アインハルトさんはちっちゃくないよ!   作:立花フミ

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前回に引き続き、八神はやてをゲスト……というか、ふてくされてソファーに転がったままのはやてを前に、ヴィヴィオ、なのは、フェイトの3人が『なの&フェイ』の身長の謎に挑む!


実際のところ『なの&フェイ』の身長っていくつくらいなの?

       1

 

 

「どーせ、私よりおっきいんやろぉぉ!?」

 

 高町家リビングのソファーで、ふてくされた八神司令が横になっている。

 そこへ、

 

「ただいまー」

 

 と、フェイトママが帰宅。ドアを開けて、

 

 

「ナニコレぇぇ!?」

 

 

 はやてさんを見て、流行りの黒いレザーバッグを落とした。

 

「…………」

 

 フェイトママからなのはママへ、身振り手振り、無言のままハンドサインで意思疎通が行われる。

 

 

『ナノハ ドウシテコウナッタノ セツメイモトム』

 

 

『イヤ~ チョットゼンカイ イロイロアッテ』

 

 

 ――と、まあ、だいたいこんな感じの内容。

 でも、

 

「2人とも、念話でいいんじゃ?」

 

「ヴィヴィオ、はやてほどの魔導師になると、私たちの念話ぐらいインターセプトできちゃうんだよ」

 

「え、ホントに!?」

 

「だから、余計に耳年増――みたいに言われちゃうんだけどねぇ」

 

「あ~」

 

 

「ぐはぁぁ――っ!?」

 

 

 白いソファーの上で、はやてさんがさらにグッタリする。

 そろそろ口から魂が抜けそうだ。

 

「というわけで、フェイトママ。

 そっちのソファーは、はやてさんに占拠されてるので、今日は、なのはママ、わたし、フェイトママの3人で――ちょっと狭いかもだけど――こっちのソファーに並んで座って考察していこうね」

 

「あ、うん。了解です……」

 

 フェイトママは着替えるのも忘れ、本局の黒い制服のままソファーに腰を下ろした。

 

 

       2

 

 

「さて、本日はタイトルにもあるように、なのはママとフェイトママの身長について、調べていきたいと思います」

 

 

「「わ~」」

 

 

 ドンドンドンパフー。

 左右からパチパチ乾いた拍手が鳴る。

 はやてさんはコチラにお尻を向けたままだ。

 心なしか脳内でしか見えない〝たぬ尻尾〟も元気がない。

 

「まずは、なのはママから検証するね。

 はやてさんのときと同じように、

『高町なのは 19歳 身長』

 で、ネット検索した情報をまとめると――」

 

 

『身長・体重のプロフィールは公表されていない』

 

『設定資料集では、160センチ』

 

『NanohaWikiでは、160センチ』

 

『設定資料集のキャラ対比表では、158・28センチ』

 

 

 なのはママがニヤける。

 

「う~ん、見事に情報が錯綜してるねぇ……」

 

「なのは、自分のことでしょ?」

 

「そうなんだけどね、コレはコレで楽しいかも」

 

「ぶっちゃけ、結論から言うと、設定資料集から160センチだとわかるので、『NanohaWiki』の情報は正しいです」

 

「そうなの?」

 

「うん。ただ、設定資料集にも直接記述があるわけじゃないから、今回は、どうしてなのはママの身長が160センチなのか、理由を説明したいと思います――」

 

 わたしは前回使ってテーブルに置かれたままになっていた、

『魔法少女リリカルなのは StrikerS 設定資料集 SIDE A』

 を開いた。

 

「まずは、ここ、クイント・ナカジマさんの設定資料のページを見て――

 

『身長19歳なのはと同じくらいです』

 

 って書いてあるでしょ?」

 

「ホントだ」

 

「うん、書いてあるね」

 

 次に、

『魔法少女リリカルなのは StrikerS 設定資料集 SIDE B』

 を開く。

 

「今度はコレ――メガーヌさんがポッドに入ってるときの設定資料。

 

『19歳なのはと同じ身長です(160cm)』

 

 って書いてある。

 つまり――」

 

 

『メガーヌ = 身長160センチ = なのは = クイント』

 

 

「ということがわかるわけ。

 だから、設定資料集に、なのはママの身長が160センチと書かれているのは正しいことになる」

 

「おー」

 

「うん、これはケチのつけようがないね」

 

「ちなみに、設定資料集以外から160センチと算出する方法がないわけじゃないんだけど、ここまで決定的にはならないので、この出し方がベストだと思います」

 

「ん~、じゃあ、最初の、

『設定資料集のキャラ対比表では、158・28センチ』

 って――アレは何だったの?」

 

「アレはね、有志の方が、設定資料集の1ページ目に載っている『キャラ対比表』を、はやてさんの身長を〝150・00センチ〟という基準にして、他のキャラ全員の身長を割り出した――という、有名な表なの」

 

『なのは 身長』で、画像検索すると最初に出てくるので、気になる方は、そちらをご覧ください。

 

「同じ設定資料集に160センチと明記されていた〝主人公〟である私の身長を使わずに、明確に公表されていない、はやてちゃんの身長を基準に使うなんて……」

 

「余程のはやてファンだったんだね」

 

 

 ――ビクッ!

 

 

 と、横たわるはやてさんの身体が動く。

 

「そうかも」

 

「私の身長が間違っている以上、基準にしたはやてちゃんの150センチも間違い。

つまり、何の役にも立たないと?」

 

「ううん。むしろ、大いに役立つよ。

 前回も話したと思うけど、対比表は、あくまでキャラ同士の大小を、だいたいの目安として描いたイラスト。

 だから、細かな差については誤差があったとしても、AとBどちらの身長が高い――とか、低い――に関しては、正確。わかりやすい。

 ほかにも、ほら、ズラリと並んだこの表だと、左右離れているキャラで、同じくらいの身長だと、どっちが高いのか、ひと目じゃわからない。

 だけど、はやてさんファンの方が、しっかり測って、しかも、数値にして記入してくれてるバージョンの対比表は、確かな目安、判断の基準になる。

 素晴らしい仕事だと思います。

 それにね――」

 

『160・00 ― 158・28 = 1・72センチ』

 

「これを、正確に数値がわかる……例えば、スバルさんにプラスすると――」

 

『スバル 151・83 + 1・72 =153・55』

 

「スバルさんの身長は154センチだから、だいたい合ってる。

 あと、はやてさんの身長だって――」

 

『はやて 150・00 + 1・72 = 151・72』

 

「前回考察した結果は、150~153センチなんだから、これもだいたい合ってる」

 

「そっか、約2センチをプラスすれば、だいたい正確な身長がわかるってことだね」

 

「うん。ただ、そこはアバウトな対比表なので、残念ながらズレるキャラもいるけどね。

 例えば、

 シグナムさんは身長167センチ。

 リインⅡさんは身長30センチぐらい。

 と公式に発表されてるけど……」

 

『シグナム 166・70 + 1・72センチ = 168・42センチ』

 

『リインⅡ 32・43 + 1・72 = 34・15センチ』

 

「――と、まあ、こんな感じ。

 それでも、この対比表の価値は、微塵も揺るがないと思います。

 先人の、努力の賜物ですね~。

 とにもかくにも、19歳時の、なのはママの身長は、全力全開で〝160センチ〟が正しい、でした~」

 

 

       2

 

 

「はあ、いよいよ次は、私の身長かあ……」

 

「いやいや、フェイトちゃん。自分の身長だよ?」

 

「なのはだって、さっきワクワクしてたくせに」

 

「うん、不思議だよね~」

 

「健康診断以外で、実際に身長を測定してもいないのに、設定資料の数値だけで算出されるってのは、ドキドキするよね」

 

「――というわけで、なのはママ、フェイトママ、それにはやてさん。

 次はいよいよフェイトママの身長ですが、これがまたチョー手強い。無印のフェイトママを説得するくらいチョー手強い」

 

「あ~、それはちょっと大変だねぇ~」

 

「お話ししよーと言いつつドカーンの刑やな?」

 

「うん、そんな感じー」

 

「えー」

 

 はやてさんの身体が横向きから、うつ伏せに変わっている。

 ちょっとずつ、わたしたちの方を向き始めた。

 

「じゃ、なのはママのときと同じように、

『フェイト・テスタロッサ 19歳 身長』

 で、ネット検索した情報をまとめると――」

 

 

『身長・体重のプロフィールは公表されていない』

 

『設定資料集にはない』

 

『NanohaWikiにはない』

 

『167センチ』

 

『156センチ』

 

『160センチ前後』

 

『160 ~ 170センチ』

 

『161 ~ 166センチ(なのは以上シグナム以下)』

 

『設定資料集のキャラ対比表では、163・27センチ』

 

 

「わたしも一生懸命、目をリオの胸のようにして調べたんだけど、

『設定資料集にはない』

 というのは本当でした。

 見つかりませんでしたぁぁ!

『NanohaWikiにはない』

 というのも本当です。

 やっぱり見つかりませんでしたぁぁ!」

 

「つまり、私のときと違って、公式にわかるような記述はないってこと?」

 

「うん。フェイトママには一切ありません」

 

「えー」

 

「だから、ネットの情報もバラバラなんやな」

 

「ん~、だったらさ、私のときに試した、キャラ対比表から算出する方法はどうかな?」

 

「うん。先人の知恵というか偉業だよね――」

 

 

『フェイト 163・27 + 1・72 = 164・99』

 

 

「つまり、キャラ対比表なら、165センチぐらいという結果になります」

 

「お~」

 

「ねぇ、ねぇ、ヴィヴィオ」

 

「はい、フェイトママ」

 

「こっちの、

『161 ~ 166センチ(なのは以上シグナム以下)』

 ってのはどうなの?」

 

「うん。これも正解だよ。

 なのはママより、フェイトママの方が身長高いのは、キャラ対比表を見なくても知ってるくらい有名な話でしょ?」

 

「うん」

 

「それと、シグナムさんの方が、フェイトママより身長高いのも、ご承知の通り。

 そして、なのはママとシグナムさんの身長は、都合がいいことに、公式なデータがあるので――」

 

 

●なのは  160センチ

 

越えられない壁

 

●フェイト 161 ~ 166センチ

 

越えられない壁

 

●シグナム 167センチ

 

 

「という解が成り立つわけです」

 

「お~」

 

「ただし、これではまだ不完全。

 何度も言ってる気がするけど、この高町ヴィヴィオ、こんなネットに載ってる情報だけで満足できるほど子供じゃないよぉぉ!」

 

「ヴィヴィオ……こんなに頼もしく成長して……」

 

「この成長はいいのかなあ……?」

 

「私にも子供がおれば~」

 

「はやさんはまず相手がいないとねー」

 

「ふんがっ!?」

 

「まずは、

『魔法少女リリカルなのは StrikerS 設定資料集 SIDE A』

 をご覧ください――」

 

 わたしは分厚い資料集の真ん中を開く。

 

「あれ、これって……?」

 

「そう。フェイトママの義理の母親。リンディ・ハラオウン提督の設定資料です。

 まさか、リンディさんのページに、フェイトママの謎を解く手がかりがあるなんて、ある意味、運命的だよねー」

 

「デスティニー、デスティニー♪」

 

「というわけで、このページの左上を見て――

 

『フェイト なのは 対比 2人の中間ぐらい』

 

 って書いてあるでしょ?」

 

「うん、あるある」

 

「リンディ母さんって、私となのはの、ちょうど間くらいの身長だったんだ……」

 

 ちなみに、これはハラオウン家の家族写真からもわかる。

 

「なので――」

 

 

●なのは  160センチ

 

越えられない壁

 

●リンディ 161 ~ 165センチ

 

越えられない壁

 

●フェイト 162 ~ 166センチ

 

越えられない壁

 

●シグナム 167センチ

 

 

「――と、いうように、さらにフェイトママの身長を絞りこめるのですっ!」

 

「来たね、来たね、ヴィヴィオ!

 私の娘なら、さらに高みに飛べるんでしょ?」

 

「もちろんだよ、なのはママ、まかせて!」

 

「はやて、はやて、うちの娘スゴいんだけど!?」

 

「あー、私も娘が欲しい!」

 

 ちなみに、この先の計算は、文章だけで読むとわかりにくいかもです。

 みなさん、頑張ってついてきてくださいね!

 

「さて、これまでわかっているフェイトママの身長についての情報をまとめますと――」

 

 

①キャラ対比表では、164・99センチ。

※ただし、正確ではない。

 

②設定資料集の数値から割り出すと、162 ~ 166センチ。

※特定はできない。しかし、公式データを使っているため正確。

 

 

「それじゃ、もう一度、

『StrikerS 設定資料集 SIDE A』

 を見て――」

 

 開いたのは、スバルさんとギンガさんのバリアジャケット姿を、対比させているページ。

 

 

『スバル ローラー装備時 目線の高さなのは(バリアジャケット)とほぼ同じになります』

 

『ギンガ ローラー装備時 目線の高さフェイト(バリアジャケット)とほぼ同じになります』

 

 

「をを!? これって……」

 

「うん。やっと、公式で、フェイトママと同じくらいの身長の相手が現れました。目線の高さ――と書いてあるけど、添付してあるイラストだと、身長も同じくらいに描いてあるしね」

 

「何だか出せそうな気がしてきた!」

 

「単純計算するよ――」

 

 

『なのは(160) = スバル(154) + マッハキャリバー(6)』

 

『フェイト(?) = ギンガ(?) + ブリッツキャリバー(6)』

 

 

「ってことは、ギンガの身長がわかれば、フェイトちゃんの身長もわかるってこと?」

 

「うん。あくまで単純計算ならね。

 それじゃ、これまでみたいに、

『リリカルなのは ギンガ 身長』

 で、ネット検索した情報をまとめるよ――」

 

 

『NanohaWikiにはない』

 

『設定資料集 157センチ』

 

『StrikerSの時点 157センチ』

 

『設定資料集のキャラ対比表では、157・71センチ』

 

 

「ねぇ、ヴィヴィオ。設定資料集に157センチって載ってるなら、それで証明終了なんじゃない?」

 

「それがね……この情報は、たぶん〝間違い〟。誤情報なんだよ」

 

「ええええええええええええええええ!?」

 

「おそらくなんだけど、例のキャラ対比表の157・71センチを見て、あたかも公式だと思いこんで、ギンガさんの身長を157センチだと広めてしまった」

 

「ヴィヴィオの調査不足ってことはないの?」

 

「ないとは言い切れないけど……。

 設定資料集はもちろん、『原画集 上下巻』も引っ張り出して調べたけど書いてない。

 だいたい、あの『NanohaWiki』にも載ってないくらいだからねぇ……」

 

「えっと……『NanohaWiki』ってそんなにスゴいの?」

 

「うん。正直、昔のわたしが、ゆりかごを降りちゃうくらいスゴい。

 その時点で調べられることは、あらゆる参考資料を使い、ほぼ完璧に調べ上げられている。

 もし間違いを探そうと思ったら、古い記事で、推測で書いてある情報ぐらい。

 特に、リリカルなのはの人気があった『StrikerS』までの情報は〝神〟レベル。

 なので、『StrikerS』までの情報で『NanohaWiki』に書いてないことがあったら、それはむしろ、出どころが不確かな、ただのネット上の噂だと思った方がいいかもです」

 

「ということは、ギンガの身長は不明ってこと?」

 

「ううん、そこはほら、どーにかなる」

 

「あー、出せるんだ~」

 

「これくらいはね。高町なのはの娘としてパパッと計算しちゃうよ。

 まずは、例の、はやてさんファンの測ったキャラ対比表のお力をお借りして――」

 

 

『ギンガ 157・71 + 1・72 = 159・43センチ』

 

 

「ほら、このギンガさんの身長。どこかで見覚えがない?」

 

「えっと……」

 

「あっ! なのはの身長に近いかも」

 

 

『なのは 158・28 + 1・72 = 160・00センチ』

 

 

「本当だ!

 へ~、ふつーに公式の対比表で見ると、目測じゃわからないくらい、私とギンガの身長って近かったんだ……。

 これなら、確かに157センチより高いはず」

 

「そこで、最初に伏せておいたトラップカードオープン!」

 

「アレやな――」

 

 はやてさんがグルリとコチラを向いて、インターセプト。

 ぐはっ!?

 わたしの見せ場がっ!

 

「最初になのはちゃんの身長を出したときから、ずっと引っかかってたんよ――」

 

 

『メガーヌ = 身長160センチ = なのは = クイント = ?』

 

 

「そっか! ギンガって、クイントさんのクローン培養だから!」

 

「うん……。特に、ギンガさんって見た目でわかるほどクイントさんにそっくりでしょ?

 だったら、なのはママと同じくらいの身長でもおかしくない。

 まあ、クローンだからといって、必ずしも同じくらいの身長になるとは限らないけど、実際に、公式の対比表で同じくらいだからね。

 これも、間違いないはず」

 

「ということは、私の身長って――」

 

 フェイトママが慌てて計算する。

 

 

『フェイト(166) = ギンガ(160) + ブリッツキャリバー(6)』

 

 

「166センチってこと!?」

 

「う~ん、それがね、フェイトママには、まだ届かないんだよねぇ……」

 

 

「「うわ、フェイトちゃん、面倒くさ!」」

 

 

「なのはもはやてもヒドいっ!?」

 

「2人とも、フェイトママのバリアジャケットの靴の部分、知ってるでしょ?」

 

「ああ~、ガッチリしたシルバーの金属製で、やたらとヒールが高い……」

 

「アレは、かなり背丈が伸びるな~」

 

「そうなの。

 キャラ対比表には、

『注 バリアジャケット時、ヒール、ローラー分高くなるキャラいます』

 って書いてあるんだけど、フェイトママの設定資料のページにも、

『バリアジャケット時 ヒール分高くなります』

 って書いてある。

 つまり本当は――」

 

 

『フェイト(?) + バリアジャケット時のヒールの高さ(?) = ギンガ(160) + ブリッツキャリバー(?)』

 

 

「なんてこったい……」

 

「そうなってくると、もう、全員のヒールやソールを計算に入れなくちゃいけなくなってきて……。

 せめて、なのはママとおそろいの靴だったら、こんな事態にはならなかったのに……」

 

 

「あう~。ごめんなさい、ごめんなさい、なのは~」

 

 

「あ~、もう、泣かないの、フェイトちゃん。

 ヴィヴィオ~、どうにかならないの?」

 

「こればっかりはね~。時の庭園で、プレシアお婆ちゃんを説得するくらい難しい」

 

「母さんを説得って……それ、不可能なんじゃ」

 

「うん。ぶっちゃけ、無理。

 プレシアお婆ちゃんに人生ゲームで勝つくらい難しい」

 

「それなら、どーにかなりそーなー」

 

「ヴィヴィオ、出して」

 

「はい?」

 

「計算しなさい。でないと、来月の小遣いなし」

 

 

「えぇぇ!?」

 

 

「高町家は厳しーなー。どーや、ヴィヴィオ、うちの子になるかー?」

 

「それはそれで面白そうだけど、はやてさんが誘うべきは、まず他にいるでしょ」

 

 抜剣っ!

 

「そーいわれるとー」

 

「というわけで、高町ヴィヴィオ。かなり強引ですが、計算させていただきます!

 コレが今回の、勝利の鍵だァァ――ッ!!」

 

 

①一般的なヒールの高さは『3センチ、5センチ、7センチ』である。

 

●ヒール3センチ……安定して歩きやすい高さ。

●ヒール5センチ……バランスがよく、ちょうどいい高さ。

●ヒール7センチ……7センチ以上がハイヒール。ファッションショーのモデルも多く履く。美しく見える。慣れていないと辛い高さ。

 

③一般的な数値に当てはめて、

●なのはバリアジャケット……ヒール3センチ。

●なのはエクシードモード……ヒール5センチ。

●フェイトバリアジャケット……ヒール7センチ。

とする。

 

④ヒールの高さ = 単純に、身長にプラスではない。

※傾斜角があるため減る。また、ソール(靴底)などで増加する。

※傾斜角の少ないヒール3センチは、そのまま身長プラス3センチ。

※傾斜角の大きいヒール7センチは、トータルで70パーセントほど。身長プラス5センチとする。

 

⑤ヒールのない靴。一般的なソール(靴底)の厚さは、2センチぐらいである。

※ヒールと違い、そのまま身長にプラスする。

 

⑥インラインスケートのタイヤは、5センチ~11センチぐらい。なので、マッハキャリバーとブリッツキャリバーのローラーも、その範囲内とする。

 

 

「うわ、ちょー面倒くさい!」

 

「フェイトママのたーめならえんやこら~」

 

 

 空間ディスプレーに、4人の最終データを表示する。

 

『なのは(160) + バリアジャケット時のヒールの高さ(3) = 163センチ』

 

 

『スバル(154) +  バリアジャケット時の靴底の厚さ(2) + マッハキャリバーのローラーの高さ(7) = 163センチ』

 

 

「よって――」

 

 

『ギンガ(160) +  バリアジャケット時の靴のヒールの高さ(3) + ブリッツキャリバーのローラーの高さ(7) = 170センチ』

 

 

『フェイト(165) + バリアジャケット時の靴のヒールの高さ(7 ※ただし傾斜角から5センチとして計算する) = 170センチ』

 

 

「――これでどうだ! ピッタリだァァ!」

 

「こ……これだけ複雑に計算したのに、結果が対比表と変わらない!」

 

「うぐぅ~。

 それはあっちが優秀だったということで~。

 なのはママ……これでなんとか勘弁してもらえないでしょうか……」

 

「うん。まあ、フェイトちゃんがあんな靴履いてるのが悪いんだしね」

 

「あう」

 

「ついでになんだけどね、ママ、これまで誰も注目してこなかったナンバーズのみの対比表も利用すると――」

 

 

『クアットロ(160 ※設定資料集に、ほぼなのはと同じと書かれている) : ウェンディ(165 ※原案イラスト集に165センチ程度と書かれている)』

 

 

「の比率と、キャラ対比表の――」

 

 

『なのは(160) : フェイト(?)』

 

 

「の比率が、ほぼ一致する。

 よって、フェイトママの身長は――

 

 

『公式発表のデータからは、162~166センチである』

 

 

 しかし、

 はやてファンの方の測ったキャラ対比表のデータや、スバル&ギンガさんからの算出。あるいは、ナンバーズからの割り出しなどから、フェイトママの身長は、限りなく165センチに近い。

 よって、

 

 

『フェイト・テスタロッサ・ハラオウン 19歳 身長:165センチくらい』

 

 

 である!」

 

 

「「おう~」」

 

 

 パチパチパチ――と、うちのママ2人から拍手が起こる。

 

「えーなー、フェイトちゃんは……。私より10センチ以上も身長が高い……。

 なのはちゃんは……まー、ギリギリオッケー。私たちはこれからも友達や!」

 

「あはは、これからもよろしくねー」

 

「なんで!? 私は? はやてぇぇ!?」

 

 フェイトママがはやてさんに向かって、テレビのリモコンのボタンを何度もポチポチ押しているのだけど……。

フェイトママ、たぶん、それじゃ、はやてさんは動かない……。

 

「そんなはやてさんに秘宝伝――じゃなかった、悲報が……」

 

「またか!?」

 

「ほら、今まで調べたのって、あくまで『StrikerS』――19歳時のデータじゃないですか」

 

「まー、そーやな……」

 

「ところが、世間には、20歳になっても身長が伸びる人がいるわけで……」

 

「まさか!?」

 

「そう。そのまさかです。

 なのはママに、まさかの、さらに身長伸びている疑惑がぁぁ~」

 

 

「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」」」

 

 

「わかりやすいのはこれ、

 

『Force 1巻 138ページ』

●25歳 なのは

●21歳 スバル

 

 が、ちょうど並んでいるシーン。

 スバルさんが、クイントさんやギンガさんくらいに成長していると仮定して、

 

『スバル = クイント = なのは』

 

 なのに、どう見ても、なのはママの方が、背が高い。

 別にクローンだからって、必ずしも同じ身長に育つわけじゃないし、ヒールの差もあるし、一概には言えないけど……これ、ひょっとしたら、なのはママが1~2センチ伸びている可能性も捨て切れないと思いませんか?」

 

 

「……なのはちゃん、お前もかぁぁ!」

 

 

 カエサルとブルータスみたいな感じだなあ~。

 立ち上がったはやてさんのおでこに、同じく立ち上がったなのはママとフェイトママの2人が、手を当てて進撃を押し留めている。

 子供が腕をグルグルさせる、あの光景だ。

 

「まあまあ、はやてさんの場合、ちっちゃい方がミウラさんも安心すると思いますし。むしろ、ミウラさんがちっちゃすぎて不安になる今日このごろ」

 

「……あー、まー、そーいうことなら~」

 

 チョロい!

 

「それに、前回考察した通り、はやてさんはちっちゃい部分も魅力的なんですから。

 はやてさん、世界一かわいいよ!」

 

 

「それも、なのはちゃん(中の人)やぁぁ――っ!?」

 

 

「そーれ、わたしも大人モード!」

 

 

 なのはママやフェイトママより高くなる。わたしの大人モードはフェイトママどころかシグナムさんより高いのだ。

 当然、ドド~ンとはやてさんを見下ろす形に。

 

 

「ひぃぃっ!?」

 

 

 今晩は、高町家3人で仲良くはやてさんを愛でたいと思います。

 

 

 

 

 

 




「もうヒールの計算はこりごりなのん……」

スバルとギンガのページの記述を見つけたときは、
「これで行ける!」
と思ったんですが……とんでもないことに……。

『162~166センチ』で止めときゃよかった……。
これだけでも、新情報だったのに……。

ヒールの高さなど、色々と思う方も多いと思いますが、
フェイト『162~166センチ』までは100パーセント確かなので、その先は、範囲内で、自分なりに納得する身長を選んでもらえればいいかと。

本文も、こういう終わり方でよかったんですよね……ヒールなのに(精神)ダメージ食らうってどんだけ……。あう。
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