ハリーポッターと導く者 〜改訂版〜   作:ニルドアーニ四世

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オリバンダーの店

 

 

 

 

 

 

「ハグリット。もしかしてこれからオリバンダーの店に行くのか?」

 

「お前さん達もか...ならば一緒に行かんか?」

 

ガリムは軽い世間話を交わす前にハグリッドらの用事を尋ねると、彼らの目的地が同じである事が判明した。ガリムはそのことを知るとある提案をした。

 

「そうだな。ここはハリーとハウルの2人で行かせないか?俺の職業のせいでハウルには友達を作る機会がほとんど与えてやれなかった。だからこそハリーとはいい友人になって欲しい。大人がいれば話したい事も話づらいかもしれんしな。」

 

ハウルとハリーを2人っきりにしないかと提案した。ハリーの様子から魔法界と魔法使いに慣れていない様子であり、ハウルは何度か訪れた状況に慣れつつも人との交流に疎い。

 

「確かにそれはハリーにとってもいい話かもしれんな。ハリーを引き取ったマグルの周りははクソみたいな奴らしかおらんかった。だがその点ガリムの子ならいい友人になれるだろう。ハリーもそれでいいか?」

 

ハグリッドはハリーの生い立ちをさらっと漏らしたが、グレンスト親子はどちらも口を挟まなかった。

 

「うん、構わないよ。」

 

ハリーは少し不安なのか、自身無げに答えた。ハリーを除いた3人は彼が魔法界と魔法使いに慣れていないのではなく、人に慣れていないという事には気づいてなかった。

 

「それでは少し付き合ってくれないか?買いたいものがある。ハウル、何かあったりしたら両面鏡を使え、そうだな。1時間後にここに集合でいいか?」

 

「分かりました。」

 

ガリムとハグリットは2人で人混み溢れる商店街の中に向かって行った。ハウルはハリーを見て口を開いた。

 

「じゃあ行こうか。」

 

ハウルはハリーを連れてオリバンダーの店へ向かった。彼は以前ダイアゴン横丁へ訪れた際に地図を見て暗記していたため、どこに何の店があるかを理解していた。

 

ハウル達は迷う事なくオリバンダーの店に辿り着くと、育ちの良さからかハウルは先にドアを開け、先にハリーを入れた。

 

「ありがとう。」

 

中に入るとチリンチリンとベルが鳴りひびくと、間も無く店主であろう老人が奥から現れた。ジッと二人を見据えている老人にハウルは声をかけた。

 

「こんにちは。俺たちの杖を用意して欲しい...。お金なら持ち合わせています。」

 

ハウルは店主である老人、オリバンダーに杖を所望すると愛想笑いをしつつ口を開いた。

 

「こんにちは。それでは杖を用意するとしよう。どちらから始めますかな?」

 

「ハリー、先にいいぞ。」

 

「うん...。」

 

杖腕を聞き、肩から指先、手首から肘、肩から床、膝から脇の下、頭の周りの寸法を測った。

 

その後様々な杖を渡し、振らせては杖を取り返し、また渡しては取り返すの繰り返した。

 

試し終わった杖がどんどん積み上げられて行く。間も無く柊と不死鳥な羽根の杖を手に取り、ハリーが振ると杖の先が光り、赤と金色の火花を散らした。

 

オリバンダーは満足いく様子でブラボーと叫ぶと語り始めた。どうやら彼曰くハリーの杖とヴォルデモートの杖は兄弟杖らしい。

 

「ごめんね。待たせちゃって...。」

 

ハリーが申し訳なさそうに謝るが、ハウルは大して気にしていなかった。

 

「ハリーのせいじゃないだろ。それに俺の方が時間かかるかもしれないしな。」

 

ハリーと同じように採寸を済ませ、ドラゴンの琴線にユニコーンのたてがみ、不死鳥の羽根、様々な杖を試すがどれもオリバンダーにひったくられて回収される。何度も何度も繰り返す内に気づいたらハリーの倍以上の量の杖を試していた。

 

「難しい客じゃの。ポッターさんも難しいがグレンストさんには敵わん。」

 

その後何度も試すが噛み合わず、頭を抱えるオリバンダー老人は疲れ果てた様子で杖を次々取り出す。

 

ハウルがふと店の一番上の棚を見ると一つだけ他の杖の箱と比べて古く頑丈そうな箱があり、かなり惹かれた。

 

「あの箱に何が入っているんですか?」

 

ハウルは指さし興味本意で尋ねた。その箱には彼を何か引き寄せたのかはたまた選ばれたのかはわからない。

 

ただ杖が自分を呼んだ様な気がしたのだ。

 

「あの杖は私の先代の時からすでに置いてあった杖でな。この杖はある魔法使いの使用した強力な杖だ。確かめてみるとしよう。榊の木にケルベロスの心臓。31センチ、凶暴だが繊細で美しい。」

 

箱から取り出され細長く漆黒の杖をハウルが見た瞬間に得体の知れない『何か』を感じた

 

オリバンダーがハウルに杖を取る様に言う前に触れ、その瞬間に確信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

間違いない、この杖こそが俺のものだと

 

 

 

 

 

 

 

ハウルが漆黒の杖を振るとハリーの時の火花とは違い、白と黒の光が舞った。そして二つの光がハウルの周囲を円を描く様にクルクルと舞った。

 

「実に興味深い...だが同時に恐ろしい。」

 

オリバンダーは唖然とした表情で漆黒の杖とハウルをキョロキョロと見比べた。

 

「その杖はかつて強力な闇の魔法使いが使用した一品じゃ。あの棚に並ぶ杖は全て強力な逸品かつ寄贈されたモノを飾るだけで売り物ではないのだ。なぜなら忠誠心はかつての魔法使いのままであるからじゃ。」

 

「...。」

 

「私は杖の持つ忠誠心が誰に向いておるかを見比べる事ができる。その杖はある魔法使いへ向いておったが、触れられた瞬間に杖はまるで当然かの様に貴方へ服従したのだ。

 

他の杖は貴方に従わなかったのに(・・・・・・・・)じゃ。」

 

言うか言わまいか悩んだオリバンダーはハウルの耳元へ己の口を近づけて囁いた。

「その杖は..........................の物だった。」

 

ハウルはその名を耳にすると目を見開いてオリバンダーの顔を見た。老人の表情な真剣な眼差しからはまんざら嘘ではないと感じると、二人は代金を支払った。

 

店を出たハリーは杖の代金を払い終わると、まだ時間に余裕があった。どうやらその事を父親は理解し、交友を深めろという意図があることを理解した。

 

二人は近くにあった店のアイスを購入し、ベンチに座った。

 

ハリーに頼まれハウルは魔法界の事を教え、その代わりにハリーはハウルにマグルの世界を教えた。互いの住んでいた世界には互いに興味があり、会話が弾んだ。

 

 

 

やがて二人は仲良くなり友人となった。やがて時間が来て、二人は別れ側にホグワーツでの再開を約束しあい別れた。

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