そろそろEXに行きたいと思うが、なかなか行けないほのりんです
とりあえず紅霧異変は終わっていたので章分けしました
それでは本編へ
ゆっくりしていってね!
榛奈side
[紅魔館 エントランス]
魔「よし!これで終わりだぜ!」
榛「うん。お疲れ様」
魔「お疲れだぜ」
私と魔理沙姉は今、エントランスの修理をしていた
といっても先程終わったが
理由は前話を見てください
榛「で、どう?簡単だった?」
魔「いや、コツを掴んでからは多少簡単にはなったが、それでも難しかったぜ」
榛「だろうね。私も最初は大変だったよ」
魔「榛奈がなんでこんなに修理上手なのか気になるんだが」
榛「...紅魔館ってさ。悪魔の館なんだよ」
魔「いきなりどうしたんだ?」
榛「一度さ。館が崩壊寸前まで壊れた日があったんだよ」
魔「...は?」
榛「それでさ、私も一緒に修理したんだよ。このバカデカイ館を。1から作り直す勢いで」
魔「あ......」
榛「修理の練習するには大きかったね......」
魔「...ドンマイだぜ」
榛「...ありがと」
そうやって2人で干渉に浸っていると
フ「あ!榛奈に魔理沙!こんなところにいたんだ!」
榛「あれ?フラン様?」
図書館方向の廊下からフラン様が来た
魔「おー、フラン。おはようだぜ」
フ「魔理沙、もう昼だよ?」
魔「えっ?マジか」
榛「結構時間かかったんだね」
魔「それでフランはどうしたんだ?」
フ「2人が一向に図書館に来る気配がないから気になって探してたの。それで、2人はこんなところで何を?なんだか2人の雰囲気が前より良くなってる気もするけど」
魔「ははっ、ちょっとな?」
榛「うん。ちょっとです♪」
フ「??」
魔「そういやフラン。異変の時、弾幕ごっこしようって言ってたよな」
あ、そういえばそんなやり取りしてたな
フ「うん!覚えててくれたんだ♪」
魔「約束だからな。で、丁度今時間あるし、今やるか?」
フ「うーん...... 今日はいいかな。また今度――」
...そういえばだけど、紅魔郷EX的な出来事って起きないのかな
あの話はフラン様が最後まで隠れてて、ある日主人公達が来て~、って話だった気がする
うーん。この世界じゃ異変の最中に出てきたし、無いのかもな......
魔「――。それじゃ――」
そういや異変解決後の宴会もやったのかな
あ、でも私、まだお酒飲めない歳だっけ
幻想郷じゃお酒は15歳の成人年齢までダメって決まりだったからアルコール類は飲んだことないし
パーティーとかやった日もあるけど、その時も飲んでないしな......
でも今は14歳、日付は8月1✕日
後少しで誕生日だし、15歳になったらお酒、飲んでみてもいいかな
あ、でも酔っちゃうんだよね
酔って変なことしたら大変だし、初めて飲む時は1人の方がいいかも
独りで月見酒ってのも風情があって良さそう......
杯に月を映して飲む!
いいね。やってみたい
赤ワインでやれば赤い月を飲む感じで......
ってそもそもお酒の味、大丈夫かな
口に合わなくて飲めなかったら意味無いし......
...うん。その時は自分に合うお酒を探そう
あ、アルコール中毒には気をつけなきゃ
それでそのうち鬼と一緒に飲んだり騒いだりして――
フ「――てことしよう...って榛奈?聞いてる?」
榛「......へ?あ、すみません。聞いてなかったです」
魔「ぼーとしてたが、何考えてたんだぜ?」
榛「EXと宴会」
魔「はぁ......?」
フ「なんのこと?」
榛「あぁいえ、なんでもないです。ただ、宴会とかしないのかなぁって」
魔「ん?やりたいのか?」
榛「え?いや、異変が解決したらそこに関わった人達で宴会をやるんじゃないの?」
原作はクリアしてないから分からないけど、東方で異変解決後といえば宴会とEXだと思ってたんだけど......
魔「いや、やらないぜ?榛奈がやりたいならやってもいいが......」
榛「あ、いや、やらないならやらないでいいんだよ」
そっか......
てっきりやるのが当たり前だと思ってたけどやらないのか......
フ「...榛奈?」
フラン様が心配そうにこっちを見る
榛「フラン様...... なんでもないですよ。それより何を話していたんですか?」
私はフラン様を心配させまいと、話を逸らした
フ「あ、うん。この後図書館で本でも読まないかなって。魔理沙の魔法も見てみたいし」
魔理沙姉の魔法か......
うん。私も気になるな
あのカラフルな星とか星とか星とか......
星しかねぇ......
うん。とりあえず、私も見たいってことだな
榛「それは良い考えですね。あ、でも図書館を散らかす様なのはちょっと......」
魔「大丈夫だぜ。この間みたいなのはやらないのぜ。また図書館を片付けるのは懲り懲りだからな」
榛「その節はどうも......」
魔理沙姉、私が寝てる間に片付けてくれたんだもんな
今度魔理沙姉の家を掃除しに行ってあげよう
それか魔理沙姉のやって欲しいことでも......
フ「それじゃ、図書館に行こ!パチェも待ってるよ!」
魔「おう!」
榛「はい!」
フラン様の言葉に応え、私達は図書館へ向かった
~少女達移動中~
[紅魔館 図書館]
ガチャ
フ「パチェー!2人が来たよー!」
榛「師匠ー。遅くなりましたー」
魔「遊びに来てやったぜ」
パ「あら、やっと来たのね。魔理沙はてっきり午後になったら来るのかと思ってたわ」
魔「色々あって、ちょっと遅れただけだぜ」
そして、私達は師匠の近くにあった席に座ると
咲「あら、もう終わったの?」
魔「うおぉ!?」
榛「あ、咲夜さん。はい、終わりました」
咲夜さんがいきなり現れた
魔理沙姉は初めてなのか、慣れてないのか、咲夜さんの突然の登場に驚くが、それ以外は驚かなかった
何故なら師匠とフラン様は慣れていて、私はタイミングさえ分かれば驚かない
...不意打ちは驚くけど
咲「そう。それで魔理沙。簡単だったかしら」
咲夜さんが意地悪そうな顔で、持ってきていたティーポットの中身をカップに注ぎながら訊くと、魔理沙姉は不機嫌そうに言った
魔「っく。あぁ簡単じゃなかったぜ。むしろ難しかった。というか2人して訊くなよ」
咲「ふふっ、魔理沙が簡単だって言っていたから思わずね」
榛「咲夜さんと同じ意見です」
フ「むぅ...... 私にも何の話か教えて!」
私達が魔理沙姉の発言について話していると、フラン様が突然そう言い出した
榛「はい。実は今朝――」
私は今朝の喧嘩、暴れたことによる建物の被害、そしてそれを修理していたことを話した
ただし、喧嘩した理由と修理中の会話は誤魔化したりした
勿論だが信頼していないわけではなく、ただ私が恥ずかしいから
~少女説明中~
フ「へぇ...... そんなことがあったんだ......」
榛「それで、フラン様が来た時は修理が終わった頃だったんですよ」
魔「タイミングばっちしだったってことだな」
フ「そうだったんだ。で、訊きたいことがあるんだけど」
榛「はい?なんですか?」
フラン様は首を可愛らしく傾けながら訊いた
フ「喧嘩の原因――」
ゴンッ!
頭に痛覚が走ると同時に机から何かがぶつかったような音がした
魔「お、おい!?」
咲「ちょっと!?」
それは私が机に頭をぶつけた音だった
そして、そんな私を魔理沙姉と咲夜さんは驚きながら心配してくれるが、それに反応するほど今の私に余裕はない
榛「......かな...で......」
フ「え?」
榛「訊かないでぇ......」
私は恥ずかしさから顔が赤くなってるのを自覚しながらもなんとか声を絞り出した
4人((((か、可愛い...///))))
フ(...もっと問い詰めたらどうなるんだろ......///)
フ「でも私、気になるなぁ......」
何故か皆が一斉に顔を赤くしてるように見えたと思ったら、フラン様がまた訊いてきた
咲「わ、私も気になるわね......」
パ「......」
咲夜さん、そして師匠も目で訊いてくる
榛「ぅぅ......」
魔「お、おい3人とも......」
ガタンっ
4人「え?」
榛「皆さんなんて......」
私は席から立ち上がり、そして図書館の扉の方に身体を向けて
榛「大好きだけど嫌いだー!!」
その場から逃げた
フ「えぇ!?榛奈!?」
パ「あら......」
咲「あらら......」
魔「あちゃー......」
その場には驚くフラン様と、少しだけ驚いた表情をする師匠、苦笑いする咲夜さんと、やっちゃったって顔をする魔理沙姉が残った
______________________
[紅魔館 門前]
榛「――ってことがあってね...... 皆意地悪なんだよ......」
美「あはは...... そういうことがあったんですか......」
私は図書館から逃げた後、廊下をまっすぐに行ったからかエントランスに着いた
そして、無性に誰かと話したい気持ちになって、よく相談相手になってもらっている美鈴に話を聞いてもらっているところだ
ちなみに私が来た時は起きてた
美「でも皆さん、榛奈ちゃんのことをもっと知りたいから訊いてきたんですよ」
榛「そうなのかなぁ...... ......うん。その気持ちは嬉しい気もするけど、やっぱり言うの恥ずかしいし......」
美「ところで差し支えなければ私も喧嘩のきっかけをお聴きしたいのですが......」
榛「...歌ってた」
美「あ~、1人で」
どうしてか美鈴は納得した
理由は分かってる
私がたまに中庭で作業する時に歌う時があって、その歌を聞いてるからだ
だから美鈴に聞かれるのはもう慣れてしまった
榛「そこを魔理沙姉に見られた」
美「なるほど、それで弾幕を......」
別に歌ってるのを見られてもあそこまでしない
ただ、歌ってた内容がダメだった
...だってチルパだよ?チルノのパーフェクトさんすう教室だよ?
こう...... 何も知らない人に聞かれると恥ずかしいでしょ
榛「でもまぁ最終的には魔理沙姉との仲が人里に居た頃と同じくらいになったから喧嘩したのは結果オーライだけど......」
美「きっと今頃、皆さんもやりすぎたと反省していると思いますよ。ですので許してあげたらどうでしょう」
榛「...うん。私も突然逃げ出しちゃったし、後で謝っておく」
美「はい、それがいいです。...それにしても......」
榛「?」
私は美鈴の顔を見ると、美鈴は何か懐かしむような、それでいて少し悲しそうな表情をして言った
美「榛奈ちゃんが
榛「...そうだね。まだ4年しか経ってない」
美「おや?榛奈ちゃんもそう思うんですか?」
榛「うん。普通、人間なら4年という時間はとても長く感じるし、確かに私もこの4年間を長く感じた。でも、こう、言葉にすると「あぁ、まだ4年しか経ってないんだな」って思ってしまう。多分、
美「...そうなんですか......」
榛「私は此処じゃ1番の新参者だからね......」
だから皆のお互いの信頼度はとても高いけど、私との信頼度は、それと比べたら低い
それが少し、寂しく思えてしまう......
美「確かに榛奈ちゃんは此処では1番遅く来た。ですが時間なんて関係ない。私達は榛奈ちゃんを家族だと思っている。それでいいじゃないですか」
まるで、私がそのことを気にしているのが分かったかのように美鈴は言った
...いや、分かったのだろう。私が寂しく思ってしまったのを
こういうとき、彼女の【気を使う程度の能力】は便利だ
本来は相手の気を察知したり、気を使って攻撃したりと戦闘に使う能力だが、その副作用のようなものである程度相手の気持ちが分かってしまう
...ホント、皆さんには敵わないな......
榛「...うん。そうだね。私も、皆さんのこと家族だと思ってる。それでいいんだよね」
美「そういうことです」
榛「...ねぇ、美鈴」
美「...なんですか?」
榛「もう少し、ここにいていい?」
美「...はい。気の済むまで、ここにいていいですよ」
その言葉を最後に、私達はしばらくの間、口を開かなかった
でも、気まずいなんてことはなく、とても心地の良い時間だった
...あの子が来るまでは
?「あ!榛奈!ここで会ったが......えぇっと...... とにかくアタイと勝負しろ!」
榛「あ、貴女は――」
______________________
~榛奈が逃げた後の図書館では~
フ「榛奈...... 逃げちゃった」
魔「榛奈は恥ずかしがり屋だからな。あんまり弄りすぎるとああやって逃げるぜ」
フ「ふむふむ...... さすが榛奈の姉。よく分かってるんだね」
魔「と言われても、私だって榛奈のことをなんでも知ってるわけじゃないぜ?むしろ分からないことだらけだ」
パ「それで、結局喧嘩の理由は何なのかしら」
魔「あぁそれな。私が館に入ったとき、丁度榛奈が歌いながら歩いてたんだ。そんでその歌詞が面白かったから思わず笑っちゃって。多分笑ったことに怒ったんじゃないか?」
フ「そうだったんだ......」
咲「榛奈が歌、ねぇ......」
魔「ん?どうしたんだ?」
咲「いえ、榛奈が歌ってるところ見たり聞いたりしたことないから......」
フ「あ、それ私も」
パ「私もそうね」
魔「そう言われれば私も初めて見たぜ」
フ「いいなー魔理沙は。私も榛奈が歌ってるところ見てみたい!」
魔「榛奈のことだから周りに誰かいる時は歌わないと思うぜ」
フ「むむむ...... どうしたら......」
咲「尾行したり、とか?」
フ「それだ!榛奈を尾行しよう!」
魔「面白そうだな!私も参加するぜ!」
フ「パチェと咲夜はどう?」
パ「私はやらないわ。別に見たいものでもないもの」
咲「私は仕事がありますので......」
フ「分かった!それじゃ魔理沙、作戦会議しよう」
魔「おう、分かったぜ」
パ「まったく...... あ、咲夜。おかわり」
咲「はい」
パ「ありがと」
榛奈の話を聞いた美鈴の予想に反して特に反省の色が見られない4人であった
後書き~
書くことがない......
本文のスランプの次は前書き後書きのスランプになりました
ということで次回、榛奈に勝負を仕掛けたのは誰?
フランと魔理沙の企みはどうなる?
次回もゆっくりしていってね!