ブレイブルーに転生したので気楽に生きてみる。   作:生徒会長月光

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とても久しぶりの投稿となります。
忘れている人たちが多数だと思いますが、これからも不定期に上げていこうと思います。
それでは本編の方どうぞ。


第20話 最強同士の邂逅

サクラたちが東へ向かうこと2時間。目的地であるシュウイチロウ=アヤツキの研究所と思われる地域なのだが、辺りは黒き獣の影響なのか核ミサイルの影響か草一本生えていない荒れ果てた地となっていた。

 

ラ「本当にこんな所にいるのか?何もかも無茶苦茶じゃねぇか。」

 

セ「昔はもっと緑豊かな普通の国だったの。でも6年前に黒き獣が現れて、それからそれを倒そうと核ミサイルを撃ったけど全く効かなくて、日本は壊滅したの。」

 

ス「とりあえず、何かここら辺に手掛かりが残ってるかもしれない。手分けして探すぞ。」

 

そして各自瓦礫の山となっているところや比較的に更地になっているところなどを汲まなく探す。しかし辺り一面探したものの、何も見つからずこれからの事を話し合おうと一度集まる。

 

サ「ミツヨシさん、本当に研究所はあるのかしら?」

 

ミ「多分あるとは思うのだがもしかしたらここではないのかもしれんな。」

 

リ「なんだ。ここじゃないのかよ。にしてもここに人間が住んでたっていうのが不思議なぐらい荒れてるな。」

 

ス「本来はここも賑わっている場所だったかもしれないが、それだけ黒き獣が凶悪だったのか、

 

核ミサイルの影響でここまで被害が拡大したのかさっぱり分からん。もっとも効かないとわかっているのに撃ち続けた他の国の連中はバカなんだろ。」

 

ラ「なぁスターク。そんなに核ミサイルってのは凄いものなのか?」

 

ス「そうだな。人間側でいう最終兵器ともいわれるものだ。詳しいことはわからないが人に有害な物質を撒き散らす。多分だが黒き獣を倒そうと国一つ滅ぼせるものを連続して撃ったが倒せずに今に至るというところだな。」

そうしてスタークたちは場所を移動しようとしたとき目の前に無数の黒い影のようなものが現れるその数は30を越えてもまだ増える。

 

ス「どうやら敵のようだな。サクラはセリカたちを連れて逃げろ。ここは俺がやる。リリネット!!」

 

リ「OK。やるよ。スターク。」とリリネットは二丁拳銃に変身する。そしてスタークは二丁拳銃に変身したリリネットを用いて黒い影を蹴散らす。

 

セ「スタークさん!!!」

 

サ「ここはスタークさんに任せましょう。ミツヨシさん早く行きましょう。」

 

ミ「だがしかし、あんな大量にいるのに大丈夫なのか?」

 

サ「スタークさんは一対一よりも一対多数のほうがやりやすいんです。」

 

そうしてサクラたちが逃げたことを確認したスタークは

 

ス「さてと、これで遠慮せずに虚閃を放てるな。」

 

リ「OK。スタークいつでも行けるよ。」

 

ス「吹き飛びな。虚閃。」

ヒュォォォォンと一直線に放たれたそれは未だに増え続ける影を直撃し約半数を削る。

 

ス「ったくまだいるのか。早いとこ片付けて合流しなきゃならないってのによ。」

 

リ「んなこと言ったってスターク、まだこいつらうじゃうじゃ出てくるぞ。」

 

そう言いながらも虚閃を乱発するスタークであるが突如としてサクラたちが行った方から高い霊圧の反応が確認できた。

 

ス「これは少し不味いな。サクラだけなら倒せるだろうが今はラグナたちもいる状況だ。庇いながら戦うのは限界がある。」

 

リ「なら早いところこいつらやっつけようぜ。」

 

ス「そうだな。リリネット。」

 

そしてスタークは片方に光、もう片方も霊圧を雷に変換しはじめ虚閃を撃つ準備をする。これは祐希が魔力の性質を変化させ様々な属性に変化させているのを見て、スタークなりにアレンジしたものでありリリネットの協力で完成した技である。

 

スタークが属性変換リリネットが虚閃をそれぞれ制御をするので簡単に合わせることができた。

 

ス「雷光銃虚閃(セロ・トゥルエノ・ルス・フシール)

シュゥゥゥーン

 

放たれたそれは空気を切り裂きながら影を呑み込んだ。

 

ス「良し。どうやら終わったみたいだな。急いでサクラ達のところに行かねぇとな。」

 

そうして響転(ソニード)で移動したスタークであったが突如としてサクラ達の霊圧の反応が消えたことに気付く。そうしてサクラ達のいたところに到着する。

 

ス「可笑しいな。確かにサクラたちがここにいたっつうのは分かるんだがどうやって何の痕跡も残さずに移動したんだ?」

 

リ「なぁスターク。何か変な霊圧みたいなのの残滓が残ってんだけど。」

 

ス「多分だがサクラたちはその魔力の残滓の奴に連れ去られたか付いていかざるを得ない状況だったのかもしれないな。俺は後者の方が有力だと思うがな。」

 

リ「何でそう思うんだよ。スターク。もしかしたら連れ去られてるかもしれないんだろ。」

 

ス「さっき探査神経(ペスキス)で感じた霊圧の一つが徐々に弱くなっていた。サクラたちの誰かが怪我をしたと考えれば一応の辻褄は合う。」

 

リ「なるほど。じゃあこれからどうするんだ?サクラたちがいないと目的地にも行けないし。」

 

ス「地道に探すしかないだろうな。手掛かり無しでな。」

 

リ「うぇ。めんどくさいなぁ。」

 

ス「そうは言われても手掛かり一つない状態だとな。」

 

と歩き出そうとした時、背後の方から何かが歩いて来る音がした。

 

????「先程まであった黒き気配を消したのは貴様か?」

 

それは一言で言えば白だった。全身を鎧で覆い背に大きな太刀を持ち面をした声から察するに男だと思われた。

 

ス「お宅何者だ?ここで何があったのか知ってるのか?」

 

????「否。我は黒き気配を辿り先程着いたところ。逆に問おう。貴様は何者で何故この場所にいる?」

 

ス「俺はスターク。ここにいるのは父親を探している少女の付き添いだったんだが、どうやらここから移動しちまったみたいで、今から探しに行くところだ。」

 

????「成程。だが探しても無駄であろう。この周辺の魔力の残滓から察するに道化の仕業であろう。」

 

ス「道化って誰だ?」

 

????「先程言った少女を連れ去った者だ。道化の住む城はこの世界で唯一安全とも言える場所であろう。」

 

ス「そうかい。無事ならなんとかなるだろう。悪いな。とりあえず俺は行かせてもらうぜ。」

 

????「待て。もう一つ聞こう。此処とは別の場所でも黒き気配があったがそれを消したのは貴様か?」

 

ス「そうだ。と言ったらどうする?」

 

????「ならば試させてもらおう。黒き獣を倒しうる戦士であるか。確かめさせてもらおう。」

 

ス「やれやれ。めんどくせぇな。」

 

リ「んなこといってる場合か。来るぞスターク。今までの奴等なんか比較にならないぐらいに強いぞ。」

 

ス「わかってるさ。リリネット。」

 

????「我は空、我は鋼、我は刃。我は一振りの剣にて悪を滅する!!我が名はハクメン推して参る!!!」

 

今此処に後の六英雄最強と言われたハクメンと十刃(エスパーダ)最強であるスタークが激突した。

 

スターク&リリネットv.sハクメン 開戦

 

祐希サイド

トリニティの自宅での騒動から2日経ち祐希たちはサクラたちが出発した港に到着していた。

 

祐「やはりサクラたちは此処に居たみたいだ。宿舎の方に泊まったって言うことも確認は出来た。」

 

ナ「確かに確認は取れたみたいだけどどこにもいないじゃない!!船はここ数日の渦潮に加えて波だって荒れてる。だからこの港で立ち往生してなければおかしいのよ。」

 

コ「なら考えられるのは、船を使わないで日本に向かったんだろう。どうやら早朝に港を出る人影を見た住人がいたそうだ。」

 

ト「そうなると、私たちもそれを追いかけないといけないですねぇ。でも船を使わないでどうやって日本に向かったんでしょうか?」

 

祐「あぁそれはだな。」

 

ル「祐希頼まれたもの買ってきたのだけれども何に使うのかしら?」

 

ルーミアは買ってきたものを指して言う。それは何かを削るための彫刻刀と針のようなものであった。

 

祐「これから日本に向かう間暇だから色々と作ろうと思ってな。ところでナインたちは認識阻害の魔法とか使えるのか?」

 

ナ「それぐらいなら使えるけど。どうやって向かうのよ。こんな荒波で途中には渦潮だってあるのに。」

 

そう言いながらもナインは周りから不自然に思われないように魔法を掛ける。

 

祐「出てきてくれ。ホエルオー。」

ホエェェェェー

 

祐「ホエルオー、アクアリングだ。」

 

ボールから出てきたホエルオーであったが祐希以外の者はホエルオーのでかさに驚いていた。

 

ト「でかい鯨さんですねぇ。」

 

ナ「それはそうだけど。あのサイズを掌サイズのボールにどう圧縮しているのかしら。」

 

コ「図鑑を見たことは有ったがここまででかいとは。」

 

ル「この子にのって日本に向かうのかしら?」

 

祐「あぁそうだ。ホエルオーなら渦潮程度なら楽に越えられるからな。」

 

ナ「それよりどうやってこの鯨に乗るのかしら?あんな高さ上れないわよ。」

 

コ「なら母、じゃないナインは私が連れて上迄上れば良いとして。」

 

ト「祐希さんすいませんが上までエスコートしてもらえませんかぁ?」

 

祐「良いとも。よっと」

 

ト「わっ。(女の子の憧れるお姫さま抱っこをされてますぅ。それに祐希さん意外と引き締まった身体ですねぇ。フフフッ)

 

トリニティが内心そう思っている間に祐希はトリニティをココノエはナインと共に飛び上がりそれに伴いルーミアもホエルオーに乗る。

 

祐「ホエルオー、出来る限り急いで頼むぞ。全速力で進んでくれ。」

 

ホエェェェェー バッッシャァァァァァン

 

ホエルオーはある程度港から離れた直後尾ひれを勢い良く波に打ち付けるともうスピードで日本へと向かい始めた。

 

祐希は予め風避けさらに体温が奪われないように概念で作った賢石を核とした結界を張る。そのお陰で揺れを感じずに海の上を満喫することができた。

 

祐「あとはチルタリス出てきてくれ。」

 

チルルゥー

 

祐「チルタリス、ホエルオーにしんぴのまもりを掛けてくれ。」

 

チルルルゥ

 

ナ「ねぇこの子の羽少し触ってもいいかしら?」

 

祐「良いぞ。あとチルタリスにも確認を取ってくれよ。」

 

ナ「チルタリスだったわね。あなたの羽少し触らせてもらうけど良いかしら?」

 

チィルゥーとチルタリスも了承しナインは羽を触る。

 

ナ「この羽の柔らかさと程よい弾力そして何よりもこの可愛さ、思わず抱き締めたくなるわ。」

 

ト「チルタリス私も触ってもいいですか?」

 

チルルゥー

 

ト「わぁーナインの言う通りとても良い肌触りですぅ。」

 

二人がチルタリスと戯れている間、祐希は針に一番細い彫刻刀で何かの文字を刻んでいた。

 

コ「祐希、良くこの不安定な場所で作業できるな。その針には何の概念を付与させてるんだ?」

 

祐「これは回復促進と文字を入れてるんだ。良く針治療でツボを刺激して筋肉の疲労を取ったりすることもあってな。そこに回復促進の概念を付与させた針でツボを押せば内側の身体の疲労を効率良く早く治せると思ったんだ。」

 

ル「つまりは自己回復力を上げるってことね。大抵は傷とかは魔法とかで治したりするけど魔力が切れたら治せないのよね。」

 

コ「私たちの時代では術式治療が専らでそういったことはほとんど気遣ってないな。術式に頼らない治療を出来るから後で私に教えろ。」

 

祐「わかったよ。針治療のツボを詳しく描いた本を渡すからそれをまずは見てくれ。」

 

そうして本をココノエに渡した祐希は作業に没頭する。

 

ホエルオーに乗ること1時間。

 

作業に没頭する祐希にナインは話しかける。

 

ナ「あんたって研究者なの?それとも戦うもの?」

 

祐「唐突にどうしたんだ。まぁその質問に答えるなら研究は趣味の範囲でやるのが多いな。本職としては戦うものだ。」

 

ナ「そうなの。でかい物体を小型のボールに入れる技術なんてものはまだできてないわ。それにこの結界も強度はそれほどでもないけど、その分結界内部の効力はとても強力。これほどの技術をどこで身に付けてどこに所属してるとかは今は良いわ。

 

でもセリカを見つけたら貴方にはイシャナに来てもらうわ。貴方の技術、そして私には劣るだろうけどそれでも優秀なノワールがいれば黒き獣に対する何らかの対策が打てると思うのよ。」

 

祐「(話し的には此方に有益だが、如何せん魔道協会の連中の動き、何よりも暗躍しているであろうテルミの存在が気掛かりだ。ここは)悪いがその話の返事は保留で良いか。あんたは確かに信用は出来るがイシャナの組織を俺は良くは知らない。だからこそ結論を出すのをもう少し待ってもらいたい。」

 

ナ「そう。なら良いわ。でもどうするのかははっきりと結論を出してもらうわよ。」

 

そう言いナインはココノエとルーミアが簡易コンロで作ったスープを飲みながら何かしらの作業をする、ココノエのところにいった。

 

そして渦潮の最も強い地点に差し掛かる。

 

祐「全員衝撃に備えてくれ。かなり揺れると思うからな。」

 

そうしてホエルオーは渦に向かって突き進むが潮の流れが速いため渦に引き込まれそうになる。ホエルオーは尾ひれで渦を叩き割り前へと進む。そして他の渦潮より一際でかい渦潮が現れる。

 

ナ「流石にそのでかさは不味いんじゃないかしら!!!」

 

ト「このままだと私たちもそうですが鯨さんも不味いですよ。」

 

と魔法使い二人は言う。

 

祐「ホエルオー水の波動で渦を相殺するんだ。」

 

ホォォエェェェェー

 

水の波動により渦が相殺され道ができる。そこをホエルオーは突き進み遂に渦潮群を抜けることに成功する。

 

祐「渦潮も無事抜けられたから後は日本もそろそろ近いはずだ。気を引き締めていこう。」

 

ト「フゥ、一時はどうなるかと思いましたぁ。」

 

ナ「まぁ無事に抜けられたことだしあとはセリカを見つけないといけないわ。」

 

そうしてサクラたちに遅れる形であったが日本へと上陸する祐希たちであった。

 

 

 

 

祐希たちは無事にサクラたちを見付けられるであろうか。そして消えたサクラたちの行方と最強同士の戦いの行方はどうなるか。




約半年振りの久し振りの投稿となります。待っている人がいてくれたら嬉しい月光です。

この度は更新が大幅に遅れ申し訳ありませんでした。大学のレポートとFGOなどが大分忙しかったため中々執筆ができませんでした。
そしてハクメンv.sスタークの戦いを次回しっかり書けるか不安ですが頑張ろうと思います。

今回のホエルオーの海を渡るところはポケモンアドバンスドジェネレーションの回から引用しました。

活動報告の方に、もしもFGOとコラボするならこんな感じかと言う予告を書いたのでそちらもご覧になられると嬉しいです。

それではまた次回遅くならないよう更新したいと思います。感想、コメントなど気軽にしてくれると嬉しいです。

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