インフィニット・オンライン ~孤高の剣士~   作:黒ヶ谷・ユーリ・メリディエス

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 どうも、おはこんばんにちは

 いよいよ《エクストラ・エディション編》の幕間最後となります

視点:セブン

字数:約一万二千

 ではどうぞ




幕間之物語:歌姫編 ~深淵ノ王~

 

 

「――ごめんなさい、お爺さん。あなたにコレは渡せないわ」

 

 ――あたしは、プレイヤーとしての欲を優先した。

 

 キリトを労わるなら、ここで渡して終わりにするのが最適。それはみんなも分かっている筈だ。それでも、その上で引っ掛かりを訴え、選択肢を残した。それはプレイヤーとしての欲がみんなを動かしているからに他ならない。

 これでクエストが失敗しても、それならそれで、引っ掛かりが解消される訳だから問題なかった。

 

『――――』

 

 果たして、クエストNPCの老人は手をピクリとさせ、押し黙ってしまった。

 コメント欄では『あーあ』と嘲る文が流れるが、知った事ではないと意識から外し、後退する。

 

『……そうか』

 

 数秒の沈黙の後、ようやく口を開いた老人の声は深く、深くしわがれていた。ドキリとする威圧感の籠ったそれを聞き、みんなが一度は収めた自身の得物に手を掛ける。

 そこで、老人の瞼が開いた。

 ギョロリと、紅く光る双眸があたし達を見据える。

 

『渡さぬとあらば、仕方ないのぅ――――!!!』

「下がれ――!」

 

 ごぼ、とローブに覆われた老人の四肢が急激に膨れ上がり、あたし達は急いで神殿の入り口付近まで後退した。後衛にアスナ、ラン、キリト、そしてあたしが付き、残りが前衛、中衛に付く。

 隊列を整えるわずかな間に、《Nerakk》は悍ましい変貌を遂げていた。

 一言で言えば、それは『超巨大タコ』。薄い桃色の体色をしたタコが神殿の出口付近に居座り、こちらを睥睨する。重量型のノームより太い触腕がうねうねと蠢く。

 あたし達の視線の先で、巨大タコの頭上に表示されていたネームフォントが《Nerakk》から《Kraken》へと並び変わった。更にフォントが追加され、最終的な名前は《Kraken The Abyss Lord》となった。

 深淵の王クラーケン。

 それが老人の正体だった。

 同時にクエストの進行度も更新され、達成条件が『クラーケンから御子の卵を守り抜く』に、失敗条件が『全滅する』に変更された。

 

「HPバーは……七本もあるのね」

 

 うへぇ、とあたしは息を吐く。その巨体に合わせて大きく表示されたHPバーの数は七つ。縮尺の関係でしかないはずだが、その大きさに比例し、あたし達のサイズの七本分より遥かに総量が多く感じてしまう。霜の巨人達ですら五本だったのに、更に多いのだ。

 そんなあたし達を委縮させるかのように、クラーケンの足が一本、神殿の石畳を叩く。

 

『気付かれるとは思わなんだが、しかし礼を言うぞ、妖精達よ。我を拒む結界が張られた神殿からよくぞ御子の卵を持ち出してくれたのぅ。さぁ、それを、我に捧げよ!』

 

 巨体に見合った音量で話してくるクラーケン。体が大きくなると態度も大きくなるのか、不遜極まりないその様子は、もはや黒歴史そのものな過去の自分自身を見ているようで怖気が走った。

 堪らず、あたしは声を張り上げた。

 

「お断りよ! その御子の卵とやらは、あたし達が改めて神殿に戻すわ!」

『愚かな羽虫どもよ! ならば深海の藻屑となるがよい!!!』

 

 こちらの再度の拒絶を受けたクラーケンは、紅く光る瞳をギラリと一際輝かせた。

 その瞬間、あたし達は一斉に行動を開始。後衛は詠唱を始め、前衛は足の一振りで全滅しないよう横幅十メートルほどの通路に散らばりつつ距離を詰め始める。

 

「――ディスチャージ!」

 

 最初に詠唱が完了したのはキリトだった。全員の攻撃力が増加し、武器に炎属性が付与される。立て続けにアスナ、ラン達の支援魔法が掛かり、前衛が強化されていく。

 そこで、クラーケンの初撃が迫った。

 まず分厚い脚を縦に振り下ろしてきた。レイン、スメラギ、サチの三人掛かりで抑えに掛かるが、相手の筋力値が高すぎるのか防御した上でもかなりのダメージを受け、更に継続ダメージも入り始める。

 

「やぁああああッ!」

「ふ――――ッ!」

「シ――ッ!」

 

 その隙に、ユウキ、リーファ、シノンが斬りかかった。前二人は片手剣スキルを使った炎属性攻撃を、シノンは至近距離から氷の弓矢スキルを発動し、レイン達が抑え込む足を攻撃する。

 根元近くを氷が穿ち、左右から炎で切り裂かれるクラーケンの足。

 しかし、紅く光るダメージ痕は瞬く間に塞がった。嚢胞のように皮膚が生まれ、傷を埋めたのだ。

 

「えっ?!」

「なに……?!」

 

 ユウキとスメラギの唖然とする声。時間が経つにつれてダメージ痕が薄れるのは常だったが、それは傷が塞がる――HPが回復しているということ。

 ゲージを見れば、最上段のゲージに減少は見られない。

 ドットの減りすらわからない程度の小ダメージなのか、本当にHP回復の現象として、ゲージが回復したのかもわからなかった。

 

「チィッ……ジェネレート――」

 

 それを見て舌打ちしたキリトが素早く式句を唱え、即座に完結。見慣れた閃光が掌から放たれる。光のレーザーは一瞬でクラーケンの頭部に当たった。

 

『ぬぉう?!』

 

 クラーケンの悲鳴で彼の攻撃が効いている事を知る。ならばとHPゲージを見る。

 

「な……ぜ、全然減ってない?! ていうか回復してる!」

 

 予想を裏切り、クラーケンのHPゲージはまったくと言っていいほど減っていなかった。ドット単位で少しずつ減り――それすらもおそらく数万ダメージだろうが――しかし、数秒でフル回復してしまうのだ。

 それを聞いたキリトが、再度舌を打つ。

 

「毒の固定ダメージでも一度のリジェネ量を超えないか。いや、あるいは完全耐性か……?」

「ど、どうするの?! キリト君の魔術でもダメじゃ……!」

 

 そう言う間にも戦況は変わる。クラーケンが他の足で前衛を突き飛ばし、戦線を瓦解させたのだ。各々、受けた攻撃は一発だが、誰もが残りHP一割の瀕死である。アスナ達の回復魔法が飛ぶが、継続回復のため次撃には間に合わない。

 このクエストがレイドでも受けられる理由が分かった。これは最大人数で来ても全滅するかどうかの瀬戸際を往ったり来たりするレベルの難易度だ。

 つまり――これは勝てない。

 

「なら、次の手だ」

 

 そう諦念を抱いたあたしと違い、キリト君は諦めていなかった。むしろ片頬を吊り上げてすらいる。まるで、新しいコトに挑戦できるとでも言いたげな顔だ。

 

「ジェネレート・ルミスナ・エレメント、フォーム・エレメント・ウェポン・シェイプ、スタイル・サーティーン、フライ・ストレート、ディスチャージ!」

 

 唖然とするのもつかの間、彼の式句によって頭上のそこかしこに光の武器が出現した。片手剣や細剣の他、アックスブレードや槍などもある。彼がSAO時代に使っていた召喚武具の再現だろう。

 それらが降り注ぎ、クラーケンの胴体に突き立った。

 ググっとHPが目減りを始める。回復はするが、全快にはギリギリ至っていない。

 

「減ってる、ダメージが足りたわ! これなら――」

「無理だ」

「え」

 

 いける、と言おうとしたあたしを制するように、キリトが断じた。

 なぜ、と問う必要は無かった。クラーケンの二撃目が振るわれるのが見えた。ユウキ達のHPはアスナ、ランの二重掛けの回復でも半分に至っていない。次当たれば即死だ。

 

「――絡め取れ!」

 

 杖を手放したキリトが、掌から白黒の茨を射出した。何本も一気に射出されたそれらは倒れ伏す前衛組に絡みつき、一気にこちらへと引き寄せる。

 直後、クラーケンの攻撃が叩き付けられる。空振りで生じた波動がその威力を物語っていた。

 

「あ、ありがと! 助かったよー!」

「ん。けどレイン、喜ぶには少し気が早いぞ」

「そうね……」

 

 やや面持ちに陰りが出始めたキリトの言葉に、厳しい表情でリーファが応じる。二人とも、その視線はクラーケンのわずかずつ目減りするHPゲージに向けられていた。倒すに至るには遥か彼方の減り方である。

 起き上がりながら、シノンが口を開いた。

 

「ダメージソースはキリトの魔術になりそうね……でも、あまり連発出来ないのよね?」

「基本的に毒属性のものは経験値を使うからな。維持はMPやHPでいいが、発動には経験値が必要だ」

「参ったわね……使えば使う程、維持時間が短くなるって事じゃない」

「ブラスターで回収は出来るけど、与ダメージは焼け石に水だからな。あのボス、いったいどれだけぶっ壊れたパラメータしてるんだか」

「おしゃべりはそこまでだ。来るぞ!」

 

 スメラギが注意を喚起する。その言葉通り、神殿の結界ギリギリまで届く触腕の攻撃が迫り来た。それぞれがバラバラに飛び退く。

 

「くっ……!」

 

 あたしも飛んだが、攻撃の余波で体勢を崩してしまった。御子の卵を渡してなるものかとしっかり抱えているせいで体勢を立て直しにくい。

 更にその余波だけでもHPを半分以上削られてしまった。

 

「セブン、こっちに!」

「お姉ちゃん!」

 

 ぐい、と手を引いたのは姉レインだった。剣を一本鞘に納め、空いた手であたしを引き寄せる。神殿から離れる形になるが、それでもクラーケンの攻撃範囲から離れたとは言い難い距離だ。油断はできない。

 

『オォォ……! 御子の卵を、我にィィィ……!』

 

 最悪な事に、どうやらクラーケンは与ダメージによるヘイトより、目的の御子の卵を持っているプレイヤーをより優先するAIになっているらしい。攻撃するプレイヤーが近くにいないためかもしれない。

 ぐぉっ、とクラーケンの触腕が襲い来る。

 

「させんッ!!!」

 

 そこに割って入ったのはスメラギだった。

 《テュールの隻腕》を発動した彼は具現化された巨刀を振るい、クラーケンの足を一本切り裂く。ドズンッ、と水中でも響くほどのショックウェーブが迸った。HPもガリッと削れる。

 

「ボクだって、負けるもんか――――ッ!!!」

 

 続けて、HPがまだ注意域範囲にあるユウキが二刀を引っ提げて突貫した。深紅の帯を引く突進攻撃(ヴォーパル・ストライク)で距離を詰めつつ、銀剣でクラーケンの顔面に強烈な一撃を加える。間を置かず、黒剣で紫紺色の刺突(マザーズ・ロザリオ)を立て続けに放った。

 

『ぐぉおおッ?!』

 

 顔面への強烈な攻撃はさしものクラーケンも堪えたようで、二度目の悲鳴が上がる。

 

「――――っ!!!」

 

 そこに無言で接近する金髪の風妖精。鞘に納め、しかし収まりきらない輝きを放つ長刀を瞬時に抜刀。ズパァンッ、という破裂音が響き、再びショックウェーブが総身を叩く。

 

「貫いて――――ッ!!!」

 

 遠間(とおま)から、まっすぐ伸びる深紅の輝き。それはサチが投擲した魔槍の一撃だった。狙い過たずクラーケンの右目を穿ち、三度目の絶叫を上げさせる。

 

「サウザンド・レイン――――ッ!!!」

 

 反撃の隙を与えないとばかりに姉のOSS《サウザンド・レイン》が放たれた。異空の武器庫に納められた種々様々な名剣、名刀、名槍が飛翔し、クラーケンの体のそこかしこに突き立てられていく。一発一発の威力は低いかもしれないが、それを物量で補っていた。

 

「魔剣、解放。フォールブランド――――ッ!!!」

 

 トドメとばかりに、触腕を除くクラーケンの本体を飲み込むほど巨大な波濤が海中を引き裂いた。潮の流れが発生するほどのその攻撃に、これなら少しは、と希望を抱く。

 およそ十秒ほど闇の波濤が続き、更に数秒掛けて漆黒の靄が晴れていく。

 

『ぬぅ……羽虫どもめ、小賢しい真似をしおるわ』

 

 ――果たして、闇が晴れたそこには、未だピンピンしている深淵の王がいた

 HPゲージは、一本目の二割が削れた程度。全体で見れば一割も削れていなかった。

 

『こうもブンブンうるさくては堪らん。ここらで、お遊びは終わりにしてやろうかのぅ』

 

 ギョロギョロと辺りを見回したクラーケンが、クワッ、と眼を見開く。

 すると白色の波動のようなものが放出された。ショックウェーブではないそれは、あたし達の体に当たると、特に衝撃を与える事なくすり抜けていく。

 

「ウソ……魔法がファンブルしたわ! しかもバフを全部解除されたわよ?!」

『ッ?!』

 

 しかしそれには恐ろしい効果があった。あたし達に掛かっていたバフを全て、問答無用で解除したのだ。しかも詠唱中だったあたしの魔法も強制ファンブルさせられる。

 支援も回復も全て止められ、HPが全快していない面々に特に緊張が走る。

 強制ファンブルはともかく、バフ解除の技能はこれまで確認されていなかった。これが初になる訳で、それはある意味快挙に近いのだが――

 

 ――ガチ攻略じゃない時に来られるのは困るわよ!!!

 

 内心、悲鳴を上げながら思考を回す。

 とは言えあたしに取れる選択肢はそう多くない。魔法があまり使えないとなれば、残るは歌しかないが、それもバフを外されては元も子もない。

 

「う、歌って支援するわ!」

 

 しかししないよりマシだろうと考え、再度歌でバフを掛け直す。

 

『無駄よ、無駄無駄!』

 

 だが、再度白い波動を放たれ、またバフを剥がされる。歌はファンブル非対象のようだが無力化されたも同然である。

 これで分かったのは、バフであれば何でもかんでも剥がす事。また一定ルーチン経過ではなく、こちらのバフ張りを見て、随時再使用してくる事。

 最悪である。

 

『この一撃を以て決別の儀としよう』

 

 しかし、そこに希望の光が見え始めた。

 即座に分身魔法を使ったのだろう銀髪のレプラコーンがクラーケンを囲うように何人もいて、全員がオーラを迸らせる剣を大上段に構えていたのだ。

 

『原初を語る。天地は別れ、(てん)(じょう)は終焉を言祝ぐ。()(かい)を滅ぼすは我が瞋恚(ケツイ)仮想()世界()を回す渦、天城の地獄とは創世前夜の終着よ。()を以て鎮まるがいい――』

 

 暴走し、全てを飲み込もうとしたあたしをも止めた、あの一撃を再現したのだろう魔術。かつてこの身で受けただけあり、、頼もしさが段違いに感じられた。

 そして――極限の一撃が、放たれる。

 

 

 

『《終焉へと誘う剣(フォース・デス)》ッ!!!』

 

 

 

 重なる少年の怒号。

 空間を切り裂く、極光と暗黒の乱舞。

 音という音が乱舞し、空間の水が荒れ狂う。あたし達は海底神殿の円柱に捕まって飛ばされないよう耐えるので精いっぱいだった。

 なんとか見て取れたのは、クラーケンの全身を飲み込む二色の暴風が四方から放たれ、容赦なくその身を削っているという事だった。

 

 ――どれほどの時間が過ぎたか。

 

 一分と経っていない筈だが、流されないよう耐える事に精魂尽き果て気味のあたしには正確に時間を計れなかった。

 

「ど、どう……? 倒せたの……?」

 

 恐る恐る、円柱の影から顔を出す。仲間達も同じように様子を窺っていた。

 クラーケンの居るところはあまりの激しさに泡だらけになっており、触腕は見えるが、本体やHPゲージはよく見えない。

 

 

 

『――よくもやってくれたのぉ』

 

 

 

 おどろおどろしい響きが耳朶を打った。

 泡だらけの空間が触腕によって晴らされる。

 クラーケンは全身が傷だらけで、少しずつ傷が治っていっているところだった。HPゲージはようやく三本目に到達したというところ。

 

「うそ……でしょ……」

 

 あの最強の一撃を以てしても半分も削れない。

 その事実を理解したあたしは、知らず知らずのうちにそう言葉を漏らしていた。

 

『ぬぉぉぉおおおおおおおおおおおッ!!!』

「うぅ……っ?!」

 

 突然、クラーケンが咆哮を上げた。思わず両耳を手で塞いでいると、視界に白と黒二色の波が迫り、やはりすり抜けていった。

 するとがくん、と体から力が抜ける。

 視界左上のHPゲージを見れば、バフは全て消え、代わりにあらゆるパラメータ低下のデバフが付与されているのが見えた。状態異常はないが、それの耐性が低下するデバフアイコンも見て取れる。

 白はさっきも使ってきたバフ解除の技能。

 なら黒色の波動は、こちらにパラメータ・耐性低下デバフを問答無用で付与する技能だろう。

 

「ぬ、ぐぐぐ……!」

 

 ふと、踏ん張るような声が聞こえた。そちらに視線を向けると、キリトが石畳でうつ伏せに倒れているのが見えた。

 

「き、キリト君?!」

「キリト、どうしたの?!」

「お、俺の事より、ボスに注意しろ……!」

 

 まさか脳にダメージが、と同じく思ったのだろうユウキ達が慌てて声をかけるが、彼自身の注意によってそれは遮られた。

 視線をクラーケンに戻せば、ズラリと牙が並ぶ口を開き、こちらを今にも呑み込まんとしている様が見えた。

 

『小癪な羽虫どもよ……! こうなったら、みな纏めて儂が喰ろうてやる! まずは小童、貴様からだ――――ッ!!!』

「ぐぬぬ……!」

 

 ドドド、と石畳の上を這いずりながら迫りくるクラーケンの狙いは、強烈な一撃を与えたキリトだった。しかし彼は満足に身動きが取れないらしく、起き上がりすらしない。

 その様子に、アスナが悲鳴染みた声を上げる。

 

「キリト君、早く逃げて!」

「無理だ、レベル1な上に全パラメータが1になってるから装備の重量で動けない!」

『はぁっ?!』

 

 一斉に驚愕の声を上げる。まず間違いなく先の一撃の代償なのだろうが、その内容はあまりに後先考えていないものだ。

 

「このっ……!」

「間に合え――――っ!」

 

 自分では動けないのだと悟り、シノンとユウキが助け出しに駆け出した。

 それを補助するようにアスナとランが支援魔法を掛け始める。あたしも遅れて唄を歌い、支援する。

 

「ならば、俺は止めに動くか」

「あたしも」

「わたしも手伝うよ!」

「私も……!」

 

 彼と反対方向に歩くのはスメラギ、リーファ、レイン、サチの三人だった。サチは深紅の魔槍を投げ、他三人がOSSを放つ――――が、突進は止まらない。

 ついに、キリトとクラーケンの距離が残り十メートルを切った。ユウキとシノンが丁度辿り着いたところだったが、離脱するにはあまりに近すぎる。

 それが解り、二人はぎゅっと少年を抱きしめ、少しでも盾になろうとした。

 

 

 

『これで終わりじゃぁぁぁああああああああああああッ!!!』

 

 

 

 クラーケンの、勝利を確信した雄叫び。

 

 

 

 ――――それを止めたのは、頭上から落ちてきた一本の槍だった

 

 

 

 ずがんっ、と石畳を割って割り込んできたそれは、巨大な三叉の槍(トライデント)。クラーケンの進行を阻むように突き刺さったそれは、同時にキリト達を守るようにも立ちはだかっていた。

 その槍を見たクラーケンが僅かにたじろぐ様子を見せる。

 

『ぬぅ、この槍は……!』

 

 そう呟き、槍が降ってきた頭上を見やった。

 みんなでキリトの下へ集まりながら同じく頭上を見ると、位置的には背後――神殿側に降り立つ巨人の姿が見えた。白銀の甲冑を纏い、青色のマントをたなびかせる壮年の男の巨人だ。

 ずしん、と音を立てて降り立った後、巨人の頭上に名前とHPバーが表示された。

 ゲージはクラーケンよりも多い八本。

 名前は《Leviathan the Sea Lord》。海の王リヴァイアサン。それが、新たに表れた巨人の名前だった。

 

「リヴァイアサンって……旧約聖書に出てくる海の怪物じゃないですか!」

「海獣が海の王って……ていうか、絶対強いよねぇ……」

 

 元々キリシタンだったという双子の姉妹が唖然として言う。名前だけ聞いた事はあるが、見るからに屈強な武人然としていて強いとしか思えない。

 いま思う事はただ一つ、このままこのクエストが終わる事だけである。

 

『久しいな、古き友よ。相変わらず悪巧みがやめられないようだな』

 

 おそらく似たり寄ったりな心境だろう妖精達が見守る中、海の王が深淵の王へ語り掛けた。対する深淵の王も、触腕を揺らしながら応じる。

 

『そう言う貴様こそ、いつまでアース神族の手先に甘んじておるつもりだ。海の王の名が泣くぞ』

『私は王である事に満足しているのさ。そしてここは私の庭。そうと知りつつ戦いを望むか、深淵の王』

 

 そう問いかけられたクラーケンは、ちらりと、眼前に立ちはだかる三叉槍を見た。ギラリと光る白銀のそれを見て、一度目を眇める。

 そして、ずず、と後退を始めた。

 

『……今は退くとしよう。だが友よ、儂は諦めんぞ。いつか御子の力を我が物とし、忌々しい神共に一泡吹かせるその時まで――――!』

 

 そう言い切った後、クラーケンはその異名の通り、海の底――深淵へと落ちていった。あの老人然とした声が反響して聞こえ、僅かに恐怖を覚える。

 顔を顰めていると、ずしん、と音が立った。

 背後を見やれば、海の王リヴァイアサンが片膝をつき、あたしを見下ろしていた。

 

『その卵は、いずれ全ての空と海を支配する御方のもの。新たな()(むろ)へ移さねばならぬゆえ、返してもらうぞ』

 

 そう言ってリヴァイアサンが手を向けてくる。すると程なく、あたしが抱えていた巨大な卵が金色の光へと変換され、消滅する。

 同時にクエストクリアのダイアログが流れ、報酬などが表示された。

 

「えっと……え、これで終わり?」

 

 思わず疑問形で、誰にという訳でもなく問う。仲間達も一様に困惑した様子だ。

 しかしそれも無理からぬこと。ほんの一、二分前までは死闘もかくやの激戦の最中だったのに、いきなり新たな登場人物が現れ、それで戦いは終わり、クエストクリア。意味不明な単語まで出てきて訳が分からない。

 戦いが終わった事に関しては素直に喜ぶべきなのだろうが、これはこれで不完全燃焼感が否めない。

 

「まぁ、助かったって考えるべきだろうね。私達じゃ絶対敵わなかったもん」

 

 似た感想を抱いているだろうが、年上らしくそれを飲み込んだらしいサチが、あたし達をそう窘めに掛かる。

 それにため息を吐いて応じたのはレインだった。

 

「あのクラーケン、ぜったい倒せない設定にされてたよ。キリト君が全力を出し尽くしてもまだ体力が七割は残ってたって、普通に考えてあり得ないもん」

「俺も、まさか奥の手の分身まで使って削り切れない敵がいるとは思わなかったな……」

 

 ぐでっとユウキとシノンに左右から抱き留められるキリトが言う。

 そんな彼を見たシノンが、未だに佇んだままのリヴァイアサンを横目に見ながら口を開く。

 

「自分の庭だって言うならもうちょっと早く来てくれても良かったんじゃないかしら」

『ふむ、それは様子を見ていたからだよ』

 

 明らかな独り言に反応を示したリヴァイアサンに、あたし達は一瞬顔を見合わせ、それから頭上に目を向けた。

 

「えっと……様子を見ていたって、どういうこと?」

『その少年は、どうやら霜の巨人と縁を結んでいるようだな。あ奴らはアース神族と敵対する事の多い種族。オーディン神に仕える者として、その者を見極める必要があったのだ』

 

 シノンの問いにそう答えた海の王は、視線をキリトへずらす。

 

『キリトと言ったか。己が身を砕いて放つ技、見事であった。我が古き友と次に対峙した時は、ともすればかの王を屠れるやもしれん』

「それは、どうも」

『うむ……なれば、証を授けよう』

 

 言うが早いか、腕を組んでいたリヴァイアサンが再び手を向けてきた。

 するとキリトの胸元に、金色の光を帯びた指輪が出現した。龍の装飾を施された青銀の指輪だ。頂点にはアクアマリンに近い色の宝石が嵌め込まれている。

 

『それは《エーギルの指輪》。この世界の海を統べる神、エーギル神の加護が付与されている。その指輪を身に付ければ海神の加護により無限の魔力を得られる代物だ。努々、悪用せぬように』

「……霜の巨人と繋がっている俺に、なぜこんなものを?」

『霜の巨人と縁がある、それだけで命を奪われてもおかしくない。だが其方はそれで命を落とすに惜しい勇士だ。全ては終末の時に備えての事。その指輪があればアース神族の神々と(まみ)えた時、話もしやすかろう』

「あぁ、そういう事か……」

 

 リヴァイアサンの補足で、あたしも理解した。

 終末の時。北欧神話に於いては《神々の黄昏》と呼ばれるそれは、オーディン率いる神々と勇士エインヘリヤル、ロキ率いる霜の巨人や魔獣、ムスペルヘイムの炎の巨人達による世界崩壊の大戦争を指す。

 つまり霜の巨人と縁を結んでいるキリトはオーディンの敵側の勢力に属すると見られてもおかしくない。

 しかし先の立ち居振る舞いと戦いぶりからそれでは惜しいと考えたリヴァイアサンが、自身が認めた証として指輪を授ける事で便宜を図れるようにし、オーディン陣営に引き込もうとしているという訳だ。

 ――あるいは、そういう理由付けで、彼を気に入っているらしいカーディナルからの餞別というセンも無くはない

 いずれにせよ、どれもあたし達が納得するための理由付けに過ぎないのであるが。

 

『さて、妖精達よ。其方らの国まで送ってやろう』

 

 話は終わりだ、と切り上げた海の王が立ち上がり、そう言った。

 あたしはその言葉に、おそらく神々が使う転移系なんだろうなぁと予想した。

 ――しかし、あたしの予想は外れた

 

《center》*《/center》

 

 プォォーーンッ! と、チューバを鳴らすような声を響かせながら、海面まで浮上した巨大な魚影――――それは、邪神級モンスターも裸足で逃げ出しそうな巨体を誇る白クジラだった。

 海の王リヴァイアサンの眷属らしい白クジラは、あたし達を乗せ、アルヴヘイムの大地まで送り届けてくれていたのだ。

 

「事前情報で『巨大生物がいる』っていうのは知ってたけど……まさか、こっちのルートだとクジラになってたなんてね」

 

 これで本当に終わった、と胸を撫で下ろしながら呟く。

 

「ねぇセブン、もし渡してた場合は何が送り返してくれてたの?」

「えっと、ちょっと待ってね。あたしもまだ深くは調べてないから……」

 

 ユウキに問われたあたしは、彼女に一度待ってもらい、検索エンジンでクエスト情報を調べ始めた。

 これまで封じていた攻略情報を検索したところ、思ったとおりこれに挑戦したほぼすべての人は老人に真珠を渡してクリアしていた。そのルートだと、最後に送り届けてくれるのはダイオウイカだったらしい。

 

「えっと……ダイオウイカだったって」

『イカ……』

 

 その答えに、ほとんどの面々がうへぇと言うような表情になった。ヌメヌメとした触腕に絡め取られ、運ばれる図はなんともインモラルな気配を感じずにはいられない。そうでなくとも男女問わず生理的にキツいものはあるだろう。

 

「私、暫くイカとかタコはいいかな……」

 

 ふ、と疲れた笑みを零しながら、サチが黄昏る。

 同感だとばかりにみんなも頷いた。

 

「なんならエビと魚も二、三日は控えたいわねー」

 

 ザコモンスターとしてしこたま戦った種類を挙げれば、これまた同感だと頷きを返された。

 ファンタジーにしかいないならともかく、現実にも存在するタイプのモンスターをイヤというほど相手した後は、どうにもそれ関係の料理を食べたいとは思えない。

 それがただの生理的なものなのか、あるいは仮想世界ならではの感覚かは、ちょっと確かめようがないかもしれない。それを研究するには現実側でイヤというほど釣りや漁をして、同じ感覚に陥るかの実証も必要になるからだ。

 イヤな気持ちになる事をわざわざしたいとは思えない。それくらい、いまのあたしは疲れていた。

 

「けどセブン、明日の朝食メニューはサバの味噌煮になってたぞ」

「……あ~……そうだったわ……」

 

 リーファに膝枕されている少年からの指摘に、あたしは天を仰いだ。

 

「うー……キリト君、明日の朝ごはん、作ってくれない?」

「いま寝起きしてる部屋にキッチン無いから無理だ」

「そうだったわね……」

 

 無慈悲な宣告だった。

 こうなったら、最早今日の夢にクラーケンやら魚介類のモンスターが出てこない事を祈るばかりである。

 

「あの、セブンさん。ちょっといいですか?」

 

 そう天を仰いでいると、ランから声を掛けられた。

 

「なにかしら」

「もしかしてですけど……キリト君のご飯、食べた事あるんですか?」

 

 その問いに、女性陣の目つきが変わった――――気がした。

 いや、多分気のせいではないだろうが、配信中というのも加味してか表面上の変化はかなり少なかった。注視しなければわからない程度に目を眇めたり。横目で見てきたり。ともあれ女性陣がこの話題に興味があるのは明らかだった。

 それを見て、しまったなぁ、とあたしは内心で天を仰ぐ気持ちになった。

 今のは明らかに自分が話題のチョイスを間違った。

 ただまぁ、今更後には引き返せない。答えられない話題でもないからだ。

 呻きをあげそうになるのをぐっと堪え、あたしはこくりと頷いた。

 

「IS学園に隔離されていた頃は同室だったからね。織斑先生と更識さんの付き添いがあって食堂に行けてたけど、二人とも忙しいじゃない? だからキリト君が自炊するって言い出したの。あたしはそのご相伴にあずかってただけね」

「なるほど……」

 

 ふむ、とウンディーネの少女が神妙に頷く。

 

「いいなー。ボク達、リアルでキリトのご飯食べた事って無いんだよ」

「……そういえば、あたしもSAO事件以来口にしてないかも……」

「私はIS学園で一緒に食事した事があるけど、キリト君が作ったものは食べた事ないなぁ」

 

 順にユウキ、リーファ、アスナの言だ。シノン、サチ、レイン、ランも「私も無い」と口々に同意する。どうやらこの場で彼の手料理を食べた事があるのはあたしだけらしい。

 じっ、と視線が集まり、思わずたじろぐ。

 

「いや、あたしを責められても困るんだけど……」

「責めてるんじゃなくて、いいなーって羨んでるだけだよ」

「でもアスナちゃん達はSAOでキリト君の手料理をたくさん食べた事あるんでしょ? あたしは無いから、それでお相子よ。仮想世界での料理はもう食べられないだろうし」

「まぁ、新規アカウントでは料理スキルを鍛えてないからなぁ。昔ほど時間を取れる訳でもないし」

『むぅ……』

 

 キリトの援護が入ったおかげか感じる羨望の圧が和らいだ。ふぅ、と一息つく。

 ――そこから、暫し沈黙が続いた

 出発前は真昼だった世界は菫色に沈もうとしていた。

 水平線の先には沈みゆく夕日が見え、世界がそれに照らされながら少しずつ薄暗くなっていく。

 時間にすれば二時間と経っていないのに激動だったクエストもようやく終わり、その脱力感と妙な達成感を味わいながら、夜闇に移ろいゆく世界を眺めるのも、なかなか乙なものだと思った。

 

「――ねぇ、キリト君」

 

 世界を眺めながら声をかける。みんなの視線が集まるのを感じるが、それを無視し、言葉を続ける。

 

「今日は、楽しめた?」

 

 問いと共に顔を向ける。

 ようやくデバフが解け、武具を外すことで起き上がれたキリトは、力強く微笑み、頷いた。

 言葉は無かった。敢えて語る必要もない、と言わんばかりの満面の笑みが、脳裏に浮かんでいた疑問を全て沈めていく。

 レベルが下がったのによかったのか、とか。

 たくさん戦う事になって休めなかっただろう、とか。

 ――それを今問うのは無粋なんだろうな、と

 あたしはそう感じた。

 事実として、彼は今日、楽しめた事が分かったのだ。

 

「そっか……なら、よかったわ」

 

 だから、それでいいのだと思った。

 

 






 オーディンよりクラーケンの方が強いなんてあり得ないなんて考えは、システム的不死の前では何の意味も為さないので考えてはイケナイ(戒め)


・クラーケン・ジ・アビスロード
 深淵の王を名乗る巨大タコ型ボス
 海底神殿の結界に阻まれ、御子の卵を奪えないため、妖精達を騙して力を得ようとした悪者。海の魔物として恐れられる筆頭候補
 原典アニメではキリト達を一撃で瀕死に追いやったヤベー奴
 今話ではそれに拍車を掛け、本作キリトの全身全霊の一撃×分身人数分(13)を受けても二割強のダメージしか受けなかった。厳密に言えば強力なリジェネ、ダメージカット率、膨大なHP量などが合わさった結果――ではなく、リヴァイアザンが介入してくる流れに持って行くため、HPが一定以下にならないよう制限を掛けられていた
 なので通常戦闘ならキリトが勝っていた――という事をリヴァイアサンは言いたかった



・リヴァイアサン・ザ・シーロード
 海の王を名乗る壮年の男性巨人
 旧約聖書における海の怪物であり、『最強の怪物』と表現される存在。神話・宗教から存在が異なるのでアース神族(オーディンなど)に従っているのは《SAO》オリジナルになる
 本作に於いては、キリトに霜の巨人との縁を感じ、介入するか否かを見定めていたが、己の全てを擲つ秘奥義《フォース・デス》を見て介入を決意。その技を放つ覚悟――瞋恚――を認め、勇士として自陣営に引き入れるべく海神の加護を与えた


・【エーギルの指輪】(貴重品)
 北欧神話における海神エーギルの加護を付与された装飾品
 海の王リヴァイアサンに認められた事を証明する証の指輪。種族領主の指輪と同じく、特定の者にしか身に着ける事はおろか、所持する事も許されない
レア度:伝説級(レジェンダリィ)
 効果:『MP最大値25%up』
    『3秒毎にMP3%回復』
    『対アース神族会話ボーナス』
    『ランダムドロップ選定外』
    『トレード不可』
    『売却不可』
 制約:キリトのみ装備可


・キリト
 レベル1になった主人公
 一応クエストクリアに際してレベルアップしているが、『全パラメータ1』になるデバフのせいで長時間起き上がれずにいた
 ソロプレイでは決して使えない技を使ったのは、セブン達への信頼の証


・分身魔法
 かつてセブンやクラスタを苦しめた魔法
 最大分身数は12体(本体含めて13のアバターを一つの脳で操作する)
 ALO既存魔法スキル(闇・幻影魔法スキル完全習得)
 キリトの代償魔術は経験値を消費するが、スキル値の低下はデスペナ時以外ないので基本的に上がっていく。低レベルで高レベルモンスターと戦うと上昇補正が掛かるので完全習得までが他者より早いため使える


【新魔術】
・《終焉へと誘う剣(フォース・デス)
作成者:キリト
 属性:炎水地風氷雷各一割、聖二割、闇二割
 備考:毒レベル1
    与ダメージ分1%HP吸収
    与ダメージ分1%MP吸収
 代償:発動時、HP99%消費
    発動時、MP100%消費
    全経験値消費(総量に応じて威力増)
    全パラメータ最低(15分)
    全属性耐性最低(オール-100%/15分)
    全状態異常耐性最低(オール-100%/15分)
    獲得経験値0
    獲得コル0
 制約:1)敵はモンスターである
    2)敵は残り一体である
    3)自身がレイドを組んでいる
    4)レイドメンバー全員とフレンド登録している
    5)自分以外の味方が一人以上生存している
    6)デュエルでの戦闘ではない
    7)大会での戦闘ではない
    8)発動時、HPが100%残っている
    9)発動時、MPが100%残っている
    10)発動時、片手剣を装備している

 暴走セブンに放った一撃を小規模ながら再現した秘奥義
 式句は茅場に送られたものをそのまま流用している
 全ダメージ1だがフレーム数×表面積×ヒット数のダメージをたたき出すので基本的に使えば『相手は死ぬ』
 ――が、瞋恚による発動でないせいでシステムに縛られており、システム的に倒せない相手には無力。今回はクラーケンがシステム的不死(クエストの都合)に守られていたため効果なしだったが、基本はまず効く
 使えば服ですら身動きが取れなくなるので、仲間に助けてもらう事を前提としている、セブン達への信頼の証であり、『つながり』を顕す技
 仲間のために使う事を躊躇わないキリトの覚悟の象徴



【敵の技】
・いてつくはどう
 敵全体バフ解除
 ボス格の『王』を名乗るならこれを使えないとでしょ、と独断と偏見で搭載された新技能
 参考元はドラクエ


・やみのはどう
 敵全体に全パラメータ低下付与
 ボス格の『王』を名乗るならこれを使えないとでしょ、と独断と偏見で搭載された新技能
 参考元はドラクエ


 では、次話にてお会いしましょう



 ーーーーこの章で一番活躍出来なかった人ってだーれだ



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