Fate/Grand Order 〜some like it hot〜   作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)

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リメイクしました。よろしくお願いします


炎上汚染都市冬木
ぐだぐだ召喚の巻


標高何千メートルの高山にある施設、人理継続保証機関カルデア。

 

魔術師の総本山、時計塔の十二学部の一つアニムスフィア家が管理する機関である。

 

目的は未来において人類社会の尊属を保証する事にある。しかし、2015年恐るべき未来が''証明''されてしまった。

 

2016年に人類が絶滅するーーーーーーーーと。

 

人類絶滅の未来を変えるべくカルデアは人類史のターニングポイントとなった過去の時代にタイムトラベルし異変を調査及び解決する為霊子ダイブに適正のある48人マスター候補生を集めた。

 

マスター候補生は過去へのタイムトラベル………即ちレイシフトの訓練を受ける、そして英霊召喚システム「フェイト」の力で英霊を召喚、使役し人類絶滅の原因を探る。

 

 

「まったく、君ぐらいなものだよ………誠君、レイシフト先で召喚するはずなのにコミュニケーションを取る時間が欲しいから先行して召喚したいだなんて」

 

 

絶世の美女…………の姿をした元男、彼の名は歴史に名高い天才レオナルド・ダヴィンチだ。

 

英霊として召喚された彼はカルデア第二の実験の成功例なのだ。

 

男なのに何故か女性の身体で召喚され、数々の奇行で職員達の胃に幾つもの風穴をあけてきた。

 

一部の職員からは変態、ストレス製造機、一級ストレス建築士、天災などと呼ばれているが基本的にはダヴィンチちゃんと呼ばれ慕われている。

 

 

「何だよ、俺を変だって言いたいのかよ」

 

 

「いやいや、そんな事は言っていないよ。君のお家もだけど君自身中々面白くてね。

 

私の研究意欲を刺激してくれるからつい嬉しくてからかっちゃうダヴィンチちゃんなのさ」

 

 

ダヴィンチちゃんと話すのは永倉誠という少年である。

 

マスター候補生としてカルデアに来たのだが彼の家族………永倉家はかなり異色な一族である。

 

魔術師としてはまだ三代しか続いて居ないのだがそのルーツとして幕末を騒がせた人斬り集団、新撰組の二番隊隊長を務めていた永倉新八の子孫なのである。

 

初代は新八を超える武人になろうと修行に明け暮れた、しかしある時壁にぶち当たってしまう。

 

そこでたまたま出会った時計塔十三人のロードの一人であるアニムスフィアから基礎魔術……強化の魔術を習いそれをとことん突き詰めた。

 

武勇に優れた家系であった事、一般人にしては魔力量がそこそこあった事が合わさって強化魔術は異質なものへと変わってしまった。

 

二代目であった真琴の父は誠の可能性を伸ばす為にと魔術講師を雇った。

 

そのおかげもあってルーン魔術を修め、時計塔への留学が決まった。

 

 

「どうせ君の事だからマリーやレフ達に許可は取ってるんだろ?なら私がどうこう言うつもりはは無いさ、召喚室へ向かうとしよう」

 

 

「レフは快諾してくれたんだけどな、マリーにはめっちゃ怒られたんよ」

 

 

「ふははは、幼馴染というのも大変なんだねぇ」

 

 

「そうでもないよ、あそこまで行けば可愛いもんさ」

 

 

魔術関連の施設だと言うのに何処かしら近未来的なSF感漂うカルデアの召喚室。

 

召喚サークルと呼ばれる魔法陣のようなものが有る。

 

誠はダヴィンチちゃんに手渡された金色の札、呼符を召喚台のカードリーダーのようなものに通す。

 

そして実家の倉庫に大事に飾ってあった刀を聖遺物のスペースにセットし召喚の詠唱を紡ぐ。

 

 

「素に銀と鉄、素に我らが盟友アニムスフィア。

 

降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で王国に至る三叉路は循環せよ。」

 

 

魔術回路が開き身体中に暖かい何かが流動する。

 

 

「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。繰り返すつどに五度、ただ満たされる時を破却する。

 

告げる、汝の身は我が下に。我が命運は汝の剣に。

 

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば答えよ」

 

 

召喚台に浮かぶ魔法陣のようなものが輝きを増す。

 

誠は内心、歴史に名を刻んだ英霊を目にする事の興奮で満ちていた。

 

この聖遺物ならあの人を召喚出来るはず、人間かどうか疑いたくなる祖父が言っていた最強の剣士が出てくる…………手に汗を握る事は必至だった。

 

「誓いを此処に。我は常世総ての善となる者、我は常世総ての悪を敷く者。

 

汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来れ……………天秤の守り手よ!!」

 

 

召喚サークルに浮かぶ三条の光の輪が現れその後光の柱が噴き出す。

 

光の柱の中から一つの人影が現れる。

 

ピンクという和装にしては随分とハイカラなものに、薄い桜色の髪の美少女………………………

 

 

「新撰組一番隊隊長、沖田総司推参………貴方が私の「女ぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?」ふぁっ!?なんなんですか、貴方!!人見ていきなり叫ぶとか失礼ですよね!?アレ?でも何処かで見た事……………………コフッ「血吐いたぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?」」

 

 

このパニック的状況を楽しみつつダヴィンチちゃんは後片付けをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、あの天才剣士沖田総司は実は女の子だったと……………うん、やっと落ち着いたよ」

 

 

「私こそすいませんマスター……………見知った顔だと思ったらつい興奮してしまって。

 

新八さんの玄孫さんに召喚されるなんて…………時が流れを感じますね」

 

 

パニック状態を切り抜けお互い落ち着いたところで自己紹介を済ませた2人。

 

ダヴィンチちゃんは忘れ物があると自分の工房へと戻ってしまった為2人きりなのだが誠は家系が家系だけに修行漬けだった為オルガマリー以外の女性とまともに話した事は無いのだ。

 

平静を装っているものの内心はバックバクである。

 

 

「それに先程からの動きを見る限りかなり研鑽を積んでいるようですし才能もかなりのもの。

 

流石は新八さんの玄孫さんですね!!」

 

 

「新撰組最強の沖田さんに褒めて貰えるなんて一生の自慢になるよ。

 

新撰組といえば羽織だよね?どうしたんですか?」

 

 

そう、新撰組といえば浅葱色でダンダラ模様の羽織が有名なのだが現在の沖田総司はハイカラ和装という聖遺物を使ったという事実と本人の自己申告が無ければ沖田総司だとは思わない程。

 

誠の唐突な質問に身体をギクリと固める沖田。

 

 

「はっ!?なんか色々懐かしくて忘れてましたー!!実は羽織が何処かに行ってしまいまして……………うわっー、どうしよ土方さんに怒られ……コフッ!?」

 

 

「落ち着いて、お願いだから落ち着いて!?」

 

 

召喚してから30分、二度も吐血を見せられて聖杯探査へ不安を感じる誠であった。

 

 

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