東方遊戯王ー夢魅の物語ー 番☆外★編 (星紡 粋蓮)
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アストラルVS煌&悠紀

この話は「夢魅の物語」第4話の「神に挑め!ドン・サウザンドVS煌&悠紀」での相手がドン千ではなくアストラルだったらという話です。また、デュエルシーンのみです。

ナンバーズ祭りを楽しんでいってください。


「行くぞ!」

「「「デュエル!」」」

 

アストラル LP:8000 デッキ:35 手札:5

煌 LP:4000 デッキ:35 手札:5

悠紀 LP:4000 デッキ:35 手札:5

 

「私のターン。私は手札から《エクシーズ・エヴァイユ》を発動!」

アストラル[手札:5→4]

 

 

《ナンバーズ・エヴァイユ》

通常魔法

①:エクストラデッキの「No.」モンスターを任意の数選択して発動する。選択したモンスターの数字の合計と同じ数字を持つ「No.」モンスターを選択したモンスターを素材にしてX召喚する。

 

 

「私は《No.10白輝士イルミネーター》《No.14強欲のサラメーヤ》《No.21氷結のレディ・ジャスティス》《No.48シャドー・リッチ》でオーバーレイ!4体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!万界に散りし我が魂の祈りよ! 今こそこの手に集いその姿を現せ! 現れろ!ナンバーズの真の皇よ!! 《No.93希望皇ホープ・カイザー》!」

 

No.93希望皇ホープ・カイザー ATK/2500 ★12 ORU/4

 

 

《No.93希望皇ホープ・カイザー》

エクシーズ・効果モンスター

ランク12 光属性 戦士族 ATK/2500 DEF/2000

X素材を持った同じランクの「No.」Xモンスター×2体以上

①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:1ターンに1度、このカードのオーバーレイ・ユニットの数だけ、効果を無効にしたNo.をエクストラデッキから特殊召喚できる。その後、このカードのオーバーレイ・ユニットを1つ使う。

③:自分フィールドにこのカード以外の「No.」が存在する限り、以下の効果を適用する。

●このカードは相手の効果を受けない。

●このカードは破壊されない。

●自分へのダメージは0になる。

④:自分エンドフェイズに、このターン破壊された自分の「No.」の数だけ相手モンスターを破壊する。

⑤:このカードが破壊されたとき、破壊したモンスターのコントロールを得る

 

 

「そして《ホープ・カイザー》の効果発動!1ターンに1度、このカードのオーバーレイ・ユニットの数だけエクストラデッキからナンバーズを呼ぶ!出でよ《No.39希望皇ホープ》!《No.73激瀧神アビス・スプラッシュ》!《No.40ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス》!《No.17リバイス・ドラゴン》!」

 

No.17リバイス・ドラゴン ATK/2000 ★3 ORU/0

No.73激瀧神アビス・スプラッシュ ATK/2400 ★5 ORU/0

No.39希望皇ホープ ATK/2500 ★4 ORU/0

No.40ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリング ATK/3000 ★8 ORU/0

No.93希望皇ホープ・カイザー ORU/4→3

 

《No.17リバイス・ドラゴン》

エクシーズ・効果モンスター

ランク3 水属性 ドラゴン族 ATK/2000 DEF/0

レベル3モンスター×2

①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除く事で、このカードの攻撃力を500ポイントアップする。

 

《No.39希望皇ホープ》

エクシーズ・効果モンスター

ランク4 光属性 戦士族 ATK/2500 DEF/2000

レベル4モンスター×2

①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。モンスター1体の攻撃を無効にする事ができる。

 

《No.40ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリング》

エクシーズ・効果モンスター

ランク8 闇属性 機械族 ATK/3000 DEF/2000

闇属性レベル8モンスター×2

①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。このカード以外のフィールド上の全てのモンスターにストリングカウンターを1つずつ置く。

次のターンのエンドフェイズ時にストリングカウンターの乗っているモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを破壊したモンスターのコントローラーに与える。

 

《No.73激瀧神アビス・スプラッシュ》

エクシーズ・効果モンスター

ランク5 水属性 戦士族 ATK/2400 DEF/1400

レベル5モンスター×2

①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。バトルフェイズ終了時まで、このカードの攻撃力は倍になる。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

 

 

ナンバーズのバーゲンセールだ。

 

「私は手札から《エクシーズ・トレジャー》を発動!」

アストラル[手札:4→3]

「はぁあ!?」

 

手札良すぎだろ!

 

「エクシーズモンスターは5体。よって5枚ドロー!」

アストラル[デッキ:35→30 手札:3→8]

「更に《HRUM-アルティメット・フォース》を発動!」

アストラル[手札:8→7]

 

 

《HRUM-アルティメット・フォース》

通常魔法

①:自分フィールド上の「ホープ」と名のついたモンスターエクシーズ1体を選択して発動する。「No.」と名のついたランク10のモンスターエクシーズ1体を、自分のエクストラデッキから、選択したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる。その後、このカードをこのカードの効果でエクシーズ召喚したモンスターエクシーズの下に重ねてエクシーズ素材にする。

 

 

「私は《希望皇ホープ》でオーバーレイ!1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築。ハイパー・ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ、No.99!砕け散り我が魂の記憶。今、ひとつの星となりて、天命を貫く霹靂となれ!これがナンバーズの終焉にして頂点!《希望皇龍ホープ・ドラグーン》!」

 

No.99希望皇龍ホープ・ドラグーン ATK/4000 ★10 ORU/2

 

 

《No.99希望皇龍ホープ・ドラグーン》

エクシーズ・効果モンスター

ランク5 水属性 戦士族 ATK/4000 DEF/2000

レベル10モンスター×3

①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:1ターンに1度、自分の墓地の「No.」と名のついたモンスター1体を、効果を無効にして特殊召喚できる。

③:このカードが自分フィールド上から離れる(コントロール奪取も含む)効果が発動した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除くことでその効果を無効にし、フィールド上のこのカード以外のモンスターを全て破壊する。さらに、この効果によって破壊したモンスターの攻撃力の合計分のダメージを相手ライフに与える。

 

 

「私はカードを3枚伏せてターンエンド」

アストラル デッキ:30 手札:4 LP:8000

モンスター:No.17リバイス・ドラゴン

      No.40ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス

      No.93希望皇ホープ・カイザー

      No.99希望皇龍ホープ・ドラグーン

      No.73激瀧神アビス・スプラッシュ

魔法・罠:伏せ3

フィールド:なし

Pゾーン:なし

 

 

えー、これどうしよう。

 

「俺のターン、ドロー」

煌[デッキ:35→34 手札:5→6]

「っ!墓地にモンスターが存在しないため《ガーディアン・エアトス》を特殊召喚!」

 

ガーディアン・エアトス ATK/2500 ☆8

煌[手札:6→5]

 

[なな、なんですかこの布陣!]

「少しでも削るぞ!《ダスティローブ》を召喚!」

 

幻影騎士団ダスティローブ ATK/800 ☆3

煌[手札:5→4]

 

「さらに《サイレントブーツ》を特殊召喚!」

 

幻影騎士団サイレントブーツ DEF/1200 ☆3

煌[手札:4→3]

 

「《ダスティローブ》の効果発動!このカードを守備表示にすることで《エアトス》の攻撃力・守備力を相手のターン終了時まで800アップさせる!」

 

幻影騎士団ダスティローブ ATK/800→DEF/1000

ガーディアン・エアトス ATK/2500→3300 DEF/2000→2800

 

「《ダスティローブ》と《サイレントブーツ》でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!出でよ《ブレイクソード》!」

 

幻影騎士団ブレイクソード ATK/2000 ★3 ORU/2

 

「俺も使わせて貰うぜ。《エクシーズ・トレジャー》を発動!フィールドのエクシーズモンスターは6体、よって6枚ドロー!」

煌[デッキ:34→28 手札:3→2→8]

 

まずはあのセットカードを取り除く。

 

「《エアトス》に《妖刀竹光》を装備して《拘束解放波》を発動!」

煌[手札:8→7→6]

「くっ!罠カード《ランクゲイザー》を発動!」

 

 

《ランクゲイザー》

通常罠

①:自分フィールド上に表側表示で存在するXモンスターのランクの合計×300LP回復する。

 

 

「このカードは自分のフィールドにいるエクシーズモンスターのランク×300ポイントライフを回復する!私のフィールドにいるエクシーズモンスターのランクは38。よって11400ポイントのライフを回復する!」

アストラル[LP:8000→19400]

 

……(白目)

 

「はっ!やれエアトス!」

[お任せください!たぁ!]

 

エアトスが妖刀竹光で起こした風圧でアストラルの残りの伏せカードが全て破壊された。破壊されたカードはアブソリュート・バスターと明日への献身か。

 

 

《アブソリュート・バスター》

通常罠

①:このターン、魔法・罠カードの「攻撃を無効にする」及び「戦闘では破壊されない」効果を無効にする。

 

《明日への献身》

速攻魔法

①:このターン、戦闘によって破壊された「No.」モンスターの攻撃力を自分フィールドの「No.」モンスター1体の攻撃力に加える。

 

「《妖刀竹光》の効果で《折れ竹光》を手札に加える」

煌[デッキ:28→27 手札:6→7]

「《ブレイクソード》の効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い互いのフィールドのカードを1枚ずつ破壊する!俺は《ブレイクソード》自身と《ヘブンズ・ストリングス》を破壊する!」

「くっ!」

 

ブレイクソードはヘブンズ・ストリングスに自爆特攻して共に散った。

 

「この瞬間《ブレイクソード》の効果発動!墓地の同レベルの幻影騎士団モンスターをレベルを1つあげて特殊召喚する!蘇れ《サイレントブーツ》!《ダスティローブ》!」

 

幻影騎士団サイレントブーツ DEF/1200 ☆3→4

幻影騎士団ダスティローブ DEF/1000 ☆3→4

 

「レベル4となった《サイレントブーツ》と《ダスティローブ》でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!漆黒の闇より出でし反逆の龍!降臨せよ!《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!」

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK/2500 ★4 ORU/2

 

「《ダーク・リベリオン》の効果発動!オーバーレイ・ユニットを2つ使い、《ホープ・ドラグーン》の攻撃力を半分にしてその数値分自身の攻撃力に加える。トリーズン・ディスチャージ!」

 

No.99希望皇龍ホープ・ドラグーン ATK/4000→2000

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK/2500→4500 ORU/2→0

 

「バトルだ!《エアトス》で《リバイス・ドラゴン》を、《ダーク・リベリオン》で《アビス・スプラッシュ》を攻撃!」

 

ガーディアン・エアトス ATK/3300

VS

No.17リバイス・ドラゴン ATK/2000

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK/4500

VS

No.73激瀧神アビス・スプラッシュ ATK/2400

 

「だが、《ホープ・カイザー》の効果で私にダメージはない」

「墓地の《サイレントブーツ》を除外して効果発動!デッキからファントム魔法・罠を1枚手札に加える。俺は《幻影霧剣》を手札に加える」

煌[デッキ:27→26 手札:7→8]

「カードを3枚伏せて……ターンエンド」

煌 デッキ:26 手札:5 LP:4000

モンスター:ガーディアン・エアトス

      ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

魔法・罠:伏せ3

フィールド:なし

Pゾーン:なし

 

「私のターン、ドロー!」

悠紀[デッキ:35→34 手札:5→6]

「私は速攻魔法《偽りの種》を発動し、チューナーモンスター《アロマセラフィ-アンゼリカ》を特殊召喚!」

 

アロマセラフィ-アンゼリカ ATK/0 ☆1

悠紀[手札:6→5→4]

 

「さらに《ローンファイア・ブロッサム》を召喚!」

 

ローンファイア・ブロッサム ATK/500 ☆3

悠紀[手札:4→3]

 

「《ロンファ》をリリースしてデッキから《アロマージ-ローズマリー》を特殊召喚!」

 

アロマージ-ローズマリー ATK/1800 ☆4

悠紀[デッキ:34→33]

 

「私はレベル4の《ローズマリー》にレベル1の《アンゼリカ》をチューニング!癒しの力を操りし者よ。我が祈りにて開花せよ!シンクロ召喚!来なさい!《アロマセラフィ-ローズマリー》!」

 

アロマセラフィ-ローズマリー ATK/2000 ☆5

 

「バトルフェイズ!手札の《ジュラゲド》を特殊召喚してライフを1000回復!」

 

ジュラゲド DEF/1300 ☆4

悠紀[LP:4000→5000 手札:3→2]

 

「そして《ローズマリー》の効果で《ホープ・ドラグーン》の効果を無効にする!」

 

ローズマリーが杖を振るとホープ・ドラグーンの周りに花が咲き、ホープ・ドラグーンはそこに倒れ込んだ。

 

「これでナンバーズを発動できる!《ジュラゲド》をリリースして《ローズマリー》の攻撃力を次のターン終了時まで1000あげる!」

 

アロマセラフィ-ローズマリー ATK/2000→3000

 

「バトルよ!《ローズマリー》で《ホープ・ドラグーン》を攻撃!」

 

アロマセラフィ-ローズマリー ATK/3000

VS

No.99希望皇龍ホープ・ドラグーン ATK/2000

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンド」

悠紀 デッキ:33 手札:1 LP:5000

モンスター:アロマセラフィ-ローズマリー

魔法・罠:伏せ1

フィールド:なし

Pゾーン:なし

 

「私のターン!」

アストラル[デッキ:30→29 手札:4→5]

「速攻魔法《ご隠居の猛毒薬》を発動!私のライフを1200回復する!」

悠紀[LP:5000→6200]

「そして《ローズマリー》の効果で《ホープ・カイザー》の効果を無効にする!」

「よし!これで大量のナンバーズは現れない筈!」

 

けど、どうせ出てくる。

 

「ならば私は《セブンストア》を発動!」

アストラル[手札:5→4]

 

 

《セブンストア》

通常魔法

①:自分フィールド上のXモンスター1体をリリースして発動できる。デッキからカードを1枚ドローする。この時、リリースしたモンスターの下にX素材が重ねられていた場合、X素材の数をドローする枚数に加える。

 

 

「私は《ホープ・カイザー》をリリースする。そして《ホープ・カイザー》のオーバーレイ・ユニットは3つ。よって4枚ドロー!」

アストラル[デッキ:29→25 手札:4→8]

「さらに《貪欲な壺》を発動!墓地の《希望皇ホープ》《ホープ・ドラグーン》《アビス・スプラッシュ》《ヘブンズ・ストリングス》《レディ・ジャスティス》をデッキもといエクストラデッキに戻し2枚ドロー!」

アストラル[デッキ:25→23 手札:8→7→9]

 

あー、このパターンは……

 

[嫌な予感がします]

「多分当たるよ、それ」

「私は《ソリッド・オーバーレイ》を2枚発動!」

アストラル[手札:9→7]

 

 

《ソリッド・オーバーレイ》

永続魔法

①:このカードはランク4のXモンスターのX召喚の素材にできる。

 

 

「そして《ソリッド・オーバーレイ》2枚でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!現れろ、No.39。我が戦いはここより始まる。白き翼に望みを託せ。光の使者、《希望皇ホープ》!」

 

No.39希望皇ホープ ATK/2500 ★4 ORU/2

 

「さらに《WRUM-ホープ・フォース》を発動!」

アストラル[手札:7→6]

 

 

《WRUM-ホープ・フォース》

通常魔法

①:X素材2つを持つ自分フィールド上の「No.39 希望皇ホープ」1体を選択して発動できる。選択したモンスターよりもランクが1つまたは2つ高いXモンスター2体を自分のエクストラデッキから特殊召喚できる。その後、この効果で特殊召喚したXモンスター2体の下に選択したXモンスターのエクシーズ素材を1つずつ重ねてX素材とする。この効果で特殊召喚したモンスターは「No.39 希望皇ホープ」をランクアップしてX召喚に成功した扱いとする。

 

 

「このカードはオーバーレイ・ユニットを2つ持つホープを対象に発動し、そのモンスターよりもランクが1つまたは2つ高いエクシーズモンスターを特殊召喚し、ホープのユニットを分け与える!ダブルランクアップ・エクシーズチェンジ!現れろ、《CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》!そして《No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》!」

 

CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー ATK/2800 ★5 ORU/0→1

No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ ATK/3000 ★6 ORU/0→1

No.39希望皇ホープ ORU/2→0

 

 

《CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》

エクシーズ・効果モンスター

ランク5 光属性 戦士族 ATK/2800 DEF/2500

レベル5モンスター×3

①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:このカードが「No.39 希望皇ホープ」をランクアップしてX召喚に成功した場合、以下の効果を得る。

●このカードが戦闘を行うバトルフェイズ中、このカードのX素材1つを取り除いて発動する事ができる。エンドフェイズ時まで、戦闘を行う相手モンスター1体の効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする。このカードが攻撃する時、相手は魔法・罠カードを発動する事ができない。

 

《No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》

エクシーズ・効果モンスター

ランク6 光属性 戦士族 ATK/3000 DEF/2500

レベル6モンスター×2

①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:このカードが自分フィールド上に存在する限り、自分フィールド上に存在するカードは相手のカードの効果を受けない。

③:このカードが「No.39 希望皇ホープ」をランクアップしてX召喚に成功した場合、以下の効果を得る。

●自分のバトルフェイズの間だけ、相手フィールド上に存在するモンスターの攻撃力は0になる。

●このカードのX素材1つを取り除いて発動する事ができる。

自分フィールド上に存在するモンスターエクシーズ1体をゲームから除外する。その後、自分の墓地から「No.39 希望皇ホープ」1体を特殊召喚し、自分はその攻撃力の半分のライフポイントを回復する。この効果はお互いのバトルフェイズ中に発動する事ができる。

 

 

「行くぞ。バトル!この瞬間《ビヨンド・ザ・ホープ》の効果効果により二人のモンスターの攻撃力は0となる!」

 

ガーディアン・エアトス ATK/3300→0

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK/4500→0

アロマセラフィ-ローズマリー ATK/3000→0

 

[っ!]

「くっ!リバースダブルオープン!《幻影霧剣》!《ガードロー》!《ガードロー》の効果で《ダーク・リベリオン》を守備表示にして1枚ドロー!」

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK/0→DEF/2000

煌[デッキ:26→25 手札:5→6]

 

「そして《エアトス》は《幻影霧剣》の効果で効果は無効となり攻撃できず、攻撃対象にできない!」

「ならば《ホープレイ・ヴィクトリー》で《アロマセラフィ-ローズマリー》を攻撃!この《ホープレイ・ヴィクトリー》の効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで《ローズマリー》の効果を無効にする!さらに魔法・罠を発動できない!ホープ剣・ダブルヴィクトリー・スラッシュ!」

 

CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー ATK/2800 ORU/1→0

VS

アロマセラフィ-ローズマリー ATK/0

 

「きゃあぁぁ!」

悠紀[LP:6200→3400]

「悠紀!」

「くっ!手札の《BKベイル》の効果発動!手札のこのカードを特殊召喚して受けたダメージ分ライフを回復する!」

 

BKベイル DEF/1800 ☆4

悠紀[LP:3400→6200 手札:1→0]

 

「《ビヨンド・ザ・ホープ》!《BKベイル》を攻撃!」

「させるかよ!罠発動《幻影翼》!《ベイル》の攻撃力を500ポイントアップさせ、1度だけ破壊を無効にする!」

 

No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ ATK/3000

VS

BKベイル DEF/1800

 

「《希望皇ホープ》で《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》を攻撃!ホープ剣・スラッシュ!」

 

No.39希望皇ホープ ATK/2500

VS

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン DEF/2000

 

「《ダーク・リベリオン》っ!」

[しかもあのカードの発動条件も満たしてます]

「私は速攻魔法《RUM-ダーク・フォース》を発動!」

アストラル[手札:6→5]

 

 

《RUM-ダーク・フォース》

速攻魔法

①:自分フィールド上のXモンスター1体が戦闘によって相手モンスターを破壊した時、そのXモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを墓地へ送り、選択したモンスターよりもランクが1つ高いXモンスターを自分のエクストラデッキから表側攻撃表示で特殊召喚できる。さらに、選択したモンスターよりもランクが2つ高いXモンスターを自分のエクストラデッキから表側守備表示で特殊召喚できる。この効果によって特殊召喚したモンスター2体の効果は無効化される。また、この特殊召喚はX召喚扱いとする。

 

 

「このカードは私のエクシーズモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動し、そのモンスターを墓地へ送ることでそのモンスターよりランクが1つ上と2つ上なエクシーズモンスターを効果を無効にしてエクシーズ召喚する!私は《希望皇ホープ》を墓地へ送る!現れろランク5《CNo.39希望皇ホープレイV》!ランク6《No.21氷結のレディ・ジャスティス》!」

 

CNo.39希望皇ホープレイV ATK/2600 ★5 ORU/0

No.21氷結のレディ・ジャスティス DEF/500 ★6 ORU/0

 

《CNo.39希望皇ホープレイV》

エクシーズ・効果モンスター

ランク5 光属性 戦士族 ATK/2600 DEF/2000

レベル5モンスター×3

①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:このカードが「RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース」の効果でランクアップしてエクシーズ召喚に成功した場合、以下の効果を得る。

●1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。フィールド上に存在するモンスター1体を破壊し、その攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

《No.21氷結のレディ・ジャスティス》

エクシーズ・効果モンスター

ランク6 水属性 水族 ATK/500 DEF/500

レベル6モンスター×2

①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×1000アップする。

③:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールドの守備表示モンスターを全て破壊する。

 

 

「さらに速攻魔法《ネクロ・カオス》を発動!」

アストラル[手札:5→4]

 

 

《ネクロ・カオス》

速攻魔法

①:バトルフェイズ中に墓地へ送られたXモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターと同じランクの「CNo.」と名のついた Xモンスター1体を自分のエクストラデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

 

「このカードは墓地に送られたエクシーズモンスターと同じランクのカオスナンバーズを効果を無効にして特殊召喚する!現れろ《CNo.39希望皇ホープレイ》!」

 

CNo.39希望皇ホープレイ ATK/2500 ★4 ORU/0

 

 

《CNo.39希望皇ホープ》

エクシーズ・効果モンスター

ランク4 光属性 戦士族 ATK/2500 DEF/2000

光属性レベル4モンスター×3

①:自分のライフポイントが1000ポイント以上の場合、このカードを破壊する。

②:自分フィールド上に存在する「No.39 希望皇ホープ」1体をこのカードのX素材として、このカードはエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。この時「No.39 希望皇ホープ」のX素材をこのカードのX素材とする事ができる。

③:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

④:このカードのX素材1つを取り除いて発動する事ができる。エンドフェイズ時まで、このカードの攻撃力を500ポイントアップし、相手モンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンする。

 

 

「さらに《ビヨンド・ザ・ホープ》の効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、私のフィールドのエクシーズモンスターを1体除外することで墓地のホープを特殊召喚する、私の《レディ・ジャスティス》を除外し、《希望皇ホープ》」

 

No.39希望皇ホープ ATK/2500 ★4 ORU/0

 

……ヤバい、な。

 

「《ホープ》で《BKベイル》を攻撃!」

 

No.39希望皇ホープ ATK/2500

VS

BKベイル DEF/1800

 

「あ、あぁ」

「《ホープレイ》と《ホープレイV》で悠紀にダイレクトアタック!」

 

CNo.39希望皇ホープレイ ATK/2500

+

CNo.39希望皇ホープレイV ATK/2600

 ↓ ↓

悠紀 LP:6200

 

「きゃあぁぁ!」

悠紀[LP:6200→3700→1100]

「悠紀!」

[悠紀さん!]

「うう」

「カードを2枚伏せてターンエンド」

アストラル デッキ:23 手札:2 LP:19400

モンスター:CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー

      No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ

      No.39希望皇ホープ

      CNo.39希望皇ホープレイ

      CNo.39希望皇ホープレイV

魔法・罠:伏せ2

フィールド:なし

Pゾーン:なし

 

なんかまたナンバーズが並んでるし。しかもさっきよりヤバいよ。ビヨンドのせいでカード効果受けないし、ナンバーズじゃないとレイとV以外は破壊できない。ダメージは与えられるとはいえアストラルのライフは19400。けど、

 

「やるしかねぇ。俺のターン、ドロー!」

煌[デッキ:25→24 手札:6→7]

「速攻魔法《非常食》を発動!《幻影霧剣》を墓地へ送って1000回復!」

煌[LP:4000→5000 手札:7→6]

「さらに《エアトス》に《折れ竹光》と《女神の聖剣-エアトス》を装備!それぞれの効果で《エアトス》の攻撃力の0ポイントと500ポイントアップ!」

 

ガーディアン・エアトス ATK/2500→3000

煌[手札:6→5→4]

 

「《エアトス》の効果発動!装備している《折れ竹光》を墓地へ送って相手の墓地のモンスターを3体まで除外する。俺は《No.10白騎士イルミネーター》《No.48シャドー・リッチ》《No.93希望皇ホープ・カイザー》を除外!そして除外したカード1枚につき攻撃力が500あがる!」

 

ガーディアン・エアトス ATK/3000→4500

 

「バトルだ!《エアトス》で《ホープレイ》を攻撃!」

[フォビドゥン・ゴスペルぅ!]

 

ガーディアン・エアトス ATK/4500

VS

CNo.39希望皇ホープレイ ATK/2500

 

アストラル[LP:19400→17400]

 

「墓地の《ダスティローブ》を除外して効果発動!デッキから《RUM-幻影騎士団ラウンチ》を手札に加える!」

煌[デッキ:24→23 手札:4→5]

「カードを3枚伏せてターンエンド。エンドフェイズに《エアトス》の効果が終了する」

煌 デッキ:23 手札:2 LP:5000

モンスター:ガーディアン・エアトス ATK/4500→3000

魔法・罠:伏せ2

フィールド:なし

Pゾーン:なし

 

「私のターン、ドロー!」

悠紀[デッキ:33→32 手札:0→1]

 

悠紀はドローカードを見て固まった。そして俺の方を見て、

 

「ごめんね、煌。ターンエンド」

悠紀 デッキ:32 手札:1 LP:1100

モンスター:なし

魔法・罠:なし

フィールド:なし

Pゾーン:なし

 

悠紀のエンド宣言と共に見えたカードはテラ・フォーミングのカードだった。

 

「私のターン!」

アストラル[デッキ:23→22 手札:2→3]

「バトル!《希望皇ホープ》で悠紀にダイレクトアタック!」

 

No.39希望皇ホープ ATK/2500

 ↓ ↓

悠紀 LP:1100

 

悠紀[LP:1100→0]

 

「くっ!よくも悠紀を!」

[仇はとります!]

「意気込むのはいいが、《ビヨンド・ザ・ホープ》の効果で攻撃力が0になっていることを忘れてないだろうな」

「ああ、忘れてないさ」

「そうか。ならば《ホープレイV》で《ガーディアン・エアトス》を攻撃!」

「罠発動!《幻影剣》《ハーフ・アンブレイク》!《幻影剣》の効果で《エアトス》の攻撃力を800あげ、《ハーフ・アンブレイク》の効果で破壊を無効にしてダメージを半分にする!」

 

エアトスが持つ聖剣に幻影剣とハーフ・アンブレイクの力が宿り、エアトスは俺を守るために俺の正面に立った。

 

「ホープ剣・Vの字斬り!」

 

CNo.39希望皇ホープレイV ATK/2600

VS

ガーディアン・エアトス ATK/800

 

「た、耐えろエアトス!」

[は、はいぃ!!]

煌[LP:5000→4100]

 

「続けて《ホープレイ・ヴィクトリー》で攻撃!ホープ剣・ダブルヴィクトリー・スラッシュ!」

 

CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー ATK/2800

VS

ガーディアン・エアトス ATK/800

 

「ぐわぁぁ!」

[っあ!]

煌[LP:4100→3100]

 

「まだだ。《ビヨンド・ザ・ホープ》で攻撃!ホープ剣・ビヨンド・スラッシュ!」

 

No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ ATK/3000

VS

ガーディアン・エアトス ATK/800

 

「ぐぅぅ!」

[っ!]

煌[LP:3100→2000]

「た、耐え……た」

「それはどうかな。罠発動!《かっとビング・チャレンジ》!」

 

 

《かっとビング・チャレンジ》

通常罠

自分フィールド上のXモンスター1体が戦闘を行った自分のバトルフェイズ中に、そのXモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターの効果を無効にし、選択したモンスターはもう1度だけ続けて攻撃できる。

 

 

「《ビヨンド・ザ・ホープ》で攻撃!」

「だがまだ耐えれられる」

「"耐えれられる"と思うな」

「なに?」

「速攻魔法《スピリット・エクシーズ・スパーク》を発動!」

 

 

《スピリット・エクシーズ・スパーク》

速攻魔法

①:自分フィールド上のXモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで倍にする。また、対象にしたモンスター相手よって破壊された場合、自分はデッキからカードを1枚ドローする。

 

 

「このカードはエクシーズモンスター1体の攻撃力を倍にする」

「なに!」

[そん、な]

 

No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ ATK/3000→6000

VS

ガーディアン・エアトス ATK/800

 

[きゃぁぁ!]

「ぐおぉぉ!」

煌[LP:2000→0]




「後書き担当のフランだよ」
「そして管理人の遊霧だ!」
「でさ、読んでみてわかったけど、アストラルってシャイニングドローしたの?」
「はっきり言おう。してない」
「え?」
「だから~、シャイニングドローしてない」
「してないであの有り様!?」
「王様みたいに引くべきカードを引いてたとでも思ってください」
「で?本音は?」
「シャイニングドローが面倒だった」
「おい」


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コラボ-風纏いの振り子編
コラボ-風纏いの振り子1


(筆記する意味で)初コラボです。

お相手は瑞田高光さんの「遊戯王ARC-V 風纏いの振り子」です。

こちらの時系列は本編の7話から1週間後です。


今日は学園が休みである。そして現在、悠紀と共にカードショップにやって来ているて、闇属性サポートが多く入っているパックの争奪戦を隼としていたのだが……。

 

 

「バトルだ! 《RR-アルティメット・ファルコン》で《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》を攻撃! ファイナル・グロリアス・ブライト!」

 

 

RR-アルティメット・ファルコン

ATK/3500

VS

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

ATK/1800

 

 

「ぐあ!」

煌[LP:1200→0]

 

WIN 隼

 

 

あっさり負けました。

 

 

「負けたか。ほらよ」

 

「ふん」

 

 

俺は隼に他の奴らが持ってかないように持っていたパックを差し出す。隼はそれをパッと取り、会計に向かった。俺たちはそれを尻目にその場を後にした。

 

 

「ヤバい、やることがなくなった!」

 

[買いだめもまだありますしね。どうしましょう]

 

「欲しいカードないしね」

 

[アロマのシンクロ体はまだですか?]

 

 

俺たちが悩んでいると、Dフォンから音が鳴る。取り出すと画面には赤馬零児と出ていた。俺は溜め息をつきつつ、通話ボタンを押す。すると零児が映る。

 

 

「なんだよ零児」

 

〔休みのところ悪いが、大きめの時空の歪みが発生した。迷い人がいないか確認してくれ。ポイントはF3だ〕

 

 

零児はそう言うと通話が切れた。

 

 

「……用件だけ言って切りよった」

 

[でもマスター、F3ってそこの大通りですよ]

 

「だな。行くぞ」

 

「そんなにあわててどうしたんだ」

 

 

俺たちが駆け出そうとすると、後ろから声をかけられた。

 

 

「ん? 藍じゃないか」

 

「私もいるよ」

 

「橙ちゃんも一緒なんだね」

 

「さっき零児から歪みが発生したと連絡があったんだ。場所はF3だ」

 

「ふむ、ならば同行しよう」

 

「わかった。急ぐぞ」

 

 

俺たちはポイントF3へ駆け出した。

 

 

ーーーーー

 

 

【大通り】

 

「手分けして探そう」

 

「そうだな。ポイントF3はここの大通りだ。ならば私と橙で東側を探す。お前たちは西側を頼む」

 

「なら、見つけたら《フラッグマーカー》を使おう」

 

「そうだな」

 

 

フラッグマーカー。それはデュエル外で使うカードの一種で、使うとしばらくの間フラッグマークがデュエルディスクで確認できる。しかし、確認できるのは登録したカードのみ。

 

俺たちは4枚のフラッグマーカーを登録し、各自1枚持った。

 

 

「行きましょう藍しゃま」

 

「ああ!」

 

 

藍と橙が東側へ走っていく。

 

 

「俺たちも行くぞ。俺は道路の向こうを探す!」

 

「うん!」

 

 

そして俺たちは藍たちとは逆の西側へ駆け出した。

 

 

ーーーーー

 

 

しばらくすると前からベクターが歩いてきた。

 

 

「おやおや、そんなに急いでどうしたのかなぁ~」

 

「ベクター、悪いが_」

 

「おおっと! 迷い人なら見つけておいたぜ」

 

「……は?」

 

「そこの“征竜カフェ”に用があって来たのよ。で、来る途中でなんか話し合ってる奴らがいてよ……」

 

 

なるほど……

 

 

「つまりお前は分身体か」

 

「お、よくわかったな」

 

「バリアン七皇の中じゃ頭がキレる方のお前が、ほったらかしにするわけないもんな」

 

「そうかよ。“上”から行った方がわかりやすいだろうな」

 

「サンキュ。行くぞエアトス!」

 

[わかりました!]

 

 

エアトスの力を借り、飛翔する。そしてベクターが来た方へ飛んでいくと建物の上から下の路地裏を眺めているベクターを見つけた。

 

 

「よおベクター、見張りご苦労」

 

「はっ! テメェの為じゃねぇっての。俺はさっさと征竜カフェに行かせて貰うぜ」

 

 

そう言ってベクターは、眺めていたところとは別の路地裏から飛び降りた。

 

 

「さてと、降りますか」

 

[はい!]

 

 

俺はフラッグマーカーを発動しながら路地裏へ降りた。

 

 

ーーーーー

 

 

 

路地裏には青年が二人おり、こちらを見て驚いている。恐らくエアトスの羽根だろう。

 

 

「エアトス、もういいぞ」

 

[はい!]

 

 

エアトスが返事をすると背中の羽根が消える。

 

 

「さて、お前らが迷い人でいいな」

 

「……え、えーと。あぁ、多分……」

 

 

俺の言葉にクリーム色の髪の毛をした青年が答える。ところで彼らの近くにいる青い二色の眼の竜と赤い獣は……とりあえず置いとこ

 

 

「そうか、少しすれば俺の仲間が来る。何か知りたいことはあるか?」

 

「じゃあ、ここってどこなんだ?」

 

「ここは“夢魅町”、“混合次元”だ。お前たちのいた場所の名は?」

 

「……舞網市だ。それより、次元ってどういう意味だよ」

 

「いずれわかるさ、いずれな」

 

 

とりあえず今は言わないでおこう。

 

 

「きーらー!」

 

 

俺の言葉に何か言言いたそうだが、路地裏に悠紀たちが入って来たため言えなかった。

 

 

「ああ、ちょうど仲間が来たようだ」

 

「はぁ、はぁ。この人たちが迷い人?」

 

「ああ、舞網市からのな。さて、そろそろ自己紹介しよう。俺は鈴城(すずしろ)(きら)だ」

 

「私は如月(きさらぎ)悠紀(ゆき)、よろしくね」

 

「私は八雲(やくも)(らん)だ。で、こっちが」

 

(ちぇん)です」

 

「……うん、色々聞きたいんだが……まず、迷い人ってどういう意味だ? それと、次元ってなんだ? それと……さっきのお前の背中にあった羽根はどういうギミックなんだ?」

 

「1度に聞くな、1つずつ聞け。まず、“次元”というのは簡単に言えば世界だ。召喚法に特化した世界とかな。で、ここ“混合次元”は様々な次元の影響を受ける。それゆえに時空が歪み、別次元の住民が迷い混む。そいつらが迷い人だ。羽根に関しては……いずれわかるさ、いずれな」

 

「ったく……重要な所が分からねぇが……まぁ、良いか。俺は(さかき)遊牙(ゆうが)、だ」

 

「俺は宝良(たから)光一(こういち)だ、宜しくな!」

 

「遊牙に光一だな。とりあえず……」

 

「ねえ煌」

 

「あん?」

 

 

悠紀が俺の肩を突っついて俺を呼んだ。俺は「ちょっと待っててくれ」と言っては遊牙たちに背を向け、小さな声でみんなと話をする。

 

 

「なんだよ、あいつらをレオ・海馬コーポレーションに連れていかないと」

 

「わかってるよ。でも彼の名字が遊矢と同じのはなんで? それと彼らの近くにいるのって……」

 

「恐らくだが、俺たちの知っている舞網市とは別の舞網市、いわゆるパラレルワールドだろう」

 

「なら、赤馬には会わせん方が良いな」

 

「そうですそうです」

 

「ああ、藍の言う通りだ。だから赤馬にはこっそり連絡しておく。そして彼らの近くにいるのは十中八九、《オッドアイズ・ファントム・ドラゴン》と《宝玉獣ルビー・カーバンクル》、たぶん精霊だ」

 

「わかった」

 

 

情報共有をして、遊牙たちに向き直る。

 

 

「さて、これからお前たちを元の次元に戻すためにある場所へ向かう。着いてきてくれ」

 

 

そう言って俺はDフォンを起動しながら路地裏から出た。

 

 

「こっちだよ」

 

 

悠紀たちも俺に続いて路地裏を出る。

 

 

【レオ・海馬コーポレーション】

 

暫くして入り口に青眼の白龍とDDD死偉王ヘル・アーマゲドンの像が置かれたレオ・海馬コーポレーションに着いた。そしてレオ・海馬コーポレーションに入ろうとすると藍に止められた。

 

 

「煌、すまないが紫様に呼ばれてしまったのでな、失礼する」

 

「わかった」

 

「じゃーねー」

 

 

藍は橙を尻尾に乗せて、どこかへ飛んで行った。恐らく紫の元だろう。

 

 

「ん? 今のは藍と橙?」

 

「霊夢に魔理沙じゃない。どうしたの」

 

「タッグデュエルしてきたんだ。その後ちょっとブラブラしてたら悠紀たちがいたんだぜ」

 

「そうか」

 

 

俺たちが話終えると遊牙が尋ねてきた。

 

 

「なぁ、ここは?」

 

「LKC。唯一、次元の研究をしている会社だ」

 

 

あえて略した会社名を言う。舞網市にはレオ・コーポレーションがあった筈だからな。ここに来るまでに連絡は入れておいたから案内人が来る筈……。俺が辺りを見回していると中から目的の人物が歩いてきた。

 

 

「待たせたな煌、悠紀」

 

「モクバか。彼らが迷い人だ、例の場所へ」

 

「わかったぜ」

 

「霊夢と魔理沙はどうする?」

 

「そうね、折角だし同行しようかしら」

 

「私もだぜ」

 

「なら、着いてきてくれ」

 

 

俺たちはモクバに続いて、レオ・海馬コーポレーションの中へ入り、エレベーターで5階のデュエル試験場にやって来た

 

 

「ここだ、入るよ兄さま」

 

 

モクバがドアノブに手をかけ、開けた。すると

 

 

「《破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ》の攻撃! デストロイ・ギガ・レイズ!」

 

「ふああああっ!?」

 

 

遊戯の攻撃宣言と共に(実際はタイムラグがあるが)が、海馬の悲鳴(?)が聞こえてきた。中を除くと遊戯と海馬が向かい合っていて、海馬が膝をついていた。

 

 

「大丈夫、兄さま」

 

「遊戯、貴様ぁ! もう少し手加減せんか! デュエルフィールドが壊れたらどうする!」

 

「ご、ごめん」

 

 

海馬が遊戯を睨みながら叫び、立ち上がる。

 

 

「それより兄さま、迷い人だよ」

 

 

モクバが説明するために振り返る。それに続き俺が彼らの名前を言う。

 

 

「迷い人の遊牙と光一だ」

 

「榊遊牙だ。よろしく」

 

「宝良光一だ、よろしくな!」

 

「よろしく、遊牙くん、光一くん。僕は武藤(むとう) 遊戯(ゆうぎ)。で、こっちが」

 

「ふん、海馬(かいば) 瀬人(せと)だ。次元装置を作動させる。手伝えモクバ」

 

「わかった兄さま」

 

 

海馬とモクバが管理室に入りなにか操作する。するとスピーカーから海馬の声が聞こえてきた。

 

 

〔次元移動装置を起動させるには貴様らのデュエルエナジーが必要だ。さっさとデュエルフィールドに立て〕

 

「ちなみに、君たち迷い人がデュエルしないと座標がわからないからね」

 

「だったら俺が先でも良いかな、遊牙?」

 

「あぁ、構わないよ」

 

 

遊戯の忠告を聞き、光一が名乗り出る。遊牙もそれを承諾した。それを見て俺は皆に聞いた。

 

 

「俺たちはどうする?」

 

「私と魔理沙はいいわ、デュエルしてきたし」

 

「そうだぜ」

 

「なら、俺と悠紀、それから遊戯になるが」

 

「僕は止めておくよ」

 

「あ! なら、私が行きたい」

 

「んー。まあいいか。頑張れよ、悠紀」

 

「うん!」

 

[よーし、頑張るぞ~]

 

 

悠紀は、俺と拳の甲を合わせてからデュエルフィールドへ向かった。ジャスミンもやる気だしな。

 

 

「……ま、頑張れよ。アクションデュエルじゃないけど……楽しんでいけ」

 

「あぁ。元より、アクションデュエルはそこまで得意じゃないからさ……その辺は問題ないぜ」

 

 

光一もそう遊牙に言い、デュエルフィールドへ向かう。そして俺たちは観戦できる場所へ移動する。

 

 

〔ディメンションムーバーシステム作動準備完了!〕

 

〔デュエルエナジー吸収装置起動! デュエル開始の宣言をしろ!〕

 

 

管理室からモクバと海馬の声が聞こえて来る。それを聞き、デュエルフィールドの二人はデュエルディスクを構える。

 

 

「よし、行くぞ!」

 

「ええ、来なさい!」

 

「「デュエル!」」




藍と橙は高光さんのリクエストで出しました。

最も、扱いが難しくて途中退場させて頂きました。


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コラボ-風纏いの振り子2

ーーーー

ーーーー

上の間の台詞は観戦組


「「デュエル!」」

 

光一 LP:4000 デッキ:35 手札:5

VS

悠紀 LP:4000 デッキ:35 手札:5

 

 

「先攻は俺だ! 俺のターン!!」

 

 

先攻は光一、後攻が悠紀か。アイツと共にいたルビー・カーバンクルから恐らくデッキは……。

 

 

「俺は《宝玉獣 サファイア・ペガサス》を召喚!」

 

 

宝玉獣 サファイア・ペガサス ☆4

ATK1800

光一[手札:5→4]

 

 

[よっしゃぁい、俺が一番目ぇ!! 光一、見てるかぁ!?]

 

 

やはり宝玉獣……しかもあの様子からしてヨハンとは別個体か。テンション高いし、なんか光一の方向いて飛び跳ねてるしさ……見えてなさそうだけど。

 

ーーーー

 

「テンション高いわね、アイツ」

 

「ああ、ヨハンのとは全然違うぜ。見ろよ、悠紀もびっくりしてるぞ」

 

ーーーー

 

魔理沙の言う通り、悠紀はびっくりしたのか左足が一歩分下がっている。

 

 

「え、えーと……」

 

「……ん? どうした、何か俺のプレイングに変なとこあるか?」

 

[……だめ、かぁ……お、そこの対戦相手のお姉さん、俺見えてる感じか!?]

 

「だ、大丈夫だよ。続けて(ヨハンくんのと違いすぎるよ)」

 

「ん、そっか。じゃあ、《サファイア・ペガサス》の効果で、《宝玉獣 アンバー・マンモス》を宝玉として魔法・罠ゾーンに置くぜ。そしてカードを2枚セット、《虹の古代都市-レインボー・ルイン》をフィールドに発動して、ターンエンドだ」

光一[デッキ:35→34 手札:4→2→1]

 

[お、モスさんが待機してくれてるな! はやく一緒に戦えねぇかなあ?]

光一[デッキ:34 手札:1 LP:4000

モンスター:宝玉獣サファイア・ペガサス

魔法・罠:伏せ2

     宝玉獣アンバー・マンモス

フィールド魔法:虹の古代都市-レインボー・ルイン

Pゾーン:なし]

 

「さてと。私のターン、ドロー!」

悠紀[デッキ:35→34 手札:5→6]

 

「いつものいくよ! 《ローンファイア・ブロッサム》を召喚!」

 

 

ローンファイア・ブロッサム ☆3

ATK/500

悠紀[手札:6→5]

 

 

「《ローンファイア・ブロッサム》の効果発動! 自身をリリースして《アロマージ-ジャスミン》を特殊召喚!」

 

 

アロマージ-ジャスミン ☆2

DEF/1900

悠紀[デッキ:34→33]

 

 

[どうもー、ジャスミンちゃんです! ……やめよ]

 

「さらにフィールド魔法《アロマガーデン》を発動!」

悠紀[手札:5→4]

 

 

虹がかかった遺跡に草花が生い茂り、小川が流れる。

 

 

「《アロマガーデン》の効果でライフを500回復」

悠紀[LP:4000→4500]

 

「さらに私のモンスターの攻撃力、守備力を次の相手ターンの終わりまで500あげる」

 

 

アロマージ-ジャスミン

DEF/1900→2400 ATK/100→600

 

 

「そして《ジャスミン》の効果、1ターンに1度ライフを回復したときデッキからドローできる!」

悠紀[デッキ:33→32 手札:4→5]

 

「《ジャスミン》が場にいて私のライフが相手より高い時、1度だけ植物族モンスターを追加で通常召喚できる。《アロマージ-カナンガ》を召喚」

 

 

アロマージ-カナンガ ☆3

ATK/1400→1900 DEF/1000→1500

悠紀[手札:5→4]

 

 

アロマガーデンの強化は後出のモンスターにも有効。これ地味に厄介。

 

 

「そして《フレグランス・ストーム》を発動! 《ジャスミン》を破壊し、ドロー! 追加ドローはなしだよ」

悠紀[デッキ:32→31 手札:4→3→4]

 

[またね悠紀]

 

「ええ。アロマモンスターが破壊されたことにより《アロマガーデン》のもうひとつの効果発動! 私はライフを1000回復する」

悠紀[LP:4500→5500]

 

ーーーー

 

「いつもの破壊コンボね」

 

「でも、アロマージは相手よりライフを高く保つ必要がある。それに《ジャスミン》の追加召喚は1度裏にするか場から離さないと再使用はできない」

 

「戦術としては悪くないし、遊戯の言う通りだな」

 

ーーーー

 

「《アロマージ-カナンガ》は私のライフが回復したとき、相手の魔法・罠を1枚手札に戻す。私は……伏せカードを手札に戻す!」

 

 

カナンガが投げたフラスコから突風が発生し、伏せられていたカードが光一の手札に戻る。

 

 

「あー、こっちが戻されるかぁ……」

光一[手札:1→2]

 

「バトル! 《カナンガ》で《サファイア・ペガサス》を攻撃!」

 

「ま、こっちが戻されなくてよかった、と思うか。リバースカードオープン! 《宝玉の集結》!」

 

「な!」

 

 

アロマージ-カナンガ

ATK/1900

VS

宝玉獣サファイア・ペガサス

ATK/1800

 

光一[LP:4000→3900]

 

 

[うおっ……まぁ、俺がやられても次がいるから、またな!]

 

「《サファイア・ペガサス》は破壊された時に自身を宝玉にするぜ! そして、《宝玉の集結》の効果で1ターンに1度宝玉獣をデッキから特殊召喚できる! 来てくれ、《宝玉獣ルビー・カーバンクル》!」

 

 

宝玉獣ルビー・カーバンクル ☆3

DEF/300

光一[デッキ:34→33]

 

[僕、登場だよっ……アベッ]

 

 

ルビー・カーバンクルがクルクルと回って登場するも地面に顔面から激突した。

 

ーーーー

 

「おう、盛大にこけたな」

 

「顔面からいったわね」

 

「大丈夫かな、あれ」

 

ーーーー

 

「《ルビー・カーバンクル》の効果!  俺のフィールドにある宝玉の中から任意の数だけ自分フィールドに特殊召喚できる! ルビー・ハピネス!」

 

[っつぅ……みんなきてー!!]

 

 

ルビーが顔をさすりながら尻尾のルビーを光らせる。すると宝玉となっていた宝玉獣たちがモンスターゾーンに移動し、それが輝きはじめ、モンスターの姿になる。

 

 

[おっしゃあ! またまた俺の出番だぜ!]

 

[やれやれ、光一はまだ私たちの事は見えんようだが……ルビー、大丈夫か?]

 

[だいじょーぶだよ、アンのおっちゃん!]

 

[……うむ、怪我がないのならいいが……]

 

 

宝玉獣サファイア・ペガサス ☆4

ATK1800

 

宝玉獣アンバー・マンモス ☆4

ATK1700

 

 

「《サファイア・ペガサス》の効果、今度はデッキから《トパーズ・タイガー》を宝玉化!」

光一[デッキ:33→32]

 

「やっちゃった。カードを2枚伏せてターンエンド」

悠紀[デッキ:32 手札:2 LP:5500

モンスター:アロマージ-カナンガ

魔法・罠:伏せ2

フィールド魔法:アロマガーデン

Pゾーン:なし]

 

「よーし、俺のターンだ! ドロー!」

光一[デッキ:32→31 手札:2→3]

 

「うーん……あまり動けないし……装備魔法《宝玉の解放》を宝玉獣アンバー・マンモスに装備! これで攻撃力を800あげる!」

 

 

宝玉獣アンバー・マンモス

ATK1700→2500

光一[手札:3→2]

 

 

「バトル!《 アンバー・マンモス》で《カナンガ》を攻撃!」

 

「手札の《ジュラゲド》の効果発動! 手札のこのカードを特殊召喚し、ライフを1000回復する!」

 

 

ジュラゲド ☆4

ATK/1700→2200 DEF/1300→1800 

悠紀[LP:5500→6500 手札:2→1]

 

 

「そして《カナンガ》の効果で《宝玉の集結》を手札に戻す!」

光一[手札:2→3]

 

「っ……でも、攻撃対象はこのまま《カナンガ》でバトル続行!!」

 

「《ジュラゲド》のもうひとつの効果発動! このカードをリリースして《カナンガ》の攻撃力を次のターン終了時まで1000ポイントアップさせる!」

 

「それくらい、想定済み! 手札から速攻魔法《禁じられた聖槍》を《カナンガ》を対象に発動! その攻撃力を800下げる! モンスターの増減巻き戻しは特に攻撃を止める気はないから無意味!」

光一[手札:3→2]

 

「そんな!」

 

ーーーー

 

「《禁じられた聖槍》は対象モンスターに魔法・罠の効果を受けない効果を与える」

 

「つまり、《カナンガ》は《アロマガーデン》の効果を受けられず、攻撃力が下がる」

 

ーーーー

 

宝玉獣アンバー・マンモス

ATK/2500

VS

アロマージ-カナンガ

ATK/1900→1400→600→1600

 

 

「くっ! 《アロマガーデン》の効果でライフを1000回復する!」

悠紀[LP:6500→5600→6600]

 

「まだまだ! サファイアペガサスで直接攻撃!」

 

「罠カード、《ピンポイント・ガード》を発動! 墓地の《ジャスミン》を特殊召喚!」

 

 

アロマージ-ジャスミン ☆2

DEF/1900→2400 ATK/100→600

 

 

[アタシ復活!]

 

「そしてこのターン、《ジャスミン》は破壊されない」

 

「チェッ、ライフを削るどころか結局回復されちまった……攻撃中断だ。俺はカードを2枚セット、ターンエンドだ!」

光一[デッキ:31 手札:0 LP:3900

モンスター:宝玉獣ルビー・カーバンクル

     宝玉獣サファイア・ペガサス

     宝玉獣アンバー・マンモス

魔法・罠:伏せ2

    宝玉獣トパーズ・タイガー

    宝玉の解放

フィールド魔法:虹の古代都市-レインボー・ルイン

Pゾーン:なし]

 

「エンドフェイズに永続罠《潤いの風》を発動! ライフを1000払ってデッキから《アロマポット》を手札に加える!」

悠紀[LP:6600→5600 デッキ:32→31 手札:1→2]

 

「そして《アロマガーデン》の効果も切れる」

 

 

アロマージ-ジャスミン

DEF/2400→1900 ATK/600→100

 

 

「私のターン、ドロー!」

悠紀[デッキ:31→30 手札:2→3]

 

「《潤いの風》の効果発動! ライフを払って《アロマージ-ベルガモット》を手札に加える!」

悠紀[LP:5600→4600 デッキ:30→29 手札:3→4]

 

「モンスターをセットして《アロマガーデン》の効果発動! ライフを500回復して《ジャスミン》の効果でドロー!」

 

 

アロマージ-ジャスミン

DEF/1900→2400 ATK/100→600

悠紀[LP:4600→5100 デッキ:29→28 手札:4→3→4]

 

 

「《ジャスミン》の効果を使い、《ジャスミン》をリリースして《ベルガモット》を召喚!」

 

 

アロマージ-ベルガモット ☆6

ATK/2400→2900 DEF/1800→2300

悠紀[手札:4→3]

 

 

「バトル! 《ベルガモット》で《アンバー・マンモス》を攻撃!」

 

「リバースカード、Wオープン! 《マジカルシルクハット》! 《宝玉の集結》! 」

 

「な! これはちょっときついかな……」

 

「まずは《宝玉の集結》の発動を処理後、《マジカルシルクハット》の効果! デッキから《宝玉の解放》2枚をアンバー・マンモスと一緒にセットし、場所をシャッフル! そしてその後に装備されていた《宝玉の解放》が破壊されて、宝玉の解放の効果発動! 今度は《宝玉獣アメジスト・キャット》をセット!」

光一[デッキ:31→29→28]

 

「そして宝玉化している宝玉獣が2体になったから《レインボー・ルイン》の効果でダメージが半分に……か」

 

 

悠紀は手札を見て考えているようだ。現時点で宝玉獣はルビー、サファイア、アンバー、トパーズ、そしてアメジストの5つがフィールドに存在する。そしてこのバトルフェイズ終了時には、残りのコバルトとエメラルドが出てくるだろう。この状況をどうする、悠紀。

 

 

「(この手札ならある程度はリカバリーできる。リカバリーできない事が来そうだけど……)攻撃対象を《ルビー・カーバンクル》に変更! 《ベルガモット》の効果で私のライフがそっちより高い限り植物族モンスターは貫通効果を得る!」

 

[うわわっ!? こっち来たっ!?]

 

 

アロマージ-ベルガモット

ATK/2900

VS

宝玉獣ルビー・カーバンクル

DEF/300

 

 

「《ルビー》の宝玉化効果は使わない。そして……《宝玉の集結》の効果も、だ」

光一[LP:3900→2600]

 

「バトルを終了するよ」

 

「んじゃあ、セットされていた2枚の《宝玉の解放》は破壊されて効果発動! デッキから《宝玉獣コバルト・イーグル》と《宝玉獣エメラルド・タートル》を宝玉化!」

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

悠紀[デッキ:28 手札:1 LP:5100

モンスター:伏せ1

      アロマージ-ベルガモット

魔法・罠:伏せ2

    潤いの風

フィールド魔法:アロマガーデン

Pゾーン:なし]

 

「俺のターン、ドロー!」

光一[デッキ:28→27 手札:0→1]

 

「俺は《レインボー・ルイン》の第4の効果を発動! 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時にデッキからカードを1枚ドローできる」

光一[デッキ:27→26 手札:1→2]

 

「ドロー後に《潤いの風》の効果発動! ライフを1000払い、デッキから《アロマセラフィ-アンゼリカ》を手札に加える」

悠紀[LP:5100→4100 デッキ:28→27 手札:1→2]

 

「宝玉の集結を墓地に送って第2の効果! 俺のフィールドの宝玉状態のコバルト、そして……」

 

 

光一は少し考えてから対象を選択した。

 

 

「……うん、ここはメインデッキ側のセットカードを手札にバウンスする!」

光一[手札:2→3]

 

「くっ!」

悠紀[手札:2→3]

 

 

悠紀は苦虫を潰したような表情で対象のカードを手札に戻す。恐らくだがレインボー・ドラゴン用だったのだろう、宝玉7つそろってるし。

 

 

「ナイト・ショットを残ったセットカードに対して発動!」

光一[手札:3→2]

 

「使うしか……チェーンして手札の《アロマセラフィ-アンゼリカ》の効果を墓地の《カナンガ》を対象に発動! このカードを墓地に送り、そのモンスターの攻撃力分ライフを回復する! さらにチェーンして永続罠《渇きの風》を発動!」

悠紀[手札:3→2]

 

「……チェーンはない」

 

「ならチェーンの逆処理。けど《渇きの風》は表にするだけで何もない。そして《アンゼリカ》の効果でライフを1400ポイント回復する」

悠紀[LP:4100→5500]

 

「ナイト・ショットはセットカードじゃないと反応しない……と」

 

「そして《渇きの風》の効果、私のライフが回復した場合に発動でき、相手の表側表示モンスター1体を破壊する。《サファイア・ペガサス》を破壊!」

 

[うおぉぉぉ!?]

 

「《サファイア・ペガサス》は自身の効果で宝玉化する」

 

「そして《ベルガモット》はライフを回復した場合、相手のターン終了時まで攻撃力・守備力が1000ポイントアップする」

 

 

アロマージ-ベルガモット

ATK/2900→3900 DEF/2300→3300

 

 

「けど、これでとりあえずの後顧の憂いは無くなった! 魔法カード《レア・ヴァリュー》を発動!」

 

「……《トパーズ・タイガー》を選択」

 

「それじゃあ、《トパーズ・タイガー》を墓地に送って2枚ドロー!」

光一[デッキ:26→24 手札:2 →1→3]

 

「俺は《アンバー・マンモス》を反転召喚! そして魔法カード《エクシーズ・レセプション》を《アンバー・マンモス》を対象に発動! 選択した《アンバー》と同じレベルのモンスター……《コバルト・イーグル》の効果を無効化し、攻撃力・守備力は0にして……手札から特殊召喚する!」

 

 

宝玉獣コバルト・イーグル ☆4

ATK/1400→0 DEF/800→0

光一[手札:3→2→1]

 

 

[うぅ、さみぃ……]

 

[全く、もっとしっかりしないか……]

 

ーーーー

 

「……なあ、なんでアイツは寒がってるんだ?」

 

[《レセプション》で攻守が0になったからでは?]

 

「それだったら力が入らないとかだろ」

 

[それもそうですね]

 

 

俺とエアトスはどうでもいいことに悩みを抱えたが、とりあえずデュエルに集中することにした。

 

ーーーー

 

「そして《コバルト・イーグル》をリリース! 光り輝け! 《光帝クライス》をアドバンス召喚!」

 

 

光帝クライス ☆6

ATK/2400

光一[手札:1→0]

 

 

「そして、《クライス》の効果! 《クライス》自身と《アンバー・マンモス》を破壊する! 」

 

[っ……! マンモス使いが荒いんだから……ホント、困ったマスターだ……]

 

「そしてこの効果で破壊されたカードのコントローラーは破壊された枚数分ドローする! 破壊されたのは俺のカードだけ、よって2枚ドロー!」

光一[手札:0→2]

 

「そして、またまた《レア・ヴァリュー》を発動するぜ!」

光一[手札:2→1]

 

「ま、またですか。なら、《サファイア・ペガサス》を選択します」

 

「それじゃあ、《サファイア・ペガサス》を墓地に送って2枚ドロー!」

光一[デッキ:24→22 手札:1→3]

 

「……! 来た来たぁ! 魔法カード《宝玉の導き》を発動! デッキから新たな《サファイア・ペガサス》を特殊召喚! 効果で2枚目の《アンバー・マンモス》を宝玉化!」

 

 

サファイア・ペガサス ☆4

ATK/1800

光一[デッキ:22→21→20 手札:3→2]

 

 

「行くぜ、俺はフィールドにある宝玉化した仲間達を墓地に送り!」

 

「ゑ! 嘘でしょ!」

 

「発動! 《宝玉の氾濫》! フィールドの全てのカードを墓地に送る!」

光一[手札:2→1]

 

 

悠紀の場にはアロマガーデン、ベルガモット、セットモンスター、潤いの風、渇きの風の5枚がある。そして宝玉の氾濫は墓地送りにした相手のカード1枚につき1体、墓地の宝玉獣を復活させる。悠紀を見ると勝敗が分かったのか、ディスクを下げていた。

 

 

「現れろ! 俺の仲間たち!」

 

 

宝玉獣サファイア・ペガサス×2 ☆4

ATK1800

 

宝玉獣アンバー・マンモス×2 ☆4

ATK1700

 

宝玉獣トパーズ・タイガー ☆4

ATK1600

 

 

「……俺、デッキを信じてるんだ。最も、遊勝塾に入る前……負け試合が多すぎて年間勝率1割切るとか平気であったし」

 

「え? 急にどうしたの」

 

 

光一は急に語りだし、悠紀は少し困惑した。

 

 

「勿論、何度もデッキを組み直したし、枚数の変更とかもした。それでも……ダメだった。敗けが続いたんだ。デッキそのものを変えたら? 友人にこうも、言われるほどにな。でも……俺は、宝玉獣たち以外のデッキを使う気にはなれなかった。それは、俺が小さい頃から使い続けているから……そして……俺はコイツらを、親友だと、思ってるから!」

 

[[俺たちのマスターは、いくら負けても……]]

 

[[周りの人間の様にデッキを切り換えることは今まで一切してこなかったのさ!]]

 

[そして、俺らはそんなマスターの想いに応えたいんだよ!]

 

 

サファイア・ペガサス、アンバー・マンモス、トパーズ・タイガーが光一に続く。そして光一に周りに、今は場にいない者たちが現れる。

 

 

[だから、ぼくらはどんなにきずついても……]

 

[マスターの為になら何度でも盾になってやるし、破壊されようとも屁じゃないってもんさ!!]

 

[それが私たちの想い]

 

[そして、儂らの決意じゃ]

 

[そして、声は届かなくとも……伝えたい私(わたくし)たちの言葉です、私たちの声が聴こえるものたちよ]

 

「だからさ、俺が言うのも変な話だけどよ……今回負けても……デッキを信じてやれよな!」

 

「……ふふ。なら、“彼ら”の声に気づいてあげなきゃね」

 

[そーだよ。精霊は主と一心同体なんだから]

 

「バトル! サファイア・ペガサスとアンバー・マンモス、トパーズ・タイガーで総攻撃だ!」

 

 

宝玉獣サファイア・ペガサス×2

ATK/1800

宝玉獣アンバー・マンモス×2

ATK/1700

宝玉獣トパーズ・タイガー

ATK/1600

 ↓ ↓

悠紀[LP:5500]

 

 

「ごめんね、ジャスミン」

悠紀[LP:5500→0]

 

 

悠紀は光一の総攻撃を受け、小さくジャスミンに謝った。

 

 

WIN

光一

 

 

「っ! はぁ。あーあ、なんとかなると思ってたんだけどな~。《通告》じゃなくて《ツイツイ》だったら変わってたかな、結果論だけどね」

 

「っ…………まぁ、さっきの2回目の《レア・ヴァリュー》のドロー、もう1枚……《ラスト・リゾート》だったし、一応アレを防がれても何とかはなってたんだけどな」

 

「そう……」

 

 

悠紀と光一が軽く会話すると、管理室から海馬たちの声が聞こえてきた。

 

 

〔二人ともお疲れなんだぜ〕

 

〔貴様らのデュエルで40%チャージが完了した。ゆっくり休むがいい〕

 

「そうさせて貰うわ」

 

 

悠紀と光一はデュエルフィールドからそれぞれの待ち人の元へ向かった。



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コラボ-風纏いの振り子3

ーーーー

ーーーー

↑の間は悠紀視点それ以外は煌視点


「お疲れ、悠紀」

 

「……うん。次、頑張って」

 

「おう!」

 

 

俺は悠紀とハイタッチしてデュエルフィールドに入った。

 

 

〔煌、手加減をしようとするなよ〕

 

「それはアイツらの世界で重要なカードでも使えって事か」

 

〔そうだ〕

 

「あいよ」

 

 

俺と海馬の会話が終わると遊牙が光一とハイタッチしてデュエルフィールドに入ってくる。

 

 

「ふぅ。さて、会話は……不要だな」

 

「無論だ、互いに全力を尽くそう」

 

 

俺の言葉に対し、遊牙もそれだけを言葉にする。そしてお互いにデュエルディスクを構える。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

煌 LP:4000 デッキ:35 手札:5

VS

遊牙 LP:4000 デッキ:35 手札:5

 

 

「先攻は俺だ。俺は手札から《幻影騎士団(ファントム・ナイツ)フラジャイルアーマー》を召喚!」

 

 

幻影騎士団フラジャイルアーマー ☆4

ATK/1000

煌[手札:5→4]

 

 

「さらにカードを伏せ、発動! 《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》は発動後、モンスターとして特殊召喚される」

 

 

幻影騎士団シェード・ブリガンダイン ☆4

DEF/300

煌[手札:4→3]

 

 

「(とりあえずコイツで様子見だ)《フラジャイルアーマー》と《シェード・ブリガンダイン》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚! 出でよNo.(ナンバーズ)41!」

 

 

空中に一瞬だけ41と出て現れたのは巨大な酒瓶。そしてその酒瓶から煙がモコモコと現れ、モンスターの姿になっていく。

 

 

「酔い眠りし夢食い魔獣、《泥睡魔獣バグースカ》!」

 

 

No.41泥睡魔獣バグースカ ★4

DEF/2000 ORU/2

 

 

「カードを3枚伏せ、ターンエンド」

煌[デッキ:35 手札:0 LP:4000

モンスター:No.41泥睡魔獣バグースカ

魔法・罠:伏せ3

フィールド魔法:なし

Pゾーン:なし]

 

「ふむ、守備モンスターと伏せ3枚……か。とりあえず、ドローしながら考えるか。俺のターン、ドロー!」

遊牙[デッキ:35→34 手札:5→6]

 

「……そうだな、最初は……最低でも1枚だけでも伏せを見せてもらおうか。魔法カード《ハーピィの羽箒》を発動する」

遊牙[手札:6→5]

 

「あ、助かる。罠カード《幻影翼(ファントム・ウィング)》を発動。《バグースカ》の攻撃力を500あげて1度だけ破壊を無効にする」

 

 

No.41泥酔魔獣バグースカ

ATK/2100→2600

 

 

幻影翼と伏せカード2枚が破壊される。ああ、本当に……

 

 

「備えあれば嬉しいな。破壊された2枚の《運命の発掘》の効果発動!」

 

「へぇ、そういうカードか……まぁ、手札0でターンを無策に明け渡すとは思わなかったが」

 

 

ーーーー

 

「《運命の発掘》ですって!?」

 

「うわー、地味な伏せ破壊対策かよ」

 

「そのうちアーティファクトが混ざってそう」

 

 

でもアーティファクトは相性が悪いか。ところで、今まであのカード使ってたかなぁ……。

 

ーーーー

 

 

「《運命の発掘》は相手によって破壊され場合、墓地の《運命の発掘》の枚数分ドローする。2枚破壊されたため、2枚ドロー2回な」

煌[デッキ:35→33→31 手札:0→2→4]

 

「ま、むしろ妨害札でなくて安心したよ。さて、この手札なら……とりあえず、《マジェスペクター・ラクーン》を召喚! そして《ラクーン》のモンスター効果を発動!」

 

「無駄だ。《バグースカ》が守備表示で存在する限り、全てのモンスターは守備表示となり、守備表示のモンスターが発動した効果は無効になる!」

 

 

マジェスペクター・ラクーン ☆3

ATK/1200→DEF/900

遊牙[手札:5→4]

 

 

「……へぇ、そんな効果あったんだ。あぁ、確かに無駄な発動だよ。何せ、この召喚自体は“《バグースカ》を処理するためだけにあるから”、効果は発動出来たらもうけもの、だからさ。通常魔法《マジェスペクター・ストーム》発動。コストとしてフィールドの《ラクーン》をリリース。とりあえず、《バグースカ》にはデッキに戻ってもらうよ」

遊牙[手札:4→3]

 

「ま、当然そうなるよな。フィールドが真っ白だ」

 

 

バグースカがエクストラデッキに戻るのを見てそう呟く。実際、破壊耐性を与えればバウンスかごり押しの二択だ。しかし……

 

 

[グルル]

 

 

マジェスペクターにオッドアイズですか……。まぁ実際、オッPで禁止になっているユニコーン以外はサーチできるしな。あれファントムの方だからサーチできないけど。

 

 

「(マジェスペクターは共通効果が厄介なんだよなぁ。ま、何とかなるか)」

 

 

俺はマジェスペクターの厄介さが故にため息をつく。

 

 

「さぁて、と……とはいえ、手札的にも少々キツいんだよなぁ……まぁ、その辺はカバーするっきゃないからね。スケール2の《魔装戦士ドラゴディウス》とスケール7の《魔装戦士ドラゴノックス》でペンデュラムスケールをセッティング!」

遊牙[手札:3→1]

 

「ペンデュラム召喚……か。しかも魔装戦士もあるのかよ」

 

「揺れろ、新風纏いしペンデュラム! 天空を翔ろ新風のアーク! ペンデュラム召喚! 舞い降りろ、俺の仲間達よ! 手札より、《マジェスペクター・クロウ》! そしてエクストラデッキより《マジェスペクター・ラクーン》!」

 

 

マジェスペクター・クロウ ☆4

DEF1500

遊牙[手札:1→0]

 

マジェスペクター・ラクーン ☆3

ATK1200

 

 

ーーーー

 

「マジェスペクターね、何で共通効果に対象不可と効果破壊耐性があるのかしら」

 

「しかもペンデュラムってのがまたしつこさを増しているってな」

 

「私の相手が彼じゃなくて良かった」

 

 

私の相手が彼だったら多分だけど何もできない気がする。

 

 

「みんななにしてんだ」

 

「え!?」

 

「あ、遊矢くん」

 

 

なぜか遊矢がやって来た。

 

ーーーー

 

 

「《ラクーン》と《クロウ》の効果。デッキから《マジェスペクター・フォックス》、《マジェスペクター・サイクロン》をサーチ」

遊牙[デッキ:34→33→32 手札:0→1→2]

 

「そしてバトルだ、《ラクーン》で直接攻撃!」

 

 

マジェスペクター・ラクーン

ATK/1200

 ↓ ↓

煌[LP:4000]

 

 

「ちっ!」

煌[LP:4000→2800]

 

「俺はカードを1枚セット、これでターンエンド」

遊牙[デッキ:32 手札:1 LP:4000

モンスター:マジェスペクター・クロウ

      マジェスペクター・ラクーン

魔法・罠:伏せ1

フィールド魔法:なし

Pゾーン:魔装戦士ドラゴディウス(2)

    魔装戦士ドラゴノックス(7)]

 

「俺のターン、ドロー」

煌[デッキ:31→30 手札:4→5]

 

 

マジェスペクター・サイクロン。自分フィールドの風属性・魔法使い族モンスター1体をリリースして発動し、相手モンスター1体を破壊する速攻魔法。厄介な点は、“マジェスペクターは全てペンデュラムモンスター”ということだ。

 

 

「厄介だな、本当に。《ギャラクシー・サイクロン》を発動し、その伏せカードを破壊する」

煌[手札:5→4]

 

「……良いぜ、そのまま破壊される」

 

「手札から《幻影騎士団ラギッドグローブ》を召喚!」

 

 

幻影騎士団ラギッドグローブ ☆3

ATK/1000

煌[手札:4→3]

 

 

「自分フィールドに幻影騎士団がいるため《サイレントブーツ》を特殊召喚!」

 

 

幻影騎士団サイレントブーツ ☆3

DEF/1200

煌[手札:3→2]

 

 

「俺は《ラギッドグローブ》と《サイレントブーツ》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚! 戦場に倒れし騎士たちの魂よ。今こそ蘇り、闇を切り裂く光となれ! 《幻影騎士団ブレイクソード》!」

 

 

幻影騎士団ブレイクソード ★3

ATK/2000 ORU/2

 

 

「エクシーズ素材となった《ラギッドグローブ》の効果で、《ブレイクソード》の攻撃力は1000ポイントあがる」

 

 

幻影騎士団ブレイクソード

ATK/2000→3000

 

 

ーーーー

 

私たちは遊矢に現状を説明した。

 

 

「なるほど、迷い人の彼らを元の次元に戻すために……か」

 

「ええ。それとフード被っといた方がいいわ。彼らは舞網市から来たらしいから」

 

「わかった」

 

 

霊夢にそう言われた遊矢はフードを被る。私たちはデュエルフィールドの方へ向き直る。

 

ーーーー

 

 

「《ブレイクソード》に《折れ竹光》を装備!」

煌[手札:2→1]

 

「竹光……っつーことはラストの1枚……」

 

「《黄金色の竹光》を発動! 竹光装備カードが存在する時2枚ドロー……あり?」

煌[手札:30→28 手札:1→0→2]

 

[マスター……またですか]

 

「はて、なんででしょう。《黄金色の竹光》を2枚発動! さらに4枚ドローする!」

煌[デッキ:28→26→24 手札:2→1→0→2→4]

 

「……うん、色々突っ込みたくなる引き方だな、それ……」

 

「よし! 《ブレイクソード》の効果発動! オーバーレイ・ユニットを1つ使い、互いの場のカードを1枚ずつ破壊する。俺は《折れ竹光》と《魔装戦士ドラゴディウス》を破壊する!」

 

 

幻影騎士団ブレイクソード

ORU/2→1

 

 

ブレイクソードが折れ竹光をドラゴディウスに向かって投げ、共に破壊される。

 

 

「バトル! 《ブレイクソード》で《ラクーン》を攻撃!」

 

「……ここは《ドラゴノックス》のペンデュラム効果……は使わない。そのまま通す」

 

 

幻影騎士団ブレイクソード

ATK/3000

VS

マジェスペクター・ラクーン

ATK/1200

 

遊牙[LP:4000→2200]

 

 

「使わない……か。カードを2枚伏せて、ターンエンド」

煌[デッキ:24 手札:2 LP:2800

モンスター:幻影騎士団ブレイクソード

魔法・罠:伏せ2

フィールド魔法:なし

Pゾーン:なし]

 

「さて、と。俺の番だ! ドロー!」

遊牙[デッキ:32→31 手札:1→2]

 

「……ここは、うん。手札の《マジェスペクター・フォックス》を空いたペンデュラムゾーンにセッティング!」

遊牙[手札:2→1]

 

「これでレベル3から6までのモンスターを特殊召喚可能! 今再び揺れろ、新風纏いしペンデュラム! 天空を翔ろ新風のアーク! ペンデュラム召喚! 再び舞い降りろ、俺の仲間達よ! エクストラデッキより《マジェスペクター・ラクーン》、《魔装戦士ドラゴディウス》!」

 

 

マジェスペクター・ラクーン ☆3

ATK1200

 

魔装戦士ドラゴディウス ☆4

ATK1500

 

 

ーーーー

 

「彼のデッキはマジェスペクターと魔装戦士の複合デッキかな」

 

「見た感じ《オッドアイズ・ファントム・ドラゴン》も入ってるよ。精霊がいるもの」

 

「オッドアイズもいるのか」

 

ーーーー

 

「《マジェスペクター・ラクーン》のモンスター効果、発動!  デッキから《マジェスペクター・フォックス》をサーチ! そのまま召喚!」

 

 

マジェスペクター・フォックス ☆4

ATK1500 

遊牙[デッキ:31→30 手札:1→2→1]

 

 

「そして《フォック》の効果、デッキから《マジェスペクター・トルネード》をサーチ。そしてフィールド魔法《マジェスティックP》を発動!」

遊牙[デッキ:30→29 手札:1→2→1]

 

「(今だ!)手札の《幻影騎士団トゥーム・シールド》をコストに《ツインツイスター》を発動! 対象は《マジェスティックP》と《魔装戦士ドラゴノックス》!」

煌[手札:2→1]

 

「流石にダメだったか……俺はカードをセット、ターンエンドだ」

遊牙[デッキ:29 手札:0 LP:2200

モンスター:マジェスペクター・クロウ

      マジェスペクター・ラクーン

      魔装戦士ドラゴディウス

      マジェスペクター・フォックス

魔法・罠:伏せ1

フィールド魔法:なし

Pゾーン:マジェスペクター・フォックス(2)]

 

 

ーーーー

 

『エクシーズしないのはなめてるのでしょうか』

 

『いや、MAIAMI市ではなく舞網市の方ならエクストラから出す召喚方は普及してなかった筈だ』

 

「そうだね……そうだ!」

 

 

遊矢はいきなりカードケースを取り出して漁りだす。

 

 

「ん? どうしたんだい、急にカードケースを漁って」

 

「確か前にダブったカードが……」

 

 

どうやらカードを探しているようで、数枚出してしまうを繰り返していた。

 

ーーーー

 

「俺のターン、ドロー!」

煌[デッキ:24→23 手札:1→2]

 

「《貪欲な瓶》を発動! 墓地の《黄金色の竹光》3枚、《折れ竹光》、《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》の5枚をデッキに戻しシャッフル。そして1枚ドロー」

煌[デッキ:23→28→27 手札:2→3]

 

「俺は《ブレイクソード》の効果を発動。オーバーレイ・ユニットを1つ使い、《ブレイクソード》自身とペンデュラムゾーンの《マジェスペクター・フォックス》を破壊する!」

 

「……リバースカード、《マジェスペクター・トルネード》を対象《ブレイクソード》として発動。コストとして《ラクーン》をリリース」

 

「墓地の《トゥーム・シールド》を除外して《マジェスペクター・トルネード》の効果を無効にする」

 

 

マジェスペクター・トルネードが発動するが、墓地のトゥーム・シールドから放たれた雷によって無効にされ色を失う。そしてブレイクソードはペンデュラムゾーンのマジェスペクター・フォックスに神風特攻して散った。

 

 

「そして《ブレイクソード》の効果発動! エクシーズ召喚されたこのカードが破壊された場合、墓地の同レベル幻影騎士団モンスター2体をレベルを1つあげて特殊召喚する! 来い、《ラギッドグローブ》! 《サイレントブーツ》!」

 

 

幻影騎士団ラギッドグローブ ☆3→4

ATK/1000

 

幻影騎士団サイレントブーツ ☆3→4

ATK/200

 

 

[マスター、私も出たいです]

 

「出たいってお前、手札にいないじゃん」

 

[ですから……]

 

 

エアトスが俺のデッキトップを指差す。

 

 

「ああ、なるほど。でもこっちが先な」

 

[えー]

 

「……行くぞ、遊牙。俺はレベル4となった《ラギッドグローブ》と《サイレントブーツ》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚! 漆黒の闇より出でし反逆の龍! 今、降臨せよ! 《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!」

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ★4

ATK/2500 ORU/2

 

 

「《ラギッドグローブ》の効果で攻撃力はあがる」

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

ATK/2500→3500

 

ーーーー

 

「このターンで蹴りがつくな」

 

「そうね。にしてもなんで攻撃力3000のモンスターがいるのに攻撃表示で出したのかしら」

 

 

実際霊夢の言う通りで、守備表示なら勝負はまだわからなかっただろう。

 

 

「で、いつまで探してるの」

 

「いや、これで探してたカードは全部だよ」

 

 

遊矢はそう言ってカードケースをしまう。その手には5枚ほどカードが握られていた。

 

 

「このカードたちをこれに入れてっと。はい、悠紀」

 

「え、え?」

 

 

遊矢はどこからか手紙を取り出してカードをその中に入れて私に差し出してきた。

 

 

「とりあえず受け取っておくけど……どうすれば……」

 

「俺が彼らの前に行くのは不味いだろうから、彼に悠紀が渡してくれ。ああ、中身は向こうで見るよう言っといて。じゃ」

 

 

遊矢はそういい残し、どこかへ歩いていった。

 

 

「アイツ……何しに来たのかしら」

 

ーーーー

 

「《ダーク・リベリオン》の効果発動! オーバーレイ・ユニットを2つ使い、相手モンスター1体の攻撃力を半分にし、その分このカードの攻撃力をあげる! 対象は《ドラゴディウス》! トリーズン・ディスチャージ!」

 

 

魔装戦士ドラゴディウス

ATK/1500→750

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

ATK/3500→4250 ORU/2→0

 

 

「さて、このまま攻撃してもいいんだが……出せ出せうるさい奴がいてな」

 

「……ん、どう言うことだ?」

 

「墓地の《フラジャイルアーマー》を除外し手札の《ウロング・マグネリング》を墓地に送り、1枚ドロー!」

煌[デッキ:27→26 手札:3→2→3]

 

「《ダーク・リベリオン》を対象に《エクシーズの宝札》を発動! 対象にしたモンスターのランク分ドローする。《ダーク・リベリオン》はランク4、よって4枚ドロー」

煌[デッキ:26→22 手札:3→2→6]

 

[来ましたよマスター]

 

「本当に来たし……墓地の《ラギッドグローブ》を除外してデッキから《幻影剣(ファントム・ブレード)》を墓地に送る」

煌[デッキ:22→21]

 

「そして墓地の《幻影翼》と《幻影剣》を除外し、《ブレイクソード》と《サイレントブーツ》を特殊召喚。ただし場を離れる場合は除外される」

 

 

幻影騎士団ブレイクソード ★3

ATK/2000

 

幻影騎士団サイレントブーツ ☆3

ATK/200

 

 

「俺は《ブレイクソード》と《サイレントブーツ》をリリースしてコイツをアドバンス召喚する! 白き翼翻し、我が元へ君臨せよ! 我が精霊! 《ガーディアン・エアトス》!」

 

[ふん!]

 

 

ガーディアン・エアトス ☆8

ATK/2500

煌[手札:6→5]

 

 

[マスター、ちゃんと出してくれたんですね]

 

「まぁ、頼まれたら仕方ないって言うか……まあいいや。《女神の聖剣-エアトス》を《エアトス》に装備! コイツは装備モンスターの攻撃力を500ポイントアップさせる!」

 

 

ガーディアン・エアトス

ATK/2500→3000

煌[手札:5→4]

 

 

「速攻魔法《サイクロン》を発動。《女神の聖剣》を破壊する」

煌[手札:4→3]

 

 

ガーディアン・エアトス

ATK/3000→2500

 

 

「墓地へ送られた《女神の聖剣》の効果発動。除外されているモンスター1体につき500ポイント、《エアトス》の攻撃力をアップさせる。除外されているモンスターは4体! よって2000ポイントあがる!」

 

 

ガーディアン・エアトス

ATK/2500→4500

 

 

エアトスの攻撃力がダーク・リベリオンの攻撃力を超えると、ダーク・リベリオンが少し悲しそうに鳴いた。

 

 

「悪い《ダーク・リベリオン》。ここはコイツにやらせてくれ」

 

[すみません、出番を奪ってしまって]

 

 

ダーク・リベリオンは再び鳴く。ただしそれは言葉だったようで……

 

 

[“アイツが出てきてないし、別にいいや。”だそうです]

 

「さいですか」

 

 

ダーク・リベリオンの言う“アイツ”は間違いなくオッドアイズ・ファントム・ドラゴンだろう。

 

 

「さて、終わらせよう。バトル! 《ガーディアン・エアトス》で《ドラゴディウス》を攻撃!」

 

「[フォビドゥン・ゴスペル!」]

 

 

ガーディアン・エアトス

ATK/4500

VS

魔装戦士ドラゴディウス

ATK/750

 

 

遊牙[LP:2200→0]

 

WIN 煌

 

 

やっぱり、デュエル終了時が一番きつい。気を付けないと転びそうだ。

 

 

「ふう。《電光千鳥》とか使われてたらキツかったかな」

 

「流石にあそこまで徹底されるとキツいものがあるな……このデッキももう少し改良の余地はあるな……当面はやはり戦闘の弱さか……」

 

「そうだな……オッドアイズを引ければいいんだが……」

 

「……おい、待て。俺のd__」

 

〔エネルギーチャージ完了だせ!〕

 

 

モクバの放送で遮られたが、言いたいことは分かる。なんせ、デュエル中に使用していないカードを言われたのだから。俺はとっさに口に手をやり、顔を反らす。

 

 

〔次元移動装置を下ろするんだ!〕

 

 

管理室から海馬の放送が聞こえてくると、天井にあったリング状の装置が降りてくる。

 

 

〔目標次元と接続完了!〕

 

〔ディメンション・ムーブ起動!〕

 

 

リングが少しスパークするとリングの中心に空間の歪みができ、それがリング全体へ広がる。空間の歪みの外周は青く、歪みの向こうには街が見えている。そして操作が終わったのか海馬とモクバが管理室から出てくる。

 

 

「そのリングをくぐれば貴様らの次元に着く」

 

「……まぁ、聞きたいことは色々あるけど俺らも早いとこ戻りたいからな。そろそろ帰るか」

 

「あぁ、そうだな」

 

「ちょっと待って」

 

 

悠紀が遊牙の元に歩み寄る。その手には手紙が握られていた。

 

 

「これ、ファントムから渡してくれって。中身は向こうに着いてから見てくれだって」

 

「ん? あぁ、分かった……」

 

 

そう言って遊牙は悠紀から手紙を受け取る。アイツ……いつ来た?

 

 

「まあいいや。無いことを祈るが……またデュエルしよう」

 

「そうだよ。私だって次は負けないんだから」

 

「後悔しないデュエルをしなさいね」

 

「デュエルは楽しんでなんぼだぜ」

 

 

俺たちは遊牙たちにそれぞれ伝える。

 

 

「まぁ、また会う事があれば……次こそは負けねぇぞ」

 

「またな!」

 

 

遊牙たちはそう言って空間の歪みを潜っていった。空間の歪みが遊牙たちが抜け、ゆっくりと閉じいく中、俺は向こうに行った遊牙に向かって拳を突き出す。向こうに行った遊牙は振り返ると同じく拳を出してくれた。そして空間の歪みが閉じきると、俺は気になった事を悠紀に尋ねた。

 

 

「なあ、遊矢はいつ来たんだ」

 

「遊牙くんが初めてペンデュラム召喚をしたときだよ」

 

「なら、あの手紙は?」

 

「カードだよ。中身は確か……《虹彩の魔術師》《黒牙の魔術師》《星霜のペンデュラムグラフ》《オッドアイズ・フュージョン》《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》の5枚だったよ」

 

「うわぁ。戦闘云々言ってたけど、妨害手段が増えてんじゃん」

 

 

黒牙で相手モンスターの攻撃力をそのターンの間だけ半分にできるし、ボルテックスの無効化はサーチしまくるマジェスペクターにはあんまり関係ないし。

 

 

「確かにね」

 

「あーもう! 誰でもいいからちょっとデュエルしてくれ!」

 

「ならば俺が相手してやろう」

 

「やっちゃえ兄さま!」

 

「待って煌、私もデュエルする」

 

「なら、僕も参加させてもらおうかな」

 

「「「え?」」」

 

 

分かっていたが、遊戯の勝ちだった。無限ループ止めてください。




どうも、作者の遊霧です。

「フランドール・スカーレットだよ」

祝! 初コラボ完了!

「おめでとー。ところでさー、何回ミスした」

えーと、少なくとも5回は……

「……O☆HA☆NA☆SI、しよっか」

……逃げろー!

▼遊霧は逃げだした

「逃がさない!」

▼フランドールからは逃げられない


ーしばらくお待ちくださいー〈ポッポー ポッポー


「愚か者に制裁を与えたし、そろそろ時間だから終わりにするね。バイバーイ!」

インフレ……インフレ……

「……作者が壊れた。あ、そうそう。ディメンション・ムーブが装置名で、ディメンションムーバーシステムがシステム名ね。間違ってないのよ」


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コラボ-生き残った儀式使い編
コラボ-生き残った儀式使い1


コラボ第2弾、AMsさんの「遊戯王ARC-V 生き残った儀式使い」とのコラボです。


夢魅町を俺は一人で歩いていた。まあカードショップに向かってるのだが。

 

 

「なー、なんか必要なカードあるか?」

 

[私的にはいい加減《エクシーズ・ダブル・バック》を入れるべきだと思うのですが……]

 

「《ダブル・バック》ねー、確かにそろそろ入れてもいいか」

 

 

実はエクシーズを使っているのにダブル・バックを使ってこなかった。一時はデッキに入れていたが、モンスターがいるときしか手札に来なかったり、そもそも発動機会がなかったりして全く使えなかったためにデッキから抜くことになった。

 

 

「そういや《オリハルコン・チェーン》もカード化してたっけか」

 

[はい、してますよ]

 

「なら買うの決定だな」

 

 

エアトスとそんな会話をしているとDフォンが鳴る。取り出してみると零児からだった。俺は溜め息をつきながら通話ボタンを押す。

 

 

「はいはーい」

 

〔すまない、小さいながら時空の歪みが発生した。君が一番近いから閉じてくれ〕

 

「ほーい。で、場所は?」

 

〔……君の前の路地裏だ〕

 

「はい?」

 

 

零児にそう言われ、目の前の路地裏を覗く。そこには確かに小さいながら時空の歪みが存在していた。

 

 

「あー、確認した」

 

〔では頼んだ〕

 

 

そう言って通話は切れる。そして俺はDフォンをしまい、時空の歪みを閉じようと近づく。すると突然空から声をかけられた。

 

 

「あら、煌じゃない。なにやってるの」

 

「霊夢か。そこに時空の歪みがあるから閉じようとしてたところだ」

 

 

霊夢は俺の前に降り立つ。そして俺は時空の歪みを親指で指しながら霊夢に説明する。

 

 

「ふーん。ま、この大きさなら誰にでも閉じれるわね」

 

 

霊夢がそう言いながら時空の歪みに近づく。すると突然歪みが大きくなった。

 

 

「へ? きゃあ!?」

 

「な!? 霊夢!」

 

 

ヤバい、時空の歪みが突然大きくなったせいで引力が発生してる。俺は咄嗟に霊夢の手を掴み引き寄せるが、踏ん張れず一緒に吸い込まれた。

 

 

【???】

 

 

「ガッ!」

 

 

次の瞬間、俺を襲ったのは背中から叩きつけられた痛みだった。え? なんでそんな痛みを知ってるのかって? デュエル中に吹っ飛ばされるからだよ。

 

 

「ここは……どこだ。霊夢、大丈夫か」

 

「ええ、貴方のおかげで平気よ」

 

 

俺たちは立ち上がって周囲を見回す。

 

そこは例えるなら研究所と言うのがピッタリな場所だった。そしてなんとなく見覚えのある場所だった。

 

 

「どこよここ」

 

「わからん。とりあえず調べよう」

 

 

ここがどこなのかを調べるために行動を開始しようとすると、この部屋の入り口から人が入ってきた。

 

 

「貴様ら何者だ!」

 

 

入ってきたのは零児や隼、ユートと言った見知ったメンバーたち。一人見知らぬ奴がいるが……。

 

 

「ねぇ、どうすんの。説明しても納得しない感じよ」

 

「俺たちはデュエルを行い、デュエルエナジーを回収すれば帰還できる」

 

 

霊夢と小声で話した後、一歩前に出る。そして、

 

 

「俺の名は鈴城(ずすしろ) (きら)だ。何者かどうかは……」

 

 

一旦区切り、デュエルディスクを起動させながら続ける。

 

 

「デュエルで知れ!」

 

 

俺の後ろで霊夢は溜め息をついて頭に手をあてていた。

 

 

「こいつら……やはりアカデミアか!」

 

 

隼は俺たちを怒りに満ちた目を睨みつけくる。

 

 

「落ち着け黒咲! こいつがまだアカデミアと決まったわけじゃない」

 

 

そーだそーだ。

 

 

[この状況、マスターのせいですよね]

 

 

多分、隼が話を聞かない。ならデュエリストらしくデュエルで語る。

 

 

[際ですか]

 

「と言ってもデュエルしなきゃ話してはくれないだろうがな」

 

「なら俺が相手しよう」

 

 

そう言ってユートが前に出てくる。面白れ、なんだかんだユートとはデュエルしたこと無いからな。

 

 

「分かった。男の方はお前に任せる。それであんたはどうするんだ?」

 

 

見たことの無い奴……仮でブドウ……が未だに頭を抱えている霊夢の方に話を振る。

 

 

「私? まあデュエルしてくれないと困るのよね、私たち。それよりここでやるの?」

 

「確かにここじゃあれだな」

 

 

ここ、見た感じデュエルするような場所じゃないし。

 

 

「フン! 騙されんぞ! そう言ってこの場を逃げるつもりだろ!」

 

「黒咲の言い方があれだが、何者か分からないお前らをここから出すわけにはいかないな」

 

 

どうやらここでやるようだ。どうなっても知らんぞ。

 

 

「あっそ。ならやりましょうか」

 

「そうだな」

 

 

霊夢はそう言うのとデュエルディスクを構える。

 

 

「一応名乗っときましょう。私は博麗(はくれい) 霊夢(れいむ)よ」

 

 

「「「「デュエル!」」」」



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コラボ-生き残った儀式使い2

煌 LP:4000 デッキ:35 手札:5

VS

ユート LP:4000 デッキ:45 手札:5

 

 

「俺の先攻、俺は《幻影騎士団クラックヘルム》を召喚!」

 

 

幻影騎士団クラックヘルム ☆4

ATK/1500

煌[手札:5→4]

 

 

「なっ!?」

 

「何故敵がユートのモンスターを使っているんだ!?」

 

 

俺が幻影騎士団を召喚するとユート達が驚く。

 

 

「お前そのモンスターをどこで!?」

 

「俺たちの次元では普通に売られているぞ」

 

 

俺は事実を言う。多分信じないだろうが。

 

 

「売られている・・・だと!?」

 

 

ユートは俺の言葉に驚く。

 

 

「続ければわかるだろう。カードを1枚伏せ、今伏せた《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》発動し、特殊召喚!」

 

 

幻影騎士団シェード・ブリガンダイン ☆4

DEF/300

煌[手札:4→3]

 

 

「俺はレベル4の《クラックヘルム》と《シェード・ブリガンダイン》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚! 出でよ、No.(ナンバーズ)39! その白き翼で希望を導け! 《希望皇ホープ》!」

 

 

No.39希望皇ホープ ★4

ATK/2500 ORU/2

 

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド」

煌[デッキ:35 手札:1 LP:4000

モンスター:No.39希望皇ホープ

魔法・罠:伏せ2

フィールド魔法:なし

Pゾーン:なし]

 

「俺のターン!」

ユート[デッキ:45→44 手札:5→6]

 

 

さて、どうくる。

 

 

「カードを5枚セット! さらに《カードカー・D》を召喚!」

 

 

カードカー・D ☆2

ATK/800

ユート[手札:6→1→0]

 

 

「そして効果発動! このカードをリリースする事でデッキから2枚ドローする! 俺はこれでターンエンドだ!」

ユート[デッキ:42 手札:2 LP:4000

モンスター:なし

魔法・罠:伏せ5

フィールド魔法:なし

Pゾーン:なし]

 

「俺のターン、ドロー!」

煌[デッキ:35→34 手札:1→2]

 

 

さすがに様子見か。なら、

 

 

「手札から《封印の黄金櫃》を発動! デッキから《幽鬼うさぎ》を除外する!」

煌[デッキ:34→33 手札:2→1]

 

 

罠かブラフかは……踏み抜いて確かめる!

 

 

「バトル!」

 

「バトルフェイズ開始時トラップカード《バージェストマ・ピカイア》を発動! 手札の《バージェストマ・カナディア》を捨てて、デッキから2枚ドローする!」

ユート[デッキ:42→40 手札:2→1→3]

 

「《希望皇ホープ》でダイレクトアタック!」

 

「トラップ発動!《バージェストマ・ディノミスクス》! 《ホープ》を対象に発動! 手札を1枚捨てる事で対象モンスターを除外する! さらに墓地から《バージェストマ・カナディア》の効果! トラップが発動した時、墓地からこのカードを特殊召喚する!」

ユート[手札:3→2]

 

 

バージェストマ・カナディア ☆2

ATK/1200

 

 

「バージェストマが入ってたか」

 

 

俺はホープが除外されながら呟く。これならうららにすべきだったか。

 

 

「仕方ない。ターンエンドだ」

煌[デッキ:33 手札:1 LP:4000

モンスター:なし

魔法・罠:伏せ2

フィールド魔法:なし

Pゾーン:なし]

 

「俺のターン!」

ユート[デッキ:40→39 手札:3→4]

 

「トラップ発動! 《バージェストマ・レアンコイリア》! 自分か相手のゲームから除外されたカード1枚を墓地に戻す! 俺は《黄金の封印櫃》で除外された《幽鬼うさぎ》を墓地へ!」

 

「げっ!」

 

 

うさぎが……。

 

 

「さらに墓地の《バージェストマ・ピカイア》の効果でこのカードを墓地から特殊召喚!」

 

 

バージェストマ・ピカイア ☆2

ATK/1200

 

 

「俺はレベル2の《バージェストマ・カナディア》と《ピカイア》でオーバーレイ! エクシーズ召喚! ランク2! 《バージェストマ・オパビニア》!」

 

 

バージェストマ・オパビニア ★2

DEF/2400 ORU/2

 

 

「《オバビニア》の効果! 1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除き、デッキからバージェストマトラップを手札に加える。その効果でデッキから《バージェストマ・オレノイデス》を手札に」

ユート[デッキ:39→38 手札:4→5]

 

「更に《バージェストマ・オパビニア》がフィールドに存在する限り、手札からバージェストマトラップを発動できる! 俺は手札からトラップカード《バージェストマ・オレノイデス》を発動! フィールドのマジック・トラップカードを1枚破壊する!」

ユート[手札:5→4]

 

 

ユートのオレノイデスによって俺の伏せカードが破壊される。が、それこそ俺の狙い。

 

 

「破壊された《運命の発掘》の効果、墓地の《運命の発掘》の分だけドローする! 墓地には1枚、よって1枚ドロー!」

煌[デッキ:33→32 手札:1→2]

 

「《魔界発現世行きデスガイド》を召喚!」

 

 

魔界発現世行きデスガイド ☆3

ATK/1000

ユート[手札:4→3]

 

 

「このカードの召喚に成功した時、デッキからレベル3、悪魔族モンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する! 俺は《彼岸の悪鬼スカラマリオン》を特殊召喚!」

 

 

彼岸の悪鬼スカラマリオン ☆3

DEF/2000

ユート[デッキ:38→37]

 

 

俺は思わず顔をしかめる。

 

幻影彼岸バジェかよ。こりゃ厄介だな。

 

 

「レベル3の《デスガイド》と《スカラマリオン》でオーバーレイ! エクシーズ召喚! ランク3! 《彼岸の旅人ダンテ》!」

 

 

彼岸の旅人ダンテ ★3

ATK/1000 ORU/2

 

 

「《ダンテ》の効果発動! 1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、デッキの上から3枚墓地に送り、このターンの間、攻撃力を1500ポイントアップする!」

 

 

墓地に送られたカード

・幻影騎士団ダスティローブ

・幻影剣

・ブービートラップE

ユート[デッキ:37→34]

 

彼岸の旅人ダンテ

ATK/1000→2500 ORU/2→1

 

 

「俺は墓地の《幻影剣》の効果! このカードを除外して、墓地から《幻影騎士団ダスティローブ》を特殊召喚する!」

 

 

幻影騎士団ダスティローブ ☆3

DEF/1000

 

 

「さらに自分フィールドに幻影騎士団が存在する時《幻影騎士団サイレントブーツ》を特殊召喚できる!」

 

 

幻影騎士団サイレントブーツ ☆3

DEF/1200

ユート[手札:3→2]

 

 

「俺はレベル3の《ダスティローブ》と《サイレントブーツ》でオーバーレイ! 戦場に倒れし騎士たちの魂よ。今こそ蘇り、闇を切り裂く光となれ! エクシーズ召喚! 現れろ! ランク3《幻影騎士団ブレイクソード》!」

 

 

幻影騎士団ブレイクソード ★3

ATK/2000 ORU/2

 

 

「《ブレイクソード》の効果! オーバーレイユニットを1つ使い、お前の伏せカードと《ブレイクソード》自身を破壊する!」

 

 

幻影騎士団ブレイクソード

ORU/2→1

 

 

「破壊された《妖刀竹光》の効果、デッキから《妖刀竹光》以外の竹光を手札に加える。俺は《黄金色の竹光》を手札に加える」

煌[デッキ:32→31 手札:2→3]

 

 

破壊してくれて助かったわ。初手が酷くて動けなかったんだよ。

 

 

「破壊された《ブレイクソード》の効果! このカードが破壊された場合、墓地から幻影騎士団2体をレベルを1上げて特殊召喚する! 俺は《ダスティローブ》と《サイレントブーツ》を特殊召喚!」

 

 

幻影騎士団ダスティローブ ☆3→4

DEF/1000

 

幻影騎士団サイレントブーツ ☆3→4

DEF/1200

 

 

「俺はレベル4の《ダスティローブ》と《サイレントブーツ》でオーバーレイ! エクシーズ召喚! ランク4! 《暗遷士カンゴルゴーム》!」

 

 

暗遷士カンゴルゴーム ★4

ATK/2450 ORU/2

 

 

「バトル! 《カンゴルゴーム》でダイレクトアタック!」

 

「ダイレクトアタック時、手札の《バトルフェーダー》の効果発動! 手札のこのカード特殊召喚し、バトルフェイズを終了する!」

 

 

バトルフェーダー ☆1

DEF/0

煌[手札:3→2]

 

 

カンゴルゴームが攻撃しようとするとゴーン、ゴーンという音と共にバトルフェーダーが現れる。

 

 

「くっ! やはり防御カードを持っていたか。俺はカードを1枚セット! エンドフェイズ時、墓地の《スカラマリオン》の効果発動! その効果でデッキから《彼岸の悪鬼ファーファレル》を手札に加える。俺はこれでターンエンド! ターン終了時にダンテの攻撃力は元に戻る」

ユート[デッキ:33 手札:2 LP:4000

モンスター:バージェストマ・オパビニア

      彼岸の旅人ダンテ ATK/2500→1000

      暗遷士カンゴルゴーム

魔法・罠:伏せ3

フィールド魔法:なし

Pゾーン:なし]

 

「俺のターン、ドロー!」

煌[デッキ:31→30 手札:2→3]

 

 

ここでこのカードか。よし、

 

 

「手札から《エクシーズ・トレジャー》を発動!」

煌[手札:3→2]

 

「フィールドのエクシーズモンスターの数だけドローする。フィールドには3体、よって3枚のドローだ!」

煌[デッキ:30→27 手札:2→5]

 

「そして《カンゴルゴーム》に《折れ竹光》を装備! 攻撃力を0ポイントアップさせる!」

煌[手札:5→4]

 

「そして《黄金色の竹光》を発動し、2枚ドロー!」

煌[デッキ:27→25 手札:4→3→5]

 

 

お、これならあれができるな。吸ってー、吐いてー、よし!

 

 

「俺はスケール5の《幻影騎士団リフレクトアーマー》とスケール1の《幻影騎士団ネクロアームズ》でペンデュラムスケールをセッティング!」

煌[手札:5→3]

 

 

《幻影騎士団リフレクトアーマー》

闇属性/戦士族/ペンデュラム/効果

レベル4 ATK/0 DEF/2000

 

【Pスケール:青5/赤5】

①自分がカード効果によってダメージを受ける場合、このカード破壊して発動できる。そのダメージは相手が受ける。

【モンスター効果】

①このカードが攻撃対象になった場合に発動する。攻撃してきたモンスターの攻撃力または守備力の高い方のダメージを相手に与える。

②自分フィールドのモンスター1体を対象に墓地のこのカードを除外して発動できる。そのモンスターの守備力を2000ポイントアップさせる。

 

《幻影騎士団ネクロアームズ》

闇属性/戦士族 /ペンデュラム/効果

レベル4 ATK/1000 DEF/200

 

【Pスケール:青1/赤1】

①もう片方の自分のPゾーンに「幻影騎士団」カードが存在する場合、P召喚する場合、エクストラデッキからの代わりに墓地のモンスターをP召喚できる。このとき、「幻影騎士団」モンスターしかP召喚できない。

【モンスター効果】

①このカードが破壊された場合に発動できる。除外されているモンスターを特殊召喚する。

②墓地のモンスター1体を対象に墓地のこのカードを除外して発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

 

俺の右側に不思議な模様の鎧が、左側に黒い靄に覆われた左右のガントレットが現れ、その下に5と1とでる。

 

 

「なん・・・・だと!?」

 

「バカな! 幻影騎士団のペンデュラムカードだと!?」

 

「それより何故アカデミアがペンデュラムを!?」

 

 

アイツの頭の中ではいつまでアカデミアなんだろう。

 

 

「《ネクロアームズ》がセッティングされているとき、エクストラデッキではなく墓地のモンスターをペンデュラム召喚できる」

 

「墓地からペンデュラム召喚だと!?」

 

 

あ、うん。俺も受け取ったとき驚いたもん。無理ないよね。

 

 

「行くぞ、ネクロペンデュラム! 手札より《幻影騎士団フラジャイルアーマー》、そして墓地から《幻影騎士団クラックヘルム》!」

 

 

幻影騎士団フラジャイルアーマー ☆4

DEF/2000

 

幻影騎士団クラックヘルム ☆4

ATK/1500

煌[手札:3→2]

 

 

「手札から《幻影騎士団の栄光(グローリー・オブ・ファントム・ナイツ)》を発動! 自分フィールドに幻影騎士団が2体以上いるとき、2枚ドローできる!」

煌[デッキ:25→23 手札:2→1→3]

 

 

幻影騎士団の栄光(グローリー・オブ・ファントム・ナイツ)》通常魔法

①自分フィールド上に「幻影騎士団」モンスターが2体以上表側表示で存在する場合に発動できる。デッキからカードを2枚ドローする。

②墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「幻影騎士団」モンスター1体を特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地に送られたターンには発動できない。

 

 

ペンデュラムを見せてこの反応。アイツを出したらどうなるかな。

 

ーーグルル

 

そうか、暴れたいか!

 

 

「俺はレベル4の《フラジャイルアーマー》と《クラックヘルム》で、オーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚! 漆黒の闇より出でし反逆の龍! 降臨せよ! 《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!」

 

『グルアアアア!』

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ★4

ATK/2500 ORU/2

 

 

「……《リベリオン》がここまで大きく叫ぶとはな」

 

 

俺は思わず笑みを溢した。

 

さて、ここからが問題だ。カンゴルゴームのせいでリベリオンの効果は使えない、戦闘破壊しようにもバージェストマには確か攻守を500あげるカードと相手の攻守を半分にするカードがあった筈。

 

……やっぱりダメージ覚悟で突っ込むか。

 

 

「バトル! 《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》で《バージェストマ・オパビニア》を攻撃!」

 

「トラップカード! 《幻影霧剣》を《ダーク・リベリオン》を対象に発動! 対象モンスターは攻撃と攻撃対象にできず、効果を無効にする! さらに墓地の《バージェストマ・レアンコイリア》の効果でこのカードを墓地から特殊召喚する!」

 

 

バージェストマ・レアンコイリア ☆2

ATK/1200

 

 

「やっぱり通らないか……カードを2枚伏せてターンエンド」

煌[デッキ:23 手札:1 LP:4000

モンスター:バトルフェーダー

      ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

魔法・罠:折れ竹光(暗遷士カンゴルゴーム)

     伏せ2

フィールド魔法:なし

Pゾーン:幻影騎士団リフレクトアーマー(5)

    幻影騎士団ネクロアームズ(1)]

 

「俺のターン!」

ユート[デッキ:33→32 手札:2→3]

 

「トラップカード《次元障壁》をエクシーズを宣言して発動! このターン、俺が宣言したカードは特殊召喚できず、効果も無効になる!」

 

「エクシーズ封じだと!?」

 

 

次元障壁の影響は俺も受ける。けどリベリオンの効果は自分のターンのみ、影響は無い。……このターン持つかなぁ。

 

 

「俺はマジックカード《マジック・プランター》! 《幻影霧剣》を墓地へ送り、カードを2枚ドローする!」

ユート[デッキ:32→30 手札:3→2→4]

 

「その顔、このターンはエクシーズを封じたから安心しているようだが俺の戦術はエクシーズだけではない!」

 

「彼岸使ってる時点でそうですよねー」

 

 

彼岸は儀式、融合、シンクロ、エクシーズがいるからなぁ。エクシーズは出てるし、隼の様子から融合はないな。

 

 

「俺はマジックカード《儀式の下準備》を発動! デッキから儀式魔法《善悪の彼岸》を手札に加える。さらに儀式魔法に書かれている儀式モンスター《彼岸の鬼神ヘルレイカー》をデッキから手札に加える!」

ユート[デッキ:30→29→28 手札:4→3→4→5]

 

「俺は儀式魔法《善悪の彼岸》を発動! フィールドのレベル2《バージェストマ・レアンコイリア》と手札のレべル4《幻影騎士団フラジャイルアーマー》をリリース! 儀式召喚! 《彼岸の鬼神ヘルレイカー》!」

 

 

彼岸の鬼神ヘルレイカー ☆7

ATK/2700

ユート[手札:5→4→3→2]

 

 

まだ防ぎきれる……多分。

 

 

「バトル! 《ヘルレイカー》で《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》に攻撃!」

 

 

彼岸の鬼神ヘルレイカー

ATK/2700

VS

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

ATK/2500

 

煌[LP:4000→3800]

 

 

「ぐっ! 《リベリオン》!」

 

「続いて《ダンテ》で《バトルフェーダー》に攻撃!」

 

 

彼岸の旅人ダンテ

ATK/1000

VS

バトルフェーダー

DEF/0

 

 

「自身の効果で特殊召喚した《バトルフェーダー》はフィールドを離れるとき除外される」

 

「《カンゴルゴーム》でダイレクトアタック!」

 

「ダイレクトアタック時、トラップカード《ウロング・マグネリング》を発動! その攻撃を無効にし、このカードを攻撃表示で特殊召喚する!」

 

 

幻影騎士団ウロング・マグネリング ☆2

ATK/0

 

 

「だがトラップカードが発動したことで墓地の《バージェストマ・ディノミスクス》の効果を発動! このカードを特殊召喚!」

 

 

バージェストマ・ディノミスクス ☆2

ATK/1200

 

 

「《ディノミスクス》で《ウロング・マグネリング》に攻撃!」

 

 

バージェストマ・ディノミスクス

ATK/1200

VS

幻影騎士団ウロング・マグネリング

ATK/0

 

煌[LP:3800→2600]

 

 

「ぐっ!」

 

「ターンエンドだ」

ユート[デッキ:28 手札:2 LP:4000

モンスター:バージェストマ・ディノミスクス

      バージェストマ・オパビニア

      彼岸の旅人ダンテ

      彼岸の鬼神ヘルレイカー

      暗遷士カンゴルゴーム

魔法・罠:伏せ2

フィールド魔法:なし

Pゾーン:なし]

 

「俺のターン、ドロー!」

煌[デッキ:23→22 手札:1→2]

 

「《黄金色の竹光》を発動し、2枚ドロー!」

煌[デッキ:22→20 手札:2→1→3]

 

「あ……もう1枚発動」

煌[デッキ:20→18 手札:3→2→4]

 

 

なんでかいつも黄金色の竹光は固まってるんだよなぁ。

 

 

「墓地の《幻影騎士団の栄光》を除外し、デッキから《ラギッドグローブ》を特殊召喚!」

 

 

幻影騎士団ラギッドグローブ ☆3

ATK/1000

煌[デッキ:18→17]

 

 

「《リ・エクシーズ》を発動! 墓地のモンスターを素材に墓地のエクシーズモンスターをエクシーズ召喚する。《フラジャイルアーマー》と《クラックヘルム》を効果を無効にして特殊召喚。そしてそのままオーバーレイ! 蘇れ、《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!」

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ★4

ATK/2500 ORU/2

煌[手札:4→3]

 

 

「《ダーク・リベリオン》の効果発動! オーバーレイ・ユニットを2つ使い、《ヘルレイカー》の攻撃力を半分にし、その分このカードの攻撃力をアップさせる!」

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

ORU/2→0

 

 

さあ使え、カンゴルゴームの効果を!

 

 

「させるか! 《カンゴルゴーム》の効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、カード効果の対象を別のカードに変更する!俺は《ダーク・リベリオン》の効果の対象を《ヘルレイカー》から《ダンテ》に変更する!」

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

ATK/2500→3000

 

彼岸の旅人ダンテ

ATK/1000→500

 

 

「俺は《ラギッドグローブ》と《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》をリリース! 白き翼翻し、我が元へ君臨せよ! 《ガーディアン・エアトス》!」

 

[はあ!]

 

 

ガーディアン・エアトス ☆8

ATK/2500

煌[手札:3→2]

 

 

「ここでアドバンス召喚だと!?」

 

[よーやく出してくれましたね! マスター]

 

「はいはい。手札から《エクシーズ・リベンジ》を発動! 墓地の《ダーク・リベリオン》を蘇生し、《カンゴルゴーム》のオーバーレイ・ユニットを貰う!」

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ★4

ATK/2500 ORU/0→1

煌[手札:2→1]

 

暗遷士カンゴルゴーム

ORU/1→0

 

 

「《埋葬呪文の宝札》を発動! 墓地の《エクシーズ・トレジャー》《リ・エクシーズ》《エクシーズ・リベンジ》の3枚を除外し、2枚ドロー!」

煌[デッキ:17→15 手札:1→0→2]

 

「《RUM-ファントム・フォース》を発動!」

 

「やはり狙いはランクアップか!」

 

「このカードはランク4以下の闇属性エクシーズモンスターにしか使えない! 俺は《ダーク・リベリオン》でオーバーレイ! 1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築。ランクアップ・エクシーズ・チェンジ! 煉獄の底より、今だ静まらぬ魂に捧げる反逆の歌! 永久に響かせ君臨せよ! 《ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン》!」

 

 

ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン ★5

ATK/3000 ORU/2

煌[手札:2→1]

 

 

《RUM-ファントム・フォース》通常魔法

①自分フィールドのランク4以下の闇属性Xモンスターを対象に発動できる。その自分のモンスターよりもランクが1つ高い闇属性Xモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

②自分フィールドの闇属性Xモンスターが相手のカード効果によってフィールドを離れる場合、代わりにこのカードと墓地の闇属性モンスター1体を除外する。

 

 

「《ダーク・レクイエム》の特殊召喚時に《ヘルレイカー》の効果発動! 手札の《ファーファレル》を捨てる事で捨てたモンスターの攻撃力・守備力分、《ダーク・レクイエム》の攻撃力をダウンさせる!」

ユート[手札:2→1]

 

「《ヘルレイカー》に対しては《ダーク・レクイエム》の効果は使わない!」

 

 

ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン

ATK/3000→2000 DEF/2500→600

 

 

攻撃力が1000下がろうと関係ない。問題は捨てられた方!

 

 

「さらに墓地へ送られた《ファーファレル》の効果!このカードが墓地へ送られた場合、フィールドのモンスター1体をターン終了時まで除外する! 俺は《ダーク・レクイエム》を選択!」

 

「《ダーク・レクイエム》の効果発動! オーバーレイ・ユニットを使い、《ファーファレル》の効果の発動を無効にする!」

 

 

ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン

ORU/2→1

 

 

「ネクロペンデュラム! 墓地より《クラックヘルム》と《フラジャイルアーマー》をペンデュラム召喚!」

 

 

幻影騎士団フラジャイルアーマー ☆4

DEF/2000

 

幻影騎士団クラックヘルム ☆4

ATK/1500

 

 

「そして《フラジャイルアーマー》と《クラックヘルム》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚! 現れろ、No.80! 猛りし魂にとりつく、呪縛の鎧! 《狂葬覇王ラプソディ・イン・バーサーク》!」

 

 

No.80狂葬覇王ラプソディ・イン・バーサーク ★4

DEF/1200 ORU/2

 

 

「《ラプソディ・イン・バーサーク》の効果発動! オーバーレイ・ユニットを使い、相手の墓地のカードを1枚除外する。俺は《カードカー・D》を除外!」

 

 

No.80狂葬覇王ラプソディ・イン・バーサーク

ORU/2→1

 

 

「そしてこの効果はもう一度使える! 今度は《フラジャイルアーマー》を除外!」

 

 

No.80狂葬覇王ラプソディ・イン・バーサーク

ORU/1→0

 

 

「墓地の《ラギッドグローブ》を除外し効果発動! デッキから《ダスティローブ》を墓地に送る」

煌[デッキ:17→16]

 

「さらに《ダスティローブ》を除外し効果発動! デッキから《サイレントブーツ》を手札に加える」

煌[デッキ:16→15 手札:1→2]

 

「墓地の《フラジャイルアーマー》を除外し、手札の《サイレントブーツ》を墓地に送り1枚ドロー!」

煌[デッキ:15→14 手札:2→1→2]

 

「墓地の《サイレントブーツ》を除外し、《RUM-幻影騎士団ラウンチ》を手札に加える!」

煌[デッキ:14→13 手札:2→3]

 

「《RUM-幻影騎士団ラウンチ》を発動! 《ラプソディ・イン・バーサーク》でオーバーレイ! 1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築! カオス・エクシーズ・チェンジ! 出でよ、CNo.80! 魂を鎮める旋律が、十全たる神の世界を修復する! 我元へ来たれ、《葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク》」

 

 

CNo.80葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク ★5

DEF/2000 ORU/2

煌[手札:3→2]

 

 

「《レクイエム・イン・バーサーク》は《ラプソディ》を素材にしているとき、オーバーレイ・ユニットを使うことでフィールドのカードを除外する! 対象はセットカードだ!」

 

 

CNo.80葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク

ORU/2→ 1

 

 

「対象になったトラップカード! 《彼岸の沈溺》を発動! 《ヘルレイカー》と《ダンテ》を墓地へ送り、《ダーク・レクイエム》、《エアトス》、《レクイエム・イン・バーサーク》を対象に発動! そのモンスターを破壊する!」

 

「《エアトス》を対象に速攻魔法、《ガーディアン・バースト》を発動!《彼岸の沈溺》を無効にし、デッキからガーディアンモンスターの名前が記されている装備魔法、《女神の聖剣-エアトス》を《エアトス》に装備する!」

煌[デッキ:13→12 手札:2→1]

 

 

ガーディアン・エアトス

ATK/2500→3000

 

 

《ガーディアン・バースト》速攻魔法

①相手が魔法・罠カードを発動した場合に、自分フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。相手が発動した魔法・罠カードの発動を無効にし、「ガーディアン」モンスターのカード名が記された装備魔法または対象モンスターに記されている装備魔法をデッキから対象モンスターに装備する。

 

 

「交わされたか! ただ墓地へ送られた《ヘルレイカー》と《ダンテ》の効果! 《ヘルレイカー》が墓地へ送られた場合、フィールドのカード1枚を墓地へ送る! おれは《ダーク・レクイエム》を選択! さらに《ダンテ》の効果で墓地の《ファーファレル》を手札に加える!」

 

「墓地の《ファントム・フォース》の効果! 闇属性エクシーズモンスターが相手の効果でフィールドを離れる場合、代わりに墓地のこのカードと闇属性モンスター1体を除外する! 《クラックヘルム》を除外!」

 

 

ダーク・レクイエムをヘルレイカーの効果から守る。

 

 

「くっ……《ダンテ》の効果で墓地の《ファーファレル》を手札に加える!」

ユート[手札:1→2]

 

「《レクイエム・イン・バーサーク》の効果をもう一度発動! 対象はもう一枚のセットカードだ!」

 

「トラップ発動! 《バージェストマ・ハルキゲニア》! フィールドのモンスター1体の攻撃力・守備力を半分にする!俺は《ガーディアン・エアトス》を選択!」

 

[くっ!]

 

ガーディアン・エアトス

ATK/3000→1500 DEF/2000→1000

 

 

「(すまない、エアトス)俺は手札から《復活の祭壇》を発動! デッキトップ2枚を除外し、墓地のカードを手札に加える。俺は《黄金色の竹光》を手札に戻す!」

 

 

除外されたカード

・幻影騎士団ラギッドグローブ

・幻影騎士団サイレントブーツ

煌[デッキ:12→10 手札:1→0→1]

 

 

「そして《黄金色の竹光》を発動!」

煌[手札:1→0]

 

 

あのカードが来なかったら、俺の負け! 頼む、来てくれ!

 

 

「2枚ドロー!」

煌[デッキ:10→8 手札:0→2]

 

 

来た! あとはユートの手札次第! 

 

 

「手札から《折れ竹光》を《エアトス》に装備!」

煌[手札:2→1]

 

「《エアトス》の効果発動!」

 

「なっなんだ!腕が勝手に!?」

 

 

エアトスが剣を掲げるとユートの腕が独りでに上がる。

 

 

「このカードが装備している装備魔法を墓地へ送り、相手の墓地のモンスターを3体まで除外する! 俺は《ヘルレイカー》《ダンテ》《スカラマリオン》の3体を除外! そしてこの効果で除外したモンスター1体につき500ポイント攻撃力はアップする!」

 

 

ガーディアン・エアトス

ATK/1500→3000

 

 

ユートの墓地から魂らしき光が飛び出てエアトスの剣に吸収させる。

 

 

「くっ!」

 

「これで決まる! 手札から《サイクロン》を発動! 《女神の聖剣-エアトス》を破壊!」

煌[手札:1→0]

 

「自らの武器を破壊するだと!?」

 

「破壊された《女神の聖剣-エアトス》の効果発動! このカードがフィールドから墓地へ送られた時、俺の場の《エアトス》1体の攻撃力を……除外されているモンスター1体につき500ポイントアップさせる! 除外されているモンスターは14体。よって7000ポイントアップする!」

 

[散りし魂よ、我が元へ集え!]

 

 

女神の聖剣が壊れると同時にどこからか飛んできた光を吸収する。そして破壊された女神の聖剣は半透明ながら再びエアトスの元に現れる。

 

 

ガーディアン・エアトス

ATK/3000→10000

 

 

「攻撃力・・・10000だと!?」

 

「《レクイエム・イン・バーサーク》を《ダーク・レクイエム》に攻撃力2000ポイントアップの装備カードととして装備!」

 

 

ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン

ATK/2000→4000

 

 

「《ダーク・レクイエム》の効果発動! オーバーレイ・ユニットを使い、《カンゴルゴーム》の攻撃力を0にして、元々の攻撃力分このカードの攻撃力をアップさせる! レクイエム・サルベーション!」

 

 

ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン

ATK/4000→6450 ORU/1→0

 

暗遷士カンゴルゴーム

ATK/2450→0

 

 

「バトルだ! 《エアトス》で《カンゴルゴーム》を攻撃!」

 

[はあああ!]

 

 

カンゴルゴームに向かって、エアトスの剣から衝撃波が放たれる。するとユートの後ろに見たことのないドラゴンの幻影が浮かび叫ぶ。

 

 

『グオオオオオオオオ!!』

 

「っ!?」

 

「なんだ……」

 

[ち、力が]

 

 

 

ガーディアン・エアトス

ATK/10000→5000

 

ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン

ATK/6450→3225

 

 

この感じは……不味い!

 

 

「エアトス!」

 

[はい!]

 

 

エアトスの力を借りて、俺の背中に現れた翼で自分を覆うようにする。ダーク・レクイエムも同じようにしている。

 

 

[フォビドゥン・ゴスペル!]

 

 

ガーディアン・エアトス

ATK/5000

VS

暗遷士カンゴルゴーム

ATK/0

 

 

「ぐっぐおおおおおおおおおおおおおお!」

ユート[LP:4000→0]

 

 

衝撃波はカンゴルゴームを裂き、爆発する。そして謎のドラゴンの幻影がユートを衝撃波から守っていた。



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コラボ-生き残った儀式使い3

今回は霊夢視点です。


ユーキ LP:4000 デッキ:55 手札:5

VS

霊夢 LP:4000 デッキ:40 手札:5

 

 

彼はユーキっていうのね。ユートたちと似た名前……なにか関係があるのかしら。

 

 

「俺のターン! 俺は永続魔法《再炎コール》を発動!」

ユーキ[手札:5→4]

 

 

再炎……聞いたことのないカードね。しっかり観察させてもらうわ。

 

私はデュエルディスクを操作して効果を確認する。しかしそれも文字化けしていて、わからなかった。

 

 

「カードテキストを確認するつもりなら無駄だぞ。俺のデュエルディスクには相手に俺のカードの効果を公開させない妨害装置が取り付けられている! 一度効果が判明しない限り、お前は俺のカードの力を知る事はできない!」

 

「敵に情報を与えない。争いにおいて常識よね」

 

「そう言う事だ。自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札から《再炎銃士ブレイズ・リボルバー》を特殊召喚できる!」

 

 

再炎銃士ブレイズ・リボルバー ☆4

ATK/1600

ユーキ[手札:4→3]

 

 

「この瞬間! 《ブレイズ・リボルバー》の効果発動! このカードの召喚・特殊召喚に成功した場合、2つの効果の内、どちらかを選択して発動できる。俺は第1の効果を使用する」

 

 

ユーキの宣言と共にブレイズ・リボルバーは手に持つ銃を何故かユーキの方に構える。

 

 

「その効果でフィールドのモンスター1体の攻撃力の半分のダメージを……俺が受ける。」

ユーキ[LP:4000→3200]

 

 

《再炎銃士ブレイズ・リボルバー》

炎属性/炎族/効果

レベル4 ATK/1600 DEF/200

①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●フィールドの表側表示モンスター1体を選んで、そのモンスターの攻撃力の半分の数値のダメージを自分は受け、デッキから受けた数値分以下の攻撃力を持つ「再炎」モンスターを選んで手札に加える。

●フィールドの表側表示モンスター1体を選んで、そのモンスターの守備力の半分の数値のダメージを相手に与える。

 

 

そして引き金を引き、ユーキはダメージを受ける。

 

本当に効果を使ったら確認できるようになったわね。そしてこのテキストを見る限り、セルフバーンのようね。

 

 

「さらにこの効果で受けたダメージ以下の攻撃力を持つ再炎モンスターを手札に加える。俺は攻撃力700の《再炎スネーク》を手札に加える」

ユーキ[デッキ:55→54 手札:3→4]

 

「そしてこの瞬間! 永続魔法《再炎コール》と手札の《再炎鳥ブレイズ・バード》の効果を発動! 《ブレイズ・バード》は俺が効果ダメージを受けた場合に、手札から特殊召喚し、受けたダメージ分のライフを回復する」

 

 

再炎鳥ブレイズ・バード ☆3

ATK/1000

ユーキ[LP:3200→4000 手札:4→3]

 

 

再炎版のダメージ・メイジかしら。

 

 

「《再炎コール》も同様効果ダメージを受けた場合に発動する。その効果でデッキから再炎モンスター《再炎海竜ブレイズ・リヴァイアサン》を手札に加える」

ユーキ[デッキ:54→53 手札:3→4]

 

 

《再炎コール》永続魔法 

「再炎コール」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①自分が効果ダメージを受けた場合に発動できる。デッキ・墓地から「再炎」モンスターを1枚選択して手札に加える。

②このカードが墓地に送られた場合に発動できる。デッキから「再炎コール」以外の「再炎」カード1枚を選択して墓地に送る。

 

 

今のは儀式モンスター!? ふふ、面白い事になるわね。

 

 

「何が可笑しい?」

 

「ああ、気にしないで。面白い事になるかなって思っただけだから」

 

「その威勢いつまでもつかな。さらに《ブレイズ・バード》も特殊召喚した場合に、デッキ・墓地から再炎魔法・罠を手札に加える事ができる。その効果でデッキから《再炎クイックドロー》を手札に加える」

ユーキ[デッキ:53→52 手札:4→5]

 

 

《再炎鳥ブレイズ・バード》

炎属性/鳥獣族/効果

レベル3 ATK/1000 DEF/200

「再炎鳥ブレイズ・バード」の②の効果は1ターンに1度しか発動できない。

①自分が効果ダメージを受けた時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、受けたダメージの数値分だけ自分のLPを回復する。

②このカードの召喚、特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキ・墓地から「再炎」魔法または罠カードを1枚選択して手札に加える。この効果を使用したターン炎属性モンスターしか特殊召喚できない。

 

 

「そして今手札に加えた速攻魔法《再炎クイックドロー》を発動! このカードは自分フィールドに再炎モンスターが存在し、このターン、効果ダメージを受けているなら発動できる。その効果でデッキから2枚ドローする」

ユーキ[デッキ:52→50 手札:5→4→6]

 

 

《再炎クイックドロー》速効魔法

「再炎クイックドロー」の①②の効果は1ターンに1度、どちらかしか使用できない。

①自分フィールドに「再炎」モンスターが存在し、このターンの間に自分が効果ダメージを受けてた場合に発動できる。デッキから2枚ドローする。この効果を使用したターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

②このカードが墓地に存在し、自分が効果ダメージを受けた場合に発動できる。墓地のこのカードと「再炎」カード1枚をデッキに戻し、デッキから1枚ドローする。

 

 

「俺は永続魔法《儀式の生命保険》を発動!」

ユーキ[手札:6→5]

 

「そして儀式魔法《再炎の儀式》! フィールドの《ブレイズ・リボルバー》、《ブレイズ・バード》、手札の《再炎スネーク》の3体を生贄に捧げる!

 

再生を繰り返せし深炎の竜よ、渦巻く炎の中から浮上せよ!降臨せよ! レベル9! 《再炎海竜ブレイズ・リヴァイアサン》!」

 

 

再炎海竜ブレイズ・リヴァイアサン ☆9

DEF/3000

ユーキ[手札:5→4→3]

 

 

《再炎の儀式》儀式魔法

炎属性儀式モンスターの降臨に必要。

①レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札から炎属性儀式モンスター1体を儀式召喚する。

②自分の墓地の炎属性儀式モンスター1体を対象に発動できる。このカードとそのモンスターのレベルと同じになるように自分の墓地から「再炎」モンスターを選び、デッキに戻し、自分の墓地から選んだ儀式モンスター1体を儀式召喚扱いで特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

 

「この瞬間! 永続魔法《儀式の生命保険》の効果発動! 1ターンに1度、儀式召喚に成功した場合、その儀式召喚のために生贄にしたモンスター1体につき1枚ドローする。生贄にした数は3体! よって3枚ドローする!」

ユーキ[デッキ:50→47 手札:3→6]

 

 

《儀式の生命保険》永続魔法

自分のエクストラデッキにカードが存在しない場合のみ発動できる。「儀式の生命保険」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①自分が儀式召喚に成功した場合に発動できる。その儀式召喚のためにリリースしたカード1枚に付き、デッキからカードをドローする。この効果を使用したターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

②このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

 

 

「さらに儀式召喚の素材になった《再炎スネーク》の効果! このカードが炎属性儀式モンスターの儀式素材になった場合、墓地からこのカードを手札に加える」

ユーキ[手札:6→7]

 

 

《再炎スネーク》

炎属性/爬虫類族/効果

レベル2 ATK/700 DEF/200

①このカードが炎属性儀式モンスターの儀式召喚のためにリリースされた場合に発動できる。墓地のこのカードを手札に加える。

②このカードが墓地に存在し、自分が効果ダメージを受けた場合に発動できる。墓地のこのカードを手札に加える。

 

 

「俺は2枚伏せてターンエンド!」

ユーキ[デッキ:47 手札:5 LP:4000

モンスター:再炎海竜ブレイズ・リヴァイアサン

魔法・罠:伏せ2

     再炎コール

     儀式の生命保険

フィールド魔法:なし

Pゾーン:なし]

 

「私のターン、ドロー!」

霊夢[デッキ:40→39 手札:5→6]

 

 

っ! これは紫から貰ったカード。使わせてもらうわよ。

 

 

「手札から永続魔法《降臨術式-博麗の法》を発動!」

霊夢[手札:6→5]

 

 

《降臨術式-博麗の法》永続魔法

「降臨術式-博麗の法」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。

①儀式召喚に成功した場合に発動できる。儀式召喚に使用したモンスターを全てデッキに戻しシャッフルする。その後デッキから2枚ドローする。

②自分フィールドのモンスターが手札に戻った場合に発動できる。デッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。

 

 

「博麗……お前の名前と同じカードだと?」

 

「私は手札から《荒魂》を召喚!」

 

 

荒魂 ☆4

ATK/800

霊夢[手札:5→4]

 

 

「《荒魂》の効果で同名以外のスピリットモンスター、《和魂》を手札に加える」

霊夢[デッキ:39→38 手札:4→5]

 

「《儀式の下準備》を発動! デッキから《霊魂の降神》と……《霊魂鳥神-姫孔雀》を手札に加える!」

霊夢[デッキ:38→36 手札:5→4→6]

 

「そう言う事か……」

 

 

どうやら私の言葉の意味が分かったみたいね。

 

 

「そして《霊魂の降神》を発動! 手札の《和魂》と《霊魂鳥-伝鳩》をリリースし、《霊魂鳥神-姫孔雀》を儀式召喚!」

 

 

霊魂鳥神-姫孔雀 ☆8

ATK/2500

霊夢[手札:6→5→3→2 ]

 

 

「風属性なおかつスピリットの儀式と来たか・・・」

 

「《和魂》《降臨術式-博麗の法》《姫孔雀》の効果発動! まずは《姫孔雀》の効果で《再炎コール》と伏せ2枚をデッキに戻すわ」

 

「ならリバースカードダブルオープン! 《再炎リロード》! 《再炎クロスソウル》! 《再炎クロスソウル》はデッキから再炎儀式モンスター1体を墓地に送りそのレベル×100ポイントのダメージを受ける事で、このターンそのモンスターと同じ効果を得る! 俺はデッキからレベル9の《再炎爆竜ブレイズ・レックス》を墓地へ送り、このターン《ブレイズ・リヴァイアサン》は《ブレイズ・レックス》の効果を得る!」

ユーキ[LP:4000→3100 デッキ:47→46]

 

 

《再炎クロスソウル》通常罠

①自分のエクストラデッキにカードがない時に、フィールドの「再炎」モンスター1体を対象に発動できる。デッキから対象モンスターのレベル以下の「再炎」儀式モンスター1体を墓地に送りそのレベル×100のダメージを受ける。ターン終了時まで、対象モンスターはこの効果で墓地に送ったカードの効果を得る。

②墓地のこのカードをデッキに戻し、自分の墓地の「再炎」儀式モンスターを対象に発動できる。そのモンスターを手札に加える。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

 

「さらに《再炎リロード》はフィールドの再炎カードを破壊して2枚ドローする。発動時に俺の場に再炎儀式モンスターが存在するなら3枚ドローする。俺は《再炎コール》を破壊して3枚ドロー!」

ユーキ[デッキ:46→43 手札:5→8]

 

 

《再炎リロード》速攻魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

①自分フィールドの「再炎」カード1枚を対象に発動できる。そのカードを破壊して、自分はデッキから2枚ドローする。このカードの発動時に自分フィールドに「再炎」儀式モンスターが存在する場合はカードを3枚ドローする。

 

 

「くっ! 1枚も戻せなかった場合、追加効果は発動しない。けど! 《降臨術式-博麗の法》の効果! 儀式召喚に使用したモンスターを全てデッキに戻しシャッフル。そして2枚ドロー!」

霊夢[デッキ:36→38→36 手札:2→4]

 

「最後に《和魂》の効果! このカードが墓地に送られた時、私の場にスピリットモンスターがいれば1枚ドローできる!」

霊夢[デッキ:36→35 手札:4→5]

 

「墓地へ送られた《再炎コール》と《ブレイズ・リヴァイアサン》の効果発動! 《再炎コール》は墓地へ送られた場合にデッキから《再炎コール》以外のカードを墓地へ送る。その効果で《再炎像ブレイズ・ガーディアン》を墓地へ送る。

そして《ブレイズ・リヴァイアサン》は1ターンに1度、効果ダメージを受けた場合、フィールドのカード1枚を除外する!《姫孔雀》を除外!」

 

「くっ! カードを3枚伏せてエンドフェイズ、スピリットモンスターである《荒魂》は手札に戻る」

霊夢[手札:5→2→3]

 

「更に《降臨術式-博麗の法》の効果発動! 自分フィールドのモンスターが手札に戻った場合に発動でき、デッキから1枚ドローし、手札1枚をデッキボトムに戻す!」

霊夢[デッキ:35→34→35 手札:3→4→3]

 

「ターンエンド!」

霊夢[デッキ:35 手札:3 LP:4000

モンスター:なし

魔法・罠:伏せ3

     降臨術式-博麗の法

フィールド魔法:なし

Pゾーン:なし]

 

「俺のターン!」

ユーキ[デッキ:43→42 手札:8→9]

 

「俺は《再炎魚ブレイズ・シャーク》を召喚!」

 

 

再炎魚ブレイズ・シャーク ☆4

ATK/1000

ユーキ[手札:9→8]

 

 

「《ブレイズ・シャーク》の効果! このカードの召喚・特殊召喚に成功した場合、墓地からレベル4以下の再炎モンスター1体を守備表示で特殊召喚する!」

 

「その効果にチェーンして《スリーストライク・バリア》を発動! このカードは相手の場のカードが3枚のみの場合に発動でき、3つの効果から選んでその効果を発動する。私はこのターン、受ける戦闘ダメージを0にする効果を選択!」

 

「やはり防御カードを持っていたか。《ブレイズ・シャーク》の効果で墓地から《ブレイズ・バード》を特殊召喚!」

 

 

再炎鳥ブレイズ・バード ☆3

ATK/1000

 

 

「さらに《ブレイズ・バード》の特殊召喚に成功した事でデッキから《再炎準備》を手札に加える」

ユーキ[デッキ:42→41 手札:8→9]

 

「そしてマジックカード《再炎準備》を発動! 手札の儀式魔法《祝福の再炎》を見せる事でデッキからレベル9以下の再炎儀式モンスター《再炎王者ブレイズ・キング》を手札に加え、そのレベル×100ポイントのダメージを受ける。《ブレイズ・キング》のレベルは3よって300のダメージを受ける」

ユーキ[LP:3100→2800 デッキ:41→40 手札:9→8→9]

 

 

《再炎準備》通常魔法 

「再炎準備」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①手札の「再炎」儀式魔法1枚を見せて発動できる。デッキからレベル9以下の「再炎」儀式モンスター1枚を選択して手札に加え、自分はこの効果で手札に加えたモンスターのレベル×100のダメージを受ける。

②自分フィールドの「再炎」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

 

 

「効果ダメージを受けた瞬間《ブレイズ・リヴァイアサン》の効果発動! 俺は右側のセットカードを除外する!」

 

「《緊急儀式術》が……」

 

「さらに《ブレイズ・シャーク》が場に存在する時に俺が効果ダメージを受けた場合、自身のレベルを1上げる。」

 

 

再炎魚ブレイズ・シャーク ☆4→5

 

 

《再炎魚ブレイズ・シャーク》

炎属性/魚族/効果

レベル4 ATK/1000 DEF200

①このカードの召喚・特殊召喚に成功した時に発動する。墓地からレベル4以下の「再炎」モンスター1体を選択して、守備表示で特殊召喚する。この効果を使用したターン、自分は炎属性モンスターしか特殊召喚できない。

②自分が効果ダメージを受けるたびにこのカードのレベルを1上げる。

 

 

「俺は儀式魔法《祝福の再炎》を発動! フィールドの《ブレイズ・バード》と手札の《ブレイズ・キング》生贄に捧げる! 再生を繰り返せし炎の死霊使いよ! 我が痛みをかてに死者を燃え上がらせよ! 降臨せよ! レベル6! 《再炎死霊魔術師ブレイズ・ネクロマンサー》!」

 

 

再炎死霊魔術師ブレイズ・ネクロマンサー ☆6

ATK/2350

ユーキ[手札:9→8→7→6]

 

 

「さらに祝福の再炎の効果でこの効果で儀式召喚した。モンスターの攻撃力分ライフを回復する。」

ユーキ[LP:2800→5150]

 

 

《祝福の再炎》儀式魔法 

「再炎」儀式モンスターの降臨に必要。

①レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドの「再炎」モンスターをリリースし、手札・墓地から「再炎」儀式モンスター1体を儀式召喚する。この効果で儀式召喚したモンスターの元々の攻撃力分のライフを回復する。

②自分フィールドの炎属性儀式モンスターが破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

 

 

「《儀式の生命保険》の効果で2枚ドロー!」

ユーキ[デッキ:40→38 手札:6→8]

 

「さらに墓地へ送られた《ブレイズ・キング》の効果! このカードが墓地へ送られた場合、《ブレイズ・キング》以外の再炎モンスターを特殊召喚する! 俺は《ブレイズ・リボルバー》を守備表示で特殊召喚!」

 

 

再炎銃士ブレイズ・リボルバー ☆4

DEF/200

 

 

《再炎王者ブレイズ・キング》

炎属性/昆虫族/儀式/効果

レベル3 ATK/1600 DEF/800

「再炎の儀式」により降臨。

①このカードがこのカード攻撃力より高いモンスターと戦闘を行う場合、ダメージ計算時のみ、このカードの攻撃力を倍にする。

②このカードは相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの効果の対象にならず効果を受けない。

③このカードが墓地へ送られた場合、墓地の「再炎王者ブレイズ・キング」以外の「再炎」モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

 

「そして《ブレイズ・リボルバー》の効果! 今度は第1の効果を使用! フィールドのモンスター1体の守備力の半分のダメージを相手に与える! 《スリーストライク・バリア》の効果で防げるの戦闘ダメージのみ! 俺は《ブレイズ・リヴァイアサン》を選択し、その守備力の半分1500のダメージを喰らえ!」

 

 

ブレイズ・リボルバーの銃口が今度は私に向かって構えその引き金を引いた。そして炎の弾丸が放たれ、私に直撃した。

 

 

「っ!」

霊夢[LP:4000→2500]

 

「さすがに効果ダメージまではカバーしきれないようだな。まだまだ行くぞ! 俺は儀式魔法《ネクロ再炎》! このカードは手札・フィールドのモンスターを生贄に墓地から再炎儀式モンススターを儀式召喚する! 俺はフィールドの《ブレイズ・シャーク》と《ブレイズ・リボルバー》を生贄に捧げる! 再生を繰り返せし炎の恐竜よ、今太古から蘇り、その強靭な肉体で敵を薙ぎ払え! 儀式召喚! 降臨せよ! レベル9! 《再炎爆竜ブレイズ・レックス》!」

 

 

再炎爆竜ブレイズ・レックス ☆9

ATK/2900

ユーキ[手札:8→7→6]

 

 

「最後にダメ押しだ。墓地の《再炎の儀式》の効果! このカードと墓地の再炎モンスターをデッキに戻す事でそのレベルと同じ再炎儀式モンスター1体を墓地から儀式召喚扱いで特殊召喚する! 俺はレベル3の《ブレイズ・バード》をデッキに戻す! 再生繰り返せし炎の昆虫王よ! その小さき体で立ちはだかる強敵を投げ飛ばせ! 儀式召喚! 《再炎王者ブレイズ・キング》!」

 

 

再炎王者ブレイズ・キング ☆3

ATK/1600

 

 

「カードを2枚伏せてターンエンド」

 

「エンドフェイズにリバースカード《砂塵の大嵐》を発動! 今伏せたカードを破壊するわ!」

ユーキ[デッキ:38 手札:4 LP:5150

モンスター:再炎海竜ブレイズ・リヴァイアサン

     再炎死霊魔術師ブレイズ・ネクロマンサー

     再炎爆竜ブレイズ・レックス

     再炎王者ブレイズ・キング

魔法・罠:儀式の生命保険

フィールド魔法:なし

Pゾーン:なし]

 

「私のターン、ドロー!」

霊夢[デッキ:35→34 手札:3→4]

 

「手札から《和魂》を召喚!」

 

 

和魂 ☆4

ATK/800

霊夢[手札:4→3]

 

 

「《和魂》の効果で《荒魂》を召喚!」

 

 

荒魂 ☆4

ATK/800

霊夢[手札:3→2]

 

 

「《荒魂》の効果発動! 召喚成功時にデッキから同名以外のスピリットモンスターを手札に加える。私は《霊魂鳥神-彦孔雀》を手札に加える!」

霊夢[デッキ:34→33 手札:2→3]

 

「さらにフィールド魔法《祝福の教会-リチューアル・チャーチ》を発動!」

霊夢[手札:3→2]

 

「そして《リチューアル・チャーチ》の効果発動! 手札の《ギャラクシー・サイクロン》を捨てて、デッキから儀式魔法か儀式モンスターを手札に加える。私は《霊魂の降神》を手札に加える!」

霊夢[デッキ:33→32 手札:2→1→2]

 

「《霊魂の降神》を発動!」

霊夢[手札:2→1]

 

「俺は墓地のトラップカード《再炎起動》の効果を発動! このカードを除外する事で俺のライフを500回復し、500のダメージを受ける!」

霊夢[LP:5150→4650→5150]

 

 

再炎起動 永続罠 

「再炎起動」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①1ターンに1度、お互いのプレイヤーに500のダメージを与える。

②①の効果以外で自分が効果ダメージを受けた場合に発動する。その数値分、自分のライフを回復する。

③墓地のこのカードを除外して効果を発動。自分のライフを500回復し、500ダメージを受ける。

 

 

「さっき破壊したカードか! 《霊魂の降神》の効果で、場の《荒魂》と《和魂》の2体をリリースし、《霊魂鳥神-彦孔雀》を儀式召喚!」

 

 

霊魂鳥神-彦孔雀 ☆8

ATK/3000

霊夢[手札:2→1→0]

 

 

「《彦孔雀》《和魂》《降臨術式-博麗の法》の効果発動!」

 

「ならばその効果に対して《ブレイズ・リヴァイアサン》と《ブレイズ・ネクロマンサー》の効果発動! 《ブレイズ・ネクロマンサー》は効果ダメージを受けた場合、墓地から再炎モンスターを特殊召喚する! 甦れ! 《ブレイズ・シャーク》!」

 

 

再炎魚ブレイズ・シャーク ☆4

DEF/200

 

 

《再炎死霊魔術師ブレイズ・ネクロマンサー》

炎属性/アンデット族/儀式/効果

レベル6 ATK/2350 DEF/0

 

「再炎の儀式」により降臨。

①自分が効果ダメージを受けたターン中、手札のこのカードを捨てて発動できる。自分の墓地から「再炎死霊魔術師ブレイズ・ネクロマンスサー」以外の「再炎」カードを2枚まで選んで手札に加える。

②1ターンに1度、自分が効果ダメージを受けた場合に発動できる。自分の墓地から「再炎」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

 

 

「さらに《ブレイズ・リヴァイアサン》の効果で彦孔雀を除外する!」

 

「くっ! 《降臨術式-博麗の法》の効果で儀式召喚に使用したモンスターをデッキに戻し、2枚ドロー!」

霊夢[デッキ:32→34→32 手札:0→2]

 

「《和魂》の効果でもう1枚ドロー!」

霊夢[デッキ:32→31 手札:2→3]

 

 

来たわね。

 

 

「そして《彦孔雀》の効果で《リヴァイアサン》《ネクロマンサー》《レックス》の3体を手札に戻す!」

 

 

彦孔雀の巻き起こす風がユーキの場の3体のモンスターを襲った。その内ブレイズ・リヴァイアサンとブレイズ・ネクロマンサーは風に飛ばされ手札へと帰るものの、ブレイズ・レックスだけはその風にビクともせずに立ち続けていた。

 

 

「なっ!」

 

「残念だが《ブレイズ・レックス》はモンスター効果を受けない!」

ユーキ[手札:4→6]

 

 

《再炎爆竜ブレイズ・レックス》

炎属性/恐竜族/儀式/効果

レベル9 ATK/2900 DEF/1000

 

「再炎の儀式」により降臨。

①自分が効果ダメージを受けたターン中に手札のこのカードを捨てて発動できる。このターンの間、「再炎」カードは相手のモンスター効果を受けない。

②このカードはモンスター効果を受けない。

③このカードが相手モンスターに攻撃する場合、攻撃対象となるモンスターの攻撃力と守備力をダメージステップの間入れ替える事ができ、このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

 

 

「くっ! けど《彦孔雀》の効果で手札の《天岩戸》を特殊召喚!」

 

 

天岩戸 ☆4

DEF/1200

霊夢[手札:3→2]

 

 

「なら特殊召喚された《ブレイズ・シャーク》の効果発動!」

 

「無理よ。《天岩戸》が存在する限り、スピリットモンスター以外のモンスターは効果を発動できない」

 

「チッ! 面倒なモンスターだな」

 

「(こっちだって立て続けに除外されてきついのよ)カードを2枚伏せてターンエンド」

霊夢[デッキ:31 手札:0 LP:2500

モンスター:天岩戸

魔法・罠:伏せ2

     降臨術式-博麗の法

フィールド魔法:祝福の教会-リチューアル・チャーチ

Pゾーン:なし]

 

「俺のターン!」

ユーキ[デッキ:38→37 手札:6→7]

 

 

正直、ここまで手も足も出ないなんて思ってなかったわ。おそらく私じゃ彼に勝てない。

 

 

「バトル! 《ブレイズ・レックス》で《天岩戸》に攻撃! 《ブレイズ・レックス》は貫通効果を持っている!」

 

「けど、まだ終われないのよ! 罠カード、《神風のバリア-エア・フォース-》を発動! 《エア・フォース》は相手の攻撃宣言時に発動し、相手の攻撃表示モンスターを全て手札に戻す!」

ユーキ[手札:7→9]

 

「メイン2! モンスターをセット! カードを2枚伏せてターンエンドだ」

ユーキ[デッキ:37 手札:6 LP:5150

モンスター:伏せ1

      再炎魚ブレイズ・シャーク

魔法・罠:伏せ2

     儀式の生命保険

フィールド魔法:なし

Pゾーン:なし]

 

「私のターン、ドロー!」

霊夢[デッキ:31→30 手札:0→1]

 

「《霊魂鳥-巫鶴》を召喚!」

 

 

霊魂鳥-巫鶴 ☆4

ATK/1500

霊夢[手札:1→0]

 

 

「《天岩戸》を攻撃表示に変更!」

 

 

天岩戸

DEF/1200→ATK/1900

 

 

「バトル! 《巫鶴》で《ブレイズ・シャーク》を攻撃!」

 

「トラップ発動! 《破壊輪》! その効果で《天岩戸》を破壊する!」

 

「っ! 《ダメージ・ダイエット》を発動! このターン受けるダメージを半分にする!」

ユーキ[LP:5150→3250]

霊夢[LP:2500→1550]

 

「けどバトルは続いている!」

 

 

霊魂鳥-巫鶴

ATK/1500

VS

再生魚ブレイズ・シャーク

DEF/200

 

 

「墓地の《再炎像ブレイズ・ガーディアン》の効果! 自分フィールドの再炎モンスターが破壊された場合、墓地のこのカードを特殊召喚する!」

 

 

再炎像ブレイズ・ガーディアン ☆4

DEF/2100

 

 

「メイン2! 墓地の《ギャラクシー・サイクロン》を除外して《儀式の生命保険》を破壊してエンドフェイズ! スピリットモンスターである《巫鶴》は手札に戻る。そして《降臨術式-博麗の法》の効果で1枚ドローして手札1枚をデッキボトムに戻す」

霊夢[デッキ:30→29→30 手札:0→1→2→1]

 

「ターンエンド」

霊夢[デッキ:30 手札:1 LP:1550

モンスター:なし

魔法・罠:降臨術式-博麗の法

フィールド魔法:祝福の教会-リチューアル・チャーチ

Pゾーン:なし]

 

「俺のターン!」

ユーキ[デッキ:37→36 手札:6→7]

 

「どうやらここまでのようだな。俺は儀式魔法《再炎の儀式》! 手札の《ブレイズ・レックス》を生贄に捧げる! 破壊と再生を繰り返す不死の竜よ、その蒼き炎ですべての敵を焼き尽くせ! 儀式召喚! 降臨せよ! レベル8!《ブルーブレイズ・リチュアル・ドラゴン》 A2800>!!」

 

 

ブルーブレイズ・リチュアル・ドラゴン ☆8

ATK/2800

ユーキ[手札:7→6→5→4]

 

 

『グアアアアアアアアア!!』

 

 

現れたのは体に対して翼が大きい蒼い竜だった。

 

 

「《ブルーブレイズ・リチュアル・ドラゴン》の効果発動!このカードの特殊召喚に成功した時、フィールドのこのカード以外のモンスター1体を破壊しその攻撃力分のダメージを相手に与える! 最も俺の場にしかモンスターは居なけどな。俺は《ブレイズ・ガーディアン》を破壊し相手に200ポイントのダメージを与える! ブレイジングブラスト!!」

 

ブルーブレイズの翼を羽ばたきにより発生した蒼い炎の竜巻により、ブレイズ・ガーディアンを飲み込み破壊した。

 

さらにその竜巻はそのまま私を飲み込んだ。

 

 

「っ! 戦闘で終わるのにバーンするなんてね。強制効果? まあいいけど」

[LP:1550→1350]

 

 

《ブルーブレイズ・リチュアル・ドラゴン》

炎属性/ドラゴン族/儀式/効果

レベル8 ATK/2800 DEF/2000

 

「破壊と再生の降臨」により降臨。「ブルーブレイズ・リチュアル・ドラゴン」の③の効果は1ターンに1度しか発動できない。

①このカードの特殊召喚に成功した時に発動する。フィールドのこのカード以外のモンスター1体を選択して破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

②このカードが戦闘によってモンスターを破壊した時、破壊したモンスターの攻撃力か守備力の高い方の数値の半分のダメージを相手ライフに与える。

③このカードが戦闘、効果で破壊された場合に発動する。墓地のこのカードを特殊召喚する。その後、自分はこのカードの元々の攻撃力分のライフを回復する。この効果で特殊召喚したターン中、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できない。

 

 

テキストを見る限り、強制っぽいわね。

 

 

「バトル! 《ブルーブレイズ・リチュアル・ドラゴン》でダイレクトアタック! 煉獄のブレイズドライブ!!」

 

「まさか、1ポイントもダメージを与えられないなんてね」

霊夢[LP:1350→0]

 

 

私はブルーブレイズの攻撃を受け、吹き飛ばされた。



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コラボ-生き残った儀式使い4

今回は初めだけ霊夢視点


「ほっと」

 

 

デュエルが終了しブルーブレイズの攻撃を受けて後ろへと飛ばされたけど、両手を使い受け身をとる。

 

 

「少し手こずったがまあいい。とりあえずこいつを拘束するか」

 

 

ユーキはそう言いながら近づいて来る。

 

 

「舐めんじゃないわよ」

 

 

そう言って私は立ち上がると能力を使い、空中へ逃げる。

 

 

「空を飛んでいるだと!?」

 

「あら、私たちの次元には空を飛べないとできないデュエルもあるのよ」

 

「だったらこちらも手加減してられないな」

 

 

ユーキはデュエルディスクを何か操作する。

 

私の勘が告げてる、危険だと。なにより、デュエルが終わってるのにブルーブレイズが残ってる。

 

 

「ブルーブレイズ! 奴を捉えろ!」

 

『グアアアアアアア!!』

 

 

ユーキの命令に反応してデュエル終了後もフィールドにいたブルーブレイズが空中にいる私の後ろへと回り込み、その大きい翼で私の逃げ道を無くし、捉えようとしてきた。

 

 

「よし!そのまま下へ追い込め!」

 

 

私は二重結界をしようとした瞬間、

 

 

「レクイエム!」

 

 

彼の声が響いた。

 

 

ーーーー

 

 

デュエルが終了し、霊夢の方を見ると、蒼い竜が霊夢を捉えようとしていた。

 

 

「レクイエム!」

 

『グルアアアア!』

 

 

俺がダーク・レクイエムの名を叫ぶと、それだけで理解したのかユートの方を向いていたダーク・レクイエムはレクイエム・イン・バーサークを脱ぎ捨てて、蒼い竜へ突進した。

 

 

 

『グアアアアアア!!』

 

「ブルーブレイズ!!」

 

 

蒼い竜はレクイエムに突撃されて壁にぶつかる。

 

 

「あのモンスターは確かユートの……なぜユートのドラゴンを?」

 

 

俺はエアトスの力を借りたままだったため、ダーク・レクイエムの尻尾を掴んで霊夢の元へ行き、その腕を引いて抱き寄せ、降りる。

 

 

「ちょっと煌」

 

「マスター! 霊夢さん!」

 

『グルル!』

 

 

その側に実体化したエアトスとダーク・レクイエムが降り立つ。

 

 

「ブルーブレイズ!」

 

『グアアアアアアアアア!!!』

 

 

彼に呼ばれ蒼い竜は彼の元へ戻る。

 

 

「改めて聞く。お前らは何者だ!」

 

「それは……っ!」

 

「マスター!」

 

 

彼の質問に答えようとした瞬間、体に力が入らなくなり膝をつく。

 

 

「……ダーク・レクイエム、戻れ」

 

『クルル』

 

 

ダーク・レクイエムは悲しくなくと、姿を消した。

 

 

「はぁ、はぁ」

 

「マスター……やはりダーク・レクイエムさんの実体化は負担が大きかったんじゃ……」

 

「大丈夫だ、エアトスっ!」

 

 

俺はふらふらと立ち上がり、質問に答えるべく口を開いた。

 

 

「……俺たちは“混合次元”と呼ばれる次元の住民だ。はぁ、はぁ。……俺たちの次元は様々な別次元の影響を受けるがゆえに、時空が歪む」

 

 

そこまで言って倒れそうになった所を霊夢が支え、俺の続きを言う。

 

 

「……私たちはその歪みを整えようとした。けどそれがいきなり大きくなり、私たちは歪み吸い込まれた。そして、ここに来た。

 

私たちがデュエルした理由は、次元移動機能を使用するために、デュエルによって発生するデュエルエナジーを回収する必要があったから」

 

「お前らの事情は分かった。だがお前らの言っていることが事実だとしてそれを証明できる証拠はあるか?」

 

 

やっぱりそういう反応になるよな。

 

証明するべく口を開こうとすると、先にユートが口を開いた。

 

 

「いや、こいつらの話は本当かもしれない」

 

「ユートどういう事だ?」

 

「この男とのデュエルで俺しか持っていないはずの幻影騎士団やダーク・リベリオン関連のカードを持っていた。だが今の話で納得した」

 

「それでコイツがダーク・レクイレムを持っていた訳か……」

 

「それともう一つ彼らの話を裏付けるものができた」

 

 

彼らの話に割り込む形で赤馬零児が話に入ってきた。

 

 

「どういう意味だ?」

 

「先ほど連絡があったのだが旧次元転送装置の繋がった先を調べた結果我々の知る領域外へとつながっていることが判明した」

 

「つまりどういう事だ?」

 

「彼らは次元をさらに超えた次元から来たことになる。分かり安く言えば我々のいるスタンダード次元を原子と例えるとエクシーズ次元や融合次元などの我々の知る限りの次元をまとめたものが分子とする。だが彼らは我々のいる分子とは別の分子の存在という訳だ」

 

「ますます分からん」

 

「なるほどなそう言う事か」

 

「なぜ今の説明で分かる!?」

 

 

なんかあっちだけで話が進んでる。

 

 

「……煌、今のうちに私の魔力(ヘカ)を少し渡しとくわ」

 

 

霊夢がそう言うのと同時に、彼女の右手から俺に魔力(ヘカ)が流れてきて、体が楽になる。

 

 

「ありがとう、霊夢」

 

「別にいいわ。私は魔力なんて使わないもの」

 

 

霊夢にお礼を言って、自力で立つ。

 

 

「ひとまずお前らの言っている事は信じよう。それでこれからどうするんだ?」

 

「帰るべき場所へ帰るだけだ。エアトス、実体化を解いていいぞ」

 

「わかりました」

 

 

エアトスはそう言って実体化を解く。

 

 

「まて! そんな簡単に返していいのか?」

 

「問題ないだろう。彼らの世界と我々の世界がつながったのは偶然ともいえる奇跡だ。しかもそのつながりもしだいに消えかかっている。おそらくもう二度と会う事は無いだろう」

 

「…………」

 

 

零児の言葉に隼は押し黙った。恐らく納得はしたんだろう。

 

 

「そう言う訳だ。特にお前らと話す事は無いからここでお別れだ」

 

「そうか。なら帰らせて貰う、行くぞ霊夢」

 

「はいはい」

 

 

俺たちはデュエルディスクを操作し、次元移動機能を作動させる。

 

 

「「ディメンション・ムーバー起動」」

 

 

起動させると、俺たちの体が青い光に包まれ始める。

 

 

「じゃあな」

 

 

そして、俺たちの視界は白く塗りつぶされた。

 

 

ーーーー

 

 

視界が戻るとそこは、見覚えのある町並みだった。

 

 

「戻ってきたな」

 

「ええ」

 

 

歪みは俺たちを吸い込んだ時点で消えているだろう。“あれ”はなにかを転移させれば自然と消える。

 

 

「あ! きーーーらーーー!」

 

「へ? うお!」

 

 

突然名前を呼ばれたと思ったら悠紀が抱きついてきた。

 

 

「戻ってた! 煌が戻ってたよ!」

 

「ゆ、悠紀……」

 

「ふふ。心配かけたんだから、デートでも行ってくれば?」

 

 

霊夢の“デート”という単語を聞き、悠紀は俺の手を取る。

 

 

「そうだよ。付き合って」

 

「……了解しました」

 

 

そう言って俺は悠紀に引っ張られて行った。

 

上目遣いは反則でしょ……。




どうも、作者の遊霧です。

「フランドール・スカーレットだよ」

祝! コラボ完了!

「いっえーい! ところでさ……煌、オリカ使いすぎじゃない?」

幻影彼岸バジェの強さが分かりました。おかげで予定より多くのオリカを使ってしまった。《幻影騎士団の栄光(グローリー・オブ・ファントム・ナイツ)》と《ガーディアン・バースト》の2枚は完全に即興で作りました。

「……でも2枚とも本編で使うんでしょ」

まぁね、《幻影騎士団の栄光(グローリー・オブ・ファントム・ナイツ)》は幻影騎士団に不足している(と思っている)ドロソだしね。あとはレベル変動効果持ちモンスターが欲しい。

「それとさ、P幻影騎士団の名前、なんとかなんなかったの?」

結構考えたんだけど……出てこなかったよ。なので役割名を名前した。幻影騎士団の名前って結構複雑。

「なるほど、その小さな脳ミソを一応は使ったわけだ」

その通りです。

「まだまた言いたいことがあるけど、時間ね」 

そのようですな。

「「バイバーイ!」」


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