キィィィイイイインンン
みらいから放たれた第二波のトマホークミサイル。到達まであと5分。傷を負いながら復活した飛行場姫に新たな敵空母。それを見た吹雪は呟いた。
「これで最後のはずです。」
「どうして?」
飛龍が尋ねるが吹雪の顔はこれに賭けると自信に満ちていた。すると、大和が…。
「吹雪さん。空母ヲ級の撃沈をお願いします。後方支援の第一護衛艦隊からは既にミサイルが発射されてます。榛名さん。吹雪さんの護衛を。」
「はい。榛名は大丈夫です。」
小破しているものの榛名は吹雪と共に敵空母撃沈に向けて戦列を離れた。そして大和が三式弾で敵機を撃墜し制空権を取る。
「制空権確保!」
赤城が叫び、各艦砲撃準備に入る。一方の吹雪と榛名は敵空母ヲ級と対峙していた。よく見ると顔を負傷している。以前、吹雪が対峙した隻眼のヲ級だ。吹雪の姿を見てにやけるヲ級。そこに間髪入れず「いっけぇー!」という声と共に吹雪の連装砲が火を吹きヲ級を撃沈する。撃沈を確認した大和が「砲撃用意…。撃ち方始めぇ!」
ドドドドォン!
残存艦が一斉に火を吹く。そしてそれと同時に上空を3発のトマホークミサイルが通過していく。そして、0712 敵飛行場姫は砲撃により爆散し戦闘は終わった。
みらいCIC
「敵飛行場姫の生体反応停止を確認。」
「了解。総員、状況終了。」
報告を受けた角松が指示を出して、ようやく安堵の空気が流れる。辺りはすっかり明るくなり、艦橋からはミッドウェー島から上がる黒煙が遠く彼方に見えていた。
今回のMI攻略作戦での我が国防海軍の被害は 大破1中破3 小破3 残弾・残艦積機無し2 だった。残った敵機も撃墜するか、どこかへ飛び去るか…。残存勢力による特攻などは行われなかった。また、この作戦により解放されたミッドウェー島飛行場に関しては同日午後に国防陸軍の空挺団がC-2輸送機を使い突入し奪還することが決定した。
0930 だいせん 艦娘ドック
次々と作戦に参加していた艦娘達が帰ってくる。中には被弾し負傷している艦娘も居るため、負傷艦はすぐに医務室へ運ばれた。そして、朝飯を食べ損なっているので、艦娘達にはおにぎりと豚汁が振る舞われた。
「お疲れ様。」
吹雪がおにぎりを食べているとポンと頭に手を置かれた。見ると中破した加賀だった。
「か、加賀さん!?」
「あなたのあの判断がなければ攻略出来なかったわ。ありがとう。」と、微笑みながら医務室へ向かっていった。加賀に誉められるなんて思ってなかった吹雪は顔が真っ赤だった。
艦娘達を収容した 護衛艦 だいせん は護衛艦みらい や 護衛艦ぶこう と共に横須賀へ進路を向けた。既に情報を受けた国防空軍ののC-2輸送機が陸軍の空挺団を乗せてミッドウェー島へ向かっている。海軍の仕事はここまで。あとは空軍と陸軍に任せることになった。
同日午後 1430 ミッドウェー島上空
C-2輸送機から空挺団が降下する。それと共に、装甲車も5~6台が投下。島の北部から飛行場へ向けて前進を開始した。島の町は全て破壊されあとかもない。おまけに地面には逃げ遅れた住民の焼死体があちこちに転がっている。死臭が漂うなかで上陸部隊は飛行場へ到達した。飛行場姫は既に爆散し跡形もない。飛行場で残っている建物は、ほとんどなかった為に町中に残っていた役所の建物を臨時拠点として使うことになった。陸軍の装甲車が10台ほど並ぶ。簡易の通信設備も出来、外部との連絡もとれるようになった。
3日後 国防海軍の輸送艦が物資を運びにやって来る、それまでの辛抱だ。
えーと…。ちょっと、話の都合上少しだけグロいシーンが入ってしまいました(-o-;)グロいの苦手な方すみません…。今回のMI攻略作戦は大破艦を出しながらもなんとか犠牲者を出さずに攻略成功となりました。海軍の動きはここまで。このあとは陸軍が調査にミッドウェー島に入ります。大規模作戦を終えて各艦娘達はホッとした様子です。何はともあれ、無事に作戦成功して良かったです。(筆者も書いててヒャヒャしてました(笑))