この報われないホムンクルスに祝福を! (元気マックスssさん)
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『不豪・新(フゴウ・アラタ)』観察図鑑

名前:『不豪・新(フゴウ・アラタ)』

 

年齢:19歳

 

身長:180㎝

 

体重:60㎏

 

好き:めぐみん・実験・仲間・殺し愛

 

嫌い:両親・裏切り者・殺し愛

 

容姿:紅い目をしていて黒髪で髪の毛は少し長めであり鍛えているため細マッチョ。

 

生前:転生する前は異常なほどの不幸であり、その人生はめちゃくちゃな物であった。

 

幼少の頃に父親の会社が倒産と共に母親は近所でイジメのような行為を受け始めその時からアラタは両親のストレス発散という名の虐待を受けていた。

 

そして、アラタは学校でもイジメを受けてしまいその日から『両親』という存在にトラウマを抱く。

 

そして、18歳の時にとうとう堪えきれなくなり両親を殺害。その日からアラタの感情は狂い始めた。

 

死因は登山という名目で両親の死体を山に捨てに行く途中、崖から転落し左腕を失うそして、ヒグマに襲われ死亡。

 

転生後:転生した後は一癖も二癖もある異色のパーティーメンバーと共に波乱万丈な生活をおくる、同じパーティーメンバーであるめぐみんに好意を寄せている。

 

特典:『ホムンクルス(七人の人造人間)』

 

   『お父様(神)』

 

   『不死身』

 

特典内容:『ホムンクルス(七人の人造人間)』

 

『傲慢』・『強欲』・『嫉妬』・『色欲』・『暴食』

 

『怠惰』・『憤怒』の七つの能力を有している。

 

どれも戦闘には役立つ能力。

 

『お父様(神)』

 

体内に『神』という能力を有している、無限の賢者の石であり、あらゆる物質をノーモーション・等価交換無しに作り上げる。

 

『不死身』

 

体の一部が破壊もしくは消滅しても再生し、たとえ体が完璧に消滅してもそこに生きるという意志があるなら何度でも蘇る。

 

奥義:『超破壊光線』・『太陽放出』

 

『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』・『不死身の軍勢』

 

レベル:9

 

スキル:無し

 

装備:黒のジャケット・白のTシャツ・黒のジーパン

 

   黒の手袋・アデ〇ダスシューズ(黒)

 

好きな色:黒・紅・白

 

嫌いな色:好きな三色以外全部

 

最近の目標:めぐみんちゃんと爆裂道を極める!

 

      めぐみんちゃんと恋仲になる!

 

最近思った事:この世界の常識が予想以上にまともじゃないので国などそういった経済は大丈夫なのかと心配、カズマ変態。

 

裏の顔:殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して…………愛してる。

 

 

 

 



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第零話『プロローグ』

超不定期更新なのです。

あんまり進まないと思うんDAZE!


俺の名前は 『不豪 新(フゴウ アラタ)』だ。

 

自分で言うのも悲しくなるが、俺は極度の不幸体質だ。

 

この不幸体質は上〇さんにも負けないと自信がある。

 

そして現在進行系で俺は走っている。

 

どこをって?暗い森の中を。

 

左腕が非常に痛む、何故なら今の俺に左腕はない、二の腕辺りから綺麗さっぱり無くなっている。 

 

「ハァ、ハァ、ハァ…うぐっ………ハァ」

 

これを読んでる奴らにはまだ説明してなかったな、何故俺がこんな無残なことになっているか。 

 

さっきも言ったが、俺は極度の不幸体質だ。

 

家にいてもつまらないので俺は息抜きのためにも登山しに来た…………が俺は途中で崖から落ちて俺は地面へ着地した…………というか背中で、それで俺は気を失い、目を覚ますと左腕に違和感があったから恐る恐る見たらおっきな岩が俺の左腕でおねんねしていた。

 

そして、なんとか出口を見つけるために焦っていた。

 

「ぐわっ!」

 

転んだ、ついに脚も使い物にならなくなった。

 

「ぐ…………くぅっそぉぉ」

 

こんな所で終わるか…………まぁ、罪人の俺にはふさわしいのかな。

 

その時、背中に悪寒が走った。

 

前になにかいる。

 

俺は恐る恐る前を見る。

 

「んなぁ…………」

 

ヒグマだ、デケェ。

 

その後の事は言わなくも分かるだろう。

 

死んじゃった、あの世とかあんのかな。

 

まぁ、俺なら断然、地獄行き決定だな。

 

なんせ18歳にして殺人の罪を犯したんだ。

 

地獄ってどんなとこだろう。

 

結局、俺の19年間の人生不幸だらけだったな。

 

アハハハって、笑い事じゃねぇな。

 

…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

あれ?。

 

どうした?もしかして死ってこういう感じなの?

 

そういえば、なんか体に実感があるな。

 

俺は目を開ける。

 

と、そこはさっきの暗い森の中より闇が深く、俺は木製の椅子に座っていた。

 

そしてここだけ明るい。

 

「こ……れは、どういう」

 

周りをキョロキョロと見渡すが永遠と闇があるだけ。

 

 

『おう、やっとこさ目覚めたんじゃあのよなん』

 

いきなり声がしたので、前を見ると老けた爺がニッコリと笑いこちらを見ていた。

 

「あ、あの~、あんた誰?」

 

『おう?儂か?儂はお前らが俗に言う『神』じゃのよなん』

 

「神?」

 

『そそ』

 

唐突に言われて頭が真っ白になったが、確かによく見ると神々しい…………というか後光がスンゴイ。

 

「こ、これは一体」

 

 

『そうじゃのよなん、お前はさっき死んはず、なのになぁぜ、こんな老いぼれ神の所におるかなのよなん』

 

語尾がうぜぇ。

 

「え、えっとぉ、これは所謂天国か地獄かみたいな裁判所みたいな場所っすか?」

 

『おう、そうじゃなのよなん、ここは所謂裁判所じゃのよなん…………善人であれば天国か新な命として輪廻転生するか、悪人ならば地獄へ行き処罰を受ける………お前ならば地獄行きじゃのよなん』

 

「アハハハ…………そうですよね」

 

やっぱりだ。

 

『が、しかし時には例外というのも然り……お前はゲームは好きかのよなん?』

 

「ゲーム?まぁ、俺も今は19だし………最近はあんまりしないけど高校生の時とかは親に隠れてやってた」

 

『そうか……ならば良いのよなん、お前、異世界へ転生したくないかのよなん?』

 

異世界?異世界ってあの異世界?

 

「えっと、これってもしかして…異世界転生って奴!」

 

『そうじゃのよなん…………行くか?』

 

「行く!!」

 

『即答と来たのよなん!?それじゃあ転生する世界のあらすじを』

 

こうして神による異世界講座が始まった。

 

『という事じゃのよなん』

 

「でも、今の話しを聞くところその魔王さんとやらはむっちゃ強いんだろ?」

 

『それは問題ないのよなん、特典というのをやる』

 

「ほうほう」

 

『本来ならば一つしかやらんがお前は少し痛い目をした人生を歩んだんじゃのよなん…………3つじゃのやよなん』

 

3つ…………神、太っ腹!?

 

「う~ん、それじゃ俺の大好きな漫画に鋼の錬金術師ってのがあんだけど、それに出てくる7人のホムンクルスの能力」

 

『ふむふむ』

 

「それと、完全な不死身の身体」

 

『ふむふむ』

 

「3つ目、これが本題だ!」

 

『なんじゃ?……のよなん』

 

今、若干、語尾をつけ忘れたと思ったんだが、それは置いといて。

 

「3つ目は、お父様の神の力!?もちろん抑えきれないとかなしの無限」

 

『よし、いいじゃろのよなん』

 

おぉー、俺は今日から異世界ウハウハLIFEを送るぜ。

 

『では、けんとうを祈る、あぁあと1ついい忘れた』

 

『…………のよなん』

 

「?」

 

『あっちの世界にアクアっちゅう神の恥さらしがおるのだが、そいつがちと心配でな会ったら、そいつの仲間になっておくれのよなん』

 

「それはいいけどぉ、どんな奴?」

 

『凄い美貌の持ち主でな、髪の色が青くてのう服も青い、そして、もんスンゴイアホな子じゃから、見ればすぐ分かるのよなん』

 

「おっけぇ、じゃあな神」

 

『おう、魔王倒したら願い事1つかないちゃるのよなん』

 

「よし!」

 

『じゃあの~~~…………』

 

俺のいた所から光の柱が出てきて、俺はその光の柱の中で消えていく。




のよなん。

テキトーにつけた語尾です。


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第一話『始まりの街』

テメェらぁぁああ!!それでも賢者の石ついてんのかぁぁぁあああ!!

すいません。


目を開ける。

 

「…………う、眩しっ」

 

次第に意識が覚醒する。

 

ボヤけてた視界が段々とハッキリしてくる、見えてくる景色に俺は感動してしまった。

 

「……うはぁぁ」

 

周りには人と亜人が歩いている、中世のヨーロッパのような建物が並び、道行く人々は鎧や剣を持っている。 

 

「スッゲェな異世界、明らかに次元が違う」

 

周りをキョロキョロと見渡すが、まずは目的がないと。

 

「ねぇ、そこのおっさん」

 

「なんだ?」

 

俺はとりあえず、人に聞くことにした。

 

それから、道行く人々の話しを聞くと、一番多く出てくるのは『冒険者』の職業だ。

 

その冒険者とやらはギルドとやらに行けばなれるらしい。

 

「てな訳で、ギルドへ来たわけだが…………デケェな」

 

俺は扉の前に立ち、深呼吸をする。

 

「よし!」

 

ズドンと扉を開ける。

 

「頼もうぉぉ!!」

 

…………………………………………

 

俺は扉の前に立ち、深呼吸をする。

 

「よし!」

 

ギィーと扉を開け、俺はギルドの中へ入って行く。

 

「へぇー、ここがギルドか」

 

『やり直すんかい!!!!』

 

ギルドにいる全員が叫んだ。

 

それから、十分後。

 

俺は冒険者の受付所へ行き、冒険者の言わばチュートリアルを受けた。

 

「それでは、こちらの水晶に手をかざしてください」

 

「おっけぇおっけぇ」

 

俺は手をかざすと水晶が光だし、冒険者カードに文字が浮かび上がる。

 

そして、受付嬢はその冒険者カードを見ると、顔が真っ青になっていた。

 

「どったのー?センセー」

 

「こ、これは」

 

受付嬢はいきなり叫び出した。

 

「ええぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「?」

 

「な、なんですか!これはぁ!!」

 

「なしたのさ?」

 

俺はちんぷんかんぷんだったので受付嬢に問いかけたら。

 

「どうした?じゃないですよ!なんですか!このステータスは!!幸運はゼロなのは、人としておかしいですがその他のステータスは皆、カンストと言ってもいいです!?レベルが上がればまだ成長しますよ!!」

 

「へ、へぇ~」

 

それから、数時間後。

 

「か…………はぁー↑、か~」

 

明日のジョー状態になっていた。

 

質問づくめにされた。

 

「疲れたぞ、コンチクショー」

 

本当に疲れた~、やっぱり人間は好きになれねぇ。

 

「さぁて、さてさて、さてさてさぁてとまずはどうしようか、そういや神のじいさんが言ってたな頭のおかしい神の仲間になれって、仲間の募集貼り紙でも見るか」

 

と募集の貼り紙を色々見たが、明らかにこれだな。

 

「変な募集の仕方すんなぁ」

 

最上位職業の奴だけかぁ、俺は一応、最弱職の冒険者にしたが、まぁ神の命令だしいいか。

 

「えぇと、美人で?青くて?アホ?あ、アホ?」

 

えぇと、アホな子か。

 

とその時、叫び声が聞こえてきた。

 

「カズマ~~!!」

 

「?」

 

後ろを振り向くと…………いた。

 

「あれか」

 

俺はアホ子とジャージ男のいる所へと向かった。

 

「あのぉ~」

 

「ん?」

 

アラタsideout

 

ジャージ男side

 

俺の名前は『佐藤 和真』 (サトウ カズマ)

 

訳あって、異世界に転生にしてこの駄女神と共に行動している冒険者だ、今はパーティーメンバー、仲間を募集中なのだが、待っていたら誰かが来たみたいだ。

 

「あのぉ~」

 

「ん?」

 

見た目は大学生くらいの男で黒のジャケットとその下には白のシャツをを着ている。

 

「募集の貼り紙見たんだけど、アクアっているか?」

 

マジかぁーー!!

 

カズマsideout

 

アラタside

 

俺の目の前にいる女の子がアクアで緑のジャージ君がカズマというらしい。

 

そして、アクアが俺の職業を聞いてきたので、俺は冒険者と言うと。  

 

「駄目っ!そんな最弱職カズマで十分よ!!」

 

「いや、悪いけど君に拒否権はないよアクアちゃん」

 

「なんでよ!」

 

「俺は神に君が心配がだから仲間になれって言われたんだよ」

 

「神ですって!誰よ!!そんな事した野郎は!!」

 

「名前は知らんけど、老けた爺でものすごい神々しくて後光が凄い」

 

と俺が言った途端、アクアの顔が真っ青になった。

 

「なした?」

 

「いえ、その…………なんでもありません」

 

「?」

 

そして、お互いに自己紹介ちゃんとして、俺はとりあえず明日の予定を聞いた。

 

「そうだな、とりあえずは明日も誰かが来るのを待って誰も来なかったらクエストに行こう」

 

「わかった」 

 

こうして、俺はとりあえずカズマとアクアが寝泊まりしている馬小屋に行って寝た。




馬小屋の中。

「明日はやっとモンスターに会えるのか、楽しみだ」

そう言って俺は眠りについた。


                   















 











『おい』

『おら、早く起きろ』

「うぅ~ん、もう朝?」

『いつまで寝ぼけてんだ?ションベン餓鬼』

「え?」

ここ、どこ?

俺が目覚めた場所は赤黒い場所だった。


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第二話『バ・ク・レ・ツ・娘♪』

「こ、こいつは!エ〇リアたん!!」

「ちゃうちゃう」


現在進行形で俺は非常にテンションが上がっている。

 

『おいおい、さっきからなんだ?そのキラキラした視線は、ウゼェぞ』

 

「い、いや!なんというか!ま、まさかグリードの兄貴に会えるなんて!!」

 

『おうよ、俺は強欲のグリードだ!』

 

「でも、なんでここに?兄貴はお父様に殺されたんじゃないのか?」

 

『んあ?あぁそうだぜ、確かに俺はあの時、親父殿に殺された………ここにいるのは俺もわからねぇ』

 

「へ?」

 

『気づいたらここにいたんだよ』

 

「ていうか俺の体、乗っ取ったりしねぇよな?」

 

『できねぇよんなもん』

 

「なんで?」

 

『今のところ俺は前よりも格段に弱ってる、まぁいるだけだ…………できる事と言えば餓鬼の体で喋る事しかできねぇよ』

 

「へぇ~」

 

『まぁ、喋れても一時間くらいしか喋れねぇけどな、餓鬼が俺に新しい体を造ってくれんなら話しは別だがな』

 

「う~ん、いいけどホムンクルスなんて造る気ないし、造るとしたら動物かな」

 

『ならヤメロ』

 

「で、どうやったらここから出んの?」

 

『あぁ、それなら簡単だ、ただ戻るイメージするだけでいいぜ』

 

「おっけぇおっけぇ」

 

『そんじゃあな餓鬼、俺はちょくちょく出てくると思うがそん時はよろしくな』

 

「おぉ、兄貴もこれからよろしくな」

 

そんな訳でグリードの兄貴が仲間になりました。

 

所変わってギルドでは。

 

「来ないわね」

 

「「あぁ」」

 

「つかさ、ハードル下げれば?」

 

大体、上級職だけってのは中々に厳しい。

 

「そうだぞ駄女神、上級職の奴だけだと俺とアラタの肩身も狭くなるし」

 

アクアは少し涙目だ、そりゃ募集して誰も来ないのは寂しいけど。

 

「だってぇ、だってぇ」

 

とその時、奴は現れた!

 

「募集の貼り紙、見させてもらいました」

 

「なに!」

 

ろ、ロリぃ。

 

「フッフッフ、この邂逅は世界が選択せし運命!」

 

なん………だと!

 

「私は貴方方のような者の出現を待ち望んでいた!」

 

ダニぃ! 

 

「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし!」

 

な…………へ?

 

「最強の攻撃魔法!爆裂魔法を操る者!」

 

め、めぐ…………みん?

 

「あまり強大さゆえ世界に疎まれし我が禁断の力を汝は欲するか?」

 

めぐみん、ねぇ。

 

「ならば、我とともに究極の深淵を覗く覚悟をせよ!」

 

……………………。

 

「人が深淵を覗く時、深淵もまた人を覗いているのだ」

 

………ハァ。

 

「冷やかしに来たのか?」

 

「ち、ちがわい!」

 

なるほど、そういう事…………所謂中二病って奴ね。

 

ここまで重度の中二病はTVの世界でしか見たことないなでも…………ものすごい好みのタイプだ。

 

断じてロリコンではありません、フェミニストです。

 

嘘です、ロリコンです。

 

「その紅い瞳、もしかして紅魔族?」

 

紅魔族?なにそれ?以下にも紅が好きって感じだな。

 

「以下にも!我は紅魔族随一の魔法の使い手!めぐみん!」

 

ほう。

 

「我の必殺の魔法は山をも崩し!」

 

へぇ。

 

「岩をも……く……だ、く」

 

!!

 

「おい大丈夫か?めぐみんちゃん!!」

 

ぐぅー

 

「へ?」

 

「もう3日も何も食べてないのです、なにか食べさせて頂けませんか?」

 

「おし!わかった!!」

 

俺は掌でパンを錬成する。

 

「「「へ?」」」

 

「ほら、これを食べるんだ!めぐみんちゃん」

 

「へ?あ、ありがとございます」

 

「おい、アラタ今のは?」

 

俺はカズマの質問を無視してめぐみんちゃんに質問する。

 

「その目はどうしたの?もしかしてケガか?直そうか?」

 

「フッ、これは我が強大なる魔力を抑える、マジィックアイテム、もしはずされる事があればこの世に大いなる災厄が持たされるであろう」

 

なるほど。

 

「封印かなにか?」

 

「まぁ嘘ですが、単にオシャレで着けてるだけ」

 

「へぇ~、そんなんだ、めぐみんちゃんは可愛いなぁ」

 

ニマニマ。

 

「か、かわって…………///」

 

「おいアラタ、お前、ロリコン?」

 

「ロリコンでなんか悪いか?いいだろ別に可愛いんだから」

 

そして、アクアは困ったように説明する。

 

「あ、あのね、彼女たち紅魔族は生まれつき高い知力と魔力を持ってて大概が魔法使いのエキスパートで皆変な名前を持ってるわ」

 

「へ、変な名前だとめぐみんだなんてこれ以上のない可愛いすぎる名前だろぉぉぉおおお!!」

 

何を言ってんだ、変な名前?可愛いだろうが。

 

『お前、やっぱおもしれぇわ』

 

グリードの兄貴、いきなりだな。

 

「か、可愛いだなんて……そ、そんな///」

 

そして、カズマはめぐみんちゃんに質問した。

 

「ち、ちなみに両親の名前は?」

 

両親…………。

 

「母はゆいゆい!父はひょいざぶろー!」

 

カズマは目をそらしアクアに言う。

 

「この子の種族はいい魔法使いが多いんだよな?」

 

「お、おい!私の両親の名前について言いたい事があるなら、聞こうじゃないか!」

 

それから、それから数分後。

 

「ま、いいんじゃない?冒険者カードは偽造できないし彼女はアークウィザードで間違いないわ」

 

「ふーん」

 

「まぁ、俺は最初から信じてたし?」

 

「アラタがこんなにもロリコンだったとは」

 

「フッ、誉め言葉として受け取るぜ」

 

『おいおい、流石の俺もちと心配になったぞ』

 

おわっ、本当にいきなりだな兄貴。

 

「まぁ、強力な魔法を上級職よ!」

 

「流石、めぐみんちゃんだ!」

 

「ふ、ふーん、確かにこの子の魔力値、高いな……ていうかなんでアラタはその子を膝の上に乗せてんだ?」

 

「フッ、察しろ」キリッ!

 

「う、うわぁアラタ、お前をマトモだと思った俺がクソ野郎だった」

 

「それに!彼女が本当に爆裂魔法を使えるなら凄い事よ!最上級の攻撃魔法だもの!」

 

「めぐみんちゃんは凄いんですねぇ」

 

ニマニマ。

 

「おい、この子とか彼女ではなく、ちゃんと名前で呼んでほしい」

 

「そうだぞ!」

 

「いや、お前は初対面の子に馴れ馴れしいんだよ!」

 

ぐぅー

 

「あ、またお腹が減りました」

 

「フッ、俺が好きなだけ食べさせてやろう」

 

それから、数時間後。

 

俺たちはとある草原に来ていた。

 

「ジャイアントトード、カズマからある程度、聞いてたが予想以上にデカイな…………俺を殺したヒグマよりデカイ」

 

「え?お前ヒグマに殺されて転生したの!?」

 

「うん…………それはもうグチャグチャバキバキと」

 

「言うな!」

 

さぁて、ここで初めて俺の能力が試されるな。

 

「爆裂魔法は最強魔法、その分魔法を使うのに準備があります、その間、あの蛙を足止めしてください」

 

「おっけぇおっけぇ」

 

さぁて、あの蛙には打撃が効かないんだったな、そうなれば使うのは傲慢か色欲か強欲の爪だな、まぁブラッドレイの剣錬成して憤怒使うのもありだけど、それは今じゃないよな。

 

「お、おうやってやる!」

 

「カズマ!あっちにも!」

 

「ありゃりゃ、あっちにも蛙がおるな」

 

ズドンと轟音を鳴らし蛙が近づいてくる。

 

「に、二匹か」

 

「こっちは俺が瞬殺するから、めぐみんちゃんは思う存分爆裂魔法撃ちな」

 

「わかりました」

 

「さぁて、行きますか」

 

ズゾゾゾと両手が黒く染まる。

 

「アラタ、それ!」

 

「これか?これは最強の盾、使い方によれば最強の矛にもなる」

 

「おぉ、カッコいいですね!後でじっくり見せてください!」

 

「見るのこれだけでいいの?これ以外もまだいっぱいカッコいい事できるけど」

 

「おぉ!!今日は寝かせません!!見せてください!」

 

「ありゃりゃ、これは嬉しいね」

 

俺は怠惰を使って、一気に蛙との距離を縮める。

 

バシュンッ!

 

「速っ!」

 

手を手刀のような形にして、蛙の顔面を穿つ。

 

脳ミソのような物の感触が伝わる、俺は蛙の体内で爆弾を錬成し爆破させる。

 

「死ね」

 

バァン!!という破裂音、蛙が肉片となり弾け飛ぶ。

 

それを見たカズマとアクアは。

 

「「うわぁ」」

 

めぐみんちゃんはというと。

 

「おお!!私ほどの爆裂ではありませんがすごく良かったです!!」

 

そして、フュオオオーという風が唸り、辺りが暗くなる。

 

「黒より黒く、闇より暗き漆黒に

 

 我が真紅の混交に望みたもう

 

 覚醒の時来たれり

 

 無謬の境界に堕ちし理

 

 無行の歪みと成りて現出せよ!

 

 踊れ、踊れ、踊れ

 

 我が力の本流に望むは崩壊なり

 

 並ぶ者なき崩壊なり

 

 万象等しく灰燼な帰し、深淵より来たれ!

 

 これが人類最大の威力の攻撃手段!!

 

 これこそが!究極の攻撃魔法  

 

 『エクスプロージョン』!!!」

 

ズドン!!という轟音と共に風が吹き荒れる。

 

「うおぉ!」

 

カズマは驚いているが、これは蛙一匹に使う必要あんの?

 

なんとも非合理的だがそこもまた愛しい。

 

「それじ…………おもしれぇなあの女!この餓鬼が惚れるのも分かるぜ!ンガッハッハッハ!!」

 

『あ、おい!兄貴!何勝手に体の所有権奪ってんだよ!』

 

「いいじゃねぇか、たったの1時間、我慢しろ…………んあ?おいあれ」

 

『ん?』

 

「『あ』」

 

食われてた、愛しのめぐみんちゃんが。

 

『兄貴!速くめぐみんちゃんの方へ!』

 

「無理だ!喋る事しかできねぇって言ったろうが」

 

『んじゃあ、速く変われよぉ!!』

 

この後…………めぐみんちゃんは正式に俺達の仲間になったよ。




その夜、めぐみんちゃんは。

『可愛い!可愛い名前だろぉぉおおが!!可愛いな!』

「うっ~ーーーー////」

めでたし、めでたし。


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第三話『スキルとエム魂』

昼間、ギルドにて。

 

俺とめぐみんちゃんは昼食を食べていた。

 

「花鳥風月~!」

 

「何やってんだか、あのアホ子は」

 

「アラタ、おかわりいいですか?」

 

「いいよぉ~」

 

そういえば最近冒険者カードにスキルポイントが貯まってきたな、う~ん俺も魔法とか使ってみたいな。

 

確か最弱職の冒険者はなんでも覚えられるけど習得すんの難しいんだっけ。

 

「めぐみんちゃん」

 

「はい?」

 

「スキルってどうやって習得すんの?」

 

ここでめぐみんちゃんのスキル習得講座が始まった。

 

「なるほど~、つか前々から思ってたけど、この冒険者カードって便利だよな」

 

ん?待てよ。

 

「て事は、めぐみんちゃんの爆裂魔法も教えてもらえれば習得できんの?」

 

「その通りですよ!アラタ!」

 

「うおっ」

 

顔が近いな、どさくさに紛れてキスしちゃおうかな。

 

「やはり!覚えるとしたら爆裂魔法しかありません!さぁ!私と一緒に爆裂道を歩みましょう!」

 

めぐみんちゃんが言うならそうしよう!

 

「おぉー!」

 

よし決めた、爆裂魔法覚えるまでスキルポイント貯めよう。

 

「何やってんだ?二人で」

 

「ん?カズマか、いや今めぐみんちゃんと一緒に爆裂道を歩む事を決意した所だよ」

 

「そ、そうか」

 

今まで話していた事をカズマにも説明すると。

 

「へぇ、俺もずっと気になってたけどそうやってスキルを習得すんのか」

 

とその時!奴は現れた!

 

「探したぞ」

 

「ん?」

 

誰だ?

 

「昨日は酒を飲み過ぎたと言って帰ってしまったが」

 

「げっ…………お、お気遣いなく」

 

なんか面倒くさそうになりそうだな。

 

「ならば昨日の話の続きをしよう、私を貴方のパーティーに入れ「お断りします」ふぅん!///」

 

え?

 

「即断!だとぉ!///」

 

今、完璧に断られてたよな?なんで赤面なんだ?

 

とそこにもう一人来た。

 

「アハハ、ダメだよダクネス。そんな強引に迫っちゃさ」

 

見たところ盗賊っぽいな。

 

「えっと、貴方は?」

 

「ん?私はクリス。見ての通り盗賊だよ、ダクネスとは友達かな?」

 

こっちは真面目そうだな。

 

「君、役に立つスキルが欲しいみたいだね、盗賊系のスキルなんてどうかな?」

 

「え?」

 

盗賊系、窃盗とかそんな感じか?

 

「習得に掛かるポイントも低いし何かと便利だしね、どうかな今ならシュワシュワ一杯でいいよ?」

 

「安いな!よしっ!お願いします、すいませんこっちの人にキンキンに冷えたの一つ!」

 

「君はどうするんだい?」

 

「ん、俺か?俺は今覚えたいスキルあるから貯めてるし遠慮しとくよ」

 

「いいのですか?せっかくの初めてのスキルを」

 

「いいんだよ、俺はめぐみんちゃんと爆裂道を歩む事にしたから」

 

「そうですか…………///」

 

なんやかんやで数時間後。

 

「お?カズマか」

 

「何処に行ってたのよカズマ、私の華麗な芸も見ないで」

 

ん?なんかおかしいぞ、何故、ダクネスちゃんは赤面でクリスちゃんが泣いてんだ?

 

「って、その人どうしたのよ」

 

「んあぁ、実は…………」

 

「うむ、彼女はカズマに盗賊のスキルを教える際にパンツを剥がれた上に有り金をすべてむしりとられて落ち込んでいるだけだ」

 

は?

 

「おい!アンタ何口走ってんだ!」

 

えぇ~。

 

「財布返すだけじゃダメだって、うぅ、じゃあいくらでも払うからってパンツ返してって頼んだら、うぅ、自分のパンツの値段は自分で決めろって…うぅぅ~」

 

マジか。

 

「おぉい!待てよ!間違ってないけど、本当に待て!」

 

…………。

 

「さもないと!もれなくこのパンツは我が家の家宝として奉られる事になるって!うぅ、ひぇっく、うぅぅ」

 

うわぁぁ。

 

「ちょっと待てって!周りの女性冒険者の目も冷たい物になってるから!」

 

ドン引きですわ。

 

「それで、カズマは無事に盗賊のスキルを覚える事ができたんですか?」

 

何故だろう、とても嫌な予感が。

 

「は?フフン、まぁ見てろよ…………行くぜ!」

 

「『スティール』!!」

 

カズマは右手を突きだし拳を握るとそこから光が出てくる。

 

「フッ」

 

「ん?」

 

「うぅ」

 

ん?めぐみんちゃんの顔が…………まさか。

 

「ん?何だこれ」

 

カズマの手に握られてたのは黒いパンツ。

 

「なんですか、レベルが上がってステータスも上がったからって冒険者から変態にジョブチェンジですか?」

 

コイツ…………殺す。

 

「あの、スースーするのでパンツ返してください」

 

殺す。

 

「カズマ、アンタ」

 

「あ、あれ?おかしいな、奪えれるのはランダムのはずなのに!」

 

…………。

 

「こんな幼げな少女の下着を!公衆の面前で剥ぎ取るなんて!真の鬼畜だ!許せない!是非とも私を貴方のパーティーに入れてくだひゃい!」

 

「いらない」

 

「くぅ!////」

 

「カァズゥマァくん~」

 

「へ?」

 

「黙って聞いてりゃ、あぁ?テメェ何めぐみんちゃんのパンツ剥ぎ取ってんだ?」

 

「えっと、これはランダムで」

 

「ぶち殺す」

 

「へ、ちょ、ぎぃぃぃぃぃあああ!!!!」

 

それから、数時間後。

 

『緊急クエスト!緊急クエスト!』

 

「なんだ?」

 

『冒険者各員は至急、正門に集まってください!繰返します!冒険者各員は至急、正門に集まってください』 

 

「なんだ?モンスターでも攻めて来たのか?」

 

正門にて。

 

どうしんたんだ?皆真剣な顔して、あれ?檻?籠?何だ?一体。

 

「皆は私が守る」

 

「訳がわからない」

 

「言って無かったっけ~、キャベツよキャベツ」

 

「「はぁ?」」

 

「今年は荒れるぞ」

 

誰だろうこのモヒカン、なんか世紀末でヒャッハーしてそうだな。

 

「嵐が、来る!」

 

『収穫だぁぁぁぁあああ!!!!』

 

「マヨネーズ持ってこい!」

 

「「訳がわからない」」

 

遠方から緑の軍勢が向かって来てる。

 

「「なんじゃこりゃぁぁぁああ!!!」」

 

き、キャベツが飛んでる。

 

「ゆけぇ~ーーーー!!」

 

『オオオオオオオ!!!』

 

「この世界のキャベツは飛ぶわ!」

 

キャベツが飛ぶって半ばモンスターじゃねぇか。

 

「味が濃縮して収穫の時期が近づくと簡単に食われて堪るかとばかりに街や草原を駆け回る彼らは大陸を渡り海を超え、最後には人知れぬ秘境の奥で誰にも食べられずひっそりと息を引き取ると言われているわ」

 

なんじゃそら。

 

「それならば!私達は彼らを一玉でも多く捕まえておいしく食べてあげようって事よ!」

 

「ハァ、理解できない」

 

「同じく」

 

「まぁ、余はキャベツ捕まえて報酬たんまり貰う、俺らにはいいボーナスステージって訳だな」

 

能力使い分ければ捕まえられるか。

 

ハァ、魔王討伐は叶うのかな。



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番外編 第一話『能力』

「番外編なのよなん」

多分、短いと思われる。


ジャイアントトードを討伐して風呂から上がった後のお話し。

 

「アラタ!昼間の約束を!!」

 

「めぐみんちゃん、もう夜だよ?」

 

現在進行形で今は夜の七時だ。

 

「そんなの関係ありません!さぁ!見せてください!」

 

顔近いなぁ。

 

「しょうがないな、いいけど場所移すよ?ギルドだと目立つし」

 

そして夜の草原。

 

あの能力はやはり中二病を患ってる子には感動的なのかな。

 

まぁでも、可愛いしいいか。

 

「さぁ!速く速く!」キラキラ光線

 

「う、うん…………眩し」

 

めぐみんちゃん、どんだけ興奮してんの?もう夜なのに寝れなくなっちゃうよ?まぁ俺としては今二人だけだからいいんだけど。

 

「じゃあ……」

 

「はい!」

 

「し~ー」

 

「ハイ」

 

「じゃあ、一つ目がこれ」

 

と言い俺は両手を硬化させる。

 

「ほう、昼間も見ましたね、触ってもいいですか?」

 

「全然いいよ」

 

「やはり硬いですね、黒くて硬くて凄いです」

 

「う、うん」

 

聞き方によると卑猥だぞ、その発言は。

 

「これ以外にもあると言ってましたが」

 

「あぁ、あるよそれぞれの能力に名前があるんだ」

 

「名前?ですか」

 

「うん、まずこれが強欲の能力『最強の盾』」

 

「ふむふむ」

 

次に俺は強欲を解除して色欲を使う。

 

「おお!爪が伸びました!」

 

「あぁ、これは触んないでね、切れ味凄いから」

 

そして色欲を解除して嫉妬。

 

「今からやる能力、周りから見たらけっこう凄いと思うから叫ばないでね?」

 

「はい!」

 

チチチと紅い稲妻が体をおおい次第に体の形が変わる。

 

「はい!めぐみんちゃんです!」

 

「……………………えぇぇぇぇえええええ!!」

 

「ちょっとあんま叫んじゃ駄目だって」

 

「す、すいません」

 

と俺は嫉妬を解除して傲慢。

 

「してこれだ」

 

俺の影からウヨウヨと手や口、目が出ている。

 

「どう?」

 

「凄い不気味です」

 

「うん、この影はね凄い強いよ」

 

後は憤怒と怠惰と暴食があるがこれは見てもつまんないからいいだろう。

 

「じゃあ最後だ」

 

「はい!」

 

「今からこの掌にあるものが出てきます」

 

そうして、俺が造ったのは超小さくした太陽だ。

 

「これは?」

 

「太陽だ」

 

「す、凄いですアラタは神様ですか!」

 

「う~ん、違うようで違わないような感じかな?」

 

さてともう遅いし帰るか。

 

「めぐみんちゃん、そろそろ帰ろう」

 

「今日は本当にありがとうございました!」

 

「いいんだよ」

 

めぐみんちゃんの為なら。

 

「さてと、それじゃあ急いで帰りましょう!」

 

「急に走り出したら……!」

 

ズデンとめぐみんちゃんは転んでしまった。

 

「言わんこっちゃない…………膝も擦りむけてるじゃんよ」

 

「つてて、血が出ちゃいました」

 

「ほらよっと」

 

俺は膝に手をかざし傷を治す。

 

「凄いですね!」

 

「アハハ、立てる?」

 

「………え、えっと、その…おぶって、ください」

 

「いいよ」

 

幸せの一時だ




短いな。



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第四話『キャベツ狩り』

奥義!ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲!




「前回、なんやかんやあってキャベツ狩りになったのであった」

 

「いや、もっと真面目にやれ」

 

ハァ、キャベツ狩りやる気出ねぇ。

 

「もう適当にここら一帯を吹き飛ばそうかな」

 

「そんな事するなよ!絶対に!」

 

「カズマ、アラタ。丁度いい機会だ、私のクルセイダーとしての実力をその目で確かめてくれ」

 

嫌な予感しかしない。

  

「はぁぁぁぁあああ!!!!」

 

「あぁあらら、突っ込んでじゃった」

 

「うはぁあ!てぇやぁ!そりゃあ!」

 

スカスカスカって全然当たってないんだが。

 

「まぁ、いいか俺は俺でやるよ」

 

俺は網を錬成して最強の目と最速の能力を使ってキャベツをバンバン捕まえていく。

 

能力をこんなのに使いたく無かった。

 

「おぉ、見ろ!」

 

「何だ?」

 

「すげぇ!」

 

「なんだ!あのスピードは!」

 

などと歓声が聞こえるが今はキャベツを捕まえる事に集中しなければならない、なぜならこれで借金を返せるかもしれないから!

 

「うおぉぉぉ!」

 

まだ叫んでるなダクネスちゃんは。

 

だがその時!事態は起こった。

 

「おいおいどうした?」

 

「あぁ、アラタか、ダクネスがな」

 

「ん?…………あ」

 

見たらそこはダクネスちゃんはキャベツの打撃を食らいながら喜んでいた。

 

「エム魂」

 

何なんだこの状況は、めっちゃやる気出ねぇよ!作者も呆れてるよ!

 

「ハァ」

 

「行くの?」

 

「うん」

 

俺はダクネスちゃんの所へ行き説得をしたのだが。

 

「おいダクネスちゃん、もう止めなってダクネスちゃんが庇った奴ももうあっちへ避難したんだし」

 

「へ?だ、だが!」

 

「い、いやだから…………」

 

「『エクスプロージョン』!!!」

 

「は?」

 

俺はダクネスちゃんを押して爆裂魔法の餌食になりました。

 

「ちょっ!ぎょえええええぇえぇぇぇぇえ!!!!」

 

「「「「あ」」」」

 

アラタ sideout

 

めぐみん side 

 

「アラタ!!」

 

辺りに煙が漂う。

 

皆、アラタを探している。

 

めぐみんはカズマにおぶってもらいながらアラタを探していた。

 

かれこれ何時間も探している。

 

「ここまで探してもいない、私がちゃんと周りを見ずに爆裂魔法を放ったから…………こんな事に」

 

「…………めぐみん」

 

「いや、めぐみんだけではない、私もあの時アラタの忠告を聞いていればこんな事には」

 

沈黙が生まれる、空気が重い。

 

「…………アラタ」

 

めぐみんは思い出していた。

 

『可愛いな!可愛い名前だろぉぉぉ!ロリコンで悪いか?』

 

「うぅ…………」

 

泣いてしまった。

 

「…………めぐみん、泣いても始まらないせめて墓だけでも作ろう」

 

「…………でずが、ぐっ……うぅ……」

 

涙が止まらない。

 

「さぁ、墓を作ろう」

 

「はい」

 

「誰の墓を作るって?」

 

めぐみん sideout

 

アラタ side

 

「誰の墓を作るって?」

 

「え?」

 

「めぐみんちゃんなんでそんなに泣いてんの!?なんかあったのか?」

 

ふと周りを見たら皆、驚いた顔をして俺を見つめていた。

 

そこで俺はハッとする。

 

「あ、俺………不死身だったわ」

 

『……………………………………………………………』

 

沈黙が生まれた。

 

『ええぇぇぇぇええええええええ!!!!!!』

 

「アラタ?」

 

「ん?」

 

「アラタ!」

 

「うおぉ!」

 

めぐみんちゃんが飛びついて来た。

 

うれしいけど…………く、るしい。

 

「めぐみんちゃん、キブギブ…………う」

 

「生きてた!よかった!!」

 

「…………めぐみんちゃん」

 

後日談というか今回のオチ。

 

あの後、ギルドの全員に質問ぜめにされたがなんとか生きる事ができた。

 

グリードの兄貴というと。

 

『まったく、爆裂魔法とやらは相当の威力があんだな餓鬼の下半身がまさな綺麗さっぱり跡形もなくなるとは』

 

あれはヤバかった、俺の息子が跡形もなく消しとんだから再生したときは本当に安心したわ。

 

そして、ギルドで今回、収穫したキャベツの野菜炒めを食べていたら。

 

「今日は本当にすいませんでした」

 

めぐみんちゃんが謝って来た。

 

「いいんだよ、別に俺もめぐみんちゃんの詠唱に気づかなかったし、お互い様だよ」

 

そして、ダクネスちゃんが正式に仲間になりました。



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