17号は戦艦霧島に憑依するようですよ? 作:榛猫(筆休め中)
sideKIRISIMA
「以上が私たち横須賀鎮守府の全てです…」
あの後、霧島達から聞いた話は予想以上のものだった。
横須賀の提督はかなり慎重な奴らしく、情報が漏れることがないよう艦娘達にも徹底して口止めをしていた。
霧島が渋っていた理由はそれが原因だったんだな……。
話の内容はこんなものだ……。
補給はしているものの、休みは一日たりとも与えず、睡眠時間すらもまともに与えていなかった……。
更にはセクハラ、パワハラは日常茶飯事で、ある艦娘は姉妹を人質に取られ無理矢理言うことを聞かされていたという……。
(許せません…そんなことをさせるなんて…)
中の奴もかなり不機嫌だな……。
俺も実際かなり機嫌が悪い。
鎮守府の提督ってのはそんな奴ばっかりなのか?
「話してくださってありがとうございます。これであなた方を救うことができます」
「え…?」
「その作戦について…あなた達にも協力してほしいのです」
さて、楽しい復讐の時間だ……。
sideout
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side三人称
霧島達の案内で横須賀鎮守府へとやって来たKIRISIMA達
そこで横須賀の提督と会合した俺達……。
「霧島艦隊、只今帰投しました」
「おぉ、霧島!心配したぞ!それと…そちらは?」
「司令、この方は大本営から考査にいらした霧島さんです」
横須賀の霧島が提督にそう答える。
「大本営から?それは遠路遥々ご苦労様です…。でも、どうして霧島達に?」
「こちらに向かう途中、深海棲艦に襲われている霧島さん達を見つけたのです。なので加勢に入りました」
「なるほど、私の部下を助けて頂いてありがとうございます」
そう言って深々と頭を下げる横須賀の提督。
「いえ、当然のことをしただけです」
「そう言っていただけて幸いです…。ですがまたなぜ考査など…?」
「少し気になることがありまして、その調査に私がはけんされたのです」
「そうでしたか、では私が案内を致します。お前達ご苦労だったな、もう戻っていいぞ」
「「「「「「了解です」」」」」」
その指示に従い霧島達は外へと出ていった。
sideout
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sideKIRISIMA
「こんなところなのですが…如何でしたか?」
横須賀の提督に一通り案内してもらい、鎮守府内の様子を見て回っていた……。
見て回った限り、特におかしな点は見受けられなかった……。
そう、見て回った限りは……
「そうですね、鎮守府の皆さんも明るく雰囲気も和やかですね、この鎮守府の皆さんはとても生き生きして見えます」
それを聞いた横須賀の提督はホッと胸を撫で下ろして口を開く。
「よかった、いったい何を言われるのかと内心気が気ではございませんでしたよ…」
気が気じゃなくなるほど黒い部分を隠してるってことだろ?
「あら、そんなに隠していることがあるんですか?」
「いえいえ!そのようなことがあろうはずがございません!大本営の考査艦にそんなことをすれば私の首が飛んでしまいます!」
そうだな…近いうちに物理的に飛ぶかもしれないな……。
「そうですか?それならいいのですが…では私はこれで、結果は後日またお知らせします」
「はい、どうぞ、よろしくお願いいたします」
深々と頭を下げる横須賀の提督を背に、俺はその場を後にした。
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横須賀の提督と別れて数分……。
「じゃあ、後は任せましたよ…KIRISIMAさん」
「えぇ、任せてください、霧島さんも、演技の方、よろしくお願いしますね」
「おまかせください!私自身なのですから心配無用です!艦隊の頭脳の演技力ご覧にいれましょう!」
「はい、期待してます」
こうして、私達と横須賀の霧島は入れ替わることに成功するのだった。