遊戯王GX-転生 それは素晴らしい第二の人生ー    作:大禍時悪

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二話・アンティデュエル激突 十代VS万丈目

 おはようございます。黄衣王真です。俺は今ヘリに乗り、デュエルアカデミアに向かっている途中です。皆様の知っての通りデュエルアカデミアは太平洋に浮かぶ絶海の孤島です。俺は高所恐怖症なので移動中は死ぬ思いに近かったね、十代や翔が気を使って話しかけてくれていたが、話の内容が全く頭に入ってこなかった。

 

 死にかねないヘリコプターでの移動が終わり入学式に入る、毎回思うけど、偉い人の話はやたら長い気がするな。そんな話をどこから引っ張ってくるんだろうか、まぁ気にはしないけど。

 

 てか十代に至っては眠ってんだよな、立ったまま眠れるってのは随分と器用だねうん。

 

 正面玄関近くの石の置物に、腰かけている十代と翔を発見。まぁ原作通りオシリスレッドだな俺もだけど。

 

「よぅ王真、お前も同じオシリスレッドだな仲良くしようぜ」

 

「ハッハッハ是非とも仲良くしたいな、同じ寮だ何度も顔を合わせるだろうしな」

 

「よぅ二番お前もオシリスレッドか」

 

「十代、三沢はラーイエローだ制服が黄色いだろう?」

 

 通りかかった三沢に声をかける十代、何故こいつはまずオシリスレッドかと聞くのだろうか? 確かに効果で言えばラーよりオシリスだが……

 

「へぇ制服の色はそういう意味なのか」

 

「しかし君たち二人がオシリスレッドなのか不思議だな」

 

「なんか引っ掛かる言い方だな」

 

 十代はとても嫌な顔をした。十代の機嫌が10下がった、反面王真は。

 

「まぁ仕方ないだろうさ、試験に遅刻した上にバーンで焼き殺したとなれば、そう評価も高くないだろう。ビートダウン主体のデッキが多い中でのバーンだ、気に食わんのだろうさ」

 

「王真はその評価で納得してるのか?」

 

「納得もなにも向こうの下した評価だ、それに納得できないからと言って、それを今覆すこともできんさ。それに確か月1でテストがあったはずだ、その時に評価を改めさせればいいだけだ」

 

「本当に面白い奴だな王真。君がラーイエローに上がってくるのを楽しみに待ってるよ」

 

 そう言って三沢は、自分の寮へ歩いていった。その時王真は口の両端を吊り上げニヤリと笑う。

 

「……その必要はないさ。待ったところでそちらに行くことはないからな……さて十代、翔俺たちも寮に行こう」

 

 ……相変わらずボロいというか、風情があるというか。まぁ俺は好きだぜ、少なくともあんな城みたいなダッセェブルー寮には入りたくないね。隣で十代はしゃいでるし眺めが良いのは同感だがな。

 

「俺は二人部屋を一人で使えるみたいだな、気が楽だよ」

 

 部屋に入ると段ボールが積まれている。王真がアカデミアの人たちに届けてもらった段ボール。表向きは水のペットボトルが大量入った段ボールとして。ちなみに嘘は言ってない、この中の二つ三つは実際水である。王真は清涼飲料水をあまり好まない、その為水ばかり飲んでいた。

 

 そんな事を思案していると、隣の部屋からデスコアラ~と叫び声が聞こえた……あぁ隼人との初対面の反応だったな、まぁコアラに見えるから仕方ないか……さてそろそろ現実逃避は止めようか、机のとなりのスペースに、白い甲冑の様な鎧を身に纏った男が立っているがもしや……

 

「お前、もしかしなくてもセイクリッド・プレアデスか?」

 

 白甲冑の男は頷く。そしておもむろに手を掲げると、セイクリッドのエクシーズモンスター達が現れ、王真の前で片膝をつき先頭のプレアデスが立ち上がる。

 

『私達が見えるのですねマイマスター』

 

「あぁ、はっきりとな。まさかお前達は、デュエルモンスターズの精霊か?」

 

『はい、今まで私はずっとマスターの側に』

 

「なぁプレアデス、俺の部屋に精霊はどれだけいる? まさかデッキの数だけいる訳じゃ……」

 

『いえ、現デッキの数だけ……ですマイマスター。しかしながら目視出来るほどの力を持った精霊は、あまりいないようです』

 

「ふむ……そうかあまりいないってことは、何人かはいるって事だな」

 

『はい、マイマスター』

 

「ん、ありがとうなプレアデス」

 

 しかし何故精霊が見える? 少なくとも今までは見えてなかったはずだ。神様にコールしてみよう、そうすれば解るかもしれない。

 

「王真、約束通りデュエルしようぜ!」

 

 取り出した携帯をしまい、急に入ってきた十代に目を向ける。プレアデスは気配を感じたのか、十代が入ってくる前に姿を消していた。

 

「十代、入ってくるなとは言わないが、せめてノック位はしてくれないか? いきなり音がするとビックリするんだ」

 

 入ってきた瞬間ビクリとしたのは内緒だ、だから十代を睨んでおこう。ほかの精霊も見えるのかな? うん、見える、しっかり羽の生えた茶色い毛玉が飛んでるね。

 

「悪かったって謝るからそう睨むなよ」

 

「それより王真君は部屋で何をしてたの? うわ、すごい量の段ボール」

 

「あぁすまんな、ちと荷物の確認をな」

 

「こんなに大量の段ボール、何が入ってるんだ?」

 

「全部水だよ。俺は水が好きなんでな……デュエルならデュエル場でやらないか? あっちの方がテンションが上がる。主に俺のな」

 

「そうだなせっかくだし、行こうぜ王真」

 

 エクシーズデッキを持って部屋を出る、デュエル場に行くときに、デュエルモンスターズの精霊についての話をしようと思ったが、寮を出てすぐに翔がついてくる。翔いわく、アニキについていかない弟分がいるもんか、だそうで若干落ち込み気味ではあるが。まぁ原作では十代と翔がデュエル場に行くはずだし。

 

「時に翔、暗い顔してるがどうかしたか? 大体見当はつくが、オシリスレッドが落第ギリギリの集まりだって、デスコアラさんにでも言われたからだろうと予想しよう」

 

「何でわかるのさ」

 

「さぁわからないでか、翔は感情の起伏が顔に出やすいみたいだからな。それにな……まだなにもやってないのに諦めるなよ」

 

「そうだぜ翔、王真の言う通りだ。だいたい、まだなにも始まってないだろ」

 

「始まってから考えりゃいいんだよ……っと十代待て、どこに行く」

 

「向こうからデュエルの音がするんだよ」

 

 王真は靴底にローラーブレードをつけて、十代を追いかける。実はこの靴は王真の自作であり、ローラーブレードをつけたり外したりできる靴なのだ!!

 

「たしかこっちの方から聞こえたんだ……匂うぞデュエルの匂いだ」

 

「デュエルの匂い……かわかるか翔?」

 

「そんな匂いしないよ王真君……」

 

「だよな。あいつはどんな鼻をしてんだよ、デュエルセンサーでも埋め込んでんじゃねぇのか」

 

「うぉ~スッゲー王真、早くデュエルしようぜ」

 

 十代がこっちを見て手招きしている、やれやれと思いながら十代のもとに行くが、十代の後ろの方に、いろんな意味で嫌なものが見えた。

 

「お前らここは、オベリスクブルーがデュエルする場所だ。オシリスレッドの来る場所じゃないぞ上を見ろ」

 

 言われた通り十代、俺、翔は上を見るとオベリスク顔を型どった紋章の様な物がはまっている。

 

 あぁ、そういえばそんな設定もあったなぁ。だがここ以外でデュエルしてる描写は一切見てない気がするな。気のせいかもしれんが。

 

「そうなのか。じゃあお前、俺とデュエルしようぜ」

 

 十代は万丈目の取り巻きの、青髪で眼鏡をかけた奴を指差して言う、すると二人の取り巻きは笑い出す。

 

「鬱陶しいクソッタレどもだな、その口縫い合わせて喋れなくすんぞコラ……だなんて口が裂けても言えないよ」

 

「王真君しっかり口に出てるッスよ!」

 

「なんだとお前!!……どこかで見たことがあると思ったらこいつら」

 

「万丈目さんクロノス教諭勝った110番と姑息なデッキで勝った111番ですよ」

 

 眼鏡と顎の二人が万丈目を呼ぶと階段から降りてくる万丈目、明らかにこちらを見下している目だなありゃ。そのエリート(笑)のプライドを粉々にして上げたいね。

 

「あ……えと俺、遊城十代よろしくな……んであいつは?」

 

 あ今ムッとした。イラッとしたんだろうね今、器が小せぇな。

 

「お前万丈目さんを知らないのか!? 同じ1ね……」

 

「つまるところ、中等部の猿山の大将が、高等部に上がっても一番だと信じて止まない、可哀想な蛙ちゃんよ」

 

 万丈目がこっちを睨んできた。おぉ怖い怖い、蛙に睨まれた蛇ってな。

 

「おい王真そいつはおかしいぞ……だってこの学園の一番は俺だろ」

 

「待てよ十代、まだ俺とやってないだろう? 一番とまではいかないが、まだ戦ってない相手を下に見るのは感心できんぞ」

 

「ハハハハハ。ドロップアウト組のオシリスレッドが身の程をし――」

 

「ビークワイエット。騒ぐな諸君……そいつはお前達よりやる、手を抜いたとはいえクロノス教諭を倒したんだ。そこのバーン小僧はともかくな」

 

「おぉっと、十代はともかくとして、俺に対する評価は低いね~別に構わんが」

 

 独り言の様に言っていると真横では十代が実力さ、とドヤ顔で言ってる確かにこいつの引きは運じゃないからな。

 

「あなた達、何してるの」

 

 おぉう、天上院さんのお出ましですね。最初の頃は万丈目を毛嫌いしてたねそういえば、まぁ理由も理由だからな~っと、万丈目が礼儀知らずどうこう言ってたが、気にする事もないさ、それに20も年下に礼儀がどうのと言われてもな……。

 

「あいつら、ろくでもない連中なんだから」

 

「みりゃわかるさ見当違いのプライドを持ち、それでいて相手を見下す。本当のエリートは相手を気遣う心と、けしてそれを自慢せず謙虚にするものさ」

 

 天上院さんが驚いた目で十代と俺を見ている、十代は確か自分に一目惚れがどうのとか言ってたな、しかし俺が見られるのはどういうことだ? 変にオッサン臭いこと言ったから、不思議がってるんだろきっと。

 

 笑った、もしくは笑われた。こいつなに言ってんだろ的に笑われた、普通なら十代のはずだけど、俺が笑われた感が半端じゃねえ。

 

「レッド寮の歓迎会も、もうすぐ始まるわよ」

 

「いっけね戻るぞ翔、王真……そういやあんた名前は?」

 

「天上院明日香」

 

「俺遊城十代よろしくな~」

 

 走る俺、翔、十代。俺の場合は滑ってるをだけどもね、そんな中もうすこしで寮に着く辺りで翔が話しかけてきた。

 

「その靴さ……寮を出る時ローラーなんか、ついてなかったよね、ハァハァ……」

 

「ローラーを取り外しできるように作ったんだよ、これの方が走るより早いからなっと」

 

 歓迎会が始まるまで、十代達の部屋にお邪魔して、デスコアラさんこと前田さんちの隼人くんに挨拶をした。確かにデスコアラに似てるな、と思いながら見てたせいで隼人くんに怒られたのは内緒だ。

 

 そして歓迎会……まぁ酷いとは思っていたが、実際に直面すると凄まじいな。白米と豆腐しか入ってない味噌汁、それにたくあんと焼きメザシ。栄養バランスがどうこうの問題じゃない、むしろカロリー事態が少ないと思う。まぁ晩飯はあまり食べないのが当たり前なんだがね。寮長の大徳寺教諭が来る前に、十代がもう食べ始めているこの子は本当にもう……。

「おい、十代まだ寮長の挨拶が済んでないだろう? もう少し待てないのか?」

 

「そうッスよまずいッスよ」

 

「そうか美味いぞ~」

 

「その不味いじゃねぇよ。上の人間が喋ってたらとりあえず聞く、常識だぞ」

 

「小さいことは、気にしないのにゃ」

 

 いつのまか後ろに、大徳寺教諭がいた気配がわかりにくいなこの教諭。

 

「寛大な人で良かったなじゅうだ……って聞いてねぇし」

 

 十代はやっぱり人の話を聞かずに、晩飯を食っていたのだった……。

 

………………

…………

……

 

「ふぅ……まぁ朝昼とまともな物を食って、足りない栄養を取っときゃ不摂生にはならんだろう」

 

 散々万丈目を挑発したが、挑戦状はどっちに来るのかねえ。まぁこっちに来てもいいように、こっちのデッキにしようか。

 

「すまんな、もしかしたら出ていくかもしれない、留守番を頼めるかい? プレアデス」

 

『仰せのままに、マイマスター』

 

 留守番をプレアデスまかせたところで、PDAがやかましい音をたてる。

 

『やぁドロップアウトボ……』

 

「うぜぇ」

 

 どうせ言いたいことはわかってるんだ、聞く必要は無いさ。アンティデュエルするんだったか、確か今夜0時だったな。

 

 そして時は過ぎて夜の0時。デュエル場の入り口に近づくと翔達の声が後ろから聞こえる。

 

「挑戦されたら、受けるのが男ってもんだろ」

 

「全くの同感だな十代、しかしお前も呼ばれたのか。てっきり俺一人呼ばれたのかと思っていた」

 

「よく来たな110番とバーン小僧」

 

「デュエルと聞いたら、来ない理由は無いぜ」

 

 そう言って、十代はリングの上に上がっていく。その対面には万丈目、この構図だと……。

 

「なぁ俺必要なくね? あいつらがデュエルするなら、俺の相手は誰がすんだよ、つまんねえ」

 

「心配無用だ。おい相手をしてやれ」

 

 出てきたのは眼鏡の方だ、てかこいつデュエルシーンが一度でもあったか? デッキが一切わからんのだが。

 

「まぁいいさ、相手にとって不足は無い、ブルーのエリートさんの実力を、見てみたいもんだね」

 

「ほざけ! 卑劣なデッキを使うドロップアウトのオシリスレッドなんかが、俺に勝てると思うなよ!」

 

「「デュエル!!」」

 

「荒野の女戦士を攻撃表示で召喚、更に手札抹殺を発動。俺は四枚捨て四枚ドローしてターンエンド」

 

眼鏡 ライフ4000

手札 四枚

モンスター 荒野の女戦士1

魔法・罠 無し

 

「俺のターンドロー」

 

 さて先ほどの手札抹殺で、良い感じに墓地が肥えたな。それに相手の伏せは無い、攻撃のチャンスだがなぁ……まぁいいや。

 

 墓地に落ちたカードは黒竜の雛、蘇生、真紅眼の飛竜が二枚と黒竜だ。

 

「手札から名推理を発動。このカードは相手がレベルを宣言し、俺はデッキを上からめくる。最初に出たモンスターのレベルが当たっていればそのまま墓地へ、外れれば特殊召喚だ、それ以外の魔法・罠は全て墓地へ送られる。さぁレベルを宣言しな」

 

「レベル8だ」

 

「いいだろうまずは一枚目リビングデッドの呼び声、二枚目サイクロン、三枚目……残念だったなレベルは7真紅眼の黒竜だ現れよ!」

 

「なっ……真紅眼だと何でそんな超レアカードをお前が! それにお前、バーンデッキじゃないのか!」

 

 お~お~驚いてる驚いてる、面白いな。そう言えばレアカードだったなこれ、バニラなのに。

 

「当たったんだよ、偶然ね。後デッキがあれだけと思うなんて……それがエリートさんの実力かい……ハハ浅はかだな。続けるぞ、ブリザード・ドラゴンを攻撃表示で召喚」

 

 青いつるつるしてそうな鱗と、爪が伸びて羽になっているトカゲみたいなドラゴンが現れる。こいつを見ると、某ハンティングゲームに出てきそうな気がするのは俺だけかな。

 

「バトルブリザード・ドラゴンで荒野の女戦士を攻撃」

 

眼鏡 ライフ4000→3300

 

「ぐっ……荒野の女戦士の効果発動。戦闘によって破壊され墓地に送られた時、デッキの攻撃力1500以下の地属性・戦士族モンスター一体を、攻撃表示で特殊召喚する。現れよ荒野の女戦士!」

 

「続けて真紅眼の黒竜で荒野の女戦士に攻撃、黒炎弾!」

 

眼鏡 ライフ3300→2000

 

「再び女戦士の効果発動、荒野の女戦士を特殊召喚!」

 

 さて半分は削れたが、まずいな。モンスターを残してしまった、恐らくは相手は地属性戦士族デッキだろう。

 

「俺はこのままターンエンドだ」

 

王真 ライフ4000

手札 五枚

モンスター 真紅眼の黒竜、ブリザード・ドラゴン

魔法・罠 なし

 

「俺のターンドロー、手札からマジックカード死者蘇生を発動、墓地の荒野の女戦士を蘇生、そして二体の女戦士を生け贄にギルフォード・ザ・レジェンドを生け贄召喚!」

 

「ギルフォードザレジェンドが召喚に成功した時、墓地の装備カードを任意の数をフィード上のモンスターに装備できる。ギルフォード・ザ・レジェンドに伝説の剣、神剣フェニックスブレード、団結の力を装備」

 

レジェンド 2600→4000

 

「行けギルフォードザレジェンド、ブリザード・ドラゴンを攻撃、レジェンドオブソード」

 

 ブリザード・ドラゴンに巨大な剣で切りかかるレジェンド、かわし続けるドラゴンだが次第に動きが遅くなりレジェンドに切り伏せられる。

 

王真 ライフ4000→1800

 

「ハハハハハ俺はリバースカード一枚セットして、ターンエンドだ」

 

眼鏡 ライフ2000

モンスター ギルフォードザレジェンド

魔法・罠 伏せ1伝説の剣、フェニックスブレード、団結の力

 

 ちっまずいな攻撃力4000か、このデッキは全体的に火力がそう高くはない。だが、突破口はある、アレが引ければいい。

 

 十代の方はどうなってる、フレイムウィングマンが奪われてスパークマンが地獄戦士を破壊したところか、もうすぐガードマンが来る、つか天上院さん、いつのまかいたのか。まぁ十代を見に来たんだろうけど。

 

「俺のターン、手札断殺を発動、お互いは手札を二枚墓地に送りデッキから二枚ドロー!」

 

 来た! これでいける!

 

「手札から竜の渓谷を発動、手札一枚を捨てデッキから、ドラゴン族モンスターを墓地に送る」

 

「なんだ? もう勝てないと知って、自暴自棄にでもなったか? ならばいっそ、サレンダーしたらどうだ」

 

「ハッ! 言ってろ。まだ俺のターンは終わっちゃいねぇ。手札からスタンピングクラッシュを発動、セットカードを破壊し500ポイントのダメージを与える!」

 

 

眼鏡 ライフ2000→1500

 

「更にフィールド上の真紅眼の黒竜をゲームから除外し、現れよ黒き鋼の龍レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを特殊召喚!」

 

「攻撃力2800か、なかなかだが俺のレジェンドには敵わないぜ」

 

「もちろんこれで終わりじゃねぇさ。ダークネスメタルドラゴンの効果により、墓地に存在する真紅眼の黒竜を特殊召喚」

 

「なんだって! さっき除外したはずじゃ」

 

「お前のありがたい手札抹殺のおかげさ! 俺は真紅眼の黒竜をリリースし、現れよ真紅眼の闇竜! このカードは墓地に存在するドラゴン族の数×300ポイントプラスされる。墓地のドラゴンは9枚よって攻撃力は……」

 

真紅眼の闇竜 2400→5100

 

「こっ攻撃力5100だと! そんな馬鹿な」

 

「さぁ派手に燃え尽きろ! 真紅眼の……」

 

「っ! ガードマンが来るわ、アンティルールは校則で禁止されてるし、時間外に施設を使ってるし、校則違反で退学かもよ!」

 

「ちっ命拾いしたな、エリートさん……おい十代、生徒手帳云々の前に、さっさと逃げっぞ。決着の前に退学になっちゃ元も子もねぇ」

 

 王真はリングに登って十代を引っ張りながら、運んで行くのだった。

 

………………

…………

……

 

「全く世話のやける人たちね」

 

「「ちっ余計なことを(しやがって)」」

 

「まぁまぁ二人とも。ありがとう明日香さん」

 

「どう? オベリスクブルーの洗礼を受けた感想は?」

 

「まあまあかな、もう少しやるかと思ったけどね。あのまま続けたら勝ってたぜ」

 

「そっちはどうだった」

 

「少し危なかったが、まだまだだな。あそこでアレが引けてなくともしのげたが、貫通付与の装備魔法があったら負けてたな……時に十代、最後何を引いた?」

 

「こいつさ、こいつでフレイムウィングマンを蘇生させて俺の勝ちさ」

 

 意気揚々と見せたるは、死者蘇生のカード。王真はそれを見て手で顔を覆った。

 

「十代、フレイムウィングマンは融合召喚以外では、特殊召喚できないぞ。テキストの最初の方を見てみろ」

 

「……あぁ! ほんとだ……じゃあ、俺さっきのデュエル負けてたのか」

 

「や、クレイマンを守備で蘇生しておけば、まだわからないが恐らくはまだ、決着は着かなかったろうさ」

 

「そっか、そうだよなやっぱりあのまま続けたら俺が勝ってたんだ。ハハハ寮に帰るぜ王真、翔」

 

「アニキ~待ってよ~」

 

「まったく、底抜けのデュエル馬鹿だなあいつは」

 

「待って、あの場合の十代から、どうやって勝算を導いたというの?」

 

「アイツの引き次第さ、今となってはわからんよ。想定するならばハネクリボーで凌ぎ、次のドローでバブルマン、二枚引き融合または融合を持ってくるカードか強欲な壷、戦士の生還でアイツの勝ちだよ」

 

 そう言い残して王真は走った。寮に着いたあと十代にさっきの続きを引いてもらったら、案の定その引きだった。つくづくふざけたチートドローにイラつく王真であった。

 

続く

 

荒野の女戦士 効果モンスター

星4/地属性/戦士族/攻1100/守1200

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下の戦士族・地属性モンスター1体を自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

手札抹殺 通常魔法(制限カード)

お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから捨てた枚数分のカードをドローする。

 

名推理 通常魔法(制限カード)

相手プレイヤーはモンスターのレベルを宣言する。通常召喚が可能なモンスターが出るまで自分のデッキからカードをめくる。出たモンスターが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地へ送る。違う場合、出たモンスターを特殊召喚し、それ以外のめくったカードは全て墓地へ送る。

 

ブリザード・ドラゴン 効果モンスター

星4/水属性/ドラゴン族/攻1800/守1000

相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターは次の相手のエンドフェイズ時まで攻撃宣言をする事ができず、表示形式を変更する事もできない。この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

死者蘇生 通常魔法(制限カード)

自分または相手の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。

 

ギルフォード・ザ・レジェンド 効果モンスター

星8/地属性/戦士族/攻2600/守2000

このカードは特殊召喚できない。このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する装備魔法カードを可能な限り自分フィールド上に表側表示で存在する戦士族モンスターに装備する事ができる。

 

神剣―フェニックスブレード 装備魔法

戦士族モンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。自分のメインフェイズ時、自分の墓地に存在する戦士族モンスター2体をゲームから除外する事で、このカードを自分の墓地から手札に加える。

 

伝説の剣 装備魔法

戦士族のみ装備可能。装備モンスター1体の攻撃力と守備力は300ポイントアップする。

 

団結の力 装備魔法

装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体につき800ポイントアップする。

 

手札断殺 速攻魔法

お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする。

 

竜の渓谷 フィールド魔法

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札を1枚捨てる事で以下の効果から1つを選択して発動する事ができる。

●自分のデッキからレベル4以下の「ドラグニティ」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

●自分のデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。

 

スタンピング・クラッシュ 通常魔法

自分フィールド上にドラゴン族モンスターが表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊し、そのコントローラーに500ポイントダメージを与える。

 

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン 効果モンスター

星10/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400このカードは自分フィールド上に表側表示で存在するドラゴン族モンスター1体をゲームから除外し、手札から特殊召喚できる。1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札または自分の墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外のドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚できる。

 

真紅眼の闇竜 効果モンスター

星9/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守2000このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に存在する「真紅眼の黒竜」1体をリリースした場合のみ特殊召喚する事ができる。このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在するドラゴン族モンスター1体につき300ポイントアップする。

 

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