劣等生も異世界から来るそうですよ?   作:夜桜見物人

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なんとか更新できました。
今月はもう投稿出来ないと思います。
来月からちゃんと投稿ペースが落ちないように頑張ります。

サブタイは適当です。


水の重要性

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「な、なんであの短時間に“フォレス・ガロ”のリーダーと接触してしかも喧嘩を売る状況になったのですか!?」「しかもゲームの日取りは明日!?」「それも敵のテリトリー内で戦うなんて!」「準備している時間もお金もありません!」「一体どういうつもりがあってのことです!」「聞いているのですか三人とも!!」

 

「「「ムシャクシャしてやった。今は反省しています」」」

 

「黙らっしゃい!!!」

 

まるで口裏を合わせていたかのような言い訳に激怒する黒ウサギ。

それをニヤニヤと笑って見ていた十六夜が止めに入る。

 

「別にいいじゃねえか。見境なく選んで喧嘩売ったわけじゃないんだから許してやれよ」

 

「多分黒ウサギが起こっているのはそこじゃないと思うぞ。この“契約書類(ギアスクロール)”を見て見ろよ」

 

十六夜はそう達也に言われて“契約書類”を見た。

 

「そこに書いてあるとうりに捉えるならこっちの要求は自己満足でしかない」

 

“契約書類”には“参加者(プレイヤー)が勝利した場合、主催者(ホスト)は参加者の言及する全ての罪を認め、箱庭の法の下で正しい裁きを受けた後、コミュニティを解散する”と書かれていたからだ。

 

「さらに言えばこちらは“罪の黙認”をチップにしている。なのにこちらは相手に勝っても何も貰えない。つまり黒ウサギは、“罪の黙認”をチップにするならもう少しこちらに有利にしないとダメだと言いたいんだ。」

 

「「「な、なるほど」」」

 

「言いたいのはそこじゃないです!!」

 

十六夜はこの時、達也って案外腹黒なんじゃねぇか?と思っていたりした。

 

「はあ〜・・・・。仕方ない人達です。まぁいいデス。腹立たしいのは黒ウサギも同じですし。“フォレス・ガロ”程度なら十六夜さんか達也さんがいれば楽勝でしょう」

 

この言葉に十六夜と飛鳥は怪訝な顔をして、

 

「なに言ってんだよ。俺は参加しねぇよ?」

 

「当たり前よ。貴方達なんて参加させないわ」

 

フン、と鼻を鳴らし言葉を返す二人。黒ウサギは慌てて二人に食ってかかる。

 

「だ、駄目ですよ!御二人はコミュニティの仲間なんですからちゃんと協力しないと。達也さんも何か言ってあげて下さい」

 

「そういうことじゃないと思うぞ黒ウサギ」

 

達也がいつもどおりの表情の薄い顔で黒ウサギに話しかける。

 

「この“契約書類”をしっかり読んだか?ここには参加者の欄に十六夜も俺の名前も書いてないぞ。それにこのギフトゲームはノーネームの誇りと魂をかけたギフトゲームだ。俺は元々参加出来ないよ。」

 

「あらわかっているじゃない」

 

「・・・・。ああもう、好きにして下さい」

 

丸一日振り回され続けて疲弊した黒ウサギはもう言い返す気力も残っていない。

どうせ失うものはないゲーム、もうどうにでもなればいいと呟いて肩を落とすのだった。

 

しかしそんな中一人傍観していた耀だけはあることに気づいた。

 

「あれ?なんで達也さんは私達がノーネームの誇りと魂をかけたって知っているんだろう?」

 

その呟きは誰の耳にも届かなかった。

 

 

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「そろそろ行きましょうか。本当は皆さんを歓迎する為に素敵なお店を予約して色々とセッティングしていたのですけれども・・・・不慮の事故続きで、今日はお流れとなってしまいました。また後日、きちんとした歓迎を」

 

「いいわよ、無理しなくて。私達のコミュニティってそれはもう崖っぷちなんでしょう?」

 

「も、申し訳ございません。皆さんを騙すのは気が引けたのですが・・・・黒ウサギ達も必死だったのです」

 

「もういいわ。私は組織の水準なんてどうでもよかったもの。春日部さんはどう?」

 

黒ウサギは恐る恐る耀の顔を窺う。

 

「私も怒ってない。そもそもコミュニティがどうの、というのは別にどうでも・・・・あっ、けど」

 

思い出したように迷いながら呟く耀。ジンはテーブルに身を乗り出して問う。

 

「どうぞ気兼ねなく聞いてください。僕らに出来る事の用意はさせてもらいます」

 

「そ、そんな大それた物じゃないよ。ただ私は・・・・毎日三食お風呂付きの寝床があればいいな、と思っただけだから」

 

ジンの表情が固まった。この箱庭では水は貴重な物だからだ。

耀は慌てて取り消そうとしたが、先に黒ウサギが嬉々とした顔で水樹を持ちあげる。

 

「それなら大丈夫です。十六夜さんがこんな大きな水樹を手に入れてくれましたから!」

 

その様子を見て四人は安心した。

 

「私達の国では水が豊富だったから毎日のように入れたけれど、場所が変われば文化も違うものね。今日は理不尽に湖に投げ出されたから、お風呂には絶対入りたかったところよ」

 

「それには同意だぜ。あんな手荒い招待は二度と御免だ」

 

「あう・・・・そ、それは黒ウサギの責任の範囲外の事ですよ・・・・」

 

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それから四人と黒ウサギは“サウザンドアイズ”の支店に向かっていた。

 

日が暮れて月と街灯ランプに照らされている並木道を、飛鳥は不思議そうに眺めて呟く。

 

「桜の木・・・・ではないわよね?花弁の形が違うし、真夏になっても咲き続けているはずがないもの」

 

「いや、まだ初夏になったばかりだぞ。気合いの入った桜が残っていてもおかしくないだろ」

 

「・・・・?今は秋だったと思うけど」

 

「俺のところも秋だったな。黒ウサギ、これはどういうことだ?」

 

「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているのデス。元いた時間軸以外にも歴史や文化、生態系など所々違う箇所があるはずですよ」

 

「へえ?パラレルワールドってやつか?」

 

「いや、恐らく立体交差並行世界論というものの方が正しいと思うぞ」

 

「ふうん。何が違うんだ?」

 

黒ウサギは達也にいいところを取られてショボンとしながら続ける。

 

「今からコレの説明を始めますと一日二日では説明しきれないので、またの機会ということに。・・・・そんな事より達也さんよく知っていましたね」

 

黒ウサギは曖昧に濁して話を切り上げる。

 

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次回こそ永遠少女(エターナルロリータ)が出ます。
ようやく此処まで・・・・達也のギフトどれくらいがいいかなぁ・・・・
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