アインハルトさんはちっちゃくないよ!   作:立花フミ

45 / 127
お花見以来、久しぶりに、あのヴィヴィオとユミナのコンビが帰ってきた!
翠屋でウェイトレスをしたアインハルトさんの〝珍プレー好プレー〟を肴に楽し……ではなく、クイズ形式で出題!!
『SRアインハルトさん』カードを手に入れるため、ユミナさんが真剣(?)に解答するっ!!!



アインハルトさんクイズ王決定戦!

「――はい! 次元世界1兆人の聖王教会信者のみなさん、リリカルまじかるこんにちは~。あなたの崇め奉る現代の聖王女――高町ヴィヴィオです。

 毎週異なるゲストをお迎えして、視聴者のみなさんの疑問・質問に、高町家っぽく答えていこうというこのコーナー。

 今週はここ、わたしの母校――St.ヒルデ魔法学院初等科の校舎からお送りしたいと思います。

 というわけで、本日のゲストはこの方――最近では、あの八神司令から『揉み魔』の称号を受け継いだとも噂される、ユミナ・アンクレイヴ先輩です」

「どーも、ユミナ・アンクレイヴです!

 ――って、陛下、ものすっごい悪意のある紹介というか、すんごい久しぶりのよーな」

「そうですね~、前回の『ご注文はアインハルトさんですか?』でも、同じ学校の生徒で唯一呼ばれませんでしたからね」

「ガーン!」

「――って、冗談ですよ、冗談。

 だって、ユミナさん、アインハルトさんと同じクラスじゃないですか。アインハルトさんが職場体験してるなら、当然、同じ日にユミナさんも職場体験してるわけで、それもミッドで」

「あ、そーいえば……」

「だから、別に意図的にユミナさんをハブしたってことはないですよ~」

「あ、ハハハ、もう陛下ってばお人が悪い」

「いえいえ、他の回にどうして出番がないのかは知りませんけど~」

「陛下ぁぁ!?」

「――というわけでこの番組は、あなたの心にセイクリッドブレイザーッ! 聖王教会の提供でお送りします!」

「陛下ぁぁ――っ!!?」

 

 

     ●

 

 

「……コホン。ま、まあ、私の処遇については置いといて、確か今日って劇場版第3弾、『魔法少女リリカルなのは Reflection』の公開日でしたよね?」

「そうですけど?」

「……あの、私が言うのも何なんですが……こんなことしてていいの?」

「そうですね~、反抗期?」

「あ~、すんごい反抗期もあったものですけど、一応『Reflection』の紹介CMをやらせていただいた身としましては、申し訳ない気持ちでいっぱいと言うか、こう色々と思うところがあると申しましょうか……」

「ちなみに、そのCMを見て、ユミナさんのことを思い出したから今回ゲストでお呼びしましたぁぁ――とかではないですよ?」

「……」

「ないですよ??」

「ウソっぽい! そ、それで陛下、今日のお題は何でしょうか?」

「おっと、脱線した話を戻しましたね~、流石ユミナさん。――はい。ではでは、今日はですね~、一応、映画公開記念特別企画といたしまして、先週『ご注文はアインハルトさんですか?』ってあったじゃないですか?」

「ええ、喫茶翠屋で職場体験してたアレですよね」

「はい。実はあの時――仕込みが多かったせいで――あんまりお伝えできなかったんですが」

「あ~」

「一般客に対しても、アインハルトさんは色々接客していたわけで……」

「ん~、それってつまり、アインハルトさん珍プレー好プレーみたいな?」

「そう、それですっ! なので、今日はそれを肴に――じゃなかった、それをクイズ形式にして、ユミナさんに出題してみようかなぁ~と思った次第です」

「なるほど~って、どうして私!?」

「唯一、翠屋にいませんでしたからね!」

「うぐぅ~、出番ができて良かったんだか悪かったんだか……」

「なお、アインハルトさんクイズは、基本3択です。視聴者のみなさんは、お手元のデバイスから答えを選んだり、選ばなかったり、自由にチャレンジしてみてください。

 全問正解者には、なんと! もれなく、わたしが徹夜で制作した『SRアインハルトさん 翠屋コスVer.』を進呈します!」

「SR……」

「あれ? ユミナさん欲しくないんですか??」

「いえ、そーいうわけじゃないんですか……陛下の愛が重い」

「わたしの愛はサイン入りですから~」

「というか、こんなことやって大丈夫なんですか? お花見の時の二の舞いになるんじゃ……またアインハルトさんが乗り込んで来て……」

「大丈夫ですよ、そのための初等科教室での放送なんですから。気づかれませんって。それに、今日の放課後、アインハルトさん、ジムで十番勝負をやる~とか言ってましたし」

「あ~、それは大変そうですね~、殺(や)る方も殺(や)られる方も」

「ユミナさん文字が『殺す』になってますよ~」

「お前を殺す! みたいな?」

 

 

「「あっはっは!」」

 

 

「というわけで、アインハルトさんクイズ全8問、スタートォォ――ッッ!!」

 

 

     ★

 

 

○第1問

 

お客様を席まで案内したアインハルトさん。その後、水を入れたグラスをトレイに乗せて運んだのですが――?

 

①水をこぼした。

 

②グラスを落として割ってしまった。

 

③「お待たせひまひたー」と台詞を噛んだ。

 

 

 

     ★

 

 

「むぅ~、これは結構難しいですね、陛下」

「そうですか?」

「ええ、どれもアインハルトさんなら普通にやりかねないんで」

「あはは、ですね~。でも、まあ、第1問、小手調べですから」

「一応、デバイスによる投票結果によると、②と③で割れてますね。個人的に見たいのは③なんですが、アインハルトさん的には②が一番ありそうなんで、②のグラスを割ったでお願いします」

「はい! では正解は~、ダラララララ~~~~~」

「あ、自分の口でやるんだ~」

「――ダン! 正解は④番! グラスを置いた瞬間、勢い余ってバゴン! と、テーブルを破壊する~、でした!」

「ちょっと待ったァァ~~~ッ!! ④番って何なんですかぁぁ!? そんなの選択肢になかったですよねぇぇ――っ!!?」

「やだな~、よくある〝その他〟ですよ、その他」

「いや、もうこれ正解させる気ないんじゃ……」

「SRアインハルトさんは誰にも渡しません!」

「愛が重い! ていうか、そんなことよりテーブルを破壊するって、翠屋は平気だったんですか? お店的に」

「あ~、お客さんがちょうど昔からの常連さんだったので『士郎さんとこなら、まあ、あるかな』と、納得されちゃいまして……」

「あ~、流石は高町家……それも本家。ある意味、アインハルトさんの職場体験は翠屋で大正解でしたね~」

「はい、今となってはわたしもそう思います……」

 

 

     ★

 

 

○第2問

 

お客様から注文を受けたアインハルトさん。そこで、とあるトラブルが発生したのですが――?

 

①かかしになった。

 

②メニューが読めなかった。

 

③恥ずかしくて声が小さかった。

 

 

 

     ★

 

 

「かかしって……前クールのアニメで見たような……②は、ああ、あっちとミッドじゃ文字が違いますもんね。③も、昔からのアインハルトさんを知る身としては十分ありえるかと……ん~、こんなの全部なんじゃ……」

「はい、正解ですっ!」

「え!?」

「答えは①~③全部でした~。

 流石はユミナさん、やりますね!」

「なんてずっこい! ていうか、かかしって……そういえば、平常運転に見えて意外と緊張しぃでしたっけ」

「はい。もう、あまりの可愛さに、わたしが癒やされました~」

 

 

     ★

 

 

○第3問

 

なのはママに教わりながら、初めてのケーキ作りにチャレンジしたアインハルトさん。生地をオーブンに入れたあと――?

 

①爆発した。

 

②爆発した。

 

③爆発した。

 

 

 

     ★

 

 

「ちょ、爆発オチしかないじゃないですかぁぁ――っ!?」

「アインハルトさんですから~」

「クイズになってない! 普通、スポンジがぺしゃんこになるとか、焦げるとか……ハッ!? またひっかけで答えは謎の④番とか……」

「ブブ~ッ! せっかくのボーナス問題だったのに~。答えはもちろん〝爆発した〟でした!」

「あ~、ケーキって爆発するんだぁ~」

「アインハルトさんですから~」

「それで納得できちゃう自分が怖い!」

 

 

     ★

 

 

○第4問

 

カフェラテなどにミルクの泡で絵を描くラテアートに挑戦したアインハルトさん。さて、何を描いたでしょうか――?

 

①わたしの顔。

 

②ティオ。

 

③クリス。

 

 

 

     ★

 

 

「①だったら陛下が喜びそうですけど……」

「ですね――一生飲めないです」

「ですよね~、なのでティオかクリスか……と見せかけて、④番で鉄アレイとか!」

「も~、ユミナさん裏をかきすぎですよ。正解は④番〝ちびリオ〟でした!」

「……」

「ええ、気持ちはわかりますが、理由を訊いたところ、アインハルトさん的に描きやすかったそうです……ほら、平面で」

「あ~」

 

 

     ★

 

 

○第5問

 

突然、店内で泣き出した子供。どうやらお母さんの姿が見えなくなったようなのですが、ここでアインハルトさんの取った行動とは――?

 

①オロオロした。

 

②自分も泣き出した。

 

③トレイに子供を乗せて、カウンターまで運んできた。

 

 

 

     ★

 

 

「オロオロはしそうですけど、このいかにも有り得なさそうな③を、アインハルトさんならやってくれるはず!」

「ブー。もう、ユミナさんアインハルトさんを何だと思ってるんですか~。

 答えは④。ティオを使って子供を泣き止ませた――でした!」

「あれぇぇ~、いい話なんですけど!?」

「ええ、奇跡の瞬間でした」

「うわ~、ちょっと見たかったかも……」

 

 

     ★

 

 

○第6問

 

レジ打ちに挑戦したアインハルトさん。そこでどんな奇跡が起きたでしょう――?

 

①打ち間違えた。

 

②指先一つで破壊した。

 

③普通にこなした。

 

 

 

     ★

 

 

「また奇跡。まあ、奇跡というと③が奇跡なんですけど……あ、最初だけで忘れてたんですが、デバイスによる投票は②番が多いですね。確かに破壊ネタは鉄板だし……いや、待てよ? 奇跡ということは、こう、なんでしょう、打ち間違えて焦って破壊した――つまり、①と②のコンボとか!?」

「惜しいっ! 答えはちょっと長いんでよく聞いてくださいね。

 レジの機械に対抗心を燃やしたティオが、先に計算して、

『にゃにゃにゃにゃにゃ!』

『――円になります』

 と、まさかのコラボ」

「え~」

「――と、お客さんもそんな反応で、慌てたフェレットモードのユーノ司書長が、

『1940円です』

 と、普通にフォローしたら、お客さんがさらに」

「ええ~」

「――と、そんな感じになって、まさに奇跡のコラボ」

「奇跡も安くなりましたね~」

 

 

     ★

 

 

○第7問

 

夕方、学生の帰宅時間と重なり、さらに忙しくなった翠屋。テンパったアインハルトさんが、つい応援に呼ぼうとした相手とは――?

 

①トーマ。

 

②ユーマ。

 

③シーマ。

 

 

 

     ★

 

 

「トーマというと、スバルさんの弟さんみたいな?」

「そうそう、それです」

「②のユーマ……ユーマって、もしかしてユーマ・ライトニング?」

「ですね~」

「③のシーマ……シーマ様?」

「はい、そうですね」

「……ガンダム率が高い。こうなるとこれまでの傾向と対策からいって、ドラクエネタに走る……つまり、④番で、踊り子のマーニャとか!」

「残念! 正解は食戟のソーマでした~。幸平創真ですね」

「いや、それ、中の人的にはわからなくもないんですが……あ~、でも、一番役に立ちそうではあるのか……」

「わたし的には③番で、ウェイトレス姿のシーマ様もオススメですけどね!」

「誰得ですかぁぁ――っ!?」

「――というわけで、ついに最終問題ですよ。ユミナさんも視聴者のみなさんも、SRアインハルトさん目指して、頑張ってくださいね!」

 

 

     ★

 

 

○第8問

 

職場体験中、いつもと違い、翠屋の制服を着ていたアインハルトさん。で・す・が、髪型はどんなだったでしょうか――?

 

①いつも通り。

 

②おさげ。

 

③大人っぽく髪を下ろした。

 

 

 

     ★

 

 

「なるほど。確かに前回もアインハルトの髪型には触れてませんでしたが、そういう思惑が……」

「どうです、ユミナさん、わかりましたか?」

「ふっふっふ、もちろんですよ、陛下。ウェイトレスだというのに、ここまで一切触れていない、あのネタがあるじゃないですか!

 ズバリ、答えは④番!

 ポニーテェェ――ルゥゥ!!

 さらに陛下のことだから、アインハルトさんに、

『ちっちゃくないですよ!!!』

 とか言わせた!

 種島アインハルト降臨っ!!

 これでどぉぉだぁぁ――――っっ!」

「ピンポン、ピンポン! 大正解っっ!

 流石はユミナさん、よくわかってらっしゃる~」

「そりゃ、陛下の行動パターンなんて全てお見通しですよ~」

「ユミナさんって結構わたしのこと好きですよね~」

「あはは、で、陛下、当然お写真などは?」

「はい、もちろんありますよ~。クリス、例の物を――」

「陛下……お主も悪じゃのぅ~」

「いえいえ、ユミナさんほどじゃないですよ~」

 

 

「「あっはっは!」」

 

 

「――というわけで、髪型はもちろんなんですが、それよりも、わたしのオススメはこれ――プルプル背伸びをしているアインハルトさん! ちょっと棚が高かったんですよね~。超カワイイ!」

「陛下、こっちの写真は?」

「あ~、それですか。ご近所のお婆さんに『小学生なのにお手伝いえらいね~』と、頭をなでられているシーンなんですけど……これもいいですね~」

「微笑ましい!」

「――って?」

 

 

 ――ドンドンッ!

 

 

「はーい、今本番中でーす!」

「こんな時間に誰でしょうね?」

「まあ、教室のドアは鍵がかかってますからね~、入りたくても入れないという」

「あ~」

「だから、何があろうと絶対無敵!」

 

 

 ――ドン、ドン、ドンッッ!!

 

 

「意外としつこい……ん? あの~、そういえばなんですけど、陛下……」

「はい?」

「この放送なんですが、ミッド中で見たり聴いたりできましたよね?」

「はい。基本は管理世界だけですけど、信者からの要望があれば管理外世界にだって流しちゃいますけど?」

「……ってことは、なんですが、ひょっとしてアインハルトさんが見てるってことは?」

「なんですかそのマリア様みたいな」

「いやいや、ギャグじゃなくて」

「ん~~~、アインハルトさんが見てる可能性ですか……あ」

 

 

 ――ドン、ドン……ズゴォォン!

 

 

「ドアが蹴破られたぁぁ!?」

「陛下、アインハルトさんですよぉぉ!?」

 

 

「お二人とも、また懲りずにこんなことをなさって……」

 

 

「こりゃマズい! ユミナさん、早く! こっから逃げますよっ!!」

「流石ヴィヴィオちゃん陛下頼もしい! もう窓枠に足までかけて――」

「2人とも、待ちなさいっ!」

 

 

「「脱出!」」

 

 

 ――とおぉぉ~~~っ!

 

 

「――って、あ~、下プールでしたね~」

「――あ~、確かに、お約束でしたね~」

 

 

 ――ドッボォォ~~~~ン!!

 

 

「ぷはっ!」

「ううっ、死ぬかと思った……」

「ユミナさん! 早くプールサイドに上がりましょう! アインハルトさんのことだからすぐに追って――」

「ゔぃ、ヴィヴィオちゃん! 後ろ後ろぉぉ~~っ!!」

「あ」

 

 

「それでは2人とも、今日はこれから私とジムで、十番勝負と参りましょうか?」

 

 

「え、ちょ、いつの間にぃぃ! 試合より動きが早いんですけどぉぉ!?」

「私、選手じゃない、選手じゃないから~」

「同罪です」

 

 

「「ひぃぃぃ~~~~っ!!?」」

 

 

「――というわけでぇぇ、お相手は高町ヴィヴィオとぉぉ、アイタタタた、アインハルトさん襟首引きずらないでぇぇ~~」

 

「ユミナ・アンクレ……首、首が締まるぅぅ~~~でしたぁぁ~~」

 

 

「「生きてたら、リリカルマジカルまた来週ぅ~」」

 

 

     ●

 

 

「はぁ~……わたし、明日筋肉痛かな~」

 

「私なんて死んじゃいますよっ!? 汚い、さすが忍者みたいに汚い陛下ぁぁ!!」

 

 

 




映画第三弾、公開おめでとうございます!!

今回は映画の特典ドラマCDみたいなノリにしようということで、地の文をなくしてみました。

ちなみに、おそらく自分はまだ映画を見に行けてないはずなので、「初日舞台挨拶を見ましたっ!!」って方は、全力全開で自慢してください。
全力全開で悔しがるので(笑)。

映画、色々と気になっていることは多いです。
『GOD』と比べて、
①時間移動するのかしないのか?
②フローリアン姉妹が、ギアーズなのか、普通の人間なのか?
などなど。
他にも、前後編2部作って聞いたけど、本当にそうなの?
とか。

もし観たとしても、映画の内容のネタバレになることは、しばらくは触れないよう注意したいと思います。


次回予告
ヴィヴィオが夏休みに突入し、高町家にはやてがお泊まりに来た日のこと。
公平なるじゃんけんの結果、キングサイズのベッドに、
【なのは → はやて → ヴィヴィオ → フェイト】
の順番で眠ることに。
そこで、はやての口から聖祥小学校時代に起きたという〝とある事件〟が語られる!

次回『医療少女メディカルじゃないシャマル』

リリカルマジカル、ジャンピング土下座の準備をぉぉ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。