、私の膣が喜んでギュッと締まっていた。



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第五条「会長は、安定期に欲求不満を解消しなくてはならない」

 やっぱりゆっくりセックスするならば、ベッドの上でがいい。

 私はベッドに遊太を誘った。

 

「さすがに、不格好になってきただろう。もう垂れてしまったし、それにこんな乳首だ。笑ってくれてもいいぞ」

 

 しかし、こうして妊娠によって膨れ上がったKカップのお化け乳を見られるのも恥ずかしい。

 私の乳輪は黒ずみ、大きく広がってしまっている。

 

 そこは出産して落ち着けばいずれは乳輪ももとに戻るかもしれないが、肥大化した乳首はもう元には戻らないだろう。

 

「嬉しいですよ。僕は全然不恰好なんておもいませんけど、彩乃さんがそう思ってくれるのは嬉しいな」

「なんだ酷いな。私だって女だし、これでも気にしてるんだぞ」

 

「だって恥ずかしいって思うなら、これでもう他の男に見せられなくなるでしょう?」

 

 巨大な乳房を優しく揉みしだきながら遊太は言う。

 遊太はそんなことを考えていたのか。

 

 独占したいと言ってくれるのは嬉しいけど。

 そのうち終わらさなきゃいけない関係だ。

 

「遊太……残念ながら、私の身体がどうなっても関係ないんだ。私の結婚は家同士の結びつきで、私自身の身体の価値など関係がない。私と結婚する男も、そんなことは一切気にしないだろう」

「そんなのはダメですよ。そんなのって、愛がないじゃないですか!」

 

 愛か……。

 私は、そんな小娘みたいな戯言が許される地位ではない。

 

 でもそんなことを言ってくれる遊太になら、身体に跡を残されるのもいいかもしれないとふと思った。

 

「こういうので興奮するならどうだ。いっそ、私の乳首やクリトリスにピアスでも付けてみるか? 何なら刺青だって、周りに見えない部分なら構わない。外見さえ綺麗に装えるなら、それで何の支障もないんだから」

 

 ビッチ女なら、そんなことをやっているだろう。

 セレブといっても変態も多いから、外見を綺麗に取り繕っても実はそんな変態プレイをやっている女も多いはずだ。

 

 私だって、森村君の趣味に合わせてビッチ女の演技をしているうちに。

 それが気持ちいいと感じることも多くなってきたぐらいだ。

 

 他の男の趣味に合わせるなんて真っ平だが、森村君がそれを望むならば付き合ってもいい。

 

「ダメですよ。僕は会長の身体を傷つけることはしません」

「……そうだな」

 

 わかっているよ。

 遊太は、優しい男なのだ。

 

「おっぱいだって赤ちゃんが吸うのに、ピアスなんて付けられませんよ」

「ハハ、そういって吸ってるのは君だけどな」

 

 凄まじい重量になっている私のお化け乳を揉みしだいして、むしゃぶりついて必死に吸っている。

 まるで大きな赤ん坊のようだった。

 

「今だけは僕のおっぱいですから」

「そうだな。私のおっぱいは君のものだよ、今だけは……」

 

 遊太の言葉は優しい。

 でも、私は君のものにはなれないのだよな。

 

 私は私の胸を貪り続ける遊太を抱きしめた。

 今だけは、その優しさに酔うのもいいかもしれないと思った。

 

「そうだ、遊太! 乳首を噛んでくれ。後が残るぐらいに!」

「えっ、でも」

 

 躊躇する遊太を強く促す。

 

「いいから頼む! もっと強く……痛ッ!」

 

 私の右の乳首には、しっかりと森村君の歯型が残った。

 

「これで、いいですか?」

「うん。どうだ、私の乳首にちゃんと君の後が残ったぞ」

 

「僕は、こういうのは……」

「そう言いながら凄く硬くしてるじゃないか。興奮したんだろう? ほら、その硬くたくましいもので、もう一度私を気持ちよくしてくれないか?」

 

 私が勃起した陰茎を摩ってやると、遊太が「あっ!」と声を上げて身をよじらせた。

 ふふ、感じているのだな。

 

 そう笑っていたら、今度は遊太が逆襲してきた。

 しまった油断した。

 

「ふふっ、ひゃん! 遊太。気持よくしてくれというのは、そういうことではなく、ヒギィ!」

「彩乃さん、ここにも噛み跡を残してあげましょうか」

 

 私の肥大化したクリトリスを指でギュッとつねってきた。

 たまらずびくびくと、腰を跳ねさせる。

 

 大量のお汁が膣からいやらしく流れ出している。

 

「それはダメだ、遊太!」

「冗談ですよ。でもしゃぶっちゃいますよ」

 

 遊太は、私の股ぐらに顔を埋めると私のクリトリスを舐め始めた。

 そこをチュパチュパ攻められると、私は弱いのだ。

 

「ひぁっ! 君は何でいっつも!」

 

 遊太の優しさはわかっている。

 安定期に入ったとはいえ、妊娠している私に激しいピストンで負担をかけたくないのだろう。

 

「こうしたほうが、気持ちいいんでしょう?」

「気持いいけど、違う。私は、遊太のちんぽでイキたいんだ。もう妊娠してしまった孕みまんこで悪いが、遊太のちんぽでズコズコしてイカせてくれ!」

 

 私はちんぽが欲しくて、足を自ら大きく開いて遊太を求めた。

 はしたなくて、死にそうなセリフを言ってしまう。

 

 でもいいのだ。

 私はビッチ女なのだから、強欲にちんぽを求めてよかったのだ。

 

 恥ずかしいという気持ちすら心臓を高鳴らせる。

 

「M字開脚でそんなこと言われたら、僕も我慢できませんよ」

「ふふっ、そうだろう」

 

 遊太は変態だからな。

 股間の怒張は、はちきれんばかりに膨れ上がっている。

 

 あんなのに思いっきり突かれたら気持ちいいだろうと期待が高まる。

 

「でもやっぱり、あんまり乱暴なのは……」

「ああ、じれったい。頼むよ、私のあそこがよだれを垂らしてるのが見えるだろう」

 

「すごい奥まで見えます……」

 

 ああ、私が指で開いた陰部を遊太が覗き込んでいる。

 恥ずかしい。でもそれが、気持ちいい。

 

「頼む。これ以上は私も我慢できない! 頼むから強くやってくれ!」

「入れます」

 

 遊太が上からドスンとのしかかってきて、その一撃が開きかけた子宮口をえぐる。

 

「あはぁん!」

 

 ようやく、激しく突いてくれた。

 たった一回で、ビクッビクッビクッと恐ろしい程に身体が震えた。

 

「大丈夫ですか」

「気持ちいいんだッ、もっと強く突いてくれ!」

 

 もう一度、ずぐんと腰を突き上げてくる。

 

「ひぁあん! もっと、もっと強く!」

「ああ、僕だって我慢してたのに、彩乃さんはエッチすぎます!」

 

 パンパンと音を立てて腰が振るわれる。

 そのたびに、私は軽くイッてしまう。

 

「ぃ、イクッ、イクゥゥゥ!」

「あああ、こうなったら、速くイッてしまってください!」

 

 遊太はマシンガンのように激しく腰を振りはじめた。

 突き動かすたびに、肉襞がえぐられる。私はそのたびに激しく悶えた。

 

「もういちゃってる、イッちゃってるからぁぁ!」

 

「遊太もイッて、中で!」

「中は!」

 

「ダメだ遊太逃さないぞ! 私の中でイッてぇ!」

「ああっ」

 

 私がそう叫んで求めると、遊太はちゃんと中でビュルビュルと射精してくれた。

 なんだか落ち込んでるみたいだから慰める。

 

「……いいんだ。遊太、中にもらって嬉しかったよ」

「ほんとは良くないんでしょうけど、やってしまいました」

 

「ほら見てくれ、中から遊太の出したのが出てるぞ。もう一回したいか?」

 

 そう聞くと遊太は頷く。

 一度中出しされてしまえば、あとは一回も二回もおんなじことだ。

 

 おそらく欲求不満だったのだろう。

 どうかしてしまっていた私は、この日はもっともっとと自ら腰を振って、五回も遊太を求めてしまった。

 

 満足したが、スッキリしたあとでちょっと自己嫌悪でもあった。



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第六条「会長は森村君に母乳を飲ませなければならない」

「うーむ、これはどうしたことか……」

 

 妊娠三十二週、九ヶ月目に入った。

 出産までまだ二ヶ月もあるというのに、乳首の先から黄色い液体が出るようになってしまった。

 

 母乳とは白いものだと思っていたので、これは何かと思ってかかりつけ女医に尋ねてみると、どうも初乳という最初の母乳らしい。

 

「不思議な事もあるものだ。まだ赤ん坊が生まれてないのに母乳が出るのか?」

「お嬢様。そういうこともあるのです」

 

 診断を終えた女医は、そう言って苦笑してみせた。

 

「ふむ。色が黄色いのは、本当に大丈夫なのか?」

「お嬢様の母乳が大変栄養価が高い証拠ですので、それはむしろ喜ばしいことかと」

 

 なるほど、さすがは私のおっぱい。

 母乳も栄養満点のようだ。

 

「下着に付いてしまうのはどうしたらいいかな」

「母乳パッドというものを使います。下着に着けることで、下着や服が汚れることを防ぎます。また乾燥や摩擦から乳首を防ぐ役割もあります。お嬢様は、とてもデカ……いえ豊かな乳房をされていますので、特大サイズを使わなければなりませんね」

 

「うん、これがパットか」

「貼り方をお教えします。必要に応じて毎日交換して、清潔に保つようにしてください」

 

 乳房にオーガニックコットンでできたパットを貼り付けてもらう。

 こういうとき、同じ女性の医師であると心強い。

 

 しかし、これはおっぱい好きの森村君に知られると面倒なことになるなあと私は思った。

 彼は母乳が飲みたいと言っていたからなあ。

 

「時に先生、この母乳は高校生が飲んでも平気なのか?」

「赤ちゃんじゃなくて、高校生ですか? うーん、少量なら全く問題ないでしょうね」

 

「大量に飲んだらどうなるだろう?」

「母乳は牛乳の1.6倍もの乳糖が含まれてますので、人によっては下痢するかもしれませんね。どっちにしろ大したことにはなりませんが、控えめにしておいてくださいね」

 

 苦笑していた女医の先生は、プッと吹き出して笑ってしまった。

 毒にならないならいいんだが。

 

 そして、私から母乳が出ると知った遊太は、予想通り面倒な事になった。

 

     ※※※

 

「ママ、ママ……」

「しょうがない子だなあ、君は」

 

 母乳が出るようになったと聞いた遊太は狂喜乱舞した。

 そうして、すっかり赤ちゃんモードに入ってしまっている。

 

「だって彩乃さんがおっぱい出してくれたんだから」

「そんなに嬉しいのか?」

 

「うん……もう僕ね、彩乃さんの母乳だけ飲んで生きていきたい」

「バカ! そんなことしたらお腹壊しちゃうんだぞ」

 

「でも……」

「ちゃんとご飯も食べるなら、もっと吸ってもいいぞ」

 

「わーい」

「よし、イイコイイコ」

 

 本当に子供っぽくなってしまっている。

 予想通り面倒なことになったなあと思っているのだが、それでも実は悪い気はしないのだ。

 

 遊太を抱っこして可愛い可愛いして母乳を吸わせていると、私だってちょっとたまらない気分になる。

 乳首を吸われるだけで気持いいのに、母乳を搾り取られるともっと気持ちいいのだ。

 

 赤ちゃんを授乳する時もこんな感じなんだろうか。

 この気持ちよさは、大変な育児をこなす母親へのご褒美なのかもしれない。

 

 しかし凄い吸い付きだ。

 もう出ないのに何度も何度も吸われると、なんか母乳の出が良くなっていくような……。

 

「ああ気持ちいい、ほんとの赤ちゃんになった気分ですよ」

「うーん、しかし母乳を吸ってここをこんなに大きくしている赤ん坊なんていないぞ?」

 

 私が勃起した陰茎を軽く摩ってやると、なんとビュルっと射精してしまった。

 昔の童貞の頃ならともかく、遊太がこんなに簡単にイッてしまうことなんて最近なかったのに。

 

「ああーっ、彩乃さんの母乳手こき最高過ぎます!」

「こんなのがいいのか?」

 

 全くわからないが、遊太は恍惚とした表情をしている。

 気持いいならもっと摩ってやるか。

 

 遊太はといえば射精した精液を、私のお腹に塗り込めて遊んでいる。

 この行動も理解できないが、またうめき声を上げて、どぴゅんと射精した。

 

 よっぽど気持ちいいようだ。

 ここ一年で、遊太に付き合っていろんな変態行為を学んだが、全く新しいタイプである。

 

「彩乃さんの大きいお腹エロい! 興奮して何度でも出ちゃいそうですよ」

「私のこの大きくなったお腹が、エロいのか?」

 

 あまりに意外なことを言ってくれる。

 大きく突き出た腹なぞ、不恰好なだけかと思っていたのだが、遊太がそれで喜んで興奮してくれるのであればそれも良いか。

 

「エロいです。ママのお腹です……」

「ふふ、そうか。遊太が大きくしたお腹だから、好きに遊んでいいぞ」

 

 私の腹は本当に大きくなった。

 生まれるまでもう一ヶ月もないだろう。

 

「あっ、動いた……」

 

 遊太は、そんなことを言いながら私のお腹をいとおしむように触っている。

 こうしていられるのも、後少しのうちだ。と不意に思った

 

 最初は渋っていた恋人プレイ。

 いつの間にかすっかり楽しんでしまっている自分が居た。

 

 それを自覚しつつも、そろそろ遊太から離れないといけない時期が来ている。

 いつまでもこうしていられないのだ。

 

 汚れたオチンチンを綺麗に拭いてやりながら(自分のお腹は白濁液で汚れままだけど)遊太にはそろそろ覚悟させないといけないだろう。

 

「遊太、後一ヶ月もすれば子が生まれるな」

「そうだですね。僕達の子供か、なんだか感慨深いです」

 

「遊太、僕達のではない。生まれてくるのは私だけの子供だ」

「彩乃さんの言いたいことはわかってますよ。けど今は……」

 

「いや、君はわかってない。最初に約束しただろう。私達の関係は、子供が産まれるまでの一時のごっこ遊びだ」

「そんな、子供が産まれてからも、もっと続けましょうよ」

 

「無理を言うな。私も君との約束を守っているのだぞ。お腹の子が生まれるまでは恋人ごっこだって赤ちゃんプレイだってしてやるが、出産予定日が近くなったら私は学校を休む。そこで、君との関係は終わりだ。私達は、出会った頃の生徒会長と一生徒に戻るのだ」

「いやだ……いやですよ彩乃さん」

 

 私の言葉に驚いて、すがりついてくる遊太。

 やっぱり、遊太はちっともわかっていなかった。

 

 このままズルズルと子供が産まれてからも続けられると思ったのだろう。

 でもこんなことずっとは続けていられない。

 

 このままずっとこうしていられたら……それは私だって夢想したことだから、遊太の気持ちは痛いほどにわかる。

 でも、私には責任がある。

 

 ケジメを付けなきゃいけないのだ。

 そして、それができるのは遊太よりも一歳年上の大人で、優秀な生徒会長でもあるこの私の方だろう。

 

 すがりついてくる遊太は、私の強く胸を揉みしだく。

 

「うふぅ……遊太、そんな乱暴に、うあっ」

 

 強く揉まれるたびに、乳首から母乳が吹き出した。

 なんだこれは、たまらない。なんか凄く気持ちいいぞ。

 

 遊太が吸い続けたおかげで収まるかと思ったら、よりたくさん乳が分泌されるようになってしまったらしい。

 私のだらしないデカ乳を強くしごられて、乳首をチューチュー吸われると腰が浮いてしまった。

 

「ねえ、彩乃さん。気持ちいいんでしょう。だったらずっと続けましょうよ。なんでダメなんですか?」

「ダメだ。お願いだから、聞き分けてくれ。あんっ! そんな子供みたいなこといつまでもは許されないんだ」

 

「嫌だ、ずっと一緒にいましょうよ。彩乃さん愛してます。一緒にいてくれたら、何度だって彩乃さんの言うとおり、強くしてあげますから」

 

 遊太は私の腹にのしかかって、腰を叩きつけてきた。

 気持ちいい、私がずっと求めてきた暴力的なピストン!

 

 遊太が腰を打ち付けるたびに、ジュッジュといやらしい水音が響く。

 壊れちゃいそうなほどの気持ちよさだ。

 

「そんなことされても、私はぁ、あふっ!」

「強くがいいんでしょう、強くが!」

 

「ああ、ダメだ遊太。そんなにされたらイッちゃう!」

 

 ハァハァと、息も絶え絶えなっている私を。

 感情的になった遊太は、遠慮なく突きまくった。

 

 こうして強く求められるのは久しぶりで、本当にたまらない。

 

「彩乃! これでどうだ!」

「ああっ! 妊婦なのにイッちゃう!」

 

 深々と乱暴に突き込まれた遊太の肉棒が私の中で暴れ回って。

 ドクッ、ドクッと白濁液をたっぷりと中に吐き出した。

 

「ハァ、ハァ……」

「愛してるって言ってもダメなら、僕は彩乃を一生肉便器にしますよ。子供が産まれても、ずっと犯し続ける」

 

「ダメなものはダメなんだ遊太……いや、森村君」

「彩乃さん!」

 

 また私のデカ乳にムシャブリついて乳を吸い。

 硬い肉棒で乱暴に突きまくってくる。

 

「あっ、ああっ!」

「何でダメなんですか。なんでも会長の言う通りにします。勉強だってもっと死ぬ気で頑張るし、生徒会活動だって全力でやります。彩乃さんとずっと一緒に居られるぐらい立派な男になります!」

 

 強い感情をぶつけるように、何度も出産間近の膣に打ち付けられて。

 私は、はしたなくまたイッてしまう。

 

 遊太もまた私の中で精を放った。

 何度でもできそうだ。

 

 こうして遊太に抱かれるのは死ぬほど気持ちの良い瞬間ではあったが、これは永遠ではないのだ。

 

「森村君、私を肉便器にできるのは後一ヶ月たらずだ。なんでも好きなことをやってやるから、最後まで心置きなく使ってやってくれ」

「彩乃、会長……」

 

 私が折れないことを知ると、優しい遊太は聞き分けてくれた。

 遊太の顔を見るのが忍びなかった。

 

 最後の最後は、盛大に変態プレイでもして遊太を楽しませつつ呆れさせてやろう。

 私への執着がなくなるように。

 

 私と別れた遊太が、ちゃんと前に進めるように。



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第七条「会長および森村君は、出産後別れなければならない」

 出産予定日が間近に迫っていた。

 重たいお腹も張り裂けんばかりに大きくなり、もうそろそろ限界だ。

 

 まだ大丈夫だろうが、明日に陣痛が始まってもおかしくないだろう。

 さすがに登校は避けたほうが良いと考えて、森村遊太を私の屋敷へと案内した。

 

「せっかく学業を頑張っているのに、学校を休ませてしまってすまないな」

「いえ、会長のためだったらいくらでも休みますよ」

 

「コラコラ、それでは私が困る。ちゃんとしっかり勉強してきちんとした成績を修めて卒業してくれ」

 

 思えば、森村君には負担をかけてばかりだ。

 勉強だけでも大変なのに、私が誘った生徒会活動も彼なりに頑張ってくれている。

 

「あの彩乃さん、身体は本当に大丈夫なのですか?」

 

 ああ、確かに歩きにくいな。

 私を気遣って手を差し出してくれた。その優しさに私はちょっと躊躇してから、その手を取った。

 

 おそらく今日が最後になるだろう。

 だったら、最後にこうやって手を繋ぎながら歩いたって構わない。

 

 暖かくて頼もしい遊太の手。

 どうせ恋人ごっこをするんなら、二人でどこかに出かけたりしても良かった。

 

 ちょっと危険ではあるが、遊太が望むなら野外露出とかも全然やっても良かったのに。

 優しい遊太は、私に負担をかけることを好まなかった。

 

 こうして最後に二人で歩くのが自宅の庭とは、笑ってしまう。

 私は重たいお腹を抱えてゆっくりと歩きながら、遊太を屋敷の庭の奥へと案内した。

 

「どうだ、牧場みたいじゃないか?」

 

 芝生が続いている庭の奥には、小さな小屋がある。

 私はこの日のために、木の柵などをこしらえせて小道具を並べて牧場風にアレンジしてみた。

 

「牧場ですか。たしかにそんな風にも見えますけど、牛や馬はいないみたいですが?」

「ふふ、乳牛ならここにいるぞ」

 

 私はバサッとマタニティードレスを脱いだ。

 服の下には、牛柄のアニマルスーツを着用している。

 

 白地に黒の斑点のカウ柄が付いた薄い水着のような服で、身体のラインが強調される。

 大きな胸やあそこやお尻など、大事な部分だけが丸出しになっているのが男の劣情を誘う装いとなっている。

 

 左右の胸には『乳』『牛』と大きくマジックペンで書いておいた。

 お腹には『種付け済み』『おっぱいミルク搾乳できます』の文字。

 

 大きな鐘のついた首輪をつければ準備完了。

 これで私は、種付けされて妊娠した乳牛女となる。

 

「おおー、これはすごいウシチチですね」

「おや、あんまり驚かないんだな?」

 

「自宅に誘われた時から、そうじゃないかと思ってました。前に庭でおしっこしてる投稿写真を見せてくれたことがあったじゃないですか」

「よく覚えているな」

 

 そういえば、そんなこともあった。

 

「それに手袋や足元の靴下に、牛柄がチラチラ見えてましたもん」

「おっと、これは私としたことが迂闊だったな……」

 

 手袋や靴下もこの場で着替えれば良かった。

 まあ、そうしても元からバレバレだったみたいだけどな。

 

「会長は、もう僕と恋人ごっこをするつもりはないんですよね。だったら、最後はビッチプレイだと予想はついてました」

「ふふそうだ。乳牛搾乳プレイだな」

 

「そりゃ、彩乃さんの可愛い姿を見せてもらえるのは嬉しいですけどね」

 

 そうやって、いつものように私の胸に手を伸ばしてくる手を私は押し返した。

 

「ちょっと待った。ゆう……森村君は撮影をやってくれ」

 

 私は、ポラロイドカメラを渡す。

 

「こんなものまで持ってきてたんですか。そういえば、撮影は最近やってなかったですね」

 

 やはり、カメラは好きなのか乳牛娘のコスプレをしている私に向かってシャッターを切る。

 

「そして、搾乳にはこれを使う」

 

 私は小屋から持ってきた搾乳機を持ってきた。

 おっぱいに吸い付くようになっていて、搾乳した母乳は透明の管でつながっている哺乳瓶に入るようになっている。

 

「こんなものまで用意していたんですね。すごく大きいですねこれ……」

「私のだらしないデカパイに合わせた特注品だ」

 

「そういうこと、自分で言いますか」

「フフッ、特注だからな。電動でシゴキ機能も付いているんだぞ」

 

「自分で絞ったほうが面白いのになあ……」

「そう言うな。こういうのは、様式美というものだろう?」

 

「そういうものですかね」

 

「それに結構こういうのにも興奮してるんだろ?」

 

 遊太は立派な物を持っているから、勃起するとズボンの上からでもわかるのだ。

 

「それは、まあ……」

「哺乳瓶にたまるようになってるから、電動の機械でどれぐらい私が母乳を出せるのか見てみるのも面白く無いか?」

 

「最近、すごくおっぱい出してるからちょっと気にはなってました。あとで全部飲ませてもらえますか」

「全部って、浴びるほどの量になるかもしれないぞ?」

 

「それでもです」

「しょうがないやつだな、あとで溜まったのを飲んでも構わない。無理はするなよ」

 

 下痢をするから止めろといっても聞きはしない。

 まあ飲ませてやれるのも、これが最後になるかもしれないから浴びるほど飲ませてもいい。

 

「じゃあまず撮影からな」

 

 私はがに股になると、両手でピースサインをした。

 なるべく情けなく写るように媚びた笑みも浮かべる。

 

 もうすっかり慣れてしまって、恍惚とした笑みを浮かべられるようになった。

 きっと後で見たらびっくりするほど淫蕩な顔をしているだろうな。

 

 それで、なんだか嬉しいぐらい私は変態なのだ。

 きっとこんなビッチな女、森村君だって呆れるだろう。

 

 今は少し熱に浮かされているだろうが、きっとしばらく距離をおいたらどうでもよくなるはずだ。

 そう思うと少し寂しくなった。

 

「彩乃さん、いい笑顔ですよ。やっぱりそうされると興奮します」

 

 フフッ、そうだろう。

 この手の変態コスプレも、森村君の持ってたエロ本の中にあったからな。

 

「そうか。好きなだけ撮ってくれ。こうして子を孕んで搾乳プレイできるのも、君のおかげだから」

「ああ、綺麗です!」

 

 やはりカメラが好きなのか、パシャリ、パシャリとシャッターを切るたびに森村君も鼻息荒く興奮している。

 

「こんな妊娠して搾乳されて興奮している変態乳牛女が綺麗だって? とんでもない話だな、じゃあもっと汚いところを見せてやろうか」

「何をするんですか?」

 

「こうするのさ」

 

 私はマンコを手で開くと、シャーと芝生の上に排尿した。

 ああ、この開放感。

 

 もう完全に変態だよ。

 私は、外でオシッコすることに興奮している!

 

 森村君は、そんな私の痴態もパシャとその姿も写真におさめた。

 

「どうだ。私はも外で漏らすことに躊躇しないんだぞ。こんな汚い女はいないだろう?」

「でも興奮します」

 

 そうだろう。

 興奮させるためにやってるんだからそうでなくて困るさ。

 

 私は続けて、透明の容器を両方の乳房にかぶせる。

 冷たくて思わず声が出てしまう。

 

「アフッ……森村君。今から搾乳してみせるから、よく見てるんだぞ」

 

 私は搾乳機のスイッチを入れた。

 グリグリと搾乳機が私の乳を絞り始めてた。

 

 透明な管のなかをビュッ、ビュッと激しい勢いで母乳が絞り出されていく。

 

「会長のおっぱいすごいです!」

「そうだろう。もう哺乳瓶の半分もいったぞ」

 

 管につながっている哺乳瓶は二本。

 強烈な搾乳機の揉みしだきと吸い上げによって、その半分、つまり一本分も絞り出されていく。

 

 最初は黄色っぽかった私の母乳も、今では綺麗な白乳色である。

 これなら赤ん坊に安心して飲ませられる。

 

 私のおっぱいも大したものだった。

 

「ハァハァ……」

「大丈夫ですか、彩乃さん」

 

「うむ、意外と搾乳って疲れるものなのだな」

 

 血を抜かれるようなものだと聞いたことがある。

 張っていたおっぱいから母乳が吸い上げられるのはとても気持ち良いのだが、ごっそりと体力を削られる感じがある。

 

 森村君が側で応援して撮影もしてくれているので、私も頑張れた。

 

「でも、もうひと踏ん張りだ!」

「おおすごい。もうこれは神乳ですよ!」

 

 森村君がシャッターを切りながら妙なことを言うので笑ってしまった。

 しかし、神と言われてもおかしくないかもしれない。

 

 ついに、哺乳瓶二本分の母乳がなみなみと注がれた。

 一本が二百ミリリットルだから、両方の乳で四百ミリリットルだ。

 

 乳がたくさん出るのはいいことだから、私も誇らしい気持ちになった。

 もうさすがに出なくなったので搾乳機を止めて、ゆっくりとおっぱいから外した。

 

「どうだ?」

「すごかったです。さすがミルクタンクがデカイと出る量もすごいんですね!」

 

 確かに、まだ子供が産まれてないのにこの生産量は異常である。

 母乳は飲まれるうちにどれだけでも増えると聞いたことがある。

 

「きっと、こんなに母乳が出てしまうようになったのは、森村君が私のおっぱいに固執して吸い続けたからだぞ」

「僕のおかげか、なんか嬉しいですね」

 

 森村くんは、早速搾りたてを頂きますと哺乳瓶に入った母乳を一気に飲み干した。

 

「ぷはぁ、美味しい!」

「おい、森村君。さすがに一気はキツすぎるだろ」

 

 私が止めるのも聞かず、もう一本も飲み干してしまった。

 

「おかわりは出ますか?」

「調子に乗るな。まったく、そんな無茶してお腹を壊しても知らないぞ?」

 

 それでお腹を壊すなら本望と、森村君が言うのはわかっていた。

 いや、言わなくても笑い合うだけで伝わる。

 

「なんだか母乳を飲んだら元気になっちゃって、今度は彩乃さんが僕のミルクを飲んでくれませんか?」

「フフッ、そうだな。オチンポミルクを飲ませてもらうか」

 

 ビッチになっている私は、あえて下品にそういうと、森村君のちんぽをズボンから取り出してむしゃぶりついた。

 なるべく、下品に見えるようにひょっとこみたいな顔でバキュームフェラをしてやる。

 

「あっ、ああっ、たまりません。そんなに強く!」

「んぐっ……ごくごく。ふう……なんだ森村君、早漏になったんじゃないか?」

 

「だって、興奮したんですもん。会長の顔、凄いエロかったですし」

「そうか。エロいと言われるのは嬉しいな」

 

 せいぜい興奮してたっぷりと私で性欲を解消して、そして冷静になったときに見下してくれ。

 私は森村君には相応しい女ではない。

 

 思い出になったときに、年上のビッチ女をやり捨ててやったのだと思ってくれれば、私はそれで本望だ。

 

「会長、まだ……」

 

 わかっている。

 私は精液を飲み干すと、たっぷりと舐めて綺麗にしてやってから後ろを向いてファックを誘う。

 

「こっちの穴にもオチンポミルクを飲ませてくれるか?」

「喜んで!」

 

 下からどすんと子宮をえぐるようにピストンしてくる。

 

「あはぁん!」

 

 抑えようもなく声が出てしまう。

 突かれるたびに、びくっびくっびくっと快楽に身を捩り、私は遊太のものを締め上げた。

 

「会長、こっちもたまらない!」

 

 引き抜かれるたびに、私の膣襞が遊太の性器に絡み付いて離すまいとするのがわかった。

 もう今日で最後だとわかっていても、いやわかっているからこそ!

 

 私の浅ましいメスは、遊太を求めて止まないのだ。

 

「ああ、どうかもっと激しく突いてくれ!」

 

 ひとときの快楽で忘れさせて欲しい。

 私の願いのままに、遊太はただひたすらに腰を突き上げる。

 

「彩乃さん、彩乃!」

「ああー、遊太ッ、イクッ!」

 

 下腹部から上ってくる強烈なオーガズム。

 脳が蕩けそうなほどの快楽に酔いしれた甘い息が、私の身体を通り抜けていった。

 

「イクッ、イッタぁ!」

「会長っ!」

 

 もうイッたのに、イっちゃったのに、先に口で一度出した遊太の男根はたくましく。

 私の腰を押さえつけて、更に突き上げてくる。

 

「またイクッ、イクゥゥゥゥウウ!」

 

 身体の芯から燃えるようなエクスタシーに身をのけぞらせて、叫ぶような喘ぎ声が自分の口から飛び出した。

 もう羽が生えて飛びそうな気分だった。

 

「ああっ、彩乃! 僕もイクッ!」

 

 夢見心地の中で、遊太の声が聞こえて。

 自分の奥にたっぷりと出されたのを感じた。

 

「遊太ぁ……」

 

 とても心地よくて、愛情で胸がいっぱいになってしまう。

 引き抜くと、芝生の上に出した精液と愛液がだらりと垂れ下がった。

 

「会長、またミルク出てますよ」

「んっ、はぁ、はぁ……」

 

 肩で息をしながら脱力する私を、いつの間にか遊太はしっかりと抱き上げていて。

 器用に私の乳房をいじっては吸っていた。

 

 頼りない下級生だと思っていたのに、私の重い身体を抱き上げるなんてよくやる!

 遊太はいつの間にか、こんなに大きく頼もしい男になったんだな。

 

 嬉しさとともに、寂しさが募った。

 

「遊太……いや、森村君。下ろしてくれないか?」

「はい」

 

 私がそう言うと、遊太は言うとおりに下ろしてくれた。

 

「どうだ、今日が最後になるわけだが、もう満足したか?」

「彩乃さん……」

 

「まだ満足しないのなら、なんだったらもっと違う変態プレイでもいいぞ。今日一日は自由に私の身体を弄んで、捨ててくれればいい」

「やっぱり嫌ですよ。これで終わりなんて、まだこれから……」

 

「まだこれから? 森村君。ビッチな私としては、もうすっかり満足なのだ。なにせこれだけの変態行為を全部やりきったんだ。もちろん約束どおり、子供はきちんと産んで育ててやろう。だから、今日が最後だ」

「ううっ……」

 

 ああ、また遊太を泣かせてしまった。

 胸が痛むけど、今日で終わりにしなきゃならない。

 

「なあ森村君、私を失望させるな。なんだったら、今日撮った写真は持って帰ってもいいぞ?」

 

 私はつい情にほだされてとんでもないことを言ってしまう。

 こんな写真が流出したら、私は終わりだ。

 

 でも私はそうはならないと思った。

 森村遊太は、そんな馬鹿な真似をする男ではない。そう信じている。

 

 もし流出してしまったら、そのときは私の男を見る目がなかったと思ってそのまま終わってもいい。

 この瞬間だけはそう思った。

 

「彩乃さんが手に入らないなら、僕はこんな写真いりませんよ!」

 

 あんなに私の痴態写真を欲しがっていた変態の遊太が、写真を芝生の上に投げ捨てた。

 

「森村君……」

「僕は、本物の彩乃だけが欲しいんです!」

 

 そう涙ながらに叫ぶ遊太の姿は、私の心を強く震わせた。

 あの変態だった森村君が、こんなにも変わっていた。

 

 私が変態ビッチ女に堕ちたのと交代するように、森村君はついに変態を治したのだ。

 きっと、私はこの光景を一生忘れないだろう。

 

「森村遊太、お前は本当に魅力的ないい男になったよ。これから先、きっとこんな私なんかよりよっぽど可愛い彼女と巡り合えることだろう」

「彩乃、会長……」

 

 私は嗚咽を漏らしながら駆け寄ってきた遊太を、私は強く抱きしめてやった。




ラストまであと1話です


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会則補則「なお会長は森村君の子を出産後……」

 そうして、私は無事に出産した。

 子供は男の子だった。

 

「彩太、お乳だぞ」

 

 生まれた子の名前は彩太にした。鷹宮彩乃と、森村遊太から一文字づつ取ったのだ。

 森村君を騙すような真似をして彩太の親権を奪ってしまったので、せめて名前ぐらいは父親にちなんだものを付けてあげようかなというささやかな配慮である。

 

 もちろん、名前を一字もらうとはいえ、この子は森村君のように最底辺の生徒に育てるつもりはない。

 この私、鷹宮彩乃の子なのだ。

 

 しっかりと教育環境を整えてやれば、きっと一門の人物に育つだろう。

 まだ産まれたばかりだというのに、こんなことを考えるのは親バカかな。

 

「彩太、お前は、お父さんよりも賢い子に育てよ」

 

 同じ男の子ということで顔つきはちょっと森村君の面影があるが、すくすくと元気に育っているし、きっと中身は成績優秀な私に似て立派な子に育つに違いない。

 子育てというのはこれで奥深いもので、乳が張ったり子供が夜泣きするのも大変だが、それだけに本当にいい人生勉強をさせてもらっていると感じる。

 

 将来の私の伴侶に対しても(子連れで結婚ということになるが、才色兼備な私なので貰い手は山ほどあるだろう)出産や子育てができる女という良いアピールにもなる。

 この貴重な親となる経験の機会を、森村君からは奪ってしまったことは、申し訳ない限りである。

 

 しかし、そんな森村君にも春がきたようで、最近ではよく女連れで歩いているのを見かける。

 もちろん私は嫉妬などしていないのだが、健全なお付き合いをしているのかどうか気になってしまう。

 

 子供が産まれてからは、少し距離を置こうと言ったのは私だが。

 生徒会の書記なのに、生徒会室にも来ずに他の女とイチャイチャしてるのはなんなのだ!

 

 いや、私が森村君にもっといい女を見つけろと言ったのだから、これはもちろん嫉妬なんかではない。

 ただ、連れて歩く女性が毎回違ったりするのが、かなり気がかりだ。

 

 その相手が、副会長の香坂祥子(こうさかしょうこ)であるときもある。

 勉強を教わっているだけだと思うのだが、妙に親密な雰囲気を感じたりしてちょっとイライラする。

 

 一年前はあれほど険悪だったのに、やけに仲睦まじくなったものだ。

 生徒会役員同士仲良くするのはとてもいいことなのだが、ちょっとくっつきすぎではないだろうか。

 

「なんだろうなあ。このモヤモヤした気持ちは……」

「会長、何か言われましたか?」

 

 そう香坂君に尋ねられて、慌てて「なんでもない」と言ったりもする。

 まさか、「君は森村君と付き合っているのか?」なんて聞けるわけもない。

 

 私は、森村君の彼女でもなんでもなく、ただ会則に従ってセックスして彼の子を妊娠して出産しただけの関係だ。

 プライバシーに詮索する権利はない。

 

 ただ、すごく気になる。

 親しくしている相手が、ただの女友達なのか、彼女なのか。

 

 生徒会長としては、純粋な交際であればいいと願うばかりだ。

 そうだ! うちの生徒が不純異性交遊になってないか心配するのは、生徒会長として当然だよな。

 

 これは嫉妬のような私的な感情ではない。

 あくまで生徒会長としての心配だ。

 

 森村君に親しい間柄の女性がたくさんできたこと自体は、私に執着される可能性が低くなったということなので、むしろ喜ばしい限りではないか。

 きっと私との交際を通じて、森村君も成長して女性と上手く付き合えるようになったのであろう。

 

「だとしたら、良かったのだが」

「何がです会長?」

 

 不思議そうに香坂副会長が尋ねる。

 

「いや、森村君は留年することなく無事二年生に進級できてよかったなと!」

「ああ、そのことですか」

 

 香坂副会長は、はぁーとため息を吐く。

 

「たまに森村遊太に乞われて勉強を見ておりますが、まだまだ予断は許さないですね。赤点を取ることはなくなりましたが、本人の希望が……」

「希望?」

 

「ええ、大学に進学するつもりはあるのかと聞いたら……プッ」

 

 いつも無表情な香坂には珍しく、思い出し笑いをした。

 なんなのだ?

 

「森村君は、そんなにおかしいことを言ったのか?」

「ええ、森村遊太の希望大学を聞いたら、会長もきっとお笑いになりますよ。目標を高く持つのは良いことなのですが、それにも程があります。まったく困った後輩ですね」

 

 困ったと言いながら、香坂は嬉しそうに笑った。

 

「これからも、よろしく面倒を見てやってくれ」

「はい、会長のご命令とあらばしっかり面倒を見てやります。頑張って食いついてくる姿勢だけは立派ですから、私も教えていて学ばされるところもあると感心してるんですよ」

 

「そうなのか」

 

 香坂副会長は、思ってたよりも骨がある男でしたと、独りごちた。

 男嫌いで性格のキツイ香坂にこうも言わせるとは、森村君はよほど頑張ったのだろう。

 

「今日もこのあと、少しだけ勉強を見てやる約束をしています」

「じゃあ生徒会の仕事はほどほどにして、教えに行ってやってくれ」

 

 それではと、香坂副会長は退室する。

 そうか、森村君は森村君で必死に頑張っているのだな。

 

 これから森村君と香坂副会長が一緒に過ごすかと思うと、ちょっとモヤモヤする。

 その気持ちを抑えるために、私は会長室で一人、秘蔵のアルバムを広げる。

 

 そこには森村君がポラロイドカメラで撮ってくれた、私の痴態を攝めた写真がたくさん溜まっている。

 森村君と出会ってセックスする前の写真。

 

 初めてのセックスを終えて、膣から精液を垂れ流している写真。

 マンコとアナルをディルドーで二本刺しされてる写真。

 

 それを抜いて指でお尻の穴を広げた写真。

 オシッコをしてる時の写真。

 

 排卵検査薬を持って微笑んでいる種付け前の写真。

 排卵日に盛大に中出しされて膣から精液が溢れでている写真。

 

 妊娠検査薬に陽性反応が出た記念すべき写真。

 お腹が少し大きくなってアナルセックスした後に、肛門から精液を垂れ流している写真。

 

 妊娠後期に母乳が出るようになってからおっぱい乳牛として搾乳されている写真。

 どれもこれも酷くて……酷く興奮する。

 

 もう変態プレイをする必要はないのに、写真を見ているとつい思い出して、股関に手が伸びる。

 どうやら、私は変態ビッチの演技をするうちに、本当に変態ビッチになってしまったらしい。

 

「あっ、あっ……」

 

 最初の頃は嫌だなと思っていた変態行為のすべてが、今ではいい思い出になっている。

 一人で身体を慰めるのが、少し寂しいと思ってしまうぐらいには。

 

 こんな写真は証拠隠滅のためにすぐにでも燃やすべきなのだが、もうしばらく手元に置いておきたい。

 それにしても、森村君がずっと撮影役を引き受けてくれていたため、彼の写真が一枚もない。

 

「一枚ぐらい、彼と一緒の写真を撮っておくべきだったかな」

 

 そう思うと、ちょっと心残りになってしまう。

 備品には、三脚や自動シャッター装置だってあるのだ。

 

 撮ろうと思えば、今からでも撮れるのだが。

 

「いやいや、私は何を考えているのだ」

 

 どうせ処分してしまうつもりの写真なのに、そんなものを撮ってもしょうがないだろう。

 家では息子の彩太も待っているし、もう帰ろうかと思う頃、コンコンとドアがノックされる。

 

「会長、よろしいですか?」

「なんだ」

 

 私は、慌ててアルバムをしまうと扉を開ける。

 立っていたのは、森村君だった。

 

「どうした……」

「約束を果たしてもらおうかと思いまして」

 

「約束?」

 

 もう恋人ごっこの期間は終わったはずだが。

 

「ほら母乳ですよ。産まれてからでも飲ませてくれるって約束してたじゃないですか」

「うーむ。そうか、あれは、子供が産まれるまでのことと思っていたのだが」

 

「むしろ約束は産まれてからのことだったように思います」

「そうか、まあ理屈は正しいな。約束ならば、守らねばならない。入るといい」

 

「会長じゃあ、脱がせてもいいですか」

「まっ、まて……自分で脱ぐ」

 

 森村君に脱がされたら、またそのまま押し倒されてしまいそうな気がしたので私は自分で制服を脱いでブラジャーを外した。

 母乳を飲ませるだけなのだから、もちろん脱ぐのは上だけだ。

 

「ああ、会長のおっぱい懐かしいです」

「まだ懐かしむほど、経ってもいないだろ。しかしなんだ、なんで母乳をすぐ吸いに来なかったのだ?」

 

 森村君のことだから、産まれて学校に復帰したらすぐ吸いに来るかと思ったのに。

 

「ちゃんと成果を出してから会いたかったんです」

「成果?」

 

 森村君は、中間テストの成績表を取り出した。

 私はそれを見る。

 

「ほとんど全科目で平均以上の成績をとれてるじゃないか!」

 

 香坂に赤点は避けられたと聞いたが、留年ギリギリだった森村君がよくぞここまで登ってこれた。

 これは驚くべき成果である。思わず震えが来て涙が出た。

 

 森村君は誇ってもいい。

 

「会長に相応しい男になろうと思って頑張りました。ご褒美におっぱいを貰おうと思って……」

「好きなだけ飲め飲め、君の頑張りに比べれば私のおっぱいなど安いものだ!」

 

 しばらく揉みしだくと、チューと吸い付いて離れなかった。

 やっぱり、赤ん坊に吸われるのとは違うな。

 

 私は吸われながら、思わず子宮が疼いた。

 

「しかし、私の乳なんかに執着しなくても、今の君なら彼女ぐらいできるだろうに」

 

 体育の成績も良くなった森村君は、きちんと適度な運動を続けてようで、ここ一年で身体つきもがっしりして少し引き締まってきた。

 身なりも清潔になり、見違えるように成績も良くなったとなれば他の女も放っておかないだろう。

 

「でも、最近森村くんは可愛い子とよく歩いてるじゃないか……」

「可愛い子って? ああ僕も一応生徒会書記なので、クラスの委員の子によく声をかけられるようになったんですよ」

 

「そうだったのか」

 

 私の勘違いだったようだ。

 

「他の女なんて、彩乃さんと比べたら目に入りませんよ」

 

 その何気ない言葉に、私はズキンと胸を撃ち抜かれたような気がした。

 久しぶりだったのか、森村君は本当に執拗に私の胸を舐め回して吸い付いてくる。

 

 それが気持ちよくてたまらない自分がいる。

 ふいに会則を思い出す。

 

『最優秀である生徒会長は、文武両道に渡って最底辺である生徒の子供を妊娠・出産すること』

 

 もうすぐ私の会長任期も終わりだが、私はまだ会長である。

 会則には回数の規定がない。

 

 一回妊娠・出産すれば終わりという解釈もできるだろう。

 妊娠に一年近くかかることを考えれば、そう考えるのが当然。

 

 しかし……。

 最底辺生徒を救済するという趣旨から考えれば、会長である期間中は森村君の子供を再び妊娠するように努めなければならないのではないか。

 

 現に、森村君はこれほど成長した姿を私に見せつけてくれた。これは成果が出ていると言ってもいい。

 だから後少し、彼との関係を続けることもできる。

 

 そう私が望めば……。

 唇の乾きを覚えて、私は思わずペロリと舌なめずりした。

 

「森村君、君が望むならば後少しだけ私を肉便器として使ってもいいぞ」

「会長!」

 

 抱きついてくる森村君を抱きしめてやる。

 

「君も若いから、その……溜まるだろうしな。性欲の発散も必要になる」

「僕と付き合ってくれるってことですか!」

 

「バカ、勘違いするんじゃない。あくまで、会長の間だけ相手をしてやろうってことだ」

 

 またつかの間の逢瀬が始まった。

 私は、森村君をベッドへと誘う。

 

「会長、また彩乃さんって呼んでもいいですか」

「……許可しよう。二人の時だけな。あと、ポラロイドカメラを持ってきてくれ」

 

「また撮影ですね?」

「そうだが、三脚と自動シャッター装置も使ってくれ」

 

「えっと」

「二人の写真を撮ろうということだ。君が私と一緒に写真に写ることが嫌では無ければの話だが」

 

「嬉しいです。二人の記念撮影ですね」

 

 どうせこの写真だっていつかは処分してしまうつもりなのだけど、森村君が凄く喜んでくれたのでそれは言わないことにした。

 こんな思い出が欲しいと思ってしまったのだ。

 

「どうせなら抱いてるシーンも、撮っておくか?」

「あの会長……」

 

 私が服を脱ぎ捨てて、手慣れた手つきで森村君の服を脱がしていると、なぜか躊躇したような顔をされる。

 

「ん?」

「彩乃さん、抱くといっても生でやってしまっていいんでしょうか」

 

「なんだそんなことを気にしていたのか、君専用の肉便器になると言っただろう。もちろん、この尻穴も、マンコも、君の好きなようにやってくれて構わないさ」

 

 私は、手で開いて見せてやる。

 経産婦の緩んだマンコで良ければ、好きに使うといいのだ。

 

「じゃあ、きっと僕はまた彩乃さんのことを孕ませちゃいますよ?」

「ああ、子袋だってぜーんぶ君のものだから好きにしろ」

 

「彩乃さんのこと、一生大事にしますね」

 

 抱きついて、そんな言葉を囁いてくる。それが嫌じゃないから、私は困ってしまうのだ。

 私はちゃんと注意した。

 

「コラ、調子に乗るな。一年間だけの約束だからな」

 

「一年? じゃあ彩乃さんが卒業するまで抱いていいんですね!」

「あっ、それは……」

 

 どうせ精力の強い森村君に孕まされるだろうから、次の子供を産むまで考えて一年と言ったのだが……。

 うーんもう!

 

 言ってしまったものは、しょうがない

 

「……卒業までだからな。その代わり、勉学もしっかり頑張ることだ。成績が落ちたら承知しないぞ」

「はい、どっちも頑張ります!」

 

 頑張ってくれるのはいい。

 だけど、今日は森村君へのご褒美だから私からやってやろう。

 

 私は起き上がると、寝ている森村君の身体にまたがった。

 すでに硬く勃起している森村君の一物を掴むと、ゆっくりと腰を落として挿入した。

 

「ああっ……どうだ?」

「彩乃さん、気持ちいいです!」

 

 うん、久しぶりだから私も凄く気持ちがいい。

 遊大の熱いものを奥に受け入れたことで、身体全体が喜んでいるのを感じる。

 

 また私は、一年間遊大を楽しむことができるのだ。

 もちろん私ばっかりが楽しんでいてはいけない。

 

「いいぞ、今日はご褒美だから私がやってやるからな。気持よくなったら私の中に構わずに射精しろ」

 

 そう言うと、私はゆっくりと腰を落としてまた引き上げた。

 私の膣はもうたっぷりと濡れてしまっていて、ぐちゅぎゅちゅぐちゅと腰を上下に揺するたびに湿り気のあるエッチな音が響き渡った。

 

「ああっ、本当にまた孕ませちゃっていいんですね?」

「ああっ、いいぞぉぉ! 私は、また君の子供を、産みたいぃぃ!」

 

「もう限界みたいです。彩乃さん中に出しますね」

「ひっ、あっ、あんっ、あっ、ああっ!」

 

「彩乃さん……」

「遊太の熱いのきたぁ……」

 

 森村君の腰に両足を巻き付けると、奥に思いっきり飛沫を感じた。

 その瞬間に、私の中に幸せが注ぎ込まれた。

 

 熱い遊太の精液が私の中を駆け巡って、あそこから溢れて垂れてくるほどだ。

 ああ、こんなに濃厚なのを出されたら、きっと私はまたすぐ孕んでしまうなと、何となくそんな予感がしていた。




完結です。

香坂副会長と森村君との絡みや、卒業の話なども考えてはいたのですが
時間的に余裕が取れなかったのでここらへんでエンドマークを打たせていただきました。

いつか完全版にできればいいなとも思いますが
会長としか絡まない森村君のほうが一途でいいかもしれませんね。

途中更新が途絶したりして、お待たせしてしまったにも関わらず。
最後まで付いてきてくださった読者の方々に感謝を申し上げます。
ではまたいつかお会いしましょう。


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