インフィニット・オンライン ~孤高の剣士~   作:黒ヶ谷・ユーリ・メリディエス

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 何時の間にかお気に入りが1100件超えていたΣ(・ω・ノ)ノ!

 ありがとうございます。今後もよろしくお願い致しますm(__)m

視点:千冬

字数:約六千

 ではどうぞ。




認識 ~理想(千冬)現実(和人)仮想(和人)現実(千冬)

 

 

 二〇二五年六月十五日、日曜日、午後二時十分。

 IS学園地下秘匿アリーナ。

 

 

「和君、どう? 動かすのに違和感ない?」

 

 機器に手を添えつつ、腐れ縁の天災・束がそう聞いた。それは西洋甲冑に近い形状の機体を纏い、各部位を動かしている少年に向けられたものだ。

 

「ああ、問題無い。違和感なく動く」

 

 その問いに、少年は短く答えた。

 今まで見てきた生徒や、企業や政府所属の操縦者達が専用機を受領し、動かしている時はどこか期待と興奮を滲ませていたが、当の少年にその様子は無い。淡々と性能把握に努める様は求道者のそれだ。

 その落ち着きのある表情に、少しの苦みが浮かぶ。

 

「ん? どうかした?」

「その……一次移行した時に形状変化する事は知ってたんだけど、本当に鎧並みに小さくならなくてもいいんじゃないか……?」

「いやー、そこはISコアの自動調整だから束さんとしても何とも……」

 

 苦みしばった顔の少年の言葉に、束は苦笑を浮かべた。

 かなり小柄な一夏(かずと)に合わせてサイズを調整されていたので元から小さめだった【黒椿】は、最適化(パーソナライズ)の影響を如実に受けたようで、機体をより小さくしてしまっていた。本人が言うように本当に鎧を纏っただけのようにしか見えない。

 しかし、れっきとしたISである。

 胴を守るアーマー、腕と足を守るガントレットとグリーヴは、見た目こそチタン製に見えるが、その材質はIS技術をフル活用して作り出された超合金。彼の身の安全を束が最重要視した結果、《盾殺し(シールドピアース)》ですら擦り傷がやっとな硬度を誇っているという。そのクセ重量は然程無いらしい。

 

「装甲を大きくして再装着する事も出来はするけど、それだと和君の腕の長さがネックなんだよねぇ。武器を振る時に装甲が大き過ぎると自分の体にぶつかっちゃうから」

 

 束が言っている事は事実だ。

 ISの装甲は胴部と四肢の計四つ。それらに連結部分は無いが、PICによって分離しても過不足なく動かせるようになっているため、全体重量を落とす事で速度上昇を図る方針が製作の主流になっている。つまり操縦者の四肢が長くないと装甲自体の厚みで動きが阻害されてしまうのだ。

 それを補うように前腕部分を包む腕部装甲で四肢の長さをカバーし、長大な武器を振るえるように対応する訳だが、一夏(かずと)ほど小柄な体躯ではそれも難しい。仮にしても、彼が満足に武器を振るえなくなる。

 そう判断したからこそのコンパクト化だと思われた。

 

「うぐ……やっぱり、小柄なのは不利だな……」

 

 それは分かっているのか、それ以上不満を口にはしなかった。ただ自分の体格を嘆いているだけ。

 その原因に自分は大いに関わっているから何も言えない。謝罪は火に油を注ぐだけだと、そんな気がしているから私は口を噤んでいた。

 代わりのように声を上げたのは、興味本位でか、ここに来ていた枳殻七色だった。

 

「和人君、ポジティブシンキングよ! 並みの機体の半分以下のサイズなら相手を攪乱する事に長けてるって事よ? それに和人君の最大の持ち味を活かせるじゃない!」

「持ち味?」

「キリト君としての戦い方よ! きみがアバターの容姿を現実と同じにしてるのって、ランダムアバターで体格が変わったら戦いにくくなるからでしょ? それと同じだと思えばいいの! 気にするなとは言わないけど、メリットを忘れちゃダメよ!」

「……なるほど。これも、物は考えようか」

 

 七色の言葉はかなり強引というか、多分気にしている事はそういう事じゃないと思う内容だったが、言いたい事は間違っていない。彼もそう思ったのか苦い表情が少し薄れる。

 

「うむ、こう言っては何だが、渡りに船だと私は思うよ」

 

 そこで会話に参加したのは、白衣を着た男性・茅場晶彦だった。どこかくたびれている印象を受けるが、楽しんでいると分かる表情で、男性は少年へと近付いた。

 男性へ、少年の訝しげな視線が向けられる。

 

「実はね、先程話に挙がっていた《展開装甲》を使って、一つシステムを組もうと考えているんだ。束君も賛同してくれているから問題無いと思う」

「システム? 茅場が組むとなれば、VRMMOも絡んでる筈だよな……」

 

 (くろ)(がね)色の籠手に覆われた両腕を組み、彼は僅かに沈思した。

 

「《展開装甲》を使ったシステム……攻撃、防御、機動……システム? ――――まさか、システムアシストの再現か?」

 

 顔を上げ、導き出した答えが出された時、茅場がほぅと感嘆の声を洩らした。口元には薄くはあるが、確かな笑みが浮かんでいる。

 

「正解だ。《展開装甲》は理論上、あらゆる局面に於いてオンオフの瞬時の切り替えを可能とする兵装故に、身体への負荷で勿論上限はあるが瞬間的な加速と減速を実現できる。しかも【黒椿】はアーマー各部位に小まめに盛り込まれている……これがどういう事を意味するか、分かるかね?」

「……攻撃する時、腕だけを加速させられる……?」

「そうだ。これまでのISは大型のスラスターとバーニアで機体全体を動かしていたから、攻撃に使うとなれば必然的に突進斬りや突きという大振りなものにならざるを得なかった。だがアーマー各部位に《展開装甲》を付けた事で【黒椿】は片腕や片脚単体の急加速を可能とした。単発の突進斬りの他に、連続斬りを可能とした訳だ」

 

 連続突きは難しいがね、と微苦笑が挟まれる。

 

「勿論、それを全てマニュアルで使うのは不可能ではないが、無駄が大きい。だからこそのシステムアシストの構築なのだ。そのプログラムを組んで調整も済ませれば、君はソードスキルを現実のものとして再現する事が出来る」

「ソードスキルを……再現、だと……」

 

 瞠目し、慄然を露わにする一夏(かずと)

 その反応を見て、どこか満足気に笑みを湛える茅場。何度か会話する機会があり、彼の人となりは知っている。一夏(かずと)に対する深い信頼と友愛を抱いている事は少ない話からでも窺えた。信頼する相手を驚かせられた事に――評価される、という意味で――満足感を抱いたのだろう。

 それはいいが、個人的に少し疑問があった。

 

 ――……そこまで大仰に驚く事か……?

 

 それが、私の疑問だった。

 《ソードスキル》というものがどういうものかは知っている。SAOのボス戦放映は満たし、《事変》に於ける残影のキリトが使っていた光る技がそうである事も、どういう軌道を描く剣技があるかも見たものは全て記憶している。

 かなりの剣速の技だと、そう見ていた。

 だが剣速だけで言えば彼自身の技も負けず劣らずだ。刃筋もしっかりしており、剣捌きもかなりのもの。ソードスキルに頼らなければならないとはとても思えない。

 ああいうモノは、大衆向けにショウ・アップされた見世物の技だ。

 光り、音が鳴り――それは酷く子供心を擽る要素。だが、それが通用するかと言えば、そうでもない。同じ《技》であっても剣術とは鋭さが異なる。ましてや、記憶にあるソードスキルのような大技は隙が大きい。

 銃火器による中・遠距離も少なくないIS戦闘に於いて、剣一本で戦うのは至難の業だ。それを無理だと頭ごなしに言うつもりは無いが――しかし、システムアシストやソードスキルとやらに頼り切りというのは、危ないと思う。

 言うべきか。

 言わざるべきか。

 

「現役選手として忠告しておく。試合では銃火器で中・遠距離を強いられる事も少なくない、ソードスキルとやらを頼りにしていては危険だと思うぞ」

 

 結果、忠告として一度言っておく事にした。言わないでおくよりは言っておく方がいい。反感を買うかもしれないが、そういう意見、見方、現実としてそういう場面も想定しておくべきという話だから、間違った指摘ではない筈だ。

 ただ、一夏(かずと)にはやや不評だったようで、むっと顰めっ面になってしまった。

 だが――ここは、心を鬼にする。

 彼とはもう元の姉弟関係には戻れない。だが、だからと言って死んで良いと思っている訳ではない。将来的に試合に勝たなければ生きられないと考えられているなら、少しでも勝ちの目を増やしてやりたい。

 

「それにソードスキルというものは、私が知る限りだと隙がそれなりにある。その一瞬は命取りだ。理合(りあい)の面から剣術を使う事を考慮しておいた方がいい」

 

 剣術は実戦剣術と道場剣術に二種類に分かれる。それを判別するにはその流派の過去を遡らなければならず、かなりの労力を要する。中には資料が散逸して分からなくなっていたり名前が同じの別物も混ざっていたりする。

 私が知る限りでは、篠ノ之流は前者、実戦剣術に分類される。つまり《理合》は命のやり取りを前提にしたもの。元々非力な女性でも剣を振るえるように、という側面を持っているためか、篠ノ之流の《理合》は隙が少なく、また疲労も少なく、という色がかなり強い。

 桐ヶ谷流がどんな《理合》か知らないので何とも言えないが、テレビ向けの技よりは、真っ当な剣術を学んだ方がより実戦的というのが私の意見だった。

 

「――それは、篠ノ之流を勧めているつもりですか?」

 

 冷たい声だった。冷たく、固い、感情の籠っていない淡々とした問い掛け。落ち着いているからこそ逆に恐ろしくも感じる。

 それでも私は努めて冷静さを保ち、頭を振った。

 

「そういう訳ではない。さっきも言ったように忠告のつもりだ。それに……」

 

 そこで、一度言い淀む。言っておくべきかどうかでまた迷い――決断。

 

「……こう言っては、なんだが。()()()()()()()()()()()()()()()?」

「――――」

 

 ギロリと、黒目金瞳の隻眼が向けられる。

 本能的な危機感。

 警鐘が鳴る。向けてきたのが一夏(かずと)でなければ思わず【暮桜】を纏っていたくらいの、濃密な殺気。底の見えない闇に見られる錯覚を覚えそうだ。

 その目が、瞬きで閉じられる。

 

「――そんな事、わかってる」

 

 再び開けられた目は、元の色に戻っていた。

 ふいっ、と顔を背けられる。金の瞳が虚空に向けられた。何かを求めるように――同時に、睨むように、鋭く眇められる。

 

「でも、仕方が無い。俺はゲームの技に頼るしかないんだ」

「……それは、何故だ? 訓練を積めば剣術を少しでも修めていける筈だ。まだ時間はあるんだぞ?」

 

 ――ぎり、と軋む音が聞こえた。

 一夏(かずと)が奥歯を噛んでいた。表情は険しく、けれど視線は虚空に向けられている。眼の色は――また、変わっていた。

 違和感を覚える。

 《事変》で見た残影から彼が尋常でない努力家である事は分かっていた。他者が無駄と断じる事も無駄と言わず、雀の涙程の経験値にならなくとも経験値稼ぎに出るほど、妥協を許さないその姿勢を知っている。

 つまり、この違和感は――剣術の訓練を積む事を拒否する理由が分からないから抱いたものなのだ。

 時間はある。まだ三年もある。

 たった三年と、その道の人間に言われるかもしれない。確かに武道に費やす時間としては非常に短い。しかし、やらないよりはやった方がマシではないか。彼の考え方を思えば、むしろそう言って貪欲に訓練を積み、無理を止められる方が『らしい』とすら思えるのだが――――

 

「俺の体格じゃ、使えないんだ。まともには」

「あ……」

 

 悔しげに、彼はそう絞り出した。

 私は自分の失言に気付いた。

 剣術は確かにそうだ。基礎的な訓練は幼少の頃より積むが――実践内容の大半は、原則大人の体格を基にしている。相手の体格は自分と同等前後を前提にしている。武器もそう。打刀は平均的な背丈の男性であれば竹刀くらいのサイズになるが、彼には大き過ぎる。脇差や小太刀サイズは丁度良いだろうがIS戦闘ではまずマトモに使えない。

 無論、訓練の全てが無駄になるとは言えないが……

 

「それに、俺は、凡人だ。少なくとも天才じゃない。一も二も、三も四も教えてもらわないと先に進めない。俺は先達が居ないと成長出来ないんだ。そして他の人より時間が掛かるから……新しい事に手を出しても、実用レベルにはなれないと思う。それならゲームの技と言われても今の戦い方を更に三年続ける方がマシだ」

「……そうか」

 

 ――三年。

 三年、全てをそのままでは使えない剣術を学び、使えるよう自分で調整するか。

 三年、三年間デスゲームやVRMMOで培った経験や技術に上乗せするか。

 どちらを選ぶかと言われれば――答えは、おそらく一つ。三年の間に訓練しなければならないのは剣術だけではない。ISの操縦技術は勿論、中・遠距離に於ける銃火器の訓練、機動訓練も必要になる。勉学も必要だ。菊岡誠二郎経由で仮想世界の調査する事も考えれば、訓練時間はより削れるだろう。

 同じ『三年』でも、密度は絶対的に薄くなる事が決定している。それで新しい事に手を出して、今までの戦い方を捨てるかと問われたとして、私もそうするとは思えない。

 

「俺がALOを続けているのはそれが理由。ソードスキルが使えるようになるかもしれない、というのは予想外だったけど……そうでなくても、元の技術はそのままにするつもりだった。そうすれば仮想世界の戦闘経験はそのままフィードバックされるから」

「……そこまで考えていたんだな……なら、私から言う事は無い……すまなかった」

 

 曖昧な謝罪。考えなしな発言への謝意。

 

「――気にしてないです。“どうせゲームの技だから”と、そう言う人が居るとは予想してました。俺の考えを聞いて謝ってくれただけ……」

 

 それを、彼は『ゲームの技と見下していた』と解釈していたらしい。

 私はあわてて首を振った。

 

「待て、違う。私はそんなつもりで言ったんじゃない」

「……少なくとも、ゲームの技は現実では通用しないと言ってたも同然でしょう」

「それは……」

 

 弁解しようとして、口ごもる。

 ゲームだからと、そう見下していたつもりはなかった。一夏(かずと)が命を削る勢いで生き抜いた世界の事を私は知っている。そこで培い、今も修練を積んでいるその《技》を、私は見下していた訳ではない。貶める気もなかった。

 ただ――――彼が鍛えた《技》と命を懸けるに値すると考えていた《経験》を、否定していたのは事実と考えて、何も言えなくなった。

 私個人の意図としては違う。

 ただ、無意識の部分でそう思っていたのではと問われて、否と返せば――それは嘘になる気がした。

 

「違う、違うんだ。そんなつもりじゃ……」

 

 ぎゅっと、スーツの裾を掴む。奥歯を噛む。思いの丈を叫びたい衝動に駆られるのに、叫ぶべき言葉が浮かばない。思考が纏まらない。

 結果、口から突いて出るのは、てんで要領を得ない言葉ばかり。

 そんな私を彼は見ていたが、暫くしてから機体を降り、残った調整を束に頼んだ後、楯無と七色、菊岡に連れられて地下アリーナを去った。

 私は何も言えないままそれを見送った。

 

    *

 

「ちーちゃん」

「束……私は、そんなつもりじゃなかったんだ……ただ……」

「うん、わかってる。和君の事を考えての発言だったのはわかるよ。どんな風になっても“弟”だもんね。心配になる気持ちは束さんにもわかる。人間だもん、間違う事くらいあるよ。ただ、否定はダメだったかなーって」

「ああ……そうだな、一夏(かずと)が必死に鍛えたものだもんな……否定されたら、怒るよな……」

「そうそう、だから今後は気を付けたらいいんだよ。束さんも気を付けるようにしてるからさ」

「……お前が変わったのって、もしかして……」

「うん……和君の塩対応って、結構響くんだよね……罪悪感もあるから尚更ね……」

「……そうだな…………私も、変われるだろうか……」

「束さんが変われたんだから、ちーちゃんくらいなら変われるって」

「そうだろうか……私、怨まれてるが……」

「言葉とか顔に出さないだけで多分束さんも怨まれてるし大丈夫だって。和君、憎しみと信用は別枠っぽいし」

「お前も怨まれてるのか……」

 

 

 

「そりゃあね。なんせ束さんは――こんな世界にした、張本人だぜ?」

 

 

 






・【黒椿】
 新システム《再現・システムアシスト》
 SAO×IS二次小説定番
 《展開装甲》の限局使用をプログラムで統制し、ソードスキルの動きをするよう指定する事で実現可能となる再現システム。要は腕や足のブースターでソードスキルの動きを再現させる。
 そこから操縦者が調節するのが《剣技増幅(スキルブースト)》のシステム外スキル。
 和人が《キリト》として培った経験、技の全てをフル活用出来るようになるので、VRMMOでの戦闘経験が活かされやすくなった。

 一次移行でよりコンパクトになり、もう鎧を装備しているようにしか見えない程になったが、こうなった事で《再現・システムアシスト》をフル活用出来るようになったという流れ。
 これには茅場も思わずニッコリ(*‘ω‘ *)
 ただし和人はションボリ(´・ω・`)


・桐ヶ谷和人
 ハンデ負い過ぎ主人公。
 体格の制限で機体のサイズ、装備武装の他、今の体格で仮想世界の技を磨き上げてきたため、成長する事を前提とした剣術の修練とは致命的に相性が悪い。更にホルモンバランスが【無銘】により調整されているため、今後伸びる可能性が絶望的。
 そのハンデを巻き返すようにバックアップが充実してきている。

 千冬との対話中、丁寧語が千冬に対してのもの、タメ口の部分は自分に言い聞かせる内容だったりする。


・織斑千冬
 篠ノ之流剣術門下生。
 剣術の腕でISの世界を剣一本でのし上がった実力者。ゲームをした事が無く、またALOの経験も無いので、理解はあるものの偏見というフィルターがまだ残っている。
 『ゲームだから』と頭ごなしに否定しないよう注意している(多分に畏敬の念もある)が、剣術でのし上がった人なので、どうしてもゲームの技を強いと思えない。というか『和人自身の技術でどうにか出来るのでは?』という思考でソードスキルなどは不要と考えての発言。
 なのでよくある『どうせゲームの技だから弱い』という偏見、イコール『生還者の和人や一夏を下に見る』類では無い(そもそもこの千冬は和人の実力を高く評価している)

 ただ、無自覚とは言えそれに近い発言をし、間接的に一夏(かずと)()()()()()事に気付き、ショックを受けた。

 一夏(かずと)が貶められた事を心底悔いてるからネ。是非もないネ。
 無自覚だからこそ罪は重い(迫真)


・茅場晶彦
 VRMMOの権威。
 SAOなどのシステムアシストを作り上げた張本人なので、知識さえ持てばIS側でも活躍可能なお人(実際クロスオーバー作品で束と茅場の協力は鉄板です)
 和人の強みを理解しているので、経験や技術をフル活用出来るようシステムアシストのプログラムを組もうと考案した。これにより和人の戦闘の幅が広がった。しかもこのアシストプログラムが第四世代兵装《展開装甲》の隠れ蓑になる(前話で和人は『限定的な局面で使うようにすれば見破られにくい』と考えていたが、まんまそれである)

 和人は茅場を尊敬して思考を読むようになった。
 結果的に和人と茅場は同じ結論に行き着いた。ただ天才である茅場が道を開き、和人はヒントを提示されて気付いただけの違い。
 『一も二も、三も四も教えてもらわないといけない』というのは未知の分野に限局されるからネ。是非もないネ(和人はVRMMOとIS、双方の英才教育を受けたも同然)

 好きな事をし始めてイキイキ。
 借りが大量にある和人に協力できるから割と全力投球している。

 天才と天災が交わる時、未知の(ルート)が開かれる――――!


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