うう、最後の人あれで口調合ってますかね?合ってないような気が.....何かおかしかったら教えてください。
それと、まさかこんな最期の場面の方でまたオリキャラだすとは思わなかった。
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匙は四つん這いになり、犬のように腕と足を使ってソーナに向けて走る。その速度はそこそこ速く、一般の人間であれば気づかない速度だ。
「あ゛あ゛ぁぁ!!」
「転びますよ」
ソーナがそう宣言すると、何かに躓いたように転ぶ。
そもそも犬のあの走り方は基本転ぶと言う事がない。それは人間が二本足で立つより、バランスがとれるからだ。
それなのに宣言して上に転ぶとなると、何かしらの能力を使ったことになる。
だが、今の匙にそんな思考はない。
今は目の前の
身体から数十本触手をだしそれらを足がわりにすることで、転んでいた威力を消し、余っていた数本の触手でソーナを襲う。
しかし、ソーナは躱す素振りすら見せず触手はソーナの真横を通っていく。
「これは強い能力ですね。まさかこんな事が出来るなんて......けれど匙には直接作用しませんか」
「あ゛ぁあぉぉあ!!」
最初ほど聞き取れない言葉ではなく、辛うじて言葉として聞き取れる程度にはなっていて、狂化もだんだんと解けているのが分かる。
あともう少し。あともう少し。
そんな思いが油断を招いた。
匙は紫の炎をソーナを囲むようの展開すると、上にジャンプして上から強襲する。
ソーナは能力で炎を消そうとしたが、それは叶わなかった。
なにせ、ソーナの能力は奇跡を起こす様なものではなく、確率を操る物だからだ。
簡単に言えば、くじ引きで一等が入ってる箱があれば必ず一等を引き、一等が入っていなければ当たらない。そういった能力だ。
鎧を壊した時も、もし木場祐斗の攻撃により消耗していて、たまたまあの一撃で壊れるかもしれない。走っている時ももしかしたら転ぶかもしれない。
そんな0に近い確率を100にして、強制的に起こしたのだ。けれど、この周りにある炎を消せるのは同系統のディオドラの炎か、この炎を吹き飛ばす程の風のみだろう。
そんな0を100にする事は出来ず、上から迫る匙を見ている事しか出来ない。
匙は触手を腕に纏わるとその触手を紫の炎で燃やし、一撃で敵を倒す最凶の拳になる。
その拳を躱せる訳もなくソーナに直撃する。
ソーナの首から上は吹き飛び、残った身体には炎が引火していて徐々に全体に広がっている。
匙は炎を消しこの場からいなくなったイッセーの元へと向かおうとした時、突然足に何かが絡まり動けなくなる。
「油断しましたね。...お仕置きです、歯を食いしばりなさい」
足元には水の鎖が大量に絡まっていて、足のみを拘束している。そのせいでその場から動けなくなっている。
急いで拘束している水を燃やそうとするが、すでにソーナは目の前まで来ている。
そして、ソーナは思いっきり振りかぶり右手で顔面に一撃入れる。
匙が目を覚ますとモヤが晴れたような気分だった。
何かとんでもない事をしていたような気がするのだが、全く記憶にない。
「起きましたか匙」
「はい...何か俺しま......」
覗き込むように会長の顔があり、頭になにやら柔らかい感触が...横を見ると会長の身体......膝枕ァァ!!!
「すすすみません!!!おれれれ!!」
好きな人からの膝枕に興奮して、鼻から大量の血液を飛ばし貧血でまた倒れる。
会長が何やら叫んでいるが、それを聞き取る事は出来なかった......
それからまた数10分経つと匙が目覚め、会長を見ると少し頬を膨らませそっぽを向いている。
「あの会長......俺何かしましたか?」
「覚えてないんですか?」
「はい」
会長はまだ少し怒っているような感じだが、渋々何があったのかを話した。
正直あんまり信じられない内容だった。
あのイッセーを苦しめたり、会長を殴ったり、会長を殺しにいったり、会長に膝枕されたり......会長が多すぎる?当たり前だろ!あの会長だぞ、好きな人にこんな事をしたんだ......もう俺の恋は終わったな...
匙はその話を聞いて別の意味で肩を落とすと、その肩を会長が触り
「お話があります、いいですね」
「うっす」
悪魔にとってあんな反逆的な事をしたんだから、幽閉されるのかな......最悪死刑かな。そう考えていると、突然身体にに柔らかい二つの山の感触が伝わる。
それは、ソーナ会長が匙に抱きついていたからだ。
「ぶふぅぅ!か、会長」
今度は気絶しないように、鼻を抑え会長を離そうとしたが、会長の顔を見たらそんな考えは吹き飛んだ。
いつも凛々しく決して人前でその表情を崩すことのない会長が、今は匙の肩の上で大粒の涙を零しながら顔をぐちゃぐちゃにしている。
「匙、匙、匙...よかった戻ってきて良かった......匙がいなくなった日からずっとずっと匙の事を考えていました。それに胸を締め付けられるように痛くて」
「すみません会長」
「今は2人だけですソーナでいいです」
「いやけど」
「これも罰の一つです」
罰と言われれば弱く拒否する事は出来ない。
「分かりました...そ、ソーナ」
「しっかりしてください匙。それにあと二つ罰がありますよ」
「まじっすか」
「はい、まずは絶対に私から離れないでください」
「うっす」
「最後は...少しこのままで居させてください。匙の身体に触れてると安心しますから」
今度は無言で強く抱きしめると、何やら隙だらけの頭を撫でる。
撫でると涙は溢れ、耳元で聞こえる嗚咽がさらに酷くなっていく。もしこの日も匙が戻らなければ、ソーナの心は壊れていたかもしれない。それ程までに自分を責めていた。
眷属を導くのが王のする事、なのに匙は自分のせいで闇に落ちた。なんで、なんで。匙のいなくなった日からずっとこの事を考えていた。
それが微かに分かった匙は、撫でているソーナの耳元で呟く。
「ソーナのせいじゃない。だから安心して泣いて」
「う......あ゛あ゛あ゛あ゛ぉぁぁぉ!!」
ソーナを今度こそ泣かせはしない。そう心に断固として決めた。
数分泣き続けると自然と涙も出なくなり、いつも通りのソーナに戻る。
「匙ありがとうございました」
「いえ、かい...ソーナが望むなら何度でも」
「そうですか......ならまた今度抱きついてくださいね」
ソーナは今まで1番自然な笑顔を匙に見せる。
家の関係上作り笑いを多くしてきた、そのせいかあまり自然に笑顔になるということは無く、それがセラフォルーを悩ませていた。
しかしこの日すごく自然に笑い、それを男の子に見せた。これはすごい進歩だ。この事を知ったセラフォルーは嫉妬のあまり、部屋に籠る事になる。
「会長」
「.........」
「そソーナ、さっきずっと俺の事を考えていたって」
「えぇ、そうですね」
「それって」
そう先程ずっと匙の事を考えていたと言っていた、もしかしたらもしかするかもしれない。そんな淡い期待をするが、
「初めて分かりました。あれが親愛なのでしょうね」
「うぅ分かってました分かってましたよ」
「?さあ体育館に行きますよ」
匙は見るからに肩を下ろしているが、今のソーナの心情を知れば大喜び間違いなしだろう。
ソーナは匙に『ソーナ』と呼ばれる度に鼓動が早くなり、男の肩で大泣きした事もあり、穴があれば飛び込みたいほどかなり顔が赤くなっている。
それに何故だか匙の事をかんがえると、胸が暖かくなり気持ちいい感じがする。
この時は気づくことは無かったが、この日ソーナは初めて人(悪魔)に惚れた。
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曹操達は最強戦力である、リアス眷属を捜索していた。もし、彼らに勝てるとなると皇か曹操達のみだからだ。
その皇は現在オーフィスを抑えている。となると、イッセー達を相手にするのは必然的に曹操達となる。
だから捜索をしているのだが一向に見つからず、もし既にオーフィスと合流していたら最悪な事になるだろう。
全員とも目を血眼にして探していると、前から1人の少女とリアス眷属の1人ギャスパーが歩いてくる。
「見つけた」
曹操のその一言に全員が、武器を構えギャスパーを威嚇する。
そんな状態にも関わらず、ギャスパーは後ろに1歩引き少女を前に出す。その事に疑問を思っていると、その少女は話し始める。
「初めまして...えっと英雄派であってますか?」
「あぁあってるよ。して、君は何者かな?」
「私ですか?...そうですね......貴方達の敵ですよ」
少女は手に聖杯を取り出すと、それを上に放り投げる。すると、その聖杯から光が漏れ何人か人影が現れる。
「ちょっと!突然呼ばないでよ」
「■■■■■■■■■!!」
「老体にはきついですな」
「すまない......」
「あんたが謝る事じゃないでしょ!」
「なら、全てをこの私ダ・ヴィンチちゃんのせいだ」
「あんたも違うでしょ!!!はぁ...はぁ...なんで私がツッコミなんか」
右肩に機械の鳥が乗っている女性、背中に龍の羽と尻尾を出している白髪の男性、巨大な斧に大きな肉体の男、黒いマントに黒い旗を持っている中二ツッコミ少女、杖をついている80歳超えの老人。
そんな5人の前に堂々と佇んでる、ゴスロリチックな服装に地面に突き立てている鎌、金髪のクルクルツインテの少女。
少女は鎌を曹操に向け宣言する。
「我ら英雄連合!!我に歯向かうものは死ぬと思え!我が名は曹操!!」
その一言に先程まで巫山戯ていた全員が、一斉に英雄派の方を向きそれぞれ武器を持つ。
彼ら全員が全員本物の英雄なのだ。
ここに自称英雄と真の英雄との戦が始まる。