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side 達也
十月28日。日曜日。
二〇九六年論文コンペを終えた俺は、京都での後片付けを先輩方に任せて、深雪と一足先に帰宅した。
それでも時間がかかるので、家に着いたのは日が暮れてからだった。
俺は、叔母上への報告をして部屋で寛いでいた。
そこで、俺は受け取った覚えのない封筒が机の上に置いてあるのに気づいた。
「・・・これは?」
深雪が持ってきたのかもしれないと思い、一応聞いて見たが、
「いいえ。私ではありません。」
顔には出さなかったが、驚きを隠せなかった。
「どうしました?」
「・・・いや。なんでもない。」
深雪には、伝えずにこっちで処理して置こうと思いこのことを伝えなかった。
今思えば、伝えておくべきだったと思う。
何故ならそれは、異世界への招待状だったのだから。
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部屋に戻ったあと、俺は何故かこの封筒の中身が気になった。
しかし、目で視てみると何やら不思議な術式が組まれている紙が入っているように見えた。
万が一にも備えて、動きやすい服装にして、シルバーホーン2丁と、サードアイのレプリカと、汎用型の腕輪型のCADと、首に完全思考型CADをかけて、封筒を開けた。
中身は手紙だった。
『悩み多し少年少女に告げる。
その才能《ギフト》を試すことを望むならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らの“箱庭”に来られたし』
その文を読みきった瞬間、手紙から光が発せられ俺を包み込んだ。
突然の浮遊感と同時に世界が変わった。
俺が見ている場所は完全無欠の異世界になった。
達也side out
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side???
「・・・うまく呼び出せたかな?黒ウサギ。」
「みたいですよ?ジン坊ちゃん。」
黒ウサギと呼ばれた十五、六歳に見える少女は、肩をすくませておどける。
その隣で小さな体躯に似合わないダボダボなローブを着た幼い少年がため息を吐いた。
「彼らの来訪は・・・・・僕たちのコミュニティを救ってくれるだろうか。」
「・・・・・・。それはわかりません。ただ、主催者曰く、これだけは保障してくれました。」
クルリとスカートをなびかせて振り返る黒ウサギ。
そしておどけるように悪戯っぽくこう言った。
「来訪する四人のうち、三人は・・・・・・人類最高クラスのギフト保持者だ、と。」
「あれ?あと一人は?」
「残りの一人は、主催者でさえ『わからない』らしいです。」
「・・・どういうこと?」
「なんでも力を測ろうとしたら弾き返されたらしく、その力は未知数らしいです。」
「・・・・。じゃ、じゃあ黒ウサギ。彼らのお出迎え頼んだよ。」
「YES!任せてくださいなのですよ。」
???side out
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達也は原作通り(他の作品に行っても)チートです。