11月15日 1000 みらいCIC
イージスシステムのグレートアップ工事が終わり、新しくなったみらいCICに電源が入る日がやって来た。電源室でCICに回す電源ブレーカーのスイッチを入れて、CIC内部にある主電源を入れればイージスシステム起動となる。
「―こちら電源室。電源入れます。」
電源が入ったことが知らさせる。CICの中は今、非常灯だけでほぼ真っ暗の状態だ。そして電源が来たことを知らせる緑色のランプが点灯。青梅が主電源を入れる。
ウイイイインン
少しずつモニターのパネルが点灯していく。そして遂に、CIC全てのモニターが点灯し新鋭みらいの心臓が動き始めた。ベースライン8型イージスシステム。米海軍で開発された最新モデルのイージスシステムだ。早速、菊池の指導の下で各種点検作業が始まった。主砲の動きやVLSの調整等、戦闘に関わる物の各種調整が行われた。本格的な試験は明後日、伊豆大島沖で行われる。一方の海鳥とSH-60Jも国防海軍機と同等の改良が行われた。その日の午後、新鋭みらいはドックから埠頭へと移動した。船体に生じていた軽度の歪みも直り、あとは試運転を待つだけだ。闇夜に浮かぶオレンジ色のライト。それに照らされる護衛艦みらい。その艦橋では尾栗と角松が話し合っていた。
「まさかな、この世界でイージスシステムの更新が行われるとはな。」
「俺も思ってなかったよ。…でも、まぁー。良かったんじゃねぇの?うちらの世界じゃ、ベースライン8の導入は未定だったからよ。」と、角松の言葉に尾栗が返答する。
「こちらの世界は我々の元居た世界とは少し進んでいると言うことだな。うちらの世界の防衛省じゃ、27DDGに導入予定で既存のイージス護衛艦は現状維持だって話になるだろうな。」と、苦笑しつつ話す。
11月18日
今日は新鋭みらいの各種性能の最終試験の日だ。横須賀鎮守府を出港後、まず湾内の磁気除去装置で船体に付いた磁気を除去。そのあと、伊豆大島沖50キロに移動し、各種最終試験を行う。今回は囮のロケットを撃ち落とす実戦的な訓練も行われる。今回の試験の随伴艦は[すみだ]と[はるかぜ]の2隻だ。すみだ が放った囮のミサイルを みらい が撃ち落とす。実戦的な最終試験だ。
1030 みらい艦橋
「これより本艦の最終試験を行う。各員の迅速な対応を期待する。」角松が艦内放送で試験開始を宣言し、総員対空戦闘配備をする。
「―すみだよりみらい。これより演習弾ヒト発を発射する。ミサイルドーマントはみらい艦首方向へ手動にて行う。…教練対空戦闘開始。」と、すみだ から連絡が入る。すみだは50キロ先方を航行している。そこから みらい に向かってくるミサイルを迎撃するのだ。
「すみだ、ミサイル発射を確認。」
と、モニターを見ていた青梅が叫ぶ。
「了解、教練対空戦闘、シースパロー発射はじめ!」
バシュュユユユユ!!!!!
前甲板のVLSから凄まじい炎と共にシースパローが発射される。
「インターセプトまで、30秒!」
訓練用の炸薬が内蔵されていないミサイルに向かって突き進むシースパロー。そして…。
ドォーン
みらい から約20キロ離れた上空で迎撃に成功。見事にイージスシステムの性能を見せつけたのだ!この訓練の詳細データは はるかぜ で記録され、柏木提督の元に提出された。
「…うむ。イージスシステムの状態も良好なようだな。」
「ええ、更新してくださりありがとうございます。」
訓練が終わり横須賀に帰投した みらい 。角松はその夜に柏木と話していた。
「ところでだが、角松新艦長。次回の作戦についてたが…。」
柏木は極秘と判子が押された資料を角松に手渡した。
「こ、これは?」
「次の作戦についてたが…。聖地MIを攻略することになった。」
資料のタイトルはこうだった…。
[国防海軍総力戦 MI奪還作戦]
と、書かれていた…。
こんばんは。今回はの話では原作と違い護衛艦みらいのイージスシステムのアップデードが行われました。ま、この話しは現代社会の平行世界ということですので…。現実の海上自衛隊イージス護衛艦のこんごう型やあたご型もそろそろイージスシステムのアップデード時期ですかね。そういえば27DDGのイージスシステムはどうなるのでしょうか?就役が楽しみです。