艦これの天龍さんが眼帯をしている理由を考えて小説にしてみました。

原作設定無視が多く含まれますので、ご注意ください

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俺が眼帯をしてる理由

 俺が眼帯をする理由

 

 

俺が眼帯をしてる訳、それは単純な理由、左目の傷を隠すためだ。左目は完全につぶれ、義眼も入れられなかったから仕方がない。

 

~数年前~

 

これはまだ俺に左目があった頃の話だ、もっとも、俺はこの日から隻眼になったがな。

 

俺はその日旗艦として任務に参加していた、と言っても商船の護衛任務だったし比較的平和な海域だったこともあって編成は俺と姉妹艦の龍田だけ、更に特に何もないせいで俺たちは完全に油断してしまっていた。

このせいで俺は片目を失った、ハッキリ言って自業自得だ。

 

油断していた俺たちは奇襲に合った、イ級十隻程とヲ級一隻だった筈だ、俺は龍田の心臓部めがけ飛んできた砲弾を庇う形で喰らった。いくら艦娘とはいえ心臓に砲弾を喰らえばただでは済まない、幸い、俺の連度は高かったし、たかがイ級の砲撃、小破にすらならない筈だった、だが当たり所が悪かった。波に足をとられた俺は体勢を崩し、砲弾は左目に直撃してしまった訳だ。瞬間激しい痛みが俺を襲った。

 

「て、天龍ちゃん、大丈夫!?」

「へ、平気だ、沈みたくなきゃ戦うぞ。」

 

正直言って痛みはとんでもなかった、だが龍田の活躍もありイ級どもは簡単に片付いた、だがヲ級はそうはいかなかった、俺よりも十ほど連度の低い龍田には荷が重かった、簡単に俺たちは劣勢に立たされた、本当の意味で刀折れ、弾尽きるだった、俺の愛刀も、龍田の薙刀も使い物にならなくなってしまった。

その様を見てヲ級はほくそ笑むと自らの艤装を外し始めた、どうやらこのヲ級には加虐趣味があるようだ。正直屈辱だ、だが好都合だ。本当の意味での肉弾戦ならばこちらにも勝ち目がある。俺は気合を入れなおした。

その後は正真正銘死ぬ気の殴り合いだった、今頃ヲ級は後悔してるだろう、さっきとどめを刺さなかったことをな。ここまで逆転されると思ってなかったようだ、こいつの型にハマってない拳は正直読めなかったが着実にダメージを与えている、対するこちら側も相当なダメージだがな、おそらくあばらが何本か逝っちまってる。耐久は当然あっちの方が上手だ、長引くとこっちが沈む、早いところケリをつけたい。

だが戦いの神は非情だった、ケリをつけるどころかこっちがピンチになった。

 

ヲ級の拳が左目にクリーンヒット。

 

「うあ”あ”あ”あ”あ”!」

 

あまりの痛みに俺は絶叫した、そのすきにヲ級は畳みかけてくる、やっとのことで防ぐが向かってくる足に反応が遅れた、ヲ級のケリが俺の横っ腹を抉る様に直撃し、俺の意識は飛びかけた。

 

「くそがぁぁぁぁ!」

 

雄叫びを上げることで何とか意識をつなぎとめた。そして頭突きを顎にくらわし体勢を崩させて、ヲ級の腹に拳を叩き込んだ。

 

「ちったぁ効いたかよ、この野郎。」

 

ヲ級はこちらを一睨みすると、「ウエカラキトウメイレイガキタ、オマエイノチビロイシタ、ソノマエニナマエヲイエ、オボエトイテヤル。」

といった。

 

「天龍だ、俺を打ち取れるチャンスはもうないぞ?惜しいことしたな。」

 

つっても、ヲ級の言う通り命拾いしたのに変わりはない、お互い大破ってのに変わりはないがな。

 

何とか帰還した俺達だったが、案の定俺の傷が直ることはなかった。炸裂弾一発、ヲ級の拳一発喰らったのだからむしろ安い代償ともいえる。

ほどなくして俺は鎮守府を去った、戦果の挙げられなくなった兵器は必要ないって理由で上は俺を解体しようとしてたらしいが、うちの提督が断固拒否したおかげで解体は免れたらしい。

提督に「餞別よ」といって眼帯をもらったが着けなかった。こんなもん俺には必要ないからだ、だが捨てるのは悪いので一応持っておくことにした。

 

しばらくして町の不良どもを真っ当な人間に戻す、という目標を立てた、というのも最近不良共による事件が急増したからだ。

片目が無いとはいえたかが町の不良、元艦娘の俺に勝てる奴はいないだろう。

 

~数日後~

 

予想通りと言えば予想通りだが、拍子抜けだった、大半の奴は俺が睨みをきかせた瞬間に、縮こまって、借りてきた猫のようになってしまった。おかげですぐに不良共を纏め上げることができたから良しとしよう。

 

「アニ・・・姐さん、準備できたよ。」

 

こいつは木曾、女だてらに俺に向かってきて更に一撃くらわした唯一の奴だ、そのくせ協力的だからよくわからん奴だ。

準備というのは不良共の更生教室の事だ。

 

「おう、サンキューな木曾。ところで、だ、なぜお前はここまで協力的なんだ?」

「負けたら、相手の言うことを聞くのが道理だろう?」

「違うな、お前には何か目的があるはずだ。」

 

木曾は驚いた顔をしている

 

「なんで分かったんだ?」

「その目と拳だ、大体お前等みてぇのは自分への迷いをごまかす為にやってる奴が多い、でもってその迷いが目や行動に出ることが多い、だがお前は違った、だから何かしら目的があるんだろうなって思ってな。」

「そうさ、私は不良が許せない。多摩姉さんに大怪我させたんだ、幸い今は完治して後遺症もなかったんだけどな。だから、裏でこいつらを締めて姉さんみたいな被害者を出さないようにしようと頑張ってたんだよ。それとさ、何でそういうのを見抜けるんだ?」

「まだ話してなかったが、俺は元軍人なんだよ、中でも俺は前線で暴れる側だったんだが、敵味方問わず死んでった奴は目に迷いがあったんだよ、もちろんその限りじゃないけどな。」

「そうなのか、ところで眼帯はしないのか?」

「急だな、答えは嫌だ、だがな。」

「なんでなんだ?」

「眼帯なんてダセェじゃねぇか。」

 

「さぁ、行くぞ。お前等を真っ当な人間に戻してやる。」

「オ・・・私はともかく、あいつ等はどうかな。」

「今オレって言おうとしたな。」

「さ、さぁ何のことだ?」

まあいいか、一人称に関しちゃ俺は何も言えないしな。

 

~数年後~

 

「さすがだな天龍、あの不良共を更生させるとは。」

「おいおい、お前も一応更生させられた内の一人だろうがよ。」

全員再教育した後、就職まで持って行くのは流石に大変だった。

そしてまさかのこいつの就職先が俺の元居た鎮守府だった。

というわけでこいつを送り届ける名目で久しぶりに龍田と提督に顔合わせに行くことにした。

 

~当日~

 

「天龍ちゃん、久しぶりね。早速で悪いけれど、提督が呼んでたわよ。」

「提督が?何の用だ?」

 

~提督部屋~

 

「提督、入るぞ。」

 

提督の部屋は大した変化はないようだった。

 

「久しぶりですね、天龍。」

「おう、また随分と可愛らしくなったんじゃねぇか?」

「か、可愛いとは失礼な!これでも成人済みですからね。」

 

そういうところが可愛いんだよと言ったら怒るので言わないことにした。

 

「んで、俺に用ってなんだ?」

「それなんですが、貴女に新人たちの教官をしていただきたいのです。」

「俺に?何でだ?」

「貴女の経験の深さと、人を引き付ける魅力を見込んでですよ。お願いできますか?」

「別に構わねぇぜ、教えるのは嫌いじゃねぇ。」

 

特に悩む必要もない。

 

「それと、天龍、私のあげた眼帯はどうしたのですか?」

「一応持ってるぜ?」

「何故着けないんですか、傷に菌でも入ったら大変でしょうに。」

「そんなん平気だっつうの。」

 

そんな、やんちゃな娘とその母親のような言い合いを龍田は影から見ていた

 

そしてなんやかんやで新人の教育係になった訳だが、新人の書類を見るに、見た目が幼い奴ばかりだ、こんな幼い奴らに、この左目は見せられねぇ。

 

「チッ、しゃあねぇ、この眼帯着けてやらぁ。」

 

こうして俺は眼帯をするようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

短編です、艦これです、天龍さんフフ怖です。

天龍さんが眼帯をしている理由を二次創作させていただきました。

作中でヲ級ちゃんが加虐趣味だったり天龍さんの左目を容赦なく殴ったりさせて申し訳ございません。

 

次はたぶん(DRAS)を投稿すると思います。

それでは。


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