アインハルトさんはちっちゃくないよ!   作:立花フミ

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ある日、目覚めたノーヴェは、両手両足にバインドをかけられた状態で、椅子に座らせられていた。

「ようやく起きたようだね……ノーヴェ・ナカジマ……ナカジマジム会長……」

果たして、ノーヴェの運命やいかに!?



ぷちっと考察 ノーヴェの秘密(?)

 ニチアサキッズタイム……。

 椅子に腰かけたノーヴェの両手両足には、1人1バインド――4人の魔導師による強固な拘束魔法がかけられていた。

 

「――ハッ!?」

 

 ノーヴェが顔を上げる。

 

「ようやく起きたようだね……ノーヴェ・ナカジマ……ナカジマジム会長……」

 

「ここは……どこだ……?」

 

「もちろん……君のマンションだよ……」

 

 

「――って、いい加減このバインド外せよ!? ごっこ遊びなら他所でやれっていつも言ってるだろ、このチビどもォォ――――――っっ!?」

 

 

「「「「「きゃああああああああああああ!」」」」」

 

 

 わたし――高町ヴィヴィオとリオコロは「あはは」と笑い、アインハルトさんとフーカさんは苦笑いを浮かべている。

 

「いや~、こっちの方が雰囲気出るかな~って。ほらほら、ノーヴェ怒らないのー。はい、あーん、このサラダ美味しいよ~?」

 

「お、おう……って、それ作ったのあたしだろぉぉ――っ!?

 っていうか、珍しく全員で、あたしの家で朝食食べたい! とか言ったと思ったら……ヴィヴィオ……お前っ、一服盛っただろぉぉ!?」

 

「大丈夫。セインに相談したら、ニヤニヤしながら譲ってくれた聖王教会特製の無害なお薬だから」

 

「セインのやつぅぅ――絶対あとでシメる!」

 

「まあまあ。実は、前々からノーヴェに聞きたいことがあったんだけど、たぶん、尋ねると恥ずかしがって逃げちゃうかな~って思って」

 

「……いや、だからって4人がかりのバインドとかって」

 

「逃げられないでしょ?」

 

「……あー、わかったよ。わかったから、答えたらさっさと解除しろよ?」

 

「うん、それはもちろん!」

 

「それで聞きたいことって何なんだよ? 最近よく考察してた年齢か?」

 

「ううん。ノーヴェってさ、ちっちゃい子好きだよね?」

 

 

 ――ブーッ!

 

 

「もう、ダメだよ、ノーヴェ。食べ物を粗末にしたら」

 

「お前のせいだろ!? いきなり変なこと聞いてきやがって」

 

「だからほら、逃げると思ったって」

 

「いや、ふつーに『NO』と答えるだろ?」

 

「ノーヴェ、わたしたちのこと嫌いなの?」

 

「いや、そーいうことじゃなくてだな……。ほら、社会的になんだ、うん……」

 

「でもさ、ノーヴェってチンクのこと大好きだよね?

 例えば――

 

『魔法少女リリカルなのはStrikerS THE COMICS 2巻』

 

 で、ナンバーズのみんなでお風呂に入ってるシーン。ノーヴェ、チンクの頭にシャンプーハット被せてるでしょ?」

 

 

「「「「シャンプーハット……」」」」

 

 

「そりゃ、チンク姉が目がしみるっていうから……」

 

「それと、

 

『ViVid 1巻』

 

 わたしとアインハルトさんの初対決前、ウェンディやディエチたちに対して、

 

『なんでお前らまで揃ってんのかってことだ! チンク姉だけだぞ、呼んだの!』

 

 って」

 

「うう……チンク姉は、あたしの教育担当だったから……」

 

「あとは、

 

『ViVid LIFE 1巻』

 

 で、

 

『でも楽しいぞ、あいつら吸収もはえーし、ホント子供ってのは最高だよ』

 

 って」

 

「『ViVid LIFE』を参考資料に入れちゃダメだろっ!?」

 

「小学生は最高だぜ! って」

 

「もはや、言ってもねぇぇ――っ!?」

 

「だからさ、わたし思ったんだよね。

 ノーヴェがわたしにストライクアーツを教えてくれたのって、わたしの体格や髪型が、チンクに似ていたからなんじゃないかって……」

 

「……いや、ん……そうだな。まったくないとは言わないが。それだけじゃーないぞ。それはお前が一番よくわかってることだろ?」

 

「うん。だから……まったくないわけじゃあないんでしょ?」

 

「ん……んん?」

 

「つまり、わたし、リオ、コロナ、アインハルトさん、ミウラさん、フーカさん――このちびっこ率の高さよ――今のナカジマジムって、ノーヴェにとってはまさに楽園、パラダイス。理想のジム空間なんじゃないかなって……」

 

「いやいやいや」

 

「でもね、わたし気づいちゃったんだよ。

 もしノーヴェが、そんなにちっちゃい子が好きでもなかったとしたら……。

 

『ViVid 1巻』

 

 で、アインハルトさんから襲撃を受けたあと、スバルさんとティアナさんを呼んで、

 

『例の格闘戦技の実力者をばかりを狙う襲撃犯だ。しかも、チンク姉が心配してたみてーに、ヴィヴィオやイクス――ベルカの王たちを狙ってやがる』

 

 そして、アインハルトさんはタイーホ。

 わたし、高町ヴィヴィオの鮮烈な物語は、特に始まることもなく――

 

『魔法少女リリカルなのはViVid 完』

 

 となっていたんじゃないかなって……」

 

「まさか、そんなことになっていたかもしれないだなんて……」

 

 アインハルトさんが青い顔して、ブルブル震えている。

 

「いやいやいやいやいや!? ねーよ、ねーから、絶対ないからな!?」

 

 

「ノーヴェ……ちっちゃい子好きでありがとう。

『ViVid』が20巻まで続いたのも、ノーヴェがちっちゃい子好きだったお陰だよ」

 

「ありがとう!」

 

「ありがとうございます!」

 

「ノーヴェ会長、ちっちゃい子が好きで、本当にありがとうございました!」

 

 

「や、や、や……やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?

 そんなんじゃないからなああああああああああああああああああああああああ!?」

 

 

 ――バキィィィィン!

 

 

 顔を真っ赤に染めたノーヴェが、わたしたちのバインドを砕いた!

 そのまま、マンションから走り去る。

 

「今のって……」

 

「繋がれぬ拳――アンチェイン・ナックルですね」

 

 クイントさんの得意技だったそうで、ノーヴェやスバルさんも使えるのだ。

 そういえば、使ってるとこ初めて見たなあ……。

 

 

『ノーヴェはスキル――アンチェイン・ナックルを極めた!』

 

 

 

 




アンチェイン・ナックル凄い!
でも、『StrikerS』のスバルは、「少し……頭冷やそうか」のとき、めちゃくちゃなのはのバインドくらってたような……。

ノーヴェのチンク好き。
実際のところ、秘密でも考察でも何でもなく、『StrikerS』の18.5話。
『魔法少女リリカルなのはStrikerS サウンドステージ03』
で、

ノーヴェ「あたしはチンク姉がいる場所ならどこでもいい」
セイン 「あーはは、ノーヴェはチンク姉好きだからなあ」
ノーヴェ「ほっといてくれ」

というやり取りがあるので、チンク姉大好きは公然の秘密。セインの中の人はヴィヴィオと一緒なので、この小説ではさらにバレバレだったりする……。

ただ、どうしてこんなどーでもいい話をやったかというと……?
次回で『アインハルトさんはちっちゃくないよ!』も第99話ということで、
原作『ViVid』の2巻で軽く触れられた、ヴィヴィオとノーヴェの出会い。

「わたしは最初、スバルさんに格闘の基礎だけ教わったんです。それから独学で頑張ってたらノーヴェが声をかけてくれて」

2人の出会いは偶然だったのか、それとも……??

いよいよアニバーサリーも間近。
久しぶりに〝真面目〟にやらないとダメかあなと一念発起。
そんなわけで、

次回『うちのノーヴェがウザすぎる!』

で、リリカルマジカルがんばりますっ!
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