8:50。
私は完全に寝坊する事になった。
何でも朝礼が8:30からなので、20分の遅刻となる。
遅刻程度ならそこまで落ち込む事は無いのだが、余り気がふるわない。
たまーにあるこの気怠い感じ。月曜の朝は必ず誰しも経験するであろう気落ちしたこの雰囲気。
幾らlevel5といえど、この学校は"鬼寮監"の所為で規律が厳しい。
私は
しっかりと身支度を済ませ、ワームホールを展開。
あぁ、朝だから演算遅いなぁ……
何とか常盤台の3-Aの座標捕捉。くそダリィ。
ホームルーム内に無事(といっても遅刻)に着くことができた。
「翡翠はん、また遅刻かいな?感心せぇへんわぁ」
「やめろ朝からエセ京都弁」
「んな?!エセは酷い『斯波さん!』ちょっと今私喋ってんのやけれど……」
「全く誰だよ……て、
梔は私の能力の第1担当者であり保護者でもある
「んで、何の用ですかぁ?、」
「ショタは認めるけどクソでは『いいから要件を言え』あ、えーとね」
全くこのサイコパスな科学者は……て、私の知っている中で
「そうそう、明日らへんにあなたの部屋に届く例のモノ、何故だか今朝研究室に届いたのよ。貴女何か知らない?」
あ、
「…………何も無かった事にしてくれませんか?」
「………今度ウチの子供たちの世話1週間の奉仕ならいいわよ☆」
悪魔かコイツは。
まぁ色々了承してくれなきゃ立場が死んでしまう。
「………あと」
梔は急に小声になる。
「例の魔術師、そろそろ
「うぃっす。ちゃんと"ワナ"仕掛けといたから大丈夫だ」
「それじゃぁそんじゃあねぇ〜!!!!」
ほぼ意味変わんねぇ言葉並べてどっかへ行ってしまった。
方角的に初等部へ行きやがったな、ワームホールで転送……と。
そうそう、
まだ話せねぇなぁ。幾ら読者君と言えどなぁ(高みの見物)。
………と、お遊びはここまでにして……
梔のヤツ、さり気なく
さぁて、久々に"アレ"着るか……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昼3:30
一方その頃……
ゲコ太キーホルダーがクレープを買うと特典で付くと聞いた美琴は、一目散に駆けつけ、長蛇の列に並んでいた。
(こんな中にいる事誰かに見られたら、って思いたくもない……)
多分起こらないことを祈るまで。と念じて買うことが出来た。
因みに貰ったのはコックさんゲコ太である。
ーーー上機嫌のまま帰ることが出来そうね、ってなんだこのミッションインポッシブル感?
というより制服のままで行かず、私服で来る、というのが正解だったのかもしれない。
ちょいと気分が良い時に帰ろうとしている。
何か違う。ーーーいや、おかしいなコレ……
それは銀行。大抵のことがない限り、平日は
まぁ何かあったんだろーなぁ、と楽観的には辿り着かなかった。
でも他人事、そのうち
が、不審に爆発音がした。かなり大きい。
わかりやすい犯行表示なのか、単に自爆したのか、そんな事はどうでも良く、どちらにしろ中にいる人に被害は大きい。
「あーー、折角人様が気分良く帰れそうってのに、能無しっていうのこれ?プラマイゼロどころかマイナス100だわ」
美琴は入学から今日までのストレスを犯人に向け、発散するようだ。八つ当たりもいい所だが、まぁしょうがないだろう。
「やりました兄貴!ありったけの金ココに入れときやした!」
「よし、早く
ーーーアイツらか。
美琴はポケットからコインを取り出す。
そして、犯人が誰かから盗ったか知れない車に乗る。目標はあの車。
そして、コインを勢いよく弾き飛ばすーーーー。
そのコインは電気を纏い、どんどん加速してゆく。最終的には雷と化しているようであった。
目標に的中。そのまま車は爆発し、中から犯人二人が出てきた。
「なんだいきなり何があったんだ!?」
「それより兄貴、は、早く逃げないと、う、うしろ!!」
「あ?」
振り向いた時は遅かった。女子中学生が不敵な笑みを浮かべて、仁王立ちしていた。
華麗にキックを決め、もう1人の方に当たり、きまった。
「……まぁ、ストレス解消には良かったわ。ありがとねー」
そんな感じで後で理事長から盛大なお叱りを受けるのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夕方 5:30
或る集団が路地裏を占領していた。
「おいテメェら。今日はこの前のカリを返しに行こうと思う。」
それをまとめる集団の
暴走族「
全国ある暴走族の中で1番の勢力があり、由緒ある家柄がトップを取らず、「誰が度胸が良いか」でリーダーが決まる。
長く続くこの暴走族の3代目が翡翠である。
そして、それを支える幹部2人は、一方通行と
つまり、今代はlevel5が義理人情強く、更に度胸が強いということだ。
「おいヒスイ、俺は辞めてェって何度言ったら分かるンだよ」
どうやら一方通行は余り乗り気ではないようだ。
「まぁそんなシケた事言わずにやろーぜ」
帝督は反対に乗り気である。
「まぁ一方通行、オマエもドキョーがあるんだから付き合ってくれよ、私も辞めたいんだからそんな事言うな」
「メタいぞオマエ」
「メタい」の定義は何処にあるのやら。
「って話がズレたな。今日のホシはここ、菱形研究室。ココでワタシらの仲間が捕えられていると聞いた」
部下達は30人ほどだった。男女半々と言ったところか。
「んで、二つのグループに分けてこの研究室をシメる。今から発表する。……………だ。いいなぁ?」
威勢のいい部下達の返事に安堵する。
「6:00、作戦開始!」
翡翠の掛け声と共に、作戦は開始された。