東方変守録   作:ほのりん

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前書き~

だんだんとセリフが多くなり、地の文?が少なくなってきてるのを感じる話です

今回もサビタイトル通りですね。慧音の家です
と言ってもお風呂シーンしか長くないですが

では今回もゆっくりしていってね!


過去話2 『慧音の家に泊まった日』

[慧音宅]

 

 

慧「それで、榛奈はここに留まるんだな?」

 

榛「うん」

 

慧「ふむ、しかし住むところはどうする?」

 

榛「......土の中?」

 

舞「芋虫か!」

 

榛・舞「「ども、ありがとーございましたー」」

 

慧「息ピッタリだな...(苦笑)」

 

舞「それで榛奈ちゃんはどうしたい?」

 

榛「ん」

 

 榛奈は舞梨果の腕をギュッと掴んだ

 どうやらそれだけで意思は伝わったようで

 

舞「私の家かぁ」

 

慧「舞梨果の家はちょっとな。家が店を経営してるし、何より舞梨果自身、まだ幼い娘もいる。だから酷しいと思うが......」

 

榛「んー!」

 

 それでも榛奈は諦めなかった

 それほど、舞梨果のことを気に入ってたからだ

 

慧「いやだからな?」

 

舞「いいよ」

 

慧「は!?おい舞梨果!?」

 

舞「こんなにも榛奈ちゃんが私の家に住みたいって言ってるんですから。だったらいいと思いませんか?それに他にアテは無いんだから」

 

慧「しかし旦那さんにはどう説明する気だ?舞理沙にも言わなきゃならないんだぞ?」

 

舞「旦那は駄目とは言わないと思います。あの人は優しい人ですから。舞理沙は姉妹が出来るって喜ぶと思いますよ?」

 

慧「しかしだな......」

 

舞「なら今から帰って聞いてきます。それならいいですよね?」

 

慧「それならいいが...... だが、来るのは明日にしておいた方がいい。そろそろ暗くなるからな」

 

 そう言われて外を見ると既に空が茜色に染まっていた

 

榛「......私は?」

 

慧「とりあえず榛奈は今日はここに泊まるといい。1泊だけなら世話してやれるからな」

 

舞「榛奈ちゃんもそれでいい?」

 

榛「うん。慧音、お世話になります」

 

 そう言いながら榛奈は慧音に頭を下げた

 それから玄関まで舞梨果を見送りに行った

 

舞「それじゃ先生、よろしくお願いします」

 

慧「あぁ、任された」

 

舞「じゃあ榛奈ちゃん。また明日ね」

 

榛「舞梨果、また明日」

 

 扉がガラガラと閉まる。一気に静かになった気がした。でも不思議と寂しくはなかった

 

慧「とりあえず先に風呂に入ろう。薪を取ってこなくちゃな」

 

榛「手伝う」

 

慧「自分から言うとはな。よし、なら手伝ってくれ」

 

榛「何手伝えばいい?」

 

慧「それじゃあ薪を運ぶのを手伝ってくれ」

 

榛「分かった」

 

 それから二人は風呂の準備をして、お湯を沸かした

 そしてどちらが先に入るかという話を榛奈がすると、慧音は二人で入ればいいと言った

 榛奈はその誘いを断ったが、慧音が半端強制的に一緒に入ることとなった

 

 

 

慧「かゆいところはないか?」

 

榛「ない。というか自分で洗える」

 

慧「いいじゃないか。ほら流すぞ~」

 

 榛奈は今、頭を洗ってもらっている

 それは榛奈は自分で洗えるって言ってるのに慧音が洗いたがったからだ

 そういえばだがこの時、榛奈の身体はとても汚れていた

 多分妖怪に追いかけられてた時に汚したのだと思われる

 その時の服は外の世界の服だったが、汚れていたり、破れていたりしたので榛奈の同意の元捨てた

 

 

 

慧「さて、今度は身体を洗うぞ」

 

榛「それだけは絶対に自分で洗う!」

 

慧「あ、あぁ。そんなに嫌だったか?」

 

榛「嫌じゃない。ただ恥ずかしい」

 

慧「羞恥心って、お前は本当に何歳なんだ......」

 

榛「5歳」

 

慧「じゃあ私は身体を洗ったから先に湯船に浸かってるぞ」

 

榛「うん」

 

 暫くの間、浴室には水の音とゴシゴシと身体を洗う音だけが響いていた

 

 

 

 

 

慧「そういえば榛奈はどうして舞梨果の家に住みたがったんだ?」

 

榛「......抱きしめられたとき、母親みたいな感じがしたから」

 

慧「そうか......」

 

榛「ねぇ慧音」

 

慧「なんだ?」

 

榛「舞梨果には子供がいるの?」

 

慧「あぁ、舞理沙という娘がいる。そういえば舞理沙も5歳だったから榛奈と同い年だな」

 

榛「そうなんだ」

 

慧「それがどうかしたのか?」

 

榛「......」

 

慧「?」

 

榛「......仲良く出来るかな」

 

 その言葉を聞くと慧音はふっと微笑んで

 

慧「仲良くなれるさ。絶対にな」

 

榛「......うん......!」

 

慧「さあ!身体も綺麗に洗ったし、泡を流して湯船に入ってこい!」

 

榛「わかった」

 

 それから榛奈と慧音は十分温まってから浴室を出て、身体を拭いてもらって、着替えをして、遅めの夕食を食べ、寝床についた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______________________

~次の日~

 

 

舞「先生!榛奈ちゃん!おはようございます!」

 

慧「舞梨果か、おはよう」

 

榛「舞梨果、おはよう」

 

 榛奈と慧音が朝食を食べてゆっくりしていたら舞梨果が来た

 

舞「で、聞いて聞いて!榛奈ちゃん!」

 

榛「...テンション高い」

 

舞「テンション?」

 

慧「外の世界の言葉で気分が高まってることを指摘する言葉だと聞いているが」

 

榛「それ」

 

舞「でも気分が高まるのも仕方ないよ!」

 

慧「一体何をそんなに......」

 

 

舞「榛奈ちゃんを養女として霧雨家の娘になることが決定しました!!!」

 

 

榛「え......?」

 

慧「それは...本当か......?」

 

 舞梨果の言葉に榛奈と慧音は驚き過ぎてその言葉しか言えなかった

 

舞「本当だよ!旦那も良いって!舞理沙も姉妹が出来るって言ったら嬉しがってた!」

 

慧「そうかそうか!それはよかったな!榛奈もよかったな!」

 

榛「うん」

 

 

 まるで2人は自分の事のように嬉しがってくれた

 この時の榛奈の心の中は不思議と嬉しさと温かさで満ち溢れていた




後書き~

はい!慧音の家に泊まりました!後慧音とお風呂です!慧音の裸( ゚∀゚)・∵ブハッ!!ってならない私は変である

会話風後書きにはあの人がまた出ますよ~
しかし日曜日なのに学校に行かなくてはならないので、投稿するのは夕方になりそうですけどね

では、皆さん!
次回もゆっくりしていってね!

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