第2回の今回は企画段階からヴィヴィオも参加して、
『聖王女を祭る伝説の〝ヴィヴィオ神社〟に参拝するため、君も八神はやて司令率いる機動六課の一員になり、数々の難関アトラクションを攻略しよう!』
という触れ込みに。
プレオープンの元日は『八神はやて率いる元機動六課とストライクアーツ関係者 VS 聖王ヴィヴィオ率いる聖王教会関係者+アインハルトさん』。
果たして勝利の栄光はどちらの頭上に輝くのか!?
2018年、元旦。
わたしはゲンドウポーズで緑髪の先輩が目覚めるのをジッと待っていた。
ううんっ……と目蓋が開くと同時に、
「おはようございます。そしてあけおめです、アインハルトさん」
「……あ、あぁ、おはようございます、ヴィヴィオさん。それとあけましておめでとうございます。今年も1年よろしくお願い…………って、どこですかここぉぉ――――っ!??」
知らない天井。
寝起きの覇王様がキョロキョロ辺りを見回している。
「聖王教会本部です。わたしがセインにお願いして昨夜のうちにアインハルトさんを拉致……じゃなくて連れてきてもらいました」
「いやいやいやいやいやいや……」
「セインの固有能力〝ディープダイバー〟を使えば、どんなセキュリティの高いマンションでも、自由自在に侵入するのは容易いこと」
「それ、絶対犯罪ですよねぇぇ!?」
ちなみに、セインの中の人はわたしと同じ声だったりする。
「まあまあ、アインハルトさんとわたしの仲じゃないですか~」
「昔から『互いの間の生け垣は友情を緑に保つ』と言いましてですね!?」
「2人ともそこまで」
寝室に入ってきたのはわたしたちもよく知る長い金髪にヘアバンドがトレードマークのシスター。ところが、アインハルトさんが驚きで目を見張る。
「シスターカリム……って、いつものシスター服じゃない!?」
「ええ、騎士甲冑です。今日はシスターとしてではなく、教会騎士団の騎士としての参加ですから」
「はい?」
「アインハルトさん、去年の元日に行われた〝福魔導師〟を決めるフロニャルドの戦興行っぽいイベントを覚えていますか?」
「ええ、〝マスタードラゴン池〟や〝シュラク隊海峡〟を越えて、一番にヴィヴィオさんの元に辿り着くという……まあ、最後はコンサートになっていましたが」
「はい。わたしキャラソンないのに大変だった……じゃなくて、それ、今年も開催されることが決まったんです」
「あ~、なるほど」
「ただ、どーせやるなら、今年はわたしも最初の企画段階から参加したいなと思いまして、昨年からコツコツやってたんですよ」
「それはご苦労様です」
「で、去年は何かもう色々と混ぜすぎて、何が何やらわからなくなったので、今年はもっとシンプルに行こうという話しになりまして……」
「はあ……」
「コレです――」
クリスによって空間スクリーンが映し出された。
・『風雲た●し城』
↓
・『風雲イ●ヤ城』
↓
・『風雲ヴィヴィオ神社』
「もういっそのこと内容もパクリつつ、目的もわかりやすくして、
『聖王女を祭る伝説の〝ヴィヴィオ神社〟に参拝するため、君も八神はやて司令率いる機動六課の一員になり、数々の難関アトラクションを攻略しよう!』
みたいな感じでやろうかなって」
「はあ……」
「まあ、口で説明するのもなんなので、直接見てもらった方が早いかもですね。――中継先のユミナさん?」
会場と映像通信がつながる。
『はーい! こちらリポーターのユミナです。陛下にアインハルトさん、あけおめで~す!』
「はい、あけましておめでとうございます!」
「――って、ユミナさんまで!?」
覇王流の伝承者さんは、ジークさんの鉄腕を食らった時のように目を白黒させた。
「ユミナさんには、Dr.ルーと一緒に企画当初からわたしの陣営に参加してもらってたんですよ」
「Dr.ルー?」
「ルールーのことですよ」
攻めてくるのが神にも悪魔にもなりそうな軍団なので、妨害するアトラクションを設計したルーテシアは、ドクターヘルのごとく悪の科学者ポジション……なのだけど、あの性格。どちらかといえばドクターウェストっぽい。
おっと閑話休題。
「ユミナさん、現在のそちらの状況を教えてもらえますか?」
『はい。八神司令率いる機動六課は、すでに第1、第2ステージをクリア。現在は第3ステージ〝ナカジマ海峡〟に向けて進軍中です』
「思ったよりペースが早いですね。第2ステージの〝クリスでポーン〟はダメだったんですか?」
『巨大クリスにしがみついてグルグル振り回されるアレですか? 一般参賀の方々には難易度が高いと思いますが、今日はリアル機動六課と、ストライクアーツ関係者がメインですから。むしろ飛行魔法が禁止の分、ラストの急な崖を駆け上る方が大変そうでしたね』
「なるほど~」
ああ~、とか叫びながらずり落ちていくリオの姿が目に浮かぶ。
ちなみに、第1ステージはチンクとウェンディ。第2ステージはオットーとディードがそれぞれ妨害役を担当している。
そして、この第3ステージはといえば、
「ユミナさん、ノーヴェ近くにいますか?」
『会長ですか? はい、ナカジマ海峡のラスボスってことで張り切ってますよ。――マスクドファイターさん、陛下がお呼びですよ~』
おう、ヴィヴィオか――と言って映像通信に映ったノーヴェの顔には謎のマスク。それを見たアインハルトさんがガタガタ震えだす。
「そ、そのバイザーはぁぁ!?」
「アインハルトさんが天地に覇を成そうとしていた頃つけてたやつですね~」
『最近は――お前らの活躍で――あたしも有名になってきたんでさ、一応顔を隠しておいた方がいいってミカヤちゃんが』
すると、マスクドファイター(ノーヴェ)の隣から、神社らしく紅白の巫女服をまとう黒髪の剣士が姿を見せた。
『ヴィヴィオちゃん、本当に私が参加してもよかったのかい?』
「いいんですよ。だってミカヤさん、ナカジマジムの顧問取締役ですし。ナカジマ海峡にいても何の問題もありませんからね」
『そんなことを言い出したら私はどうするんですか!?』
教会騎士団が有無を言わさず連れてきたフロンティアジム所属で眼鏡のリンネさん専属トレーナー。
「まあまあ、攻撃側にはフロンティアジム所属のリンネさんやヴィクターさんもいることですし。それにこのナカジマ海峡は、ディエチの砲撃をかわしつつゴールを目指すのが目的のアトラクションですからね。最後にドーンと待ち構えて、橋から叩き落としてもらえればオッケーです」
まあ、落とすくらいなら――と、ジルコーチが眼鏡をクイクイ動かした。
「それにしても、ミカヤさんとジルコーチは巫女さんの格好が似合うのに、ノーヴェは似合わないよね~」
『ほっとけ!』
そうノーヴェが答えた時、轟音が響き映像が大きく揺れた。
『うわっ、もう機動六課が攻めてきた!? そんなわけでカメラいったんお返ししまーすっ! 陛下ご武運を~』
ふろにゃるど~、とか言う謎の悲鳴を残しつつ映像がプッツリ途切れた。
「これは第3ステージ陥落も時間の問題ですね~」
「ユミナさん……」
「そんなわけでアインハルトさんには、次の第4ステージ――最終ステージでわたしと一緒に戦ってもらいますから」
「はい?」
「昨年の反省と『風雲イ●ヤ城』を再プレイして気づいたんですが、ラスボスはもう少し手強くてもよかったかなと……。まあ『カプセルさーばんと』みたいにラスボスが強すぎるのもどうかと思うんですが。そこで、本家『風雲た●し城』にならって、最終ステージでは、生き残った攻撃側と防御側が戦車に乗って集団バトル――みたいな形にしようかなと思いまして」
「つまり、私も戦車に乗ってヴィヴィオさんと一緒に戦えばいいんですね?」
「いえ、アインハルトさんにはわたしの戦車役になってもらおうかなと」
「戦車っ!?」
明けましておめでとうございます。
昨年は『アインハルトさんはちっちゃくないよ!』を読んでいただきありがとうございました。
本年も応援よろしくお願いいたします。
そんなわけで今年の映画――『Detonation』のPVを見ました。
PVの最後になのはがスターライトブレイカーらしき魔法を放つシーンで若干思うところもあったのですが、前にやった考察に近い内容だったので、現時点では新たに考察するほどではないかなと。何にせよ無事公開するようで良かったです。
昔『機動戦士ガンダム●EED劇場版(仮名)』が中止になったことあったので、映画というとどうも不安に……。何だかんだと言って楽しみにしてたのにな~。漫画でいいので『ガンダムエース』で連載してくれたら嬉しいです。新しい外伝でもいいですよ~。サイの視点から見た『DESTINY』とその後とか。『アスラン・ザラの帰還』とか。
というわけで来週です。
「よくぞ生き残った我が機動六課の精鋭たちよ!!」
八神はやて率いる機動六課と高町ヴィヴィオ率いる聖王軍が最終ステージで直接対決!
機動六課
①なのは(砲台)&フェイト(戦車)
②ティアナ(砲台)&スバル(戦車)
他
VS
聖王軍
②カリム(砲台)&シャッハ(戦車)
③Dr.ルー(砲台)&白天王(戦車)
他
厄災をも吹き飛ばす新年最初の勝利を勝ち取るのはどちらのチームだ!?
次回〝風雲ヴィヴィオ神社『弐』 後編〟
で、リリカルマジカルがんばります!