インフィニット・オンライン ~孤高の剣士~   作:黒ヶ谷・ユーリ・メリディエス

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 今話の時系列は、かずと別行動開始直後〜ユウキ達加勢までの間の出来事です。後で今話の順番を前に変更します。

※今話は『バイオハザード』の作品ネタが凝縮されてますが、今作で採用されてる部分は最初から採用していた部分です。最近になって掘り起こされた伏線、という認識でお願いします。



 ――【無銘】負の二次形態(虚化)の見た目、ISに似つかわしくない生物的な暴走じゃありませんか?




ネットの反応 ~有機生命体兵器(Bio Organic Weapon)

 

 

【仮想】義弟について語ろうゼ☆【現実】其の9

 

    *

    *

    *

 

 

131名無しのプレイヤー

 アメリカ代表候補のダリル・ケイシーが内通者かぁ。織斑千冬、更識楯無、更には課題実験のために義弟も外出してて戦力的にもぬけの殻のところを狙われたんだなぁ

 神童さぁ……義弟でも十数分は持ち堪えたんだし、同じくらい持ち堪えなよなぁ

 俺がそうなったら無理だけど

 

 

132名無しのプレイヤー

 >>131

 究極の棚上げだぁ()

 

 

132名無しの情報屋

 【速報】アメリカ合衆国カリフォルニア州全域で暴動発生中!

 【速報】アメリカの暴徒、人を襲い噛む。噛まれた人もまた暴徒化! リアルバイオハザードか?

 【朗報】解放の英雄・桐ヶ谷和人、日本代表候補・更識楯無などが救助活動中!

 

 【悲報】桐ヶ谷和人、カメラマンが生中継を続けるという意思を尊重し、単身別行動を取る!

 

 

133名無しのプレイヤー

 >>132

 おう、デカい釣り針やめーや

 

 

134名無しの情報屋

 釣りじゃないんだよなぁ

 『カリフォルニア 桐ヶ谷和人』で検索してみ? そこを切り取られた数分の動画がもうアップロードされてるから

 

 

135名無しのプレイヤー

 は? まじ?

 つかリアルバイオハザード? なにが感染爆発したのさ

 

 

136名無しのプレイヤー

 暴徒。噛まれた人も暴徒に……あっ(察)

 

 

137名無しのプレイヤー

 フィクションはフィクションだからこそ傑作なんであってノンフィクションになったらアカンって言ってるだろ(絶望)

 

 

    *数分後*

 

 

147名無しのプレイヤー

 アカン(絶望)

 これマジのリアルバイオハザードやん。初代オープニングみたいな展開やん(白目)

 

 

148名無しのプレイヤー

 よりによってアメリカとか、フィクション通りじゃないですかヤダー……

 

 

149名無しのプレイヤー

 アメリカ政府は泣きっ面に蜂だな。ダリルの内通事件が発覚しててんやわんやしてる時にバイオハザードが重なるとか

 

 

150名無しのプレイヤー

 政府より市民の方が明らかに被害酷いんですが

 

 

151名無しのプレイヤー

 でもゾンビ物で大抵やられるニュースキャスターが奇跡的に生還できてるよ

 

 

152名無しのプレイヤー

 その中継を保守する意志を示したせいで義弟が別行動を取り始めたがな……

 

 

153名無しのプレイヤー

 そこまで中継なんて気にする必要ないと思うんだがなぁ。ゾンビとテロ組織両方を纏めて相手取るのは厳しいとは言え、あの面子のポテンシャルならオーバーキルも余裕だろ

 

 

154名無しのプレイヤー

 マジにバイオハザードなら、義弟達は歴代主人公と違い、一回でも引っかかれるだけでアウト。義弟は”奴ら”って言ってるし感染を凄く危惧してるようだから、そこがネックだったんじゃないか?

 

 

155名無しのプレイヤー

 ゲームはハーブで回復できるけど、実際そうじゃないからなぁ

 救急スプレーで傷が完治するって訳も無いし

 

 

156名無しのプレイヤー

 歴代主人公達ってなんだかんだゾンビに何回か噛まれてもゾンビ化しない理由があるからな。自然な抗体持ちとか

 義弟がどこまで履修してるかは不明だが、抗体について知識はあってもそれを頼りにはしないだろうな。むしろ知ってれば余計警戒する

 

 

157名無しのプレイヤー

 一人で行ったのって、楯無ちゃんやクロエちゃん達を奴らから遠ざけるためなんかね?

 

 

158名無しのプレイヤー

 でもホテルに立てこもるにあたって奴らと戦う訳だが

 

 

159名無しのプレイヤー

 義弟はああ言ったけど、今回のリアルバイオハザードは《亡国機業》の仕業なんだと考えてると思う。街中の奴らは感染を繰り返していった二次災害的なもの

 でも《亡国機業》のアジトに行けば、研究・開発された生物兵器があってもおかしくない

 危険度で言えば圧倒的にアジト側って考えたんだろうな。比較の問題だ

 

 

160名無しのプレイヤー

 >>159

 ありそうな話過ぎて納得しか出来ん()

 

 

161名無しのプレイヤー

 まあ義弟には保護者部隊がある訳だし、厳密にはソロじゃないだろうが……

 …………保護者達、グロ耐性あるのか?

 

 

162名無しのプレイヤー

 ユイちゃん辺りは微妙だなぁ。平気な顔で奴らを処理していく姿はちょっと考えたくないし

 でもヴァフス達はいけそうだな。AIとは言え、ALOで闘争を繰り返してた霜巨人族の将軍だろ? バリッバリの武闘派な訳だしその辺は割り切って戦いそうだな。噛まれたところで機械のアバターだから感染はあり得ない訳だし

 

 

163名無しのプレイヤー

 電弟のキリカも、実質義弟みたいなもんだし大丈夫そうだな

 

 

164名無しのプレイヤー

 AI組はコアの方に本体を移してる時もあるっていう話だし、ジャミングがあっても大丈夫そうだな

 日本に留まってる保護者組は遠隔通信だと流石にキツそうだが

 

 

165名無しのプレイヤー

 仮に出来るとして、誰がマトモに戦えるだろうか?

 

 

166名無しのプレイヤー

 義弟のためならって、【絶剣】ちゃんは平然とバーサクしそうだが()

 

 

167名無しのプレイヤー

 義姉とかも怜悧さを崩すことなく刀を振るってそうだな()

 

 

168名無しのプレイヤー

 十代女子こわい……

 

 

169名無しのプレイヤー

 彼女らが特殊なだけだ。デスゲームで修羅に生まれ変わったんだろうさ

 

 

170名無しのプレイヤー

 恋は人を変えるっていうしな

 

 

171名無しのプレイヤー

 変わり過ぎだろォ!!!

 

 

172名無しのプレイヤー

 天真爛漫な女の子が目をギラギラさせて返り血を浴びながら人を斬っていき、最後はニッコリ笑って「もう大丈夫」って言ってくれる妄想を見た

 

 

173名無しのプレイヤー

 >>172

 えらく具体的な妄想過ぎて草

 

 

174名無しのプレイヤー

 >>172

 戦ってる子がほぼほぼ特定されてる内容で草

 でも本当にありそうなんだよなぁ……義弟限定で()

 

 

175名無しのプレイヤー

 義弟限定

 現実は非情だなぁ……

 

 

176鼠

 『そこ変わって欲しい』って言いそうなやつが出そうだから先に言っとくゾ

 

 もし義弟の立場になったら生体兵器化の人体改造受けて、誹謗中傷受けまくりながらもデスゲーム最終戦を一人で生き延びて、四日四晩戦い続けて死にそうになって、IS数機を生身で相手して、最後はリアルバイオハザードで一人別行動取らないといけない過酷な運命を背負う事になル

 夢を叶えるなら相応の代償を払わないといけないって事を忘れるなヨ

 

 それを忘れたら、ただの人でなしだから

 

 

177名無しのプレイヤー

 『そこ変わって欲しい』って正にそう思ってた

 アルゴネキのコメ見て一瞬でヒェッてなった……

 

 

178名無しのプレイヤー

 β時代から見守り続けてた相棒は一味も二味も違うなぁ……(白目)

 

 

179名無しのプレイヤー

 デスゲーム物とロボット物とホラーバイオレンス物の主人公を全部ノーミスでこなさないといけないって、ほぼ全部やばい要素しか見当たらないなぁ……

 

 

180名無しのバイオマニア

 なぁ、ふと思ったんだけどさ

 今回リアルバイオハザード起きた訳だけど、なにかのウィルスが関係してると思うんだ

 

 

181名無しのプレイヤー

 おう、そうだな()

 

 

182名無しのプレイヤー

 何時もなら『現実見ろよ』って言ってる案件だけど、現実で起きてるから冗談とは思えないんだよなぁ……

 

 

183名無しのプレイヤー

 いまも続いてる中継でラウラちゃんが『和人は感染性ウィルスって予測していた。感染すると理性を司る前頭葉が破壊されて人を襲い、急所を撃たれても死なないのは運動命令形を操作する寄生虫のような特性を持ってるからだろう』って言ってた

 ラウラちゃん達が最初に奴らと遭遇したのは狂暴な犬らしい

 それに噛まれた人が暴徒、つまり奴らになって襲ってきたという話だ

 

 

184名無しのプレイヤー

 やっぱケルベロスもいるのな!

 つーか初っ端にケルベロスと遭遇とかマジで初代バイオ案件じゃねぇか!

 

 

185名無しのプレイヤー

 よく生き延びたな義弟達。初見でゾンビ犬をやり過ごすとかウェスカーかよ

 

 

186名無しのバイオマニア

 まあその辺は良いとして

 俺が気になったのは、義弟が第二回モンド・グロッソの時攫われた先で『生体兵器化の人体改造』を受けてたトコだ。もし《亡国機業》がカリフォルニアのリアルバイオを引き起こしたのなら、【無銘】を埋め込まれた義弟もなんかされてそうじゃないか?

 

 

187名無しのプレイヤー

 えー……?

 バイオには詳しくないけど、それってどうなんだ? あり得るのか? もしそうなら今まで義弟と接触してきた人達全員が感染疑いになる訳だが

 

 

188名無しのプレイヤー

 まぁ、バイオハザードには自然と抗体を作った主人公勢がいる訳だし、あり得ない話じゃないだろうが……

 でもバイオ系のワクチンって実際意味あるのか?

 インフルエンザワクチンも弱毒化したウィルス(抗原)を打って、そこから抗体を作って再度の感染を防ぐものだから、適合しないとゾンビ化するんじゃないのか? だとしたら使えない代物って事になるんだが

 

 

189名無しのバイオマニア

 そう、ワクチンってそういうものだ。ウィルスに対して適合しない時点でワクチンを打っても意味がない。ワクチンそのものが感染経路になるって事だ

 でもそれには例外がある

 バイオ2に於けるワクチンがその例外なんだ

 

 

190名無しのプレイヤー

 お、おう。なんかスレちのような気がするんだが

 

 

191名無しのプレイヤー

 いやでもリアルバイオ状態だから一通り聞こうぜ

 

 

192名無しのプレイヤー

 今後俺達の命を救う知識になり得る可能性もある。フィクションの話だが、バイオウィルスっぽいのが現実にある以上、ワクチンの知識も一部は通用するだろう

 しばらく様子見しよう

 

 

193名無しのバイオマニア

 ありがとう

 バイオ2で猛威を振るうウィルス『G-Virus』は、感染した宿主が激しい拒絶反応を起こさない限りは長い時間を掛けてゆっくりと融合して、元の細胞と『G-Virus』製の細胞と入れ替わって、完全なクリーチャーになる。これはウィルスの特性として外的要因を必要とせず自発的な突然変異を続け、死ぬまで予測不能な進化を繰り返すようになるからだ。そのため一度死亡しても再構築されるせいで仮死状態扱いとなり、蘇ったように動き出す事もある。一種の蘇生効果すらあるのだ

 さっき挙げた例外のワクチンは『対G用抗原体』といって、上記の感染から細胞が入れ替わるまでの間に打つ事で『G-Virus』を不活性化させられる状態を作り出すものだ

 つまりそのワクチンは、本当に感染してからしか効果を発揮しない

 事実2の女性主人公で出会う少女は感染したので必要とされたが、主人公達(ムービー上は一度も噛まれてない)は予防のために欲する事も無かった。数に限りがあるとしてもこれは違和感があるとして導き出された考察だ

 

 

194名無しのプレイヤー

 上記の少女は感染したが、ワクチンのお陰で一命を取り留め、以降の作品には成長した姿で登場している。美人だ。一度やってみて欲しい

 ともあれ、成長した少女だが、その体内から『G-Virus』全てを駆逐出来た訳じゃない。体内にはG抗体が形成されたので形を変えて残っている。この状態になったのは作中でこの少女だけなのだが、それについて実はこんな設定がある。『この状態になった感染者はウィルスの影響により、重傷を負っても瞬時に再生したり、肉体の老化の大幅な遅れや、停止などの特徴がある』というものだ

 

 ……で、これを踏まえた上で聞いてほしい

 

 

 

義弟、これ全部当てはまってないか?

 

 

 

 

195名無しのプレイヤー

 …………うせやろ?

 

 

196名無しのプレイヤー

 ま、マジですか……?

 

 

197名無しのプレイヤー

 ゾッとした

 それが事実だとしたら、数年前には現実でそのウィルスに相当するものがあったって事か……?

 

 

198鼠

 待って、ちょっと待って

 彼からは『【無銘】が女性のホルモンバランスを調整してるから成長しない』って聞かされてる。ウィルスの事なんて一言も言ってなかった

 

 

199名無しのバイオマニア

 ホルモンバランスを調整してるから成長してない?

 それこそおかしい。仮に女性のバランスに寄せてるとしても、なぜあんなに小柄なんだ? 成長ホルモン欠乏症である『小人症』ではない筈だ、ISコアが調整しているのなら猶更あり得ない。男性のX染色体の損傷など遺伝性や原因疾患が解らない特発性だとしても、コアがホルモン分泌を促しているのであれば拾われて以降は成長してなければおかしい。小人症の研究結果でも成長ホルモンを投与し続ければ150~160㎝台まで成長する記録もある。つまりホルモンを調整されているなら身長は伸び続けなければおかしい

 だが彼は生還からこれまで成長している様子が無い。彼の話では、デスゲームに囚われる前と変わらないそうだ。コアを埋め込まれて二年以上も経過しているのに、成長期でありながら一センチも伸びていないのはおかしいとしか思えない

 それでいて、脳出血をするも一週間で完治、腹が開くほどの大穴を開けた半月後に試合など異常な回復力を示している

 

 

200名無しのバイオマニア

 無論、これはフィクションを基にした私の勝手な考えに過ぎない

 しかしバイオハザードシリーズのウィルス設定は非常に緻密であり、発想こそ突飛だが、その過程を再度(さら)ってみると恐ろしく現実的な側面がある

 歴代バイオに登場するゾンビは、厳密には蘇生した死者ではなく、感情や意志を喪った『活性死者』とされる。人間としての特徴を喪った意味での死者だ。彼らは致命傷を受けても死なない高い耐久性を誇るが、その代償に非常にエネルギーを欲するため人肉を喰らうという行動を起こす。それを繰り返すと、前述の『G-Virus』の自己進化特性が合わさり、新たなクリーチャーへと突然変異する

 ちなみに人肉を喰らう点に関しては、作品によってはアドレナリンの異常分泌で理性を失い、空腹感に本能的に従うためというものもある

 

 

201名無しのバイオマニア

 これも勝手な推測だが、桐ヶ谷和人は『自己進化特性』を持つ疑似G-Virusの元感染者なのではないか?

 ISコアを体内に埋め込まれればその人は死ぬらしい。そこをG-Virusなどの自己進化特性でカバーした末に、あの白い仮面や肌を持つ異形体に変貌したのではないか? 原作バイオのG-Virusは感染した生物は非常にタフな肉体を有する上、死ぬまで予測不能の進化を遂げること、ワクチンが一定段階進化が進んでいると効果がないこともあり、制御が非常に困難であるため『有機生命体兵器(B.O.W)』の研究は事実上凍結されていたが、その欠点をISコアを埋め込む事で解決したのではないだろうか。

 同時にコアはウィルスを制御していて、必要に応じて『人間体』と『異形体』に肉体を作り変えているのではないか?

 通常形態が本来の姿であり二次形態は『ウィルスに侵された状態』なのではないか? コアを外されれば死ぬというのは、つまり抗体を喪うという事で、ウィルスの制御が出来なくなり、人として死ぬ事を意味しているからなのではないか?

 あの異形が本当にコアの負の二次形態だけによるものなのか甚だ疑問だった自分はそう考えた

 

 

202名無しのバイオマニア

 更に『生物兵器』という観点から見ると、桐ヶ谷和人は成功と言えるのではないだろうか

 自我を保っているので組織に従うかは不明だが、制御機構とも言える非束製=《亡国機業》製のコアを埋め込まれている以上、《亡国機業》は彼をいつでも操れる状態なのではないだろうか。例えば【無銘】の上位コアがあるなら彼は逆らえない、これはバイオ4の寄生体『プラーガ』にも同じ特性があった

 負の二次形態に関しては、彼はいま自我を保って異形としての力を振るえている。つまり暴走が無いという事なので、兵器として安定したという意味だ

 本来なら《亡国機業》が行うだろう調整を、彼は自力でやってのけ、『生物兵器』として安定したという事だ

 

 

203名無しのバイオマニア

 つまりこうだ

 キリガヤカズトは元ウィルス感染者。【無銘】コアを埋め込まれたが一度死んだか瀕死に陥り、それに耐えるためにウィルスを投与され、暴走した姿が負の二次形態。本来なら制御不能に陥るウィルスをコアを介して制御し、安定させた。現在ではその暴走形態すら任意で変身可能になっている

 つまり今はウィルスは安定している

 その特徴として傷の治りが速く、成長=老化が遅い、あるいは停止したと思われる

 

 そして胸の【無銘】コアが《亡国機業》のものである以上、上位のものがあれば彼はバイオ3における『追跡者』のように自己調整した力を《亡国機業》に操られる形で振るってしまうかもしれないという事だ

 

 その結果ゾンビ紛いの強靭な生命力でISを扱うタイラントのような『生物兵器』として人類に立ちはだかりかねないのではないだろうか

 

 

204名無しのプレイヤー

 ……やべぇ!!!

 

 

205名無しのプレイヤー

 怒涛の持論展開に草を生やしたいところだがあり得てしまいそうだから草枯らした()

 

 

206名無しのプレイヤー

 『バイオハザード』のウィルスって、B.O.W(有機生命体兵器)を作り出すために開発されたモンだからなぁ……

 そっかぁ……ISがある現実だと、こういう風になるのかぁ……()

 

 

207名無しのプレイヤー

 まぁ、【森羅の守護者】がいるから大丈夫だろ。アレって義弟の護衛兼監視な訳で、危険と判断したら取り押さえに動く不死身部隊だぞ? 無力化なら問題ないと思うが

 

 

208電姉

 操られるという点に関してですが、それは大丈夫です

 あの子は以前からずっとそれを危惧していました。なので、もう手は打ってあります

 

 

209名無しのプレイヤー

 電姉……ってことはユイちゃんか!

 それマジで?

 

 

210電姉

 はい。彼は作戦行動中なので詳細は伏せますが、既に問題は解決済みです

 

 

211名無しのプレイヤー

 おお……マジか、これはいいぞ!

 

 

212名無しのバイオマニア

 それはよかった。持論を語っておいてなんだが、実は手が震えるくらいドキドキだったんだ

 ところで電姉、あんたはウィルスなどについて何か聞いてないのか?

 

 

213電姉

 いえ、まったく。あなたの考察が事実かも定かではありません

 

 

214電姉

 ……ですが、恐らくそうなのだと思います

 あの禍々しい二次形態。アレは《織斑一夏》が抱いていた負の感情により発現したと本人に教えられましたが、それならコートなどの装甲に変化が起きるだけでいい筈です。肉体まで変化する理由がわからない。負の感情、つまり廃棄孔なのであれば記録にも残っている変化でないとおかしい筈ですし

 しかしあなたの考察を見て納得出来ました

 ウィルスを投与され、異形と化したのがあの二次形態。それが事の真実なのでしょう

 そうならなければあの子は生き残らなかった。そして生き残るために【無銘】は抗体を作り出し、安定した事で人に戻れた

 

 

215電姉

 ――ここを見ている皆さんにお願いです

 

 どうか、あの子を傷つけないでください

 ただあの子は、平穏に、平和に生きたいだけなのです

 【無銘】が抗体を作り出し、人としての姿を保っているのもその願いがあるからの筈です

 あの子は聡明なので、あるいは自身の体の事に勘付いているかもしれません。それを誰にも言っていないのは恐れているからだと思うのです

 擁護しろとは言いません

 批判するなとも言いません

 

 ただ……あらぬ誹謗中傷だけは、やめてください

 

 

216義姉

 あたしからも、お願いします

 これ以上あの子が生き辛くなるなんてあまりにも報われない

 

 

217絶剣

 ボクも、もう和人が苦しむのは見たくないよ

 人に罵られてるところなんてもう見たくない。頑張って守った人から罵られた時、泣いてたんだ。顔じゃなくて、心で泣いてたんだ

 もう嫌だよ、あんなの

 

 

218M

 ……私からも、お願いする

 あの子は優しい子なんだ

 ただ只管に頑張り屋なんだ

 せめてその努力を、裏切らないであげてくれ

 

 

 

 以降、保護者勢の擁護を訴える声と、それに対するレスコメと、偶に中継の報告が続いた。

 

 







 ――前話でテレビアナウンサーが生存したのはこの回の為なんだなァ!!!



 ちなみにユウキ達が駆けつけたのはこのすぐ後だですが、こんなに心配してたのに向かってすぐ他人の株式の心配してるの聞いたらそりゃあユウキも呆れるってモンですよ。平常運転過ぎて肩の力が抜けるともいう。

 バイオマニアの文面はバイオハザードシリーズで拾える研究文書や考察文書の書き方を参考にしています。
 それとこのバイオマニアはただバイオシリーズをこよなく愛するゲーマーなので阻止機の人間とかではないです(予防線)


・負の二次形態
 【無銘】が持つ形態の一つ。
 和人の負の想念がコアの意志を殺し、暴走した形態――というのは、あくまで和人と束の推測でしかない。和人は当時の記憶があいまいで、束はその現場を知らないからだ。
 本来ISが暴走した時はVTシステムや原作【白式】暴走形態など極めて機械的だが、和人の二次形態は非常に生物的であり、この時点で相違点が見られている。暴走の主軸が生物、すなわち操縦者である事だ。
 また負の二次形態時の戦闘装束も、通常時のコートから大きな変化はない。VTシステムや【白式】暴走形態は全身を覆っていた点と相違している。
 和人本人と束、両者から同じ説明を受けていたので全員が誤認していただけ(一番知ってるだろう二人が誤認してたら是非もない)

 初期の頃からあったこの暴走形態は、和人が『生物兵器の被験者』である事の証明であると同時に、暴走の主軸が機械ではなく生物である事の顕れだったのだ。


・B.O.W
 正式には『有機生命体兵器(Bio Organic Weapon)』。
 ウィルスを投与され、兵器として調整されたものを指す。和人たちが最初に遭遇した《ケルベロス》はこの一つだが、エサや飲み水などから感染してゾンビ犬になったなど偶発的な産物はB.O.Wから除外される。つまりケルベロスとゾンビ犬は分類上厳密には異なる扱いを受ける。
 バイオシリーズではタイラント、ハンターなどはB.O.W、リッカーなど突然変異体は除外される。
 今話で話に挙がった『G-Virus』はあまりに強力な毒性を持つため原則制御不能で、原作バイオに於いて研究は事実上凍結されているため、B.O.Wの殆どは『T-Virus』を使用されている。


・タイラント
 B.O.Wの一種。
 人間の成人男性をベースに『T-Virus』を投与し、さまざまな肉体強化を施して製造された究極のB.O.W.。英語やギリシャ語で「暴君」を意味し、その名にちなむ圧倒的な戦闘能力と暴力性、そして生命力に加え、任務を遂行する兵士としての行動が可能な知能をも有する。
 生命の危機に瀕すると暴走してリミッターが外れた『スーパータイラント』など暴走形態も存在する。
 作品によっては特定個人を執拗に追いかける『追跡者』としての個体も存在しており、あるウィルスが脊髄に細胞レベルで移植された場合にそれは起きる。そのウィルスはT-ウィルスを取り込んで増殖を開始し、宿主の延髄付近に新たな脳を形成後、中枢神経回路の改変を行うと同時に脳機能を支配してしまう。この結果、宿主の思考はそのウィルスに委ねられ、それを介する事で外部からの完全制御が可能となった。

 和人の場合、そのウィルスが【無銘】コアに置き換わっただけの話がスレッドに挙がった。


・G-Virus
 バイオ2で登場した架空のウィルス。
 『始祖ウィルス』ベースの改良型ウィルスの中でも上位に位置しており、t-ウィルス以上の脅威を有するとされる。また『5』『6』で猛威を振るうウィルスの元となるものとして登場する。仮にG-Virusによるバイオテロが起きた場合、対バイオテロ部隊の全て支部の警戒レベルは『10』になり、支部を超えての作戦行動の必要があるほど危険視されている。
 今話に於いてはあくまで抗体持った状態の特徴で合致したのがバイオシリーズを例にするとこのウィルスだったからで、実際すべてが同じという訳ではない。
 今話で特に取り上げられてる『G-Virus』は『T-Virus』より脅威度が上で制御できなかったものだが、そこを【無銘】で解決して無理矢理『B.O.W』にしたのではないか、というのがバイオマニアの結論。

 つまり和人は生身も強靭だしISも使える『G-タイラント亜種(小柄ver.)』という幻のG型B.O.Wという事になる。
 なお、バイオ原作にはT-VirusとG-Virusを掛け合わせたウィルスのタイラントが存在するが、それは肉体が崩壊しかけていたり触手を持っているなど、およそ通常の人型タイラントからかけ離れた姿である。



 IS(機械)の暴走なのに、虚のように生物っぽい見た目の暴走形態を出した時点で突っ込まれるかと思ってましたが、特になかったので頑張って描写した甲斐があったようで満足です(*'ω'*)


和人の負の第二形態は生物兵器関係の伏線だった訳ですが、どうでしたか

  • 伏線としてしっかりしている
  • まぁ、ありといえばあり?
  • 突飛過ぎて付いていけない
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