八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

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こんばんわ!挑戦編6話でござる!

大井っちヒロイン化計画を進めようと思ってたら迷走してなぜか加古さんルートに入ろうとした自分です。てへ☆

結局感想欄にあった那須さん希望を採用した結果がこれです。

これが今のあたいの限界です、普通のデートとか書けるわけないやん!?ところどころで八幡をいじめたくなる自分をセーブするのが大変でしたよ・・・てへ☆




比企谷隊の挑戦6 那須とデートの巻

ー 駅前 八幡SIDE - 

 

現在時刻は10時30分。待ち合わせは11時である。朝小町にたたき起こされた俺は何やらいろいろと準備をさせられ小町セレクションによる服を着て、眼鏡を装備した後ここに降臨していた。

小町曰く、駅、11時、人、来る、とのことである。なにそれイミワカンナイ!

 

「小町ちゃんや・・・お兄ちゃん悲しいよ。折角の休みなのに、なぜお外に出なければならないんだい?っていうか、これ誰が来るのん?」

 

先日のランク戦で禁断のシスコンブーストハチンザム、いやハチザム?を使用した反動により眠り続けた俺が目覚めたときにはすっかり全快した北上とやたらとニコニコしている小町、そしてやたらと沈んでいた大井がいてなんじゃこれな状況だった。

大井は「あの時、右のカードをとっていれば・・・」とつぶやきながら悔しがっていたが、俺が眠ろうとしていた時はあんなにニコニコしていたのにいったい俺が寝ていた数時間の間に何があったのん?

 

その時小町が何やら企んでいる表情をしていたので気になっていたのだが、どうやら今日の事だったらしい。

くそう、せっかくの休日なのに・・・・っていうか小町ちゃんや、せめて相手の名前くらい教えて欲しかったなってお兄ちゃん思うんだ?誰が来るかわからないし、そもそも家でぐうたらしたいし、帰りたいよぅ!でも帰ったら小町が激おこになっちゃうんだろうなぁ~はぁ・・・

 

そんなことをグダグダと考えていると人の気配が近づいてくる。ふむ・・・いったい全体この八幡さんの休日を奪おうって輩は誰なんだい!?そんなことを考えながらそちらを向くと

 

「あ、あの~おひとりですか~?」

 

 

見知らぬ少女に声を掛けられた。

 

 

・・・・・だれ?え?ほんとにだれ?

てっきり八幡更生委員会(笑)のだれかの荷物持ちをやらされるかと思ってたけどその誰でもない・・・・まじで誰?そんな感じで思考がはてなマークで埋め尽くされている俺にその女性はニコニコと笑顔で詰め寄ってきた

 

「お兄さんかっこいいですね~♪これからどこかに行くんですか~?あ、もしよかったら一緒にお出掛けしませんか~??」

 

・・・・・ちょうぐいぐいくるな・・・八幡こわい。どうしよう・・・小町が言ってたのこの人なの?いやでもさすがに全く知らない人を俺に当てるとも考えられないのだが・・・・

 

「い、いや・・・・・しょの・・・・・・」

 

ぐぬぅ!まったく予想しない展開に思わずどもってしまった・・・・八幡不覚!!あ、よく考えたらそんな珍しい事でもないや。でも恥ずかしい!

 

「ふふ♪お兄さんかっこよくてかわいいですね♪」

 

「わ~♪ほんとだ~かっこいい~☆」

 

「ねぇねぇ?一緒に出掛けましょう?」

 

八幡は囲まれた!!そしていつの間にか謎の女性が3人に増えていた!!か、影分身を使うとは・・・・やりおるわい・・・・だれか、まじでTA☆SU☆KE☆TE☆

 

「そ、その・・・・人を待っていまして」

 

「えぇ~さっきから全然来ないし私達と行こうよぉ~☆」

 

ぐぬう・・・・間違いなく小町の指示ではないな・・・・この人達の目的はなんだ?金か?いらん絵でも買わされるのかしらん!?しかしこうも完璧に囲まれてると脱出しづらいな・・・強引に抜け出すわけにもいかんし

 

むむむ・・・・と、どうしようかと考えている間にも女性たちはぐいぐいくる。ふぇぇ~ぐいぐいくるよぅ・・・

 

「お待たせ、八幡君」

 

ぐいぐいくる女性達に囲まれていることしばらく、颯爽と白馬に乗った王子様のごとく那須隊の隊長、那須玲が現れた。あれ?気のせいかな、那須の後ろにバラが咲いてる気がする・・・さ、さわやかですね?ってそうじゃない!これはあれだ!あの、SS界とかいろいろなネタでよく見るあれだ!!デートの待ち合わせ的なやつだ!男女逆だけど!

 

「いや、さっき来たとこだぞ、れ、玲//」

 

ちょっとぉ~こういう時くらいちゃんと喋ってくださいよ~俺の口マジで無能だな!まぁ俺が知り合いの女の子を名前で呼ぶのとか無理ゲーすぎるんだよね♪てへ!

そんなことを考えていると那須の笑顔が色合いを変えた、・・・なんか寒いっていうか、背景が黒いっていうか怖いっていうか?そんな感じの笑顔になる。おかしいな・・・・那須の表情は何一つ変わっていないのにさっきまでの爽やかな笑顔と違って今はなんか土下座したくなる感じの笑顔になってきた、なにこれしゅごい。

 

「ごめんなさいね?八幡君は私の彼氏でこれからデートなの」ニコニコ

 

「「「あ、はい、すみませんでした~!!」」」

 

那須の覇王色のオーラに当てられたのか先ほどまで俺を徹底包囲していた布陣が一気に瓦解して撤退していった。

 

ふぅ、助かっ・・・ってないなこれ、那須の表情が未だに変化しないで固定されたままだし、さっきからダークサイドに落ちたようなオーラが続いているし、なんだったら俺の冷や汗も止まらないや。

 

「八幡君?待ち合わせの時間前にいることは評価するけど、他の女の子と話してるのは感心しないな~?」ニコニコ

 

「お、おう、すまなかったな那須。っていうか、今のは不可抗力だろ・・・・つか名前・・・」オドオド

 

那須みたいな美人に名前で呼ばれるとか恥ずかしいんすけど・・・

 

「言い訳は無用だよ♪今日は八幡君には私の彼氏としてデートしてもらうわ♪せっかく大井さんと綾辻さんとの数時間の死闘の先に勝利した報酬だからね!」

 

「死闘ってなにしたんだ?それよりも名前・・・・」

 

おいらの質問はスルーっすかね・・・つか死闘ってなにしたん・・・?

 

「それじゃあ行きましょう?ちょうど見たい映画があったの、あ、八幡君も私の事名前で呼んでね?」ニコニコ

 

「あ、あの・・・・那須さんや?」

 

「・・・・・・・・・・・」ニコニコ

 

またもや表情が固定される那須、おかしいな・・・・すごくきれいな笑顔のはずなのに冷や汗が止まらないや・・・・

 

「な、那須さ~ん?」

 

「・・・・・・ナマエヨンデ?」ニコニコ

 

「・・・・ウッス。れ、玲・・・・?」

 

「うん!行こう!八幡君♪」ニコニコ

 

わぁぁ~さっきまでのダークサイドの笑顔が一瞬でひまわりのような笑顔になった!表情は変わってないのに!!マジでどうやってんの!?それと那須さんや?しれっと手を握らないでもらえませんかね?八幡どきどきしちゃう!

こうしてこうして那須とのデートが始まった・・・・・

 

「まずは映画を見に行きましょう♪見たい映画があったの♪」ニコニコ

 

「・・・・・ウッス」

 

一連のやり取りですっかり注目されまくっていたことに気づいた俺は那須の手を振りほどくことも叶わずおとなしく連行されることにした。へたに抵抗したら何されるかわからないしね?

 

「そういえば、何見るんだ?」

 

「恋愛映画!」

 

えぇ~・・・・そんな俺の表情を読み取ったのか那須の表情が再度ダークサイドの笑顔になる、それと同時に俺の手がミシミシ言い始める

 

「・・・・ワア、ハチマンタノシミダナー」

 

「だよね?」ニコニコ

 

ウッス。俺に拒否権あるわけないっすよね。

そうして俺は那須に引っ張られるようにリア充たちの間を歩いていく。那須は相変わらずニコニコ笑顔だ、あ、今は普通の笑顔ですね。八幡安心。

そんなニコニコ笑顔の那須に手を握られ歩いているとなにやらむにょむにょした気持ちになってくる。むにょむにょってなんだ・・・普通に恥ずかしいんじゃい。

 

だいたいこいつは無駄に綺麗で美人だからさっきから周りの視線が集まって困る、教室で綾辻達に絡まれてるときみたいだ、八幡の精神が削られていくぜ!

 

しばらく歩いていくとようやく目的の映画館に着いた、歩いている間は俺も那須もあまり話す方では無かったので静かに歩きつつ、たまにこちらに視線を向けてくる那須の笑顔にドキドキしたり、その笑顔にかわいいなとか思ってボーっと見とれていると突然ポッと顔を染める那須にさらにドキドキさせられたりしていた。

待ち合わせから映画館に行くまでに八幡の精神が大分削られてしまった。なにこれ、なんかいつもと違う!!

 

「八幡君、私これが見たいわ」ユビサシ

 

「・・・・一応聞いてみたいんだけど、俺こっち見てもいい?」

 

「・・・・・・・」ニコニコ

 

俺の手がまたもやミシミシいいだした、その細腕のどこにそんな力があるの?

 

「・・・・・・・」ニコニコ

 

笑顔だけど、笑顔だけど!!怖いっすよ那須さん!!!こんな美人の那須と一緒に恋愛映画とかなんかこう、ね?

 

「・・・・・・・」ニコニコ

 

「・・・・ッス。冗談っす」

 

「よかった♪それじゃあ一緒に見ましょう♪」

 

まあ無駄な抵抗だよね・・・・ソードアートオンライン見たかったな・・・ユナちゃーん・・・・八幡ざぁんねぇ~ん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画見終わった、お昼にしよう、あ、そこのお店のピザおいしいらしいよ?じゃあそこにしよう。

そんな感じで俺と那須は店に入ってからしばらく、那須と映画の感想を話し始めたのだが・・・・

 

「映画、面白かったね♪特にあのシーンが・・・・・」

 

「そうだな・・・・」

 

ひゃい、正直映画の内容全然入ってきませんでした!サーセン。

しょうがないやん・・・映画見てる間ずっと那須と手を繋いだままだし、たまに那須がぎゅってしてくるし、すべすべだしなんかいい匂いするし!

ちらっと那須の方を見るとすぐに気づいて少し首をかしげながら笑顔を向けてくるし!!こんなん映画に集中できるわけないやん!?

 

「あの時の・・・・・それで・・・・・・・」

 

「ああ、そうだな」

 

ニコニコ笑顔で映画について話している那須に俺は相槌を打ちながら聞いている、なるほど、そういう内容だったのか。ところどころは見ていたのでなんとなく内容を理解した。ちぃ、理解した。

 

すっかり忘れがちな事だが、那須は病身である、普段はベッドの上で過ごすことも多いため、映画を見るのが趣味だったなぁとか思い出していた。ほんとにすっかり忘れてた。てへ☆

映画の話になると随分と楽しそうである。こんなに楽しそうな那須は自身のチームメイトについてか桃缶についてか俺をいたぶっている時くらいだろうか・・・・なに最後の、八幡悲しい・・・・

 

そうしてご飯を食べながら、那須にアーンされたり、那須にアーンしたりしながら映画の話をすることしばらく、あ、アーンはもちろん断ろうとしたけど当然のように断れませんでした、俺よわすぎぃ!

那須もそんなに赤くなるならやらなければいいのに・・・いったい那須の中のなにがそうさせるのであろうか、映画の影響かな?

そんな俺たちがしばらく過ごしていると

 

「「あ、あの・・・・・!」」

 

2人の少女が話しかけてきた

 

「ん?」

 

にこやかに那須が問いかける、俺は無言だった。こういう時俺のコミュ力の無さが際立つのであった

 

「あ、あの!ボーダーの那須隊長と八幡様ですよね!?」

 

「私達、ファンなんです!!サインください!!」

 

・・・ん?様???

ていうか君達?そんな大きな声で話すと注目されちゃうでしょ?あ、店中の視線が・・・・あう。

そんな感じで現実逃避している間も少女達とにこやかに話しながら那須はサインを書いてあげていた。

那須しゅごい。俺には無理だよう・・・・ん?なにやら俺に視線が集まってるぞ?

 

「はい♪次は八幡君の番だよ?サインしてあげよ?」

 

「・・・・・・え?俺も?」

 

またまた~・・・・嵐山さんや綾辻ならともかく、俺のサインとかいらないでしょ?

 

「あ、あの!私八幡様のファンなんです!サイン、もらえませんか?」

 

そう言いながら少女は色紙を俺に差し出してくる、そんなんノーと言えるわけないやん・・・・

つか、八幡様ってなに?

 

 

 

 

 

「つ、疲れた・・・・」

 

「お疲れ様♪びっくりしたね~」

 

それからが大変だった、よくわからないままにサイン?的なものを書いたら、少女たちが熱く語り始めたのである。曰く、執事が素敵、コスプレのセンスが良い、蔑んだ目で見て欲しい等々・・・最後のやばくね?

そうしているといつの間にか店内の他のお客や通りすがりの人も集まってきていつの間にかサイン会的なものが開かれていた。食事するとこだよ?

 

「玲は理解できるが俺のサイン欲しがる奴がいると思わなかった、つかあの店長ノリ良すぎだろ」はぁ

 

「ふふ♪八幡君は知らないだろうけど、実はすごく人気があるんだよ?でもあのお店ほんとに楽しかったね♪」ニコニコ

 

終始笑顔の那須は先ほどまでの事を楽しそうに話していた、いつの間にかサイン待ちの列ができていたのだが、突如店の店長さんが列の整理をし始めたのだ、「ちょうどいい、予行演習だ!」とか言いながら張り切ってさばいていた。あの手にある最後尾の看板は・・・いや、何も言うまい。

店の外にまで行列が出来ていて申し訳ないと思っていたがちゃっかりその後注文も取ってたらしく帰る際には「ありがとう、本番の良い肩慣らしになったよ」と歴戦のスタッフの顔をした店長が食事代をサービスしてくれたのはラッキーだったような、疲れたような、そんな微妙な感じだったが、那須的には大層ご満悦のようだ。

 

「それにしても変な店だったな」

 

「そう?私は楽しかったよ?また一緒に行こうね?」ニコニコ

 

「まぁ、そうだな・・・・そのうちな」

 

「ふふ♪約束だよ?」

 

そんなニコニコ笑顔で言われたら断れるわけないやん?店を出たのはそれなりの時間が経ってからだった。

那須の体調を考えて今は那須の家に送っているところである。あ、もちろん店を出てすぐ那須に手を確保されてからここまでずっとニコニコにぎにぎされてます、はい。

そんなこんなで那須の家に着いた、道中もクスクス笑いながら映画の話や店長の話をしている那須を見ているとあっという間だったな

 

「送ってくれてありがとう♪またデートしようね!八幡君♪」

 

「ああ、またな、玲」

 

ようやく自然に言えるようになってきた名前を呼びながら那須に手を振るのであった。

 

那須が家に入るのを見届けてから俺は一人自宅に帰るべくトコトコと歩く。

考えていることは1つ「は、はずかしいぃぃぃ!!!」である。あ、声に出ちゃった・・・・

 

これ今日寝れるかな?とりあえず今日もベットでしばらくはバタバタする必要性がありそうだな・・・そんなことを考えながら帰った俺はもちろん帰った後に小町に質問攻めにされたり、翌日の防衛任務で大井にいきなり正座させられて尋問されたりしてさらにいろいろと削られていくのであった。

 

 

 

 

 




というわけでデート回でした!どうだろう・・・久しぶりにまともな感じのを書けた気がしないでもないけど・・・・

やはり、八幡に優しい世界は書きづらいなと思いました、まる。

次回、ランク戦に挑む比企谷隊に新たなる問題が!そして那須隊オペレーター志岐の秘策が炸裂する!それは友達紹介!?引きこもりのコミュ症が紹介する友達とは?

そんな感じでこれからもよろしくでっす!

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