17号は戦艦霧島に憑依するようですよ? 作:榛猫(筆休め中)
霧島達から事情を聞かされたKIRISIMA一行は、霧島達、鎮守府の提督を叩きのめすため、横須賀鎮守府へと向かう。
そこは巧妙にブラック鎮守府であることを隠し続けるズル賢い提督の姿だった。
横須賀の霧島と入れ替わったKIRISIMAはこうしてまんまと潜入を成功させたのである。
sideKIRISIMA
霧島と入れ替わり、俺達はとりあえず鎮守府の様子をもう一度見て回ることにした。
(それがいいでしょう、ですがこの短時間で尻尾を掴ませるでしょうか…)
「それについては心配いらないと思う……」
「恐らくだが、先程は
(随分と自信があるんですね、もう一人の私…)
「あぁ言うやつほど、意外と詰めが甘いんだよ」
そんなやり取りをして、俺達は再度鎮守府内を見て周り始めた。
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まず、来たのは食堂。
先程来たときにはまともな補給をしているように見えていたが、今はどうだろうな……。
(ッ!…もう一人の私、見てください、あれを)
それを渡している補給艦も渡されている艦娘側もその顔には何一つ輝きが感じられない。
(呉ではいつも見ていた光景ではありますが、何度見ても許せるものではありませんね…)
その気持ちも分からないではない……。
まあ、人をヒトとも思わない連中の気持ちも分かっちまうんだが……
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次に向かったのは工廠だ。
さっきは明石達も気丈に振る舞っていたようだったが、今はどうだろうな……
「もう…いつまでこんなこと続けないといけないの…?」
おっと、噂をすればなんとやらだな。
明石は工廠の奥に座り、なにやら作業をしていた。
なにをしているんだ?
(ここからじゃよく見えませんね…近づいてみましょう)
「もうこんな…解体なんてしたくないのに……」
近づいた時にふと聞こえてきたその呟きに俺達は動きを止める。
(今、明石さん解体って言いましたよね?まさか…)
霧島が何かを察したように話す。
「あの、明石さん。それは何を…?」
見ていられなくなった俺は明石に声をかけてみる。
「っ…霧島さん…これ?解体してるんですよ…駆逐艦の子達を……」
(…ッ!)
正直、予想してはいたが、本当にやらされているとはな……ここの提督…。いや、きっと今までのやつらも同じようなことをさせていやがったんだろう。
「……それは提督のご指示ですか?」
「え?えぇ…そうじゃなきゃこんなことしません…したくもないのに何でこんなことを…」
そりゃそうだ、好きで仲間を殺したいと思う奴は早々いない。
いたとすればソイツの頭はかなりイカれた危ない奴だけだ。
(もう一人の私、これはもう確定ですね)
あぁ、どうやらそうらしい……
「明石さん、大丈夫ですよ。その苦痛ももうすぐ終わります。それまではごめんなさい…もう少しだけ耐えていてください」
それだけ言うと私達は明石の返答も待たず、踵を返して工廠を後にした。
「……ぇ…どういう…」
そう聞こうとした明石は霧島に、そう訪ねようとするが、その霧島はいつの間にかいなくなっていた。
覚悟しろよ横須賀提督…今日という日を精々楽しんでおくんだな……。
今日を生きる資格のないお前の人生は、俺によって今日で幕を降ろすことになるんだからな。