八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

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こんばんわ、12話です

前回の話で俺ガイルは絡まなくてもいいんじゃね?ってコメントがありまして・・・・たしかにほんわかストーリー(仮)な今作は俺ガイル原作の話と合わなそうなんで今後は基本絡まない方向でいきたいと思います。いろいろとコメント頂きありがとうございました!!

前回の大井っちへのコメントをみてすごくテンションが上がりました♪自分の大井っちへの愛が少しでも読んでくれる方々に伝わるようにこれからも精進していきます!!


八幡の戦い12~訓練と天使とハラショーと~

ー比企谷隊 隊室ー

 

「ふう、危なく死ぬかと思った・・・」

 

自分の隊室に入ったことで一気に気が緩んだ八幡は安堵のため息をこぼす、最近では普通に話せるようになっていたためすっかり忘れがちになっていたことだが、周りを(特に男)寄せ付けないことで有名なハイパーズと一緒にランク戦ブースに突入してしまったために、周りからの視線が大変なことになっていたのだ、

 

ニコニコ顔の北上に手を引かれながらやってきた八幡と、それを微笑ましく見ている大井の姿はまるで仲の良い家族のような暖かい雰囲気だったのだが、周りの視線に気づいた八幡と大井は大層慌てていた。

 

大井にいくら声を掛けても無視や睨まれていたC級からすれば、まさにハトがアステロイドを食らったような顔をしていた。

 

「私としたことが油断してしまいました・・・まさかあんなに注目されてしまうなんて」

 

もともと北上と大井のATフィールドによりかなり注目を集めていた2人だが、今回はこれまでの視線とは質が違っていたのだ。というよりも大井の場合は普段北上しか見ていなかったため気づいていなかったともいえるが

 

「や〜あれはすごいね〜あたしもびっくりしたよ〜」

 

さすがの天然ほんわか少女北上でも、先ほどの視線には思うところがあったらしく、苦笑していた。

しかし、八幡の試練はそこで終わりでは無かったのだ・・・

 

 

「おまえらあそこで追撃仕掛けるとかボッチに対する思いやりが足りないと思うのだが・・・・」

 

「いやーあははー比企谷達がすごい注目されてて、楽しそうだったからつい、ね?」

 

「ねえ?なんで楽しそうなの?あんな視線ボッチには地獄なんだけど」

 

そう、ただでさえ注目を集めていたのにそこからやたらと笑顔を浮かべた那須隊が合流したのである。完全にワザとと思われるレベルでめちゃくちゃにこやかに、可愛らしく合流してきたのだ。その瞬間周りの視線は驚きから殺意にかわりすべてのヘイトが八幡に集中したことで一気に帰りたい衝動に駆られていた。

 

「ごめんね?比企谷くん?面白そうだったから、つい・・・」

 

「面白そう、でボッチを追い込むのやめてほしいんだが・・・」

 

「「えへへ」」

 

両手を合わせながらごめんね?ってする那須と熊谷は少しあざとさを感じながらも大層可愛らしく、八幡はがしがしと頭をかきながらそっぽを向いて顔を赤くしながら許すのであった

 

「ま、まぁ気にしてないから気にすんな、最初から隊室で合流すれば良かったんだしな、まぉ正直ぼっち的にはキツイ視線だったから今度から少し配慮してくれると助かる」

 

「ありがと♪それじゃあそろそろ訓練始めましょうか?」

 

比企谷くんの反応は楽しんだしね、という言葉をこっそりつぶやきながら本日の目的に移る。

 

新しい戦術を試すのが目的である。早速と言わんばかりに準備に入る各員

 

そんなこんなあれやこれやで志岐にステージを準備してもらい訓練室に入る

 

まず最初は八幡対那須、その後に大井対熊谷、北上対那須~のローテーションだ。本来ならランク戦ブースでやる予定だったが、八幡の涙の懇願により隊室の訓練室を使うことにしたのである。

 

ー八幡 対 那須ー八幡 SIDE

 

「さてさて、今日の課題はスコーピオンとシールドを併用した接近戦だからな、がんばりまっしょい!」

 

俺はそんなキモいことをつぶやきながら那須に突っ込む。先日ランク戦ブースで三輪のシールドの使い方を見ていたのを試してみよう。

 

俺はシールドを8分割して前方に展開する・・・八幡だけに。おもしろくねえな・・・

本来イーグレットをシールドで防ぐのは集中させる必要があり大変だし、その場合には他のガードが無くなってしまうがこれなら少ないシールドで受け流すようにすれば他の攻撃にもシールドを回せるのではないかと思ったのだ。

1人でチーム戦に挑んでた時にはガードした横から攻撃のパターンにやられたものである・・・・

 

「那須、今回は俺アタッカーとして行くからヨロシク」

 

「そうねの?わかったわそれじゃあよろしくね」

 

そうして訓練の開始と同時に俺は那須に向けて走り出すと周囲にシールドビット的な感じで展開させる、イメージはガンダム00のロックオンの機体である。つかこれ五芒星とか描きながら展開できないかな・・・・リリカルな感じのシールドみたいにさ

そんな余計なことを考えながら突っ込んだせいかいきなり初弾が直撃してしまい左手が吹き飛んだ、いかんいかん、集中せねば・・・

バイパーなら問題ないがシールドを分割しているため、正面から受けることは避けるべきだろう、斜めに受け流すイメージで・・・・

 

 

 

 

 

 

「う~ん・・・考えは面白いけどさすがに難しいんじゃないかな?」

 

「ぐぬぬ・・・・」

 

そんなこんなで今現在7連敗中、ほとんど近づけませんでした・・・・鳥かごに対応するには錬度がたりなすぎたようだ・・・だが大分はじけるようになってきたし、次はうまくできる気がする・・・コツもつかんできたし。

 

「うふふ・・・それじゃあ比企谷君、いくよーバイパー♪」

 

かわいらしく言っているがえぐい感じのバイパーが飛んでくる、4方向から4発ずつくるそれを回避したりシールドビットではじき、残りをスコーピオンで切り裂いていく。うむ、最終的にはスコーピオンではなく回避とシールドで防ぎ切りたいなー・・・

 

「すごいすごい♪じゃあ次はこれで!トマホーク♪」

 

完全に遊ばれているのがわかるくらいすっごいニコニコしながら今度は合成弾を放つ那須、誘導炸裂弾のため、今までのように近くで受けるわけにはいかない・・・

 

「それなら・・・ファンネル!!」

 

ついつい言ってしまった・・・トマホークは自分から離れたところでシールドビットに当てれば問題無い。そしてその煙幕に隠れて一気に肉薄すれば・・・・

 

「ざんねん♪狙い通りでした♪」

 

煙幕から抜けた瞬間那須のフルアタックバイパーが飛んできて緊急脱出・・・ぐぬぬ・・・・完全に遊ばれてるな・・・・さっきからすげえニコニコしてるし・・・・

 

こうして那須との訓練は全敗に終わり、その後も何回か相手を変えて練習するもなかなかうまくはいかなかった、これからも精進していこう。

 

「じゃあ最後にチーム戦の練習しようか?ちょうど茜ちゃんと小町ちゃんも戻ってきてオペレーター付きで3対3でできるしね、大井さんと北上さんも正式に入ったわけではないけど付き合ってもらってもいいかな?」ニコ

 

「お~♪チーム戦か~楽しみだねぇ~大井っち~♪こないだの防衛任務ではハッチーさんの足を引っ張っちゃったけど、今回はがんばるよ~!!」フンス!!

 

「ふふ♪そうですね、がんばりましょう北上さん♪比企谷さんも隊長としてお願いしますね?」ニコ

 

「お、おう・・・・お手柔らかにたのむわ」

 

最後にチーム戦か・・・ここでうまい事やれれば、大井の心証よくなるかね?幸い北上も大井もやる気十分って感じだから面白い戦いになりそうだな・・・・

そうして俺たちはフィールドにランダムで転送されてチームランク戦の練習を開始した

 

「よし、それじゃあまずは2人とも合流を優先してくれ、小町は合流ポイントをナビしつつ狙撃ポイントの洗い出しを優先、俺は那須と熊谷の足止めを行う」

 

「は~い、小町におまかせ~♪」

 

「「了解(だよ~)」」

 

さてさて、マップ上のマーカーは北西に大井、南に北上、東側の北と南が那須、熊谷、バックワームを使ってる日浦は当然消えてるが、那須と熊谷の動きから予想は出来る。おそらく那須と熊谷がそれぞれの中央に向かって動いているからその後方付近にいると予想できる、ちなみに俺はほぼ中央にいた

 

「大井、北上は日浦の狙撃に注意してくれ、それじゃあいくかな・・・グラスホッパー!からの~アイビス!!」

 

俺はグラスホッパーで直上に大きく飛ぶと同時にアイビスを出す、それから熊谷、那須と思われるマーカーに向けてアイビスを放つ。日浦の場所は不明だがおおよその方向は予想できるためシールドを張るのも忘れずに砲撃する

 

「ふむ、日浦もさすがに今のではつられないか、小町、北が那須で南が熊谷だ。プランはBで行くから2人のナビを頼む、ポイントは北東、北上はバックワーム装備、大井は北上のガートをしつつ、那須に回り込むように動いてくれ、移動ポイントとタイミングは小町に任せる。勝つぞ」

 

「「「了解(だよ~)」」」

 

さてと・・・それじゃあこちらも熊谷と那須の注意をひきつけますかね・・・

 

「もいっちょグラスホッパー!!からの~狙い撃つぜ!!」

 

ほんとはぜんぜん狙ってないけどね・・・・レーダー頼りで適当に砲撃する。さすがに当たらないが注意は引けたようだ、2人がこちらに向かってくる

 

「今回のチーム戦も1人でやるの?大井と北上と協力したら?」

 

「ま、それはみてからのお楽しみってことでな、ちゃんとした勝負にするから安心してくれ」

 

そんなことを話しながらバイパーで牽制しつつシールドビットを展開させる、まずは日浦の位置の特定を急がなければ

 

「小町、まだか?おそらく那須と熊谷の動きから東側の中央付近だと思うんだが」

 

「う~ん・・・たぶんここか、ここかな?」

 

「了解した、ポイント1は俺が狙撃する、2は北上が頼む、大井はどちらも攻撃できる体制をとりつつ、那須を警戒、いくぞ!!」

 

それと同時に俺はグラスホッパーで熊谷をはじき、その瞬間アイビスを出現させ放つ、もう一つのポイントも北上が攻撃してるだろう。

 

 

「あれ~避けられちゃった~ハッチーさんこっちに日浦さんいたよー」

 

「了解した、北上はそのまま追撃、大井は那須を抑えてくれ、その間に熊谷の戦闘力をけずる」

 

「「りょうかい(だよ~)」」

 

アイビスを消してスコーピオンを出す、狙撃がなくなったため、シールドを消してサブでバイパーを放つと同時に一気に肉薄する、熊谷はシールドでバイパーを防ぎつつ弧月を横なぎにふるうが、スコーピオンで受け流しつつすれ違いざまに熊谷の左腕を落とす、更にそのまま距離をとり、熊谷にメテオラを放ちながら那須に向かう。

 

「熊谷の腕は落とした、このまま2対1で那須を落とすぞ、大井」

 

「はいっ、早めにお願いします。さすがはお姉さまです、私一人では難しいです・・・」

 

「すぐに合流する、それまでは耐えてくれ、合流したら那須の視界をふさぐから、そのままフルアタック」

 

「わかりました」

 

そんな通信をしながらも、熊谷の進路を妨害すべくやや移動速度は落ちるがスパイダーを仕掛け、大雑把に弾道設定したバイパーを放つ、本来弧月を両手持ちして戦うスタイルだが左腕を失った熊谷では今後の戦闘力低下は否めないだろう。

 

「よし、配置についた、行くぞ、トマホーク」

 

「了解です、ハウンド!」

 

そうして大井と連携して那須に攻撃を開始する、とその間に北上の方から光が上がる、

 

「今、日浦ちゃんを落としたよ~」

 

「よくやった、北上はそのまま熊谷を攻撃してくれ、おそらく那須と合流してガードに入る筈だ、横から攻撃してくれ」

 

よし、日浦に仕事をさせずに落とせたのはでかい。熊谷も戦力低下しているから連携すればかなり優位に戦えるだろう・・・

 

 

 

 

 

・・・・・と思っていた時期が俺にもありました・・・・はい、負けました。・・・うそやん!?あそこからひっくり返すとかマジかよ・・・

 

「いや~いまのはさすがにやばかったわね~まさか即席チームにここまで追い込まれるとはね~やるじゃない比企谷」

 

「くまちゃんの言うとおりね、すごいわ比企谷君♪いきなりであそこまで戦えるなんて」ニコニコ

 

「うぅ~ごめんよ~ハッチーさん・・・あたしが熊谷さんに負けちゃったから・・・」ショボン

 

「そんな!北上さんは悪くないです!!私がもっとうまく戦えていれば・・・・」グヌヌ

 

そう、左腕を落としただけで大井との合流を優先した後、北上に熊谷を追撃させようとしたが、熊谷が片腕ながらも意地で北上を撃破し、それに動揺した大井が那須に倒されてしまった。そこからは俺も粘ったのだが、熊谷を倒して那須の腕を飛ばしたところで敗北してしまったのだ・・・

 

「いや、2人ともよくやってくれた、むしろ今のはあの状況で北上を撃破した熊谷がすごかったってとこだな、だから気にすんな、それよりも勝たせてやれなくてすまなかったな」ナデナデ

 

あ、しまった、またオートスキルが出てしまった・・・小町の教育のせいで落ち込んでる子を見ると気づいたら手が出てしまう・・・手がでるって字面だとやばさがぱないな・・・まあ北上もニコニコしてるから大丈夫だろう・・・

 

「うぅ~次は勝とうね?ハッチーさん・・・」ニコッ

 

「お、おう・・・・・くっそかわいいなおい」ボソッ

 

落ち込んで若干涙目になりながらも強がって笑顔を向けてくれる北上にラブアローシュートされてしまった・・・さすがは小町に並ぶ天使だ、この笑顔守りたい・・・

 

「それと、大井もすまなかったな、せっかく那須を抑えてくれてたのに」

 

「いえ、私の力不足でした、北上さんを守れるようにもっと強くならないと・・・!」

 

フンス!と意気込みながら胸の前でぐっっとこぶしを握って気合を入れる大井・・・すごくハラショーです。がんばるぞいとか言ってくれないかな・・・言ってくれないか。

 

「どぅわぁぁぁぁぁぁ~!!何もできなかったです~すみません~!!」

 

「よしよし、次は頑張りましょうね茜ちゃん♪」

 

「次はちゃんと守るからね、ごめんね?茜」

 

うむ、あっちはいい感じにゆるゆりしてますな・・・・すごくハラショーです・・・・

 

「うんうん、いい感じだよ♪お兄ちゃん♪小町的にポイント高い♪」

 

「いい感じに終わらせようとしているが、小町?帰ったらマニュアルについて話があるからな・・・」

 

「・・・・えへ♪お兄ちゃん、大好き♪」ダキッ

 

「・・・・ハッチーさ~ん・・・・もっと~・・・」

 

くそう・・・マイエンジェル小町にこんなこと言われたら許してしまう・・・!!ついでにさっきから北上が横で撫でて欲しそうな顔しててヤヴァイ・・・かわいい×かわいい=すごくハラショーで八幡的にポイント高い!!

 

 

 

その後、結局八幡マニュアルについてはかなりうやむやにされたが、なんとかこれ以上の拡散は止められたのでそれ以上はあきらめることにした。べ、べつに小町に嫌われそうだからやめたんじゃないんだからね!・・・ないな。

こうして先生に呼び出されたことをすっかり忘れた俺の一日は妹に抱き付かれながら北上を撫で、キャーキャー北上に興奮している大井をなだめて過ぎていった・・・・

 




と、いうわけで、今回は普通に訓練の話でした、那須さんと絡みたかったのです・・・・

自分の那須さんにバイパーで~っていう願望が出てしまった・・・前回の大井っち大プッシュ祭りからのまさかの不意打ちをしてしまった、大井っちフィーバーを楽しみにしていた方、申し訳ありませぬ・・・

また八幡の学校についてのコメントも頂きましたので次回あたりにふんわりと設定入れますね、大井っちと北上のトリガーセットとか各員のパラメーターとか考えた方がいいんですかね?

今後は正直戦闘とか大規模侵攻的な話にもってく気はいまんとこあんま無いのでそこらへんは気分が乗ったら書きますね?

それでは一句 大井っち 大好きすぎて 鼻血だす マガジンの川柳少女読んでたら浮かんできました・・・
  
読んでくれた方々今話もありがとうございました♪これからもよろしくお願いしまっす!!

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