昨日は避難訓練ということで朝から出かけて夕方帰って来ました
日曜日にやらないで欲しいですね。代わりに今日は休みですが
今回もサビタイトル通りですね
榛奈がお姉ちゃんに会います
今回で過去話は一旦終了。本編に戻ります
では今回もゆっくりしていってね!
舞「という訳で榛奈ちゃんは霧雨家の養女になりました!」
慧「ん?そういえば養女にするのか?」
舞「はい!榛奈ちゃんはまだ子供ですから、私達が親代わりになろうと思いまして」
慧「そうか。それにしてもよく説得できたな」
舞「嫌味に聞こえちゃうかもしれませんが、家は結構儲かってるから、生活に余裕はあるんですよ」
慧「霧雨商店は人里じゃ知らない人はいないくらいだからな」
舞「だから子供が1人増えても大丈夫なんです。旦那は否定どころか賛成的でしたし、舞理沙は嬉しそうでしたし」
榛「嬉しそう?」
舞「うん!あ、そうだ。榛奈ちゃんっていくつ?」
榛「5歳」
舞「5歳かー。誕生日は?」
榛「8月20日」
舞「じゃあ舞理沙の妹になるんだね」
榛「......姉ができる?」
舞「そうゆうことだよ」
慧「それで、もう連れていくのか?」
舞「はい!昨日の内に大体の物は用意できましたので。あ、榛奈ちゃん、聞きたいことがあるんだけど。舞理沙と同じ部屋でもいい?」
榛「私は住まわせてもらえる立場だから、そうじゃないとダメなら文句は言わない」
慧「本当に何歳なんだか......」
榛「5歳」
舞「さっきのは5歳の発言じゃないと思うけどね......」
榛奈の発言に2人とも苦笑いする
舞「でも、嫌だったら嫌って言っていいんだからね?これからは私の娘になるんだから」
榛「立場関係なくても嫌じゃないから大丈夫」
舞「ならよかった。それじゃ、そろそろ行く?」
榛「......うん!」
榛奈の心の中には新しくなる生活と新しい家族に不安や心配があったが、それ以上に楽しみな気持ちがあった
舞梨果の家族だからきっと優しい人達だろうと思ったからだ
舞「それじゃ慧音先生、私達はもう帰りますね」
慧「あぁ。榛奈とは次に会うのは、里の中か寺子屋かな」
榛「慧音、お世話になりました」
榛奈はそう言いながら頭を下げた
慧「本当に5歳とは思えない礼儀正しさだな」
榛「最低限のマナー」
慧「今度は敬語を使えるようになろうな」
榛「頑張ります」
慧「使えてたのか」
榛「曖昧だけど」
慧「ははっ!それじゃあな、舞梨果、榛奈」
舞「慧音、また今度です」
榛「また今度ー」
ガラガラと扉が閉まる
外はポカポカと暖かく、まるで榛奈を祝福しているようだ
舞「それじゃ、行こっか」
榛「えっと...」
舞「ん?どうかした?」
榛「これからよろしく、その......”お母さん”」
舞「~~!!これからよろしくね!!榛奈ちゃん!!」
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[霧雨家前]
舞「ここが私の家だよ!そして今日からは榛奈ちゃんの家でもある!」
そう言いながら舞梨果は家を指さした。その家はお屋敷と言ってもいいくらいで、とても大きい。隣には[霧雨商店]と書かれた看板が付けてある店があった
榛「デカイね」
舞「店が儲かってるからね」
榛「凄いね」
舞「私が凄いわけじゃないんだけどね......」
舞梨果はそう言いながら複雑な顔をしていた
榛「旦那さんが凄いなら、それを支えるお母さんも凄いと思う」
舞「......本当に榛奈ちゃんは大人な発言をするね」
榛「たまたま」
舞「そっかー」
榛「店と家、分かれてるんだね」
舞「うん。私が生まれた頃にはもう分かれてたね」
榛奈は何となく聞きたかったことを口にした
榛「ねぇ、旦那のこと、”お父さん”って呼んだ方がいい?」
舞「そうだね、そう呼んだ方が嬉しがると思うよ。でも無理しないでね」
榛「わかった」
舞「そろそろ行く?舞理沙もお父さんも待ってるよ」
榛「......」
慧音の家では心に期待が溢れていた榛奈の心は、時間が経つにつれて不安や緊張に押しつぶされそうになっていた
そのことを感じ取ったのか舞梨果は榛奈の両肩に手を置いて榛奈を正面から見て言った
舞「大丈夫。私がいるから安心していいよ」
その言葉に彼女の不安や緊張はほぐれていった。それでも不安や緊張が少し残っていたが、先程よりは楽になった
舞「それじゃ、行こっか」
榛「うん」
舞梨果がガラガラと扉を開け、家に帰ってきたことを知らせる言葉を言った
舞「ただいまー!」
榛奈はそれに続いて
榛「おじゃまします」
そう言うと舞梨果から頭を軽く叩かれ
舞「「おじゃまします」じゃないよ?今日からここは榛奈の家なんだから、分かるよね?」
榛奈は少し気恥しい気持ちになったが、その言葉を口にした
榛「......ただいま」
舞「うん!おかえりなさい!」
ただの「ただいま」と「おかえり」
たったそれだけの言葉が彼女の胸に温かく響いた
そんなやり取りをしていると奥から誰かが来た
?「あ、お母様!おかえりなさい!」
舞「ただいま~、舞理沙」
榛奈より少し濃いめの金髪、背丈は同じくらい、瞳の色は黄色。誰もが可愛いと言いそうな娘だ
?「お母様、この娘は誰ですか?」
舞「この娘が新しく家族になる榛奈ちゃんだよ。ほら自己紹介」
舞理「はい!初めまして、私の名前は
榛「榛奈、よろしく」
舞「あはは……簡潔だね......」
舞理「それで榛奈は何歳なの?」
榛「5歳、でも私の方が誕生日遅いらしい」
舞理「そうなんだ、じゃあ私がお姉さんだ!」
榛「そゆこと」
舞「てことで榛奈は舞理沙のことを「お姉ちゃん」って言わなきゃだね」
舞理「あ、そっか!じゃあ榛奈!「お姉ちゃん」って言って!」
榛「...え?言わなきゃダメ?」
舞「まぁ榛奈ちゃんが嫌なら無理にとは言わないけど」
舞理「えぇー」
舞「舞理沙、我儘は駄目だよ?」
舞理「はーi榛「いいよ」ホント!?」
榛「うん、えっと。...舞理沙お姉ちゃん」
舞理「~~!もう1回!もう1回だけ言って!」
榛「......変」
舞「何が変なの?」
榛「やっぱり言わない」
舞理「えぇ!言ってよー」
榛「舞理沙姉がいい」
舞「は~、これはまた榛奈ちゃんの印象にあった呼び方だことで」
舞理「まぁ「姉」って付いてるからいいか。じゃあ改めて、これからよろしくね!榛奈!」
榛「よろしく、舞理沙姉」
これが、榛奈と舞理沙、もとい魔理沙との出会いであり、彼女が霧雨 榛奈として生きていくこととなった始まりの物語
後は簡単に書こう
その2年ほど経った年、彼女達は寺子屋に通うようになった
彼女達が寺子屋に通うようになってからは、二人の父の態度が変わった。今までも厳格な父だったが、舞理沙がなにかを間違えたり、失敗してしまったりする度に叱るようになった。普通なら笑って許すようなこともだ。周りからは厳しい親だと思われるが、榛奈と舞梨果には不器用な愛の伝え方だと感じていた。だからこそ二人は父を憎めなかった
二人が寺子屋に通うようになってから数年、舞梨果が病気になり、亡くなった
それから父は舞理沙を叱るだけではなく暴力を振るうようになった。おそらく舞梨果が安心できるよう舞理沙を立派な人間にするためにしているんだと榛奈は分かった。しかし傍から見たら、特に舞理沙から見たらそれはただの虐待で、結果として舞理沙は魔法使いになりたいと父に言い、喧嘩して、勘当されてしまった
舞理沙が勘当されたすぐあとに榛奈も家出という形で家を出て行った
これが榛奈が紅魔館に来る前、人里に住んでた頃の話。詳しくはまた、機会があれば
後書き~
はい!今回で過去話は一旦終了です
また機会があれば書きますのでそこは安心してください
次回から紅魔郷の続きですが、霊夢の方はまだ出てきません
一応魔理沙の方を何とかしないといけないので
活動報告では会話風後書きがありますので、是非見てくださいね!
今回で舞梨果さんの出番終了ですから
感想、評価などお待ちしてます!
誤字報告もお気軽にどうぞ!
では次回もゆっくりしていってね!