八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

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こんにちは8話です

前回の話で暴走していた八幡更生委員会ですが、今回も駆け抜けます

前回の話の感想でメイドはやらないといったな?・・・あれは嘘だ。

そんなこんなで暴走委員会と八幡のお話です、あとボーダーの説明とか流れとか変えてるのでご容赦を。


比企谷隊の日常8 職場見学1

ーボーダー 訓練室ー

 

なんだかんだと引っ張り続けていた職場見学がついに訪れてしまった・・・

そして今現在嵐山さんがボーダーについて説明している。さすが嵐山さんだ、手慣れているのか説明に淀みがない。なんかチラチラと此方を見てはいるもののその説明は完璧だった。

 

「まずはボーダーのトリガーについて・・・」

 

イマイチ集中しきれていない嵐山さんの説明は続いていく、最初に嵐山さんや木虎が出てきた時に騒いでいた総武高校の生徒達は現在半分は嵐山隊、もう半分は俺に視線が行きイマイチ集中出来ていなかった。

 

「か、帰りたい・・・つか胃が痛い・・・」ボソ

 

表情こそかえずにボソリと呟く俺ガイル、誠に遺憾ながら本来ならば生徒会として、またボーダー隊員として嵐山隊の補佐をする予定だったが、現状では補佐どころか嵐山隊と総武の生徒の集中を妨害している要因となってしまっていた。

 

「大丈夫だよ~似合ってるからがまんしてね~♪」ボソ

 

「似合ってるって言われて嬉しいわけないだろうが・・・」ボソ

 

嵐山さんが説明している横には佐鳥、木虎、時枝がいて時折こちらをチラチラと見ている・・・・まぁね?俺もこんなんがいたら視線向けるもんね、仕方ないのは解るんだがとにかく生きるのがつらい・・・

嵐山さんとは少し離れたところに綾辻とその横に俺、更に大井、北上、小町と並んでいる。ちなみに綾辻や大井に向かう視線ももちろんあるのだが、現時点で視線が向けられる先の大半は俺に向かっている。え?自意識過剰じゃないかって?そんなわけないだろう・・・考えても見て欲しい。

諸君らがボーダーに職場見学に行ったとしよう、テレビでよく見る嵐山隊が出てきてキャーキャーするのもいるだろう。だが!その横に黒髪ロングの猫耳メイドが居たら諸君らはどちらを注目するだろうか!?

もう一度よく考えて欲しい・・・ここは、ボーダーはあくまでもネイバーとの戦争をする組織である。その説明を受けているのだ、諸君は。その横に猫耳メイドが居る、しかもニコニコしている綾辻の隣の少し後ろに!!まるでお嬢様に仕える熟練のメイドのごとく!!この場違い感半端ない空間で諸君らは果たして嵐山さんの説明をまともに聞けるだろうか!?つか嵐山さんも集中できてないしね・・・・E:猫耳メイド服  を装備した俺は誰にぶつけることもできないから表面上は涼し気な顔をしながら脳内で叫んでることしばらく、説明もぼちぼち終わりそうだな・・・帰りたい。

 

「それじゃあ次はトリガーについて・・・・・」

 

 

 

 

 

 

どうしてこうなったかというと~

 

「それじゃあ八幡さんの職場見学当日のデザインを決めたいと思います」

 

そう告げると大井はおもむろにくじをズイッと俺に差し出してきた

 

 

「・・・・・?」

 

「引いてください」

 

「・・・・・・え!?」

 

「当日のデザイン候補です。これくらいは八幡さんに決めてもらおうかと思いまして・・・おすすめはこのくじです」

 

そう大井が指し示すくじには激熱!!と書かれていた・・・・精神攻撃か、やるな大井。決めさせると言いながらくじを準備して一切こちらに選択権を持たせていないくせにくじを引かせることであたかも俺にも選択権を持たせているかのように思わせている。さらにくじの見える部分に細工を施すことで俺を例の女装の(キリトちゃん)デザインに誘導するつもりなのだろう

 

「ぐぬぬ・・・・」

 

みたところ激熱くじ以外はなんか丸められたり端を曲げたりと何かしらの加工がされているため、それぞれ希望のだろうその中で一つだけ何も加工されてない物がある・・・これはトラップか、おそらくこれがメイド服かキリトちゃんか。

 

俺の性格上激熱はとらないと読んでいるはずだから、おそらくこれが通常の隊服だ!!

 

「これだ!!」

 

そう言いながらくじを引いた俺の手には E:猫耳メイド服 と か か れ て い た !

 

「・・・・・・・」ガーン!!

 

「やったぁぁぁぁぁっぁぁ!!」

 

俺が意気消沈して崩れる横では三上が見た事ないくらい爽やかな笑顔でぴょんぴょん跳ねて喜びを表していた・・・・

 

「まさか自分から激熱を選ぶとは思いませんでした・・・・せっかく解りやすく通常の隊服(装飾追加VER)のくじには何も加工していなかったのに・・・・」

 

そう言いながらも大井さんや、すごくニヤニヤしながらこっちを見るのやめてくれませんかね・・・

 

「いや、ちょっとまて!いや、待ってくださいお願いします!!」ドゲザー

 

「「「「「「「どうしたの?メイドさん」」」」」」」」

 

「ぐぬ!?いや、それはだめだ、ただでさえ俺の肩身が狭いのに女装野郎になったら存在できなくなる!!それだけはどうか!!」ドゲザー

 

「大丈夫!!比企谷君すごく似合うから!!絶対大丈夫だよ!!」

 

「ファイトだよ♪」

 

三上と綾辻はノリノリみたいだが、これは譲れない!

 

「いや、そもそもそんなん着たら俺の更生が出来んだろう?・・・・・したくもないけど」ボソ

 

そんな反論も予想していたのだろう、といかこの流れ完全に既定路線っぽいすね・・・・なんか誘導されてる感がぱない。

 

「大丈夫です、まずは猫耳メイドで注目を集めます、この猫耳メイドさんを八幡さんの姉、というか親戚ということにする予定です。姉企谷さん、いえ姉幡?まあ名称はあとで決めますが、八幡さんと小町さんの姉という設定で行きます」

 

「設定って・・・・それ承認通るわけないだろ」

 

「問題ありません、すでに沢村さん経由で忍田本部長と小町さん経由で城戸司令にも承認はもらっています。設定としては比企谷隊4人目の戦闘員ですが、今まではスカウトに出ていたことにしています、オールラウンダーでトリガーセットも八幡さんと同じって言うことにしてあります」

 

城戸司令・・・・あんた・・・つか小町よ、お前がラスボスなのか・・・!?なぜに俺をここまで追い込むのだ・・・・つか承認降りちゃうのかよ!?もう無理だな、諦めよう。

 

「・・・・・・・んで?」

 

「お、やっと諦めたね?八幡君には猫耳メイド服(メガネ)で注目を集めた後に各トリガーの説明をしてもらいます!!ただし!そのままやるのではなくて~」

 

 

 

 

 

そうして俺の運命が猫耳メイド服に決まっていた経緯に思いを馳せていると嵐山さんの説明が終わったらしい、そろそろか・・・ちなみに猫耳メイド服の俺の正体は八幡更生委員会のメンバーしか知らず、嵐山さんや他のボーダー隊員にはやはり親戚の~という説明をしている。まさか猫耳メイド服で来ると思わなかったのだろうが・・・

 

「それじゃあ各トリガーの説明をしていくのでスナイパーは佐鳥、アタッカーは木虎、ガンナー、シューターは時枝、決めきれない者は綾辻と比企谷さんのところに集まってくれ」

 

はい、綾辻と俺のところに男子生徒の7割が来ました!!死にたい。残りの男子生徒が木虎に、女生徒はばらばらだな・・・佐鳥のとこには2~3人しかいないな、どんまい。ちなみに俺の名前は決めてない、比企谷で十分でしょ?俺以外の比企谷隊のメンバーもそれぞれの集団に説明を始めている

 

「ではオールラウンダーについてこちらでは説明しますね~それでは比企谷さんお願いしますね~」

 

もう俺かよ!説明投げすぎでしょ!!ばれるのが怖いからあまり話したくないがここで怪しまれるのもだししょうがないか・・・

 

「かしこまりました、それではオールラウンダーについて説明します」

 

「っべー!お姉さんマジきれいっしょ!!お名前教えて欲しいわぁ~!!!」

 

「すみません、そういったのは申し訳ありませんが・・・・それではオールラウンダーについて・・・・」

 

「それじゃあお名前を~」「スリーサイズ~」「猫耳メイド萌える~」

 

話を聞けよ・・・・・・ただでさえこんな服人前で着させられて説明もしなきゃなのに泣きたくなってきた・・・・グスン

 

「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」

 

そうしていろいろなあれやこれやがあった俺が本当に涙ぐんでいると・・・・?なんか急に静かになったな?なんかみんなボーっとしてるが大丈夫か?まぁいいやとりあえず説明しちゃおう※涙目にラブアローシュートされていました

 

「それではオールラウンダーですが~・・・・」

 

なんかボーっとしててあまり集中していないからかあんまり俺の話聞いていないけどまぁいいや、この方が説明しやすいし

 

「以上です、何か質問ありますか?・・・・・・とくになければ以上です」ホッ

 

なんとか説明できたじぇ・・・・胸に手をあてホッとしていると周りからズキューン!とか聞こえたが気のせいだろう、気のせいだと信じたい。ハチマンキコエナイついでに向こうでやたらりっぱなカメラを構えている大井も見えていない、なんかすごい勢いで撮られている気がするけどキニシナイ

 

「・・・ほっとした表情の八ちゃんかわいい・・・・っは!それでは実際にトリガーを使用した訓練を実演します、はちちゃん訓練室にお願いします」

 

「八ちゃんって言うのか、かわいい・・・・・ツンとしたクールな感じとメガネに猫耳メイド服・・・・・やるな、ボーダー」ウンウン

 

おまえ何もんだよ・・・つか俺の名前はちちゃんなのね・・・・

 

「かしこまりました、リンク・スタート」

 

綾辻に恭しくお辞儀をしてGGOキリトちゃんモードに換装する、無駄な技術だな・・・ちなみにこのトリガーレイジさんのと同じ拡張型のトリガーで本来なら14個トリガーセットできるらしいが以前のと同じトリガーセットしか入っていない、残りの容量はすべてこの換装システムに使用されてるらしい。まじでうさみんあほでしょ・・・

 

「キリトちゃん・・・・・だと・・・・・・!?ボーダー・・・恐ろしい子!!」

 

だからお前何もんだよ・・・・もういいや・・・無視して訓練室に入ろう

 

「それではこれから八ちゃんに仮想戦闘モードで実際にネイバーと戦闘してもらいます、この後皆さんにもやってもらいますので参考にしてくださいね、それでは、訓練開始!」

 

訓練室にはいるとやや小型になったバムスターが現れる、その気になればすぐに倒せるが今回は実演が目的なためある程度長引かせながらスコーピオンで削ったりバイパーを当てていく。

 

「1分経過、八ちゃんそろそろ倒してもいいよ~」

 

「かしこまりました」

 

そうつぶやきながらメテオラで目隠しをして一気に肉薄して目を切り裂く!っとこんな感じですかね、そうして訓練室からでるとうるさかった

 

「ほぅ・・・・猫耳メイド服でキリトちゃんで強いとは。恐れ入る」

 

だからお前誰だよ・・・

 

「っべーマジ可愛くて強いとかまじっべーっしょ!!」

 

うむ、なに言ってんだこいつ?日本語で頼む。

 

「おつかれ~八ちゃん♪」

 

「いえ、それでは私はこのあと防衛任務なのでこの後は八幡に任せます」ペコリ

 

「は~い、ありがとね~♪」

 

そのまま訓練室から出て綾辻に報告してから優雅に去るぜ・・・・なんか後ろの方がうるさいけど気にしない、ハチマンキコエナイ

 

さて、今度は執事モードに換装する「あくまで執事ですから」ひとりでこれ言うのはずいな・・・・そうして綾辻の元に戻る。

 

「すみません綾辻さま、遅くなってしまいました」

 

「なん・・・・だと・・・・!?メガネイケメン執事!?ボーダーめ!まさかこれほどとは・・・・」

 

さっきからおまえはいったいどこに向かってんだよ・・・・

 

「大丈夫だよ~比企谷君♪防衛任務だったんだしね!それよりこれから八ちゃんと交代してお願いね?」

 

「かしこまりました、お嬢様、それではこれから従妹の八にかわりオールラウンダーの担当をします比企谷八幡ですよろしくお願いします」ペコリ

 

うむ、うるさい・・・さっきまでうるさかった野郎が静かになってこちらを睨んできているのも解せぬが、女子もキャーキャー言っててうるさい・・・・・そんなにキモイっすかね・・・・

 

こうして八幡の職場見学は続く・・・・




というわけで続きます、年始は暇なので近くまた更新すると思います。

八幡女装の話ってちょいちょい見るけどどんな感じになるのか考えてましたが、自分のイメージ的には艦これの那智のイメージが近い気がしますが皆様はどうでしょうか?そんなくだらない事を考えている31日でした。

いつも感想、評価、お気に入り登録ありがとうございます、これからもちょいちょいやっていきますので宜しくお願いしまっす!!

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