日本とアジアとの通商ルート近くに発見された、敵の潜水艦基地。佐世保で補給した護衛艦みらいと横須賀の艦娘達は、敵基地殲滅に向けて出港する!
1月10日 0600 佐世保鎮守府
「出港用意!」
タクボートに付き添われ、護衛艦あまぎり が みらいから離れる。敵の通商破壊作戦が開始されたのだ。
「抜錨!みらい出港!」
護衛艦3隻は艦娘達を乗せて佐世保鎮守府を出港した。目的地は奄美諸島沖合。前日のP-3c哨戒機の命がけの偵察によると、奄美諸島の西の沖合150キロ地点に海図にはない人工の島を発見。上空からの偵察と周辺での敵潜水艦目撃情報からして、その人工島が敵の拠点であると推測されたのだ。今回の作戦では、まず艦娘達が先陣を切り護衛艦3隻は後方支援及び敵潜水艦の駆逐を行うこととなった。
同日 1130 鹿児島県種子島沖
「五航戦 翔鶴 瑞鶴 出撃よ!」
「駆逐艦 暁 出撃!お子様なんて言わせないんだから!」
「了解。響、出撃する。」
「駆逐艦 雷!出撃するわよ。」
「い、電も出撃するのです!」
と、五航戦の二人と第六駆逐隊が出撃した。せとぎり と ゆうぎり は、あまぎりの後部甲板で艤装を装着し、SH-60Jを発進させた。これは、先行する艦娘部隊の護衛のために飛ばしたのだ。
「護衛艦 せとぎり 出撃します。」
「護衛艦 ゆうぎり 出撃するよ!」
と、少し遅れながらも…。艦娘部隊が出撃した。せとぎり と ゆうぎり のSH-60Jの哨戒データは各艦のCICとリンクさせており、これにより潜水艦への対処が通常より早くなった。
バラバラバラ
艦娘部隊に先行して飛行するSH-60J。すると…。
「SHより入電。この先、前方7000に潜水艦!数は3。潜水カ級!」
と、せとぎり のSH-60Jが敵の潜水艦を見つけた。艦隊の旗艦は響だ。
「了解。空母のお二人は下がってください。艦隊の前後を せとぎり さん ゆうぎり さんで挟みます。ゆうぎり さんは、後続の護衛艦に連絡を。全員、対潜戦闘用意!」
響の指示で艦隊の順序が入れ替わり、せとぎり が出力一杯で前に出る。
「目標 進路変わらず。あっ、魚雷注水音。1 2 3 4 !」
ソナーをつけた先頭の せとぎり が叫ぶ。それと同時にSH-60Jが敵潜水艦の姿を発見した。
バシュー!
敵潜水艦から魚雷が発射された。カ級で報告されている魚雷は直線でしか来ない。回避運動に入ると共に、せとぎり ゆうぎり のSH-60Jから対潜弾の第一波が投下される。
「魚雷接近!総員回避!」
後続の護衛艦みらいにも情報が伝わり、回避運動に入る。先行の艦娘部隊は無事に回避成功。しかし、対潜弾は効果がなかったようだ。その為、第六駆逐隊が前に出て、爆雷攻撃を行うことになった。
「爆雷投下!」
響の掛け声で敵の潜水艦の真上に爆雷を投下する。そして、この位置から全速力で退避したとき。
ズドドドーーーンンン!!!
と、大きな水柱が上がった。
「やったわ!」
と、雷が喜ぶ!敵の第一波は3隻とも撃沈。護衛艦みらい達も全員無事だ。
それから1時間ほど。対潜警戒を現にしている艦娘や護衛艦みらい達。このままのペースでなら、目指す人工島まであと1時間だ。
「結構、敵陣の深くまで来たが…。敵の潜水艦から攻撃してくる様子がないな。」みらいCICで不気味に思っていたのは菊池だ。1回発見されたのにも関わらず、それ以降の攻撃や接触がない。その菊池の考えは、先行する せとぎり も感じていた。SH-60Jと五航戦の哨戒でも敵潜水艦の発見情報はない。不気味な雰囲気が艦隊全体に立ち込めていた。
ザァーザァー
先行する艦娘達は水しぶきを上げながら航行する。あと、30分で目的の人工島だ。