ミッドチルダでは、聖王オリヴィエの誕生日を祝う『聖誕祭』が行われます……ということは??
『聖誕祭』にかこつけた二次会――高町ヴィヴィオ『誕生会』で、多くの参加者(六課関係者)を集めたクイズ大会を開催!
参加者たちは、果たして正解を当てられるのか!?
聖王教会本部の巨大礼拝堂。
そこでは、つい先程まで聖王の偉業について書かれた書物を朗読したり、聖歌を唄ったりと、厳かなミサが行われていたのだけど……今や雰囲気が一転!
運びこまれたテーブルの上には、きらびやかな食事の数々。広い礼拝堂は、立食パーティーの場に変更していた。
わたしは講壇に立つと、パーティーの参加者にマイクを向けた。問いかける。
「11月といえば?」
『ハーロウィーン!!』
「――は、もう古い!
ミッドチルダの11月恒例行事はといえば、聖王教会主催、聖王オリヴィエの誕生日を祝う『聖誕祭』!
そして『聖誕祭』にかこつけた二次会。
そう――このわたし、高町ヴィヴィオ『誕生会』だああああああああああああああああぁぁ!!」
『うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』
「はい! そんなわけで、今年もやってまいりました、わたしの誕生日――」
「え、陛下、こんなノリでいいんですか?」
「そうですよ、司会のユミナさん。毎年こんな感じですよ」
「私の知ってる『聖誕祭』と違う!?」
「『聖誕祭』は、意外と真面目で地味なイベントですからねぇ……。
オリヴィエ本人はもっと明るいのを望んでそうですけど。
ただ、すっかり偉くなったクロノ提督を始め、リリカルなのはの重要人物が一堂に会するチャンスはめったにありませんからね、こうして二次会という形ではっちゃけようというわけです」
「なるほど。それで数々のVIPに混じって、リオコロちゃんやら、一般人代表ミウラさんまで招待されているわけですね!」
「「「ヒドいっ!」」」
「そんなわけで、本日はもう1人、特別ゲストをお呼びしています」
「なんと、ヴィヴィオ陛下の伯母にあたる、アリシア・テスタロッサさんです! どうぞ~」
――ブーッ!
フェイトママがシャンパンを噴いているけど、気にしなーい。
髪をストレートにしているフェイトママと違い、ポニテにドレス(セイバーリリィみたいな感じ)姿のアリシアさんが、講壇に立つ。
「ただ今ご紹介に与りました、アリシア・テスタロッサです。
この年で伯母と呼ばれるのもアレなんですが……せっかくなので、今日はこの場をお借りして、1ついいたい!
フェイトが私のパチもんだとしたら、レヴィなんていう私のパチもんのパチもんが映画で活躍してるってどーいうこと!?
なんでフェイトと抱き合ったりしてるのぉぉ!?
オリジナルの私はまったく出番がないっていうのにぃぃ――っ!
救済措置として『アリシアのなつやすみ』とかないのぉぉ!?」
「そんな『ピカチュウのなつやすみ』じゃあるまいし……」
まあ、電気属性って意味じゃ、当たらずといえども遠からずだけど。
「ただ、私は気づきました。
以前よりレヴィは、性格といい魔力光といい、フェイトを元にして生まれた割には、私――アリシア・テスタロッサによく似ていると……。
つまり、フェイトよりも、オリジナルである私の影響が色濃く出ている。
そう――これまで成長したレヴィは、フェイトのようなナイスバディになると言われて来ましたが……ブッブー。
きっと、私のようにちまーんとしたボディに成長するのだぁぁ~っ!
はっはっは!
レヴィめ、これがアリシア・テスタロッサの呪いだぁぁ~~っ!」
「うわぁ……マジで呪いだ……」
『INNOCENT』は他人の空似で、大人モードもアバターなので、実際のところどう成長するかはわからない。
映画版も、外観データを付与されただけだから、成長には関係ない。
ところが、原作ともいうべき『GOD』版は、完全に『なの&フェイ&はや』が元になってるしなあ……。
ダメかもしんない。
遠いエルトリアの空に向かって……合掌!
「つまり、
八神司令 → 王様
アリシア → レヴィ
で、どっちが将来ちっちゃいか対決と?」
「いやいや、そこで私を引き合いに出されても~」
『聖誕祭』では貴賓席側で借りてきたタヌキ(?)のようにおとなしくしていたせいか、はやてさんがいつも以上にゆるい表情を浮かべている。
〝たれぱんだ〟ならぬ〝たれたぬき〟だ。
「『StrikerS』だと、スバルさんが身長154センチなんですよね」
「確か、八神司令はそれより小さかったはず……」
「となると……アリシアさん?」
「いくら私でも、もう少し大きく育つけどねー」
――ぐはぁぁ!?
はやてさんが地に膝をついた。
「ま、まあ、ほら、合唱なんかだとソプラノに多い身長ですしね、150センチ前後。大丈夫、可愛いは正義ですから」
「それでは陛下、そろそろ本題の、
『リリカルなのは年齢当てクイズ!』
に入りましょうか?」
「そうでした! 当初は全員参加で、○×エリアに移動するタイプを考えていたんですが……その、クイズの内容があまりにマニアックなので、コチラから代表者を指名して、3択から答えていただく形式に変更しました。
もちろん、代表者さんと関係している内容なので愛があれば答えられるはず!」
「それでは行きます、第1問!
って……これ、アリシアさんに読んでもらった方がいいような」
ユミナさんが問題の書かれた紙を、アリシアさんに手渡した。
「どれどれ?
第1問。プレシア・テス……あー、フェイト~、ヘルプ、ヘルプ、これ読んで~」
お姉ちゃんのお願いである。
「仕方ないな~」
と言いつつ、フェイトママはうれしそう。
「第1問。
プレ……プレシア・テスタロッサ……母さんの『The MOVIE 1st』における年齢を当てなさいぃぃ!?」
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①40代中頃。
②60歳前後。
③実は、まだ30代だった。
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「負けられない戦いがここにある! って感じですね、陛下?」
「はい! というわけでフェイトママ、代表としてそのまま答えちゃってください」
「フェイトがんばれ~」
「えっ? えっ? 母さんの年齢なら以前に考察したことがあったから知ってるけど……。
こんな簡単でいいの?
答えは②。
60歳前後でいいんだよね」
――ブーッ!
「えええええええええええええ!?」
「ごめんなさい、フェイトママ……。
今回、改めて『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st設定資料集』を調査した結果、①の40代中頃が正解になりました」
「若っ!」
「劇場版だからね~」
「とりあえず、資料を1枚、1枚めくった結果、わかったことをまとめると――
●プレシア30代中頃 アリシア(6)
●プレシア40代前半 フェイト(6)
●プレシア40代中頃 フェイト(9)
といったところでしょうか」
「でもさー。これってほら、懐かしの小説版で、
『プレシアは二十三歳で結婚し、二十八歳で一児を授かった』
って記述とも一致するよね~」
「待って、待って!
『ORIGINAL CHRONICLE 魔法少女リリカルなのは The 1st』に載ってた、
『プレシア・テスタロッサ……ミッドの歴史で23年前は中央技術開発局の第3局長でしたが……』
の記述は、どうなるのぉぉ!?」
「……漫画版はなかったことになりました」
「ええええええええええええ!?」
「まあ、アレですよね。私のような『The MOVIE 1st』部外者からしてみれば、むしろ、納得できる時間経過に収まったって感じですよね」
「――というわけで、フェイトママには罰ゲームの次元跳躍攻撃でーす」
「アバババババババババ!?」
どこから――とは言えないけど、とある大魔導師が次元を越えてサンダーレイジ。
フェイトママにとっては久しぶりの感覚だろうけど……。
「こ、これはヤバイですね……」
「ほら、TVのバラエティ番組で、よくクイズに間違えると電流が走る――とかあるじゃないですか」
「いや~、これ、そういうレベルじゃないんじゃ……」
「昔フェイトが受けたときって、ママが病気のときでしょ? 今や元気で全力全開だからね~。雷光少女プレシアちゃん再誕! みたいな感じだよ?」
「「…………」」
床にうつ伏せに倒れたフェイトママの頭から、ぷすぷす煙が上がっている。
「……ま、まあ、大丈夫そうなので、はりきって2問目いきますかー」
「そ、そうですねー。
第2問。
『A's』及び『The MOVIE 2nd A's』における、リンディ・ハラオウンの年齢は?」
みなさんも、一緒に考えてみてくださいねー。
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①20代。
②30代中頃。
③実は、200歳を越える長寿種族である。
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「リンディさんって、確か、フェイトの義理のママさんだよね?」
「ええ。これまで散々〝一番の謎だ!〟みたいに言ってきたんですが、お恥ずかしい話、『魔法少女リリカルなのはA's 設定資料集』の時点で、すでに書いてありました。
申し訳ありませんでしたぁぁ!」
「『A's』及び『The MOVIE 2nd A's』どちらの設定資料でも同じ記述だったので、リンディ提督の年齢に関しては、まず間違いないと思われます。
さて陛下、この問題、誰に答えていただきましょうか?」
「そうですねぇ……」
「あたた……」
紫のドレスの金髪美女がようやく立ち上がる。
「復活したフェイトママに答えてもらうってことで」
「また、私ぃぃ――っ!?」
「まあ、義理とはいえ娘になったわけだし、このお姉ちゃんに新しい家族の絆とやらを見せてもらおうかぁぁ!」
シャアっぽい言い回しが気になるけど、まあ、アリシアさんだしなあ……。
フェイトママがおずおずと答える。
「……①。20代、かなあ~」
「まあ」
とは、パーティーに参加しているリンディさん御本人。うれしそう。
「ひよったァァ! おおっと~、フェイトママ、母親に気を遣って、ひよりましたぁぁ!」
「そーいうこと言わないのぉぉ!」
「――というわけで、正解をご子息、クロノ・ハラオウン提督からおうかがいしたいと思います。クロノ提督、よろしくお願いしますね」
相変わらず真っ黒い衣装のクロノ提督が、フェイトママを見て苦笑する。
「仕方ないな。フェイトにとっては答えづらい問題だったということで、僕が代わりに答えよう。当時の母さんの年齢は②。30代中頃だよ。僕が当時14歳だったことを思えば、随分と若かったよね」
「うふふ」
と、やっぱりうれしそう。
「ちなみに、資料集の中で、直接30代中頃と書かれた記述はありません。
しかし、
●11年前 リンディ20代前半 クロノ(3) クライド(父親)(25)
また、10年後の『魔法少女リリカルなのは StrikerS 設定資料集』に、
●リンディ 40代中頃ですがすごく若く見えます
との記述があるので、『A's』の時点で、30代中頃であることは、まず間違いありません」
「フェイトは、ヴィヴィオとおんなじで、若く見えるママが2人もいるってことだねー」
「確かにそうかもですねー。
ちなみに、A'sの設定資料集のクライドさんのページには、
『クロノの父親らしく、やや童顔です』
と、書かれていました。
クロノ提督の童顔は、遺伝だったんですねぇ」
「そういうことは言わなくていい」
「よかったですね、エイミィさん。昔からショタ――」
「うわああああああああ!? ヴィヴィオちゃんの矛先がこっち来たぁぁ!?」
双子の面倒を見ていたエイミィさんが、ブンブン手を振って否定している。
「ちなみに、リンディさんの年齢設定は、なのはママのママ――桃子〝お姉さん〟と同い年くらいだったりします」
「「「「ヴィヴィオが一番ひよってる……」」」」
「それでは気を取り直しまして、
第3問。
今やホテルアルビーノの若女将(小学生じゃないよ!)ルーテシア・アルピーノですが、『StrikerS』時点での年齢はいくつ?」
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①エリオやキャロと同い年の、10歳。
②人造魔導師実験体として、数年間ポッド内で眠っていたため幼く見えるが、実年齢は13歳。
③実は、かつてのなのはママたちと同じ、9歳。
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「本来なら、エリオかキャロに答えてもらうところなんですが、何かもう、問題文に答えが出ちゃってるので――デバイスつながりでコロナ!
さあ、回答をどうぞ!」
「え? だって『ViVid』2巻でルーちゃんが、
『一人ちびっこがいるけど、三人で同い年』
って。
だから、①の、エリオさんやキャロさんと同い年の10歳でしょ?」
「はあ、コロナ……、
ボーっとゴーレム創生してんじゃねーよ!」
「ええええええええええええええええ!?」
「さすがヴィヴィオちゃん陛下! ご学友にも容赦ない一言!
知ってる方は知っていたでしょうし、NanohaWikiにも書いてありますが、『StrikerS 設定資料集』を見ると、
●ルーテシア 回想7歳 現在9歳
との記述がありました。
つまり、答えは③。9歳が正解でした!」
「そういえば、『StrikerS』のころのルーって、キャロより小柄だったような……」
う~んうん、エリオが一生懸命に昔を思い出そうとしている。
「ってことは、ヴィヴィオ、こーいうこと?」
『ViVid』
●14歳……エリオ、キャロ
●13歳……ルーテシア
●12歳……アインハルト
●10歳……ヴィヴィオ
「――そう。ルールーはあのスタイルで、キャロより1つ下、アインハルトさんとは、たった1つしか違わなかったのですっ!」
――ガシャンッ!
皿やグラスが激しく置かれる音が響く。
「2人とも、なんで追いかけてくるのぉぉ!?」
ルールーが――誰とは言わないが――とあるチビっ子×2に追われて逃げ回る。
「まあ、実際のところ、わたしも『StrikerS』で5歳 → 6歳になっているわけで、ルーテシアも早生まれとか、そういう関係かな~、と思わなくもないんですが~」
「陛下ぁ~、そういうことは、先に言ってあげましょうよ?」
「そのひねくれ具合、うちのママの血をひしひしと感じるよ……」
いつの間にか精神的ダメージから回復していたはやてさんが、のんきに食事をうまうましている。
「るー子は大変やなー」
「はやてちゃんも、ちょっと大変だったじゃない」
「私はだいぶ大変だったけどね……」
「そやけど、私や、なのはちゃん、フェイトちゃん――メインヒロイン3人組は、ほとんど情報が出尽くしとるし、今さら『大々的に明かされる謎!』とかもうないやろ?」
「あー、確かにそうかも……」
「今日はもう平和なのかなあ……?」
「……3人とも、フラグ……フラグをありがとうございます」
「なんや!? まだ何かあるんか!」
わたしの台詞におびえる八神司令。
「ご安心を。悪い話ばかりではありませんから。特にはやてさんには朗報です」
「ホンマか!?」
「はい。
年齢……ではないんですが、『A'sの設定資料集』を丹念に調べた結果、見つけました。
知ってた人は知ってたかもしれませんが……これが13年ぶりに(今更)判明した新事実!
『A's』ラストの15歳
●身長
1位…………フェイト
2位…………すずか
3位…………アリサ
(同)3位…なのは
5位…………はやて
●バスト
1位…………すずか
2位…………アリサ
3位…………フェイト
(同)3位…はやて
5位…………なのは
「こ……これは……っ!?」
「身長はご存知の通りですが、問題は胸、バストサイズです!
すずかさんは、ほら、色々と規格外のお方なのでしょうがないにせよ、なんと、はやてさんは、あのフェイト&アリサの金髪巨乳コンビに匹敵するバストの持ち主だったのですっ!
そして、大きいと思われていたなのはママが、意外にも最下位……」
「な……なんやて工藤!?」
「ヴィヴィオです。
――そう。
八神はやて捜査司令は、
本来、低い身長と相まって、
リリカルなのは屈指の、
ロリ巨乳キャラ
だったのですっっ!!!」
「マジかあああああああああああああああああああああああああああああ!?」
「はい……。悲しいことに原作者様も忘れているかもしれませんが、『A's』ラストの15歳当時は、間違いなく、はやてさんはロリ巨乳ポジションでした……」
「な……なんでや……。
私……どこで人生間違えたんやろ……」
ドレス姿のはやてさんが、両手両膝を床につけた久しぶりのOrzポーズを披露する。
「――それではみなさん、聖歌をご斉唱ください」
今日はわたしが主役の『誕生会』だけど、今だけは、みんなではやてさんのために歌いたいと思います。
某大百科であれば、
『はやては、周囲の胸を揉んでばかりいたため、なのはたちは成長、己は現状維持を貫いてしまったのではないか?』
などと書かれそうですが……。
医学的に、女性の成長期は15~16歳くらいまでだそうです。
となると、そこから先は変化が少ない。
つまり、はやては現在も〝ロリ巨乳キャラ〟のはずなんですが、むしろちっちゃい子扱いが多い……ムムム……。
ひょっとして、単に、はやて以外のキャラのスタイルがよすぎるだけなんじゃ(笑)。
「なんやろなー、そんな気がするんよ」
ただ、ここから1つわかることは、なのはやフェイトと違い、八神はやてのバリアジャケット(騎士甲冑)が、『A's』から変更していない理由は……はやての体格が『A's』最終回から、ほとんど変化していないから――とか、どうでしょう?
もちろん、初代リインフォースとの思い出が詰まっているから、というのが最大の理由かもしれませんが、
「ヴィータたちも、体型が変わらへんしな、私も、ま、そのままでええかな……」
と。
だからといって、『StrikerS』で変身シーンがハブられる理由にはなりませんが。
なのはやフェイトは『ViVid』でも変身シーンがあったのに……どないなってんねん(笑)。
安西……じゃなかった都築先生……大人はやてのスーパー変身タイムが見たいです。