八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

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こんにちは!12話でし!!

さてさて、前回那須さんの回だよ!と言った自分ですが、なかなか難しかったです。
実は自分の理想とするどSの那須さんならいくらでも書けるのですが、大幅な、それはもう大幅な性格改変になるため自重した次第でして・・・どこまでならセーフかね?とか考えながら書いていたら時間がかかってしまいました、てへ☆

そんなこんなで那須さん回です☆ちなみに今話は第三者視点でいきます☆ここ最近は八幡視点で書いてましたがやっぱり苦手でござるな・・・


比企谷隊の日常12 お姫様抱っこの罠

ーランク戦ブースー

 

場所は市街地フィールドA、天候、晴れ

 

相対するは少年と少女、少年は久しぶりの同格との対戦に珍しく胸を躍らせ、少女もまた久しぶりの少年との対戦にワクワクしていた。

 

”個人ランク戦10本勝負 開始”

 

そのアナウンスと同時に走り始める少女、那須はニコニコしながら少年、八幡に向かって駆け抜けていくのであった・・・・

 

 

 

 

 

 

その数分後、那須の鳥かごにより追い詰められた八幡の泣き声と敗北を知らせるアナウンスがあった。対する那須の表情はツヤツヤニコニコしていて、それを見ていたC級隊員たちは顔を青くさせていたとか。

 

「・・・グスン、久しぶりのスーツバカの二宮さんや戦闘狂の太刀川さんから逃げて那須とのんびり訓練出来ると思ってたのに・・・・・なんであんなに凶悪になってるんだよ・・・」ウルウル

 

「ふふ♪比企谷君強くなったね♪あんなにバイパーを避けられるなんて」ツヤツヤ

 

那須の勝利で終わった先の対戦だが、その内容は終始那須の優勢であった。

というかニコニコ笑顔でぴょんぴょん飛び回りながらバイパーを縦横無尽に放ってくる那須に八幡が若干、結構、かなりビビっていた。

ついでに前日に深夜の防衛任務があったり、先ほどまで学校だったため、メガネ効果により話しかけられたり、放課後に生徒会もあったりと地味に疲労がたまっていたため八幡の動きが精彩を欠いていた。

 

「ぐぬぬ・・・地獄の特訓でかなり強くなったと思っていたんだが・・・やっぱりシューターとしては那須には届かないな・・・」

 

「オールラウンダーの比企谷君にシューター対決で負けるわけにはいかないからね?でも通常の対戦だったらきっともう比企谷君のほうがずっと強いよね?」

 

「ん~どうだろうな・・・いい勝負は出来ると思うが、まだ勝ち越せる気はあんまりしねぇな」

 

八幡的には本気でそう思っているのだが、那須にはそうは聞こえなかったため、ややジト目で追及する

 

そもそもこの少年はあまり手札を見せないように対戦するため、本気の全力がどの程度なのかが不明なのである。八幡自身は常に全力で挑んでいるつもりではあるのだが、シューターにはシュータとして、アタッカーにはアタッカーとして訓練に臨んでいた。オールラウンダーと対戦するときも基本すべての手札を晒すことはなく、常に相手と同じスタンスで訓練していた。

大井との約束により訓練で手を抜くことは無かったが、しかし、本気の全力、というものも出していないのが現状だった。

 

「最初の頃はおんなじシューターとして訓練したかったから私からシューター対決を挑んでいたけど、最近はスナイパーとアタッカーの訓練を多くしてるよね?シューターやめちゃうの?」

 

「いや、そんなことはないぞ?ただ、俺にはシューターやアタッカー、スナイパーのどれかに絞って戦える能力はないんでな、どれもそこそこしか使えないし。最近はあまりやってなかったが、もうシューターとしてなら北上と大井にも負けそうだしな・・・・」

 

べ、別にそれが悔しくてアタッカーとスナイパーの訓練ばっかりしているんじゃないんだからねっ!?と話しながらも八幡は理由を話していた。

曰く、比企谷隊の戦術の幅を広げるため、曰く、三人シューターじゃ応用力に欠けるのでは、曰く、北上の方が合成弾の作成が速かった等々・・・・

 

「~~~ん~~~・・・つまり、北上さんと大井さんに負けそうで怖くなったから現実逃避してたってこと?」

 

頬に人差し指を当てながら首を傾げて八幡に問いかける那須の一言に八幡はぐうの音も出なかった

 

「・・・・・・・・・・」ダラダラ

 

「そういうこと?」ニコ

 

笑顔で追い詰める那須、彼女はこの追い詰められているときの八幡の表情がお気に入りだった。ただのSだった。

ニコニコしながら八幡の顔を見つめる那須とその笑顔にドギマギしつつ、どう話の流れを変えようか思考する八幡の対決は意外な形で終了した。

那須の顔色がやや赤くなっていたのだ、先程の対戦でも時折動きに違和感を感じていたのだが、どうやら体調がすぐれないらしいと判断した八幡は会話を終わらせて休ませることにした。

 

「なぁ、もしかして体調があまり良くないんじゃないか?」

 

ややジト目で那須の顔をうかがう八幡。

 

「・・・あ、あはは・・・・//」

 

とりあえず、困ったときは笑顔だよ!笑顔!!とばかりにややぎこちなく笑顔でごまかしにかかる那須だが、オートお兄ちゃんスキルに次ぐ八幡の代表的な?スキルであるところの世話焼きスキルが発動したために無効化されていた。

 

「・・・おい、熱あるんだろ・・・・、さっきの対戦も動きに違和感があったからおかしいと思ってはいたが、熱、あるだろ?」ジトー

 

「・・・そ、そんなことは・・・そ、それよりももう一回!今度はオールラウンダーで「悪いが訓練は終わりだ」・・・・・あうぅ・・・//」

 

ごまかしながらも、もう一度対戦しようと話す那須の言葉を遮りおでこに手を当て熱をみる八幡。

訓練の休憩としてトリオン体を解除して熱を測っている、そのためメガネモードの八幡を至近距離でみたことにより那須は顔を真っ赤に染めていた。

 

「やっぱり熱があるな・・・」

 

「うぅ・・・それ絶対理由ちがう・・・//」プシュー

 

先程までの八幡をいじっていた優位性は八幡の世話焼きスキルにより一瞬で覆されてあっという間に八幡のターンになっていた。

そんな八幡のスキルのより顔を真っ赤にしている那須だが、決して体調不良によるものだけではないだろう

 

「?・・・まぁやる気があるのは結構だが、あまり体が丈夫じゃないんだから熊谷や日浦に心配かけないようにしろよな?」

 

「・・・・・むー・・・・」ムスー

 

八幡のスキルにより優位を奪われたのと久しぶりに八幡と2人で訓練していたのを中断することになった那須は頬を膨らませ私、不満ですアピールをしていた。

 

「おっと、そんなに頬をふくらませても無駄だぞ、めちゃくちゃかわいいが、却下だ」

 

「むー・・・・//」カオマッカ

 

きっぱりと宣言する八幡のセリフにさらに顔が赤くなるのをごまかしつつ、再度頬を膨らませる那須。

普段は清楚で可憐なイメージの強い彼女がここまで子供っぽい態度をとるとは、よほど体調がすぐれないだろうと判断し強行手段にでることに

 

「とりあえず話はあとだ、医務室に行くぞ。ちょっと我慢してくれよな」

 

そう言いながら背中を向ける八幡、おんぶしてやんよ、と背中が物語っていた

 

「・・・・・・」フルフル

 

無言で顔を横に振る那須、どうやら本格的に体調が悪化しているのかどんどん行動が幼児化してきているな、急がねばと内心焦り始める八幡

 

「・・・どうした?医務室まで運んでいくぞ?」

 

普段の八幡であれば恥ずかしくて無理だし、熊谷か女性隊員にお願いするところだが、世話焼きスキルにより羞恥心は思考の外に行き、那須の体調が最優先項目になっていた、そのため、迷いなくおんぶすると考えている八幡だが、今現在目の前にいる体調不良なお姫様はそれでは満足できなかった。

 

「・・・・っこ・・・」

 

「・・・・おかしいな・・・難聴系スキルは持っていないんだが・・・・もう一度いいか?早く医務室にいくぞ?」

 

「・・・・だっこ・・・」ムー

 

「?・・・おう、だからほれおんぶしてやるから」

 

「・・・・お姫様だっこ!!」ムー!!

 

「・・・・・・・」ダラダラ

 

ようやく羞恥心が帰ってきた八幡。おんぶもお姫様抱っこも変わらなくね?とは思うが、八幡的には調布と田園調布、もしくはアステロイドとバイパーくらい違うものであった。

そのため、普段小町が体調を崩したときにおんぶしていたように那須におんぶすることは・・・今の正気の状態では無理だが、世話焼きスキル中なら可能だ。しかしお姫様だっこはスキル中でも羞恥心によりかなりの難易度を誇っていた。正直違いがよくわからないが、とにかく難易度が高かった。

 

「お・ひ・め・さ・ま・だっこ!!!」ムー!!!

 

相変わらず幼児化している那須、ここがランク戦ブースであることも忘れて完全に駄々っ子になっていた、そんな那須の表情にきゅんきゅんしている男性隊員が続出していることなど完全に忘れて八幡に絡んでいた

 

「わ、わかった!わかったから!!後で文句いうなよ!?」

 

「うん♪だいじょーぶ!!」ニコニコ

 

とにかく那須を医務室に連れていくことが最優先だと考え、いろいろと諦めた八幡は急いで那須を医務室まで運び、その道中終始那須はご機嫌顔でニコニコしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー その数時間後 ー

 

 

「・・・・・死にたい//」プシュー

 

しばらく休んだことにより体調が回復してきた那須は正気に戻り顔を真っ赤にして両手で顔を覆って嘆いていた

 

「大胆ね~玲?おひめさまだっこぉ~☆」ニヤニヤ

 

「那須お姉様・・・・かわいい・・・//」

 

布団にくるまり嘆いている那須にニヤニヤ顔で熊谷が絡み、そんなもだえる那須に大井がうっとりしていた。

 

「おまえら・・・・・」

 

八幡はそんな熊谷の後先考えない行動ににあきれたり、北上だけでなく那須へのラブっぷりにあらためて大井のクレイジーさを目の当たりにしていたり、なんだったらいつの間にか志岐から送られてきたお姫様抱っこの動画に恐怖していた。

 

「比企谷君・・・・」ジロリ

 

顔を真っ赤にした那須が八幡に話しかける、目には涙がたまりウルウルした目で八幡を睨みつける那須にちょっと、かなりドキっとしながら八幡はお、おうと返すと

 

「これはセクハラだよ?罰として今度私のお願いを聞いてもらいます」ムスー

 

「ちょっ!まて!あれはお前がああしないと「ああってなにかな~?」うるせぇ!熊谷!ニヤニヤしながらからんでくんな!ああしろって那須が行っただろ!?」

 

那須のまさかの発言に驚愕する八幡、弁明の途中でニヤニヤしながら絡んでくる熊谷を一蹴しつつ説得を試みる。

 

「むー・・・セクハラ・・・・いち・いち・ぜろ・・・」ボソ

 

「・・・くそう!なんというマッチポンプ!!自分で言いながらなんという仕打ちだ!!」

 

しかし、当然この場では八幡の味方になる者はいないため(大井は那須の珍しい顔を見れてご満悦の様子だった)早々にあきらめていた

 

「く、くそ・・・わかった・・・・那須のお願いを聞こう。だから警察にだけは勘弁してください・・・・」グスン

 

すでに八幡は涙で前が見えなくなっていた、普段からそれなりに仲良くしていた那須を慌てて医務室に連れて行ったのにこの仕打ちである。

 

「うん♪楽しみにしてるね!」

 

そうして応える那須の笑顔は目にうっすらと涙をためながも温かい微笑みだった。

 

「お・ひ・め・さ・ま・だっこ~☆」ニヤニヤ

 

「うぅ・・・・・もう殺して~~~//」

 

いい感じで終わりそうなところだったが折角流した話題を熊谷がぶり返して再度那須は布団にくるまるのであった・・・・こうして那須が正常に戻り熊谷が飽きるのにさらに1時間くらいかかったのであった。

 

 

 




というわけで那須さん回でした☆やはり自分には大井っちしかないのか・・・・那須さんオンリーだとなかなかポチポチが進みませんな・・・今後は那須さんとか大井っちにひたすら絡まれる八幡をポチポチ書いていこうと思います!

追伸、最近TS作品よく見ますよね・・・?なにを隠そう自分もTS作品が好きです!

幼女戦記とか、TS八幡とか・・・・このすばのTS占星術師もよかったな・・・・いいですよね☆誰かもっと書いてくれてもいいんだゾ☆

以上、次回作の候補的な妄想的な希望的なあれやこれやでした。

それでは謝辞を、いつも読んでくださりありがとうございます!それとお気に入り登録や評価、感想等々ありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いします!!

次回予告!ついにランク戦が始まる!?よろしくです!!

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