バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第65話!

今回はユーリさんとアリスさんのターンです!

「この二人の話は・・・・・俺達や他の皆とは少し毛色が違うって感じなんだよな」

ですね。このお二人の話は2話にかけてやりますので。どんな話かは見てのお楽しみです!

「それでは本編どうぞ」


第65話

side アリス

 

清涼祭最終日。皆がこの時、この瞬間を思い出に残して楽しんでいる中・・・・・

 

「・・・・・はあ」

 

私はため息をつきながら歩いていた・・・・・・一人で。

 

「・・・・・何やってるんだろ私」

 

本当はユーリと一緒に居たかった。一緒に楽しみたかった。でも・・・・・

 

「・・・・ユーリのバカ」

 

ユーリはここには居ない。きっと今頃は・・・・・女の子と一緒に楽しんでるんだろう。

 

 

 

 

 

今朝、私はユーリと一緒に清涼祭を楽しみたいと思って誘おうとした。

 

だけれど、ユーリは私の知らない女の子達に囲まれていて・・・・・私が声をかける前にその子達と一緒にどこかに行ってしまった。

 

私は・・・・・ユーリと一緒に清涼祭を楽しむことができなくなってしまった。

 

 

 

 

別に私とユーリは付き合っているわけではない。今の私とユーリの関係は『友達』だ。それ以上ではない。

 

私はユーリが好き。そしてユーリもまた・・・・・私のことを好きでいてくれていることは知っている。

 

そして・・・・・・ユーリが私のことを大切に想ってくれているからこそ、私に想いを伝えないことも分かっている。

 

それはユーリが・・・・・自分に自信を持っていないから・・・・・自分が私にふさわしくないと思っているから。

 

実際はそんなことなんてないのに・・・・・むしろ私のほうが・・・・・

 

だから、ユーリが想いを伝えることができないのなら、私から想いを伝えなければならないと思った。

 

でも・・・・それを口にしようとするといつも緊張してしまって、ものすごく熱くなって、恥ずかしくなってしまって・・・・・伝えることができなかった。

 

・・・・・わかっている。こうなってしまったのは私の責任でもある。私がちゃんと想いを伝えることができなかったから・・・・・ユーリは・・・・・・

 

私から・・・・・離れて行ったんだ。

 

「・・・・私の・・・・・バカ」

 

どうしていつも想いを伝えられない?どうしていつも口にできない?どうして・・・・・好きなのに・・・・・好きでいてくれているのに・・・・・私は・・・・・

 

「マーガトロイドさん」

 

悲しみにくれている私に話しかけてくる人達が居た。

 

名前は知らないけれどその男達のことは見覚えがあった。私と同じクラスの男子で事あるごとに私に声をかけてくる連中だ。はっきり言って彼らは鬱陶しいから嫌いだ。

 

「どうしたの?なんか元気がないけど?」

 

「・・・・・なんでもないわ。放っておいて」

 

「あ、もしかして・・・・・大上の奴になにかやられたの?」

 

ユーリにか・・・・・まああながち間違いではないわね。というより放っておいてと言ったのはこいつらには聞こえなかったのかしら?

 

「本当に彼は最低だね。少し顔はいいけど口は悪いし、品が無いし、野蛮だし」

 

「全くだよ。どうして彼みたいな人がエリートの集まりのAクラスにいるんだろ?」

 

「大方振り分け試験の時にカンニングでもしたんじゃないか?」

 

・・・・・こいつら言いたい放題ね。

 

「ねぇマーガトロイドさん。どうして君はあんな奴と一緒にいるの?もしかして・・・・・弱みを握られてるの?」

 

「うわっ、大上がやりそうなことだな・・・・・クズ以外の何者でもないよ」

 

なんなのよこいつら・・・・ユーリのこと何も知らないくせに・・・・・ものすごく腹が立つ。

 

「大丈夫だよマーガトロイドさん。もう心配する必要はない。僕達が大上から君を守ってあげるから」

 

・・・・・うるさい

 

「もう無理してあんな奴と一緒にいなくてもいいんだよ」

 

・・・・・うるさい

 

「これからは僕たちが一緒に居てあげるからね」

 

・・・・・うるさい

 

「君にはあんなクズじゃなくて僕達のようなエリートこそがふさわしいんだ」

 

・・・・・・うるさい

 

「だから・・・・・・・あんな奴と関わるのはもう止めなよ」

 

「・・・・・うるさい!」

 

「「「!?」」」

 

私は耐え切れなくなって、連中に向かって叫んだ

 

「さっきから黙って聞いてれば・・・・・なんなのよ!ユーリのこと何も知らないのに・・・・勝手なこと言わないで!」

 

「え?マ、マーガトロイドさん?」

 

「ユーリは・・・・・ユーリはあんた達みたいなのとは違うの!あんた達みたいに下心をむき出しにして偉そうに自分をひけらかすような奴とは違うの!ユーリは・・・・・ぶっきらぼうだけど優しくて、お節介で、面倒見が良くて・・・・いつも私を守ってくれて・・・・助けてくれて・・・・・私のことを『マーガトロイド』としてじゃなくて『アリス』としてちゃんと見てくれた。そんなユーリのことを悪く言わないで!」

 

私はこのわからず屋達に思いの丈を叫んだ。

 

「・・・・・もう私に関わらないで。あなた達の顔を見るだけで・・・・・・不快な気持ちになるから」

 

そう言って私はその場から去ろうとした。けれど・・・・・

 

ガシッ!

 

「!?」

 

連中の一人が私の腕を掴んだ。

 

「・・・・・待ってよマーガトロイドさん。どうして君はそんなこと言うの?」

 

「さっきのあの言い方・・・・・まるで僕達があいつよりも劣ってるみたいじゃないか」

 

「僕達の方が・・・・・・あいつよりも優秀に決まっているだろう?」

 

連中は嫌な笑みをうけべて淡々と言う。

 

「離して!」

 

「それはできないよ。これから君に教えないといけないから。僕達がどれだけ優れているのかを」

 

「あんな野蛮人よりも僕達の方が君を幸せにできるっていうことを」

 

「君にふさわしいのは・・・・・・・僕達だってことをね」

 

連中は私の方に歩み寄ってくる。掴まれた手を振りほどこうともがくがビクともしない。

 

(嫌・・・・助けて・・・・・・ユーリ!)

 

私は心の中でユーリに助けを求めた。すると・・・・・

 

「・・・・・そこまでだ」

 

私が求めた人の声が聞こえてきた。

 

「ユー・・・・リ」

 

「・・・・・・わりぃなアリス、遅くなっちまって」

 

ユーリは私の方を向いて言う。私を安心させるように優しい声で。

 

「お、大上・・・・・」

 

「・・・・・おいお前、その手を放せ」

 

ユーリは私の手を掴んでる男に向かって言い放った。その声は先程私に向けたものとは違う・・・・・・冷たく、怒りと殺気が秘められていることがわかる。

 

「だ、誰がお前の言うことなんか・・・・・」

 

「放せ」

 

「ヒッ!」

 

男はユーリに迫力に気圧されて手を離した。

 

「・・・・・なあお前ら。一体何のつもりだよ?明らかにアリスは嫌がってただろ?なんでそんなことしてんだよ?」

 

「そ、そんな・・・・ぼ、僕達はマーガトロイドさんが嫌がるようなことなんて何も・・・・・」

 

「してないなんて言うつもりか?」

 

「あ、ああ。そんなこと僕達は・・・・・「ふざけんな」ヒッ!」

 

ユーリは更に殺気を強める。

 

「嫌がるようなことはしていない?お前ら・・・・・アリスのこと何も見てないのかよ。見れば嫌がってるなんて直ぐにわかっただろうが」

 

「う・・・・あ・・・・・」

 

「・・・・・別にお前らが俺のことをどれだけ蔑んでも構わねえよ。別に気にしねえ。だがな・・・・・アリスに手ェ出すのだけは絶対に許さねえ」

 

「あ、ああ・・・・・」

 

「・・・・・消えろ。二度とアリスに関わるな。次アリスに近づいてきた時は・・・・・・・テメェ等を血祭りに上げてやる」

 

「「「ヒ、ヒィィィィ!!」」」

 

連中は情けない悲鳴を上げてに一目散に逃げていった。

 

「・・・・・あの、ユーリ・・・・ありがと」

 

私はユーリにお礼を言う。

 

「・・・・・気にすんな。お前を助ける為でもあったが・・・・・俺があいつらのことをムカつくと思ったからってのもあるからな」

 

ユーリはいつもの声に戻して言った。

 

「・・・・・それでもありがとう」

 

「・・・・・・・おう」

 

ユーリはぶっきらぼうに返事を返した。

 

「でもどうしてここに居るの?女の子と一緒にいたんじゃ・・・・・」

 

「女?・・・・・ああ、あいつらか。あいつらは強引に俺を引っ張り出したんだよ。何度も断ってるのに・・・・・正直かなり鬱陶しかった」

 

・・・・・そっか。ユーリは自分の意志で彼女たちと一緒にいたわけじゃあなかったんだ。

 

「どうにかあいつらを撒いて教室に戻ってきたらアリスは居なくなってて、学園内を探し回ってようやく見つけたと思ったら面倒事に巻き込まれてたってわけだ」

 

「そうなんだ・・・・・ごめんなさい。元はといえば私が悪かったわね」

 

「別にそんなことはねえだろ。俺があいつらを撒くのに手間取ったせいでもあるし。そもそももっと強く断ってりゃあ強引に連れ出されることもなかっただろうからな」

 

「でも・・・・・」

 

「でもじゃねえ。つうかこの話はここまでにしようぜ。これ以上続けても面倒なだけだ」

 

「ユーリ・・・・・・そうねわかったわ」

 

ユーリが気を使ってくれたんだから・・・・・ユーリの言うとおりこの話はここまでね。

 

それに・・・・・無駄話してユーリと一緒にお祭りを回る時間を減らしたくないし。

 

「それじゃあユーリ、一緒にお祭り周りましょ」

 

「・・・・・」

 

ユーリは何も答えず。動く素振りも見せなかった。

 

「ユーリ?」

 

「・・・・・なあアリス。お前に話したいことがある」

 

「話したいこと?」

 

「ああ。ついてきてくれるか?」

 

「いいけど・・・・・」

 

「それじゃあ行こうぜ」

 

そう言ってユーリは歩き出す。私もユーリについて歩く。

 

(話って・・・・・・一体なんなのかしら?)




あとがき座談会のコーナー!

・・・・・は一身上の都合により今回はお休みです

理由はまあ・・・・・察してくださいとしか・・・・

とりあえずこの場では皆さんが気になってるかもしれないことについて話します。

まずアリスさんに話しかけてきた連中はオリエンテーリングの時にユーリさんに絡んだ人たちです。

懲りない人たちですね

そしてユーリさんを連れ出したのはユーリさんのファンの方々です。

ユーリさんはイケメンランキング一位ですのでファンは多いんですよね。

さて、次回もユーリさんとアリスさんのお話

次回で二人の距離が急接近・・・・・するのかな?

それでは・・・・・

次回もまたきてください!!
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