ハリーポッターと導く者 〜改訂版〜   作:ニルドアーニ四世

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構成上短いです。すみません。


ハロウィンパーティ 2

 

 

 

 

 

 

〜ホグワーツ・ホール(夕食時)〜

 

 

 

 

 

くり抜かれたカボチャの中に灯された蝋燭が大量に並べられ幻想的な世界を醸し出す。校長からの祝いの言葉で焦らされた生徒達は素早くカボチャ料理へ手を伸ばし喰らいつく。

 

 

先ほどの地図をドラコとの秘密にしたハウルは全ての授業を終え本格的なハロウィンの料理に舌鼓をうつはずだった。

 

ハウル自身はカボチャが苦手だからである。野菜として食らえば甘過ぎ、果物として食らえば食感が独特だった。ハロウィンの為に少しは口に含むがすぐにフォークを置く。

 

「なぁカボチャばかりで飽きるよな。」

 

周囲の食べ進む様子をチラリと見渡すと目の前に自分と同じくあまりカボチャに手を伸ばさない少女がいた事に気付く。気まぐれか時間を潰す為か本人は理由をつけなかったが金髪の少女のダフネに声をかけた。

 

「そうそう、私にとっては甘過ぎるし食感が苦手だもの。少し退屈よ。」

 

話しかけられたことに彼女は少し焦るが何とか動じずに反応できた。これから話を広げて仲を深めようと目論んだ。

 

対してハウルは彼女と同じ共通点がある事を知り少しだけ嬉しくなった。自分でもなぜこんな感情が芽生えたのかわからなかったが特に気にも留めなかった。

 

「ドラコは気に入ってて、レイナはいつも通り、パンジーはドラコにデレてる。ましてやクラッブとゴイルなんてランタンまで食いそうな勢いだしな。」

 

ハウルはダフネの目論見通り会話を繋げることに成功し喜びながらも、彼の冗談にクスリと可愛らしく笑う。

 

 

 

(チャ...チャンスは今しかないわよダフネ!!!)

 

 

ダフネは心の中で自分を鼓舞するように叫ぶ。彼女は朝の食事中にハウルとドラコの会話を計らずに耳にした。クリスマスをホグワーツで過ごすかとハウルが呟くとドラコが自分の自宅に招待しようと提案し、両親の許可を得るまで待っててくれと話していた。

 

今日の移動・食事時間に二人がクリスマスの予定を合わせていない事からまだドラコの両親からの許可を得ていないか返事待ちなのだろう。

 

またハウルは人の家に泊まる事を嫌がっていなかった。つまりドラコの両親からの返事が来る前にこちらが誘えばOKしてくれる可能性があるということである。

 

もしハウルが断っても後でドラコに事情を話し、遠い親族の家で行われるクリスマスパーティがある事を忘れていたと誤魔化して貰えばいい。少なくとも彼はそれを応援してくれる人間だと認識している。

 

 

 

 

 

これらの事柄から自分の(グリーングラス)家へ招待できる可能性は実に高い。あとはそれを実行するのみであった。

 

 

彼女はクリスマスの夜に告白して付き合えたら......なんて甘い妄想をしていた。

 

それは勇気を振り絞って言わなければならない。しかし彼女の脳裏にはネガティヴな言葉が羅列する。

 

 

 

断られたらどうしよう

嫌われたらどうしよう

拒まれたらどうしよう

友人だと思われてなかったらどうしよう

用事があると遠回しにフラれたらどうしよう

...etc

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

考えゆる全ての悪夢を乗り越え、恋する乙女は決心する。行動せずに後悔するより行動して後悔した方がいいと考えた。どちらにせよ自分が彼に好意を抱いていることは確かに伝わるはずだ。拒まれても何度もトライすればいい。

 

そして彼女は激しく動悸する心臓を抑え込むには頼りないほど不安な心情で口を開いた

 

 

 

「ハッ、ハウル。もっ...もしよかったらなんだけど、クリス...『バァァァァァァンンンッッッ!!!!』

 

 

ハロウィンとご馳走で盛り上がる大広間は勢いよく扉の開く轟音により静寂に包まれた。とある少女の想いもまた消されてしまう。

 

 

生徒達が扉へ目を向けると“闇の魔術に対する防衛術講師”であるクィレルであった。かなりおどおどした表情と態度で口を開く

 

「トロールが...地下室に...お知らせしなくてはと思って...。」

 

クィレルはその場で気を失ってしまい倒れる。大半の生徒達がパニックになり一部の女子生徒の悲鳴とも言える金切り声が響き渡る刹那、確かにハウルはダフネの闇を感じた。

 

「あの野郎ブチ○す。」

 

恋する乙女の人生最大の勇気を踏みにじったのだ。トロールだろうと教師であろうと関係ない。うつ伏せに倒れいる教師をまるでゴキブリでも見るように見下す少女を目の当たりにしたハウルはこんな自分でも優しくしてくれるダフネの声とは到底思えず、自分の勘違いだと思い込ませた。

 

 

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