東方変守録   作:ほのりん

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前書き~

1日1話、やめました!
理由はリアルが忙しくなってきたので......
受験生の忙しさが私にもついに来てしまった......
それでも1週間に1話は出そうと思いますので大丈夫です!

今回は図書館がぁ...というか小悪魔がぁ...かもしれない
見てのお楽しみです。予想はつきやすいかもしれませんが

では今回もゆっくりしていってね!


第10話『図書館がぁぁ......』

榛奈side

 

[大図書館]

 

 

 戦いが終わり、魔理沙姉と共に床に降り立つと

 

フ「榛奈ー!!」

 

榛「ふぎゃっ!?」

 

パ「何変な声出してるのよ......」

 

 フラン様が凄い勢いで私に抱き着いて(突進して)きた

 うん。状況的にはフラン様に抱きつかれたってことは嬉しい状況なんだけどさ、抱きつく時の勢いがね......

 吸血鬼の力って強いからさ......

 力加減を忘れて抱きつかれたら普通なら吹っ飛ぶんだよ

 そうじゃなくてもダメージくらうんだよ

 つまり何が言いたいかというと

 

榛「フラン様...... 抱きつく時の勢いを弱めてください...... じゃなきゃ私が死ぬ......」

 

フ「あ、ごめん!その、大丈夫?」

 

榛「大丈夫です......なんかもう慣れました......」

 

小「慣れてしまったんですか」

 

 あはは......

 まだ力加減を覚えてなかった頃からずっと抱きつかれてたからなぁ

 慣れるのも仕方ないというかなんというか

 慣れって恐ろしいね!

 

パ「それにしても最後の魔力砲同士のぶつかり合い、凄かったわね」

 

小「そうですね。まさかあんなに威力の高い魔力同士がぶつかりあうなんて思いませんでした」

 

魔「私だって榛奈があそこまで威力の高い魔力砲が撃てるなんて思わなかったぜ。途中のところは弱くなってたけどな」

 

榛「あれは魔力が無くなりそうになってて。後諦めそうになってて、フラン様の応援のおかげで最後まで頑張れました。ありがとうございます」

 

フ「えへへ。どういたしまして!」

 

 すると師匠は何か悩んだ仕草をすると訊いてきた

 

パ「最後の砲撃の時、魔力が無くなりそうになったって言ったわよね?」

 

榛「はい。そうですが......」

 

パ「じゃあ何故最後の最後で魔力砲の威力が増したのかしら」

 

榛「魔力が無いなら代わりの物を力にしようと思いまして。私には霊力もありますし、周りには戦いでの魔力の残骸が漂っていたのでそれを自分の魔力に変えれないかなぁ、と思ってやってみたら出来ました」

 

パ「なっ!?」

魔「はぁ!?」

小「えっ!?」

 

フ「?」

 

榛「え?そんなに驚くこと?」

 

 あれ?魔法に詳しい3人に驚かれたぞ?不思議だなぁ

 

魔「驚くのも当たり前だぜ!?」

 

パ「もしかして意味、分かってないの?」

 

榛「あはは...... 分かってないです」

 

 すると師匠はため息をつきながら説明してくれた

 

パ「まず、この世界にはいくつかの力があることは分かるわよね?」

 

榛「はい。『霊』『魔』『妖』『神』の力ですね」

 

パ「他に美鈴の使っている『気』の力もあるわね。それで、どの力がどの種族に宿るかも分かるわね?」

 

榛「“人間”には『霊力』『魔力』が、“妖”には『妖力』『魔力』が、“神”には『神力』でしたね」

 

パ「えぇ。どうやらその辺りはちゃんと分かってるみたいね」

 

榛「最初に教えてもらった基礎ですから」

 

パ「なのに先程貴女のやったことの意味が分からないと......」

 

榛「すみません......」

 

パ「はぁ、いい?極端に言うと力を別の力に変換させるのはできないの。ましてや周りに漂う力の残骸を自分の力にするなんて私でも出来ないわよ?」

 

榛「......え?」

 

 え?つまり物凄いことしちゃったってこと?

 

魔「ちなみに榛奈は何か能力はあるのか?」

 

榛「うん、あるよ」

 

魔「へぇ、何の能力だぜ?」

 

榛「あ~、師匠。言っちゃっていいですか?」

 

パ「別に私の許可を取らなくてもいいわよ」

 

榛「分かりました。私の能力は【ありとあらゆるものを守る程度の能力】だよ」

 

魔「守る...か。能力とは関係ないみたいだな」

 

フ「ねぇ、榛奈って凄いことしちゃったの?」

 

榛「しちゃったみたいですねぇ、自覚ないですが」

 

 でも考えてみればそうなのかもしれない

 『霊力』と『魔力』、どちらも幻想の力だが同じではないだろうし

 つまり本来なら変えることの出来ない力を変えてしまった......ということ?

 あ、あれ?段々と自覚が湧いてきたぞ?

 まぁとりあえず

 

榛「ここは幻想郷ですから。不思議はいつも傍にいるものですよ~」

 

 現実逃避だぜ~

 

魔「本当にどうしたらそんなこと出来たんだぜ?」

 

榛「うーん。“変えたい”って思ったからかな?」

 

 私にもさっぱりなんだよね

 こう無意識に出来たというかなんというか

 

フ「あ!そういえば魔理沙!」

 

魔「ん?なんだぜ?」

 

フ「今度異変が終わったら弾幕ごっこして!」

 

魔「いいぜ!でもなんで異変が終わったらなんだぜ?別に今でもいいが......」

 

フ「異変の最中はやらないってお姉様と約束だからだよ。後、榛奈が異変が終わって数日経ってからの方が相手が全力で戦えるからって」

 

魔「そんなこと言ってたのか......」

 

フ「違うの?」

 

魔「まぁ異変での疲労がとれた状態で戦えるだろうな」

 

 フラン様と魔理沙姉がそんな会話をしていると

 

パ「で、こあ、榛奈」

 

小「はい、なんでしょうか?」

 

榛「なんですか?」

 

パ「図書館の片付け、よろしくね」

 

 そう言われて周りを見渡すとそれはある意味地獄絵図だった

 近くにある本棚はほぼ倒れており、中にしまってあったであろう本もそこらじゅうに散らばっている

 幸い、本や本棚には傷がつかないよう魔法が掛けられてあるがこれは酷いね

 さすがに3回も同じ場所で弾幕ごっこをすれば、こうなるよね。しかもそのうち2回は激しい戦いだったからなぁ

 

小「~~!?」

 

 あ、コアが声にならない叫びをあげてる

 まぁ叫ばずにはいられないよね......

 

榛「あは...はは......は......」

 

 私も苦笑いにならずにはいられないよ......

 片付け、大変だなぁ

 

魔「いや~、散らかっちまったなぁ」

 

榛「ま、魔理沙姉。手伝ってくれたりとか......」

 

魔「あー、手伝ってやりたいのはやまやまだが、私はこれから一緒に来たやつのとこに行かなきゃならないんだぜ。頑張ってくれだぜ!」

 

 いやそもそも魔理沙姉が暴れたのもあるんだよ?

 まぁ多分巫女さんとこに行くんだろうけど

 あ、そうだ

 

榛「わ、私も行く!」

 

魔「へ?」

 

小「こぁ...?」

 

 あ、コアが泣きそうになってる......

 ごめん、私にはやりたいことがあるんだ

 私、霊夢にあってみたいんだよ

 後、もしかしたら咲夜さんがどっかで倒れてそう

 

榛「いいですか?師匠」

 

パ「片付けはどうする気?」

 

榛「後でやります!徹夜してでも頑張ります!なので行かせてくれませんか?」

 

 すると師匠はため息をつきながら

 

パ「いいわよ。但し、帰ってきたら片付けよ」

 

榛「分かりました!」

 

フ「榛奈が行くなら私も行くー」

 

榛「では、フラン様も一緒に行きましょうか」

 

魔「それじゃ、行くか。榛奈!主のとこまで道案内頼むぜ!」

 

榛「了解、それじゃ師匠、行ってきます。コア、帰ってきたらちゃんと手伝いますから」

 

フ「いってきまーす」

 

パ「2人ともいってらっしゃい」

 

小「早く帰ってきてくださいね~......」

 

 そうして私とフラン様と魔理沙姉は紅魔館の主の下へ飛び始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小「榛奈さんは何故あんなに魔理沙さんについていきたがってたんでしょうか?」

 

パ「姉についていきたかったのか、もしくはレミィや咲夜の様子を見に行きたかったのかもしれないわね」

 

小「2人とも大丈夫だと思うんですけどね......」

 

パ「あの子のことだから片付けから逃げたわけではないわね」

 

小「それは私も思います」

 

パ「さて、こあ。片付けを始めてちょうだい」

 

小「わかりました!パチュリー様!」




後書き~

榛奈が魔理沙について行った理由は巫女(霊夢)が来てると思ったので会いたかったからですが、パチュリーが推測した考えも理由になります
咲夜とレミリアが霊夢との戦いで怪我をしていないか心配になったからです

次回、お待たせしました霊夢sideです
霊夢と6面ボスの戦いです!
但し、戦闘シーンはなし!

感想など待ってます!

では次回もゆっくりしていってね!

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