(暁が出てきますが、先日E2で戦死してしまいました(;ω;)暁ごめんなさい。)
12月31日 0900 横須賀鎮守府空母寮
ザッザッザッ
霜柱を踏みながら寮の前を赤城と加賀が歩いていた。明日は元旦。新年の始まりに備えて色々と買い出しをしに市内へ出掛けるのだ。とりあえずくじ引きで買い物係に任命されたのだが…。一緒に買い出しに行く五航戦が来ない。
「翔鶴姉まだ?」
「ちょっと待っててね。」
翔鶴は買い物リストを書いていた。必要なものをまとめていたのだ。
「遅いわよ。五航戦。」
玄関前で霜柱を踏みながら暇を潰していた加賀が二人に声をかける。赤城はどっからか温かい缶コーヒーを持ってきて飲んでいる。
「ごめんなさい加賀先輩。実はこれ…。」
翔鶴がメモを見せる。すると加賀は…。
「書いているなら、伝えなさいよ。」
と、話す。とりあえず買い物リストがまとまったので市内へ買い物に出る。鎮守府を出て歩いて近くのイオンに向かう。正月ムード真っ盛りのスーパー。加賀達は空母寮で食べる分の食材を買っていた。既に寮では鳳翔や瑞鳳等料理が得意なメンバーに二航戦の二人も加わり前日から仕込みが始まっていた。
「えっと、これで全部かしら?」
と、山積みのカートを見ながら赤城が呟く。空母寮での食材の消費は多いため、鎮守府にあるものだけでは実は足りないのだ。カートの中にはつまみに酒、ジュース等の娯楽用の食べ物がぎっしりだ。といっても、カート1台2カゴで1日分。それが2台だ。
他に買うものがないかとスーパーの中をうろうろしていると…。
「あれ?加賀さんじゃないですか?」
声をかけてきたのは護衛艦娘のゆきなみだった。なぜか一緒に第六駆逐隊を連れている。
「ゆきなみさんこそ、どうしたの?」
赤城が尋ねると…。
「いや、普段、第六の面倒を見てくれてる天龍が大掃除にかり出されちゃって…。それで非番の私が面倒見てるって訳。」と、笑いながら話す。
「ちょっと!暁は子供じゃないんだからね!」と、暁がすかさず突っ込みを入れる。第六駆逐隊の方は、正月三が日に食べるお菓子と飲み物を買いに来ていたとの事だ。
「ところで君たち、炭酸飲めるの?」
と、瑞鶴が尋ねると…。
「ハラショー。ラムネは美味しい。」
「メロンソーダーにアイスを乗せて食べるのです。」
「雷はコーラー飲むわ♪」と、三人の話を聞いていた赤城がよだれを垂らす。
「赤城さん。よだれ…。」
と、耳元で加賀に言われて慌ててよだれを拭く。ところが暁がなんか、もじもじしてる。
「どうしたの?暁さん。」
と、翔鶴が尋ねるが…。瑞鶴が…。
「もしかして暁、炭酸ダメなの?」
と、話した。
「あああ暁は子供じゃないんだからね!炭酸なんか、へっちゃらだし!」
と、冷や汗をかきながら暁が話す。どうやら炭酸は少し苦手のようだ。
買い物が終わりイオンから出る途中、護衛艦みらいのメンバーが最終日となった歳末くじをやっているのを見つけた。
「ちぇっ、たわしかよ。」
「お似合いじゃないか尾栗。」
「大丈夫だ。俺もたわしだ(笑)」
と、角松 尾栗 菊池 が談笑していた。
「角松さん、尾栗さん、菊池さん。こんにちは。」
と、ゆきなみが挨拶する。気づいた三人は加賀達の姿を見ると驚いた。空母組全員、両手一杯の買い物袋を持っていたからだ。
「こんにちはー!」
と、第六駆逐隊が挨拶する。
「おっ、暁ちゃん少し背が伸びたんじゃないのか?」
と、尾栗が暁の頭を撫でる。
「あ、ありがとう…。お礼はちゃんと言えるし。」
と、さっきまでご不満だった暁の機嫌も治ったようだ。
「それよりやってくか?くじ引き。一等は旅行券だってよ。ま、俺たちは皆たわしだったけどな。」
と、角松が苦笑しながら話す。
「3日前からやっていて、未だに1等の旅行券と3等のお米1年分が出てないところを見ると、確率は高くなっているな。」
と、菊池。レジでもらったくじ引き券は空母組と第六合わせて8枚。そこに菊池が1枚譲ったので合計9枚だ。話し合った結果、第六駆逐隊のメンバーがそれぞれ2回ずつ引いて…。残りの一枚は空母組を代表して赤城が引くことになった。
くじをひいた結果、たわしが1つにトイレットペーパーが4つ。洗剤が2つだった。第六駆逐隊最後のくじは電だ。
ガラガラガラ…。
当たったのはフルーツ缶詰のセットだった。
「はわわ!フルーツ缶が当たったのです。」と、大喜びの第六駆逐隊。そして最後に赤城がくじは引く…。すると、まさかのお米一年分が当たった。
「大当たり!!!」
と、くじ引きコーナーの係員が鐘を鳴らす。
「やったわ!」
と、喜ぶ赤城。空母組にとって、米一年分獲得は大きい。
後日、米一年分が届けられた横須賀鎮守府。柏木提督は物凄く驚いたそうだ。