八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・? 作:ちゅんちゅん丸
ダンまちみてますか?れふぃーやたんカワユイでござるな・・・・ほんまにカワユイでござる。
いやはやまったくけしからん、まったくもってけしからんかわゆさですな!!思わずソードオラトリア全巻買ってしまったやないですか!!まったく!!
と、言うわけで今日は八幡更生委員会のミーティングの話です、いつも通り適当に聞き流しながらヘーフーンって感じで細かいとこは流してもらえると助かります
ー比企谷隊 隊室 -
影浦隊と二宮隊との対戦まであと数日と迫った本日の比企谷隊の隊室には多くの隊員が訪れていた。
普段から、比企谷隊の隊員である八幡や小町、大井や北上に加えて、最近ではひふみがヘルプでオペレーターについたり、それ以外にも那須隊の那須や熊谷、日浦等がちょくちょく遊びに来ることが多い比企谷隊対室だが、今日は普段の顔ぶれに追加して八幡更生委員会のメンバーも集まって定例会議を行っていたのだ。
それぞれソファに座ったりして持ち寄ったお菓子を食べたり話している中、ホワイトボードをごろごろと転がして大井が定例会の開催を告げていた
「え~コホン、それでは本日の議題ですが・・・・最近のこまった八幡さんについてです。まずは報告からお願いします」
大井の開催の挨拶と共に今週の報告が始まっていた、捻くれボッチにしてコミュ障の八幡を真人間にしつつ、数学の残念な点数を改善しようと集まったこの八幡更生委員会だったが、思いのほか八幡の更生がうまくいき、むしろうまくいきすぎたことで別の問題が発生しつつあった。
「ではまず私から報告するね、今週の月曜日、比企谷君と駅前の本屋に行った際に、男性二人にナンパされている少女二人を比企谷君が颯爽と救出する事案が発生しました、私を放置して見知らぬ少女のところに行くなんて遥的にポイント低いと思いました」
捻くれ少年の妹のものまねをしながらまず最初に発言したのは綾辻だった。それはたまたま本屋で八幡と出会ったときの話で2人が帰ろうとした際に不良たしき男達に絡まれて困っている少女達を見かけたのだ、そこからの八幡の行動は早かった、綾辻に一言告げ、颯爽とナンパしている輩を撃退し、怯えていた少女達を安心させるようにお兄ちゃんスキルを発動し頭をポンポンとしていたのだった。
「それで・・・・その結果、見事にその少女二人は八幡ファンクラブに加入した上、ボーダーに入隊する気になったみたい・・・こまったね?」
「はぁ・・・さすが八幡さんですね・・・まさか更生がここまで成功するとは・・・・」
メガネイケメン化した八幡は日ごろの綾辻や三上、氷見や宇佐美のコミュニケーション練習の結果、それなりのコミュ力を確保しつつ、お兄ちゃんスキルと世話焼きスキルによりボーダー入隊からまだ1年ながらもすさまじい人気上昇っぷりを発揮していた。
今回のようなケースは他にも報告されており、なくしものを一緒に探したり、事故にあいそうな犬を助けたり、仕事を手伝ったり、不良に絡まれているところを助けたり、警戒区域外にでたトリオン兵に襲われそうなところを助けたりとその活躍は多岐にわたっていたのだ。
「ほんとにお兄ちゃんがここまで覚醒するなんて小町もびっくりです!」
うんうんとうなずきながら小町も嬉しそうにしていた。覚醒以降は八幡に学校に送ってもらうたびにクラスメイトから質問攻めにあっているのだ。おかげでお義姉ちゃん候補に困ることも無く、さらには友人に兄を自慢したりと大変満足している小町だった。
「はい、私も八幡さんがこれほどまでになるとは・・・・しかし、ほんとにこれどうしましょうかね?」
更生に成功したことには満足しているものの、こまりました・・・と大井の表情はすぐれなかった。最初の頃は八幡の更生が成功を収めたことに喜んでいた八幡更生委員会の各員ではあったが、日が経つにつれてその喜びもしばらくすると陰っていくのであった。
「・・・次の報告です。水曜日の夕方、警戒区域の外周付近に中隊規模のトリオン兵が出現しました。当直の隊員が抗戦するも、一部が警戒区域外にでて、近くにいた学生の集団に襲い掛かろうとしたところを比企谷君が間一髪で撃退しました」
続く氷見の報告は非常にギリギリな内容の物だった。中隊規模のトリオン兵に当直の隊員が対応していたものの、あまりにも外周すぎたため、対応が遅れてしまっていたのだ。大井が被害はあったのかと問うと幸いにもなかったようだが、問題はそこからだった
「被害はありませんでした・・・ありませんでしたが、その時襲われそうになっていた女子中学生を比企谷君がその、いわゆるお姫様抱っこで救出し、そのまま殲滅、その後にいつものスキルを発動したことで、救出した少女とその場にいたお友達3人もファンクラブに加入、次回入隊試験を受けるつもりのようです。正直、お姫様抱っこのところは羨ましいと思いました」
「・・・・・またですか・・・・・・」
たんたんと説明しながら個人的な感想もいれてくる氷見の報告にこまったこまったと大井が頭を抱えようとするも、まだ報告は続いていた
「次は金曜日だね、ボーダー内のランク戦ブースにてC級隊員同士の諍いが発生しました。その際に泣きそうになっていた少女をまたもや比企谷君がかばっていました。私も守ってもらいたいなって思いました」
続く三上の報告によると、なんでも入隊したての少女をB級になろうかという隊員が絡んでいたのだ、戦闘をレクチャーをすると強要する隊員を断った際に非常にめんどくさい絡まれかたをしていた少女であったが、その際に八幡が駆けつけていたのだ。
「その後、比企谷君はかなりのハンデを相手に与えた上でその隊員と対戦をして一方的に倒したのちに絡まれていた少女達にいつも通りにお兄ちゃんスキルを発生させていました。その後なんだかんだでその少女とその友人等複数人を弟子(仮)として教えていくことになったみたい。羨ましかったので後ほど私もなでてもらいました、えへ」
報告の間にちょいちょい個人的な願望をいれてくる三上だが、問題のその時絡まれていた少女は泣きながら八幡に感謝し、そんな八幡は優しくその少女の頭をなでながらはげましていたそうな・・・・その結果それを見ていたC級の少女達はそろって八幡に弟子入りを志願していた。
しかし八幡は自身もまだ入隊して1年そこそこのため弟子をとることは出来ないと断っていた・・・・・が、その返答にしゅんとした少女達に思わず弟子(仮)としてちょっとしたコツなどを時間のある時に教えると約束してしまうのであった。
「ぐぬぬ・・・・・またですか・・・・・またですか!!いったいこれで何人目ですか・・・!」
むきー!!とうなりながら大井がうなる、うなりまくっていた。いつの間にかとんでもなく人気者になりつつある状況に嫉妬しつつある大井であった。最初の頃のヒロイン感が失われていた。
「えっと・・・C級でこれで15人目でしょうか?すでにそのうち何人かはC級のうちにチームを組んでいますね、一色隊(比企谷第2)、第六駆逐隊(比企谷第3)でいくみたいですね・・・ともに八幡ファンクラブの中からさらに派生した八幡親衛隊として活動していくつもりみたい?・・・私も入ろうかな・・・・」
つらつらと報告していく三上。その内容を聞いている大井はもはやため息が止まらなくなってきていた
「はぁ・・・先日城戸司令に注意されたばかりなのですが・・・・比企谷派を作るつもりは無いので比企谷第2とか第3とかは控えてもらわないとですね・・・本当に、困りましたね・・・・」
あまりの八幡の人気の上昇っぷりにもはやため息しか出てこない大井と八幡更生委員会のメンバーであった
しばらくはそんな報告と今後の対応について話しながらお菓子を食べたり次の八幡の試練を話し合っていると、ふとおもむろに氷見が大井に告げるのであった。
「あぁ、そういえば隊長から伝言です、『今回はのってやる、成果をみせろ』だそうです」
二宮から八幡への伝言を伝える氷見。その発言を聞いていた他のメンバーはなんぞ?といった表情をしていたが、大井には伝わったのか随分と真剣な表情になった後にニヤリと笑みを浮かべるのだった。
「ふふ、それはそれは・・・ありがとうございます氷見お姉様、それでは今回のランク戦では八幡さんに存分に特訓の成果を見せてもらわないとですね♪」
「「「「??」」」」」
「どうやら影浦隊長ものってくるようですよ?ふふふ」
「ふふふ・・・・それはありがたい事です、ふふふ・・・・」
次回のランク戦で大井と八幡の作戦の不安要素であった八幡、二宮、影浦の三つ巴の対戦をいかに実現するか、という要素がまさかの二宮と影浦からのラブコールにより対戦前から実現していた。
影浦は単純に八幡と対戦したいがために、二宮もまた八幡の成長を見るべく、比企谷隊が仕掛けようとしている戦術に敢えてのるつもりだった。
ランク戦が始まる数日前だというのに早くも水面下での戦いが始まっていたのだ。
大井と氷見以外は頭にクエスチョンマークを浮かべている中、大井と氷見がクールに微笑み合いながら今日の八幡更生委員会の活動は終わるのであった。
八幡更生委員会のメンバーが退出して、小町は勉強しに、北上は大井の膝枕で眠りながら過ごす事しばらくして、思いだしたかのように大井はつぶやく、
「ああ、そういえば後で八幡さんに説教をしないとですね、これ以上むやみやたらとファンを増やしてしまっては今度こそ城戸司令に怒られてしまいますしね・・・さてどんな罰を与えましょうか・・・ふふふ♪」
そうつぶやく大井の表情はとても愉し気であった。
こうして八幡更生委員会の日常は過ぎていき、比企谷隊の最大の挑戦が始まるのであった。
というわけで次回はランク戦しますですのよさ。
このシリーズを書いてて思ったことがあります、やはりもっとしっかりと設定は考えていこうと思いました。
特に深く考えずに思ったこと、適当にやりたいネタを考えてからフィーリングでいつもポチポチしていたのです、もっとこう、あれですよ、内容のあるものも書けるようになりたいなって思いました。
それではまた、残り数話ですが、お付き合いして頂ければ幸いです。