インフィニット・オンライン ~孤高の剣士~   作:黒ヶ谷・ユーリ・メリディエス

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 お久しぶりです。

 スマヌ、今話は振り返り+キャラ設定集なのだ。主人公だけだけど……

 割と頑張ったから、ユルシテ……ユルシテ……(´;ω;`)

 ではどうぞ。




【備忘録】桐ヶ谷和人

・桐ヶ谷和人

 

――もくじ――

1.プロフィール

2.人物

   2.1出身・家族・交友関係

   2.2外見・性格

   2.3才能・能力

   2.4経歴

3.専用機(IS側)

   3.1【無銘】

   3.2【黒椿】

 

 

――プロフィール――

   真名:織斑一夏 → 桐ヶ谷和人

   性別:男性

   身長:125cm

   体重:38kg

 生年月日:9/28 → 11/7

  血液型:AB型

    色:黒

   特技:技術模倣、人心理解

 好きな物:世界、想い出、ポトフ

 苦手な物:社会、ヒト、台所の害虫

   天敵:桐ヶ谷直葉

 属性

   守護:秩序・善

   本能:中立・中庸

  廃棄孔:混沌・悪

   統合:中立・中庸

   異名:出来損ない、ビーター、黒の剣士、解放の英雄、覇王、義弟

   職位:日本総務省総合通信基盤局高度通信網振興課第二分室所属仮想世界特別調査員

      MMOトゥモロー特別リポーター兼リサーチャー兼ライター

      《レクト》特別テスター

      《ユーミル》特別テスター

      世界初の男性操縦者

  一人称:俺/おれ

  二人称:お前/あんた/アンタ/中立~味方:○○(さん付け、敬称)/敵:貴様・○○(呼び捨て)

  三人称:ヤツ/ヤツら/○○(呼び捨て)

   相性:和人、和人君、和人くん、和君、桐ヶ谷、桐ヶ谷君、きりきり

      キリト、キリト君、キリトくん、キー、キー坊

      一夏、いっくん、織斑

   出身:日本(横浜)

   国籍:日本 → 無国籍

 

――人物――

 元々は長い黒髪、黒色の瞳という純日本人の容姿。SAOから生還後は度重なる心労で髪は色が抜け、瞳は目に埋め込まれたナノマシン《越界の瞳》の影響で黒目金瞳に変色するようになってしまった。成長期に十分な栄養、休息、運動を取れていなかったため全体的に背格好は矮躯で痩躯。

 肉親に見捨てられ、放浪の末に行き倒れたところを桐ヶ谷家に拾われ、改名した。

 楽しみにしていた世界初のVRMMORPGに夢を馳せ、ログインし、デスゲームに囚われてから『少しでも多くの人を助ける』と決意し、以降ソロプレイヤーの剣士として生きる事になる。

 尊敬する人物は桐ヶ谷直葉、茅場晶彦、篠ノ之束。

 嫌悪する人物は織斑千冬、織斑秋十、復讐鬼・織斑一夏。

 一人称は「僕」だったが、デスゲーム開始頃は「俺」に変わっている。

 

・出身・家族・交友関係

 出身は日本の横浜市。父母は1歳の時に蒸発しており、姉・千冬と兄・秋十の三人で八歳頃まで暮らしていた。小学校に入学するまでは篠ノ之家に預けられ、入学して以降は半自動的に家事を一手に引き受ける。兄からは虐待を受け、姉は無関心だったため家族仲は良くない。

 篠ノ之束とは七歳の頃、自宅で勉強していた夜中に顔を合わせたのが初の邂逅。桐ヶ谷家に引き取られてからは体に埋め込まれたISコア【無銘】のメンテナンスの他、ISに関する専門知識を教えられていた。和人に対して大きな負い目があり、贖罪も含めてかなり協力的な関係にある。クロエの義母としてクロエと和人の交流を見る中、束自身も和人に対しやや特別な感情を持っている。

 クロエ・クロニクルには常識的な勉学を教わる代わりに、束の健康を気にした事に端を発し基本的な家事の指導を行う相互師弟の間柄にある。またその間柄を拠り所にされている事を含め、クロエからは並々ならぬ思慕の念を向けられている。

 篠ノ之箒とは道場で顔を合わせていたが実践的な指導を押し付けられた事が原因で苦手意識を持っている。

 篠ノ之夫妻とは交流があったものの詳細は不明。家事の腕は篠ノ之母の家事を見取り稽古で習得したものなので、直接指南を受けた事は皆無に等しい。

 鳳鈴音には何度か遭遇し、けがの手当てをされた関係にあるが、和人の記憶に残っているかは不明。

 桐ヶ谷直葉とは義理の姉弟関係にあり、武道の師でもあるため強い尊敬と信用を向けている。直葉からは慕情を向けられており、和人もそれを認識済み。実力関係は試合形式だと直葉に圧倒され、生死を賭した実戦形式では逆に圧倒する相性の上下関係にあるが、2025年6月頃からは五分五分の勝負になり始めている。

 保坂朋/アルゴとはSAOベータテスト、壷井遼太郎/クラインや結城明日奈/アスナらとはデスゲーム以降で知り合い、秘密を打ち明けるほどの信頼関係を築いている。

 ヴァサゴ・カルザス/PoHは第二回モンド・グロッソで誘拐した張本人であり、同時に和人に実戦のいろはを叩き込んだ人物。ある意味の師弟関係にあり、ヴァサゴからは死闘の愉しみから執念を向けられている。

 

・外見・性格

 デスゲーム以前、またデスゲーム中は長い黒髪と黒目、色白の肌など少女然とした容姿をしており、そのせいで性別を間違えられる事も少なくなかった。また《織斑の出来損ない》として世界に知られた人物で、その容姿や背格好などもネットに晒されている。そのためデスゲーム一か月目までは黒ローブで人目を忍んでいたが、第一層ボス・コボルドロードの攻撃で白日の下に晒され、更にキバオウの暴露により身バレしてしまうなど、外見で得をした事はほとんどない。しかし初めてその容姿を目にしたユウキからは『天使様』と評され、カリスマお針子のアシュレイにはモデルの依頼を頼まれるなど、後々になって人間関係構築に役立つ場面が出てきた。

 デスゲーム生還後からはストレスから白髪に、また大脳視覚野の酷使により眼球に移植されたナノマシン《越界の瞳》が暴走状態で起動し続け金瞳になっている。《クラウド・ブレイン事変》後からは『色々と見え過ぎる』事から更に眼帯を装着。また激情を覚えると黒目紅瞳になる。

 性格は基本的に優しく、困っている人はほぼ放っておけない。『強さ』を得る事には底無しの貪欲さを見せ、自ら諦める事は断固として許さない厳しさを持つ。ただしあくまで許さないのは己に対してのみであり、その事を他者に押し付ける事はないので衝突する事は非常に稀。

 肉親に見捨てられた過去から『助けて』の声にトラウマがあり、それを無視する事が出来ない難儀な心的外傷を負っている。デスゲーム当初は無自覚だったので際限なく人助けを行い、自身の命も擲つ覚悟も固めるなど自己犠牲精神が非常に強かったが、義姉に矯正されてからは鳴りを潜めている。とはいえ完全に矯正されたわけではないため、以降も直葉らとは度々衝突を繰り返している。

 幼く、また痩躯の背格好から素性を知られても舐められる事が少なくなく、それ故かデスゲームに巻き込まれてからは口調が一変し、相対的に強気なものになっている。

 しかし心を許した者、特に直葉など全幅の信頼を寄せている者の前では年相応の姿を見せる。更に小動物や植物を前にすると仄かに微笑するなど、純粋な心も持っている。

 

 

・才能・能力

 《出来損ない》という仇名で呼ばれているように、義姉・直葉からは『才能はない』と酷評を強く断言され、天災・篠ノ之束からも同様の見解を持たれている。

 一方で最年少、人生経験の少なさ、更に才能の無さという数多の不利な要素を覆して強者の位置に上り詰める『努力』に関しては極めて高く評されており、束や天才少女・七色には『その努力こそが才能だ』と考えられている。客観的に分かりやすい結果、数値として出せるものではないからこそ世間に知られていない。そのため和人は不当な低評価を受けやすいが、近くで長く見るほどその判断が誤りであると気付く者は少なくなかった。中には直感でそれに勘付く者もおり、木綿季と藍子は初めて共同戦線を張った第一層ボス戦で和人の本質を見抜き、色眼鏡なしで高く評価している。

 成長傾向は直葉曰く『大器晩成』。一も二も教えられなければ成長できないと和人本人も認めていて、それ故に物事の基礎・基本となるものを最重要視し、生存に繋がると考えているため学習意欲は非常に高い。直葉がSAOに巻き込まれた時点でほぼ大成している状態で、事実2021年クリスマスボス、第四十九層フロアボスを半ば自失しながらソロで撃破しており、直葉が来る半年前の時点で他プレイヤーに比べ群を抜いて高い戦闘能力・生存能力を保持している事が明らかになっている。また敵を軽んじる事もまずなく、余裕や挑発といった態度も根底には『自身が想定した流れに相手を乗せる』という思考がある。

 基本的に一週間一層の攻略ペースを保つべく、キリトは三日に階層攻略、二日に偵察戦などの情報収集、一日にボス戦をあてがい、他が休む最後の一日も単身攻略に乗り出すなど年中無休状態で動いていた。精神的に追い詰められていたからでもあるが、それをこなし続けるポテンシャルも有している。更にボス戦では突出しがちなキバオウ、リンドらのフォローに回るべくソロで遊撃を買って出ており、それで救われた者も少なくない。第二十五層でレイドが一時壊滅状態に陥った時は《神聖剣》を使用していたヒースクリフと二人だけで戦線を維持するなど底力もある。

 頭脳・思考の面ではデスゲーム開始宣言直後からベータテスターとニュービーの軋轢を予想し、クラインが巻き込まれるのを避けるため一人で行動し、第一層ボス戦でビーターとして活動出来るよう敢えてボスの全範囲スタン技の情報をアルゴに伝えないなどの聡明さを見せていた。その点でアルゴやクラインらは和人の判断力を極めて信用しており、ボスの情報収集でアルゴが頼るなどの一幕もある。システム面の造詣も深く、開発者たる茅場と同等レベルの討論を交わすなど知識も豊富で、ロジックを踏んだ物事の違和感を見抜いて《圏内事件》の真相にいち早く気付く事もあった。そのためオカルトは信じていない。その理由が『もし本当に霊がいるなら真っ先に俺の前に来る人を最低一人知っている』という、自分の前に現れてないから幽霊はいないという暴論。

 全体的に自己犠牲、滅私奉公、自罰的な精神傾向にあり、直葉をはじめ大切な人間の支えが無ければまともな精神状態を保てない脆さがあるが、四十九層ボスの単独撃破時を含め、自失の体で敗北を喫しているのは実は対リーファの粛清戦のみであるなど戦闘技能自体にはあまり影響していない。

 

 

・経歴

 過去

 2013年9月28日に《織斑一夏》として生を受ける。一夏が1歳の時に両親が蒸発し、姉・千冬と兄・秋十の三人暮らしになった。姉がバイトなどで稼ぎに出たり、登校している間は千冬が懇意にしていた篠ノ之家に預けられ、そこで篠ノ之母の家事を見て覚えている。この一年後、一夏が2歳の時にISが世に発表された。

 束にはこの時点で認識されていたが興味自体は持たれていなかった。箒ともこの頃から顔見知りだが、一夏が5歳の時に道場に入門し、二日で辞めた事を契機に疎遠になっている。また同年、千冬がモンド・グロッソで優勝し、世界最強に輝いた事を契機に周囲から比べられるようになり、意図せず《男》の代表として貶められるようになった。織斑や一夏のアンチ勢力の中には『女尊男卑の世が出来たのは一夏が結果を出せなかったせい』と信じている者もおり、後にキバオウを筆頭として命を狙われる事になる。

 

 小学一年生になった7歳の年に篠ノ之束に興味を持たれ、夢を語り合い、『努力』を評価された。

 小学二年生8歳の年、第二回モンド・グロッソで千冬を不戦勝にさせようと兄と共に攫われる。秋十は逃げ出したが、その際に見捨てられ、これを契機に人格《廃棄孔》が別たれ、送られた研究所でコアを埋め込まれ死に瀕した事を契機に人格《生存本能》が別たれ、《廃棄孔》を封じ込めた。

 埋め込まれたISコアを用いて脱走し、日本に逃げ延びたものの行き倒れ、桐ヶ谷家に養子として引き取られる。この時に《桐ヶ谷和人》に改名。拾われて暫くはIS関係の事で過呼吸を起こすなどPTSDが見られたが、直葉を始め家族の献身的な支えもあって収まりを見せ、直葉らに絶大な信用を持つ事になった。

 

 拾われてからちょうど一年後の2022年11月7日、《ソードアート・オンライン》の正式サービス開始に合わせログイン。ログイン直後に赤髪バンダナの若侍・クラインにレクチャーを頼まれ、デスゲーム宣言までレクチャーする。警戒心や人間不信のきらいがある和人には珍しく、会って数時間の相手と親しく話せているが、これはベータテストやVRMMOというネット環境が現実と乖離し、無意識に安堵していた事による。

 それをぶち壊すデスゲーム宣言の後は命懸けの状況に陥った事を冷静に受け入れる。

 クラインとは《始まりの街》で分かれているが、これは容姿が現実のものとなり、リアルバレ必至であると自覚しているため。またベータテスターに対するやっかみも含め、それにクラインを巻き込まないようにという配慮がある。フレンド登録を交わしたのは、クラインを経由してSAOの情報を流布させ攻略の戦力拡張を促したり、ベータテスターとニュービー達が協力しやすいよう必要悪《ビーター》を演じるための布石。この時点ではクラインに対して心を開き切っていなかった。

 そのあと強力な《片手剣》を入手しようとホルンカの村へ単身向かうも、同じ元ベータテスターの《コペル》の裏切りに遭い、反射的に殺してしまう。これが原因でこの世界も現実と同じ地獄であること、少しでも他者を助けようと決意させ、自分の安全面を度外視し始める。

 第一層ボス攻略会議、ボス攻略戦を経て身バレしたものの、《織斑一夏》へのヘイトと絡めて自身を『情報を独占するベータテスター』と認識させ、悪意を集中させる。

 以降はキバオウ、リンドなどのアンチ勢力を誘導しつつ階層攻略に血道を上げていった。途中で《誅殺隊》など集団PKに遭い始め、幾度か外周部に落とされるも、辛くも生還し続けている。なお《誅殺隊》との戦いで死者は出ていない。

 

 デスゲーム開始から半年ほどが経過した頃、武器の強化素材集めに降り立った低層で《月夜の黒猫団》と邂逅。モンスターを次々リンクさせ壊走状態を見かねて手助けし、その強さを見込んだケイタにより、黒猫団の強化に手を貸す事になる。キリトは黒猫団のアットホームな雰囲気に惹かれるものがあり、ケイタが申し出たのはそれを察したから。

 短期間で効率的なレベルアップを果たし、攻略階層を幾つも上げたが、調子に乗った団員が事前確認もせずトラップ階層と言われた27層迷宮区を訪れ、手つかずの隠し部屋でトラップを引いてしまう。黒猫団の紅一点たる槍使い・サチのメッセージでギリギリ駆けつけたキリトだったが、錯乱する仲間のフォローが間に合わず、サチ以外は全員目の前で失ってしまった。ホーム購入に出かけていたケイタがその事実を知ってキリトを怨みながら飛び降り自殺し、生き残りはサチだけとなり、黒猫団は事実上壊滅する。この事がトラウマになってキリトは以降も頑なに《仲間の死》を厭い、それを防ぐためなら命を擲つ無茶をするようになった。

 

 

 

――専用機――

 和人は例外的に二種類所有している。

・【無銘】

 コア:亡国機業?作(ネオ・コア・ネットワーク式)

 製作:亡国機業?

 世代:零落(番外)

 対応:近・中距離

 コンセプト:生身でISを撃墜する能力の獲得

 待機形態:黒い球形コア(心臓直上埋め込み、生体同期型)

 展開形態:フード付き黒ロングコート、黒手袋、ブーツ

※KHⅡのⅩⅢ機関が纏う闇を退ける衣

 

 SE量:300

 パワー:身体能力依存

 ガード:バリア依存、紙装甲

 スピード:身体能力依存

 スタイル:搦め手、暗殺、自己強化タイプ

 

 

 和人の体に埋め込まれた零落世代IS。

 見た目は黒いコート。真っ黒なので闇に溶け込みやすく、軽量なので動作を邪魔しない。SAO時代にも存在しており、現在はユイが所有、装備している。

 繊維全体にシールドエネルギーを流して障壁を展開し、更に強化する事で重量はそのままに硬度を上げた防御装甲のひとつ。特にスピードを重視しているが、反面通常のIS機体に搭載された腕部・脚部装甲が無いのでパワーアシストは存在せず、また物理的防御性能も低いため、真っ向勝負には向いていない。通常の機体に比べて攻撃力、防御力に劣り、スラスターなどもない事から速度でも劣るなど、全体的に通常のISに劣っている部分が目立つ。

 基本的に和人自身の身体能力を駆使して戦う仕様で諸刃の刃そのものだが、これはもともと生身でISを撃墜する技術研究の産物であり、謂わば失敗作に等しく、技術として完成されたものでないためである。

 

〔機能〕

 基本的なISの機能は備わっているが、【無銘】は他と異なりリミッターが無いため、常に全力で機能を発動できる。他にない機能は以下の通り。

 

『自己回復』

 SEを補給する口がない代わりに、時間を掛けて自力でSEを補充する。宇宙航行を考慮すると他のISにもあって然るべき機能の一つ。

 エネルギータンクになり得るものが無いため、他の機体に比べSEの総量自体は少ない。しかし生産量を増幅させて過剰なエネルギーを攻撃に転用するなどの方法が可能で、楯無の最大威力の攻撃《グングニルの槍》も相殺している。

 

『原子操作』

 拡張領域の武装の出し入れ=量子変換を発展させた機能。物質の原子構造を解析し、それを立体的図面に書き出し、原子をそのように配列する事で完全に模造する事が可能。この機能により直接対峙した敵機の機体と単一仕様能力までも完全に模倣し、自分の力として扱う事が出来る。

 和人はこの機能を肉体改造に使用しており、既に束を参考に脳の演算速度上昇、並列演算能力上昇の他、千冬を参考に骨、筋肉などを自己改造している。

 また原子を操作するため副次的に炎、氷、雷などの自然現象を引き起こせ、更に怪我の治療にも使用可能。

 

 

〔負の第二形態〕

 《廃棄孔》の影響を諸に受けて至った二次形態。

 肌が白色の鱗に覆われ、黒目金瞳になり、仮面を着けた装いに見た目が変化する。

 和人がコアを埋め込まれた時の負の想念を受け、【無銘】コアが通常とは異なる進化を行った発現した禍々しい姿。《本能》が無理矢理封じ込めても暴走形態が解除されないなど危険性は非常に高かったが、その時点では《守護》と《本能》が揃って暴走に積極的でなかったのであり、心の底から世界に絶望すればその力を遺憾なく発揮されると思われる。。事実”平行世界”に於いては世界滅亡の際に使われている事もあり、つまり現時点で世界を滅ぼすポテンシャルを秘めている事が示されている。

 一応二次形態の扱いになるが、通常の『コアが乗り手に合わせて進化する』関係ではなく『乗り手がコアを従わせている』という異質な関係性なので、単一仕様能力が発現していない点も含め、正しい意味の二次形態ではないと考察されている。

 現在は《廃棄孔》を自ら受け入れ、負を《守る意思》へと昇華した事で自我を保ったまま力を振るう事が可能。また和人の負に呑まれ死滅した人格に代わり、未来のユイことヴァベルがインストールされ、コア人格になっている。

 

 

〔単一仕様能力〕

 なし

 

 

〔兵装〕

 『原子操作』により実物を見れば何でも模造可能。ここでは【無銘】自体に積まれていた武器に限定して記す。

 

・《片手剣》黒鉄(くろがね)

 反りの無い片刃の黒い片手剣。ナックルガードが付いている。

 初めから《零落白夜》と同性質の機能を使用可能。

 和人は使用を忌避している。

 

・《片手剣》白金(しろがね)

 反りの無い片刃の白い片手剣。ナックルガードが付いている

 初めから《零落白夜》と同性質の機能を使用可能。

 和人は使用を忌避している。

 

・《片手剣》無明(むみょう)白鉄(しらがね)

 黒鉄と白金を峰同士で合わせ、合体させた両刃剣。

 SAO編第二十四章にて、闘技場《個人戦》第三戦に登場したボス《The Hollow Seized with Nightmare of past》がこれを持った際、HPを削って防御無視攻撃を放つ《薄明剣》を使用した。

 また《廃棄孔》が自身の象徴の剣として使っている。

 初めから《零落白夜》と同性質の機能を使用可能。

 和人は使用を忌避している。

 

・《両手剣》虚月(こげつ)

 出刃包丁を思わせる刀身、黒い柄と柄先から幾ばくか伸びる黒い鎖が特徴的な大刀。

 柄の長さは35cm、刃渡り120cmと、和人の背丈よりも巨大で重厚。

 《本能》の化身・シロが自身の象徴の剣として使っていた。

 SAOでは両手剣ユニークスキル《狂月剣》に対応していた。分類上《両手剣》だが、《片手剣》としても運用可能。

 和人は使用を忌避している。

 

・《細剣》アクアリウム

 蒼色の柄、丸鍔、刀身を持つ片刃の細剣。

 アクア・ナノマシンを用いることで水の障壁による防御や波濤による攻撃など、圧倒的物量に物を言わせた攻撃が可能。水場であれば真価を発揮する。後述の氷を操るフリーズプライドと組み合わせる事で、更なる攻撃が可能となる。

 アスナが所有するリズベット謹製の継承剣ランベントライトと酷似している。

 

・《曲刀》エンゼルイーター

 悪魔の羽を思わせる黒い刀身、黄色の目玉を象った鍔、黒色の柄と緑のナックルガードが特徴的な曲刀。

 文中では基本的に《曲剣》と表記される。

 参考武器はリメイク版《テイルズ・オブ・デスティニー:ディレクターズカット》のソーディアン《ベルセリオス》と、《KHシリーズ》のリクの武器《ソウルイーター》。

 SAOでは曲刀ユニークスキル《暗黒剣》に対応している。

 

・《刀》天禮(てんらい)

 白い鮫革が巻かれた柄、菱形の鍔、白銀の刀身を持つ刀。

 長さは一般的な刀と脇差の中間である小太刀程度で、小回りが利く。キリトからすれば平均的な男性が振るう刀とそこまで変わらない。

 電気の伝導率が高く、電撃を飛ばしたり相手を麻痺させるなど間接攻撃手段が豊富で、雷を纏う事で斬撃そのものの鋭さも飛躍的に高められる。しかし日本刀の構造も相俟って刀身そのものの強度は高くなく、打ち合いには向いていない。

 文中では基本的に《雷刀》と表記される。

 SAOでは刀ユニークスキル《抜刀術》に対応していた。

 

・《片手棍》ルナティック

 星を象った鍔を持つ、全体的に蒼い片手棍武器。

 ただし見た目はまるっきり両手剣で、扱い方は片手剣と同様。

 文中では基本的に《クレイモア》と表記される。

 一応棍系ユニークスキル《地顎刃》に対応しているが、片手武器である事と大地の力を有していないため下記の武器に比べて威力や効果は控え目になる。

 

・《両手棍》ガイアブレイド

 十手を分厚くしたような形状で、赤黒く分厚い刀身が特徴的なアックスブレード。

 見た目はまるっきり両手斧だが刃が無いので棍系武器になる。文中では《斧剣》や《アックスブレード》と表記される。

 効率的に振動を伝達させる機能を持っており、物質の結合崩壊を起こす事を得意とする。

 SAOでは棍系ユニークスキル《地顎刃》に対応していた。

 

・《両手斧》ダリア

 湾曲した黒い持ち手と金色に輝く刃が特徴的な大鎌。大鎌はSAOのシステムでは《両手斧》に分類されている。攻撃属性は斬撃属性。

 特にこれと言って特別な属性を有してはいないが、《両手斧》にしては軽量なのでかなり素早い攻撃を可能とする。一振りの攻撃範囲はかなり広い。

 両手斧ユニークスキル《死閃鎌》に対応している。ちなみに読み方は《しせんがま》。

 

・《長槍》ドラゴニックスピナー

 竜の咢を思わせる刃を持つ六本で一対の藍色の長槍。攻撃属性は斬撃、刺突、貫通の三属性。

 風を操る力を有しており、攻撃した後には風の刃で追撃したり爆風で吹き飛ばしたりなど、臨機応変な運用が可能。

 キリトが手にしていない場合は風を纏って宙に浮いており、特にイメージしていない場合はキリトの背面百八十度を六分割するように展開されている。キリトが追撃に多用するお気に入りの武器。よくエターナルブレイズとセットで使われる。

 

・《投擲武器チャクラム》エターナルブレイズ

 四方に大きく飛び出た刃、それらの中間に小さく飛び出た刃を持つ十文字手裏剣のような二枚一対の戦輪。中心の持ち手は黒い革で覆われており、刃は紅く縁取られている。炎を操る力を持ち、火焔を噴き出しながら敵を斬り裂く事で切り傷と火傷を同時に負わせる事が出来る。

 キリトが手にしていない間は炎を纏って宙に浮いており、特にイメージしていない場合はキリトの左右を護るように展開されている。投擲後の軌道はイメージに沿う。キリトが追撃に多用するお気に入りの武器。よくドラゴニックスピナーとセットで使われる。

 投擲武器系ユニークスキル《手裏剣術》に対応している。鍛えると他の武器も投擲出来る。

 

・《弓》シャープシューター

 紫色のエネルギー矢を無限に放てる紫紺色でカラーリングされた二丁一対のボウガン。エネルギー矢は一丁につき百発分装填されており、構え直すと自動で再装填されるため、実質弾切れが無い。一丁の狙撃銃に連結させる事が出来、その場合は強力な矢を二十発分放てる。

 攻撃属性は少々特殊で、二丁一対では刺突属性のみ、連結時は刺突と貫通属性を有する。

 キリトが手にしていない場合は左右に分かれて浮いており、固定砲台のようになる。この状態では構えを挟まなくとも自動で矢は補填されていく。

 弓系ユニークスキル《射撃術》に対応している。

 

・《盾》フリーズプライド

 氷の結晶を思わせる青色で縁取られた蒼の大盾。

 あくまで盾なのでこの装備そのものに攻撃判定は無いものの、氷を操る力を使う事で相手にダメージを与えられる。盾の先端に氷柱を生やす事で攻撃判定は発生する。この場合、攻撃属性は斬撃、刺突属性になる。

 キリトが手にしていない場合は前面からの攻撃から守るように正面に浮き、イメージによって自由に動かす事が出来る。当然ながら通常の様に腕で持つ事も可能だが、キリトの身長が足りなくて下端が地面に刺さるので、基本的に浮いている。

 水を操る細剣アクアリウムとセットで使用すると、水で濡れた相手を氷漬けにして動けなくし、凍傷ダメージでじわじわ追い詰めるといった行為が可能になる。

 

 

 

 

・【黒椿】

建前/実際

 コア:束作(コア・ネットワーク式)

 製作:倉持技研/篠ノ之束

(機体製作は倉持、完成を束が手掛けている)

 世代:第三/第四

 対応:近・中距離/全領域全局面

 コンセプト

 表:イメージ・インターフェイス兵装運用の難易度低下、汎化

 裏:攻撃・防御・機動と用途に応じて切り替え可能な《即時万能対応機(リアルタイム・マルチロール・アクトレス)

 待機形態:雫型のネックレストップ

 展開形態:黒のバイザー、西洋甲冑

 

 SE量:1000

 パワー:第三世代トップ

 ガード:パイルバンカーを掠り傷で済ます装甲

 スピード:平均速度は第三世代機瞬時加速

 スタイル:真っ向から叩き潰す正統派ラスボスタイプ

 

 

 和人が受領した第四世代IS。

 見た目は西洋甲冑。【白騎士】を黒くして、ミニサイズにしたバージョンが一番近い。SAO後半期に於いてキリトが纏っていた甲冑がモチーフ。バイザーがあるので、スレイブ(キリカ)の装いが最も近い。

 反応速度などは《ナーヴギア》に記録されたデータ、また《SAO事件対策チーム》が記録したデータを反映させているので、和人が出し得る最大能力に付いていけるレベルになり得る。

 元は”一次形態に於いて単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)を発現させる”事を目的に研究、開発が進められていた。しかし搭乗者に反応せず、結果凍結されていたところを束が受け取り、原因は分からないがとりあえず調整を進めた。結果的に和人が正式搭乗者として機体から承認される。

 第四世代、《展開装甲》と前例のない機体という事で頭を抱えたが、考え方を変えてアドバンテージと思うようにした。実際戦闘経験を積むほど和人の対応は的確になるので、時間の限り訓練を積めば無類の強さを発揮する。

 

 ――メタ情報。

 倉持が作り、凍結されていた流れは原作一夏の【白式】そのまま。しかし本作に於いて千冬専用機【暮桜】が現役で、つまり【白騎士】のコアは【暮桜】に使われたままなので、【黒椿】のコアは【白騎士】のものではない。

 また《展開装甲》は【白式】の武装・雪片弐型に限定的に、原作箒の専用機【紅椿】にはアーマー全体に使われている。【黒椿】がどちらか明言されていないが、菊岡の語りは【紅椿】のものとまったく同じ。

 

 以上の要素から原作と較べ、【黒椿】は――

 

1)コアが【白騎士】のものでない=治癒機能&《零落白夜》を発現しない

(《零落白夜》の発現理由は【暮桜】に使われていたコアによる所が大きいとされる)

 

2)【白式】と同じ製作経緯でありながら初期段階で近・中・遠距離の武装が積まれている

(【白式】がブレード一本だったのは束がそうしたからと原作三巻で明かされているので、逆説的に和人に親身な本作束がしなければ複数の武装を積載可能。また《零落白夜》発現も狙えないので容量制限も起き得ない)

(後に荷電粒子砲が追加されたのは、シャルの銃器を使った事を学習し、二次移行で追加した【白式】の頑張り)

 

3)世代、機体特性は【紅椿】と同じ

 

4)【白式】、【紅椿】はどちらも一次形態時点で単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)を発現しているので、【黒椿】も何かを発現する可能性が高い

(【白式】と同じ製作経緯、【紅椿】と同じ特性と兵装)

 

 ――という、【白式】と【紅椿】の設定のいいとこどりをした機体という事になる。

 

 ちなみに原作【白式】相当の機体を預かり、束が()()()()()()()【黒椿】が出来たのであって、【紅椿】を黒くして渡した訳ではない。

 なので箒が専用機を喪った訳ではない

(別世界線の記録では【黒椿】のデータに近い機体があったそうだが、それが【紅椿】か、使っていたのが箒かは不明)

 

 

 

〔兵装〕

 『原子操作』により実物を見れば何でも模造可能。ここでは【黒椿】自体に積まれていた武器に限定して記す。

 

 

・コード:ブラッキー

 黒剣【エリュシデータ】

 翠剣【ダークリパルサー】

 

 

・コード:ホワイト

 黒刀【朔夜(さくや)

 白刀【白夜(びゃくや)

 

 

・コード:ビースト

 召喚兵装【ⅩⅢ・レプリカ】

 直剣【黒鉄(くろがね)

 直剣【白金(しろがね)

 直剣【無明(むみょう)白鉄(しらがね)

 大刀【虚月(こげつ)

 細剣【アクアリウム】

 曲刀【エンゼルイーター】

 雷刀【天禮(てんらい)

 短棍【ルナティック】

 長棍【ガイアブレイド】

 大鎌【ダリア】

 長槍【ドラゴニックスピナー】

 戦輪【エターナルブレイズ】

 連弩【シャープシューター】

 凍盾【フリーズプライド】

 

 

・コード:フレンド

 和人/キリトが記憶している武器が再現されたもの。

 SAO時代の武器は束により再現されたものもあるが、和人の記憶から原子操作で再現されたものが大半を占めている。こちらは”仲間”と認識している者達の武器が登録されている。

 手に取れば様々な感情を呼び覚ますが混じり気があるため単一仕様能力を発動させる事は出来ない。

 

 直剣【赤輝剣リメインズハート】:キリト(SAO)

 直剣【煌輝剣エクスエターナ】:キリト(SAO)

 直剣【偽輝剣ベロシアスブレイン】:キリト(SAO)

 長弓【秘弓スタークラフト】:キリト(SAO)

 黒剣【ブラークヴェルト】:キリト(旧)

 緑剣【ディバイネーション】:キリト(旧)

 黒剣【ユナイティウォークス】:キリト(新)

 黒剣【フェイトリレイター】:キリト(新)

 直剣【聖剣エクスキャリバー】:キリト(新)

 直剣【魔剣フォールブランド】:キリカ(SAO)

 直剣【魔剣デスブリンガー】:キリカ(ALO)

 長刀【ジョワイユーズ】:リーファ(SAO)

 翠刀【都牟刈之大刀】:リーファ(SAO)

 長刀【草薙之剣】:リーファ(ALO)

 長刀【影雷】:クライン(SAO)

 黒刀【朔】:クライン(SAO)

 長刀【薄緑】:クライン(ALO)

 黒剣【ルナティーク】:ユウキ(SAO)

 直剣【神剣ラグナロク】:ユウキ(SAO&ALO)

 黒剣【エリュシオン】:ユウキ(SAO&ALO)

 黒剣【マクアフィテル】:ユウキ(ALO)

 細剣【エルトゥリーネン】:ラン(SAO)

 細剣【煌剣スカイ・ペリオン】:ラン(SAO&ALO)

 直剣【月光剣ルナリアム】:サチ(SAO&ALO)

 長槍【魔槍ゲイ・ボルグ】×6本:サチ(SAO&ALO)

 細剣【ランベントライト】:アスナ(SAO)

 細剣【天殲剣】:アスナ(SAO&ALO)

 細剣【レイグレイス】:アスナ(ALO)

 細剣【麗剣デゼテラ】:アスナ(ALO)

 大剣【ドラグヴァンディル】:ストレア(SAO&ALO)

 大剣【劫剣オブジェクトイレイサー】:ストレア(ALO)

 短剣【ガルム】:シノン(SAO)

 短剣【日蝕剣スコル】:シノン(SAO&ALO)

 短剣【月蝕剣ハティ】:シノン(SAO&ALO)

 長弓【聖弓アッキヌフォート】:シノン(ALO)

 短剣【イーボンダガー】:シリカ(SAO)

 短剣【ジャルディーノ】:シリカ(ALO)

 短棍【アーデントスマッシャー】:リズベット(SAO)

 短棍【神杖グリダヴォル】:リズベット(ALO)

 短剣【ソードブレイカー・リノベイト】:フィリア(SAO)

 短剣【ブレイドクラッシャー】:フィリア(ALO)

 直剣【ソード・オブ・ホグニ】×2:レイン(SAO&ALO)

 直剣【魔剣ダーインスレイヴ】×2:レイン(ALO)

 大斧【バトルアックス】:エギル(SAO)

 大斧【ナズ】:エギル(ALO)

 大斧【聖斧シュナイピア】:エギル(ALO)

 剣盾【リベレイター】:ヒースクリフ(SAO)

 剣盾【邪聖具アンビバレンツ】:ヒースクリフ(ALO)

 長槍【神槍レーヴァティン】:セブン

 長刀【天叢雲剣】:スメラギ

 大剣【闘剣レグルスネラ】:ヴァフス

 大剣【覇剣レグルスネラ】:ヴァフス〔オルタ〕

 黒剣【フルンティング】:ルクス

 白剣【カンシャンス】:ルクス

 

 

・コード:エネミー

 和人/キリトが記憶している武器が再現されたもの。

 和人の記憶から原子操作で再現されたものが大半を占めている。こちらは”敵”と認識している者達の武器が登録されている。

 手に取れば様々な感情を呼び覚ますが混じり気があるため単一仕様能力を発動させる事は出来ない。

 下記には”平行世界”に存在しなかった、現時点で”平行世界”と搭乗者とISの組み合わせが違う、あるいは存在を確認できていないパターンを列記。

 

 直剣【アルジェントブレード】:アキト(SAO)

 

 

・コード:IS

 和人/キリトが記憶している機体が再現されたもの。

 ヴァベルの記憶データによって知り得た”平行世界”のISすらも再現可能。基本的に再現されるのは和人が直接対峙した事のある機体、およびその兵装に絞られている。

 下記には”平行世界”に存在しなかった、現時点で”平行世界”と搭乗者とISの組み合わせが違う、あるいは存在を確認できていないパターンを列記。

 

 【海神の淑女(エーギル・レイディ)】(武装のみ再現):本編楯無

 【黒騎士】:本編クロエ

 【打鉄・黒】:本編マドカ

 【白式】:本編秋十(雪片弐型含む)

 

 【霧纏の淑女(ミステリアス・レイディ)】:分史楯無

 【白騎士】:分史千冬

 【サイレント・ゼフィルス】:分史マドカ

 【彼岸】:分史α直葉

 【鬼椿】:分史β直葉

 【人誅】:分史γ直葉

    :

    :

    :

 【剣鬼】:分史?直葉(【黒椿】初期状態と酷似)

 

 

 

・第三世代相当システム

《ソードスキル・アシスト・システム》

 《展開装甲》の限局使用をプログラムで統制し、ソードスキルの動きをするよう指定する事で実現可能となる再現システム。要は腕や足のブースターでソードスキルの動きを再現させる。

 そこから操縦者が調節するのがシステム外スキルの《剣技増幅(スキルブースト)》。

 和人が《キリト》として培った経験、技の全てをフル活用出来るようになるので、VRMMOでの戦闘経験が活かされやすくなった。 

 発動の可否は和人の『発動する意志』と『構えに対するイメージ』に左右されるため、使う気が無ければ構えを取っても発動しない。

 

 

・第三世代兵装

 《エレメンタルマスター》

 原子操作で相手とのラインを作り引き寄せたり、指定空間の原子を操作して場を支配したりなど、使い手によって効果が大きく左右される代物。原子を操れる性質上、生身の相手を窒息死させる事も可能。酸素濃度を弄って簡単に爆発も起こせる。

 ”イメージ・インターフェイス”搭載兵装。

 

 

・第四世代兵装

 《展開装甲》

 世間に秘匿された兵装。

 胴体、四肢を覆う各種装甲に散在する攻撃・防御・機動とあらゆる状況に瞬時に対応するための兵装。そのためエネルギー兵装としての扱いになるが、同時にブースターなどの役割も果たせる。

 和人は《ソードスキル・アシスト・システム》の運用のためにブースターとして専ら使用し、これの秘匿をしている。

 

 

 

〔単一仕様能力〕

 《覇導絶封》

 守護人格の影響で発現。

 エネルギー倍加能力。

 原作【紅椿】の《絢爛舞踏》と同じ能力。『コード:ブラッキー』の武器を出せば、守護の意志によって自動発動。

 その性質上、試合では使用制限を掛けられている。

 

 《万象絶解》

 生存本能の人格の影響で発現。

 マテリアル無効能力。

 原子分解ブレード能力+防御不可攻撃。

 物理に対して絶対優位。『コード:ホワイト』の武器を出せば生存本能によって自動発動。

 単一仕様能力なので刀さえ出していればエリュシデータなど他の武装にもこの能力は付与される。絶対折れない部分は《ONE PIECE》の黒刀や”武装色の覇気”をイメージ(全ての武器に適用されるので後者が近いか)

 その性質上、試合では使用制限を掛けられている。

 

 《空白絶虚》

 廃棄孔の人格の影響で発現。

 エネルギー無効能力。

 エネルギーに対して絶対優位。

 『コード:ビースト』の武器を出せば負の感情によって自動発動。

 まんま《零落白夜》。千冬への殺意、千冬を崇める世界への復讐心を根底にしているため、皮肉のように同じ能力になった。名前の『空白』は《零落白夜》の事を捻ったもの。

 その性質上、試合では使用制限を掛けられる可能性はあったが、【暮桜】の《零落白夜》や【白式】の《月牙天衝》の例から使用許可が下りている。

 ――しかし和人に使うつもりは無い。

 

 

 






 和人の職位がクッソ長くて書くのに苦労した……

 ……や、経歴もクッソ長いんですけどね。クリスマスイベ以降省いてるし()

 あと『コード:フレンド』で列記されてる仲間の武器の内、(SAO&ALO)と書かれているものはSAOから引き継ぎ、今も使ってる物という意味です。つまり最終戦で使っていた最強武器ですね。

 いくつかは《アクセル・ソード》の無限ダンジョンでだけ手に入る最強レア度武器も混ざっているという……これがMMOガチ勢の実力よ……

 ちなみにいくつかゲーム作品の小ネタが混ざっております。

・直剣【赤輝剣リメインズハート】
 《インフィニティ・モーメント》、《ホロウ・フラグメント》に於けるリズベットイベントで手に入る《片手剣》武器。前者では片手剣最強と呼ばれるほど強かった。本作でもSAO終盤で導入イベントがちょろっとあったりする。
 周回プレイで量産可能。しかし鍛冶強化で二本の強化段階が重なると片方が消失するバグが二作ともに存在していた。後にホロフラは修正されたが、強化するパラメータの種類も同じだと極まれにまだ起きたりしなかったり。
 ちなみにキリト専用装備。リーファに装備させようと思ったけど断念せざるを得なかったプレイヤー(特に初代作品)はきっと多い。
 そして右手にエリュシデータ、左手にリメインズハートの装備を見た時、原作既読の人はふと既視感を覚えたに違いない……(悲しみ)
 本作初登場はALO編でユウキ達諸ともセブン、オーディンらを瞬殺した時。


・直剣【煌輝剣エクスエターナ】
 《ホロウ・フラグメント》に於ける片手剣最強の一角。
 虹色に煌めく結晶のような刀身をした煌びやかな剣で、その性能に比例するように取得難易度も極めて高い。黄金に煌めく最強ドラゴンを倒してようやく手に入れる事が出来る。
 ソードスキル威力増加のバフを有する。大抵ボス特効バフの聖剣ラグナロクとセットだった(同じ武器のバフは重複しない制限があったため)
 神獣武器なので等間隔で明滅を繰り返す。
 一応本作キリトも入手はしていたものの結局日の目を浴びる事なくアカウントと共に電子の海へと消えたが、ISを介して復活する機会を得た。


・直剣【偽輝剣ベロシアスブレイン】
 《ホロウ・フラグメント》に於ける片手剣最強の一角――の、劣化品。
 虹色に煌めく結晶のような刀身をした煌びやかな剣で、その性能に比例するように取得難易度も極めて高い。秘匿領域深奥にて待ち構える《ナイトメア・ホロウ》(強化ホロウキリト)を打ち倒した先の宝箱から確定で入手できる。
 背後威力増加バフを持つ。
 神獣から手に入れたものではないが、階級的には同クラスなため明滅する。
 正直探索時間を考慮するとナイトメア・ホロウを倒せるプレイヤーはエクスエターナを取得しててもおかしくないので手に入れたところで感慨はあまり大きくないだろう。
 一応本作キリトも入手はしていたものの結局日の目を浴びる事なくアカウントと共に電子の海へと消えたが、ISを介して復活する機会を得た。


・長弓【秘弓スタークラフト】
 《ホロウ・フラグメント》に於ける最強の弓の一角。
 見た目はアニメALOシノンが使う弓《アッキヌフォート》(ゲーム画面や攻略本などで手にしている弓でもある)と同じだが、一定周期で明滅を繰り返している。その性能に比例するように取得難易度も極めて高い。百層を超える秘匿領域の最奥に待ち構える女帝ボスを打ち倒した先の宝箱から確定で入手できる。
 悲しい事に装備できるのはシノンだけだが、原作勢からすればかなり見栄えする上に性能も良しなので大満足である。
 個人的には名前もアッキヌフォートだったら文句なしだったという無駄話。
 一応本作キリトも入手はしていたものの結局日の目を浴びる事なくアカウントと共に電子の海へと消えたが、ISを介して復活する機会を得た。


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