ジパング×艦これ ~次元を超えし護衛艦~   作:秩父快急

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航跡55:出撃

 

 「今度、聖地MIを攻略することとなった。その為の錬度上げのためにしばらくの間、加賀の指導の下で瑞鶴を育ててもらいたい。」

 「加賀さんと瑞鶴さん。相当仲悪いですけどいいんですか?」

 柏木の言葉に心配になる吹雪。だが、柏木は…。

 「大丈夫だ。加賀には話してある。このところ調子に乗ってる瑞鶴を叩き直してくれと。実は翔鶴からのお願いでもあるんだ。」

 「翔鶴さんの…?」

 実は瑞鶴の練度上げを頼んできたのは、姉の翔鶴だった。

 

 数日前

 

 「あの…。提督、お話があるのですが。」

 鎮守府の酒母前の廊下で、出撃から帰ってきた翔鶴が提督に話しかけてきたのだ。

 「なるほどねぇ~。確かに、このところ艦積機の喪失が目立っているな。」

 「はい。実は、このところ瑞鶴は非番の日はよく遊び歩いているんです…。」

 翔鶴によると、瑞鶴はここ最近…。非番の日はよく軽巡仲間と横須賀市内のゲームセンターやカラオケに出入りしていて、自主練をサボっている。と、たまたま買い物に出掛けていた二航戦の二人から翔鶴の元に連絡が入ったのだ。そこで、瑞鶴が出掛けているときに瑞鶴の妖精さん達を見ると…。仕事サボっている。という、訳だった。そこで、柏木は古参である加賀に相談してみた。すると…。

 「いいでしょう。五航戦ごとき、こてんぱんして差し上げましょう。」

 と、答えたのだった。

 

 鎮守府ハロウィン祭りも終わり、季節は秋から冬へと向かっていた。木々の葉っぱも落ち始め、落ち葉を使って敷浪 綾波 や天龍達が焼き芋やマシュマロを焼いている。そしてその香ばしい香りにつられて、赤城や第六駆逐隊が集まってくる。その頃、鎮守府の弓道場では瑞鶴が加賀に見られながら矢を放っていた。

 

 (一航戦ごときにバカにされてたまるもんですか!)

 

 シュパン!

 

 50メートルほど離れた的に矢を放つ。だが、当たらない。

 

 (え、なんで?)

 

 何度も撃つがなかなか中央に当たらない。

 「これだから五航戦は…。」

 と、呆れた加賀は自分用の弓矢をもって一気に放つ。

 

 ストン!

 

 加賀の放った矢は見事に的のど真ん中に命中。続けて3本、的の中心に当て続けた。それを見ていた瑞鶴は(負けるものですか!)と、矢を放つが的に当たっても中心から少し離れたところに当たってしまう。

 

 すると、放送が流れた。

 

 「相模湾 伊豆半島沖に深海棲艦出現と報告。第三護衛艦隊は直ちに出撃せよ。」

 と、長門が放送を流した。

 

 「何してるの?出撃よ。」

 と、加賀は弓道場から早足で出ていく。瑞鶴は(演習だから外しただけよ。本番じゃ必ず仕留めるんだから…。)と、心の中で思っていた。

 

 艦娘出撃用のドックには、既に吹雪や せとぎり の姿があった。

 「…敵は空母1 軽巡2 駆逐2 の編成。第三護衛艦隊は出撃せよ。」

 と、アナウンスが流れる。

 「特型駆逐艦 吹雪 出撃します!」

 「護衛艦せとぎり 出撃!」

 

 バシュー!

 

 と、次々に第三護衛艦隊のメンバーが出撃していく。

 「一航戦 加賀 出撃します。」

 「五航戦 瑞鶴 出撃よ!」

 と、加賀と瑞鶴も出撃し先行の吹雪達に合流する。

 

 「敵は空母ヲ級を含んでいます。加賀さん。瑞鶴さん。制空権の確保よろしくお願いします。あと、せとぎり さんはレーダーによる着弾観測支援をお願いします。」と、旗艦の吹雪が指示を出す。

 「旗艦吹雪の指示を受諾。せとぎり…。これよりレーダー監視を強化します。」

 

 ウイイイインン

 

 せとぎり のレーダーが唸りをあげる。まもなく敵勢力が出現したと報告のあった海域だ。

 

 「空母のお二方、偵察機の発艦お願いします。」

 「任せて。五航戦 瑞…。」

 「ここは譲れません。彩雲、発艦します。」

 先に偵察機を上げたのは加賀だった。吹雪の指示が出る前に、長年の感覚で偵察機発艦のタイミングを掴んでいたからだ。

 「んー!邪魔よそこの元戦艦!」

 「五航戦ごときに譲る進路はありません。」と、とぼけた顔をした加賀が瑞鶴の前に出る。

 「あ、あの…。空母のお二人…。あまり前に出すぎない方が。」と、冷や汗をかく榛名。とりあえず、加賀に遅れをとったものの…。瑞鶴も偵察機を出した。とりあえずは報告を待つのと せとぎり のレーダー監視の結果次第だ。

 

 ブロロロロロロロ…。

 

 先に敵機の群れを見つけたのは加賀の偵察機だった。

 「…偵察機より入電。我、敵勢力発見セリ。」

 加賀が吹雪に報告する。同時に せとぎり のレーダーに詳細が映った。

 「敵艦隊、数は5。敵空母、我々に気づきました。」

 せとぎり のレーダーには次々と敵ヲ級から発艦する敵機が映っていた。

 

 




聖地MI攻略に向けて準備に入った横須賀鎮守府。作戦に参加予定の瑞鶴がこのところ自主練をサボってるというのが姉の翔鶴にバレてしまいました。そして、仲の悪い加賀さんとコンビを組む事に…。あぁ、先が思いやられます(・д・`;)
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