遊戯王GX-転生 それは素晴らしい第二の人生ー 作:大禍時悪
王真side
おはようございます、黄衣王真です。只今講堂にてクロノス教諭がカードの種類についての講義が行われています。明日香がおおまかな種類を説明したところで、フィールド魔法についての説明をせよとの事で。
そういえば翔は上がり症だって言ってた気がする……あ、やべ欠伸出た。
「よろしい、引っ込みなさいーノ基本を答えられないとは流石はオシリスレッド、驚きでスーノ、それではシニョール黄衣、あなたーモフィールド魔法についての説明をしてみるノーネ」
「フィールド魔法は、発動中常にお互いのフィールドに干渉し続ける魔法カードであり、種族強化を行う「山」や「海」、属性強化を行う「シャインスパーク」や「デザートストーム」、発動していれば何度でも効果の使える「フュージョンゲート」や「死皇帝の陵墓」、そして前述とは異なり、自分にのみ恩恵を与える「竜の渓谷」や「暗黒界の門」などがあります。カードによっては相手を助長してしまう事もありますが、種族がバラバラでも属性が同じなら、採用の価値はあると思われます」
「わ、わかりまシータ、もういいでスーノ」
うぉう、あからさまに嫌そうな顔してるよクロノス教諭、多分ドロップアウトの癖に生意気だ的な、事を思ってるんだろうな。俺は途中で寝ただけで、特に座学が悪いって訳じゃないんだがなぁ、まぁその点は神様に感謝だね……ここで「暗黒界の門」や「竜の渓谷」について突っ込まれなくてよかったよ、まだ存在していないカードだからね。さてもう一歩、クロノス教諭を煽っておくかな面白そうだしね。
「まぁどちらにせよ知識と実践は違うからな、なぁ十代?」
と王真は十代に目配せする、何か言っとけと言わんばかりの目で、すると十代も乗り気のようだった様で。
「確かに実践とは違うよな、だって俺もオシリスレッドだけど先生には勝ってるし」
始めてみたよ、悔しい時にハンカチ噛んで引っ張んのハハッ、セブンスターズ前のクロノス教諭は大嫌いなんでね、マトモになるまでとことんイライラさせてやるよ。
「クックックックッ」
「……なんか王真君が怖いッスよアニキ」
「そうか?いつもと変わらないと思うぞ」
錬金術、体育の授業、今更だがデュエルアカデミアはデュエルの科目があるだけで、ほかは普通の高校だ。他の必修科目は勿論あるし、今みたいに体育の授業なんかもある、さっきの錬金術みたいに明らかにおかしい科目もあるにはあるけど……気にしなくてもいいだろう。何度か英語の授業もあった、生前では英語は壊滅的ではあったが、こちらの世界ではある程度はマシになってる……助かった。
「……翔がいねぇな、どうしたんだアイツ」
「おかしいな翔のやつ何やってんだ」
「心配だがそう大変な事にはなってないだろう、なんとなくそんな気がする。少ししたら急いで来るだろうさ」
そんな話をしつつ、この前のデュエルの話をしていたら、翔が歩いてきた。急ぎもせずにしかもだらしない顔をしてきた。あぁん? 最近だらしねぇな! とか言って、ケツでも叩いてやろうかと思ったがやめた、このイベントは覚えがある。たしかラブレター事件だったな、まぁ帰ってきたあたりでしょんぼりしてるだろうね。
王真は体育の授業後、空腹と水分補給の為に購買部に来ていた。とにかく眼を引くドローパンの籠にカードパックの販売コーナ、どれにどんなカードがどういう括りでパックに入ってるのか全くわからん売り場を通り過ぎる。
ふむ……女生徒がブルー男子に囲まれてるように見えるな……多分気のせいだろう。さて、自分の明らかに酷いドローを拝むためにドローパンでも買ってみますかね。
王真は適当に二つドローパンを掴み購入、チラリとさっきの場所を見てみる、さっきと変わりはないようだ単純に話してるだけにも見える。茶色っぽいセミショートの髪が横に揺れてる、首を横に振っているのは断っているのかなんなのか……。
……あぁ、あの子はたしか宮田さんちのゆまちゃんだったかな? タッグフォースの一般生徒として出てきてたね。……少し会話を聞いて芳しくない状況なら、助け船でも出してあげますかねドローパンも二つあるしね。
断片的に聞こえる会話を整理すると、宮田さん誰かを待つ→ブルー男子(複数)がナンパ?をする→宮田さん断りつつ誰かを待つ→なお食い下がるブルー男子→宮田さん王真が見ていることに気付いてこっちを見ている→王真助け船をだそうとアイコンタクトを送る←今ここ。
さて助け船でもだしますか、ドローパンを一つ片手に持ちてにこやかに近づきっと……。
「すまない待たせたドローパン選んでたら遅くなった」
「……? あ……いえ、そんなに待ってないので大丈夫ですっ」
そう言ってドローパンを投げ渡す王真、ブルー男子がポカーンとしているが、我にかえったブルー男子が王真に突っかかってくる。
「おいお前行きなり出てきてなんなんだよ」
「なんなんだ、と言われてもなこの子の待ち人だが?」
ブルー男子がこっちに詰め寄るしかも結構ご立腹のご様子で。
「ふざけるな! 彼女が待ってるのは、お前みたいなオシリスレッドなんかじゃないんだよ!」
「はぁ……事実なんだから仕方ないだろう?それとレッドだからってブルーの人間に、会っちゃいけないなんてことはないだろ」
「うるさいうるさいデュエルだ! お前みたいな屁理屈ばかりをこねるやつが大嫌いなんだ」
ブチンと王真の中で何かが切れる音がした、名の無い? ブルー男子は王真の最も嫌いで、最も殺意を抱かせる屁理屈という言葉を言ってしまったからである。
「いいだろう、かかってこい。お前みたいな奴がぶち殺したくなるほど嫌いなんだよ」
「「デュエル」」
王真sideout
ゆまside
あうぅ……私のせいで大変な事に……あうぅどうしようブルーの人とのデュエルが始まっちゃうよ止めなきゃでもでも……あうぅ
「「デュエル」」
「俺のターンサファイアドラゴンを攻撃表示で召喚、更にリバースカードを二枚セットしてターンエンドだ」
ブルー男子 ライフ4000
モンスター 1
魔法・罠 2
「お前のせいですこぶる機嫌が悪い。ただでは終わらせないから覚悟しろ。E-エマージェンシーコールを発動、デッキからE・HEROエアーマンを手札に加える」
あのレッドの子HEROデッキ……もしかしたら、あの子がクロノス先生に勝ったって噂の遊城君なのかな?
「融合を発動、スパークマンと沼地の魔神王を融合しE・HEROアブソルートzeroを融合召喚」
「かかったな!リバースカードオープン奈落の落とし穴だ、このカードは相手が攻撃力1500以上のモンスターを出したとき、破壊し除外するんだぜ」
「……手札から速攻魔法マスク・チェンジを発動。アブソルートzeroをリリースし同じ属性のM・HEROアシッドを変身召喚、アブソルートzeroがいなくなったことにより奈落の落とし穴は不発に終わる、そしてアブソルートzeroとアシッドの効果発動、アブソルートzeroの効果により相手のモンスターを全て破壊、アシッドの効果により魔法・罠を全て破壊だ」
フィールドに白いもやが広がりサファイアドラゴンが足下から凍り付きそのまま砕け散る、散らばった氷がセットカードに刺さり破壊される。
「さて、もう一押しだなミラクル・フュージョンを発動。墓地のアブソルートzeroとスパークマンをゲームから除外、E・HEROシャイニングを融合召喚、そしてエアーマンを召喚、バトルだ一斉攻撃」
「ウソダー! コンナコトー!」
ブルー男子 ライフ4000→-3600
本当に嘘みたい。ワンターンキルなんて初めて見た、だけどあの子少し怖いかも。怒気……というかオーラが凄い。
「無様に這いつくばって、消え失せろ」
そう言って歩いて行っちゃったあぅついていかなきゃ。
ゆまsideout
王真side
イライラしていた、反省もしていないし後悔もしていない、むしろすっきりした。たまには一瞬で削りとるデッキを作ってもいいんじゃないかな、まぁ作るにしてもどいつを主点に置くかをきめる必要があるね。……何かを忘れてる気がする、なんだったか……あぁそうだ宮田さんに助け……しまった置いてきちまったどうしよ。
「ま……待ってください~ハァ……ハァ……追いついた」
「……すまないちょっと頭に血が上ってた、つかいらなかったか?」
「いえ、ありがとうございますあの人付きまとってきて……その……」
「まぁその……なんだ、ツレの人に連絡しといた方がいいんじゃないか、誰かを待ってたんじゃないか?」
「はい……大丈夫です連絡はしておきましたので」
「そうかい、ちなみに聞くが具なしパンは好きかい?」
「好き……ですけど?」
「どうぞ、ついでにあげるよ」
王真は、自分が持っていたドローパンも投げ渡して走って行った。
王真sideout
明日香side
ゆまったら購買部で待ってるって言ったのに、見当たらないじゃない……それにしてもこの人だかりは何?
「ちょっといいかしら? ここで何があったの?」
明日香は近くにいた笑ってる女生徒に聞く事にする。
「明日香ちゃん、や~ここでレッドの子とブルーの子がデュエルしてたんですよ、凄いデュエルでしたよ。なんせワンキルですよワンキルしかもマイナス3600のオーバーキル、しかも最後に食らった攻撃できりもみ回転しながらぶっ飛んでいったのは抱腹絶倒の爆笑ものですよあれ」
そう言ってブルーの女子はまた笑い出した、一区切り笑い終わるとまた話を切り出す。
「ところでゆまを見なかった?少し待ち合わせをしていたんだけど……」
「あ~ゆまちゃんなら、ここでデュエルしてたレッドの子を追いかけて行っちゃいましたよ。でもあの子の事だから連絡は来てるんじゃないかな?」
「そうね……あら? PDAにメッセージが……ゆまからだわ。今は正門前にいるみたいねちょっと行ってくるわありがとじゃあね」
明日香sideout
???side
忙しそうだな~明日香さん、だけどHEROデッキを使ってるのって十代君だけだよねそれにあれは漫画版HEROだったし……もしかしたら私以外に
「……確か日にち的にはあのイベントがあるはずちょっとカマをかけてみたりしようかな~さっきのレッドの子が、アレならデッキも……明日香ちゃんが興味を持つはず……」
何やらブツブツと呟き、時々気味悪く笑う女生徒を、周りの生徒が引いていたのを少女は知らなかった。
???sideout
明日香side
「ゆま、いったいどこにいたのよ? 購買部に行っても見当たらないどころか別の所にいるなんて……」
「あう……ごめんなさい明日香さん、それとすみません実は……相談したかった事も解決してしまって」
「解決したって購買部でのデュエルの事?」
「はい……そのをデュエルしてたのが問題の人で、デュエルの後私の所に来て、俺が悪かったもう二度と付きまとったりしないって謝罪に来てくれたんです」
「そう、なんにせよよかったじゃない」
ゆまは、はいっと元気よく返事をしてブルー寮に戻っていった。
明日香sideout
王真side
しまったな、結局ドローパンを二つともあげてしまったし……まぁでも寮の食事はもうすぐだし我慢するかな、そういえば神様に精霊の事とか聞いてなかったな。十代のせいですっかり忘れてたよ。寮についたら連絡するかな。夜までは特にイベントも無いし……ないよね?
「や~オシリスレッドのHERO使い君ハジメマシテ~」
……見たことの無いイベントが発生しました、どうしましょう……見なかった事にしよう、怪しいものはスルーにかぎる。
王真、華麗にスルーして寮の階段を登る。何故かついてくるブルーの女生徒、自分の部屋に入るや否やドアを思いっきり閉める。ドアの向こうから、みぎゃっ! っとドアにぶつかった音と奇妙な泣き声をスルーして鍵をかける。すぐさま携帯を開いて神様にコールする。
「もしもし神様? 今すぐあんたを張り倒したいんだけどどうしたらいい?」
ドアをドンドン叩く音がとても喧しいが、今はそれどころじゃない、少しするとどこからか子供用のラッパの音が増えた……天の岩戸に引きこもった神様かよ俺は。
「張り倒されたくないのう~それで本題はなんじゃ?」
「とりあえずは何故俺に精霊が見えるんだよ」
「ステイタスじゃろ?そっちの世界じゃ。わしも今見てるんじゃがな遊戯王GX、精霊が見えんとやってけんぞいだから見えるようにした」
「そうかい。わかったよ精霊が見えるからと言って困ることは出てこないしな、何か聞きたい事があったらまた連絡する」
ドアを殴る音がなくなったし、こちらの用件も終わったので確認しよう。さっきの不審者もいなくなってくれただろうし、そろそろ鍵を開けてもいいかもな。
「や~っと開けてくれましたね~」
すぐに閉める。だって目の前に居たんだもの、天の岩戸作戦に失敗して帰ったものだと思ったよ。
「帰れ不審者、お前のような知り合いはいない」
「ちょっち待ってよ、そんなつれない事言わないでよ。こんなに可愛い女の子が待ってるんですよ、男なら部屋に引っ張りこんであ~んな事やこ~……」
「帰れ変質者、白昼堂々と変態トークに付き合う気はない」
「厳しいな~……おい、デュエルしろよ」
変質者の声が一瞬鋭くなった気がした……もしかしなくてもこいつ……招き入れてもいいかもしれないが、ネタの一つくらいは言ってやろうか。
鍵を開けてドアを開いて開口一番で王真は言う。
「アナタハ、神ヲ信ジマスカ?」
「アッハハハハハ片言で……片言でっブッククククク」
「おいおいこんなの今時の中学生でも笑わんぞ、でお前は神様を信じるのか?」
「ククククク……ふぅ、そもそも神様ってどの神様?色々いるじゃない。三幻神? 三邪神? 地縛神? 機皇神? 神様なんてたくさんいるよ」
「あぁ、うん。もうお前さんが俺と同じ境遇だってことがわかった」
「そ~いう事ですよ」
「ちと携帯貸してくんね?」
少女に携帯を操作して神様にコールしてもらう、王真も携帯を操作して神様にコールして、携帯を借り、丁度通話口と受話口を重ね合わせて待つ。
「まだなにか用なのかの?」
「なに仕事中なんだけど?」
「「………………」」
「なんじゃお主は、まさか死んだ命を蘇らせたのではあるまいな!」
「あなたこそ死んだ人を転生させたのね!」
重ね合わせたまま放置する。まぁどうせそのうち話が終わるだろうが、とりあえずハンズフリーにでもしておこう。
「さてお互いの自己紹介でもするかね。俺は黄衣王真、生前での年齢は20だ」
「よろしく王くん、私は
「むゆう……もしかして夢が遊ぶと書いてむゆうか? つか誰が王くんだこら馴れ馴れしいぞ」
「ん~残念。遊の字が入ったら主人公格になっちゃうじゃん、漢字は無いに有ると書いてむゆうだよ、もしかしたら「むあ」って読めちゃうかもよ。いいじゃん馴れ馴れしくても、王くんって呼ぶ代わりに私の事を有ちゃんって読んでもいいんだよ?」
「駄目だこいつ、思考がかっとビングしていやがる。ハァ……聞きたいんだが、今までシンクロやエクシーズは使ってないだろうな?」
「使ってな~いよ、第一に使ったらパニックになるじゃな~い」
「まぁな。だが月1のテストがあるだろうその時にシンクロ、エクシーズを解禁する」
「え~何でさ、さっき言ったじゃんパニックになるって」
「言った。だけどなここはデュエルアカデミアだぜ? 一番最初の反応は恐らく驚きと歓喜であって、パニックにはならないだろうと俺は予測するよ有ちゃん」
「……自分で呼んでもいいって言ったけどいざ呼ばれると少し恥ずかしいよ王くん……その言い分は間違ってないけどそう上手く行くかな?」
「ならそうやって呼ばせなければいいのさ、それにそうしなければこの先もう勝てなくなる。今でこそ勝てているものの、もうすぐ追い抜かれるだろう。アイツらの成長スピードには眼を張るものがある、シンクロエクシーズを使ってやっと対等と言ったくらいだ、もともと勝つためにやっている訳ではないが、学校にいるわけだそこそこの成績を納めておきたいからな」
「そ~いうもんですかね~。王くんは、やっぱり上の寮にあがっていきたいと思う?」
「や、あんなダッセェ寮になんざ入りたくもねぇよ、単純にそう思うだけさ。この世界は俺達以外ガチデッキを作ってるやつなんてそうはいない、だからこそ純粋にデュエルを楽しめるのさっと。神様たちの話も終わったみたいだぜ無有……どうした?こっちを見て呆けているようだが」
「え、あ~ちょっちね。そんな考え方をしてる王くんが面白いな~って思ってたのよ」
「喧しい、まぁゆっくりしていけ。茶も出さずにすまんかったな今入れてくる」
レッド寮の個室にはコンロがあるお茶を入れるためなのか、料理のためなのかまぁそんな事はどうだっていいさ。料理をしたくても材料がないどこかから貰ってくるか自分で買うかのどちらかである。
「くんくんこのにおい……玄米茶ですね、私はコーヒーも好きなんですけどね」
「文句を言わないでくれ。聞かなかった俺も悪いんだがな」
「クッキーですねこれもお茶のにおい、お茶尽くしですね」
「昔、作ったのが意外と好評でね、こっちに来てからもたまに作ってるんだ」
「流石は35年は生きてるだけはありますね。三十路の貫禄ってやつですね」
「張り倒すぞお前、お前も精神は三十路だろうが」
「いいんですよ私は高校生だったんであなたは社会人でしょ?」
「うっせ、だからなんだっつんだよ。こっちでも向こうでも家事全般をやってんだよ神様はまんま家族をこっちの世界に投影しやがったからな」
「家族投影……ですかいいですね」
「……悪いな色々と」
「や~いいですよ美味しい玄米茶とクッキーを食べれた事ですし、そろそろお暇しますよ。それじゃあね王くん、夜のイベントで……あ、夜のイベントっていっても、卑猥な意味じゃないですよ」
「さっさと帰れいちいち余計なことを混ぜるな」
「じゃ~ね王くん」
……賑やかだったなアイツ。月1テストで当たらないといいな、当たったらまず間違いなく負ける、酷い程のネタじゃなければの話だが。
王真sideout
翔side
もうすぐ時間だな女子寮の裏に行こっと、明日香さんが僕に……エヘヘヘ幸せ……
「この辺かな?」
「覗きよー!!」
えっ嘘覗きもしかして僕も危ないんじゃ……あぁ囲まれちゃった。
「もう逃げられないわよこの痴漢」
両手を縛られて女子寮の中に連行される翔、縄を握っているジュンコ、隣に明日香、ももえがいる。翔は自分がラブレターの事を説明する。しかしそれが偽物で十代宛であることに落ち込んでる翔、そこに何故か無有が通りかかる。
「ありり明日香さんこの子? さっきの覗き騒ぎの犯人って。駄目だぞ~覗きはやるならもっと大胆に、正面突破じゃないと」
「覗いてないってば」
「無有、訳のわからない事を言わないで。それよりも私にちょっと考えがあるの」
そのときの翔は、ずっと無有に遊ばれていて話を聞いてはいなかった。
翔sideout
王真side
「王真、大変だ王真!」
「聞こえてるよ、でどうしたよ翔が誘拐でもされたか? まぁ俺のとこのPDAにもそれが来てるんだがね」
「行くよな王真」
「もちろんだとも、友人をほっとけやしないさ」
とそういうわけで十代と王真が女子寮にたどり着く。予想通り手を縛られている翔、明日香ジュンコ、モモエそして無有までいる。
「どういうことなんだよ翔?」
「話せば長いような長くないような」
「つまり覗いて無いのに覗き扱いされてるってこったね」
「そうだよ~」
「まぁそれを見た人間がどう思うかはわからんやな、俺なら間違いなく捕まえるがな」
「王真君はどっちの味方なんスか!?」
「もちろん翔達の味方だよ、今のは俺の考えだよ気にするな」
「ねぇあなた達私とデュエルしない?私に勝ったら覗きの件は多目に見てあげる」
「だそうだ。十代デュエルしろってさ」
「え? 俺がやっていいの?」
「もちろんだともさ頑張りな」
「まったくもう王くんは自分がやりたくないからって十代君に押し付けて」
「押し付けたんじゃない譲ったんだよ、言葉を間違えるな」
「あれ? 王真君が仲良さげにブルーの人と喋ってるッス」
「「デュエル」」
そして終盤サンダー・ジャイアントがサイバーブレイダーを破壊して攻撃を加えるところだ。
「サンダー・ジャイアントでダイレクトアタック、ヴェイパースパーク!!」
さてこれで明日香のライフはゼロようやく帰れるな。ん? ……無有のやつがこっち見てニヤニヤしてやがるまさか……。
「さぁ次はあなたの番よ、黄衣王真」
「十代が勝っただろう? 俺がやる必要はないじゃあないか」
「ちなみに王くんが受けてくれないと、翔くんのやったことを王くんがやったって通報しちゃうよ」
「てめぇ……後で張り倒すからなクソッ! 明日香が相手だな……かかってこい」
「「デュエル」」
「私の先攻ドロー手札から融合を発動、エトワールサイバーとブレードスケーターを融合しサイバーブレイダーを融合召喚。カードをセットしてターンエンド」
明日香 ライフ4000
手札2
モンスター1
魔法・罠1
「俺のターンドロー手札からフォトン・ベールを発動、手札の光属性モンスターを三枚をデッキに戻し、レベル四以下の光属性モンスターを手札に加える。二枚以上手札に加える場合、全て同じカードでなければならない、セイクリッド・シェラタン三枚を手札に加える」
「セイクリッド……聞いたことの無いカードね」
「ちょっと、王くんそのデッキはテストまで封印するんじゃないの」
「気が変わった。ここで解禁だッ! 手札からセイクリッド・シェラタンを攻撃表示で召喚、シェラタンの効果、発動このカードが召喚に成功したとき、デッキからセイクリッドと名のついたモンスターカードを手札に加える。デッキからセイクリッド・エスカを手札に加え、リバースカード二枚セットしてターンエンドだ」
おひつじ座が輝き羊の角を模した兜を被り銃を持った少年が現れ、銃からこちらに向けてカードを射出してきてそれを受けとる。
王真 ライフ4000
手札3
モンスター1
魔法・罠2
「攻撃力700のモンスターを攻撃表示なんて舐めてるのかしら、普通なら守備表示で召喚するはずよ。私のターンドロー、バトルサイバーブレイダーでセイクリッド・シェラタンを攻撃!」
「トラップ発動光子化! 相手のモンスターの攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分を俺のフィールド上の光属性モンスターに追加する。サイバーブレイダーの攻撃力2100をシェラタンに追加する」
シェラタン 700→2800
「地盤沈下を発動してターンエンドよ」
明日香 ライフ4000
手札2
モンスター1
魔法・罠2
「俺のターンドローセイクリッド・シェラタンを召喚、デッキからセイクリッド・スピカを手札に加えセットしてあった血の代償を発動、更にセイクリッドの星痕を発動しライフを500払い、シェラタンをリリースセイクリッド・スピカをアドバンス召喚」
王真 ライフ4000→3500
空に乙女座が輝き白い甲冑と天使の羽を模した騎士が降り立ち、更に光の円を描く。
「セイクリッド・スピカの効果発動、このカードの召喚に成功したとき、手札からレベル5のセイクリッドを特殊召喚する事ができる。セイクリッド・エスカを特殊召喚、そして召喚または、特殊召喚に成功したときデッキからセイクリッドと名のついたモンスターを手札に加えることができるが……残念ながらサイバーブレーダ―の効果で発動はできないな」
空に天秤座が輝き天秤のような手にマントをはためかせた機械が現れる。
「おぉ一気にモンスターを三体も並べるなんてスゲーぞ王真」
「驚くのはまだ早いぜ。ホントに驚くのはここからだぜレベル5のセイクリッド・スピカとエスカをオーバーレイ!!」
「「「「「オーバーレイ!?」」」」」
「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!」
湖に現れた黒い穴にモンスターが黄色い光になって吸い込まれ光が爆散する。
「現れろセイクリッド・プレアデス! さらに星痕の効果発動、セイクリッドと名のついたエクシーズモンスターを特殊召喚したとき、デッキからカードを一枚ドローできる」
爆散した光が収まったとき白い甲冑を身にまとい剣を持った戦士が現れるその周りには光の玉が回っている。
「だけどあなたのモンスターが2体になったとき、サイバーブレイダーの攻撃力は倍になる」
サイバーブレイダー 2100→4200
「悪いがここで終わらせるぜ! セイクリッド・プレアデスの効果発動、1ターンに一度オーバーレイユニットを一つ使い、フィールド上のカードを手札に戻す、セットカードを戻せライトリバース!」
プレアデスは右手で球体を一つ握りつぶし、光を放射してセットカードが裏側のまま捲れ上がりそのまま消える。
「これで障害は消えた! 攻撃力の上がったシェラタンでサイバー・ブレイダーを攻撃!」
「攻撃力の低いモンスターで攻撃するなんて自滅する気!!」
「越えられないなら無理矢理突破だ!ダメージ計算時、手札のオネストを捨てて効果発動、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分を追加する」
シェラタン 2800→7000
「なんですって!!攻撃力7000ですって」
「さぁ終りだプレアデス、シェラタンでダイレクトアタック」
明日香 4000→-2000
両手の拳を打ち付けた後右の拳を突き上げる。
「シャアッ!!」
「負けたわ。でもいいデュエルだったわ、エクシーズモンスター……変わったモンスターね」
「明日香さんがオシリスレッドに二回も負けるなんて……」
「王くんやり過ぎだよ……」
「結構辛かったんだぜ、初手が荒れすぎてな。フォトンベールが来てなかったら負けてたぞ。てか途中から煽りすら入れてなかったなあのお二人さん」
「十代君が勝っただけでも驚いてるのに王くんまで勝っちゃうし、果てにはエクシーズまでしちゃうからだよ」
「すっげぇよ王真なんだよあのエクシーズってモンスターはカッコイイ!」
「へぇ~じゃあ入学試験の時に言ってた面白い物ってのは」
「あぁこいつの事さどうだい面白かったかい?」
「あぁワクワクしたよ。まだ王真とはデュエルしてないし今か……」
デュエルしようと言おうとする十代に、無有が止めに入る。
「駄目だよ十代君、王くんもデュエルしたんだしさ疲れてるよきっと、だからさ後日にしようよね?」
「そうだな……それでお前誰?」
「さっきから王真君と仲良さげに喋ってたよね誰なの?」
「あぁこいつは……」
「私はね~万花無有っていうの、よろしくね。王くんとは……ポッ……あう痛い、痛いですお願い止めて王くん許して。頭ガシガシ撫でるのやめて、もっとソフトに優しくしてくれたら私惚れちゃ痛い痛い痛い、更に強くなったなった」
「こいつはまぁ俺と同郷なんだわさ、んで出身が同じだからちと意気投合したわけよ」
王真は無有の髪の毛をグッシャグシャに撫で回して、ボサボサになったロングヘアを更にボサボサにする。
「あぁ!やっと乾かして綺麗に整えたのに、王くんそれ以上やると王くんに梳いてもらうよ!」
「なら櫛を持ってこいそしたらやってやる」
「いいの?行くよ?ホントに櫛持ってそっちの寮にいっちゃうよ?」
「寮に来んな、ここでやってやるって言ってるだよ」
「ちょちょっち待ってジュンコ、モモエ明日香ちゃん櫛持ってない!? 櫛!! 今櫛があれば私の王くんに対する好感度が、右肩上がりどころか急上昇だよ!!」
無有はジュンコ達をみるが首を振る。
「そんなぁ……せっかく王くんが……」
「残念だがまたいずれって事だな。じゃあな」
「ちょっと待ちなさい黄衣王真。あの時シェラタンを攻撃表示で出したのは光子化があったから出したの、それとも明日香さんを舐めてたの!?」
「あれは癖だよ、召喚するときは基本、表側攻撃表示ばかりなんでなそんだけだよ行くぞ十代、翔」
「お……おう最後になったけどあんた強かったぜ……待ってくれよ王真~」
次の日、授業中も休み中もずっと無有が恨みがましく睨み続けられていたので、仕方なく髪の毛を梳いてやったのはまた別の話である。
続く
E-エマージェンシーコール
通常魔法
自分のデッキから「E・HERO」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
奈落の落とし穴
通常罠(準制限カード)
相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動する事ができる。
E・HERO アブソルートZero
融合・効果モンスター
星8/水属性/戦士族/攻2500/守2000
「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスターこのカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO アブソルートZero」以外の水属性モンスターの数×500ポイントアップする。このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
マスク・チェンジ
速攻魔法
自分フィールド上の「HERO」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを墓地へ送り、選択したモンスターと同じ属性の「M・HERO」と名のついたモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
M・HEROアシッド
融合・効果モンスター
星8/水属性/戦士族/攻2600/守2100
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊し、相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力は300ポイントダウンする。
E・HERO Theシャイニング
融合・効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻2600/守2100
「E・HERO」と名のついたモンスター+光属性モンスターこのカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードの攻撃力は、ゲームから除外されている自分の「E・HERO」と名のついたモンスターの数×300ポイントアップする。このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、ゲームから除外されている自分の「E・HERO」と名のついたモンスターを2体まで選択し、手札に加える事ができる。
ミラクル・フュージョン
通常魔法
自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、「E・HERO」という名のついた融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
E・HERO エアーマン
効果モンスター(制限カード)
星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、次の効果から1つを選択して発動する事ができる。●自分フィールド上に存在するこのカード以外の「HERO」と名のついたモンスターの数まで、フィールド上に存在する魔法または罠カードを破壊する事ができる。●自分のデッキから「HERO」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
サイバー・ブレイダー
融合・効果モンスター
星7/地属性/戦士族/攻2100/守 800
「エトワール・サイバー」+「ブレード・スケーター」このモンスターの融合召喚は上記のカードでしか行えない。相手のコントロールするモンスターが1体のみの場合、このカードは戦闘によっては破壊されない。相手のコントロールするモンスターが2体のみの場合、このカードの攻撃力は倍になる。相手のコントロールするモンスターが3体のみの場合、このカードは相手の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にする。
フォトン・ベール
通常魔法
自分の手札から光属性モンスター3体をデッキに戻し、自分のデッキから光属性・レベル4以下のモンスターを3体まで手札に加える事ができる。2体以上手札に加える場合は、全て同名モンスターでなければならない。
セイクリッド・シェラタン
効果モンスター
星3/光属性/獣族/攻 700/守1900
このカードが召喚に成功した時、自分のデッキから「セイクリッド」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
血の代償
永続罠
500ライフポイントを払う事で、モンスター1体を通常召喚する。この効果は自分のメインフェイズ時及び相手のバトルフェイズ時にのみ発動する事ができる。
光子化
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。相手モンスター1体の攻撃を無効にし、その相手モンスターの攻撃力分だけ、自分フィールド上に表側表示で存在する光属性モンスター1体の攻撃力を、次の自分のエンドフェイズ時までアップする。
地盤沈下
永続魔法
使用していないモンスターカードゾーンを2ヶ所指定して発動する。このカードがフィールド上に存在する限り、指定したモンスターカードゾーンは使用できない。
セイクリッド・スピカ
効果モンスター星5/光属性/天使族/攻2300/守1600
このカードが召喚に成功した時、手札から「セイクリッド」と名のついたレベル5モンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。
セイクリッド・エスカ
効果モンスター星5/光属性/機械族/攻2100/守1400
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分のデッキから「セイクリッド」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
セイクリッドの星痕
永続魔法
自分フィールド上に「セイクリッド」と名のついたエクシーズモンスターが特殊召喚された時、自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
セイクリッド・プレアデス
エクシーズ・効果モンスターランク5/光属性/戦士族/攻2500/守1500
光属性レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、フィールド上に存在するカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
オネスト
効果モンスター星4/光属性/天使族/攻1100/守1900
自分のメインフェイズ時に、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを手札に戻す事ができる。また、自分フィールド上に表側表示で存在する光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする。