遊戯王GX-転生 それは素晴らしい第二の人生ー 作:大禍時悪
王真side
皆さんこんにちは、黄衣王真です。月1のテスト一週間前となりました。一週間前にも関わらず翔は熱心にオシリスのポスターに祈りを捧げてます……正直そのうち、いあ! いあ! とか言い出しそうな勢いで……祈る暇があるなら勉強したらいいのに、今日も拝んでるのかな。
「よう、十代俺だ入るぞ」
「おういらっしゃい、適当なとこに座ってくれよ」
翔からの提案でみんなで勉強しようとの事だが、生前の記憶からすると多人数での勉強はまず間違いなく途中で諦めるだろう。だって自分がそうだったから。
「で、翔はまだ祈ってんのか? 困った時の神頼みとは言うがなぁ、あの姿を見ると邪神を崇拝してるやつにしか見えんぞ」
とうの本人はというと、知っての通り鉢巻きを巻いて、その鉢巻きに死者蘇生のカードをさしてお祈りしている。
「王真君は頭が良いからいいッスよ、レッドの中じゃ次のテストで昇格確定なんて噂されてるんスよ」
「そんな噂があるのか知らなかったよ、どうりで周りから変な視線を感じるわけだ。ついでに言っとくが俺は頭は良くないぞ、テストまで覚えてるだけだそっから先はパーだ」
「テストまででも覚えてるだけ凄いッスよ」
「テストなんぞ一夜漬けで覚えりゃなんとかなる」
珍しく勉強が脇道にそれず進行してそのままお開きになった……さて俺は自分の部屋に戻って来たはずだが違和感がある、ベッドの上に見覚えのない抱き枕がある、しかも不自然に膨らんでるしな。絵柄には見覚えはある無有だ、何故かやたら俺になついているブルーの同級生、さてやることは一つだ。
王真はお湯を沸かし始めお茶の用意、湯飲みは二つ沸騰したら少し冷ます、飲みやすくするためだ。
「アーシマッタ、ツマズイテオユヲ、コボシテシマッタ」
「……アッ…………ンン!!」
ヤカンのぬるくなったお湯を抱き枕の足にかけてみる、まだ少し熱かったせいかビクンビクンと抱き枕が跳ねる。声をあげまいとしてもそんなに動いてたらバレバレだろうに。
「はぁ……無有、今出てくるなら勝手に侵入して、なおかつ訳のわからん事をやったのを許してやる。だから出でこい、出てこなければ完全に沸騰したお湯を、足から徐々に頭に向かってかけていくぞ」
「実は私でした王くん」
抱き枕のジッパーが開き満面のドヤ顔でこちらを見る無有、そのドヤ顔を即座に両手でロックそこで王真はニヤリとする。
「許してやると言ったなあれは嘘だ」
「ぎゃー! 痛い痛い今日のお仕置きはいつにも増して痛い、頭蓋が頭蓋骨がぁぁぁ!!」
「反省したか」
「はいずびまぜんでじだ」
「よろしい、んでいつから侵入してた」
「え~王くんが十代君の部屋に入って行ったあたりかな~」
「かなり前じゃねぇか。で何の用だそろそろ寮の食事が始まる頃だぞ?」
「会いに来たって理由じゃ駄目かな」
「駄目、そもそもブルーの連中に友達はいないのか」
「え~そんな事は……無い…………です……よ?」
「聞くな、つかホントに友達いないのな、ならこっち来てないで友達作ってこい」
「出来ればやってますよ友達は作るものじゃなくて出来るものですよ、つまり私のせいじゃないのですよ」
「わけがわからないよ……典型的な言い訳だな、まぁいいお前に友達が少ないのは俺に関係ないからな」
「酷い……友達としてそんな事言っていいと思ってるんですか? いいわけないですよね!」
「詰め寄ってくんな、お前が異常に俺になついてるだけだろ? つかブルーの同級生がいるだろ明日香達や宮田さんとか委員長とか藤原さんとかよ」
「藤原ってワカメの方?」
「ソッチじゃねぇよクソッタレ、遠分帰って来ねえよ。つかそろそろ帰れや飯食ってから来い」
「よしお許しがきましたねそれじゃあ、ご飯食べてきます。食べ終わったら来ますね開けてくださいよ絶対ですからね!」
バタンと思い切り閉めて走って行った……あいつワケわからん抱き枕ほっぽって行きやがったよ、とりあえず戻って来た時これを持って帰らせんとな……布団の中に突っ込んどこう。
「王真いま凄い音がしたぞ、どうした?」
「気にするな。馬鹿がテンション上がって走ってっただけだ」
……抱き枕隠しといて良かったよ、そのまんまだったらあらぬ誤解を受けてたな危ない危ない。
「そりゃよかった。それより王真デュエルしようぜ」
「そうだないいだろう。だがその前に……飯にしよう腹が減った」
相変わらずの焼きメザシと味噌汁、たくあんとご飯……今度メザシを唐揚げにしてみようかな。味噌汁には大根とか人参とか入れてみるか豚肉が無いのは残念だが。
「さぁデュエルしようぜ王真、結局今日まで約束はお預けだったからな、ワクワクしてきたぜ」
オシリスレッド寮前でデュエルを始める、ギャラリーには翔と隼人がいる。世界的にもかなりマズイデッキだが、そんな事はどうでもいいぜ。
「熱いなぁ。まぁいいさ退屈はさせないぜ!」
「「デュエル」」
「俺のターンドロー! E・HEROフェザーマンを攻撃表示で召喚。カードをセットしてターンエンドだ」
十代 ライフ4000
手札4
モンスター1
魔法・罠1
「俺のターンドロー。新作デッキのテストプレイだ、手札からフィールド魔法sin worldを発動。これでフィールドはsin worldに支配される、そしてデッキの青眼の白龍を除外してsin青眼の白龍を攻撃表示で特殊召喚!」
「世界に四枚しかない青眼の白龍を、何で持ってるんスか!! 全部あの伝説のデュエリスト海馬瀬人が、持ってるはずッスよ!」
「これは全部レプリカだよ。ちょっとした友人に貰ったんだよっと、いけsin青眼の白龍でフェザーマンを攻撃、贖罪の
黒と白の仮面のような装飾を頭にして、羽も機械化されたブルーアイズがフェザーマンに光線を浴びせフェザーマンが跡形もなく吹き飛んでいる。
十代 ライフ4000→2000
「トラップ発動! ヒーローシグナル、デッキからレベル四以下のE・HEROを特殊召喚する、バーストレディを守備表示で特殊召喚召喚現れろバーストレディ!」
「むぅ……まずいなリバースカードを一枚セットしてターンエンドだ」
王真 ライフ4000
手札3
モンスター1
魔法・罠1
フィールド sin world
「よっしゃいくぜ俺のターンだドロー! 戦士の生還を発動、墓地のフェザーマンを手札に加える、そして融合を発動バーストレディとフェザーマンをを融合してフレイムウィングマンを融合召喚!」
「フェイバリットヒーローが早くも登場か、そいつが来るってことはアレもあるって事だな」
「もちろんこんな気味の悪いフィールドじゃヒーローは全力を出せないぜ! フィールド魔法スカイスクレイパーを発動、バトルだフレイムウィングマンでsin青眼の白龍を攻撃、スカイスクレイパーシュート!」
フレイムウィングマンがビルのてっぺんから炎を纏い、sin青眼の白龍を粉砕しその火の粉が王真をかすめる。
王真 ライフ4000→3900
「まだまだフレイムウィングマンの効果発動、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える」
フレイムウィングマンが目の前に降り立ち、火炎を吐き出し王真を焼き尽くす。
王真 ライフ3900→900
「チィ! ライフを八割がた持っていかれたかクソッ」
これが噂に聞く直火焼きか、始めて食らったがこいつは効くなぁ。
「俺はこれでターンエンドだ」
十代 ライフ2000
手札2
モンスター1
魔法・罠なし
フィールド スカイスクレイパー
「俺のターンドローよし、再びsin worldを発動これによりスカイスクレイパーを破壊する、そして機皇兵グランエル・アインを召喚」
両腕が銃になっている茶色の機械人形が現れる。機械人形が両腕にエネルギーを溜め、フレイムウィングマンに打ち込む。
「どうしたフレイムウィングマン!」
「機皇兵グランエル・アインが召喚に成功したとき、相手モンスターの攻撃力をエンドフェイズまで半分にする。グラビティー・プレッシャー!」
フレイムウィングマン2100→1050
「お~王くんがデュエルしてる~機皇デッキですか……渋いですね」
いきなりちゃちゃを入れてくる無有、隣にはブルーの女子が一人友達作りの成果だろうか。
「喧しい、機皇兵グランエル・アインでフレイムウィングマンを攻撃グラビティ・ブラスター」
十代 ライフ2000→1450
「俺はこれでターンエンドだ」
王真 ライフ900
手札2
モンスター1
魔法・罠1
フィールド sinworld
「俺のターンドロー、E・HEROバブルマンを守備表示で召喚、バブルマンが召喚に成功した時、自分のフィールドにカードが無いときカードを二枚ドローする、リバースカードを一枚セットしてターンエンドだ」
十代 ライフ1450
手札3
モンスター1
魔法・罠1
フィールド sin world
「俺のターンsin worldの効果を発動、通常ドローを行わない代わりに、デッキからsinと名のつくカードをデッキから三枚選択し、ランダムに一枚を手札に加える、俺はsinパラレル・ギア三枚を選択、その内一枚を手札に加えるぞ。どれを選んでも変わらんからな」
「攻撃力0のモンスターを手札に加えて何をするんだ?」
「まぁちょっとした下準備ってやつだ。いくぜバトルだ、機皇兵グランエル・アインでバブルマンを攻撃、グラビティ・ブラスター」
茶色の機械人形が両腕の銃から、重力弾をバブルマンに打ち込みバブルマンが押し潰れる。
「更にトラップ発動、デストラクト・ポーション! 自分フィールド上のモンスターを選択し破壊、その攻撃力分のライフを回復する。グランエル・アインを破壊し1600ポイントライフを回復する」
王真 ライフ900→2500
「王真君は自分フィールドのモンスターを何で破壊したんだろ?」
「翔君はあの行動がただのライフ回復の為だと思う?」
「え?だってそれだけの効果でしょ?」
「回復するだけなら神秘の中華鍋でいいじゃない? それじゃあ効果破壊される事で効果の発動するカードがあるとしたらどうする?」
「まさかぁそんなカードが都合よくあるわけ……」
「手札から機皇帝グランエル∞の効果発動、自分フィールド上のモンスターが効果によって破壊された時このカードを特殊召喚できる!」
「いたー! ていうかあのカード機皇兵じゃないの攻撃力も0だし?」
王真のフィールドに五つの茶色の機械が次々に合体し、胸に∞のマークを持つ巨大なロボットになる。
「このモンスターの攻撃力は俺のライフと同じ数値になる」
グランエル∞ 0→2500
「攻撃力が一気に2500まで上がったんだな!」
「なるほどだから王真君はあのカードを使ったのか、ライフを回復してグランエル∞を特殊召喚すると同時に攻撃力をあげるために」
「いけ! 機皇帝グランエル∞で十代にダイレクトアタック、グランドスローターキャノン!」
「トラップ発動ヒーロー見参、相手は手札を一枚選択しそのカードがモンスターカードの場合フィールドに特殊召喚できる、さぁ王真! 手札を選べ」
「……真ん中のカードだ十代」
「ビンゴ、フレンドッグを守備表示で特殊召喚!」
「チィッ! グランエル∞でフレンドッグを攻撃グランドスローターキャノン!」
グランエル∞の右腕から極太のビームを放ちフレンドッグを粉砕する。
「フレンドッグの効果発動、墓地の融合とフェザーマンを手札に加えるぜ」
「ターンエンドだ」
王真 ライフ2500
手札2
モンスター1
魔法・罠なし
フィールド sin world
「俺のターンドロー、強欲な壺を発動デッキからカードを二枚ドロー、融合を発動手札のクレイマンとスパークマンを融合し、E・HEROサンダー・ジャイアントを融合召喚。サンダー・ジャイアントのモンスター効果発動このモンスターより元々の攻撃力の低いモンスター一体を破壊する機皇帝グランエル∞を破壊、ヴェイパー・スパーク!」
「うまいぞ! グランエル∞の攻撃力は、カード効果で上がってるだけで元々は0なんだな!」
雷の巨人が電気を放ちグランエルに直撃する、するとグランエルがバラバラに崩れ始め大爆発する。
クソッ強欲な壺を引いたと思えば、次はサンダー・ジャイアントを正規融合かよ、相変わらずのチートドローだなおい。
「更にフェザーマンを攻撃表示で召喚してバトルだ、サンダー・ジャイアント王真にダイレクトアタック、ボルティック・サンダー」
「モンスターもリバースカードも無い、これでアニキの勝ちだ!」
「甘いよ翔くん。王くんが負けるわけない、だってまだ手札があるんだからね」
「え?どういうこと?」
「手札の速攻のかかしを捨てて効果発動、攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了する」
「なんだって!!」
「うそ! なにあのカード!?」
背中にジェットを付けたかかしが勇猛果敢に雷に体当たりして雷を消滅させる。その瞬間にこちらを見てニヤリと笑う、かかしさんまじパネェっす。
「さ~て十代君が、迎撃カードを伏せない限り敗けは確定かな」
「ク……ターンエンドだ」
十代 ライフ1450
手札1
モンスター2
魔法・罠なし
フィールド sin world
「俺のターンドローの代わりにsin worldの効果を発動。デッキのsin青眼の白龍を二枚、sinスターダスト・ドラゴンを選択、さぁ十代一枚選びな」
「……真ん中のカードだ」
「流石は十代か、どれもハズレとはいえ、一番火力の低いのを選択するとはな……さて面白いものを見せる前に、ちょっとした算数の問題を出そうかね……2+8は何になると思う十代?」
「足し算か……十か?」
「では答え合わせと行こうか十代。sinパラレル・ギアを召喚、パラレル・ギアをシンクロ素材にする場合、他のシンクロ素材は手札のsinと名のついたモンスターでなければならない、さてこれがお前の選んだカードsinスターダスト・ドラゴン、レベルは8だそしてパラレルギアのレベルは……」
「2……レベルの合計が10だ」
「ご名答、ハハッさぁ面白いものをとくとご覧あれ。手札のレベル8sinスターダスト・ドラゴンにレベル2sinパラレルギアをチューニング!」
「「「チューニング!?」」」
「十の赤き星が漆黒に染まるとき、凄惨たる未来から、礎となる過去へと破滅の咆哮を轟かす、シンクロ召喚。幕を引けsinパラドクス・ドラゴン!!」
「こ……攻撃力4000だと!」
「さぁ派手に幕引きだ! sinパラドクス・ドラゴンでE・HEROサンダー・ジャイアントを攻撃、パラドクスエンドストリーム」
十代 ライフ1450→-150
思い切り両の平手を打ち付け右拳を真上に掲げる。
「ガッチャ! なんつってな」
「くっそ~負けた~やっぱり王真は強いよ」
「ハハハ、お前のふざけたドローには負けるよ」
「いきなり攻撃力4000のモンスターが出てくるなんて、ビックリしたよ」
「言っとくが攻撃力4000はこのデッキでは普通の数値だぞ、手札に余裕があればそいつを持ってくる気だったんだがな、まぁパラレル・ギアもあったことだしな」
「あれで普通なんスか、そんなのがたくさん出てきたら……」
「それが無理なんだよね~sinには高火力の代わりに三つのデメリットがあるんだよ~」
「デメリット? そんなのあったのか」
「なんで王くんがsin達を出さなかったと思う? 出さなかったんじゃなく、出せなかったんだよ?」
「出せなかった? 手札に来てなかったんじゃないのか」
「勿体ぶるのは好きじゃあないsinには三つのデメリットがある、一つ目はフィールド魔法が無ければ自壊する効果、二つ目は他の自分のモンスターの攻撃を封じる効果、そして最後にsinと名のついたモンスターは一体しか存在できない、の三つだ」
「じゃあ複数出さなかったのは」
「そう、出せないんだよそれ故に効果破壊に弱いんだよ一体潰せば丸裸だ」
「丸裸ってそこだけ聞くとエロいですよ……痛い! ていうか、どこから出したんですかそのハリセン」
無有が口を開いた瞬間にハリセンを振りかぶって後頭部張り倒した、スパァンと景気のいい音をたてる。
「実は足元に置いておいたのさ、後この前デュエルさせられたお返しだ、話は戻るが効果破壊に弱いからこそ、機皇帝達やダイレクトアタックを防ぐ速攻のかかしを採用してるんだ」
「そんな不安定なデッキをなんで作ったんスか」
「これでも最低限安定するように作ったんだがなぁ、事故を極力減らすためにトラップを必要最低限まで削り、手札入れ換えの為のカードをいれ、なおかつ40枚に仕上げる、全く一度の調整に軽く二時間はかかる手のかかるデッキだよほんと」
「王真のデュエルを見てて思ったんだけどさ強欲な壺は入ってないのか? どのデッキを見ても使った所を見たことがないんだ」
「強欲な壺は入ってないぞ、入れたいのはやまやまなんだが、どうもあのカードが好きになれないんだよ」
「好きじゃないだけでデッキに入れないの? 王真君絶対におかしいよ」
「喧しい、自分がおかしいなんぞ重々承知だよコンチクショウ。……疲れた俺は部屋に戻る、また明日な」
部屋に行きちゃぶ台に三つの湯飲みと、お茶の用意をする最早定番の動き。
「さてとこんな時間に人の部屋に来るなんて非常識極まりないぞ」
「後で来いって言ったのは、何処の誰ですかって話ですよ。で、友達作り実践して来ましたよ友達さん第一号の」
「知ってる。名乗ってないが面識はあるよ……多分な」
「はい……あのこの前はありがとうございました、おかげで助かりました」
「あぁ……まぁそのなんだ解決したなら何よりだ」
「何ですか? 何があったんですかいたーい!」
王真が片手間にハリセンで無有の後頭部をぶっ叩く。
「お前見てただろ、俺に最初にあったときの台詞は忘れてないぞ」
「むぐぐ……覚えてたんですねぶっちゃけ、そんな小さいことなんざすぐ忘れると思ってたのに」
「くっだらねぇことはやたら覚えてんだよ、突っ込んでくんなや」
物凄く残念そうな目でこっちを見る無有、何故かオロオロしてる宮田さん。会話に入れないのか単に入ってこないだけなのかどっちなのだよ宮田さん。
「しかし月1テスト一週間前なんにお前さんらは勉強せんのか?」
「あぁ私は大丈夫ですよ、行き当たりばったりで何とかなるもんでして。それに女子は降格することはないですから気楽なもんですよ」
「私はちゃんと勉強してるので大丈夫ですっ、ここに来たのもお礼のついでに息抜きと言いますか……」
「まぁ息抜きは必要だな息抜きしかしてない奴もいるけどな、どこの誰とはいわないが」
頭の中で十代を思い浮かべる。あいつは講義も聞いてなければ勉強してない、先ほどの勉強会では珍しく勉強してたけどな。
「誰の事を思い浮かべてんですか」
これまた珍しく怒った様子の無有さん。こいつの怒りのツボが一切わからん、少なくともハリセンとかでひっぱたいても怒ってこない。叩かれても仕方がないことを言ってるという自覚はあるんだな。
「お前じゃねえよアホンダラ、反応するなバカだと認めてるぞ、まぁ俺も大概だがな」
「うっさいですよ悪いですかバカで」
「悪くはないさ少しバカな位が丁度いいさ。時と場所を考えてくれればな」
程よく冷めた玄米茶をすすり、また新たにお茶を注ぎお茶うけをかじる。
「そんなこといっても機嫌は良くなりませんよ。あぁお茶のおかわりください、どもありがとうございます。宮ちゃんの分もないですねおかわりをあげてください」
「ありがとうございます」
「ん、どういたしましてデュエルの実技は、同じ寮の相手になるんだっけか? となると相手は、翔あたりとやりあうことになるのかな? クロノス教諭が企んでなければの話だけど」
「どうしてクロノス先生が出てくるんですか?」
そりゃもちろんあの人がドロップアウトトリオって扱いして目の敵にしてるからよ、俺生意気だしさ。原作でも十代VS万丈目になるわけだし、もしかしたらと思うとねゾッとするよ。
「王くん先生に目の敵にされてるもんね」
「そうだよドロップアウトトリオってことで、目をつけられてるからな。お前達と当たるのは勘弁してほしいな」
「大丈夫ですよ同じ寮の人が相手ですから」
「だといいがなぁ」
チラリと時計を見ると、随分と遅い時間になっていた。さっきのデュエルが原因みたいだ。
「さぁさよい子は帰って寝る時間だ早く寮に帰りなさい」
「すみません夜分遅くにお邪魔してしまって」
「それじゃね、王くんまた明日」
「あぁじゃあな気をつけて帰れよ」
そしてあっという間に月1テスト当日となった。起きたのが少し遅かったのか、隣から俺のターンドローなどと聞こえたがおそらく十代の寝言だろう、王真は支度をして教室に向かう途中で翔が一人で走っていく、まだ間に合う時間だというのに。
テストはつつがなく終了する、開始15分で全部終わったのでずっと寝てたんだけどね、十代に終わる10分前位に起こされたけど寝直したのは言うまでもないさ。テストが終わってすぐ他の生徒が一斉に走っていった音で目が覚めたのです。
「おい、起きろ二人ともテストはもうとっくに終わってるぞ」
三沢がこちらの方まで来て、翔達を起こしに来てくれたみたいだ。
「はっ! やっちまったせっかく勉強したのに」
「気にすんなって午後の実技テストが本番よ」
「や、お前は少しは気にしろよ、ところで他の連中がいないんだがどうかしたのか?」
「あぁ昼休みに新しいカードが大量入荷をするんだ、皆新しいカードでデッキを補強しようと、それを買いに走っていったと言うわけだ」
「三沢君と王真君は?」
「俺は今のデッキを信頼している新しいカードなんか必要ないさ」
「俺は、新しくカードが加わっても調整するのに時間がかかる。なら加えない方がマシさね」
「アニキは?」
「俺は興味ある! どんなカードがあるのか見たくってしょうがねえ。行くぞ翔!」
「……行っちまったな、よう三沢お前と二人で話すのは始めてだな」
「黄衣か、俺が気付いた頃にはもう眠っていたがどうだった?」
「王真でいいよ、自己採点でだがおおよそ89点位だろう」
「なるほど王真はあの短時間でそこまでやったのか」
「短時間といっても大体15分程度で全ては埋めておいたがな」
「15分で全部解答したのか!? 最後の問題はどう答えた?」
「最後? あぁ任意効果のタイミングがどうのって問題か?」
「そうだチェーン2以降での任意効果はタイミングを逃すと解答しておいたが……」
「半分正解だなテキストに、~された場合とかかれている物はタイミングを逃さないものが多い、と補足を書いておけばなお良し、といったところかな」
「ク……なるほどその通りだしかし、そんな細かい事をよく覚えていたものだ」
「しょっちゅう友人と揉めてたんでな覚えたんだよ」
王真sideout
クロノスside
「ヌッフフフフ。予想通りドロップアウトトリオが自滅していたのーネ、後は実技の方を……笑いが止まらないのーネ」
クロノスは学生服を身に纏い万丈目の元に向かう。
「しかしその相手が遊城十代だったらどうなのーカナ、今のデッキて十代に勝てるーのですかー」
「あぁ! お前はカードを買い占めた!」
「そのカードなら今ここにありますーノ。ニッヒヒヒヒまだわからないーノですかシニョール万丈目私の正体ーハ」
「遊城十代と黄衣王真に負けたクロノス教諭!」
負けたは余計ですーノ。
「遊城十代や黄衣王真の様な、ドロップアウトボーイは早い内に、エリートである貴方が叩き潰さなければいけませーンノ。だから私は貴方に申し付けますーノ十代と戦いなさーイ」
「でも実技テストは同じ寮の相手と戦うんじゃ?」
「まかせなさーイですーノ。そして私たちエリートこそレアな存在だという事を、あのドロップアウトボーイズに思い知らせてやるーノです。ウフフフハハハハハ」
「なら黄衣王真の相手は俺が!」
「それには及びませんーノ。もう既に相手は決まっているのーですからハハハハハ」
クロノスsideout
王真side
教室に三沢と共に話していると、十代達が残念そうに帰ってくる。あの様子だと買えなかったのだろうと想定する。
「よう十代、カードは買えたか?」
「あぁ一パックだけな、にしても参ったぜ。行ったらカードが買い占められててさ、トメさんがいなかったら一つも買えなかったよ」
「買えたのなら何よりさ、もうすぐ時間だ移動しようぜ」
軽く歩きながら昼食をとりデュエル上に向う途中で無有に明日香達も加わってくる。
王真sideout
無有side
さて実技テスト開始です……はいいんですけど。
「なんで相手が王くんじゃないんですかねちっと残念です、ねぇジュンコちゃん」
「そんな事で同意を求めないでくれないかしら、その王くんはオシリスレッドでしょ?当たるわけがないじゃないの」
「デスヨネー。でも今回から本調子ですよ、ですから勝たせてもらいますよ」
「ふふん。今日も勝たせてもらうわよ」
「「デュエル」」
「私の先攻ドロー。ハーピィ・レディ1を召喚、そしてハーピィ・クイーンを捨ててハーピィの狩場を手札に加えて発動。これで鳥獣族の攻撃力、守備力が200ずつアップする。ターンエンドよ」
ハーピィレディ1 1600→1800
ジュンコ
手札4
モンスター1
魔法・罠なし
フィールド ハーピィの狩場
「いっきますよ~私のターンドロー。甲虫装機ダンセルを召喚、ダンセルの効果発動1ターンに1度手札、墓地の甲虫装機一体を装備します、手札の甲虫装機ホーネットを装備します!」
ダンセル攻撃力1000→1500
守備力1800→2000
「攻撃力と守備力が上がっても私のハーピィには勝てないわよ」
「いえいえ攻撃力を上げる為じゃないんですよねこれが、装備状態のホーネットの効果発動、自身を墓地に送ることで、フィールド上のカードを一枚破壊しますよ。ハーピィ・レディ1を破壊、更にダンセルの効果発動このカードに装備されたカードが墓地に送られた場合、デッキからダンセル以外の甲虫装機を特殊召喚します。甲虫装機センチピードを攻撃表示で特殊召喚」
ダンセル攻撃力1500→1000
守備力2000→1800
「まだまだ、センチピードも装備効果がありますよ、ホーネットを装備してホーネットの効果発動、ハーピィの狩場を破壊してセンチピードの効果を発動、このカードに装備されたカードが墓地に送られた場合、デッキの甲虫装機を手札に加えます、甲虫装機ギガマンティスを手札に加えます。」
「う、うそっちょっと待って私のフィールドが真っ白じゃない」
「まぁそういうデッキですから諦めて下さい、ギガマンティスの効果で手札からフィールドの甲虫装機に装備出来ますダンセルに装備、ギガマンティスを装備したモンスターの元々の攻撃力を2400にします」
ダンセル1000→2400
「てことはダンセルが2400でセンチピードが1600だから……」
「ぴったり4000ですねダイレクトォォ!」
ジュンコ ライフ4000→0
「勝っちましたよジュンコちゃん」
エッヘヘ勝ちましたよ勝ちました、王くん何て言ってくれるかな? 流石だよ有、最高だ。なんて言ってくれちゃったりしてきゃー。
「王くん、ぶい! 勝ちましたよ私を誉めてくれてもいいんですよむしろ褒め称えてくださいよ」
「お前がアレを使うのは予想外だ。まぁでも勝ちは勝ちだおめでとう」
やっぱりこの反応が王くんですねわかってましたよ。私の妄想みたいな反応しないってねちくせう。
無有sideout
王真side
無有のやつも勝ったんだ、もう少し誉めてやってもよかったんじゃないかな……ちっと反省か。さて、俺の出番はもうすぐだな、十代も向かったみたいだし俺も向かおう。
「えぇ~何で俺が万丈目とデュエルするんだよ」
「同じ寮の人間とやると聞いたが何故にあなたが相手なんだろうね藤原さん」
王真と十代がほぼ同時に文句を言う。王真の場合はある程度は予想していたが、藤原さんが相手なのは驚いたようだ。
「入学試験であれほど優秀な成績を残した君たちと、オシリスレッドの生徒では釣り合いが取れないーノです。そこで遊城十代君にーハシニョール万丈目を、黄衣王真君にはシニョーラ藤原が相手に相応しいと判断致しましたーノです。勿論君達が勝てばラーイエローに昇格するってことになりますーノ。ですからいかがですーノ? 遊城十代君。黄衣王真君、この申し出受ける気になりますですかーノ?」
じゃあむしろ俺と十代でやったほうが釣り合いがとるんじゃあないか? と思ったのは内緒だ、下手に突っ込むとややこしくなるし。
「十代はさておき、俺はあんまり強くないんだがなぁ。だがまぁここで相手を変えるって言ったら流石に相手に悪いしね。お受け致しましょうか」
「ボウヤが相手ね、楽しませてくれるのかしら?」
「ん~できる限り善処してみるけどね。でも全力で行くよ」
「「デュエル」」
「俺が先攻だドロー、俺は罪深き世界sin worldを発動、そしてエクストラデッキのサイバー・エンド・ドラゴンをゲームから除外し、sinサイバー・エンド・ドラゴンを特殊召喚。リバースカードを一枚セットしてターンエンドだ」
王真 ライフ4000
手札3
モンスター1
魔法・罠1
フィールド sin world
サイバー・エンドを出した瞬間会場がざわざわし始めた。それもそのはず、このカードはカイザー亮の切り札である。それをカイザー以外の人間が、しかも見たこともないカードまで使っているのだ無理もないだろう。
「ふふ私のターンドロー、手札から高等儀式術を発動するわデッキの甲虫装甲騎士を二枚墓地に送り終演の王デミスを降臨するわ」
「ぐ……そいつはマズイ。特殊召喚に成功したとき、リバースカードオープンデストラクト・ポーション! sinサイバー・エンド・ドラゴンを破壊してその攻撃力分を回復する」
王真 ライフ4000→8000
「あら、折角のモンスターを破壊してしまって勿体無いじゃない?」
「これは布石だよってね、自分フィールド上のモンスターが破壊された時このカードは手札から特殊召喚できる! 現れよ機皇帝グランエル∞!」
茶色の五つのパーツが中に浮かび、それぞれが変形し合体し胸に∞のマークを持つ巨大なロボットが完成する。
「このモンスターの攻撃力は俺のライフと同じ数値になる」
グランエル∞ 0→8000
「効果破壊によって特殊召喚される特殊なモンスターね、攻撃力8000……ゾクゾクしちゃうわ、でも退場してもらおうかしら。デミスの効果発動私のライフを2000払うことで、デミス以外の全てのカードを破壊するわ。終焉の嘆き」
藤原さん 4000→2000
「そして墓地の甲虫装甲騎士二枚除外し、デビルドーザーを特殊召喚、さぁバトルよデミスとデビルドーザーでダイレクトアタック」
「グゥッ……!」
王真 ライフ8000→2800
「リバースカードを一枚セットしてターンエンドよ」
藤原さん ライフ2000
手札3
モンスター2
魔法・罠1
「クッ俺のターンドロー、再びsin worldを発動、エクストラデッキのサイバー・エンド・ドラゴンをゲームから除外し、sinサイバー・エンド・ドラゴンを特殊召喚、そしてブレイクドローをsinサイバー・エンドに装備! 終焉の王デミスを攻撃、断罪のエヴォリューションバースト」
「速攻魔法、神秘の中華鍋を発動するわ、デミスを生け贄に攻撃力分を回復するわ。攻撃対象がいなくなったことで巻き戻しが発生する、さぁ攻撃を続けるのかしら?」
藤原さん ライフ2000→4400
「続行だ! デビルドーザーに攻撃! 断罪のエヴォリューションバースト」
巨大な気持ちの悪い百足のような生命体に、サイバーエンドが三発の火炎弾を放ち塵も残さないほどに燃やし尽くす。サイバーエンドも気持ち悪かったんだろうきっと。
藤原さん ライフ4400→ 3200
「ブレイクドローの効果発動、装備モンスターが相手モンスターを破壊し、墓地に送ったときデッキからカードを一枚ドローする。俺はこれでターンエンドだ、そしてブレイクドローは自分の三回目のエンドフェイズに破壊される」
王真 ライフ2800
手札1
モンスター1
魔法・罠1
フィールド sin world
「私のターンドローをマンジュゴッドを守備表示で召喚、マンジュ・ゴッドの効果発動デッキからエンド・オブ・ザ・ワールドを手札に加えてターンエンドよ」
藤原さん ライフ3200
手札4
モンスター1
魔法・罠なし
フィールドsin world
「俺のターンドロー、アームズホールを発動、デッキトップを墓地に送りデッキまたは墓地の装備魔法を手札に加える。そのかわりこのターン通常召喚できない。デッキからブレイクドローを手札に加える」
デッキトップから墓地に送られたのはsin青眼の白龍だあまり問題はない。
「ブレイクドローをsinサイバーエンドに装備してバトル、マンジュゴッドを攻撃。断罪のエヴォリューションバースト!」
サイバーエンドが三つの首から一斉に火炎を吐き出し、マンジュゴッドを焼き尽くす。サイバーエンドは神様にも容赦がないみたいだ。
「ブレイクドローの効果によりデッキからカードを二枚ドローしてターンエンドだ」
王真 ライフ2800
手札3
モンスター1
魔法・罠なし
フィールド sin world
「ふふ私のターンドロー、エンド・オブ・ザ・ワールドを発動よ。手札のマンジュ・ゴッドとネオバグを生け贄に終焉の王デミスを降臨。そしてライフを2000払うことでデミス以外の全てのカードを破壊する、終焉の嘆き」
藤原さん ライフ3200→1200
デミスが斧を振りかぶって周囲を薙ぎ払うその余波でsinサイバーエンドとsin worldが脆くもバラバラと崩れ落ちる。
「バトルよ、終焉の王デミスでダイレクトアタック」
ゆっくりと王真の元に歩みより斧を振りかざす、終焉の王と言うより死刑執行人、と言った方が今の状況下ではしっくりとくる。振りかざした斧を豪快に振り落とし、王真を斜めに切り裂く。
王真 ライフ2800→400
「グ……オォォォ! 痛ってぇなぁ真っ二つになったかと思った」
フレイムウィングマンに焼かれた事もあったがこいつも同じくらいの衝撃だな。
「リバースカード一枚セットしてターンエンドよ」
藤原さん ライフ1200
手札0
モンスター1
魔法・罠1
「俺のターンドロー! ターンエンド!」
王真 ライフ400
手札4
モンスターなし
魔法・罠なし
「私のターンドローふふ、楽しかったわバトル、デミスでダイレクトアタック」
「手札の速攻のかかしを捨てて効果発動。攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了する!」
「あら、珍しいカードね手札から効果なんてターンエンド」
藤原さん 1200
手札1
モンスター1
魔法・罠1
「俺のターンドロー! よしテラ・フォーミングを発動。最後のsin worldを手札に加える。そして最後のsin worldを発動だ、そして手札からチューナーモンスター、sinパラレル・ギアを召喚」
「チューナーモンスター?……攻撃力0……そんなモンスターを出して何をするつもりなの?」
「見てりゃわかるさ、sinパラレル・ギアをシンクロ素材にする場合ほかのモンスターは手札のsinと名のついたモンスターでなければならない! 手札のレベル8sin青眼の白龍にレベル2のsinパラレルギアをチューニング!」
「チューニング!?」
「十の赤き星が漆黒に染まるとき、凄惨たる未来から、礎となる過去へと破滅の咆哮を轟かす、シンクロ召喚。幕を引けsinパラドクス・ドラゴン」
sinパラレルギアが黒い光の輪になり、その輪をsin青眼の白龍が潜り黒い八つの光の球となり光の柱が立つ。光が収まると巨大なドラゴンが現れ会場を震えさせるほどの咆哮を放つ。
「これがお前ら攻撃力とレベルでしか価値を見いだせない者への牙の証シンクロ召喚だ!」
「攻撃力0から一気に4000になるなんて、恐ろしいわねシンクロ召喚」
「派手に幕引きと行こうぜ!バトルsinパラドクス・ドラゴンで終焉の王デミスを攻撃パラドクスエンドストリーム」
「させないわトラップ発動攻撃の無力化攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了する」
「むぅ……俺はターンエンドだ」
王真 ライフ400
手札0
モンスター1
魔法・罠なし
フィールド sin world
「私のターンドロー、デミスを守備表示に変更してターンエンドよ」
藤原さん ライフ1200
手札1
モンスター1
魔法・罠なし
「俺のターンドローsinパラドクス・ドラゴンでデミスに攻撃パラドクスエンドストリーム!」
パラドクス・ドラゴンのブレスによって粉微塵にされるデミス。あっけない散り様だった、塵だけに。
「俺はこれでターンエンドだ
」
王真 ライフ400
手札1
モンスター1
魔法・罠なし
フィールド sin world
「私のターンドロー貪欲な壺を発動、墓地のデミス二枚、マンジュ・ゴッドを二枚ネオバグをデッキに加えてシャッフル、二枚ドローするわね」
く……こんなところでドローソースを引くとは流石は原作の連中、チートドローだな。だが攻撃力は4000早々超えられるはずは……
「地砕きを発動、これでsinパラドクス・ドラゴンを破壊するわね」
「デスヨネー、だが俺のモンスターが効果によって破壊されたとき、手札からこのカードを特殊召喚できる、いでよ機皇帝ワイゼル∞」
白い五つのパーツが変形し、右手は剣に左手は盾になり人形の巨大なロボットに合体する。
「さっき出てきた茶色のロボットとは違うみたいね、攻撃力も定まっているみたいだし。手札から儀式の準備を発動、デッキのレベル7以下の儀式モンスターを手札に加え、その後に墓地の儀式魔法を手札に加える」
「ならば機皇帝ワイゼル∞の効果発動! 1ターンに1度魔法の発動を無効にして破壊する」
「ッ……! リバースカードを一枚セットしてターンエンドよ」
藤原さん ライフ1200
手札0
モンスターなし
魔法・罠1
「俺のターンドロー、さぁ派手にいくぜ! バトル機皇帝ワイゼル∞でダイレクトアタック!」
藤原さん ライフ1200→-1300
「シャア! 楽しかったぜゆきのん。こいつが来てなかったら負けてたよ」
両手の拳を打ち付け右手を掲げる。
「やったな王真!」
とっくに万丈目とのデュエルが終わっていたのか、後ろから十代が飛び付いてくる。咄嗟の事で若干ビックリしたが倒れずに持ちこたえた。
「うぉっ十代急に飛び付いてくんなビビっただろうが」
「良いデュエルだったわ楽しかったわボウヤ。またやりましょうね」
「おう、いつでも相手になるぜ。時に十代、お前はどれくらいから見てたよ?」
「王真が速攻のかかしを使った辺りから見てたぜ」
「勝ったんだろうな? 万丈目に」
「当ったり前だろ」
「二人揃ってイエロー入りになるのか、まぁ俺は――」
「見せてもらいましたよ遊城十代君、黄衣王真君君達のデッキへの信頼そして勝負を捨てないデュエル魂を、それはここにいる全てのものが認めることでしょう。よって勝者遊城君、黄衣君。君達はラーイエローに昇格です」
一気に会場が歓声に包まれる、翔も十代に飛び付いて喜んでいる。まぁ俺にはそんなことやる奴はいないだろう、と思っていると後ろから無有が来る。
「王くん、おめでとう。ゆきのんにあたった時はどうなるかと思ったけど、王くんなら勝てるって信じてたよ」
「sinがデミス相手でよく勝てるなんて思ったなおい、相性云々の問題じゃないだろう」
「機皇帝達がいるじゃない、現にそれで勝ってる訳だしさ、流石私」
「喧しい、あぁ……後……その……さっきのお前の試合、よく頑張ったなお疲れさん」
「え……あ~いえ気にしなくてもいいのに。でも素直に言ってくれて、スッゴク嬉しいですよ」
「ふん、喧しい。有お前はちと黙っとれ」
王真は十代の方に歩いていくと十代とハイタッチ、お互いニヤリと笑う。
「十代、王真おめでとう。そしてようこそラーイエローに」
十代は三沢の握手に答えるが俺は答えない、理由はまぁ言わずもがなだ。
そして終わった後、十代と共に校長室の扉をノックする、勿論レッドに残るためだ。校長も若干残念そうな顔をしたが、こちらの要望を受け入れてくれたし、俺の使ったシンクロ召喚に関しても何も聞いてこなかった。レッド寮に戻り十代の部屋に一緒にはいると、翔がかなり驚いていたな。
「俺はここが気に入ってるんだ離れる気はさらさらないぜ」
「同じくだ。まぁ引っ越しが面倒だっつう理由もあるがな」
「アニキ~僕嬉しいよ、またアニキと一緒だなんて」
「なぁ隼人。俺だけ蚊帳の外だから、後で言っといてくれよ、これからもよろしくなってさ」
「わかったんだな、こっちこそよろしくなんだな」
「じゃあな、俺は部屋に戻るよ。こいつらの熱い友情を邪魔しちゃ悪いからな」
「王真せめて翔を引き剥がしてから行ってくれよ」
十代の言葉を無視して扉を閉める。ああいうスキンシップも友情に繋がるさそれに……。
「いつもの事さ……で、なんでお前らがここにいるんだ」
自分の部屋の扉を開いたはずだ。なのにも関わらず、ちゃぶ台で茶をすすってる藤原さんと有。勝手にお湯沸かしてるし。
「あら、帰ってきたのね勝手にあがらせてもらってるわ」
「お帰りなさい王くん。ご飯にする? お風呂にする? それともわ・た……アガガガ、痛いです痛いですごめんなさい、すみませんでしたぁぁ! ギブですギブ!」
入り口にきた無有の顔面を掴み、締め上げる五秒ぐらい締めた後で離してちゃぶ台に座る。
「お前はまた悪びれもせずにボケを重ねてきおって。まぁいい勝手に上がってるのも許そうじゃないか、さて何でここにいる? 有は言わなくてもいい」
「あら、有はよく来てるらしいじゃない。なら私が来てもおかしくないじゃない? それにいつでも相手をしてくれるのでしょう?」
「まぁそうは言ったがな……まぁいいだが今日はもうデュエルはやらんぞ? 疲れた」
ちゃぶ台から離れてベッドに寝転がる、すると藤原さんまでついてきてベッドに腰掛けてくる。
「なに? 藤原さん?」
「ふふ、名字じゃなくても良いのよ? デュエルの後で私の事ゆきのんって呼んでたでしょう? アレ以外ならどんな呼び方でも構わないわよ王真」
「ん、じゃあ雪乃でいいか? しかしボウヤ扱いは止めたのか、して欲しくはないがな」
「ゆきのんがいうにまだまだ認めるには遠いけど、その素質は十分じゃないかしらってことらしいですよ」
「買い被りすぎだろう。俺なんぞ、そこいらの凡人と同じどころかそれよりも低い」
「王くんは自分を過小評価しすぎなんですよ」
「言ったでしょう? まだまだだってこれから大きくなれるって期待してるのよ? あと有、ゆきのんはやめなさい」
「はぁ……お前らは過大評価しすぎだ、俺は矮小で無力だよ……」
ベッドに寝転がったまま、天井をジッと睨み付けて吐き捨てる様に言う。
「ま~王くんはそう思っていても、私たちはちゃんと評価してるって事はわかってね」
「善処しておくよ雪乃も有も、もう帰れ。相手ならまた明日な」
「また明日会いましょう王真」
「じゃ~ね~王くん」
疲れた……今日のデュエルは神経張りすぎて想像以上に疲れた。もう勝ちに拘らなくても良いんじゃ……いや、ダメだな。後々に困る、困るというか死にかねない。二度目の人生が早々と幕を閉じちまうどころか、一度目の人生より早く死んじまうよ。だけど……
「まぁアレが始まるまで半年はある、スイッチを作って置けば大丈夫だろう…………スカー……スカー……zzzz」
疲れが溜まっていたのか少し目を閉じただけで眠りこけてしまい、晩御飯を食べられなかった王真だった。
続く。
Sin world
フィールド魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに発動する事ができる。自分のデッキから「Sin」と名のついたカード3枚を選択し、相手はその中からランダムに1枚選択する。相手が選択したカード1枚を自分の手札に加え、残りのカードをデッキに戻してシャッフルする。
Sin青眼の白龍
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。自分のデッキから「青眼の白龍」1体をゲームから除外した場合に特殊召喚できる。「Sin」と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。このカードが表側表示で存在する限り、自分の他のモンスターは攻撃宣言できない。フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合このカードを破壊する。
ヒーロー・シグナル
通常罠
自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。自分の手札またはデッキから「E・HERO」という名のついたレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。
E・HEROフレイムウィングマン
融合・効果モンスター
星6/風属性/戦士族/攻2100/守1200
「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
摩天楼 -スカイスクレイパー-
フィールド魔法
「E・HERO」と名のつくモンスターが攻撃する時、攻撃モンスターの攻撃力が攻撃対象モンスターの攻撃力よりも低い場合、攻撃モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ1000ポイントアップする。
機皇兵グランエル・アイン
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1600/守1200
このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する「機皇」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。このカードが召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時まで半分にする事ができる。
E・HERO バブルマン
効果モンスター(アニメ効果)
星4/水属性/戦士族/攻 800/守1200
手札がこのカード1枚だけの場合、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に自分のフィールド上に他のカードが無い場合、デッキからカードを2枚ドローする事ができる。
Sinパラレルギア
チューナー(効果モンスター)
星2/闇属性/機械族/攻 0/守 0
このカードをシンクロ素材とする場合、他のシンクロ素材モンスターは手札の「Sin」と名のついたモンスター1体でなければならない。
デストラクト・ポーション
通常罠
自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する。
機皇帝グランエル∞
効果モンスター(効果調整あり)
星1/地属性/機械族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが効果によって破壊され墓地へ送られた時のみ手札から特殊召喚できる。このカードの攻撃力・守備力は自分のライフポイントの数値分アップする。1ターンに1度、相手のシンクロモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。また、自分のメインフェイズ時に、このカードの効果で装備したモンスター1体を自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚できる。
ヒーロー見参
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。自分の手札から相手はカードをランダムに1枚選択する。選択したカードがモンスターカードだった場合、自分フィールド上に特殊召喚する。違う場合は墓地へ送る。
フレンドッグ
効果モンスター
星3/地属性/機械族/攻 800/守1200
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地から「E・HERO」と名のついたカード1枚と「融合」魔法カード1枚を手札に加える。
強欲な壺
通常魔法(禁止カード)
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
E・HERO サンダー・ジャイアント
融合・効果モンスター(アニメ効果)
星6/光属性/戦士族/攻2400/守1500
「E・HERO スパークマン」+「E・HERO クレイマン」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。融合召喚に成功したとき、フィールド上に表側表示で存在する元々の攻撃力がこのカードの攻撃力よりも低いモンスター1体を選択して破壊する。
速攻のかかし
効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 0/守 0
相手モンスターの直接攻撃宣言時、このカードを手札から捨てて発動する。その攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。
Sinパラドクス・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
「Sin パラレルギア」+チューナー以外の「Sin」と名のついたモンスター1体
このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分または相手の墓地に存在するシンクロモンスター1体を選択して特殊召喚する事ができる。「Sin パラドクス・ドラゴン」はフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。フィールド上に表側表示で「Sin World」が存在しない場合、このカードを破壊する。
Sin サイバー・エンド・ドラゴン
効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻4000/守2800
このカードは通常召喚できない。自分のエクストラデッキから「サイバー・エンド・ドラゴン」1体をゲームから除外した場合のみ特殊召喚できる。「Sin」と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。このカードが表側表示で存在する限り、自分の他のモンスターは攻撃宣言できない。フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合このカードを破壊する。
高等儀式術
儀式魔法(制限カード)
手札の儀式モンスター1体を選択し、そのカードとレベルの合計が同じになるように自分のデッキから通常モンスターを墓地へ送る。選択した儀式モンスター1体を特殊召喚する。
終焉の王デミス
儀式・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2400/守2000
「エンド・オブ・ザ・ワールド」により降臨。フィールドか手札から、レベルの合計が8になるようカードを生け贄に捧げなければならない。2000ライフポイントを払う事で、このカードを除くフィールド上のカードを全て破壊する。
デビルドーザー
効果モンスター
星8/地属性/昆虫族/攻2800/守2600
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の昆虫族モンスター2体をゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。
神秘の中華なべ
速攻魔法
自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。生け贄に捧げたモンスターの攻撃力か守備力を選択し、その数値だけ自分のライフポイントを回復する。
ブレイク・ドロー
装備魔法
機械族モンスターにのみ装備可能。装備モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。このカードは発動後3回目の自分のエンドフェイズ時に破壊される。
マンジュ・ゴッド
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1400/守1000
このカードが召喚・反転召喚に成功した時、自分のデッキから儀式モンスターまたは儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる。
エンド・オブ・ザ・ワールド
儀式魔法
「破滅の女神ルイン」「終焉の王デミス」の降臨に使用する事ができる。フィールドか手札から、儀式召喚するモンスターと同じレベルになるように生け贄を捧げなければならない。
アームズ・ホール
通常魔法
自分のデッキの一番上のカード1枚を墓地へ送って発動する。自分のデッキ・墓地から装備魔法カード1枚を手札に加える。このカードを発動するターン、自分は通常召喚する事はできない。
攻撃の無力化
カウンター罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。相手モンスター1体の攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。
貪欲な壺
通常魔法(制限カード)
自分の墓地に存在するモンスター5体を選択し、デッキに加えてシャッフルする。その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
地砕き
通常魔法相手フィールド上に表側表示で存在する守備力が一番高いモンスター1体を破壊する。
機皇帝ワイゼル∞
効果モンスター
星1/闇属性/機械族/攻2500/守2500
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが効果によって破壊され墓地へ送られた時のみ手札から特殊召喚できる。1ターンに1度、相手のシンクロモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外の自分のモンスターは攻撃宣言できない。また、1ターンに1度、相手の魔法カードの発動を無効にし破壊する事ができる。
儀式の準備
通常魔法
自分のデッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。その後、自分の墓地から儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる。