個人的には、今更なんですが、『ViVid』ではアインハルトが仲間になるのが早すぎたのかな、と思っています。今作のリンネや、初代のフェイトのようにライバルキャラは後半仲間の方がいいのかな、と。
なので、原作12巻でヴィヴィオが、聖王モードの黒いバリアジャケットを着て、アインハルトと戦う話は好きだったりします。なのはVSフェイトを思い出すので。
と、まあ、そんなグダグダ話は置いといて、アニメ見てて思ったことがあったので、ちょこっと書いてみました。『ViVid』から1年後の話らしいですが……アインハルトが成長してないなあ、と。あ~、精神面じゃなくて、体の方です。相変わらずヴィヴィオと変わらない。で、まあ、心配になったので、その気持ちを文章にしてみました。
とか言いつつ、アニメではアインハルトの身長が伸びてるよーな気がしないでもない。
ちなみに、作中のヴィヴィオやアインハルトの年齢は『ViVid Strike!』に準拠しています。
「ねぇ、なのはママ。ちょっと質問があるんだけど……?」
今日のトレーニングから帰ったわたしは、ダイニングテーブルに座ると、夕食の支度をしているなのはママに尋ねた。
「ほら、変身魔法ってあるでしょ」
「ああ、ヴィヴィオが大人バージョンになるアレでしょ?」
「うん。自分で変身しておいて何なんだけど、アレって何歳ぐらいのわたしなのかな?」
「う~ん、私としては19歳なんてオススメだけど……」
「オススメって……でも、どうして?」
「ほら、大人モードって聖王モードの2Pカラーみたいなもんでしょ?」
「2Pカラー……」
幼いころ格闘ゲームで、なのはママからフルボッコにされた記憶が思い浮かぶ。高町家はたとえゲームであろうと全力全開なのだ。
「聖王モードのヴィヴィオって、何だかんだと言って私とよく似たバリアジャケットで、髪型も私と同じサイドポニーだったでしょ?」
「うん」
「まあ、深い愛を感じたわけなんだけど」
「もう、その話は、今は置いといて!」
流石に気恥ずかしい。
「あはは、でね、つまりヴィヴィオはあの当時の私を真似ていたと」
「あ、そっか! わたし、服装や髪型だけじゃなくて、外見年齢も無意識になのはママを真似ていたんだ……」
「そう。だから19歳ってのがいいな~と思うんだけど」
「うん。すっごく納得した」
「でしょ? それに肉体のピークってよく25歳くらいまでって言うけど、実際は19くらいだと思うんだよ。だから戦うとなれば無理のできる10代がいいわけで、20歳を越えると、こう、色々と調子の悪いところが出てきて……ぐはっ……」
「だ、大丈夫だよ! なのはママはまだまだ若いよっ! ちょーかわいいし、ちょー美人だし、自慢のママだから!」
「あー、うん、ゴメン、もう大丈夫だから……」
無敵のなのはママも寄る年波には勝てないのだ。
「まあ、19歳ってのは、あくまで私の希望的観測だから、実際は別にあるんだけどね」
「え、そうなの!?」
「うん。ネット上だと――」
ネット準拠なんだぁ……。
「大人モードは、10代半ばとか、16~19歳って書かれていることが多いんだよ。10代後半ってのもあるかな」
「へ~」
「私としては当時のスバルの年齢(15)を鑑みて15~19歳でもいいかな~と思うんだけど」
「うん、それくらいは誤差の範囲内じゃないかな」
「そう思うでしょ? ところがどっこい」
「え、まだあるの?」
「そう『魔法少女リリカルなのはStrikerS オフィシャルファンBOOK』によると――」
そんなの出しちゃうんだぁ……。
「原作者、都築真紀先生の描いた、聖王モードのヴィヴィオのイラストの脇に『17歳くらい』とメモってあるんだよ」
「うわ……ほんとだ」
「ただ、まあ、あくまで『17歳くらい』だから、前後プラスマイナス1歳なら『16~18歳』、前後2歳ととらえるなら『15~19歳』で、いいんじゃないかな~、と思うしだいなわけで」
「はあ~、なるほど。流石ママ、細かく調べたね」
「ふっふっふ、もっと褒めてくれて構わないよ~」
「あはは、で、他には資料ないの?」
「う~ん、もしかしたら決定的な資料があるのかもしれないけど、手持ちがこれくらいしかなくて……知ってる方はコメント募集だよ!」
と、なのはママは下を指差している。
「でもヴィヴィオ、変身魔法の年齢なんて今まで気にもしなかったのに、急にどうしたの?」
「うん、実は、その、今日のトレーニング中、ひさしぶりにアインハルトさんが変身するところをジッと見てたんだけど……」
「おおうっ、アインハルトちゃんの変身バンクだね!」
「なのはママ……その食いつきっぷりが気になるんだけど……まあいいや。でね、ふと思ったんだよ、アインハルトさんって確か13歳だったよね~と」
「うん、それで?」
「その、こういうとアインハルトさんに失礼なんだけど、変身するとスゴイ大人っぽいというか、ナイスバディの大人の美少女になるでしょ?」
「うん、なるね。ヴィヴィオもだけど」
「ありがとう、ママ。でも、本当にあんな風に成長するのかな~って心配になってきちゃって。わたしも大人モードっていうけど、実際はただの願望にすぎなくて、なのはママやフェイトママみたいなおっぱいにはなれないんじゃないかなって」
「なるほど~」
なのはママはあごに手を当てて、何やら思案するポーズをとった。
「仮に、ヴィヴィオとアインハルトちゃんの大人モードが17歳だとした場合、2人のタイムリミットは?」
「えっと、わたしがあと6年で、アインハルトさんがあと4年」
「だったら余裕なんじゃない?」
「でも、大人モードが15歳だったら?」
「……ヴィヴィオはいいとして、アインハルトちゃんはあと2年で『StrikerS』当時のスバルくらいに成長しなくちゃいけないのかあ~。微妙なところだね」
わたしもそう思う。
「いや、待って!? そうだ、大丈夫、大丈夫、全然平気だよ。アインハルトちゃんなら普通に大人モードくらいに成長できるって」
「え、急に楽観的になったけど、なのはママ、一体何を根拠に……?」
「ふっふっふ、これを見よ――」
わたしの目の前に男性の顔が表示された。
「ほら、クロノくん。フェイトちゃんのお兄さんだよ。ヴィヴィオも何回か会ってるでしょ?」
それはわかるのだけど……。
クロノ・ハラオウン提督は、背も高く、カッコイイ大人の男性だ。
「で、こっちの映像が私たちと初めて会ったときのクロノくん。当時、なんと14歳」
「……あれ? 小さいよ!? ママたちとあんまり変わらない」
「そう。ちなみに、ママとフェイトちゃんは9歳だったりする。今のヴィヴィオより子供だね。いや~あのころは若かった」
「……うわー、人って、こんなに成長するんだね」
「うん。クロノくん、一体何があったの!? って心配するレベルで背伸びたしね~」
「でも、男子と女子じゃ成長の仕方が違うってことはないかな?」
「ふっふっふ、そう言うと思って、もう1人サンプルを用意しておきましたー」
今度は女性の顔が表示される。
「これって……ギンガさん……?」
「そう。スバルの2歳年上のお姉さん。で、これが初めて会った13歳のときで、こっちが4年後の17歳。どう? これなら参考になるでしょ」
「うん、バッチリだよ! しかも……うわ、ギンガさんすっごいかわいい……っていうか、小さいよ。それがたった4年でこんなお姉さんに……スゴイ、スゴイよギンガさん! これならアインハルトさんも安心だよっ!」
「あはは、ママも一生懸命調べたかいがありました。だけど、こうして比べて見ると、クロノくんといいギンガといい、もしかしたらミッドチルダ出身の魔導師って、10代半ばで急激に成長する特徴があるのかもね」
「えー、何それ~」
「例えば、来年や再来年、ヴィヴィオは今とあんまり変わらないのに、アインハルトちゃんだけが、大人っぽく成長したりとか」
「あ~、そういうのもあるかもだ~」
「だから、ヴィヴィオは何にも心配しなくていいってことだよ」
「あ……うん!」
すると、
『なのは、ヴィヴィオ、ただいまー』
「おっと、フェイトちゃんおかえりー」
なのはママが、パタパタとスリッパを鳴らしながら玄関へ向かった。
とにもかくにも、アインハルトさんが大人モードのように成長しないかも、なんてのはわたしの杞憂だったわけで……。
「そういえばフェイトちゃんの中学時代って……あれ? もうナイスバディだったよーな……」
「え?」
「ええっ!!?」