東方変守録   作:ほのりん

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前書き~

今日は日曜日!
でも特に予定はないんですよね
強いていうなら家でゴロゴロ、ゲームです
さて、今回は紅魔館の門番さんが出ますよ
ただ、名前は出ません
最後まで「?」だったりします
それでも良い方は今回もゆっくりしていってね!


第4話『霧が紅ければ館も紅いって趣味悪いわね』

霊夢side

 

 

 私達は一応用心して、門から離れたところに着地した

 その間もあの門番はこちらを凝視していた

 それに加え、私達が着地してからは殺気を溢れ出している

 戦闘は免れそうにないわね

 

魔「さあて、あの門番、妖怪みたいだがどうするんだぜ?霊夢」

 

霊「とりあえず話して通じる相手ではないことは確かね」

 

魔「あの様子じゃあな」

 

霊「それに私達に話し合いは似合わないわ」

 

魔「だな。なら他のとこから入るか?」

 

霊「他って?」

 

魔「塀を越えるとか......」

 

 塀ねぇ......

 そう思い私は塀の上の方を見ると違和感を覚えた

 よく見ると、結界のようなものが館全体を囲うように張られている

 魔理沙の作戦は無理そうね

 

霊「それだけど、門以外から出入り出来ないみたいよ。館を覆うように結界が張ってあるわ」

 

魔「つまりあの門番を倒していかないと行けないわけか」

 

霊「もし戦うとしたら今回は私の番よ」

 

魔「2人でってのは無しなのか?」

 

霊「スペルカードを使うなら2人もいらないでしょ?」

 

魔「まぁな」

 

 それに、相手はスペルカードルールに基づいた戦いをするとは限らない

 出来れば私が戦ってる間に魔理沙には先に行っててほしいんだけどね

 でも門以外に入れる場所は無いように見える

 とにかく、考えてるだけじゃ埒が明かないわね

 

霊「とりあえず話しかけましょ」

 

魔「私は後ろで待ってるぜ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊「ねぇアンタ」

 

?「何?」

 

霊「ここに異変の犯人がいると思うのだけれど、通してもらえるかしら」

 

?「残念だけど、お嬢様の命令でここを通らせるわけにはいかないわ。通りたければ私を倒すことね」

 

霊「そう、ならこれで倒すことにするわ」

 

 私はそう言ってスペカを取り出した

 これで無理なら実力行使なんだけど......

 

?「スペルカードね、いいわよ」

 

霊「あら、意外に話が通じるのね」

 

 決闘法としてスペルカードルールが制定されてからまだ数年

 日が浅いことからこれに従う妖怪は少なく、スペルを使わない闘いも覚悟していたのだが、相手の妖怪は話が通じる妖怪のようだ

 

?「お嬢様からこの異変の最中、解決しに来た者をこれで追い返せと命令されたからね」

 

霊「そう。ルールだけど、スペカは5枚、被弾は3回でいいかしら?」

 

?「ええ、いいわよ」

 

霊「なら、遠慮無く倒すわね」

 

?「倒せるものならね」

 

 

 

 

 

~少女達弾幕中~

 

 

 

 

 

霊「【霊符】『夢想封印』!」

 

?「ガッ!?」ピチュ-ン

 

 結果としては私の勝ち

 しかし、被弾はしていないが、最後の最後でスペカを1枚使ってしまった

 私としてはスペカを使わずに勝ちたかったのだけれどね

 

魔「あ~あ、本当に霊夢は容赦ないぜ」

 

霊「それ、今日で二回目よ」

 

魔「それほどってことだぜ。あの門番、壁に打ち付けられて気絶してるじゃないか」

 

 そう言われて妖怪の方を見ると、魔理沙の言う通り壁に打ち付けられた衝撃で意識を失ったようで力なく倒れていた

 ま、でも私にそんなこと関係ないわね

 

霊「そんなの知らないわ。とにかく先に進みましょう」

 

魔「おう、行くか」

 

 そう言い、私達は門を開き、先に進んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 門を越えた先は意外にも整備されていて、中庭の花壇には色とりどりの花が植えてあった

 その光景に私は顔に出さず、魔理沙は顔に出しながら驚いていた

 

魔「意外にも整備されているんだな」

 

霊「そうね、こんなにデカイ家だからそこまで手が行き届いてないと思ってたのにね」

 

魔「門番は妖怪だったし、異変は妖怪が起こしてるだろうし、妖怪の住む館だと思ってたんだが......」

 

霊「妖怪は基本的、人間みたいに集団生活をしないと思ってたんだけどね」

 

 そう、妖怪は基本的、集団生活をしない

 一人一人単独でいることが多い

 例外としては幻想郷には妖怪の山という、その名の通り妖怪が住む山があって、そこに天狗や河童といった妖怪が同種族達と集団で生活している

 

魔「でも、チルノはここに魔法使いの弟子だが、人間も住んでるって言ってたぜ」

 

霊「そういえば言ってたわね。その人間もそうだけど、人間と住む妖怪なんて、結構変わり者なのね」

 

魔「霊夢も結構変わり者だけどな」

 

霊「変わり者ってなによ、私は私なんだからいいでしょ。それに、魔理沙だって相当変わり者だと思うわよ?」

 

魔「私は普通、普通の魔法使いだぜ!」

 

霊「はいはい」

 

 私達はそんな会話をしながら館の扉を開いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______________________

 

 扉を開いた先は外の館の壁同様、そこらじゅう紅い玄関だった

 中央には階段があり、そこから2階へ行ける、そんな作り

 いうなればとにかく紅く、広い

 さて、どうやって異変の首謀者を見つけ出しましょうかね

 

魔「改めて思うが、このデカイ館の中から見つけるのって相当大変じゃないか?」

 

霊「ならここで二手に分かれましょうか。とりあえず私の勘はあっちに居ると思うからあっちに行ってみるわ」

 

 そう言いながら私は2階の扉を指さした

 

魔「あっちか、なら私は下の方に行ってみるぜ。何かお宝が見つかるかもしれんからな」

 

 魔理沙はそう言いながら私の指さした方向とは別の、正面の奥を指さした

 

霊「そう、なら後で会いましょう」

 

魔「分かったぜ。そんじゃ霊夢、また後でな」

 

霊「また後で」

 

 そう言い、私達はそれぞれの方向へ飛んでいった




後書き~

いや~ストーリー上しょうがないとはいえ、主人公なのになかなか出てきませんねぇ
それでも近々出てきますよ
次の第5話は霊夢sideと魔理沙sideの2つに分けていきます
活動報告には私と榛奈の会話風後書きを載せています
だんだんと後書きじゃなくなってきてる気がしますけどね
是非見てくださいね!

それでは、読んでくださりありがとうございます!
また次回もゆっくりしていってね!

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