アインハルトさんはちっちゃくないよ!   作:立花フミ

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『ViVid Strike!』9話の感想。
4か月でフーカ強くなりすぎ!
やっぱりリンネが主人公にしか見えないよ!?
不良の方……。
ルーテシア! ルーテシア!
あと、今更ですが、ノーヴェが「会長、会長」と言われていると、なんか、こう、ムズムズします。ノーヴェはもっとこう庶民派であって欲しいです。



アインハルトさんをモフり隊

 放課後。

 わたしとリオとコロナの3人は、いつものように――ジムに行くんだよ――校門前でアインハルトさんと待ち合わせをしていたのだけど……。

 早速リオがしゃべり出す。

 

「この前ヴィヴィオから、地球産のマンガ借りたでしょ?」

「うん、『ご注文はうさぎですか?』のことでしょ?」

「そうそう。――で、読んでて思ったんだけど『チマメ隊』って、あたしたち3人に似てるよね!」

「わたしがチノで、リオがマヤで、コロナがメグってこと?」

 

 ちなみに、チノは髪が長く、頭にウサギを乗せている女の子。マヤは髪が短く、八重歯が特徴的なボーイッシュな女の子。メグは髪が二つ結びで、礼儀正しくおとなしい女の子だ。

 

「そうそう、ヴィヴィオ、よくわかってるじゃん!」

「あはは、わたしも一緒のこと考えたから」

 

 わたしも読んでいて、なんとなくわたしたち3人と似ているなあ~、と感じたのだ。

 すると、先に貸して読んでいたコロナが小さく唸った。

 

「そうなると……ヴィヴィオとリオとコロナで『ヴィリコ隊』よね」

「ゴロ悪っ!?」

「ま、まあ、それくらいは妥協しようよ……あはは……」

 

 わたしは話題を切り替える。

 

「じゃ、メインの主人公――ココアは誰がいいと思う?」

 

 明るく元気で、ドジな部分も多いが、お姉ちゃんにまかせなさい――みたいなノリのキャラだ。

 

「主人公として考えると、なのはママなんだけど……」

「いや~、流石に年齢的につら――あたっ、あたっ、痛いよ! なにこのピンクの魔法弾は!?」

 

 ――アクセルシューター!?

 流石はなのはママ。

 狙い撃つどころの話じゃない。

 そうこう言っているうちに、

 

「ご、ゴメンなさい……なの……」

「口調までしつけられてる!?」

 

 顔を地面にこすりつけ、お尻を突き上げた格好のままリオは意見を撤回。

 

「ゔぃ、ヴィヴィオがチノなんだから、ヴィヴィオに近い年齢がいいと思うんだよね……た、例えば、字面的にコロナとか……」

「確かにココアとコロナで一文字違いだけど、わたしはもうメグだしね。それに、なのはさんみたいに素敵なお姉さんじゃないし」

 

 ――メグみたいな台詞で、なのはママの砲撃を避けた!?

 

「だ、だったら、中の人的に、リンネさんのコーチさんなんてどう?」

「いや~、それこそ流石に無理っしょ?」

 

 わたしは少し考えて、

 

「じゃ、ユミナさんは? わたしたちより二つ年上で、性格も明るいよ」

「でも、ココアってあんなしっかりしてないじゃん」

「あ~」

 

 と、苦笑するしかない。

 

「ユミナさんには悪いけど、ココアといったら森永――今年コラボしてましたが――じゃなくて主人公だからね。いくらアインハルトさんのクラス委員長だからといっても、そこまでじゃない」

「リオがいつになく厳しい!?」

 

 すると、コロナがゴーレムでも作るように、ポンと手を打った。

 

「もっとシンプルでいいんじゃないかな。ヴィヴィオと並んだ主人公――アインハルトさんで」

 

 わたしは脳内でアインハルトさんとココアを比べてみる。

 

「ちょっとイメージが合わないかな~」

「天然なところは似てると思ったんだけど……ダメ?」

「天然かあ~」

 

 そこは否定できない。

 ようやく本格復帰したリオが立ち上がる。

 

「アインハルトさんって寡黙だし、いつも真面目でSO COOL! ――って、感じだもんねぇ~、一方でココアは賑やかで、周囲を振り回して……あ、いいこと思いついた!」

 

 リオがわたしを見て「にまぁ~」と笑みを浮かべた。

 

「アインハルトさんをチノにして、ヴィヴィオをココアにすればいいんだよ!」

「な、なんだってー」

「それだっ!」

 

 コロナが食いついた。

 

「ちょ、ちょっと待って! わたし年下だよ!?」

「いいんだって、イメージなんだから。だって、いつもヴィヴィオは元気で明るいし、将来は『街の国際バリスタ弁護士としてパンを焼きながら格闘家の道を生きる』って言ってるし」

「言ってないよ!?」

「じゃ、だいたいひとりでアインハルトさんを振り回し隊だよね」

「否定できないっ!?」

「それにほら、アインハルトさんが髪を下ろして、頭にティオを乗っけて、ウェイトレスの衣装で『アインハルト・ストラトス、ご、ご注文に参りました』――ちょっと噛むところがポイント――で、接客している姿を想像してみて」

「あ~」

「さらには、コーヒーでも格闘技でもいい――一つのことにこだわるあの姿勢。クールに見えてデレやすいあの性格!」

「ああ~」

「そして何より――」

 

 リオがわたしの両肩に手を置いた。

 

「ヴィヴィオがココアになれば、姉という立場を利用して、いつでもアインハルトさんをモフモフし放題っ!」

 

 ――グッ。

 

「どうしてコロナは親指立ててるの!?」

 

 でも、それはそれで……。

 

「あああ~、えっと、うん、コホン。ココアでお願いします。――って、もうちょー恥ずかしいんだから、絶対アインハルトさんの前では言わないでよね!」

「わかってるって!」

 

 ――ググッ。

 

「だからどうしてコロナは親指を2本も立ててるのぉぉ!」

 

 とてもじゃないが、恥ずかしくてアインハルトさんをモフモフしたい、なんて言えないのだ。

 

 

 ここで、

 暫定『ヴィヴィオと愉快な仲間たち』と『ご注文はうさぎですか?』変換表

 

 

●ヴィヴィオ=ココア

●アインハルト=チノ

●リオ=マヤ

●コロナ=メグ

 

 

「こうなると、次はリゼかあ……」

 

 リオの言葉に「あ、まだ続けるんだあ~」と思ったが口にはしない。

 ちなみに、リゼといえば種田梨沙――一日も早いご回復をお祈りしてますっ! ――じゃなくて、男勝りな性格だけど、容姿端麗でスポーツ万能、とにかく格好いい女の子だ。

 

「そういえば、さっきのコロナとココアみたいに、リオとリゼって一文字違いだよね。性格全然似てないけど」

「全然似てないとか言うな!」

「おっぱいのサイズも違うけど」

「ちょ、ヴィヴィオ、コロナがいじめるんだけど!?」

「あ~」

 

 ――否定できない!

 

「格好いいというと、わたしの中だとやっぱりフェイトママなんだけど」

「確かに、天然なところといい、リゼと似てるよね」

「そうそう、アインハルトさんと一緒で、カッコイイけど隙があるんだよねぇ~」

「あ~」

 

 ――世間だとそういう評価なのか……。

 

「否定できない!」

「ヴィヴィオはなのはさんの娘だから、そういうアインハルトさんに惹かれたんだよね」

「へ……」

 

 ――ひ、否定できない!?

 

「ほらほら、ヴィヴィオが真っ赤になってるから」

「私としては、同じタイプのリンネさんも捨てがたいんだけど。高町家の家訓としては、殴り合ったら友達でしょ?」

「そんな家訓ないからね!?」

「コロナの言うことにも一理ある……けど、やっぱりあたしたち『ヴィリコ隊』――」

「え、それ決定事項なんだ!?」

「との関係性がイマイチなんだよね、リンネさんだと。フーカさんがココアなら、リンネさんがチノ――みたいな」

「あ~、でも、扱いはアインハルトさんと一緒なんだ……」

「あれは絶対デレるね」

「いや、言わなくていいから」

 

 どんどん話が逸れていく。

 

「じゃ、フェイトママもリンネさんもダメってことで。そうなると――ココアより前にチノに会ったみたいに、わたしより前にアインハルトさんに出会って――立ち位置は、お姉さん、教官、先生、あるいはコーチ……ん、コーチ、コーチ……ああぁぁ――っ!?」

 

 

「「「ノーヴェぇぇ――っ!」」」

 

 

「偉い、ヴィヴィオ! そうだよ、最近会長だけど、コーチがいたじゃん!」

「ノーヴェさんなら、ヴィヴィオとアインハルトさんとの関係性もバッチリだしね。――ほら、ナカジマジム3姉妹爆誕だよ!」

「うわぁ……3姉妹って、ノーヴェ、口では嫌がっても、あとでこっそり喜んでそう」

 

 別の姉妹も多いし、ぶっきらぼうだけど、ノーヴェはああ見えて寂しいと死んじゃうウサギみたいなのだ。

 

「ノーヴェって、ウサギみたいに寂しいと死んじゃうタイプだよね」

「うわぁぁ! リオ、それ絶対本人の前じゃ言っちゃダメだからね!」

 

 ちなみに、あとで知ったノーヴェが、顔を真っ赤にしてリングをゴロゴロしたのは秘密である。

 

 

 暫定『ヴィヴィオと愉快な仲間たち』と『ご注文はうさぎですか?』変換表追加

 

 

●ノーヴェ=リゼ

 

 

「こうなると、次はココアの親友ポジションの千夜とシャロの2人なわけだけど、やっぱりヴィヴィオの親友がいいのかな?」

「わたしの親友というと、リオとコロナになっちゃうけど?」

「はっはっは、うれしいことを言ってくれますな、ヴィヴィオ選手。でも、あたしとコロナはもう役どころが決まってるしなぁ~、コロナ、誰かいない?」

「ん~、ルーちゃんでいいんじゃない? やっと『ViVid Strike!』にも出たし」

「あ、それだ! ルールーも千夜もお嬢様っぽいし」

「うわぁ……」

 

 ――勝手に決められていく!

 

「でも、お嬢様っていうとシャロ役はどうするの?」

「そこだよなあ~」

「え~っと2人とも……」

「髪型が似てるミウラさんなんてどう?」

「いや~、いまいちシャロっぽくないというか……」

「おーい……」

 

 ――ちっとも聞いてくれない!?

 

「もう、2人とも勝手に決めないでよ!」

「じゃ、ヴィヴィオは誰がいいの?」

「え、えと……」

 

 ――親友、親友……。

 マズい、自分の口から親友なんて、リオとコロナ以外だといい出しづらい。

 ――もしかして2人とも気づいてた!?

 リオとコロナが苦笑している。

 ――ええい、ままよっ!

 

「シャロ、シャロ、シャロ、シャロ……キャロ、ん? キャロ!?」

「あ」

「お」

「性格は似てないけど、ルールーとの関係性ならアリなんじゃない?」

「うん。ルーちゃんとキャロさん、千夜とシャロ、あのイジられ方といい、間違いなく親友だよね!」

「やったよ、キャロ! この気持ちをキャロに届けたい――」

 

 ということで、後日本当に通信してみました。

 

 

「おめでとう、キャロ! シャロに選ばれたよ!」

『何それ?』

「お嬢様っぽいしゃべり方してみて!」

『できないよ!』

「シャロと一緒で、ちょっと、貧乏だったイメージもあるしね」

『ナニソレぇぇ!?』

 

 キャロは幼いころ、部族から追い出されて――わりかしボロボロな格好で――たった1人旅をしていた重い過去があるのだ。

 

 

 暫定『ヴィヴィオと愉快な仲間たち』と『ご注文はうさぎですか?』変換表追加

 

 

●ルーテシア=千夜

●キャロ=シャロ

 

 

「そんなわけで――ヴィヴィオ、コロナ、残る枠はモカ姉と青山さんなわけだけど……」

 

 モカはしっかり者で社交的なココアの姉。

 青山はおっとりした小説家の女性。

 わたしはバッ――と、誰よりも早く手を挙げた。

 

「はい! 2人にはしっくりこないかもしれないし、お姉ちゃんではないんだけど、モカには、なのはママを押したいと思います。――すねるので」

「あ~、すねるんだぁ~。なのはさん子供っぽ――あたっ! またピンクの魔法弾、あだだっ! やめてやめて!」

 

 ――ママ……。

 

「でも、悪くないんじゃないかな。なのはさん若いしね、ヴィヴィオのお姉さんと名乗ってもおかしくないよ」

 

 ――ピロピロ。

 

「え~っと、コロナにメールが来ました。今度うちの夕食にご招待だそうです」

「やった!」

「えー、どうしてコロナばっか! あたっ、いたいよ、このピンク!?」

 

 ――ママ……。

 ボコボコにされたリオが帰ってくる。

 

「もう、モカ姉はなのはさんで、青山さんはフェイトさんでいいんじゃないかな……」

「あー、そんな感じで……」

 

 まあ、確かにフェイトママと青山さんはちょっと似ているかもしれない。

 その後、紆余曲折あって――原稿用紙で言うと4枚くらいはありました――ティッピーは八神司令。チノの父タカヒロは、シグナムさんに決まった。

 

 

『ヴィヴィオと愉快な仲間たち』と『ご注文はうさぎですか?』変換表完全版

 

 

●ヴィヴィオ=ココア

●アインハルト=チノ

●リオ=マヤ

●コロナ=メグ

●ノーヴェ=リゼ

●ルーテシア=千夜

●キャロ=シャロ

●なのは=モカ

●フェイト=青山

●はやて=ティッピー

●シグナム=チノの父

 

 

「ふぅ~、やっと決まったよぉ~」

 

 わたしが大きく伸びをすると、

 

「こ、この間の試合よりキツかった……」

「うん、それはリオだけだけどね……」

 

 再びコロナがゴーレム創成みたいに、ポコンと手を打った。

 

「そうだ、アインハルトさんがチノで、リオがマヤで、わたしがメグってことは『チマメ隊』や『ヴィリコ隊』でなく――『アリコ隊』なんじゃ?」

「どこかの生命保険みたいだけど――『ヴィリコ隊』より断然ゴロがいいっ!」

 

 リオとコロナは「アリコ隊、アリコ隊」と歌いながら手を取り合って回っている。

 

「これはもう、新しいトリオを結成するしかないかもね!」

「え? ちょ、ちょっとわたしは!?」

「ココア役の方は『アリコ隊』には入っておりません」

「なー」

「主役の座はヴィヴィオに譲ったけど『ViVid』新3姉妹爆誕だね!」

「ふぎゃ!?」

「これぞ、試合に負けて勝負に勝った――という」

 

 ――くっ……。

 

「リ、リオのくせに生意気なー。だ、だったら、だったら、わたしだって……わたしだって……ひとりでも――」

 

 ここで、わたしの全力全開!

 

 

「『アインハルトさんをモフり隊』だもぉぉ――んっ!!」

 

 

 そのときのわたしの叫びは、遠く聖王教会まで届いたという。

 ここに新たな聖王伝説が誕生した……。

 

 

 すると、リオとコロナが不思議な踊りを踊り始めた。

 

「もう、そんなことしてもMPは減らないよ~」

「……違う違う」

「……ヴィヴィオー、後ろ後ろ」

「はい?」

 

 と――わたしが振り返ると、

 

 

「え……え……えええええええええええええええええええええええええええええ!?」

 

 

 顔を真っ赤にしてプルプル震えてるアインハルトさんがいましたよぉぉ――っ!?

 し、しまったぁぁ――っ!?

 あ、アインハルトさんと待ち合わせしてたんだっけぇぇ――っ!

 

「え、えっと……あの……アインハルトさん……?」

「い、いえ、その……ヴィヴィオさん……」

 

 モジモジしてるぅぅ――っ!?

 ここでわたしは聖王の血に目覚めた――今なら聖王の鎧も余裕で発動できる――というか、変なスイッチが入った。

 

 

「あ、アインハルトさん。……い、1モフ、おいくらですか?」

 

 

「お、おかしな質問きたぁぁ――っ!?」

「きゃぁぁ――っ!」

 

 アインハルトさんがモジモジしながら答える。

 

「……い、1モフ、1スパーで」

「こっちはこっちで、斜め方向に答えたぁぁ――っ!?」

「むはーっ! か、格闘家らしいお支払だけどね!」

 

 恥ずかしい、恥ずかしいけど……わたしは精一杯答える。

 

 

「じゃ、10モフで」

 

 

「「意外と遠慮ないな!?」」

 

 

 あ、ちなみに、10回もスパーリングしたので、モフモフどころじゃなかったよ?

 ちっとも残念じゃないよ?

 

 

 

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