THE COCKPIT 隻眼パイロットのその後   作:放火後ティータイム

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長らくお待たせして申し訳ございません
一応1話分のネタが思い付いたので書きました

深夜テンションで書いたので非常に文章が雑ですがよろしくお願いいたします


第十話 「覚えた幸せ、忘れた戦場」

美しい、その一言に尽きる

長く、美しい黒髪に綺麗な肌

あまりそういうのに慣れていない土方は露出が多い服装に違和感を感じたが

彼女達のことを悪く言うわけではないが黒髪くらいしか知らない土方にとって

派手な髪色や見慣れない服装が多いこの世界で祥鳳のような日本人らしい女性を見て

なぜだか懐かしさを感じた

 

 

「祥鳳さんはこれから昼食ですか?」

 

「ええ、お邪魔したかしら?」

 

「いえ!大丈夫です!」

 

 

前の席に祥鳳がゆっくりと座り焼き鮭の定食を食べ始めた

何気ない会話が続くが土方にはあまりわからない話題ばかりだった

 

 

「そう言えば土方さんは基地航空隊に所属してるんですよね?」

 

「はい、とはいっても先日着任したばかりですが」

 

 

「なら近いうちに私の艦載機(子達)がお世話になりますね、その時は

 よろしくお願いいたしますね」

 

「こちらこそよろしくお願いいたします」

 

「うふふ…ではまた」

 

 

そういうと祥鳳は立ち上がり席を離れていった

 

 

「私達ももどりましょ?そろそろ勤務時間だから」

 

「わかりました」

 

 

こうして土方の昼食は終わりを迎えた

 

 

 

 

 

 

 

 

土方が着任して三ヶ月の月日が経とうとしていた

 

 

土方は妖精ではなく人間なので副作用ゆえに訓練量こそ少なかったが

生前からアメリカ軍の熟練パイロット相手に培った技術は伊達ではなく

かつての愛機と同型である52型を使うことで多少の違和感があったが

すぐに馴染み、生前と変わらぬ実力を発揮していた

 

 

『八番機が十五番機を撃墜、十五番機は速やかに離脱せよ』

 

 

無線から撃墜の知らせが入る、勿論実戦ではなく模擬戦だ

因みに八号機のパイロットは土方だ

相手は祥鳳達、軽空母の艦載機で護衛側は基地航空隊である

 

 

内容は一式陸攻を6機、特定の位置まで護衛すること

3機編成の一つの小隊とし、護衛する側に6小隊、強襲側に10小隊

陸攻合わせ総勢54機が参加する

強襲側にいるのは祥鳳達軽空母から発艦する戦闘機、護衛側は基地航空隊に所属する部隊だ

 

 

強襲側は陸攻を全機の撃墜判定を得ること、護衛側は相手の全滅か守りきれば勝ち

空母とは違い拠点が移動できない基地航空隊は空母の数次第じゃいくらでも増える

敵艦載機を相手に護衛対象を抱えるというハンデを負いながら少数精鋭で迎え撃つしかない

護衛側はただの戦闘機同士の模擬戦より精神を磨り減らされる厳しい訓練の一つだ

 

 

『八番機が二四番機を撃墜、二四番機は速やかに離脱せよ』

 

「よし、いけるぞ!」

 

 

陸攻に近づく敵機を強襲し再び次の機体へと狙いを定める

特定の対象を守るということに関しては土方は生前からの経験がある

当時は相手の圧倒的性能差と戦略に苦戦したものだが今回の相手は日本機、

日本機のことはある程度なら知り尽くしている

相手を圧倒しつつ土方は強襲側最後の一機を撃墜した

 

 

「土方さん、お疲れ様です」

 

 

そこには祥鳳がいた

どうやら寮に戻る途中によったらしい

 

 

「すごいですね土方さん、ずっと昔から訓練をしていたよう……」

 

 

一瞬ドキリとしたが落ち着いて言い返す

 

 

「いえ、これも隊長のおかげです」

 

 

「うふふ……」

 

しばらく雑談をした後、祥鳳は寮に戻っていった

 

 

「おう土方……お前にいつの間に祥鳳さんを口説いたんだぁ?」

 

筋骨堂々、厳つく丸太のように太いうでが肩に乗っけられていた

基地航空隊の隊長である

 

「隊長!?いえ!祥鳳さんとはそのような関係では……」

 

「ははは…冗談だよ」

 

「冗談はよしてください……隊長……」

 

 

生前のようなピリピリした環境から一変したためか土方は変わりつつあった

家族のような存在がいるからだろうか、訓練に明け暮れる日々が続くからだろうか

 

土方は『戦場』というものを忘れつつあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「提督、大本営より入電です」

 

「ふぁ?」

 

勤務終了の午後6時まで残り十分

出来上がった書類をまとめあげ日課である晩酌のことを考え

頭の中がほぼほぼオフ状態だった提督は突然の大淀の声に

驚き艦隊の長とは思えないだらしない声をあげる

仕事のことなど数分前に忘れていたので完全に口調がオフ状態である

 

 

「大本営直々に入電だと?何を言いたいのかだいたい予想はつくが…」

 

「作戦への参加要請です」

 

「大淀……はっきりいってちょうだいよ……小規模?それとも大規模?」

 

 

大規模作戦ともなると提督である大倉は莫大な書類と戦う羽目になると同時に

大破撤退、備蓄資源管理、時間というストレスに悩まされ

自分の艦娘達を通常よりさらに危険な海域に送りことになるため

あまり大規模作戦に良い思い出がない

 

 

大倉は大淀が大規模と断定せず作戦(・・)と言ったことから

もしかしたら小規模かもしれないという淡い希望を抱き

心から小規模であるようにと願った

 

 

「大規模作戦です」

 

「だよねぇ……だよねぇ……やっぱ仕事の話だよねぇ……それもとびっきり面倒なやつ…」

 

 

大淀の無慈悲な宣告に僅かな希望を打ち砕かれた大倉は

しばらくは徹夜続きで酒も飲めないことを嘆きながら

渋々とペンを手に取り作戦を練り始めた

 




正直自分でもなに書いているのかわかりません
あと最初の部分は艦娘達をディスっている訳じゃありませんので……

一応1話分のネタが思い付いたので書きました
連載再開とまではいきませんが再びネタが思い付き次第書いていきます
ただメインは別の作品なので遅いかも

もうこれオリ主のタグつけた方がいいかな



あと前回問題だったカレー回は後日いろいろ書き直すのでその時はまたよろしくお願いいたします

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