ジパング×艦これ ~次元を超えし護衛艦~   作:秩父快急

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 護衛艦みらいの新艦長となった角松二佐。キスカ島の撤退作戦が完了し、みらい は国防海軍から信用を勝ち取った。そして、海上自衛隊護衛艦みらいに国防海軍から言い渡された言葉とは。 


航跡51:国防海軍編入

 

 1830 横須賀鎮守府 執務室

 

 「我々を、国防海軍に編入…ですか?」

 キスカ島撤退作戦の報告を終え、柏木提督と今後のことを話していた時のことだった。

 「ええ、あなた方の行動と戦力、そして身分証明を考えると…。我が国防海軍に編入という形で、我々の指揮下に入ってもらいたい。」

 柏木は執務室の窓から外に停泊している護衛艦を見ながら話した。

 「…確かに、現在の状況から考えて我々の身分証明をハッキリとしておいた方がいい。日本国籍ではあるが、我々の所属は海上自衛隊。この世界では海上自衛隊だと言っても、身分証明にはならないだろう。」と、菊池が呟く。隣で座っている尾栗は難しい顔をしていた。(仮に国防海軍に編入されて、乗組員達の半軟禁状態は解除できるだろうが…。果たしてそれで、いいのか?)尾栗は編入後の乗組員達の身分について心配していた。

 

 「…仮に編入となった場合、我々の存在は公表するのか?」

 角松は護衛艦みらいの存在を公表するのか危惧していた。確かに公表した場合と極秘扱いでは、国防海軍の関係者は勿論、報道機関等からどう叩かれるか分からない。

 「基本は極秘扱いにするが、もしマスコミ等に存在がバレた場合に備えて、あなた方の護衛艦みらいは…。我が国防海軍があたご型として開発していたものの、一時建造をストップ。改こんごう型として建造された新鋭イージス護衛艦という扱いにしようと思う。」ややこしくなるが、柏木が対マスコミ用に考えたシナリオはこうだ。護衛艦みらいは当初、あたご型護衛艦3番艦として建造予定だった。だが、深海棲艦出現による対応で建造を早める必要が高くなり…。急遽設計を変更。こんごう型に哨戒ヘリ搭載能力を追加配備。ぶこう型が正式に建造されるまでの穴埋めとして、改こんごう型扱いで建造したという設定だ。ただ、マスコミへの報道は深海棲艦への対応を優先した影響で今までしていなかったというシナリオだ。

 

 「この件に関しては、我が国防海軍の最高指揮者である日本国内閣総理大臣 竹上 弘文 にも報告を行う。この件に関する責任は、沢井 宗一 国防軍初代総監と私が取り持つ事となった。これに当たって、あなた方全隊員に国防海軍の身分証明の発行および全鎮守府での立入り許可証を発行する。それと…。」

 柏木は執務室の棚からあるカタログを取り出した。

 「あなた方の制服に関してだが、我々国防海軍と同じものを着用していただきたい。勿論、形だけで構わないが基本は国防海軍の制服を着ていただきたい。」

 見せられた国防海軍式の制服のカタログには、国防海軍の制服(夏冬)と作業着が載っていた。夏服の制服デザインは海上自衛隊の物とほとんど変わらないが、冬服に関しては黒系統の制服となり一般隊員の制服に関しては旧日本海軍の制服を現代版に少しアレンジしたデザインになっていた。

 「国防海軍への編入は明後日の0000。9月26日に編入とします。明日はあなた方への乗組員への簡単な国防海軍内での規則等を3交替でお伝えしたいと思う。」柏木は国防海軍での慣例及び規則を角松達に先に伝えた。内容はほとんど、海上自衛隊時代と変化は無かった。だが、鎮守府内部の食堂や酒母を使うときは所定の身分証明ICカードが必要であることが自衛隊時代とは少し変わっていた。また、認識票が正式に国防海軍の物へ変更となる。事が説明された。 

 




ちょっと、今回の話は説明の方が多くなってしまいましたf(^^; 次回以降は、セリフとか通常通りに戻る予定です。とりあえず、キスカ島沖海戦で国防海軍の信用を勝ち取った護衛艦みらい。遂に国防海軍へ編入されることになりました。今後の護衛艦みらい…。国防海軍でどう、行動していくのでしょうか?
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